JPH11351651A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH11351651A
JPH11351651A JP10157933A JP15793398A JPH11351651A JP H11351651 A JPH11351651 A JP H11351651A JP 10157933 A JP10157933 A JP 10157933A JP 15793398 A JP15793398 A JP 15793398A JP H11351651 A JPH11351651 A JP H11351651A
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JP
Japan
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pressure
pressure detection
columnar member
detection hole
air conditioner
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JP10157933A
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Hideaki Shimizu
秀明 清水
Kiyomi Niwa
清美 丹羽
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 諸性能の低下や消費電力の増大等をもたらす
ことなく風量制御が精度良くできるようにする。 【解決手段】 送風機12の吸気側に、風の流れ方向と
直交するように位置する柱状部材24に、第1の圧力検
出孔25と、この第1の圧力検出孔25が通じる連通路
26を有して成る圧力検出部23を設けると共に、第1
の圧力検出孔25より上流側に第2の圧力検出孔27を
設け、この第2の圧力検出孔27から検出される圧力
と、第1の圧力検出孔25から連通路26を通じて検出
される圧力との差に基づき、風量を制御するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は送風機の吸気側又は
吐気側の圧力差に基づき風量を制御する機能を有する空
気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和機、例えばダクト用
換気扇においては、図13に示すように、送風機1を内
設した本体枠2の吸気口3において、これの断面積が異
なる部分の各周壁部4,5にそれぞれ圧力検出孔6,7
を設け、この圧力検出孔6,7からそれぞれ圧力(静
圧)を検出して、その検出した圧力の差に基づき、マイ
クロコンピュータ等により、送風機1の運転を制御し
て、風量を制御するようにしたものが供されている。こ
れは、風路の断面積が変化すると、圧力が変化し、その
圧力差が風量の2乗に比例することに基づく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のものの場合、風
量制御が精度良くできるようにするためには、検出する
圧力の差が大きく出るようにする必要があり、そのため
には、風路の断面積の変化を大きくすれば良い。しかし
ながら、そのようにすると、風路の断面積が急拡大ある
いは急縮小することになって、騒音の増大や風量の減少
といった諸性能の低下を招来し、消費電力の増大をもた
らす。
【0004】このため、上述のものでは、風路の断面積
の変化を大きくすることは避けており、この結果、検出
する圧力の差が大きく出ないため、風量制御が精度良く
できないという問題点を有していた。
【0005】又、圧力検出孔6,7が傾いて設けられて
いたり、それらの圧力検出孔6,7に突起や傷があった
りすると、圧力の検出が正確にできなくなるが、上述の
ものの場合、検出する圧力の差が本来的に大きく出ない
ものであるため、それによる影響(検出圧力の過誤率)
も大きく、検出圧力の差がより正確でなくなる。従っ
て、これによっても、風量制御が精度良くできないとい
う問題点を有していた。
【0006】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、諸性能の低下や消費電力の
増大等をもたらすことなく風量制御が精度良くできる空
気調和機を提供するにあって、更に、目詰まりや風路抵
