JPH11352213A - パルスレーダ装置 - Google Patents

パルスレーダ装置

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JPH11352213A
JPH11352213A JP10163258A JP16325898A JPH11352213A JP H11352213 A JPH11352213 A JP H11352213A JP 10163258 A JP10163258 A JP 10163258A JP 16325898 A JP16325898 A JP 16325898A JP H11352213 A JPH11352213 A JP H11352213A
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signal
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Teruyuki Hara
照幸 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のパルスレーダ装置では、距離分解能が
目標寸法よりも小さい場合、目標検出に、目標からの反
射信号の一部しか用いていないため、目標検出性能が劣
化するという課題がある。 【解決手段】 あらかじめ得られた目標寸法データと距
離分解能より求まる数の連続するレンジビンの信号をノ
ンコヒーレント積分器出力信号から複数組取り出すレン
ジゲート器と、レンジゲート器の各出力信号ごとに、連
続するレンジビンの信号を加算するレンジ積分器を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、距離分解能が目
標の大きさよりも小さいパルスレーダ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のパルスレーダ装置を示すも
のであり、図9において、1は安定化局部発信器、2は
基準中間周波数信号発生器、3a、3bは周波数混合
器、4はパルス変調器、5は電力増幅器、6は送受切替
器、7はアンテナ、8は中間周波数増幅器、9は90度
ハイブリッド器、10a、10bは位相検波器、11
a、11bはA/D変換器、12は包絡線検波器、13
はコヒーレント積分器、14は目標検出器、15は表示
器、16は目標である。また、21は1〜6、8〜10
をまとめた送受信器である。
【0003】上記の従来のパルスレーダ装置の動作につ
いて図9を参照して説明する。安定化局部発信器1で発
生した信号と、基準中間周波数信号発生器2で発生した
信号は、共に、周波数混合器3aに入力される。周波数
混合器3aでは、安定化局部発信器1で発生した信号の
周波数と、基準中間周波数との和の周波数の送信キャリ
ア信号を生成し、パルス変調器4に出力する。パルス変
調器4では、周波数混合器3aからの入力信号に対し
て、あらかじめ定めたパルス幅TとPRIのパルス変調
を行う。ただし、PRIは、ある送信パルスに対する目
標16からの反射信号が受信されるまで、次のパルスを
送信しないように、十分長い時間としている。パルス変
調器4の出力信号は、電力増幅器5に入力され、電力の
増幅が行われ、送受切替器6を経て、アンテナ7より、
送信信号として空間へ放射される。送信信号は目標16
および背景に反射し、反射信号となってアンテナ7で受
信され、送受切替器6を経て、周波数混合器3bに入力
される。また、周波数混合器3bには、安定化局部発信
器1で発生した信号も入力される。周波数混合器3bで
は、受信信号のキャリア信号の周波数と安定化局部発信
器1で発生した信号の差の周波数の信号、すなわち中間
周波数の信号を生成する。周波数混合器3bの出力信号
は、中間周波数増幅器8へ入力され、電力の増幅が行わ
れ、その後2分されて、それぞれ、位相検波器10a、
10bに入力される。一方、基準中間周波数信号発生器
2で発生した信号は、90度ハイブリッド器9で90度
の位相差を持った2つの信号に分離され、位相検波器1
0a、10bに入力される。位相検波器10aおよび1
0bでは、中間周波数増幅器8の出力信号と90度ハイ
ブリッド器3の出力信号から、中間数周波数と基準中間
周波数の差の周波数を持ち、互いに90度の位相差を持
つI成分、Q成分のビデオ信号を生成する。生成された
I、Qビデオ信号は、サンプリング周波数が1/TのA
/D変換器11a、11bに入力され、パルス幅Tと同
じ間隔のレンジビン毎に分割されたディジタルI、Qビ
デオ信号に変換される。包絡線検波器12では、A/D
変換器11aから出力されるディジタルIビデオ信号の
2乗とA/D変換器11bから出力されるディジタルQ
ビデオ信号の2乗の和、あるいは和の平方根をすべての
レンジビンに対して求め、ノンコヒーレント積分器13
に出力する。ノンコヒーレント積分器13では、目標1
6からの反射信号の検出性能を向上するために、あらか
じめ定めた積分数の連続する送信パルスに対する包絡線
検波器12の出力信号を、同じレンジビンどうしで加算
することによって、等価的に目標16からの反射信号と
雑音電力比(SN比)を改善し、その結果を目標検出器
14に出力する。目標検出器14では、全てのレンジビ
ンのノンコヒーレント積分器13の出力信号と、あらか
じめ定めた誤警報確率pfaより求まるスレッショルド
レベルTsとを比較し、ノンコヒーレント積分器13の
出力信号が、スレッショルドレベルTsよりも大きい場
合は目標検出と判断し、そのレンジビンの情報から目標
16とパルスレーダ装置との相対距離を求め、表示器1
5に出力する。表示器15では、目標検出器14からの
情報をもとに、目標16とパルスレーダ装置との相対距
離を表示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パルスレーダにおい
て、分離して検出できる2つの目標の距離差の最小値を
距離分解能dRといい、パルス幅Tと光速cを用いて数
1で表される。
【0005】
【数1】
【0006】数1からもあきらかなように、パルス幅T
が小さいほど、距離分解能も小さくなる。
【0007】図10は、距離分解能が目標寸法よりも大
きい場合の送信パルスと包絡線検波器出力信号の関係を
示した図である。図10において、16は目標、Stは
送信パルス、Saは包絡線検波器出力信号、Samは包
絡線検波器出力信号Sa中の目標16からの反射信号成
分である。1つの送信パルスStに対する包絡線検波器
出力信号Saは、パルス幅Tと同じ時間間隔のレンジビ
ン毎に分割される。距離分解能が目標寸法よりも大きい
場合、包絡線検波器出力信号Sa中の目標16からの反
射信号成分Samは1つのレンジビンにしか現れない。
【0008】図11は、従来のパルスレーダ装置におい
て、距離分解能が目標寸法よりも大きい場合の目標検出
処理の信号の流れを表した図である。図11において、
