JPH113558A - 記録媒体の傷検出装置及びこれを用いた読取装置 - Google Patents

記録媒体の傷検出装置及びこれを用いた読取装置

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JPH113558A
JPH113558A JP9154758A JP15475897A JPH113558A JP H113558 A JPH113558 A JP H113558A JP 9154758 A JP9154758 A JP 9154758A JP 15475897 A JP15475897 A JP 15475897A JP H113558 A JPH113558 A JP H113558A
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    • G11B7/0037Recording, reproducing or erasing systems characterised by the shape or form of the carrier with discs
    • G11B7/00375Recording, reproducing or erasing systems characterised by the shape or form of the carrier with discs arrangements for detection of physical defects, e.g. of recording layer

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でトラッキングエラーの検出と明
確に差別化しつつ正確に傷を検出する。 【解決手段】 この傷検出装置は、光ビームが照射され
た記録媒体からの戻り光を受光する受光領域(B1〜B
4)を有する光検出器10を有し、この光検出器の受光
出力に基づいて記録媒体の傷を検出する。本装置には、
光検出器の受光出力から、光ビームの記録媒体における
トラックからの偏倚に応じて相補的に変化する位相を有
する少なくとも2つの位相検出信号(PC1〜PC4)
を生成する信号生成手段(20,30〜34,41〜4
4)と、位相検出信号の位相の絶対値を加算しその加算
結果に応じた値を有する総合信号を生成する加算手段
(51〜54,60〜62)と、総合信号の値と所定基
準値とを比較しその比較結果に基づく傷検出信号を発生
する判別手段7とが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式記録媒体の
傷を検出する装置に関し、より詳しくは、記録媒体の記
録面に単一の読取光ビームを照射して得られる戻り光を
受光する4分割光検出素子の光電変換出力を用いて当該
記録面の傷を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、DVD(ディジタル・ビデオ・デ
ィスク)システムが実用化され、広く普及されつつあ
る。かかるDVDの如き高密度情報記録媒体に対して
は、単一の読取光ビーム(及びその戻り光)によってト
ラッキングエラーを検出する手法が主流となっており、
特に、位相差法と呼ばれるトラッキングエラー検出技術
を基本にした種々の形態が採用されている。かかる位相
差法に基づくトラッキングエラー検出を行っている公知
の例としては、特開平4−10230号公報や、特公平
7−11867号公報,特公平8−34007号公報な
どがある。
【0003】単一の読取光ビームによってトラッキング
エラーを検出する手法には、本質的に、記録媒体表面若
しくは記録面または他の内部層の表面の傷及びこれらに
匹敵する不適正形成マークによる影響が大きく、プレイ
アビリティの低下をもたらす可能性が高い、という不利
な面がある。位相差法のうちの1つには、一方がトラッ
ク方向に沿いかつ直交する2つの分割直線によって区分
けされた4つの受光面を有して戻り光を受光する光検出
器から得られる当該受光面全ての光電変換出力信号が足
し合わされた信号(RF信号若しくはHF信号または総
和信号などと呼ばれている)を基準にして、当該受光面
のうちの直交点に対称な位置関係にある2つの受光面に
よる光電変換出力信号どうしが足し合わされた信号(い
わゆる対角和信号)の位相状態を検出し、この検出され
た位相状態に基づいてトラッキングエラーを検出するも
のがある。
【0004】従って、かかる位相差法においては、読取
光ビームが傷を走査すると、RF信号や対角和信号の状
態が変化してしまい、情報信号の復調対象である読取信
号にノイズが入るだけでなく、正しいトラッキングエラ
ーの欠落のためにトラッキングサーボが良好に働かなく
なり、もってプレイアビリティが低下することとなる。
この場合、戻り光から(より詳しくは戻り光の受光出力
から)傷を検出することができれば、その検出時点で読
取信号にノイズが入ったことを認識することも、不適格
なトラッキングエラーが発生したことも認識することが
でき、当該傷に対応する読取信号及びトラッキングエラ
ーによる情報再生並びにトラッキングサーボを行わない
ようにすることなどによって、かかるプレイアビリティ
の低下を抑制することが可能である。故に、このような
記録媒体における傷を正確に検出することは、単一の読
取光ビームによってトラッキングエラーを検出する形態
を採るシステムにとって極めて重要な課題である。
【0005】また、いわゆるトラック外れ(デトラッ
