JPH11354896A - 光半導体装置 - Google Patents

光半導体装置

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JPH11354896A
JPH11354896A JP14373899A JP14373899A JPH11354896A JP H11354896 A JPH11354896 A JP H11354896A JP 14373899 A JP14373899 A JP 14373899A JP 14373899 A JP14373899 A JP 14373899A JP H11354896 A JPH11354896 A JP H11354896A
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semiconductor
layer
mode
semiconductor device
well layer
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JP14373899A
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English (en)
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Minoru Okamoto
稔 岡本
Hiroyasu Motai
宏泰 馬渡
Norifumi Sato
佐藤  憲史
Yoshio Itaya
義夫 板屋
Kunishige Oe
邦重 尾江
Katsuaki Kiyoku
克明 曲
Osamu Mikami
修 三上
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板上に半導体量子井戸層を形成して
いる光半導体装置において、TMモードがTEモードと
ほゞ等しいかそれよりも大きな利得係数を有するように
する。 【解決手段】 半導体量子井戸層を構成している井戸層
としての半導体層が半導体基板を構成している半導体と
等しい格子定数を有する半導体を用いて形成され、半導
体量子井戸層を構成しているバリア層としての半導体層
が半導体基板を構成している半導体に比し小さな格子定
数を有する半導体を用いて形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板上に、
バリア層としての第1の半導体層と井戸層としての第2
の半導体層とが積層されている構造を有する半導体量子
井戸層が、エピタキシャル成長法によって形成されてい
る構造を有する、半導体レ―ザ、半導体光増幅器などの
光半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体基板上に、バリア層として
の第1の半導体層と井戸層としての第2の半導体層とが
積層されている構造を有する半導体量子井戸層が、エピ
タキシャル成長法によって形成されている構造を有し、
そして、半導体量子井戸層を構成しているバリア層とし
ての第1の半導体層が、半導体基板を構成している半導
体と等しい格子定数を有する半導体を用いてエピタキシ
ャル成長法によって形成されていて、半導体基板と格子
整合しているとともに、井戸層としての第2の半導体層
が、半導体基板を構成している半導体と等しい格子定数
を有する半導体を用いてエピタキシャル成長法によって
形成されていて、半導体基板と格子整合していることに
よって、井戸層としての第2の半導体層についても、ま
たバリア層としての第1の半導体層についても、ともに
面方向の引張り応力を実効的に受けていない、という光
半導体装置(以下、簡単のため、従来の光半導体装置の
第1の実施例と称する)が種々提案されている。
【0003】また、従来、上述した従来の光半導体装置
の第1の実施例の場合と同様に半導体基板上に、バリア
層としての第1の半導体層と井戸層としての第2の半導
体層とが積層されている構造を有する半導体量子井戸層
が、エピタキシャル成長法によって形成されている構造
を有するが、半導体量子井戸層を構成しているバリア層
としての第1の半導体層が、半導体基板を構成している
半導体と等しい格子定数を有する半導体を用いてエピタ
キシャル成長法によって形成されていて、半導体基板と
格子整合しているが、井戸層としての第2の半導体層
が、半導体基板を構成している半導体に比し小さな格子
定数を有する半導体を用いてエピタキシャル成長法によ
って形成されていて、半導体基板と格子整合しているこ
とによって、バリア層としての第1の半導体層について
は、面方向の引張り応力を実効的に受けていないが、井
戸層としての第2の半導体層については、面方向の引張
り応力を実効的に受けている、という光半導体装置(以
下、簡単のため、従来の光半導体装置の第2の実施例と
称する)が試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の光半導
体装置の第1の実施例の場合、井戸層としての第2の半
導体層についても、またバリア層としての第1の半導体
層についても、ともに面方向の引張り応力を実効的に受
けていないので、半導体量子井戸層が、TMモ―ド(電
界が膜面と垂直なモ―ド)の利得係数とTEモ―ド(電
界が膜面と平行なモ―ド)の利得係数との間にTMモ―
