JPH11350305A - 織機における織布検反方法及び装置 - Google Patents

織機における織布検反方法及び装置

Info

Publication number
JPH11350305A
JPH11350305A JP15767998A JP15767998A JPH11350305A JP H11350305 A JPH11350305 A JP H11350305A JP 15767998 A JP15767998 A JP 15767998A JP 15767998 A JP15767998 A JP 15767998A JP H11350305 A JPH11350305 A JP H11350305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor head
weaving
woven fabric
defect
warp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15767998A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Toda
昌司 戸田
Takahiro Kubota
隆弘 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd, Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP15767998A priority Critical patent/JPH11350305A/ja
Publication of JPH11350305A publication Critical patent/JPH11350305A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/007Fabric inspection on the loom and associated loom control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】織布検反装置を損傷しないようにする。 【解決手段】レール11にはセンサヘッド14がスライ
ド可能に支持されており、検反モータ13によって往復
周回される無端状ベルト12にはセンサヘッド14が止
着されている。センサヘッド14は無端状ベルト12の
往復周回によってレール11に沿った走査経路を往復動
する。検反モータ13は走査制御装置C1の制御を受け
る。織機制御コンピュータCoは、製織停止時には走査
制御装置C1に製織停止信号を出力する。走査制御装置
C1は、製織停止信号の入力に応答して退避位置Rpへ
センサヘッド14を退避させる制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織布の織り状態を
反映する光を拾いながら移動するセンサヘッドを備え、
前記光の受光量に応じた電気信号を出力する光電センサ
を用いて織布の欠点の有無を検出する織機における織布
検反方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の織布検反装置が特開昭63−8
5142号公報、特開平6−65844号公報、特開平
8−201310号に開示されている。特開昭63−8
5142号公報及び特開平6−65844号公報の従来
装置では、織布の織幅の両端部にリミットスイッチある
いは近接センサが配置されており、リミットスイッチあ
るいは近接センサが織幅の端部へのセンサヘッドの到達
を検出する。織幅の端部へのセンサヘッドの到達がリミ
ットスイッチあるいは近接センサによって検出される
と、センサヘッドの移動方向が反転する。即ち、センサ
ヘッドは織布の織幅の両端間を往復走行する。特開平8
−201310号の従来装置においてもセンサヘッドは
織布の織幅の両端間を往復走行する。
【0003】製織を停止したときには、センサヘッドの
走査動作、即ち走行も停止させるが、特開昭63−85
142号公報及び特開平6−65844号公報の従来装
置では、センサヘッドは織布の織幅の両端間のいずれか
に停止させることになる。特開平8−201310号の
従来装置では、欠点有りを検出したときにはセンサヘッ
ドは織幅の一方の端部上という決められた位置に停止さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ワープビームの経糸が
