JP2914182B2 - 光ディスク装置のトラック飛び検出回路 - Google Patents

光ディスク装置のトラック飛び検出回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク装置のトラッ
ク飛び検出回路に係り、特にトラッキングエラー信号に
基づいてトラック飛びを検出する光ディスク装置のトラ
ック飛び検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置であるミニディスク装置
(以下、MDと略記する)では、記録時及び再生時に装
置が振動を受けると、光ピックアップがトラッキングは
ずれやフォーカスはずれを起こしやすい。
【0003】再生時にトラッキングはずれやフォーカス
はずれにより音飛びが発生した場合には、振動を受けた
直前の読み取りデータの位置まで光ピックアップを戻し
て再度データを読み取るリトライサーチを行うことで、
最終的に音飛びの発生を防いでいる。
【0004】一方、記録時にトラッキングはずれが発生
した場合、例えばユーザのディレクトリ情報であるU−
TOC(USER TABLE OF CONTENT
S)記録時にトラッキングはずれが発生した場合には、
レーザダイオードからはハイパワーのレーザ光が発せら
れている。したがって、トラッキングはずれが発生して
記録済の他のトラックにレーザ光が飛ぶと、そのトラッ
クの記録済データが破壊されてしまうおそれがある。
【0005】そこで、記録済データの破壊を防止するた
めに、トラック飛びを検出して本来のトラックから他の
トラックに飛び始めると同時にレーザ光をパワーダウン
させたり、記録動作を中止したりしている。トラック飛
びの検出はトラッキングエラー信号を用いて行ってお
り、ここで、MDによるトラッキングエラー信号の生成
について説明する。
【0006】図5はMDの3ビーム光学系を示す図であ
る。
【0007】図5において、レーザダイオード1から照
射されたレーザ光は、回折格子2を通って主ビームと2
つの副ビームの3ビームに分離される。各ビームは、偏
光プリズム3を透過した後コリメーションレンズ4によ
り平行光とされる。平行光とされた各ビームは、1/4
波長板5を透過した後2軸デバイス6によって光ディス
ク7上に集光される。光ディスク7には、メインスポッ
トMとサイドスポットA及びBが照射される。
【0008】光ディスク7からの各反射ビームは、上記
とは逆の光路を辿った後偏光プリズム3により反射され
る。偏光プリズム3により反射された各反射ビームは、
シリンドリカルレンズ8によって、メインスポット用検
出器9M とサイドスポット用検出器9A 及び9B に照射
される。サイドスポット用検出器9A 及び9B からの出
力信号を互いに減算することで、トラッキングエラー信
号が生成される。
【0009】図6は3ビーム光学系を用いたトラッキン
グエラー信号生成を説明する図である。
【0010】図6(A)はトラックと各光スポットとの
位置関係を示す図であり、時刻t1から時刻t5 にかけ
て、メインスポットMがトラックT1 からトラックT2
へと飛ぶ様子を示している。
【0011】時刻t1 においては、メインスポットMは
トラックT1 中心に位置し、サイドスポットAはトラッ
クT1 中心から右寄りに、サイドスポットBはトラック
1中心から左寄りにそれぞれ同じ距離だけずれてい
る。したがって、A−Bから得られるトラッキングエラ
ー信号(図6(B))はゼロレベルとなる。
【0012】時刻t2 においては、各光スポットM,
A,BはトラックT2 寄りに移動し、サイドスポットA
の中心はトラックT1 とトラックT2 の間のグルーブG
中心に位置している。一方、サイドスポットBの中心は
トラックT1 中心に位置している。したがって、A<B
であり、トラッキングエラー信号(図6(B))は負のピ
ークを示す。
【0013】時刻t3 においては、各光スポットM,
A,Bは更にトラックT2 寄りに移動し、メインスポッ
トMはグルーブG中心に位置し、サイドスポットAはグ
ルーブG中心からトラックT2 寄りに、サイドスポット
BはグルーブG中心からトラックT1 寄りにそれぞれ同
じ距離だけずれている。したがって、A−Bから得られ
るトラッキングエラー信号(図6(B))は再びゼロレベ
ルとなる。
【0014】時刻t4 においては、各光スポットM,
A,Bは更にトラックT2 寄りに移動し、サイドスポッ
トAの中心はトラックT2 中心に位置している。一方、
サイドスポットBの中心はトラックT1 とトラックT2
の間のグルーブG中心に位置している。したがって、A
>Bであり、トラッキングエラー信号(図6(B))は正
のピークを示す。
【0015】時刻t5 においては、各光スポットM,
A,Bは更にトラックT2 寄りに移動し、メインスポッ
