JPH11354628A - 集積回路中の素子分離領域の形成方法 - Google Patents
集積回路中の素子分離領域の形成方法Info
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- JPH11354628A JPH11354628A JP10159098A JP15909898A JPH11354628A JP H11354628 A JPH11354628 A JP H11354628A JP 10159098 A JP10159098 A JP 10159098A JP 15909898 A JP15909898 A JP 15909898A JP H11354628 A JPH11354628 A JP H11354628A
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Abstract
易い空隙に、基板に直接接触しない方法でポリシリコン
を埋め込み、熱酸化して平坦な分離酸化膜を形成する。 【解決手段】 半導体基板に酸化膜と窒化膜とを形成
し、その一部を開口して基板をエッチングして溝を形成
する。次に溝の内壁に酸化膜を形成し、その上に埋め込
み酸化膜を堆積する。エッチバックとCMP法とにより
窒化膜上の埋め込み酸化膜を除去して平坦化し、このと
き現れる空隙を覆うように非単結晶シリコン膜を形成し
酸化させる。そしてエッチバックして窒化膜上の酸化膜
を除去し、窒化膜を除去し、イオン注入をして活性領域
を形成する。次に、埋め込み酸化膜に側壁を形成しフッ
酸によるウェットエッチングで最初に形成された酸化膜
と表面より上にある埋め込み酸化膜とさらにその側壁と
を除去して表面を平坦化する。
Description
される溝型の素子分離領域に関する。
電気的干渉を起こさないよう、素子分離領域を形成して
個々の素子を完全に独立させる必要がある。このような
素子分離領域を形成する方法の一つとして、トレンチ分
離法が広く知られており、数々の改良法も考案されてい
る。
レンチ(溝)を形成し、このトレンチの内部に絶縁物を
充填して素子分離するという方法のことである。従来の
LOCOS法などでみられたバーズビークがほとんど発
生しないため、素子分離領域を狭くかつ深く形成でき、
半導体集積回路をさらに微細化する上で不可欠な素子分
離方法となっている。
子分離領域の形成方法を図4に示す。まず、熱酸化法に
よりシリコン基板1の表面にシリコン酸化膜2を形成
し、次にCVD法によりシリコン窒化膜3を堆積させ
る。シリコン酸化膜2はシリコン窒化膜3形成により生
じる基板1へのストレスを緩和する。そして写真製版パ
ターンをマスクとして、シリコン窒化膜3、シリコン酸
化膜2の順にパターニングし、更に基板1をエッチング
してトレンチ90を形成する。この状態を表わしたのが
図4(a)である。
コン酸化膜10を形成する。ここで、内壁に形成された
シリコン酸化膜10はトレンチ90の上部と底部の角部
分を丸めるための役割を持つ。上部の角部分を丸めてお
かないと逆ナロウチャネル効果(後述)が発生し易くな
る。また底部の角部分を丸めておかないと、後にトレン
チ90を埋め込む埋め込み酸化膜11と基板1との境界
でのストレスが大きくなり、結晶欠陥が発生しやすくな
る。したがって、デバイス特性に悪影響を及ぼすおそれ
が生じるからである。なお、角部分を丸めるにはCVD
法のように堆積する方法では困難で、熱酸化法によって
実現することが望ましい。この際、シリコン窒化膜3は
熱酸化に対するマスクとなり、シリコン酸化膜2の増厚
を防ぎ、分離領域として所望されるトレンチ90の幅に
ついてのマスク変換差を小さくするという機能を果た
す。
リコン酸化膜10、シリコン窒化膜3の上面及び壁面を
含む)に対し、CVD法、例えば減圧CVD法により埋
め込み酸化膜11を堆積する。ここで埋め込み酸化膜1
1は、トレンチ90を埋め込む絶縁材料としての役割を
持つ。