St、Sa、Samは、先に図10で説明した通りであ
り、Sbはノンコヒーレント積分器出力信号である。先
にも述べたように、包絡線検波器出力信号Sa中の目標
16からの反射信号成分Samは1つのレンジビンにし
か現れない。ノンコヒーレント積分器13では、複数の
送信パルスに対する包絡線検波器出力信号Saを同じレ
ンジビンどうしで加算する。そのため、ノンコヒーレン
ト積分器13の出力信号Sbにも、目標16からの反射
信号は1つのレンジビンにしか生じない。ただし、図1
1では加算する包絡線検波器出力信号Saの数を3とし
ている。そのため、目標検出器14における誤警報確率
pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較
は、目標16からの反射信号全部と行われる。すなわ
ち、すべての目標16からの反射信号が目標検出に用い
られる。
【0009】近年、パルス幅の短いパルスを用いる、あ
るいはパルス圧縮等の処理を用いることによって、目標
寸法よりも小さい距離分解能を得、目標の検出、測距の
他に、クラッタ抑圧、あるいは、目標形状の認識識別を
もパルスレーダ装置で行うことが考えられている。
【0010】図12は、距離分解能が目標寸法よりも小
さい場合の送信パルスと包絡線検波器出力信号の関係を
示したものである。図12において、16、St、S
a、Samは、先に図14で説明した通りである。距離
分解能が目標寸法よりも小さい場合は、レンジビンの間
隔も狭くなり、包絡線検波器出力信号Sa中の目標16
からの反射信号成分Samは連続する複数のレンジビン
に分散して現れる。
【0011】図13は、目標寸法よりも距離分解能が小
さい場合の従来のパルスレーダ装置における目標検出処
理の信号の流れを表した図である。図13において、S
t、Sa、Sb、Samは、先に図10、および図11
で説明した通りである。前にも述べたように、距離分解
能が目標寸法よりも小さい場合は、包絡線検波器出力信
号Sa中の目標16からの反射信号成分Samは連続す
る複数のレンジビンに分散して現れる。ノンコヒーレン
ト積分器13では、複数の送信パルスに対する包絡線検
波器出力信号Saを同じレンジビンどうしで加算する。
そのため、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbにも、
目標16からの反射信号成分は連続する複数のレンジビ
ンに分散して現れる。ただし、図13では積分に用いる
包絡線検波器出力信号Saの数を3としている。そのた
め、目標検出器14における誤警報確率pfaより求ま
るスレッショルドレベルTsとの比較は、目標16から
の反射信号の全部と行うのではなく、連続する複数のレ
ンジビンに分散された目標16からの反射信号の中の最
大値と行われる。よって、連続する複数のレンジビンに
分散された目標16からの反射信号の中の最大値以外の
目標16からの反射信号は目標検出には用いられず、目
標検出性能が劣化するという課題がある。
【0012】この発明はかかる問題点を解決するために
なされたものであり、目標寸法より小さい距離分解能を
有するパルスレーダ装置において、目標16からの反射
信号を無駄にすることなく用いることによって、目標検
出性能を向上するパルスレーダ装置を得ることを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるパルス
レーダ装置は、あらかじめ定めたパルス幅、およびパル
ス繰り返し周期(Pulse Repetition
Interval:PRI)でパルス変調した送信信号
を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミン
グで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背
景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で
反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記
受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン
毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機
と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記
受信機から出力される各レンジビンの受信ビデオ信号
を、同じレンジビンどうしで加算するノンコヒーレント
積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号か
ら、あらかじめ得られた目標寸法データと距離分解能よ
り求まる数の連続するレンジビンの信号を複数組取り出
すレンジゲート器と、前記レンジゲート器の各出力信号
ごとに、連続するレンジビンの信号を加算するレンジ積
分器と、前記レンジ積分器の全ての出力信号と、あらか
じめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベル
とを比較し、前記レンジ積分器の出力信号が、スレッシ
ョルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目
標検出器を備えたことを特徴とする。
【0014】また、第2の発明によるパルスレーダ装置
は、あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス
変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号を
PRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切
換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、
目標および背景で反射した送信波を受信波として受ける
アンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間
間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に
変換する受信機と、前記受信機の出力信号から、あらか
じめ得られた目標寸法データと距離分解能より求まる数
の連続するレンジビンの信号を複数組取り出すレンジゲ
ート器と、前記レンジゲート器の各出力信号ごとに、連
続するレンジビンの信号を加算するレンジ積分器と、あ
らかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記レンジ
積分器の各出力信号を加算するノンコヒーレント積分器
と、前記ノンコヒーレント積分器の全ての出力信号と、
あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルド
レベルとを比較し、前記ノンコヒーレント積分器の出力
信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標
検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とする。
【0015】また、第3の発明によるパルスレーダ装置
は、あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス
変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号を
PRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切
換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、
目標および背景で反射した送信波を受信波として受ける
アンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間
間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に
変換する受信機と、あらかじめ定めた積分数の送信パル
スに対する前記受信機から出力される各レンジビンの受
信ビデオ信号を、同じレンジビンどうしで加算するノン
コヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の
出力信号から、あらかじめ得られた目標寸法データと距
離分解能より求まる数の連続するレンジビンの信号を複
数組取り出すレンジゲート器と、前記レンジゲート器の
各出力信号ごとに、連続するレンジビンの信号を目標形
状データより求まる重みを掛けた後に加算する重み付き
レンジ積分器と、前記重み付きレンジ積分器の全ての出
力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレ
ッショルドレベルとを比較し、前記重み付きレンジ積分
器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場
合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴
とする。
【0016】また、第4の発明によるパルスレーダ装置
は、あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス
変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号を
PRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切
換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、
目標および背景で反射した送信波を受信波として受ける
アンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間
間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に
変換する受信機と、前記受信機の出力信号から、あらか
じめ得られた目標寸法データと距離分解能より求まる数
の連続するレンジビンの信号を複数組取り出すレンジゲ
ート器と、前記レンジゲート器の各出力信号ごとに、連
続するレンジビンの信号を目標形状データより求まる重
みを掛けた後に加算する重み付きレンジ積分器と、あら
かじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記重み付き
レンジ積分器の各出力信号の加算するノンコヒーレント
積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の全ての出力信
号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッシ
ョルドレベルとを比較し、前記ノンコヒーレント積分器
の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合
を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴と
する。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示すパルスレーダ装置の構成図であり、
図1において7、11から16、21は、先に図9で説
明した通りである。また、17はレンジゲート器、18
はレンジ積分器である。この動作を、従来のパルスレー
ダ装置と動作の異なるノンコヒーレント積分器13以降
について図1を用いて説明する。ノンコヒーレント積分
器13では、目標16からの反射信号の検出性能を向上
するために、あらかじめ定めた積分数の連続する送信パ
ルスに対する包絡線検波器12の出力信号を、同じレン
ジビンどうしで加算することによって、等価的にSN比
を改善し、その結果をレンジゲート器17に出力する。
レンジゲート器17では、あらかじめ求めた目標寸法デ
ータから得られる目標寸法Lと距離分解能dRから、数
2を用いて目標16からの反射信号が広がっているレン
ジビンの数Nを求め、ノンコヒーレント積分器13の出
力信号から連続したN個のレンジビンの信号を複数組取
り出し、レンジ積分器18に出力する。ただし、Fは四
捨五入を表す。また、取り出したレンジビンの情報を目
標検出器14に出力する。
【0018】
【数2】
【0019】レンジ積分器18では、レンジゲート器1
7からの各出力信号ごとにN個のレンジビンの信号を加
算し、その結果を目標検出器14に出力する。目標検出
器14では、レンジ積分器18の全ての出力信号と、あ
らかじめ定めた誤警報確率Pfaより求まるスレッショ
ルドレベルTsとを比較し、レンジ積分器18の出力信
号が、スレッショルドレベルTsよりも大きい場合を目
標検出と判断し、その時のレンジゲート器17からのレ
ンジビン情報から目標16とパルスレーダ装置との相対
距離を求め、その平均値を表示器15に出力する。表示
器15では、目標検出器14からの情報をもとに、目標
16とパルスレーダ装置との相対距離を表示する。
【0020】図2は、この発明の実施の形態1を示すパ
ルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも
小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図であ
る。図2において、St、Sa、Sb、Samは、先に
図10、および図11で説明した通りであり、Scはレ
ンジゲート器出力信号、Sdはレンジ積分器出力信号で
ある。距離分解能が目標寸法よりも小さい場合、先に発
明が解決しようとしている課題で述べたように、包絡線
