JPH11354321A - 軟磁性膜の成膜方法 - Google Patents

軟磁性膜の成膜方法

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JPH11354321A
JPH11354321A JP16216098A JP16216098A JPH11354321A JP H11354321 A JPH11354321 A JP H11354321A JP 16216098 A JP16216098 A JP 16216098A JP 16216098 A JP16216098 A JP 16216098A JP H11354321 A JPH11354321 A JP H11354321A
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JP
Japan
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soft magnetic
magnetic film
forming
substrate
film
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Withdrawn
Application number
JP16216098A
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English (en)
Inventor
Kumiko Ominato
久美子 大湊
Takashi Hatauchi
隆史 畑内
Teruhiro Makino
彰宏 牧野
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/08Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure characterised by magnetic layers
    • H01F10/10Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure characterised by magnetic layers characterised by the composition
    • H01F10/12Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure characterised by magnetic layers characterised by the composition being metals or alloys
    • H01F10/13Amorphous metallic alloys, e.g. glassy metals
    • H01F10/132Amorphous metallic alloys, e.g. glassy metals containing cobalt

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Co―T(Feなど)―M(Hfなど)―O
合金膜を、静磁場を与えて成膜すると、周波数特性は向
上するものの、実効透磁率は低下し、特に、数MHz帯
域で使用されるインダクタなどの磁心に、前記軟磁性膜
を使用すると、インダクタンスをより向上させることが
できなかった。 【解決手段】 Co―T―M―O合金膜を、基板11上
に成膜後、前記基板11を矢印15方向に自転回転させ
て、前記基板11に、永久磁石12,13から発生する
磁場14を与える。前記基板11が回転することによ
り、前記磁場14は回転磁場として前記基板11上の軟
磁性膜に与えられ、さらに熱処理を施すことにより、前
記軟磁性膜の異方性磁界Hkを小さくでき、特に数十M
Hz帯域程度まで実効透磁率を高めることができる。こ
の軟磁性膜をインダクタの磁心として使用すればインダ
クタンスを向上させることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば平面型磁気
素子(トランス、インダクタ等)の磁心として使用され
る軟磁性膜に係り、特に数MHz帯域にて、高い実効透
磁率を得ることが可能な軟磁性膜の成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】平面型磁気素子(インダクタ、トランス
など)、あるいはフィルタなどに使用される磁心、また
は薄膜磁気ヘッドの書き込みヘッド、いわゆるインダク
ティブヘッドのコア層に使用される軟磁性膜には、特に
高周波領域において、比抵抗や透磁率などの磁気特性に
優れた材料が求められている。
【0003】このような周波数特性に優れた軟磁性膜と
して、本出願人が特願平9―293645号にて出願し
たCo―Fe―M―O(ただしMはHf,Ti,Zrな
