JPH113564A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

Info

Publication number
JPH113564A
JPH113564A JP10117798A JP10117798A JPH113564A JP H113564 A JPH113564 A JP H113564A JP 10117798 A JP10117798 A JP 10117798A JP 10117798 A JP10117798 A JP 10117798A JP H113564 A JPH113564 A JP H113564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
optical disk
optical head
optical
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10117798A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Ishibashi
広通 石橋
Takeharu Yamamoto
猛晴 山元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10117798A priority Critical patent/JPH113564A/ja
Publication of JPH113564A publication Critical patent/JPH113564A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CLVフォーマットされた光ディスクをCA
Vで再生した場合でも、安定なトラッキング制御を実行
することができる光ディスク装置を提案することを目的
とする。 【解決手段】 光ディスク反射光を直交分割受光素子で
電気信号に変換し、相互の位相差からトラッキング誤差
信号を検出する光ディスク装置において、上記信号間の
時定数をトラッククロスパルスあるいは情報再生信号中
の最長マークの時間幅より求めた線速度係数を用いて補
正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は光ディスク装置に関
し、さらに詳述すれば、CD−ROMやDVD等の再生
専用光ディスクに用いるトラッキング技術、アドレス認
識のための波形等化技術、およびデータ同期技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク装置は高速化の一途に
あり、その中でも高速アクセスを実現するためのトラッ
キング技術とアドレス再生のための波形等化技術は重要
な位置づけにある。
【0003】以下従来の光ディスク装置について図面を
参照しながら説明する。図9は従来の光ディスク装置の
ブロック図である。図9において、101はCD(コン
パクトディスク)あるいはDVD(デジタルビデオディ
スク)といった光ディスク媒体であり、スピンドルモー
タ上に装着されている。102は光ヘッドであり、レー
ザ光源並びに直交分割受光素子121を具備している。
光ディスク媒体情報記録面で反射したレーザ光はこの直
交分割受光素子に照射し、それぞれの受光部より電気信
号となって出力する。これら出力信号のうち、互いに対
角線方向に位置する受光部からの信号は互いに加算さ
れ、位相比較器105に供給される。これら対角加算信
号はトラッキング誤差(レーザービーム焦点のトラック
中心線からのずれ)の方向および程度に応じて正負の位
相差を生じる。そこでこの位相比較器の出力を、フィル
ター106を通して見れば、トラッキング誤差に応じて
極性および振幅が変化するトラッキング誤差信号TEが
得られる。このトラッキング誤差信号は光ヘッド102
のトラッキングアクチュエータにフィードバックされ、
トラッキング制御が実行される(例えば特公平5−80
053)。
【0004】しかし、この方式(位相差トラッキング検
出方式)では光ヘッドの収差や光ディスク媒体面の光ヘ
ッド光軸からの傾き(ディスクチルト)の影響によって
容易にトラッキングオフセットが発生する。すなわち、
これら空間的要因によって各対角和信号の波形に位相偏
差が発生し、これが偽のトラッキング誤差信号として検
出される。
【0005】そこで遅延手段103ならびに可変遅延手
段104が用いられる。遅延手段103は時間遅れτを
発生させ、可変遅延手段104はコントローラ109に
よって供給される設定値dに応じて0〜2τの範囲で時
間遅れを発生させる。これにより空間的要因に起因する
位相偏差を打ち消す時間差を発生させ、上記オフセット
すなわち偽のトラッキング誤差成分を打ち消すことがで
きると考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術で
は光ディスク媒体記録情報の線速度が変わるとオフセッ
トと補償量とのバランスが崩れ、オフセット変動が発生
するといった課題があった。
【0007】すなわち、上記位相歪みは光学系の収差等
空間的な要因で発生するのに対し、上記補正は、上記波
形を定速で再生することを前提に、時間的に実行される
からである。要するに、同じ位相歪みであっても、線速
度が大きければ小さい時間差でもって、線速が小さけれ
ば大きい時間差でもって、トラッキングオフセットを補
正しなければならない。
【0008】こういったことは、従来、CDあるいはD
VDをオーディオあるいはビデオ用途として、所定の線
速度で再生する場合殆ど問題になることは無かったが、
今後、コンピュータ用途として用いる場合、線速度が頻
繁に変化する場合が生じる。一例としてCAV再生が挙
げられる。本来、CDあるいはDVDは、音楽や映画を
再生するためのものであり、線速度一定(CLV)で情
報を再生することを前提に作られている。すなわち、こ
れらのディスクをカッティングする際、原盤を線速度一
定になるように回転させ、一定の転送レートでデジタル
情報を記録する。したがってこれを再生するときはディ
スク内外周でスピンドルモータの回転数を変えてディス
クの内外周に係わらず一定の線速度になるようにスピン
ドルモータを制御する。しかし、これらをコンピュータ
のデータファイルとして、いわゆるCD−ROM、DV
D−ROMとして用いる場合、ディスク内外周にわたっ
てランダムアクセスされるため、定線速で情報を再生し
ようとすれば、頻繁にスピンドルモータの加減速を繰り
返さなければならない。その結果データのアクセススピ
ードを上げることが困難であり、しかも加減速の度に電
力を消費するといったことが生じる。
【0009】そこで昨今、スピンドルモータを常に定回
転数で回転させて情報を再生する、CD−CAV再生あ
るいはDVD−CAV再生が提案されている。当然ディ
スクの内外周で情報信号の転送速度は異なるが、バッフ
ァメモリを用いてこれを吸収することができるので情報
信号処理の観点からすれば殆ど問題は生じない。しか
し、上述のトラッキング補償の場合、時間軸補償のずれ
が生じることとなる。
【0010】また、上記トラッキングオフセット補償に
限らず、他にも波形等化フィルター等のように空間的要
因に対して時間的補償を施す場合がある。つまり、DV
Dのように高密度で情報が記録された媒体から情報を再
生する場合、所定のカットオフ周波数に応じて信号周波
数高域のゲインを上げるフィルターを用いなければ正確
に再生することができない。しかし上記CAV再生の場
合、ディスク内外周でカットオフ周波数が相対的にずれ
る。このことは、特にトラックジャンプ直後にアドレス
を再生する場合に問題となる。すなわち、時間的な余裕
があれば、例えば情報再生信号のエラーが最小になるよ
うに、等化フィルターカットオフ周波数の最適値を探査