ク)の状態で読取光ビームが記録媒体のトラックを走査
する場合も、RF信号や対角和信号の状態が変化する点
では上述の傷の場合と同様である。しかし、純粋なデト
ラックの状態においては、トラッキングエラーは本来、
適正なものであり、かかるRF信号及び対角和信号の状
態変化は該エラー量及び極性に応じたものである。従っ
て、戻り光の受光出力から、つまりRF信号や対角和信
号から傷を検出する際にはトラッキングエラーの検出と
明確に差別化する必要性がある。
【0006】さらに通常の傷の他にも、鏡面ピンホール
と呼ばれる傷があり、このような傷も確実に検出するこ
とが望まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明は、上述
した点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、簡単な構成でトラッキングエラーの検出と明確
に差別化しつつ正確に傷を検出することのできる記録媒
体の傷検出装置及びこれを用いた読取装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による傷検出装置
は、光ビームが照射された記録媒体からの戻り光を受光
する受光領域を有する光検出器を有し、前記光検出器の
受光出力に基づいて前記記録媒体の傷を検出する装置で
あって、前記光検出器の受光出力から、前記光ビームの
前記記録媒体におけるトラックからの偏倚に応じて相補
的に変化する位相を有する少なくとも2つの位相検出信
号を生成する信号生成手段と、前記位相検出信号の位相
の絶対値を加算しその加算結果に応じた値を有する総合
信号を生成する加算手段と、前記総合信号の値と所定基
準値とを比較しその比較結果に基づく傷検出信号を発生
する判別手段とを有することを特徴としている。
【0009】上述の如く特徴づけられた傷検出装置にお
いて、前記光検出器は、前記受光領域においてそれぞれ
独立した光電変換をなしかつ点対称な位置に配される一
対の受光面を2組有し、前記信号生成手段は、前記受光
面による光電変換レベルの総和に応じた総和光検出信号
及び前記受光面による各光電変換レベルに応じた個別光
検出信号を生成する手段と、前記総和光検出信号と前記
個別光検出信号各々とを位相比較して両者の位相差を示
す位相比較出力信号を前記位相検出信号としてそれぞれ
出力する位相比較手段とを含むようにすることができ
る。また、前記加算手段は、前記位相検出信号の位相の
各絶対値に応じた電流量を加算するようにしても良い
し、前記位相検出信号の位相の各絶対値に応じた時間を
加算するようにしても良い。
【0010】本発明による読取装置は、光ビームが照射
された記録媒体からの戻り光を受光する受光領域を有す
る光検出器と、前記光検出器の受光出力から前記光ビー
ムの前記記録媒体におけるトラックからの偏倚に応じて
相補的に変化する位相を有する少なくとも2つの位相検
出信号を生成する信号生成手段と、前記位相検出信号の
位相の絶対値を加算しその加算結果に応じた値を有する
総合信号を生成する加算手段と、前記総合信号の値と所
定基準値とを比較しその比較結果に基づく傷検出信号を
発生する判別手段とを有する傷検出装置と、前記光検出
器の受光出力から情報信号を復調する復調手段と、前記
位相検出信号に基づいてトラッキングエラーを生成し当
該エラーに応じた前記記録媒体のトラックに対する前記
光ビームのトラック直交方向における変位制御を行うト
ラッキングサーボ手段と、を有することを特徴としてい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明による一
実施例の、DVDプレーヤ若しくはドライブまたは記録
装置の如きシステムに適用された傷検出装置の概略構成
を示している。図1において、4分割光検出器10は、
4つの受光面B1,B2,B3及びB4を擁し、かかる
受光面上に、図示せぬDVDからの単一読取光ビームに
よる戻り光を受光する。この光検出器10の各受光面
は、一方がディスクのトラック方向に沿いかつ一方及び
他方が互いに直交する2つの分割直線によって区分けさ
れており、それぞれの形状及び面積が均等となってい
る。なお、かかる一方の分割直線は、戻り光を当該受光
面へと導く光学系の形態によってはディスクのトラック
に対して完全に平行に配されるものではないが、光学的
にトラック方向(厳密にはトラックの接線方向)と実質
平行を呈するよう配される。
【0012】光検出器10の受光面B1,B2,B3及
びB4は、受光した光についてそれぞれ独立して光電変
換し、その受光量及び状態に応じた電気信号を光検出信
号として個々に出力する。加算器20は、光検出器10
からの4つの光検出信号を全て入力とし、これらを足し
合わせ、総和光検出信号すなわちRF信号を出力する。
このRF信号は、本システムにおいて情報信号の復調対
象であるいわゆる読取信号を担うものであり、図示せぬ
復調処理系やサーボ系(トラッキングサーボ系を含む)
等に供給される一方、波形整形回路30に供給される。
この波形整形回路30は、例えば所定の閾値をもってR
F信号を矩形波に整形して位相比較器41,42,43
及び44に供給する。光検出器10からの各受光面に対
応する個別の光検出信号も、波形整形回路30と同等の
波形整形回路31,32,33及び34に個々に供給さ
れる。波形整形回路31,32,33及び34は、これ
ら光検出信号を、それぞれ、例えば所定の閾値をもって
