JPH1140226A - 異方性導電体とその製造方法 - Google Patents

異方性導電体とその製造方法

Info

Publication number
JPH1140226A
JPH1140226A JP21257897A JP21257897A JPH1140226A JP H1140226 A JPH1140226 A JP H1140226A JP 21257897 A JP21257897 A JP 21257897A JP 21257897 A JP21257897 A JP 21257897A JP H1140226 A JPH1140226 A JP H1140226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
insulating
anisotropic conductor
thermosetting adhesive
anisotropic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21257897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3739901B2 (ja
Inventor
Masao Okubo
昌男 大久保
Hiroshi Iwata
浩 岩田
Kazumasa Okubo
和正 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Electronic Materials Corp
Original Assignee
Japan Electronic Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Electronic Materials Corp filed Critical Japan Electronic Materials Corp
Priority to JP21257897A priority Critical patent/JP3739901B2/ja
Publication of JPH1140226A publication Critical patent/JPH1140226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3739901B2 publication Critical patent/JP3739901B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/325Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by abutting or pinching, i.e. without alloying process; mechanical auxiliary parts therefor
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/36Assembling printed circuits with other printed circuits
    • H05K3/368Assembling printed circuits with other printed circuits parallel to each other

Landscapes

  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 異方性導電体の導電体部の狭ピッチ化を図
る。 【構成】 本発明に係る異方性導電体100は、弾力性
と絶縁性とを備えた熱硬化性接着剤を硬化させてなる絶
縁部150と、この絶縁部150の中に略一方向に略所
定の間隔で離散的に複数配置された略短冊状の金属箔に
よる導電体部110とを有し、且つその導電体部110
の長手方向の両端110a、110bが前記絶縁部15
0の端部に露出されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小さな電子部品、
プリント配線板等の端子間を相互に電気的に接続するコ
ネクタとして用いられる異方性導電体とその製造方法と
に関する。
【0002】
【従来の技術】異方性導電体とは、ある一定の方向(上
下方向であることが多い)にのみ電気的に導通があり、
この導通のある方向と直交する方向には導通がないもの
をいう。かかる異方性導電体としては、グラファイトを
主体とした導電体部と、弾力性を有するシリコーンゴム
等の絶縁体部とを交互に配置させたものがある。
【0003】この異方性導電体は、比較的小さな電子部
品と、プリント配線板等とを相互に電気的に接続させる
手段として用いられている。例えば、液晶表示の電子腕
時計の内部において、異方性導電体は、比較的小さな電
