JP3755297B2 - パルスレーダ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、距離分解能が目標の大きさよりも小さいパルスレーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来のパルスレーダ装置を示すものであり、図9において、1は安定化局部発信器、2は基準中間周波数信号発生器、3a、3bは周波数混合器、4はパルス変調器、5は電力増幅器、6は送受切替器、7はアンテナ、8は中間周波数増幅器、9は90度ハイブリッド器、10a、10bは位相検波器、11a、11bはA/D変換器、12は包絡線検波器、13はコヒーレント積分器、14は目標検出器、15は表示器、16は目標である。また、21は1〜6、8〜10をまとめた送受信器である。
【0003】
上記の従来のパルスレーダ装置の動作について図9を参照して説明する。安定化局部発信器1で発生した信号と、基準中間周波数信号発生器2で発生した信号は、共に、周波数混合器3aに入力される。周波数混合器3aでは、安定化局部発信器1で発生した信号の周波数と、基準中間周波数との和の周波数の送信キャリア信号を生成し、パルス変調器4に出力する。パルス変調器4では、周波数混合器3aからの入力信号に対して、あらかじめ定めたパルス幅TとPRIのパルス変調を行う。ただし、PRIは、ある送信パルスに対する目標16からの反射信号が受信されるまで、次のパルスを送信しないように、十分長い時間としている。パルス変調器4の出力信号は、電力増幅器5に入力され、電力の増幅が行われ、送受切替器6を経て、アンテナ7より、送信信号として空間へ放射される。送信信号は目標16および背景に反射し、反射信号となってアンテナ7で受信され、送受切替器6を経て、周波数混合器3bに入力される。また、周波数混合器3bには、安定化局部発信器1で発生した信号も入力される。周波数混合器3bでは、受信信号のキャリア信号の周波数と安定化局部発信器1で発生した信号の差の周波数の信号、すなわち中間周波数の信号を生成する。周波数混合器3bの出力信号は、中間周波数増幅器8へ入力され、電力の増幅が行われ、その後2分されて、それぞれ、位相検波器10a、10bに入力される。一方、基準中間周波数信号発生器2で発生した信号は、90度ハイブリッド器9で90度の位相差を持った2つの信号に分離され、位相検波器10a、10bに入力される。位相検波器10aおよび10bでは、中間周波数増幅器8の出力信号と90度ハイブリッド器3の出力信号から、中間数周波数と基準中間周波数の差の周波数を持ち、互いに90度の位相差を持つI成分、Q成分のビデオ信号を生成する。生成されたI、Qビデオ信号は、サンプリング周波数が1/TのA/D変換器11a、11bに入力され、パルス幅Tと同じ間隔のレンジビン毎に分割されたディジタルI、Qビデオ信号に変換される。包絡線検波器12では、A/D変換器11aから出力されるディジタルIビデオ信号の2乗とA/D変換器11bから出力されるディジタルQビデオ信号の2乗の和、あるいは和の平方根をすべてのレンジビンに対して求め、ノンコヒーレント積分器13に出力する。ノンコヒーレント積分器13では、目標16からの反射信号の検出性能を向上するために、あらかじめ定めた積分数の連続する送信パルスに対する包絡線検波器12の出力信号を、同じレンジビンどうしで加算することによって、等価的に目標16からの反射信号と雑音電力比(SN比)を改善し、その結果を目標検出器14に出力する。目標検出器14では、全てのレンジビンのノンコヒーレント積分器13の出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとを比較し、ノンコヒーレント積分器13の出力信号が、スレッショルドレベルTsよりも大きい場合は目標検出と判断し、そのレンジビンの情報から目標16とパルスレーダ装置との相対距離を求め、表示器15に出力する。表示器15では、目標検出器14からの情報をもとに、目標16とパルスレーダ装置との相対距離を表示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
パルスレーダにおいて、分離して検出できる2つの目標の距離差の最小値を距離分解能dRといい、パルス幅Tと光速cを用いて数1で表される。
【0005】
【数1】
Figure 0003755297
【0006】
数1からもあきらかなように、パルス幅Tが小さいほど、距離分解能も小さくなる。
【0007】
図10は、距離分解能が目標寸法よりも大きい場合の送信パルスと包絡線検波器出力信号の関係を示した図である。図10において、16は目標、Stは送信パルス、Saは包絡線検波器出力信号、Samは包絡線検波器出力信号Sa中の目標16からの反射信号成分である。1つの送信パルスStに対する包絡線検波器出力信号Saは、パルス幅Tと同じ時間間隔のレンジビン毎に分割される。距離分解能が目標寸法よりも大きい場合、包絡線検波器出力信号Sa中の目標16からの反射信号成分Samは1つのレンジビンにしか現れない。
【0008】
