JPH1135547A - N−アルキルグリコール酸アミド硫酸エステル塩の製造方法 - Google Patents

N−アルキルグリコール酸アミド硫酸エステル塩の製造方法

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JPH1135547A
JPH1135547A JP19996097A JP19996097A JPH1135547A JP H1135547 A JPH1135547 A JP H1135547A JP 19996097 A JP19996097 A JP 19996097A JP 19996097 A JP19996097 A JP 19996097A JP H1135547 A JPH1135547 A JP H1135547A
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acid amide
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Yousen Mizushima
洋泉 水島
Takeshi Kabaru
武史 香春
Hiroyuki Yamada
博之 山田
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色相並びに臭気の改善されたN−アルキルグ
リコール酸アミド硫酸エステル塩の製造方法の提供。 【解決手段】 ヨウ素価が 1.0以下でかつ長鎖脂肪族ニ
トリルの含有量が 1.0重量%未満のアルキル1級アミン
と、グリコール酸、グリコール酸縮合物あるいはグリコ
ール酸アルキルエステルとを反応させて、N−アルキル
グリコール酸アミドを得、さらに炭素数5〜22の直鎖、
分岐鎖又は環状のアルカンの存在下に、N−アルキルグ
リコール酸アミドに対して0.97〜1.05モル倍のクロルス
ルホン酸を用いて硫酸化した後、塩基性物質にて中和し
て、N−アルキルグリコール酸アミド硫酸エステル塩(I
II) を得る。 【化1】 〔式中、R は炭素数6〜22の直鎖のアルキル基、M はカ
チオンを示す〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はN−アルキルグリコ
ール酸アミド硫酸エステル塩の製造方法に関し、詳しく
は、色相並びに臭気の改善されたN−アルキルグリコー
ル酸アミド硫酸エステル塩の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】頭髪、
身体、食器等の洗浄剤として、起泡性に優れ、毛髪、皮
膚、眼に対する刺激が低く、生分解性にも優れる界面活
性剤としてN−アルキルアミドアルカノール硫酸エステ
ル塩が知られている(特開平7−267917号)。これらの
中で望ましい界面活性剤としてN−アルキルグリコール
酸アミド硫酸エステル塩がある。
【0003】このN−アルキルグリコール酸アミド硫酸
エステル塩を製造する方法としては、まず対応する長鎖
アルキル1級アミンとグリコール酸、グリコール酸縮合
物もしくはグリコール酸アルキルエステルを反応させて
N−アルキルグリコール酸アミドを得(特開平7−2679
17号)、次にこれを炭素数5〜22の直鎖、分岐鎖又は環
状のアルカンの存在下にクロルスルホン酸を用いて硫酸
化及び中和する方法(特開平8−283228号)が知られて
いる。
【0004】これらの方法より製造されるN−アルキル
グリコール酸アミド硫酸エステルは褐色〜黒褐色に着色
しており、さらに不快な臭気を有するという問題点があ
った。毛髪、皮膚、食器等の洗浄剤として用いる場合、
着色や臭気はその洗浄剤としての商品価値を左右する重
要な特性であり、これらの改善が強く望まれていた。
【0005】従って、本発明の目的は、色相並びに臭気
の改善されたN−アルキルグリコール酸アミド硫酸エス
テル塩の製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の現状
に鑑み、色相並びに臭気の改善されたN−アルキルグリ
コール酸アミド硫酸エステル塩の工業的製造方法を鋭意
検討した結果、ヨウ素価が 1.0以下で、且つ長鎖脂肪族
ニトリルの含有量が 1.0重量%未満の対応する長鎖アル
キル1級アミンを用いてグリコール酸、グリコール酸縮
合物、あるいはグリコール酸アルキルエステルと反応さ
せてN−アルキルグリコール酸アミドを得、さらに炭素
数5〜22の直鎖、分岐鎖又は環状のアルカンの存在下
に、N−アルキルグリコール酸アミドに対して0.97〜1.
