JPH11355731A - 画像信号の変換装置および変換方法、並びにそれに使用される係数データの生成装置および生成方法 - Google Patents

画像信号の変換装置および変換方法、並びにそれに使用される係数データの生成装置および生成方法

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JPH11355731A
JPH11355731A JP10154446A JP15444698A JPH11355731A JP H11355731 A JPH11355731 A JP H11355731A JP 10154446 A JP10154446 A JP 10154446A JP 15444698 A JP15444698 A JP 15444698A JP H11355731 A JPH11355731 A JP H11355731A
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image signal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】変換処理を適切に行い得るようにする。 【解決手段】NTSC方式ビデオ信号を構成するSD画
素データをハイビジョンビデオ信号を構成するHD画素
データに変換する。ROMテーブル107-1〜107-n
に、夫々異なるエラー状態のSD画素データに対応した
係数データを記憶しておき、SD画素データのエラー状
態の検出結果EDEによって、ROMテーブルを選択す
る。その選択されたROMテーブルに、推定しようとす
るHD画素データyが属するクラス(空間クラス及び動
きクラス)を示すクラスコードCLを読み出しアドレス
情報として供給する。読み出される係数データwiと、
推定しようとするHD画素データyに対応して切り出さ
れたSD画素データxiとから、線形推定式を使用し
て、HD画素データyを演算する。SD画素データのエ
ラー状態に応じた係数データwiが選択的に使用される
ため、変換処理が適切に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばNTSC
方式のビデオ信号をハイビジョンのビデオ信号に変換す
る画像信号の変換装置および変換方法、並びにそれに使
用される係数データの生成装置および生成方法に関す
る。詳しくは、線形推定式を使用して第1の画像信号を
この第1の画像信号と同じあるいはそれより多い画素数
の第2の画像信号に変換する際に、第1の画像信号のエ
ラー状態に応じた係数データを選択的に使用可能とする
ことによって、変換処理を適切に行い得るようにした画
像信号変換装置等に係るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ・ビジュアル指向の高
まりから、より高解像度の画像を得ることができるよう
なテレビ受信機の開発が望まれ、この要望に応えて、い
わゆるハイビジョンが開発された。ハイビジョンの走査
線数は、NTSC方式の走査線数が525本であるのに
対して、2倍以上の1125本である。また、ハイビジ
ョンの縦横比は、NTSC方式の縦横比が3:4である
のに対して、9:16となっている。このため、ハイビ
ジョンでは、NTSC方式に比べて、高解像度で臨場感
のある画像を表示することができる。
【0003】ハイビジョンはこのように優れた特性を有
するが、NTSC方式のビデオ信号をそのまま供給して
も、ハイビジョン方式による画像表示を行うことはでき
ない。これは、上述のようにNTSC方式とハイビジョ
ンとでは規格が異なるからである。
【0004】そこで、NTSC方式のビデオ信号に応じ
た画像をハイビジョン方式で表示するため、本出願人
は、先に、NTSC方式のビデオ信号をハイビジョンの
ビデオ信号に変換するための変換装置を提案した(特願
平6−205934号参照)。この変換装置では、ハイ
ビジョンのビデオ信号を構成する各画素の信号を、NT
SC方式の所定領域の画素の信号と係数データ(予測係
数値)とから線形推定式を用いて得るようになってい
る。ここで、係数データは、予め学習により獲得され、
ROM(read only memory)等の係数データ記憶手段に
記憶されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した変換装置にお
いては、係数データ記憶手段に記憶されている係数デー
タは1種類のみである。そのため、NTSC方式のビデ
オ信号のエラー状態によっては、係数データ記憶手段に
記憶されている係数データが適当でなく、適切な変換処
理を行えないという問題があった。
【0006】そこで、この発明では、変換処理を適切に
行い得るようにした画像信号変換装置等を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る画像信号
変換装置は、第1の画像信号を、この第1の画像信号と
同じあるいはそれより多い画素数の第2の画像信号に変
換するようにした画像信号変換装置において、第1の画
像信号から第1の領域の画素の信号を切り出す第1の画
素切り出し手段と、この第1の画素切り出し手段により
切り出された第1の領域の画素の信号のレベル分布パタ
ーンを検出し、このパターンに基づいて推定しようとす
る第2の画像信号を構成する所定画素の信号が属するク
ラスを決定してクラス情報を出力するクラス決定手段
と、それぞれクラス情報で示される各クラスに対応した
線形推定式の係数データを記憶すると共に、それぞれ第
1の画像信号の異なるエラー状態に対応した線形推定式
の係数データを記憶する複数の係数データ記憶部を持つ