込み酸化膜11を堆積してしまう。これは後のエッチバ
ック処理とCMP処理とによって除去する。このプロセ
スにおいて、シリコン酸化膜10、シリコン窒化膜3に
徐々に埋め込み酸化膜11が堆積していく。この際、埋
め込み酸化膜11の堆積される初期には、トレンチ90
の中央部では、埋め込み酸化膜11の表面が凹んでい
る。埋め込み酸化膜11の堆積が続いて、シリコン窒化
膜3の位置する高さ程度にまでなっても、トレンチ90
の中央部での埋め込み酸化膜11の凹みは残っている。
トレンチ90の幅が狭い場合、他の平坦な部分に比べ、
凹み部分にはCVDガスが入りにくいことから、その上
部で橋が架かるように埋め込み酸化膜11が堆積する。
そして更に埋め込み酸化膜11が堆積し、未堆積部分で
ある空隙(以下「シーム」と呼ぶ。)21がトレンチ9
0の上方に存在したまま、シリコン窒化膜3の上部にも
埋め込み酸化膜11が充分堆積して、埋め込み酸化膜1
1の堆積を終了する(図4(b))。
レンチを埋めると埋め込み酸化膜11の表面はトレンチ
の形状を反映して凹部を呈する。この凹部はトレンチの
幅が広いため、その凹み部分に平坦性を有する。また、
この平坦性を有する凹部の埋め込み酸化膜11の表面の
高さは、トレンチの底から埋め込み酸化膜11の膜厚分
だけ高い。この埋め込み酸化膜11の膜厚は、例えば活
性領域の窒化膜の表面の高さとほぼ一致する程度であ
る。一方、幅の微細なトレンチを埋めると埋め込み酸化
膜11の表面での凹部は、上述のトレンチ90の場合の
ように堆積過程でシーム21へと変化してしまいやすい
ので、堆積完了後の埋め込み酸化膜11の表面は図4
(b)に示すようにわずかな落ち込み部分91を呈する
か、または落ち込まないことも多い。またこの場合は、
埋め込み酸化膜11の表面の高さは活性領域の窒化膜3
表面の高さより埋め込み酸化膜11の膜厚分だけ高くな
る(例えばトレンチ90)。減圧CVD法以外の埋め込
み酸化膜形成に用いられるCVD法として、High Densi
ty Plasma enhanced CVD法(HDPCVD法)等もあ
る。HDPCVD法の場合、減圧CVD法よりもシーム
21は発生しにくいが、やはりある程度は発生してしま
う。
膜11の表面を、2段階の処理で平坦化する。まずトレ
ンチ90の直上部及び活性領域以外の部分にレジストを
形成する。具体的には例えば、内部に埋め込まれた埋め
込み酸化膜11の表面が平坦性を有する凹部を呈し、そ
の表面の高さが活性領域の窒化膜3の表面の高さとほぼ
一致する程度の幅が広いトレンチ(図示せず)が存在し
た場合、その開口部及び近傍において、埋め込み酸化膜
11の表面をレジストで覆う。
上でドライエッチングによるエッチバックを行い、この
領域における埋め込み酸化膜11を除去して窒化膜3を
露呈させる(これを第1の平坦化と仮称する)。この後
レジストを除去しておく。
が広いトレンチを埋め込む埋め込み酸化膜11が第1の
平坦化で除去されないようにパターニングされるべきだ
からである。つまりレジストパターンのアライメントが
ずれた場合を考慮して、上記のように幅が広いトレンチ
の開口よりも若干広めに(アライメントマージン相当程
度)レジストを形成する事が望ましい。しかしこのトレ
ンチの開口よりも広がったレジストにより、活性領域の
うちこのトレンチの開口との境界近傍では、第1の平坦
化によっては除去されない埋め込み酸化膜11が存在す
る場合もある。
て第2の平坦化を行なう。具体的にはシリコン窒化膜3
をストッパとするCMP法により、ほぼシリコン窒化膜
3の位置する高さ程度にまで、残存した埋め込み酸化膜
11を除去する。これによりシリコン窒化膜3の上部に
は埋め込み酸化膜11が残存せず、第1の平坦化の際に
用いられたレジストの境界近傍での埋め込み酸化膜11
の段差が除去される。
表面はシリコン窒化膜3の表面よりも下方に(基板1側
に)若干退く。ここまでの状態を表わしたのが図4
(c)である。先述のようにシーム21はおおむねシリ