図11は、従来のパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも大きい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。図11において、St、Sa、Samは、先に図10で説明した通りであり、Sbはノンコヒーレント積分器出力信号である。先にも述べたように、包絡線検波器出力信号Sa中の目標16からの反射信号成分Samは1つのレンジビンにしか現れない。ノンコヒーレント積分器13では、複数の送信パルスに対する包絡線検波器出力信号Saを同じレンジビンどうしで加算する。そのため、ノンコヒーレント積分器13の出力信号Sbにも、目標16からの反射信号は1つのレンジビンにしか生じない。ただし、図11では加算する包絡線検波器出力信号Saの数を3としている。そのため、目標検出器14における誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較は、目標16からの反射信号全部と行われる。すなわち、すべての目標16からの反射信号が目標検出に用いられる。
【0009】
近年、パルス幅の短いパルスを用いる、あるいはパルス圧縮等の処理を用いることによって、目標寸法よりも小さい距離分解能を得、目標の検出、測距の他に、クラッタ抑圧、あるいは、目標形状の認識識別をもパルスレーダ装置で行うことが考えられている。
【0010】
図12は、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の送信パルスと包絡線検波器出力信号の関係を示したものである。図12において、16、St、Sa、Samは、先に図14で説明した通りである。距離分解能が目標寸法よりも小さい場合は、レンジビンの間隔も狭くなり、包絡線検波器出力信号Sa中の目標16からの反射信号成分Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れる。
【0011】
図13は、目標寸法よりも距離分解能が小さい場合の従来のパルスレーダ装置における目標検出処理の信号の流れを表した図である。図13において、St、Sa、Sb、Samは、先に図10、および図11で説明した通りである。前にも述べたように、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合は、包絡線検波器出力信号Sa中の目標16からの反射信号成分Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れる。ノンコヒーレント積分器13では、複数の送信パルスに対する包絡線検波器出力信号Saを同じレンジビンどうしで加算する。そのため、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbにも、目標16からの反射信号成分は連続する複数のレンジビンに分散して現れる。ただし、図13では積分に用いる包絡線検波器出力信号Saの数を3としている。そのため、目標検出器14における誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較は、目標16からの反射信号の全部と行うのではなく、連続する複数のレンジビンに分散された目標16からの反射信号の中の最大値と行われる。よって、連続する複数のレンジビンに分散された目標16からの反射信号の中の最大値以外の目標16からの反射信号は目標検出には用いられず、目標検出性能が劣化するという課題がある。
【0012】
この発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、目標寸法より小さい距離分解能を有するパルスレーダ装置において、目標16からの反射信号を無駄にすることなく用いることによって、目標検出性能を向上するパルスレーダ装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
第1の発明によるパルスレーダ装置は、あらかじめ定めたパルス幅、およびパルス繰り返し周期(Pulse Repetition Interval:PRI)でパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記受信機から出力される各レンジビンの受信ビデオ信号を、同じレンジビンどうしで加算するノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号から、あらかじめ得られた目標寸法データと距離分解能より求まる数の連続するレンジビンの信号を複数組取り出すレンジゲート器と、前記レンジゲート器の各出力信号ごとに、連続するレンジビンの信号を加算するレンジ積分器と、前記レンジ積分器の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記レンジ積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、第2の発明によるパルスレーダ装置は、あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、前記受信機の出力信号から、あらかじめ得られた目標寸法データと距離分解能より求まる数の連続するレンジビンの信号を複数組取り出すレンジゲート器と、前記レンジゲート器の各出力信号ごとに、連続するレンジビンの信号を加算するレンジ積分器と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記レンジ積分器の各出力信号を加算するノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とする。
【0015】
