JPH1137550A - 循環加熱装置 - Google Patents
循環加熱装置Info
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- JPH1137550A JPH1137550A JP9210088A JP21008897A JPH1137550A JP H1137550 A JPH1137550 A JP H1137550A JP 9210088 A JP9210088 A JP 9210088A JP 21008897 A JP21008897 A JP 21008897A JP H1137550 A JPH1137550 A JP H1137550A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 流体検出部の信頼性および耐久性を向上する
と共に、流体検出部を安価にすることを目的とする。 【解決手段】 風呂装置１のコントローラ９には、バー
ナ８ａの燃焼量を制御する燃焼制御部９ａに加えて、熱
交換器７による流体の上昇温度ΔＴを検出する上昇温度
検出部９ｃと、循環ポンプ６の負荷電流Ｉｘを検出する
負荷検出部９ｂと、循環ポンプの負荷値および流体の上
昇温度を予め設定された所定値と比較して流体が正常に
循環しているか否かを判定する循環検出部９ｄとを設
け、流体の循環が正常でないと判定された場合には、燃
焼制御部９ａが燃焼を禁止する。
と共に、流体検出部を安価にすることを目的とする。 【解決手段】 風呂装置１のコントローラ９には、バー
ナ８ａの燃焼量を制御する燃焼制御部９ａに加えて、熱
交換器７による流体の上昇温度ΔＴを検出する上昇温度
検出部９ｃと、循環ポンプ６の負荷電流Ｉｘを検出する
負荷検出部９ｂと、循環ポンプの負荷値および流体の上
昇温度を予め設定された所定値と比較して流体が正常に
循環しているか否かを判定する循環検出部９ｄとを設
け、流体の循環が正常でないと判定された場合には、燃
焼制御部９ａが燃焼を禁止する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は流体を循環加熱する
循環加熱装置に関し、詳しくは、循環ポンプと熱交換器
とを備えた風呂装置、温水暖房装置、又は融雪装置等の
循環加熱装置に関する。
循環加熱装置に関し、詳しくは、循環ポンプと熱交換器
とを備えた風呂装置、温水暖房装置、又は融雪装置等の
循環加熱装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】循環加熱装置の一つである風呂装置に
は、浴槽水を循環して加熱する追焚流路が設けられる。
この追焚流路には、浴槽水を循環させる循環ポンプ、こ
の循環水の流れを確認する水流スイッチ、浴槽からの循
環水温を検知する温度センサ、循環水を加熱する熱交換
器が設けられる。そして、風呂装置では、浴槽への湯張
り完了後に、一定の時間間隔で循環ポンプを作動し、温
度センサにより湯温の低下を検出すると、追焚きして湯
温を常に設定温度に保っている。
は、浴槽水を循環して加熱する追焚流路が設けられる。
この追焚流路には、浴槽水を循環させる循環ポンプ、こ
の循環水の流れを確認する水流スイッチ、浴槽からの循
環水温を検知する温度センサ、循環水を加熱する熱交換
器が設けられる。そして、風呂装置では、浴槽への湯張
り完了後に、一定の時間間隔で循環ポンプを作動し、温
度センサにより湯温の低下を検出すると、追焚きして湯
温を常に設定温度に保っている。
【０００３】風呂装置の追焚流路に設けられる水流スイ
ッチは、通水によって動作する板状の可動部と、その可
動部に固定される磁石と、流路の外に固定され、可動部
が動作したときに磁石の接近によってＯＮし、離れたと
きにＯＦＦするリードスイッチとから構成される。そし
て、この循環回路に流れが無い場合には、水流スイッチ
がＯＦＦしたままとなって、燃焼を開始させず、空炊き
を防止している。
ッチは、通水によって動作する板状の可動部と、その可
動部に固定される磁石と、流路の外に固定され、可動部
が動作したときに磁石の接近によってＯＮし、離れたと