係数データ記憶手段と、第1の画像信号のエラー状態を
検出するエラー検出手段と、このエラー検出手段で検出
されるエラー状態に基づいて複数の係数データ記憶部よ
り選択された一の係数データ記憶部から、クラス決定手
段より出力されるクラス情報に対応した係数データを読
み出して出力する係数データ出力手段と、第1の画像信
号から第2の領域の画素の信号を切り出す第2の画素切
り出し手段と、係数データ出力手段より出力された係数
データと、第2の画素切り出し手段により切り出された
第2の領域の画素の信号とから、線形推定式を用いて第
2の画像信号を構成する所定画素の信号を演算して出力
する画像信号出力手段とを備えるものである。第1およ
び第2の画素切り出し手段が共通に構成され、従って第
1および第2の領域が同じであってもよい。
【0008】推定しようとする第2の画像信号を構成す
る所定画素に対応して第1の画像信号から第1の領域の
画素の信号が切り出され、そのレベル検出パターンに基
づいて上述した第2の画像信号を構成する所定画素の信
号が属するクラスが決定されてクラス情報が出力され
る。また、第1の画像信号のエラー状態が検出され、そ
のエラー状態に基づいて複数の係数データ記憶部より選
択された一の係数データ記憶部からクラス情報に対応し
た係数データが読み出される。また、上述した第2の画
像信号を構成する所定画素に対応して第1の画像信号か
ら第2の領域の画素の信号が切り出される。そして、こ
の第2の領域の画素の信号と係数データとから、線形推
定式を用いて上述した第2の画像信号を構成する所定画
素の信号が演算される。
【0009】複数の係数データ記憶部には、 第1の画
像信号の異なるエラー状態に対応した係数データが記憶
される。上述したように第1の画像信号のエラー状態に
基づいて複数の係数データ記憶部より選択された一の係
数データ記憶部から係数データが読み出されて使用され
る。そのため、線形推定式で使用される係数データは第
1の画像信号のエラー状態に対応したものとなり、変換
処理が適切に行われるようになる。
【0010】また、この発明に係る係数データ生成装置
は、第1の画像信号を、この第1の画像信号より画素数
の多い第2の画像信号に変換する際に使用される線形推
定式の係数データを生成する装置において、第2の画像
信号に対応する教師信号を処理して第1の画像信号に対
応する第1の入力信号を得る第1の信号処理手段と、第
1の入力信号を処理して所定のエラーを持つ第2の入力
信号を得る第2の信号処理手段と、教師信号を構成する
複数の画素の信号にそれぞれ対応して、第2の入力信号
より第1の領域の画素の信号を順次切り出す第1の画素
切り出し手段と、この第1の画素切り出し手段により順
次切り出された第1の領域の画素の信号のレベル分布の
パターンを検出し、このパターンに基づいて教師信号を
構成する複数の画素の信号がそれぞれ属するクラスを決
定してクラス情報を出力するクラス決定手段と、教師信
号を構成する複数の画素の信号にそれぞれ対応して、第
2の入力信号より第2の領域の画素の信号を順次切り出
す第2の画素切り出し手段と、クラス決定手段より出力
される教師信号を構成する複数の画素の信号がそれぞれ
属するクラスを示すクラス情報、教師信号を構成する複
数の画素の信号および第2の画素切り出し手段により順
次切り出された第2の領域の画素の信号から、各クラス
毎に係数データをそれぞれ得るための正規方程式を生成
する正規方程式生成手段と、正規方程式を解いて各クラ
ス毎の係数データを得る係数データ演算手段とを備える
ものである。第1および第2の画素切り出し手段が共通
に構成され、従って第1および第2の領域が同じであっ
てもよい。
【0011】第2の画像信号、例えばハイビジョンのビ
デオ信号に対応する教師信号が処理されて第1の画像信
号、例えばNTSC方式のビデオ信号に対応する第1の
入力信号が得られる。また、この第1の入力信号が処理
されて所定のエラーが付加された第2の入力信号が得ら
れる。エラー状態としては、ある走査線上のデータがジ
ッタによって1画素分ずれているもの、特定の画素デー
タの値がノイズによって変化しているもの等が考えられ
る。
【0012】教師信号を構成する複数の画素の信号にそ
れぞれ対応して、第2の入力信号より第1の領域の画素
の信号が順次切り出され、その第1の領域の画素の信号
のレベル分布パターンに基づいて教師信号を構成する複
数の画素の信号がそれぞれ属するクラスが決定されてク
ラス情報が出力される。
【0013】また、教師信号を構成する複数の画素の信
号にそれぞれ対応して、第2の入力信号より第2の領域
の画素の信号が順次切り出される。そして、この第2の
領域の画素の信号と、教師信号を構成する複数の画素の
信号がそれぞれ属するクラスを示すクラス情報と、教師
信号を構成する複数の画素の信号とから、各クラス毎に
係数データをそれぞれ得るための正規方程式が生成さ
れ、この正規方程式を解くことで各クラス毎の係数デー
タが得られる。第2の信号処理手段で付加されるエラー
を変更することで、第1の画像信号の種々のエラー状態
に対応した係数データを得ることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形
態としての画像信号変換装置100の構成を示してい
る。この画像信号変換装置100は、NTSC方式のビ
デオ信号を構成する画素データ(以下、「SD画素デー
タ」という)からハイビジョンのビデオ信号を構成する
画素データ(以下、「HD画素データ」という)を得る
ためのものである。
【0015】この画素信号変換装置111は、SD画素
データが供給される入力端子101と、この入力端子1