矩形波に整形し、位相比較器41,42,43及び44
に供給する。
【0013】位相比較器41,42,43及び44は、
それぞれ対応する光検出信号とRF信号とを位相比較し
てその比較結果に応じたパルス幅及びパルス発生タイミ
ングを有する位相比較出力信号を生成する。かかる位相
比較の詳細は後述する。これら位相比較器からの位相比
較出力信号は、電流供給手段としての電流源ブロック5
に導かれる。この電流源ブロック5は、第1ないし第4
の単位電流源51,52,53及び54によって構成さ
れており、ともに上流側端子が給電され下流側端子が充
放電コンデンサ60の一端に接続される。また、第1の
単位電流源51の制御端子には位相比較器41からの位
相比較出力信号が供給され、同様に、第2,第3,第4
の単位電流源52,53,54の制御端子には位相比較
器42,43,44からの位相比較出力信号がそれぞれ
個別に供給される。従って、各単位電流源は、対応する
位相比較出力信号に応じて、供給すべき電流量が制御さ
れ、それぞれの下流側端子の共通接続点においては、こ
れら電流量の総和に対応する電荷エネルギーが掛かるこ
ととなる。
【0014】充放電コンデンサ60は、電流加算手段の
主要な構成要素の1つを担っており、その一端が各電流
源の下流側端子とともに導通スイッチ61の一端と接続
され、その他端がスイッチ61の他端とともに接地され
る。スイッチ61の制御端子には、位相比較器41,4
2,43及び44からの4つの位相比較出力信号を反転
入力するANDゲート62の出力信号が供給される。ス
イッチ61は、かかるゲート出力信号が高レベルのとき
にオンとされ、コンデンサ60の両端を短絡せしめ該コ
ンデンサの充電電荷を放電させる。これとは反対に、ゲ
ート出力信号が低レベルのときは、スイッチ61がオフ
となり、電流源51ないし54から供給される電流によ
ってコンデンサ60への充電がなされることとなる。
【0015】コンデンサ60の一端、すなわちその充電
電圧は、レベル判別回路7へと導かれる。このレベル判
別回路7は、かかる充電電圧を所定のスレッショルドレ
ベルを基準にしてレベル判別し、前者が後者よりも大な
るときにのみ高レベルを呈する傷検出信号DEFを発生
する。次に、この傷検出装置の動作について説明する。
【0016】図2は、図1の構成における各部の波形を
示しており、オントラック、すなわちディスクのトラッ
ク中心を読取光ビームが走査した場合に対応している。
波形整形回路30からのRF信号は、読取光ビームがデ
ィスクのピットを通過すると、該ピットの先端に略対応
して立ち上がり、終端に対応して立ち下がる矩形波を呈
する(RF)。波形整形回路31及び32からの各光検
出信号は、かかる矩形波RF信号の立ち上がりよりも早
く立ち上がり、同RF信号の立ち下がりよりも早く立ち
下がる矩形波を呈する(B1,B2)。そしてこの立ち
上がり立ち下がりタイミングは、当該RF信号のそれに
比してほぼ一定の時間だけ早いものとなる。従って、こ
れら光検出信号(以下、B1信号,B2信号と呼ぶ)
は、それぞれ矩形波RF信号に対して所定の位相角分、
位相が進んでいるものと言うことができる。一方、波形
整形回路33及び34からの各光検出信号は、かかる矩
形波RF信号の立ち上がりよりも遅く立ち上がり、同R
F信号の立ち下がりよりも遅く立ち下がる矩形波を呈す
る(B3,B4)。そしてこの立ち上がり立ち下がりタ
イミングは、当該RF信号のそれに比してほぼ一定の時
間だけ遅れたものとなる。従って、これら光検出信号
(以下、B3信号,B4信号と呼ぶ)は、それぞれ矩形
波RF信号に対して所定の位相角分、位相が遅れている
ものと言うことができる。
【0017】B1ないしB2信号が供給される位相比較
器41ないし44は、それぞれ次のような位相比較をな
す。位相比較器41は、B1信号の立ち上がりエッジが
発生してから矩形波RF信号の立ち上がりエッジが発生
するまでの間高レベルとなり、B1信号の立ち下がりエ
ッジが発生してから矩形波RF信号の立ち下がりエッジ
が発生するまでの間高レベルとなり、これら以外は低レ
ベルを持続するパルス波信号を発生する(PC1)。位
相比較器42は、B2信号の立ち上がりエッジが発生し
てから矩形波RF信号の立ち上がりエッジが発生するま
での間高レベルとなり、B2信号の立ち下がりエッジが
発生してから矩形波RF信号の立ち下がりエッジが発生
するまでの間高レベルとなり、これら以外は低レベルを
持続するパルス波信号を発生する(PC2)。位相比較
器43は、矩形波RF信号の立ち上がりエッジが発生し
てからB3信号の立ち上がりエッジが発生するまでの間
高レベルとなり、矩形波RF信号の立ち下がりエッジが
発生してからB3信号の立ち下がりエッジが発生してか
らするまでの間高レベルとなり、これら以外は低レベル
を持続するパルス波信号を発生する(PC3)。位相比
較器44は、矩形波RF信号の立ち上がりエッジが発生
してからB4信号の立ち上がりエッジが発生するまでの
間高レベルとなり、矩形波RF信号の立ち下がりエッジ
が発生してからB4信号の立ち下がりエッジが発生して
からするまでの間高レベルとなり、これら以外は低レベ
ルを持続するパルス波信号を発生する(PC4)。
【0018】これら位相比較器の出力パルス波信号すな
わち位相比較出力信号(以下、PC1信号,PC2信
号,PC3信号,PC4信号と呼ぶ)は、反転入力AN
Dゲート62に入力され、該ゲートは、PC1ないしP
C4信号が全て低レベルを呈しているときに、実際に
