JPH1139032A - マルチcpu型集中監視装置 - Google Patents

マルチcpu型集中監視装置

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JPH1139032A
JPH1139032A JP19436897A JP19436897A JPH1139032A JP H1139032 A JPH1139032 A JP H1139032A JP 19436897 A JP19436897 A JP 19436897A JP 19436897 A JP19436897 A JP 19436897A JP H1139032 A JPH1139032 A JP H1139032A
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JP
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monitoring
cpu
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interrupt signal
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JP19436897A
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Inventor
Atsushi Shimura
淳 志村
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視するCPUにつきWDT回路を設けるこ
となくその動作状態を監視することにより、コストの面
で有利であるとともに、信頼性の高いマルチCPU型集
中監視装置を提供する。 【解決手段】 所定周期ごとに割り込み信号を発生させ
るタイマ割込装置と、割り込み信号に基づいて自己の動
作状態に関するステータスデータを生成する演算処理装
置と、ステータスデータに基づいて演算処理装置の動作
状態を監視する監視処理装置と、を備えたマルチCPU
型集中監視装置において、演算処理装置では、割り込み
信号の発生ごとにカウントをとり、監視処理装置では、
割り込み信号の発生ごとに演算処理装置で生成されたカ
ウントデータと前回のカウントデータとが一致するか否
かを判定し、一致すると判定したときに演算処理装置が
異常状態であると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、監視処理装置に
より演算処理装置の動作状態を監視するマルチCPU型
集中監視装置に係り、特に、演算処理装置にWDT(Wa
tch Dog Timer )回路を設けずにその動作状態を監視す
るマルチCPU型集中監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマルチCPU型集中監視装置とし
ては、演算処理装置ごとにWDT回路を設け、監視処理
装置が各WDT回路の出力を監視することにより各演算
処理装置の動作状態を監視するというものがあった。
【0003】つまり、従来のマルチCPU型集中監視装
置は、図8に示すように、演算処理装置としてのCPU
1a,1bと、CPU1a,1bの動作状態を監視する
ための監視処理装置としての監視CPU2と、CPU1
a,1bおよび監視CPU2の異常状態をエラーコード
として検出するWDT回路3と、監視CPU2内部に設
けられ、かつ、各WDT回路3から出力されたエラーコ
ードを格納するためのステータスレジスタ4と、CPU
1a,1bおよび監視CPU2に対して所定周期ごとに
割り込み信号を発生させるタイマ割込装置5と、監視C
PU2によりCPU1a,1bまたは監視CPU2が異
常状態であると判定されたときにオペレータに異常状態
であることを通知するためのLED6とで構成されてい
る。
【0004】そして、CPU1a,1bおよび監視CP
U2は、共通バス7で相互に接続され、CPU1a,1
bに設けられているWDT回路3の出力とステータスレ
ジスタ4とは、専用線8で接続され、監視CPU2に設
けられているWDT回路3の出力は、監視CPU2のN
MI(Non Maskable Interruput )割り込み端子に接続
されている。
【0005】このマルチCPU型集中監視装置は、次の
ようにしてCPU1a,1bおよび監視CPU2の動作
状態を監視する。まず、CPU1a,1bおよび監視C
PU2では、タイマ割込装置5が割り込み信号を発生さ
れるごとに所定のプログラムを起動させ、自己に設けら
れているWDT回路3に対して所定のアウト命令を出力
する。そして、CPU1a,1bに設けられているWD
T回路3では、所定周期ごとにCPU1a,1bから所
定のアウト命令が出力されたか否かを検出し、アウト命
令が検出されなかったときには、専用線6を介してエラ
ーコードを監視CPU2のステータスレジスタに格納す
る。一方、監視CPU2に設けられているWDT回路3
では、所定周期ごとに監視CPU2から所定のアウト命
令が出力されたか否かを検出し、アウト命令が検出され
なかったときには、監視CPU2のNMI割り込みを発
生させる。
【0006】そして、監視CPU2では、NMI割り込
みを発生させられたとき、または、ステータスレジスタ
にエラーコードが格納されているときには、LED6を
点灯させてオペレータに対してCPU1a,1bまたは
監視CPU2の異常を通知する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マルチCPU型集中監視装置にあっては、CPU1a,
1bの動作状態を監視するために、それぞれにWDT回
路3を設け、監視CPU2にWDT回路3のエラーコー
