JPH11349541A - アロサミゾリン誘導体の新規な中間体 - Google Patents

アロサミゾリン誘導体の新規な中間体

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JPH11349541A
JPH11349541A JP15879898A JP15879898A JPH11349541A JP H11349541 A JPH11349541 A JP H11349541A JP 15879898 A JP15879898 A JP 15879898A JP 15879898 A JP15879898 A JP 15879898A JP H11349541 A JPH11349541 A JP H11349541A
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compound
solvent
allosamizoline
group
reaction
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JP15879898A
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Inventor
Masao Shiosaki
正生 汐崎
Takanori Wakabayashi
敬規 若林
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新しいタイプの優れた殺菌剤、昆虫成長調節剤
又は殺虫剤として開発される可能性を有する配糖体・ア
ロサミジン誘導体の出発物質として重要なアロサミゾリ
ン誘導体(アロサミジンのアグリコン部分)の新規な製
造法のための新規な中間体を提供することである。 【解決手段】出発物質のアロサミゾリン(II)から新
規に誘導された2−チオン化合物(IV)をキー化合物
として、一般式(IX)、(XI)又は(XIII) 【化1】 (式中、R7 及びR8 は置換可C1 −C20アルキル、置
換可C7 −C11アラルキル基又は置換可C6 −C10アリ
ール基、R11は、C7 −C11アラルキル基、R12はシリ
ル基を示す。)で表されるアロサミゾリン誘導体の新規
な製造法のための新規中間体を提供することである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアロサミゾリン誘導
体の新規な合成中間体に関する。更に詳しくは、新しい
タイプの優れた殺菌剤、昆虫成長調節剤又は殺虫剤とし
て開発される可能性を有する配糖体・アロサミジン誘導
体を合成する際の出発物質として重要なアロサミゾリン
誘導体(アロサミジンのアグリコン部分の誘導体)の効
率的な製造のための新規な中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】特異な4H−シクロペントオキサゾール
構造を有するアロサミゾリン(II)は、ストレプトマイ
セス属に属する微生物の培養液から単離された殺虫活
性、殺ダニ活性及びキチナーゼ阻害活性を有することが
知られている配糖体・アロサミジンのアグリコンであ
り、アロサミジンの加水分解により得られている(特開
昭62−207294号及び特開平7−2807号)。
【0003】
【化6】 上述のような特異な構造を有するアロサミゾリンをアグ
リコンとして有するアロサミジン誘導体は、新しいタイ
プの優れた殺菌剤、昆虫成長調節剤又は殺虫剤になり得
る可能性を有しているため、開発のための誘導体の能率
的な展開を図る上で、出発物質としてのアロサミゾリン
又はその誘導体の効率のよい製造法の確立及びそれを可
能にする新規な中間体が求められるようになっている。
【0004】しかし、アロサミゾリン及びアロサミジン
は、それらの特異な化学構造が合成化学者の興味を誘
い、多くの製造法が報告されているが、それらの効率的
な製造のための新規な中間体の報告は殆ど見いだすこと
ができない。
【0005】本発明に近似した報告は、例えば、高橋ら
は保護化アロサミゾリンをヒドラジンで処理後、メチル
イソチオシアネートを反応させることにより得られたチ
オアミド体を環化し、アロサミゾリンより一個メチル基
が少ないデメチルアロサミゾリンを得ている(テトラヘ
ドロン・レターズ、第35巻24号4149頁〜415
2頁)。しかし、この方法では、最後の工程で硫黄を除
くために水銀化合物を用いているので環境上問題があり
適当な方法ではない。
【0006】また、ゲーリング(Goering)らは、トリ
