JPH1134959A - 二輪車用後方荷重ステップ - Google Patents
二輪車用後方荷重ステップInfo
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- JPH1134959A JPH1134959A JP9224184A JP22418497A JPH1134959A JP H1134959 A JPH1134959 A JP H1134959A JP 9224184 A JP9224184 A JP 9224184A JP 22418497 A JP22418497 A JP 22418497A JP H1134959 A JPH1134959 A JP H1134959A
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- load
- rear wheel
- load step
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、ライダーによる踏みつけ操作により
後輪荷重を増大させ後輪の空転や横滑りを防止し、もっ
てその走行能力と走行安全性および走行経済性を向上さ
せるべく考案された二輪車用の荷重後方移動ステップで
ある。 【構成】「ライダーによる踏みつけ操作により後方荷重
ステップ5に発生した下方向への押しつけ力を後方荷重
ステップ用フレーム4・メインフレーム1・リヤサスペ
ンション・スイングアームを介して後輪軸に伝えること
により後輪タイヤの接地圧力を増大させる一連の作動機
構体系のうちのステップとその支持用フレーム」をもっ
て、本発明の構成とする。
後輪荷重を増大させ後輪の空転や横滑りを防止し、もっ
てその走行能力と走行安全性および走行経済性を向上さ
せるべく考案された二輪車用の荷重後方移動ステップで
ある。 【構成】「ライダーによる踏みつけ操作により後方荷重
ステップ5に発生した下方向への押しつけ力を後方荷重
ステップ用フレーム4・メインフレーム1・リヤサスペ
ンション・スイングアームを介して後輪軸に伝えること
により後輪タイヤの接地圧力を増大させる一連の作動機
構体系のうちのステップとその支持用フレーム」をもっ
て、本発明の構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二輪車の中でも主とし
て不整地走行用二輪車(オフロードバイク。以下、バイ
クと称する。)における後輪接地圧力したがってまた後
輪グリップ力をライダーのその足の踏み付け加減の強弱
の操作に従って自在に増減させ制御することにより、そ
の走行能力および走行安全性を高めかつその走行経費の
節減を果たすべく考案された二輪車用の後方荷重ステッ
プである。
て不整地走行用二輪車(オフロードバイク。以下、バイ
クと称する。)における後輪接地圧力したがってまた後
輪グリップ力をライダーのその足の踏み付け加減の強弱
の操作に従って自在に増減させ制御することにより、そ
の走行能力および走行安全性を高めかつその走行経費の
節減を果たすべく考案された二輪車用の後方荷重ステッ
プである。
【0002】
【従来の状況もしくは技術】従来のバイクにおいては、
操縦者としてのライダー(以下、ライダーと称する。)
用のステップは、クランクケース横の位置に左右1個ず
つしか設置されていなかった。 {注。二名乗車時における後部乗員用ステップ(タンデ
ムステップ)は50cc以上のバイクには通常的に設置
されているものであるが、このステップは「タンデムス
テップ」と名づけられているようにあくまで後部乗員
(タンデムライダー)の足置き用として設置されている
ものであり、その設置の上下位置・前後位置および耐荷
重強度のいずれにおいても操縦者としてのライダーが使
用することを前提として設置されているものではなく、
実際的にも操縦者としてのライダーがこれを使用するこ
とは乗車姿勢的に不可能もしくはきわめて困難である。
また、仮に操縦者としてのライダーがその変形的乗車姿
勢にもかかわらずこれを使用したとしてもライダーはそ
の走行能力・走行安全性・走行経済性等の点においてな
んらの利点も得られないものであり、その変形的乗車姿
勢ゆえにかえってその走行能力・走行安全性・走行経済
性等を低下させるものである。したがってこのステップ
