JPH113930A - 位置合わせ方法及び位置合わせ装置 - Google Patents

位置合わせ方法及び位置合わせ装置

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JPH113930A
JPH113930A JP9169555A JP16955597A JPH113930A JP H113930 A JPH113930 A JP H113930A JP 9169555 A JP9169555 A JP 9169555A JP 16955597 A JP16955597 A JP 16955597A JP H113930 A JPH113930 A JP H113930A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種プロセスの影響を受けずに安定した、高
精度な位置合わせを達成し、同時に装置コストの増大
や、頻繁なベースライン補正によるスループットの低下
を発生させない装置を実現すること。 【解決手段】 ウエハーの周辺に設けられた少なくとも
3個以上ののノッチマーク、特に該ノッチマークの下部
を半導体工程の初期から計測して該計測値を記憶し、以
降の工程での該ノッチマークの計測値に基づいて露光す
ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位置合わせ方法及び
位置合わせ装置に関するもので、特に半導体素子製造用
のステップアンドリピート方式又はステップアンドスキ
ャン方式の投影露光装置等に用いられる、第1物体であ
るレチクル面上に形成されているIC、LSI、VLS
I等の微細な電子回路パターンと第2物体であるウエハ
ー上のパターンとの相対的位置合わせ(アライメント)
を行なう際に好適な位置合わせ方法及び位置合わせ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の高密度化に伴い、半導
体素子製造用の投影露光装置では、レチクル面上の回路
パターンをウエハー面上にますます高い解像力で投影露
光することが要求されている。露光装置の投影解像力を
向上させる方法には露光光の波長を固定して投影光学系
のNAを大きくする方法や、露光光の波長を、より短波
長化する、例えばg線からi線、i線からエキシマレー
ザの発振波長へ移行する等の方法がある。
【0003】一方、回路パターンの微細化に伴い、レチ
クル上に形成されている電子回路パターンとウエハー上
のパターンを高精度にアライメントすることが要求され
ている。レチクルとウエハーの位置合わせはウエハー面
上に塗布されたレジストを感光させる露光光を使用する
場合と、レジストを感光させない非露光光、例えばHe
−Neレーザの発振波長である633nmの波長を使用
する場合がある。現在実用化されているアライメント波
長は半導体プロセスに影響されにくいというメリットの
ため、非露光光がほとんどである。
【0004】本出願人も、非露光光を用いた位置合わせ
装置を、特開昭63−32303号公報や、特開平2−
130908号公報等で提案しており、実際に製品化さ
れて効果が確認されている。この方法は非露光TTL
Offaxis方式と呼ばれているもので、レチクル上
のパターンをウエハー上に転写投影する投影光学系を介
してウエハー上のパターンを非露光光で観察する方式で
ある。非露光光の波長で観察すると前記投影光学系には
色収差が発生するが、該色収差はアライメント光学系で
補正される。これに対し、投影光学系を介さず全く独立
した光学系(Offaxis顕微鏡)でウエハーを観察
してアライメントするNon−TTLOffaxis方
式と呼ばれる方法もある。
【0005】上記出願に見られるように、現在実際に使
用されているアライメント方法のほとんどにはウエハー
上のアライメントマークの光学像をCCDカメラ等の撮
像素子に結像し、該撮像素子から得られる電気信号を処
理して、ウエハーの位置を検出するいわゆる画像処理法
が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の本出願人になる
画像処理を利用した非露光TTL Offaxis方式
はi線を露光光とするi線ステッパには使用されている
が、エキシマレーザを露光光源とした投影露光装置、所
謂エキシマステッパには採用されていない。この理由は
エキシマステッパの場合、投影光学系での非露光の波長
での収差、例えば波長633nmにおける色収差が非常