消費されたときにはワープビームを新たなワープビーム
に交換する必要がある。この交換の際には新たなワープ
ビームの経糸とクロスローラに巻かれた織布の側の経糸
とを繋ぐ作業が行われる。このような作業を経て製織が
再開される。新たなワープビームの経糸とクロスローラ
に巻かれた織布の側の経糸との結び目はセンサヘッドの
走査経路を通過する。センサヘッドは検反精度を高める
ために織布面に近づけてある。そのため、センサヘッド
が織幅の両端間に停止していると、前記結び目がセンサ
ヘッドに干渉し、センサヘッドが損傷するおそれがあ
る。
【0005】本発明は、織布検反装置を損傷しないよう
にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1乃至
請求項3の発明では、織布の織り状態を反映する光を拾
いながら移動するセンサヘッドを備え、前記光の受光量
に応じた電気信号を出力する光電センサを用いて織布の
欠点の有無を検出する織布検反方法を対象とし、請求項
1の発明では、前記センサヘッドの走査経路を通過する
ように織布あるいは経糸を織布の経路に沿って移動させ
る特定の製織停止状態では、前記センサヘッドを織布の
織幅外に退避させるようにした。
【0007】織布あるいは経糸を織布の経路に沿って移
動させる特定の製織停止状態では、前記センサヘッドは
織布の織幅外に退避している。従って、織布あるいは経
糸がセンサヘッドに干渉することはない。
【0008】請求項2の発明では、請求項1において、
前記欠点有りを検出したときには前記欠点有りを検出し
た直後に前記センサヘッドの移動を停止するようにし
た。検出された織布上の欠点の位置がセンサヘッドの停
止位置によって特定される。
【0009】請求項3の発明では、請求項1及び請求項
2のいずれか1項において、前記特定の製織停止状態
は、ワープビーム消費後の新たなワープビームの経糸と
織布側とを繋ぎ、前記経糸と織布側との継ぎ目を前記セ
ンサヘッドの走査経路を通過させて織布巻き取り側へ移
行するときの状態とした。
【0010】前記継ぎ目を織布の経路に沿って移動させ
る特定の製織停止状態では、前記センサヘッドは織布の
織幅外に退避している。従って、継ぎ目がセンサヘッド
に干渉することはない。
【0011】請求項4乃至請求項6の発明では、織布の
織り状態を反映する光を拾いながら移動するセンサヘッ
ドを備え、前記光の受光量に応じた電気信号を出力する
光電センサを用いて織布の欠点の有無を検出する織布検
反装置を対象とし、請求項4の発明では、前記センサヘ
ッドを往復走行させるための往復走行手段と、前記セン
サヘッドを織布の織幅外の所定の退避位置に強制退避さ
せるように前記往復走行手段の作動を制御する強制退避
制御手段とを備えた織布検反装置を構成した。
【0012】センサヘッドは強制退避制御手段の作動に
よって織幅外の退避位置に退避させられる。織布あるい
は経糸を織布の経路に沿って移動させる特定の製織停止
状態においてセンサヘッドを織布の織幅外に退避させれ
ば、織布あるいは経糸がセンサヘッドに干渉することは
ない。
【0013】請求項5の発明では、請求項4において、
前記強制退避の遂行の是非を判断する判断手段と、前記
判断手段による前記強制退避の遂行の判断に基づいて前
記退避位置へ前記センサヘッドを強制退避させるように
前記往復走行手段を動作させる駆動制御手段とを備えた
前記強制退避制御手段を構成した。
【0014】判断手段が前記強制退避を遂行すべきと判
断したときには、駆動制御手段が前記退避位置へ前記セ
ンサヘッドを強制退避させるように前記往復走行手段を
動作させる。
【0015】請求項6の発明では、請求項5において、
前記判断手段は、前記欠点有りを検出したとき以外の製
織停止状態の発生時に前記強制退避を遂行する判断を行
ない、前記欠点有りを検出したときにはこの検出直後に
前記センサヘッドの移動を停止する判断を行なうように
した。
【0016】検出された織布上の欠点の位置がセンサヘ
ッドの停止位置によって特定される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。
【0018】図1に示すように、織布Wの上方には支持
バー10が織布Wの織幅方向、即ち緯糸の糸方向に配設
されている。支持バー10にはレール11、検反モータ
