JPH11350619A - 通気層防炎シャッタ及び通気層防炎構造 - Google Patents

通気層防炎シャッタ及び通気層防炎構造

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JPH11350619A
JPH11350619A JP17059598A JP17059598A JPH11350619A JP H11350619 A JPH11350619 A JP H11350619A JP 17059598 A JP17059598 A JP 17059598A JP 17059598 A JP17059598 A JP 17059598A JP H11350619 A JPH11350619 A JP H11350619A
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JP
Japan
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ventilation layer
shutter
layer
flameproof
fire
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP17059598A
Other languages
English (en)
Inventor
Taishin Sudo
泰臣 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Emoto Kogyo KK
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Emoto Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常温下では通気層の機能を損わず、火災発生
時の高温下では通気層を確実に遮断して建築物の延焼を
抑制することが出来る通気層防炎シャッタ及び通気層防
炎構造を提供する。 【解決手段】 建築物の通気層(A)内に設置されるシ
ャッタであって、常温下では通気層(A)を開放する起
立状態に変形されており、120〜200℃の変態温度
を超えると倒伏状態に復帰して通気層(A)を閉鎖する
形状記憶合金製のシャッタ片(1A)を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通気層防炎シャッ
タ及び通気層防炎構造に関し、詳しくは、常温下では通
気層の機能を損わず、火災発生時の高温下では通気層を
確実に遮断して建築物の延焼を抑制することが出来る通
気層防炎シャッタ及び通気層防炎構造に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅等の建築物においては、快適な温湿
度の居住空間を確保し且つ冷暖房の省エネルギ化を達成
するため、建築物全体の高断熱・高気密化が普及してい
る。これに伴い、建築物の壁部などには、その内部に湿
気が滞留するのを防止するため、外壁材の内側に外気を
流通させる通気層が設けられている(特開平3−137
335号、特開平7−259203号、実公平7−12
488号の各公報参照)。
【0003】しかしながら、通気層工法の建築物におい
ては、一旦、火災が発生した場合、通気層を介して火炎
が急速に広がり、階上や隣室への延焼を助長する虞があ
る。そこで、木造軸組工法の住宅などにおいては、建築
関係機関における施工標準仕様書の準耐火仕様として、
通気層内に通気役物(ファイヤーストップ)を設置した
耐火構造が推奨されている。この通気役物は、例えば、
複数の通気孔を有する板片が通気層を仕切る状態で上下
2段に設置されてなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の通気
役物(ファイヤーストップ)は、複数の通気孔が常時開
口しているため、火災発生時の防炎機能が不十分である
という問題がある。また、通気層を仕切る状態で設置さ
れるため、通気層内の通風の障害となり、通気層の機能
を大幅に損なうという問題がある。
【0005】本発明は、前記の実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、常温下では通気層の機能を損わ
ず、火災発生時の高温下では通気層を確実に遮断して建
築物の延焼を抑制することが出来る通気層防炎シャッタ
及び通気層防炎構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の通気層防炎シャッタは、建築物の通気層内
に設置される防炎シャッタであって、常温下では通気層