する方法等が考えられるが、これではかえってトラック
アクセス時間(トラックジャンプを開始してから所望の
アドレスの情報領域に達するまでの時間)がかかるとい
った矛盾が生じる。
【0011】さらに、媒体から読み出した再生信号に対
し、PLLを用いてクロックを同期させる場合にも同様
の問題が生じる。すなわち、PLLの目的は再生信号の
周波数変動すなわちジッタを抑圧することにあるが、C
AV再生の場合、ディスクのそれぞれ内外周で線速度が
異なるため、これに比例してジッタの中心周波数が変わ
り、PLLの最適ゲインが設定できないといった課題が
生じる。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に第1の観点の発明は、光ディスク媒体に形成された情
報ピットにレーザービームを照射し、その反射光から情
報再生信号を得る光ヘッドと、その光ヘッドに設けられ
た複数の受光部よりなる受光素子から出力される信号群
の相互の位相差からトラッキング誤差信号を検出する位
相比較手段と、上記光ヘッドを上記光ディスク媒体の半
径方向に移動させる手段を具備した光ディスク装置であ
って、上記信号群間に相互に任意の時間差を発生させる
時間差調整手段と、上記光ヘッドが半径方向に移動した
とき、横切ったトラック数から上記光ヘッドの位置を算
定する手段と、上記算定位置に応じて上記時間差調整手
段の時間差を変化させる手段を設けた。
【0013】また、第2の観点の発明は、光ディスク媒
体に形成された情報ピットにレーザービームを照射し、
その反射光から情報再生信号を得る光ヘッドと、その光
ヘッドに設けられた複数の受光部よりなる受光素子から
出力される信号群の相互の位相差からトラッキング誤差
信号を検出する位相比較手段とを具備した光ディスク装
置であって、上記信号群間に相互に任意の時間差を発生
させる時間差調整手段と、上記情報再生信号の信号長を
計測する手段と、単位時間内における最長の信号を検出
し、その時間長に係わる値を出力する手段と、上記最長
の信号の時間長に係わる値に応じて上記時間差調整手段
の時間差を変化させる手段を設けた。
【0014】また、第3の観点の発明は、光ディスク媒
体に形成された情報ピットにレーザービームを照射し、
その反射光からアドレス情報を含む情報再生信号を得る
光ヘッドと、上記光ヘッドを上記光ディスク媒体の半径
方向に移動させる手段を具備した光ディスク装置であっ
て、設定値に応じて上記情報再生信号の任意の周波数帯
域におけるゲインを上げる等化手段と、上記光ヘッドが
半径方向に移動したとき、横切ったトラック数から上記
光ヘッドの位置を算定する手段と、上記算定位置に応じ
て上記等化手段の設定値を変化させる手段とを設けた。
【0015】また第4の観点の発明は、光ディスク媒体
に形成された情報ピットにレーザービームを照射し、そ
の反射光からアドレス情報を含む情報再生信号を得る光
ヘッドを具備した光ディスク装置であって、設定値に応
じて上記情報再生信号の任意の周波数帯域のゲインを上
げる等化手段と、上記情報再生信号の信号長を計測する
手段と、単位時間内における最長の信号を検出し、その
時間長に係わる値を出力する手段と、上記最長の信号の
時間長に係わる値に応じて等化手段の設定値を変化させ
る手段を設けた。
【0016】また第5の観点の発明は、光ディスク媒体
に形成された情報ピットにレーザービームを照射し、そ
の反射光から得た情報再生信号に対して位相同期したク
ロック信号を生成するための位相同期制御手段を具備し
た光ディスク装置であって、上記クロック信号の周波数
を計測する手段と、上記位相同期手段に対し、上記周波
数に比例したゲインを設定する手段とを設けた。
【0017】さらに、第6の観点の発明は、回転線速度
一定で記録成形された情報ピット列を有す光ディスク媒
体と、上記光ディスク媒体にレーザービームを照射し、
その反射光から再生信号を得る光ヘッドと、上記光ヘッ
ドを上記光ディスク媒体の半径方向に移動させる手段を
具備した光ディスク装置であって、上記光ディスク媒体
および光ヘッドの空間的要因で生じる上記再生信号の偏
差を、設定値に応じて、時間的若しくは周波数的に補正
する手段と、上記光ヘッドの半径位置に反比例若しくは
比例した設定値を上記時間的若しくは周波数的に補正す
る手段に供給する手段を設けた。
【0018】また、第7の観点の発明は回転線速度一定
で記録成形された情報ピット列を有す光ディスク媒体
と、上記光ディスク媒体にレーザービームを照射し、そ
の反射光から再生信号を得る光ヘッドと、上記光ヘッド
を上記光ディスク媒体の半径方向に移動させる手段を具
備した光ディスク装置であって、上記光ディスク媒体お
よび光ヘッドの空間的要因で生じる上記再生信号の偏差
を、設定値に応じて、時間的若しくは周波数的に補正す
る手段と、単位時間内における上記再生信号中の最長の
信号を検出し、その時間長に係わる値を出力する手段
と、上記最長の信号の時間長に係わる値に応じた設定値
を上記時間的若しくは周波数的に補正する手段に供給す
る手段を設けた。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態について図
面を参照しながら説明する。図1は本発明にかかる第1
の実施形態のブロック図である。図1において、1はC
D(コンパクトディスク)あるいはDVD(デジタルビ
デオディスク)といった光ディスク媒体であり、CLV
方式に基づいてデータが記録されている。したがって、
同じデータのマーク長は、最内周トラックでも最外周ト
ラックでも同じである。光ディスク媒体1は、スピンド
ルモータM上に装着されている。2は光ヘッドであり、
レーザ光源並びに直交分割受光素子21を具備してい
る。スピンドルモータMは定速回転を行い、CAV方式
に基づいて回転駆動されているので、光ヘッド2がどの
位置にあろうとも、回転速度は、常に一定である。光デ
ィスク媒体情報記録面で反射したレーザ光はこの直交分
割受光素子に照射し、それぞれの受光部より電気信号と
なって出力する。これら出力信号のうち、互いに対角線
方向に位置する受光部からの信号は互いに加算され、遅
延が加えられた後、位相比較器5に供給される。一方の
対角加算信号をP1とし、他方の対角加算信号をP2と
する。トラッキング誤差の方向および程度に応じ、対角
加算信号P2は、対角加算信号P1に対し、正方向また
は負方向の位相差を生じる。位相比較器5は、位相差信
号を出力し、位相差信号は、さらにフィルター6を介し
て、トラッキング誤差信号TEとして生成される。トラ
ッキング誤差信号TEは、トラッキング誤差に応じて極
性および振幅が変化する信号である。このトラッキング
誤差信号TEは光ヘッド2のトラッキングアクチュエー
タにフィードバックされ、トラッキング制御が実行され
る。なお、光ヘッドは移送モータ22によって光ディス
ク媒体1の内周から外周まで自在に移動することができ
る。
【0020】3は一定の時間遅れτmax を発生させる遅
延手段、4は可変な時間遅れτを発生させる可変遅延手
段である。時間遅れτは、0≦τ≦2τmax の範囲で変
化させることができる。遅延手段3で遅延された対角加
算信号をP1’とし、可変遅延手段4で遅延された対角
加算信号をP2’とする。対角加算信号P1’に対し、
対角加算信号P2’は、−τmaxからτmaxまでの範囲で
遅延(進み)補正するものである。以下、この位相遅延
について更に説明する。
【0021】図2(a)は、図1において、光ディスク媒
体1のr0の位置、すなわち最内周トラックにおける信
号P1,P2,P1’,P2’を示し、図2(b)は、図1
において、光ディスク媒体1のrの位置、すなわち任意
のトラックにおける信号P1,P2,P1’,P2’を
示す。なお、図2(a)、図2(b)に示す信号は、同じ内