13、ガイドプーリ16及び光受信器40が取り付けら
れている。検反モータ13の出力軸には駆動プーリ15
が止着されており、駆動プーリ15とガイドプーリ16
とには無端状ベルト12が巻き掛けられている。無端状
ベルト12は検反モータ13の往復駆動によって往復周
回する。図2及び図3に示すように、レール11にはセ
ンサヘッド14がスライド可能に支持されており、無端
状ベルト12にはセンサヘッド14が止着されている。
センサヘッド14は無端状ベルト12の往復周回によっ
てレール11に沿った走査経路を往復動する。検反モー
タ13、プーリ15,16、無端状ベルト12及びレー
ル11は往復走行手段を構成する。
【0019】センサヘッド14は、投光器17、結像レ
ンズ18、光電センサとなる一対の受光素子19,2
0、信号処理回路基板21及び光送信器22を備えてい
る。投光器17から投射された光は織布W上に向けられ
る。結像レンズ18は織布Wの上面の像を一対の受光素
子19,20の受光面に一致する平面上に結像する。受
光素子19,20は、経糸Tの糸配列方向の幅が狭く、
かつ経糸Tの糸方向へ長い形状である。
【0020】図6の検知範囲191は結像レンズ18に
よって受光素子19上に結像される織布W上の範囲を表
し、検知範囲201は結像レンズ18によって受光素子
20上に結像される織布W上の範囲を表す。経糸Tの糸
配列方向の検知範囲191,201の幅は同じhであ
り、幅hは経糸Tの糸配列ピッチPの半分P/2よりも
小さくしてある。又、検知範囲191,201の経糸T
の糸方向の長さは同じであり、この長さは緯糸Yを例え
ば10本程度含むぐらいの長さにしてある。そして、両
検知範囲191,201は経糸Tの糸配列方向に糸配列
ピッチPの半分だけずらしてある。
【0021】受光素子19,20は受け取った光を電流
に変換する。この変換電流信号は受光量に応じた電気信
号になる。図6の回路は信号処理回路基板21上の回路
構成を表す。受光素子19は変換電流信号を電流−電圧
変換回路28に出力し、受光素子20は変換電流信号を
電流−電圧変換回路29に出力する。電流−電圧変換回
路28,29は変換電流信号を電圧信号S1,S2に変
換して差演算回路30に出力する。図7の波形S1は電
流−電圧変換回路28から出力される電圧信号を表し、
波形S2は電流−電圧変換回路29から出力される電圧
信号を表す。なお、電圧信号S1,S2の値の変動は、
例えば出力電圧1ボルトに対して5ミリボルト程度とい
う僅かなものである。
【0022】差演算回路30は両電流−電圧変換回路2
8,29から入力する電圧信号S1,S2の値の差を演
算する。図7の波形ΔSは差演算回路30から出力され
る差信号を表す。差演算回路30は演算して得られた差
信号ΔSをバンドパスフィルタ31を経由して比較回路
32に出力する。バンドパスフィルタ31は差信号ΔS
の周波数近辺の周波数の信号以外の波形信号をカットす
る。
【0023】比較回路32は入力した差信号ΔSと基準
値設定回路33によって予め設定された基準値V(>
0)とを比較する。差信号ΔSの値が基準値Vを越える
と、比較回路32は図7に波形Hで示す信号を制御信号
発生回路34に出力する。制御信号発生回路34は波形
Hの立ち上がり部に対応して図7にパルス状波形で示す
制御信号Kをカウンタ35に出力する。カウンタ35は
基準クロック36から出力されるパルス信号の数に基づ
いて各制御信号K間の時間間隔txの計測を行なう。こ
の計測情報は比較回路37に送られる。
【0024】比較回路37は、基準値設定回路38によ
って予め設定された基準間隔〔to−Δt,to+Δ
t〕と計測された時間間隔txとの比較を行なう。tx
が〔to−Δt,to+Δt〕の範囲外にあれば、比較
回路37は出力回路39に対して異常検出信号を出力す
る。txが〔to−Δt,to+Δt〕の範囲内にあれ
ば、比較回路37は出力回路39に対して異常検出信号
を出力しない。出力回路39は、比較回路37から出力
される異常検出信号の入力に応じて欠点有検出信号を光
送信器22に出力する。光送信器22はこの欠点有検出
信号を光に変換して光受信器40に向けて発信する。
【0025】センサヘッド14の移動速度をv、結像レ
ンズ18の倍率をmとすると、結像レンズ18によって
受光素子19,20の受光平面上に結合される像は速度
mvで移動する。経糸Tの糸配列ピッチPよりも小さい