を開放する起立状態に変形されており、120〜200
℃の変態温度を超えると倒伏状態に復帰して通気層を遮
断する形状記憶合金製のシャッタ片を備えていることを
特徴とする。
【0007】また、本発明の通気層防炎構造は、前記通
気層防炎シャッタが通気層の上階と下階の境界部、水切
開口部または軒天開口部の近傍に設置されていることを
特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態に係る通気層防炎シャッタ及び通気層防炎構造を
説明する。図1は第1実施形態の通気層防炎シャッタの
形状および作用を示す側面図である。図2は本発明の通
気層防炎シャッタが設置される通気層を備えた建築物の
壁部の断面図である。図3は第2実施形態の通気層防炎
シャッタの形状および作用を示す側面図である。なお、
各実施形態の説明においては、「通気層防炎シャッタ」
を「防炎シャッタ」と略称する。
【0009】先ず、本発明の第1実施形態について説明
する。本発明の第1実施形態に係る防炎シャッタは、図
1に符号(1)で示す様に、建築物の通気層(A)内に
設置されるシャッタであって、常温下では通気層(A)
を開放する起立状態に変形されており、120〜200
℃の変態温度を超えると倒伏状態に復帰して通気層
(A)を遮断する形状記憶合金製のシャッタ片(1A)
を備えている。
【0010】通気層(A)は、図2に示す様に、建築物
の壁部を構成する外壁材(B)とその内側の構造用面材
(C)との間の20mm程度の厚みの空間であって、左
右の縦胴縁(図示省略)で仕切られた幅900〜200
0mm程度の空間としてそれぞれ形成されている。そし
て、各通気層(A)は、外壁材(B)の下端側の水切開
口部(D)及び上端側の軒天開口部(E)を介して外気
に連通している。なお、土台(F1)、胴差(F2)、
桁または梁(F3)に釘止めされた前記構造用面材
(C)とその内側の内装材(G)との間には断熱材
(H)が介設され、この断熱材(H)と構造用面材
(C)との間には所定の空間が形成されている。
【0011】前記シャッタ片(1A)は、図1に示す様
に、構造用面材(C)に釘止めされる固定片(1B)の
下部に連続してこれと一体に形成されており、常温下で
は固定片(1B)に沿って起立している。このシャッタ
片(1A)及び固定片(1B)は、厚みが1mm程度、
長さが通気層(A)の幅に対応した900〜2000m
m程度に設定されている。そして、シャッタ片(1A)
の幅は、通気層(A)の厚みに対応した20mm程度に
設定されている。
【0012】第1実施形態の防炎シャッタ(1)は、火
炎の浸入および噴出を防止し得る好ましい態様として、
図2に示す通気層(A)の上階と下階の境界部に相当す
る胴差(F2)付近と、水切開口部(D)付近と、軒天
開口部(E)付近とから選択された2個所以上に設置さ
れている。なお、この防炎シャッタ(1)は、水切開口
部(D)付近に設置するときは、土台(F1)に止め付
けるのが望ましい。
【0013】通気層(A)内に設置された第1実施形態
の防炎シャッタ(1)においては、図1に示す様に、常
温下ではシャッタ片(1A)が固定片(1B)に沿って
起立しているため、通気層(A)は略完全に開放された
状態にある。すなわち、シャッタ片(1A)は通風の障
害とならず、通気層(A)の機能を損うことがない。
【0014】一方、火災が発生して防炎シャッタ(1)
付近の温度が上昇し、120〜200℃の変態温度を超
えると、図1に一点鎖線で示す様に、シャッタ片(1
A)が倒伏状態に復帰して通気層(A)を確実に遮断す
る。このため、火炎が通気層(A)を介して急速に広が
る事態を回避することが出来、建築物の延焼を抑制する
ことが出来る。
【0015】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。本発明の第2実施形態に係る防炎シャッタは、図
3に符号(2)で示す様に、常温下では通気層(A)を
開放する起立状態に変形されており、120〜200℃
の変態温度を超えると通気層(A)を遮断する倒伏状態
に復帰する形状記憶合金製の一対のシャッタ片(2A)
を備えている。
【0016】前記一対のシャッタ片(2A)は、外壁材
(B)及び構造用面材(C)にそれぞれ釘止めされる各
固定片(2B)に連続してこれと一体に形成されてい
る。各固定片(2B)は、L字形の断面形状に屈曲さ
れ、その一辺が通気層(A)の厚み方向に略水平に突出
している。そして、各固定片(2B)の突出端部にそれ
ぞれシャッタ片(2A)が連続しており、各シャッタ片
(2A)は、常温下では固定片(2B)の一辺に直交し
て略垂直に起立している。