コン窒化膜3の位置する高さに発生するので、このとき
に表面に現れる。
化でき、しかもシリコン窒化膜はシリコン酸化膜に比べ
研磨速度が遅いことが知られている(参照文献:“Comp
arative Evaluation of Gap-Fill Dielectrics in Shal
low Trench Isolation for Sub-0.25μm Technologie
s”S.Nag et al. IEEE IEDM 1996 pp.841-844)。よっ
て、シリコン窒化膜3上の埋め込み酸化膜11が研磨に
より完全に除去されると予測される時間よりも若干長め
に研磨しておけば、シリコン窒化膜は少し研磨されるだ
けでありストッパとしての役割を果たせることになる。
グによりシリコン窒化膜3を選択的に除去する。そし
て、基板1上に残ったシリコン酸化膜2を犠牲酸化膜と
してイオン注入し、基板1中に不純物層を形成する(図
4(d))。ここでいう犠牲酸化膜とは、素子の形成さ
れる活性領域にイオン注入時のダメージを残留させない
ために表面を保護する目的で形成される酸化膜のことで
ある。
得られた構成の上面に、CVD法により酸化膜を形成
し、エッチングを部分的に施すことにより、図4(e)
に示すように埋め込み酸化膜2の両側面に酸化膜の側壁
31を形成する。このときにシーム21にも酸化膜32
が形成される。そして、犠牲酸化膜2をフッ酸により除
去し、同時に埋め込み酸化膜11もフッ酸によりある程
度除去されて平坦化され、トレンチ分離領域を完成させ
る(図4(f))。基板1へのダメージを与えたくない
のでドライエッチングを採用することは望ましくない。
用いたエッチングが等方性を有していても、トレンチ9
0の開口近辺のエッジ部分で埋め込み酸化膜11がエッ
チングされて凹部ができることを軽減できる。
にCVD法で形成された酸化膜は熱酸化法で形成された
酸化膜よりもフッ酸によるエッチング速度が速い。熱酸
化膜で形成されている犠牲酸化膜2をフッ酸で除去する
際に、CVD法で形成された酸化膜の側壁31が除去さ
れ、さらに埋め込み酸化膜11のうち、溝90の開口エ
ッジ付近もエッチングされて、基板表面よりもトレンチ
エッジが窪んでしまう。
熱酸化膜程度に高めるためには高温熱処理が有効であ
る。
ルを変化させてはならないため高温熱処理できず、イオ
ン注入よりも後に形成される酸化膜31,32に対して
アニールを行うことができない。よってトレンチ90を
埋める埋め込み酸化膜11に対しては、図4(c)に示
された工程以前に窒素雰囲気中でアニールを施してフッ
酸に対して耐性を持たせ得るが、シーム21を埋める酸
化膜32はCVD法により形成されただけで全く熱処理
がかかっておらず、フッ酸によるエッチングに対し耐性
が劣る。よって、シリコン酸化膜2を除去する際に同時
にこのシーム21に入り込んだ酸化膜32も除去されて
しまう。すると、トレンチを用いた素子分離領域上にシ
ーム21に起因する窪みが残ることになる。
ロセスを考えると、必ず導体による電極や配線の形成の
プロセスが存在するが、全面に金属蒸着等したときに窪
みがあるとこの窪みの中に導体材料が入り込み、配線や
電極のパターン形成時に完全にエッチングできずシーム
21の中に不必要な導体材料が残留してしまう。
トレンチにより分離された活性領域間をまたぐ配線51
があり、このような活性領域間をまたぐ配線が、図4
(f)の紙面に平行ないくつかの他の面に互いに独立し
て存在したと考える。本来はこれらの配線は互いに絶縁
されているはずであるのに、この窪みに残留した配線材
料が図4(f)紙面に垂直方向に線状に伸びているの
で、これらの配線が接続されてショートしてしまう。
するには、シーム21の発生をなくせばよい。そのため
にはトレンチ90の幅を大きくし、トレンチに充分な埋
め込みがなされるようにすればよい。ところが、それで
はさらなる微細化は望めない。
ームへの埋め込みを行なうことが望まれる。このような
技術については、例えば特開昭63−197355号公