ドの利得係数がTEモ―ドの利得係数に比し小さい関係
で利得係数差を有する、という利得係数を有している。
【0005】このため、上述した従来の光半導体装置の
第1の実施例によれば、半導体レ―ザを構成している場
合、その半導体レ―ザが、TMモ―ドで発振することが
望まれても、TEモ―ドでしか発振せず、また、半導体
光増幅器を構成している場合、TMモ―ドの増幅利得が
TEモ―ドの増幅利得とほぼ等しいか、またはTEモ―
ドの増幅利得に比し大きい、という増幅利得を呈するこ
とが望まれても、TMモ―ドの増幅利得がTEモ―ドの
増幅利得に比し小さい、という増幅利得しか呈しなかっ
た。
【0006】また、上述した従来の光半導体装置の第2
の実施例の場合、バリア層としての第1の半導体層につ
いては、面方向の引張り応力を実効的に受けていない
が、井戸層としての第2の半導体層については、面方向
の引張り応力を実効的に受けているので、半導体量子井
戸層が、TMモ―ドの利得係数に関し、上述した従来の
光半導体装置の第1の実施例の場合に比し大きな値を有
している、という利得係数を有している。
【0007】しかしながら、上述した従来の光半導体装
置の第2の実施例の場合、半導体量子井戸層がTMモ―
ドの利得係数とTEモ―ドの利得係数との間に利得係数
差を有していない、という利得係数を有しているものと
することは、実際上、きわめて困難であったとともに、
TMモ―ドがTEモ―ドに比し大きな利得係数を有す
る、という利得係数を有している場合においても、TM
モ―ドの利得係数がある値以上に大きい、という利得係
数を有しているものとすることも、実際上、きわめて困
難であった。
【0008】従って、上述した従来の光半導体装置の第
2の実施例の場合、半導体レ―ザを構成している場合、
その半導体レ―ザが、TMモ―ドで発振することが望ま
れても、実際上、TEモ―ドでしか発振しないか、発振
するとしてもきわめて低い強度でしか発振せず、また、
半導体光増幅器を構成している場合、TMモ―ドの増幅
利得がTEモ―ドの増幅利得とほぼ等しい、という増幅
利得が望まれても、実際上、それができず、またTMモ
―ドの増幅利得がTEモ―ドの増幅利得に比し大きい、
という増幅利得を呈することができるとしても、実際
上、TMモ―ドの増幅利得がTEモ―ドの増幅利得に比
しある値以上に大きい、という増幅利得を呈しなかっ
た。
【0009】よって、本発明は、半導体レ―ザを構成し
ている場合、その半導体レ―ザが、上述した従来の光半
導体装置の第1及び第2の実施例の場合と同様にTEモ
―ドで発振し、または上述した従来の光半導体装置の第
2の実施例の場合においてTMモ―ドで発振する場合に
比し格段的に高い強度で、TMモ―ドで発振し、また半
導体光増幅器を構成している場合、TMモ―ドの増幅利
得がTEモ―ドの増幅利得とほぼ等しいか、またはTE
モ―ドの増幅利得に比し上述した従来の光半導体装置の
第2の実施例の場合でとり得るある値以上に大きい、と
いう増幅利得を呈する、新規な光半導体装置を提案せん
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による光半導体装
置は、従来提案されている光半導体装置と同様に、半導
体基板上に、バリア層としての第1の半導体層と井戸層
としての第2の半導体層とが積層されている構造を有す
る半導体量子井戸層が、エピタキシャル成長法によって
形成されている構造を有する。
【0011】しかしながら、本発明による光半導体装置
は、このような構成を有する光半導体装置において、上
記半導体井戸層を構成している井戸層としての第2の半
導体層が、上記半導体基板を構成している半導体と等し
い格子定数を有する半導体を用いてエピタキシャル成長
法によって形成されていて、上記半導体基板と格子整合
しているが、上記バリア層としての第1の半導体層が、
上記半導体基板を構成している半導体に比し小さな格子
定数を有する半導体を用いてエピタキシャル成長法によ
って形成されていて、上記半導体基板と格子整合してい
ることによって、上記井戸層としての第2の半導体層に
ついては、面方向の引張り応力を実効的に受けていない
が、上記バリア層としての第1の半導体層については、
面方向の引張り応力を実効的に受けている。
【0012】
【作用・効果】本発明による光半導体装置による場合、
半導体量子井戸層において、その井戸層としての第2の
半導体層については、従来の光半導体装置の第1の実施
例の場合と同様に、面方向の引張り応力を実効的に受け
ていないとしても、バリア層としての第1の半導体層に
ついては、面方向の引張り応力を実効的に受けているの
で、半導体量子井戸層が、上述した従来の光半導体装置
の第2の実施例の場合と同様に、TMモ―ドの利得係数
に関し、上述した従来の光半導体装置の第1の実施例の
場合に比し大きな値を有している。
【0013】しかしながら、本発明による光半導体装置
の場合、上述した従来の光半導体装置の第2の実施例の
ように井戸層としての第2の半導体層について面方向の
引張り応力を実効的に受けている、という構成をとって
いるのではなく、バリア層としての第1の半導体層につ
いて、面方向の引張り応力を実効的に受けている構成を
とっているので、半導体量子井戸層が、TMモ―ドの利
得係数とTEモ―ドの利得係数との間に利得係数差を有
していない、という利得係数を有しているものとするこ