幅hの検知範囲191,201は糸配列ピッチPの半分
P/2だけ経糸Tの配列方向にずらしてある。従って、
経糸Tの糸配列ピッチが常に所定の糸配列ピッチPに等
しいならば、制御信号Kの時間間隔txはP/mvにほ
ぼ等しい。P/mvは基準値toとして採用されてお
り、Δtは許容公差である。
【0026】比較回路32、基準値設定回路33、制御
信号発生回路34、カウンタ35、基準クロック36、
基準値設定回路38及び比較回路37から構成される欠
点有無判定手段は、差演算回路30によって演算された
差ΔSに基づいて欠点有無の判定を行なう。この差ΔS
の演算は照明光、風綿といった外乱の影響による電気信
号の変化を排除する。
【0027】経糸Tは隣合う筬羽間に一定本数単位で通
されているが、例えばある筬羽間では経糸の通し本数が
規定に足りず、隣の筬羽間で経糸の通し本数が規定より
も多いといった状況が生じることもある。このような状
況が続くと、いわゆる経筋が織布上に生じ、不良織布が
できてしまう。図7では織布Wの織幅方向の領域W1が
経筋発生による粗な部分を表し、領域W2が経筋発生に
よる密な部分を表す。受光素子19,20の検知範囲1
91,201の経糸Tの糸配列方向の幅hは経糸Tの糸
配列ピッチP以下に設定してあり、両検知範囲191,
201は糸配列方向に糸配列ピッチPの半分P/2だけ
ずらしてある。各受光素子19,20の検知範囲19
1,201の幅が糸配列ピッチP以下であるため、検知
範囲191,201の一方が経糸Tの配列位置上にある
場合に得られる電気信号の値と、他方が隣合う経糸Tの
配列位置の間にある場合に得られる電気信号の値との差
が最も大きくなる。従って、糸配列ピッチPの半分P/
2だけ検知範囲191,201の移動方向へ両検知範囲
191,201をずらすことによって電気信号S1,S
2の値の差ΔSが最も大きくなる。この差ΔSが大きい
ほど欠点有無の判定が正確になる。
【0028】光受信器40は光送信器22から発信され
た欠点有検出信号を含む通信光を受信する。光受信器4
0は受信した欠点有検出信号を電気的欠点有検出信号に
変換して織機制御コンピュータCoに出力する。織機駆
動モータMの作動を制御する織機制御コンピュータCo
は欠点有検出信号の入力に応答して織機駆動モータMの
作動停止を指令し、この指令により製織が停止する。
【0029】検反モータ13は走査制御装置C1の制御
を受ける。図6に示すように、走査制御装置C1は、駆
動制御回路23と駆動回路24とからなる。駆動制御手
段である駆動制御回路23は予め設定された走査プログ
ラムに基づいて検反モータ13の往復作動を指令する。
駆動回路24は、駆動制御回路23からの作動指令及び
検反モータ13に組み込まれたロータリエンコーダ(図
示略)からの回転位置情報に基づいて検反モータ13の
往復作動をフィードバック制御する。
【0030】走査制御装置C1は図8のフローチャート
で示す強制退避制御プログラムを遂行する。図5(a)
の右向きの矢印Q1で囲まれた領域はセンサヘッド14
の右方向への移動による織布W上における検知範囲19
1,201の走査範囲を表す。左向きの矢印Q2で囲ま
れた領域はセンサヘッド14の左方向への移動による織
布W上における検知範囲191,201の走査範囲を表
す。即ち、検反時にはセンサヘッド14上の投光器17
からの投射光は織布Wの織幅W1内を走査する。織布W
は矢印Rの方向に移動する。
【0031】図5(b)に示すように、ワープビーム4
1における経糸が消費されると、織機制御コンピュータ
Coは、経糸消費量検出手段(図示略)からの経糸消費
情報に基づいて織機駆動モータMの作動を停止させる指
令を出す。この停止指令により織機駆動モータMの作動
が停止し、製織が停止する。又、織機制御コンピュータ
Coは経糸消費情報に基づいて製織停止信号を駆動制御
回路23に出力する。駆動制御回路23は、製織停止信
号の入力に応答して図1及び図4に示す退避位置Rpへ
センサヘッド14を退避させる制御を行なう。走査制御
装置C1は、検反モータ13に組み込まれたロータリエ
ンコーダから得られる回転位置情報に基づいてセンサヘ
ッド14の位置を把握する。走査制御装置C1は、セン
サヘッド14が退避位置Rpに到達するまで検反モータ
13に対して強制退避のための作動制御を行なう。セン
サヘッド14が退避位置Rpに到達すると、走査制御装
置C1は検反モータ13の作動を停止し、センサヘッド