メチルシリルエチルオキシメチルペンタジエンを出発物
質として用い、数工程の反応の後に得られるracem-5−
トリメチルシリルエチルオキシメチル−3−アミノ−
1、2、4−トリヒドロキシシクロペンタンにチオカル
ボニルジイミダゾールを反応させて環化し、racem-6−
ヒドロキシメチル−4、5−ジヒドロキシシクロペント
オキサゾリン−2−チオンを得、これにジメチルアミン
を反応させてracem-アロサミゾリンを得ている(テトラ
ヘドロン・レターズ、第35巻38号6997頁〜70
00頁)。しかし、この方法では、立体選択的な面で十
分満足の行く方法ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ダニシェフスキー(Da
nishefsky)らはアロサミジンの合成において、ジヒド
ロキシシクロペンテンを出発物質として用いるアロサミ
ゾリン誘導体の合成を行っている。この方法は、立体選
択的に考慮された合成法ではあるが工程が長く満足でき
る方法ではない。但し、その最終工程で、6−ベンジル
オキシアロサミゾリンから4、6−ジベンジルアロサミ
ゾリンを合成している。(ジャーナル・オブ・ザ・アメ
リカンケミカルソサエティー第113巻5863−58
64頁)。そこで、種々検討の上、本願発明者らは、こ
れらのダニシェフスキーらが合成した化合物がアロサミ
ゾリン誘導体の合成の最終合成化合物として最適化合物
であると判断し、6−ベンジルアロサミゾリンを含む6
位の水酸基を保護したアロサミゾリン誘導体並びに3、
6−ジベンジルアロサミゾリンを含む3位及び6位の水
酸基を保護したアロサミゾリン誘導体の効率的な製造の
ための新規な中間体を見いだすことにした。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意努力した結果、特開平7−280
7号に開示されているアロサミゾリン(II)を出発物質
とする6位保護化アロサミゾリン誘導体並びに3位及び
6位保護化アロサミゾリン誘導体の効率的な製造のため
の新規な中間体を見出し、本発明を完成した。
【0009】即ち、本発明は、 (1)アロサミゾリンをヒドラジン処理して得られる新
規な下記シクロペンタン化合物(I)を、
【0010】
【化7】 (2)チオカルボニル化剤で処理して環化し下記式で表
わされる新規な2−チオン化合物(IV)を得、
【0011】
【化8】 (3)これをキー化合物とした、ダニシェフスキーらに
よって得られた6−ベンジルアロサミゾリンを含む6位
水酸基が保護されたアロサミゾリン誘導体(XI)又は
(XIII)の効率的な製造のための新規中間体(X)又は
(XII)
【0012】
【化9】 (4)並びにダニシェフスキーらによって得られた3、
6−ジベンジルアロサミゾリンを含む3位及び6位水酸
基が保護されたアロサミゾリン誘導体(IX)の効率的な
製造のための新規中間体(V)、(VI)、(VII )又は
(VIII)を提供することである。
【0013】
【化10】 以下に詳細に説明する。
【0014】R1、R2、R3、R4 及びR5の定義におけ
る「水酸基とアミノ基の同時保護基」として用いられる
基は、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イ
ソブチリル、sec−ブチリル、ペンタノイル基のような
2−C5アルカノイル基;また、例えば、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニ
ル又はt−ブトキシカルボニル基のようなC2−C5アル
コキシカルボニル基であり、好適には、C2−C5アルカ
ノイル基であり、更に好適には、C2−C3アルカノイル
基であり、特に好適には、アセチル基である。
【0015】R6の定義における「水酸基の保護基」
は、シクロペンタン環上で隣接して存在する水酸基とヒ
ドロキメチル基の水酸基を同時に1個の保護化剤で保護
するような基であり、例えば、1、1、3、3−テトラ
メチルジシロキシル又は1、1、3、3−テトライソプ
ロピルジシロキシル基のような式:−SiR1314−O
−SiR1314−(式中、R13及びR14は同一又は異な
ってC1 −C4 アルキル基を示す)で表される基が挙げ
られ、特に好適には、1、1、3、3−テトライソプロ
ピルジシロキシル基である。
【0016】R7及びR8の定義における「アルキル基」
は、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、ペンチル、イソペンチル、neo−ペンチル、
ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、イソヘプチル、オ
クチル、イソオクチル、ノニル、イソノニル、デシル、
イソデシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テト
ラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシ
ル、オクタデシル、ノナデシル、イコサニルのような直
鎖又は分枝鎖のC1 −C20アルキル基を示し、好適に
は、C1 −C10アルキル基であり、更に好適には、C1
−C5 アルキル基であり、特に好適には、メチル基であ
る。
【0017】R7及びR8の定義における「アリール基」
は、例えば、フェニル、ナフチルのようなC6 −C10
リール基であり、好適には、フェニル基である。
【0018】R7及びR8の定義における「置換基を有し
てもよいC1−C20アルキル基、置換基を有してもよい
7−C11アラルキル基又は置換基を有してもよいC6
10アリール基」の置換基は、例えば、フッ素、塩素、
臭素のようなハロゲン原子;メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、ブトキシ基のようなC1−C4アルコキシ基;メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル基のよ
うなC1−C4アルキル基を示し、好適には、ハロゲン原
子であり、更に好適には、塩素原子である。
【0019】R7及びR8が窒素原子と結合して生成する
アミノ化合物、例えば、モノアルキルアミノ化合物、ジ
アルキル化合物、モノアラルキルアミノ化合物、ジアラ
ルキルアミノ化合物、モノアリールアミノ化合物又はジ
アリールアミノ化合物のうち、好適には、モノアルキル
アミノ化合物又はジアルキル化合物であるが、好適に
は、ジアルキル化合物である。
【0020】R9、R10及びR11の定義における「水酸
基の保護基」及び「イオウ原子と結合した基」は、例え
ば、ベンジル、p−メトキシベンジル、p−エトキシベ
ンジル、p−メチルベンジル、p−エチルベンジル、p
−クロロベンジル、p−ブロモベンジル、1−ナフチル
メチル基のような置換されていてもよいC7 −C11アラ
ルキル基を挙げることができるが、好適には、置換され
ていてもよいベンジル基であり、特に好適には、ベンジ
ル基である。
【0021】R12の定義における「水酸基の保護基」
は、例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ト
リイソプロピルシリル、トリブチルシリル、ジメチルte
rt−ブチルシリル基のようなトリC1−C4アルキルシリ
ル基;又はメチルジフェニルシリル、tert−ブチルジフ
ェニルシリル基のようなジC1−C4アルキルC6−C10
アリールシリル基を挙げることができるが、好適には、
ジC1−C4アルキルC6−C10アリールシリル基であ
り、特に好適には、tert−ブチルジフェニルシリル基で
ある。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の6−ベンジルアロサミゾ
リン及び3、6−ジベンジルアロサミゾリンを含む同位
置が保護化された誘導体及びその新規な製造法のための
新規な合成中間体は、特開平7−2807号公報に開示
されているアロサミゾリン(II)を出発物質として使用
し、以下に示すA法及びB法の2方法により製造するこ
とができる。
【0023】
【化11】
【0024】
【化12】
【0025】
【化13】 上記において、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7
8、R9、R10、R11及びR12は、前記と同意義を示
す。 (第A1工程)本工程は、アロサミゾリン(II)のC=
N結合を開裂させて分解し、分解生成物(I)を一旦、
誘導体(III)として単離する工程であり、不活性溶剤
中で開裂剤で処理後、塩基存在下、水酸基保護剤とアミ
ノ基保護化剤を反応させることにより達成される。使用
される溶剤としては、メタノール、エタノール、プロパ
ノールのようなアルコール類;ピリジンのようなピリジ
ン類が挙げられるが好適には、アルコール類であり、更
に好適には、エタノールである。
【0026】使用されるC=N結合開裂剤としては、ヒ
ドラジン類であり、好適には、ヒドラジン一水和物であ