は、PC4信号の立ち下がりエッジからPC1信号の立
ち上がりエッジまでの間、高レベルとなる信号を出力す
る(DCHG)。このゲート出力信号(以下、DCHG
信号と呼ぶ)は、スイッチ61のオンオフ制御信号を担
い、低レベルのときはスイッチ61をオフとせしめ、コ
ンデンサ60を充電可能状態にする一方、高レベルのと
きはスイッチ62をオンとし、コンデンサ60を放電せ
しめる。
【0019】PC1ないしPC4信号はさらに、それぞ
れ電流源51ないし54の制御入力となっており、各電
流源の供給電流量を個別に制御する。電流源51は、P
C1信号の高レベルパルスに応じた電流を、電流源52
は、PC2信号の高レベルパルスに応じた電流を、電流
源53は、PC3信号の高レベルパルスに応じた電流
を、電流源54は、PC4信号の高レベルパルスに応じ
た電流を、コンデンサ60へ向けて供給することとな
る。従ってコンデンサ60の一端ラインには、図2のP
SUMにおいて示されるような波形の電流エネルギーが
印加されることとなる。すなわち、この波形は、PC1
ないしPC4信号の各高レベルパルスを時間軸方向にお
いてもレベル軸方向においても合算したものに相当す
る。換言すれば、図示上、電流エネルギーPSUMの高
レベルパルス波は、PC1ないしPC4信号の各高レベ
ルパルスが呈する波形の面積を全て足し合わせたもので
ある。
【0020】PC1ないしPC4信号がパルスを呈する
ときは、DCHG信号は低レベルであり、これによりス
イッチ61がオフとなって充電可能状態となる。故に上
述の如くして生起された電流エネルギーPSUMは、直
接的にコンデンサ60に加わることとなり、その高レベ
ルパルス波に応じたコンデンサ60の充電がなされるこ
ととなる。従って、コンデンサ60の両端間電圧CSU
Mは、電流エネルギーPSUMのレベルに応じた傾斜を
もって上昇することとなる。DCHG信号が高レベルに
なると、スイッチ61がオンとなってコンデンサ60が
放電され、該コンデンサ両端間電圧CSUMは、接地レ
ベルへと立ち下がる。かくしてこの電圧CSUMは、P
C1ないしPC4信号に応じた電流エネルギーPSUM
に対応する波高値を有する三角波を呈することとなる。
【0021】電圧CSUMは、レベル判別回路7におい
て所定の閾値電圧Vthと比較される。レベル判別回路7
は、電圧CSUMが電圧Vthよりも高いときのみ高レベ
ルとなる傷検出信号DEFを出力する。図2の如き、読
取光ビームの中心がトラック中心を走査している場合
は、電圧CSUMが電圧Vthを超えないので、傷検出信
号DEFは、低レベルのままとなる。
【0022】こうした波形を呈する動作をさらに詳しく
分析すると、図3を参照して次のように説明することが
できる。図3は、読取光ビームの中心がディスクのある
1つのピットPの中央を走査する場合における光検出器
10の各受光面B1ないしB4と、これらに及ぼす戻り
光による光強度分布との関係を模式的に示している。
【0023】この場合、RF信号の起因となる受光域上
の光強度分布の重心は、該受光域の中央すなわち受光面
B1ないしB4の分割直線の交点に位置する黒点p0に
あるものとみなせる。また、B1ないしB4信号の起因
となる、対応する受光面上の光強度分布の重心は、かか
る黒点p0に点対称な関係でかつ黒点p0から均等な距
離を隔てる黒点p1ないしp4にあるものとみなせる。
さらにこれら重心は、ピットPの読取光ビーム及び光検
出器10に対する相対変位によって、最初にp1及びp
2の位置にB1及びB2信号に係る重心が形成され、次
いでp0の位置にRF信号に係る重心が形成され、最後
にp3及びp4の位置にB3及びB4信号に係る重心が
形成されるとともに、最初にp1及びp2の位置に形成
されたB1及びB2信号に係る重心が消滅し、次いでp
0の位置に形成されたRF信号に係る重心が消滅し、最
後にp3及びp4の位置に形成されたB3及びB4信号
に係る重心が消滅する、という時系列を有する。また、
対称性を有するが故に、B1及びB2信号に係る重心
は、同時に形成/消滅され、B3及びB4信号に係る重
心も同時に形成/消滅される。
【0024】従ってこの場合、B1及びB2信号はRF
信号に対して同じ進み位相を持ち、B3及びB4信号
は、RF信号に対して同じ遅れ位相を持つこととなる。
そしてこのことは、図2の上段に示された対応する波形
と対応する。次に、このように読取光ビームがピットの
真上を通過した場合における傷検出動作について説明す
る。
【0025】いま、受光面B1に入射する戻り光を生じ
る例えば記録ピットのある部分に傷があって、B1信号
が、例えば図2に点線にて示される如くその立ち下がり
エッジを通常よりも早く呈する場合を想定すると、PC
1信号もこれに伴い、図2に点線にて示されるように、
対応する高レベルパルスのパルス幅を長く、より詳しく
は該パルスの立ち上がりを早める。そして、DCHG信
号も、この長くなったPC1信号のパルス幅に対応して
その低レベル期間すなわちコンデンサ60の充電期間を
長くするとともに、長くなったPC1信号のパルスに対
応した電流源51の電流量制御がなされる。これによ
り、コンデンサ60の一端に掛かる電流エネルギーPS
UMが、図2に斜線で示される面積の分増加し、コンデ
ンサ60の充電電圧CSUMが、図2に点線で示される
ように、該斜線部分のレベルに応じた上昇を呈すること
となる。さらにその斜線部分が途切れた以降も、すなわ
ちPC2信号の立ち上がりエッジ以降も、PC1ないし
PC4信号のパルス分が足し合わされたレベルの電流エ
