JP2000014816A - 防炎シャッター - Google Patents
防炎シャッターInfo
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- JP2000014816A JP2000014816A JP10198003A JP19800398A JP2000014816A JP 2000014816 A JP2000014816 A JP 2000014816A JP 10198003 A JP10198003 A JP 10198003A JP 19800398 A JP19800398 A JP 19800398A JP 2000014816 A JP2000014816 A JP 2000014816A
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- flameproof shutter
- flameproof
- base plate
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Abstract
火災発生時は通気層などの通気構造部を効果的に遮蔽し
得る延焼防止用の防炎シャッターを提供する。 【解決手段】 防炎シャッター(1)は、多数の通気穴
(20)を有し且つ通気構造部を仕切る状態で取り付け
られる耐熱性のベース板(2)と、通気穴(20)を閉
塞しない状態でベース板(2)に塗布された発泡性耐火
塗料(3)とから成る。そして、通気穴(20)は、そ
の大きさと発泡性耐火塗料(3)の塗布厚さとの調整に
より、所定温度以上における発泡性耐火塗料(3)の熱
膨張によって閉塞可能に構成される。
Description
るものであり、詳しくは、建物の通気層などに設置さ
れ、火災発生時に通気層などを遮蔽する延焼防止用の防
炎シャッターに関するものである。
及に伴い、躯体内部に湿気が滞留するのを防止するた
め、外壁材の内側に外気を流通させる通気層工法によっ
て施工される。斯かる工法の建物においては、火災が発
生した場合、通気層を介して階上や隣室への延焼を助長
する虞があるため、通気層に対し、建築関係機関の施工
標準仕様書などで言ういわゆる通気役物(ファイヤース
トップ)の設置が推奨されている。上記の通気役物は、
例えば、多数の通気孔を有する金属板によって構成さ
れ、通気層を仕切る状態で設置される。
役物は、通気孔が常時開口しているため、火災発生時の
延焼防止機能が不十分であり、また、通気孔を小さく設
定した場合は、通気層を仕切る状態で設置されるため、
平常時に通気層の通気機能を大幅に損なうという問題が
ある。本発明は、斯かる実情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、通気層などの建物の通気構造部に設置
される防炎シャッターであって、平常時は通気機能を損
なうことなく、かつ、火災発生時は前記の通気構造部を
効果的に遮蔽し得る延焼防止用の防炎シャッターを提供
することにある。
め、本発明の防炎シャッターは、建物の通気構造部に設
置される延焼防止用の防炎シャッターであって、多数の
通気穴を有し且つ通気構造部を仕切る状態で取り付けら
れる耐熱性のベース板と、前記通気穴を閉塞しない状態
で前記ベース板に塗布された発泡性耐火塗料とから成
り、前記通気穴は、その大きさと発泡性耐火塗料の塗布
厚さとの調整により、所定温度以上における発泡性耐火
塗料の熱膨張によって閉塞可能に構成されていることを
特徴とする。
て、ベース板の上記の取付構造に対し、多数の通気穴
は、通気構造部における通気状態を確保する。また、火
災発生時、耐熱性のベース板は、その形態を保持し、ベ
ース板に塗布された発泡性耐火塗料は、所定温度以上に
おける熱膨張によって通気穴を閉塞し、通気構造部にお
ける通気を遮断する。
実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に
係る防炎シャッターの一形態を示す部分的な斜視図であ
る。図2は、図1の防炎シャッターにおける発泡性耐火
塗料の発泡前後の状態を示すベース板の部分的な斜視図
である。図3は、防炎シャッターの設置形態を示す建物
の一部縦断面図である。
(1)で示す様に、通気層(6)等の建物の通気構造部
に設置される延焼防止用のシャッターである。本発明に
おいて、上記の通気構造部とは、通気層、軒下開口部や
水切り等の通気層の開口部、小屋裏換気口または床下換
気口などの躯体内部に外気を通気させるための構造部分
を言う。
1)上に立てられた間柱を含む柱(52)の室外側に外
壁材(53)を配置し、かつ、柱(52)の間に断熱材
(54)を挿入して構成される。斯かる壁構造において
は、柱(52)と外壁材(53)との間に通気構造部と
しての通気層(6)が形成され、通気層(6)によって
躯体内部に外気を通気させることにより、柱(52)や
断熱材(54)の湿潤化を防止する。
示す様に、多数の通気穴(20)を有し且つ通気層
(6)(通気構造部)を仕切る状態で取り付けられる耐
熱性のベース板(2)と、通気穴(20)を閉塞しない