トMはトラックT2 中心に位置し、サイドスポットAは
トラックT2 中心から右寄りに、サイドスポットBはト
ラックT2 中心から左寄りにそれぞれ同じ距離だけずれ
ている。したがって、トラッキングエラー信号(図6
(B))は再びゼロレベルとなる。
【0016】このように3ビーム法により生成されるト
ラッキングエラー信号は、メインスポットMがトラック
中心位置にきたときに正から負となるゼロクロス点と、
メインスポットMがグルーブG中心位置にきたときに負
から正となるゼロクロス点を持つ正弦波状の波形とな
る。
【0017】このトラッキングエラー信号は、ゼロレベ
ルを閾値としてコンパレータにより図6(C)の通り2
値化される。この2値化信号はコントロールマイコンに
供給され、コントロールマイコンはこの2値化信号に基
づいてトラック飛びを判断する。
【0018】また、ウインドコンパレータを使用して、
トラッキングエラー信号レベルが正及び負の一定の閾値
を越えるとウインドコンパレータが所定レベルを出力す
るように構成し、コントロールマイコンがこれを検出す
ることによりトラック飛びを予知することもできる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たサイドスポットの差信号からトラックエラー信号を得
る従来の3ビーム法による光ディスク装置のトラック飛
び検出回路では、光ディスクの反射面上の傷等種々の欠
陥(ディフェクト)箇所やゴミの付着の結果によって
も、トラッキングエラー信号の波形はトラック飛びの際
のトラッキングエラー信号の波形と似た波形となる。
【0020】図7は、ディフェクトによるトラッキング
エラー信号の生成を説明する図である。
【0021】図7(A)の様に、矢印方向に回転する光
ディスクのトラックT上にディフェクト10が有り、ト
ラックTにメインスポットMとサイドスポットA及びB
が照射されているとする。
【0022】両サイドスポットA及びBがディフェクト
10中にないときは、差信号B−Aは図7(B)の様に
ゼロレベルである。光ディスクの回転に伴いメインスポ
ットMに先行するサイドスポットAがディフェクト10
中に侵入し始めると差信号B−Aが増大して正となり、
サイドスポットAがすべてディフェクト10中に侵入し
た状態で差信号B−Aは正のピークを示す。
【0023】続いて、メインスポットMに後行するサイ
ドスポットBがディフェクト10中に侵入し始めると差
信号B−Aは減少し、サイドスポットBがすべてディフ
ェクト10中に侵入した状態で差信号B−Aはゼロレベ
ルとなる。
【0024】次に、サイドスポットAがディフェクト1
0中から出始めると差信号B−Aは更に減少して負とな
り、サイドスポットAがディフェクト10中から完全に
出ると差信号B−Aは負のピークを示す。続いてサイド
スポットBがディフェクト10中から出始めると差信号
B−Aは増大し、サイドスポットBがディフェクト10
中から完全に出ると差信号B−Aはゼロレベルに復帰す
る。
【0025】上記したとおりに両サイドスポットA及び
Bが時間差をもって順次ディフェクト10中を通過する
と、差信号B−Aの波形はトラック飛びの際のトラッキ
ングエラー信号の波形と似た波形となる。なお、差信号
B−Aの極性は光ディスクの回転方向によって異なる。
また、差信号のとり方をA−Bとすれば逆極性となる。
【0026】このようにして生成された差信号をゼロレ
ベルを閾値としてコンパレートして得た2値化信号に基
づいてコントロールマイコンがトラック飛びを判断する
と、ディフェクトによるトラッキングエラー信号からト
ラッキング飛びが生じていると誤認して、レーザ光をパ
ワーダウンして正常な記録を行えなかったり、記録動作
を終了してしまうという問題があった。
【0027】そこで本発明は、上記の点に鑑みてなされ
たものであって、ディフェクトによるトラッキングエラ
ー信号とトラック飛びの際のトラッキングエラー信号を
判別することで上記の問題を解決した光ディスク装置の
トラック飛び検出回路を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明では次の通り構成した。
【0029】すなわち、光ディスク上に照射されたレー
ザ光の反射光に基づいてトラッキングエラー信号を生成
するトラッキングエラー信号生成手段を具備し、光ディ
スク上のトラックを追従する光ピックアップのトラック
飛びをトラッキングエラー信号に基づいて検出する光デ
ィスク装置のトラック飛び検出回路において、光ピック
アップにより検出されたレーザ光の反射光に基づいて光
ディスク上のディフェクトを検出するディフェクト検出
手段と、ディフェクト検出手段によりディフェクトが検
出されている期間第1のパルスを出力することで、トラ
ッキングエラー信号が閾値レベルを超えたときに出力さ