とが、実際上、上述した従来の光半導体装置の第2の実
施例の場合に比し容易であるとともに、TMモ―ドがT
Eモ―ドに比し大きな利得係数を有する、という利得係
数を有している場合において、TMモ―ドの利得係数が
上述した従来の光半導体装置の第2の実施例の場合にと
り得る値以上に大きい、という利得係数を有しているも
のとすることも、実際上、容易である。
【0014】このため、本発明による光半導体装置の場
合、半導体レ―ザを構成している場合、その半導体レ―
ザが、上述した従来の光半導体装置の第1及び第2の実
施例の場合と同様に、TEモ―ドで発振し、または上述
した従来の光半導体装置の第2の実施例の場合において
TMモ―ドで発振する場合に比し格段的に高い強度で、
TMモ―ドで発振し、また、半導体光増幅器を構成して
いる場合、TMモ―ドの増幅利得が、TEモ―ドの増幅
利得とほぼ等しいか、またはTEモ―ドの増幅利得に比
し上述した従来の光半導体装置の第2の実施例の場合で
とり得るある値以上に大きい、という増幅利得を呈す
る。
【0015】
【実施例1】次に、図1を伴って、半導体レ―ザを構成
している本発明による光半導体装置の実施例を述べよ
う。
【0016】図1に示す半導体レ―ザを構成している本
発明による光半導体装置は、見掛上、半導体レ―ザを構
成している従来の光半導体装置の場合と同様の次に述べ
る構成を有する。
【0017】すなわち、n型を有し且つInPでなる半
導体基板1上に、活性層としての半導体量子井戸層2
と、GaInAsP系でなるガイド層としての半導体層
3と、p型を有し且つInPでなる光閉込用クラッド層
としての半導体層4とが、それらの順に積層され、そし
て、その積層体がメサ型に形成され、そのメサの側面上
に接して、p型を有し且つInPでなる電流阻止用層と
しての半導体層7と、n型を有し且つInPでなる電流
阻止用層としての半導体層8とが積層されている。
【0018】また、半導体層4及び8上に連続延長し
て、p型を有し且つInPでなる光閉込用クラッド層と
しての半導体層5と、p+ 型を有し且つGaInAsP
系でなる電極付層としての半導体層6とが、それらの順
に積層されている。
【0019】また、半導体基板1の半導体量子井戸層2
側とは反対側の面上に、電極10がオ―ミックに付され
ている。
【0020】また半導体層6上に、窓12を有する絶縁
層11が形成され、そして、半導体層6に、窓12を通
じて電極13がオ―ミックに付されている。
【0021】以上が、半導体レ―ザを構成している従来
の光半導体装置の場合と見掛上同様の構成を有する、半
導体レ―ザを構成している本発明による光半導体装置の
実施例の構成であるが、図1に示す、半導体レ―ザを構
成している本発明による光半導体装置の実施例において
は、活性層としての半導体量子井戸層2において、それ
を構成しているバリア層としての第1の半導体層と井戸
層としての第2の半導体層とが、井戸層としての第2の
半導体層が10枚有するように、交互順次に積層されて
いる構成を有し、そして、井戸層としての第2の半導体
層が、半導体基板1を構成しているInPの格子定数
5.87Åと等しい格子定数5.87Åを有するGax
In(1-x) Asy(1-y) (ただし、x=0.47、y
=1)を用いて、エピタキシャル成長法によって、50
Åの厚さに形成されていて、半導体基板1と格子整合し
ているが、バリア層としての第1の半導体層が、半導体
基板1を構成しているInPの格子定数5.87Åに比
し小さな格子定数5.77Åを有するGax In(1-x)
Asy(1-y) (ただし、x=0.72、y=1)を用
いてエピタキシャル成長法によって、50Åの厚さに形
成されていて、半導体基板1と格子整合していることに
よって、井戸層としての第2の半導体層については、面
方向の引張り応力を実効的に受けていないが、バリア層
としての第1の半導体層については、面方向の引張り応
力を実効的に受けている。
【0022】以上が、半導体レ―ザを構成している本発
明による光半導体装置の実施例の構成である。
【0023】このような構成を有する本発明による光半
導体装置によれば、半導体量子井戸層2において、その
井戸層としての第2の半導体層については、面方向の引
張り応力を実効的に受けていないが、バリア層としての
第1の半導体層については、面方向の引張り応力を実効
的に受けている、ということを除いて半導体レ―ザを構
成している従来の光半導体装置の場合と同様の構成を有
するので、詳細説明は省略するが、半導体レ―ザを構成
している従来の光半導体装置の場合と同様に、活性層と
しての半導体量子井戸層2に、電極10及び13を介し
て、レ―ザ発振閾値以上の駆動電流を通じることによっ
て、レ―ザ発振が得られ、そして、それにもとずくレ―
ザ光が相対向する端面(紙面と平行)の一方から外部に
出射する、という半導体レ―ザとしての機能が得られ
る。
【0024】しかしながら、図1に示す本発明による光
半導体装置の場合、半導体量子井戸層2において、井戸
層としての第2の半導体層については、面方向の引張り
応力を実効的に受けていないが、バリア層としての第1
の半導体層については、面方向の引張り応力を実効的に
受けているので、[作用・効果]の項で述べたように、
TEモ―ドで発振し、またはTMモ―ドで発振する。
【0025】ちなみに、半導体量子井戸層2が、上述し
た具体的数値例を有している場合、室温において、1.
