JPH1139299A - 文字認識装置および記憶媒体 - Google Patents

文字認識装置および記憶媒体

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JPH1139299A
JPH1139299A JP9197571A JP19757197A JPH1139299A JP H1139299 A JPH1139299 A JP H1139299A JP 9197571 A JP9197571 A JP 9197571A JP 19757197 A JP19757197 A JP 19757197A JP H1139299 A JPH1139299 A JP H1139299A
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JP
Japan
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character string
kanji
kana
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Application number
JP9197571A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Takeyama
哲夫 竹山
Masayoshi Okamoto
正義 岡本
Masahiro Ishiba
正大 石場
Takatoshi Yoshikawa
隆敏 吉川
Hiroshi Horii
洋 堀井
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザに文字の再筆記の手間を強いることな
く、操作性の良い文字認識装置を提供すること。 【解決手段】 入力部1に筆記入力された文字は、文字
認識部4にて、認識の確からしさの点数と共に各文字毎
に認識される。この認識文字を当該点数の合計が高くな
る順に組み合わせ、文字列を生成する。この生成文字列
を、交ぜ書き変換部5でかな文字に展開する。このかな
文字列はかな漢字変換処理部6にて再度漢字文字列に変
換され、この後、この生成漢字列と上記生成文字列との
一致を判別し、一致したものを文字認識候補とする。こ
の文字認識候補は、上記合計点が高い順に表示部に表示
され、ユーザの選択に供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば携帯用情報端末
等、手書き文字入力がなされる装置に用いて好適な文字
認識装置または記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯用小型情報端末等では、文字入力の
方法として、ペンによる手書き入力の手法が通常採用さ
れている。かかる手書き入力によれば、ペンによる直接
入力が可能であることから、本来、入力操作が簡便とな
るが、その反面、書いた文字が正しく認識されないと、
書き直し等の操作が必要となってしまい、却って、操作
性の悪いものとなってしまう。また、漢字を入力する場
合、画数の多い文字や、正確に覚えていない文字につい
ては、ユーザは、かなで入力することが多いが、かかる
場合でも、所望する漢字に正しく変換してデータを取り
込めなければ、ユーザの満足は得られない。
【0003】かかる漢字かな混じりの手書き文字を、ユ
ーザ所望の漢字文字列に正しく変換する方法として、特
開平8−36571号公報の発明が提案されている。か
かる従来技術は、手書き入力された漢字かな混じりの文
字列を文字認識し、これを、一旦、かな文字のみの文字
列に変換し、その後、更にこのかな文字列を漢字文字列
に変換する手法をとっている。この際、変換後の漢字文
字列は、変換可能とされる種々のパターンが準備され、
そして、この漢字文字列群の内の一つと、入力時の漢字
かな混じり文字列とを、漢字部分について照合し、両者
が一致する漢字文字列を、正しい入力文字として設定す
るのである。
【0004】例えば、「公えん」と手書き入力した場
合、かな漢字変換後の漢字文字列群として、「公園、公
演、後援、講演、高遠、…」が準備され、このうち、
「公」の文字が一致する「公園」と「公演」とを、正し
い入力文字として設定するのである。かかる従来技術に
よれば、既存の漢字かな変換辞書、かな漢字変換辞書を
そのまま利用しながら、簡単な処理アルゴリズムを追加
するだけで、漢字かな混じり文字列を漢字文字列へと変
換できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術にあっては、手書き入力された漢字かな混じり文
字列を文字認識する際に、誤った文字認識をしてしまう
と、ユーザ所望の漢字文字列を得られなくなる。例え