(タンデムステップ)については、形状的に類似しては
いても「操縦者としてのライダーが使用することのない
ステップ」としてその機構および機能は本発明の趣旨外
となり、本発明考案の参考対象とはなりえない。} { なお、二名乗車を想定することのない競技専用バイ
ク(モトクロッサー・トライアラー等)においては当然
のこととしてタンデムステップは装着されてはおらず、
ステップはクランクケース横の位置に左右1個ずつしか
設置されていなかったが、本発明はこれらの競技専用バ
イクに対してもその装着を行ない従来ステップと共用す
ることによりその走行性能の向上を図るものである。} このため、従来のステップ(以下、従来ステップ2と称
する。)のみを使用しての走行やバイク操作において
は、その走行能力および走行安全性およびまたその走行
経済性の点において以下のような難点が生じていた。 1、急発進急加速を行なう場合においては、ライダーは
前輪の浮き上がりを押さえるために体を前のめりにさせ
る必要があった。ところがこの姿勢をとると、後輪の荷
重が減少し空転現象を引き起こすので加速力が鈍化した
り後輪に横滑りを発生させる結果となり、その走行能力
および走行安全性の低下を招いていた。 2、濡れた路面・砂利道・砂地・泥状地等の滑りやすい
路面を走行する場合においては、通常の乗車姿勢ではわ
ずかな加速減速や車体の傾きの変化でも後輪が容易に滑
りだすので、ライダーはバイクのこの不安定な挙動を防
ぐために腰を後方に引いて後輪荷重を増大させる方法を
行なっていた。ところが、この姿勢では体がハンドルか
ら遠ざかりペダル・レバー類に対する手足の位置関係や
操作角度も変化するのでしっかりした前輪操作や的確な
ギアチェンジ操作・ブレーキ操作ができず、とっさの場
合の危機回避操作を行ないにくい難があった。 3、急制動を行なう場合においては、慣性の法則から車
重とライダーの体重が前輪接地面に集中することにより
後輪は浮き気味となりその制動能力が失われるので、ラ
イダーはこの事態を防止するために腰を後方に引いて後
輪荷重を増大させる方法を行なっていた。ところが、こ
の姿勢では体がハンドルから遠ざかりペダル・レバー類
に対する手足の位置関係や操作角度も変化するので制動
時やその直後の加速時においてしっかりした前輪操作や
的確なギアチェンジ操作・ブレーキ操作ができず、安全
で安定した走行を行ないにくい難があった。 4、急コーナーを高速で抜ける場合においては(たとえ
ば左コーナーの場合)、その最適の走法として、ライダ
ーは車体を左に傾けつつ前輪の横滑りによる転倒を防止
するために体をシート前方に寄せ左足を地面につけかつ
地面を滑らせながらコーナリング操作を行なっていた。
ところが、この姿勢では後輪荷重が著しく軽減されるた
め、一般的には後輪を激しく空転させながら車体の方向
転換を行なうのが常であった。このため、車体制御が不
安定となることによって安全性が損なわれかつ大きなパ
ワーロスを生じ、コーナー脱出後も俊敏な加速が得られ
ない難があった。 5、急坂を登る場合においては、ライダーは車体の後傾
による前輪の浮き上がりを防ぐために上体をハンドルに
かぶせる姿勢になる必要があった。ところが、この姿勢
では後輪荷重が著しく減少するのでわずかな車体の傾き
やエンジン出力の変化によっても後輪が容易に空転や横
滑りを起こし車体のふらつきや転倒の結果をまねいてい
た。 6、急坂を下る場合においては、安全速度の維持と操縦
安定性の確保のためには前輪ブレーキよりもむしろ後輪
ブレーキを適宜かつ確実に効かす必要があるが、ライダ
ーが後輪荷重を増やすべく腰を後方に大きく引いた姿勢
をとってもなお車体の前傾による車重・体重の前輪に対
する集中したがってまた後輪荷重の減少は避けられず、
十分な後輪制動力が得られない難があった。 7、なお、1〜6の各状況時において後輪を空転させた
場合、 イ、パワーロスが生じ、エンジン回転に応じての十分な
前進力・加速力が得られずその走行能力を低下させ、か
つ、燃料の浪費となる。また、車体を少しでも傾けると
後輪が横滑りを始め操縦安定性が失われるので危険であ
る。 ロ、タイヤの摩耗を早め走行コストを上昇させる。 ハ、過度の空転はエンジンおよび駆動系の各機構を傷め
る。 等の難が生じるので、走行中は後輪を空転させる事態は