容の信号であるが、最内周トラックの信号である図2
(a)の方が、パルス幅が長くなっている。これは、同じ
マーク長のピットをCAV方式で再生したからである。
【0022】図2(a)に示すように、対角加算信号P1
に対し、対角加算信号P2は位相差τdだけ進んでいる
ので、対角加算信号P2を位相差τdだけ遅らせる必要
がある。本発明では、対角加算信号P1をτmax遅ら
せ、対角加算信号P2をτ(=τmax+τd)遅らせる
ようにしている。これにより、対角加算信号P1に対
し、対角加算信号P2をτdだけ遅らせたと同じ効果が
得られる。考え方としては、対角加算信号P1も、対角
加算信号P2もいずれもτmax遅らせ、その後、対角加
算信号P2のみ、τd遅らせたと考えることもできる。
【0023】なお、最内周トラックにおける位相差τd
が、τoptであるとすれば、任意トラックにおける位相
差τdは、τopt×r0/rで表すことができる。これ
は、CLV方式で記録された光ディスク媒体1をCAV
方式の再生装置で再生した場合に当てはまる式である。
【0024】トラックパルスカウンタ7は、トラッキン
グエラー信号のパルス数を計数することにより、光ヘッ
ド2のトラッキング位置を算定する。8は線速度算定手
段であり、光ヘッド2のトラッキング位置情報より線速
度に係わる値Vを算定し、8’演算器で、Vの逆数1/
Vを出力する。9はコントローラであり、トラッキング
オフセットを補正する補正遅延値τoptを供給する。1
0は乗算手段であり、補正値遅延量τoptと線速係数の
逆数1/Vを乗算し、遅延量設定値τ=τopt/Vとし
て可変遅延手段4に供給する。
【0025】ここでτmax は想定される最大の遅延量で
あるとする。つまり、CAV再生においては、光ディス
ク媒体1の最内周(半径r=r0)をトラッキングする
場合の遅延量である。またτoptは、最内周において、
トラッキングオフセットを相殺できる適正補正遅延量と
する。先述の如く、τoptは光ヘッド、ディスクの光軸
収差などによって発生する遅延を補正するものであるか
ら、セットあるいは再生するディスクごとに異なった値
となる。
【0026】さらに、本発明の実施形態について説明す
る。CLV方式で記録された光ディスク媒体1がCAV
方式で回転駆動されている場合、ディスクの内外周では
その半径位置に比例して再生線速度が変わる。すなわ
ち、CLV式光ディスク媒体1上では、同じビット長の
信号は、最内周トラックでも任意の外周トラックでも同
じマーク長になっているが、CAV式再生装置で読み出
された、そのマーク長に対応するパルス信号の幅は、最
内周トラックでは長く、最外周トラックに向かうほど短
くなる。従って、光ディスクに同じ長さで形成されたマ
ークであっても、その再生信号のパルス幅は外周ほど短
くなる。当然、光ヘッドの光軸収差やディスクの傾き等
の空間的要因で生じる対角加算信号間の位相差は、外周
ほど短い遅延(あるいは進み)として検出される(位相
=時間×線速度で定義される)。
【0027】したがって、位相比較器5に供給される信
号P1、P2の位相誤差を前もって補正しようとすれ
ば、図2に示したように、任意の半径位置rにおいてτ
opt×r0/r(r0:最内周トラックの半径)の関係で
補正量を変える必要がある。この半径位置を知るのに本
実施形態ではトラックジャンプ時にまたがるトラックの
本数を計測する。
【0028】すなわち、光ヘッド2の移動中に横切った
ときに発生するトラッキングエラー信号TEの本数をト
ラックパルスカウンタ7が計数して、光ヘッド2の現在
の半径位置を見積もり、線速度算定手段8はこれより線
速係数Vの逆数1/V(=r0/r)を演算する。
【0029】さらに、乗算器10は、これとコントロー
ラ9によって供給される補正値τoptより、
【数1】τ=τopt×1/V=τopt×r0/r なる量を演算し、可変遅延手段4に供給する。
【0030】こうすることによって、可変遅延手段4に
は実質的に線速度に反比例する遅延量が設定されること
になり、空間的要因に基づく誤差を時間軸上で補正して
も線速依存性が無くなり、その結果CAV再生において
も問題無くトラッキング動作を実行させることができ
る。
【0031】なお、本実施形態において光ヘッド2の位
置を算定する起点を光ディスク媒体最内周としたが、ト
ラッキング半径を特定できるならば最内周でなくともよ
い。例えば、光ヘッド2を移動させ、目的トラックの情
報を読み出し得る状態になれば当然当トラックのアドレ
スも再生でき、これによりトラック半径位置正確に特定
できるから、次回光ヘッド2を移動させる際には、当ト
ラックを起点とすればよい。
【0032】また、本実施形態において”横切ったトラ
ックの本数を計数して光ヘッド2の現在の半径位置位置
を見積もり”とあるが、これは1本のトラックを横切る
ごとに線速度Vを求め、補正値を逐次更新することに限
定されたものではない。トラック複数本ごとに補正値を
更新してもよいし、また一定時間ごと(例えば1msご
と)に更新するものであってもかまわない。移動距離が
短い場合は、移動を開始してから終了するまでの間、た
だ1回補正値を更新するものであっても十分精度が確保
できると考えられる。
【0033】また、本実施形態において遅延手段3を固
定としたが、可変遅延手段4と相補的な遅延量を発生す
る可変遅延手段としてもよい。
【0034】また、本実施形態において、最適な補正値
τoptの具体的な値について特に説明しなかったが、こ
れについてはトラッキング誤差信号TEが基準電位に対
して対称になる、あるいは情報再生信号の再生誤り率が
最小になるように試行錯誤的に探査した結果得られるも
の、と考えておけばよい。
【0035】以下本発明の第2の実施形態について説明
する。情報再生信号中に含まれる最長マークのパルス幅
を計測することによって線速度を検知することを特徴と
する。図3は本発明にかかる第2の実施形態のブロック
図である。図3において光ディスク媒体1、光ヘッド
2、直交分割受光素子21、遅延手段3、可変遅延手段
4、位相比較器5、フィルター6、コントローラ9、乗
算手段10は図1(第1の実施形態)で示されたものと
同等の機能を持つ。
【0036】さらに、本実施形態において、11は直交
分割受光素子21の総加算出力を得る再生アンプで構成
される加算器でマークに対応した情報再生信号HFを生
成する。12は、情報再生信号HFに含まれるパルス列
の長さを計測するマーク長計測手段、13は上記パルス
列の長さのうち、任意の単位時間内における最長の計測
値を選定する最大値検出手段である。また14はオフト
ラック検出手段であり、光ヘッド2の焦点位置が情報ト
ラックから大きくずれていることを検出し、上記マーク
長計測手段12の動作を一時停止させるものである。
【0037】以上のように構成された本発明にかかる第
2の実施形態の動作について以下説明する。まず、第1
の実施形態では光ヘッド2の位置を知るのに光ヘッド2
が移動するにあたって横切ったトラックの本数を計数し
たが、この方法だとトラックアクセスが失敗した場合、
たとえば移動の途中で光ヘッド2の焦点がずれて一瞬ト
ラッキング誤差信号TEが検出されなくなった場合、も
はや光ヘッド2の正確な位置を知るすべは無くなる。情
報再生信号からアドレスを検出できれば正確な位置情報
が得られるが、そのためにはどこかのトラックに対して
トラッキングをかけなければならない。トラッキングを
安定にかけるためには適正なオフセットを与えねばなら
ず、そのためには光ヘッドの位置情報が必要、といった
自己矛盾が発生する。
【0038】そこで本実施形態では、トラッキングして
いない状態でも検出される確率が高い最長マーク信号の
計測長から線速度を検出する。ここで、光ディスク媒体
1には適当に変調された情報ピットマーク列が形成され