ば、「ぜい沢」を手書き文字入力したところ、これを
「ぜい決」と文字認識してしまった場合には、これをか
な変換しても、「ぜいけつ」、「ぜいけっ」しか得られ
ず、結局、次のステップである、かな漢字変換において
変換不能と判断され、所望の漢字文字列が得られないと
いった不都合が生じる。
【0006】かかる不都合は、かな漢字変換をするまえ
に、一旦、文字認識結果を表示し、ユーザの正誤判断を
仰ぐことにより解決できるが、これでは、ユーザに再入
力の手間を強いることとなってしまい、折角の操作性の
良好さを台無しにしてしまう。そこで、本発明は、かか
る不都合を円滑に解決でき、しかも、かな混じりではな
い漢字のみの文字入力においても、良好に文字認識がで
きる文字認識装置および記憶媒体を提供することを課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)文字認識装置 本発明の文字認識装置は、手書き入力文字を文字認識し
て複数の文字列を生成する文字列生成部と、各生成文字
列をかな文字列に変換するかな変換部と、当該かな文字
列を漢字文字列に変換する漢字変換部と、当該変換され
た漢字文字列を前記生成文字列と照合比較する比較部と
を備え、当該比較部にて一致判定がされた漢字文字列を
認識候補とすることを特徴とする。このように、複数の
生成文字列について種々の認識候補を準備することによ
り、ユーザに提供する認識候補の確からしさを向上させ
ることができる。ユーザは、かかる認識候補から、所望
のものを選択することにより、再入力(再筆記)といっ
た煩わしい操作をすることなしに、正規の文字を入力で
きる。
【0008】ここで、文字列生成部にて、各生成文字列
に対し、手書き文字の認識レベルを設定する構成とすれ
ば、以後、この認識レベルを優先して認識候補の生成処
理を行うことにより、処理が簡易且つ効率的となる。例
えば、かな変換部、漢字変換部および比較部による照合
処理を、認識レベルの高い順に行えば、通常、選択され
るべき認識結果は認識レベルの高い認識候補に存在する
確率が高いので、迅速且つ効率よく、正規の認識候補を
見つけ出すことができる。
【0009】また、所定の認識レベルまでの認識候補に
ついて一致判定がなされると、以後の認識レベルの認識
候補についての照合比較を中止することにより、無駄な
処理を中止することもできる。更に、一致判定された認
識候補が複数ある場合には、そのうち最も認識レベルの
高い認識候補を選択文字列として優先することにより、
筆記入力文字の形態から見て最も確からしい認識候補を
ユーザに提供できる。
【0010】また、これに代えて、一致判定された認識
候補のうち最も使用頻度の高い認識候補を選択文字列と
して優先することにより、使用頻度から見て最も確から
しい認識候補をユーザに提供できる。ユーザに対する認
識候補の提供は、優先された認識候補を表示する表示部
を配することにより実現できるが、提供した認識候補が
ユーザ所望のものではない場合のために、ユーザからの
指令に応じて優先すべき認識候補を次の認識レベルまた
は使用頻度の認識候補に再設定する再設定部を更に配す
る構成とすれば、ユーザは、手書き文字の再入力(再筆
記)をせずとも、単に認識候補を次のものに切り替える
操作を行うだけで、所望の認識候補を選択できるように
なる。
【0011】(2)記憶媒体 本発明の記憶媒体は、手書き入力文字を文字認識して複
数の文字列を生成する文字列生成ステップと、各生成文
字列をかな文字列に変換するかな変換ステップと、当該
かな文字列を漢字文字列に変換する漢字変換ステップ
と、当該変換された漢字文字列を前記認識候補と照合比
較する比較ステップと、当該比較部にて一致判定がされ
た認識候補を認識候補とするステップとからなるプログ
ラムを記憶したことを特徴とする。
【0012】また、文字列生成ステップは、各生成文字
列に対し、認識レベルを設定するステップを含むことを
特徴とする。更には、かな変換ステップ、漢字変換ステ
ップおよび比較ステップは、認識レベルの高い順に漢字
文字列の照合処理を行うことを特徴とする。更には、所
定の認識レベルまでの認識候補について一致判定がなさ
れると、以後の認識レベルの生成文字列についての照合
比較を中止することを特徴とする。
【0013】更には、一致判定された認識候補のうち最
も認識レベルの高い認識候補を選択文字列として優先す
ることを特徴とする。更には、一致判定された認識候補
のうち最も使用頻度の高い認識候補を選択文字列として
優先することを特徴とする。更には、優先された認識候
補を表示する表示ステップと、ユーザからの指令に応じ
て、優先すべき認識候補を次の認識レベルまたは使用頻
度の認識候補に再設定する再設定ステップとを更に備え
ることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に、実施の形態に係るブロッ