報に開示されており、埋め込み酸化膜を基板の表面より
も下までエッチバックし、トレンチ上部には多結晶シリ
コンを埋め込み、この多結晶シリコンを酸化させてシー
ムへの埋め込みを行なっている。
め込む多結晶シリコンがシリコン基板表面に直接に接触
するので、トレンチ近傍において接合リーク電流が発生
し易くなる。
を用い、これが直接に基板に接触しないようにしつつシ
ームの埋め込みを行なうことを目的とする。
にかかるものは、表面を有する半導体基板内に、前記表
面に開口する溝を形成する第1の工程と、前記溝内を埋
め込み、かつ前記表面から突出する埋め込み酸化膜を形
成する第2の工程と、前記埋め込み酸化膜の表面に非単
結晶半導体膜を形成し、これを熱酸化して第1の熱酸化
膜を形成する第3の工程と、前記半導体基板の前記表面
のうち、前記溝が形成されていない部分に第2の熱酸化
膜を介してイオン注入を行う第4の工程と、前記第2の
熱酸化膜を除去し、前記埋め込み酸化膜及び前記第1熱
酸化膜の表面を平坦化する第5の工程とを備える、集積
回路中の素子分離領域の形成方法である。
前記第2の熱酸化膜は前記第1の工程において前記溝の
形成に先立って前記半導体基板の前記表面に形成され、
前記第1の熱酸化膜は、前記第4の工程において前記イ
オン注入に先だって、前記溝が形成されていない前記部
分において除去される、請求項1記載の集積回路中の素
子分離領域の形成方法である。
前記第4の工程の後、前記第5の工程の前に、前記埋め
込み酸化膜のうち、前記第2の熱酸化膜よりも突出する
部分の側面に側壁を形成する、請求項2記載の集積回路
中の素子分離領域の形成方法である。
前記第2の熱酸化膜は、前記第3の工程において前記第
1の熱酸化膜を形成する際に、前記半導体基板が酸化さ
れて形成される、請求項1記載の集積回路中の素子分離
領域の形成方法である。
前記第3の工程において、前記埋め込み酸化膜の側面に
も前記非単結晶半導体膜を形成する、請求項4記載の集
積回路中の素子分離領域の形成方法である。
施の形態1にかかる、集積回路中の素子分離領域形成方
法を示す。図1(a)は図4(b)と同じ状態であり、
ここまでは「従来の技術」に述べた手法で実現できる。
以下に、寸法の具体的数値を上げてもう一度はじめから
プロセスについて概説する。
化膜2を5〜30nm程度、シリコン窒化膜3をCVD
法により100〜300nm程度の膜厚で順に形成す
る。次に写真製版パターンをマスクとして異方性エッチ
ングにより素子分離領域のシリコン窒化膜3、シリコン
酸化膜2を開口し、基板1を100〜500nm程度の
深さまでエッチングすることにより基板1内にトレンチ
90を形成する。
〜50nm程度形成し、減圧CVD法により全面に埋め
込み酸化膜11を205〜830nm程度、すなわちシ
リコン酸化膜2の膜厚とシリコン窒化膜3の膜厚と形成
した溝の深さとの合計に相当する量だけ堆積する。この
ときシーム21が発生してしまっているが、その発生位
置はシリコン窒化膜3の位置と同程度の高さである。こ
の状態が図1(a)で示されている。
し、ドライエッチングを用いたエッチバックでレジスト
に覆われていない部分の埋め込み酸化膜11の厚みを減
じる、第1の平坦化をする。そして、レジストを除去し
た後、CMP法により第2の平坦化を行う。これによっ
てシリコン窒化膜3上部に残留する埋め込み酸化膜11
とシリコン窒化膜3の一部及びトレンチ内部の埋め込み
酸化膜11を一部除去する。このときシーム21が平坦
化された埋め込み酸化膜11の表面に現れる。つまり図
4(c)で示されるように、埋め込み酸化膜11の上端
が基板1の表面から突出した状態が得られる。
〜50nm程度形成する。多結晶シリコンはアスペクト
比の高いトレンチへの埋め込みが可能であることが知ら
れており、シーム21が埋め込まれる。このとき完全に
多結晶シリコンをシーム21に埋め込むために、予めシ
ーム21の部分にわずかにフッ酸によるエッチングを施