状態でベース板(2)に塗布された発泡性耐火塗料
(3)とから構成される。
火災発生時に通気層(6 )を一層確実に遮断するた
め、防炎シャッター(1)は、通気方向に複数のベース
板(2)を所定間隔で積み重ねた構造を備えている。具
体的には、防炎シャッター(1)は、上下2つのベース
板(2,2)を垂直な取付板(4)で接続して成り、そ
の縦断面形状を略コ字状に形成される。
災発生時に消失、変形することのない様に、耐熱性の部
材、例えば金網によって構成される。ベース板(2)の
短辺側の長さは、通気層(6)の隙間距離に略相当する
長さ、具体的には、10〜30mm程度に設定される。
ベース板(2)の長辺側の長さは、壁構造の全周囲を囲
む状態に施工するため、その施工性の観点から、例えば
90〜180cm程度に設定される。
は、平常時に通気層(6)内の空気を十分に通気させ得
る大きさを確保する必要があり、通常、通気穴(20)
の開口径は5〜15mmに設定される。通気穴(20)
の開口径とは、三角形状の穴の場合は平均高さ、三角以
外の多角形状の穴の場合は対角線の平均長さ、円形状ま
たはこれに類似の形状の穴の場合は平均直径を言う。
通気性を確保するため、通気穴(20)を閉塞しない状
態で塗布されている必要がある。発泡性耐火塗料(3)
としては、従来公知の各種の塗料が使用でき、例えば、
リン酸塩、多価アルコール若しくは糖類またはアミノ系
化合物を塗膜形成樹脂に混合して成る塗料が使用され
る。
アルデヒド縮合樹脂、メラミンホルムアルデヒド縮合樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル等が挙げら
れる。リン酸塩としては、リン酸水素水素二アンモニウ
ム、リン酸水素二水素アンモニウム等が挙げられ、多価
アルコールや糖類としては、トリメロールプロパン、ペ
ンタエリスリトール、ソルビトール等が挙げられる。ま
た、アミノ系化合物としては、尿素、メラミン、ジシア
ンジアミド等が挙げられる。そして、上記の組成の発泡
性耐火塗料(3)には、膨張性黒鉛が含有されていても
よい。
は、例えば、特開平5−70540号公報に記載の発泡
性耐火組成物が挙げられる。斯かる組成物は、ポリオー
ル成分を含む第1液とポリイソシアネート成分含む第2
液とから成り、かつ、前記の第1液または第2液中に、
膨張性黒鉛、リン又はリン化合物、分岐型多価アルコー
ル、ならびに、含窒素化合物系発泡剤を配合して成るポ
リウレタン形成性組成物である。
しては、100〜200℃、好ましくは100〜150
℃の温度で膨張する塗料が好ましい。そして、膨張性黒
鉛を含む発泡性耐火塗料(3)は、膜厚で5〜10倍の
膨張率が得られるため、特に好ましい塗料である。
泡性耐火塗料(3)によって通気穴(20)を確実に閉
塞させ得ることが重要である。すなわち、本発明の防炎
シャッター(1)において、通気穴(20)は、その大
きさと発泡性耐火塗料(3)の塗布厚さとの調整によ
り、上記の様な所定温度以上における発泡性耐火塗料
(3)の熱膨張によって閉塞可能に構成される。
の設定と熱膨張時の発泡性耐火塗料(3)の膨張率とを
勘案し、発泡性耐火塗料(3)の塗布厚さが決定され
る。例えば、図2に示す様に、線径が1φで且つ通気穴
(20)の開口径が5mmの金属網に対しては、0.5
mmの膜厚で発泡性耐火塗料(3)を塗布することによ
り、熱膨張時の発泡性耐火塗料(3)の膨張によって通
気穴(20)を完全に閉塞できる。図2(a)は発泡性
耐火塗料(3)の膨張前の状態を示し、図2(b)は発
泡性耐火塗料(3)の膨張後の状態を示す。
示す様に、建物の通気層(6)の内部に当該通気層を仕
切る状態で取り付けられる。具体的には、防炎シャッタ
ー(1)は、外壁材(53)の施工前、図1に示す取付
板(4)の取付穴(40)を利用し、例えば上階床根太
(55)の外周側に釘またはネジによって固定される。
また、防炎シャッター(1)は、その長さ方向に多数の
連続させることにより、建物の全周囲に亘って設置され
る。
数の通気穴(20)は、通気層(6)を仕切る状態のベ
ース板(2)の取付構造に対し、通気層(6)における
通気状態を確保する。また、火災発生時、耐熱性のベー
ス板(2)は、その形態を保持し、ベース板(2)に塗
布された発泡性耐火塗料(3)は、上記の所定温度以上
における熱膨張によって通気穴(20)を閉塞し(図2
参照)、通気層(6)における通気を遮断する。その結
果、火災発生と伴に通気層(6)を遮蔽でき、通気層
(6)による延焼を効果的に防止できる。すなわち、本
発明の防炎シャッター(1)は、平常時は通気機能を損
なうことなく、かつ、火災発生時は通気層(6)を効果
的に遮蔽できる。
いて、ベース板(2)は、通気穴(20)を備えた構造
の異なる部材、例えば、ハニカム板(図示省略)によっ
て構成されていてもよい。ハニカム板としては、通常、
アルミニウム又はアルミニウム合金から成るハニカム板
が使用される。ハニカム板から成るベース板(2)は、
面方向の歪みが少なく、施工性に優れている。
ターによれば、平常時は通気機能を損なうことなく、か
つ、火災発生時は発泡性耐火塗料の熱膨張によって通気
