JP4179732B2 - 燃焼装置の燃焼異常検出装置 - Google Patents

燃焼装置の燃焼異常検出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給水される水を加熱して出湯する給湯熱交換器、その給湯熱交換器を加熱する給湯用バーナ、その給湯用バーナに燃焼用空気を供給する給湯用ファンを備えた給湯用燃焼部と、
循環流動される熱媒を加熱する暖房熱交換器、その暖房熱交換器を加熱する暖房用バーナ、その暖房用バーナに燃焼用空気を供給する暖房用ファンを備えた暖房用燃焼部と、
前記給湯用燃焼部における給湯側燃焼排ガスの排出部および前記暖房用燃焼部における暖房側燃焼排ガスの排出部の夫々が連通接続され、かつ、一つの排気筒が連通接続された共用排気案内部と、
前記給湯用燃焼部および前記暖房用燃焼部の作動を制御する制御手段とが設けられ、
その制御手段は、前記給湯用燃焼部を単独で燃焼する給湯単独燃焼状態では前記給湯用ファンを、前記暖房用燃焼部を単独で燃焼する暖房単独燃焼状態では前記暖房用ファンを、前記給湯用燃焼部と前記暖房用燃焼部とを同時に燃焼する同時燃焼状態においては前記給湯用ファンおよび前記暖房用ファンを、燃焼用空気を供給するように通風作動させる燃焼用通風処理を実行し、および、その燃焼用通風処理実行中において、前記給湯用バーナが失火状態となると、前記給湯用バーナを再点火するために前記給湯用ファンをリトライ用の通風能力で通風作動させ、かつ、前記暖房用バーナが失火状態となると、前記暖房用バーナを再点火するために前記暖房用ファンをリトライ用の通風能力で通風作動させるリトライ通風処理を実行するように構成されている燃焼装置の燃焼異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような燃焼装置の燃焼異常検出装置は、排気筒の設置の容易化により燃焼装置の設置を容易にするために、給湯用燃焼排ガスと暖房用燃焼排ガスとを共用排気案内部にて一つの排気筒に案内するように構成されているものであり、給湯用ファンを燃焼用空気を供給するように通風作動させるとともに、暖房側逆流防止用通風処理として、暖房用ファンを逆流防止用通風能力で通風作動させることにより、給湯側燃焼排ガスを、暖房用燃焼部側に流動させることなく、共用排気案内部にて排気筒に案内させ、給湯用燃焼部を単独で燃焼させる給湯単独燃焼状態と、暖房用ファンを燃焼用空気を供給するように通風作動させるとともに、給湯側逆流防止用通風処理として、給湯用ファンを逆流防止用通風能力で通風作動させることにより、暖房側燃焼排ガスを、給湯用燃焼部側に流動させることなく、共用排気案内部にて排気筒に案内させ、暖房用燃焼部を単独で燃焼させる暖房単独燃焼状態と、給湯用ファンおよび暖房用ファンの夫々を燃焼用空気を供給するように通風作動させて、給湯側燃焼排ガスおよび暖房側燃焼排ガスを共用排気案内部にて排気筒に案内させ、給湯用燃焼部と暖房用燃焼部とを同時に燃焼させる同時燃焼状態とに切り換え自在に構成されているものである。
【0003】
そして、排気筒に異物や塵埃などが付着する排気閉塞が発生すると、給湯単独燃焼状態においては、給湯側燃焼排ガスが適正に排気されず、給湯用ファンを適正な能力で通風作動させても、燃焼用空気不足となり、給湯用燃焼部における燃焼状態が悪化するものとなっており、暖房単独燃焼状態においては、暖房側燃焼排ガスが適正に排気されず、暖房用ファンを適正な能力で通風作動させても、燃焼用空気不足となり、暖房用燃焼部における燃焼状態が悪化するものとなる。
また、同時燃焼状態においても、給湯側燃焼排ガスおよび暖房側燃焼排ガスが適正に排気されず、給湯用ファンおよび暖房用ファンを適正な能力で通風作動させても、暖房用燃焼部および給湯用燃焼部において燃焼用空気不足となり、給湯用燃焼部や暖房用燃焼部における燃焼状態が悪化するものとなる。
【0004】
したがって、上記のような燃焼装置の燃焼異常検出装置においては、給湯単独燃焼状態、暖房単独燃焼状態、および、同時燃焼状態の夫々の状態において、給湯用燃焼部および暖房用燃焼部における燃焼状態を良好にするために、給湯用燃焼部および暖房用燃焼部の夫々において、燃焼状態が悪化したことを検出することが望まれている。
そこで、給湯用燃焼部および暖房用燃焼部の夫々において、燃焼状態が悪化すると、燃焼排ガス中の未燃成分の濃度が上昇するので、例えば、燃焼排ガスに対して検出作用して、燃焼排ガス中の未燃成分の濃度を検出するガス濃度検出手段としての一酸化炭素センサを、給湯用燃焼部と暖房用燃焼部の夫々に対応させて設け、この一酸化炭素センサの検出濃度が設定濃度以上になることにより、給湯用燃焼部および暖房用燃焼部における燃焼状態の悪化を検出することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の如く、ガス濃度検出手段を給湯用燃焼部と暖房用燃焼部の夫々に対応させて設けるものでは、ガス濃度検出手段が二つ必要となり、コストアップを招くものとなる。
【0006】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、コストの低減を図りながら、給湯用燃焼部および暖房用燃焼部の夫々における燃焼状態の悪化を把握して、燃焼装置の燃焼異常を防止することが可能となる燃焼装置の異常検出装置を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、給水される水を加熱して出湯する給湯熱交換器、その給湯熱交換器を加熱する給湯用バーナ、その給湯用バーナに燃焼用空気を供給する給湯用ファンを備えた給湯用燃焼部と、循環流動される熱媒を加熱する暖房熱交換器、その暖房熱交換器を加熱する暖房用バーナ、その暖房用バーナに燃焼用空気を供給する暖房用ファンを備えた暖房用燃焼部と、
前記給湯用燃焼部における給湯側燃焼排ガスの排出部および前記暖房用燃焼部における暖房側燃焼排ガスの排出部の夫々が連通接続され、かつ、一つの排気筒が連通接続された共用排気案内部と、
前記給湯用燃焼部および前記暖房用燃焼部の作動を制御する制御手段とが設けられ、
その制御手段は、前記給湯用燃焼部を単独で燃焼する給湯単独燃焼状態では前記給湯用ファンを、前記暖房用燃焼部を単独で燃焼する暖房単独燃焼状態では前記暖房用ファンを、前記給湯用燃焼部と前記暖房用燃焼部とを同時に燃焼する同時燃焼状態においては前記給湯用ファンおよび前記暖房用ファンを、燃焼用空気を供給するように通風作動させる燃焼用通風処理を実行し、および、その燃焼用通風処理実行中において、前記給湯用バーナが失火状態となると、前記給湯用バーナを再点火するために前記給湯用ファンをリトライ用の通風能力で通風作動させ、かつ、前記暖房用バーナが失火状態となると、前記暖房用バーナを再点火するために前記暖房用ファンをリトライ用の通風能力で通風作動させるリトライ通風処理を実行するように構成されている燃焼装置の燃焼異常検出装置であって、前記制御手段が、前記同時燃焼状態での前記燃焼用通風処理において、前記暖房用バーナの燃焼開始初期および前記リトライ通風処理を実行したのちに、前記暖房用ファンを前記給湯用ファンの通風能力よりも小さい能力で通風作動させる能力制限通風処理を実行するように構成されるとともに、
その能力制限通風処理を実行したのち、前記暖房用バーナが失火状態となって前記リトライ通風処理が実行され、再度前記能力制限通風処理が実行されて、前記暖房用バーナが再度失火状態となる連続失火状態が設定回数連続して検出されるに伴って、前記排気筒の通風状態が異常であることを検出するように構成されている。
【0008】
すなわち、同時燃焼状態での燃焼用通風処理において、暖房用バーナの燃焼開始初期およびリトライ通風処理を実行したのちにおいては、暖房用ファンを給湯用ファンの通風能力よりも小さい能力で通風作動させる能力制限通風処理を実行させて、その能力制限処理を実行したのち、暖房用バーナの連続失火状態が設定回数連続して検出されるに伴って、排気筒の通風状態が異常であることを検出するようにしているので、ガス濃度検出手段などを設けなくとも、排気閉塞の発生を同時燃焼状態において検出することが可能となって、給湯用燃焼部および暖房用燃焼部における燃焼状態の悪化を同時燃焼状態において把握することが可能となる。
【0009】
説明を加えると、能力制限通風処理を実行することによって、給湯用燃焼部から排気筒に向けて流動する給湯側燃焼排ガスの流量を、暖房用燃焼部から排気筒に向けて流動する暖房側燃焼排ガスの流量よりも多量とすることができ、その結果、排気筒に異物や塵埃が付着して閉塞している排気閉塞が発生していると、図10に示す如く、給湯側燃焼排ガスは共用排気案内部にて排気筒に案内されて排気されるものの、暖房側燃焼排ガスのほとんどが暖房用燃焼部から共用排気案内部に排出されず、暖房用燃焼部内に滞留することとなり、給湯用燃焼部よりも暖房燃焼部の方が速い段階で燃焼状態が悪化して、暖房用バーナが失火状態となる。