しておきシーム21を顕在化しておいてから多結晶シリ
コン膜41を形成するのも有効である。ここまでの状態
が図1(b)である。
1を完全に酸化させて酸化膜42を得る。この状態を表
わしたのが図1(c)である。
ドライエッチングを用いたエッチバックを施して除去
し、さらにシリコン窒化膜3を熱りん酸を用いたウェッ
トエッチングにより除去する。そして、基板1上に残っ
たシリコン酸化膜2を犠牲酸化膜として、矢印で示され
るイオン注入を行ない、基板1中に不純物層を形成す
る。ここまでの状態を表わしたのが図1(d)である。
シリコン酸化膜2をフッ酸で除去する際にトレンチ表面
のエッジ部分が落ち込まないようにするため、図1
(d)までの工程で得られた構造の全面にCVD法によ
り酸化膜を形成し、エッチングを部分的に施すことによ
り、図1(e)に示すように埋め込み酸化膜2の両側面
に側壁31を形成する。
除去し、同時にトレンチ部分の埋め込み酸化膜11、酸
化膜42、側壁31もフッ酸により一部除去されてある
程度平坦化され、トレンチによる素子分離を完成させ
る。
込む酸化膜42はCVDによって形成された多結晶シリ
コンを熱酸化して得られたものであるので、CVD法に
よって形成されて熱処理を受けないままシーム21を埋
め込む従来の酸化膜32と比較して、フッ酸に対する耐
性は高い。よってシリコン酸化膜2をフッ酸により除去
しても、埋め込み酸化膜11のシーム21に起因するへ
こみは生じない。よって素子分離領域の幅を狭くして集
積度をより高めても、この上に形成される配線にはショ
ートの問題が発生しない。また、多結晶シリコンは直接
には基板に接触せず、接合リーク電流の問題を回避でき
る。
側壁31を形成するため、フッ酸によるエッチングの際
にトレンチに埋め込まれた埋め込み酸化膜11のエッジ
部分の落ち込みが少なく、より平坦な埋め込みが実現す
る。
を用いてシーム21の処理を行なったが、熱酸化できる
膜であればよいので例えば非晶質シリコン膜等をシーム
21の埋め込み処理に用いてもよい。
ターニングのマスクとして窒化膜と酸化膜の積層膜の場
合を例にとったが、最上膜が窒化膜で最下膜が酸化膜で
あれば他の積層膜でもよい。
2にかかる集積回路中の素子分離領域形成方法を示す。
図2(a)は図4(b)と同じ状態であり、また図2
(b)は図4(c)と同じ状態であり、ここまでは実施
の形態1と同様、従来の技術で実現できるので説明は省
略する。この段階で、平坦化された埋め込み酸化膜11
の表面にシーム21が現れる。
酸を用いたウェットエッチングによりシリコン窒化膜3
を除去する。そしてその後、全面に多結晶シリコン膜4
1を5〜50nm程度形成する。この埋め込まれた多結
晶シリコン膜41を後に熱処理してフッ酸への耐性を高
めることで、シーム21を埋め込むのは実施の形態1と
同様である。また、このとき完全に多結晶シリコン膜4
1をシーム21の中に埋め込むために、予めシーム21
の部分にわずかにフッ酸によるエッチングを施しておき
シーム21を顕在化しておいてから多結晶シリコン膜4
1を形成するのも実施の形態1と同様、有効である。こ
の状態が図2(c)である。
た異方性エッチングを行ない、多結晶シリコン膜41を
一部残して側壁を形成する。またこのとき、シーム21
には多結晶シリコン膜41が埋め込まれたままとなって
いる。この状態が図2(d)である。
ッチング処理により除去する(図2(e))。シリコン
窒化膜3除去後のシリコン酸化膜2は膜厚がばらついて
おり、これを犠牲酸化膜として採用すると活性領域の不
純物プロファイルが場所により一定でなくなって素子特
性に影響が出るからである。この際、多結晶シリコン膜
41が埋め込み酸化膜11をその側面から保護している
ので、埋め込み酸化膜11はその頂面が些か除去される
ことはあっても、トレンチ90の開口近辺で落ち込みが
生じることはない。
るために熱酸化を施す。このときシーム21の中に埋め
込まれた多結晶シリコン膜41と側壁を形成する多結晶