ドを格納するためのステータスレジスタを設けなければ
ならなかった。また、WDT回路3の出力とステータス
レジスタとは、専用線8で接続されているため、監視す
るCPUの数が増大すれば、これに伴って専用線8の本
数も増大することになる。
【0008】したがって、WDT回路3、ステータスレ
ジスタ4および専用線8を設けるためのコストがかかる
ばかりでなく、専用線8の本数が増加すれば、回路が複
雑化し、故障率の増加につながる。
【0009】そこで、本発明は、このような従来の問題
を解決することを課題としており、監視するCPUにつ
きWDT回路を設けることなくその動作状態を監視する
ことにより、コストの面で有利であるとともに、信頼性
の高いマルチCPU型集中監視装置を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載のマルチCPU型集中監
視装置は、所定周期ごとに割り込み信号を発生させるタ
イマ割込装置と、前記割り込み信号に基づいて自己の動
作状態に関するステータスデータを生成する演算処理装
置と、前記ステータスデータに基づいて前記演算処理装
置の動作状態を監視する監視処理装置と、を備えたマル
チCPU型集中監視装置において、前記演算処理装置
は、前記割り込み信号の発生ごとに前回の割り込み信号
の発生の際に生成したものとは異なる前記ステータスデ
ータとしての監視用情報を生成する情報生成処理を実行
し、前記監視処理装置は、一の前記割り込み信号の発生
の際に生成された前記監視用情報とその一つ前の割り込
み信号の発生の際に生成された前記監視用情報とが一致
するか否かを判定する情報一致判定処理と、前記情報一
致判定処理で一致すると判定されたときに前記演算処理
装置が異常状態であると判定する異常状態判定処理と、
を実行する。
【0011】このような構成であれば、演算処理装置が
正常に動作しているときには、演算処理装置の情報生成
処理で、タイマ割込装置が割り込み信号を発生させるご
とに、前回の割り込み信号の発生の際に生成したものと
は異なる監視用情報が生成される。
【0012】そして、監視処理装置の情報一致判定処理
では、一の割り込み信号の発生の際に生成された監視用
情報と、その一つ前の割り込み信号の発生の際に生成さ
れた監視用情報とが一致するか否かが判定されるが、上
記のように、前回とは異なる監視用情報が今回の監視用
情報として生成されるので、情報一致判定処理では、通
常、両者が一致しないものと判定される。一致しないと
判定されたときには、監視処理装置の異常状態検出処理
では、演算処理装置が正常状態である(異常状態でな
い)ものと判定される。
【0013】ところが、演算処理装置が正常に動作して
いないときには、これに伴って演算処理装置の情報生成
処理も正常に実行されない。例えば、割り込み信号が発
生したときには、情報生成処理により、記憶装置の記憶
領域における今回の監視用情報を格納すべき領域に、新
たに生成した監視用情報が格納されることになるが、こ
のような処理が実行されなければ、今回の監視用情報を
格納すべき領域には依然前回の監視用情報が格納されて
いることになるので、監視処理装置の情報一致判定処理
では、保持している前回の監視用情報と今回の監視用情
報とが一致するものと判定される。一致すると判定され
たときには、監視処理装置の異常状態検出処理で、演算
処理装置が異常状態であるものと判定される。
【0014】なお、これら一連の処理は、タイマ割込装
置の割り込み信号発生周期よりも短い時間で終了するよ
うになっており、一連の処理が終了したのちには、情報
生成処理で生成された監視用情報が、前回の監視用情報
として演算処理装置または監視処理装置に保持される。
また、前回の監視用情報と今回の監視用情報とを判定す
るには、連続する2回の割り込み信号の発生の際にそれ
ぞれ生成された監視用情報同士が一致しているか否かを
判定すればよく、最新の監視用情報を今回の値とするこ
とは必須ではない。しかし、演算処理装置の異常状態を
できるだけ早期に検出するためには、なるべく新しい監
視用情報を今回の値とすれることが好ましい。
【0015】さらに、本発明に係る請求項2記載のマル
チCPU型集中監視装置は、請求項1記載のマルチCP
U型集中監視装置において、前記情報生成処理は、前記
割り込み信号の発生ごとにカウントを行い、そのカウン
ト値を前記監視用情報とする。
【0016】このような構成であれば、演算処理装置の
情報生成処理では、割り込み信号の発生ごとに、演算処
理装置が保持している前回値としてのカウントデータ
に、例えば、所定値を加算したものが今回の監視用情報
として生成される。
【0017】また、本発明に係る請求項3記載のマルチ
CPU型集中監視装置は、請求項1または2記載のマル
チCPU型集中監視装置において、前記演算処理装置と
前記監視処理装置とは、データを伝送するための共通信
号線で接続されており、前記監視処理装置は、前記監視
用情報を格納するための内部メモリを備え、前記情報生
成処理は、前記共通信号線を介して前記監視用情報を前
記内部メモリに格納し、前記情報一致判定処理は、前記
内部メモリに格納されている前記監視用情報に基づいて
一致するか否かを判定する。
【0018】このような構成であれば、演算処理装置が
正常に動作しているときには、割り込み信号の発生ごと
に、演算処理装置の情報生成処理で、監視用情報が共通
信号線を介して監視処理装置の内部メモリに格納され
る。そうすると、監視処理装置の情報一致判定処理で
は、割り込み信号の発生ごとに、監視処理装置の内部メ
モリに格納されている監視用情報が取得され、通常、保
持している前回の監視用情報と今回の監視用情報とが一
致しないものと判定される。
【0019】ところが、演算処理装置が正常に動作して
いないときには、演算処理装置の情報生成処理も正常に