抗等も少ない空気調和機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の空気調和機は、送風機を具え、この送風機
の吸気側又は吐気側に、風の流れ方向と直交するように
位置する柱状部材に、第1の圧力検出孔と、この第1の
圧力検出孔が通じる連通路を有して成る圧力検出部を設
けると共に、前記第1の圧力検出孔より上流側に第2の
圧力検出孔を設け、この第2の圧力検出孔から検出され
る圧力と、前記圧力検出部の第1の圧力検出孔から連通
路を通じて検出される圧力との差に基づき、風量を制御
するようにしたことを特徴とする(請求項1の発明)。
【0008】風の流れ方向と直交する柱状部材に対し、
その周囲部の風の流れは、柱状部材の上流側では、慣性
力により柱状部材の表面に沿って流れ、下流側になるに
連れて、空気の粘性による損失や圧力勾配の変化により
柱状部材の表面部から剥離して流れる。この結果、柱状
部材の周囲部の圧力は大きく変化するものであり、上記
構成のものでは、その大きく変化する圧力を、柱状部材
に設けた第1の圧力検出孔から、同じく柱状部材に設け
た連通路を通じて検出し、一方、第1の圧力検出孔より
上流側に設けた第2の圧力検出孔からも圧力を検出する
ことにより、その圧力差は大きく出る。かくして、風路
の断面積の変化を大きくするまでもなく、大きな圧力差
が得られ、それによって風量制御が精度良くできるよう
になる。
【0009】この場合、圧力検出部は、第1の圧力検出
孔を柱状部材の風の流れの上流側を除いた位置に有する
と良い(請求項2の発明)。このものでは、第1の圧力
検出孔に、風によって運ばれる塵埃や油等が侵入して詰
まることがなくなる。又、圧力検出部の柱状部材は円柱
状であると良い(請求項3の発明)。このものでは、柱
状部材が風路の抵抗となるのを少なくできる。
【0010】一方、圧力検出部の柱状部材は三角柱状で
あっても良い(請求項4の発明)。このものでは、柱状
部材の頂部の一つが風の流れの上流側に位置するように
設けることにより、該柱状部材が風路の抵抗となるのを
一層少なくできる。
【0011】更に、圧力検出部の柱状部材は四角以上の
多角柱状であっても良い(請求項5の発明)。このもの
では、柱状部材の面の一つが風の流れの上流側に位置す
るように設けることにより、風路抵抗は大きくなるもの
の、下流側での負圧を大きくできる。
【0012】このほか、第1の圧力検出孔は圧力検出部
の柱状部材の風の流れの下流側に形成され、第2の圧力
検出孔が圧力検出部の柱状部材の風の流れの上流側に形
成されているのも良い(請求項6の発明)。このもので
は、柱状部材の上流側で正圧が得られ、下流側で負圧が
得られることにより、それらの圧力差が更に大きくな
る。又、第1の圧力検出孔は複数個形成されているのも
良い(請求項7の発明)。このものでは、圧力を平均し
て検出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明をダクト用換気扇に
適用した第1実施例につき、図1ないし図8を参照して
説明する。まず図1に示すダクト用換気扇は、その構成
を吸気口側の半部で示しており、本体枠11の内部に送
風機12を配設している。本体枠11は、図中左側の側
面部に吸気口13を有しており、例えばそれとは反対側
の側面部(図示せず)に吐気口を有していて、それらに
はそれぞれ吸気ダクト及び排気ダクト(いずれも図示せ
ず)を接続するようになっている。
【0014】又、本体枠11は、家屋の天井裏の構造物
(図示せず)から垂下した複数本(1本のみ図示)のア
ンカーボルト14に、それぞれ取付金具15を嵌合し
て、その各上下をナット16,17により締付けること
により設置している。更に、本体枠11の下面の開放部
には露の滴下を受ける水受皿18を取付けており、この
水受皿18に排水パイプ(図示せず)を接続している。
【0015】一方、送風機12は、本体枠11の内上面
部に取付枠19によって取付けたモータ20と、このモ
ータ20の回転軸に取付けた送風羽根21、及びこの送
風羽根21を囲繞するケーシング22から成っており、
前記吸気ダクトを通じて吸気口13から吸気し、吐気口
から排気ダクトを通じて吐気するようになっている。
【0016】そして、その送風機12の吸気側である本
体枠11の吸気口13内には、圧力検出部23を設けて
いる。この圧力検出部23は、図2にも示すように、柱