ている。CDフォーマットの場合は基準長をTとして3
Tから11Tまでの長さのマークから、DVDでは3T
から14Tまでのマークから構成されている。これらを
再生した場合、再生アンプ11からは図4に示されるよ
うな各マーク長で周期の異なるパルス列からなる情報再
生信号HFが再生される。マーク長計測手段12はこれ
らのパルスの長さを時間的に逐次計測する。その出力列
をn1、n2・・・、n3とする。具体的には、本実施
形態のように固定クロックXCKを用いてエッジ間をデ
ジタルカウントする、あるいはチャージポンプを用いて
パルス時間幅を電圧値に変換する等の方法が考えられ
る。最大値検出手段13は上記出力列n1、n2・・
・、n3の最大値を選出しnmax として出力する。
【0039】上記したように再生信号列には、たとえば
CDの場合、基準長Tに対して3T〜11Tのマーク長
を持つ信号が含まれている(11T以上のマークは存在
しない)。従って十分な期間観測を続ければ最大値nma
x が得られた信号は必ず11Tのマーク長の信号である
といえる。nmax の実際の値はマーク長計測手段12の
構成にもよるが、最内周トラックにおける最大マーク長
nmax は1で正規化されるとする。ここでCAV回転し
ている光ディスク媒体1上の任意のトラックで最大マー
ク長(CDの場合11T)の時間長を計測した場合、外
周側ほど短く計測される。たとえば、最内周半径の倍の
半径位においてはnmax =0.5が計測される。このと
き得られるnmax は言うまでもなく線速度Vに対して1
/Vの関係にある。従って、乗算手段10でこのnmax
とコントローラ9より供給される最適補正値τoptを掛
け合わせ、可変遅延手段4に供給すれば、光ディスク媒
体1の内外周における線速度に関わりなく最適なトラッ
キングオフセット補正を実現することができる。
【0040】ここで留意すべきは(CDの場合)11T
以上のマークは存在せずとも、それ以上の空白が検出さ
れる場合があることである。つまり、光ヘッド2がトラ
ックを横断すると、トラックとトラックの間の無信号区
間を通過するため、この空白が最大マークと誤検出され
る場合がある。これを避けるため、本実施形態ではオフ
トラック検出手段14を設け、これより出力されるホー
ルド信号HLD1によりマーク長検出手段12の動作を
一時停止させている。オフトラック検出手段14は、具
体的にはたとえば図4に示すように、直交分割受光素子
21の全加算信号、すなわち情報再生信号HFのエンベ
ロープを検出し、あるしきい値よりも低下したときにホ
ールド信号を発するものである。また、本実施形態では
特に示されていないがトラッキング誤差信号あるいはこ
れと直接関係する対角和信号間の位相差の絶対値が所定
値を越えたときにホールド信号HLD1を発生するもの
であってもよい。かかる構成は、本願出願人の先の出願
にかかる特開平6−55346号(米国特許第5,671,20
0号)明細書に開示されており、その詳しい説明は省略
するが、その内容は、本願の一部を構成するものとす
る。
【0041】しかし、上記エンベロープを検出する方法
では、移送速度が大きくなって信号の周波数帯域に近づ
くにつれ、信号とエンベロープの区別がつきにくくなっ
て、正確にオフトラック信号が検出できなくなるといっ
た問題が新たに発生する。そこで、本実施形態では高速
移送時においても、オフトラック中と同様、マーク長計
測手段12の動作を一時停止させる。すなわち、移送速
度検出手段20は移送時のトラッキングエラー信号TE
の周波数を測定して移送速度V0を求め、これがある速
度しきい値を越えたときにホールド信号HLD2(図
5)を発生し、ホールド信号HLD1とともにORゲー
ト121を介してマーク長計測手段12に供給する。
【0042】図5は、図3の主要部における波形図を示
し、トラッキングエラー信号TEは、フィルター6の出
力、HFのエンベロープは、オフトラック検出手段14
内にあるエンベロープ検出手段141の出力(ハッチン
グは、細かい高周波信号が集まっていることを示す)、
HLD1は、HFのエンベロープを閾値を用いて生成し
た2値化信号で、光ヘッド2がトラック間にある時はハ
イになる信号、移送速度V0は、移送速度検出手段20
から出力され、光ヘッド2の移送速度を表す信号、HL
D2は、移送速度V0が一定速度以上になっている期間
を検出する高速期間速検出手段201から出力される2
値化信号で、光ヘッド2が所定速度以上の時、ハイにな
る信号である。ホールド信号HLD2と、ホールド信号
HLD1は、ともにORゲート121に加えられ、その
出力信号は、マーク長計測手段12に与えられる。マー
ク長計測手段12は、HLD1またはHLD2の少なく
とも何れか一方がハイの時、最大マーク長の検出は行わ
ない。
【0043】一方、本実施形態の場合、最長マークによ
る信号をデジタルカウントすることにより線速度に係わ
る値を計測すると、必然的に量子化誤差が発生する。例
えば、カウンタクロックとしてチャネルクロック周波数
程度のクロックXCKを用いた場合、CDの場合、9%
(=1/11)程度の測定誤差が発生する。そこで本実
施形態ではさらに、PLL(phase locked loop)が動
作している場合にのみ、さらに高精度で線速度を検出す
る手段を設けている。
【0044】図3において、PLL15は位相比較器や
VCOより成るものであり、再生信号HFと同期したク
ロック信号VCKを出力する。このクロック信号の周波
数はチャネルクロックそのもの、つまり信号の転送レー
トを表すものであるから、これの周波数(あるいは周
期)を計測することにより線速度を求めることができ
る。この検出精度を高めるため、本実施形態では分周器
16でN分周したものの周期を、固定クロックYCKを
用いてカウンタ17で計測し、計測結果ncとしてい
る。例えば、チャネルクロック相当の周波数のクロック
YCKを用いた場合、N=100とすれば1%の精度で
線速度に係わる値を計測することができる。PLL動作
時にはスイッチ18を切り換えることによって、最大値
検出手段13出力nmaxの代わりにこの計測結果nc
を供給することにより、高精度に線速度に応じた遅延補
正を行うことができる。
【0045】以上のように、本実施形態によれば、光デ
ィスク媒体1に記録されている情報信号列のうち最大マ
ーク長の長さを時間的に検出し、これとオフセット補正
値とを乗算することによって、さらにはPLL動作時に
おいてはPLLクロックを分周したものの周期をカウン
トしたものと上記オフセット補正値とを乗算することに
よって、線速度の変化に関係なくトラッキングオフセッ
トを補正することができる。またオフトラック時および
高速移送時に最大マークを検出する動作を一時停止させ
ることにより、誤動作を防止することができる。
【0046】なお、第1および第2の実施形態におい
て、補正の対象をトラッキングオフセットとして直接作
用する対角和信号間の位相差としたが、空間的要因で発
生する誤差を、時定数を変えて補正するものであれば上
記実施形態に限定されるものではない。つまり、光ヘッ
ド2に収差があった場合等、直交分割受光素子21の4
つの受光部に相対的な位相差が発生するはずであるか
ら、すべての受光部に可変遅延手段を設け、それぞれの
時定数で位相差を補正するものであってもよい。
【0047】以下本発明の第3の実施形態について説明
する。CAV回転している光ディスク媒体から正確にア
ドレスを再生し、トラックアクセスの精度を高めること
を趣旨とするものである。図6は本実施形態のブロック
図である。図6において光ディスク媒体1、光ヘッド
2、移送モータ22、トラックパルスカウンタ7、乗算
手段10は図1で示されたものと同等な機能を有する。
ただし、本実施形態においては光ディスク媒体1として
DVDを想定している。また、本実施形態では、トラッ