子部品としての液晶表示部のガラスの下面側縁部に所定
のピッチで設けられている端子と、この端子と呼応する
ように液晶表示部の下部側に設けられている液晶駆動用
LSI搭載プリント配線板のLSI側端子とを相互に電
気的に接続するのに使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
異方性導電体は、導電体部のピッチが0.5〜1mm程
度であり、これ以上狭いピッチのものは形成しづらかっ
た。また、微少電力の接続にしか使用できなかった。か
かる中、最近、電子部品は次第に小さくなってきてお
り、例えば、その端子のピッチは100ミクロン程度と
なってきた。そのため、これらの電子部品間を接続する
手段として、導電体部幅が50ミクロン以下の異方性導
電体の実現が望まれている。
【0005】本発明の目的は、狭ピッチ化と導電性能力
の向上が図れる異方性導電体およびその製造方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明に係る異方性導電体は、弾力性と絶縁性とを
備えた熱硬化性接着剤を硬化させてなる絶縁部と、この
絶縁部の中に略一方向に略所定の間隔で離散的に複数配
置された略短冊状の金属箔による導電体部とを有し、且
つその導電体部の長手方向の両端が前記絶縁部の端部に
露出されるようにする。
【0007】したがって、本発明に係る異方性導電体
は、その導電体部が金属箔であるため、導電体部の狭ピ
ッチ化が図れると共に、導電性能力も高い。
【0008】その製造方法としては、金属箔に略一方向
に略所定の間隔で複数のスリット部を形成するスリット
形成工程と、このスリット形成工程後に弾力性と絶縁性
とを備えた熱硬化性接着剤からなる層と前記スリットが
形成された金属箔を有する層とを交互に積層する積層工
程と、この積層工程後に加熱処理を施して前記熱硬化性
接着剤を硬化させる硬化工程と、この硬化工程後に出来
た硬化物をスライスするスライス工程とで実現できる。
【0009】また、本発明に係る異方性導電体は、弾力
性と絶縁性とを備えた熱硬化性接着剤を硬化させてなる
絶縁部と、この絶縁部の中に略一方向に略所定の間隔で
離散的に複数配置された絶縁被覆付微細金属線による導
電体部とを有し、且つその導電体部の両端が前記絶縁部
の端部に露出されるようにしてもよい。
【0010】この場合は、本発明に係る異方性導電体
は、その導電体部が絶縁被覆付微細金属線であるため、
導電体部の狭ピッチ化が図れると共に、導電性能力も高
い。
【0011】その製造方法としては、絶縁被覆付微細金
属線を筒状体に複数回巻きつけてリング状にするリング
形成工程と、リング状にされた絶縁被覆付微細金属線を
前記筒状体から取り外し、リングが潰される方向に2つ
折りの束にする折り工程と、弾力性と絶縁性とを備えた
熱硬化性接着剤からなる層と前記束の層とを交互に積層
する積層工程と、この積層工程後に加熱処理を施して前
記熱硬化性接着剤を硬化させる硬化工程と、この硬化工
程後に出来た硬化物をスライスするスライス工程とで実
現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る異方性導電体
の第1の実施の形態について図1〜図3を参照しつつ説
明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る異方性
導電体を示す概略的図面で、(A)は部分平面図〔ただ
し、製造時(図3の状態で)はこの面は正面側に位置さ
れている。〕、(B)は(A)のA−A線断面図、図2
は本発明の第1の実施の形態に係る異方性導電体の内部
に配置されるスリット加工済金属箔を示す概略的平面
図、図3は本発明の第1の実施の形態および第2の実施
の形態に係る異方性導電体製造用型枠を示す概略的斜視
図である。
【0013】本発明の第1の実施の形態に係る異方性導
電体100は、図1に示されるように、弾力性と絶縁性
とを備えた熱硬化性接着剤としてのシリコーン樹脂15
0αを硬化させてなる絶縁部150と、この絶縁部15
0の中に略一方向に略所定の間隔で離散的に複数配置さ
れた略短冊状に形成されている金属箔としての金箔によ
る導電体部110とからなる。その導電体部110の長
手方向〔図1(B)における上下方向〕の両端110
a、110bは、前記絶縁部150の端部に露出されて
いる。したがって、図1(B)における上下方向には導
通があるが、左右方向および前後方向には導通がない。
【0014】尚、絶縁部150の材料は、シリコーン樹
脂150αでなくても弾力性と絶縁性とを備えた熱硬化
性接着剤であれば何でもよい。導電体部110の材料
は、金箔でなくても例えば銀、銅、鉛等の金属であっ
て、電気的伝導度が良好で、大気中で安定しているもの
であればよく、特に薄く延ばせるものがよい。
【0015】導電体部110の略所定の間隔は、異方性