ネルギーPSUMによって、コンデンサ60の充電電圧
CSUMが一層その傾きを大きくして上昇する。
【0026】このように、パルス幅の長くなったPC1
信号によって、充電電圧CSUMが早めに上昇を開始し
かつ放電タイミングまでの間においてコンデンサ60に
掛けられる総合の電流エネルギーが増大するので、充電
電圧CSUMは、傷のない通常時におけるそれよりも大
なる波高レベルに達する。これによりレベル判別回路7
は、この大なる波高レベルとなった充電電圧CSUMが
閾値電圧Vthよりも大きくなったことを判別することが
でき、前者が後者よりも大なる間に亘って傷検出信号を
高レベルとして出力することとなる。
【0027】なお、受光面B1以外の受光面に傷がある
場合にも、或いは2以上の受光面に亘って傷がある場合
にも、上記同様にコンデンサ60の充電可能期間が長く
なりかつ放電タイミングまでの間においてコンデンサ6
0に掛けられる総合の電流エネルギーが通常より大とな
るので、レベル判別回路7は、高レベルの傷検出信号を
発生することができる。
【0028】上述の動作は、読取光ビームの中心がディ
スクのトラック中心を走査する場合における動作である
が、デトラックすなわち、光ビームの中心がトラック中
心から外れて走査する場合においては、以下の如き動作
となる。図4は、かかるデトラック走査の場合、より詳
しくは読取光ビームスポットがピットPのディスク外周
及び内周のどちらか一方寄りに走査した場合における光
検出器10の各受光面B1ないしB4と、これらに及ぼ
す戻り光による光強度分布との関係を模式的に示してい
る。
【0029】この場合、RF信号の起因となる受光域上
の光強度分布の重心は、図3の場合と同様に、該受光域
の中央すなわち受光面B1ないしB4の分割直線の交点
に位置する黒点p0にあるものとみなせる。一方、B1
ないしB4信号の起因となる、対応する受光面上の光強
度分布の重心は、かかる黒点p0に点対称な関係が崩れ
る。B1信号に係る重心(p1)は、ピットPの読取光
ビーム及び光検出器10に対する変位方向とは反対の方
向にかつ受光面B2寄りに偏倚し、B2信号に係る重心
(p2)は、ピットPの読取光ビーム及び光検出器10
に対する変位方向にかつ受光面B1から離隔する方向に
偏倚し、B3信号に係る重心(p3)は、ピットPの読
取光ビーム及び光検出器10に対する変位方向とは反対
の方向にかつ受光面B4から離隔する方向に偏倚し、B
4信号に係る重心(p4)は、ピットPの読取光ビーム
及び光検出器10に対する変位方向にかつ受光面B3寄
りに偏倚する。そしてこれら重心の偏倚は、互いに同程
度とみなせる。
【0030】また、これら重心は、ピットPの読取光ビ
ームに対する相対変位によって、最初にp1の位置にB
1信号に係る重心が形成され、次いでp2の位置にB2
信号に係る重心が形成され、以下順に、p0,p3,p
4の位置にRF信号,B3信号,B4信号に係る重心が
形成されるとともに、かかる形成後において、最初にp
1の位置に形成されたB1信号に係る重心が消滅し、次
いでp2の位置に形成されたB2信号に係る重心が消滅
し、以下順に、p0,p3,p4の位置に形成されたR
F信号,B3信号,B4信号に係る重心が消滅する、と
いう時系列を有する。
【0031】従ってこの場合、B1及びB2信号はRF
信号に対して進み位相を持ち、B3及びB4信号は、R
F信号に対して遅れ位相を持つこととなるが、B1信号
の進み位相はB2信号のそれよりも大きく、B3信号の
遅れ位相はB4信号のそれよりも小さい。また、B1信
号の進み位相の絶対値とB4信号の遅れ位相の絶対値は
等しく、B2信号の進み位相の絶対値とB3信号の遅れ
位相の絶対値とは等しい、と言うことができる。このよ
うな関係の下での動作波形は、図5に示される。
【0032】図5においては、RF信号及びB1ないし
B4信号が上述の如き位相関係をもって示され、他の信
号及びエネルギーがこれに応じた波形を呈していること
が分かる。特に注目すべきは、電流エネルギーPSUM
の変化態様である。ここでの電流エネルギーPSUM
は、図2のものに比べ、レベル0を超える期間が長いも
のの最大レベルを呈する期間が短いものとなる。これ
は、図2の状態から、PC1信号の立ち上がりが早まり
かつPC4信号の立ち下がりが遅れるとともに、PC2
信号の立ち上がりが遅れかつPC3信号の立ち下がりが
早まったためである。
【0033】しかし、このように電流エネルギーの変化
態様が変わったにも拘らず、この電流エネルギーによっ
て奏されるコンデンサ60の充電電圧は、閾値電圧Vth
を達しない。なぜならば、電流エネルギーPSUMのレ
ベル0を超える波形部分の面積は、図2におけるオント
ラック走査の場合と変わらないからである。換言すれ
ば、デトラック走査においては、そのデトラックの程度
に応じてPC1及びPC4信号のパルス幅は伸長すると
同時に、PC2及びPC3信号のパルス幅が、かかる伸
長パルス幅と同程度短縮するので、これらパルスの時間
軸方向及びレベル軸方向における合算結果である電流エ
ネルギーPSUMの実効レベルは、理論的に全く変化し
ないのである。
【0034】なお、図示せぬトラッキングエラー検出系
においては、PC1ないしPC4信号のデトラックの程
度に応じた位相変化を利用してトラッキングエラー信号
を生成することができる。かかるデトラック走査状態に
おいて、受光面B1に入射する戻り光を生じる例えば記
録ピットのある部分に傷があって、B1信号が、例えば