キング誤差信号TEはトラッキング誤差信号検出手段5
0によって検出されるとする。
【0048】30は等化フィルターであり、光ヘッド2
より供給される情報再生信号HFを、設定したカットオ
フ周波数fc付近において、相対的に高いゲインで通過
させる機能を有する。31はアドレス再生手段であり、
等化処理された情報再生信号からアドレスを検出する。
32はトラックアクセスコントトローラであり、トラッ
クパルス出力および上記アドレス信号をもとに、移送モ
ータ22を作動させる機能を有する。80は線速度算定
手段、90はコントローラである。
【0049】以上のように構成された本実施形態につい
て以下その動作を説明する。まず、DVD(デジタルビ
デオディスク)はCDに比べ記録密度が7倍程度あり、
情報再生時に最適な波形等化処理が必要である。すなわ
ち、高密度で記録された信号(3T信号等)つまり空間
周波数が高い信号は光ヘッド2の空間分解能ぎりぎりで
記録されているため、空間フィルター効果によって再生
振幅が低下する。こういった信号は、再生時、高周波数
域信号として得られるから、等化フィルター30のカッ
トオフ周波数fcをほぼその周波数帯に設定し、相対的
に高ゲインで再生するようにすれば振幅低下を補償する
ことができる。しかし、この補償もまた光ディスク媒体
1、光ヘッド2が係わる空間的要因を時間軸補正するも
のであり、DVDをCAVで再生した場合に問題を生じ
る。たとえば、ディスク最内周でカットオフ周波数と高
周波数域が一致するようにしていても、外周では信号周
波数が高くなるため、相対的に低域のゲインを高めてし
まうことになる。そこで本実施形態ではトラックパルス
の計数結果から光ヘッド2のトラッキング位置を推定、
さらに線速度を見積もってカットオフ周波数fcを変移
させる構成を採っている。
【0050】線速度算定手段80はトラックジャンプ
(光ヘッド2の移送)直前のアドレス値と光ヘッド移送
中に横切ったトラックパルスの本数から、光ヘッド2の
半径位置(r)を求め、これに比例した線速度Vを算定
する。今、光ディスク媒体1の最内周(r=r0)にお
ける線速度Vは1で正規化されるとする。また、コント
ローラ90からは、最内周における等化フィルター30
のカットオフ周波数の最適値fc0が常に供給されてい
るとすると、任意のトラックにおいては、等化フィルタ
ー30には、乗算手段10より
【数2】 fc = V × fc0 = r/r0 × fc0 なるカットオフ周波数fcが供給される。その結果、光
ディスク媒体1がCAV回転している場合でも、ディス
ク内外周に係わらず、情報再生信号を常に最適に等化補
償することができる。
【0051】以下本発明の第4の実施形態について説明
する。情報再生信号中に含まれる最長マークのパルス幅
を計測することによって線速度を検知することを特徴と
する。図7は本発明にかかる第4の実施形態のブロック
図である。図7において光ディスク媒体1、光ヘッド
2、移送モータ22、等化フィルター30、アドレス再
生手段31、トラックアクセスコントローラ32、コン
トローラ90、乗算手段10は図6(第3の実施形態)
で示されたものと同等の機能を持つ。
【0052】さらに、本実施形態において、12はその
情報再生信号に含まれるパルス列の長さを計測するマー
ク長計測手段、13は上記パルス列の長さの内、任意の
単位時間内における最長の計測値を選定する最大値検出
手段である。また14はオフトラック検出手段であり、
光ヘッド2の焦点位置が情報トラックから大きくずれて
いることを検出し、上記マーク長計測手段12の動作を
一時停止させるものである。なお、本実施形態では、マ
ーク長計測手段12、最大値検出手段13は図3(第2
の実施形態)にて示されたものと同等であるとし、すで
に図4で示された機能を有するものとする。
【0053】以上のように構成された本発明にかかる第
2の実施形態の動作について以下説明する。まず、第3
の実施形態では光ヘッド2の位置を知るのに光ヘッド2
が移動するにあたって横切ったトラックの本数を計数し
たが、この方法だとトラックアクセスが失敗した場合、
たとえば移動の途中で光ヘッド2の焦点がずれて一瞬ト
ラッキング誤差信号TEが検出されなくなった場合、も
はや光ヘッド2の正確な位置を知るすべは無くなる。情
報再生信号からアドレスを検出できれば正確な位置情報
が得られるが、そのためには情報再生信号に適切は波形
等化を施さなければならない。そのためには適正なカッ
トオフ周波数fcを与えねばならず、そのためには光ヘ
ッドの位置情報が必要、といった自己矛盾が発生する。
【0054】そこで本実施形態では、等化フィルター3
0ほ設定がある程度ずれていても検出される確立が高い
最長マーク信号の計測長から線速度を検出する。ここ
で、光ディスク媒体1には適当に変調された情報ピット
マーク列が形成されている。DVDフォーマットでは3
Tから14Tまでのマークから構成されている。マーク
長計測手段12はこれらのパルスの長さを時間的に逐次
計測する。その出力列をn1、n2・・・、n3とす
る。具体的には、固定クロックXCKを用いてエッジ間
をデジタルカウントする、あるいはチャージポンプを用
いてパルス時間幅を電圧値に変換する等の方法が考えら
れる。最大値検出手段13は上記出力列n1、n2・・
・、n3の最大値を選出しnmax として出力する。
【0055】上記したように再生信号列には、たとえば
DVDの場合、基準長Tに対して3T〜14Tのマーク
長を持つ信号が含まれている(14T以上のマークは存
在しない)。従って十分な期間観測を続ければ最大値n
max が得られた信号は必ず14Tのマーク長の信号であ
るといえる。nmax の実際の値はマーク長計測手段12
の構成にもよるが、最内周トラックにおける最大マーク
長nmax は1で正規化されるとする。ここでCAV回転
している光ディスク媒体1上の任意のトラックで最大マ
ーク長(DVDの場合14T)の時間長を計測した場
合、外周側ほど短く計測される。たとえば、最内周半径
の倍の半径位置においてはnmax =0.5が計測され
る。このとき得られるnmax は言うまでもなく1/線速
度の関係にある。従って、逆数演算手段19でこのnma
x の逆数をとったあと、乗算手段10でコントローラ9
0より供給されるfc0と掛け合わせ、カットオフ周波
数fcとして等化フィルター30に供給すれば、光ディ
スク媒体1の内外周における線速度の変化に影響されず
に空間分解能から生じる波形劣化を補正できる最適な波
形等化を実現することができる。
【0056】ただ、この場合、最長マークによる信号を
デジタルカウントすることにより線速度に係わる値を計
測するわけであるから、必然的に量子化誤差が発生す
る。
【0057】そこで本実施形態ではさらに、アドレス再
生のための同期クロックを生成するにあたってPLL
(phase locked loop)が動作している場合に、さらに
高精度で線速度を検出する手段を設けている。図7にお
いて、PLL15は図3で示したものと同等の機能を有
すものであり、イコライズ後の信号EHFと同期したク
ロック信号VCKを出力する。このクロック信号の周波
数はチャネルクロックそのもの、つまり信号の転送レー
トを表すものであるから、これの周波数(あるいは周
期)を分周した後、計測することにより高精度に線速度
を求めることができる。分周器16、カウンタ17は図
3に示されたものと同等な機能を有し、上記周期を計測
結果ncとして出力する。PLL動作時にはスイッチ1
8を切り換えることによって、最大値検出手段13出力
nmaxの代わりにこの計測結果ncを供給することに
より、高精度にイコライザのカットオフ周波数を設定す
ることができる。
【0058】最大マーク長を検出する際、留意すべきは
(DVDの場合)14T以上のマークは存在せずとも、