シリコン膜41も同時に酸化され、酸化膜43が得られ
る。
イオン注入を行なって基板1中に不純物層を形成する。
って犠牲酸化膜5を除去し、同時にトレンチ部分の埋め
込み酸化膜11、酸化膜43もフッ酸により一部除去さ
れてある程度平坦化され、トレンチによる素子分離を完
成させる。この状態が図2(g)である。
様、埋め込み不良が発生した場合でも発生したシーム2
1には多結晶シリコン41を熱酸化させて得られた酸化
膜43が堅固に埋め込まれているので、犠牲酸化膜5を
フッ酸により除去する際にも従来のように窪みとして残
るようなことはないのでショートの問題は発生しない。
よって素子分離領域の幅を狭くして集積度をより高めて
も、この上に形成される配線にはショートの問題が発生
しない。また、多結晶シリコンは直接には基板に接触せ
ず、接合リーク電流の問題を回避できる。
ン膜を用いてシーム21の処理を行なったが、熱酸化で
きる膜であればよいので例えば非晶質シリコン膜等をシ
ーム21の埋め込み処理に用いてもよい。
のパターニングのマスクとして窒化膜と酸化膜の積層膜
の場合を例にとったが、最上膜が窒化膜で最下膜が酸化
膜であれば他の積層膜でもよい。
犠牲酸化膜を改めて形成していることにより、犠牲酸化
膜の膜厚のばらつきを抑えることができ、活性領域の不
純物プロファイルを一定にできることからトランジスタ
のしきい値電圧などのばらつきも抑えられるという効果
もある。
の際には多結晶シリコン膜41が熱酸化されてできた酸
化膜43によって側壁が形成されているため、実施の形
態1におけるCVD法で形成された側壁31と比べ、フ
ッ酸によるエッチングの際にトレンチに埋め込まれた酸
化膜のエッジ部分の落ち込みが少なく、さらに平坦な埋
め込みが実現する。このため、例えばソースとドレイン
とゲートとがすべてトレンチのエッジ部分に接して作ら
れるトランジスタにおいて、トレンチのへこんだエッジ
部分にまでゲート電極が延設し、設計値よりも大きなチ
ャネル幅を持ってしまい、トランジスタのしきい値電圧
が設計値とは変わってしまうというような逆ナロウチャ
ネル効果の問題も起こらない。
が、このようなトレンチが用いられる場所の実際の集積
回路の製作例を補足としてあげておく。図3は本発明の
素子分離領域の形成方法を用いたDRAMメモリセルの
製造方法の一例を示すものであり、以下に詳述する。
でシリコン基盤1にトレンチによる素子分離領域100
を形成する。次に、P型のウェル(図示せず)を形成
し、熱酸化法でゲート酸化膜を100オングストローム
程度、CVD法で多結晶シリコン膜(ゲート電極材)を
1000オングストローム程度の厚みで成膜する。次
に、写真製版により所定の領域にレジストを形成し、異
方性エッチングにより多結晶シリコン膜のパターニング
を行なうことでゲート電極62を形成し、その後レジス
トは除去する。次に、トレンチ部分及びゲート電極62
をマスクとしてAsを50keV、5×1013cm-2の
条件でイオン注入し、N型層61(ソース、ドレイン領
域)を形成する。次にCVD法で全面に1000オング
ストローム程度の膜厚を有する酸化膜を堆積し、このC
VD法による酸化膜を異方性エッチングすることで側壁
酸化膜63を形成する。ここまでの状態を示したのが図
3(a)である。
面に酸化膜を7000オングストローム程度堆積し、ビ
ットラインコンタクトホールを所定の位置に開口する。
次に、ビットライン配線材料として不純物を含有した多
結晶シリコンを1000オングストローム程度、さらに
タングステンシリサイド(WSi)を1000オングス
トローム程度、全面に堆積し、パターニングにより所定
の領域にのみ配線することでビットライン72を形成す
る。ここまでの状態を示したのが図3(b)である。
全面に酸化膜を7000オングストローム程度堆積し、
ストレージノードコンタクトホールを所定の位置に開口
する。次に、キャパシタ下部の電極材料として不純物を
含有した多結晶シリコンを8000オングストローム程
