JPH11351848A - 画像取得方法および画像取得装置 - Google Patents
画像取得方法および画像取得装置Info
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- JPH11351848A JPH11351848A JP16058598A JP16058598A JPH11351848A JP H11351848 A JPH11351848 A JP H11351848A JP 16058598 A JP16058598 A JP 16058598A JP 16058598 A JP16058598 A JP 16058598A JP H11351848 A JPH11351848 A JP H11351848A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 迅速に適切な試料の画像を取得することを実
現する。 【解決手段】 試料91を撮像するCCDカメラ14の
欠陥素子の位置の情報を欠陥画素情報23bとして準備
する。試料91を撮像して測定画像を取得する際に欠陥
画素情報23bに基づいて測定画像中の欠陥画素の画素
値を隣接8近傍の画素の画素値の平均値で置き換える。
これにより、欠陥画素の画素値のみが補正される。その
結果、試料を1回撮像するだけで欠陥画素の影響を最小
限に抑えた画像を取得することができる。
現する。 【解決手段】 試料91を撮像するCCDカメラ14の
欠陥素子の位置の情報を欠陥画素情報23bとして準備
する。試料91を撮像して測定画像を取得する際に欠陥
画素情報23bに基づいて測定画像中の欠陥画素の画素
値を隣接8近傍の画素の画素値の平均値で置き換える。
これにより、欠陥画素の画素値のみが補正される。その
結果、試料を1回撮像するだけで欠陥画素の影響を最小
限に抑えた画像を取得することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体基板、ガラ
ス基板、プリント基板等の試料の画像を取得する画像取
得方法および画像取得装置に関する。
ス基板、プリント基板等の試料の画像を取得する画像取
得方法および画像取得装置に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜が形成された半導体基板等の試料の
表面の反射率を画像として取得する場合には、予め反射
率が既知の試料(以下、「較正用試料」という。)から
の反射光の強度の画像を取得しておいた上で測定対象で
ある試料(以下、「測定試料」という。)の画像を撮像
して取り込む。そして、測定試料の画像の各画素の画素
値を較正用試料の画像の対応する画素の画素値で除算し
て較正用試料に対する測定試料の相対的な反射率の画像
を取得する。その後、必要ならば相対的な反射率画像に
較正用試料の反射率を積算して測定試料の実際の反射率
画像を求める。
表面の反射率を画像として取得する場合には、予め反射
率が既知の試料(以下、「較正用試料」という。)から
の反射光の強度の画像を取得しておいた上で測定対象で
ある試料(以下、「測定試料」という。)の画像を撮像
して取り込む。そして、測定試料の画像の各画素の画素
値を較正用試料の画像の対応する画素の画素値で除算し
て較正用試料に対する測定試料の相対的な反射率の画像
を取得する。その後、必要ならば相対的な反射率画像に
較正用試料の反射率を積算して測定試料の実際の反射率
画像を求める。
【0003】ここで、反射率画像の測定精度を向上する
ために、通常、測定試料の画像に対して次のような処理
が行われる。
ために、通常、測定試料の画像に対して次のような処理
が行われる。
【0004】・測定試料の画像を複数回取り込み、得ら
れた複数の画像の平均値画像を求めてノイズに対する画
像信号(画像を表す信号)の強度等の割合であるS/N
比を向上する。
れた複数の画像の平均値画像を求めてノイズに対する画
像信号(画像を表す信号)の強度等の割合であるS/N
比を向上する。
【0005】・測定試料の画像にガウスフィルタ等に代
表されるスムージング処理を施してS/N比を向上す
る。
表されるスムージング処理を施してS/N比を向上す
る。
【0006】・突発的なノイズを除去するために測定試
料の画像に対して中央値フィルタ(メディアンフィル
タ)を作用させる。
料の画像に対して中央値フィルタ(メディアンフィル
タ)を作用させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、適切な測定試
料の画像を取得するための上述の対策はそれぞれ問題点
を有している。
料の画像を取得するための上述の対策はそれぞれ問題点
を有している。
【0008】画像を複数回取り込む動作を行う場合、必
然的に測定時間が長くなってしまうという問題を有して
いる。また、画像にスムージング処理を施す場合には画
像の鮮鋭度が低下してしまうとともに突発的なノイズの
影響を受け易いという問題を有している。また、中央値
フィルタを用いる場合には実際の画像信号が大きく変化
した場合でもこの変化をノイズとして除去してしまうこ
とがあるという問題を有している。
然的に測定時間が長くなってしまうという問題を有して
いる。また、画像にスムージング処理を施す場合には画
像の鮮鋭度が低下してしまうとともに突発的なノイズの
影響を受け易いという問題を有している。また、中央値
フィルタを用いる場合には実際の画像信号が大きく変化
した場合でもこの変化をノイズとして除去してしまうこ
とがあるという問題を有している。
【0009】一方、試料を撮像するCCDカメラとして
市販のものを用いると受光素子に欠陥が存在する場合が
あり、上述の対策を施しても欠陥素子の影響を十分に取
り除くことができないという問題もある。
市販のものを用いると受光素子に欠陥が存在する場合が
あり、上述の対策を施しても欠陥素子の影響を十分に取
り除くことができないという問題もある。
【0010】そこで、この発明は上記問題のいずれも生
じない試料の画像の取得方法等を提供することを目的と
している。すなわち、この発明では測定試料の画像の取
り込みを1回しか行わず、画像の鮮鋭度を低下させるこ
ともなく、かつ適正な画像を取得することが可能であ
り、さらに市販の安価なCCDカメラを用いて測定試料
の画像を取得することができる。
じない試料の画像の取得方法等を提供することを目的と
している。すなわち、この発明では測定試料の画像の取
り込みを1回しか行わず、画像の鮮鋭度を低下させるこ
ともなく、かつ適正な画像を取得することが可能であ
り、さらに市販の安価なCCDカメラを用いて測定試料
の画像を取得することができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、試料
の画像を取得する画像取得方法であって、(a)撮像手段
が有する配列された受光素子中に存在する欠陥素子の位