検波器出力信号中Saに、目標16からの反射信号成分
Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れる。
ノンコヒーレント積分器13では、複数の送信パルスに
対する包絡線検波器出力信号Saを同じレンジビンどう
しで加算する。そのため、ノンコヒーレント積分器出力
信号Sbにも、目標16からの反射信号成分も連続する
複数のレンジビンに分散して現れる。ただし、図2で
は、積分に用いる包絡線検波器出力信号Saの数を3と
している。レンジゲート器17では、レンジゲート20
を用いて、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbから複
数組のN個の連続するレンジビンの信号を取りし、レン
ジゲート器出力信号Scとして、レンジ積分器18に出
力する。その際、異なる組のレンジゲート器出力信号S
cに、ノンコヒーレント積分器出力信号Sb中の同じレ
ンジビンの信号が含まれていてもかまわない。図2の例
では、目標16からの反射信号が広がっているレンジビ
ンの数Nを5としている。レンジ積分器18では、各レ
ンジゲート器出力信号Scにおいて、N個のレンジビン
の信号を加算し、その結果をレンジ積分器出力信号Sd
として、目標検出器14に出力する。目標検出器14で
は、全てのレンジ積分器出力信号Sdと誤警報確率pf
aより求まるスレッショルドレベルTsとの比較を行
い、レンジ積分器出力信号Sdがスレッショルドレベル
Tsよりも大きい場合を目標検出と判断する。
【0021】よって、目標16からの反射信号に対して
は、目標検出器14における誤警報確率pfaより求ま
るスレッショルドレベルTsとの比較は、Sd2のよう
に、目標16からの反射信号を含む5つのレンジビンの
和の値と行うこととなり、目標検出に用いる目標16か
らの反射信号が従来のパルスレーダ装置より増える。ま
た、Sd1やSd3のような目標反射信号以外の信号に
対しては、受信機雑音のように、レンジビン間で互いに
独立とみなせる場合、5つのレンジビンの和を行うこと
によって分散が小さくなる。その結果、等価的にSN比
が改善され、目標検出性能を改善することができる。
【0022】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2を示すパルスレーダ装置の構成図であり、図3にお
いて7、11から18、21は先に図1、および図9で
説明した通りである。この動作を、従来のパルスレーダ
装置と動作の異なる包絡線検波器12以降について図3
を用いて説明する。包絡線検波器12では、A/D変換
器11aから出力されるディジタルIビデオ信号の2乗
とA/D変換器11bから出力されるディジタルQビデ
オ信号の2乗の和、あるいは和の平方根をすべてのレン
ジビンに対して求め、レンジゲート器17に出力する。
レンジゲート器17では、あらかじめ求めた目標寸法デ
ータから得られる目標寸法Lと距離分解能dRから、数
2を用いて目標16からの反射信号が広がっているレン
ジビンの数Nを求め、包絡線検波器12の出力信号から
連続したN個のレンジビンの信号を取り出し、レンジ積
分器18に出力する。また、取り出したレンジビンの情
報を目標検出器14に出力する。レンジ積分器18で
は、レンジゲート器17からの各出力信号ごとにN個の
レンジビンの信号を加算し、その結果をノンコヒーレン
ト積分器13に出力する。ノンコヒーレント積分器13
では、目標16からの反射信号の検出性能を向上するた
めに、あらかじめ定めた積分数の連続する送信パルスに
対するレンジ積分器18の全ての出力信号を、同じ時間
のレンジゲート出力どうしで加算することによって、等
価的にSN比を改善し、その結果を目標検出器14に出
力する。目標検出器14では、ノンコヒーレント積分器
13の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率
Pfaより求まるスレッショルドレベルTsとを比較
し、ノンコヒーレント積分器13の出力信号が、スレッ
ショルドレベルTsよりも大きい場合を目標検出と判断
し、レンジ積分器17からのレンジビン情報から目標1
6とパルスレーダ装置との相対距離を求め、その平均値
を表示器15に出力する。表示器15では、目標検出器
14からの情報をもとに、目標16とパルスレーダ装置
との相対距離を表示する。
【0023】図4は、この発明の実施の形態2を示すパ
ルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも
小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図であ
る。図4において、St、Sa、Sb、Sc、Sd、S
amは、先に図2、図10、および図11で説明した通
りである。距離分解能が目標寸法よりも小さい場合、先
に発明が解決しようとしている課題で述べたように、包
絡線検波器の出力信号中に、目標16からの反射信号成
分Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れ
る。レンジゲート器17では、レンジゲート20を用い
て、包絡線検波器出力信号Saから複数組のN個の連続
するレンジビンの信号を取り出し、レンジゲート器出力
信号Scとして、レンジ積分器18に出力する。その
際、異なる組のレンジゲート器出力信号Scに、包絡線
検波器出力信号Sa中の同じレンジビンの信号が含まれ
ていてもかまわない。図4の例では、目標16からの反
射信号が広がっているレンジビンの数Nを5としてい
る。レンジ積分器18では、各レンジゲート器出力信号
Scにおいて、N個のレンジビンの信号を加算し、その
結果をレンジ積分器出力信号Sdとして、ノンコヒーレ
ント積分器13に出力する。ノンコヒーレント積分器1
3では、複数の送信パルスに対する全てのレンジ積分器
出力信号Sdを同じ時間のレンジゲート出力どうしで加
算し、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbとして、目
標検出器14に出力する。ただし、図4では、積分に用
いるレンジ積分器出力信号Sdの数を3としている。目
標検出器14では、全てのノンコヒーレント積分器出力
信号Sbと誤警報確率pfaより求まるスレッショルド
レベルTsとの比較を行い、ノンコヒーレント積分器出
力信号SbがスレッショルドレベルTsよりも大きい場
合を目標検出と判断する。
【0024】よって、目標16からの反射信号に対して
は、目標検出器14における誤警報確率pfaより求ま
るスレッショルドレベルTsとの比較は、Sb2のよう
に、目標16からの反射信号を含む5つのレンジビンの
和の値と行うこととなり、目標検出に用いる目標16か
らの反射信号が従来のパルスレーダ装置より増える。ま
た、Sb1やSb3のような目標反射信号以外の信号に
対しては、受信機雑音のように、レンジビン間で互いに