可能なかぎり避けるべきであることはいうまでもないこ
とである。
操縦者としてのライダー(以下、ライダーと称する。)
用のステップは、クランクケース横の位置に左右1個ず
つしか設置されていなかった。 {注。二名乗車時における後部乗員用ステップ(タンデ
ムステップ)は50cc以上のバイクには通常的に設置
されているものであるが、このステップは「タンデムス
テップ」と名づけられているようにあくまで後部乗員
(タンデムライダー)の足置き用として設置されている
ものであり、その設置の上下位置・前後位置および耐荷
重強度のいずれにおいても操縦者としてのライダーが使
用することを前提として設置されているものではなく、
実際的にも操縦者としてのライダーがこれを使用するこ
とは乗車姿勢的に不可能もしくはきわめて困難である。
また、仮に操縦者としてのライダーがその変形的乗車姿
勢にもかかわらずこれを使用したとしてもライダーはそ
の走行能力・走行安全性・走行経済性等の点においてな
んらの利点も得られないものであり、その変形的乗車姿
勢ゆえにかえってその走行能力・走行安全性・走行経済
性等を低下させるものである。したがってこのステップ
(タンデムステップ)については、形状的に類似しては
いても「操縦者としてのライダーが使用することのない
ステップ」としてその機構および機能は本発明の趣旨外
となり、本発明考案の参考対象とはなりえない。} { なお、二名乗車を想定することのない競技専用バイ
ク(モトクロッサー・トライアラー等)においては当然
のこととしてタンデムステップは装着されてはおらず、
ステップはクランクケース横の位置に左右1個ずつしか
設置されていなかったが、本発明はこれらの競技専用バ
イクに対してもその装着を行ない従来ステップと共用す
ることによりその走行性能の向上を図るものである。} このため、従来のステップ(以下、従来ステップ2と称
する。)のみを使用しての走行やバイク操作において
は、その走行能力および走行安全性およびまたその走行
経済性の点において以下のような難点が生じていた。 1、急発進急加速を行なう場合においては、ライダーは
前輪の浮き上がりを押さえるために体を前のめりにさせ
る必要があった。ところがこの姿勢をとると、後輪の荷
重が減少し空転現象を引き起こすので加速力が鈍化した
り後輪に横滑りを発生させる結果となり、その走行能力
および走行安全性の低下を招いていた。 2、濡れた路面・砂利道・砂地・泥状地等の滑りやすい
路面を走行する場合においては、通常の乗車姿勢ではわ
ずかな加速減速や車体の傾きの変化でも後輪が容易に滑
りだすので、ライダーはバイクのこの不安定な挙動を防
ぐために腰を後方に引いて後輪荷重を増大させる方法を
行なっていた。ところが、この姿勢では体がハンドルか
ら遠ざかりペダル・レバー類に対する手足の位置関係や
操作角度も変化するのでしっかりした前輪操作や的確な
ギアチェンジ操作・ブレーキ操作ができず、とっさの場
合の危機回避操作を行ないにくい難があった。 3、急制動を行なう場合においては、慣性の法則から車
重とライダーの体重が前輪接地面に集中することにより
後輪は浮き気味となりその制動能力が失われるので、ラ
イダーはこの事態を防止するために腰を後方に引いて後
輪荷重を増大させる方法を行なっていた。ところが、こ
の姿勢では体がハンドルから遠ざかりペダル・レバー類
に対する手足の位置関係や操作角度も変化するので制動
時やその直後の加速時においてしっかりした前輪操作や
的確なギアチェンジ操作・ブレーキ操作ができず、安全
で安定した走行を行ないにくい難があった。 4、急コーナーを高速で抜ける場合においては(たとえ
ば左コーナーの場合)、その最適の走法として、ライダ
ーは車体を左に傾けつつ前輪の横滑りによる転倒を防止
するために体をシート前方に寄せ左足を地面につけかつ
地面を滑らせながらコーナリング操作を行なっていた。
ところが、この姿勢では後輪荷重が著しく軽減されるた
め、一般的には後輪を激しく空転させながら車体の方向
転換を行なうのが常であった。このため、車体制御が不
安定となることによって安全性が損なわれかつ大きなパ
ワーロスを生じ、コーナー脱出後も俊敏な加速が得られ
ない難があった。 5、急坂を登る場合においては、ライダーは車体の後傾
による前輪の浮き上がりを防ぐために上体をハンドルに