14が退避位置Rpに停止する。センサヘッド14の退
避位置Rpは織布Wの織幅W1の外側方にある。
【0032】ワープビーム41が消費されると、図5
(c)に示すように新たなワープビーム42がワープビ
ーム41に代えて織機に装着される。織機に装着された
新たなワープビーム42の経糸T2と織布W側の経糸T
1とは繋ぎ合わされる。経糸T1,T2の継ぎ目Te
は、製織再開に先立って図5(c)に実線で示す位置か
らサーフェスローラ26とプレスローラ27とからなる
織布引き取り機構側へ移行される。サーフェスローラ2
6は駆動力伝達系44を介して織機駆動モータMから駆
動力を得ている。図5(a)に示すように、駆動力伝達
系44はサーフェスローラ26の左側にある。退避位置
Rpは織幅W1の右側にある。
【0033】その後、起動スイッチ43がONされると
織機制御コンピュータCoは、織機駆動モータMの作動
を指令し、製織が開始される。又、織機制御コンピュー
タCoは製織開始信号を駆動制御回路23に出力する。
駆動制御回路23は製織開始信号に入力に応答して走査
制御を開始する。この走査制御により検反モータ13が
作動開始し、センサヘッド14が退避位置Rpから織布
Wの織幅W1内へ移行する。そして、センサヘッド14
が織幅W1内を往復走行する。
【0034】経糸切れ、緯入れミス等の他の原因による
製織停止の際にもセンサヘッド14は退避位置Rpに退
避させられる。第1の実施の形態では以下の効果が得ら
れる。 (1-1)経糸T1,T2の継ぎ目Teは、複数本の経糸
T1と複数本の経糸T2とを結び合わせたものである。
このような継ぎ目Teは織布Wの移動面から盛り上がっ
ている。センサヘッド14は検反精度を高めるために織
布面に可及的に近づけてある。そのため、センサヘッド
14が織幅W1内にあればセンサヘッド14の走査経路
を通過する継ぎ目Teがセンサヘッド14に干渉し、セ
ンサヘッド14が損傷する。
【0035】本実施の形態では、製織停止状態では強制
退避制御手段である走査制御装置C1がセンサヘッド1
4を退避位置Rpに退避させる。そのため、継ぎ目Te
がセンサヘッド14に干渉することはなく、センサヘッ
ド14が損傷することはない。 (1-2)織幅W1の左側には駆動力伝達系44があり、
こちら側では退避位置を設置するためのスペースに余裕
がない。織幅W1の右側では退避位置を設置するための
スペースに余裕があり、駆動力伝達系44の配置位置と
は反対側に退避位置Rpを設定した構成は、織布検反装
置を織機に装着する上で有利である。
【0036】次に、図9及び図10の第2の実施の形態
を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符
号が付してある。走査制御装置C2を構成する判断回路
45には織機制御コンピュータCo及び光受信器40が
信号接続されている。織機制御コンピュータCoから出
力される製織停止信号及び光受信器40から出力される
欠点有検出信号は判断回路45に入力される。
【0037】強制退避制御手段となる走査制御装置C2
は図10のフローチャートで示す強制退避制御プログラ
ムを遂行する。光受信器40が欠点有検出信号を出力す
ると、織機制御コンピュータCoは製織停止信号を出力
する。判断回路45は、製織停止信号及び欠点有検出信
号の入力に応答して検反モータ13を停止させる指令を
駆動制御回路46に出力する。駆動制御手段である駆動
制御回路46はこの停止指令に基づいて検反モータ13
を直ちに停止させる。この停止によりセンサヘッド14
が欠点有検出位置で停止する。製織停止信号のみが判断
回路45に入力したとき、即ち欠点有検出以外の原因に
よる製織停止が生じたときには判断回路45は強制退避
を遂行する指令を駆動制御回路46に出力する。駆動制
御回路46はこの遂行指令に基づいて第1の実施の形態
と同様に退避位置Rpへセンサヘッド14を退避させる
制御を行なう。製織停止後、起動スイッチ43をON操
作すれば第1の実施の形態と同様に製織及び検反が開始
される。
【0038】第2の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (2-1)判断手段である判断回路45は、欠点有りを検
出したときにはこの検出直後にセンサヘッド14の移動
を停止する判断を行なう。欠点有りを検出したときに停
止するセンサヘッド14の停止位置は、検出された織布