に大きいためである。エキシマステッパにおいて画像処
理を前提にした位置合わせ方式を非露光TTL Off
axis方式で開口数(NA)0.2以上で構成しよう
とすると、アライメントのための補正光学系が投影光学
系と同じくらいの大きさとなり、装置化する上でほとん
ど可能性がない。
【0007】また、たとえその大きさで構成できたとし
ても、TTL Offaxis補正光学系と投影光学系
との相対関係を表わすベースラインの変動要因となる各
光学系の敏感度が高くなる。このためベースラインの安
定性が特徴であるはずの非露光光TTL Offaxi
s方式が、Non−TTL Offaxis方式と同じ
欠点をもつことになってしまう。勿論、TTL Off
axis方式固有のウエハーを駆動するステージの駆動
ストロークや精度の点で有利な点はあるものの、装置の
大きさ等の点でNon−TTL Offaxis方式の
ほうが構成面で有利となってしまう。
【0008】このためエキシマステッパにおいては前述
の非露光光TTL Offaxis方式の代わりに、投
影光学系に影響されない非露光光のNon−TTL O
ffaxis方式を採用しているところが殆どである。
非露光光のNon−TTLOffaxis方式ではOf
faxis顕微鏡と投影光学系との距離、いわゆるベー
スラインの時間的変動が精度悪化の主要因となる。この
ため、熱に影響されにくい部材を使用したり、頻繁にベ
ースライン補正を行なう等のことが高精度化に必要とさ
れる。
【0009】また、現在はウエハープロセスにより形成
されたアライメントマークを用いた検出が行なわれてい
るが、この場合プロセスによってアライメントマークの
形状が異なるため、画像処理しずらい段差構造となる場
合がありうる。例えばCMP工程等の平坦化プロセスで
は、アライメント信号が低下して、検出精度の悪化や検
出率の低下が問題となっている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の位置合わせ方法
及び位置合わせ装置は上記問題点を解決する方法として
ウエハー周辺部に予め複数のノッチマークを形成し、該
ノッチマークを基準マークとして使用し、該ノッチマー
クの位置を投影光学系とレチクルを介して検出するTT
L+TTR露光光スコープ等の高精度検出系により検出
することを特徴とする。
【0011】一般にウエハーには外形を検出するために
図8(A)に示すオリエンテーションフラット1aや図
8(B)に示すノッチ1b等のマークが形成され、該マ
ークの位置を検出してウエハーの回転方向及び外形中心
を求めていた。図9は該マーク検出の一例を示すもの
で、同図は回転ステージRSによりウエハー1を回転さ
せ、ウエハの周辺部に配置された発光ダイオードLED
からの光L1をラインセンサーLSで受光する方式であ
る。ラインセンサーLSからの出力変動をモニターする
ことによりオリエンテーションフラットやノッチの位置
を検出している。図9に示す構成での位置検出精度は数
十ミクロンオーダーである。図9の構成ではサブミクロ
ンオーダーの検出を望むことは難しい。
【0012】本発明では2次元的な位置検出を行なうた
めにウエハー周辺にノッチマークを複数個配置し、該複
数個配置したノッチマークに対し専用の検出系を設け、
これにより検出率及び検出精度の問題を解決することを
特徴としている。複数個のノッチマークはウエハー固有
に配置されたマークであるため、露光装置側でノッチの
位置を正確に検出すれば、ウエハー上のパターンはノッ
チマークに従って自動的に決定される。この方法は殆ど
のプロセスに対し安定で、高精度な位置合わせをするこ
とが可能である。
【0013】更に本発明の検討過程でノッチ自身の形状
がプロセスの影響で変形し、検出の際にシフト成分のオ
フセットが発生する場合がまれに存在することが判明し
た。本発明のもう一つの目的はプロセスの影響を受けな
いノッチ計測を可能とする位置合わせ方法及び位置合わ
せ装置を提供することにある。発明者の見い出したとこ
ろによればノッチマークの変形は上部だけで、下部は変
形を受けにくい。そのため本発明ではノッチマークの下
部のみを上部面に影響されないような検出条件を持つ検
出系で検出することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】ノッチマークを高精度に検出する
ための検出系の構成には TTL+TTR検出系 Non−TTL Offaxis検出系 TTL Offaxis検出系 などがある。構成のTTL+Offaxis検出系は