置情報を準備する工程と、(b)前記撮像手段により試料
を撮像して画像を取得する工程と、(c)前記位置情報に
基づいて、前記画像中の前記欠陥素子に対応する画素の
値を当該画素近傍の画素の値で補間する工程とを有す
る。
の画像を取得する画像取得方法であって、(a)撮像手段
が有する配列された受光素子中に存在する欠陥素子の位
置情報を準備する工程と、(b)前記撮像手段により試料
を撮像して画像を取得する工程と、(c)前記位置情報に
基づいて、前記画像中の前記欠陥素子に対応する画素の
値を当該画素近傍の画素の値で補間する工程とを有す
る。
【0012】請求項2の発明は、請求項1に記載の画像
取得方法であって、前記工程(a)が、(a-1)前記撮像手段
により参照試料を撮像して参照画像を取得する工程と、
(a-2)前記参照画像にノイズ除去処理を施してノイズ除
去済画像を取得する工程と、(a-3)前記参照画像と前記
ノイズ除去済画像との差分画像における各画素の値と所
定のしきい値とを比較して前記各画素に対応する受光素
子が欠陥素子であるか否かを判定する工程とを有する。
取得方法であって、前記工程(a)が、(a-1)前記撮像手段
により参照試料を撮像して参照画像を取得する工程と、
(a-2)前記参照画像にノイズ除去処理を施してノイズ除
去済画像を取得する工程と、(a-3)前記参照画像と前記
ノイズ除去済画像との差分画像における各画素の値と所
定のしきい値とを比較して前記各画素に対応する受光素
子が欠陥素子であるか否かを判定する工程とを有する。
【0013】請求項3の発明は、請求項2に記載の画像
取得方法であって、前記ノイズ除去処理が前記参照画像
に中央値フィルタを作用させる処理である。
取得方法であって、前記ノイズ除去処理が前記参照画像
に中央値フィルタを作用させる処理である。
【0014】請求項4の発明は、請求項2または3に記
載の画像取得方法であって、前記工程(a-1)が、前記参
照試料に対する撮像位置を変えながら前記参照試料を複
数回撮像して複数の画像を取得する工程と、前記複数の
画像の最大値画像を前記参照画像として求める工程とを
有する。
載の画像取得方法であって、前記工程(a-1)が、前記参
照試料に対する撮像位置を変えながら前記参照試料を複
数回撮像して複数の画像を取得する工程と、前記複数の
画像の最大値画像を前記参照画像として求める工程とを
有する。
【0015】請求項5の発明は、請求項4に記載の画像
取得方法であって、前記工程(a-1)が、前記複数の画像
の最大値画像と最小値画像との差分画像に基づく値と所
定のしきい値とを比較して前記参照試料の適否を判定す
る工程をさらに有する。
取得方法であって、前記工程(a-1)が、前記複数の画像
の最大値画像と最小値画像との差分画像に基づく値と所
定のしきい値とを比較して前記参照試料の適否を判定す
る工程をさらに有する。
【0016】請求項6の発明は、請求項2ないし5のい
ずれかに記載の画像取得方法であって、前記工程(a)
が、(a-4)前記参照画像中の前記欠陥素子に対応する画
素の値を当該画素近傍の画素の値により補間する工程を
さらに有し、(d)補間された前記参照画像を用いて補間
された前記試料の画像を較正する工程をさらに有する。
ずれかに記載の画像取得方法であって、前記工程(a)
が、(a-4)前記参照画像中の前記欠陥素子に対応する画
素の値を当該画素近傍の画素の値により補間する工程を
さらに有し、(d)補間された前記参照画像を用いて補間
された前記試料の画像を較正する工程をさらに有する。
【0017】請求項7の発明は、試料の画像を取得する
画像取得装置であって、配列された受光素子により試料
を撮像して画像を取得する撮像手段と、前記撮像手段に
対して相対的に移動することにより載置される試料の撮
像位置を変更するステージと、前記ステージを移動しな
がら前記撮像手段により参照試料を複数回撮像して複数
の画像を取得する制御手段と、前記複数の画像の最大値
画像を参照画像として求める参照画像取得手段と、前記
参照画像にノイズ除去処理を施してノイズ除去済画像を
取得するノイズ除去手段と、前記参照画像と前記ノイズ
除去済画像との差分画像における各画素の値と所定のし
きい値とを比較して前記各画素に対応する受光素子が欠
陥素子であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手
段の判定結果に基づいて前記欠陥素子の位置情報を記憶
する記憶手段と、前記位置情報に基づいて、試料の画像
中の前記欠陥素子に対応する画素の値を当該画素近傍の
画素の値により補間する補間手段とを備える。
画像取得装置であって、配列された受光素子により試料
を撮像して画像を取得する撮像手段と、前記撮像手段に
対して相対的に移動することにより載置される試料の撮
像位置を変更するステージと、前記ステージを移動しな
がら前記撮像手段により参照試料を複数回撮像して複数
の画像を取得する制御手段と、前記複数の画像の最大値
画像を参照画像として求める参照画像取得手段と、前記
参照画像にノイズ除去処理を施してノイズ除去済画像を
取得するノイズ除去手段と、前記参照画像と前記ノイズ
除去済画像との差分画像における各画素の値と所定のし
きい値とを比較して前記各画素に対応する受光素子が欠
陥素子であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手
段の判定結果に基づいて前記欠陥素子の位置情報を記憶
する記憶手段と、前記位置情報に基づいて、試料の画像
中の前記欠陥素子に対応する画素の値を当該画素近傍の
画素の値により補間する補間手段とを備える。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は測定対象である試料(測定
試料)91を撮像することで測定試料91の適正な画像
を取得するとともに測定試料91の反射率画像を求める
画像取得装置1の構成を示す図である。画像取得装置1
は試料に照明光を照射するとともに試料からの反射光の
強度を示す画像を取得する測定部10、および、得られ
た画像を適正な画像に補正して反射率画像を求める処理
部20を有している。
試料)91を撮像することで測定試料91の適正な画像
を取得するとともに測定試料91の反射率画像を求める
画像取得装置1の構成を示す図である。画像取得装置1
は試料に照明光を照射するとともに試料からの反射光の
強度を示す画像を取得する測定部10、および、得られ
た画像を適正な画像に補正して反射率画像を求める処理
部20を有している。
【0019】測定部10は光学式顕微鏡にCCDカメラ
を取り付けた構成となっており、試料(較正用試料90
や測定試料91)への照明光11Lを出射する光源1
1、光源11からの照明光11Lを反射するハーフミラ
ー12、ハーフミラー12において反射した照明光11
Lを試料へと導くレンズ13、試料からの反射光14L
を受光して試料の強度画像を画像信号ISとして出力す