どや希土類元素のうち少なくとも1種以上の元素)合金
膜を挙げることができる。この軟磁性膜は、高周波特性
に優れ、成膜条件によってはGHz帯域においても、
(実効透磁率μ′/虚数部における透磁率μ″)で表さ
れる性能係数は1を上回り、損失の少ない材料となって
いる。また、この軟磁性膜は、高周波帯域においても高
い比抵抗を有している。このため前記Co―Fe―M―
O合金膜は、平面型磁気素子の磁心や薄膜磁気ヘッドの
コア層に最適な軟磁性材料の一つであると言える。前記
Co―Fe―M―O合金膜は、スパッタ法や蒸着法によ
って成膜され、スパッタ装置としては、マグネトロンス
パッタ装置など既存の成膜装置を使用する。前記Co―
Fe―M―O合金膜は、無磁場中で成膜され、その後静
磁場中で熱処理が施されるか、あるいは静磁場中で成膜
が行われる。
【0004】この成膜条件によって、前記Co―Fe―
M―O合金の異方性磁界Hkは大きくなり、これによっ
て、(実効透磁率μ′/虚数部における透磁率μ″)で
表される性能係数Qは高い値を示し、周波数特性が向上
するものと考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで軟磁性膜を磁
心として使用するインダクタなどの平面型磁気素子やコ
ア層として使用する薄膜磁気ヘッドなどは、それぞれ使
用周波数が異なっており、またその用途によって最も必
要となる磁気特性はそれぞれ異なっている。例えば平面
型磁気素子(インダクタ、トランスなど)は、1MHz
〜10MHz程度の高周波数帯域で使用され、薄膜磁気
ヘッドは、10MHz〜300MHz程度の高周波数帯
域で使用され、また携帯電話用のLCフィルタは、10
0MHz〜GHz程度の高周波数帯域で使用される。こ
のように、インダクタやトランスなどの平面型磁気素子
は、数MHz帯域で使用されるものであり、前記平面型
磁気素子のインダクタンスを向上させるために、特に数
MHz帯域で高い実効透磁率μ′を有する軟磁性膜を磁
心として使用することが好ましい。
【0006】ところが、前記Co―Fe―M―O合金膜
は、上述したように静磁場中で成膜したり、あるいは無
磁場中で成膜後、静磁場中で熱処理を施しているため
に、高い異方性磁界Hkを有し、実効透磁率μ′は、G
Hz帯域程度まで一定の値を示しており、また虚数部に
おける透磁率μ″が低く、従って周波数特性は非常に優
れたものとなっているが、逆に、前記実効透磁率μ′の
値そのものは、低くなってしまう。本発明は上記問題点
を解決するためのものであり、特にCoを主成分として
含有するCo―T(Feなど)―M(Hfなど)―O系
合金膜の実効透磁率を、高めることが可能な軟磁性膜の
成膜方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、成膜装置内の
基板上に、主成分のCoと、Fe,Niのいずれか一
方、あるいは両方を含む元素Tと、Ti,Zr,Hf,
Nb,Ta,Cr,Mo,Si,P,C,W,B,A
l,Ga,Geと希土類元素から選ばれる1種または2
種以上の元素Mと、Oとを主に含有する軟磁性膜を成膜
した後、回転磁場中で熱処理を施すことを特徴とするも
のである。
【0008】本発明では、前記軟磁性膜が成膜された基
板の両側に永久磁石を配置し、前記基板を自転回転させ
ることにより、前記基板に回転磁場を与えて熱処理を施
したり、あるいは前記永久磁石を基板の回りに公転回転
させることにより、基板に回転磁場を与えて熱処理を施
したり、あるいは前記軟磁性膜が成膜された基板の周囲
に複数の電磁石を配置し、前記電磁石に位相がずれる交
流電流を与えることにより、前記基板に回転磁場を与え
て熱処理を施すことが好ましい。また本発明では、前記
軟磁性膜を無磁場中で成膜したり、あるいは静磁場中で
成膜することが好ましい。
【0009】本発明では、前記軟磁性膜の膜構造として
は、元素Mの酸化物を多量に含むアモルファス相に、C
oと元素Tとを主体とする微結晶相が混在しており、さ
らに前記微結晶相には、元素Mの酸化物を含んでいるも
のである。本発明では、前記微結晶相の結晶構造は、b
cc構造、hcp構造、fcc構造のうち1種あるいは
2種以上の混成構造から成ることが好ましく、より好ま
しくは、前記微結晶相の結晶構造は、主にbcc構造か
ら成ることである。また、前記微結晶相の平均結晶粒径
は、30nm以下であることが好ましい。
【0010】本発明では、前記軟磁性膜は下記の組成で
形成されている。 (Co1-cTc)xMyOzXw ただし、TはFe,Niのうちどちらか一方あるいは両
方を含む元素であり、Mは、Ti,Zr,Hf,Nb,
Ta,Cr,Mo,Si,P,C,W,B,Al,G
a,Geと希土類元素から選ばれる1種または2種以上
の元素であり、Xは、Au,Ag,Cu,Ru,Rh,
Os,Ir,Pt,Pdから選ばれる1種あるいは2種
以上の元素であり、組成比を示すcは、0≦c≦0.