ちなみに、図中Qは、排気筒Gに異物や塵埃などが付着して排気閉塞している状態を模式的示しているものである。
【0010】
すなわち、排気閉塞が発生している状態で、能力制限通風処理を実行させると、給湯用燃焼部における燃焼状態よりも暖房用燃焼部における燃焼状態が早い段階で悪化して、結局暖房用バーナが失火状態となるので、排気閉塞が発生しているときには、能力制限通風処理、リトライ通風処理、能力制限通風処理の順に夫々の処理が実行されることとなるが、排気閉塞が発生していると、二度目の能力制限通風処理を実行したときにも、給湯用燃焼部における燃焼状態よりも暖房用燃焼部における燃焼状態が早い段階で悪化して、暖房用バーナが失火状態となって連続失火状態となる。
【0011】
したがって、同時燃焼状態において能力制限通風処理を実行することにより、給湯用燃焼部よりも暖房用燃焼部において早い段階で燃焼状態の悪化させて、暖房用バーナを失火状態にして、その暖房用バーナの失火状態を検出することにより、排気閉塞による給湯用燃焼部および暖房用燃焼部における燃焼状態の悪化を同時燃焼状態において把握することが可能となる。
【0012】
以上の如く、ガス濃度検出手段などを設けなくとも、排気閉塞に起因した給湯用燃焼部および暖房用燃焼部における燃焼状態の悪化を同時燃焼状態において検出することが可能となって、コストの低減を図りながら、給湯用燃焼部および暖房用燃焼部の夫々における燃焼状態の悪化を把握して、燃焼装置の燃焼異常を防止することが可能となる燃焼装置の異常検出装置を提供することができるに到った。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、前記制御手段が、前記同時燃焼状態での前記燃焼用通風処理において、目標燃焼量の変更に合わせて燃焼用空気の通風量を増減するように前記暖房用ファンの通風能力を最大通風能力と最小通風能力との間で変更制御するともに、前記能力制限通風処理における前記暖房用ファンの作動として、前記暖房用ファンを前記最小通風能力で通風作動させるように構成されている。
【0014】
すなわち、同時燃焼状態での燃焼用通風処理において、目標燃焼量の変更に合わせて暖房用ファンの通風能力を最大通風能力と最小通風能力との間で変更制御するとともに、能力制限通風処理において、暖房用ファンを最小通風能力で通風作動させることにより、暖房用ファンを給湯用ファンの通風能力よりも小さい能力で通風作動させることができることとなるので、能力制限通風処理において、暖房用ファンの通風能力を最小能力に調整するだけで、排気閉塞の発生に起因した燃焼状態の悪化を把握することが可能となる。
したがって、暖房用ファンを給湯用ファンの通風能力よりも小さい能力にて通風作動させるために、暖房用ファンの能力のみを調整するだけで、しかも、その能力を最小能力に調整するだけで実現することが可能となり、制御動作を容易なものとすることができることとなる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、前記制御手段が、前記給湯単独燃焼状態では前記給湯側燃焼排ガスが前記暖房用燃焼部側に流動するのを阻止するように前記暖房用ファンを逆流防止用通風能力で通風作動させる暖房側逆流防止用通風処理を実行し、および、前記暖房単独燃焼状態では前記暖房側燃焼排ガスが前記給湯用燃焼部側に流動するのを阻止するように前記給湯用ファンを逆流防止用通風能力で通風作動させる給湯側逆流防止用通風処理を実行するとともに、
その給湯側逆流防止用通風処理において、暖房側燃焼排ガス検出タイミングにおいて、前記暖房側燃焼排ガスが前記給湯用燃焼部側に流動することを許容する逆流許容状態で前記給湯用ファンを作動するように構成され、
前記共用排気案内部のうちで、前記給湯単独燃焼状態および前記同時燃焼状態の夫々において前記給湯側燃焼排ガスが通流し、かつ、前記暖房単独燃焼状態において前記給湯用ファンを前記逆流許容状態に作動させたときに、前記暖房側燃焼排ガスが通流する箇所に、燃焼排ガス中の特定成分の濃度を検出するガス濃度検出手段が設けられている。
【0016】
すなわち、給湯用燃焼部においては、排気筒に異物や塵埃などが付着する排気閉塞の他に、給水される水を加熱するので、給湯熱交換器に結露が発生して給湯熱交換器が酸化腐食し、給湯熱交換器部分が閉塞する、いわゆる缶詰まりが発生する虞があるが、暖房用燃焼部においては、循環流動する熱媒を加熱するために、暖房熱交換器に結露が発生する虞がないものと考えられる。
そして、この考えを利用して、給湯単独燃焼状態および同時燃焼状態において、給湯側燃焼排ガスが通流する箇所にガス濃度検出手段を設けることにより、給湯側燃焼排ガスに対してガス濃度検出手段を検出作用させて、排気閉塞および缶詰まりによる給湯用燃焼部における燃焼状態の悪化を、給湯単独燃焼状態および同時燃焼状態において検出することができることとなる。
【0017】
しかも、請求項1との協働作用により、排気閉塞による給湯用燃焼部および暖房用燃焼部における燃焼状態の悪化を、同時燃焼状態で把握できるだけでなく、缶詰まりによる給湯用燃焼部における燃焼状態の悪化をも、同時燃焼状態で検出することが可能となる。
【0018】
さらに、暖房単独燃焼状態での給湯側逆流防止用通風処理において、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部側に流動するのを阻止しながら、暖房側燃焼排ガス検出タイミングになると、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部側に流動することを許容する逆流許容状態で給湯用ファンを作動させることができることとなるので、暖房側燃焼排ガス検出タイミングになったときだけ、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部側に流動することを許容して、その給湯用燃焼部側に流動する暖房側燃焼排ガスに対してガス濃度検出手段を検出作用させて、排気閉塞に起因して発生する暖房用燃焼部における燃焼状態の悪化を検出することが可能となる。
【0019】
したがって、一つのガス濃度検出手段を設置するだけで、給湯用燃焼部における燃焼状態の悪化を、給湯単独燃焼状態および同時燃焼状態の夫々において検出することが可能となり、しかも、暖房用燃焼部における燃焼状態の悪化を、暖房単独燃焼状態および同時燃焼状態において検出することが可能となるので、その結果、給湯用燃焼部における燃焼状態の悪化、および、暖房用燃焼部における燃焼状態の悪化を的確に把握することが可能となる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、前記制御手段が、前記給湯単独燃焼状態では前記給湯側燃焼排ガスが前記暖房用燃焼部側に流動するのを阻止するように前記暖房用ファンを逆流防止用通風能力で通風作動させる暖房側逆流防止用通風処理を実行し、および、前記暖房単独燃焼状態では前記暖房側燃焼排ガスが前記給湯用燃焼部側に流動するのを阻止するように前記給湯用ファンを逆流防止用通風能力で通風作動させる給湯側逆流防止用通風処理を実行するとともに、
その給湯側逆流防止用通風処理において、前記排気筒の通風状態が適正状態のときには前記暖房側燃焼排ガスが前記給湯用燃焼部側に流動することを阻止し、かつ、前記排気筒の通風状態が異常のときには前記暖房側燃焼排ガスが前記給湯用燃焼部側に流動することを許容する能力として、前記逆流防止用通風能力を設定して、前記給湯用ファンを作動させるように構成され、
前記共用排気案内部のうちで、前記給湯単独燃焼状態および前記同時燃焼状態の夫々において前記給湯側燃焼排ガスが通流し、かつ、前記暖房単独燃焼状態において前記給湯用燃焼部側に流動した前記暖房側燃焼排ガスが通流する箇所に、燃焼排ガス中の特定成分の濃度を検出するガス濃度検出手段が設けられている。
【0021】
すなわち、給湯用燃焼部においては、排気筒に異物や塵埃などが付着する排気閉塞の他に、給水される水を加熱するので、給湯熱交換器に結露が発生して給湯熱交換器が酸化腐食し、給湯熱交換器部分が閉塞する、いわゆる缶詰まりが発生する虞があるが、暖房用燃焼部においては、循環流動する熱媒を加熱するために、暖房熱交換器に結露が発生する虞がないものと考えられる。
そして、この考えを利用して、給湯単独燃焼状態および同時燃焼状態において、給湯側燃焼排ガスが通流する箇所にガス濃度検出手段を設けることにより、給湯側燃焼排ガスに対してガス濃度検出手段を検出作用させて、排気閉塞および缶詰まりによる給湯用燃焼部における燃焼状態の悪化を、給湯単独燃焼状態および同時燃焼状態において検出することができることとなる。
【0022】
しかも、請求項1との協働作用により、排気閉塞による給湯用燃焼部および暖房用燃焼部における燃焼状態の悪化を、同時燃焼状態で把握できるだけでなく、缶詰まりによる給湯用燃焼部における燃焼状態の悪化をも、同時燃焼状態で検出することが可能となる。
【0023】
さらに、暖房単独燃焼状態での給湯側逆流防止用通風処理において、排気筒の通風状態が適正状態のとき、すなわち排気閉塞が発生していないときには、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部側に流動するのを阻止し、かつ、排気筒の通風状態が異常のとき、すなわち排気閉塞が発生したときには、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部側に流動することを許容する能力で給湯用ファンを通風作動させることができることとなるので、排気閉塞が発生したときだけ給湯用燃焼部側に流動する暖房側燃焼排ガスに対してガス濃度検出手段を検出作用させることが可能となって、排気閉塞に起因して発生する暖房用燃焼部における燃焼状態の悪化を検出することが可能となる。
【0024】
したがって、一つのガス濃度検出手段を設置するだけで、給湯用燃焼部における燃焼状態の悪化を、給湯単独燃焼状態および同時燃焼状態の夫々において検出することが可能となり、しかも、暖房用燃焼部における燃焼状態の悪化を、暖房単独燃焼状態において検出することが可能となるので、その結果、給湯用燃焼部における燃焼状態の悪化、および、暖房用燃焼部における燃焼状態の悪化を把握することが可能となる。
【0025】
さらに、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部側に流動することを阻止しながら、排気閉塞が発生したときのみ、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部側に流動することを許容することができることとなるので、暖房単独燃焼状態において、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部側に流動する流量を少量に抑えることが可能となって、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部側に多量流動することにより、その暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部および給湯用ファンを逆流し、その逆流した暖房側燃焼排ガスが暖房用ファンにて吸引される自己中毒状態の発生を回避することが可能となる。
【0026】
ちなみに、自己中毒状態になると、本来、排気されるべき暖房側燃焼排ガスが暖房用バーナに燃焼用空気として供給されることとなって、暖房用バーナの燃焼状態が悪化したり、給湯用燃焼部および暖房用燃焼部をケーシング内に備えるものにおいては、暖房側燃焼排ガスが、ケーシング内に備えられている制御部などの近傍を流動することとなって、制御部などが結露する虞があるなどの不利が生じるものとなっている。
【0027】
以上のことをまとめると、請求項4に記載の発明によれば、一つのガス濃度検出手段を設置するだけで、給湯用燃焼部における燃焼状態の悪化を、給湯単独燃焼状態および同時燃焼状態の夫々において検出することが可能となり、しかも、暖房用燃焼部における燃焼状態の悪化を、暖房単独燃焼状態および同時燃焼状態において検出することが可能となるので、その結果、給湯用燃焼部における燃焼状態の悪化、および、暖房用燃焼部における燃焼状態の悪化を的確に把握することが可能となり、しかも、自己中毒状態の発生による不利をも回避することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる燃焼装置の燃焼異常検出装置を給湯装置に適応した例を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
この給湯装置は、図1および2に示すように、給湯用ファン1を備えた給湯用燃焼部2、暖房用ファン3を備えた暖房用燃焼部4、給湯用燃焼部2および暖房用燃焼部4の作動を制御する制御手段としての制御部H、この制御部Hに制御指令を指令するリモコン操作部Rなどから構成され、給湯用燃焼部2および暖房用燃焼部4が横方向に並ぶ状態でケーシングT内に設けられている。
前記給湯装置は、カランやシャワーなどの一般の給湯栓5に湯水を供給し、浴槽6に湯張りを行うとともに、床暖房装置、浴室暖房装置、食器洗浄機、ファンコンベクタなどの暖房用端末器Dに湯水を循環供給するように構成されている。
【0029】
前記給湯用燃焼部2および暖房用燃焼部4の夫々に供給する燃焼用空気をケーシングT内に給気するための給気筒WがケーシングTの上部に接続され、給湯用ファン1の駆動により給湯用燃焼部2に供給される燃焼用空気を給気筒Wを通して給気するとともに、暖房用ファン3の駆動により暖房用燃焼部4に供給される燃焼用空気を給気筒Wを通して給気するように構成されている。
【0030】
また、給湯用燃焼部2および暖房用燃焼部4の夫々からの燃焼排ガスをケーシングT外に排気するための一つの排気筒GがケーシングTの上部に接続され、給湯用燃焼部2における給湯側燃焼排ガスの排出部2aおよび暖房用燃焼部4における暖房側燃焼排ガスの排出部4aの夫々が連通接続され、かつ、一つの排気筒が連通接続された共用排気案内部Bが設けられている。
【0031】
すなわち、給湯側燃焼排ガスの排出部2aおよび暖房側燃焼排ガスの排出部4aがともに上方側に向けて燃焼排ガスを排出するように設けられ、その上方側に向けて排出される燃焼排ガスが共用排気案内部B内に流動し、その燃焼排ガスが共用排気案内部Bにて排気筒Gに向けて案内されて排気されるように構成されている。
また、前記共用排気案内部Bには、図3の上面視横断面図および図4の正面視縦断面図に示すように、給湯側燃焼排ガスの排出部2aからの給湯側燃焼排ガスを排気筒Gに案内する給湯側排気案内部B1と、暖房側燃焼排ガスの排出部4aからの暖房側燃焼排ガスを排気筒Gに案内する暖房側排気案内部B2とに区画する仕切板Vが設けられ、この仕切板Vにより共用排気案内部Bが給湯側排気案内部B1と暖房側排気案内部B2とに区画されるように構成されている。
【0032】
ちなみに、仕切板Vは、設置状態において、その一部が上方に突出した形状に形成され、その突出部が排気筒Gの内部まで入り込むように構成され、排気筒G入口付近において、給湯側燃焼排ガスが暖房用燃焼部4側に流動するのを阻止し、かつ、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部2側に流動するのを阻止するようにしている。
【0033】
そして、共用排気案内部Bのうちで、給湯用燃焼部2を単独で燃焼する給湯単独燃焼状態および給湯用燃焼部2と暖房用燃焼部4とを同時に燃焼する同時燃焼状態の夫々において給湯側燃焼排ガスが通流し、かつ、暖房用燃焼部4を単独で燃焼する暖房単独燃焼状態において給湯用燃焼部2側に流動した暖房側燃焼排ガスが通流する箇所に、ガス濃度検出手段としての一酸化炭素センサSが設けられている。
【0034】
前記一酸化炭素センサSについて具体的に説明する。
前記一酸化炭素センサSは、図5に示すように、ステンレス製の保護枠S1の内側の台座S2にセンサ素子S3、温度補償用リファレンス素子S4、および、一酸化炭素センサSの雰囲気温度を検出する温度センサS5を備えている。
このセンサ素子S3、温度補償用リファレンス素子S4は夫々触媒を担持した白金線で構成されている。そして、図6に示すように、センサ素子S3、温度補償用リファレンス素子S4、および、抵抗素子S6,S7は、ブリッジ回路状態に接続されている。なお、コネクタ部S8は、リード線を介して制御部Hと接続している。
つまり、センサ素子S3、温度補償用リファレンス素子S4は、電流が流れることで検出用設定温度(約200℃)に加熱され、その表面に接触する未燃成分が触媒作用によって燃焼する。このとき、センサ素子S3に担持された触媒には、一酸化炭素ガスに対する選択性があるため、センサ素子S3、温度補償用リファレンス素子S4夫々の素子温度に差が生じる。
前記白金線は、温度により抵抗値が変化するので、熱交換済み燃焼排ガス中の一酸化炭素濃度が大になるほど、センサ素子S3と温度補償用リファレンス素子S4の抵抗値の差が大となる。
したがって、ブリッジ回路における、センサ素子S3と温度補償用リファレンスS4との接続部、および、抵抗素子S6,S7どうしの接続部から電圧値としての出力値Vsが、熱交換済み燃焼排ガス中の一酸化炭素濃度に応じた値を出力し、一酸化炭素ガス濃度を検出する。
ただし、温度センサS5が検出する雰囲気温度に応じて、出力値を補正して一酸化炭素濃度が算出される。
【0035】
前記給湯用燃焼部2は、給湯用ファン1に加えて、給水される水を加熱して出湯する給湯熱交換器7および追焚熱交換器8、これら熱交換器7、8を加熱するガス燃焼式の給湯用バーナ9などから構成されている。
そして、給湯熱交換器7の入口側には、一般家庭用の水道管に接続された給水路10が接続され、給湯熱交換器7の出口側には、加熱後の湯水を給湯栓5に接続された給湯路11が接続されている。
【0036】
前記給水路10には、その上流側から順に、水フィルタ12、アキュームレータ13、給水サーミスタ14、水量センサ15、給湯熱交換器7を迂回して給水路10からの水を給湯路11に供給するバイパス路16などが設けられている。
前記給湯路11には、その上流側から順に、給湯サーミスタ17、給湯熱交換器7からの湯水とバイパス路16からの水との混合比を調整するミキシングバルブ18、ミキシングサーミスタ19、水比例バルブ20、割り込み水量センサ21、過圧防止装置22などが設けられている。
【0037】
前記追焚熱交換器8の入口側には風呂戻り路23が接続され、追焚熱交換器8の出口側には風呂往き路24が接続され、風呂戻り路23と給湯路11とを連通する湯張り路25が設けられている。
前記風呂戻り路23と風呂往き路24は、風呂アダプタ26を介して浴槽6に接続され、これら風呂戻り路23および風呂往き路24により、浴槽6に湯張りしたり、浴槽6の湯水を追焚きするように構成されている。
【0038】
前記風呂戻り路23には、浴槽6側から順に、浴槽6内の湯水の水位を検出する圧力式の水位センサ27、戻りサーミスタ28、二方弁29、エア置換用電磁弁30、追焚用循環ポンプ31、水流スイッチPが設けられている。
そして、風呂往き路24には、往きサーミスタ32が設けられ、湯張り路25には、湯張り電磁弁33が設けられている。
すなわち、追焚用循環ポンプ31を駆動することによって、浴槽6内の湯水を風呂戻り路23と風呂往き路24を介して循環しながら、浴槽6内の湯水を追焚きするように構成されている。
【0039】
前記給湯熱交換器7と追焚熱交換器8を加熱する給湯用バーナ9は、多段式のバーナで、一般家庭用の燃料ガスを供給するガス供給路34が3系統に分岐して接続され、夫々のガス供給路34にガス切替え電磁弁35が設けられ、分岐箇所よりも上流側のガス供給路34に、給湯用バーナ9への燃料ガス供給量を調整する電磁式の給湯用ガス比例弁36、燃料ガスの供給を断続する断続弁37などが設けられている。
そして、給湯用バーナ9の近くには、給湯用バーナ9に対する点火動作を実行する点火用の給湯用イグナイタ38、給湯用バーナ9に着火されたか否かを検出する給湯用フレームロッド39などが設けられている。
【0040】
前記暖房用燃焼部4は、暖房用ファン3に加えて、暖房熱交換器40、その暖房熱交換器40を加熱するガス燃焼式の暖房用バーナ41などから構成されている。
前記暖房熱交換器40の入口側には、補給水タンク42の出口側と暖房熱交換器40の入口側とを連通する熱媒通路43が接続され、暖房熱交換器40の出口側には、高温往き路44が接続されている。
そして、補給水タンク42の入口側には、熱媒戻り路45が接続され、熱媒戻り路45からの熱媒が暖房熱交換器40を迂回するためのバイパス路46が高温往き路44に接続されている。
また、熱媒通路43には熱媒用循環ポンプ47が設けられ、その熱媒用循環ポンプ47よりも暖房熱交換器40側の熱媒通路43が低温往き路48に分岐接続されている。
【0041】
すなわち、熱媒用循環ポンプ47を駆動することによって、高温往き路44に設けられた高温サーミスタ49、低温往き路48に設けられた低温サーミスタ50、熱媒戻り路45に設けられた熱媒戻りサーミスタ51などの検出情報に基づいて、給水路10からタンク給水路52を介して補給水タンク42に供給された水が、暖房熱交換器40で加熱されて、高温往き路44、その高温往き路44に接続されるヘッダHDを介して高温型の暖房用端末器Dに供給されるか、また、暖房熱交換器40を迂回して、低温往き路48、その低温往き路48に接続されるヘッダHDを介して低温型の暖房用端末器Dに供給されるように構成している。
そして、高温型および低温型の暖房用端末器Dからの湯水が、ヘッダHD、そのヘッダHDに接続される熱媒戻り路45を介して補給水タンク42に戻されるように構成されている。
【0042】
前記タンク給水路52には、補給水バルブ53と補給水電磁弁54とが設けられ、補給水タンク42には、水位の上限を検出する上限センサ55と下限を検出する下限センサ56とが設けられ、かつ、オーバーフロー路57が接続されている。
また、燃料ガスを供給するガス供給路34が、断続弁37と給湯用ガス比例弁36との間から分岐されて、暖房熱交換器40を加熱する暖房用バーナ41に燃料ガスを供給するように構成され、その分岐されたガス供給路34には、暖房用バーナ41への燃料ガスの供給を断続する暖房用電磁弁58、暖房用バーナ41への燃料ガス供給量を調整する暖房用ガス比例弁59が設けられている。
そして、暖房用バーナ41の近くには、暖房用バーナ41に対する点火動作を実行する点火用の暖房用イグナイタ60、暖房用バーナ41に着火されたか否かを検出する暖房用フレームロッド61などが設けられている。
【0043】
前記制御部Hは、リモコン操作部Rの制御指令に基づいて、給湯用燃焼部2を単独で燃焼する給湯単独燃焼状態、暖房用燃焼部4を単独で燃焼する暖房単独燃焼状態、および、給湯用燃焼部2と暖房用燃焼部4を同時に燃焼する同時燃焼状態の3つの燃焼状態に切り換え自在に構成されている。
すなわち、給湯単独燃焼状態では給湯用ファン1を、暖房単独燃焼状態では暖房用ファン3を、同時燃焼状態においては給湯用ファン1および暖房用ファン3を、燃焼用空気を供給するように通風作動させる燃焼用通風処理を実行するように構成されている。
そして、燃焼用通風処理実行中において、給湯用バーナ9が失火状態となると、給湯用バーナ9を再点火するために給湯用ファン1をリトライ用の通風能力で通風作動させ、かつ、暖房用バーナ41が失火状態となると、暖房用バーナ41を再点火するために暖房用ファン3をリトライ用の通風能力で通風作動させるリトライ通風処理を実行するように構成されている。
【0044】
以下、給湯単独燃焼状態、暖房単独燃焼状態、および、同時燃焼状態の夫々について説明する。
まず、給湯単独燃焼状態においては、燃焼用通風処理を実行して給湯用ファン1の通風能力を給湯用目標燃焼量に合わせて変更制御するなどして給湯用燃焼部2の作動を制御するとともに、給湯側燃焼排ガスが暖房用燃焼部4側に流動するのを阻止するように暖房用ファン3を逆流防止用通風能力で通風作動させる暖房側逆流防止用通風処理を実行するように構成されている。
なお、図示はしないものの、給湯目標燃焼量とその給湯目標燃焼量での燃焼を実現するための給湯用ファン1の目標回転速度との関係が給湯用ファンコントロールラインとして予め設定されており(図8参照)、給湯目標燃焼量の変更に合わせて燃焼用空気の通風量を増減するように給湯用ファンコントロールライン上で給湯用ファン1の通風能力を変更制御するように構成されている。
【0045】
そして、給湯用燃焼部2から給湯側排気案内部B1を通して排気筒Gに向けて通流する給湯側燃焼排ガスに対して一酸化炭素センサSを検出作用させるようにして、一酸化炭素センサSにて検出される一酸化炭素ガス濃度が設定濃度以上になると、給湯用燃焼部2における燃焼状態の悪化を検出して、給湯用バーナ9の燃焼を停止させ、リモコン操作部Rなどにエラー表示したり、警報するなどの処理を実行するように構成されている。
【0046】
次に、暖房単独燃焼状態においては、燃焼用通風処理を実行して暖房用ファン3の通風能力を制御するなどして暖房用燃焼部4の作動を制御するとともに、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部2側に流動するのを阻止するように給湯用ファン1を逆流防止用通風能力で通風作動させる給湯側逆流防止用通風処理を実行するように構成されている。
そして、その給湯側逆流防止用通風処理において、排気筒Gの通風状態が適正状態のときには暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部2側に流動することを阻止し、かつ、排気筒Gの通風状態が異常のときには暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部2側に流動することを許容する能力として、逆流防止用通風能力を設定して、給湯用ファン1を作動させるように構成されている。
【0047】
説明を加えると、給湯側逆流防止用通風処理における給湯用ファン1の逆流防止用通風能力は、排気筒Gに異物や塵埃などが付着して閉塞する排気閉塞が発生していない状態では、暖房用燃焼部4からの暖房側燃焼排ガスが、給湯用燃焼部2からの通風空気に押されて、給湯用燃焼部2側に逆流することがなく、かつ、排気閉塞が発生している状態では、図7に示すように、暖房用燃焼部4からの暖房側燃焼排ガスが、給湯用燃焼部2からの通風空気を押し返して、給湯用燃焼部2側に逆流するのを許容するような能力に設定されている。
【0048】
具体的に説明すると、図8に示すように、暖房用目標燃焼量とその暖房目標燃焼量での燃焼を実現するための暖房用ファン3の目標回転速度との関係が暖房用ファンコントロールラインL1として予め設定されており、また、暖房用目標燃焼量と給湯用ファン1の目標回転速度との関係が給湯用ファン空回し用ファンコントロールラインL2として予め設定されている。
そして、燃焼用通風処理において、暖房用目標燃焼量の変更に合わせて燃焼用空気の通風量を増減するように暖房用ファンコントロールラインL1上で暖房用ファン3の通風能力を変更制御するように構成され、給湯側逆流防止用通風処理において、暖房用ファン3の通風能力の変更に伴って給湯用ファン空回し用ファンコントロールラインL2上で増減させる形態で逆流防止用通風能力を設定して、給湯用ファン1を作動させるように構成されている。
【0049】
前記給湯側逆流防止用通風処理において、図7に示す如く、排気筒Gに異物や塵埃などが付着して閉塞する排気閉塞が発生すると、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部2側に流動することを許容することとなり、その給湯用燃焼部2側に流動した暖房側燃焼排ガスに対して一酸化炭素ガスセンサSを検出作用させるようにして、一酸化炭素センサSにて検出される一酸化炭素ガス濃度が設定濃度以上になると、暖房用燃焼部4における燃焼状態の悪化を検出して、暖房用バーナ41の燃焼を停止させ、リモコン操作部Rなどにエラー表示したり、警報するなどの処理を実行するように構成されている。
なお、図中Qは、排気筒Gに異物や塵埃が付着して閉塞している状態を模式的に示したものである。
【0050】
前記暖房単独燃焼状態において、上述の給湯側逆流防止用通風処理を実行することによって、上述の箇所に配置された一酸化炭素センサSにて暖房用バーナ41の燃焼状態の悪化を検出できることについて、図9の実験結果を示すグラフに基づいて説明する。
すなわち、図9に示すものは、暖房用目標燃焼量が、最大の場合(図中、暖房MAX)、最小の場合(図中、暖房min)、最大と最小の間の中間域の場合(図中、暖房中間域)の3つの場合について、上述の給湯側逆流防止用通風処理を実行したときにおける、排気筒Gの閉塞率と上述の箇所に配置された一酸化炭素センサSにて検出されるCO濃度との関係を示すグラフである。
【0051】
図9のグラフによると、暖房用目標燃焼量がどの場合でも、排気筒Gの閉塞率が低いときには、CO濃度は低く、排気筒Gの閉塞率が93%を越えると、CO濃度が急激に上昇することが分かるので、排気筒Gの通風状態が適正状態では、一酸化炭素センサSにて検出されるCO濃度が低い値となり、排気筒Gの通風状態が異常となると、一酸化炭素センサSにて検出されるCO濃度が高い値になることが言える。
そして、排気筒Gの通風状態が異常となると、すなわち排気閉塞になると、それに起因して暖房用バーナ41の燃焼状態が悪化することとなるので、上述の給湯側逆流防止用通風処理を実行して、一酸化炭素センサSにて検出されるCO濃度が設定濃度以上か、または未満かを検出することによって、暖房用燃焼部4における燃焼状態の悪化を検出することができることが言える。
【0052】
以上のことをまとめると、上述の給湯側逆流防止用通風処理を実行することによって、図9のグラフから、排気閉塞が発生していない状態では、一酸化炭素センサSにて検出されるCO濃度が低い値となり、排気閉塞が発生している状態では、一酸化炭素センサSにて検出されるCO濃度が高い値となることが分かるので、上述の給湯側逆流防止用通風処理を実行することによって、上述の箇所に配置された一酸化炭素センサSにて暖房用バーナ41の燃焼状態の悪化を検出できることが言える。
【0053】
次に、同時燃焼状態においては、燃焼用通風処理を実行して給湯用ファン1の通風能力および暖房用ファン3の通風能力を変更制御するなどして、給湯用燃焼部2および暖房用燃焼部4の作動を制御するように構成され、暖房用バーナ41の燃焼開始初期およびリトライ通風処理を実行したのちにおいて、暖房用ファン3を給湯用ファン1よりも小さい能力で通風作動させる能力制限通風処理を実行するように構成されている。
説明を加えると、燃焼用通風処理において、給湯用目標燃焼量の変更に合わせて燃焼用空気の通風量を増減するように給湯用ファン1の通風能力を変更制御し、かつ、暖房用目標燃焼量の変更に合わせて燃焼用空気の通風量を増減するように暖房用ファン3の通風能力を最大通風能力と最小通風能力との間で変更制御するとともに、暖房用バーナ41の燃焼開始初期や、燃焼用通風処理実行中に暖房用バーナ41が失火状態となって、リトライ通風処理が実行されたのちにおいて、暖房用ファン3を給湯用ファン1よりも小さい能力の最小通風能力で通風作動させるように構成されている。
【0054】
なお、暖房用燃焼部4におけるリトライ通風処理は、図8に示すように、燃焼用通風処理実行中において、暖房用バーナ41が失火状態となると、暖房用バーナ41を再点火させるための暖房用目標燃焼量とリトライ用の暖房用ファン3の目標回転速度との関係としてリトライ用ファンコントロールラインL3が予め設定されており、リトライ通風処理において、リトライ用ファンコントロールラインL3上で暖房用ファン3の通風能力を制御するように構成されている。
【0055】
具体的に説明すると、燃焼用通風処理において、給湯用ファン1の通風能力を変更制御し、かつ、暖房用目標燃焼量の変更に合わせて暖房用ファンコントロールラインL1上で暖房用ファン3の通風能力を変更制御するとともに、暖房用バーナ41の燃焼開始初期や上述のリトライ通風処理が実行されたのち、暖房用ファン3の通風能力を暖房用ファンコントロールラインL1上で制御する最初には、暖房用ファン3を最小通風能力で通風作動させるようにしている。
すなわち、暖房用ファン3の通風能力を変更制御するときには、暖房用ファン3の通風能力を暖房用ファンコントロールラインL1上で制御する最初において、暖房用ファン3の目標回転速度を最小目標回転速度(図8の暖房用ファンコントロールラインL1上のmin点)で通風作動させることによって、給湯側燃焼排ガスが排気筒Gに向けて流動する流量を暖房側燃焼排ガスが排気筒Gに向けて流動する流量よりも多量になるようにしている。
【0056】
説明を加えると、図10に示すように、能力制限通風処理を実行することによって、排気筒Gに向けて暖房側燃焼排ガスよりも多量の給湯側燃焼排ガスが流動することとなるので、排気筒Gに異物や塵埃が付着して閉塞している排気閉塞が発生していると、給湯側燃焼排ガスは共用排気案内部にて排気筒に案内されて排気されるものの、暖房側燃焼排ガスのほとんどが暖房用燃焼部から共用排気案内部に排出されず、暖房用燃焼部内に滞留することとなり、給湯用燃焼部よりも暖房燃焼部の方が速い段階で燃焼状態が悪化して、暖房用バーナが失火状態となる。
なお、図中Qは、排気筒Gに異物や塵埃が付着して閉塞している状態を模式的に示したものである。
【0057】
そして、能力制限通風処理を実行したのち、リトライ通風処理が実行され、再度能力制限通風処理が実行されて、暖房用バーナ41が再度失火状態となる連続失火状態が設定回数連続して検出されるに伴って、排気筒Gの通風状態が異常であることを検出するように構成され、排気筒Gの通風状態が異常であることが検出されると、給湯用バーナ9および暖房用バーナ41の燃焼を停止させ、リモコン操作部Rなどにエラー表示したり、警報するなどの処理を実行するように構成されている。
【0058】
説明を加えると、上述の如く、排気閉塞が発生している状態で、能力制限処理を実行させると、暖房用バーナ41が失火状態となるので、排気閉塞が発生しているときには、能力制限通風処理、リトライ通風処理、能力制限通風処理の順に夫々の処理が実行されることとなる。
そして、排気閉塞が発生している状態においては、二度目の能力制限通風処理を実行したときにも、暖房用バーナ41が失火状態となり、暖房用バーナ41が連続して失火状態となる連続失火状態として検出されることとなり、その連続失火状態が設定回数(例えば、3回)連続して検出されると、排気閉塞が発生しているとして検出するように構成されている。
【0059】
すなわち、排気閉塞が発生しているときに暖房用バーナ41が失火状態となる能力制限通風処理を実行することによって、排気閉塞の発生を暖房用バーナ41の失火状態として検出し、その失火状態が連続して検出される連続失火状態が設定回数連続して検出されることによって、排気閉塞の発生を検出するようにしている。
【0060】
前記同時燃焼状態における能力制限通風処理を実行したときの実験結果に基づいて説明する。
つまり、図11は、能力制限処理において、給湯用ファン1を最大通風能力と最小通風能力との間の中間能力で通風作動させるとともに、暖房用ファン3を最小通風能力で通風作動させたときの発生する一酸化炭素ガス濃度(CO濃度)と閉塞率との関係を示したグラフである。
【0061】
この図11に示すように、閉塞率が75%ぐらいから暖房側燃焼排ガスのCO濃度が急激に上昇し、閉塞率78%付近で暖房用バーナ41が失火状態となるが、給湯側燃焼排ガスのCO濃度は85%付近までほとんど上昇しないことが分かる。
ちなみに、図11に示すものは、給湯用ファン1を中間能力で通風作動させた場合における閉塞率と発生するCO濃度との関係を示す実験結果であるが、図示はしないものの、給湯用ファン1の設定可能な通風能力のすべての範囲において、図11に示す如く、暖房用バーナ41が失火状態となっても、そのときの給湯側燃焼排ガスのCO濃度はほとんど上昇していない傾向であることが実験により確認されている。
【0062】
なお、図中暖房(リトライ後)は、リトライ通風処理を実行したときの暖房用燃焼部3における閉塞率とCO濃度との関係を示すものであり、図中暖房は、能力制限通風処理を実行したときの暖房用燃焼部3における閉塞率とCO濃度との関係を示すものであり、図中給湯は、能力制限通風処理を実行したときの給湯用燃焼部2における閉塞率とCO濃度との関係を示すものであり、図11においては、閉塞率75%ぐらいから暖房用燃焼部4における燃焼状態が急激に悪化して、点線で示す閉塞率78%付近で暖房用バーナ41が失火状態となる。
【0063】
したがって、図11に実験結果などにより、能力制限通風処理における暖房用ファン3の作動として、最小通風能力で通風作動させることにより、排気閉塞が発生している場合に、暖房用バーナ41が失火状態となっても、給湯側燃焼排ガスのCO濃度がほとんど上昇していない傾向が確認されているので、能力制限通風処理を実行したときに、排気閉塞が発生していると、暖房用バーナ41が失火状態となることが言える。
【0064】
ちなみに、同時燃焼状態における給湯用燃焼部2の燃焼状態の悪化については、給湯側燃焼排ガスに対して一酸化炭素センサSを検出作用させて、その検出された一酸化炭素ガス濃度が設定濃度以上であると、燃焼状態の悪化を検出するように構成されている。
【0065】
このようにして、排気閉塞による暖房用燃焼部4における燃焼状態の悪化を、暖房単独燃焼状態および同時燃焼状態の夫々において検出することができ、しかも、排気閉塞や缶詰まりによる給湯用燃焼部2における燃焼状態の悪化を、給湯単独燃焼状態および同時燃焼状態の夫々において検出することができ、その結果、排気閉塞や缶詰まりによる燃焼状態の悪化の発生を的確に把握することが可能となって、燃焼装置の燃焼異常を防止することが可能となる。
【0066】
前記給湯用燃焼部2の作動として、給湯栓5への一般給湯を行う一般給湯処理、浴槽6へ湯張りする湯張り処理、浴槽6内の湯水を追焚きする追焚き処理の夫々を実行するように構成され、前記暖房用燃焼部4の作動として、暖房用端末器Dに湯水を循環供給する暖房処理を実行するように構成されている。
【0067】
以下、一般給湯処理、湯張り処理、追焚き処理、暖房処理の夫々について説明する。
前記一般給湯処理について具体的に説明すると、給湯栓5を開操作に伴って水量センサ15による検出水量が所定量以上になると、給湯用ファン1を駆動した後、ガス切替え電磁弁35を適宜切替えて断続弁37を開弁して、給湯用ガス比例弁36の開度を調整して給湯用イグナイタ38により給湯用バ−ナ9に点火する。
そして、給湯用バーナ9に着火されると、リモコン操作部Rにて設定される目標給湯温度、給水サーミスタ14による検出水温、水量センサ15による検出水量などに基づいて給湯用目標燃焼量を求めて、その給湯用目標燃焼量となるようにガス切替え電磁弁35を切替えて、給湯用ガス比例弁36の開度を調整するとともに、その給湯用目標燃焼量に合わせて給湯用ファン1の通風能力を調整し、かつ、ミキシングバルブ18の開度も調整されて給湯温度が目標給湯温度になるように、いわゆるフィードフォワード制御が実行される。
【0068】
また、このフィードフォワード制御するとともに、リモコン操作部Rにて設定される目標給湯温度と給湯サーミスタ17による検出湯温との偏差に基づいて、給湯用ガス比例弁36の開度を微調整する、いわゆるフィードバック制御が実行されて、目標給湯温度の湯を給湯栓5から供給する。
そして、給湯栓5の閉操作に伴って水量センサ15が所定量の通水を検出しなくなると、断続弁37と給湯用ガス比例弁36を閉弁して給湯バーナ9の燃焼を停止し、一定時間経過後に給湯用ファン1も停止するようにしている。
【0069】
前記湯張り処理について具体的に説明すると、湯張り電磁弁33を開弁して、上述の一般給湯処理と同様に、給湯用バーナ9に点火するとともに、フィードフォワード制御およびフィードバック制御を実行して、リモコン操作部Rにて設定される目標給湯温度の湯を浴槽6に供給して湯張りするようにしている。
そして、所定量の湯水が浴槽6に供給されると、追焚用循環ポンプ31を作動させて二方弁29を閉じて、水位センサ27により浴槽6の水位を検出し、この検出水位が設定水位に達していると、湯張り電磁弁33を閉弁して、断続弁37とガス比例弁36を閉弁して給湯用バーナ9の燃焼が停止され、一定時間経過後に給湯用ファン1も停止するようにしている。
【0070】
前記追焚き処理について具体的に説明すると、給湯用バーナ9が燃焼していないときには、追焚用循環ポンプ31の作動を開始し、水流スイッチPの水流検出に伴って、給湯用ファン1を駆動した後、ガス切替え電磁弁35を適宜切替えて断続弁37を開弁し、ガス比例弁36の開度を調整して給湯用イグナイタ38により給湯用バーナ9に点火する。そして、往きサ−ミスタ32の検出湯温などに基づいて給湯用目標燃焼量を求めて、その給湯用目標燃焼量になるようにガス切替え電磁弁35を切替えて、給湯用ガス比例弁36の開度を調整するとともに、その給湯用目標燃焼量に合わせて給湯用ファン1の通風能力を調整して、追焚熱交換器8により浴槽6内の湯水を加熱する。
その後、戻りサ−ミスタ28の検出湯温がリモコン操作部Rにて設定されている設定温度に達すると、給湯用ガス比例弁36と断続弁37を閉弁させ給湯用バ−ナ9の燃焼を停止させて、一定時間経過後に給湯用ファン1も停止するようにしている。
【0071】
前記暖房処理について具体的に説明すると、高温型の暖房用端末器Dの運転が指令されるなど暖房用端末器Dへの湯水供給の要求があると、熱媒用循環ポンプ47を駆動させた後、断続弁37および暖房用電磁弁58を開弁して、暖房用ガス比例弁59の開度を調整して暖房用イグナイタ60により暖房用バ−ナ41に点火する。
そして、暖房用バーナ41に着火されると、暖房用端末器Dにて要求されている湯水の温度、暖房用戻りサーミスタ51および高温往きサーミスタ49の検出温度などに基づいて暖房用目標燃焼量を求め、その暖房用目標燃焼量になるように暖房用ガス比例弁59の開度を調整するとともに、暖房用目標燃焼量に合わせて暖房用ファン3の通風能力を調整するようにして、暖房用端末器Dに供給する湯水の温度が要求されている温度になるようにしている。
このようにして、暖房用端末器Dに要求されている温度の湯水を暖房用端末器Dに供給し、暖房用端末器Dへの湯水供給の要求がなくなると、暖房用ガス比例弁59と断続弁37を閉弁させ暖房用バ−ナ41の燃焼を停止させて、一定時間経過後に暖房用ファン3も停止するようにしている。
【0072】
ちなみに、低温型の暖房用端末器Dにて湯水供給の要求があるときには、熱媒用循環ポンプ47を駆動して、補給水タンク42に供給されている水を暖房熱交換器40を迂回させて、低温往き路48、その低温往き路48に接続されるヘッダHDを介して低温型の暖房用端末器Dに供給するようにしている。