それ以上の空白が検出される場合があることである。つ
まり、光ヘッド2がトラックを横断すると、トラックと
トラックの間の無信号区間を通過するため、この空白が
最大マークと誤検出される場合がある。これを避けるた
め、本実施形態ではオフトラック検出手段14を設け、
これより出力されるホールド信号HLDによりマーク長
検出手段12の動作を一時停止させている。オフトラッ
ク検出手段14は図3におけるものと同等な機能を有す
る。
【0059】以上のように、本実施形態によれば、光デ
ィスク媒体1に記録されている情報信号列のうち最大マ
ーク長の長さを時間的に検出し、これとオフセット補正
値とを乗算することによって、線速度の変化に関係なく
最適な波形等化を実現することができ、その結果、トラ
ックジャンプ直後においてもアドレスを正確に検出する
ことができる。
【0060】なお、本実施形態において、14Tのマー
クの時間長のみから線速度を算定したが、DVDの場合
リシンク(RESYNC)マークを用いても良い。すなわち、
DVDフォーマットの場合、リシンクマークは14Tの
マークと4Tのマークとのペアで構成される。したがっ
て最大値検出で14Tのマークを検出した後、4Tの計
測長を足し込み、計18Tのリシンクマークとして、そ
の合計の計測長から線速度に係わる値を算定してもよ
い。そうすれば、検出分解能は向上し、カットオフ周波
数設定精度が良くなる。
【0061】以下本発明の第5の実施形態について説明
する。本実施形態は線速度によらずPLLの位相制御ゲ
インを最適化することを趣旨とする。先の実施形態にお
いては、空間的要因で発生する誤差を時間軸補正する場
合として、位相差トラッキングおよびイコライザのカッ
トオフ設定を挙げたが、再生信号に同期したクロック信
号を発生させるPLL(Phase Locked Loop)もその代
表例の一つである。すなわち、PLLは上記再生信号と
同期クロックとの位相誤差(ジッタ)を最小化するのを
目的とするものであるが、そのジッタはもともと光ディ
スクに記録されたマークの長さの不均一によるものな
ど、先の実施形態と同様、空間的要因で発生する誤差に
起因するものであり、従ってPLLはこれを時間的に補
正する手段である。
【0062】図8において、光ディスク媒体1、光ヘッ
ド2、乗算器10、マーク長計測手段12、最大値検出
手段13、分周器16、カウンタ17、逆数演算手段1
9、移送モータは図3あるいは図6で示されたものと同
等の機能を有する。さらに図8において、光ヘッド2よ
り出力される情報再生信号HFは位相比較器151にお
いてクロック信号VCKとの位相誤差が検出され、位相
進み誤差がパルス信号PUPとして、遅れ誤差がパルス
信号PDNとしてチャージポンプ154に供給される。
チャージポンプ154は、ループフィルター155に対
して、パルス信号PUPに応じて電流を吐き出し、信号
PDNに応じて電流を吸い込む。するとループフィルタ
ー155には積分誤差電圧が発生し、これがVCO(vol
tage controlled oscillator)156に供給される。V
CO156はこの積分誤差電圧に比例した周波数のクロ
ック信号VCKを発生し、位相比較器151にフィード
バックする。その結果、情報再生信号HFとクロック信
号VCKは、相互の位相誤差が最小になるように制御さ
れる。
【0063】このときの制御ゲインは適正でなければな
らない。ゲインが低すぎると、ジッタに十分追従できず
に位相誤差が残る。逆にゲインが高すぎるとオーバーシ
ュートが発生し、これによる位相誤差が発生する。位相
誤差が最小となる適正ゲインはチャージポンプ154の
ゲインとループフィルター155の時定数で決定される
が、これらの特性が一定だと、線速度の変化に応じて上
記位相ゲインが変動する。
【0064】そこで本実施形態においても、線速度に比
例してチャージポンプ154のゲインを変化させること
により、線速度の変化に拘わらず、位相に対する最適な
ゲインを維持できるようにしている。すなわち、VCO
から出力されるクロック信号VCKを分周器16でN分
周し、その周期をカウンタ17で計測して、その計測値
ncの逆数を逆数演算手段19で求めることによって線
速度に比例した値を算定し、これとコントローラ91に
よって指定されたループゲイン定数LPGを乗算器10
で掛け合わせた値LPG/ncをチャージポンプ154
に供給する。チャージポンプ154は可変電流源とパル
ス信号PUP、PDNに応じて動作する電流スイッチよ
り構成されていて、この可変電流源の電流量を乗算器1
0の出力に比例して変化させれば、線速度に応じてPL
Lの制御ゲイン(時定数)を変えることができ、結果と
して位相に対するゲインを一定にすることができる。
【0065】ただし、上記動作はPLLが動作している
場合を想定したものである。PLLが動作していないと
きは、上記手段は機能しないので、情報再生信号HFに
含まれる最長マーク信号から算定した線速度より、上記
PLL制御ゲインが補正される。PLL非動作時におい
てPLLのゲインを補正することは無意味なように思わ
れるが、PLLを動作させる直前において、こういった
必要性が生じる。マーク長計測手段12および最大値検
出手段13によって情報再生信号HFに含まれる最長マ
ーク長nmaxが求められる。周波数比較器157は、
これとクロック信号VCKのN分周信号の周期ncとを
比較し、nc>nmaxのときにはパルス信号FUP
を、nc<nmaxのときにはパルス信号FDNを、チ
ャージポンプ154に供給する。VCO156はこれに
応じてクロック信号VCKの周波数を上下させ、結局計
測値nc=nmaxとなるようにクロック信号VCKの
周波数が制定される、いわゆる周波数制御が実行され
る。先述のように最大値検出手段出力nmaxは線速度
に反比例しているから、結局、周波数制御実行時におい
ても、クロック信号VCKの周波数は線速度にほぼ比例
することになる。よってPLL動作直前においても、P
LL動作時と同様、線速度に比例したゲインを設定する
ことができる。ただし、マーク長検出手段12の測定精
度の都合上、PLL動作時よりもゲイン設定精度は劣
る。
【0066】なお、本実施形態においてもオフトラック
時および高速移送時においての誤動作を防止する必要が
ある。そこで図3あるいは図7に示されたものと同等の
機能を有するオフトラック検出手段14および移送速度
検出手段20を用いて、マーク長計測手段12の動作を
一時的にホールドするようにしている。
【0067】また、第2の実施形態若しくは第4の実施
形態においてはスイッチ18を用いてPLL動作時と非
動作時を切り換えていたが、本実施形態では位相比較器
151と周波数比較器157を相補的にリセットをか
け、しかも双方の出力を加算手段152、153を用い
て加算する構成にしている。
【0068】以上のように本実施形態によれば、PLL
の動作、非動作にかかわらず、光ディスクの記録マーク
の不均一といった空間的要因によって発生するジッタを
PLLといった時間的手法を用いて補正する際、線速度
の変動の影響を受けることなく、常に最適なゲインで、
これを実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光ディスク装置の第1の実施形
態のブロック図。
【図2】図1の動作タイミングチャート。
【図3】本発明にかかる光ディスク装置の第2の実施形
態のブロック図。
【図4】図3の動作タイミングチャート。
【図5】図3の動作タイミングチャート。
【図6】本発明にかかる光ディスク装置の第3の実施形
態のブロック図。
【図7】本発明にかかる光ディスク装置の第4の実施形
態のブロック図。
【図8】本発明にかかる光ディスク装置の第5の実施形
態のブロック図。
【図9】従来の光ディスク装置のブロック図。