独立とみなせる場合、5つのレンジビンの和を行うこと
によって分散が小さくなる。その結果、等価的にSN比
が改善され、目標検出性能を改善することができる。さ
らに、実施の形態1では、ノンコーヒーレント積分後に
レンジ積分を行っていたため、ノンコヒーレント積分を
レンジビンの数だけ行う必要があったのに対し、この実
施の形態では、ノンコーヒレント積分を行う前にレンジ
積分を行うため、ノンコヒーレント積分をレンジゲート
の数しか行う必要がない、そのため、レンジゲート数と
同じ数の演算装置を用いて並列演算を行った場合に、処
理時間を短くすることができる。また、この実施の形態
では、包絡線検波器12とレンジ積分器18の間にレン
ジゲート器17を設けているが、A/D変換器11と包
絡線検波器12に間にレンジゲート器17を設けても同
様の効果が得られる。
【0025】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3を示すパルスレーダ装置の構成図であり、図5にお
いて7、11から17、21は先に図1、および図9で
説明した通りである。また、19は重み付きレンジ積分
器である。この動作を、実施の形態1の動作と異なるレ
ンジゲート器17以降について図5を用いて説明する。
レンジゲート器17では、あらかじめ求めた目標寸法デ
ータから得られる目標寸法Lと距離分解能dRから、数
2を用いて目標16からの反射信号が広がっているレン
ジビンの数Nを求め、ノンコヒーレント積分器13の出
力信号から連続したN個のレンジビンの信号を複数組取
り出し、レンジ積分器18に出力する。また、取り出し
たレンジビンの情報を目標検出器14に出力する。重み
付きレンジ積分器19では、レンジゲート器17から出
力される各N個のレンジビンの信号Up(n)(n=
0、1、・・・、N−1)(p=0、1、・・・、P−
1)と、あらかじめ求めた目標形状データから得られる
重み係数W(n)(n=0、1、・・・、N−1)を用
いて数3に示す演算によって重み付きレンジ積分を行
い、その結果Ap(p=0、1、・・・、P−1)を重
み付きレンジ積分器19の出力信号として目標検出器1
4に出力する。ただし、Pはレンジゲートの数を示す。
【0026】
【数3】
【0027】目標検出器14では、重み付きレンジ積分
器19の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確
率Pfaより求まるスレッショルドレベルTsとを比較
し、重み付きレンジ積分器19の出力信号が、スレッシ
ョルドレベルTsよりも大きい場合を目標検出と判断
し、レンジゲート器17からのレンジビン情報から目標
16とパルスレーダ装置との相対距離を求め、その平均
値を表示器15に出力する。表示器15では、目標検出
器14からの情報をもとに、目標16とパルスレーダ装
置との相対距離を表示する。
【0028】図6は、この発明の実施の形態3を示すパ
ルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも
小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図であ
る。図6において、St、Sa、Sb、Sc、Sam
は、先に図2、図10、および図11で説明した通り
で、Sacは、包絡線検波器出力信号Sa中の目標16
からの反射信号成分Samと同じ程度の時間軸上の広が
りと強度を有する包絡線検波器出力信号Sa中の目標1
6以外からの反射信号成分、Seは重み付きレンジ積分
器出力信号、Srpは目標形状データである。距離分解
能が目標寸法よりも小さい場合、先に発明が解決しよう
としている課題で述べたように、包絡線検波器出力信号
Saの中に、目標16からの反射信号成分Samは連続
する複数のレンジビンに分散して現れる。ノンコヒーレ
ント積分器13では、複数の送信パルスに対する包絡線
検波器出力信号Saを同じレンジビンどうしで加算す
る。そのため、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbに
も、目標16からの反射信号成分も連続する複数のレン
ジビンに分散して現れる。ただし、図6では、積分に用
いる包絡線検波器出力信号Saの数を3としている。レ
ンジゲート器17では、レンジゲート20を用いて、ノ
ンコヒーレント積分器出力信号Sbから複数組のN個の
連続するレンジビンの信号を取り、レンジゲート器出力
信号Scとして、レンジ積分器18に出力する。その
際、異なる組のレンジゲート器出力信号Scに、ノンコ
ヒーレント積分器出力信号Sb中の同じレンジビンの信
号が含まれていてもかまわない。図6の例では、目標1
6からの反射信号が広がっているレンジビンの数Nを5
としている。重み付きレンジ積分器19では、各レンジ
ゲート器出力信号Scに対して、目標形状データSrp
から得られる重み係数を掛けた後に、N個のレンジビン
の信号を加算し、その結果を重み付きレンジ積分器出力
信号Seとして、目標検出器14に出力する。目標検出
器14では、全ての重み付きレンジ積分器出力信号Se
と誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルT
sとの比較を行い、重み付きレンジ積分器出力信号Se
がスレッショルドレベルTsよりも大きい場合を目標検
出と判断する。
【0029】よって、目標16からの反射信号に対して
は、目標検出器14における誤警報確率pfaより求ま
るスレッショルドレベルTsとの比較は、Se2のよう
に、目標16からの反射信号を含む5つのレンジビンの
和の値と行うこととなり、目標検出に用いる目標16か
らの反射信号が従来のパルスレーダ装置より増える。ま
た、Se1のような目標反射信号以外の信号に対して
は、受信機雑音のように、レンジビン間で互いに独立と
みなせる場合、5つのレンジビンの和を行うことによっ
て分散が小さくなる。その結果、等価的にSN比が改善
され、目標検出性能を改善することができる。さらに、
実施の形態1で用いるレンジ積分器18では、レンジゲ
ート器17の出力信号であるN個のレンジビンの信号を
加算するだけであるため、包絡線検波器出力信号Sa中
の目標16からの反射信号成分Samと同じ程度の時間
軸上の広がりと強度を有する包絡線検波器出力信号Sa
中の目標16以外からの反射信号成分Sacが存在した
場合、目標検出器14において、目標16と間違って検
出するが、この実施の形態で用いる重み付きレンジ積分
器19では、レンジゲート器17の出力信号であるN個
のレンジビンの信号に対して、目標形状データSrpか
ら得られる重みを掛けた後に加算するため、相関処理の
効果が生じ、Sacのような反射信号成分が存在して
も、その強度の分布がSrpと異なれば、重み付きレン
ジ積分器19の出力信号はSe3のように小さくなり、
目標検出器14において、間違って検出する確率が減