かぶせる姿勢になる必要があった。ところが、この姿勢
では後輪荷重が著しく減少するのでわずかな車体の傾き
やエンジン出力の変化によっても後輪が容易に空転や横
滑りを起こし車体のふらつきや転倒の結果をまねいてい
た。 6、急坂を下る場合においては、安全速度の維持と操縦
安定性の確保のためには前輪ブレーキよりもむしろ後輪
ブレーキを適宜かつ確実に効かす必要があるが、ライダ
ーが後輪荷重を増やすべく腰を後方に大きく引いた姿勢
をとってもなお車体の前傾による車重・体重の前輪に対
する集中したがってまた後輪荷重の減少は避けられず、
十分な後輪制動力が得られない難があった。 7、なお、1〜6の各状況時において後輪を空転させた
場合、 イ、パワーロスが生じ、エンジン回転に応じての十分な
前進力・加速力が得られずその走行能力を低下させ、か
つ、燃料の浪費となる。また、車体を少しでも傾けると
後輪が横滑りを始め操縦安定性が失われるので危険であ
る。 ロ、タイヤの摩耗を早め走行コストを上昇させる。 ハ、過度の空転はエンジンおよび駆動系の各機構を傷め
る。 等の難が生じるので、走行中は後輪を空転させる事態は
可能なかぎり避けるべきであることはいうまでもないこ
とである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来ステッ
プ2のみを使用しての走行やバイク操作において生じる
プ2のみを使用しての走行やバイク操作において生じる
【0002】に示したような各種の難点を解消し、もっ
てバイクにおけるその走行能力および走行安全性を向上
させその走行経費の節減を図るべく考案されたものであ
る。
てバイクにおけるその走行能力および走行安全性を向上
させその走行経費の節減を図るべく考案されたものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明における作動機構
を図面に従って説明すると、本発明は以下の構成からな
るものである。 1、その前端をメインフレーム1に固着した後方荷重ス
テップ用フレーム4の後端に後方荷重ステップ5を設け
る。 2、後方荷重ステップ用フレーム4および後方荷重ステ
ップ5は、左右一対となるように設け、かつ後方荷重ス
テップ5の設置位置はおおむね従来ステップ2の後方3
0〜60cmで上方0〜10cm程度の位置とする。 3、ジャンプの着地時や崖から飛び降りた場合において
は、後方荷重ステップ5には体重の数倍もの荷重が掛か
ることもありうるので、また、転倒した際には側面より
強い衝撃が加わることもありうるので、後方荷重ステッ
プ用フレーム4はこれに耐えうる十分な強度を持つこと
が必要である。 4、もとより、後方荷重ステップ用フレーム4も後方荷
重ステップ5もバイクのいかなる挙動時においてもスイ
ングアームやチエーン・チエーンカバー・サイドスタン
ド等の周辺部材に接触することのないように設置するの
はいうまでもないことである。また、転倒時の折損防止
のために後方荷重ステップ5を可倒式とするのは公知の
技術である。
を図面に従って説明すると、本発明は以下の構成からな
るものである。 1、その前端をメインフレーム1に固着した後方荷重ス
テップ用フレーム4の後端に後方荷重ステップ5を設け
る。 2、後方荷重ステップ用フレーム4および後方荷重ステ
ップ5は、左右一対となるように設け、かつ後方荷重ス
テップ5の設置位置はおおむね従来ステップ2の後方3
0〜60cmで上方0〜10cm程度の位置とする。 3、ジャンプの着地時や崖から飛び降りた場合において
は、後方荷重ステップ5には体重の数倍もの荷重が掛か
ることもありうるので、また、転倒した際には側面より
強い衝撃が加わることもありうるので、後方荷重ステッ
プ用フレーム4はこれに耐えうる十分な強度を持つこと
が必要である。 4、もとより、後方荷重ステップ用フレーム4も後方荷
重ステップ5もバイクのいかなる挙動時においてもスイ
ングアームやチエーン・チエーンカバー・サイドスタン
ド等の周辺部材に接触することのないように設置するの
はいうまでもないことである。また、転倒時の折損防止
のために後方荷重ステップ5を可倒式とするのは公知の
技術である。
【0005】
【作用および使用方法】本発明における作用および使用