ク図を示す。図において、1は、手書き文字入力用の入
力部、2は、認識文字を表示する出力部、3は、ブロッ
ク全体を制御する制御部、4は、入力された文字を認識
する文字認識処理部、5は、入力部1から入力された文
字列を処理し、所定の漢字文字列に変換する交ぜ書き変
換処理部、6は、交ぜ書き変換処理部5の処理との関連
で使用されるかな変換処理部である。
【0015】次に、各部の詳細について説明する。文字
認識処理部4には、ストロークデータ入力バッファ4
1、文字認識結果出力バッファ42および文字認識辞書
43が準備されており、ストロークデータ入力バッファ
41に格納されたストロークデータと文字認識辞書43
の基準データとを比較して、数種の認識結果を文字認識
結果出力バッファ42に格納する。
【0016】例えば、今、入力部1に「かい決」と手書
き入力したとすると、図2に示すように、各文字がスト
ロークに分離され、このストロークに応じて、図3に示
すような認識候補が優先順位と共に生成される。即ち、
一文字目の「か」について、「か」「子」「小」「与」
「ぞ」が準備される。同図において括弧書きで付された
数字は、文字認識の確からしさを示す点数である。認識
の確からしさは、入力文字のストロークデータと文字認
識辞書43の基準データの一致度に基づいて算出され
る。
【0017】このようにして、文字認識結果出力バッフ
ァ42には、各文字毎の認識結果が確からしさの点数と
共に格納される。次に、かな漢字変換処理部6について
説明する。かな漢字変換処理部6は、既知のかな漢字変
換技術を採用したもので、かな入力バッファ61と、か
な漢字変換結果出力バッファ62と、同音異義語学習テ
ーブル63と、かな漢字変換辞書64が準備されてい
る。変換対象のかな文字列は、かな入力バッファ61に
格納される。そして、同音異義語学習テーブル63とか
な漢字変換辞書64に基き数種の漢字文字列に変換され
た後、かな漢字変換結果出力バッファ62に格納され
る。ここで、同音異義語学習テーブル63は、かなに対
する変換漢字文字列の採用頻度を学習的に蓄積していく
ものである。
【0018】次に、交ぜ書き変換処理部5について説明
する。生成漢字列優先順位決定処理部52は、文字認識
結果出力バッファ42に格納された文字列の各文字を組
み替えて、認識の確からしい順に文字列を生成する。即
ち、確からしさの点数を各文字毎に加算して、その値が
大きい順に漢字列を並べ替える。例えば、図3の例で
は、「か(19)」、「い(17)」、「沢(19)」
の合計得点が55点で最も高く、認識の確からしさは
「かい沢」が第1順位とされる。以後、「か(1
9)」、「い(17)」、「沃(18)」の合計得点は
54点、「か(19)」、「い(17)」、「決(1
8)」の合計得点は54点で、共に第2順位とされる。
このようにして、図4に示すような順位テーブルが作成
される。なお、この順位テーブルは、交ぜ書き変換処理
部5内のメモリ上に準備されている。
【0019】また、かかる順位テーブルは、上記のよう
に確からしさの点数を用いる代わりに、図5のように優
先順位に従って作成することもできる。すなわち、図3
に於いて、各文字毎に、認識点数が高い順に優先順位
(同図では1位〜5位)を付し、各順位を点数として
(1位なら1点、2位なら2点)、合計点数が小さいも
のを生成漢字列(請求の範囲における「生成文字列」に
対応)として高順位に位置づける。
【0020】このようにして生成された生成漢字列は、
交ぜ書き変換処理部5に配されたメモリに記憶される。
かかるメモリは、図6に示す変換テーブルとして構成さ
れており、当該生成漢字列は、優先順位の高いものから
順に、テーブルの生成漢字列エリアに記憶される。この
ようにメモりに記憶された生成漢字列は、次に、読み展
開処理部54によってかなに展開される。かかるかな展
開は、かな展開辞書55を用いて行われる。複数の読み
が有る場合には、全ての読みが展開候補(請求の範囲に
おける「かな文字列」に対応)として準備される。そし
て、各候補は、上記生成漢字文字列と関連づけて、図6
の変換テーブル上の展開読みエリアに順次記録される。
【0021】次に、かかる展開読み候補は、上記かな漢
字変換処理部6に送られ、かな漢字変換される。このよ
うにしてかな漢字変換された漢字変換結果、すなわち漢
字変換候補(請求の範囲における「漢字文字列」に対
応)は、展開読み候補に関連づけて、図6の変換テーブ
ル上のかな漢字変換結果エリアに記憶される。ここで、
複数の変換結果がある場合には、その全てが記憶され
る。
【0022】かかる漢字変換候補は、表記照合処理部5
6により、変換テーブル上の生成漢字列と照合比較され
る。すなわち、図6において、変換テーブル上の生成漢
字列と漢字変換候補が比較される。かかる比較は、まず