るCCDカメラ14、試料が載置されるステージ15、
およびステージ15を図1中に示すXおよびY方向に移
動する駆動源16(駆動モータ等)を有している。
を取り付けた構成となっており、試料(較正用試料90
や測定試料91)への照明光11Lを出射する光源1
1、光源11からの照明光11Lを反射するハーフミラ
ー12、ハーフミラー12において反射した照明光11
Lを試料へと導くレンズ13、試料からの反射光14L
を受光して試料の強度画像を画像信号ISとして出力す
るCCDカメラ14、試料が載置されるステージ15、
およびステージ15を図1中に示すXおよびY方向に移
動する駆動源16(駆動モータ等)を有している。
【0020】照明光11Lは、光源11から出射された
後、ハーフミラー12にて反射され、レンズ13を介し
て試料上の所定の領域を照射する。また、試料からの反
射光14Lはレンズ13およびハーフミラー12を介し
てCCDカメラ14の2次元配列された受光素子14a
に導かれる。これにより、受光素子上には試料の像が結
ばれる。
後、ハーフミラー12にて反射され、レンズ13を介し
て試料上の所定の領域を照射する。また、試料からの反
射光14Lはレンズ13およびハーフミラー12を介し
てCCDカメラ14の2次元配列された受光素子14a
に導かれる。これにより、受光素子上には試料の像が結
ばれる。
【0021】ステージ15上には試料として測定試料9
1と較正用試料90とが載置される。較正用試料90は
測定試料91の画像を較正するための基準として参照さ
れる試料であり、また、受光素子が欠陥素子であるか否
かの判定の基準を生成するためにも参照される。そし
て、ステージ15がX−Y面内にて(すなわち、ステー
ジ15の載置面と平行に)移動することにより測定試料
91や較正用試料90の任意の領域の画像をCCDカメ
ラ14で取得することができるようになっている。な
お、ステージ15の移動は処理部20からの駆動信号D
Sにより制御される。また、ステージ15の移動は相対
的な移動であってもよく、ステージ15に対してCCD
カメラ14およびレンズ13等の光学系が移動するよう
になっていてもよい。
1と較正用試料90とが載置される。較正用試料90は
測定試料91の画像を較正するための基準として参照さ
れる試料であり、また、受光素子が欠陥素子であるか否
かの判定の基準を生成するためにも参照される。そし
て、ステージ15がX−Y面内にて(すなわち、ステー
ジ15の載置面と平行に)移動することにより測定試料
91や較正用試料90の任意の領域の画像をCCDカメ
ラ14で取得することができるようになっている。な
お、ステージ15の移動は処理部20からの駆動信号D
Sにより制御される。また、ステージ15の移動は相対
的な移動であってもよく、ステージ15に対してCCD
カメラ14およびレンズ13等の光学系が移動するよう
になっていてもよい。
【0022】較正用試料90としては表面の反射率が一
様であり、かつ反射率が既知である試料が用いられる。
例えば、パターンが形成された半導体基板を測定試料9
1とする場合には、較正用試料90としてはパターンが
形成されていない基板が用いられる。
様であり、かつ反射率が既知である試料が用いられる。
例えば、パターンが形成された半導体基板を測定試料9
1とする場合には、較正用試料90としてはパターンが
形成されていない基板が用いられる。
【0023】CCDカメラ14としては市販のモノクロ
ームCCDカメラが用いられる。なお、市販の安価なC
CDカメラはメーカーからの出荷時の検査により、2次
元配列された受光素子14aの欠陥が2素子以上連続し
ないことが保証されている。すなわち、市販のCCDカ
メラ14により取得される画像では欠陥画素が2画素以
上連続しない。
ームCCDカメラが用いられる。なお、市販の安価なC
CDカメラはメーカーからの出荷時の検査により、2次
元配列された受光素子14aの欠陥が2素子以上連続し
ないことが保証されている。すなわち、市販のCCDカ
メラ14により取得される画像では欠陥画素が2画素以
上連続しない。
【0024】処理部20は通常のコンピュータ・システ
ム(以下、「コンピュータ」とい。)を利用した構成と
なっており、各種演算命令を実行するCPU21、測定
部10からの画像信号ISの入力を受け付ける画像入力
部22、処理部20の動作内容である制御プログラム2
3aや後述する欠陥画素情報23b等を記憶するメモリ
23、未処理あるいは処理済の画像信号を記憶する画像
メモリ24、オペレータに各種情報を表示する表示部2
5、記録媒体8から制御プログラム23a等を読み取る
読取部26、および駆動源16への駆動信号DSを出力
する駆動信号出力部27を有している。また、これらの
各構成は適宜インターフェイス(I/F)を介する等し
てバスライン20Bに接続されている。
ム(以下、「コンピュータ」とい。)を利用した構成と
なっており、各種演算命令を実行するCPU21、測定
部10からの画像信号ISの入力を受け付ける画像入力
部22、処理部20の動作内容である制御プログラム2
3aや後述する欠陥画素情報23b等を記憶するメモリ
23、未処理あるいは処理済の画像信号を記憶する画像
メモリ24、オペレータに各種情報を表示する表示部2
5、記録媒体8から制御プログラム23a等を読み取る
読取部26、および駆動源16への駆動信号DSを出力
する駆動信号出力部27を有している。また、これらの
各構成は適宜インターフェイス(I/F)を介する等し
てバスライン20Bに接続されている。
【0025】後述する測定試料91等の画像の取得動作
等は、CPU21が制御プログラム23aの内容に従っ
て命令を実行することにより実現されるものであり、主
としてCPU21およびメモリ23が後述する各種動作
を実現するための手段としての役割を果たしている。制
御プログラム23aは予め記録媒体8から読取部26を
介して、あるいは別途設けられた固定ディスクからメモ
リ23にロードされるようになっている。なお、記録媒
体8は磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等、
種類は問わない。
等は、CPU21が制御プログラム23aの内容に従っ
て命令を実行することにより実現されるものであり、主
としてCPU21およびメモリ23が後述する各種動作
を実現するための手段としての役割を果たしている。制
御プログラム23aは予め記録媒体8から読取部26を
介して、あるいは別途設けられた固定ディスクからメモ
リ23にロードされるようになっている。なお、記録媒
体8は磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等、
種類は問わない。
【0026】次に、この画像取得装置1の準備動作につ
いて説明する。準備動作では較正用試料90からの反射
光14Lの強度を表す画像Cnを取得するとともに画像
Cnを用いてCCDカメラ14の欠陥素子の検出が行わ