投影光学系を介する(これを「TTL」と定義する。)
が、レチクルを介するのを以下「TTR」と定義すると
レチクルは介さない(TTRではない)検出系である。
【0015】図1は本発明で用いる位置検出の対象とな
るウエハー1に予め複数のノッチマーク2、3、4が形
成されている状態、図2は該ノッチマークを検出する位
置合わせ装置の実施形態1の要部概略図である。位置合
わせ装置は半導体素子製造用の露光装置の一構成要素と
して機能する。ノッチマークは基準マークとしての役割
を果たし、2次元的な位置合わせを行なうために複数個
配置されている。
【0016】図2はウエハー上の複数のノッチマーク
2、3、4を投影光学系を介し(TTL)しかもレチク
ルRを介する(TTR)方式で検出する所謂TTL+T
TR検出系である。レチクルを透過し(TTR)、かつ
投影光学系を介して(TTL)露光光で検出を行なう検
出系では、例えばi線ステッパーなら超高圧Hgランプ
を光源としたi線(365nm)、エキシマステッパー
においてはエキシマレーザー発振波長(248nmある
いは193nm)が使用される。
【0017】図2はエキシマステッパーの例で、露光光
であるエキシマレーザ5からの発振光(パルス光)6は
ファイバー7で導光され、位置合わせ顕微鏡であるアラ
イメントスコープASの照明系8に入射してリレーレン
ズ10、対物レンズ11を透過し、レチクル12を照明
する。レチクル12を透過した光は投影光学系13を透
過し、ウエハー1上のノッチマーク2を照明する。
【0018】照明されたノッチマーク2の像14は今度
は照明時とは逆に投影光学系13、レチクル12、対物
レンズ11、リレーレンズ10を透過し、エレクター1
5で正立正像となって、CCDカメラ16上に結像す
る。像14はCCDカメラ16で光電変換され、高速画
像処理電子回路を含むコンピュータ51に取り込まれて
画像処理され、ノッチマーク2の位置が検出される。
【0019】ノッチマーク2の位置を検出すると、レー
ザ干渉計26で制御されるXYステージ18はノッチマ
ーク3が検出可能な位置までウェハー1を移動する。ノ
ッチマーク3の検出が終了すると、XYステージ18は
ウェハー1をノッチマーク4が検出可能な位置まで移動
する。このようにして複数個のノッチマークの位置を検
出している。
【0020】レチクル12上には図3に示すレチクルマ
ーク19が配置されていて、ノッチマーク2、3、4と
レチクルマーク19との相対位置が検出される。図4は
ノッチマーク2の検出時の画像、図5、6はそれぞれノ
ッチマーク3、4を検出時の画像を示すものである。
【0021】図2において20は照明系で、回路パター
ンが形成されているレチクル12を露光光で照明する。
投影光学系13はレチクル12面上の回路パターンをウ
エハー1の面上に、例えば1/5倍に縮小投影する作用
をもっている。
【0022】ウエハー1はウエハーチャック21上に置
かれる。ウエハーチャック21は駆動手段であるθ−Z
ステージ22上に配置され、ウエハー1をチャック表面
に吸着することで、各種振動に対しウエハー1の位置が
ずれないようにする。θ−Zステージ22はチルトステ
ージ23の上に構成され、ウエハー1をフォーカス方向
である投影光学系の光軸方向に上下動させる役目を持
つ。
【0023】チルトステージ23はレーザ干渉計26で
制御するXYステージ18上に構成され、ウエハー1の
反りを投影光学系13の像面に対して最小となるように
補正する。またチルトステージ23独自でフォーカス方
向に駆動することも可能である。チルトステージ23上
に構成したバーミラー25はレーザー干渉計26により
XYステージ18の駆動量をモニターしている。レーザ
ー干渉計26は回線を通じてコンピュータ51に駆動量
に関する計測値を転送する。
【0024】図2に示したフォーカス計測の投光系2
9、検出系30はフォーカスだけでなく、ウエハーの面
の傾きも検出し、該検出結果を用いてチルトステージ2
3でその量を補正する。ウエハー1の面のフォーカス計
測値は、検出系30から回線を通じ、コンピュータ51
に転送される。
【0025】ノッチマーク検出のシーケンスは半導体素
子作成工程の初め、いわゆるファーストマスク時に先ず
行なわれる。この時に計測した各ウエハーの縦横倍率は
各ウエハー毎の固有の値として記憶される。続く2番目
以降の工程においても前述のノッチマーク検出のシーケ
ンスが行なわれる。ノッチ検出時の値は各ウエハー固有
の値として記憶されているので、各ウエハの変形が各工