図5に点線にて示される如くその立ち下がりエッジを通
常よりも早く呈する場合を想定すると、PC1信号もこ
れに伴い、図5に点線にて示されるように、対応する高
レベルパルスのパルス幅を長く、より詳しくは該パルス
の立ち上がりを早める。そして、DCHG信号も、この
長くなったPC1信号のパルス幅に対応してその低レベ
ル期間すなわちコンデンサ60の充電期間を長くすると
ともに、長くなったPC1信号のパルスに対応した電流
源51の電流量制御がなされる。これにより、コンデン
サ60の一端に掛かる電流エネルギーPSUMが、図5
に斜線で示される面積の分増加し、コンデンサ60の充
電電圧CSUMが、図5に点線で示されるように、該斜
線部分のレベルに応じた上昇を呈することとなる。さら
にその斜線部分が途切れた以降も、PC1ないしPC4
信号のパルス分が足し合わされたレベルの電流エネルギ
ーPSUMによって、コンデンサ60の充電電圧CSU
Mが、該合算レベルに応じた傾きで上昇する。
【0035】このように、デトラックの場合にあって
も、パルス幅の長くなったPC1信号によって、充電電
圧CSUMが早めに上昇を開始しかつ放電タイミングま
での間においてコンデンサ60に掛けられる総合の電流
エネルギーが増大するので、充電電圧CSUMは、傷の
ない通常時におけるそれよりも大なる波高レベルに達す
る。これによりレベル判別回路7は、この大なる波高レ
ベルとなった充電電圧CSUMが閾値電圧Vthよりも大
きくなったことを判別することができ、前者が後者より
も大なる間に亘って傷検出信号を高レベルとして出力す
ることとなる。
【0036】なお、受光面B1以外の受光面に傷がある
場合にも、或いは2以上の受光面に亘って傷がある場合
にも、上記同様にコンデンサ60の充電可能期間が長く
なりかつ放電タイミングまでの間においてコンデンサ6
0に掛けられる総合の電流エネルギーが通常より大とな
るので、レベル判別回路7は、高レベルの傷検出信号を
発生することができる。
【0037】図5の動作は、読取光ビームがディスクの
トラック中心からディスクの外周及び内周のうちのいず
れか一方寄りに外れて走査する場合における動作である
が、その逆方向に、すなわち他方寄りに外れて走査する
場合は次のようになる。この場合、RF信号の起因とな
る受光域上の光強度分布の重心は、図3及び図4の場合
と同様に、該受光域の中央すなわち受光面B1ないしB
4の分割直線の交点に位置する黒点p0にあるものとみ
なせる。一方、B1ないしB4信号の起因となる、対応
する受光面上の光強度分布の重心は、図4に示される配
置を線対称にして置き換えた配置となる。但し、B1信
号に係る重心(p1)は、ピットPの読取光ビーム及び
光検出器10に対する変位方向にかつ受光面B2から離
隔する方向に偏倚し、B2信号に係る重心(p2)は、
ピットPの読取光ビーム及び光検出器10に対する変位
方向とは反対の方向にかつ受光面B1寄りに偏倚し、B
3信号に係る重心(p3)は、ピットPの読取光ビーム
及び光検出器10に対する変位方向にかつ受光面B4寄
りに偏倚し、B4信号に係る重心(p4)は、ピットP
の読取光ビーム及び光検出器10に対する変位方向とは
反対の方向にかつ受光面B3から離隔する方向に偏倚す
る。そしてこれら重心の偏倚は、互いに同程度とみなせ
る。
【0038】また、これら重心は、ピットPの読取光ビ
ームに対する相対変位よって、最初にp2の位置にB2
信号に係る重心が形成され、次いでp1の位置にB1信
号に係る重心が形成され、以下順に、p0,p4,p3
の位置にRF信号,B4信号,B3信号に係る重心が形
成されるとともに、かかる形成後において、最初にp2
の位置に形成されたB2信号に係る重心が消滅し、次い
でp1の位置に形成されたB1信号に係る重心が消滅
し、以下順に、p0,p4,p3の位置に形成されたR
F信号,B4信号,B3信号に係る重心が消滅する、と
いう時系列を有する。
【0039】従ってこの場合、B1及びB2信号はRF
信号に対して進み位相を持ち、B3及びB4信号は、R
F信号に対して遅れ位相を持つこととなるが、B1信号
の進み位相はB2信号のそれよりも小さく、B3信号の
遅れ位相はB4信号のそれよりも大きい。また、B1信
号の進み位相の絶対値とB4信号の遅れ位相の絶対値は
等しく、B2信号の進み位相の絶対値とB3信号の遅れ
位相の絶対値とは等しい、と言うことができる。このよ
うな関係の下での動作波形は、図7に示される。
【0040】図7においては、RF信号及びB1ないし
B4信号が上述の如き位相関係をもって示され、他の信
号及びエネルギーがこれに応じた波形を呈していること
が分かる。図7の場合も、電流エネルギーPSUMは、
図2のものに比べ、レベル0を超える期間が長いものの
最大レベルを呈する期間が短いものとなる。これは、図
2の状態から、PC1信号の立ち上がりが遅れかつPC
4信号の立ち下がりが早まるとともに、PC2信号の立
ち上がりが早まりかつPC3信号の立ち下がりが遅れた
ためである。
【0041】しかし、図5と同様に、オントラックの場
合と電流エネルギーの変化態様が変わったにも拘らず、
電流エネルギーPSUMによって奏されるコンデンサ6
0の充電電圧は、閾値電圧Vthを達しない。ここでも、
電流エネルギーPSUMのレベル0を超える波形部分の
面積は、図2におけるオントラック走査の場合と変わ
ず、デトラックの程度に応じてPC1及びPC4信号の
パルス幅は短縮すると同時に、PC2及びPC3信号の