実行されないので、監視処理装置の内部メモリに監視用
情報が格納されない。すなわち、前回の監視用情報が依
然として監視処理装置の内部メモリに格納されているこ
とになる。このような場合には、監視処理装置の情報一
致判定処理で、保持している前回の監視用情報と今回の
監視用情報とが一致するものと判定される。
【0020】さらに、本発明に係る請求項4記載のマル
チCPU型集中監視装置は、請求項1または2記載のマ
ルチCPU型集中監視装置において、前記演算処理装置
と前記監視処理装置とは、データを伝送するための共通
信号線で接続されており、前記演算処理装置は、前記監
視用情報を格納するための第2の内部メモリを備え、前
記情報生成処理は、前記監視用情報を前記第2の内部メ
モリに格納し、前記情報一致判定処理は、前記第2の内
部メモリに格納されている前記監視用情報を前記共通信
号線を介して取得し、その監視用情報に基づいて一致す
るか否かを判定する。
【0021】このような構成であれば、演算処理装置が
正常に動作しているときには、割り込み信号の発生ごと
に、演算処理装置の情報生成処理で、監視用情報が演算
処理装置の内部メモリに格納される。そうすると、監視
処理装置の情報一致判定処理では、割り込み信号の発生
ごとに、演算処理装置の内部メモリに格納されている監
視用情報が共通信号線を介して取得され、通常、保持し
ている前回の監視用情報と今回の監視用情報とが一致し
ないものと判定される。
【0022】ところが、演算処理装置が正常に動作して
いないときには、演算処理装置の情報生成処理が正常に
実行されないので、演算処理装置の内部メモリに監視用
情報が格納されない。すなわち、前回の監視用情報が依
然として演算処理装置の内部メモリに格納されているこ
とになる。このような場合には、監視処理装置の情報一
致判定処理で、保持している前回の監視用情報と今回の
監視用情報とが一致するものと判定される。
【0023】さらに、本発明に係る請求項5記載のマル
チCPU型集中監視装置は、請求項1、2、3または4
記載のマルチタCPU型集中監視装置において、前記演
算処理装置および前記監視処理装置の少なくとも一方
は、前記所定周期よりも長い第2の所定周期ごとにタイ
マ割込装置検査処理を実行し、前記タイマ割込装置検査
処理は、前記第2の所定周期の間に前記割り込み信号が
発生しないときには前記タイマ割込装置が異常状態であ
ると判定する。
【0024】このような構成であれば、タイマ割込装置
が正常に動作しているときには、タイマ割込装置の割り
込み信号発生周期よりも長い第2の周期で割り込み制御
されるタイマ割込装置検査処理では、割り込み制御され
ている間に、タイマ割込装置から少なくとも一回の割り
込み信号が発生されるのが検出される。少なくとも1回
の割り込み信号が検出されれば、タイマ割込装置検査処
理では、タイマ割込装置が正常状態である(異常状態で
ない)ものと判定される。
【0025】ところが、タイマ割込装置が正常に動作し
ていないときには、タイマ割込装置検査処理が割り込み
制御されている間であっても、タイマ割込装置から割り
込み信号が発生されない。このような場合には、タイマ
割込装置検査処理で、タイマ割込装置が異常状態である
ものと判定される。
【0026】さらに、本発明に係る請求項6記載のマル
チCPU型集中監視装置は、請求項5記載のマルチCP
U型集中監視装置において、前記タイマ割込装置検査処
理は、起動と同時にフラグ変数を初期状態にするフラグ
変数初期化処理と、前記第2の所定周期の間に前記割り
込み信号が発生したときには前記フラグ変数を設定状態
にするフラグ設定処理と、前記第2の所定周期が終了し
た後に前記フラグ変数が前記初期状態であるときには前
記タイマ割込装置が異常状態であると判定する第2の異
常状態判定処理と、を備える。
【0027】このような構成であれば、タイマ割込装置
検査処理では、割り込み制御が開始されるのと同時に、
フラグ初期化処理で、例えば、フラグ変数に“0”が設
定される。
【0028】タイマ割込装置が正常に動作しているとき
には、タイマ割込装置検査処理が割り込み制御されてい
る間に、タイマ割込装置から少なくとも一回の割り込み
信号が発生されるのが検出されるので、フラグ設定処理
では、例えば、フラグ変数に“1”が設定される。これ
により、第2の所定周期が経過したのちに、第2の異常
状態判定処理では、タイマ割込装置が正常状態である
(異常状態でない)ものと判定される。
【0029】ところが、タイマ割込装置が正常に動作し
ていないときには、タイマ割込装置検査処理が割り込み
制御されている間であっても、タイマ割込装置から割り
込み信号が発生されるのが検出されないので、フラグ設
定処理では、フラグ変数に“1”が設定されない。この
ような場合には、第2の所定周期が経過したのちに、第
2の異常状態判定処理で、タイマ割込装置が異常状態で
あるものと判定される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るマルチ
CPU型集中監視装置による実施の形態を示すブロック
図である。
【0031】この実施の形態は、本発明に係るマルチC
PU型集中監視装置を、図1に示すように、割り込み信
号の発生ごとに演算処理装置の動作状態を監視処理装置
の内部メモリに書き込ませるポーリング型により、2機
の演算処理装置の動作状態を監視処理装置で監視させる
場合に適用したものである。
【0032】このマルチCPU型集中監視装置は、演算
処理装置としてのCPU1a,1bと、CPU1a,1
bの動作状態を監視するための監視処理装置としての監
視CPU2と、CPU1a,1bおよび監視CPU2の
異常状態をエラーコードとして検出するWDT回路3
と、監視CPU2内部に設けられ、かつ、CPU1a,
1bから出力される後述するカウントデータを格納する