れる第2のパルスをマスキングするマスキング手段と、
マスキング手段から出力される第2のパルスと光ディス
クからの再生信号のレベルに応じた第3のパルスとの位
相差が所定範囲内のときにトラック飛び検出フラグを出
力するトラック飛び検出手段とを具備する構成とした。
【0030】
【作用】上記構成の本発明によれば、マスキング手段か
ら出力される第2のパルスと光ディスクからの再生信号
のレベルに応じた第3のパルスとの位相差が所定範囲内
のときにトラック飛び検出フラグが出力されるように作
用する。
【0031】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明の一実施例を示すブロック図
である。
【0032】図1に示すトラック飛び検出回路11は、
トラッキングエラー信号生成回路12と、比較回路13
と、論理比較回路14と、サンプルホールド回路15
と、ディフェクト検出手段に相当するディフェクト回路
16と、オフトラック回路17とから構成される。
【0033】トラッキングエラー信号生成回路12には
サイドスポット用検出器9A 及び9 B からの信号が供給
されており、ディフェクト回路16及びオフトラック回
路17にはメインスポット用検出器9M からの信号が供
給されている。また、サンプルホールド回路15の出力
信号は図示しないコントロールマイコンに供給される。
【0034】図2はトラック飛び検出回路11を一部具
体的に示すブロック図である。
【0035】図2において、比較回路13は、抵抗R1
〜R4 とコンパレータ18とから構成されている。抵抗
3 と抵抗R4 は負の電圧源VEEとグランド間に直列に
接続されており、抵抗R3 と抵抗R4 の接続点はコンパ
レータ18のマイナス入力端子に接続されている。これ
により、コンパレータ18は負の閾値でトラッキングエ
ラー信号生成回路12からのトラッキングエラー信号を
コンパレートして2値化する。
【0036】論理比較回路14は、エッジ検出回路19
とマスキング手段に相当するアンド回路20とインバー
タ21とから構成される。エッジ検出回路19は、抵抗
5とコンデンサCとエクスクルーシブオア回路20と
からなる周知の構成である。エッジ検出回路19は、比
較回路13からのコンパレート信号の立ち上がりエッジ
及び立ち下がりエッジを検出する。
【0037】インバータ21は、ディフェクト回路16
からのディフェクト信号fを反転する。アンド回路20
は、この反転されたディフェクト信号とエッジ検出回路
19からのエッジ検出信号の論理積をとる。
【0038】なお、ディフェクト回路16は、メインス
ポット用検出器9M からの信号の平均レベルの77パー
セントを閾値としてメインスポット用検出器9M からの
信号をコンパレートして出力する。このとき、たち下が
り時間にΔTの遅延時間が設けられて出力される。ま
た、オフトラック回路17は、メインスポット用検出器
M からの信号の平均レベルを閾値としてメインスポッ
ト用検出器9M からの信号をコンパレートして出力す
る。
【0039】サンプルホールド回路15は、SET端子
とQ出力端子を共通接続されたトラック飛び検出手段に
相当するDラッチ22で構成されている。サンプルホー
ルド回路15のCLK端子にはアンド回路20からの信
号が、D端子にはオフトラック回路17からの信号が、
CLR端子にはコントロールマイコンからの信号がそれ
ぞれ入力されており、Q出力端子からの出力信号はコン
トロールマイコンに供給されている。
【0040】図3は、トラック飛びの場合のトラック飛
び検出回路11の各部の波形を示す図である。
【0041】図3(A)はトラッキングエラー信号生成
回路12からのトラッキングエラー信号aであり、前記
した如く比較回路13によって予め設定された負の閾値
レベルV1 でコンパレートされる。したがって、比較回
路13からの出力信号cは図3(C)の様な2値化信号
となる。この2値化出力信号の両エッジがエッジ検出回
路19により検出され、エッジ検出回路19からの出力
信号dは図3(D)の様なパルスとなる。出力信号dは
第2のパルスに相当する。
【0042】一方、図3(B)に示すメインスポット用
検出器9M からの信号bはトラッキングエラー信号aよ
りもπ/2位相の遅れた信号とされており、オフトラッ
ク回路17によって信号bの平均レベルV2 を閾値とし
てコンパレートされる。したがって、オフトラック回路
17からの出力信号eは、図3(E)に示す様なデュー
ティー比50パーセントのパルスとなる。出力信号eは
第3のパルスに相当する。
【0043】またメインスポット用検出器9M からの信
号bは、ディフェクト回路16よって信号bの平均レベ
ルの77パーセントのレベルV3 を閾値としてコンパレ
ートされる。この信号bはV3 以下になることがないの
で、ディフェクト回路16からの出力信号fは図3