パルス幅が、かかる短縮パルス幅と同程度伸長するの
で、これらパルスの時間軸方向及びレベル軸方向におけ
る合算結果である電流エネルギーPSUMの実効レベル
は、変化しないからである。
【0042】かかるデトラック走査状態において、上述
と同様の傷があって、B1信号が、例えば図7に点線に
て示される如くその立ち下がりエッジを通常よりも早く
呈する場合を想定すると、PC1信号もこれに伴い、図
7に点線にて示されるように、対応する高レベルパルス
のパルス幅を長くする。そして、DCHG信号も、この
長くなったPC1信号のパルス幅に対応してコンデンサ
60の充電期間を長くするとともに、電流源51の電流
量制御を長期間行う。これにより、コンデンサ60の一
端に掛かる電流エネルギーPSUMが、図7に斜線で示
される面積の分増加し、コンデンサ60の充電電圧CS
UMが、図7に点線で示されるように、該斜線部分のレ
ベルを含めたレベルに応じた上昇を呈することとなる。
【0043】かくしてこのように逆方向のデトラックの
場合にあっても、パルス幅の長くなったPC1信号によ
って、充電電圧CSUMは、傷のない通常時におけるそ
れよりも大なる波高レベルに達する。これによりレベル
判別回路7は、充電電圧CSUMが閾値電圧Vthよりも
大きくなったことを判別することができ、前者が後者よ
りも大なる間に亘って傷検出信号を高レベルとして出力
することとなる。
【0044】上述した如くディスクの外周方向及び内周
方向に読取ビームがピットから外れて走査する場合に
は、トラッキングエラーが生じていることになるが、本
実施例においては、PC1ないしPC4信号から一旦、
電流変換した電流エネルギーPSUMに基づいて傷検出
をなすようにしている。故に本実施例は、基本的にPC
1ないしPC4信号のパルス幅(或いはトラッキングエ
ラー成分)に基づいて傷検出をなす態様とは異なり、傷
の発生をトラッキングエラーの発生と誤認することな
く、またその逆にトラッキングエラーの発生を傷の発生
と誤認することもなく、正確に傷検出を行うことができ
る。
【0045】上記第1の実施例は、PC1ないしPC4
信号の電流変換レベルの総和に基づいて傷検出をなすも
のであるが、以下の第2実施例の如く、PC1ないしP
C4信号の時間変換値の総和に基づいて傷検出をなすよ
うにしても良い。図8は、かかる第2実施例の傷検出装
置の構成を示しており、図1と同等の部分には同一の符
号が付されている。
【0046】図8において、位相比較器41ないし44
からのPC1ないしPC4信号は、それぞれ対応するパ
ルス幅計時回路5aないし5dへ供給される。このパル
ス幅計時回路は、主としてカウンタにより構成すること
ができる。基本的には、PC1ないしPC4信号が呈す
るパルス幅よりも遙かに短い周期を有するクロック信号
をパルスの発生の度にゼロから当該パルスの存続期間だ
け計数することにより、そのパルス幅の時間的長さを測
るように計時回路が構成される。
【0047】パルス幅計時回路5aないし5dの各計数
結果すなわち当該パルス幅の各計時出力は、加算回路5
eに供給され、ここで全てが足し合わされる。これによ
り、加算回路5eからは、全ての計時出力値の総和を担
う総合信号が出力される。加算回路5eは、かかる加算
動作を、PC1ないしPC4信号の一連のパルスにつ
き、換言すれば矩形波RF信号の立ち上がり及び立ち下
がりエッジ毎に、行う。従って加算回路5eは、例えば
上記DCHG信号の如き信号を使い、かかる信号が高レ
ベルに立ち上がったときに加算動作を行い、低レベルに
立ち下がったときに保持された前回の加算結果をリセッ
トするように構成される。
【0048】加算回路5eの加算結果出力は、値判別回
路7aに供給され、ここでその加算結果が評価される。
すなわち値判別回路7aは、総合信号の値が所定の基準
値よりも大きいか否かを判別し、それが大きい場合にの
み高レベルとなる傷検出信号を発生するのである。かく
して本実施例においても、第1の実施例と同様の傷検出
がなされることとなる。
【0049】なお、上記実施例においては、主として、
いわゆるハードウェアの構成で傷検出をなすような説明
をしたが、ソフトウェアを使って傷検出をなすようにし
ても良い。すなわち、波形整形回路30並びに31ない
し34以降、判別回路7または7aまでの構成に代え、
初段にAD(アナログ−ディジタル)コンバータを設
け、これにより変換されたディジタル信号につきマイク
ロコンピュータなどを擁しソフトウェア処理することに
よって、これまで説明した傷検出を実現可能である。換
言すれば、RF信号と受光面個別の光検出信号各々とを
位相比較して両者の位相差を示す位相比較出力信号をそ
れぞれ出力する位相比較手段と、これら位相比較出力信
号によって示される各位相差の絶対値を加算しその加算
結果に応じた値を有する総合信号を生成する加算手段
と、この総合信号の値と所定基準値とを比較しその比較
結果に基づく傷検出信号を発生する判別手段とを、ソフ
トウェアによって実現することができるのである。
【0050】さらに本発明は、上記実施例の如くRF信
号とB1〜B4信号との位相比較によってPC1〜PC
4信号を生成し、このPC1〜PC4信号によって、光
ビームの記録媒体におけるトラックからの偏倚に応じて
相補的に変化する位相を有する少なくとも2つの位相検
出信号を具現化しているが、RF信号を用いずに、かか
る位相検出信号(いわゆる位相差法に基づいて得られる
位相検出信号)を生成することは、先述した公知の公報
等によって明らかであるし、当該位相検出信号の種々の