上の欠点の位置を示す。従って、織布Wの織幅W1の方
向における欠点の位置が容易に特定され、欠点修復作業
が容易になる。 (2-2)判断回路45は、欠点有りを検出したとき以外
の製織停止の発生時に前記強制退避を遂行する判断を行
なう。従って、第1の実施の形態と同じ効果が得られ
る。
【0039】次に、図11〜図13の第3の実施の形態
を説明する。第2の実施の形態と同じ構成部には同じ符
号が付してある。この実施の形態では、図11に示すよ
うに織布Wの織幅W1の両側方に第1のリミットスイッ
チ47及び第2のリミットスイッチ48が設置されてい
る。各リミットスイッチ47,48はセンサヘッド14
の到達を検出する。図12に示すように、各リミットス
イッチ47,48のON信号は走査制御装置C3を構成
する駆動制御回路49に出力される。駆動制御手段であ
る駆動制御回路49は検反時にはリミットスイッチ4
7,48のON毎に検反モータ13の作動を反転させ、
センサヘッド14がリミットスイッチ47,48間を往
復する。
【0040】強制退避制御手段となる走査制御装置C3
は図13のフローチャートで示す強制退避制御プログラ
ムを遂行する。光受信器40が欠点有検出信号を出力す
ると、織機制御コンピュータCoは製織停止信号を出力
する。判断回路45は、製織停止信号及び欠点有検出信
号の入力に応答して強制退避を遂行する指令を駆動制御
回路49に出力する。駆動制御回路49はこの遂行指令
に基づいて退避位置Rpへセンサヘッド14を退避させ
る制御を行なう。この場合の退避基地Rpは、第1のリ
ミットスイッチ47によって到達を検出されるセンサヘ
ッド14の到達位置であり、第1のリミットスイッチ4
7がセンサヘッド14の到達を検出すると検反モータ1
3の作動が停止される。製織停止信号のみが判断回路4
5に入力したとき、即ち欠点有検出以外の原因による製
織停止が生じたときには判断回路45は検反モータ13
を停止させる指令を駆動制御回路49に出力する。駆動
制御回路46はこの停止指令に基づいて検反モータ13
を直ちに停止させる。この停止によりセンサヘッド14
が欠点有検出位置で停止する。製織停止後、起動スイッ
チ43をON操作すれば第1の実施の形態と同様に製織
及び検反が開始される。
【0041】この実施の形態においても第2の実施の形
態と同様の効果が得られる。次に、図14の第4の実施
の形態を説明する。第3の実施の形態と同じ構成部には
同じ符号が付してある。
【0042】この実施の形態では、走査制御装置C4を
構成する駆動制御回路50には織機制御コンピュータC
o及び強制退避スイッチ51が信号接続されている。織
機制御コンピュータCoは駆動制御手段である駆動制御
回路50に製織停止信号を出力し、駆動制御回路50は
製織停止信号の入力に応答して検反モータ13を停止さ
せる。この停止によりセンサヘッド14の走査が直ちに
停止する。この後、必要に応じて強制退避スイッチ51
をON操作すれば駆動制御回路50は第3の実施の形態
の場合と同様の強制退避制御を行なう。
【0043】製織停止後、起動スイッチ43をON操作
すれば第1の実施の形態と同様に製織及び検反が開始さ
れる。この実施の形態では、走査制御装置C4及び強制
退避スイッチ51が強制退避制御手段を構成する。製織
停止の際にはセンサヘッド14は直ちに停止し、欠点有
りを検出したときには欠点位置がセンサヘッド14の停
止位置によって特定される。又、必要に応じてセンサヘ
ッド14を退避位置に退避させることができ、センサヘ
ッド14を退避位置に退避させる選択自由度が高い。こ
のような選択自由度の高さは、欠点有りの検出後にセン
サヘッド14を退避位置に退避させたいような場合にも
対処可能である。
【0044】本発明では以下のような実施の形態も可能
である。 (1)第1の実施の形態において、退避位置へのセンサ
ヘッドの到達をリミットスイッチのような近接スイッチ
によって検出するようにすること。 (2)欠点有りの検出に伴う製織停止時においてもセン
サヘッドを退避位置に退避させ、欠点位置は表示装置に
よって表示するようにすること。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、センサ
ヘッドの走査経路を通過するように織布あるいは経糸を
織布の経路に沿って移動させる特定の製織停止状態で
は、前記センサヘッドを織布の織幅外に退避させるよう