程に対してトレースできる。この時のシフト成分はノッ
チマーク2、3、4の平均値を使用する。また縦横倍率
は前述のファーストマスク時に計測した縦横倍率からの
差分を工程間での倍率変化としてウエハー露光時のXY
ステージ18またはレチクルステージの駆動量と投影光
学系13の縮小倍率に反映させて補正し逐次露光を行な
っていく。
【0026】ノッチマークの計測ではX、Yシフト成分
だけでなく、ウエハー全体における倍率、直交性、回
転、ショットに関する倍率、回転がノッチマーク基準に
求められる。この時、各ウエハー毎のプロセス倍率等の
パラメータが安定して一定の値であれば、ウエハー毎に
ファーストマスク時の計測値を覚えておかなくても、最
初の数枚でパラメータを決定し、残りのウエハーは露光
時に該決定値を反映して露光することも可能である。
【0027】TTL+TTR露光光検出では直接レチク
ルとノッチマークを計測しレチクルとウエハーの相対位
置を検出できるので、Offaxis顕微鏡を用いた検
出における投影光学系と顕微鏡とのベースラインの変動
を考慮しなくてよいというTTL+TTR露光光検出系
の長所を生かすことができる。TTL+TTR露光光検
出はOffaxis顕微鏡を用いる場合のように、熱的
に影響されにくい部材を使用したり、頻繁にベースライ
ン補正を行なうことが不必要となり、装置コストの低下
とスループットの向上が達成可能となる。また、ノッチ
マークを検出するので、CMP等の半導体プロセスの影
響を受けないため、複雑な最適化が不要で、COOが向
上できる。また構成のNon−TTL Offaxi
s検出系、構成のTTL+Offaxis検出系につ
いても同様な構成が可能である。
【0028】しかしながら前述の様に、ノッチ自身の形
状もプロセスの影響で変形し、検出の際にシフト成分の
オフセットが発生する場合がまれに存在することが判明
した。プロセスの影響を受けないノッチ計測を可能とす
るため、ノッチマークの変形がマークの上部だけで、下
部は変形を受けにくいという発明者の見い出した事実を
利用している。そのため本発明ではノッチマークの下部
のみを上部面に影響されないように検出することを特徴
としている。またウエハーに刻まれたノッチマークは上
部即ち表面側の面積が、下部即ち裏面の面積より小さく
なるように刻まれている。
【0029】図7は本発明の位置合わせの原理を示す説
明図である。ウエハー1の断面は上部(表面)62と下
部(裏面)63の関係が、上部の面積が少なく下部の面
積が大きいテーパーのついた形になっている。ウエハー
1は従って端面64がウエハーチャック21に対して垂
直でなく傾いた形となり、上部から観察したとき下面が
必ず観察可能となっている。
【0030】65はノッチマーク下部を検出する検出系
で、上部面62と下部面63が同時に観察できないよう
な光学的深度を持つ構成となっている。具体的には光学
的深度のレンジを表わす4λFe∧2の値をウエハー厚
dの1/10以下の値となるような値に設定する方法
や、コンフォーカル顕微鏡で構成する等の方法があげら
れる。
【0031】以下便宜上、ウエハー1の下部面63を上
部面62と分離して検出する方法を分離検出、該検出を
行なう検出系を分離検出系と呼ぶことにする。
【0032】前述したようにプロセスの影響により変形
するのはノッチマークの上部面62だけなので、ノッチ
マークの下部面のみを上部面から分離して検出できれ
ば、プロセスの影響から独立した、即ちCMP等の半導
体形成プロセスの影響を受けない検出系が構築できる、
更にこの系ではノッチマークといういつも一定のマーク
を観察できるため、複雑な最適化が不要で、COO向上
と、安定し、高精度なアライメントが可能となる。
【0033】ノッチマークを高精度に分離検出するため
の検出系の構成にも TTL+TTR分離検出系 Non−TTL Offaxis分離検出系 TTL+Offaxis分離検出系 などがある。構成のTTL+Offaxis分離検出
系は投影光学系を介する(TTL)が、レチクルは介さ
ない(TTRではない)検出系である。
【0034】構成のTTL+TTR分離検出系を位置
合わせ装置に適用した構成は基本的には図2の構成と同
じである。ウエハーの位置検出はウエハー周辺部分に形
成された複数のノッチマークの位置をTTL+TTR露
光光スコープにより検出する。図2の光学系の作用につ
いては既に説明したが、ウエハー検出系の波長λと検出
系のNAを前述の様に分離検出可能な値とすることが構