きにＯＦＦするリードスイッチとから構成される。そし
て、この循環回路に流れが無い場合には、水流スイッチ
がＯＦＦしたままとなって、燃焼を開始させず、空炊き
を防止している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水流ス
イッチは、その可動部が常に通水にさらされているため
に、異物等を噛み込んだり、腐食したり、あるいは水垢
が付着したり、特に長期間使用しない場合には可動部が
固着して動作が悪くなり、誤判定する場合があった。ま
た、水流スイッチが設けられる流路部分は、通過面積を
確保するために大きくなって、安価に作製できない問題
があった。そこで、本発明の循環加熱装置は、上記課題
を解決し、循環検出部の信頼性および耐久性を向上する
と共に、循環検出部を安価にすることを目的とする。
イッチは、その可動部が常に通水にさらされているため
に、異物等を噛み込んだり、腐食したり、あるいは水垢
が付着したり、特に長期間使用しない場合には可動部が
固着して動作が悪くなり、誤判定する場合があった。ま
た、水流スイッチが設けられる流路部分は、通過面積を
確保するために大きくなって、安価に作製できない問題
があった。そこで、本発明の循環加熱装置は、上記課題
を解決し、循環検出部の信頼性および耐久性を向上する
と共に、循環検出部を安価にすることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項１記載の循環加熱装置は、燃料ガスを燃焼す
るバーナと、上記バーナの燃焼熱により流体を加熱する
熱交換器と、上記流体を上記熱交換器へ循環させる循環
ポンプとを備えた循環加熱装置において、上記循環ポン
プの負荷を検出する負荷検出手段と、上記熱交換器によ
り加熱された流体の上昇温度を検出する上昇温度検出手
段とを設け、上記負荷検出手段によって検出された負荷
値、および上昇温度検出手段によって検出された上昇温
度に基づいて、流体が正常に循環しているか否かを判定
する循環検出手段と、上記循環検出手段によって流体の
循環が正常でないと判定された場合には、燃焼を禁止す
る燃焼禁止手段とを備えたことを要旨とする。
明の請求項１記載の循環加熱装置は、燃料ガスを燃焼す
るバーナと、上記バーナの燃焼熱により流体を加熱する
熱交換器と、上記流体を上記熱交換器へ循環させる循環
ポンプとを備えた循環加熱装置において、上記循環ポン
プの負荷を検出する負荷検出手段と、上記熱交換器によ
り加熱された流体の上昇温度を検出する上昇温度検出手
段とを設け、上記負荷検出手段によって検出された負荷
値、および上昇温度検出手段によって検出された上昇温
度に基づいて、流体が正常に循環しているか否かを判定
する循環検出手段と、上記循環検出手段によって流体の
循環が正常でないと判定された場合には、燃焼を禁止す
る燃焼禁止手段とを備えたことを要旨とする。
【０００６】上記構成を有する本発明の請求項１記載の
循環加熱装置は、負荷検出手段が循環ポンプの負荷を検
出し、上昇温度検出手段が熱交換器により加熱された流
体の上昇温度を検出し、循環検出手段がその負荷値およ
び上昇温度に基づいて、流体が正常に循環しているか否
かを判定する。そして、流体の循環が正常でないと判定
された場合には、燃焼禁止手段が燃焼を禁止する。つま
り、循環ポンプの負荷値と加熱された流体の上昇温度の
データから、流体が正常に循環しているか否かが判定さ
れる。
循環加熱装置は、負荷検出手段が循環ポンプの負荷を検
出し、上昇温度検出手段が熱交換器により加熱された流
体の上昇温度を検出し、循環検出手段がその負荷値およ
び上昇温度に基づいて、流体が正常に循環しているか否
かを判定する。そして、流体の循環が正常でないと判定
された場合には、燃焼禁止手段が燃焼を禁止する。つま
り、循環ポンプの負荷値と加熱された流体の上昇温度の
データから、流体が正常に循環しているか否かが判定さ
れる。
【０００７】例えば、液体そのものが流路に無い場合に
は循環ポンプの負荷が適正範囲以下となり、循環ポンプ
が異物等を噛み込んでロックされ動かなくなっている場
合には、負荷が適正範囲を超える。また、異物等によっ