53μmの波長でのレ―ザ発振が、10mW以上の強度
で、TMモ―ドで得られた。
【0026】
【実施例2】次に、半導体光増幅器を構成している本発
明による光半導体装置の実施例を述べよう。
【0027】半導体光増幅器を構成している本発明によ
る光半導体装置の実施例は、図1で上述した半導体レ―
ザを構成している本発明による光半導体装置の実施例の
構成において、その相対向する端面(紙面と平行)中の
一方を光入射端面とし、他方を光出射面とし、そして、
それら光入射端面及び光出射端面上に反射防止膜がそれ
ぞれ形成されていることを除いて、図1で上述した半導
体レ―ザを構成している本発明による光半導体装置の実
施例と同様の構成を有し、且つ見掛上、半導体光増幅器
を構成している従来の光半導体装置と同様の構成を有す
る。
【0028】このような構成を有する半導体光増幅器を
構成している本発明による光半導体装置の実施例によれ
ば、見掛上、半導体光増幅器を構成している従来の光半
導体装置と同様の構成を有するので、詳細説明は省略す
るが、半導体光増幅器を構成している従来の光半導体装
置の場合と同様に、活性層としての半導体量子井戸層2
に、電極10及び13を介して、[実施例1]において
上述したレ―ザ発振閾値未満の駆動電流を通じている状
態で、光入射端面側から反射防止膜を介して、増幅され
るべき光を半導体量子井戸層2に入射させることによっ
て、その半導体量子井戸層2の光出射端面側から、光入
射端面側から入射された光の増幅された光が、反射防止
膜を介して、外部に出射させることができる。
【0029】しかしながら、半導体光増幅器を構成して
いる本発明による光半導体装置の実施例の場合、活性層
としての半導体量子井戸層2において、[実施例1]の
場合と同様に、井戸層としての第2の半導体層について
は面方向の引張り応力を実効的に受けていないが、バリ
ア層としての第1の半導体層については面方向の引張り
応力を実効的に受けているので、[作用・効果]の項で
述べたように、TMモ―ドの増幅利得が、TEモ―ドの
増幅利得とほぼ等しいか、またはTEモ―ドの増幅利得
に比し大きい、という増幅利得を呈する。
【0030】ちなみに、半導体量子井戸層2が、[実施
例1]で上述した具体的数値例を有し、そして、光入射
端面から入射する光が、1.495μmの波長を有し且
つ−18.5dbmの電力を有している場合、図2に示
すように、半導体量子井戸層2に通じる駆動電流が70
mAであるとき、TMモ―ドの増幅利得とTEモ―ドの
増幅利得との間に増幅利得差がほとんどない、という増
幅利得を呈して得られた。
【0031】なお、上述においては、本発明を、半導体
レ―ザを構成している従来の光半導体装置の1つの例、
及び半導体光増幅器を構成している従来の光半導体装置
の1つの例に適用した場合につき述べたが、半導体レ―
ザを構成している従来の種々の光半導体装置、及び半導
体光増幅器を構成している従来の種々の光半導体装置に
適用することもでき、その他、本発明の精神を脱するこ
となしに、種々の変型、変更をなし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体レ―ザを構成している本発明による光半
導体装置の実施例を示す略線的断面図である。
【図2】半導体光増幅器を構成している本発明による光
半導体装置の実施例の、駆動電流に対するTMモ―ド及
びTEモ―ドの増幅利得の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 半導体量子井戸層 3 ガイド層としての半導体層 4、5 光閉込用クラッド層として の半導体層 6 電極付層としての半導体層 7、8 電流阻止用層としての半導 体層 10 電極 11 絶縁層 12 窓 13 電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 光半導体装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板上に、
バリア層としての第1の半導体層と井戸層としての第2
の半導体層とが積層されている構造を有する半導体量子
井戸層が、エピタキシャル成長法によって形成されてい
る構造を有する、半導体レーザ、半導体光増幅器などの
光半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体基板上に、バリア層として
の第1の半導体層と井戸層としての第2の半導体層とが
積層されている構造を有する半導体量子井戸層が、エピ
タキシャル成長法によって形成されている構造を有し、
そして、半導体量子井戸層を構成しているバリア層とし
