JPH11351067A - 内燃機関のegr制御装置 - Google Patents
内燃機関のegr制御装置Info
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- JPH11351067A JPH11351067A JP10160152A JP16015298A JPH11351067A JP H11351067 A JPH11351067 A JP H11351067A JP 10160152 A JP10160152 A JP 10160152A JP 16015298 A JP16015298 A JP 16015298A JP H11351067 A JPH11351067 A JP H11351067A
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Abstract
御を簡易かつ高精度に実行する。 【解決手段】機関回転速度Nと燃料噴射量Tpとから算
出した目標EGR率MEGRMを水温により補正する第
1の補正量KEGR1を算出し(S11,S12) 、前記E
GR率補正による吸入空気量の補正量として、シリンダ
への総吸入ガス量一定条件での基本補正量Aと、体積効
率変化による体積効率補正係数CQACCを算出し(S
13,S14) 、基本吸入空気量BQACを前記補正量で補
正し(S15〜S17) 、実際の吸入空気量QACと前記補
正後の吸入空気量BQACKとの比によって目標EGR
率の第2補正量KEGR2を算出し(S18) 、第1の補
正量KEGR1と第2補正量KEGR2とで最終的な目
標EGR率MEGRを算出し(S19) 、該目標EGR率
MEGRに応じたEGR制御弁の開度制御量SEGRを
出力する(S20) 。
Description
(排気還流) 制御装置に関し、特に、ディーゼル機関等
において、EGR率を吸入空気量に応じてフィードバッ
ク補正する技術に関する。
化物) を低減する目的で、排気の一部を吸気中に還流さ
せて燃焼温度を下げるEGR制御装置が知られている
(特開昭60−230555号公報等参照) 。このEG
RはNOxの低減に有効であるが、EGR量を運転状態
に応じて適量に制御しないと、燃焼が悪化して出力低下
するなど運転性が悪化する。
要求されている。例えば、ディーゼル機関の場合、機関
回転速度や負荷状態に基づいて設定されるEGR制御弁
の目標開度を機関の冷却水温等により補正し、この目標
開度となるようにステップモータ等によりEGR弁を高
精度に制御するような方式が提案されている。即ち、機
関の回転速度や負荷の状態が同一であっても、例えば始
動・暖機時と暖機完了後のように機関の温度状態が異な
ると、燃焼状態が異なるため、これら温度条件の相違を
考慮してEGR率を補正する。具体的には、冷却水温が
低いときには、EGRによりシリンダ内に還流されるカ
ーボンによりシリンダ壁が摩耗しやすくなるため、低水
温時にはEGRを停止し、又はEGR率を減少するなど
の補正を行う。
空気量が変化することによってEGR率にずれを生じる
ので、実際の吸入空気量を検出し、目標EGR率を実吸
入空気量に基づいて補正するようにしたものも提案され
ている(特開昭59−74364号公報参照) 。この吸
入空気量の検出値に基づく目標EGR率のフィードバッ
ク補正は、ディーゼル機関で発生しやすい燃焼生成物の
EGR制御弁への付着やEGR制御用の絞り弁の開度変
動による吸入空気量の変化や、特に、過給機付機関にお
いて加速時の過給遅れに対して、所望のEGR率を維持
する機能も同時に有する。
EGR制御を行うには、温度条件等に応じてEGR量を
補正すると共に、吸入空気量に応じたフィードバック補
正を行うことが要求される。ところで、前記のようにE
GR率を冷却水温等で補正するとEGR率の変化に応じ
て吸入空気量も変化するので、この変化した吸入空気量
を推定し、実際の吸入空気量と比較して新たにEGR制
御弁の開度を補正する必要がある。
は、例えば、以下のような方法が考えられる。即ち、機
関回転速度と負荷(例えば燃料噴射量) 等の運転状態パ
ラメータに応じた基本吸入空気量のマップを、異なる水
温に応じたEGR制御弁の複数の開度補正量に応じて複
