JP2000297489A - 建物の防火構造 - Google Patents

建物の防火構造

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JP2000297489A
JP2000297489A JP10591299A JP10591299A JP2000297489A JP 2000297489 A JP2000297489 A JP 2000297489A JP 10591299 A JP10591299 A JP 10591299A JP 10591299 A JP10591299 A JP 10591299A JP 2000297489 A JP2000297489 A JP 2000297489A
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water bag
water
building
fire
thin film
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JP10591299A
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English (en)
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Kenkichi Takahashi
健吉 高橋
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TAKAKON KK
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TAKAKON KK
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
    • A62CFIRE-FIGHTING
    • A62C2/00Fire prevention or containment

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物では、防火性並びに保温性に優れる低コ
ストの防火構造の開発が求められていた。 【解決手段】 防水性に加えて100℃以上300℃以
下で熱溶融や分解等により容易に破断する性質を有する
薄膜内に水を封入してなる水袋8を、建物の壁1、屋根
等の少なくともいずれかに収納したことを特徴とする建
物の防火構造を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防火性に加えて保
温性にも優れる建物の防火構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特に木造建物では、従来から、防火性の
確保が重要課題であり、例えば、壁の内装材等に耐火材
を使用する等の対策が採られている。しかし、これら対
策によっても、出火した建物の延焼を遅らせる程度の効
果であることが現状であり、木造の建物の防火対策とし
ては、未だ、十分なものは提供されていない。また、鉄
骨造、鉄骨コンクリート造、鉄筋鉄骨コンクリート造の
建物では、建物躯体自体は耐火性を有するものの、しか
し、建物内に大量に存在する可燃物が燃焼すれば、広範
囲に亘る延焼が避けられない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、建物で
は、その躯体構造の種類によらず、今なお、火災に対す
る対する対策としては、十分なものは存在しない。ま
た、スプリンクラー等の防火設備は、高価である割に
は、管理の不備によって全く作動しなかったり、作動が
遅れたり、建物内の家具の配置等によって散水不可能な
箇所が生じて有効に機能しないといった不具合を生じや
すく、有効に機能させるには、膨大な手間と費用を要す
るものとなっていた。また、建物の壁に収納される遮音
材や断熱材等は、近年、耐火性のものを使用することが
増加しつつあるものの、コスト面で不利であるため普及
が遅く、可燃物の使用によって充分な延焼を防止効果が
得られなくなっているといった問題があった。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、壁、屋根、床の少なくともいずれかが1つに、内
部に収納した水袋によって優れた防火性能が安価に得ら
れ、しかも、前記水袋が保温材としても機能すること
で、内部気温が安定に維持される建物を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の建物の防火構造
は、防水性に加えて100℃以上300℃以下で熱溶融
や分解等により容易に破断する性質を有する薄膜内に水
を封入してなる水袋を、建物の壁、屋根等の少なくとも
いずれかに収納したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明の1実施の形態を説明
する。図1は、枠組壁工法(いわゆるツーバイフォー工
法)により施工された木造建物の壁1を示すであり、こ
の壁1は、上枠2、下枠3、中間枠4、縦枠5といった
複数の枠材を縦横に接合してなる枠構造体6を備える。
枠材2、4、5あるいは枠材3、4、5によって取り囲
まれた内側に形成された空間7a、7bには、水袋8を
収納している。空間7a、7bに収納された水袋8は、
壁1のパネル状の外装材10aと、建物内側に臨む面に
取り付けられるパネル状の内装材10bとの間に挟み込
まれる。空間7a、7bに水袋8を収納した場合でも、
外装材10aや内装材10bの取り付けには変更は無
く、また、外装材10aや内装材10bの取り付け後の
外観に水袋8が影響を与えることも無い。
【0007】枠組壁工法の壁1は、断面形状が規格化さ
れた上枠2、下枠3、中間枠4、縦枠5を使用して組み
立てられ、これら上枠2、下枠3、中間枠4、縦枠5に
よって形成される空間7a、7bの奥行き寸法(壁1の
厚さ方向寸法)が一定に揃っているから、この空間7
a、7bに収納される水袋8の厚さ寸法(壁1の厚さ方