導電体100を接触させる相手側の端子のピッチ等によ
って変動させることになるが、例えば、図1(A)にお
いては、各縦列毎に上下方向に例えば20ミクロン毎と
している。左右方向は異方性導電体100を接触させる
相手側の端子のピッチの半分程度が好ましい。図1
(A)においての上下方向の略所定の間隔は、数ミクロ
ン〜数十ミクロン程度毎に少なくともできる。また、左
右方向の略所定の間隔は、導電体部110の左右に配置
される熱硬化性接着剤(シリコーン樹脂150α)の厚
みで調節することになる。
【0016】この本発明の第1の実施の形態に係る異方
性導電体100の製造方法は、以下の通り、スリット形
成工程と、積層工程と、硬化工程と、スライス工程とを
有する。
【0017】先ず、スリット形成工程は下記の通りであ
る。導電体部110を形成するために、複数の金箔11
0αを用意する。金箔110αは、例えば、厚さ30ミ
クロンのもので、大きさとして15mm×30mmに裁
断したものである。
【0018】この金箔110αに、図2に示されるよう
に、YAGレーザ等のレーザ加工装置によって、例え
ば、幅20ミクロンで(図2において)横方向に28m
mのスリット110sを、(図2において)縦方向に幅
40ミクロンのピッチで設ける。よって、スリット11
0s、110s間の部分は、短冊状部110d(前記導
電体部110)となっている。尚、スリット110sの
長手方向の両端側は、連結部110e、110eとなっ
ている。例えば、スリット110sは、375本程度形
成されている。
【0019】次に、積層工程は下記の通りである。弾力
性と絶縁性とを備えた熱硬化性接着剤としてのシリコー
ン樹脂150αからなる層と、前記スリット110sが
形成された金箔110αを有する層とを交互に積層する
ために用いる異方性導電体製造用型枠500として、図
3に示されるような凹字状のものを以下のように準備す
る。この異方性導電体製造用型枠500は、例えば、テ
フロン板を用いる。異方性導電体製造用型枠500の凹
部510は、図3において前後方向に開口し、例えば、
その幅15mm、奥行き25mm、高さ10mmに形成
する。
【0020】この異方性導電体製造用型枠500の凹部
510の底面側に、前記スリット110sが形成された
金箔110αの表裏両面にシリコーン樹脂150αを塗
布したものを積載する。この際、金箔110αの連結部
110e、110eには、シリコーン樹脂150αを塗
布しなくてもよい。また、連結部110e、110e
は、異方性導電体製造用型枠500の凹部510の両縁
部よりはみ出すように配置する。
【0021】このような金箔110αの両面にシリコー
ン樹脂150αを塗布したものを、上記のように凹部5
10の底面側に、積み重ねていく。この際、下側の金箔
110αのスリット110sと、その上側にくる金箔1
10αのスリット110sとは、スリットの位置を一致
させる必要はない。
【0022】数十枚積み重ねる毎に、厚さ4mm・幅1
4mm・長さ25mmのテフロン板による押え板(図示
省略)を凹部510の上方から置く。この押え板の荷重
により、余分に塗布されたシリコーン樹脂150αと、
この塗布段階で入り込んだ気泡とを、図3における凹部
510の前後方向から排出させる。この後、前記押え板
は取り去る。
【0023】このようにしながら、金箔110αの両面
にシリコーン樹脂150αを塗布したものを積み重ねて
いき、例えば、その高さが5mmに達したらこの積層工
程を終了する。尚、前記押え板は取り去っておく。
【0024】次に、硬化工程として、上記でその高さが
5mmに達した金箔110αとシリコーン樹脂150α
の積層物を異方性導電体製造用型枠500ごと、電気炉
に入れ、150°Cにて1時間加熱する。したがって、
熱硬化性接着剤であるシリコーン樹脂150αは、加熱
によって硬化され、絶縁部150となる。よって、複数
の金箔110αが絶縁部150中に略所定の間隔を開け
て、積層固定されている。
【0025】次に、スライス工程として、先ず、異方性
導電体製造用型枠500からはみ出した絶縁部150と
金箔110αの両端部側とを切り落とす。そして、凹部
510の上で硬化しているものを、図3の前後方向に例
えば1mmの厚さでスライスしていくと、1mm(導通
方向の厚み)×5mm×15mmの異方性導電体100
が25個できる。このスライス工程では、異方性導電体
100の最終仕上げサイズに応じてスライスするのは言
うまでもない。
【0026】尚、この製造方法において、金箔110α
の厚みは、数ミクロン〜数十ミクロン程度にできる。そ
の際、スリット110sの幅と短冊状部110dの幅と
は、それぞれ数ミクロン〜数十ミクロン程度にできる。
また、積層工程において、通常、金箔110αの積み重
ね枚数が、数百枚〜千数百枚で、凹部510の上での硬