また、第3の発明によるパルスレーダ装置は、あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記受信機から出力される各レンジビンの受信ビデオ信号を、同じレンジビンどうしで加算するノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号から、あらかじめ得られた目標寸法データと距離分解能より求まる数の連続するレンジビンの信号を複数組取り出すレンジゲート器と、前記レンジゲート器の各出力信号ごとに、連続するレンジビンの信号を目標形状データより求まる重みを掛けた後に加算する重み付きレンジ積分器と、前記重み付きレンジ積分器の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記重み付きレンジ積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、第4の発明によるパルスレーダ装置は、あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、前記受信機の出力信号から、あらかじめ得られた目標寸法データと距離分解能より求まる数の連続するレンジビンの信号を複数組取り出すレンジゲート器と、前記レンジゲート器の各出力信号ごとに、連続するレンジビンの信号を目標形状データより求まる重みを掛けた後に加算する重み付きレンジ積分器と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記重み付きレンジ積分器の各出力信号の加算するノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示すパルスレーダ装置の構成図であり、図1において7、11から16、21は、先に図9で説明した通りである。また、17はレンジゲート器、18はレンジ積分器である。この動作を、従来のパルスレーダ装置と動作の異なるノンコヒーレント積分器13以降について図1を用いて説明する。ノンコヒーレント積分器13では、目標16からの反射信号の検出性能を向上するために、あらかじめ定めた積分数の連続する送信パルスに対する包絡線検波器12の出力信号を、同じレンジビンどうしで加算することによって、等価的にSN比を改善し、その結果をレンジゲート器17に出力する。レンジゲート器17では、あらかじめ求めた目標寸法データから得られる目標寸法Lと距離分解能dRから、数2を用いて目標16からの反射信号が広がっているレンジビンの数Nを求め、ノンコヒーレント積分器13の出力信号から連続したN個のレンジビンの信号を複数組取り出し、レンジ積分器18に出力する。ただし、Fは四捨五入を表す。また、取り出したレンジビンの情報を目標検出器14に出力する。
【0018】
【数2】
Figure 0003755297
【0019】
レンジ積分器18では、レンジゲート器17からの各出力信号ごとにN個のレンジビンの信号を加算し、その結果を目標検出器14に出力する。目標検出器14では、レンジ積分器18の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率Pfaより求まるスレッショルドレベルTsとを比較し、レンジ積分器18の出力信号が、スレッショルドレベルTsよりも大きい場合を目標検出と判断し、その時のレンジゲート器17からのレンジビン情報から目標16とパルスレーダ装置との相対距離を求め、その平均値を表示器15に出力する。表示器15では、目標検出器14からの情報をもとに、目標16とパルスレーダ装置との相対距離を表示する。
【0020】
図2は、この発明の実施の形態1を示すパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。図2において、St、Sa、Sb、Samは、先に図10、および図11で説明した通りであり、Scはレンジゲート器出力信号、Sdはレンジ積分器出力信号である。距離分解能が目標寸法よりも小さい場合、先に発明が解決しようとしている課題で述べたように、包絡線検波器出力信号中Saに、目標16からの反射信号成分Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れる。ノンコヒーレント積分器13では、複数の送信パルスに対する包絡線検波器出力信号Saを同じレンジビンどうしで加算する。そのため、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbにも、目標16からの反射信号成分も連続する複数のレンジビンに分散して現れる。ただし、図2では、積分に用いる包絡線検波器出力信号Saの数を3としている。レンジゲート器17では、レンジゲート20を用いて、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbから複数組のN個の連続するレンジビンの信号を取りし、レンジゲート器出力信号Scとして、レンジ積分器18に出力する。その際、異なる組のレンジゲート器出力信号Scに、ノンコヒーレント積分器出力信号Sb中の同じレンジビンの信号が含まれていてもかまわない。図2の例では、目標16からの反射信号が広がっているレンジビンの数Nを5としている。レンジ積分器18では、各レンジゲート器出力信号Scにおいて、N個のレンジビンの信号を加算し、その結果をレンジ積分器出力信号Sdとして、目標検出器14に出力する。目標検出器14では、全てのレンジ積分器出力信号Sdと誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較を行い、レンジ積分器出力信号SdがスレッショルドレベルTsよりも大きい場合を目標検出と判断する。