方法についてのべると、以下のとおりである。 1、ライダーが、 イ、急発進・急加速・急制動を行なう場合や急コーナー
を高速で抜ける場合。 ロ、濡れた路面・砂利道・砂地・泥状地等の滑りやすい
路面を走行する場合。 ハ、急坂を登る場合もしくは下る場合。 等々の場合において、後輪に十分な駆動力や制動力およ
び接地安定力を必要とする場合、 2、ライダーは、状況に応じての適当な乗車姿勢をとり
ながら左右いずれかの足もしくは両足で後方荷重ステッ
プ5を踏みつける。 3、ライダーの踏みつけ力(体重による荷重)は、後方
荷重ステップ用フレーム4・メインフレーム1・リヤサ
スペンション・スイングアームを介して後輪タイヤを地
面に押しつける力として伝わり後輪タイヤに従来ステッ
プ2を踏みつけている場合よりも強い接地圧力すなわち
また強いグリップ力を発生させる。 4、もとより、ライダーは、体重の前後移動による荷重
配分を行なうことにより従来ステップ2と後方荷重ステ
ップ5に対する踏みつけ力の強弱を加減することはみず
からの意思において自在に可能であるから、後輪タイヤ
における接地圧力すなわちまたグリップ力の強弱を制御
することも、みずからの意思どおりに自在に可能であ
る。したがってライダーは、その走行状況に応じて常に
最適の駆動力や制動力および接地安定力を得ることがで
きる。 5、2〜4における作用により、ライダーは、1におけ
るイ〜ハの各場合のいずれの場合においてもそれぞれに
その走行能力と走行安全性および走行経済性を最高度に
高めることができる。
方法についてのべると、以下のとおりである。 1、ライダーが、 イ、急発進・急加速・急制動を行なう場合や急コーナー
を高速で抜ける場合。 ロ、濡れた路面・砂利道・砂地・泥状地等の滑りやすい
路面を走行する場合。 ハ、急坂を登る場合もしくは下る場合。 等々の場合において、後輪に十分な駆動力や制動力およ
び接地安定力を必要とする場合、 2、ライダーは、状況に応じての適当な乗車姿勢をとり
ながら左右いずれかの足もしくは両足で後方荷重ステッ
プ5を踏みつける。 3、ライダーの踏みつけ力(体重による荷重)は、後方
荷重ステップ用フレーム4・メインフレーム1・リヤサ
スペンション・スイングアームを介して後輪タイヤを地
面に押しつける力として伝わり後輪タイヤに従来ステッ
プ2を踏みつけている場合よりも強い接地圧力すなわち
また強いグリップ力を発生させる。 4、もとより、ライダーは、体重の前後移動による荷重
配分を行なうことにより従来ステップ2と後方荷重ステ
ップ5に対する踏みつけ力の強弱を加減することはみず
からの意思において自在に可能であるから、後輪タイヤ
における接地圧力すなわちまたグリップ力の強弱を制御
することも、みずからの意思どおりに自在に可能であ
る。したがってライダーは、その走行状況に応じて常に
最適の駆動力や制動力および接地安定力を得ることがで
きる。 5、2〜4における作用により、ライダーは、1におけ
るイ〜ハの各場合のいずれの場合においてもそれぞれに
その走行能力と走行安全性および走行経済性を最高度に
高めることができる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例については、以下のとおりで
ある。ジャンプの着地時や崖から飛び降りた場合におい
ては、後方荷重ステップ5には体重の数倍もの荷重が掛
かることもありうるので、また、転倒した際には側面よ
り強い衝撃が加わることもありうるので、後方荷重ステ
ップ用フレーム4はこれに耐えうる十分な強度を持つこ
とが必要である。このため、 1、後方荷重ステップ用フレーム4は、頑丈な一本棒形
状とし、その前端をメインフレーム1に固着し後端に後
方荷重ステップ5を設置する。 2、図1のように、後方移動ステップ用フレーム4は、
メインフレーム1との固着点を二か所とし、この二か所
の固着点と後方荷重ステップ5の設置点をそれぞれ頂点
とする三角枠形状とする。 3、後方荷重ステップ用フレーム4は、その前下方の一
端をメインフレーム1に固着しまた前上方の一端をサブ
フレームに固着し、その後方の一端に後方荷重ステップ
5を設置した形状とする。
ある。ジャンプの着地時や崖から飛び降りた場合におい
ては、後方荷重ステップ5には体重の数倍もの荷重が掛
かることもありうるので、また、転倒した際には側面よ
り強い衝撃が加わることもありうるので、後方荷重ステ