状部材24に、第1の圧力検出孔25を形成すると共
に、連通路26を形成して成るもので、柱状部材24
は、この場合、断面形が図3に示す真円形の円柱状に
て、図1及び図2に示すように、吸気口13内における
風の流れ方向(矢印Wで示す)と直交するように、例え
ば吸気口13の中心部を通してその上下間にわたって設
けている。
【0017】これに対して、第1の圧力検出孔25は柱
状部材24の軸方向中間部で径方向、この場合、吸気口
13内における風の流れの下流側に開口するように設け
ており、連通路26は第1の圧力検出孔25に連通して
そこから柱状部材24の下端まで該柱状部材24内の中
心部を軸方向に延びるように設けていて、その先端は吸
気口13外の下方に開口している。
【0018】又、第1の圧力検出孔25より上流側、こ
の場合、圧力検出部23の全体よりも上流側(図中左
側)の吸気口13下壁には、第2の圧力検出孔27を設
けている。そして、この第2の圧力検出孔27と先の連
通路26の下端開口部ひいては第1の圧力検出孔25
は、それぞれ接続チューブ28,29を介して図4に示
す差圧変換器30に接続している。
【0019】上記差圧変換器30は、例えば図示しない
ダイヤフラムを有するもので、例えばその一面側に上記
第2の圧力検出孔27から接続チューブ28を通じて検
出される圧力を及ぼさせ、反対側の他面側に第1の圧力
検出孔25から連通路26及び接続チューブ29を通じ
て検出される圧力を及ぼさせることにより、その圧力差
に応じた量、ダイヤフラムを圧力の高い方から低い方に
変形させ、このダイヤフラムの変形を各種の変位センサ
やあるいはストレンゲージ等の検出手段により検出して
電気信号に変換し、圧力差に応じたその電気信号を出力
するようになっている。
【0020】しかして、差圧変換器30の出力は、制御
手段であるマイクロコンピュータ31に入力するように
しており、マイクロコンピュータ31は、その入力並び
にあらかじめ記憶された制御プログラムに基づいて、前
記送風機12のモータ20による送風羽根21の回転速
度を制御し、これによって風量が所期の値となるように
制御するようになっている。
【0021】次に、上記構成のものの作用を、従来のも
のと比較して述べる。まず、従来のものの、風路断面形
状、及びその各風路の圧力(静圧)、風速、断面積を示
すと図5のようになる。両風路においては、一般に、ベ
ルヌイの定理により、
【数1】
【0022】の関係が成り立つ。この(1)式から、圧
力差ΔPは、
【数2】 である。
【0023】一方、風量は各風路において一定であるか
ら、
【数3】 であり、従って、
【0024】
【数4】 である。
【0025】この(4)式を先の(2)式に代入する
と、
【数5】 であり、従って、
【0026】
【数6】 である。
【0027】この(6)式を先の(3)式に代入する
と、
【数7】 となる。
【0028】従って、風路断面積が決定されれば、
【数8】 すなわち、風量の2乗に圧力差が比例する。
【0029】この従来のもので、圧力差と風量とを具体
的に試算すると、断面積A1 、A2は、 A1 =0.095×0.097 =0.009215[m] A2 =0.107×0.121 =0.012947[m] となる。なお、この場合、風路はいずれも四角筒状であ
る。又、常温ではγ=1.2であるから、これらを先の
(7)式に代入すると、
【0030】
【数9】 となる。この関係から、
【0031】
【表1】 となる。なお、この場合、風速V1 は下記の(10)式
から求めている。
【0032】
【数10】 従来のものは、このようになり、例えば風量約120
[m/H]のとき、圧力差は約0.4[mmHO]
(0.4[kg/m])という微小な数値にしかなら
ないものである。
【0033】これに対し、本発明の上記第1実施例のも
のの圧力検出部23のように、風の流れと直交するよう
に置かれた物体の周囲部では、風は、図6に矢印で示す
ように、物体の上流側では、慣性力により物体の表面に
沿って流れるが、下流側では、空気の粘性による損失や
圧力勾配の変化により、物体の表面から剥離して流れ、
場合によっては、物体の下流側に大きな剥離層が形成さ
れることが知られている。
【0034】図7は、本発明の第1実施例のものの圧力
検出部23の柱状部材24のような円柱状部材の周囲部
の圧力分布を、文献(社団法人日本機械学会発行「機械
工学便覧」改訂第5版)に基づいて示しており、円柱の