01に供給されるSD画素データより、推定しようとす
る所定のHD画素データに対応した領域のSD画素デー
タを切り出す領域切り出し回路102と、この領域切り
出し回路102で切り出されたSD画素データに対して
ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)処理を適
用して、主に空間内の波形を表すクラス(空間クラス)
を決定してクラス情報を出力するADRC回路103と
を有している。
【0016】図2および図3は、SD画素とHD画素の
位置関係を示している。領域切り出し回路102では、
例えば図4に示すように、HD画素データyを推定しよ
うとする場合、このHD画素データyの近傍に位置する
SD画素データk1〜k5が切り出される。
【0017】ADRC回路103では、領域切り出し回
路102で切り出されたSD画素データのレベル分布の
パターン化を目的として、各SD画素データを、例えば
8ビットデータから2ビットデータに圧縮するような演
算が行われる。そして、ADRC回路103からは、各
SD画素データに対応した圧縮データ(再量子化コー
ド)qiが空間クラスのクラス情報として出力される。
【0018】本来ADRCは、VTR(Video Tape Rec
order)向け高性能符号化用に開発された適応的再量子
化法であるが、信号レベルの局所的なパターンを短い語
長で効率的に表現できるので、本実施の形態では、領域
切り出し回路102で切り出されたSD画素データのレ
ベル分布のパターン化に使用している。
【0019】ADRC回路103では、領域内のSD画
素データの最大値をMAX、その最小値をMIN、領域
内のダイナミックレンジをDR(=MAX−MIN+
1)、再量子化ビット数をpとすると、領域内の各SD
画素データkiに対して、(1)式の演算により再量子
化コードqiが得られる。ただし、(1)式において、
〔 〕は切り捨て処理を意味している。領域切り出し回
路102で、Na個のSD画素データが切り出されると
き、i=1〜Naである。
【0020】 qi=〔(ki−MIN+0.5)・2p /DR〕 ・・・(1) また、画像信号変換装置100は、入力端子101に供
給されるSD画素データより、推定しようとする所定の
HD画素データに対応した領域のSD画素データを切り
出す領域切り出し回路104と、この領域切り出し回路
104で切り出されたSD画素データより、主に動きの
程度を表すためのクラス(動きクラス)を決定してクラ
ス情報を出力する動きクラス決定回路105とを有して
いる。
【0021】領域切り出し回路104では、例えば図5
に示すように、HD画素データyを推定しようとする場
合、このHD画素データyの近傍に位置する10個のS
D画素データm1〜m5,n1〜n5が切り出される。
【0022】動きクラス決定回路105では、領域切り
出し回路104で切り出されたSD画素データmi,ni
からフレーム間差分が算出され、さらにその差分の絶対
値の平均値に対してしきい値処理が行われて動きの指標
である動きクラスのクラス情報MVが出力される。
【0023】すなわち、動きクラス決定回路105で
は、(2)式によって、差分の絶対値の平均値AVが算
出される。領域切り出し回路104で、例えば上述した
ように10個のSD画素データm1〜m5,n1〜n5が切
り出されるとき、(2)式におけるNbは5である。
【0024】
【数1】
【0025】そして、動きクラス決定回路105では、
上述したように算出された平均値AVが1個または複数
個のしきい値と比較されてクラス情報MVが得られる。
例えば、3個のしきい値th1,th2,th3(th1
th2<th3)が用意され、4つの動きクラスを決定す
る場合、AV≦th1のときはMV=0、th1<AV≦
th2のときはMV=1、th2<AV≦th3のときは
MV=2、th3<AVのときはMV=3とされる。
【0026】また、画像信号変換装置100は、ADR
C回路103より出力される空間クラスのクラス情報と
しての再量子化コードqiと、動きクラス決定回路10
5より出力される動きクラスのクラス情報MVに基づ
き、推定しようとするHD画素データが属するクラスを
示すクラスコードCLを得るためのクラスコード発生回
路106を有している。クラスコード発生回路106で
は、(3)式によって、クラスコードCLの演算が行わ
れる。なお、(3)式において、Naは領域切り出し回
路102で切り出されるSD画素データの個数、pはA
DRC回路103における再量子化ビット数を示してい
る。
【0027】
【数2】
【0028】また、画像信号変換装置100は、それぞ
れ後述する推定演算回路110で使用される線形推定式
の係数データが各クラス毎に記憶されているn個のRO
Mテーブル107-1〜107-nと、入力端子101に供
給されるSD画素データのエラー状態を検出するエラー
検出回路108とを有している。ROMテーブル107
-1〜107-nには、それぞれSD画素データの異なるエ
ラー状態に対応した線形推定式の係数データが記憶され
ている。エラー状態としては、ある走査線上の画素デー
タがジッタによって1画素分ずれているもの、特定の画
素データの値がノイズによって変化しているもの等が考
えられる。エラー検出回路108では、例えば連続する
複数の垂直方向および水平方向の画素データの相関を見
ることでエラー状態の検出が行われる。
【0029】エラー検出回路108より出力されるエラ
ー状態の検出結果EDEは、ROMテーブル107-1
107-nより一のROMテーブルを選択するための情報
として使用される。すなわち、ROMテーブル107-1