数枚、例えば4枚用意し、該水温に応じた開度補正量に
より補間して修正した基本空気量と、エアフロメータで
実際に検出した吸入空気量との比に基づいてEGR制御
弁の開度修正係数を算出し、機関回転速度と負荷とに基
づいて算出した目標開度を前記開度修正係数に応じて修
正し、該修正された目標開度となるようにEGR制御弁
を制御する。
正方法では、前記の水温による補正やこれに伴う吸入空
気量変化に応じた補正を個々に行うようにしていたた
め、水温に応じて複数枚のマップを用意する必要がある
など、メモリに記憶するデータ量が膨大な量となり、補
間演算など演算処理も複雑化する。また、機関の機種毎
に異なる特性のマップを用意する必要があるなど、汎用
性にも乏しく、開発時間が掛かるという問題もあった。
てなされたもので、目標EGR率の環境条件変化等に応
じた補正に伴って変化する吸入空気量を、少量のデータ
と簡易な演算により推定して、該吸入空気量変化に応じ
た目標EGR率の第2の補正を行うことにより、高精度
なEGR制御を行え、また、吸入空気量をパラメータと
するEGR率に補正を施すことにより汎用性にも優れた
内燃機関のEGR制御装置を提供することを目的とす
る。
る発明は、所定運転条件で排気の一部を吸気系に還流す
る内燃機関のEGR制御装置において、機関の運転状態
に基づいて設定した目標EGR率を該運転状態以外の条
件に基づいて補正する第1補正量を算出すると共に、前
記機関の運転状態に基づいて推定した基本吸入空気量
を、前記目標EGR率と第1の補正量とに基づいて総シ
リンダ吸入ガス量一定条件で算出した基本補正量と、第
1の補正量に基づいて算出した体積効率変化に応じた体
積効率補正量とに基づいて補正し、該補正した吸入空気
量と実際に検出した吸入空気量とを比較して目標EGR
率の第2補正量を算出し、該目標EGR率を前記第1補
正量と前記第2補正量とに基づいて補正して最終的な目
標EGR率を算出し、該目標EGR率に基づいてEGR
制御を行うことを特徴とする。
荷等の運転状態パラメータに基づいて目標EGR率が算
出されると共に、該目標EGR率を機関の冷却水温など
前記運転状態以外の条件で補正するための第1補正量が
算出される。一方、前記目標EGR率の算出に用いられ
たのと同一の運転状態パラメータに基づいて該運転状態
で前記目標EGR率でEGRを行った場合の吸入空気量
を基本吸入空気量として推定される。前記目標EGR率
を第1補正量によって補正したEGR率でEGRを行う
と吸入空気量は前記基本吸入空気量から変化するので、
該変化後の吸入空気量を基本吸入空気量を補正すること
で算出する。まず、EGR率変化によってシリンダへの
総吸入ガス量(吸入空気量+EGRガス量) が一定条件
での吸入空気量を、目標EGR率と第1補正量とに基づ
いて基本補正量として算出する。実際には、EGR率変
化に基づいて吸気温度変化や過給機付機関では過給効率
変化を伴うことにより前記総吸入ガス量は変化する。但
し、燃焼悪化を生じない範囲でEGRを用いる運転範囲
ではEGR率変化割合に対して総吸入ガス量の変化割合
は一定の傾向を有するので、該傾向を利用して第1補正
量のみに基づいてEGR率変化に伴う体積効率変化によ
る体積効率補正量を算出する。そして、前記基本吸入空
気量を基本補正量と体積効率補正量とに基づいて補正す
ることにより、目標EGR率を第1補正量で補正したE
GR率でEGRを行ったときの吸入空気量を算出する。
該補正された吸入空気量を実際に検出された吸入空気量
と比較して前記吸入空気量の変化量に対応する目標EG
R率の第2補正量を算出し、目標EGR率を第1補正量
と第2補正量で補正したEGR率でEGR制御を行うこ
とにより所望のEGR量,EGR率でEGRを行うこと
ができる。
ように、所定運転条件で排気の一部を吸気系に還流する
内燃機関のEGR制御装置において、機関の運転状態を
検出する運転状態検出手段と、検出された所定の運転状
態パラメータに基づいて、目標EGR率を演算する目標
EGR率演算手段と、前記所定の運転状態パラメータ以
外のパラメータに基づいて、前記目標EGR率の第1補
正量を演算する第1補正量演算手段と、前記所定の運転