成の条件となる。別の構成としてコンフォーカルな検
出系としても良い。
【0035】本実施形態では3個以上のノッチマークの
下部と、直接レチクルを計測しレチクルとウエハーの相
対位置を検出できるので、Offaxis顕微鏡を用い
た検出における投影光学系と顕微鏡とのベースラインの
変動を考慮しなくてよいTTL+TTR露光光検出系の
長所を生かすことができる。
【0036】TTL+TTR露光光検出はOffaxi
s顕微鏡を用いる場合のように、熱的に影響されにくい
部材を使用したり、頻繁にベースライン補正を行なうこ
とが不必要となり、装置コストの低下とスループットの
向上が達成可能となる。また、ノッチマークを検出する
ので、CMP等の半導体プロセスの影響を受けないた
め、複雑な最適化が不要で、COOの向上が可能であ
る。
【0037】構成のNon−TTL Offaxis
分離検出系でも構成と同様に検出系の波長λと検出N
Aを前述の様に分離可能な値とすることや、コンフォー
カル検出することでプロセスの影響を受けない検出系が
達成される。
【0038】構成の応用として、ベースラインの安定
性を求めるため各ウエハーでベースライン変動を受けな
いような構成が必要となる。このため分離検出を行なう
Non−TTL Offaxis検出系と、TTL+T
TR検出系と同じ光学条件の検出系の2種類を構成す
る。TTL+TTR検出系の方は必ずしも分離検出系で
ある必要はない。この2種類の検出系で同じノッチマー
クを計測し、この時の計測値の差をオフセットとする。
オフセット値の変動はベースラインの変動に対応する。
次いでTTL+TTR検出系でノッチマークを計測し、
先程のオフセットを考慮して露光を行なう。
【0039】ここで同じ光学条件とは検出波長、NA、
照明のσといった設計上の値だけでなく、調整状態の同
一性も含んでいる。同じ光学条件にすることによりノッ
チマークがプロセスに影響されて変形したときにNon
−TTL Offaxis検出系で発生するオフセット
の値と、TTL+TTR検出系で発生するオフセットの
値を同じ値とすることができる。
【0040】製造及び調整状態を定量的に把握するには
TIS(Tool InducedShift)という
概念を使用するとよい。TISの調整では計測するウエ
ハーのパターン要因で発生するオフセット(Wafer
InducedShift)と検出系要因で発生する
オフセットTISとを分離する。分離するために計測す
るパターンの配置が0度である基準状態と、該パターン
を180度回転、即ちウエハーを180度回転した2つ
の状態で計測を行なう。該計測結果からTISの値が決
定され、TISの値を小さくするように検出系を調整す
ることができる。TISによる調整方法を利用した提案
は本出願人により特願平8−112059号で提案さ
れ、実用化されている。2つの検出系に互換性を持たせ
るためにはTISの値をある所定の小さな値以下に調整
するすることが必須である。
【0041】構成のTTL Offaxis分離検出
系は構成のNon−TTL Offaxis検出系よ
りベースラインが安定し、アライメント波長が露光光で
ある必要がないといった前述の2つの系の長所を持つ系
である。ただし非露光光検出のTTLのため投影光学系
で発生する非露光光の収差を補正する必要があり、前述
の2つの系より高NAとすることが難しいので分離検出
を行なうにはコンフォーカル系とすることが有効であ
る。
【0042】以上からまでの3つの検出系はそれぞ
れに特徴があるが、いずれもノッチマークの下部を分離
検出することで、プロセスの影響を受けない安定した高
精度アライメントを可能とする。
【0043】ノッチマークの構成は図1のようにマーク
2、3、4の3個に限るものではなく、より多くして精
度の向上を期待することもできる。ただし例えばノッチ
を4個構成にした場合などウエハーの回転方向の姿勢が
一義的に決まらないことがある。その場合には本実施例
で示したのとは別の検出系を設けて回転方向の姿勢を検
出すればよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の位置合わせ
方法及び位置合わせ装置によればウエハーの周辺に設け
られた少なくとも3個以上ののノッチマークを半導体素
子製造工程の初期から計測して該計測値を記憶し、以降
の工程での該ノッチマークの計測結果に基づいてレチク
ルとウエハーの相対関係を求めて露光するため、各種プ
ロセスの影響を受けずに安定した、高精度な位置合わせ
を達成し、それに続く露光を行なうことが可能としてい