7、x,y,z,wはat%で、3≦y≦30、7≦z
≦40、0≦w≦20、20≦y+z+w≦60の関係
を満足し、残部はxである。
【0011】また本発明では、前記軟磁性膜の組成比を
示すcは、0≦c≦0.3、x,y,z,wはat%
で、7≦y≦20、15≦z≦30、0≦w≦19、3
0≦y+z+w≦50の関係を満足し、残部はxである
ことがより好ましい。
【0012】さらに本発明では、前記元素TはFeであ
ることが好ましく、この場合、CoとFeの濃度比は、
0.3≦{Co/(Co+Fe)}≦0.8であること
がより好ましい。
【0013】また本発明では、前記軟磁性膜を構成する
一元素として、Oの代わりにNが、あるいはOと共にN
が用いられてもよい。なおこのときのNの組成比、ある
いはO+Nの組成比は、Oの場合と同じ7〜40at%
であり、より好ましくは、20〜35at%である。
【0014】インダクタやトランスなどの平面型磁気素
子の磁心として使用される軟磁性膜は、数MHz〜数十
MHz帯域で、高い実効透磁率μ′を有することが好ま
しい。本発明では、周波数特性に優れたCo―T(Fe
またはNi、あるいはFeとNiと両方)―M(Hfや
希土類元素など)―O合金膜の成膜方法を改良し、数M
Hz〜数十MHz帯域において、高い実効透磁率μ′を
得ることを可能とするものである。
【0015】まず、上記軟磁性膜の特徴について以下に
記載する。本発明における軟磁性膜は、主成分のCo
と、Fe,Niのうちいずれか一方、あるいは両方から
成る元素Tと、Ti,Zr,Hf,Nb,Ta,Cr,
Mo,Si,P,C,W,B,Al,Ga,Geと希土
類元素から選ばれる1種または2種以上の元素MとOと
を主に含有するものである。
【0016】本発明における軟磁性膜の具体的な組成式
は、(Co1-cTc)xMyOzXwで表わされる。ただし、
Xは、Au,Ag,Pt,Pd,Cu,Ru,Rh,O
s,Irのうち1種あるいは2種以上の元素であり、組
成比x,y,z,wはat%である。
【0017】前記軟磁性膜において、Coと元素Tは主
成分であり、Coと元素T(Fe,Ni)は強磁性を示
す元素である。従ってこれらCo,Ni,Feは磁性を
担う元素である。特に高飽和磁束密度を得るためには、
CoとFeの含有量は多いほど好ましいが、CoとFe
の含有量が少な過ぎると飽和磁束密度が小さくなってし
まう。また、Coは、一軸磁気異方性を大きくする作用
がある。Ti,Zr,Hf,Nb,Ta,Cr,Mo,
Si,P,C,W,B,Al,Ga,Geと希土類元素
から選ばれる1種または2種以上の元素MとOとを主に
含有するものである元素Mは、軟磁気特性と高抵抗を両
立するために必要なものである。これらは酸素と結合し
易く、結合することで酸化物を形成する。例えば、元素
MとしてHfが使用される場合、HfはOとHfO2と
なって酸化物を形成する。また、元素Mの酸化物の含有
量を調整することにより、比抵抗を高めることができ
る。
【0018】Au,Ag,Pt,Pd,Cu,Ru,R
h,Os,Irのうち1種あるいは2種以上の元素であ
る元素Xは、本発明における軟磁性膜の耐食性、および
周波数特性を向上させるが、その含有量が20at%
(原子%)を越えると軟磁気特性、特に飽和磁化が低下
しすぎて好ましくない。
【0019】本発明では良好な軟磁気特性を確保しつつ
高い飽和磁束密度を維持するためには、cは、0≦c≦
0.7、x,y,z,wはat%で、3≦y≦30、7
≦z≦40、0≦w≦20、20≦y+z+w≦60の
関係を満足することが好ましい。さらに良好な軟磁気特
性と高い飽和磁束密度を確実に得るためには、at%で
5≦y≦20、10≦z≦30の範囲とすることがより
好ましい。cは、0≦c≦0.3、x,y,z,wはa
t%で、7≦y≦20、15≦z≦30、0≦w≦1
9、30≦y+z+w≦50の関係を満足することがよ
り好ましい。
【0020】また上記軟軟磁性膜は、bcc構造を主体
とした微結晶相を、アモルファス相が取り囲んでいる膜
構造を有している。なお前記微結晶相の結晶粒サイズは
微細であることが好ましく、本発明では、前記微結晶相
の平均結晶粒径は30nm以下であることが好ましい。
このため上記Co―T―M―O合金膜は、前記微結晶相
を、主にM(Hfなど)の酸化物で形成されている比抵
抗の高いアモルファス相が取り囲んでいる膜構造を有し
ており、膜全体が高い比抵抗を有するものであると推測