ップ用フレーム4はこれに耐えうる十分な強度を持つこ
とが必要である。このため、 1、後方荷重ステップ用フレーム4は、頑丈な一本棒形
状とし、その前端をメインフレーム1に固着し後端に後
方荷重ステップ5を設置する。 2、図1のように、後方移動ステップ用フレーム4は、
メインフレーム1との固着点を二か所とし、この二か所
の固着点と後方荷重ステップ5の設置点をそれぞれ頂点
とする三角枠形状とする。 3、後方荷重ステップ用フレーム4は、その前下方の一
端をメインフレーム1に固着しまた前上方の一端をサブ
フレームに固着し、その後方の一端に後方荷重ステップ
5を設置した形状とする。
【0007】
【発明の効果】本発明の効果については、以下のとおり
である。 1、急発進急加速を行なう場合においては、ライダーは
前輪の浮き上がりを押さえるために体を前のめりにさせ
る必要があるが、この時ライダーが左右いずれかの足で
後方荷重ステップ5を踏みつけておくならば、体を前の
めりにさせても後輪荷重を減少させることがないので後
輪を空転させることもなくなり、十分な加速力と安定し
た直進性が得られる。 2、濡れた路面・砂利道・砂地・泥状地等の滑りやすい
路面を走行する場合においては、ライダーは、通常の乗
車姿勢かもしくは腰をやや後方に引いた姿勢のまま左右
いずれかの足で後方荷重ステップ5を踏みつけることに
より十分な後輪荷重が得られるので、加速減速の変化や
車体の傾きに伴う後輪の空転や横滑り等の危険な挙動の
発生を容易に防止することができる。また、この姿勢に
おいては体がハンドルから遠ざかることもなくペダル・
レバー類に対する手足の位置関係や操作角度も操作に最
適な状態を保てるので、しっかりした前輪操作や的確な
ギアチェンジ操作・ブレーキ操作を行なうことができ、
とっさの場合の危機回避操作も十分に行なえ安全な走行
を行なうことができる。 3、急制動を行なう場合においては、慣性の法則から車
重とライダーの体重は前輪接地面に集中することになる
が、この時ライダーが通常の乗車姿勢かもしくは腰をや
や後方に引いた姿勢のまま左足で(通常はブレーキペダ
ルは右側なので)後方荷重ステップ5を強く踏みつけて
おくならば、後輪は浮き気味とはならず制動に必要であ
る十分な後輪荷重が得られる。したがってまた後輪制動
能力が失われることはなく、安全かつ的確にバイクを減
速もしくは停止させることができる。また、この姿勢に
おいては体がハンドルから遠ざかることもなくペダル・
レバー類に対する手足の位置関係や操作角度も操作に最
適な状態を保てるので、制動時やその直後の加速時にお
いてしっかりした前輪操作や的確なギアチェンジ操作・
ブレーキ操作を行なうことができ、安全で安定した走行
を行なうことができる。 4、急コーナーを高速で抜ける場合においては、(たと
えば左コーナーの場合)、その最適の走法として、ライ
ダーは車体を左に傾けつつ前輪の横滑りによる転倒を防
止するために体をシート前方に寄せ左足を地面につけか
つ地面を滑らせながらコーナリング操作を行なうが、こ
の時ライダーが同時に右足で後方荷重ステップ5を強く
踏みつけるならば後輪荷重の減少したがってまた後輪グ
リップ力の減少を防ぐことができ、後輪を空転させるこ
となく車体の方向転換を行なうことが可能となる。すな
わちまた、安定した車体制御を行ないつつ安全にかつパ
ワーロスを生じることなくコーナリング操作を行なうこ
とができ、コーナー脱出後も俊敏な加速が得られる。 5、急坂を登る場合においては、ライダーは車体の後傾
による前輪の浮き上がりを防ぐために上体をハンドルに
かぶせる姿勢になる必要があるが、この時ライダーが左
右いずれかの足で後方荷重ステップ5を強く踏みつける
ならば大きな後輪荷重したがってまた強い後輪グリップ
力が得られるので後輪の空転や横滑りを防止することが
でき、多少の車体の傾きやエンジン出力の変化が生じて
も容易には車体のふらつきや転倒の結果に至らず、安全
で安定した登坂を行なうことができる。 6、急坂を下る場合においては、安全速度の維持と操縦
安定性の確保のためには前輪ブレーキよりもむしろ後輪
ブレーキを適宜かつ確実に効かす必要があるが、この時
ライダーが腰を後方に大きく引いた姿勢をとりつつ左足
で(通常はブレーキペダルは右側なので)後方荷重ステ