【0021】
よって、目標16からの反射信号に対しては、目標検出器14における誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較は、Sd2のように、目標16からの反射信号を含む5つのレンジビンの和の値と行うこととなり、目標検出に用いる目標16からの反射信号が従来のパルスレーダ装置より増える。また、Sd1やSd3のような目標反射信号以外の信号に対しては、受信機雑音のように、レンジビン間で互いに独立とみなせる場合、5つのレンジビンの和を行うことによって分散が小さくなる。その結果、等価的にSN比が改善され、目標検出性能を改善することができる。
【0022】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2を示すパルスレーダ装置の構成図であり、図3において7、11から18、21は先に図1、および図9で説明した通りである。この動作を、従来のパルスレーダ装置と動作の異なる包絡線検波器12以降について図3を用いて説明する。包絡線検波器12では、A/D変換器11aから出力されるディジタルIビデオ信号の2乗とA/D変換器11bから出力されるディジタルQビデオ信号の2乗の和、あるいは和の平方根をすべてのレンジビンに対して求め、レンジゲート器17に出力する。レンジゲート器17では、あらかじめ求めた目標寸法データから得られる目標寸法Lと距離分解能dRから、数2を用いて目標16からの反射信号が広がっているレンジビンの数Nを求め、包絡線検波器12の出力信号から連続したN個のレンジビンの信号を取り出し、レンジ積分器18に出力する。また、取り出したレンジビンの情報を目標検出器14に出力する。レンジ積分器18では、レンジゲート器17からの各出力信号ごとにN個のレンジビンの信号を加算し、その結果をノンコヒーレント積分器13に出力する。ノンコヒーレント積分器13では、目標16からの反射信号の検出性能を向上するために、あらかじめ定めた積分数の連続する送信パルスに対するレンジ積分器18の全ての出力信号を、同じ時間のレンジゲート出力どうしで加算することによって、等価的にSN比を改善し、その結果を目標検出器14に出力する。目標検出器14では、ノンコヒーレント積分器13の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率Pfaより求まるスレッショルドレベルTsとを比較し、ノンコヒーレント積分器13の出力信号が、スレッショルドレベルTsよりも大きい場合を目標検出と判断し、レンジ積分器17からのレンジビン情報から目標16とパルスレーダ装置との相対距離を求め、その平均値を表示器15に出力する。表示器15では、目標検出器14からの情報をもとに、目標16とパルスレーダ装置との相対距離を表示する。
【0023】
図4は、この発明の実施の形態2を示すパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。図4において、St、Sa、Sb、Sc、Sd、Samは、先に図2、図10、および図11で説明した通りである。距離分解能が目標寸法よりも小さい場合、先に発明が解決しようとしている課題で述べたように、包絡線検波器の出力信号中に、目標16からの反射信号成分Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れる。レンジゲート器17では、レンジゲート20を用いて、包絡線検波器出力信号Saから複数組のN個の連続するレンジビンの信号を取り出し、レンジゲート器出力信号Scとして、レンジ積分器18に出力する。その際、異なる組のレンジゲート器出力信号Scに、包絡線検波器出力信号Sa中の同じレンジビンの信号が含まれていてもかまわない。図4の例では、目標16からの反射信号が広がっているレンジビンの数Nを5としている。レンジ積分器18では、各レンジゲート器出力信号Scにおいて、N個のレンジビンの信号を加算し、その結果をレンジ積分器出力信号Sdとして、ノンコヒーレント積分器13に出力する。ノンコヒーレント積分器13では、複数の送信パルスに対する全てのレンジ積分器出力信号Sdを同じ時間のレンジゲート出力どうしで加算し、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbとして、目標検出器14に出力する。ただし、図4では、積分に用いるレンジ積分器出力信号Sdの数を3としている。目標検出器14では、全てのノンコヒーレント積分器出力信号Sbと誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較を行い、ノンコヒーレント積分器出力信号SbがスレッショルドレベルTsよりも大きい場合を目標検出と判断する。
【0024】