化物の厚みが数mm〜数十mmとなる。また、異方性導
電体製造用型枠500と金箔110αとの大きさは、そ
れぞれ異方性導電体100の大きさによって必要により
随時変更することは言うまでもない。
【0027】以上のように製造された異方性導電体10
0の使用例を図4を参照しつつ説明する。図4は本発明
の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る異方
性導電体の使用例を示す概略的断面図である。
【0028】上側プリント配線板600には、端子61
1、612、613、614が等ピッチで設けられてい
る。下側プリント配線板700には、前記端子611、
612、613、614に対応した位置に端子711、
712、713、714が等ピッチで設けられている。
【0029】上側プリント配線板600と、下側プリン
ト配線板700との間に、異方性導電体100を挟む
と、端子611と端子711との間には、異方性導電体
100の導電体部110が2本接続されている状態とな
る。端子612と端子712との間、端子613と端子
713との間、および、端子614と端子714との間
も異方性導電体100の導電体部110がそれぞれ2本
ずつ接続されている状態となる。
【0030】ここで、例えば、導電体部110の幅が3
0ミクロンであって、この導電体部110、110間に
挟まれている絶縁部150の幅が20ミクロンであれ
ば、上側プリント配線板600(または下側プリント配
線板700)の端子間ピッチは、200ミクロンとな
る。また、導電体部110の幅が5ミクロンであって、
この導電体部110、110間に挟まれている絶縁部1
50の幅が5ミクロンであれば、上側プリント配線板6
00(または下側プリント配線板700)の端子間ピッ
チは、40ミクロンとなる。
【0031】導電体部110の幅は、最小数ミクロンつ
まり、2〜3ミクロンであり、絶縁部150の幅も同程
度と考えると、上側プリント配線板600(または下側
プリント配線板700)の端子間ピッチは、8〜12ミ
クロン程度が可能と考えられる。このように、異方性導
電体100は、導電体部110の幅と絶縁部150の幅
とを調整することにより、上記微細端子間ピッチに適し
た対応を取れる。
【0032】尚、上記において、端子1個(例えば端子
614)当たり導電体部110が2本接続されるように
したが、電力量の関係等で1本にできる場合は、上記の
端子間ピッチは半分にできる。ただし、端子1個(例え
ば端子614)当たり導電体部110が2本接続される
ようにしておくと、製造上において、万一、導電体部1
10と隣の導電体部110とが接触した箇所が数パーセ
ント程度発生しても異方性導電体100の不良品率を問
題ない程度とすることができる。
【0033】次に、本発明に係る異方性導電体の第2の
実施の形態について図5、図6および既述の図3および
図4を参照しつつ説明する。図5は本発明の第2の実施
の形態に係る異方性導電体を示す概略的図面で、(A)
は部分平面図〔ただし、製造時(図3の状態で)はこの
面は正面側に位置されている。〕、(B)は(A)のB
−B線断面図、図6はスライス工程前の異方性導電体の
状態を示す概略的斜視図である。
【0034】異方性導電体200は、図5に示されるよ
うに、弾力性と絶縁性とを備えた熱硬化性接着剤を硬化
させてなる絶縁部250と、この絶縁部250の中に略
一方向に略所定の間隔で離散的に複数配置された絶縁被
覆付微細金属線による導電体部210とを有し、且つそ
の導電体部210の両端が前記絶縁部250の端部に露
出されている。絶縁部の熱硬化性接着剤は、例えば、シ
リコーン樹脂250α(150αと同じ)である。ま
た、絶縁被覆付微細金属線は、市販のウレタン被覆銅線
である。
【0035】異方性導電体200の製造方法は、以下の
通り、リング形成工程と、折り工程と、積層工程と、硬
化工程と、スライス工程とを有する。
【0036】先ず、リング形成工程は、絶縁被覆付微細
金属線としての例えば直径15ミクロンのウレタン被覆
銅線を、図示しない例えば直径20mmの筒状体に、例
えば数十回巻きつけてリング状にする。
【0037】次に、折り工程として、リング状にされた
ウレタン被覆銅線を前記筒状体から取り外し、リングが
潰される方向に2つ折りの束にする。この束は、つま
り、約30mmの長さ毎にウレタン被覆銅線を数十回×
2回折り曲げたものに相当する。このような、束を多数
作る。尚、このようなリング形成工程と折り工程とを採
用することにより、極めて微細で切れやすいため取り扱
いが困難な微細なウレタン被覆銅線を、切れないように
所定の長さ(この場合約30mm)の折り線とできる。
【0038】次に、積層工程として、図3と同様の形状
の異方性導電体製造用型枠501をテフロン板によって
準備する。ただし、凹部511は、図3において前後方
向に開口し、例えば、その幅5mm、奥行き25mm、