ての第1の半導体層が、半導体基板を構成している半導
体と等しい格子定数を有する半導体を用いてエピタキシ
ャル成長法によって形成されていて、半導体基板と格子
整合しているとともに、井戸層としての第2の半導体層
が、半導体基板を構成している半導体と等しい格子定数
を有する半導体を用いてエピタキシャル成長法によって
形成されていて、半導体基板と格子整合していることに
よって、井戸層としての第2の半導体層についても、ま
たバリア層としての第1の半導体層についても、ともに
面方向の引張り応力を実効的に受けていない、という光
半導体装置(以下、簡単のため、従来の光半導体装置の
第1の実施例と称する)が種々提案されている。
【0003】また、従来、上述した従来の光半導体装置
の第1の実施例の場合と同様に半導体基板上に、バリア
層としての第1の半導体層と井戸層としての第2の半導
体層とが積層されている構造を有する半導体量子井戸層
が、エピタキシャル成長法によって形成されている構造
を有するが、半導体量子井戸層を構成しているバリア層
としての第1の半導体層が、半導体基板を構成している
半導体と等しい格子定数を有する半導体を用いてエピタ
キシャル成長法によって形成されていて、半導体基板と
格子整合しているが、井戸層としての第2の半導体層
が、半導体基板を構成している半導体に比し小さな格子
定数を有する半導体を用いてエピタキシャル成長法によ
って形成されていて、半導体基板と格子整合しているこ
とによって、バリア層としての第1の半導体層について
は、面方向の引張り応力を実効的に受けていないが、井
戸層としての第2の半導体層については、面方向の引張
り応力を実効的に受けている、という光半導体装置(以
下、簡単のため、従来の光半導体装置の第2の実施例と
称する)が試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の光半導
体装置の第1の実施例の場合、井戸層としての第2の半
導体層についても、またバリア層としての第1の半導体
層についても、ともに面方向の引張り応力を実効的に受
けていないので、半導体量子井戸層が、TMモード(電
界が膜面と垂直なモード)の利得係数とTEモード(電
界が膜面と平行なモード)の利得係数との間にTMモー
ドの利得係数がTEモードの利得係数に比し小さい関係
で利得係数差を有する、という利得係数を有している。
【0005】このため、上述した従来の光半導体装置の
第1の実施例によれば、半導体レーザを構成している場
合、その半導体レーザが、TMモードで発振することが
望まれても、TEモードでしか発振せず、また、半導体
光増幅器を構成している場合、TMモードの増幅利得が
TEモードの増幅利得とほぼ等しいか、またはTEモー
ドの増幅利得に比し大きい、という増幅利得を呈するこ
とが望まれても、TMモードの増幅利得がTEモードの
増幅利得に比し小さい、という増幅利得しか呈しなかっ
た。
【0006】また、上述した従来の光半導体装置の第2
の実施例の場合、バリア層としての第1の半導体層につ
いては、面方向の引張り応力を実効的に受けていない
が、井戸層としての第2の半導体層については、面方向
の引張り応力を実効的に受けているので、半導体量子井
戸層が、TMモードの利得係数に関し、上述した従来の
光半導体装置の第1の実施例の場合に比し大きな値を有
している、という利得係数を有している。
【0007】しかしながら、上述した従来の光半導体装
置の第2の実施例の場合、半導体量子井戸層がTMモー
ドの利得係数とTEモードの利得係数との間に利得係数
差を有していない、という利得係数を有しているものと
することは、実際上、きわめて困難であったとともに、
TMモードがTEモードに比し大きな利得係数を有す
る、という利得係数を有している場合においても、TM
モードの利得係数がある値以上に大きい、という利得係
数を有しているものとすることも、実際上、きわめて困
難であった。
【0008】従って、上述した従来の光半導体装置の第
2の実施例の場合、半導体レーザを構成している場合、
その半導体レーザが、TMモードで発振することが望ま
れても、実際上、TEモードでしか発振しないか、発振
するとしてもきわめて低い強度でしか発振できず、ま
た、半導体光増幅器を構成している場合、TMモードの
増幅利得がTEモードの増幅利得とほぼ等しい、という
増幅利得が望まれても、実際上、それができず、またT
Mモードの増幅利得がTEモードの増幅利得に比し大き
い、という増幅利得を呈することができるとしても、実
際上、TMモードの増幅利得がTEモードの増幅利得に
比しある値以上に大きい、という増幅利得を呈しなかっ
た。
【0009】よって、本発明は、半導体レーザを構成し