て流路が狭められている場合には、循環する流量が少な
くなって流体の上昇温度が適正範囲を超える。こうした
場合には、流体が正常に循環していないと判断されて燃
焼が禁止される。
は循環ポンプの負荷が適正範囲以下となり、循環ポンプ
が異物等を噛み込んでロックされ動かなくなっている場
合には、負荷が適正範囲を超える。また、異物等によっ
て流路が狭められている場合には、循環する流量が少な
くなって流体の上昇温度が適正範囲を超える。こうした
場合には、流体が正常に循環していないと判断されて燃
焼が禁止される。
【０００８】
【発明の実施形態】以上説明した本発明の構成・作用を
一層明らかにするために、以下本発明の循環加熱装置の
好適な実施例について説明する。図１は、一実施例とし
ての風呂装置１を表すもので、主に追焚部２と給湯部３
とから構成される。追焚部２には、浴槽４に接続される
循環回路を形成する追焚き管２０、浴槽水を循環させる
自吸式の循環ポンプ６、循環水を加熱する熱交換器７、
この熱交換器７前後の湯温を検知する温度センサ５ａ、
５ｂが設けられる。また、この熱交換器７には、異常高
温となった場合に燃焼を停止するバイメタルＳＷ（過熱
防止器）が設けられる（図略）。
一層明らかにするために、以下本発明の循環加熱装置の
好適な実施例について説明する。図１は、一実施例とし
ての風呂装置１を表すもので、主に追焚部２と給湯部３
とから構成される。追焚部２には、浴槽４に接続される
循環回路を形成する追焚き管２０、浴槽水を循環させる
自吸式の循環ポンプ６、循環水を加熱する熱交換器７、
この熱交換器７前後の湯温を検知する温度センサ５ａ、
５ｂが設けられる。また、この熱交換器７には、異常高
温となった場合に燃焼を停止するバイメタルＳＷ（過熱
防止器）が設けられる（図略）。
【０００９】他方、給湯部３には、燃焼熱によって通水
を加熱する熱交換器７０と、この熱交換器７０を挟んで
入水側に給水管２１ａが設けられ、出湯側に給湯管２１
ｂが設けられる。この給水管２１ａには、入水量を検知
する流量センサ１２、入水温を検知する入水温センサ１
１が設けられる。また、給湯管２１ｂには、熱交換後の
湯温を検知する出湯温度センサ１３が設けられ、この下
流で分岐されて、一方は湯張り管１０によって追焚き管
２０に接続され、他方は給湯カラン２３へ接続される。
湯張り管１０の途中には、湯張り流量を検知する湯張り
流量センサ１０ｅ、湯張り流路を開閉する湯張り電磁弁
１０ａ、逆流を防止する逆止弁１０ｂ、１０ｃ、流路内
の負圧を防止するバキュームブレーカ１０ｄが設けられ
る。
を加熱する熱交換器７０と、この熱交換器７０を挟んで
入水側に給水管２１ａが設けられ、出湯側に給湯管２１
ｂが設けられる。この給水管２１ａには、入水量を検知
する流量センサ１２、入水温を検知する入水温センサ１
１が設けられる。また、給湯管２１ｂには、熱交換後の
湯温を検知する出湯温度センサ１３が設けられ、この下
流で分岐されて、一方は湯張り管１０によって追焚き管
２０に接続され、他方は給湯カラン２３へ接続される。
湯張り管１０の途中には、湯張り流量を検知する湯張り
流量センサ１０ｅ、湯張り流路を開閉する湯張り電磁弁
１０ａ、逆流を防止する逆止弁１０ｂ、１０ｃ、流路内
の負圧を防止するバキュームブレーカ１０ｄが設けられ
る。
【００１０】また、ガス流路１５は、上流にガス流路１
５を開閉する元電磁弁ＭＶ１が設けられ、その下流で給
湯部３および追焚部２の各々のガス流路１５ａ、１５ｂ
へと分岐している。これらのガス流路１５ａ、１５ｂに
はガス流路１５ａ、１５ｂを開閉するメイン電磁弁ＭＶ
２、ＭＶ３がそれぞれ設けられ、各々独立した燃焼制御
が行われる。また、給湯部３のガス流路１５ａには、コ
ントローラ９からの指令によりガス量を制御する比例弁
ＭＶ４が設けられる。更に、給湯部３および追焚部２の
各々には、燃焼用空気を燃焼室へ送り込むファンＦａ、
Ｆｂ、バーナ８ａ、８ｂ、排気を導き排出する排気筒１
６ａ、１６ｂにより燃焼・給排気経路が構成されてい
る。また、各々のバーナ８ａ、８ｂには放電によりガス
へ着火する電極１７ａ、１７ｂ、燃焼炎を検知するフレ
ームロッド１８ａ、１８ｂが設けられ、前記のセンサ類