れる。
いて説明する。準備動作では較正用試料90からの反射
光14Lの強度を表す画像Cnを取得するとともに画像
Cnを用いてCCDカメラ14の欠陥素子の検出が行わ
れる。
【0027】図2ないし図4は準備動作の流れを示す流
れ図である。準備動作ではまず、較正用試料90に対し
て予め定められている原点位置に駆動源16がステージ
15を移動する(ステップS11)。そして、変数nに
1がセットされる(ステップS12)。次に、CCDカ
メラ14が較正用試料90を撮像し、画像入力部22を
介して画像C1が画像メモリ24に記憶される(ステッ
プS13)。
れ図である。準備動作ではまず、較正用試料90に対し
て予め定められている原点位置に駆動源16がステージ
15を移動する(ステップS11)。そして、変数nに
1がセットされる(ステップS12)。次に、CCDカ
メラ14が較正用試料90を撮像し、画像入力部22を
介して画像C1が画像メモリ24に記憶される(ステッ
プS13)。
【0028】その後、駆動源16がステージ15を微小
距離だけ水平方向に移動し(ステップS14)、変数n
に1が加えられる(ステップS15)。変数nに1が加
えられると再び較正用試料90が撮像されて画像C2が
取得される(ステップS13)。
距離だけ水平方向に移動し(ステップS14)、変数n
に1が加えられる(ステップS15)。変数nに1が加
えられると再び較正用試料90が撮像されて画像C2が
取得される(ステップS13)。
【0029】変数nが指定回数になるまでこのような較
正用試料90の撮像が繰り返され(ステップS16)、
撮像位置を変えながら複数の較正用試料90の画像C
1、C2、・・・が取得される。なお、較正用試料90
の撮像に際しては較正用試料90に対するCCDカメラ
14のフォーカスが調整されているものとする。
正用試料90の撮像が繰り返され(ステップS16)、
撮像位置を変えながら複数の較正用試料90の画像C
1、C2、・・・が取得される。なお、較正用試料90
の撮像に際しては較正用試料90に対するCCDカメラ
14のフォーカスが調整されているものとする。
【0030】図5ないし図8はステップS11ないしス
テップS16により取得される複数の画像C1、C2、
C3、C4の例を示す図である。これらの図において符号
PCは較正用試料90に付着している汚れを示してお
り、符号DPを付す十字印は欠陥素子に対応する欠陥画
素の位置を示している。これらの図に示すように、画像
C1〜C4は較正用試料90の撮像位置を変えながら取得
されるので、汚れPCは存在したり存在しなかったりす
る。一方、欠陥画素DPはCCDカメラ14固有のもの
であることからいずれの画像にも現れる。
テップS16により取得される複数の画像C1、C2、
C3、C4の例を示す図である。これらの図において符号
PCは較正用試料90に付着している汚れを示してお
り、符号DPを付す十字印は欠陥素子に対応する欠陥画
素の位置を示している。これらの図に示すように、画像
C1〜C4は較正用試料90の撮像位置を変えながら取得
されるので、汚れPCは存在したり存在しなかったりす
る。一方、欠陥画素DPはCCDカメラ14固有のもの
であることからいずれの画像にも現れる。
【0031】次に、これらの複数の画像C1、C2、・・
・から最大値画像Cmaxおよび最小値画像Cminが求めら
れる(ステップS21、S22)。最大値画像Cmaxと
は画像C1、C2、・・・における位置(x,y)の画素の画
素値C1(x,y)、C2(x,y)、・・・のうち最大のものをこ
の位置(x,y)の画素の画素値とする画像をいう。また、
最小値画像Cminとは画素値C1(x,y)、C2(x,y)、・・
・のうち最小のものを位置(x,y)の画素の画素値とする
画像をいう。なお、最大値画像Cmaxは試料91の画像
の較正の基準として用いられることから以下の説明では
「較正用画像C0」と呼ぶ。
・から最大値画像Cmaxおよび最小値画像Cminが求めら
れる(ステップS21、S22)。最大値画像Cmaxと
は画像C1、C2、・・・における位置(x,y)の画素の画
素値C1(x,y)、C2(x,y)、・・・のうち最大のものをこ
の位置(x,y)の画素の画素値とする画像をいう。また、
最小値画像Cminとは画素値C1(x,y)、C2(x,y)、・・
・のうち最小のものを位置(x,y)の画素の画素値とする
画像をいう。なお、最大値画像Cmaxは試料91の画像
の較正の基準として用いられることから以下の説明では
「較正用画像C0」と呼ぶ。
【0032】図9は図5ないし図8に示す複数の画像C
1〜C4より求められる較正用画像C0を例示する図であ
る。画像C1および画像C4では汚れPCが映し出される
ものの画像C2および画像C3では汚れが映し出されない
ために最大値画像である較正用画像C0には汚れPCの
影響は現れない。すなわち、較正用画像C0として最大
値画像Cmaxを用いることにより較正用画像C0は較正用
試料90の汚れの影響を受けにくいものとなる。
1〜C4より求められる較正用画像C0を例示する図であ
る。画像C1および画像C4では汚れPCが映し出される
ものの画像C2および画像C3では汚れが映し出されない
ために最大値画像である較正用画像C0には汚れPCの
影響は現れない。すなわち、較正用画像C0として最大
値画像Cmaxを用いることにより較正用画像C0は較正用
試料90の汚れの影響を受けにくいものとなる。
【0033】次に較正用画像C0と最小値画像Cminとの
差分画像における画素値の平均値Errが予め設定されて
いるしきい値Ethと比較される(ステップS23、S2
4)。ここで、差分画像とは両画像の対応する位置の画
素値の差を画素値とする画像である。これにより、画像
C1、C2、・・・における対応する画素(同一の受光素
子に対応する画素)間の画素値の相違の程度が確認さ
れ、平均値Errがしきい値Ethを超えている場合には較
正用試料90の表面の汚れが許容範囲を超えていると判
断される。
差分画像における画素値の平均値Errが予め設定されて
いるしきい値Ethと比較される(ステップS23、S2
4)。ここで、差分画像とは両画像の対応する位置の画
素値の差を画素値とする画像である。これにより、画像
C1、C2、・・・における対応する画素(同一の受光素
子に対応する画素)間の画素値の相違の程度が確認さ
れ、平均値Errがしきい値Ethを超えている場合には較
正用試料90の表面の汚れが許容範囲を超えていると判
断される。
【0034】平均値Errがしきい値Ethを超えていると
判断された場合、表示部25には較正用試料90を他の
較正用試料に交換すべき旨が表示され(ステップS2
5)、後述する反射率画像の取得動作は行われない。こ
れにより、較正用試料90の管理負担が軽減される。
判断された場合、表示部25には較正用試料90を他の
較正用試料に交換すべき旨が表示され(ステップS2
5)、後述する反射率画像の取得動作は行われない。こ