高さ10mmに形成する。この異方性導電体製造用型枠
501の凹部511の底面側に、前記2つ折りの束にシ
リコーン樹脂250αを塗布したものを積載する。この
際、2つ折りの束の折れ曲がり部には、シリコーン樹脂
250αを塗布しなくてもよい。また、2つ折りの束の
折れ曲がり部は、異方性導電体製造用型枠501の凹部
511の両縁部よりはみ出すように配置する。
【0039】このような2つ折りの束にシリコーン樹脂
250αを塗布したものを積載する作業を繰り返し行
い、十数回積み重ねる毎に、厚さ4mm・幅4.5mm
・長さ25mmのテフロン板による押え板(図示省略)
を凹部511の上方から置く。この押え板の荷重によ
り、余分に塗布されたシリコーン樹脂250αと、この
塗布段階で入り込んだ気泡とを、図3における凹部51
1の前後方向から排出させる。このようにしながら、2
つ折りの束にシリコーン樹脂250αを塗布したものを
積み重ねていき、例えば、その高さが7mmに達したら
この積層工程を終了する。
【0040】次に、硬化工程として、上記でその高さが
7mmに達した2つ折りの束とシリコーン樹脂250α
の積層物の上に前記押え板を積載し且つこの押え板の上
に更に20gの荷重を与えながら、異方性導電体製造用
型枠501ごと、電気炉に入れ、150°Cにて1時間
加熱する。したがって、熱硬化性接着剤であるシリコー
ン樹脂250αは、加熱によって硬化され、絶縁部25
0となる。よって、複数のウレタン被覆銅線が絶縁部2
50中に略所定の間隔を開けて、積層固定されている。
この状態が例えば図6の状態である。ウレタン被覆銅線
は、このように、斜めに押し倒されたように積層固定さ
れている場合と、図示しないが、押し倒されていないよ
うに積層固定されている場合とがある。
【0041】次に、スライス工程として、異方性導電体
製造用型枠501からはみ出した絶縁部150と絶縁被
覆付微細金属線の両端部側とを切り落とす。そして、凹
部511の上で硬化しているものを、図3の前後方向に
例えば1mmの厚さでスライスしていくと、1mm(導
通方向の厚み)×5mm×5mmの異方性導電体200
が25個できる。このスライス工程では、異方性導電体
200の最終仕上げサイズに応じてスライスするのは言
うまでもない。
【0042】以上のように製造された異方性導電体20
0の使用例を図4を参照しつつ説明する。第1の実施の
形態で説明したのと同様に、上側プリント配線板600
には、端子611、612、613、614が等ピッチ
で設けられている。下側プリント配線板700には、前
記端子611、612、613、614に対応した位置
に端子711、712、713、714が等ピッチで設
けられている。
【0043】上側プリント配線板600と、下側プリン
ト配線板700との間に、異方性導電体200を挟む
と、端子611と端子711との間には、異方性導電体
200の導電体部210が2本接続されている状態とな
る。端子612と端子712との間、端子613と端子
713との間、および、端子614と端子714との間
も異方性導電体200の導電体部210がそれぞれ2本
ずつ接続されている状態となる。
【0044】ここで、例えば、導電体部210の幅が1
5ミクロンであって、この導電体部210、210間に
挟まれている絶縁部250の幅が15ミクロンであれ
ば、上側プリント配線板600(または下側プリント配
線板700)の端子間ピッチは、120ミクロンとな
る。また、導電体部210の幅が(ウレタン被覆銅線の
市販品で現在最小の)13ミクロンであって、この導電
体部210、210間に挟まれている絶縁部250の幅
が5ミクロンであれば、上側プリント配線板600(ま
たは下側プリント配線板700)の端子間ピッチは、7
2ミクロンとなる。このように、異方性導電体200
は、導電体部210の幅と絶縁部250の幅とを調整す
ることにより、上記微細端子間ピッチに適した対応を取
れる。
【0045】尚、上記において、端子1個(例えば端子
614)当たり導電体部210が2本接続されるように
したが、電力量の関係等で1本にできる場合は、上記の
端子間ピッチは半分にできる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る異方
性導電体は、弾力性と絶縁性とを備えた熱硬化性接着剤
を硬化させてなる絶縁部と、この絶縁部の中に略一方向
に略所定の間隔で離散的に複数配置された略短冊状の金
属箔による導電体部とを有し、且つその導電体部の長手
方向の両端が前記絶縁部の端部に露出されるようにす
る。
【0047】したがって、本発明に係る異方性導電体
は、その導電体部が金属箔であるため、導電体部の狭ピ
ッチ化が図れると共に、導電性能力も高い。
【0048】その製造方法としては、金属箔に略一方向
に略所定の間隔で複数のスリット部を形成するスリット