状態パラメータに基づいて基本吸入空気量を演算する基
本吸入空気量演算手段と、前記目標EGR率の第1補正
量による補正に応じた総シリンダ吸入ガス量一定とした
ときの基本吸入空気量の基本補正量を、該目標EGR率
と第1補正量とに基づいて演算する基本補正量演算手段
と、前記目標EGR率の第1補正量による補正に応じた
体積効率変化に伴う基本吸入空気量の体積効率補正量
を、前記第1補正量に基づいて演算する体積効率補正量
演算手段と、前記基本補正量と体積効率補正量とに基づ
いて、目標EGR率の第1補正量に応じた基本吸入空気
量の補正を行う基本吸入空気量補正手段と、排気還流時
の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、前記目
標EGR率の第1補正量に応じた補正後の基本吸入空気
量と、前記検出された実際の吸入空気量とを比較して目
標EGR率の第2補正量を演算する第2補正量演算手段
と、前記目標EGR率を前記第1補正量と第2補正量と
で補正して最終的な目標EGR量を演算する目標EGR
率補正手段と、前記最終的な目標EGR率に基づいてE
GR制御を行うEGR制御手段と、を含んで構成したこ
とを特徴とする。
発明と同様の作用が前記各手段により達成される。即
ち、目標EGR率演算手段,第1補正量演算手段,基本
吸入空気量演算手段,基本補正量演算手段,体積効率補
正量演算手段により、目標EGR率とその第1補正量,
基本吸入空気量とその基本補正量及び体積効率補正量が
順次演算され、基本吸入空気量補正手段により基本吸入
空気量を基本補正量及び体積効率補正量で補正して目標
EGR率を第1補正量で補正したEGR率でEGRを行
った場合の吸入空気量が求められる。第2補正量演算手
段は、該補正後の吸入空気量と吸入空気量検出手段で検
出された実際の吸入空気量とを比較して、前記目標EG
R率の第1補正量による補正に基づく吸入空気量の変化
に対応した目標EGRの第2補正量を算出する。そし
て、目標EGR率補正手段により目標EGR率を第1補
正量と第2補正量で補正したEGR率で、EGR制御手
段がEGR制御を行うことにより所望のEGR量,EG
R率でEGRを行うことができる。
GR率は、機関の回転速度と負荷とに基づいて算出され
ることを特徴とする。かかる構成によると、目標EGR
率が機関の回転速度と負荷とで決定される基本的な運転
状態に適した基本的な目標EGR率として設定される。
正量は、少なくとも機関冷却水温に基づいて算出される
ことを特徴とする。かかる構成によると、機関の運転状
態が同一であっても燃焼性に大きな影響のある機関冷却
水温に基づいて適切なEGR率が得られるように第1補
正量が算出される。
正量は、検出された実際の吸入空気量と、目標EGR率
の第1補正量に応じて補正された吸入空気量との比の増
大に応じて増大する特性として算出されることを特徴と
する。かかる構成によると、EGR制御弁開度が一定の
条件下で実吸入空気量が目標値より増大した場合にはE
GR率としては低下方向となるので、所望のEGR率が
維持されるように前記特性に算出される。
発明によると、前記第1補正量によるEGR率補正に応
じて変化する吸入空気量を、目標EGR率と第1補正量
を用いて簡易に算出される基本補正量と、第1補正量K
EGR1のみをパラメータとする体積効率補正量とを用
いて容易かつ高精度に推定することができ、演算負荷を
軽減できると共にメモリの記憶データ量も必要最小限で
済み、マップ等作成のための工数も大幅に削減できる。
また、前記吸入空気量の変化をEGR率に基づいて推定
すると共に、EGR率に補正を施した上でEGR制御弁
の開度を補正する構成であるため、機関の機種毎に排気
量等の仕様が異なっても、共通の演算式や特性マップを
用いて推定及び補正をすることができ、汎用性にも優
れ、ひいては開発時間の大幅な短縮を図れるものであ
る。
率が機関の回転速度と負荷とで決定される基本的な運転
状態に対して、NOx排出量ととスモーク排出量とのバ
ランスや燃焼性を考慮して最適な目標EGR率を設定す
ることができる。請求項4に係る発明によると、燃焼性
に大きな影響のある機関冷却水温に基づいて設定された
第1補正量を用いて目標EGR率を補正することによ