(F)の如く常にローレベルとされる。この出力信号f
は、インバータ21により反転されて常にハイレベルと
される(図示せず)。出力信号fは第1のパルスに相当
する。
【0044】そして、アンド回路20によってインバー
タ21からのハイレベル信号とエッジ検出回路19から
の出力信号dの論理積がとられることで、アンド回路2
0の出力信号gは図3(G)に示す如くエッジ検出回路
19からの出力信号dがそのまま出力される。
【0045】Dラッチ22は、時刻t6 においてアンド
回路20の出力信号gの立ち上がりエッジでオフトラッ
ク回路17からの出力信号eのハイレベルをラッチする
ことで、図3(H)に示すようなトラック飛び検出フラ
グhをコントロールマイコンに供給する。コントロール
マイコンは、トラック飛び検出フラグhが入力されると
トラック飛びが発生したと判断する。
【0046】一方、図4は、トラック上にディフェクト
があった場合のトラック飛び検出回路11の各部の波形
を示す図である。
【0047】図4(A)はトラッキングエラー信号生成
回路12からのトラッキングエラー信号aであり、前記
した如く比較回路13によって予め設定された負の閾値
レベルV1 でコンパレートされる。したがって、比較回
路13からの出力信号cは図4(C)の様な2値化信号
となる。この2値化出力信号の両エッジがエッジ検出回
路19により検出され、エッジ検出回路19からの出力
信号dは図4(D)の様なパルスとなる。
【0048】一方、図4(B)に示すメインスポット用
検出器9M からの信号bはディフェクトに応じて戻り光
量が減少した信号とされており、オフトラック回路17
によって前記した平均レベルV2 を閾値としてコンパレ
ートされる。したがって、オフトラック回路17からの
出力信号eは、図4(E)に示す様な時刻t7 において
立ち上がり、時刻t10において立ち下がる矩形波とな
る。
【0049】またメインスポット用検出器9M からの信
号bは、ディフェクト回路16よって前記したレベルV
3 を閾値としてコンパレートされる。ディフェクトに応
じた信号bは時刻t8 〜時刻t9 においてV3 以下にな
る。したがって、ディフェクト回路16からの出力信号
fは図4(F)の如く時刻t8 において立ち上がり、時
刻t9 よりもΔT遅延して立ち下がる矩形波とされる。
この出力信号fは、インバータ21により反転される
(図示せず)。
【0050】そして、アンド回路20によってインバー
タ21からの出力信号fの反転信号とエッジ検出回路1
9からの出力信号dの論理積がとられるが、比較回路1
3からの出力信号cの立ち上がりエッジに応じた出力信
号dの最初のパルスは、出力信号fの反転信号がローレ
ベルとなっているためアンド回路20によってマスクさ
れる。比較回路13からの出力信号cの立ち下がりエッ
ジに応じた出力信号dの次のパルスは、出力信号fの反
転信号がハイレベルとなっているためアンド回路20に
よってマスクされず図4(G)の如くそのまま出力され
る。
【0051】Dラッチ22は、D入力であるオフトラッ
ク回路17からの出力信号eがハイレベルである期間
(時刻t7 〜時刻t10)にCLK入力であるアンド回路
20の出力信号gが立ち上がることがないので、Q出力
からのトラック飛び検出フラグhはローレベルのままと
される。したがって、コントロールマイコンはトラック
飛びが発生していないと判断する。
【0052】このように本実施例によれば、連続して発
生する互いに逆の極性を有するトラッキングエラー信号
の山の後の山と、メインスポット用検出器9M からの信
号が減少する部分の位相比較をすることによってトラッ
ク飛びが発生しているか否かを検出しており、トラック
上のディフェクト等によるトラッキングエラー信号の変
化をトラック飛びと認識することがない。
【0053】したがって、ディフェクトによるトラッキ
ングエラー信号からトラッキング飛びが生じていると誤
認して、レーザ光をパワーダウンして正常な記録を行え
なかったり、記録動作を終了してしまうということがな
く正常な記録を行うことができる。
【0054】なお、トラッキングエラー信号をコンパレ
ートする際に閾値を負の値に設定したのは、トラッキン
グエラー信号が閾値以下に減少するときに立ち上がるパ
ルスの立ち上がりを遅らせることによって、立ち上がり
部分のエッジパルスがディフェクト信号で必ずマスクさ
れるようにするためである。したがって、使用するピッ
クアップやエラー信号の生成方法によってディフェクト
時のトラッキングエラー信号が逆位相で出力される場合
には、閾値の極性も逆極性に設定する必要がある。
【0055】また、閾値を設定することによって、サー
ボがかかっている状態でピックアップがトラック中心を
左右に小さく振れている場合や、ノイズ等でトラッキン
グエラー信号がゼロレベル付近を細かく上下動すること