全文字について両かな漢字列の一致を判断し、これで一
致が判別できない場合に、非漢字部分を除いた漢字部分
のみの一致を判断する。ここで漢字部分の一致判断は、
生成漢字列上の漢字の個数だけ一致した場合に「真」と
される。従って、生成漢字列の漢字の個数が2個である
場合に、生成漢字列と漢字変換候補との間の漢字部分の
一致が1個だけであれば、「偽」とされる。
【0023】一例として、生成漢字列「かい沢」と、か
な漢字変換結果「開拓」「買いたく」「飼いたく」との
間では、かな漢字列のみならず漢字部分についても一致
は検出されないので、「照合一致なし」と判別される。
同様に、生成漢字列「かい沃」も「照合一致なし」と判
別されるが、生成漢字列「かい決」と変換候補「解決」
については、漢字部分である「決」が一致するので、
「照合一致あり」と判別される。なお、生成漢字列が漢
字ばかりの場合には、上記判断に依れば、漢字変換候補
が生成漢字列と全文字が同一の場合にのみ「照合一致有
り」と判断される。同様に、生成漢字列が全てかなの場
合にも、全文字が同一の場合にのみ「照合一致有り」と
判断される。
【0024】このようにして一致が検出された漢字変換
候補は、対応する生成漢字列と共に、出力候補テーブル
に記憶される。かかる出力候補テーブルは、上記変換テ
ーブルと同様交ぜ書き変換処理部5のメモリ上に準備さ
れている。かかる出力候補テーブルを図7に示す。この
ように出力候補テーブルにセットされた出力候補は、交
ぜ書き変換候補評価処理部57にて設定された優先順位
に従って出力部2に表示される。交ぜ書き変換候補評価
処理部57は、図6の変換テーブル上、生成漢字列の記
録順位の高いものから順番に出力部に表示させる。な
お、かかる生成漢字列の記録順位は、上述の通り、生成
漢字列の得点順位(図4または図5参照)に従ってい
る。但し、1つの生成漢字列に対し、複数の出力候補が
候補テーブルにセットされている場合には、使用頻度の
高い方を優先する。かかる使用頻度は、学習処理部53
によって処理蓄積された使用経緯を基に決定される。な
お、このように複数の出力候補が競合した場合だけでは
なく、生成漢字列の得点順位に代えて、始めから、使用
頻度で表示順序を決定しても良い。
【0025】学習処理部53は、かかる使用経緯の処理
蓄積のみならず、類似文字テーブル51に対し、文字認
識の正誤経歴を登録する処理も行う。すなわち、上記の
ようにして、出力候補が出力部2に表示されるが、ユー
ザは、表示された文字が所望のもの否かを判断し、所望
のもので有ればそれを選択し、所望のものでなければ、
次の出力候補の表示に切り替える。そして、何れかの方
法により、所望の文字が選択されると、この選択結果を
基に、文字認識の確からしさに修正を加える。例えば、
出力候補「解決」が選択されたとすると、図3の文字認
識結果において、本来は、漢字「沢」ではなく「決」を
上位の確からしさとして認識すべきである。よって、か
かるユーザの選択結果から、図8にしめす類似文字テー
ブルに、「決」と「沢」を関連づけておく。そして、次
に文字認識を行った際に、漢字「沢」が文字認識候補と
して得られた場合、認識候補として「決」を追加する
か、あるいは「決」も「沢」と同時に認識候補として存
在していれば、「決」の認識の確からしさを所定レベル
だけ引き上げる等の処理を行う。これにより、ユーザの
筆記癖に対応して、文字認識確からしさを向上させるこ
とができる。
【0026】次に、本実施の形態に係る文字認識処理の
動作を図9を用いて説明する。まず、S1にて文字が筆
記入力されると、S2にてユーザからの指令があるまで
ストロークデータの蓄積がなされる(S3)。文字入力
が終了し、ユーザにより変換処理の指示がなされると、
入力された各文字毎の文字認識処理がなされる(S
4)。そして、上述の文字認識結果出力バッファ42
に、文字毎に複数の認識結果が確からしさと共に記憶さ
れる。しかる後、かかる文字毎の認識結果を組み合わせ
て生成漢字列が生成され、更に、生成漢字列の優先順位
が、例えば図4の得点表を基に設定される(S5)。
【0027】このように生成漢字列が設定されると、次
に、各生成漢字列に対する読み展開が実行される(S
6)。ここで、各文字が全て漢字であり、かなを含まな
い場合にも、一律にかかる展開処理が実行される。そし
て、展開されたかなは、優先順位の高い生成漢字列に対
応するものから順番に1つずつ読み出され、再び漢字変
換された後(S8)、当該漢字変換候補と元の生成漢字
列との間で表記照合がなされる(S9)。かかる表記照
合は、上述の通り、全文字の一致検出と、非漢字文字を
除いた漢字部分の一致検出の2段階からなる。そして、
一致と判別された漢字変換候補は、出力候補テーブルに
セットされる。
【0028】このようにして出力候補テーブルに出力候
補がセットされると、次に、出力候補テーブルにセット