る。
【0030】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4を示すパルスレーダ装置の構成図であり、図7にお
いて7、11から17、19、21は先に図1、5、お
よび9で説明した通りである。この動作を、実施の形態
3の動作と異なるレンジゲート器17以降について図7
を用いて説明する。レンジゲート器17では、あらかじ
め求めた目標寸法データから得られる目標寸法Lと距離
分解能dRから、数2を用いて目標16からの反射信号
が広がっているレンジビンの数Nを求め、包絡線検波器
12の出力信号から連続したN個のレンジビンの信号を
取り出し、重み付きレンジ積分器19に出力する。ま
た、取り出したレンジビンの情報を目標検出器14に出
力する。重み付きレンジ積分器19では、レンジゲート
器17から出力される各N個のレンジビンの信号UP
(n)(n=0、1、・・・、N−1)(p=0、1、
・・・、P−1)と、あらかじめ求めた目標形状データ
から得られる重み係数W(n)(n=0、1、・・・、
N−1)を用いて数3に示す演算によって重み付きレン
ジ積分を行い、その結果Ap(p=0、1、・・・、P
−1)を重み付きレンジ積分器19の出力信号としてノ
ンコヒーレント積分器13に出力する。ただし、Pはレ
ンジゲートの数を示す。ノンコヒーレント積分器13で
は、目標16からの反射信号の検出性能を向上するため
に、あらかじめ定めた積分数の連続する送信パルスに対
する重み付きレンジ積分器19の全ての出力信号を、同
じ時間のレンジゲート出力どうしで加算することによっ
て、等価的にSN比を改善し、その結果を目標検出器1
4に出力する。目標検出器14では、ノンコヒーレント
積分器13の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警
報確率Pfaより求まるスレッショルドレベルTsとを
比較し、ノンコヒーレント積分器13の出力信号が、ス
レッショルドレベルTsよりも大きい場を目標検出と判
断し、レンジゲート器17からのレンジビン情報から目
標16とパルスレーダ装置との相対距離を求め、その平
均値を表示器15に出力する。表示器15では、目標検
出器14からの情報をもとに、目標16とパルスレーダ
装置との相対距離を表示する。
【0031】図8は、この発明の実施の形態4を示すパ
ルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも
小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図であ
る。図8において、St、Sa、Sb、Sc、Se、S
am、Sac、Srp、は、先に図2、図6、図10、
および図11で説明した通りである。距離分解能が目標
寸法よりも小さい場合、先に発明が解決しようとしてい
る課題で述べたように、包絡線検波器の出力信号中に、
目標16からの反射信号成分Samは連続する複数のレ
ンジビンに分散して現れる。レンジゲート器17では、
レンジゲート20を用いて、包絡線検波器出力信号Sa
から複数組のN個の連続するレンジビンの信号を取り出
し、レンジゲート器出力信号Scとして、重み付きレン
ジ積分器19に出力する。その際、異なる組のレンジゲ
ート器出力信号Scに、包絡線検波器出力信号Sa中の
同じレンジビンの信号が含まれていてもかまわない。図
8の例では、目標16からの反射信号が広がっているレ
ンジビンの数Nを5としている。重み付きレンジ積分器
19では、各レンジゲート器出力信号Scに対して、目
標形状データSrpから得られる重み係数を掛けた後
に、N個のレンジビンの信号を加算し、その結果を重み
付きレンジ積分器出力信号Seとして、ノンコヒーレン
ト積分器13に出力する。ノンコヒーレント積分器13
では、複数の送信パルスに対する全ての重み付きレンジ
積分器出力信号Seを同じ時間のレンジゲート出力どう
しで加算し、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbとし
て、目標検出器14に出力する。ただし、図8では、積
分に用いるレンジ積分器出力信号Sdの数を3としてい
る。目標検出器14では、全てのノンコヒーレント積分
器出力信号Sbと誤警報確率pfaより求まるスレッシ
ョルドレベルTsとの比較を行い、ノンコヒーレント積
分器出力信号SbがスレッショルドレベルTsよりも大
きい場合を目標検出と判断する。
【0032】よって、目標16からの反射信号に対して
は、目標検出器14における誤警報確率pfaより求ま
るスレッショルドレベルTsとの比較は、Sb2のよう
に、目標16からの反射信号を含む5つのレンジビンの
和の値と行うこととなり、目標検出に用いる目標16か
らの反射信号が従来のパルスレーダ装置より増える。ま
た、Sb1のような目標反射信号以外の信号に対して
は、受信機雑音のように、レンジビン間で互いに独立と
みなせる場合、5つのレンジビンの和を行うことによっ
て分散が小さくなる。その結果、等価的にSN比が改善
され、目標検出性能を改善することができる。さらに、
実施の形態3では、ノンコーヒーレント積分後にレンジ
積分を行っていたため、ノンコヒーレント積分をレンジ
ビンの数だけ行う必要があったのに対し、この実施の形
態では、ノンコーヒレント積分を行う前にレンジ積分を
行うため、ノンコヒーレント積分をレンジゲートの数し
か行う必要がない、そのため、レンジゲート数と同じ数
の演算装置を用いて並列演算を行った場合に、処理時間
を短くすることができる。また、この実施の形態では、
包絡線検波器12とレンジ積分器18の間にレンジゲー
ト器17を設けているが、A/D変換器11と包絡線検
波器12に間にレンジゲート器17を設けても同様の効
果が得られる。加えて、実施の形態2で用いるレンジ積
分器18では、レンジゲート器17の出力信号であるN
個のレンジビンの信号を加算するだけであるため、包絡
線検波器出力信号Sa中の目標16からの反射信号成分
Samと同じ程度の時間軸上の広がりと強度を有する包
絡線検波器出力信号Sa中の目標16以外からの反射信
号成分Sacが存在した場合、目標検出器14におい
て、目標16と間違って検出するが、この実施の形態で
用いる重み付きレンジ積分器19では、レンジゲート器
17の出力信号であるN個のレンジビンの信号に対し
て、目標形状データSrpから得られる重みを掛けた後
に加算するため、相関処理の効果が生じ、Sacのよう
な反射信号成分が存在しても、その強度の分布がSrp
と異なれば、重み付きレンジ積分器19の出力信号はS
b3のように小さくなり、目標検出器14において、間
違って検出する確率が減る。
【0033】
【発明の効果】第1の発明によれば、目標寸法より小さ
い距離分解能を持つ場合にでも、目標からの反射信号を
無駄にすることなく用い、目標検出性能を向上するパル
スレーダ装置を得ることができる。