される。また本発明における軟磁性膜であれば、1.0
(T;テスラ)以上の飽和磁化を得ることが可能であ
る。
【0021】ところで従来では、Co―T―M―O合金
膜を、静磁場中で成膜し、あるいは無磁場中で成膜した
後、静磁場中で熱処理を施していた。Coは、誘導磁気
異方性が高いため、静磁場中での成膜処理、あるいは磁
場中熱処理によって、軟磁性膜の異方性磁界Hkは大き
くなり、前記軟磁性膜の透磁率の周波数特性は非常に良
好なものとなる。しかし一方で、実効透磁率μ′は低下
してしまうため、インダクタなどの磁心に上記軟磁性膜
を使用するには、前記実効透磁率μ′を高める必要性が
ある。
【0022】そこで本発明では、Co―T―M―O合金
膜を成膜後、回転磁場中で熱処理を施し、軟磁性膜の磁
気異方性を任意に制御している。前記軟磁性膜の磁気異
方性を任意に制御することで、異方性磁界Hkは小さく
なり、このため性能係数Q(実効透磁率μ′/虚数部に
おける透磁率μ″)は、数十MHz帯域程度から小さく
なり、周波数特性は低下し始めるが、逆に実効透磁率
μ′は、数十MHz帯域まで一定の高い値を示し、数M
Hz〜数十MHz帯域で使用されるインダクタ等の磁心
に使用する軟磁性材料をしては最適な材料となる。
【0023】このように、インダクタやトランスなどの
磁心に、数MHz〜数十MHz帯域で高い実効透磁率
μ′を有するCo―T―M―O合金膜を使用すれば、イ
ンダクタンスを従来に比べてより高めることが可能とな
る。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明におけるインダクタ
(平面型磁気素子)の平面図、図2は、図1に示す2―
2線の断面図である。この例のインダクタにおいては、
基板1上に取り出し電極3を形成する。この取り出し電
極3は端子としての機能を兼ねている。その上に絶縁膜
4と磁性膜5と絶縁膜6が順次積層され、前記絶縁膜6
上にスパイラルコイル状の平面コイル7が形成される。
前記平面コイル7の中心部7aは、絶縁膜4と磁性膜5
と絶縁膜6に開けられたスルーホールを介して取り出し
電極3に接続されている。さらに平面コイル7を覆う絶
縁膜8が形成され、絶縁膜8上に磁性膜9が形成されて
いる。平面コイル7の端からは取り出し電極10が基板
1上に延びている。前記取り出し電極10も端子として
の機能を兼ねている。
【0025】前記平面コイル7は、銅、銀、金、アルミ
ニウムあるいはこれらの合金などの良導電性金属材料か
ら成り、インダクタンス、直流重畳特性、サイズなどに
応じて、電気的に直列に、または並列に、さらに縦にあ
るいは横に絶縁膜を介して適宜配置することができる。
【0026】また前記平面コイル7を並列に複数設け、
各平面コイル7を絶縁膜6を介して対向させることで、
トランスを構成できる。さらに平面コイル7は、導電層
を基板上に形成後、フォトエッチングすることにより各
種の形状に作成できる。導電層の成膜方法としては、プ
レス圧着、メッキ、金属溶射、真空蒸着、スパッタリン
グ、イオンブレーティング、スクリーン印刷焼成法など
の適宜の方法を用いればよい。
【0027】前記絶縁膜6,8は平面コイル7への通電
時において、磁性膜5,9と導通してショートすること
を防止するために設けられている。絶縁膜6,8は、ポ
リイミドなどの高分子材料、SiO2、ガラス、硬質炭
素膜などの無機質膜からなるものを用いることが好まし
い。この絶縁膜6,8は、ペースト印刷またはスピンコ
ート後に焼成する方法、溶融メッキ法、溶射、気相メッ
キ、真空蒸着、スパッタリング、イオンブレーティング
などの方法により形成される。本発明では、前記磁性膜
5,9が、(Co1-cTc)xMyOzXwから成る軟磁性膜
により形成されている。
【0028】ただし、TはFe,Niのうちいずれか一
方あるいは両方を含む元素であり、Mは、Ti,Zr,
Hf,Nb,Ta,Cr,Mo,Si,P,C,W,
B,Al,Ga,Geと希土類元素から選ばれる1種ま
たは2種以上の元素であり、Xは、Au,Ag,Pt,
Pd,Cu,Ru,Rh,Os,Irから選ばれる1種
あるいは2種以上の元素であり、組成比を示すcは、0
≦c≦0.7、x,y,z,wはat%で、3≦y≦3
0、7≦z≦40、0≦w≦20、20≦y+z+w≦
60の関係を満足し、残部はxである。より好ましく
は、前記軟磁性膜の組成比を示すcは、0≦c≦0.