・アクチュエータ類と共にコントローラ９と電気的に接
続され出湯・追焚き・停止等所定の燃焼制御が行われ
る。
５を開閉する元電磁弁ＭＶ１が設けられ、その下流で給
湯部３および追焚部２の各々のガス流路１５ａ、１５ｂ
へと分岐している。これらのガス流路１５ａ、１５ｂに
はガス流路１５ａ、１５ｂを開閉するメイン電磁弁ＭＶ
２、ＭＶ３がそれぞれ設けられ、各々独立した燃焼制御
が行われる。また、給湯部３のガス流路１５ａには、コ
ントローラ９からの指令によりガス量を制御する比例弁
ＭＶ４が設けられる。更に、給湯部３および追焚部２の
各々には、燃焼用空気を燃焼室へ送り込むファンＦａ、
Ｆｂ、バーナ８ａ、８ｂ、排気を導き排出する排気筒１
６ａ、１６ｂにより燃焼・給排気経路が構成されてい
る。また、各々のバーナ８ａ、８ｂには放電によりガス
へ着火する電極１７ａ、１７ｂ、燃焼炎を検知するフレ
ームロッド１８ａ、１８ｂが設けられ、前記のセンサ類
・アクチュエータ類と共にコントローラ９と電気的に接
続され出湯・追焚き・停止等所定の燃焼制御が行われ
る。
【００１１】このコントローラ９には、遠隔操作によっ
て、風呂装置１の運転開始および停止を指令し、目標出
湯温度を設定操作する給湯リモコン１９ａと、追焚き運
転開始および停止を指令する風呂リモコン１９ｂとが接
続される。また、コントローラ９には、燃焼を制御する
燃焼制御部９ａに加えて、循環水の流れを検出するた
め、循環ポンプ６の駆動電流Ｉｘを検出する負荷検出部
９ｂと、温度センサ５ａ、５ｂによる検出値から熱交換
器７で熱交換された湯の上昇温度ΔＴを算出する上昇温
度検出部９ｃとが設けられる。また、燃料ガスによる加
熱熱量ｑと上昇温度ΔＴとから循環ポンプ６による循環
流量Ｑｘを算出し、循環ポンプ６の駆動電流Ｉｘと循環
流量Ｑｘとが所定値以上の場合にのみ、正常な循環が行
われていると判定する循環検出部９ｄが設けられる。
て、風呂装置１の運転開始および停止を指令し、目標出
湯温度を設定操作する給湯リモコン１９ａと、追焚き運
転開始および停止を指令する風呂リモコン１９ｂとが接
続される。また、コントローラ９には、燃焼を制御する
燃焼制御部９ａに加えて、循環水の流れを検出するた
め、循環ポンプ６の駆動電流Ｉｘを検出する負荷検出部
９ｂと、温度センサ５ａ、５ｂによる検出値から熱交換
器７で熱交換された湯の上昇温度ΔＴを算出する上昇温
度検出部９ｃとが設けられる。また、燃料ガスによる加
熱熱量ｑと上昇温度ΔＴとから循環ポンプ６による循環
流量Ｑｘを算出し、循環ポンプ６の駆動電流Ｉｘと循環
流量Ｑｘとが所定値以上の場合にのみ、正常な循環が行
われていると判定する循環検出部９ｄが設けられる。
【００１２】次に、コントローラ９が実行する循環ポン
プ６の駆動ルーチンについて、図２に示すフローチャー
トを用いて説明する。本ルーチンは、保温運転または追
焚き運転がリモコン１９ａ、または１９ｂによって指令
されるとスタートする。まず、循環ポンプ６に定電圧を
印加して駆動し（Ｓ１）、循環ポンプ６の駆動電流Ｉｘ
について、所定の値（Ｉ1≦Ｉｘ≦Ｉ2）の範囲内である
か否かを判定する（Ｓ２）。尚、駆動電流Ｉｘの検出
は、電圧印加直後の過渡状態を経過してから行う。駆動
電流Ｉｘが所定の値より小さい場合には、循環ポンプ６
内に呼び水を取り込む時間として最大９０秒間待機し、
また、駆動電流Ｉｘが所定の値より大きい場合にも一時
的な過負荷状態として同様の時間待機し、待機中、駆動
電流が所定値の範囲内となるかを監視し続ける（Ｓ１
０）。９０秒経過しても駆動電流Ｉｘが所定値の範囲外
である場合には、循環ポンプ６の異常または液体が流路
に無いと判定し、循環ポンプ６の駆動を中止する循環ポ
ンプ異常処理を行う（Ｓ１１）。９０秒以内に、駆動電
流ＩｘがＩ1≦Ｉｘ≦Ｉ2となった場合には、メイン電磁
弁ＭＶ３を開弁し、バーナ８ｂに設けた電極１７ｂから
放電をして燃料ガスに着火する（Ｓ３）。そして、フレ
ームロッド１８ｂにより燃焼が開始されたか否かを判定
し（Ｓ４）、燃焼炎を確認できない場合には、直ちに不
着火と判定して、メイン電磁弁ＭＶ３を閉弁し、循環ポ
ンプ６を停止する不着火処理を行う（Ｓ１２）。一方、