にしたので、織布検反装置を損傷することなく織布ある
いは経糸を織布の経路に沿って移動し得るという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示し、センサヘッドの拡大
断面図を組み込んだ正面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】センサヘッドを退避位置に退避させた状態を示
し、センサヘッドの拡大断面図を組み込んだ正面図。
【図5】(a)は検知範囲の走査領域を示す略体平面
図。(b)はワープビームの経糸の消費状態を示す略体
側面図。(c)は新たなワープビームを装着した状態を
示す略体側面図。
【図6】織布上の検知範囲、信号処理回路及び走査制御
回路の組み合わせ図。
【図7】信号処理回路における信号処理を説明するグラ
フ。
【図8】強制退避制御プログラムを示すフローチャー
ト。
【図9】第2の実施の形態を示し、織布上の検知範囲、
信号処理回路及び走査制御回路の組み合わせ図。
【図10】強制退避制御プログラムを示すフローチャー
ト。
【図11】第3の実施の形態を示し、センサヘッドの拡
大断面図を組み込んだ正面図。
【図12】織布上の検知範囲、信号処理回路及び走査制
御回路の組み合わせ図。
【図13】強制退避制御プログラムを示すフローチャー
ト。
【図14】第4の実施の形態を示し、織布上の検知範
囲、信号処理回路及び走査制御回路の組み合わせ図。
【符号の説明】
13…往復走行手段を構成する検反モータ、14…セン
サヘッド、19,20…光電センサとなる受光素子、2
3,46,49,50…駆動制御回路、45…判断手段
である判断回路、51…強制退避制御手段を構成する強
制退避スイッチ、C1,C2,C3,C4…強制退避制
御手段を構成する走査制御装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織布の織り状態を反映する光を拾いながら
    移動するセンサヘッドを備え、前記光の受光量に応じた
    電気信号を出力する光電センサを用いて織布の欠点の有
    無を検出する織布検反方法において、 前記センサヘッドの走査経路を通過するように織布ある
    いは経糸を織布の経路に沿って移動させる特定の製織停
    止状態では、前記センサヘッドを織布の織幅外に退避さ
    せる織機における織布検反方法。
  2. 【請求項2】前記欠点有りを検出したときには前記欠点
    有りを検出した直後に前記センサヘッドの移動を停止す
    る請求項1に記載の織機における織布検反方法。
  3. 【請求項3】前記特定の製織停止状態は、ワープビーム
    消費後の新たなワープビームの経糸と織布側とを繋ぎ、
    前記経糸と織布側との継ぎ目を前記センサヘッドの走査
    経路を通過させて織布巻き取り側へ移行するときの状態
    である請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の織
    機における織布検反方法。
  4. 【請求項4】織布の織り状態を反映する光を拾いながら
    移動するセンサヘッドを備え、前記光の受光量に応じた
    電気信号を出力する光電センサを用いて織布の欠点の有
    無を検出する織布検反装置において、 前記センサヘッドを往復走行させるための往復走行手段
    と、 前記センサヘッドを織布の織幅外の所定の退避位置に強
    制退避させるように前記往復走行手段の作動を制御する
    強制退避制御手段とを備えた織機における織布検反装
    置。
  5. 【請求項5】前記強制退避制御手段は、前記強制退避の
    遂行の是非を判断する判断手段と、 前記判断手段による前記強制退避の遂行の判断に基づい
    て前記退避位置へ前記センサヘッドを強制退避させるよ
    うに前記往復走行手段を動作させる駆動制御手段とを備
    えている請求項4に記載の織機における織布検反装置。
  6. 【請求項6】前記判断手段は、前記欠点有りを検出した
    とき以外の製織停止状態の発生時に前記強制退避を遂行
    する判断を行ない、前記欠点有りを検出したときにはこ
    の検出直後に前記センサヘッドの移動を停止する判断を
    行なう請求項5に記載の織機における織布検反装置。