ている場合、その半導体レーザが、上述した従来の光半
導体装置の第1及び第2の実施例の場合と同様にTEモ
ードで発振でき、または上述した従来の光半導体装置の
第2の実施例の場合においてTMモードで発振する場合
に比し格段的に高い強度で、TMモードで発振でき、ま
た半導体光増幅器を構成している場合、TMモードの増
幅利得がTEモードの増幅利得とほぼ等しいか、または
TEモードの増幅利得に比し上述した従来の光半導体装
置の第2の実施例の場合でとり得るある値以上に大き
い、という増幅利得を呈し得る、新規な光半導体装置を
提案せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による光半導体装
置は、従来提案されている光半導体装置と同様に、半導
体基板上に、バリア層としての第1の半導体層と井戸層
としての第2の半導体層とが積層されている構造を有す
る半導体量子井戸層が、エピタキシャル成長法によって
形成されている構造を有する。
【0011】しかしながら、本発明による光半導体装置
は、このような構成を有する光半導体装置において、上
記半導体量子井戸層を構成している井戸層としての第2
の半導体層が、上記半導体基板を構成している半導体と
等しい格子定数を有する半導体を用いてエピタキシャル
成長法によって形成されていて、上記半導体基板と格子
整合しているが、上記バリア層としての第1の半導体層
が、上記半導体基板を構成している半導体に比し小さな
格子定数を有する半導体を用いてエピタキシャル成長法
によって形成されていて、上記半導体基板と格子整合し
ていることによって、上記井戸層としての第2の半導体
層については、面方向の引張り応力を実効的に受けてい
ないが、上記バリア層としての第1の半導体層について
は、面方向の引張り応力を実効的に受けており、それに
よって、上記半導体量子井戸層が、TEモードの利得係
数とほぼ等しいかまたはTEモードの利得係数よりも大
きなTMモードの利得係数を有している。
【0012】
【作用・効果】本発明による光半導体装置による場合、
半導体量子井戸層において、その井戸層としての第2の
半導体層については、従来の光半導体装置の第1の実施
例の場合と同様に、面方向の引張り応力を実効的に受け
ていないとしても、バリア層としての第1の半導体層に
ついては、面方向の引張り応力を実効的に受けている
とによって、半導体量子井戸層が、TEモードの利得係
数とほぼ等しいかまたはTEモードの利得係数よりも大
きなTMモードの利得係数を有しているので、半導体量
子井戸層が、上述した従来の光半導体装置の第2の実施
例の場合と同様に、TMモードの利得係数に関し、上述
した従来の光半導体装置の第1の実施例の場合に比し大
きな値を有している。
【0013】しかしながら、本発明による光半導体装置
の場合、上述した従来の光半導体装置の第2の実施例の
ように井戸層としての第2の半導体層について面方向の
引張り応力を実効的に受けている、という構成をとって
いるのではなく、バリア層としての第1の半導体層につ
いて、面方向の引張り応力を実効的に受けている構成を
とっているので、半導体量子井戸層が、TMモードの利
得係数とTEモードの利得係数との間に利得係数差を有
していない、という利得係数を有しているものとするこ
とが、実際上、上述した従来の光半導体装置の第2の実
施例の場合に比し容易であるとともに、TMモードがT
Eモードに比し大きな利得係数を有する、という利得係
数を有している場合において、TMモードの利得係数が
上述した従来の光半導体装置の第2の実施例の場合にと
り得る値以上に大きい、という利得係数を有しているも
のとすることも、実際上、容易であることによって、半
導体量子井戸層が、TEモードの利得係数とほぼ等しい
かまたはTEモードの利得係数よりも大きなTMモード
の利得係数を有している
【0014】このため、本発明による光半導体装置の場
合、半導体レーザを構成している場合、その半導体レー
ザが、上述した従来の光半導体装置の第1及び第2の実
施例の場合と同様に、TEモードで発振でき、または上
述した従来の光半導体装置の第2の実施例の場合におい
てTMモードで発振する場合に比し格段的に高い強度
で、TMモードで発振でき、また、半導体光増幅器を構
成している場合、TMモードの増幅利得が、TEモード
の増幅利得とほぼ等しいか、またはTEモードの増幅利
得に比し上述した従来の光半導体装置の第2の実施例の
場合でとり得るある値以上に大きい、という増幅利得を
し得る
【0015】
【実施例1】次に、図1を伴って、半導体レーザを構成
している本発明による光半導体装置の実施例を述べよ
う。
【0016】図1に示す半導体レーザを構成している本