着火している場合には、１０秒間、燃焼を継続（Ｓ５）
し、温度センサ５ａ、５ｂによる検出値Ｔ1、Ｔ2から熱
交換器７で熱交換された湯の上昇温度ΔＴ＝（Ｔ2−
Ｔ1）を算出する（Ｓ６）。尚、一定の燃料ガス量で燃
焼が行われるため、燃料ガスが燃焼することにより得ら
れる加熱熱量ｑは一定であり、予めコントローラ９に設
定されている。そして、この加熱熱量ｑおよび上昇温度
ΔＴから次式により循環流量Ｑｘを算出する（Ｓ７）。
（但し、流体の比熱をＣｐ、熱効率ηとする。）
プ６の駆動ルーチンについて、図２に示すフローチャー
トを用いて説明する。本ルーチンは、保温運転または追
焚き運転がリモコン１９ａ、または１９ｂによって指令
されるとスタートする。まず、循環ポンプ６に定電圧を
印加して駆動し（Ｓ１）、循環ポンプ６の駆動電流Ｉｘ
について、所定の値（Ｉ1≦Ｉｘ≦Ｉ2）の範囲内である
か否かを判定する（Ｓ２）。尚、駆動電流Ｉｘの検出
は、電圧印加直後の過渡状態を経過してから行う。駆動
電流Ｉｘが所定の値より小さい場合には、循環ポンプ６
内に呼び水を取り込む時間として最大９０秒間待機し、
また、駆動電流Ｉｘが所定の値より大きい場合にも一時
的な過負荷状態として同様の時間待機し、待機中、駆動
電流が所定値の範囲内となるかを監視し続ける（Ｓ１
０）。９０秒経過しても駆動電流Ｉｘが所定値の範囲外
である場合には、循環ポンプ６の異常または液体が流路
に無いと判定し、循環ポンプ６の駆動を中止する循環ポ
ンプ異常処理を行う（Ｓ１１）。９０秒以内に、駆動電
流ＩｘがＩ1≦Ｉｘ≦Ｉ2となった場合には、メイン電磁
弁ＭＶ３を開弁し、バーナ８ｂに設けた電極１７ｂから
放電をして燃料ガスに着火する（Ｓ３）。そして、フレ
ームロッド１８ｂにより燃焼が開始されたか否かを判定
し（Ｓ４）、燃焼炎を確認できない場合には、直ちに不
着火と判定して、メイン電磁弁ＭＶ３を閉弁し、循環ポ
ンプ６を停止する不着火処理を行う（Ｓ１２）。一方、
着火している場合には、１０秒間、燃焼を継続（Ｓ５）
し、温度センサ５ａ、５ｂによる検出値Ｔ1、Ｔ2から熱
交換器７で熱交換された湯の上昇温度ΔＴ＝（Ｔ2−
Ｔ1）を算出する（Ｓ６）。尚、一定の燃料ガス量で燃
焼が行われるため、燃料ガスが燃焼することにより得ら
れる加熱熱量ｑは一定であり、予めコントローラ９に設
定されている。そして、この加熱熱量ｑおよび上昇温度
ΔＴから次式により循環流量Ｑｘを算出する（Ｓ７）。
（但し、流体の比熱をＣｐ、熱効率ηとする。）
【数１】 次に、算出した循環流量Ｑｘが所定の流量Ｑｏを越えな
い場合には（Ｑｘ≦Ｑｏ）、循環ポンプ６の異常と判定
する（Ｓ８→Ｓ１１）。循環流量Ｑｘが所定の流量Ｑｏ
を越える場合には（Ｑｘ＞Ｑｏ）、浴槽４内の湯が追焚
流路２０内を正常に循環されていると判定され、通常の
保温または追焚き制御が開始される（Ｓ９）。尚、本ル
ーチンは、通常の追焚や保温の運転モードに入る毎に、
同様の動作が繰り返される。
い場合には（Ｑｘ≦Ｑｏ）、循環ポンプ６の異常と判定
する（Ｓ８→Ｓ１１）。循環流量Ｑｘが所定の流量Ｑｏ
を越える場合には（Ｑｘ＞Ｑｏ）、浴槽４内の湯が追焚
流路２０内を正常に循環されていると判定され、通常の
保温または追焚き制御が開始される（Ｓ９）。尚、本ル
ーチンは、通常の追焚や保温の運転モードに入る毎に、
同様の動作が繰り返される。
【００１３】以上のことから、循環ポンプ６が正常に流
体を循環している場合には、検出された駆動電流Ｉｘが
所定値（Ｉ1≦Ｉｘ≦Ｉ2）の範囲内となり、上昇温度Δ
Ｔから算出された循環流量Ｑｘが所定の循環流量Ｑｏ以
上となり、流体の循環を正常と判定して保温または追焚
きを行う。また、流体そのものが無い場合には、循環ポ
ンプが空転により駆動電流Ｉｘが所定の駆動電流Ｉ1未
満となる。あるいは、循環ポンプが異物等を噛み込んで
ロックされ動かなくなっている場合には、駆動電流Ｉｘ
が所定の駆動電流Ｉ２を超える。従って、いずれも燃焼
を開始せず、保温または追焚きを中止する。また、追焚
き管２０内が水垢等によって狭められ、通水量が極端に
少なくなっている場合には、上昇温度ΔＴが大きくなる