よって、目標16からの反射信号に対しては、目標検出器14における誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較は、Sb2のように、目標16からの反射信号を含む5つのレンジビンの和の値と行うこととなり、目標検出に用いる目標16からの反射信号が従来のパルスレーダ装置より増える。また、Sb1やSb3のような目標反射信号以外の信号に対しては、受信機雑音のように、レンジビン間で互いに独立とみなせる場合、5つのレンジビンの和を行うことによって分散が小さくなる。その結果、等価的にSN比が改善され、目標検出性能を改善することができる。さらに、実施の形態1では、ノンコーヒーレント積分後にレンジ積分を行っていたため、ノンコヒーレント積分をレンジビンの数だけ行う必要があったのに対し、この実施の形態では、ノンコーヒレント積分を行う前にレンジ積分を行うため、ノンコヒーレント積分をレンジゲートの数しか行う必要がない、そのため、レンジゲート数と同じ数の演算装置を用いて並列演算を行った場合に、処理時間を短くすることができる。また、この実施の形態では、包絡線検波器12とレンジ積分器18の間にレンジゲート器17を設けているが、A/D変換器11と包絡線検波器12に間にレンジゲート器17を設けても同様の効果が得られる。
【0025】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3を示すパルスレーダ装置の構成図であり、図5において7、11から17、21は先に図1、および図9で説明した通りである。また、19は重み付きレンジ積分器である。この動作を、実施の形態1の動作と異なるレンジゲート器17以降について図5を用いて説明する。レンジゲート器17では、あらかじめ求めた目標寸法データから得られる目標寸法Lと距離分解能dRから、数2を用いて目標16からの反射信号が広がっているレンジビンの数Nを求め、ノンコヒーレント積分器13の出力信号から連続したN個のレンジビンの信号を複数組取り出し、レンジ積分器18に出力する。また、取り出したレンジビンの情報を目標検出器14に出力する。重み付きレンジ積分器19では、レンジゲート器17から出力される各N個のレンジビンの信号Up(n)(n=0、1、・・・、N−1)(p=0、1、・・・、P−1)と、あらかじめ求めた目標形状データから得られる重み係数W(n)(n=0、1、・・・、N−1)を用いて数3に示す演算によって重み付きレンジ積分を行い、その結果Ap(p=0、1、・・・、P−1)を重み付きレンジ積分器19の出力信号として目標検出器14に出力する。ただし、Pはレンジゲートの数を示す。
【0026】
【数3】
Figure 0003755297
【0027】
目標検出器14では、重み付きレンジ積分器19の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率Pfaより求まるスレッショルドレベルTsとを比較し、重み付きレンジ積分器19の出力信号が、スレッショルドレベルTsよりも大きい場合を目標検出と判断し、レンジゲート器17からのレンジビン情報から目標16とパルスレーダ装置との相対距離を求め、その平均値を表示器15に出力する。表示器15では、目標検出器14からの情報をもとに、目標16とパルスレーダ装置との相対距離を表示する。
【0028】
図6は、この発明の実施の形態3を示すパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。図6において、St、Sa、Sb、Sc、Samは、先に図2、図10、および図11で説明した通りで、Sacは、包絡線検波器出力信号Sa中の目標16からの反射信号成分Samと同じ程度の時間軸上の広がりと強度を有する包絡線検波器出力信号Sa中の目標16以外からの反射信号成分、Seは重み付きレンジ積分器出力信号、Srpは目標形状データである。距離分解能が目標寸法よりも小さい場合、先に発明が解決しようとしている課題で述べたように、包絡線検波器出力信号Saの中に、目標16からの反射信号成分Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れる。ノンコヒーレント積分器13では、複数の送信パルスに対する包絡線検波器出力信号Saを同じレンジビンどうしで加算する。そのため、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbにも、目標16からの反射信号成分も連続する複数のレンジビンに分散して現れる。ただし、図6では、積分に用いる包絡線検波器出力信号Saの数を3としている。レンジゲート器17では、レンジゲート20を用いて、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbから複数組のN個の連続するレンジビンの信号を取り、レンジゲート器出力信号Scとして、レンジ積分器18に出力する。その際、異なる組のレンジゲート器出力信号Scに、ノンコヒーレント積分器出力信号Sb中の同じレンジビンの信号が含まれていてもかまわない。図6の例では、目標16からの反射信号が広がっているレンジビンの数Nを5としている。重み付きレンジ積分器19では、各レンジゲート器出力信号Scに対して、目標形状データSrpから得られる重み係数を掛けた後に、N個のレンジビンの信号を加算し、その結果を重み付きレンジ積分器出力信号Seとして、目標検出器14に出力する。目標検出器14では、全ての重み付きレンジ積分器出力信号Seと誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較を行い、重み付きレンジ積分器出力信号SeがスレッショルドレベルTsよりも大きい場合を目標検出と判断する。
【0029】