れにより、較正用試料90の管理負担が軽減される。
【0035】なお、しきい値Ethとの比較の対象は平均
値Errに限定されるものではなく、例えば、差分画像の
いずれかの画素の画素値がしきい値Ethを超える場合に
較正用試料90に異常が存在するとの判断がなされても
よい。このように、差分画像に基づく値を利用すること
が好ましいが、較正用試料90が適正なものであること
を確認することができるのであるならばどのようなもの
であっても利用可能である。
値Errに限定されるものではなく、例えば、差分画像の
いずれかの画素の画素値がしきい値Ethを超える場合に
較正用試料90に異常が存在するとの判断がなされても
よい。このように、差分画像に基づく値を利用すること
が好ましいが、較正用試料90が適正なものであること
を確認することができるのであるならばどのようなもの
であっても利用可能である。
【0036】較正用試料90が適正であると判断された
場合には、較正用画像C0を用いてCCDカメラ14中
の欠陥素子の検出が行われる。欠陥素子の検出ではま
ず、較正用画像C0に中央値フィルタを作用させてノイ
ズの除去が施された画像(以下、「除去済画像」とい
う。)E0が求められる(ステップS31)。すなわ
ち、較正用画像C0の各画素の画素値がこの画素を中心
とする9画素の画素値の中央の値(5番目に大きな値)
に置き換えられたものが除去済画像E0の画素値とな
る。例えば、位置(x,y)を中心とする9画素の画素値
が、C0(x-1,y-1)=100、C0(x,y-1)=90、C0(x+
1,y-1)=95、C0(x-1,y)=95、C0(x,y)=80、C
0(x+1,y)=0、C0(x-1,y+1)=90、C0(x,y+1)=10
0、C0(x+1,y+1)=95であるものとすると、画素値E
0(x,y)は95となる。
場合には、較正用画像C0を用いてCCDカメラ14中
の欠陥素子の検出が行われる。欠陥素子の検出ではま
ず、較正用画像C0に中央値フィルタを作用させてノイ
ズの除去が施された画像(以下、「除去済画像」とい
う。)E0が求められる(ステップS31)。すなわ
ち、較正用画像C0の各画素の画素値がこの画素を中心
とする9画素の画素値の中央の値(5番目に大きな値)
に置き換えられたものが除去済画像E0の画素値とな
る。例えば、位置(x,y)を中心とする9画素の画素値
が、C0(x-1,y-1)=100、C0(x,y-1)=90、C0(x+
1,y-1)=95、C0(x-1,y)=95、C0(x,y)=80、C
0(x+1,y)=0、C0(x-1,y+1)=90、C0(x,y+1)=10
0、C0(x+1,y+1)=95であるものとすると、画素値E
0(x,y)は95となる。
【0037】次に、除去済画像E0と較正用画像C0とが
比較され、位置(x,y)にて画素値の差が所定のしきい値
Dthを超える場合には位置(x,y)に対応する受光素子が
欠陥素子であると判定され、判定結果がメモリ23に欠
陥画素情報23bとして記憶される。すなわち、除去済
画像E0と較正用画像C0との差分画像を実質的に求め、
この差分画像においてしきい値Dthを超える画素値の画
素の位置が欠陥素子に対応する欠陥画素の位置として検
出される。なお、欠陥画素の個数が全画素数に対する所
定の割合を超えた場合に警告を表示部25に表示するよ
うになっていてもよい。
比較され、位置(x,y)にて画素値の差が所定のしきい値
Dthを超える場合には位置(x,y)に対応する受光素子が
欠陥素子であると判定され、判定結果がメモリ23に欠
陥画素情報23bとして記憶される。すなわち、除去済
画像E0と較正用画像C0との差分画像を実質的に求め、
この差分画像においてしきい値Dthを超える画素値の画
素の位置が欠陥素子に対応する欠陥画素の位置として検
出される。なお、欠陥画素の個数が全画素数に対する所
定の割合を超えた場合に警告を表示部25に表示するよ
うになっていてもよい。
【0038】欠陥素子を検出する上述の動作をさらに詳
細に再度説明すると次にようになる。
細に再度説明すると次にようになる。
【0039】まず、予め欠陥画素情報23bの記憶領域
として2値画像Dの記憶領域を準備しておく。
として2値画像Dの記憶領域を準備しておく。
【0040】次に、位置(x,y)における除去済画像E0の
画素値E0(x,y)と較正用画像C0の画素値C0(x,y)との
差を求め(ステップS32)、この差がしきい値Dthを
超える場合には(ステップS32)、画素値C0(x,y)に
画素値E0(x,y)が代入される(ステップS33)。すな
わち、位置(x,y)の画素についてのみ中央値フィルタが
かけられる。較正用試料90は反射率が一様であること
から、取得される画像での位置の変化に対する画素値の
変化はなだらかであり、中央値フィルタにより欠陥画素
の画素値が適正な値となる。さらに、2値画像Dの位置
(x,y)における画素値D(x,y)に1を代入して位置(x,y)
が欠陥画素の位置である旨が記憶される(ステップS3
4)。差がしきい値Dthを超えない場合には画素値D
(x,y)に0が代入される(ステップS35)。
画素値E0(x,y)と較正用画像C0の画素値C0(x,y)との
差を求め(ステップS32)、この差がしきい値Dthを
超える場合には(ステップS32)、画素値C0(x,y)に
画素値E0(x,y)が代入される(ステップS33)。すな
わち、位置(x,y)の画素についてのみ中央値フィルタが
かけられる。較正用試料90は反射率が一様であること
から、取得される画像での位置の変化に対する画素値の
変化はなだらかであり、中央値フィルタにより欠陥画素
の画素値が適正な値となる。さらに、2値画像Dの位置
(x,y)における画素値D(x,y)に1を代入して位置(x,y)
が欠陥画素の位置である旨が記憶される(ステップS3
4)。差がしきい値Dthを超えない場合には画素値D
(x,y)に0が代入される(ステップS35)。
【0041】ステップS32ないしステップS35の判
定動作を各画素について行うことにより(ステップS3
6)、2値画像Dは欠陥画素の位置(すなわち欠陥素子
の位置)を示す欠陥画素情報23bとなる。また、較正
用画像C0については欠陥画素についてのみ中央値フィ
ルタが施されるので図9に例示した較正用画像C0から
欠陥画素の影響を最小限に抑えた適正な較正用画像C0
が図10に示すように得られる。なお、市販の安価なC
CDカメラ14であっても欠陥素子が2素子以上連続し
て存在することはないので、上記処理で適正な較正用画
像C0が取得される。
定動作を各画素について行うことにより(ステップS3
6)、2値画像Dは欠陥画素の位置(すなわち欠陥素子
の位置)を示す欠陥画素情報23bとなる。また、較正
用画像C0については欠陥画素についてのみ中央値フィ
ルタが施されるので図9に例示した較正用画像C0から
欠陥画素の影響を最小限に抑えた適正な較正用画像C0