【0034】また、第2の発明によれば、目標寸法より
小さい距離分解能を持つ場合にでも、目標からの反射信
号を無駄にすることなく用い、目標検出性能を向上する
ことができ、第1に発明に比べ、複数の演算装置を用い
た場合、処理時間の短いパルスレーダ装置を得ることが
できる。
【0035】また、第3の発明によれば、目標寸法より
小さい距離分解能を持つ場合にでも、目標からの反射信
号を無駄にすることなく用い、目標検出性能を向上する
ことができ、第1の発明に比べ、目標以外の反射信号
を、誤って検出する確率が少ないパルスレーダ装置を得
ることができる。
【0036】また、第4の発明によれば、目標寸法より
小さい距離分解能を持つ場合にでも、目標からの反射信
号を無駄にすることなく用い、目標検出性能を向上する
ことができ、第3に発明に比べ、複数の演算装置を用い
た場合、処理時間の短い、第2に発明に比べ、目標以外
の反射信号を、誤って検出する確率が少ないパルスレー
ダ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形
態1を示す構成図である。
【図2】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形
態1において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合
の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図3】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形
態2を示す構成図である。
【図4】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形
態2において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合
の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図5】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形
態3を示す構成図である。
【図6】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形
態3において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合
の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図7】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形
態4を示す構成図である。
【図8】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形
態4において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合
の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図9】 従来のパルスレーダ装置を示す構成図であ
る。
【図10】 距離分解能が目標寸法よりも大きい場合の
送信パルスと包絡線検波器出力信号の関係を示した図で
ある。
【図11】 従来のパルスレーダ装置において、距離分
解能が目標寸法よりも大きい場合の目標検出処理の信号
の流れを表した図である。
【図12】 距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の
送信パルスと包絡線検波器出力信号の関係を示した図で
ある。
【図13】 従来のパルスレーダ装置において、距離分
解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号
の流れを表した図である。
【符号の説明】
1 安定化局部発信器、2 基準中間周波数信号発生
器、3 周波数混合器、4 パルス変調器、5 電力増
幅器、6 送受切替器、7 アンテナ、8 中間周波数
増幅器、9 90度ハイブリッド器、10 位相検波
器、11 A/D変換器、12 包絡線検波器、13
コヒーレント積分器、14 目標検出器、15 表示
器、16 目標、17 レンジゲート器、18 レンジ
積分器、19重み付きレンジ積分器、20 レンジゲー
ト、21 送受信器、St 送信パルス、Sa 包絡線
検波器出力信号、Sb ノンコヒーレント積分器出力信
号、Sc レンジゲート器出力信号、Sd レンジ積分
器出力信号、Se 重み付きレンジ積分器出力信号、S
rp 目標形状データ、Sam 包絡線検波器出力信号
中の目標からの反射信号成分、Sac 包絡線検波器出
力信号中の目標からの反射信号成分と同じ程度の時間軸
上の広がりと強度を有する包絡線検波器出力信号中の目
標以外からの反射信号成分。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ定めたパルス幅、およびパル
    ス繰り返し周期(Pulse Repetition
    Interval:PRI)でパルス変調した送信信号
    を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミン
    グで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背
    景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で
    反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記
    受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン
    毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機
    と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記
    受信機から出力される各レンジビンの受信ビデオ信号
    を、同じレンジビンどうしで加算するノンコヒーレント
    積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号か
    ら、あらかじめ得られた目標寸法データと距離分解能よ
    り求まる数の連続するレンジビンの信号を複数組取り出
    すレンジゲート器と、前記レンジゲート器の各出力信号
    ごとに、連続するレンジビンの信号を加算するレンジ積
    分器と、前記レンジ積分器の全ての出力信号と、あらか
    じめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベル
    とを比較し、前記レンジ積分器の出力信号が、スレッシ
    ョルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目
    標検出器を備えたことを特徴とするパルスレ−ダ装置。
  2. 【請求項2】 あらかじめ定めたパルス幅、およびPR
    Iでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記
    送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換
    える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波とし
    て放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波と
    して受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より
    決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビ
    デオ信号に変換する受信機と、前記受信機の出力信号か
    ら、あらかじめ得られた目標寸法データと距離分解能よ
    り求まる数の連続するレンジビンの信号を複数組取り出
    すレンジゲート器と、前記レンジゲート器の各出力信号
    ごとに、連続するレンジビンの信号を加算するレンジ積
    分器と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する
    前記レンジ積分器の各出力信号を加算するノンコヒーレ
    ント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の全ての出
    力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレ
    ッショルドレベルとを比較し、前記ノンコヒーレント積
    分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい
    場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特
    徴とするパルスレーダ装置。
  3. 【請求項3】 あらかじめ定めたパルス幅、およびPR
    Iでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記
    送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換
    える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波とし
    て放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波と
    して受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より
    決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビ
    デオ信号に変換する受信機と、あらかじめ定めた積分数
    の送信パルスに対する前記受信機から出力される各レン
    ジビンの受信ビデオ信号を、同じレンジビンどうしで加
    算するノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレン
    ト積分器の出力信号から、あらかじめ得られた目標寸法
    データと距離分解能より求まる数の連続するレンジビン
    の信号を複数組取り出すレンジゲート器と、前記レンジ
    ゲート器の各出力信号ごとに、連続するレンジビンの信
    号を目標形状データより求まる重みを掛けた後に加算す
    る重み付きレンジ積分器と、前記重み付きレンジ積分器
    の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より
    求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記重み付き
    レンジ積分器の出力信号が、スレッショルドレベルより
    も大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えた
    ことを特徴とするパルスレーダ装置。
  4. 【請求項4】 あらかじめ定めたパルス幅、およびPR
    Iでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記
    送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換
    える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波とし
    て放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波と
    して受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より
    決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビ
    デオ信号に変換する受信機と、前記受信機の出力信号か
    ら、あらかじめ得られた目標寸法データと距離分解能よ
    り求まる数の連続するレンジビンの信号を複数組取り出
    すレンジゲート器と、前記レンジゲート器の各出力信号
    ごとに、連続するレンジビンの信号を目標形状データよ
    り求まる重みを掛けた後に加算する重み付きレンジ積分
    器と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前
    記重み付きレンジ積分器の各出力信号の加算するノンコ
    ヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の全
    ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求ま
    るスレッショルドレベルとを比較し、前記ノンコヒーレ
    ント積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも
    大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたこ
    とを特徴とするパルスレーダ装置。
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