度、全面に堆積し、パターニングにより所定の領域にの
み配置することでストレージノード81を形成する。こ
こまでの状態を示したのが図3(c)である。
法でシリコンオキシナイトライド(SiON)膜を70
オングストローム程度堆積し、キャパシタ上部電極83
としてCVD法で不純物を含有した多結晶シリコンを5
00オングストローム程度堆積してセルプレートを形成
しパターニングにより所定の領域にのみ配置する。ここ
までの状態を示したのが図3(d)である。
るがこの後、周辺回路と接続、配線される。
じめ高度に集積化されるデバイスにおいては分離幅の狭
い素子分離法としてトレンチ分離法は不可欠であるが、
本発明を用いてこれを製造し完全に平坦化を行なうこと
で、ウェハ面内で素子分離膜の形状が均一なものとな
る。このことは、図3(d)に示したようなメモリセル
を多数配置するDRAMデバイスにおいて、メモリセル
ごとの素子特性のばらつきを防止できることを意味し、
結果としてデバイスの安定動作と高歩留まりが達成され
る。
路の素子分離領域の形成方法によれば、微小な溝に対し
て埋め込み酸化膜が充分に埋め込めず、埋め込み酸化膜
の上面に凹部が発生しても、そこには非単結晶半導体膜
を熱酸化させた第1の熱酸化膜が堅固に埋め込まれる。
よって、埋め込み酸化膜の上面の平坦性が損なわれるこ
とがなく、埋め込み酸化膜の上面に敷設される配線のパ
ターニングの不良も回避できるので、素子分離領域の幅
を狭くして集積度をより高めることができる。また第2
の熱酸化膜の存在により、非単結晶半導体膜は直接には
基板に接触せず、接合リーク電流の問題を回避できる。
の素子分離領域の形成方法によれば、犠牲酸化膜として
機能する第2の熱酸化膜を第1の熱酸化膜に先行して形
成するものの、第1の熱酸化膜はイオン注入の際の妨げ
となることがない。
の素子分離領域の形成方法によれば、第5の工程におい
て第2の熱酸化膜の除去に用いられるエッチャントが埋
め込み酸化膜をその側面からエッチングすることが軽減
され、埋め込み酸化膜の上面の平坦性が損なわれること
がない。
の素子分離領域の形成方法によれば、第1の熱酸化膜と
第2の熱酸化膜を同時に形成することができる。
の素子分離領域の形成方法によれば、埋め込み酸化膜の
側面にも第3の工程において第1の熱酸化膜が形成され
るので、第5の工程において第2の熱酸化膜の除去に用
いられるエッチャントが埋め込み酸化膜をその側面から
エッチングすることが回避され、埋め込み酸化膜の上面
の平坦性が損なわれることがない。
た図である。
た図である。
所のその後の工程を示した図である。
る。
シリコン窒化膜、11埋め込み酸化膜、21 シーム、
31 側壁、41 非単結晶シリコン膜。
Claims (5)
- 【請求項1】 表面を有する半導体基板内に、前記表面
に開口する溝を形成する第1の工程と、 前記溝内を埋め込み、かつ前記表面から突出する埋め込
み酸化膜を形成する第2の工程と、 前記埋め込み酸化膜の表面に非単結晶半導体膜を形成
し、これを熱酸化して第1の熱酸化膜を形成する第3の
工程と、 前記半導体基板の前記表面のうち、前記溝が形成されて
いない部分に第2の熱酸化膜を介してイオン注入を行う
第4の工程と、 前記第2の熱酸化膜を除去し、前記埋め込み酸化膜及び
前記第1熱酸化膜の表面を平坦化する第5の工程とを備
える、集積回路中の素子分離領域の形成方法。 - 【請求項2】 前記第2の熱酸化膜は前記第1の工程に
おいて前記溝の形成に先立って前記半導体基板の前記表
面に形成され、 前記第1の熱酸化膜は、前記第4の工程において前記イ
オン注入に先だって、前記溝が形成されていない前記部
分において除去される、請求項1記載の集積回路中の素
子分離領域の形成方法。 - 【請求項3】 前記第4の工程の後、前記第5の工程の
前に、 前記埋め込み酸化膜のうち、前記第2の熱酸化膜よりも
突出する部分の側面に側壁を形成する、請求項2記載の
集積回路中の素子分離領域の形成方法。 - 【請求項4】 前記第2の熱酸化膜は、前記第3の工程