る。
【0027】水酸基保護化剤及びアミノ基の同時保護化
剤としては、無水酢酸、無水安息香酸のような酸無水
物;アセチルクロリド、プロピオニルクロリド、ベンゾ
イルクロリドのようなアシルハライド;メトキシカルボ
ニルクロリド又はtert−ブトキシカルボニルクロリドの
ようなアルコキシカルボニルハライドがあげられるが、
好適には、酸無水物が挙げられ、特に好適には、無水酢
酸があげられる。
【0028】使用される触媒としては、ピリジン類であ
り、特に好適には、4−ジメチルアミノピリジンであ
る。
【0029】反応温度は、分解は通常40乃至150℃
であり、好適には60乃至80℃である。アセチル化は
通常0乃至100℃であり、好適には20乃至40℃で
ある。反応時間は化合物、試薬、反応温度等により変化
するが、通常1乃至100時間であり、好適には5乃至
24時間である。
【0030】反応終了後、たとえば、不溶物をろ去し、
溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、水と混和しない溶
剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチルなどで抽
出し、抽出液より溶剤を留去することによって得られる
ものを、通常、そのまま次の工程に用いる。所望によ
り、各種クロマトあるいは再結晶法により、単離精製す
ることもできる。 (第A2工程)本工程は、化合物(III)の加水分解に
より化合物(I)を製造する工程であり、酸性条件下で
攪拌することにより達成される。
【0031】使用される酸としては、例えば、硫酸、塩
酸、硝酸のような鉱酸;メタンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸、パラトルエンスルホン酸のようなスルホン酸
を挙げることができ、好適には、鉱酸であり特に好適に
は、塩酸である。
【0032】溶媒は水;水とメタノール、エタノール又
はジオキサンのような水溶性溶剤との混合物であり、好
適には水溶性溶剤との混合物であり、更に好適には、水
とメタノールとの混合物である。
【0033】濃度は0.1〜10規定の範囲で使用する
ことができるが、好適には、1規定である。
【0034】反応温度は、通常20乃至150℃であ
り、好適には50乃至100℃である。
【0035】反応時間は化合物、試薬、反応温度等によ
り変化するが、通常10分乃至100時間であり、好適
には1乃至10時間である。
【0036】反応終了後、反応混合物より不溶物をろ去
し、イオン交換樹脂クロマト法により、単離精製する。 (第A3工程)本工程は、化合物(I)を環化して化合
物(IV)を製造する工程であり、不活性溶剤中、チオカ
ルボニル化剤と反応させることにより達成される。
【0037】使用される溶剤としては、水;テトラヒド
ロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;ピリジンの
ようなピリジン類;及びこれらの溶媒の混合物が挙げら
れるが、好適には、水−エーテル類の混合物であり、更
に好適には、水−テトラヒドロフランの混合溶媒があげ
られる。使用される環化剤としては、チオホスゲン又は
1,1−チオカルボニルジイミダゾールのようなチオカ
ルボニル化剤が挙げられるが、好適には、1,1−チオ
カルボニルジイミダゾールである。
【0038】反応温度は、通常−20乃至50℃であ
り、好適には0乃至40℃である。
【0039】反応時間は化合物、試薬、反応温度等によ
り変化するが、通常10分乃至100時間であり、好適
には1乃至10時間である。
【0040】反応終了後、たとえば、不溶物をろ去し、
溶剤を留去することによって得られるものを、各種クロ
マトあるいは再結晶法により、単離精製する。 (第A4工程)本工程は、化合物(IV)の水酸基の保護
化を行なう工程であり、不活性溶剤中、触媒存在下、4
位水酸基及び6位ヒドロキシメチル基の水酸基を同時に
保護化可能な保護化剤と反応させることにより達成され
る。使用される溶剤としては、ピリジンのようなピリジ
ン類があげられる。使用される触媒としては、特に好適
には、4−ジメチルアミノピリジンが挙げられる。
【0041】4位水酸基及び6位ヒドロキシメチル基の
水酸基を同時に保護化可能な保護化剤としては、一般
式:X−Si−R1314−O−Si−R1314−X(式
中、Xは塩素、臭素又は沃素のようなハロゲン原子を示
し、R13及びR14は同一又は異なってC1−C4アルキル