〜107-nのうち、係数データを得るためのROMテー
ブルとして、検出結果EDEで示されるエラー状態、ま
たはそれに最も近いエラー状態に対応した線形推定式の
係数データが記憶されているROMテーブルが選択され
る。この選択されたROMテーブルにはクラスコード発
生回路106より出力されるクラスコードが読み出しア
ドレス情報として供給され、そのROMテーブルよりク
ラスコードCLに対応した係数データwiが読み出され
る。
【0030】また、画像信号変換装置100は、入力端
子101に供給されるSD画素データより、推定しよう
とする所定のHD画素データに対応した領域のSD画素
データを切り出す領域切り出し回路109と、この領域
切り出し回路109で切り出されたSD画素データと、
上述したように選択されたROMテーブルより読み出さ
れる係数データwiとから、推定しようとするHD画素
データを演算する推定演算回路110と、この推定演算
回路110で演算されたHD画素データを導出する出力
端子111と有している。
【0031】領域切り出し回路109では、例えば図6
に示すように、HD画素データyを推定しようとする場
合、これらHD画素データyの近傍に位置するSD画素
データx1〜x25が切り出される。推定演算回路110
では、領域切り出し回路109で切り出されたSD画素
データxiと、選択されたROMテーブルより読み出さ
れた係数データwiとから、(4)式の線形推定式によ
って、推定しようとするHD画素データyが演算され
る。領域切り出し回路109で、例えば上述したように
25個のSD画素データx1〜x25が切り出されると
き、(4)式におけるn、つまりタップ数は25であ
る。
【0032】
【数3】
【0033】図1に示す画像信号変換装置100の動作
を説明する。推定しようとする所定のHD画素データy
に対応して、入力端子101に供給されるSD画素デー
タより領域切り出し回路102で所定領域のSD画素デ
ータkiが切り出され、この切り出された各SD画素デ
ータkiに対してADRC回路103でADRC処理が
施されて空間クラス(主に空間内の波形表現のためのク
ラス分類)のクラス情報としての再量子化コードqiが
得られる。
【0034】また、上述した推定しようとするHD画素
データyに対応して、入力端子101に供給されるSD
画素データより領域切り出し回路104で所定領域のS
D画素データmi,niが切り出され、この切り出された
各SD画素データmi,niより動きクラス決定回路10
5で動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス分
類)を示すクラス情報MVが得られる。この動きクラス
情報MVと上述したADRC回路103で得られる再量
子化コードqiとから、クラスコード発生回路106
で、推定しようとするHD画素データyが属するクラス
を示すクラス情報としてのクラスコードCLが得られ
る。
【0035】また、入力端子101に供給されるSD画
素データがエラー検出回路108に供給され、SD画素
データのエラー状態が検出される。そして、エラー検出
回路108からのエラー状態の検出結果EDEによっ
て、ROMテーブル107-1〜107-nのうち、SD画
素データのエラー状態またはそれに最も近いエラー状態
に対応した線形推定式の係数データが記憶されているR
OMテーブルが選択される。この選択されたROMテー
ブルにクラスコードCLが読み出しアドレス情報として
供給され、そのクラスコードCLに対応した係数データ
wiが読み出される。
【0036】また、上述した推定しようとするHD画素
データyに対応して、入力端子101に供給されるSD
画素データより領域切り出し回路109で所定領域のS
D画素データxiが切り出される。そして、推定演算回
路110では、その切り出されたSD画素データxi
と、上述したように選択されたROMテーブルより読み
出された係数データwiとから、線形推定式を使用し
て、推定しようとするHD画素データyが演算される。
そして、推定演算回路110より順次出力されるHD画
素データyが出力端子111に導出される。
【0037】図1に示す画像信号変換装置100におい
ては、入力端子101に供給されるSD画素データのエ
ラー状態が検出され、そのエラー状態またはそれに最も
近いエラー状態に対応した係数データwiが読み出さ
れ、推定しようとするHD画素データyを求めるための
線形推定式に用いられる。そのため、NTSC方式のビ
デオ信号からハイビジョンのビデオ信号への変換処理を
常に適切に行うことができる利益がある。なお、領域切
り出し回路102および領域切り出し回路109を共通
に構成し、kiとxiを同じとすることも考えられる。
【0038】ところで、ROMテーブル107-1〜10
-nには、上述したようにそれぞれ各クラスに対応した
線形推定式の係数データが記憶されている。この係数デ
ータは、予め学習によって生成されたものである。ま
ず、この学習方法について説明する。(4)式の線形推
定式に基づく係数データwi(i=1〜n)を最小自乗
法により求める例を示すものとする。一般化した例とし
て、Xを入力データ、Wを予測係数、Yを予測値とし
て、(5)式の観測方程式を考える。この(5)式にお
いて、mは学習データ数を示し、nは予測タップの数を
示している。
【0039】
【数4】
【0040】(5)式の観測方程式により収集されたデ
ータに最小自乗法を適用する。この(5)式の観測方程
式をもとに、(6)式の残差方程式を考える。
【0041】
【数5】
【0042】(6)式の残差方程式から、各wiの最確
値は、(7)式のe2を最小にする条件が成り立つ場合