ップ5を強く踏みつけるならばライダーはほぼ自身の全
体重を後輪にかけることができるので十分な後輪荷重し
たがってまた十分な後輪制動力が得られ、安全で安定し
た下坂を行なうことができる。 7、その走行状況に応じてみずからの意思で自在に後方
荷重ステップ5に対する踏みつけ操作を行なうことによ
り、ライダーは1〜6のいずれの状況時においても自在
に後輪の空転を防止することができるので、バイクにお
けるその走行能力と走行安全性および走行経済性の向上
において以下の効果を得ることができる。 イ、パワーロスの発生を防止し、エンジン回転に応じて
の確実な前進力・加速力が得られるのでその走行能力を
向上させることができ、かつ、燃料の浪費を防止するこ
とができる。 ロ、車体が多少傾いても後輪の横滑りは発生しなくなる
ので安全でかつ安定した走行を行なうことができる。 ハ、タイヤのいたずらな摩耗を防ぎ走行コストを抑える
ことができる。 ニ、過度の空転によるエンジンおよび駆動系の各機構に
対する損耗を防止することができる。 8、1〜7における効果は、モトクロスレース・エンデ
ューロレースその他のオフロードでのスピード競技・ス
ピード競争において顕著に現われ、マシンにおける本発
明ステップの装着の有無はレース結果の優劣に決定的な
差をもたらすものである。
である。 1、急発進急加速を行なう場合においては、ライダーは
前輪の浮き上がりを押さえるために体を前のめりにさせ
る必要があるが、この時ライダーが左右いずれかの足で
後方荷重ステップ5を踏みつけておくならば、体を前の
めりにさせても後輪荷重を減少させることがないので後
輪を空転させることもなくなり、十分な加速力と安定し
た直進性が得られる。 2、濡れた路面・砂利道・砂地・泥状地等の滑りやすい
路面を走行する場合においては、ライダーは、通常の乗
車姿勢かもしくは腰をやや後方に引いた姿勢のまま左右
いずれかの足で後方荷重ステップ5を踏みつけることに
より十分な後輪荷重が得られるので、加速減速の変化や
車体の傾きに伴う後輪の空転や横滑り等の危険な挙動の
発生を容易に防止することができる。また、この姿勢に
おいては体がハンドルから遠ざかることもなくペダル・
レバー類に対する手足の位置関係や操作角度も操作に最
適な状態を保てるので、しっかりした前輪操作や的確な
ギアチェンジ操作・ブレーキ操作を行なうことができ、
とっさの場合の危機回避操作も十分に行なえ安全な走行
を行なうことができる。 3、急制動を行なう場合においては、慣性の法則から車
重とライダーの体重は前輪接地面に集中することになる
が、この時ライダーが通常の乗車姿勢かもしくは腰をや
や後方に引いた姿勢のまま左足で(通常はブレーキペダ
ルは右側なので)後方荷重ステップ5を強く踏みつけて
おくならば、後輪は浮き気味とはならず制動に必要であ
る十分な後輪荷重が得られる。したがってまた後輪制動
能力が失われることはなく、安全かつ的確にバイクを減
速もしくは停止させることができる。また、この姿勢に
おいては体がハンドルから遠ざかることもなくペダル・
レバー類に対する手足の位置関係や操作角度も操作に最
適な状態を保てるので、制動時やその直後の加速時にお
いてしっかりした前輪操作や的確なギアチェンジ操作・
ブレーキ操作を行なうことができ、安全で安定した走行
を行なうことができる。 4、急コーナーを高速で抜ける場合においては、(たと
えば左コーナーの場合)、その最適の走法として、ライ
ダーは車体を左に傾けつつ前輪の横滑りによる転倒を防
止するために体をシート前方に寄せ左足を地面につけか
つ地面を滑らせながらコーナリング操作を行なうが、こ
の時ライダーが同時に右足で後方荷重ステップ5を強く
踏みつけるならば後輪荷重の減少したがってまた後輪グ
リップ力の減少を防ぐことができ、後輪を空転させるこ
となく車体の方向転換を行なうことが可能となる。すな
わちまた、安定した車体制御を行ないつつ安全にかつパ
ワーロスを生じることなくコーナリング操作を行なうこ
とができ、コーナー脱出後も俊敏な加速が得られる。 5、急坂を登る場合においては、ライダーは車体の後傾
による前輪の浮き上がりを防ぐために上体をハンドルに
かぶせる姿勢になる必要があるが、この時ライダーが左
右いずれかの足で後方荷重ステップ5を強く踏みつける
ならば大きな後輪荷重したがってまた強い後輪グリップ