3、x,y,z,wはat%で、7≦y≦20、15≦
z≦30、0≦w≦19、30≦y+z+w≦50の関
係を満足し、残部はxである。
【0029】なお本発明では前記元素TがFeであるこ
とが好ましく、この場合、CoとFeとの割合{Co/
(Co+Fe)}が0.3〜0.8であることがより好
ましい。元素TをFeとして、CoとFeとの割合を
0.3≦{Co/(Co+Fe)}≦0.8とすること
で、より優れた軟磁気特性および周波数特性を得ること
ができる。さらに好ましくはCoとFeとの割合を7:
3とすると良い。また、本発明における軟磁性膜の組成
を構成する一元素として、O(酸素)に代えてN(窒
素)を用いてもよいし、あるいはOとNとを添加しても
よい。
【0030】また本発明における軟磁性膜は、アモルフ
ァス相に微結晶相が混在した膜構造を有するものであ
り、前記微結晶相の結晶構造としては、bcc構造(体
心立方構造)、fcc構造(面心立方構造)、hcp構
造(稠密六方構造)のうちいずれであってもよいが、よ
り好ましくは結晶構造の大半がbcc構造で形成される
ことである。
【0031】本発明における上記Co―T―M―O合金
膜は、数十MHz帯域まで高い実効透磁率μ′を有し、
数MHz〜数十MHz帯域で使用される図1に示すイン
ダクタやトランスの磁性膜5,9には、最適な磁気特性
を有する材料となっている。
【0032】本発明では、前記実効透磁率μ′を高める
方法として、前記Co―T―M―O合金膜の磁気異方性
を制御して、異方性磁界Hkを小さくしている。異方性
磁界Hkを小さくすると、高周波帯域における虚数部の
透磁率μ″は高くなるので、(実効透磁率μ′/虚数部
における透磁率μ″)で表される性能係数Qは低下する
が、前記虚数部の透磁率μ″の値は、数十MHz程度か
ら高くなり始めるため、数MHz〜数十MHz程度で、
この軟磁性膜を使用する場合には、前記性能係数Qはそ
れほど低下せず、比較的優れた周波数特性を得ることが
できるものと考えられる。一方、異方性磁界Hkを小さ
くすることによって、Co―T―M―O合金膜は、数十
MHz程度まで、高い実効透磁率μ′を有するものとな
る。
【0033】本発明では、Co―T―M―O合金膜をス
パッタ法、蒸着法などによって成膜する。スパッタ装置
としてはRF二極スパッタ、DCスパッタ、マグネトロ
ンスパッタ、三極スパッタ、イオンビームスパッタ、対
向ターゲット式スパッタなどの既存のものを使用すれば
よい。
【0034】前記軟磁性膜中に、O(酸素)を添加する
方法としては、Arなどの不活性ガス中にO2ガスを混
合した(Ar+O2)混合ガス雰囲気中でスパッタを行
う反応性スパッタ、あるいは、元素Mの酸化物(HfO
2など)のチップを用いた複合ターゲットをAr雰囲気
中、あるいはAr+O2混合ガス雰囲気中でスパッタす
る方法が有効である。
【0035】またCoのターゲット上に希土類元素など
の元素Mあるいは元素Tなどの各種ペレットを配置した
複合ターゲットを用いて、Ar+O2混合ガス雰囲気中
で製作することもできる。
【0036】前述したように本発明では、Co―T―M
―O合金膜の異方性磁界Hkを制御して、磁気異方性を
等方的にするのであるが、本発明では、前記異方性磁界
Hkを制御する方法として、前記Co―T―M―O合金
膜を成膜装置内の基板上に、静磁場中であるいは無磁場
中で成膜し、その後、回転磁場中で熱処理を施してい
る。
【0037】図3から図5は、回転磁場を発生させる方
法の実施例を示す模式図である。図3では、Co―T―
M―O合金膜が成膜された基板11の両側に永久磁石1
2,13を設置し、両永久磁石12,13でN極とS極
を対向させている。図3に示すように、2つの永久磁石
12,13は並列に並んでおり、例えば永久磁石12側
から永久磁石13側に磁場(磁界)14が発生してい
る。このような状態で、前記基板11を例えば矢印15
方向(左回り)に自転回転させると、前記基板11に、
回転磁場を与えることができ、前記基板11上に成膜さ
れているCo―T―M―O合金膜の磁気異方性を等方的
にして、異方性磁界Hkを制御できる。
【0038】図4では、図3と同様に、基板11の両側
に、並列に並んだ2つの永久磁石12,13を設置す