と共に、算出された循環流量Ｑｘが所定の循環流量Ｑｏ
未満となるので保温または追焚きを中止する。
体を循環している場合には、検出された駆動電流Ｉｘが
所定値（Ｉ1≦Ｉｘ≦Ｉ2）の範囲内となり、上昇温度Δ
Ｔから算出された循環流量Ｑｘが所定の循環流量Ｑｏ以
上となり、流体の循環を正常と判定して保温または追焚
きを行う。また、流体そのものが無い場合には、循環ポ
ンプが空転により駆動電流Ｉｘが所定の駆動電流Ｉ1未
満となる。あるいは、循環ポンプが異物等を噛み込んで
ロックされ動かなくなっている場合には、駆動電流Ｉｘ
が所定の駆動電流Ｉ２を超える。従って、いずれも燃焼
を開始せず、保温または追焚きを中止する。また、追焚
き管２０内が水垢等によって狭められ、通水量が極端に
少なくなっている場合には、上昇温度ΔＴが大きくなる
と共に、算出された循環流量Ｑｘが所定の循環流量Ｑｏ
未満となるので保温または追焚きを中止する。
【００１４】尚、保温または追焚きの途中で循環流量Ｑ
ｘが低下する場合には、熱交換器７が高温状態となり、
熱交換器７に設けたバイメタルＳＷが働いて燃焼を停止
する。
ｘが低下する場合には、熱交換器７が高温状態となり、
熱交換器７に設けたバイメタルＳＷが働いて燃焼を停止
する。
【００１５】以上、説明したように、本実施例の風呂装
置１は、循環ポンプ６の負荷電流Ｉｘと、上昇温度ΔＴ
から算出される循環湯量Ｑｘとから正常な循環が行われ
ているか否かを判定する。従って、機械的な水流スイッ
チ２１のように、異物とか水垢によって動作不良となら
ない。このため、故障率を低減することができる。ま
た、水流スイッチ２１のような可動部２１ａを追焚流路
２０内に設けないので流路抵抗を低減すると共に、部品
点数を低減して風呂装置１を安価に製作することができ
る。更に、流体の運動エネルギーを直接利用する機械的
な水流スイッチ２１は、微量の湯を検出できないが、本
実施例の循環検出部９ｄは微量の湯であっても検出し
て、加熱制御を行うこともできる。
置１は、循環ポンプ６の負荷電流Ｉｘと、上昇温度ΔＴ
から算出される循環湯量Ｑｘとから正常な循環が行われ
ているか否かを判定する。従って、機械的な水流スイッ
チ２１のように、異物とか水垢によって動作不良となら
ない。このため、故障率を低減することができる。ま
た、水流スイッチ２１のような可動部２１ａを追焚流路
２０内に設けないので流路抵抗を低減すると共に、部品
点数を低減して風呂装置１を安価に製作することができ
る。更に、流体の運動エネルギーを直接利用する機械的
な水流スイッチ２１は、微量の湯を検出できないが、本
実施例の循環検出部９ｄは微量の湯であっても検出し
て、加熱制御を行うこともできる。
【００１６】また、本実施例では、機械的な水流スイッ
チ２１を設けない構成として説明したが機械的な水流ス
イッチ２１と循環検出部９ｄとを併用しても良い。この
場合には、循環水の検出手段を２つ備えることとなり、
コントローラ９に設けた循環検出部９ｄと機械的な水流
スイッチ２１の両方が流体を検出したときにのみ、追焚
きまたは保温モードを開始するように設定する。従っ
て、いずれかが流体を検出しないと燃焼を継続しないの
で、安全性がより向上する。
チ２１を設けない構成として説明したが機械的な水流ス
イッチ２１と循環検出部９ｄとを併用しても良い。この
場合には、循環水の検出手段を２つ備えることとなり、
コントローラ９に設けた循環検出部９ｄと機械的な水流
スイッチ２１の両方が流体を検出したときにのみ、追焚
きまたは保温モードを開始するように設定する。従っ
て、いずれかが流体を検出しないと燃焼を継続しないの
で、安全性がより向上する。
【００１７】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこうした実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。例えば、本実施
例では、保温または追焚き制御を開始する前に、流量を
検出するための燃焼を行って循環流量Ｑｘを判定した
が、流量を検出するための燃焼と通常の保温、追焚き燃
焼とを区別しないで、保温または追焚き燃焼を開始しな