る。
【0045】特にノッチマークの検出をTTL+TTR
で行なえば、現状実施されているNON−TTL Of
faxis検出系を安定化させるために行なわれている
種々の対策、例えば熱膨張に対する対策による装置コス
トの増大や、頻繁なベースライン補正によるスループッ
トの低下という問題を発生させずに高精度、高スループ
ットな露光装置を実現することが可能となる。又、計測
するノッチマークの数が少ないことも高スループトを達
成する上で有利である。
【0046】またノッチマークの下部面を選択的に検出
することにより、各種プロセスの影響を受けずにより安
定した状態で、高精度な位置合わせが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノッチマークを適用したウエハー
【図2】本発明の位置合わせ装置を搭載した露光装置の
要部概略図
【図3】レチクルマークの説明図
【図4】ノッチマーク2の検出画像
【図5】ノッチマーク3の検出画像
【図6】ノッチマーク4の検出画像
【図7】ウエハーのノッチマークの下部を上部と分離検
出する説明図
【図8】従来のウエハーに記されているマーク
【図9】ノッチマークを回転させて位置検出する従来の
検出系、
【符号の説明】
1 ウエハー、 2、3 、4 ノッチマーク、 5 エキシマレーザ等の露光光源、 7 ファイバー、 8 アライメント照明光学系、 9 ビームスプリッタ、 10 リレーレンズ、 11 対物レンズ、 12 レチクル、 13 縮小投影光学系、 14 ミラー、 15 エレクター、 16 CCDカメラ、 17 CCDカメラ上に形成されたノッチマーク像、 18 XYステージ、 19 レチクルマーク、 20 照明光学系、 21 ウエハーチャック、 22 θ−Zステージ、 23 チルトステージ、 25 バーミラー、 26 レーザー干渉計、 29 フォーカス計測系(投光系)、 30 フォーカス計測系(検出系)、 51 コンピュータ、 62 ウエハーのノッチマーク上部、 63 ウエハーのノッチマーク下部、 64 ウエハーの端面、 65 分離検出系

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1物体上のパターンを第2物体上のパ
    ターンに位置合わせして露光転写する露光装置に用いら
    れる位置合わせ装置において、前記第2物体に予め形成
    された基準マークの位置を計測する検出系を持ち、該検
    出系で該基準マークを計測した後、該基準マークの計測
    値に基づき前記第1物体と前記第2物体を位置合わせす
    ることを特徴とする位置合わせ装置。
  2. 【請求項2】 前記第2物体上に予め形成された複数個
    の基準マークが前記第2物体の外周部に形成された複数
    個のノッチマークであることを特徴とする請求項1記載
    の位置合わせ装置。
  3. 【請求項3】 前記第2物体上の複数個の基準マークの
    計測値を前記第2物体の固有の値として各第2物体毎に
    記憶することを特徴とする請求項2記載の位置合わせ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2物体が複数の工程を経る物体で
    あるとき、前記複数個の基準マークの計測値を最初の工
    程から記憶することを特徴とする請求項3記載の位置合
    わせ装置。
  5. 【請求項5】 前記第2物体上の基準マークの計測値か
    ら得られた前記第2物体上にパターンを転写するときの
    倍率を前記露光装置のステージの倍率に反映させて補正
    することを特徴とする請求項4記載の位置合わせ装置。
  6. 【請求項6】 前記第2物体上の基準マークの計測値か
    ら得られた前記第2物体上にパターンを転写するときの
    倍率を前記露光装置の投影光学系の倍率に反映させて補
    正することを特徴とする請求項5記載の位置合わせ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第2物体の計測値から前記第2物体
    の倍率、直交性、回転、シフト成分のうち少なくとも1
    つを算出することを特徴とする請求項4記載の位置合わ
    せ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の位置合わせ装置により前
    記第2物体の計測値から求める値を最初の数枚で決定