された出力候補の数が設定値を超えたかが判別される
(S11)。かかる設定値は、表記照合動作の無駄を防
止するために予め設定されたものである。すなわち、上
記の如く、かな漢字変換処理(S8)は、読み展開され
た読み展開候補の内、生成漢字列の優先順位の高いもの
(文字認識の確からしさの高いもの)から順番に一つず
つ読み出して漢字変換するものであるが、S10にて設
定される出力候補の数が設定値を超えるころになると、
その後の展開候補については認識の確からしさが通常低
いので、一般に、有効な出力候補が得られない。よっ
て、S11にて変換処理を継続するか否かの基準となる
設定値を設け、出力候補の数が当該設定値を超えたとき
には、次の展開読み候補に対するS8〜S10の処理は
実行されない。
【0029】出力候補の数が、当該設定値を超えていな
ければ、S7に戻り、次の読み展開候補に対し、S8〜
S11の処理が実行される。かかる処理は、対象となる
読み展開候補が終了するまで実行される(S7)。S1
1にて出力候補が設定値を超えたか、あるいはS7にて
対象となる読み展開候補が無くなった場合には、出力候
補設定テーブルにセットされた出力候補が出力部2に表
示される(S2)。かかる表示は、上述の如く、優先度
の高いものから順番に1つずつ表示される。ユーザは、
表示された漢字列を見て所望のものか否かを確認し、所
望のもので有ればセットし、所望のもので無ければ、次
の出力候補の表示を指示する(S13)。なお、出力候
補の表示は、1つずつではなく、複数個を同時に表示し
ユーザに選択させるようにしても良い。但し、この場合
にも、優先度の高い出力候補から順番に表示する方が、
候補の確からしさの点から、ユーザの選択動作を簡便な
ものにできる。
【0030】なお、表示の順番は、上記のように、優先
度の高い(認識レベルの高い)もの順とする場合の他、
上述のように、使用頻度の高いもの順とすることもでき
る。このようにユーザにより出力候補の選択がなされる
と、上記学習処理部53による学習処理がなされる。こ
のようにして、1ルーチンが終了し、装置は、ユーザの
次の筆記入力を待つ。
【0031】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明に係る文字認識処理は、例えば手書き文字入力装
置に対し、図1のような機能ブロックを備えた回路構成
を予め組み込んでおく方法を採ることもできるし、ま
た、かかる機能ブロックにより達成される処理ルーチン
プログラムを保持した媒体(例えば、ディスク媒体)
を、後から装置にインストールして、当該装置にかかる
処理機能を持たせる方法とすることもできる。
【0032】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく本発明の技術的思想の範囲内で、種々の変
更が可能であることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上、本発明に依れば、手書き文字認識
により複数の文字列生成し、それぞれ生成文字列に対し
てかな変換処理、漢字かな変換、照合判別を行うように
したので、生成文字列が単一の場合に比べ、ユーザの所
望する文字を選択、入力できる確率が大幅に向上し、も
って、手書き文字入力のやり直しを抑制でき、ユーザの
操作性を向上できる。
【0034】また、かかる生成文字列は、文字認識の確
からしさを元に生成され、確からしいものから順に上記
変換処理、漢字かな変換、照合判別を行い、当該確から
しさの順に候補を表示するようにしたので、ユーザ所望
の候補文字を迅速に表示でき、操作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態のブロック図
【図2】 ストロークの分析を示す図
【図3】 文字認識の認識結果を示す図
【図4】 生成漢字列候補の順位テーブルの一例を示す
【図5】 生成漢字列候補の順位テーブルの他の例を示
す図
【図6】 変換テーブルを示す図
【図7】 出力候補テーブルを示す図
【図8】 類似文字テーブルを示す図
【図9】 認識変換フローチャートを示す図
【符号の説明】
1 入力部 2 出力部 3 制御部 4 文字認識処理部 5 交ぜ書き変換処理部 6 かな漢字変換部 41 ストロークデータ入力バッファ 52 生成漢字列優先順位決定処理部 54 生成漢字列読み展開処理部 56 表記照合処理部 57 表記照合処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 隆敏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 堀井 洋 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手書き入力文字を文字認識して複数の文