る。図4では、基板11を固定して永久磁石12,13
側を、例えば矢印16方向に公転回転させている。これ
により、永久磁石12側から永久磁石13側に発生して
いる磁場14を、回転磁場として、前記基板11上に成
膜されたCo―T―M―O合金膜に与えることができ、
前記Co―T―M―O合金膜の磁気異方性を等方的にし
て、異方性磁界Hkを小さくできる。
【0039】図5では、基板11の四方に電磁石(ヘル
ムホルツコイル)17,18,19,20を設置してい
る。図5に示すように、電磁石17と19は、図示縦方
向に基板11を中心にして直線上に並んで対向してお
り、同様に、電磁石18と20は、図示横方向に基板1
1を中心にして直線上に並んで対向した位置に置かれて
いる。図5に示す方法では、例えば電磁石17,18,
19,20に巻回されるコイルの巻き方向をすべて同じ
にしておく。
【0040】そして前記電磁石17と19に位相が同一
となる交流電流を与え、前記電磁石18と20には、前
記電磁石17と19に与えられる交流電流に対し、位相
が180度ずれた交流電流を与える。これによって、例
えばまず電磁石17側から電磁石19側に磁場が発生
し、次に180度の位相をもって、電磁石18側から電
磁石20側に磁場が発生し、次に180度の位相をもっ
て、電磁石19側から電磁石17側に磁場が発生し、最
後に、180度の位相をもって、電磁石20側から電磁
石18側に磁場が発生し、このように磁場の発生が回転
磁場となって、前記磁場が、基板11上のCo―T―M
―O合金膜に与えられるのである。
【0041】本発明では図5に示すような電磁石17,
18,19,20によっても前記基板11上に成膜され
た記Co―T―M―O合金膜に回転磁場を与えることが
でき、従って前記Co―T―M―O合金の磁気異方性を
等方的にして、異方性磁界Hkを小さくできる。
【0042】以上のように本発明では、Co―T―M―
O合金膜の成膜後、前記Co―T―M―O合金膜を回転
磁場中で熱処理して、磁気異方性を等方的にしているの
で、前記Co―T―M―O合金膜の異方性磁界Hkを制
御することができ、よって実効透磁率μ′を高めること
が可能となっている。特に本発明におけるCo―T―M
―O合金膜は、数十MHz帯域程度まで、性能係数Q
(μ′/μ″)も比較的高く、周波数特性にも優れたも
のとなっている。
【0043】従って本発明では、実効透磁率μ′の高い
Co―T―M―O合金膜を、数MHz〜数十MHz帯域
で使用されるインダクタやトランスなどの平面型磁気素
子の磁心に使用することができ、前記平面型磁気素子の
インダクタンスを高めることが可能となっている。
【0044】
【実施例】実施例として本発明における成膜方法で形成
したCo―T―M―O合金膜と、比較例として従来にお
ける成膜方法で形成したCo―T―M―O合金膜とを用
いて、それぞれの合金膜における周波数と透磁率との関
係について調べた。
【0045】実験ではまず実施例として、Co44.3Fe
19.1Hf14.522.1から成る軟磁性膜を静磁場中で成膜
し、その後、図3に示す方法にて回転磁場を与えながら
熱処理を施した。なお回転数は、60rpm、回転時間
を3時間、熱処理温度を300℃とした。次に比較例と
して、Co44.3Fe19.1Hf14.522.1から成る軟磁性
膜を静磁場中で成膜した。なお熱処理は施していない。
なお各周波数における実効透磁率μ′及び虚数部の透磁
率μ″を、測定磁界を20(mOe)として測定した。
【0046】図6に示すように回転磁場を与えて熱処理
を施したCo44.3Fe19.1Hf14.522.1の実効透磁率
μ″は、約60MHz程度まで約400となっており、
高い値を有している。一方、虚数部における透磁率μ″
は、約20MHz程度から高くなり始め、約80MHz
以上になると、実効透磁率μ′を上回り、(実効透磁率
μ′/虚数部における透磁率μ″)で表される性能係数
Qが1以下となる。ただし図6に示すように、数MHz
帯域では、高い実効透磁率μ′を有すると共に、虚数部
における透磁率μ″が低く、性能係数Qも高い値を示す
ことがわかる。異方性磁界Hcは0.5(Oe)と小さ
く、また比抵抗ρは、652(μΩ・cm)であった。
【0047】これに対し、図7に示すように、回転磁場