形成工程と、このスリット形成工程後に弾力性と絶縁性
とを備えた熱硬化性接着剤からなる層と前記スリットが
形成された金属箔を有する層とを交互に積層する積層工
程と、この積層工程後に加熱処理を施して前記熱硬化性
接着剤を硬化させる硬化工程と、この硬化工程後に出来
た硬化物をスライスするスライス工程とで実現できる。
【0049】また、本発明に係る異方性導電体は、弾力
性と絶縁性とを備えた熱硬化性接着剤を硬化させてなる
絶縁部と、この絶縁部の中に略一方向に略所定の間隔で
離散的に複数配置された絶縁被覆付微細金属線による導
電体部とを有し、且つその導電体部の両端が前記絶縁部
の端部に露出されるようにしてもよい。
【0050】この場合は、本発明に係る異方性導電体
は、その導電体部が絶縁被覆付微細金属線であるため、
導電体部の狭ピッチ化が図れると共に、導電性能力も高
い。
【0051】その製造方法としては、絶縁被覆付微細金
属線を筒状体に複数回巻きつけてリング状にするリング
形成工程と、リング状にされた絶縁被覆付微細金属線を
前記筒状体から取り外し、リングが潰される方向に2つ
折りの束にする折り工程と、弾力性と絶縁性とを備えた
熱硬化性接着剤からなる層と前記束の層とを交互に積層
する積層工程と、この積層工程後に加熱処理を施して前
記熱硬化性接着剤を硬化させる硬化工程と、この硬化工
程後に出来た硬化物をスライスするスライス工程とで実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る異方性導電体
を示す概略的図面で、(A)は部分平面図〔ただし、製
造時(図3の状態で)はこの面は正面側に位置されてい
る。〕、(B)は(A)のA−A線断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る異方性導電体
の内部に配置されるスリット加工済金属箔を示す概略的
平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態および第2の実施の
形態に係る異方性導電体製造用型枠を示す概略的斜視図
である。
【図4】本発明の第1の実施の形態および第2の実施の
形態に係る異方性導電体の使用例を示す概略的断面図で
ある。
【図5】図5は本発明の第2の実施の形態に係る異方性
導電体を示す概略的図面で、(A)は部分平面図〔ただ
し、製造時(図3の状態で)はこの面は正面側に位置さ
れている。〕、(B)は(A)のB−B線断面図であ
る。
【図6】スライス工程前の異方性導電体の状態を示す概
略的斜視図である。
【符号の説明】
100 異方性導電体 110 導電体部 110a、110b 導電体部の両端 150 絶縁部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾力性と絶縁性とを備えた熱硬化性接着
    剤を硬化させてなる絶縁部と、この絶縁部の中に略一方
    向に略所定の間隔で離散的に複数配置された略短冊状の
    金属箔による導電体部とを有し、且つその導電体部の長
    手方向の両端が前記絶縁部の端部に露出されていること
    を特徴とした異方性導電体。
  2. 【請求項2】 金属箔に略一方向に略所定の間隔で複数
    のスリット部を形成するスリット形成工程と、このスリ
    ット形成工程後に弾力性と絶縁性とを備えた熱硬化性接
    着剤からなる層と前記スリットが形成された金属箔を有
    する層とを交互に積層する積層工程と、この積層工程後
    に加熱処理を施して前記熱硬化性接着剤を硬化させる硬
    化工程と、この硬化工程後に出来た硬化物をスライスす
    るスライス工程とを有することを特徴とした異方性導電
    体の製造方法。
  3. 【請求項3】 弾力性と絶縁性とを備えた熱硬化性接着
    剤を硬化させてなる絶縁部と、この絶縁部の中に略一方
    向に略所定の間隔で離散的に複数配置された絶縁被覆付
    微細金属線による導電体部とを有し、且つその導電体部
    の両端が前記絶縁部の端部に露出されていることを特徴
    とした異方性導電体。
  4. 【請求項4】 絶縁被覆付微細金属線を筒状体に複数回
    巻きつけてリング状にするリング形成工程と、リング状
    にされた絶縁被覆付微細金属線を前記筒状体から取り外
    し、リングが潰される方向に2つ折りの束にする折り工
    程と、弾力性と絶縁性とを備えた熱硬化性接着剤からな
    る層と前記束の層とを交互に積層する積層工程と、この
    積層工程後に加熱処理を施して前記熱硬化性接着剤を硬
    化させる硬化工程と、この硬化工程後に出来た硬化物を
    スライスするスライス工程とを有することを特徴とした
    異方性導電体の製造方法。