【符号の説明】
1 光ディスク媒体 2 光ヘッド 3 遅延手段 4 可変遅延手段 5 位相比較器 6 フィルタ 7 トラックパルスカウンタ 8 線速度算定手段 8’ 逆数演算器 9 コントローラ 10 乗算器 11 加算器 12 マーク長計測手段 13 最大値検出手段 14 オフトラック検出手段 15 PLL 16 乗算器 17 カウンタ 18 スイッチ 19 逆数演算手段 20 移送速度検出手段

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク媒体に形成された情報ピット
    にレーザービームを照射し、その反射光から情報再生信
    号を得る光ヘッドと、その光ヘッドに設けられた複数の
    受光部よりなる受光素子から出力される信号群の相互の
    位相差からトラッキング誤差信号を検出する位相比較手
    段と、上記光ヘッドを上記光ディスク媒体の半径方向に
    移動させる手段を具備した光ディスク装置であって、 上記信号群間に相互に任意の時間差を発生させる時間差
    調整手段と、 上記光ヘッドが半径方向に移動したとき、横切ったトラ
    ック数から上記光ヘッドの位置を算定する手段と、 上記算定位置に応じて上記時間差調整手段の時間差を変
    化させる手段を設けたことを特徴とする光ディスク装
    置。
  2. 【請求項2】 上記変化させる手段は、 光ヘッドの所定の位置における、時間差調整手段の時間
    差に係わる特定値を供給する手段と、 算定された任意の光ヘッドの位置から、光ディスク媒体
    の回転線速度に係わる値を算定する手段と、 上記回転速度に係わる値の逆数と上記時間差に係わる特
    定値とを乗算し、その乗算値に比例して上記時間差調整
    手段の時間差を変化させる手段とを設けたことを特徴と
    する請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 光ディスク媒体に形成された情報ピット
    にレーザービームを照射し、その反射光から情報再生信
    号を得る光ヘッドと、その光ヘッドに設けられた複数の
    受光部よりなる受光素子から出力される信号群の相互の
    位相差からトラッキング誤差信号を検出する位相比較手
    段とを具備した光ディスク装置であって、 上記信号群間に相互に任意の時間差を発生させる時間差
    調整手段と、 上記情報再生信号の信号長を計測する手段と、 単位時間内における情報再生信号の最長の信号を検出
    し、その時間長に係わる値を出力する手段と、 上記最長の信号の時間長に係わる値に応じて上記時間差
    調整手段の時間差を変化させる手段を設けたことを特徴
    とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 上記変化させる手段は、 光ヘッドの所定の位置における、時間差調整手段の時間
    差に係わる特定値を供給する手段と、 単位時間内における最長の信号の時間長に係わる値と上
    記特定値を乗算し、その乗算値に比例して上記時間差調
    整手段の時間差を変化させる手段を設けたことを特徴と
    する請求項3記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 上記信号長を計測する手段は、 情報再生信号と位相同期したクロック信号を生成する位
    相同期手段を設け、上記クロック信号の周期に比例して
    時間差調整手段の時間差を変化させるようにしたことを
    特徴とする請求項3記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 さらに、レーザービームがオフトラック
    したことを検出する手段を設け、 オフトラック時には情報再生信号の信号長を計測する動
    作を中断させることを特徴とする請求項3記載の光ディ
    スク装置。
  7. 【請求項7】 さらに、光ヘッドの移送速度を検出する
    手段を設け、 上記移送速度が所定量を越えたとき、情報再生信号の信
    号長を計測する動作を中断させることを特徴とする請求
    項3記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 光ディスク媒体に形成された情報ピット
    にレーザービームを照射し、その反射光からアドレス情
    報を含む情報再生信号を得る光ヘッドと、上記光ヘッド
    を上記光ディスク媒体の半径方向に移動させる手段を具
    備した光ディスク装置であって、 設定値に応じて上記情報再生信号の任意の周波数帯域に
    おけるゲインを上げる等化手段と、 上記光ヘッドが半径方向に移動したとき、横切ったトラ
    ック数から上記光ヘッドの位置を算定する手段と、 上記算定位置に応じて上記等化手段の設定値を変化させ
    る手段とを設けたことを特徴とする光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 上記変化させる手段は、 光ヘッドの所定の位置における、等化手段の特定値を供
    給する手段と、 算定された任意の光ヘッドの位置から、光ディスク媒体
    の回転線速度に係わる値を算定する手段と、 上記回転速度に係わる値と上記等化手段の特定値とを乗
    算し、その乗算値に比例して上記等化手段の設定値を変
    化させる手段とを設けたことを特徴とする請求項8記載
    の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 光ディスク媒体に形成された情報ピッ
    トにレーザービームを照射し、その反射光からアドレス
    情報を含む情報再生信号を得る光ヘッドを具備した光デ
    ィスク装置であって、 設定値に応じて上記情報再生信号の任意の周波数帯域に
    おけるゲインを上げる等化手段と、 上記情報再生信号の信号長を計測する手段と、 単位時間内における最長の信号を検出し、その時間長に
    係わる値を出力する手段と、 上記最長の信号の時間長に係わる値に応じて等化手段の
    設定値を変化させる手段を設けたことを特徴とする光デ
    ィスク装置。
  11. 【請求項11】 上記変化させる手段は、 光ヘッドの所定の位置における、等化手段の特定値を供
    給する手段と、 単位時間内における最長の信号の時間長に係わる値と上
    記特定値とを乗算し、その乗算値に比例して等化手段の
    設定値を変化させる手段を設けたことを特徴とする請求
    項10記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 上記変化させる手段は、 情報再生信号と位相同期したクロック信号を生成する位
    相同期手段を設け、上記クロック信号の周波数に比例し
    て等化手段のカットオフ周波数を変化させる手段を設け
    たことを特徴とする請求項10記載の光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 さらに、レーザービームがオフトラッ
    クしたことを検出する手段を設け、 オフトラック時には情報再生信号の信号長を計測する動
    作を中断させることを特徴とする請求項10記載の光デ
    ィスク装置。
  14. 【請求項14】 光ディスク媒体に形成された情報ピッ
    トにレーザービームを照射し、その反射光から得た情報
    再生信号に対して位相同期したクロック信号を生成する
    ための位相同期制御手段を具備した光ディスク装置であ
    って、 上記クロック信号の周波数を計測する手段と、 上記位相同期手段に対し、上記周波数に比例したゲイン