と考えられる。すなわち、(8)式の条件を考慮すれば
よいわけである。
【0043】
【数6】
【0044】つまり、(8)式のiに基づくn個の条件
を考え、これを満たすw1,w2,・・・,wnを算出す
ればよい。そこで、(6)式の残差方程式から、(9)
式が得られる。さらに、(9)式と(5)式とから、
(10)式が得られる。
【0045】
【数7】
【0046】そして、(6)式と(10)式とから、
(11)式の正規方程式が得られる。
【0047】
【数8】
【0048】(11)式の正規方程式は、未知数の数n
と同じ数の方程式を立てることが可能であるので、各w
iの最確値を求めることができる。この場合、掃き出し
法(Gauss-Jordanの消去法)等を用いて連立方程式を解
くことになる。
【0049】図7は、上述した予測係数の学習フローを
示している。学習を行うためには、入力信号と予測対象
となる教師信号を用意しておく。
【0050】まず、ステップST1で、教師信号より得
られる予測対象画素値と入力信号より得られる予測タッ
プのn個の画素値との組み合わせを学習データとして生
成する。次に、ステップST2で、学習データの生成が
終了したか否かを判定し、学習データの生成が終了して
いないときは、ステップST3でその学習データにおけ
る予測対象画素値が属するクラスを決定する。このクラ
スの決定は、予測対象画素値に対応して入力信号より得
られる所定数の画素値に基づいて行われ、上述したAD
RC処理による空間クラス等が決定される。
【0051】そして、ステップST4で、各クラス毎
に、ステップST1で生成された学習データ、すなわち
予測対象画素値と予測タップのn個の画素値とを使用し
て、(11)式に示すような正規方程式の生成をする。
ステップST1〜ステップST4の動作は、学習データ
の生成が終了するまで繰り返され、多くの学習データが
登録された正規方程式が生成される。
【0052】ステップST2で学習データの生成が終了
したときは、ステップST5で、各クラス毎に生成され
た正規方程式を解き、各クラス毎のn個の予測係数wi
を求める。そして、ステップST6で、クラス別にアド
レス分割されたメモリに予測係数wiを登録して、学習
フローを終了する。
【0053】次に、図1に示した画像信号変換装置10
0のROMテーブル107-1〜107-nに記憶されてい
る各クラス毎の係数データwiを、上述した学習の原理
によって予め生成する係数データ生成装置150の詳細
を説明する。図8は、係数データ生成装置150の構成
例を示している。
【0054】この係数データ生成装置150は、教師信
号としてのハイビジョンのビデオ信号を構成するHD画
素データが供給される入力端子151と、このHD画素
データに対して水平および垂直の間引きフィルタ処理を
行って、入力信号としてのNTSC方式のビデオ信号を
構成するSD画素データを得る間引き回路152と、こ
のSD画素データに所定のエラーを付加するエラー付加
回路153とを有している。
【0055】間引き回路152では、図示せずも、HD
画素データに対して、垂直間引きフィルタによってフィ
ールド内の垂直方向のライン数が1/2となるように間
引き処理が施されると共に、さらに水平間引きフィルタ
によって水平方向の画素数が1/2となるように間引き
処理が施される。したがって、SD画素とHD画素の位
置関係は、図2および図3に示すようになる。エラー付
加回路153からは所定のエラーが付加されたSD画素
データが出力されるが、係数データ生成装置150では
そのSD画素データのエラー状態に対応した係数データ
が生成される。エラー付加回路153では、例えばある
走査線上のデータを1画素分ずらす、特定の画素データ
の値を変化させる等の処理により、種々のエラーを付加
することが可能とされている。
【0056】また、係数データ生成装置150は、入力
端子151に供給されるHD画素データHDより得られ
る予測対象画素値としての複数個のHD画素データにそ
れぞれ対応して、エラー付加回路153より出力される
SD画素データSDより所定領域のSD画素データを順
次切り出す領域切り出し回路155と、この領域切り出
し回路155で順次切り出されたSD画素データに対し
てADRC処理を適用して、主に空間内の波形を表すク
ラス(空間クラス)を決定してクラス情報を出力するA
DRC回路156とを有している。
【0057】領域切り出し回路155は、上述した画像
信号変換装置100の領域切り出し回路102と同様に
構成される。この領域切り出し回路155からは、例え
ば図4に示すように、予測対象画素値としてのHD画素
データyに対応して、このHD画素データyの近傍に位
置するSD画素データk1〜k5が切り出される。また、
ADRC回路156も、上述した画像信号変換装置10
0のADRC回路103と同様に構成される。このAD
RC回路156からは、予測対象画素値としての各HD
画素データにそれぞれ対応して切り出された所定領域の
SD画素データ毎に再量子化コードqiが空間クラスを
示すクラス情報として出力される。
【0058】また、係数データ生成装置150は、上述
した予測対象画素値としての各HD画素データにそれぞ
れ対応して、エラー付加回路153より出力されるSD
画素データより所定領域のSD画素データを順次切り出
す領域切り出し回路157と、この領域切り出し回路1
57で切り出されたSD画素データより、主に動きの程
度を表すためのクラス(動きクラス)を決定してクラス
情報を出力する動きクラス決定回路158とを有してい
る。
【0059】領域切り出し回路157は、上述した画像
信号変換装置100の領域切り出し回路104と同様に
構成される。この領域切り出し回路157からは、例え