がら、その加熱熱量ｑによって、判定を行っても良い。
が、本発明はこうした実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。例えば、本実施
例では、保温または追焚き制御を開始する前に、流量を
検出するための燃焼を行って循環流量Ｑｘを判定した
が、流量を検出するための燃焼と通常の保温、追焚き燃
焼とを区別しないで、保温または追焚き燃焼を開始しな
がら、その加熱熱量ｑによって、判定を行っても良い。
【００１８】また、本実施例ではコントローラ９の負荷
検出部９ｂが循環ポンプ６の駆動電流Ｉｘを検出して所
定値Ｉ1≦Ｉｘ≦Ｉ2の範囲と比較したが、循環ポンプ６
の駆動電力Ｗｘを所定電力値Ｗ1≦Ｗｘ≦Ｗ2の範囲と比
較しても良く、また、循環ポンプ６の軸動力Ｅｘ（＝ト
ルク×回転数）を所定軸動力Ｅ1≦Ｅｘ≦Ｅ2の範囲と比
較しても良い。
検出部９ｂが循環ポンプ６の駆動電流Ｉｘを検出して所
定値Ｉ1≦Ｉｘ≦Ｉ2の範囲と比較したが、循環ポンプ６
の駆動電力Ｗｘを所定電力値Ｗ1≦Ｗｘ≦Ｗ2の範囲と比
較しても良く、また、循環ポンプ６の軸動力Ｅｘ（＝ト
ルク×回転数）を所定軸動力Ｅ1≦Ｅｘ≦Ｅ2の範囲と比
較しても良い。
【００１９】また、本実施例では循環検出部９ｄが循環
流量Ｑｘを算出して所定の下限流量以上であれば（Ｑｘ
＞Ｑｏ）正常に循環されていると判定したが、流量が多
く検出された場合には、何等かの異常（例えば温度セン
サの異常）と判定するために上限流量と下限流量とを規
定しても良い。また、本実施例では所定の流量Ｑｏ以上
流れているか否かについて、熱交換器７で熱交換された
湯の上昇温度ΔＴから循環流量Ｑｘを算出して所定の流
量Ｑｏと比較したが、循環流量Ｑｘを算出せずに、検出
された上昇温度ΔＴを予め設定した所定の上昇温度（Ｔ
1≦ΔＴ≦Ｔ2）と比較しても良い。
流量Ｑｘを算出して所定の下限流量以上であれば（Ｑｘ
＞Ｑｏ）正常に循環されていると判定したが、流量が多
く検出された場合には、何等かの異常（例えば温度セン
サの異常）と判定するために上限流量と下限流量とを規
定しても良い。また、本実施例では所定の流量Ｑｏ以上
流れているか否かについて、熱交換器７で熱交換された
湯の上昇温度ΔＴから循環流量Ｑｘを算出して所定の流
量Ｑｏと比較したが、循環流量Ｑｘを算出せずに、検出
された上昇温度ΔＴを予め設定した所定の上昇温度（Ｔ
1≦ΔＴ≦Ｔ2）と比較しても良い。
【００２０】また、本実施例では、循環加熱装置として
風呂装置を示したが、流体を加熱する加熱部を設けて循
環流路に循環ポンプと放熱部とを設けた温水暖房システ
ムや、融雪システム等であっても良い。
風呂装置を示したが、流体を加熱する加熱部を設けて循
環流路に循環ポンプと放熱部とを設けた温水暖房システ
ムや、融雪システム等であっても良い。
【００２１】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項１
記載の循環加熱装置によれば、循環ポンプの負荷と流体
の上昇温度により流体の循環を検出するので、流体によ
って作動する機械的な水流スイッチに比べて、流路抵抗
を低減すると共に、部品点数を低減することができ、循
環加熱装置を安価にすることができる。また、流体の循
環を検出するのに機械的な作動部分を必要としないの
で、故障率を低減して信頼性を向上することができると
いう優れた効果を奏する。
記載の循環加熱装置によれば、循環ポンプの負荷と流体
の上昇温度により流体の循環を検出するので、流体によ
って作動する機械的な水流スイッチに比べて、流路抵抗
を低減すると共に、部品点数を低減することができ、循
環加熱装置を安価にすることができる。また、流体の循
環を検出するのに機械的な作動部分を必要としないの
で、故障率を低減して信頼性を向上することができると
いう優れた効果を奏する。
【図１】一実施例としての風呂装置の概略構成図であ
る。
る。
【図２】循環ポンプの駆動ルーチンを表すフロー図であ
る。
る。
１ 風呂装置 ２ 追焚部 ３ 給湯部 ４ 浴槽 ５ 温度センサ ６ 循環ポンプ ７ 熱交換器 ８ バーナ ９ コントローラ １０ 湯張り管 ２０ 追焚流路