JP15767998A 1998-06-05 1998-06-05 織機における織布検反方法及び装置 Pending JPH11350305A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15767998A JPH11350305A (ja) 1998-06-05 1998-06-05 織機における織布検反方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15767998A JPH11350305A (ja) 1998-06-05 1998-06-05 織機における織布検反方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11350305A true JPH11350305A (ja) 1999-12-21

Family

ID=15655026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15767998A Pending JPH11350305A (ja) 1998-06-05 1998-06-05 織機における織布検反方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11350305A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6421886B1 (ja) * 2018-02-01 2018-11-14 オムロン株式会社 情報処理装置、衣服分別システム、情報処理方法、及び制御プログラム
CN111994729A (zh) * 2020-08-24 2020-11-27 海宁市米奥服饰有限公司 一种具有破损检测功能的纺布收卷设备

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6421886B1 (ja) * 2018-02-01 2018-11-14 オムロン株式会社 情報処理装置、衣服分別システム、情報処理方法、及び制御プログラム
WO2019151177A1 (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 オムロン株式会社 情報処理装置、衣服分別システム、情報処理方法、及び制御プログラム
CN111994729A (zh) * 2020-08-24 2020-11-27 海宁市米奥服饰有限公司 一种具有破损检测功能的纺布收卷设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9909238B2 (en) Monitoring device for a weaving machine, weaving machine, and method for monitoring
JPS60231850A (ja) 布、特に織布を自動的に監視する方法と装置
WO1992022694A1 (en) Cloth inspecting device on loom
JPH11350305A (ja) 織機における織布検反方法及び装置
JPH08209501A (ja) 織機における経糸検査装置
JP3817914B2 (ja) 織機における織布検反装置
JPH11350307A (ja) 織機における織布検反装置
JP3820316B2 (ja) 織機における織布検反装置
JP2000017546A (ja) 織機における織布検反方法及び装置
JP2000034650A (ja) 織機における織布検反方法及び装置
JP4290243B2 (ja) 織機における織布検反装置
JP3477876B2 (ja) 織布検反装置
JP2000017545A (ja) 織機における織布検反方法及び装置
JP3161046B2 (ja) 検反装置
JP2676856B2 (ja) 織機における検反方法
JPH06116844A (ja) 検反装置
JP2000034651A (ja) 織機における織布検反装置
JPH06102198A (ja) 検反装置
JP3077386B2 (ja) 検反装置
JPH02160957A (ja) 織機における検反装置
JP2000017566A (ja) 織布検反装置
JPH06116845A (ja) 検反装置
JPH11323700A (ja) 織機における織布検反装置
JPH06108347A (ja) 検反装置
JPH06116846A (ja) 検反装置