    を設定する手段とを具備したことを特徴とする光ディス
    ク装置。
  15. 【請求項15】 さらに、情報再生信号の信号長を計測
    する手段と、 単位時間内における最長の信号を検出する手段と、 上記最長の信号の時間長に反比例して上記位相同期手段
    のゲインを変化させる手段を設けたことを特徴とする請
    求項14記載の光ディスク装置。
  16. 【請求項16】 さらに、レーザービームがオフトラッ
    クしたことを検出する手段を設け、 オフトラック時には情報再生信号の信号長を計測する動
    作を中断させることを特徴とする請求項15記載の光デ
    ィスク装置。
  17. 【請求項17】 さらに、光ヘッドの移送速度を検出す
    る手段を設け、 上記移送速度が所定量を越えたとき、情報再生信号の信
    号長を計測する動作を中断させることを特徴とする請求
    項15記載の光ディスク装置。
  18. 【請求項18】 回転線速度一定で記録成形された情報
    ピット列を有す光ディスク媒体と、上記光ディスク媒体
    にレーザービームを照射し、その反射光から再生信号を
    得る光ヘッドと、上記光ヘッドを上記光ディスク媒体の
    半径方向に移動させる手段を具備した光ディスク装置で
    あって、 上記光ディスク媒体および光ヘッドの空間的要因で生じ
    る上記再生信号の偏差を、設定値に応じて、時間的若し
    くは周波数的に補正する手段と、 上記光ヘッドの半径位置に反比例若しくは比例した設定
    値を上記時間的若しくは周波数的に補正する手段に供給
    する手段を設けたことを特徴とする光ディスク装置。
  19. 【請求項19】 回転線速度一定で記録成形された情報
    ピット列を有す光ディスク媒体と、上記光ディスク媒体
    にレーザービームを照射し、その反射光から再生信号を
    得る光ヘッドと、上記光ヘッドを上記光ディスク媒体の
    半径方向に移動させる手段を具備した光ディスク装置で
    あって、 上記光ディスク媒体および光ヘッドの空間的要因で生じ
    る上記再生信号の偏差を、設定値に応じて、時間的若し
    くは周波数的に補正する手段と、 単位時間内における上記再生信号中の最長の信号を検出
    し、その時間長に係わる値を出力する手段と、 上記最長の信号の時間長に係わる値に応じた設定値を上
    記時間的若しくは周波数的に補正する手段に供給する手
    段を設けたことを特徴とする光ディスク装置。
JP10117798A 1997-04-14 1998-04-13 光ディスク装置 Withdrawn JPH113564A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10117798A JPH113564A (ja) 1997-04-14 1998-04-13 光ディスク装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9547497 1997-04-14
JP9-95474 1997-04-14
JP10117798A JPH113564A (ja) 1997-04-14 1998-04-13 光ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH113564A true JPH113564A (ja) 1999-01-06

Family

ID=26436695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10117798A Withdrawn JPH113564A (ja) 1997-04-14 1998-04-13 光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH113564A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005317112A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Sony Corp 光ディスク装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005317112A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Sony Corp 光ディスク装置
US7821886B2 (en) 2004-04-28 2010-10-26 Sony Corporation Method and apparatus for controlling a disc seek operation based on a detected abnormality

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100328647B1 (ko) 광디스크장치
EP1327980A2 (en) Rotation control apparatus operating with a sync signal having variable intervals
JP2002373430A (ja) 光ディスク装置
JP2002056534A (ja) パルス列の時間軸誤差パラメータ測定回路および光ディスク記録装置
JPH0887834A (ja) 光ディスク用光パルス幅制御装置
KR100505634B1 (ko) 광기록매체상의 위상기준신호와 워블 신호 사이의 위상차검출 장치 및 방법
JP3969042B2 (ja) 光ディスク記録装置
JPH11219566A (ja) ディジタルデータ再生装置および再生信号二値化レベル補正方法
JPH04245078A (ja) トラックカウント装置
JPH113564A (ja) 光ディスク装置
US7940616B2 (en) Optical disk apparatus and tilt control method thereof
US6292450B1 (en) Method of automatically controlling bandwidth of waveform equalizer
JP2001084601A (ja) トラックサーチ制御回路および光ディスク駆動装置
JPH0644571A (ja) ディスクおよびディスク記録装置およびディスク再生装置
JP4598923B2 (ja) 光ディスク記録装置とその半導体集積回路
KR100253804B1 (ko) 광 재생신호의 등화 제어 방법 및 그 장치
JPS59117739A (ja) 光記憶装置
JP3813181B2 (ja) 外部クロック発生装置及びデータ再生装置
US6407977B1 (en) Method for controlling equalizer characteristics of reproduced signals
JPH11345460A (ja) 光ディスク装置
JPH11175980A (ja) 信号再生装置及び方法、並びに記録媒体
JP4205864B2 (ja) トラッキング制御装置及びディスク装置
EP1052635A1 (en) Magneto-optical recording apparatus and method
KR100205362B1 (ko) 광 디스크의 위상오차 보상장치
JP4618454B2 (ja) タイミング信号生成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041027

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070510