を与えず、静磁場中で成膜したCo 44.3Fe19.1Hf
14.522.1の実効透磁率μ′は、約150程度と低い値
を示していることがわかる。一方、虚数部における透磁
率μ″は、500MHz程度になっても低い値を示して
おり、従って性能係数Qは非常に高い周波数帯域であっ
ても、高い値を示すことがわかる。異方性磁界Hkは8
7.1(Oe)と、回転磁場を与えた場合に比べて非常
に高い値を示した。なお比抵抗ρは、933(μΩ・c
m)であった。なおこの比抵抗値は、回転磁場中で熱処
理を施した場合(652μΩ・cm)よりも高い値を示
しているが、これは熱処理を施していないためであると
考えられる。
【0048】以上のように、成膜後、回転磁場を与えて
熱処理を施した場合にあっては、異方性磁界Hkは非常
に小さくなるため、磁気異方性は等方的になっていると
考えられ、従って図6に示すように、特に数MHz〜数
十MHz帯域まで、高い実効透磁率μ′を有し、しかも
数十MHz程度までは虚数部における透磁率μ″はそれ
ほど高くないため、性能係数Qは高い値となり、周波数
特性も比較的優れていることがわかる。
【0049】これに対し、静磁場中で成膜した場合にあ
っては、虚数部における透磁率μ″を非常に低くできる
ため、性能係数Qを、数百MHz帯域まで高くでき、周
波数特性は非常に優れていることがわかる。しかし、異
方性磁界Hkは非常に大きい値を示すため、実効透磁率
μ′は、回転磁場中で熱処理を施した場合よりも低い値
を示し、数MHz〜数十MHz帯域で高いμ′を必要と
する用途への適用が困難であることがわかる。
【0050】このため、回転磁場を与えて熱処理を施し
た上記軟磁性膜は、数MHz〜数十MHz帯域で使用さ
れるインダクタやトランスの磁心として使用されること
が好ましく、また静磁場中で成膜した上記軟磁性膜は、
数百MH〜GHz帯域で使用される携帯機器用のLCフ
ィルタなどに、好適な材料であるといえる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、Co―T
(FeやNi)―M(Hfなど)―O合金膜の成膜方法
として、まず無磁場中あるいは静磁場中で成膜した後、
回転磁場中で熱処理を施すため、前記軟磁性膜の異方性
磁界Hkを小さくでき、磁気異方性を等方的にできる。
このため、実効透磁率μ′を高くでき、また数十MHz
帯域程度までは、虚数部における透磁率μ″を低くで
き、比較的優れた周波数特性を得ることが可能である。
従って、高い実効透磁率μ′を有する上記軟磁性膜を、
インダクタやトランスなどの磁心として使用すれば、イ
ンダクタンスをより向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における平面型磁気素子(インダクタ)
の構造を示す平面図、
【図2】図1に示す2―2線の断面図、
【図3】本発明における第1実施形態としての回転磁場
の発生方法を示す模式図、
【図4】本発明における第2実施形態としての回転磁場
の発生方法を示す模式図、
【図5】本発明における第3実施形態としての回転磁場
の発生方法を示す模式図、
【図6】成膜後、回転磁場中熱処理を施したCo44.3
19.1Hf14.522.1合金膜の周波数と透磁率との関係
を示すグラフ、
【図7】静磁場中で成膜したCo44.3Fe19.1Hf14.5
22.1合金膜の周波数と透磁率との関係を示すグラフ、
【符号の説明】
1 基板 3、10 取り出し電極 5、9 磁性膜 4、6、8 絶縁膜 7 平面コイル 11 基板 12、13 永久磁石 14 (磁場の)方向 17、18、19、20 電磁石

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成膜装置内の基板上に、主成分のCo
    と、Fe,Niのいずれか一方、あるいは両方を含む元
    素Tと、Ti,Zr,Hf,Nb,Ta,Cr,Mo,
    Si,P,C,W,B,Al,Ga,Geと希土類元素
    から選ばれる1種または2種以上の元素Mと、Oとを主
    に含有する軟磁性膜を成膜した後、回転磁場中で熱処理
    を施すことを特徴とする軟磁性膜の成膜方法。
  2. 【請求項2】 前記軟磁性膜が成膜された基板の両側に