によるコンパレータの誤検出を防止することができる。
【0056】本実施例では、トラック飛び検出回路11
をハード的に実現しているが、これをソフトウエア的に
実現することも勿論可能である。しかしこの場合、コン
トロールマイコンの仕事量が増して負担が大きくなる
が、本実施例のようにハード的に構成することによって
コントロールマイコンに過度の負担をかけることがな
い。
【0057】また、トラック飛び検出フラグはいったん
検出されるとコントロールマイコンによりクリアされる
まで保持されるため、コントロールマイコンは間欠的に
これをチェックすればよい。例えば、1msec毎にD
ラッチのQ出力をチェックして、トラック飛びを示すハ
イレベルのトラック飛び検出フラグが検出されると直ち
に記録動作を終了するようにすればよい。また、Q出力
のチェックは、トラック飛び検出フラグが検出されれば
次の動作に移行するルーチンに入る割り込みルーチンで
あってもよい。
【0058】また、生成したコントロール信号によって
直接レーザパワーを下げる回路を付加すれば、応答性は
更に向上する。
【0059】また本実施例では、トラッキングエラー信
号の検出に先行スポットと後行スポットからの戻り光を
用いた3ビーム法について述べたが、本発明は信号成分
部分にAGC回路を用いた光ディスク装置の記録時にお
いても適用できる。
【0060】すなわち、再生RF信号及びトラッキング
エラー信号はAGC回路に入力されレベル調整される。
ここで、ディフェクトにより戻り光量が減少した場合、
AGC回路はレベルを一定にしようとして利得を高くす
る。この結果、トラッキングエラー信号は正方向に山を
生じる。次に、戻り光量が増大してくると、それまで利
得が高く設定されていたので、今度は反対に急激に利得
を低く設定しようとする。この結果、トラッキングエラ
ー信号は負方向に山を生じ、3ビーム法で生成されるト
ラッキングエラー信号と同じトラッキングエラー信号が
生成される。
【0061】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、マスキング
手段から出力される第2のパルスと光ディスクからの再
生信号のレベルに応じた第3のパルスとの位相差が所定
範囲内のときにトラック飛び検出フラグが出力され、ト
ラック飛びとディフェクトとを識別することができるの
で、ディフェクトによるトラッキングエラー信号からト
ラッキング飛びが生じていると誤認して、レーザ光をパ
ワーダウンして正常な記録を行えなかったり、記録動作
を終了してしまうということがなく正常な記録を行うこ
とができる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】トラック飛び検出回路11を一部具体的に示す
ブロック図である。
【図3】トラック飛びの場合のトラック飛び検出回路1
1の各部の波形を示す図である。
【図4】トラック上にディフェクトがあった場合のトラ
ック飛び検出回路11の各部の波形を示す図である。
【図5】MDの3ビーム光学系を示す図である。
【図6】3ビーム光学系を用いたトラッキングエラー信
号生成を説明する図である。
【図7】ディフェクトによるトラッキングエラー信号の
生成を説明する図である。
【符号の説明】
12 トラッキングエラー信号生成回路 13 比較回路 14 論理比較回路 15 サンプルホールド回路 16 ディフェクト回路 17 オフトラック回路 20 アンド回路 22 Dラッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク上に照射されたレーザ光の反
    射光に基づいてトラッキングエラー信号を生成するトラ
    ッキングエラー信号生成手段を具備し、該光ディスク上
    のトラックを追従する光ピックアップのトラック飛びを
    該トラッキングエラー信号に基づいて検出する光ディス
    ク装置のトラック飛び検出回路において、 該光ピックアップにより検出されたレーザ光の反射光に
    基づいて該光ディスク上のディフェクトを検出するディ
    フェクト検出手段と、 該ディフェクト検出手段によりディフェクトが検出され
    ている期間第1のパルスを出力することで、該トラッキ
    ングエラー信号が閾値レベルを超えたときに出力される
    第2のパルスをマスキングするマスキング手段と、 該マスキング手段から出力される該第2のパルスと、該
    光ディスクからの再生信号のレベルに応じた第3のパル
    スとの位相差が所定範囲内のときにトラック飛び検出フ
    ラグを出力するトラック飛び検出手段とを具備したこと
    を特徴とする光ディスク装置のトラック飛び検出回路。
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