ための内部メモリ4と、CPU1a,1bおよび監視C
PU2に対して所定周期T1 ごとに割り込み信号を発生
させるタイマ割込装置5と、監視CPU2によりCPU
1a,1bまたは監視CPU2が異常状態であると判定
されたときにオペレータに異常状態であることを通知す
るためのLED6とで構成されている。
【0033】そして、CPU1a,1bおよび監視CP
U2は、データを伝送するための共通バス7で相互に接
続され、監視CPU2に設けられているWDT回路3の
出力は、監視CPU2のNMI割り込み端子に接続され
ている。
【0034】WDT回路3は、シングル・ショット・フ
リップフロップのリトリガ性を利用したものであって、
このシングル・ショットに対してCPUが一定周期で所
定のアウト命令を出力するか否かを判定し、アウト命令
が出力されないときには、監視CPU2のNMI割り込
みを発生させるように構成されている。
【0035】内部メモリ4は、RAM等の記憶素子から
なり、図2に示すように、CPU1a,1bから出力さ
れた前回のカウントデータと、CPU1a,1bから出
力された今回のカウントデータとを格納するように構成
されている。この場合に、CPU1aから出力された前
回のカウントデータは、内部メモリ4の論理アドレスB
(0,0)に格納され、今回のカウントデータは、同B
(0,1)に格納されるようになっており、CPU1b
から出力された前回のカウントデータは、同B(1,
0)に格納され、今回のカウントデータは、同B(1,
1)に格納されるようになっている。
【0036】同一機能を有するCPU1a,1bは、演
算処理を実行するマイクロプロセスユニット(MPU)
と、MPUを制御するための制御命令が格納されている
ROMと、MPUが演算処理を実行する演算過程で必要
な演算結果を格納するためのRAMとからなり、タイマ
割込装置5の割り込み信号発生周期T1 よりも長い所定
周期T2 ごとに、CPU1a,1bのROMに格納され
ている所定のプログラムを起動させ、図3のフローチャ
ートに示す処理を実行するように構成されている。
【0037】つまり、CPU1a,1bのMPUでは、
所定周期T2 ごとに、次のようにして処理を実行するよ
うになっている。まず、図3に示すように、ステップS
1に移行して、フラグ変数fに初期値として“0”を設
定し、ステップS2に移行して、タイマ割込装置5から
割り込み信号が発生したか否かを判定し、発生したと判
定されたときには、ステップS3に移行する。
【0038】ステップS3では、フラグ変数に“1”を
設定し、ステップS4に移行して、カウントをとるため
のデータとしてCPU1a,1bのRAMに格納されて
いるカウントデータに所定値(例えば、“1”)を加算
し、ステップS5に移行して、カウントデータを共通バ
ス7を介して監視CPU2の内部メモリ4の論理アドレ
スB(x,1)(x=0,1)に書き込む。この場合
に、CPU1aでは、内部メモリ4の論理アドレスB
(0,1)にカウントデータを書き込み、CPU1bで
は、同B(1,1)にカウントデータを書き込むように
なっている。
【0039】次いで、ステップS6に移行して、割り込
み制御が開始されてから周期T2 が経過したか否かを判
定し、経過したと判定されたときには、ステップS7に
移行するが、経過していないと判定されたときには、ス
テップS2に移行する。一方、ステップS2で、タイマ
割込装置5から割り込み信号が発生していないと判定さ
れたときには、ステップS6に移行する。
【0040】ステップS7では、フラグ変数fの値が
“1”であるか否かを判定し、“1”であると判定され
たときには、一連の処理を終了する(正常終了)が、
“1”でないと判定されたときには、ステップS8に移
行して、所定のエラー処理を実行し、一連の処理を終了
する(異常終了)。
【0041】一方、監視CPU2は、演算処理を実行す
るMPUと、MPUを制御するための制御命令が格納さ
れているROMと、MPUが演算処理を実行する演算過
程で必要な演算結果を格納するためのRAMとからな
り、タイマ割込装置5が発生させる割り込み信号によっ
て割り込みが発生したとき、または、WDT回路3によ
りNMI割り込みが発生させられたときには、ROMに
格納されている所定のプログラムを起動させ、図4のフ
ローチャートに示す処理を実行するように構成されてい
る。
【0042】つまり、監視CPU2のMPUでは、タイ
マ割込装置5が発生させる割り込み信号によって割り込
みが発生したときに、次のようにして処理を実行するよ
うになっている。
【0043】まず、図4(a)に示すように、ステップ
S11に移行して、WDT回路3に所定のアウト命令を
出力し、ステップS12に移行して、処理回数をカウン
トするための変数iに“0”を設定し、ステップS13
に移行して、内部メモリ4の論理アドレスB(i,0)
に格納されているカウントデータと同B(i,1)に格
納されているカウントデータとが一致するか否かを判定
し、一致しないと判定されたときには、ステップS14
に移行する。
【0044】ステップS14では、内部メモリ4の論理
アドレスB(i,1)に格納されているカウントデータ
を同B(i,0)に格納し、ステップS15に移行し
て、変数iの値に“1”を加算したものを変数iに設定
し、ステップS16に移行して、変数iの値が“2”よ
りも小さいか否かを判定し、小さいと判定されたときに
は、ステップS13に移行するが、小さくないと判定さ
れたときには、一連の処理を終了する(正常終了)。
【0045】一方、ステップS13で、内部メモリ4の
論理アドレスB(i,0)に格納されているカウントデ
ータと同B(i,1)に格納されているカウントデータ
とが一致すると判定されたときには、ステップS17に
移行して、LED6を点灯させるための処理を実行し、