り、適切なEGR率に制御される。
GR率の第1補正量に応じて補正された吸入空気量との
比の増大に応じて増大する特性として第2補正量を設定
することにより、吸入空気量の増減変化に対応して所望
のEGR率に維持することができる。
基づいて説明する。図2は、本発明に係るEGR制御装
置を備えたディーゼル機関の概略構成を示す。図におい
て、機関11の吸気通路12と排気通路13とが、EG
R通路14を介して接続されており、該EGR通路14
の途中にEGR制御弁15が設けられている。該EGR
弁15は、アクチュエータ16により全閉位置から全開
位置まで略連続的に開度制御される。
部よりも上流側に絞り弁17が介装されると共に、該絞
り弁17を開閉駆動するアクチュエータ18が設けられ
ている。前記各アクチュエータ16,18は、共にコン
トロールユニット19により各種運転状態の検出結果に
基づいてその駆動が制御され、比較的多量のEGRが必
要な運転条件では、絞り弁17を閉じ加減にしてその下
流側に負圧を発生させた状態でEGR弁15の開度を制
御するようにしている。EGR量が少ないとき、又はE
GRを行わないときには、絞り弁17は全開位置に制御
される。
コントロールユニット19は、入出力回路及びメモリを
備えたマイクロコンピュータによって構成され、本発明
に係る各種演算手段の機能を有している。コントロール
ユニット19には、燃料噴射量や燃料噴射時期を決定す
るための基本的な運転状態パラメータとして、機関回転
速度N及び負荷代表値としての目標燃料噴射量Tpが入
力されるが、これらは目標EGR率の決定及びその補正
にも用いられる。また、目標EGR率の補正のために、
水温センサ20からの冷却水温度Tw及びエアフロメー
タ21からの吸入空気量QACが入力される。前記エア
フロメータ21は、前記吸気通路12の絞り弁17より
も上流側に位置して設けられており、機関1に吸入され
る新気の流量を検出する。
置を備えた機関における本発明に係るEGR制御弁開度
の制御ルーチンを示す。このルーチンはコントロールユ
ニット19内のマイクロコンピュータにより数ミリ秒な
いし数十ミリ秒毎に周期的に繰り返される。図3におい
て、ステップ(図ではSと記す。以下同様) 1では、ま
ず、機関回転速度N,燃料噴射量Tp,吸入空気量QA
C,冷却水温Twが検出される。
いてEGRを行う運転領域であるか否かを、予め設定さ
れたテーブルとの照合等により判定する。これにより、
例えば、低負荷域,低回転域,始動時,暖機時などはス
テップ3へ進み、絞り弁17を全開とすると共にEGR
制御弁15を全閉としてEGRを停止する。
された場合は、次にステップ4,ステップ5で順次絞り
弁17の開度とEGR制御弁15の開度とを演算し、各
アクチュエータ18,16に指令値を出力して、それぞ
れ所定の開度となるように制御される。図4は、前記ス
テップ5におけるEGR制御弁15の開度制御ルーチン
のフローチャートを示す。
と基本燃料噴射量Tpとに基づいて3次元マップからの
検索等により、目標EGR率の基本値MEGRMが算出
される。次いでステップ12では、前記水温センサ20
によって検出される冷却水温Twに基づいて、前記目標
EGR率の基本値MEGRMに対する第1補正量KEG
R1が算出される。該第1補正量KEGR1は、一般に
機関の低温条件ほどEGRによりシリンダに還流される
カーボンによりシリンダ壁が摩耗しやすくなることを考
慮してEGR量を減少させる特性を持たせて設定され
る。本実施の形態では、第1補正量KEGR1は後述す
るように基本値MEGRMに乗じる係数として設定され
るので、1より小の値で低温条件ほど、より小さい値に
設定される。この第1補正量KEGR1としては、他に
燃料噴射時期、大気圧による補正などを算入するように
してもよい。
KEGR1によるEGR率の変化に伴う吸入空気量の変
化に対する補正を行うため、まず、シリンダへの総吸入
ガス量(吸入空気量+EGRガス量) を一定とした条件
で、吸入空気量の変化率としての基本補正量Aを、前記
基本値MEGRMと第1補正量KEGR1とに基づいて
次式により算出する。但し、EGR率の設定の相違に応
じて2通りに算出される。