    し、残りの第2物体を該決定値に基づいて露光すること
    を特徴とする露光装置。
  9. 【請求項9】 前記第2物体の外周部に予め形成された
    複数個のノッチマークの下部の形状を選択的に検出する
    ことを特徴とする請求項4記載の位置合わせ装置。
  10. 【請求項10】 前記第2物体上の基準マークを計測す
    る前記検出系の光学的深度が前記第2物体の厚みより充
    分小さいことを特徴とする請求項9の位置合わせ装置。
  11. 【請求項11】 前記第2物体上の基準マークを計測す
    る前記検出系がconfocal検出を行なうことを特
    徴とする請求項9の位置合わせ装置。
  12. 【請求項12】 前記第2物体の基準マークをTTL+
    TTR検出することを特徴とする請求項4記載の位置合
    わせ装置。
  13. 【請求項13】 前記第2物体の基準マークをNon−
    TTL Offaxis検出することを特徴とする請求
    項4記載の位置合わせ装置。
  14. 【請求項14】 前記第2物体の基準マークをTTL
    Offaxis検出することを特徴とする請求項4記載
    の位置合わせ装置。
  15. 【請求項15】 前記第2物体の基準マークをTTL+
    TTR検出することを特徴とする請求項9記載の位置合
    わせ装置。
  16. 【請求項16】 前記第2物体の基準マークをNon−
    TTL Offaxis検出することを特徴とする請求
    項9記載の位置合わせ装置。
  17. 【請求項17】 前記第2物体の基準マークをTTL
    Offaxis検出することを特徴とする請求項9記載
    の位置合わせ装置。
  18. 【請求項18】 前記第2物体の基準マークをTTL
    Offaxis検出系とTTL+TTR検出系の複数の
    手段で検出し、該複数個の検出手段の検出値の差をオフ
    セットとして露光時に反映することを特徴とする請求項
    9記載の位置合わせ装置。
  19. 【請求項19】 該複数個の検出手段の光学条件を同一
    にすることを特徴とする請求項18記載の位置合わせ装
    置。
  20. 【請求項20】 第1物体上のパターンを第2物体上の
    パターンに位置合わせして露光転写する露光装置に用い
    る位置合わせ方法において、前記第2物体に予め形成さ
    れた基準マークの位置を計測する検出系により該基準マ
    ークを計測した後、該基準マークの計測値に基づき前記
    第1物体と前記第2物体を位置合わせすることを特徴と
    する位置合わせ方法。
  21. 【請求項21】 前記第2物体上の複数個の基準マーク
    の計測値を前記第2物体の固有の値として各第2物体毎
    に記憶することを特徴とする請求項20記載の位置合わ
    せ方法。
  22. 【請求項22】 前記第2物体が複数の工程を経る物体
    であるとき、前記複数個の基準マークの計測値を最初の
    工程から記憶し、以降の工程で使用することを特徴とす
    る請求項21記載の位置合わせ方法。
  23. 【請求項23】 前記第2物体上の基準マークの計測値
    から得られた前記第2物体上にパターンを転写するとき
    の倍率を前記露光装置のステージの倍率に反映させて補
    正することを特徴とする請求項22記載の位置合わせ方
    法。
  24. 【請求項24】 前記第2物体上の基準マークの計測値
    から得られた前記第2物体上にパターンを転写するとき
    の倍率を前記露光装置の投影光学系の倍率に反映させて
    補正することを特徴とする請求項23記載の位置合わせ
    方法。
  25. 【請求項25】 前記第2物体の計測値から前記第2物
    体の倍率、直交性、回転、シフト成分のうち少なくとも
    1つを算出することを特徴とする請求項22記載の位置
    合わせ方法。
  26. 【請求項26】 前記第2物体の計測値から求める値を
    最初の数枚で決定し、残りの第2物体を該決定値に基づ
    いて露光することを特徴とする請求項22記載の位置合
    わせ方法。
  27. 【請求項27】 前記第2物体の外周部に予め形成され
    た複数個のノッチマークの下部の形状を選択的に検出す
    ることを特徴とする請求項20記載の位置合わせ方法。
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