ステップS18に移行して、所定のエラー処理を実行
し、一連の処理を終了する(異常終了)。
【0046】また、監視CPU2のMPUでは、WDT
回路3によりNMI割り込みが発生させられたときに、
図4(b)に示すように、ステップS21に移行して、
LED6を点灯させるための処理を実行し、ステップS
22に移行して、所定のエラー処理を実行し、一連の処
理を終了する。
【0047】次に、上記実施の形態の動作を図面を参照
しながら説明する。図5は、CPU1a,1bおよび監
視CPU2の動作状態を説明するためのタイムチャート
である。
【0048】始めに、CPU1a,1bおよび監視CP
U2が正常に動作しているときに、CPU1a,1bが
暴走(Hang Up )するのを監視CPU2で検出する場合
について説明する。
【0049】まず、図5(a)に示すように、時刻t0
において、タイマ割込装置5が割り込み信号の発生を開
始するのと同時に、CPU1a,1bおよび監視CPU
2で図3および図4に示す処理の実行を開始するものと
する。
【0050】CPU1a,1bでは、図3に示す第1回
目の処理が実行される周期T2 (時刻t0 からt2
で)の間のうち、時刻t0 において、タイマ割込装置か
ら第1回目の割り込み信号が発生することにより、ステ
ップS1からS5までを経て、CPU1a,1bのカウ
ントデータ(例えば“0”)に“1”が加算されたもの
“1”が内部メモリ4の論理アドレスB(x,1)に書
き込まれる。さらに、時刻t1 において、第2回目の割
り込み信号が発生することにより、CPU1a,1bの
カウントデータ“1”に“1”が加算されたもの“2”
が同B(x,1)に書き込まれる。
【0051】一方、監視CPU2では、図4(a)に示
す第1回目の処理が実行される周期T1 (時刻t0 から
1 まで)の間において、前回のカウントデータ(例え
ば、“0”)と今回のカウントデータ“1”とが一致し
ないと判定されるので、ステップS11からS16まで
を経て、今回のカウントデータ“1”が前回のカウント
データとして同B(x,0)に格納され、CPU1a,
1bが正常状態であると判定される。さらに、図4
(a)に示す第2回目の処理が実行される時刻t1から
3 までの間において、前回のカウントデータ“1”と
今回のカウントデータ“2”とが一致しないと判定され
るので、今回のカウントデータ“2”が前回のカウント
データとして同B(x,0)に格納され、CPU1a,
1bが正常状態であると判定される。
【0052】次いで、他方、CPU1a,1bでは、上
記同様にして、図3に示す第2回目の処理が実行される
時刻t2 からt4 までの間のうち、時刻t3 において、
タイマ割込装置から第3回目の割り込み信号が発生する
ことにより、CPU1a,1bのカウントデータ“2”
に“1”が加算されたもの“3”が同B(x,1)に書
き込まれる。
【0053】一方、監視CPU2では、上記同様にし
て、図4(a)に示す第3回目の処理が実行される時刻
3 からt4 までの間において、前回のカウントデータ
“2”と今回のカウントデータ“3”とが一致しないと
判定されるので、今回のカウントデータ“3”が前回の
カウントデータとして同B(x,0)に格納され、CP
U1a,1bが正常状態であると判定される。
【0054】ところが、時刻t4 において、CPU1
a,1bが暴走したものとすると、CPU1a,1bで
は、図3に示す処理が実行されないので、同B(x,
1)にカウントデータが書き込まれず、同B(x,1)
には、依然前回のカウントデータ“3”が格納されてい
ることになる。
【0055】そうすると、監視CPU2では、図4
(a)に示す第4回目の処理が実行される時刻t4 から
5 までの間において、前回のカウントデータ“3”と
今回のカウントデータ“3”とが一致すると判定される
ので、ステップS13,S17,18を経て、LED6
を点灯させるための処理が実行され、所定のエラー処理
が実行される。このように、LED6が点灯することに
より、CPU1a,1bが異常状態であることがオペレ
ータに通知される。
【0056】以降、監視CPU2では、同様にして、図
4(a)に示す処理が実行されるごとに、LED6を点
灯させるための処理が実行され、所定のエラー処理が実
行される。
【0057】その次に、CPU1a,1bおよび監視C
PU2が正常に動作しているときに、監視CPU2が暴
走するのをWDT回路3で検出する場合について説明す
る。まず、図5(b)に示すように、時刻t0 におい
て、タイマ割込装置5が割り込み信号の発生を開始する
のと同時に、CPU1a,1bおよび監視CPU2で図
3および図4に示す処理の実行を開始するものとする。
【0058】CPU1a,1bでは、時刻t0 からt2
までの間のうち、時刻t0 において、割り込み信号が発
生することにより、CPU1a,1bのカウントデータ
(例えば“0”)に“1”が加算されたもの“1”が内
部メモリ4の論理アドレスB(x,1)に書き込まれ
る。さらに、時刻t1 において、割り込み信号が発生す
ることにより、CPU1a,1bのカウントデータ
“1”に“1”が加算されたもの“2”が同B(x,
1)に書き込まれる。
【0059】一方、監視CPU2では、時刻t0 からt
1 までの間において、前回のカウントデータ(例えば、
“0”)と今回のカウントデータ“1”とが一致しない
と判定されるので、CPU1a,1bが正常状態である
と判定される。さらに、時刻t1 からt3 までの間にお
いて、前回のカウントデータ“1”と今回のカウントデ
ータ“2”とが一致しないと判定されるので、CPU1
a,1bが正常状態であると判定される。
【0060】次いで、他方、CPU1a,1bでは、時
刻t2 からt4 までの間のうち、時刻t3 において、割