よって、目標16からの反射信号に対しては、目標検出器14における誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較は、Se2のように、目標16からの反射信号を含む5つのレンジビンの和の値と行うこととなり、目標検出に用いる目標16からの反射信号が従来のパルスレーダ装置より増える。また、Se1のような目標反射信号以外の信号に対しては、受信機雑音のように、レンジビン間で互いに独立とみなせる場合、5つのレンジビンの和を行うことによって分散が小さくなる。その結果、等価的にSN比が改善され、目標検出性能を改善することができる。さらに、実施の形態1で用いるレンジ積分器18では、レンジゲート器17の出力信号であるN個のレンジビンの信号を加算するだけであるため、包絡線検波器出力信号Sa中の目標16からの反射信号成分Samと同じ程度の時間軸上の広がりと強度を有する包絡線検波器出力信号Sa中の目標16以外からの反射信号成分Sacが存在した場合、目標検出器14において、目標16と間違って検出するが、この実施の形態で用いる重み付きレンジ積分器19では、レンジゲート器17の出力信号であるN個のレンジビンの信号に対して、目標形状データSrpから得られる重みを掛けた後に加算するため、相関処理の効果が生じ、Sacのような反射信号成分が存在しても、その強度の分布がSrpと異なれば、重み付きレンジ積分器19の出力信号はSe3のように小さくなり、目標検出器14において、間違って検出する確率が減る。
【0030】
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4を示すパルスレーダ装置の構成図であり、図7において7、11から17、19、21は先に図1、5、および9で説明した通りである。この動作を、実施の形態3の動作と異なるレンジゲート器17以降について図7を用いて説明する。レンジゲート器17では、あらかじめ求めた目標寸法データから得られる目標寸法Lと距離分解能dRから、数2を用いて目標16からの反射信号が広がっているレンジビンの数Nを求め、包絡線検波器12の出力信号から連続したN個のレンジビンの信号を取り出し、重み付きレンジ積分器19に出力する。また、取り出したレンジビンの情報を目標検出器14に出力する。重み付きレンジ積分器19では、レンジゲート器17から出力される各N個のレンジビンの信号UP(n)(n=0、1、・・・、N−1)(p=0、1、・・・、P−1)と、あらかじめ求めた目標形状データから得られる重み係数W(n)(n=0、1、・・・、N−1)を用いて数3に示す演算によって重み付きレンジ積分を行い、その結果Ap(p=0、1、・・・、P−1)を重み付きレンジ積分器19の出力信号としてノンコヒーレント積分器13に出力する。ただし、Pはレンジゲートの数を示す。ノンコヒーレント積分器13では、目標16からの反射信号の検出性能を向上するために、あらかじめ定めた積分数の連続する送信パルスに対する重み付きレンジ積分器19の全ての出力信号を、同じ時間のレンジゲート出力どうしで加算することによって、等価的にSN比を改善し、その結果を目標検出器14に出力する。目標検出器14では、ノンコヒーレント積分器13の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率Pfaより求まるスレッショルドレベルTsとを比較し、ノンコヒーレント積分器13の出力信号が、スレッショルドレベルTsよりも大きい場を目標検出と判断し、レンジゲート器17からのレンジビン情報から目標16とパルスレーダ装置との相対距離を求め、その平均値を表示器15に出力する。表示器15では、目標検出器14からの情報をもとに、目標16とパルスレーダ装置との相対距離を表示する。
【0031】
図8は、この発明の実施の形態4を示すパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。図8において、St、Sa、Sb、Sc、Se、Sam、Sac、Srp、は、先に図2、図6、図10、および図11で説明した通りである。距離分解能が目標寸法よりも小さい場合、先に発明が解決しようとしている課題で述べたように、包絡線検波器の出力信号中に、目標16からの反射信号成分Samは連続する複数のレンジビンに分散して現れる。レンジゲート器17では、レンジゲート20を用いて、包絡線検波器出力信号Saから複数組のN個の連続するレンジビンの信号を取り出し、レンジゲート器出力信号Scとして、重み付きレンジ積分器19に出力する。その際、異なる組のレンジゲート器出力信号Scに、包絡線検波器出力信号Sa中の同じレンジビンの信号が含まれていてもかまわない。図8の例では、目標16からの反射信号が広がっているレンジビンの数Nを5としている。重み付きレンジ積分器19では、各レンジゲート器出力信号Scに対して、目標形状データSrpから得られる重み係数を掛けた後に、N個のレンジビンの信号を加算し、その結果を重み付きレンジ積分器出力信号Seとして、ノンコヒーレント積分器13に出力する。ノンコヒーレント積分器13では、複数の送信パルスに対する全ての重み付きレンジ積分器出力信号Seを同じ時間のレンジゲート出力どうしで加算し、ノンコヒーレント積分器出力信号Sbとして、目標検出器14に出力する。ただし、図8では、積分に用いるレンジ積分器出力信号Sdの数を3としている。目標検出器14では、全てのノンコヒーレント積分器出力信号Sbと誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較を行い、ノンコヒーレント積分器出力信号SbがスレッショルドレベルTsよりも大きい場合を目標検出と判断する。
【0032】