    永久磁石を配置し、前記基板を自転回転させることによ
    り、前記基板に回転磁場を与えて熱処理を施す請求項1
    記載の軟磁性膜の成膜方法。
  3. 【請求項3】 前記軟磁性膜が成膜された基板の両側に
    永久磁石を配置し、前記永久磁石を基板の回りに公転回
    転させることにより、基板に回転磁場を与えて熱処理を
    施す請求項1記載の軟磁性膜の成膜方法。
  4. 【請求項4】 前記軟磁性膜が成膜された基板の周囲に
    複数の電磁石を配置し、前記電磁石に位相がずれる交流
    電流を与えることにより、前記基板に回転磁場を与えて
    熱処理を施す請求項1記載の軟磁性膜の成膜方法。
  5. 【請求項5】 前記軟磁性膜を無磁場中で成膜する請求
    項1ないし請求項4のいずれかに記載の軟磁性膜の成膜
    方法。
  6. 【請求項6】 前記軟磁性膜を静磁場中で成膜する請求
    項1ないし請求項4のいずれかに記載の軟磁性膜の成膜
    方法。
  7. 【請求項7】 前記軟磁性膜の膜構造としては、元素M
    の酸化物を多量に含むアモルファス相に、Coと元素T
    とを主体とする微結晶相が混在しており、さらに前記微
    結晶相には、元素Mの酸化物を含んでいる請求項1ない
    し請求項6のいずれかに記載の軟磁性膜の成膜方法。
  8. 【請求項8】 前記微結晶相の結晶構造は、bcc構
    造、hcp構造、fcc構造のうち1種あるいは2種以
    上の混成構造から成る請求項7記載の軟磁性膜の成膜方
    法。
  9. 【請求項9】 前記微結晶相の結晶構造は、主にbcc
    構造から成る請求項8記載の軟磁性膜の成膜方法。
  10. 【請求項10】 前記微結晶相の平均結晶粒径は、30
    nm以下である請求項7ないし請求項9のいずれかに記
    載の軟磁性膜の成膜方法。
  11. 【請求項11】 前記軟磁性膜は下記の組成で形成され
    ている請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の軟
    磁性膜の成膜方法。 (Co1-cTc)xMyOzXw ただし、TはFe,Niのうちいずれか一方あるいは両
    方を含む元素であり、Mは、Ti,Zr,Hf,Nb,
    Ta,Cr,Mo,Si,P,C,W,B,Al,G
    a,Geと希土類元素から選ばれる1種または2種以上
    の元素であり、Xは、Au,Ag,Cu,Ru,Rh,
    Os,Ir,Pt,Pdから選ばれる1種あるいは2種
    以上の元素であり、組成比を示すcは、0≦c≦0.
    7、x,y,z,wはat%で、3≦y≦30、7≦z
    ≦40、0≦w≦20、20≦y+z+w≦60の関係
    を満足し、残部はxである。
  12. 【請求項12】 前記軟磁性膜の組成比を示すcは、0
    ≦c≦0.3、x,y,z,wはat%で、7≦y≦2
    0、15≦z≦30、0≦w≦19、30≦y+z+w
    ≦50の関係を満足し、残部はxである請求項11記載
    の軟磁性膜の成膜方法。
  13. 【請求項13】 前記元素TはFeである請求項1ない
    し請求項12のいずれかに記載の軟磁性膜の成膜方法。
  14. 【請求項14】 CoとFeの濃度比は、0.3≦{C
    o/(Co+Fe)}≦0.8である請求項13記載の
    軟磁性膜の成膜方法。
  15. 【請求項15】 前記軟磁性膜を構成する一元素とし
    て、Oの代わりにNが、あるいはOと共にNが用いられ
    る請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の軟磁性
    膜の成膜方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102001644B1 (ko) * 2018-02-09 2019-07-18 계명대학교 산학협력단 할바흐 실린더 구조를 이용한 자기 프레스 장치 및 그 제어 방법

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