力が得られるので後輪の空転や横滑りを防止することが
でき、多少の車体の傾きやエンジン出力の変化が生じて
も容易には車体のふらつきや転倒の結果に至らず、安全
で安定した登坂を行なうことができる。 6、急坂を下る場合においては、安全速度の維持と操縦
安定性の確保のためには前輪ブレーキよりもむしろ後輪
ブレーキを適宜かつ確実に効かす必要があるが、この時
ライダーが腰を後方に大きく引いた姿勢をとりつつ左足
で(通常はブレーキペダルは右側なので)後方荷重ステ
ップ5を強く踏みつけるならばライダーはほぼ自身の全
体重を後輪にかけることができるので十分な後輪荷重し
たがってまた十分な後輪制動力が得られ、安全で安定し
た下坂を行なうことができる。 7、その走行状況に応じてみずからの意思で自在に後方
荷重ステップ5に対する踏みつけ操作を行なうことによ
り、ライダーは1〜6のいずれの状況時においても自在
に後輪の空転を防止することができるので、バイクにお
けるその走行能力と走行安全性および走行経済性の向上
において以下の効果を得ることができる。 イ、パワーロスの発生を防止し、エンジン回転に応じて
の確実な前進力・加速力が得られるのでその走行能力を
向上させることができ、かつ、燃料の浪費を防止するこ
とができる。 ロ、車体が多少傾いても後輪の横滑りは発生しなくなる
ので安全でかつ安定した走行を行なうことができる。 ハ、タイヤのいたずらな摩耗を防ぎ走行コストを抑える
ことができる。 ニ、過度の空転によるエンジンおよび駆動系の各機構に
対する損耗を防止することができる。 8、1〜7における効果は、モトクロスレース・エンデ
ューロレースその他のオフロードでのスピード競技・ス
ピード競争において顕著に現われ、マシンにおける本発
明ステップの装着の有無はレース結果の優劣に決定的な
差をもたらすものである。
【図1】 本発明の側面図。
【図2】 本発明の平面図。
1はメインフレーム。 2は従来ステップ。 3はステ
アリングヘッド。4は後方荷重ステップ用フレーム。
5は後方荷重ステップ。
アリングヘッド。4は後方荷重ステップ用フレーム。
5は後方荷重ステップ。
Claims (1)
- 【請求項1】 従来ステップ2より後方に設置し、ライ
ダーのその踏み付け操作により、ライダーの体重による
荷重位置を従来ステップ2を踏み付けている場合よりも
後方に移動させ、もって後輪タイヤの接地圧力を増大さ
せ、かつ、 その踏み付け加減の強弱すなわち荷重量の増減の操作に
より後輪タイヤの接地圧力の増減を制御することを特徴
とする二輪車用の後方荷重ステップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9224184A JPH1134959A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 二輪車用後方荷重ステップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9224184A JPH1134959A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 二輪車用後方荷重ステップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1134959A true JPH1134959A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16809850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9224184A Pending JPH1134959A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 二輪車用後方荷重ステップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1134959A (ja) |
-
1997
- 1997-07-15 JP JP9224184A patent/JPH1134959A/ja active Pending
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