生成態様が考えられる。
【0051】また、これまでは、DVDを対象にした傷
検出の如く説明したが、CDやLDを始めその他種類の
記録媒体に本発明を適用することもできる。この他に
も、上記実施例においては種々の手段を限定的に説明し
たが、当業者の設計可能な範囲にて適宜改変することも
可能である。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
簡単な構成でトラッキングエラーの検出と明確に差別化
しつつ正確に傷を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例に対応する、読取装置に
適用された傷検出装置の概略的構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1の傷検出装置の、読取ビームのオントラッ
ク走査状態における各部動作波形を示すタイムチャート
である。
【図3】読取光ビームのオントラック走査の場合におけ
る光検出器の各受光面と、これらに及ぼす戻り光による
光強度分布との関係を示す模式図である。
【図4】読取光ビームの一方寄りのデトラック走査の場
合における光検出器の各受光面と、これらに及ぼす戻り
光による光強度分布との関係を示す模式図である。
【図5】図1の傷検出装置の、読取ビームの一方寄りの
デトラック走査状態における各部動作波形を示すタイム
チャートである。
【図6】読取光ビームの他方寄りのデトラック走査の場
合における光検出器の各受光面と、これらに及ぼす戻り
光による光強度分布との関係を示す模式図である。
【図7】図1の傷検出装置の、読取ビームの他方寄りの
デトラック走査状態における各部動作波形を示すタイム
チャートである。
【図8】本発明による他の実施例に対応する、読取装置
に適用された傷検出装置の概略的構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
10 光検出器 B1,B2,B3,B4 分割受光面 20 加算器 30,31,32,33,34 波形整形回路 41,42,43,44 位相比較器 5 電流源ブロック 51,52,53,54 電流源 5a,5b,5c,5d パルス幅計時回路 5e 加算回路 60 充放電コンデンサ 61 放電スイッチ 62 反転4入力ANDゲート 7 レベル判別回路 7a 値判別回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームが照射された記録媒体からの戻
    り光を受光する受光領域を有する光検出器を有し、前記
    光検出器の受光出力に基づいて前記記録媒体の傷を検出
    する装置であって、 前記光検出器の受光出力から、前記光ビームの前記記録
    媒体におけるトラックからの偏倚に応じて相補的に変化
    する位相を有する少なくとも2つの位相検出信号を生成
    する信号生成手段と、 前記位相検出信号の位相の絶対値を加算しその加算結果
    に応じた値を有する総合信号を生成する加算手段と、前
    記総合信号の値と所定基準値とを比較しその比較結果に
    基づく傷検出信号を発生する判別手段とを有することを
    特徴とする記録媒体の傷検出装置。
  2. 【請求項2】 前記光検出器は、前記受光領域において
    それぞれ独立した光電変換をなしかつ点対称な位置に配
    される一対の受光面を2組有し、 前記信号生成手段は、前記受光面による光電変換レベル
    の総和に応じた総和光検出信号及び前記受光面による各
    光電変換レベルに応じた個別光検出信号を生成する手段
    と、前記総和光検出信号と前記個別光検出信号各々とを
    位相比較して両者の位相差を示す位相比較出力信号を前
    記位相検出信号としてそれぞれ出力する位相比較手段と
    を含むことを特徴とする請求項1記載の記録媒体の傷検
    出装置。
  3. 【請求項3】 前記加算手段は、前記位相検出信号の位
    相の各絶対値に応じた電流量を加算することを特徴とす
    る請求項1または2記載の記録媒体の傷検出装置。
  4. 【請求項4】 前記加算手段は、前記位相検出信号の位
    相の各絶対値に応じた時間を加算することを特徴とする
    請求項1または2記載の記録媒体の傷検出装置。
  5. 【請求項5】 光ビームが照射された記録媒体からの戻
    り光を受光する受光領域を有する光検出器と、前記光検
    出器の受光出力から前記光ビームの前記記録媒体におけ
    るトラックからの偏倚に応じて相補的に変化する位相を
    有する少なくとも2つの位相検出信号を生成する信号生
    成手段と、前記位相検出信号の位相の絶対値を加算しそ
    の加算結果に応じた値を有する総合信号を生成する加算
    手段と、前記総合信号の値と所定基準値とを比較しその
    比較結果に基づく傷検出信号を発生する判別手段とを有
    する傷検出装置と、 前記光検出器の受光出力から情報信号を復調する復調手
    段と、前記位相検出信号に基づいてトラッキングエラー
    を生成し当該エラーに応じた前記記録媒体のトラックに
    対する前記光ビームのトラック直交方向における変位制
    御を行うトラッキングサーボ手段と、を有することを特
    徴とする記録媒体の読取装置。
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