り込み信号が発生することにより、CPU1a,1bの
カウントデータ“2”に“1”が加算されたもの“3”
が同B(x,1)に書き込まれる。
【0061】ところが、時刻t3 において、監視CPU
2が暴走したものとすると、図4(a)に示す処理が実
行されず、これに伴ってWDT回路3に所定のアウト命
令が出力されなくなる。このため、WDT回路3により
監視CPU2のNMI割り込みが発生させられる。
【0062】そうすると、監視CPU2では、図4
(b)に示す処理が実行されるので、ステップS21,
S22を経て、LED6を点灯させるための処理が実行
され、所定のエラー処理が実行される。このように、L
ED6が点灯することにより、監視CPU2が異常状態
であることがオペレータに通知される。
【0063】以降、監視CPU2では、同様にして、W
DT回路3により図4(b)に示す処理が実行されるご
とに、LED6を点灯させるための処理が実行され、所
定のエラー処理が実行される。
【0064】その次に、CPU1a,1bおよび監視C
PU2が正常に動作しているときに、タイマ割込装置5
が故障(Break Down)するのをCPU1a,1bで検出
する場合について説明する。
【0065】まず、図5(c)に示すように、時刻t0
において、タイマ割込装置5が割り込み信号の発生を開
始するのと同時に、CPU1a,1bおよび監視CPU
2で図3および図4に示す処理の実行を開始するものと
する。
【0066】CPU1a,1bでは、時刻t0 からt2
までの間のうち、時刻t0 において、割り込み信号が発
生することにより、CPU1a,1bのカウントデータ
(例えば“0”)に“1”が加算されたもの“1”が内
部メモリ4の論理アドレスB(x,1)に書き込まれ
る。さらに、時刻t1 において、割り込み信号が発生す
ることにより、CPU1a,1bのカウントデータ
“1”に“1”が加算されたもの“2”が同B(x,
1)に書き込まれる。
【0067】次いで、CPU1a,1bでは、時刻t2
からt4 までの間のうち、時刻t3において、割り込み
信号が発生することにより、CPU1a,1bのカウン
トデータ“2”に“1”が加算されたもの“3”が同B
(x,1)に書き込まれる。
【0068】ところが、時刻t4 において、タイマ割込
装置5が故障したものとすると、CPU1a,1bで
は、割り込み信号が発生しないことにより、周期T2
経過するまでにフラグ変数fに“1”が設定されないの
で、ステップS2,S6からS8までを経て、所定のエ
ラー処理が実行される。一方、割り込み信号が発生しな
いことにより、カウントデータが同B(x,1)に書き
込まれないので、監視CPU2では、LED6を点灯さ
せるための処理が実行され、所定のエラー処理が実行さ
れる。このように、LED6が点灯することにより、タ
イマ割込装置5が故障状態であることがオペレータに通
知される。
【0069】以降、CPU1a,1bでは、図3に示す
処理が実行されるごとに、所定のエラー処理が実行され
るとともに、監視CPU2では、図4(a)に示す処理
が実行されるごとに、LED6を点灯させるための処理
が実行され、所定のエラー処理が実行される。
【0070】このようにして、CPU1a,1bで、割
り込み信号の発生ごとにカウントデータを加算し、監視
CPU2で、その加算されたカウントデータと前回の割
り込み信号の際に加算されたカウントデータとに基づい
て、CPU1a,1bの異常状態を検出するようにした
から、従来のように、CPU1a,1bにWDT回路3
を、監視CPU2にステータスレジスタをそれぞれ設け
る必要がなく、従来に比して、マルチCPU型集中監視
装置をコストの面で比較的有利に構築することができる
とともに、システム中の回路数を低減して、信頼性の高
いマルチCPU型集中監視装置を構築することができ
る。
【0071】特に、CPU1a,1bで、割り込み信号
の発生ごとに加算したカウントデータを共通バス7を介
して監視CPU2の内部メモリ4に書き込み、監視CP
U2で、内部メモリ4に格納されているカウントデータ
に基づいて、CPU1a,1bの異常状態を検出するよ
うにしたから、従来のように、CPU1a,1bのWD
T回路3と監視CPU2のステータスレジスタとを接続
する専用線をそれぞれ設ける必要がなく、回路中の配線
本数を低減して、より信頼性の高いマルチCPU型集中
監視装置を構築することができる。
【0072】また、CPU1a,1bで、タイマ割込装
置5の割り込み信号発生周期T1 よりも長い所定周期T
2 ごとに、タイマ割込装置5が発生させる割り込み信号
の有無を検出し、タイマ割込装置5の異常状態を検出す
るようにしたから、監視CPU2で、CPU1a,1b
およびタイマ割込装置5のいずれかが異常状態であるの
かを特定することができ、システム中で異常状態がどこ
で発生したかを正確に特定することができる。
【0073】なお、上記実施の形態においては、CPU
1a,1bで、割り込み信号の発生ごとに、カウントデ
ータを監視CPU2の内部メモリ4に書き込み、一方の
監視CPU2で、割り込み信号の発生ごとに、自己の内
部メモリ4に格納されているカウントデータを参照する
ポーリング型により、CPU1a,1bの動作状態を監
視CPU2で監視させるように構成したが、これに限ら
ず、図6に示すように、監視CPU2の内部メモリ4に
代えて、CPU1a,1bにカウントデータを格納する
ための内部メモリ4をそれぞれ設け、CPU1a,1b
で、割り込み信号の発生ごとに、カウントデータを自己
の内部メモリ4に書き込み、一方の監視CPU2で、割
り込み信号の発生ごとに、CPU1a,1bの内部メモ
リ4に格納されているカウントデータを共通バス7を介
して取得しにいくバスリードチェック型により、CPU