が図10に示すように得られる。なお、市販の安価なC
CDカメラ14であっても欠陥素子が2素子以上連続し
て存在することはないので、上記処理で適正な較正用画
像C0が取得される。
【0042】欠陥画素情報23bはCCDカメラ14固
有のものであることから、欠陥画素情報23bは一度求
められると更新される必要はない。したがって、他の較
正用試料を用いて較正用画像の取得を行う際には、図4
に示す動作に代えてステップS33の置換動作を欠陥画
素について行うのみで足りる。また、CCDカメラを交
換する際に予め欠陥素子の位置が判明している場合に
は、この情報を欠陥画素情報23bとして記憶して準備
するようにしてもよい。
有のものであることから、欠陥画素情報23bは一度求
められると更新される必要はない。したがって、他の較
正用試料を用いて較正用画像の取得を行う際には、図4
に示す動作に代えてステップS33の置換動作を欠陥画
素について行うのみで足りる。また、CCDカメラを交
換する際に予め欠陥素子の位置が判明している場合に
は、この情報を欠陥画素情報23bとして記憶して準備
するようにしてもよい。
【0043】以上説明してきた準備動作が完了している
ことを前提として、次に測定試料91を測定して反射率
画像Rを取得する測定動作について説明する。図11は
測定動作の流れを示す流れ図である。
ことを前提として、次に測定試料91を測定して反射率
画像Rを取得する測定動作について説明する。図11は
測定動作の流れを示す流れ図である。
【0044】測定動作ではまず、CCDカメラ14が測
定試料91の所望の領域を撮像することができるように
ステージ15を移動し、CCDカメラ14からの画像信
号ISに基づいて測定試料91の画像(以下、「測定画
像」という。)Mが取得される(ステップS41)。図
12は測定画像Mを例示する図であり、符号DPはCC
Dカメラ14固有の欠陥画素の位置を示しており、符号
PTは測定試料91上に形成されているパターンを示し
ている。
定試料91の所望の領域を撮像することができるように
ステージ15を移動し、CCDカメラ14からの画像信
号ISに基づいて測定試料91の画像(以下、「測定画
像」という。)Mが取得される(ステップS41)。図
12は測定画像Mを例示する図であり、符号DPはCC
Dカメラ14固有の欠陥画素の位置を示しており、符号
PTは測定試料91上に形成されているパターンを示し
ている。
【0045】次に、位置(x,y)において対応する2値画
像Dの画素値D(x,y)が1である場合に、測定画像Mの
画素値M(x,y)を隣接する8画素の平均値に置き換える
(ステップS42、S43)。これにより、欠陥画素の
異常値をほぼ適正な値に補正することができる。また、
画素値D(x,y)が0である場合には、画素値M(x,y)の補
正は行われない(ステップS42)。そして、このよう
な補正処理が全画素について行われる(ステップS4
4)。
像Dの画素値D(x,y)が1である場合に、測定画像Mの
画素値M(x,y)を隣接する8画素の平均値に置き換える
(ステップS42、S43)。これにより、欠陥画素の
異常値をほぼ適正な値に補正することができる。また、
画素値D(x,y)が0である場合には、画素値M(x,y)の補
正は行われない(ステップS42)。そして、このよう
な補正処理が全画素について行われる(ステップS4
4)。
【0046】図13はこのような補正処理が施された測
定画像Mを示す図であり、図12に示す測定画像Mに対
して欠陥画素DPが補正された様子を示している。
定画像Mを示す図であり、図12に示す測定画像Mに対
して欠陥画素DPが補正された様子を示している。
【0047】測定画像Mの補正が完了すると、各位置
(x,y)において較正用画像C0の画素値C0(x,y)に対する
測定画像Mの画素値M(x,y)の割合が求められ、この割
合を画素値R(x,y)とする反射率画像R(x,y)が求められ
る(ステップS45)。すなわち、図10に示す適切に
補正された較正用画像C0を用いて補正された測定画像
Mの較正を行うことにより適切な反射率画像Rが求めら
れる。なお、ステップS45で得られる反射率画像Rは
較正用画像C0に対する相対的な反射率の画像である
が、必要ならば各画素値R(x,y)に較正用試料90の反
射率を乗算して実際の反射率の画像として求めてもよ
い。
(x,y)において較正用画像C0の画素値C0(x,y)に対する
測定画像Mの画素値M(x,y)の割合が求められ、この割
合を画素値R(x,y)とする反射率画像R(x,y)が求められ
る(ステップS45)。すなわち、図10に示す適切に
補正された較正用画像C0を用いて補正された測定画像
Mの較正を行うことにより適切な反射率画像Rが求めら
れる。なお、ステップS45で得られる反射率画像Rは
較正用画像C0に対する相対的な反射率の画像である
が、必要ならば各画素値R(x,y)に較正用試料90の反
射率を乗算して実際の反射率の画像として求めてもよ
い。
【0048】以上、画像取得装置1の構成および動作に
ついて説明してきたが、この画像取得装置1では測定試
料91を1回撮像するのみで適切な測定画像Mを取得す
ることができる。その結果、複数回の撮像を行う場合に
比べて測定時間の大幅な短縮を図ることができる。ま
た、欠陥画素についてのみ画素値M(x,y)の補正がなさ
れるので、他の画素は欠陥画素の影響を全く受けない。
すなわち、欠陥画素の画素値を補正するためのスムージ
ング処理による分解能の低下という問題は生じず、周囲
の画素と大きく異なる画素値を有する正常な画素の画素
値が中央値フィルタの作用により補正されてしまうとい
う問題も生じない。
ついて説明してきたが、この画像取得装置1では測定試
料91を1回撮像するのみで適切な測定画像Mを取得す
ることができる。その結果、複数回の撮像を行う場合に
比べて測定時間の大幅な短縮を図ることができる。ま
た、欠陥画素についてのみ画素値M(x,y)の補正がなさ
れるので、他の画素は欠陥画素の影響を全く受けない。
すなわち、欠陥画素の画素値を補正するためのスムージ
ング処理による分解能の低下という問題は生じず、周囲
の画素と大きく異なる画素値を有する正常な画素の画素
値が中央値フィルタの作用により補正されてしまうとい
う問題も生じない。
【0049】このように画像取得装置1では迅速で適切
な測定画像Mの取得および反射率測定が実現される。
な測定画像Mの取得および反射率測定が実現される。
【0050】以上、この発明の一の実施の形態について
説明したきたが、この発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。
説明したきたが、この発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。
【0051】例えば、CCDカメラ14は2次元画像を
取得するカメラに限定されるものではなく、1次元画像