05モル倍のクロルスルホン酸を用いて硫酸化反応を行う
ことにより上記目的を達成し得ることを見出し、本発明
を完成した。
【0007】即ち、本発明は、一般式(I) R-NH2 (I) 〔式中、R は炭素数6〜22の直鎖のアルキル基を示
す。〕で表されるアルキル1級アミンとグリコール酸あ
るいはグリコール酸縮合物ないしはグリコール酸アルキ
ルエステルとをアミド化反応して、一般式(II)
【0008】
【化3】
【0009】〔式中、R は前記の意味を示す。〕で表さ
れるN−アルキルグリコール酸アミドを得、次いでこれ
をクロルスルホン酸で硫酸化した後、塩基性物質にて中
和して、一般式(III)
【0010】
【化4】
【0011】〔式中、R は前記の意味を示し、M はカチ
オンを示す。〕で表されるN−アルキルグリコール酸ア
ミド硫酸エステル塩を製造するに際し、一般式(I)で
表されるアルキル1級アミンとして、ヨウ素価が 1.0以
下でかつ長鎖脂肪族ニトリルの含有量が 1.0重量%未満
のものを用いて、グリコール酸、グリコール酸縮合物あ
るいはグリコール酸アルキルエステルと反応させて、一
般式(II)で表されるN−アルキルグリコール酸アミド
を得、さらに炭素数5〜22の直鎖、分岐鎖又は環状のア
ルカンの存在下に、N−アルキルグリコール酸アミドに
対して0.97〜1.05モル倍のクロルスルホン酸を用いて硫
酸化反応を行うことを特徴とする、色相並びに臭気の改
善されたN−アルキルグリコール酸アミド硫酸エステル
塩の製造方法を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0013】上記一般式(I)、(II)、(III)におい
て、R は炭素数6〜22の直鎖アルキル基を示すが、具体
的には、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル
基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル
基、エイコシル基、ドコシル基等が挙げられ、炭素数10
〜14の直鎖アルキル基、特に直鎖飽和アルキル基が好ま
しい。
【0014】一方、M はカチオンを示すが、具体的に
は、Na、K 、Li等のアルカリ金属、Ba、Ca、Mg等のアル
カリ土類金属、又はアンモニア、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチ
ルアミン、ジメチルアミン、塩基性アミノ酸等の通常の
アニオン界面活性剤の対イオンとして用いられる塩基性
アミン類のプロトン付加体(カチオン)が挙げられる。
このようなカチオンとしてNa+ が起泡性の点で特に好ま
しい。
【0015】本発明の製造方法によると、前記一般式
(III)で表されるN−アルキルグリコール酸アミド硫酸
エステル塩(以下N−アルキルグリコール酸アミド硫酸
エステル塩(III) と略記)は、上記一般式(I)で表さ
れる対応する炭素数6〜22のアルキル1級アミン(以下
アルキル1級アミン(I)と略記)をグリコール酸、グ
リコール酸縮合物、もしくはグリコール酸アルキルエス
テルとアミド化反応して、上記一般式(II)で表される
N−アルキルグリコール酸アミド(以下N−アルキルグ
リコール酸アミド(II)と略記)を得、これを炭素数5
〜22の直鎖、分岐鎖、又は環状のアルカンの存在下でク
ロルスルホン酸で硫酸化し、更に塩基性物質で中和する
ことにより得られるが、本発明の製造方法の好ましい実
施態様を以下に示す。
【0016】反応器に、例えばグリコール酸水溶液を仕
込み、特願平8−10161 号に記載の方法に従い、加熱攪
拌しながら脱水を行う。必要により減圧あるいは脱水触
媒の添加により脱水縮合反応を促進させる。その後ヨウ
素価が 1.0以下、さらに好ましくはヨウ素価が 0.5以下
で長鎖脂肪族ニトリルが 1.0重量%未満のアルキル1級
アミン(I)を混合してアミド化反応を行う。
【0017】アルキル1級アミン(I)の使用量はグリ
コール酸に対し 0.7〜1.5 当量、好ましくは 0.9〜1.1
当量、更に好ましくは0.95〜1.05当量である。アルキル
1級アミン(I)の使用量が 0.7〜1.5 当量の範囲内で
あれば、原料のグリコール酸もしくはその縮合物や、ア
ルキル1級アミン(I)が系内に多量に残存せず好まし
い。
【0018】アミド化反応の温度は50〜250 ℃の範囲が
好ましく、 100〜170 ℃の範囲が更に好ましい。又、反
応中、水蒸気等を吹き込んでも良い。
【0019】本発明に用いられるアルキル1級アミン
(I)のヨウ素価が 1.0以下であれば着色の少ないN−
アルキルグリコール酸アミド硫酸エステル塩(III) を得
ることができる。更にアルキル1級アミン(I)中の長
鎖脂肪族ニトリルの含有量が1.0 重量%未満であれば、
臭気の少ないN−アルキルグリコール酸アミド硫酸エス
テル塩(III)を製造することができる。
【0020】ここで用いられるアルキル1級アミン