周囲部の圧力が大きく変化することが分かる。この圧力
分布は、パラメータであるRe(レイノルズ数:流れの
相似性を表す無次元変数)により、大きく変わる。
【0035】ここで、本発明の第1実施例として考慮し
ている場合について、Reの概略値を計算する。まず、
Reは下記の(11)式で表される。
【数11】
【0036】この場合、従来例に対応する本発明の第1
実施例のモデルでは、概ね、 d=6[mm] V=3.6[m/s] ν=1.56×10−5[m/s](常温時) であり、これらを(11)式に代入すると、
【0037】
【数12】 となる。これは、図7中のRe=1.86×10<R
ecに相当する。なお、更に、風速が増すか、円柱状部
材の直径が大きくなれば、図7中のRe=6.7×10
<Recの分布特性に近付くことが想定される。又、
この図7には、理論値による分布特性をも示している。
【0038】図7のグラフの横軸は、図6に示すよう
に、円柱状部材の中心Oと上流側岐点Xとを結ぶ線から
下流側岐点Y方向への角度θをとっている。一方、縦軸
は、円柱状部材の静圧Pを、円柱状部材に速度Vで近寄
る風の動圧Pdで無次元化したものであり、動圧Pdは
下記の(13)式で表される。
【0039】
【数13】
【0040】図7のRe=1.86×10<Recの
圧力分布特性では、角度θが120〜180°で、P/
(1/2・ρV)の値Cpは概ね−1〜−1.1とな
る。従って、これらの値から、θ=120〜180°の
場合、
【数14】 の結果が得られることになる。
【0041】前述の、風量約120[m/H]のとき
(風速約3.6[m/s])に、本発明の第1実施例
の、柱状部材24(d=6[mm])に第1の圧力検出
孔25を設けたものにおいて、圧力(静圧)を検出する
と、
【数15】
【0042】となり、この結果を(14)式に代入する
と、 P=−0.793〜−0.872[mmHO] となる。これは、柱状部材24の下流側で、角度θが1
20〜180°の位置に設けた第1の圧力検出孔25か
ら検出される圧力(静圧)であるが、実質的に、圧力検
出部23の上流側で第2の圧力検出孔27により検出さ
れる圧力(静圧)との差でもあり、従来例の約0.4
[mmHO]という圧力差と比較すれば、2倍前後の
高い圧力差が得られることになる。
【0043】なお、下記の表は、従来のもののデータに
対応させて、本発明の第1実施例の各風量(風速)ごと
に検出される圧力差を示しており、いずれの風量でも、
2倍前後の高い圧力差が得られることが分かる。
【0044】
【表2】
【0045】又、これらのデータから明らかなように、
検出される圧力差と風量(風速)とは相関関係があるか
ら、マイクロコンピュータ31は、検出される圧力差
を、記憶した所期の風量を得るに必要な圧力差データと
比較し、その結果で、送風機12のモータ20による送
風羽根21の回転速度を所期の風量が得られるように制
御する。
【0046】更に、図8は、横軸に風量Q[m/H]
をとり、縦軸に圧力差ΔP[mmHO]をとって、本
発明の第1実施例のもの特性を、従来のものの特性と比
較して表しており、この図からも明らかなように、本発
明の第1実施例のものでは、同一風量でも、従来のもの
より大きな圧力差が得られることが分かる。又、風量の
変化に対し、本発明の第1実施例のものでは、従来のも
のより大きな圧力差の変化が得られることが分かる。か
くして、本発明の第1実施例のものによれば、検出圧力
差の分解能を高くし得るものであり、それだけ風量制御
を精度良く行うことができる。
【0047】このように本発明の第1実施例のものによ
れば、風路の断面積の変化を従来のもののように大きく
することなく、検出する圧力の差が大きく得られるもの
で、それにより、騒音の増大や風量の減少といった諸性
能の低下、並びに消費電力の増大をもたらすことなく、
風量制御を精度良く行うことができる。又、本第1実施
例のものによれば、検出する圧力の差が大きく得られる
ことから、圧力検出孔25,27が傾いて設けられてい
たり、それらの圧力検出孔25,27に突起や傷があっ
たりしても、それらによる影響(検出圧力の過誤率)を
小さく済ませ得るものであり、これによっても、風量制
御を精度良く行うことができる。
【0048】なお、図7から明らかなように、第1の圧
力検出孔25の位置は、角度θが60〜120°の位置
であっても、P/(1/2・ρV)の値Cpは−0.