を取得するカメラであっても良い。この場合、上記動作
の説明は1次元的なものとなる。
取得するカメラに限定されるものではなく、1次元画像
を取得するカメラであっても良い。この場合、上記動作
の説明は1次元的なものとなる。
【0052】また、上記実施の形態では測定試料91の
反射率を測定しているが、透過率や吸収率の測定であっ
てもこの発明を利用することができる。
反射率を測定しているが、透過率や吸収率の測定であっ
てもこの発明を利用することができる。
【0053】また、上記実施の形態では試料として半導
体基板を用いているが、試料は液晶表示器等の製造用の
ガラス基板やプリント基板等であってもよく、同様の手
法を用いることにより試料の適正な画像を取得すること
ができる。
体基板を用いているが、試料は液晶表示器等の製造用の
ガラス基板やプリント基板等であってもよく、同様の手
法を用いることにより試料の適正な画像を取得すること
ができる。
【0054】また、上記実施の形態では測定画像Mの欠
陥画素の画素値を隣接8近傍の画素の画素値の平均値に
置き換えているが、隣接4近傍の画素の画素値の平均値
で置き換えてもよく、単に、隣接する1つの画素の画素
値で置き換えるようにしてもよい。このように欠陥画素
の画素値が近傍の画素の画素値で補間されるのであるな
らばどのような方法であってもよい。
陥画素の画素値を隣接8近傍の画素の画素値の平均値に
置き換えているが、隣接4近傍の画素の画素値の平均値
で置き換えてもよく、単に、隣接する1つの画素の画素
値で置き換えるようにしてもよい。このように欠陥画素
の画素値が近傍の画素の画素値で補間されるのであるな
らばどのような方法であってもよい。
【0055】また、上記実施の形態では欠陥画素情報2
3bとして2値画像Dを利用するようにしているが、欠
陥画素情報23bには欠陥素子の位置のみが記憶される
ようになっていてもよい。この場合、図11に示すステ
ップS44では欠陥素子についてのみループ処理が行わ
れる。
3bとして2値画像Dを利用するようにしているが、欠
陥画素情報23bには欠陥素子の位置のみが記憶される
ようになっていてもよい。この場合、図11に示すステ
ップS44では欠陥素子についてのみループ処理が行わ
れる。
【0056】また、ステップS31では較正用画像C0
に中央値フィルタを作用させて除去済画像E0を取得す
るようにしているが、スムージング処理によりノイズを
除去するようにしてもよい。
に中央値フィルタを作用させて除去済画像E0を取得す
るようにしているが、スムージング処理によりノイズを
除去するようにしてもよい。
【0057】また、上記実施の形態では、ステップS2
2において最小値画像Cminを求め、ステップS23に
おいて差分画像を求め、ステップS31において除去済
画像E0を求めると説明したが、これらは後続するステ
ップにおいて演算処理を行うことができるのであるなら
ば画像という形態で求められる必要はない。すなわち、
各画素について最小値、差分、ノイズ除去が行われる毎
に後続する演算処理を行うようになっていてもよい。す
なわち、実質的に最小値画像、差分画像、除去済画像を
求める処理であればよい。
2において最小値画像Cminを求め、ステップS23に
おいて差分画像を求め、ステップS31において除去済
画像E0を求めると説明したが、これらは後続するステ
ップにおいて演算処理を行うことができるのであるなら
ば画像という形態で求められる必要はない。すなわち、
各画素について最小値、差分、ノイズ除去が行われる毎
に後続する演算処理を行うようになっていてもよい。す
なわち、実質的に最小値画像、差分画像、除去済画像を
求める処理であればよい。
【0058】
【発明の効果】請求項1ないし7に記載の発明では、欠
陥素子に対応する画素の値のみを補間することができ、
試料を1回測定するだけで適切な画像を取得することが
できる。これにより、測定時間を短縮することができる
とともにスムージング処理による鮮鋭度の低下や中央値
フィルタによる正常な画素値の不必要な補正等の問題が
生じることはない。
陥素子に対応する画素の値のみを補間することができ、
試料を1回測定するだけで適切な画像を取得することが
できる。これにより、測定時間を短縮することができる
とともにスムージング処理による鮮鋭度の低下や中央値
フィルタによる正常な画素値の不必要な補正等の問題が
生じることはない。
【0059】また、請求項2および7に記載の発明で
は、参照試料を用いて撮像手段の受光素子が欠陥素子で
あるか否かを判定することができる。
は、参照試料を用いて撮像手段の受光素子が欠陥素子で
あるか否かを判定することができる。
【0060】また、請求項4および7に記載の発明で
は、参照画像として複数の画像の最大値画像を求めるの
で、参照試料の汚れの影響を受けにくい参照画像とする
ことができる。
は、参照画像として複数の画像の最大値画像を求めるの
で、参照試料の汚れの影響を受けにくい参照画像とする
ことができる。
【0061】また、請求項5に記載の発明では、参照試
料の適否を判定することができ、参照試料の管理負担を
低減することができる。
料の適否を判定することができ、参照試料の管理負担を
低減することができる。
【0062】また、請求項6に記載の発明では、補間さ
れた試料の画像を補間された参照画像を用いて較正する
ので、適切に較正された試料の画像を求めることができ
る。
れた試料の画像を補間された参照画像を用いて較正する
ので、適切に較正された試料の画像を求めることができ
る。
【図1】この発明に係る一の実施の形態である画像取得
装置の構成を示す図である。
装置の構成を示す図である。
【図2】画像取得装置の準備動作の流れを示す流れ図で
ある。
ある。
【図3】画像取得装置の準備動作の流れを示す流れ図で
ある。
ある。
【図4】画像取得装置の準備動作の流れを示す流れ図で
ある。
ある。
【図5】較正用試料の画像の例を示す図である。
【図6】較正用試料の画像の例を示す図である。
【図7】較正用試料の画像の例を示す図である。
【図8】較正用試料の画像の例を示す図である。
【図9】図5ないし図8に示す画像の最大値画像を示す
図である。
図である。
【図10】補正された較正用画像の例を示す図である。
【図11】画像取得装置の測定動作の流れを示す流れ図
である。
である。
【図12】測定画像の例を示す図である。
【図13】補正された測定画像の例を示す図である。
1 画像取得装置 14 CCDカメラ 14a 2次元配列された受光素子 15 ステージ 21 CPU 23 メモリ 24 画像メモリ 27 駆動信号出力部 90 較正用試料 91 測定試料 C0 較正用画像 C1〜C4 画像 Dth しきい値 E0 除去済画像 Eth しきい値 M 測定画像 S11〜S16、S21〜S25、S31〜S36、S
41〜S45 ステップ
41〜S45 ステップ
Claims (7)
- 【請求項1】 試料の画像を取得する画像取得方法であ