1a,1bの動作状態を監視CPU2で監視させるよう
に構成してもよい。
【0074】また、上記実施の形態において、CPU1
a,1bで実行させる図3のフローチャートに示す処理
では、フラグ変数fを用いて割り込み信号の有無を検出
するように構成したが、これに限らず、図7に示すよう
に、特にフラグ変数fを用いずに割り込み信号の有無を
検出するように構成してもよい。
【0075】この場合において、CPU1a,1bのM
PUでは、次のようにして処理を実行するようになって
いる。まず、ステップS31に移行して、タイマ割込装
置5から割り込み信号が発生したか否かを判定し、発生
したと判定されたときには、ステップS32に移行し
て、CPU1a,1bのカウントデータに所定値(例え
ば、“1”)を加算し、ステップS33に移行して、カ
ウントデータを共通バス7を介して監視CPU2の内部
メモリ4の論理アドレスB(x,1)(x=0,1)に
書き込み、一連の処理を終了する(正常終了)。
【0076】一方、ステップS31で、割り込み信号が
発生しないと判定されたときには、ステップS34に移
行して、割り込み制御が開始されてから周期T2 が経過
したか否かを判定し、経過したと判定されたときには、
ステップS35に移行して、所定のエラー処理を実行
し、一連の処理を終了する(異常終了)。しかし、ステ
ップS34で、周期T2 が経過していないと判定された
ときには、ステップS31に移行する。
【0077】さらに、上記実施の形態において、図3の
フローチャートに示すタイマ割込装置5を監視するため
の処理を、CPU1a,1bでのみ実行するように構成
したが、これに限らず、その処理を監視CPU2でのみ
実行するように構成してもよく、また、CPU1a,1
bおよび監視CPU2で実行するように構成してもよ
い。
【0078】特に、後者のような構成を採用すれば、タ
イマ割込装置5だけでなく、タイマ割込装置5とCPU
1a,1bとを接続する信号線や、タイマ割込装置5と
監視CPU2とを接続する信号線の状態を、例えば、断
線しているか否かを検出することができるから、システ
ム中で異常状態がどこで発生したかをより正確に特定す
ることができる。
【0079】さらに、上記実施の形態においては、LE
D6を点灯させることにより、オペレータに異常状態を
通知するように構成したが、これに限らず、異常状態で
あることをディスプレー装置に表示することにより、オ
ペレータに異常状態を通知するように構成してもよい。
また、特にオペレータに異常状態を通知するように構成
しなくとも、監視CPU2で、CPU1a,1bが異常
状態であることを検出したときに、CPU1a,1bの
NMI割り込みを発生させ、CPU1a,1bで、NM
I割り込みが発生するのを契機に、例えば、暴走の原因
を特定してシステムを正常状態に回復させるように構成
してもよい。監視CPU2が暴走した場合には、監視C
PU2で、WDT回路3によりNMI割り込みが発生す
るのを契機に、同様に暴走の原因を特定してシステムを
正常状態に回復させるように構成してもよい。
【0080】さらに、上記実施の形態においては、CP
U1a,1bで、カウントデータに所定値を加算するよ
うに構成したが、これに限らず、カウントデータに所定
値を減算、乗算、除算するように構成してもよい。要す
るに、前回の値とは異なる値を今回の値として出力する
ように構成すればよい。
【0081】さて、上記実施の形態において、ステップ
S4およびS5、または、ステップS32およびS33
は、請求項1または2記載の情報生成処理に対応し、ス
テップS13は、請求項1または2記載の情報一致判定
処理に対応し、ステップS17およびS18は、請求項
1記載の異常状態判定処理に対応している。
【0082】また、上記実施の形態において、共通バス
7は、請求項2または3記載の共通信号線に対応し、ス
テップS1からS3まで、および、S6からS8まで、
または、ステップS31、S34およびS35は、請求
項4記載のタイマ割込装置検査処理に対応し、ステップ
S1は、請求項5記載のフラグ変数初期化処理に対応
し、ステップS2、S3およびS6は、請求項5記載の
フラグ設定処理に対応し、ステップS7およびS8は、
請求項5記載の第2の異常状態判定処理に対応してい
る。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るマル
チCPU型集中監視装置によれば、従来のように、演算
処理装置にWDT回路を、監視処理装置にステータスレ
ジスタをそれぞれ設ける必要がなく、従来に比して、マ
ルチCPU型集中監視装置をコストの面で比較的有利に
構築することができるとともに、システム中の回路数を
低減して、信頼性の高いマルチCPU型集中監視装置を
構築することができるという効果が得られる。
【0084】また、本発明に係る請求項3または4記載
のマルチCPU型集中監視装置によれば、従来のよう
に、演算処理装置のWDT回路と監視処理装置のステー
タスレジスタとを接続する専用線をそれぞれ設ける必要
がなく、回路中の配線本数を低減して、より信頼性の高
いマルチCPU型集中監視装置を構築することができる
という効果も得られる。
【0085】さらに、本発明に係る請求項5または6記
載のマルチCPU型集中監視装置によれば、監視処理装
置で、演算処理装置およびタイマ割込装置のいずれかが
異常状態であるのかを特定することができるから、シス
テム中で異常状態がどこで発生したかを正確に特定する
ことができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポーリング型による実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】監視CPU2の内部メモリ4の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】CPU1a,1bで実行する処理を示すフロー