7〜−1.1で、従来のものより大きな圧力差を得るこ
とができるものであり、更に、図6に示した上流側岐点
Xの位置であっても、P/(1/2・ρV)の値Cp
は+1で、絶対値で考えれば、やはり従来のものより大
きな圧力差を得ることができる。従って、第1の圧力検
出孔25の位置は、それらでも良いもので、前述の、角
度θが120〜180°の位置に限られるものではな
い。
【0049】たゞし、第1の圧力検出孔25を柱状部材
24の風の流れの上流側に設けたものの場合、第1の圧
力検出孔25に、風によって運ばれる塵埃や油等が侵入
して詰まることがあり、それに対して、第1の圧力検出
孔25を柱状部材24の風の流れの上流側を除いた位置
に設けた上記第1実施例のものでは、その塵埃や油等の
詰まりがなく、いわゆる目詰まりを防止できる利点を有
する。
【0050】又、上記第1実施例のものの場合、柱状部
材24を円柱状としており、これによって、該柱状部材
24が風路の抵抗となるのを少なくできる。なお、この
場合、柱状部材24は断面形状が真円形の円柱状に限ら
れず、楕円形の円柱状を成すものであっても、同様の作
用効果を得ることができる。
【0051】以上に対して、図9ない図12は本発明の
第2ないし第5実施例を示すもので、それぞれ、第1実
施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略
し、異なる部分についてのみ述べる。
【0052】[第2実施例]図9に示す第2実施例にお
いては、圧力検出部23に、上述の断面真円形の円柱状
を成す柱状部材24に代えて、断面三角形の三角柱状を
成す柱状部材41を使用している。このものでは、柱状
部材41の頂部の一つが風の流れの上流側に位置するよ
うに設けることにより、該柱状部材41が風路の抵抗と
なるのを更に少なくできる。なお、この場合にも、第1
の圧力検出孔25の位置は柱状部材41の風の流れの下
流側に限られるものではない。
【0053】[第3実施例]図10に示す第3実施例に
おいては、圧力検出部23に、上述の三角柱状を成す柱
状部材41とも代えて、断面四角形の四角柱状を成す柱
状部材51を使用している。このものでは、柱状部材5
1の面の一つが風の流れの上流側に位置するように設け
ることにより、風路抵抗は大きくなるものの、下流側で
の負圧を大きくできる。
【0054】従って、第1の圧力検出孔25をその下流
側に形成することにより、該第1の圧力検出孔25と第
2の圧力検出孔27とからそれぞれ検出される圧力の差
を大きくできるから、風量制御を一段と精度良く行うこ
とができる。なお、この場合も、第1の圧力検出孔25
の位置は柱状部材41の風の流れの下流側に限られるも
のではない。又、柱状部材51は四角柱状に限られず、
四角以上の、五角、六角などの多角柱状を成すものであ
っても良い。
【0055】[第4実施例]図11に示す第4実施例に
おいては、圧力検出部23の第1の圧力検出孔25を柱
状部材24の風の流れの下流側に形成したのに対して、
第2の圧力検出孔61を、前述の第2の圧力検出孔27
に代え、柱状部材24の風の流れの上流側、例えば図6
に示した上流側岐点Xの位置に形成し、これと接続チュ
ーブ28とを接続する連通路62を柱状部材24中に形
成している。
【0056】このものでは、柱状部材24の上流側で正
圧が得られることにより、第2の圧力検出孔27から検
出される圧力Pfは正圧(動圧分Pd)となり、一方、
下流側では負圧が得られることにより、第1の圧力検出
孔25から検出される圧力Prは負圧(流れの剥離によ
る)となる。これによりそれらの圧力差ΔPは、 ΔP=Pf−Pr =|Pf|+|Pr| …(16) となり、大きな圧力差が得られるから、風量制御を更に
精度良く行うことができる。なお、この場合、柱状部材
24は上述の三角柱状あるいは四角以上の多角柱状とし
ても良い。
【0057】[第5実施例]図12に示す第5実施例に
おいては、柱状部材24に第1の圧力検出孔71を複数
個形成し、そのすべてを連通路26に連通させている。
このものでは、圧力を平均して検出することができるの
で、風量制御をやはり精度良く行うことができる。な
お、この場合も、柱状部材24は上述の三角柱状あるい
は四角以上の多角柱状としても良く、第1の圧力検出孔
25の位置は柱状部材41の風の流れの下流側に限られ
るものではない。
【0058】このほか、全体も、ダクト用換気扇には限
られず、他の換気扇や、エアコン、及び業務用の大形送
風機など、空気調和機一般に広く適用して実施すること
ができるもので、更に、第1の圧力検出孔(圧力検出