発明による光半導体装置は、見掛上、半導体レーザを構
成している従来の光半導体装置の場合と同様の次に述べ
る構成を有する。
【0017】すなわち、n型を有し且つInPでなる半
導体基板1上に、活性層としての半導体量子井戸層2
と、GaInAsP系でなるガイド層としての半導体層
3と、p型を有し且つInPでなる光閉込用クラッド層
としての半導体層4とが、それらの順に積層され、そし
て、その積層体がメサ型に形成され、そのメサの側面上
に接して、p型を有し且つInPでなる電流阻止用層と
しての半導体層7と、n型を有し且つInPでなる電流
阻止用層としての半導体層8とが積層されている。
【0018】また、半導体層4及び8上に連続延長し
て、p型を有し且つInPでなる光閉込用クラッド層と
しての半導体層5と、p+ 型を有し且つGaInAsP
系でなる電極付層としての半導体層6とが、それらの順
に積層されている。
【0019】さらに、半導体基板1の半導体量子井戸層
2側とは反対側の面上に、電極10がオーミックに付さ
れている。
【0020】また半導体層6上に、窓12を有する絶縁
層11が形成され、そして、半導体層6に、窓12を通
じて電極13がオーミックに付されている。
【0021】以上が、半導体レーザを構成している従来
の光半導体装置の場合と見掛上同様の構成を有する、半
導体レーザを構成している本発明による光半導体装置の
実施例の構成であるが、図1に示す、半導体レーザを構
成している本発明による光半導体装置の実施例において
は、活性層としての半導体量子井戸層2において、それ
を構成しているバリア層としての第1の半導体層と井戸
層としての第2の半導体層とが、井戸層としての第2の
半導体層が10枚有するように、交互順次に積層されて
いる構成を有し、そして、井戸層としての第2の半導体
層が、半導体基板1を構成しているInPの格子定数
5.87Aと等しい格子定数5.87Aを有するGax
In(1-x) Asy(1-y) (ただし、x=0.47、y
=1)を用いて、エピタキシャル成長法によって、50
Aの厚さに形成されていて、半導体基板1と格子整合し
ているが、バリア層としての第1の半導体層が、半導体
基板1を構成しているInPの格子定数5.87Aに比
し小さな格子定数5.77Aを有するGax In(1-x)
Asy(1-y) (ただし、x=0.72、y=1)を用
いてエピタキシャル成長法によって、50Aの厚さに形
成されていて、半導体基板1と格子整合していることに
よって、井戸層としての第2の半導体層については、面
方向の引張り応力を実効的に受けていないが、バリア層
としての第1の半導体層については、面方向の引張り応
力を実効的に受けており、それによって、半導体量子井
戸層が、TEモードの利得係数とほぼ等しいかまたはT
Eモードの利得係数よりも大きなTMモードの利得係数
を有している
【0022】以上が、半導体レーザを構成している本発
明による光半導体装置の実施例の構成である。
【0023】このような構成を有する本発明による光半
導体装置によれば、半導体量子井戸層2において、その
井戸層としての第2の半導体層については、面方向の引
張り応力を実効的に受けていないが、バリア層としての
第1の半導体層については、面方向の引張り応力を実効
的に受けていることによって、半導体量子井戸層が、T
Eモードの利得係数とほぼ等しいかまたはTEモードの
利得係数よりも大きなTMモードの利得係数を有してい
、ということを除いて半導体レーザを構成している従
来の光半導体装置の場合と同様の構成を有するので、詳
細説明は省略するが、半導体レーザを構成している従来
の光半導体装置の場合と同様に、活性層としての半導体
量子井戸層2に、電極10及び13を介して、レーザ発
振閾値以上の駆動電流を通じることによって、レーザ発
振が得られ、そして、それにもとずくレーザ光が相対向
する端面(紙面と平行)の一方から外部に出射する、と
いう半導体レーザとしての機能が得られる。
【0024】しかしながら、図1に示す本発明による光
半導体装置の場合、半導体量子井戸層2において、井戸
層としての第2の半導体層については、面方向の引張り
応力を実効的に受けていないが、バリア層としての第1
の半導体層については、面方向の引張り応力を実効的に
受けていることによって、半導体量子井戸層が、TEモ
ードの利得係数とほぼ等しいかまたはTEモードの利得
係数よりも大きなTMモードの利得係数を有している
で、[作用・効果]の項で述べたように、TEモードで
発振し、またはTMモードで発振できる
【0025】ちなみに、半導体量子井戸層2が、上述し
た具体的数値例を有している場合、室温において、1.