チャートである。
【図4】監視CPU2で実行する処理を示すフローチャ
ートである。
【図5】CPU1a,1bおよび監視CPU2の動作状
態を説明するためのタイムチャートである。
【図6】バスリードチェック型による実施の形態の構成
を示すブロック図である。
【図7】CPU1a,1bで実行する処理を示すフロー
チャートである。
【図8】従来のマルチCPU型集中監視装置の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1a,1b CPU 2 監視CPU 3 WDT回路 4 内部メモリ 5 タイマ割込装置 6 LED 7 共通バス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周期ごとに割り込み信号を発生させ
    るタイマ割込装置と、前記割り込み信号に基づいて自己
    の動作状態に関するステータスデータを生成する演算処
    理装置と、前記ステータスデータに基づいて前記演算処
    理装置の動作状態を監視する監視処理装置と、を備えた
    マルチCPU型集中監視装置において、 前記演算処理装置は、前記割り込み信号の発生ごとに前
    回の割り込み信号の発生の際に生成したものとは異なる
    前記ステータスデータとしての監視用情報を生成する情
    報生成処理を実行し、前記監視処理装置は、一の前記割
    り込み信号の発生の際に生成された前記監視用情報とそ
    の一つ前の割り込み信号の発生の際に生成された前記監
    視用情報とが一致するか否かを判定する情報一致判定処
    理と、前記情報一致判定処理で一致すると判定されたと
    きに前記演算処理装置が異常状態であると判定する異常
    状態判定処理と、を実行することを特徴とするマルチC
    PU型集中監視装置。
  2. 【請求項2】 前記情報生成処理は、前記割り込み信号
    の発生ごとにカウントを行い、そのカウント値を前記監
    視用情報とすることを特徴とする請求項1記載のマルチ
    CPU型集中監視装置。
  3. 【請求項3】 前記演算処理装置と前記監視処理装置と
    は、データを伝送するための共通信号線で接続されてお
    り、 前記監視処理装置は、前記監視用情報を格納するための
    内部メモリを備え、前記情報生成処理は、前記共通信号
    線を介して前記監視用情報を前記内部メモリに格納し、
    前記情報一致判定処理は、前記内部メモリに格納されて
    いる前記監視用情報に基づいて一致するか否かを判定す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のマルチCPU
    型集中監視装置。
  4. 【請求項4】 前記演算処理装置と前記監視処理装置と
    は、データを伝送するための共通信号線で接続されてお
    り、 前記演算処理装置は、前記監視用情報を格納するための
    第2の内部メモリを備え、前記情報生成処理は、前記監
    視用情報を前記第2の内部メモリに格納し、前記情報一
    致判定処理は、前記第2の内部メモリに格納されている
    前記監視用情報を前記共通信号線を介して取得し、その
    監視用情報に基づいて一致するか否かを判定することを
    特徴とする請求項1又は2記載のマルチCPU型集中監
    視装置。
  5. 【請求項5】 前記演算処理装置及び前記監視処理装置
    の少なくとも一方は、前記所定周期よりも長い第2の所
    定周期ごとにタイマ割込装置検査処理を実行し、 前記タイマ割込装置検査処理は、前記第2の所定周期の
    間に前記割り込み信号が発生しないときには前記タイマ
    割込装置が異常状態であると判定することを特徴とする
    請求項1、2、3又は4記載のマルチCPU型集中監視
    装置。
  6. 【請求項6】 前記タイマ割込装置検査処理は、起動と
    同時にフラグ変数を初期状態にするフラグ変数初期化処
    理と、前記第2の所定周期の間に前記割り込み信号が発
    生したときには前記フラグ変数を設定状態にするフラグ
    設定処理と、前記第2の所定周期が終了した後に前記フ
    ラグ変数が前記初期状態であるときには前記タイマ割込
    装置が異常状態であると判定する第2の異常状態判定処
    理と、を備えることを特徴とする請求項5記載のマルチ
    CPU型集中監視装置。
JP19436897A 1997-07-18 1997-07-18 マルチcpu型集中監視装置 Pending JPH1139032A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8726099B2 (en) 2010-08-23 2014-05-13 Renesas Electronics Corporation Data processing system
JP2014178730A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Hitachi Automotive Systems Ltd 制御装置の異常監視装置および異常監視方法

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US8726099B2 (en) 2010-08-23 2014-05-13 Renesas Electronics Corporation Data processing system
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