ば図5に示すように、予測対象画素値としてのHD画素
データyに対応して、このHD画素データyの近傍に位
置する10個のSD画素データm1〜m5,n1〜n5が切
り出される。また、動きクラス決定回路158も、上述
した画像信号変換装置100の動きクラス決定回路10
5と同様に構成される。この動きクラス決定回路105
からは、予測対象画素値としての各HD画素データにそ
れぞれ対応して切り出された所定領域のSD画素データ
毎に動きの指標である動きクラスのクラス情報MVが出
力される。
【0060】また、係数データ生成装置150は、AD
RC回路156より出力される空間クラスのクラス情報
としての再量子化コードqiと、動きクラス決定回路1
58より出力される動きクラスのクラス情報MVに基づ
いてクラスコードCLを得るためのクラスコード発生回
路159を有している。このクラスコード発生回路15
9は、上述した画像信号変換装置100のクラスコード
発生回路106と同様に構成される。このクラスコード
発生回路106からは、予測対象画素値としての各HD
画素データにそれぞれ対応して、そのHD画素データが
属するクラスを示すクラスコードCLが出力される。
【0061】また、係数データ生成装置150は、上述
した予測対象画素値としての各HD画素データにそれぞ
れ対応して、エラー付加回路153より出力されるSD
画素データより予測タップ値としての所定領域のSD画
素データを順次切り出す領域切り出し回路160を有し
ている。領域切り出し回路160は、上述した画像信号
変換装置100の領域切り出し回路109と同様に構成
される。この領域切り出し回路109からは、例えば図
6に示すように、予測対象画素値としてのHD画素デー
タyに対応して、このHD画素データyの近傍に位置す
る25個のSD画素データx1〜x25が切り出される。
【0062】また、係数データ生成装置150は、入力
端子151に供給されるHD画素データより得られる予
測対象画素値としての各HD画素データyと、予測対象
画素値としての各HD画素データyにそれぞれ対応して
領域切り出し回路160で順次切り出された予測タップ
画素値としてのSD画素データxiと、予測対象画素値
としての各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス
コード発生回路159より出力されるクラスコードCL
とから、各クラス毎に、n個の係数データwiを生成す
るための正規方程式((11)式参照)を生成する正規
方程式生成回路161を有している。
【0063】この場合、1個のHD画素データyとそれ
に対応するn個の予測タップ画素値との組み合わせで上
述した学習データが生成され、従って生成回路161で
は多くの学習データが登録された正規方程式が生成され
る。なお、図示しないが、領域切り出し回路160の前
段に時間合わせ用の遅延回路を配置することで、領域切
り出し回路160から正規方程式生成回路161に供給
されるSD画素データxiのタイミング合わせを行うこ
とができる。
【0064】また、係数データ生成装置150は、正規
方程式生成回路161で各クラス毎に生成された正規方
程式のデータが供給され、各クラス毎に生成された正規
方程式を解いて、各クラス毎の係数データ(予測係数)
wiを求める予測係数決定回路162と、この求められ
た係数データwiを記憶するメモリ163とを有してい
る。予測係数決定回路162では、正規方程式が例えば
掃き出し法などによって解かれて、係数データwiが求
められる。
【0065】図8に示す係数データ生成装置150の動
作を説明する。入力端子151には教師信号としてのハ
イビジョンのビデオ信号を構成するHD画素データが供
給され、そしてこのHD画素データに対して間引き回路
152で水平および垂直の間引き処理等が行われて入力
信号としてのNTSC方式のビデオ信号を構成するSD
画素データが得られる。そして、このSD画素データに
対してエラー付加回路153で所定のエラーが付加され
る。
【0066】また、入力端子151に供給されるHD画
素データより得られる予測対象画素値としての各HD画
素データyにそれぞれ対応して、エラー付加回路153
より出力されるSD画素データから領域切り出し回路1
55で所定領域のSD画素データkiが順次切り出さ
れ、この切り出された各SD画素データkiに対してA
DRC回路156でADRC処理が施されて空間クラス
(主に空間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス
情報としての再量子化コードqiが得られる。
【0067】また、予測対象画素値としての各HD画素
データyにそれぞれ対応して、エラー付加回路153よ
り出力されるSD画素データから領域切り出し回路15
7で所定領域のSD画素データmi,niが順次切り出さ
れ、この切り出された各SD画素データmi,niより動
きクラス決定回路158で動きクラス(主に動きの程度
を表すためのクラス分類)を示すクラス情報MVが得ら
れる。そして、このクラス情報MVと上述したADRC
回路156で得られる再量子化コードqiとからクラス
コード発生回路159で、予測対象画素値としての各H
D画素データyが属するクラスを示すクラス情報として
のクラスコードCLが得られる。
【0068】また、予測対象画素値としての各HD画素
データyにそれぞれ対応して、エラー付加回路153よ
り出力されるSD画素データから領域切り出し回路16
0で所定領域のSD画素データxiが順次切り出され
る。そして、入力端子151に供給されるHD画素デー
タより得られる予測対象画素値としての各HD画素デー