部)、並びに第2の圧力検出部は、それら空気調和機の
吸気側でなく、排気側(第1実施例では、本体枠11の
前記吐気口内)に設けても同様の作用効果を得ることが
できる。
【0059】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1の空気調和機によれば、
風路の断面積の変化を大きくすることなく、検出する圧
力の差が大きく得られることにより、諸性能の低下や消
費電力の増大等をもたらすことなく、風量制御を精度良
く行うことができる。
【0060】請求項2の空気調和機によれば、圧力検出
部の圧力検出孔に対する塵埃や油等の侵入を避けること
ができて、目詰まりを防止することができる。請求項3
の空気調和機によれば、圧力検出部が風路の抵抗となる
のを少なくできる。請求項4の空気調和機によれば、圧
力検出部が風路の抵抗となるのを更に少なくできる。
【0061】請求項5の空気調和機によれば、圧力検出
部が風路の抵抗とはなるものの、その下流側での負圧を
大きくできることにより、風量制御を一段と精度良く行
うことができる。請求項6の空気調和機によれば、検出
する圧力の差が更に大きく得られて、風量制御を一層精
度良く行うことができる。請求項7の空気調和機によれ
ば、圧力を平均して検出できて、風量制御をやはり精度
良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すダクト用換気扇の吸
気口側半部の縦断面図
【図2】主要部分の拡大縦断面図
【図3】図2のa−a線に沿う断面図
【図4】電気的構成のブロック図
【図5】従来の送風機の吸気側風路の概略縦断側面図
【図6】主要部分の風の流れを示す横断面図
【図7】円柱状部材の周囲部の風の流れに基づく圧力分
布特性図
【図8】風量と圧力差との関係を示す特性図
【図9】本発明の第2実施例を示す図6相当図
【図10】本発明の第3実施例を示す図6相当図
【図11】本発明の第4実施例を示す図2相当図
【図12】本発明の第5実施例を示す図2相当図
【図13】従来例を示すダクト用換気扇の全体の縦断面
【符号の説明】
11は本体枠、12は送風機、13は吸気口、20はモ
ータ、21は送風羽根、23は圧力検出部、24は柱状
部材、25は第1の圧力検出孔、26は連通路、27は
第2の圧力検出孔、30は差圧変換器、31はマイクロ
コンピュータ、41,51は柱状部材、61は第2の圧
力検出孔、71は第1の圧力検出孔を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機を具え、この送風機の吸気側又は
    吐気側に、風の流れ方向と直交するように位置する柱状
    部材に、第1の圧力検出孔と、この第1の圧力検出孔が
    通じる連通路を有して成る圧力検出部を設けると共に、
    前記第1の圧力検出孔より上流側に第2の圧力検出孔を
    設け、この第2の圧力検出孔から検出される圧力と、前
    記圧力検出部の第1の圧力検出孔から連通路を通じて検
    出される圧力との差に基づき、風量を制御するようにし
    たことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧力検出部が、第1の圧力検出孔を柱状
    部材の風の流れの上流側を除いた位置に有することを特
    徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 圧力検出部の柱状部材が円柱状であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 圧力検出部の柱状部材が三角柱状である
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  5. 【請求項5】 圧力検出部の柱状部材が四角以上の多角
    柱状であることを特徴とする請求項1記載の空気調和
    機。
  6. 【請求項6】 第1の圧力検出孔が圧力検出部の柱状部
    材の風の流れの下流側に形成され、第2の圧力検出孔が
    圧力検出部の柱状部材の風の流れの上流側に形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  7. 【請求項7】 第1の圧力検出孔が複数個形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
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