って、 (a) 撮像手段が有する配列された受光素子中に存在する
欠陥素子の位置情報を準備する工程と、 (b) 前記撮像手段により試料を撮像して画像を取得する
工程と、 (c) 前記位置情報に基づいて、前記画像中の前記欠陥素
子に対応する画素の値を当該画素近傍の画素の値で補間
する工程と、を有することを特徴とする画像取得方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の画像取得方法であっ
て、 前記工程(a)が、 (a-1) 前記撮像手段により参照試料を撮像して参照画像
を取得する工程と、 (a-2) 前記参照画像にノイズ除去処理を施してノイズ除
去済画像を取得する工程と、 (a-3) 前記参照画像と前記ノイズ除去済画像との差分画
像における各画素の値と所定のしきい値とを比較して前
記各画素に対応する受光素子が欠陥素子であるか否かを
判定する工程と、を有することを特徴とする画像取得方
法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の画像取得方法であっ
て、 前記ノイズ除去処理が前記参照画像に中央値フィルタを
作用させる処理であることを特徴とする画像取得方法。 - 【請求項4】 請求項2または3に記載の画像取得方法
であって、 前記工程(a-1)が、 前記参照試料に対する撮像位置を変えながら前記参照試
料を複数回撮像して複数の画像を取得する工程と、 前記複数の画像の最大値画像を前記参照画像として求め
る工程と、を有することを特徴とする画像取得方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の画像取得方法であっ
て、 前記工程(a-1)が、 前記複数の画像の最大値画像と最小値画像との差分画像
に基づく値と所定のしきい値とを比較して前記参照試料
の適否を判定する工程、をさらに有することを特徴とす
る画像取得方法。 - 【請求項6】 請求項2ないし5のいずれかに記載の画
像取得方法であって、 前記工程(a)が、 (a-4) 前記参照画像中の前記欠陥素子に対応する画素の
値を当該画素近傍の画素の値により補間する工程、をさ
らに有し、 (d) 補間された前記参照画像を用いて補間された前記試
料の画像を較正する工程、をさらに有することを特徴と
する画像取得方法。 - 【請求項7】 試料の画像を取得する画像取得装置であ
って、 配列された受光素子により試料を撮像して画像を取得す
る撮像手段と、 前記撮像手段に対して相対的に移動することにより載置
される試料の撮像位置を変更するステージと、 前記ステージを移動しながら前記撮像手段により参照試
料を複数回撮像して複数の画像を取得する制御手段と、 前記複数の画像の最大値画像を参照画像として求める参
照画像取得手段と、 前記参照画像にノイズ除去処理を施してノイズ除去済画
像を取得するノイズ除去手段と、 前記参照画像と前記ノイズ除去済画像との差分画像にお
ける各画素の値と所定のしきい値とを比較して前記各画
素に対応する受光素子が欠陥素子であるか否かを判定す
る判定手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて前記欠陥素子の位置
情報を記憶する記憶手段と、 前記位置情報に基づいて、試料の画像中の前記欠陥素子
に対応する画素の値を当該画素近傍の画素の値により補
間する補間手段と、を備えることを特徴とする画像取得
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16058598A JPH11351848A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 画像取得方法および画像取得装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16058598A JPH11351848A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 画像取得方法および画像取得装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11351848A true JPH11351848A (ja) | 1999-12-24 |
Family
ID=15718147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16058598A Pending JPH11351848A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 画像取得方法および画像取得装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11351848A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006170928A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-06-29 | Hitachi High-Technologies Corp | イメージセンサの校正方法 |
JP2006242867A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Nikon Corp | 共焦点光学系を有した測定装置 |
US7197176B2 (en) | 2002-06-17 | 2007-03-27 | Nikon Corporation | Mark position detecting apparatus and mark position detecting method |
-
1998
- 1998-06-09 JP JP16058598A patent/JPH11351848A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7197176B2 (en) | 2002-06-17 | 2007-03-27 | Nikon Corporation | Mark position detecting apparatus and mark position detecting method |
JP2006170928A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-06-29 | Hitachi High-Technologies Corp | イメージセンサの校正方法 |
JP2006242867A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Nikon Corp | 共焦点光学系を有した測定装置 |
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