タyと、予測対象画素値としての各HD画素データyに
それぞれ対応して領域切り出し回路160で順次切り出
された予測タップ画素値としてのSD画素データxi
と、予測対象画素値としての各HD画素データyにそれ
ぞれ対応してクラスコード発生回路159より出力され
るクラスコードCLとから、正規方程式生成回路161
では、各クラス毎に、n個の係数データwiを生成する
ための正規方程式が生成される。そして、予測係数決定
回路162でその正規方程式が解かれ、各クラス毎の係
数データwiが求められ、その係数データwiはクラス別
にアドレス分割されたメモリ163に記憶される。
【0069】このように、図8に示す係数データ生成装
置150においては、エラー付加回路153で付加され
るエラーを順次変更することで、異なるエラー状態のS
D画素データに対応する係数データwiを順次生成する
ことができる。
【0070】なお、上述実施の形態においては、空間波
形を少ないビット数でパターン化する情報圧縮手段とし
て、ADRC回路103,156を設けることにした
が、これはほんの一例であり、信号波形のパターンの少
ないクラスで表現できるような情報圧縮手段であれば何
を設けるかは自由であり、例えばDPCM(Differenti
al Pulse Code Modulation)やVQ(Vector Quantizat
ion )等の圧縮手段を用いてもよい。
【0071】また、上述実施の形態においては、NTS
C方式のビデオ信号をハイビジョンのビデオ信号に変換
する例を示したが、この発明はそれに限定されるもので
なく、線形推定式を使用して第1の画像信号をこの第1
の画像信号と同じあるいはそれより多い画素数の第2の
画像信号に変換する場合に適用できることは勿論であ
る。
【0072】
【発明の効果】この発明によれば、線形推定式を使用し
て第1の画像信号をこの第1の画像信号と同じあるいは
それより多い画素数の第2の画像信号に変換する際に、
第1の画像信号のエラー状態に応じた係数データを選択
的に使用可能とするものであり、第1の画像信号のエラ
ー状態に応じて、変換処理を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としての画像信号変換装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】SD画素とHD画素の位置関係を説明するため
の略線図である。
【図3】SD画素とHD画素の位置関係を説明するため
の略線図である。
【図4】空間クラス分類に使用するSD画素データを説
明するための略線図である。
【図5】動きクラス分類に使用するSD画素データを説
明するための略線図である。
【図6】推定演算に使用するSD画素データを説明する
ための略線図である。
【図7】予測係数の学習フローを示すフローチャートで
ある。
【図8】係数データ生成装置の構成例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
100・・・画像信号変換装置、101・・・入力端
子、102,104,109・・・領域切り出し回路、
103・・・ADRC回路、105・・・動きクラス決
定回路、106・・・クラスコード発生回路、107-1
〜107-n・・・ROMテーブル、108・・・エラー
検出回路、110・・・推定演算回路、111・・・出
力端子、150・・・係数データ生成装置、151・・
・入力端子、152・・・間引き回路、153・・・エ
ラー付加回路、155,157,160・・・領域切り
出し回路、156・・・ADRC回路、158・・・動
きクラス決定回路、159・・・クラスコード発生回
路、161・・・正規方程式生成回路、162・・・予
測係数決定回路、163・・・メモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の画像信号を、この第1の画像信号
    と同じあるいはそれより多い画素数の第2の画像信号に
    変換するようにした画像信号変換装置において、 上記第1の画像信号から第1の領域の画素の信号を切り
    出す第1の画素切り出し手段と、 上記第1の画素切り出し手段により切り出された上記第
    1の領域の画素の信号のレベル分布パターンを検出し、
    このパターンに基づいて推定しようとする上記第2の画
    像信号を構成する所定画素の信号が属するクラスを決定
    してクラス情報を出力するクラス決定手段と、 それぞれ上記クラス情報で示される各クラスに対応した
    線形推定式の係数データを記憶すると共に、それぞれ上
    記第1の画像信号の異なるエラー状態に対応した線形推
    定式の係数データを記憶する複数の係数データ記憶部を
    持つ係数データ記憶手段と、 上記第1の画像信号のエラー状態を検出するエラー検出
    手段と、 上記エラー検出手段で検出されるエラー状態に基づいて
    上記複数の係数データ記憶部より選択された一の係数デ
    ータ記憶部から、上記クラス決定手段より出力される上
    記クラス情報に対応した係数データを読み出して出力す
    る係数データ出力手段と、 上記第1の画像信号から第2の領域の画素の信号を切り
    出す第2の画素切り出し手段と、 上記係数データ出力手段より出力された上記係数データ
    と、上記第2の画素切り出し手段により切り出された上
    記第2の領域の画素の信号とから、上記線形推定式を用
    いて上記第2の画像信号を構成する所定画素の信号を演
    算して出力する画像信号出力手段とを備えることを特徴
    とする画像信号変換装置。