Claims (1)
- 【請求項１】 燃料ガスを燃焼するバーナと、 上記バーナの燃焼熱により流体を加熱する熱交換器と、 上記流体を上記熱交換器へ循環させる循環ポンプとを備
えた循環加熱装置において、 上記循環ポンプの負荷を検出する負荷検出手段と、 上記熱交換器により加熱された流体の上昇温度を検出す
る上昇温度検出手段とを設け、 上記負荷検出手段によって検出された負荷値、および上
昇温度検出手段によって検出された上昇温度に基づい
て、流体が正常に循環しているか否かを判定する循環検
出手段と、 上記循環検出手段によって流体の循環が正常でないと判
定された場合には、燃焼を禁止する燃焼禁止手段とを備
えたことを特徴とする循環加熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9210088A JPH1137550A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 循環加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9210088A JPH1137550A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 循環加熱装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1137550A true JPH1137550A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16583631
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9210088A Pending JPH1137550A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 循環加熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1137550A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005055124A (ja) * | 2003-08-06 | 2005-03-03 | Denso Corp | 貯湯式給湯装置 |
| JP2009145007A (ja) * | 2007-12-17 | 2009-07-02 | Mitsubishi Electric Corp | ヒートポンプ給湯機 |
| JP2011214748A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Takagi Ind Co Ltd | 給湯装置 |
-
1997
- 1997-07-18 JP JP9210088A patent/JPH1137550A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005055124A (ja) * | 2003-08-06 | 2005-03-03 | Denso Corp | 貯湯式給湯装置 |
| JP2009145007A (ja) * | 2007-12-17 | 2009-07-02 | Mitsubishi Electric Corp | ヒートポンプ給湯機 |
| JP2011214748A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Takagi Ind Co Ltd | 給湯装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040601 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051228 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060117 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060613 |