として設定される場合は、 A=(1+MEGRM) /(KEGR1×MEGRM+
1) EGR率がEGRガス量/(EGRガス量+吸入空気
量) として設定される場合は、 A=(1−KEGR1×MEGRM) /(1−MEGR
M) 実際には、EGR率が変化すると、シリンダへの総吸入
ガス量自体が変化する。しかし、該総吸入ガス量の変化
割合は、少なくとも燃焼悪化等の無い範囲でEGRを用
いている運転範囲では、EGR率の変化割合に対して一
定の傾向を持つため、全運転範囲でEGR率変化の影響
を確認する必要がない。そこで前記燃焼悪化等の無い運
転範囲でのEGR率変化による総吸入ガス量の変化割合
の傾向に基づき、前記第1補正量KEGR1によるEG
R率の変化に伴う体積効率変化に応じた吸入空気量の補
正係数(体積効率補正係数) CQACCの特性を第1補
正量KEGR1のみをパラメータとして2次元マップと
して作成する。該2次元マップとすることでCPUの必
要容量を最小限とすることができる。
に基づいて前記2次元マップからの検索により体積効率
補正係数CQACCを算出する。ステップ15では、前
記基本補正量Aと体積効率補正係数CQACCとに基づ
いて、吸入空気量の補正量Zを次式により算出する。 Z=A×CQACC ステップ16では、前記目標EGR率の基本値MEGR
Mの設定に用いられた運転状態パラメータつまり機関回
転速度Nと基本燃料噴射量Tpとに基づいて基本吸入空
気量BQACを算出する。この基本吸入空気量BQAC
の算出には、同一の機関回転速度Nと基本燃料噴射量T
pにおける目標EGR率の基本値MEGRMでEGRが
なされた場合の吸入空気量であり、3次元マップからの
検索等により算出する。
QACを、ステップ15で算出した補正量Zに基づい
て、次式のように補正し、補正後の吸入空気量BQAC
Kを算出する。 BQACK=BQAC×Z 次に、ステップ18では、前記エアフロメータ21で検
出された吸入空気量QACと、前記補正後の吸入空気量
BQACKとに基づいて、目標EGR率の第2補正量K
EGR2を算出する。この第2補正量KEGR2は、Q
ACとBQACKの比(QAC/BQACK) に対して
比例的に増大するように設定する。これは、EGR制御
弁15の開度が一定の条件下で実吸入空気量が目標値よ
りも増大した場合にはEGR率としては低下方向となる
からである。実際には、機関回転速度Nにも関連するの
で、前記QAC/BQACKと機関回転速度Nとに基づ
いて3次元マップからの検索等により算出する。
本値MEGRMを、第1補正量KEGR1と第2補正量
KEGR2とに基づいて補正し、最終的な目標EGR率
MEGRを算出する。ステップ20では、前記最終的な
目標EGR率MEGRと、機関回転速度Nと、基本燃料
噴射量Tpとに基づいて、EGR制御弁15の開度(ス
テップモータ駆動の場合はステップ数) SEGRを算出
し、該開度に応じた信号をアクチュエータ16に出力し
てEGR制御弁15を駆動し、前記開度SEGRとなる
ように制御する。
本燃料噴射量Tpとで定まる運転状態と該運転状態での
目標EGRの基本値MEGRMにより定まる基本吸入空
気量BQACが、第1補正量KEGR1でEGR率を補
正した場合に変化する吸入空気量BQACKを、前記基
本補正量Aと体積効率補正係数CQACCとで補正して
推定演算し、この補正後の吸入空気量BQACKを実際
の吸入空気量QACと比較しつつフィードバック補正を
行って最終的な目標EGR率MEGRを得るようにした
ため、前記吸入空気量のEGR率変化に応じた変化に見
合って、EGR制御弁15の開度が補正されることとな
り、所望のEGR量,EGR率に制御することができ
る。なお、吸入空気量に基づくフィードバック補正によ
り、EGR制御弁15への燃焼生成物の付着による有効
開度の減少や、絞り弁17の開度変動による吸入空気量
変化、高地での大気密度変化や温度変化による吸入空気
量変化、過給機付機関では加速時の過給遅れなどに対し
ても所要EGR率を維持することができる。
1補正量KEGR1によるEGR率補正に応じて変化す
る吸入空気量の推定を、目標EGR率(の基本値) ME
GRMと第1補正量KEGR1を用いた簡易な演算式