  2. 【請求項2】 第1の画像信号を、この第1の画像信号
    と同じあるいはそれより多い画素数の第2の画像信号に
    変換するようにした画像信号変換方法において、 上記第1の画像信号から第1の領域の画素の信号を切り
    出す第1のステップと、 上記第1のステップで切り出された上記第1の領域の画
    素の信号のレベル分布パターンを検出し、このパターン
    に基づいて推定しようとする上記第2の画像信号を構成
    する所定画素の信号が属するクラスを決定してクラス情
    報を出力する第2のステップと、 上記第1の画像信号のエラー状態を検出する第3のステ
    ップと、 それぞれ上記クラス情報で示される各クラスに対応した
    線形推定式の係数データを記憶すると共に、それぞれ上
    記第1の画像信号の異なるエラー状態に対応した線形推
    定式の係数データを記憶する複数の係数データ記憶部の
    うち、上記第3のステップで検出されるエラー状態に基
    づいて選択された一の係数データ記憶部から、上記第2
    のステップで出力されるクラス情報に対応した係数デー
    タを読み出して出力する第4のステップと、 上記第1の画像信号から第2の領域の画素の信号を切り
    出す第5のステップと、 上記第4のステップで出力された上記係数データと、上
    記第5のステップで切り出された上記第2の領域の画素
    の信号とから、上記線形推定式を用いて上記第2の画像
    信号を構成する所定画素の信号を演算して出力する第6
    のステップとを備えることを特徴とする画像信号変換方
    法。
  3. 【請求項3】 第1の画像信号を、この第1の画像信号
    より画素数の多い第2の画像信号に変換する際に使用さ
    れる線形推定式の係数データを生成する装置において、 上記第2の画像信号に対応する教師信号を処理して上記
    第1の画像信号に対応する第1の入力信号を得る第1の
    信号処理手段と、 上記第1の入力信号を処理して所定のエラーを持つ第2
    の入力信号を得る第2の信号処理手段と、 上記教師信号を構成する複数の画素の信号にそれぞれ対
    応して、上記第2の入力信号より第1の領域の画素の信
    号を順次切り出す第1の画素切り出し手段と、 上記第1の画素切り出し手段により順次切り出された上
    記第1の領域の画素の信号のレベル分布のパターンを検
    出し、このパターンに基づいて上記教師信号を構成する
    上記複数の画素の信号がそれぞれ属するクラスを決定し
    てクラス情報を出力するクラス決定手段と、 上記教師信号を構成する上記複数の画素の信号にそれぞ
    れ対応して、上記第2の入力信号より第2の領域の画素
    の信号を順次切り出す第2の画素切り出し手段と、 上記クラス決定手段より出力される上記教師信号を構成
    する上記複数の画素の信号がそれぞれ属するクラスを示
    すクラス情報と、上記教師信号を構成する上記複数の画
    素の信号と、上記第2の画素切り出し手段により順次切
    り出された上記第2の領域の画素の信号とから、各クラ
    ス毎に上記係数データをそれぞれ得るための正規方程式
    を生成する正規方程式生成手段と、 上記正規方程式を解いて上記各クラス毎の係数データを
    得る係数データ演算手段とを備えることを特徴とする係
    数データ生成装置。
  4. 【請求項4】 第1の画像信号を、この第1の画像信号
    より画素数の多い第2の画像信号に変換する際に使用さ
    れる線形推定式の係数データを生成する方法において、 上記第2の画像信号に対応する教師信号を処理して上記
    第1の画像信号に対応する第1の入力信号を得る第1の
    ステップと、 上記第1の入力信号を処理して所定のエラーを持つ第2
    の入力信号を得る第2のステップと、 上記教師信号を構成する複数の画素の信号にそれぞれ対
    応して、上記第2の入力信号より第1の領域の画素の信
    号を順次切り出す第3のステップと、 上記第3のステップで順次切り出された上記第1の領域
    の画素の信号のレベル分布のパターンを検出し、このパ
    ターンに基づいて上記教師信号を構成する上記複数の画
    素の信号がそれぞれ属するクラスを決定してクラス情報
    を出力する第4のステップと、 上記教師信号を構成する上記複数の画素の信号にそれぞ
    れ対応して、上記第2の入力信号より第2の領域の画素
    の信号を順次切り出す第5のステップと、 上記第4のステップで出力される上記教師信号を構成す
    る上記複数の画素の信号がそれぞれ属するクラスを示す
    クラス情報と、上記教師信号を構成する上記複数の画素
    の信号と、上記第5のステップで順次切り出された上記
    第2の領域の画素の信号とから、各クラス毎に上記係数
    データをそれぞれ得るための正規方程式を生成する第6
    のステップと、 上記第6のステップで生成される正規方程式を解いて上
    記各クラス毎の係数データを得る第7のステップとを備
    えることを特徴とする係数データ生成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7814509B2 (en) 2003-09-08 2010-10-12 Sony Corporation Receiving apparatus, receiving method, storage medium, and program

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