よって、目標16からの反射信号に対しては、目標検出器14における誤警報確率pfaより求まるスレッショルドレベルTsとの比較は、Sb2のように、目標16からの反射信号を含む5つのレンジビンの和の値と行うこととなり、目標検出に用いる目標16からの反射信号が従来のパルスレーダ装置より増える。また、Sb1のような目標反射信号以外の信号に対しては、受信機雑音のように、レンジビン間で互いに独立とみなせる場合、5つのレンジビンの和を行うことによって分散が小さくなる。その結果、等価的にSN比が改善され、目標検出性能を改善することができる。さらに、実施の形態3では、ノンコーヒーレント積分後にレンジ積分を行っていたため、ノンコヒーレント積分をレンジビンの数だけ行う必要があったのに対し、この実施の形態では、ノンコーヒレント積分を行う前にレンジ積分を行うため、ノンコヒーレント積分をレンジゲートの数しか行う必要がない、そのため、レンジゲート数と同じ数の演算装置を用いて並列演算を行った場合に、処理時間を短くすることができる。また、この実施の形態では、包絡線検波器12とレンジ積分器18の間にレンジゲート器17を設けているが、A/D変換器11と包絡線検波器12に間にレンジゲート器17を設けても同様の効果が得られる。加えて、実施の形態2で用いるレンジ積分器18では、レンジゲート器17の出力信号であるN個のレンジビンの信号を加算するだけであるため、包絡線検波器出力信号Sa中の目標16からの反射信号成分Samと同じ程度の時間軸上の広がりと強度を有する包絡線検波器出力信号Sa中の目標16以外からの反射信号成分Sacが存在した場合、目標検出器14において、目標16と間違って検出するが、この実施の形態で用いる重み付きレンジ積分器19では、レンジゲート器17の出力信号であるN個のレンジビンの信号に対して、目標形状データSrpから得られる重みを掛けた後に加算するため、相関処理の効果が生じ、Sacのような反射信号成分が存在しても、その強度の分布がSrpと異なれば、重み付きレンジ積分器19の出力信号はSb3のように小さくなり、目標検出器14において、間違って検出する確率が減る。
【0033】
【発明の効果】
第1の発明によれば、目標寸法より小さい距離分解能を持つ場合にでも、目標からの反射信号を無駄にすることなく用い、目標検出性能を向上するパルスレーダ装置を得ることができる。
【0034】
また、第2の発明によれば、目標寸法より小さい距離分解能を持つ場合にでも、目標からの反射信号を無駄にすることなく用い、目標検出性能を向上することができ、第1に発明に比べ、複数の演算装置を用いた場合、処理時間の短いパルスレーダ装置を得ることができる。
【0035】
また、第3の発明によれば、目標寸法より小さい距離分解能を持つ場合にでも、目標からの反射信号を無駄にすることなく用い、目標検出性能を向上することができ、第1の発明に比べ、目標以外の反射信号を、誤って検出する確率が少ないパルスレーダ装置を得ることができる。
【0036】
また、第4の発明によれば、目標寸法より小さい距離分解能を持つ場合にでも、目標からの反射信号を無駄にすることなく用い、目標検出性能を向上することができ、第3に発明に比べ、複数の演算装置を用いた場合、処理時間の短い、第2に発明に比べ、目標以外の反射信号を、誤って検出する確率が少ないパルスレーダ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態1を示す構成図である。
【図2】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態1において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図3】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態2を示す構成図である。
【図4】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態2において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図5】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態3を示す構成図である。
【図6】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態3において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図7】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態4を示す構成図である。
【図8】 この発明によるパルスレーダ装置の実施の形態4において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図9】 従来のパルスレーダ装置を示す構成図である。
【図10】 距離分解能が目標寸法よりも大きい場合の送信パルスと包絡線検波器出力信号の関係を示した図である。
【図11】 従来のパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも大きい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【図12】 距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の送信パルスと包絡線検波器出力信号の関係を示した図である。