と、第1補正量KEGR1のみをパラメータとする2次
元マップを用いて容易かつ高精度に算出することがで
き、CPUの演算負荷を軽減できると共に基本吸入空気
量のデータを記憶する3次元マップも1つで済むなどメ
モリの記憶データ量も必要最小限で済み、該マップ作成
のための工数も大幅に削減できる。また、前記吸入空気
量の変化をEGR率で推定すると共に、EGR率に補正
を施した上でEGR制御弁の開度を補正する構成である
ため、機関の機種毎に排気量等の仕様が異なっても、共
通の演算式や特性マップを用いて推定及び補正をするこ
とができ、汎用性にも優れ、ひいては開発時間の大幅な
短縮を図れるものである。
図。
ンルーチンを示すフローチャート。
すフローチャート。
Claims (5)
- 【請求項1】所定運転条件で排気の一部を吸気系に還流
する内燃機関のEGR制御装置において、 機関の運転状態に基づいて設定した目標EGR率を該運
転状態以外の条件に基づいて補正する第1補正量を算出
すると共に、前記機関の運転状態に基づいて推定した基
本吸入空気量を、前記目標EGR率と第1の補正量とに
基づいて総シリンダ吸入ガス量一定条件で算出した基本
補正量と、第1の補正量に基づいて算出した体積効率変
化に応じた体積効率補正量とに基づいて補正し、該補正
した吸入空気量と実際に検出した吸入空気量とを比較し
て目標EGR率の第2補正量を算出し、該目標EGR率
を前記第1補正量と前記第2補正量とに基づいて補正し
て最終的な目標EGR率を算出し、該目標EGR率に基
づいてEGR制御を行うことを特徴とする内燃機関のE
GR制御装置。 - 【請求項2】所定運転条件で排気の一部を吸気系に還流
する内燃機関のEGR制御装置において、 機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 検出された所定の運転状態パラメータに基づいて、目標
EGR率を演算する目標EGR率演算手段と、 前記所定の運転状態パラメータ以外のパラメータに基づ
いて、前記目標EGR率の第1補正量を演算する第1補
正量演算手段と、 前記所定の運転状態パラメータに基づいて基本吸入空気
量を演算する基本吸入空気量演算手段と、 前記目標EGR率の第1補正量による補正に応じた総シ
リンダ吸入ガス量一定としたときの基本吸入空気量の基
本補正量を、該目標EGR率と第1補正量とに基づいて
演算する基本補正量演算手段と、 前記目標EGR率の第1補正量による補正に応じた体積
効率変化に伴う基本吸入空気量の体積効率補正量を、前
記第1補正量に基づいて演算する体積効率補正量演算手
段と、 前記基本補正量と体積効率補正量とに基づいて、目標E
GR率の第1補正量に応じた基本吸入空気量の補正を行
う基本吸入空気量補正手段と、 排気還流時の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段
と、 前記目標EGR率の第1補正量に応じた補正後の基本吸
入空気量と、前記検出された実際の吸入空気量とを比較
して目標EGR率の第2補正量を演算する第2補正量演
算手段と、 前記目標EGR率を前記第1補正量と第2補正量とで補
正して最終的な目標EGR量を演算する目標EGR率補
正手段と、 前記最終的な目標EGR率に基づいてEGR制御を行う
EGR制御手段と、 を含んで構成したことを特徴とする内燃機関のEGR制
御装置。 - 【請求項3】前記目標EGR率は、機関の回転速度と負
荷とに基づいて算出されることを特徴とする請求項1又
は請求項2に記載の内燃機関のEGR制御装置。 - 【請求項4】前記第1補正量は、少なくとも機関冷却水
温に基づいて算出されることを特徴とする請求項1〜請
求項3のいずれか1つに記載の内燃機関のEGR制御装
置。 - 【請求項5】前記第2補正量は、検出された実際の吸入
空気量と、目標EGR率の第1補正量に応じて補正され
た吸入空気量との比の増大に応じて増大する特性として
算出されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
れか1つに記載の内燃機関のEGR制御装置。
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