において前記第1の熱酸化膜を形成する際に、前記半導
体基板が酸化されて形成される、請求項1記載の集積回
路中の素子分離領域の形成方法。 - 【請求項5】 前記第3の工程において、前記埋め込み
酸化膜の側面にも前記非単結晶半導体膜を形成する、請
求項4記載の集積回路中の素子分離領域の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10159098A JPH11354628A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 集積回路中の素子分離領域の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10159098A JPH11354628A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 集積回路中の素子分離領域の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11354628A true JPH11354628A (ja) | 1999-12-24 |
Family
ID=15686203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10159098A Pending JPH11354628A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 集積回路中の素子分離領域の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11354628A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6429136B2 (en) | 2000-01-21 | 2002-08-06 | Nec Corporation | Method for forming a shallow trench isolation structure in a semiconductor device |
KR100422357B1 (ko) * | 2001-12-13 | 2004-03-11 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체 소자의 트렌치 절연막 형성 방법 |
US6872631B2 (en) | 2000-09-21 | 2005-03-29 | Nec Electronics Corporation | Method of forming a trench isolation |
-
1998
- 1998-06-08 JP JP10159098A patent/JPH11354628A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6429136B2 (en) | 2000-01-21 | 2002-08-06 | Nec Corporation | Method for forming a shallow trench isolation structure in a semiconductor device |
US6872631B2 (en) | 2000-09-21 | 2005-03-29 | Nec Electronics Corporation | Method of forming a trench isolation |
KR100422357B1 (ko) * | 2001-12-13 | 2004-03-11 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체 소자의 트렌치 절연막 형성 방법 |
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