(I)としては、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デ
シルアミン、ドデシルアミン、テトラデシルアミン、ヘ
キサデシルアミン、オクタデシルアミン等が挙げられ、
デシルアミン、ドデシルアミン、テトラデシルアミンが
好ましい。
【0021】次に得られたN−アルキルグリコール酸ア
ミド(II)と炭素数5〜22の直鎖、分岐鎖又は環状のア
ルカンを仕込み、攪拌しながらN−アルキルグリコール
酸アミド(II)に対して、0.97〜1.05モル倍のクロルス
ルホン酸を用い、特開平8−283228号記載の方法により
硫酸化反応を行う。クロルスルホン酸の使用量を、N−
アルキルグリコール酸アミドに対して、0.97〜1.05モル
倍とすることで着色の少ないN−アルキルグリコール酸
アミド硫酸エステル塩(III)を得ることができる。クロ
ルスルホン酸の使用量が0.97モル倍未満の場合には、着
色は少ないが、硫酸化反応率が低下し、製品中に多量の
N−アルキルグリコール酸アミドが残存するため好まし
くない。又、クロルスルホン酸の使用量が1.05モル倍を
越えると著しい着色が生じるため好ましくない。
【0022】ここで用いられる炭素数5〜22の直鎖、分
岐鎖又は環状のアルカンとしては、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、トリデカ
ン、テトラデカン、ヘキサデカン、オクタデカン、ドコ
サン、イソペンタン、2−メチルペンタン、3−メチル
ペンタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘ
プタン、メチルシクロヘキサン等を例示することができ
る。除去のしやすさ、入手性、経済性などの面からヘキ
サンが特に好ましい。
【0023】アルカンの添加量はN−アルキルグリコー
ル酸アミド(II)に対し、通常5〜20重量倍である。硫
酸化反応の温度は−30〜120 ℃が好ましく、0〜70℃の
範囲が更に好ましい。硫酸化反応の時間は通常 0.5〜24
時間である。上記のような方法で得られたN−アルキル
アミドアルカノール硫酸エステルは、塩基性物質で中和
することにより、N−アルキルアミドアルカノール硫酸
エステル塩(III) とすることができ、このN−アルキル
アミドアルカノール硫酸エステル塩(III) は各種洗浄剤
の基剤として使用することができる。
【0024】ここで用いられる塩基性物質としては、ア
ルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸
塩あるいは重炭酸塩、アンモニア、総炭素数2〜9のア
ルカノールアミン、総炭素数1〜22のアルキルアミンも
しくはアルケニルアミン、炭素数1〜18のアルキルもし
くはアルケニル置換ピリジン、又は塩基性アミノ酸が挙
げられ、具体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム、水酸化バリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機アルカ
リ、あるいはアンモニア、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、メチルアミ
ン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、デシルアミ
ン、ドデシルアミン、テトラデシルアミン、ヘキサデシ
ルアミン、オクタデシルアミン、塩基性アミノ酸等を挙
げることができ、好ましくはアンモニア、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンで
ある。これらを水溶液又はアルコール溶液として硫酸エ
ステルの中和に供する。中和度は任意に設定することが
できる。
【0025】塩基性物質の使用量は、上記反応で得られ
た硫酸エステルに対し 0.9〜1.5 倍当量であり、水、エ
タノール、メタノール等の溶媒中、−50〜80℃で 0.1〜
1時間中和反応させればよい。
【0026】このような中和反応により得られる、N−
アルキルアミドアルカノール硫酸エステル塩(III) は、
色相が良好であり、かつ不快な臭気を有さないため、洗
浄剤基剤として有効に用いることができる。
【0027】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を
更に詳しく説明する。ただし、これらの例は本発明を制
限するものではない。なお、本発明の実施例及び比較例
におけるN−アルキルグリコール酸アミド硫酸エステル
塩の匂い評価は専門パネラーによる官能評価で行った。
表1にN−アルキルグリコール酸アミド硫酸エステル塩
の匂い評価基準を示す。
【0028】
【表1】
【0029】実施例1 攪拌機、冷却管、温度計、滴下ロートを備えた2リット
ルの4つ口フラスコに、69.2%グリコール酸水溶液439.