    字列を生成する文字列生成部と、各生成文字列をかな文
    字列に変換するかな変換部と、当該かな文字列を漢字文
    字列に変換する漢字変換部と、当該変換された漢字文字
    列を前記生成文字列と照合比較する比較部とを備え、当
    該比較部にて一致判定がされた漢字文字列を認識候補と
    することを特徴とする文字認識装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、文字列生成部は、各
    生成文字列に対し、認識レベルを設定することを特徴と
    する文字認識装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、かな変換部、漢字変
    換部および比較部は、認識レベルの高い順に前記照合比
    較処理を行うことを特徴とする文字認識装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、所定の認識レベルま
    での生成文字列について前記一致判定がなされると、以
    後の照合比較処理を中止することを特徴とする文字認識
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4の何れかにおいて、一致判
    定された認識候補のうち最も認識レベルの高い認識候補
    を選択文字列として優先することを特徴とする文字認識
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜4の何れかにおいて、一致判
    定された認識候補のうち最も使用頻度の高い認識候補を
    選択文字列として優先することを特徴とする文字認識装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において、優先された
    認識候補を表示する表示部と、ユーザからの指令に応じ
    て、優先すべき認識候補を次の認識レベルまたは使用頻
    度の認識候補に再設定する再設定部とを更に備えること
    を特徴とする文字認識装置。
  8. 【請求項8】 手書き入力文字を文字認識して複数の文
    字列を生成する文字列生成ステップと、各生成文字列を
    かな文字列に変換するかな変換ステップと、当該かな文
    字列を漢字文字列に変換する漢字変換ステップと、当該
    変換された漢字文字列を前記生成文字列と照合比較する
    比較ステップと、当該比較ステップにて一致判定がされ
    た漢字文字列を認識候補とする候補作成ステップとから
    なるプログラムを記憶した記憶媒体。
  9. 【請求項9】 請求項8において、文字列生成ステップ
    は、当該各生成文字列に対し、認識レベルを設定するス
    テップを含むことを特徴とする記憶媒体。
  10. 【請求項10】 請求項9において、かな変換ステッ
    プ、漢字変換ステップおよび比較ステップは、前記認識
    レベルの高い順に入力文字の照合処理を行うことを特徴
    とする記憶媒体。
  11. 【請求項11】 請求項10において、所定の認識レベ
    ルまでの生成文字列について一致判定がなされると、以
    後の照合比較処理を中止することを特徴とする記憶媒
    体。
  12. 【請求項12】 請求項9〜11の何れかにおいて、一
    致判定された認識候補のうち最も認識レベルの高い認識
    候補を選択文字列として優先することを特徴とする記憶
    媒体。
  13. 【請求項13】 請求項9〜11の何れかにおいて、一
    致判定された認識候補のうち最も使用頻度の高い認識候
    補を選択文字列として優先することを特徴とする記憶媒
    体。
  14. 【請求項14】 請求項12または13において、優先
    された認識候補を表示する表示ステップと、ユーザから
    の指令に応じて、優先すべき認識候補を次の認識レベル
    または使用頻度の認識候補に再設定する再設定ステップ
    とを更に備えることを特徴とする記憶媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019191776A (ja) * 2018-04-20 2019-10-31 株式会社東芝 情報管理装置及び情報管理方法

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JP2019191776A (ja) * 2018-04-20 2019-10-31 株式会社東芝 情報管理装置及び情報管理方法

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