穴を閉塞し、通気構造部における通気を遮断するため、
通気層による延焼を効果的に防止できる。
分的な斜視図
の発泡前後の状態を示すベース板の部分的な斜視図
断面図
Claims (5)
- 【請求項1】 建物の通気構造部に設置される延焼防止
用の防炎シャッターであって、多数の通気穴を有し且つ
通気構造部を仕切る状態で取り付けられる耐熱性のベー
ス板と、前記通気穴を閉塞しない状態で前記ベース板に
塗布された発泡性耐火塗料とから成り、前記通気穴は、
その大きさと発泡性耐火塗料の塗布厚さとの調整によ
り、所定温度以上における発泡性耐火塗料の熱膨張によ
って閉塞可能に構成されていることを特徴とする防炎シ
ャッター。 - 【請求項2】 通気穴の開口径が5〜15mmに設定さ
れている請求項1に記載の防炎シャッター。 - 【請求項3】 ベース板が網によって構成されている請
求項1又は2に記載の防炎シャッター。 - 【請求項4】 ベース板がハニカム板によって構成され
ている請求項1又は2に記載の防炎シャッター。 - 【請求項5】 通気方向に複数のベース板を所定間隔で
積み重ねた構造を備えている請求項1〜4の何れかに記
載の防炎シャッター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10198003A JP2000014816A (ja) | 1998-06-29 | 1998-06-29 | 防炎シャッター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10198003A JP2000014816A (ja) | 1998-06-29 | 1998-06-29 | 防炎シャッター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000014816A true JP2000014816A (ja) | 2000-01-18 |
Family
ID=16383902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10198003A Pending JP2000014816A (ja) | 1998-06-29 | 1998-06-29 | 防炎シャッター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000014816A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009150135A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Nishio Supplies Co Ltd | 防火防炎機能を備えた屋根およびこれに用いる防火防炎用ネット |
KR101618654B1 (ko) * | 2014-06-17 | 2016-05-10 | 신호테크 주식회사 | 친환경 및 무독성 발포방염제가 코팅된 방염망 |
CN108316499A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-07-24 | 重庆谦谦装饰工程有限公司 | 高层建筑防火结构 |
US11814837B2 (en) | 2016-08-05 | 2023-11-14 | 1824930 Alberta Ltd. | Intumescent grid |
-
1998
- 1998-06-29 JP JP10198003A patent/JP2000014816A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009150135A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Nishio Supplies Co Ltd | 防火防炎機能を備えた屋根およびこれに用いる防火防炎用ネット |
KR101618654B1 (ko) * | 2014-06-17 | 2016-05-10 | 신호테크 주식회사 | 친환경 및 무독성 발포방염제가 코팅된 방염망 |
US11814837B2 (en) | 2016-08-05 | 2023-11-14 | 1824930 Alberta Ltd. | Intumescent grid |
CN108316499A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-07-24 | 重庆谦谦装饰工程有限公司 | 高层建筑防火结构 |
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A621 | Written request for application examination |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061016 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070307 |