60g(4.0 モル)を仕込み、減圧下で水分を留去した。
そこへドデシルアミン(ヨウ素価0.28、ラウロニトリル
0.05重量%含有)743 g(4.0 モル)を1時間30分かけ
て滴下した。その後系内を 100℃に維持しつつ攪拌を継
続し、反応及び熟成を5時間行ったところ、反応率が9
4.8%に達した。この粗反応液を150℃に昇温し、系内圧
力を50mmHg、吹き込み量を100g/Hrに設定して、全吹き
込み量が粗反応液との重量比で 0.5になるまで水蒸気を
吹き込んだ後、冷却した。攪拌機、冷却管、温度計、滴
下ロートを備えた2リットルの4つ口フラスコ中で、こ
のN−ドデシルグリコール酸アミド 100g(0.41モル)
をn−ヘキサン1000g中に分散させた後、クロロスルホ
ン酸47.88 g(0.41モル)を1時間かけて滴下した。滴
下終了後、2時間攪拌した後、高速液体クロマトグラフ
ィーを用いて硫酸化率を測定したところ、硫酸化反応率
は99.5%であった。この反応混合液を水酸化ナトリウム
水溶液を用いて中和した後、水及びエタノールを添加
し、分液ロートを用いてn−ヘキサン相と分離した後、
減圧下で水の一部と溶剤を留去して、約30%のN−ドデ
シルグリコール酸アミド硫酸エステルナトリウム塩水溶
液を得た。これらの処理条件、色相及び匂いの評価結果
を表2に示した。
【0030】実施例2〜4 実施例1で得られたN−ドデシルグリコール酸アミドを
用い、クロルスルホン酸の仕込比以外は実施例1と全く
同様の条件で硫酸化反応を行い、約30%のN−ドデシル
グリコール酸アミド硫酸エステルナトリウム塩水溶液を
得た。これらの処理条件及び評価結果を表2に示した。
【0031】実施例5〜7 ヨウ素価及びラウロニトリル含有量の異なるドデシルア
ミンを用い、それ以外は実施例1と全く同様の条件下で
約30%のN−ドデシルグリコール酸アミド硫酸エステル
ナトリウム塩水溶液を製造した。これらの処理条件、ド
デシルアミンの品質及び評価結果を表2に示した。
【0032】比較例1〜2 実施例1で得られたN−ドデシルグリコール酸アミドを
用い、クロルスルホン酸の仕込比以外は実施例1と全く
同様の条件で硫酸化反応を行い、約30%のN−ドデシル
グリコール酸アミド硫酸エステルナトリウム塩水溶液を
得た。これらの処理条件及び評価結果を表3に示した。
【0033】比較例3〜5 ヨウ素価及びラウロニトリル含有量の異なるドデシルア
ミンを用い、それ以外は実施例1と全く同様の条件下
で、約30%のN−ドデシルグリコール酸アミド硫酸エス
テルナトリウム塩水溶液を製造した。これらの処理条
件、ドデシルアミンの品質、及び評価結果を表3に示し
た。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】注) *1 N−ドデシルグリコール酸アミド1モルに対するク
ロルスルホン酸の仕込量(モル) *2 HPLCにより測定 *3 ガードナー:数値が小さいほど色相が良好

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) R-NH2 (I) 〔式中、R は炭素数6〜22の直鎖のアルキル基を示
    す。〕で表されるアルキル1級アミンとグリコール酸あ
    るいはグリコール酸縮合物ないしはグリコール酸アルキ
    ルエステルとをアミド化反応して、一般式(II) 【化1】 〔式中、R は前記の意味を示す。〕で表されるN−アル
    キルグリコール酸アミドを得、次いでこれをクロルスル
    ホン酸で硫酸化した後、塩基性物質にて中和して、一般
    式(III) 【化2】 〔式中、R は前記の意味を示し、M はカチオンを示
    す。〕で表されるN−アルキルグリコール酸アミド硫酸
    エステル塩を製造するに際し、一般式(I)で表される
    アルキル1級アミンとして、ヨウ素価が 1.0以下、好ま
    しくは0.5 以下でかつ長鎖脂肪族ニトリルの含有量が
    1.0重量%未満のものを用いて、グリコール酸、グリコ
    ール酸縮合物あるいはグリコール酸アルキルエステルと
    反応させて、一般式(II)で表されるN−アルキルグリ
    コール酸アミドを得、さらに炭素数5〜22の直鎖、分岐
    鎖又は環状のアルカン、好ましくはヘキサンの存在下
    に、N−アルキルグリコール酸アミドに対して0.97〜1.
    05モル倍のクロルスルホン酸を用いて硫酸化反応を行う
    ことを特徴とする、色相並びに臭気の改善されたN−ア
    ルキルグリコール酸アミド硫酸エステル塩の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(I)、(II)及び(III)におい
    て、R が炭素数10〜14の直鎖アルキル基、好ましくはド
    デシル基である請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 M がアルカリ金属、アルカリ土類金属、
    又は塩基性アミン類のプロトン付加体、好ましくはNa+
    である請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(I)で表されるアルキル1級ア
    ミンをグリコール酸に対し 0.7〜1.5 当量、好ましくは
    0.9〜1.1 当量、更に好ましくは0.95〜1.05当量使用
    し、アミド化反応を50〜250 ℃、好ましくは 100〜170
    ℃で行なう請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 炭素数5〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の
    アルカンの添加量が一般式(II)で表されるN−アルキ
    ルグリコール酸アミドに対し5〜20重量倍である請求項
    1〜4のいずれか一項に記載の製造方法。
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