53μmの波長でのレーザ発振が、10mW以上の強度
で、TMモードで得られた。
【0026】
【実施例2】次に、半導体光増幅器を構成している本発
明による光半導体装置の実施例を述べよう。
【0027】半導体光増幅器を構成している本発明によ
る光半導体装置の実施例は、図1で上述した半導体レー
ザを構成している本発明による光半導体装置の実施例の
構成において、その相対向する端面(紙面と平行)中の
一方を光入射端面とし、他方を光出射面とし、そして、
それら光入射端面及び光出射端面上に反射防止膜がそれ
ぞれ形成されていることを除いて、図1で上述した半導
体レーザを構成している本発明による光半導体装置の実
施例と同様の構成を有し、且つ見掛上、半導体光増幅器
を構成している従来の光半導体装置と同様の構成を有す
る。
【0028】このような構成を有する半導体光増幅器を
構成している本発明による光半導体装置の実施例によれ
ば、見掛上、半導体光増幅器を構成している従来の光半
導体装置と同様の構成を有するので、詳細説明は省略す
るが、半導体光増幅器を構成している従来の光半導体装
置の場合と同様に、活性層としての半導体量子井戸層2
に、電極10及び13を介して、[実施例1]において
上述したレーザ発振閾値未満の駆動電流を通じている状
態で、光入射端面側から反射防止膜を介して、増幅され
るべき光を半導体量子井戸層2に入射させることによっ
て、その半導体量子井戸層2の光出射端面側から、光入
射端面側から入射された光の増幅された光が、反射防止
膜を介して、外部に出射させることができる。
【0029】しかしながら、半導体光増幅器を構成して
いる本発明による光半導体装置の実施例の場合、活性層
としての半導体量子井戸層2において、[実施例1]の
場合と同様に、井戸層としての第2の半導体層について
は面方向の引張り応力を実効的に受けていないが、バリ
ア層としての第1の半導体層については面方向の引張り
応力を実効的に受けていることによって、半導体量子井
戸層が、TEモードの利得係数とほぼ等しいかまたはT
Eモードの利得係数よりも大きなTMモードの利得係数
を有しているので、[作用・効果]の項で述べたよう
に、TMモードの増幅利得が、TEモードの増幅利得と
ほぼ等しいか、またはTEモードの増幅利得に比し大き
い、という増幅利得を呈する。
【0030】ちなみに、半導体量子井戸層2が、[実施
例1]で上述した具体的数値例を有し、そして、光入射
端面から入射する光が、1.495μmの波長を有し且
つ−18.5dbmの電力を有している場合、図2に示
すように、半導体量子井戸層2に通じる駆動電流が70
mAであるとき、TMモードの増幅利得とTEモードの
増幅利得との間に増幅利得差がほとんどない、という増
幅利得を呈して得られた。
【0031】なお、上述においては、本発明を、半導体
レーザを構成している従来の光半導体装置の1つの例、
及び半導体光増幅器を構成している従来の光半導体装置
の1つの例に適用した場合につき述べたが、半導体レー
ザを構成している従来の種々の光半導体装置、及び半導
体光増幅器を構成している従来の種々の光半導体装置に
適用することもでき、その他、本発明の精神を脱するこ
となしに、種々の変型、変更をなし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体レーザを構成している本発明による光半
導体装置の実施例を示す略線的断面図である。
【図2】半導体光増幅器を構成している本発明による光
半導体装置の実施例の、駆動電流に対するTMモード及
びTEモードの増幅利得の関係を示す図である。
【符号の説明】 1 半導体基板 2 半導体量子井戸層 3 ガイド層としての半導体層 4、5 光閉込用クラッド層としての半導体層 6 電極付層としての半導体層 7、8 電流阻止用層としての半導体層 10 電極 11 絶縁層 12 窓 13 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板屋 義夫 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 尾江 邦重 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 曲 克明 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 三上 修 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に、バリア層としての第1の
    半導体層と井戸層としての第2の半導体層とが積層され
    ている構造を有する半導体量子井戸層が、エピタキシャ
    ル成長法によって形成されている構造を有する光半導体
    装置において、 上記半導体井戸層を構成している井戸層としての第2の
    半導体層が、上記半導体基板を構成している半導体と等
    しい格子定数を有する半導体を用いてエピタキシャル成
    長法によって形成されていて、上記半導体基板と格子整
    合しているが、上記バリア層としての第1の半導体層
    が、上記半導体基板を構成している半導体に比し小さな
    格子定数を有する半導体を用いてエピタキシャル成長法
    によって形成されていて、上記半導体基板と格子整合し
    ていることによって、上記井戸層としての第2の半導体
    層については、面方向の引張り応力を実効的に受けてい
    ないが、上記バリア層としての第1の半導体層について
    は、面方向の引張り応力を実効的に受けていることを特
    徴とする光半導体装置。
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