【0017】前記シャッタ片(2A)及び固定片(2
B)は、厚みが1mm程度、長さが通気層(A)の幅に
対応した900〜2000mm程度に設定されている。
そして、シャッタ片(2A)及び固定片(2B)は、幅
がそれぞれ5〜6mm程度に設定されている。
【0018】第2実施形態の防炎シャッタ(2)は、第
1実施形態の防炎シャッタ(1)と同様に、図2に示す
通気層(A)の上階と下階の境界部に相当する胴差(F
2)付近と、水切開口部(D)付近と、軒天開口部
(E)付近とから選択された2個所以上に設置されてい
る。なお、この防炎シャッタ(2)は、水切開口部
(D)付近に設置するときは、土台(F1)に止め付け
るのが望ましい。
【0019】通気層(A)内に設置された第2実施形態
の防炎シャッタ(2)においては、図3に示す様に、常
温下では一対のシャッタ片(2A)が各固定片(2B)
の一辺に直交して略垂直に起立しているため、通気層
(A)は開放された状態にある。すなわち、一対のシャ
ッタ片(2A)は通風の障害とならず、通気層(A)の
機能を損うことがない。
【0020】一方、火災が発生して防炎シャッタ(2)
付近の温度が上昇し、120〜200℃の変態温度を超
えると、図3に一点鎖線で示す様に、一対のシャッタ片
(2A)が倒伏状態に復帰して通気層(A)を確実に遮
断する。このため、火炎が通気層(A)を介して急速に
広がる事態を回避することが出来、建築物の延焼を抑制
することが出来る。
【0021】本発明の第1実施形態の防炎シャッタ
(1)は、図1に示す向きと天地を逆にして設置されて
もよい。同様に、第2実施形態の防炎シャッタ(2)
は、図3に示す向きと天地を逆にして設置されてもよ
い。
【0022】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の通気層防炎
シャッタ及び通気層防炎構造によれば、常温下ではシャ
ッタ片が起立状態に変形されていて通気層を開放してい
るため、通風の障害とならず、通気層の機能を損うこと
がない。一方、火災発生時の高温下では、シャッタ片が
倒伏状態に復帰して通気層を確実に遮断するため、火炎
が通気層を介して急速に広がる事態を回避することが出
来、建築物の延焼を抑制することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の通気層防炎シャッタの
形状および作用を示す側面図である。
【図2】本発明の通気層防炎シャッタが設置される通気
層を備えた建築物の壁部の断面図である。
【図3】第2実施形態の通気層防炎シャッタの形状およ
び作用を示す側面図である。
【符号の説明】
1 :防炎シャッタ 1A:シャッタ片 1B:固定片 2 :防炎シャッタ 2A:シャッタ片 2B:固定片 A :通気層 B :外壁材 C :構造用面材 D :水切開口部 E :軒天開口部 F1 :土台 F2 :胴差 F3 :桁または梁 G :内装材 H :断熱材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の通気層内に設置される防炎シャ
    ッタであって、常温下では通気層を開放する起立状態に
    変形されており、120〜200℃の変態温度を超える
    と倒伏状態に復帰して通気層を遮断する形状記憶合金製
    のシャッタ片を備えていることを特徴とする通気層防炎
    シャッタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の通気層防炎シャッタ
    が、通気層の上階と下階の境界部、水切開口部または軒
    天開口部の近傍に設置されていることを特徴とする通気
    層防炎構造。
JP17059598A 1998-06-03 1998-06-03 通気層防炎シャッタ及び通気層防炎構造 Withdrawn JPH11350619A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2470683C1 (ru) * 2011-05-19 2012-12-27 Общество с ограниченной ответственностью "Морские инновационные технологии" Противопожарное заграждение
CN103452639A (zh) * 2013-09-18 2013-12-18 北京汽车股份有限公司 一种发动机散热器、发动机及车辆

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Effective date: 20050906