【図13】 従来のパルスレーダ装置において、距離分解能が目標寸法よりも小さい場合の目標検出処理の信号の流れを表した図である。
【符号の説明】
1 安定化局部発信器、2 基準中間周波数信号発生器、3 周波数混合器、4 パルス変調器、5 電力増幅器、6 送受切替器、7 アンテナ、8 中間周波数増幅器、9 90度ハイブリッド器、10 位相検波器、11 A/D変換器、12 包絡線検波器、13 コヒーレント積分器、14 目標検出器、15 表示器、16 目標、17 レンジゲート器、18 レンジ積分器、19 重み付きレンジ積分器、20 レンジゲート、21 送受信器、St 送信パルス、Sa 包絡線検波器出力信号、Sb ノンコヒーレント積分器出力信号、Sc レンジゲート器出力信号、Sd レンジ積分器出力信号、Se 重み付きレンジ積分器出力信号、Srp 目標形状データ、Sam 包絡線検波器出力信号中の目標からの反射信号成分、Sac 包絡線検波器出力信号中の目標からの反射信号成分と同じ程度の時間軸上の広がりと強度を有する包絡線検波器出力信号中の目標以外からの反射信号成分。

Claims (4)

  1. 目標寸法より小さい距離分解能に応じて決まるあらかじめ定めたパルス幅、およびパルス繰り返し周期(Pulse Repetition Interval:PRI)でパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、前記パルス幅と同じ時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記受信機から出力される各レンジビンの受信ビデオ信号を、同じレンジビンどうしで加算するノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号から、あらかじめ得られた目標寸法データと距離分解能の比により求まる数の連続するレンジビンの信号を、複数組取り出すレンジゲート器と、前記レンジゲート器の各出力信号ごとに、前記連続するレンジビンの信号を加算するレンジ積分器と、前記レンジ積分器の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記レンジ積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とするパルスレーダ装置。
  2. 目標寸法より小さい距離分解能に応じて決まるあらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、前記パルス幅と同じ時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、前記受信機の出力信号から、あらかじめ得られた目標寸法データと距離分解能の比により求まる数の連続するレンジビンの信号を複数組取り出すレンジゲート器と、前記レンジゲート器の各出力信号ごとに、前記連続するレンジビンの信号を加算するレンジ積分器と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記レンジ積分器の各出力信号を加算するノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とするパルスレーダ装置。
  3. あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記受信機から出力される各レンジビンの受信ビデオ信号を、同じレンジビンどうしで加算するノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号から、あらかじめ得られた目標寸法データと距離分解能より求まる数の連続するレンジビンの信号を複数組取り出すレンジゲート器と、前記レンジゲート器の各出力信号ごとに、連続するレンジビンの信号を目標形状データより求まる重みを掛けた後に加算する重み付きレンジ積分器と、前記重み付きレンジ積分器の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記重み付きレンジ積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とするパルスレーダ装置。
  4. あらかじめ定めたパルス幅、およびPRIでパルス変調した送信信号を送信する送信機と、前記送信信号をPRIのタイミングで送受信の信号を切り換える送受切換器を介して、背景を含む目標に送信波として放射し、目標および背景で反射した送信波を受信波として受けるアンテナと、前記受信波を、距離分解能より決まる時間間隔のレンジビン毎の信号に分割した受信ビデオ信号に変換する受信機と、前記受信機の出力信号から、あらかじめ得られた目標寸法データと距離分解能より求まる数の連続するレンジビンの信号を複数組取り出すレンジゲート器と、前記レンジゲート器の各出力信号ごとに、連続するレンジビンの信号を目標形状データより求まる重みを掛けた後に加算する重み付きレンジ積分器と、あらかじめ定めた積分数の送信パルスに対する前記重み付きレンジ積分器の各出力信号の加算するノンコヒーレント積分器と、前記ノンコヒーレント積分器の全ての出力信号と、あらかじめ定めた誤警報確率より求まるスレッショルドレベルとを比較し、前記ノンコヒーレント積分器の出力信号が、スレッショルドレベルよりも大きい場合を目標検出と判断する目標検出器を備えたことを特徴とするパルスレーダ装置。
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