向寸法)は、一定に揃えることができ、製造上、低コス
ト化できる。図2に示すように、例えば窓1a近傍で
は、上枠2、下枠3、縦枠5によって形成される空間7
cが、壁1の他の空間7a、7b(図1参照)に比べて
小さくなっている。また、筋違1bの近傍に形成される
空間7d、7eは、空間7a、7b、7cのような長方
形状では無く、台形や三角形状等に変形されているが、
この空間7d、7eに収納する水袋8a、8bは、空間
7a、7bに収納する水袋8に比べて厚さ寸法を変更せ
ずに、面方向形状のみを変更すれば良い。しかも、図2
では、三角形状の水袋8aと、長方形状(あるいは正方
形状)の水袋8bとを併用して、空間7d、7eを埋め
るようにしている。さらに、水袋8bは、空間7d内に
複数収納可能な大きさになっている。壁に形成される空
間の大きさ、形状等は、窓1aや筋違1b、ドア等の存
在によって様々であるが、小型長方形状の水袋8bの使
用数の調整、場合によっては三角形状の水袋8aをも使
用することで、殆どの空間に、水袋を隙間無く収納する
ことができる。
【0008】水袋8、8a、8bは、防水性に加えて、
熱溶融性あるいは熱分解性を有する薄膜内に水を封入し
てなるものであり、例えば、ポリ塩化ビニル製の薄膜内
に水を封入してなるもの等が採用される。塩化ビニルは
熱的に不安定であるため、融点が大きく変動するが、1
00℃以上では容易に分解するため、火炎に直接晒され
たり、内装材10bを介して高温に加熱されると、熱溶
融あるいは熱分解して容易に穴が開く。これにより、水
袋8、8a、8b内部に封入されていた水が一気に流出
し、壁1全体あるいは床9にまで流出する。したがっ
て、この壁1を採用した建物では、火災が発生しても、
水袋8から流出した水によって壁1の延焼を免れ、壁1
によって仕切られた他の部屋への延焼を阻止できる等、
被害を最小限に食い止めることができる。そもそも、壁
1の内装材10bは水袋8との接触によって冷却される
ため、水袋8からの水の流出前であっても延焼しにくく
なっている。
【0009】水袋8を構成する薄膜としては、塩化ビニ
ル以外、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリエ
チレン等からなるフィルムも、230〜300℃の融点
を有し、火炎による加熱で容易に穴が開くため、使用に
適している。水袋8の薄膜としては、火災発生に対する
即応性を高めるため、融点は、できるだけ低いことが好
ましい。但し、前記薄膜を構成する素材の融点や分解温
度の下限は、日常生活にて作用し得る上限温度よりも高
い温度とすることが必要であり、火災等の異常が発生し
ていない時に水袋の薄膜の溶融や分解を防止するため、
50℃以下では溶融や分解を生じないものを採用するこ
とが好ましい。強い直射日光が長時間にわたって照射さ
れる屋根等では100℃以上に加熱されることもあるた
め、屋根近くに設置される水袋の薄膜を構成する素材と
しては、融点や分解温度が100℃を超えるものを採用
することが好ましい。
【0010】このように、水袋を収納した壁構造では、
火災が発生して加熱されると水袋の薄膜が溶融または分
解し、水袋内部に封入されていた水が放出され、消火し
たり、延焼を食い止めるため、優れた防火性を有する。
しかも、水袋からの水の放出には、スプリンクラー等の
ような煙感知システムは不要であるため大幅な低コスト
化が可能であるとともに、煙感知システムの故障や、建
物内の家具の配置等によって煙感知が不可能になって火
災発生を検知できなくなる心配が無く、火災発生時には
確実に機能する。また、水袋は、壁を構成する枠材によ
って形成された空間内に収納するだけで、簡単に施工で
きるから、スプリンクラー等の防火システムに比べて施
工も容易であり、工期の短縮、低コスト化が可能であ
る。
【0011】壁に組み込まれる水袋は、保温材としても
機能する。すなわち、水は、比熱が大きいため、例えば
面方向の大部分に水袋が収納されている壁では、外気温
の変動に対して、建物内の気温を安定に維持することが
できる。建物内の保温性に鑑みて、床にも水袋を収納す
ることが可能である。
【0012】なお、水袋に封入する水には、消火剤等を
混入しても良い。前記実施の形態では、いわゆるツーバ
イフォー工法にて建設される建物の壁への適用を例示し
たが、本発明は、これに限定されず、各種工法にて施工
される建物の壁への適用が可能である。また、屋根、天
井等にも適用可能である。また、本発明の適用対象は、
木造建築物に限定されず、鉄骨造、鉄筋コンクリート造
の建物においても、例えば、内装材と建物躯体との間等
に水袋を収納することで、木造建築と同様の防火性と、
建物内の保温性とを得ることができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の建物の防
火構造では、壁の内部に収納した水袋が、火災時には破
れて水を放出するようになっているので、優れた防火性
を有する。しかも、水袋は、建物内の保温性にも寄与す
るため、居住性を向上できるといった優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態の建物の壁を示す斜視
図である。
【図2】 本発明の1実施の形態の建物の壁の別態様を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1…壁、8,8a,8b,…水袋

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水性に加えて100℃以上300℃以
    下で熱溶融や分解等により容易に破断する性質を有する
    薄膜内に水を封入してなる水袋を、建物の壁、屋根等の
    少なくともいずれかに収納したことを特徴とする建物の
    防火構造。
JP10591299A 1999-04-13 1999-04-13 建物の防火構造 Pending JP2000297489A (ja)

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