JP21257897A 1997-07-22 1997-07-22 異方性導電体の製造方法 Expired - Fee Related JP3739901B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21257897A JP3739901B2 (ja) 1997-07-22 1997-07-22 異方性導電体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21257897A JP3739901B2 (ja) 1997-07-22 1997-07-22 異方性導電体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1140226A true JPH1140226A (ja) 1999-02-12
JP3739901B2 JP3739901B2 (ja) 2006-01-25

Family

ID=16625030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21257897A Expired - Fee Related JP3739901B2 (ja) 1997-07-22 1997-07-22 異方性導電体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3739901B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3739901B2 (ja) 2006-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1277380C (en) Anisotropic elastomeric interconnecting system
US6009621A (en) Multicore cable and a method of manufacturing thereof
JPS60227373A (ja) マルチコンタクトコネクタおよびその製造方法
JPH06283839A (ja) 支持された突出した構造の電気相互接続
KR101297369B1 (ko) 전기적 성능을 갖는 적층구조의 탄성고무 부품 및 그 제조 방법
JP2000340277A (ja) インターコネクタ及びその製造方法
JP2008140574A (ja) シート状コネクタ及びその製造方法
JPH1140226A (ja) 異方性導電体とその製造方法
EP0348954B1 (en) Electrical connection arrangement for flat cable
JP3371827B2 (ja) 有機質サーミスタ装置の製造方法
JP2000340037A (ja) 異方性導電膜及びその製造方法
US6704997B1 (en) Method of producing organic thermistor devices
JP2003017158A (ja) 圧接型シートコネクタ及びその製造方法
JPH0193081A (ja) フレキシブルテープコネクター部材の製造法
JPS5832795B2 (ja) マトリツクス配線用連続基板
US3919767A (en) Arrangement for making metallic connections between circuit points situated in one plane
JPH0676876A (ja) 異方導電性コネクター及びその製造方法
JPH04116374U (ja) 弾性コネクター
JPH09120934A (ja) 多連貫通コンデンサ
JP3467623B2 (ja) コンタクト及び圧接挟持型コネクタ
TWI269619B (en) Method for manufacturing electrically conductive plates
JP2002231507A (ja) 電子素子及びその製造方法
JPH1022033A (ja) 圧接型コネクターの製造方法
KR101025791B1 (ko) 소형의 전기접촉단자 및 그 제조방법
JP4918917B2 (ja) フラットケーブルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050729

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050816

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051104

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121111

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees