JPH1137339A - 熱応動弁 - Google Patents

熱応動弁

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JPH1137339A
JPH1137339A JP19085597A JP19085597A JPH1137339A JP H1137339 A JPH1137339 A JP H1137339A JP 19085597 A JP19085597 A JP 19085597A JP 19085597 A JP19085597 A JP 19085597A JP H1137339 A JPH1137339 A JP H1137339A
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JP
Japan
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tube
elastic tube
elastic
thermal expansion
temperature
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Application number
JP19085597A
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English (en)
Inventor
Masao Noguchi
正夫 野口
Masahiro Ohama
昌宏 尾浜
Satoshi Imabayashi
敏 今林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温水暖房機、給湯機等の温水温度または流体
ガス温度を感温し、所定温度あるいは任意の設定温度に
なるように流量を制御する自己制御形または外部強制形
の熱応動弁を提供することを課題とする。 【解決手段】 非弾性体チューブ11と、これに内設す
る第1弾性体チューブ12との間に形成されるハウジン
グに感温形の熱膨張体13を封入した感温部14と、熱
膨張体13の圧力に応じて感温部14の一壁面である前
記第1弾性体チューブ12を押し潰す力と第1弾性体チ
ューブ12のばね力により流路15の断面積を変化さ
せ、通流する流量を制御する弁機能と流路15を兼ね備
えた第1弾性体チューブ12から構成され、小型軽量化
と、これを用いたシステムの薄形化ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温水式暖房機、給湯
機等の温水または流体ガスの温度を感知し流量をコント
ロールする自己制御型、あるいは液体または気体の流体
の温度を任意の設定温度になるように湯量を強制的にコ
ントロールする外部制御型の熱応動弁に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種の熱応動弁は、実公昭61−
43032号公報に記載されているようなものが一般的
であった。この熱応動弁は、図5に示されているよう
に、外部制御型で熱膨張または熱収縮する熱物質が封入
された感温部1、感温部1に圧接させたヒータ2、感温
部1に連成され、前記熱物質の熱膨張または熱収縮の容
積変化に連動する駆動軸3、駆動軸3に接し変位するダ
イヤフラム4、ダイヤフラム4と伝動軸5を介して連動
し弁座6を開閉する弁体7、そして弁体7はスプリング
8を介して係止されている。弁体7の開閉動作によっ
て、通流、または閉止作用を受ける入口部9、出口部1
0を配設して構成されている。また自己制御型は概ね、
図5に示す構成図からヒータ2を外した形が基本原形に
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
前記する熱応動弁の弁体7及び弁座6は入口部9と出口
部10の間の通路軸に交差する方向に配置され、かつ別
部品で構成されているため構造が複雑になり、部品点数
や加工組立工程が多く、大形化になるという問題があっ
た。この結果重量が重く、コストが高くなる要因でもあ
った。また、感温部1が駆動軸3、ダイヤフラム4、伝
動軸5ならびに弁体7を介して流通路と接する構造であ
るため、特に自己制御型の熱応動弁としては、流体の温
度を感知して流量を制御する方式のため、熱伝導性の悪
さの影響を受けて弁の応答性に課題を有していた。ま
た、ポペット弁、シート弁形の弁体6の構造では、弁変
位に対する流量変化は指数関数的な変化をするため、流
量の少ない領域での制御流量の変動やバラツキが大き
い。特に、完全閉止の状態から、ある一定の少ない流量
の間を保証する場合、弁変位を微少に制御し流量を設定
することが困難な場合があり、このため弁体に小さい径
のパイロット通路を設け最低流量を保証する等の対応策
も考えられるが、これらはゴミや不純物の詰まりによる
制御性や信頼性を損う問題が出てくる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、温度変化により容積を熱膨張
または熱収縮して圧力変化を誘発する熱膨張体を封入し
た感温部を設け、前記熱膨張体の熱膨張による圧力変化
を受けて得られる押し圧力を利用し、これが感温部を介
して弾性のあるチューブを一定の幅で押し潰し流路の断
面積を萎める方向に作用し、また熱膨張体の熱収縮によ
り感温部内の圧力が小さくなり、押し圧力が弱くなれば
弾性体チューブ自身の復元力により流路の断面が広がる
方向に作用させて流量を制御するするように構成したも
ので弾性体チューブ自身が弁機能と流体の通路を兼ね備
えた構成にしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は各請求項に記載の形態で
実施できるものであり請求項1記載のように、温度変化
により容積の熱膨張または熱収縮に起因して圧力変化を
誘発する熱膨張体を封入した感温部と、前記熱膨張体の
熱膨張または熱収縮による圧力変化を前記感温部を介し
て受けて流路の断面積を変え、流量を制御する第1弾性
体チューブを備えることにより、第1弾性体チューブ自
身が感温部の圧力変化を受けて一定のチューブの幅で弾
性変形するため流路断面積を変え通流する流量を制御す
る弁機能が得られると共に変化量に対する流量変化も緩
やかな勾配になる。
【0006】また、請求項2記載のように、非弾性体チ
ューブと前記非弾性体チューブに内設する第1弾性体チ
ューブとの間に形成されるハウジングに熱膨張体を封入
して感温部とすることにより、前記熱膨張体の熱膨張に
よる圧力変化を受けて得られる押し圧力によって感温部
の一壁面である第1弾性体チューブの壁面を直接押し潰
し流路断面積を萎める方向に作用させ、また、熱収縮に
より感温部内の圧力が小さくなり、押し圧力が弱くなれ
ば弾性体チューブ自身の復元力により流路断面が広がる
方向に作用して流量を制御する弾性体チューブ自身の弁
機能と流体の通路を兼ね備えた構成が得られる。従って
構成が単純化される。基本的には、銅管、ステンレス
管、または鉄管、あるいは硬い樹脂管等の非弾性体チュ
ーブに、弾性のあるゴム、薄くて弾性のある鋼管、ある
いは柔らかくて弾性のある樹脂等の弾性体チューブを内
設し、非弾性体チューブと弾性体チューブの二重管の間
に形成されるハウジングに熱膨張体を気密に封入して感
温部が構成されるため前記弾性体チューブの外壁側が感
温部の壁面に面していること、加えて反対壁面が通流す
る流体側に面し、かつ通路軸方向に添ってチューブ式で
単純な構成が得られ、小形薄型化ができる。
【0007】また、請求項3記載のように、非弾性体チ
ューブとこれに内設する第2弾性体チューブとの間に形
成されるハウジングに熱膨張体を封入して成る感温部
と、前記第2弾性体チューブに内設し、前記感温部内の
熱膨張体の熱膨張または熱収縮による圧力変化を受けて
誘発される前記第2弾性体チューブの弾性変形に応動し
て流路の断面積が変化し流量を制御する前記第1弾性体
チューブとを分離した構成とすることにより、感温部の
熱膨張体の熱物質が第1弾性体チューブの壁を透過し、
長時間使用に亘って起こる恐れのある熱膨張体の減量に
よる経時変化が、第2弾性体チューブの遮断壁の効果が
加わることによって高い抑制効果が得られる。
【0008】また、請求項4記載のように、異質の弾性
体を多重層に成形させた第1弾性体チューブとすること
により、ガスの耐透過性が高いが弾性変形に弱い弾性
体、所謂ばね性の低い、ヒステリシスの大きい弾性体
と、ガスの透過性がやや弱いが弾性変形に強い、所謂ば
ね性の高くヒステリシスの小さい弾性体を多重層に成形
し互いの欠点を補い、熱膨張体や流体の透過による減量
問題が軽減され、かつ信頼性のある弁機能を有する弾性
体チューブが得られる。
【0009】また、請求項5記載のように、弾性体チュ
ーブに粘性液体を塗布または浸透させて単体または多重
層の第1弾性体チューブとすることにより、弾性体チュ
ーブ自身のガスの耐透過性の限界点を、チューブの弾性
体の単体にまたは異質の弾性体から成る多重層のそれぞ
れに粘性の高い液体を塗布または高圧で浸透させた構成
とすることができ、さらに熱膨張体や通流する流体の透
過が軽減される。
【0010】また、請求項6記載のように、第1弾性体
チューブ断面の外形または内形を、楕円形状、または一
径方向の長さを他の径方向の長さに比べて小さくした偏
平形状(例えば、一部楕円形状に近似した異楕円断面形
状、長方形あるいはこれに近い偏平の断面形状)に成形
した構成とすることにより、第1弾性体チューブの断面
形状が外形または内形を、楕円形状または偏平形状に成
形されていて、感温部の熱膨張または熱収縮による圧力
が第1弾性体チューブに作用する力のうち、短径方向に
作用する力の方が長手方向に作用する力に比べて大き
く、さらに構造的に短径方向には変形し易い構造である
ため内外形共に円形状のチューブに比べて小さい作用力
で弾性変形し易く、かつ熱膨張体の圧力が小さいレベル
で弁機能が得られる。
【0011】また、請求項7記載のように、第1弾性体
チューブの流路の内壁面に突起部を設けた構成とするこ
とにより、内壁面の突起部の数、大きさ、形状、配列な
どの突起部構成が任意に設定できるため、押し潰しても
最低の必要流量が流れるように、あるいは逆に完全に閉
止できるように自由度の高い効用が得られる。
【0012】また、請求項8記載のように、第2弾性体
チューブの断面形状を、楕円形、または一径方向の長さ
を他の径方向の長さに比べて小さくして偏平形状に成形
した構成とすることにより、第2弾性体チューブの断面
形状を、楕円形状または偏平形状に成形して、感温部の
熱膨張または熱収縮による圧力が第2弾性体チューブに
作用する力は構造的に短径方向に作用する力の方が長手
方向の力に比べて大きく作用し、さらに短径方向には変
形し易い構造であることも加わって断面形状が円形状の
チューブに比べて小さい作用力で弾性変形し易く、かつ
熱膨張体の圧力が小さいレベルで第1弾性体チューブへ
作用し有効な弁機能が得られる。したがって低圧力の領
域で使用が可能になるため感温部は低めの許容強度で構
造設計が可能になり、少ない材料で構造が簡単になり低
コスト化が図れる。
【0013】また、請求項9記載のように、非弾性体チ
ューブに内設する第1弾性体チューブまたは第2弾性体
チューブと第1弾性体チューブの二重に合わせたチュー
ブを前記非弾性体チューブと圧接管で挟着し端部を密着
させた構成とすることにより、両端部がチューブ形に成
形されていて入口側、出口側もチューブ式で接合組立が
でき、省工事化が期待できる。
【0014】また、請求項10記載のように、非弾性体
チューブに内設する第1弾性体チューブまたは第2弾性
体チューブと第1弾性体チューブの二重に合わせたチュ
ーブを前記非弾性体チューブと圧接管で挟着し端部を外
周方向に膨出密着させた構成とすることにより、両端部
がチューブ形に成形され、かつ端部を外周方向に膨出密
着させた構成であるため入口側、出口側もチューブで接
合した後、膨出密着部の内側にホースバンドで固定すれ
ば膨出密着部でホース抜けを防止することができる。
【0015】また、請求項11記載のように、感温部の
非弾性体チューブに加熱部を付設した構成とすることに
より、感温部の非弾性体チューブの外側に加熱部を配設
した構成であるため、加熱部の熱は非弾性体チューブを
経て即感温部の熱膨張体へ伝わり熱膨張または熱収縮の
状態変化を誘引し、感温部に圧力変動が生じ、これが直
接感温部の内側に配設されている第1弾性体チューブの
弾性変形を誘発し、あるいは第2弾性体チューブを介し
て第1弾性体チューブの弾性変形を誘発して弁作用が得
られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0017】(実施例1)図1は本発明の実施例1の熱
応動弁を示す横断面図、図2は同熱応動弁のほぼ中央部
点の縦断面図である。
【0018】図1、図2において、熱応動弁は、非弾性
体チューブ11と前記非弾性体チューブ11に内設する
第1弾性体チューブ12との間に形成されるハウジング
に熱膨張体13を封入して構成された感温部14と、弁
機能と流路15を兼ねた前記第1弾性体チューブ12か
ら構成されている。また非弾性体チューブ11に内設す
る第1弾性体チューブ12を前記非弾性体チューブ11
と圧接管16a、16bで挟着し端部を外周方向に膨出
密着させホース止め部17a、17bを形成させて気密
に構成されている。また加熱部18は前記非弾性体チュ
ーブ11にバンド形、リング状等に成形されたヒータ1
9を断熱体20と共に付設されている。また、第1弾性
体チューブ12は、外壁側に第1突起部21a、21b
を、内壁側に第2突起部22a、22bを設け、外形、
内形共に異楕円状の偏平形状に成形されている。また第
1弾性体チューブは、最大に偏平にしたときに通流を閉
止する目的のために外壁側の長手方向の左右に第2突起
部22a、22bを、短径方向の上下には、共に平坦に
設けて構成されいる。
【0019】次に動作、作用について説明すると、加熱
部18の加熱温度によって前記熱膨張体13の熱膨張に
よる圧力変化が生じる。この圧力によって感温部14の
一壁面である第1弾性体チューブ12の壁面が押し潰さ
れ、流路断面積を萎める方向に弾性変形する。一方加熱
部18の温度が低くなると熱膨張体13の熱収縮により
感温部14内の圧力が小さくなり、同時に押し圧力も弱
くなり、弾性体チューブ自身のばね力により流路断面が
広がる方向に変形する。この第1弾性体チューブ12の
弾性変形が流路15の断面積を変え、流量を変えること
ができるため第1弾性体チューブ12自身が弁機能と流
体の通路を兼ね備えた構成となっている。
【0020】なお非弾性体チューブ11は、銅管、ステ
ンレス管、または鉄管、あるいは硬い樹脂管等の材料か
ら使用環境に応じて適切に選択すれば良い。また第1弾
性体チューブ12は、エチレン・プロピレンゴム、ある
いはクロロスルフォン化ポリエチレン、シリコンゴム、
フッ素ゴム、ブチルゴム、多硫化ゴム等の弾性のあるゴ
ム系、あるいは薄くて弾性のある鋼管、ステンレス、燐
青銅等の金属系材料、あるいは柔らかくて弾性のあるポ
リプロピレン樹脂等の樹脂系材料からこれらも使用環境
に応じて適切に選択すれば良い。また熱膨張体13には
パラフィン系、あるいはアルコール系、あるいはフロ
ン、プロパン、アンモニア等の冷媒系材料から適切に選
べば良い。
【0021】また第1弾性体チューブの断面形状は、楕
円形状、長方形の形状、また、これらに近い偏平形状で
あってもほぼ同等の効果が得られる。また第1弾性体チ
ューブ12を最大に偏平にしたときに最低流量を保証す
るために、第1弾性体チューブ12の長径方向の左右に
設けた第2突起部22a、22b以外に、短径方向の上
下、またはいずれか一方の片側に突起部を設けて、その
大きさ、形状、配列を適切に設計すれば良い。ホース止
め部17a、17bは入口側、出口側もチューブで接合
した後、膨出密着部の内側にホースバンドで固定すれば
膨出密着部でホース抜けを防止することができる。
【0022】なお通流する流体圧が低い場合は、ホース
止め部17a、17bを膨出成形させないで第1弾性体
チューブ12を前記非弾性体チューブ11と圧接管16
a、16bで挟着しストレートに突き出した状態で端部
で気密に密着構成すれば密着成形が簡略され、チューブ
接合が簡単になり低コスト化できる。
【0023】また異質の弾性体を多重層に重ね第1弾性
体チューブ12を構成することによって、ガスの耐透過
性が高いが弾性変形に弱い、所謂ばね性の低い弾性体
と、ガスの透過性がやや弱いが弾性変形に強い、所謂ば
ね性の高い弾性体を多重層に成形し互いの欠点を補い、
熱膨張体13の、特にガス化部分が浸透し透過すること
によって生じる熱膨張体13の減量問題が軽減され、か
っ信頼性のある弁機能が得られる。また弾性体チューブ
に高い粘性の液体を塗布または高圧で浸透させ第1弾性
体チューブ12を構成すれば弾性体チューブ単体時のガ
スの耐透過性の限界点がさらに高くなり熱膨張体13の
ガス化部分の浸透透過が軽減される。また加熱部18を
外せば、自己制御形の熱応動弁になり、所謂感温部14
の熱膨張体13が第1弾性体チューブ12を介して通流
する流体の温度を感温し、熱膨張収縮して圧力変化が誘
引され、この圧力によって弾性変形し弁作用が得られ
る。
【0024】(実施例2)図3は本発明の実施例2の横
断面図を示す。図4は、同熱応動弁のほぼ中央部点の縦
断面図である。
【0025】本実施例2において、実施例1と異なる点
は、非弾性体チューブ11と第1弾性体チューブ23と
の間に第2弾性体チューブ24を内設し、前記非弾性体
チューブ11と前記第2弾性体チューブ24の間に形成
されるハウジングに熱膨張体13を封入して感温部14
を構成し、感温部14と弁機能を有する第1弾性体チュ
ーブ23とを分離して構成した点にある。
【0026】また両端部は、実施例1と同様に第2弾性
体チューブ24と第1弾性体チューブ23の二重に合わ
せたチューブを非弾性体チューブ11と圧接管16a、
16bで挟着し端部を外周方向に膨出密着させホース止
め部17a、17bを形成させ気密に構成している。ま
た、第1弾性体チューブ23は、第2弾性体チューブ2
4の内壁の一部に接して構成されている。また内側は、
最大に偏平にしたときに最低流量を保証するため第3突
起部25a、25bと、これらの第3突起部25a、2
5bから偏角して相対して第4突起部26a、26bを
設けて成形している。また第2弾性体チューブ24は、
弾性変形させたい領域では、その断面形状を楕円形に偏
平させて成形している。なお、実施例1と同一符号の部
分は同一構成を有し、詳細な説明を省略する。
【0027】次に動作と作用を説明すると、加熱部18
の加熱温度によって感温部14内の熱膨張体13に熱膨
張または熱収縮が生じ、同時に圧力変化が誘引される。
この圧力を受けて第2弾性体チューブ24が弾性変形
し、これと連動して第1弾性体チューブ23の断面体も
変化し、これに起因して生じる流路15の断面積の変化
と共に流量が変わり目的とする弁機能が得られる。
【0028】また感温部14の圧力が第2弾性体チュー
ブ24の短径方向に作用する力の方が長手方向の力に比
べて大きく作用し、一方構造的に短径方向には変形し易
い構造であることも加わって断面形状が円形に比べて小
さい作用力で弾性変形がし易く、かつ熱膨張体の圧力が
小さいレベルで第1弾性体チューブ23に作用する。こ
の結果低圧力で弁機能が得られる。また第3突起部25
a、25bと、これらの第3突起部25a、25bから
偏角して第4突起部26a、26bを設けて成形してい
るため最大に偏平にしたとき、対面する突起部の先端部
分が接し、それ以外の領域では若干隙間が生じ、この結
果最低流量が保証される。なお突起部の数、大きさ、形
状などの突起部構成が任意に設定できるため、押し潰し
ても最低の必要流量が流れるように、あるいは逆に完全
に閉止できるようにも構成が可能になり種々の対応の自
由度が高くなる。
【0029】また通流する流体圧が低い場合は、ホース
止め部17a、17bを膨出成形させないで第1弾性体
チューブ23を前記非弾性体チューブ11と圧接管16
a、16bで挟着しストレートに突き出し状態で端部で
気密に密着構成すればチューブ接合が簡単になり低コス
ト化できる。
【0030】また異質の弾性体を多重層に重ね第1弾性
体チューブ23を成形することによって、流体の耐透過
性が高いが弾性変形に弱い、所謂ばね性の低い弾性体
と、ガスの透過性がやや弱いが弾性変形に強い、所謂ば
ね性の高い弾性体を多重層に成形し互いの欠点を補い、
通流する流体の、特にガス化部分が浸透透過が軽減され
信頼性のある弾性体チューブの弁機能が得られる。また
同様に弾性体チューブに粘性液体を塗布または浸透させ
て第1弾性体チューブ23を構成すれば弾性体チューブ
単体時のガスの耐透過性の限界点をさらに高めることが
でき、通流する流体の浸透透過することによる流体の減
量問題が軽減され信頼性のある弾性体チューブの弁機能
が得られる。また加熱部18を外せば、自己制御形の熱
応動弁になり、所謂感温部14の熱膨張体13が第1弾
性体チューブ23を介して通流する流体の温度を感温
し、熱膨張または熱収縮して圧力変化が誘引され、この
圧力によってチューブの形状が弾性変形し弁作用が得ら
れる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、温度変化により圧力を誘発する熱膨張体を封入
した感温部と、前記熱膨張体の圧力変化を受けてチュー
ブを押し潰し流路の断面積を変えて流量を制御する第1
弾性体チューブからの自己制御形の構成としているので
構造が簡単で小型化できる。さらに感温した流体温度に
よって発生した圧力変化を受けて一定のチューブ幅で弾
性変形するため一定の通路抵抗を保有できる。したがっ
て流量の少ない領域では萎める変化量に対する流量抵抗
の変化が緩やかとなり、少ない流量領域での流量の安定
性が良い。
【0032】また請求項2によれば、非弾性体チューブ
と、これに内設する第1弾性体チューブとの間に形成さ
れるハウジングに熱膨張体を封入して感温部の構成とし
ているので、流体温度を受けて発生する熱膨張体の圧力
が感温部の一壁面である第1弾性体チューブの壁面を直
接押し潰し流路断面積を萎める方向に作用させ、反対と
感温部内の圧力が小さくなり、押し圧力が弱くなれば弾
性体チューブ自身のばね力により流路断面が広がる方向
に作用して流量が変わる弾性体チューブ自身の弁機能と
流体の通路を兼ね備えたチューブ式構成としているの
で、小型軽量化の効果と、これを用いたシステムの薄形
化が期待できる。
【0033】また請求項3によれば、非弾性体チューブ
とこれに内設する第2弾性体チューブとの間に形成され
るハウジングに熱膨張体を封入して成る感温部と、前記
第2弾性体チューブに内設し、前記感温部内の圧力変化
を受けて誘発される前記第2弾性体チューブの弾性変形
に応動して流路断面が変形し流量を制御する前記第1弾
性体チューブとを分離した構成としているので、感温部
の熱膨張体の熱物質が第1弾性体チューブの壁を透過し
熱膨張体の量の経時変化が第1弾性体チューブに第2弾
性体チューブの壁の遮断効果が加わりより少なくなり、
高い抑制効果が得られる。
【0034】また請求項4によれば、異質の弾性体を多
重層に成形させた第1弾性体チューブの構成としてるの
で、ガスの耐透過性が高いが、弾性変形に弱くヒステリ
シスの大きい弾性体と、ガスの透過性がやや弱いが、弾
性変形に強くヒステリシスの小さい弾性体を多重層に成
形し互いの欠点を補いうる効果があり、熱膨張体や流体
の透過による長時間における減量問題が軽減され、かつ
信頼性の高い弁機能が得られる。
【0035】また請求項5によれば、弾性体チューブに
粘性液体を塗布または高圧で浸透させて単体または多重
層に第1弾性体チューブを成形した構成としているの
で、壁からのガスの耐透過性が向上し、長時間、信頼性
の高い品質が持続される。
【0036】また請求項6によれば、第1弾性体チュー
ブの断面の外形または内形を、偏平形状に成形した構成
としているので、低圧力で弁作動が可能となり、低圧力
領域の感温物質を熱膨張体として利用でき、感温部の構
造が材料の薄い、軽い材料で小形にできる。
【0037】また請求項7によれば、第1弾性体チュー
ブの流路の内壁面に突起部を設けた構成としているの
で、内壁面の突起部の数、大きさ、形状、配列などの突
起部構成の任意設定により、押し潰しても最低の必要流
量が流れるように、あるいは逆に完全に閉止できるよう
に構成でき、安全性に係わるシステムへの展開が可能に
なる。
【0038】また請求項8によれば、第2弾性体チュー
ブの断面形状を偏平形状に成形した構成としいるので、
低圧力で弁作動が可能となり、低圧力領域の感温物質を
熱膨張体として使用でき、感温部の構造や材質で肉厚の
薄い、軽い材料で小形で簡単な構成ができる。
【0039】また請求項9によれば、非弾性体チューブ
に内設する第1弾性体チューブまたは第2弾性体チュー
ブと第1弾性体チューブの二重に合わせたチューブを前
記非弾性体チューブと圧接管で挟着し端部を密着させた
構成としている両端部がチューブ形に構成されているた
め、入口側、出口側もチューブ式で接合組立ができ、省
工事化が期待できる。
【0040】また請求項10によれば、非弾性体チュー
ブに内設する第1弾性体チューブまたは第2弾性体チュ
ーブと第1弾性体チューブの二重に合わせたチューブを
前記非弾性体チューブと圧接管で挟着し端部を外周方向
に膨出密着させた構成としているので、両端部がチュー
ブ形に成形され、かつ端部を外周方向に膨出させた構成
であるため入口側、出口側もチューブでの接合が可能と
なり、さらにホースバンドで固定すれば膨出部がホース
抜け防止の効果になる。
【0041】また請求項11によれば、感温部の非弾性
体チューブに加熱部を配設した外部強制形の構成としい
るので、加熱部の熱は非弾性体チューブを経て即時に感
温部の熱膨張体へ伝わり、ここで誘引された圧力変化が
直ちに第1弾性チューブの弾性変形に寄与するため、任
意に設定温度への弁の立ち上がりが速い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における熱応動弁の横断面図
【図2】同熱応動弁の縦断面図
【図3】本発明の実施例2における熱応動弁の横断面図
【図4】同熱応動弁の縦断面図
【図5】従来の熱応動弁の構成図
【符号の説明】
11 非弾性体チューブ 12,23 第1弾性体チューブ 13 熱膨張体 14 感温部 15 流路 16a,16b 圧接管 17a,17b ホース抜け止部 18 加熱部 19 ヒータ 20 断熱体 21a,21b 第1突起部 22a,22b 第2突起部 24 第2弾性体チューブ 25a,25b 第3突起部 26a,26b 第4突起部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度変化により膨張または収縮して圧力
    変化を誘発する熱膨張体を封入した感温部と、前記熱膨
    張体の圧力変化を受け前記感温部を介して流路の断面積
    を変え、前記流路を通る流量を制御する第1弾性体チュ
    ーブを備えた熱応動弁。
  2. 【請求項2】 非弾性体チューブと前記非弾性体チュー
    ブに内設する第1弾性体チューブとの間に形成されるハ
    ウジング内に熱膨張体を封入した感温部を有する請求項
    1に記載した熱応動弁。
  3. 【請求項3】 非弾性体チューブと前記非弾性体チュー
    ブに内設する第2弾性体チューブとの間に形成されるハ
    ウジング内に熱膨張体を封入した感温部と、前記第2弾
    性体チューブに内設し、前記感温部内の圧力変化を受け
    て誘発される前記第2弾性体チューブの弾性変形に応動
    して流路の断面積を変え流量を制御する第1弾性体チュ
    ーブを備えた請求項1に記載した熱応動弁。
  4. 【請求項4】 第1弾性体チューブを異質の弾性体から
    多重層に成形した請求項1ないし請求項3のいずれか1
    項に記載した熱応動弁。
  5. 【請求項5】 弾性体チューブに粘性液体を塗布または
    浸透させて第1弾性体チューブを構成した請求項1ない
    し請求項4のいずれか1項に記載した熱応動弁。
  6. 【請求項6】 第1弾性体チューブの断面の外形または
    内形を、楕円形状または一径方向の長さを他の径方向の
    長さに比べて小さくして偏平形状に成形して構成した請
    求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載した熱応動
    弁。
  7. 【請求項7】 第1弾性体チューブの流路断面の内壁面
    に突起部を設けた請求項1ないし請求項6のいずれか1
    項に記載した熱応動弁。
  8. 【請求項8】 第2弾性体チューブの断面形状を、楕円
    形状、または一径方向の長さを他の径方向の長さに比べ
    て小さくして偏平形状に成形した請求項3に記載した熱
    応動弁。
  9. 【請求項9】 非弾性体チューブに内設する第1弾性体
    チューブまたは第2弾性体チューブと第1弾性体チュー
    ブを二重に合わせたチューブを前記非弾性体チューブと
    圧接管で挟着し端部を密着させて構成した請求項2また
    は請求項3に記載した熱応動弁。
  10. 【請求項10】 非弾性体チューブに内設する第1弾性
    体チューブまたは第2弾性体チューブと第1弾性体チュ
    ーブを二重に合わせたチューブを前記非弾性体チューブ
    と圧接管で挟着し端部を外周方向に膨出密着させて構成
    した請求項2または請求項3に記載した熱応動弁。
  11. 【請求項11】 感温部の非弾性体チューブに加熱部を
    配設して構成した請求項2または請求項3に記載した熱
    応動弁。
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