【0073】
〔第2実施形態〕
この第2実施形態は、上記第1実施形態における暖房単独燃焼状態での給湯側逆流防止用通風処理の別実施形態を示すものであり、以下、図面などに基づいて説明する。
なお、その他の構成および動作については、上記第1実施形態と同様であるので、同符号を示すなどによりその詳細な説明は省略する。
【0074】
前記暖房単独燃焼状態においては、燃焼用通風処理を実行して暖房用ファン3の通風能力を暖房用目標燃焼量に合わせて変更制御するなどして暖房用燃焼部4の作動を制御するとともに、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部2側に流動するのを阻止するように給湯用ファン1を逆流防止用通風能力で通風作動させる給湯側逆流防止用通風処理を実行するように構成されている。
そして、その給湯側逆流防止用通風処理において、暖房側燃焼排ガス検出タイミングにおいて、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部2側に流動することを許容する逆流許容状態で給湯用ファン1を作動するように構成されている。
【0075】
なお、一酸化炭素センサSの配置位置は、図3および4に示すように、共用排気案内部Bのうちで、給湯単独燃焼状態および同時燃焼状態の夫々において給湯側燃焼排ガスが通流し、かつ、暖房単独燃焼状態において給湯用ファン1を逆流許容状態で通流する箇所に設けられている。
【0076】
説明を加えると、給湯側逆流防止用通風処理において、給湯用ファン1を逆流防止用通風能力で通風作動させて、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部2側に流動するのを阻止するように構成され、暖房側燃焼排ガス検出タイミングになると、逆流許容状態での作動として、給湯用ファン1を設定時間の間停止させて、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部2側に流動することを許容するように構成されている。
【0077】
すなわち、図12に示すように、暖房側燃焼排ガス検出タイミングになると、給湯用ファン1を設定時間の間(例えば、60秒)停止させて、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部2側に流動することを許容しているときに、その暖房側燃焼排ガスを給湯用燃焼部2から給湯用ファン1に逆流し、さらに、給湯用ファン1から逆流してケーシングT内に流動させて、その暖房側燃焼排ガスを暖房用ファン3にて燃焼用空気として供給する自己中毒状態を発生させるように構成されている。
【0078】
そして、暖房側燃焼排ガス検出タイミングになると、給湯用ファン1を設定時間の間停止させることによって、自己中毒状態を発生させたときに、給湯用燃焼部2側に流動する暖房側燃焼排ガスに対して一酸化炭素センサSを検出作用させるようにして、一酸化炭素センサSにて検出される一酸化炭素ガス濃度に基づいて暖房用燃焼部4における燃焼状態の悪化を検出して、暖房用バーナ41の燃焼を停止させ、リモコン操作部Rなどにエラー表示したり、警報するなどの処理を実行するように構成されている。
【0079】
説明を加えると、暖房側燃焼排ガス検出タイミングになると、そのときの一酸化炭素センサSの基準出力値K1を検出し、給湯用ファン1を停止させてから設定時間(例えば、60秒)の間経過したときの一酸化炭素センサSの検出出力値K2を検出し、その検出出力値K2が設定値以上で、かつ、検出出力値K2から基準出力値K1を引いた値Khが設定値(例えば、0.6)以上であると、燃焼状態の悪化を検出するように構成されている。
【0080】
すなわち、給湯用ファン1を停止させることにより自己中毒状態となるので、その状態において排気閉塞が発生していると、多量の暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部2側に流動することとなり、給湯用燃焼部2側に流動する暖房側燃焼排ガス中の一酸化炭素ガス濃度が上昇することとなる。
そして、単に、設定時間後の検出出力値K2が設定値以上か否かにより、燃焼状態の悪化を検出するのではなく、それに加えて、検出出力値K2から基準出力値K1を引いた値Khが設定値以上か否かによって、燃焼状態の悪化を検出するようにしているので、一酸化炭素ガス濃度が上昇した値を的確に検出することができ、燃焼状態の悪化を的確に検出するようにしている。
【0081】
図13のグラフを用いて説明すると、図13の(イ)に示すように、排気閉塞が発生していない状態では、暖房側燃焼排ガス検出タイミングになるに伴って給湯用ファン1を停止しても、その後において、発生する一酸化炭素ガスの濃度は上昇せず、一酸化炭素センサSの出力値(図中COセンサ出力)も上昇することがないが、図13の(ロ)に示すように、排気閉塞が発生している状態では、暖房側燃焼排ガス検出タイミングになるに伴って給湯用ファン1を停止させると、その後において、発生する一酸化炭素ガスの濃度が急激に上昇して、一酸化炭素センサSの出力値(図中COセンサ出力)も上昇していくことが分かる。
したがって、給湯用ファン1を停止させた時点の一酸化炭素センサSの基準出力値K1とそれから設定時間経過したときの一酸化炭素センサSの検出出力値K2の偏差Khおよび基準出力値K1に基づいて燃焼状態の悪化を検出することができることとなる。
【0082】
ちなみに、図13の(イ)は、排気閉塞が発生していないときにおける暖房用ファン3の回転速度、一酸化炭素センサSの出力値、および、発生する一酸化炭素ガス濃度の夫々の時間経過に伴う変化を示すものであり、図13の(ロ)は、排気閉塞が発生しているときにおける暖房用ファン3の回転速度、一酸化炭素センサSの出力値、および、発生する一酸化炭素ガス濃度の夫々の時間経過に伴う変化を示すものである。
【0083】
そして、図14の実験結果に基づいて説明すると、暖房側燃焼排ガス検出タイミング(図中燃焼)における一酸化炭素ガス濃度が600ppm以上であると、室温が変化しても、基準出力値K1が2.0V以上で、かつ、検出出力値K2と基準出力値K1との偏差Khが0.6以上となるので、この図14から、偏差Khが0.6V以上で、かつ、K1が2.0V以上であると、燃焼状態の悪化であるとして判定を×にすることによって、燃焼状態の悪化を的確に検出できることが分かる。
【0084】
ちなみに、図13は、暖房側燃焼排ガス検出タイミングにおける一酸化炭素ガス濃度(図中燃焼の欄)の夫々(0〜100ppm,100〜200,・・・800〜1000ppm,1000〜2000ppm)について、基準出力値K1、検出出力値K1、検出出力値K2から基準出力値K1を引いた値Khの夫々を検出した実験結果を示している。
なお、図中の判定においては、偏差Khが0.6V以上でかつK1が2.0V以上であると、×と判定するようにしている。
【0085】
〔別実施形態〕
(1)上記第1および2実施形態では、ガス濃度検出手段として一酸化炭素センサを例示したが、燃焼排ガス中の酸素ガス濃度を検出する酸素センサや、燃焼排ガス中の窒素酸化物ガス濃度を検出する窒素酸化物センサなど各種のセンサが適応可能である。
【0086】
(2)上記第1実施形態では、給湯側逆流防止用通風処理において、暖房用目標燃焼量の変更に合わせて変更される暖房用ファン3の通風能力の変更に伴って増減させる形態で逆流防止用通風能力を設定して、給湯用ファン1を通風作動させるようにしているが、例えば、暖房用目標燃焼量を一定の燃焼量で燃焼させて、燃焼用通風処理における暖房用ファン3を一定の通風能力で通風作動させ、給湯側逆流防止用通風処理において、逆流防止用通風能力を一定の能力に設定して、給湯用ファン1を通風作動させるようにして実施することも可能である。
【0087】
また、暖房用目標燃焼量の変更に合わせて暖房用ファン3の通風能力を変更する場合においては、例えば、暖房用目標燃焼量を大能力範囲、中能力範囲、小能力範囲と3つの範囲に設定し、暖房用目標燃焼量が大能力範囲内であるときには、逆流防止用通風能力を大能力に設定し、暖房用目標燃焼量が中能力範囲内であるときには、逆流防止用通風能力を中能力に設定し、暖房用目標燃焼量が小能力範囲内であるときには、逆流防止用通風能力を小能力に設定して、給湯用ファン1を通風作動させて実施することも可能である。
【0088】
(3)上記第2実施形態では、暖房側検出タイミングにおける逆流許容状態での給湯用ファン1の作動として、暖房側給湯用ファン1を設定時間の間停止させるようにしているが、この作動に代えて、暖房側検出タイミングにおける逆流許容状態での給湯用ファン1の作動として、給湯用ファン1を逆流防止用通風能力よりも能力小側に設定した通風能力で設定時間の間通風作動させるようにしてもよい。
【0089】
(4)上記第1および2実施形態では、ケーシングTの上部に一つの給気筒Wを設ける構成を例示したが、例えば、ケーシングTの前面部に給湯用燃焼部2および暖房用燃焼部4の夫々に供給する燃焼用空気を給気するための給気口を設けて実施することも可能であり、ケーシングT内への燃焼用空気の給気の仕方については適宜変更が可能である。
【0090】
(5)上記第1および2実施形態では、暖房単独燃焼状態での給湯側逆流防止用通風処理において、暖房側燃焼排ガス検出タイミングになると、逆流許容状態で給湯用ファン1を作動させるようにしたり、または、排気筒Gの通風状態が適正状態のときには暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部2側に流動することを阻止し、かつ、排気筒Gの通風状態が異常のときには暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部2側に流動することを許容する能力として、逆流防止用通風能力を設定して、給湯用ファン1を作動させるようにしているが、暖房単独燃焼状態での給湯側逆流防止用通風処理において、常に、暖房側燃焼排ガスが給湯用燃焼部2側に流動するのを阻止する逆流防止用通風能力で給湯用ファン1を通風作動させるようにして実施することも可能である。
【0091】
(6)上記第1および2実施形態において、同時燃焼状態での能力制限通風処理において、暖房用ファン3を最小通風能力で作動させるようにしているが、能力制限通風処理における能力は、給湯用ファン1の通風能力よりも小さい能力であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置の概略構成図
【図2】ケーシングの前面図を外した状態における給湯装置の正面図
【図3】共用排気案内部の上面視断面図
【図4】給湯装置の要部における正面視縦断面図
【図5】一酸化炭素センサの構造を示す概略図
【図6】一酸化炭素センサの回路図
【図7】第1実施形態の暖房単独燃焼状態における暖房側燃焼排ガスの流れを示す図
【図8】暖房用目標燃焼量と暖房用ファンの目標回転速度との関係を示す図
【図9】第1実施形態における給湯側逆流防止用通風処理を実行したときの閉塞率とCO濃度との関係を示す実験データ
【図10】第1実施形態の同時燃焼状態における給湯側燃焼排ガスおよび暖房側燃焼排ガスの流れを示す図
【図11】第1実施形態の同時燃焼状態における閉塞率とCO濃度との関係を示す実験データ
【図12】第2実施形態の暖房単独燃焼状態における暖房側燃焼排ガスの流れを示す図
【図13】第2実施形態における給湯側逆流防止用通風処理を実行したときの暖房用ファンの回転速度、一酸化炭素センサの出力値、および、CO濃度の時間経過に伴う変化を示す実験データ
【図14】第2実施形態における判定結果を示す実験データ
【符号の説明】
1 給湯用ファン
2 給湯用燃焼部
2a 給湯側燃焼排ガスの排出部
3 暖房用ファン
4 暖房用燃焼部
4a 暖房側燃焼排ガスの排出部
7 給湯熱交換器
9 給湯用バーナ
40 暖房熱交換器
41 暖房用バーナ
B 共用排気案内部
G 排気筒
H 制御手段
S ガス濃度検出手段

Claims (4)

  1. 給水される水を加熱して出湯する給湯熱交換器、その給湯熱交換器を加熱する給湯用バーナ、その給湯用バーナに燃焼用空気を供給する給湯用ファンを備えた給湯用燃焼部と、
    循環流動される熱媒を加熱する暖房熱交換器、その暖房熱交換器を加熱する暖房用バーナ、その暖房用バーナに燃焼用空気を供給する暖房用ファンを備えた暖房用燃焼部と、
    前記給湯用燃焼部における給湯側燃焼排ガスの排出部および前記暖房用燃焼部における暖房側燃焼排ガスの排出部の夫々が連通接続され、かつ、一つの排気筒が連通接続された共用排気案内部と、
    前記給湯用燃焼部および前記暖房用燃焼部の作動を制御する制御手段とが設けられ、
    その制御手段は、前記給湯用燃焼部を単独で燃焼する給湯単独燃焼状態では前記給湯用ファンを、前記暖房用燃焼部を単独で燃焼する暖房単独燃焼状態では前記暖房用ファンを、前記給湯用燃焼部と前記暖房用燃焼部とを同時に燃焼する同時燃焼状態においては前記給湯用ファンおよび前記暖房用ファンを、燃焼用空気を供給するように通風作動させる燃焼用通風処理を実行し、および、その燃焼用通風処理実行中において、前記給湯用バーナが失火状態となると、前記給湯用バーナを再点火するために前記給湯用ファンをリトライ用の通風能力で通風作動させ、かつ、前記暖房用バーナが失火状態となると、前記暖房用バーナを再点火するために前記暖房用ファンをリトライ用の通風能力で通風作動させるリトライ通風処理を実行するように構成されている燃焼装置の燃焼異常検出装置であって、前記制御手段が、前記同時燃焼状態での前記燃焼用通風処理において、前記暖房用バーナの燃焼開始初期および前記リトライ通風処理を実行したのちに、前記暖房用ファンを前記給湯用ファンの通風能力よりも小さい能力で通風作動させる能力制限通風処理を実行するように構成されるとともに、
    その能力制限通風処理を実行したのち、前記暖房用バーナが失火状態となって前記リトライ通風処理が実行され、再度前記能力制限通風処理が実行されて、前記暖房用バーナが再度失火状態となる連続失火状態が設定回数連続して検出されるに伴って、前記排気筒の通風状態が異常であることを検出するように構成されている燃焼装置の燃焼異常検出装置。
  2. 前記制御手段が、前記同時燃焼状態での前記燃焼用通風処理において、目標燃焼量の変更に合わせて燃焼用空気の通風量を増減するように前記暖房用ファンの通風能力を最大通風能力と最小通風能力との間で変更制御するともに、前記能力制限通風処理における前記暖房用ファンの作動として、前記暖房用ファンを前記最小通風能力で通風作動させるように構成されている請求項1に記載の燃焼装置の燃焼異常検出装置。
  3. 前記制御手段が、前記給湯単独燃焼状態では前記給湯側燃焼排ガスが前記暖房用燃焼部側に流動するのを阻止するように前記暖房用ファンを逆流防止用通風能力で通風作動させる暖房側逆流防止用通風処理を実行し、および、前記暖房単独燃焼状態では前記暖房側燃焼排ガスが前記給湯用燃焼部側に流動するのを阻止するように前記給湯用ファンを逆流防止用通風能力で通風作動させる給湯側逆流防止用通風処理を実行するとともに、
    その給湯側逆流防止用通風処理において、暖房側燃焼排ガス検出タイミングにおいて、前記暖房側燃焼排ガスが前記給湯用燃焼部側に流動することを許容する逆流許容状態で前記給湯用ファンを作動するように構成され、
    前記共用排気案内部のうちで、前記給湯単独燃焼状態および前記同時燃焼状態の夫々において前記給湯側燃焼排ガスが通流し、かつ、前記暖房単独燃焼状態において前記給湯用ファンを前記逆流許容状態に作動させたときに、前記暖房側燃焼排ガスが通流する箇所に、燃焼排ガス中の特定成分の濃度を検出するガス濃度検出手段が設けられている請求項1または2に記載の燃焼装置の燃焼異常検出装置。
  4. 前記制御手段が、前記給湯単独燃焼状態では前記給湯側燃焼排ガスが前記暖房用燃焼部側に流動するのを阻止するように前記暖房用ファンを逆流防止用通風能力で通風作動させる暖房側逆流防止用通風処理を実行し、および、前記暖房単独燃焼状態では前記暖房側燃焼排ガスが前記給湯用燃焼部側に流動するのを阻止するように前記給湯用ファンを逆流防止用通風能力で通風作動させる給湯側逆流防止用通風処理を実行するとともに、
    その給湯側逆流防止用通風処理において、前記排気筒の通風状態が適正状態のときには前記暖房側燃焼排ガスが前記給湯用燃焼部側に流動することを阻止し、かつ、前記排気筒の通風状態が異常のときには前記暖房側燃焼排ガスが前記給湯用燃焼部側に流動することを許容する能力として、前記逆流防止用通風能力を設定して、前記給湯用ファンを作動させるように構成され、
    前記共用排気案内部のうちで、前記給湯単独燃焼状態および前記同時燃焼状態の夫々において前記給湯側燃焼排ガスが通流し、かつ、前記暖房単独燃焼状態において前記給湯用燃焼部側に流動した前記暖房側燃焼排ガスが通流する箇所に、燃焼排ガス中の特定成分の濃度を検出するガス濃度検出手段が設けられている請求項1または2に記載の燃焼装置の燃焼異常検出装置。
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