基を示す)で表わされるシリルハライドが挙げられ、好
適には、1、3−ジクロロ−1、1、3、3−テトライ
ソプロピルジシロキサンである。
【0042】反応温度は、通常−20乃至50℃であ
り、好適には0乃至30℃である。反応時間は化合物、
試薬、反応温度等により変化するが、通常10分乃至1
00時間であり、好適には1乃至10時間である。
【0043】反応終了後、たとえば、不溶物をろ去し、
溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、水と混和しない溶
剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチル、クロロ
ホルム、塩化メチレンなどで抽出し、抽出液より溶剤を
留去することによって得られるものを、各種クロマトあ
るいは再結晶法により、単離精製する。 (第A5工程)本工程は、保護化した2−チオン化合物
(V)よりアロサミゾリン誘導体(VI)を製造する工程
であり、不活性溶剤中、種々のアミノ化合物を反応させ
ることにより達成される。
【0044】使用されるアミノ化合物としてはアンモニ
ア、メチルアミン、エチルアミン、イソプロピルアミ
ン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、
デシルアミン又はドデシルアミンのようなモノアルキル
アミン;ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジイソプロ
ピルアミン又はジブチルアミンのようなジアルキルアミ
ン;ベンジルアミン、4−クロロベンジルアミン、4−
メチルベンジルアミン、4−メトキシベンジルアミン、
4−エトキシベンジルアミン、フェネチルアミン又はナ
フチル−1−メチルアミンのようなアラルキルアミン;
ジベンジルアミンのようなジアラルキルアミン;アニリ
ン又はナフチルアミンのようなアリールアミン;ジフェ
ニルアミン又はジナフチルアミンのようなジアリールア
ミン等のアミン類が挙げられ、好適にはモノアルキルア
ミン又はジアルキルアミンが挙げられ、更に好適には、
メチルアミン又はジメチルアミンが挙げられる。
【0045】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解すれば特に限定はないが、
メタノール、エタノール、プロパノールのようなアルコ
ール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、エーテルの
ようなエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミドのようなアミド類;ベンゼン、トルエンのよ
うな芳香族炭化水素類;又は無溶媒があげられ、好適に
は、アルコール類であり、更に好適には、メタノールが
あげられる。
【0046】反応温度は、通常0乃至200℃であり、
好適には40乃至100℃である。
【0047】反応時間は化合物、試薬、反応温度等によ
り変化するが、通常10分乃至100時間であり、好適
には1乃至30時間である。
【0048】反応終了後、たとえば、不溶物をろ去し、
溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、水と混和しない溶
剤、たとえばクロロホルム、塩化メチレンなどで抽出
し、抽出液より溶剤を留去することによって得られるも
のを、各種クロマトあるいは再結晶法により、単離精製
する。 (第A6工程)本工程は、化合物(VI)より3位水酸基
を保護した化合物(VII )を製造する工程であり、不活
性溶剤中、金属塩存在下、アラルキル化剤を反応させる
ことにより達成される。
【0049】使用される溶剤としては、トルエン、ベン
ゼンのような芳香属炭化水素;塩化メチレン、クロロホ
ルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド
類が挙げられ、好適には芳香属炭化水素が挙げられ、更
に好適には、トルエンがあげられる。
【0050】使用されるアラルキル化剤としては、ベン
ジルブロミド、ベンジルクロリド、1−ナフチルメチル
クロリドのようなアラルキル化剤があげられ、好適に
は、ベンジル化剤であり、更に好適には、ベンジルブロ
ミドである。
【0051】使用される金属塩としては、酸化銀、硝酸
銀、過塩素酸銀、トリフルオロメタンスルホン酸銀、四
フッ化ホウ素酸銀ような銀塩があげられ、好適には、酸
化銀である。
【0052】反応温度は、通常0乃至200℃であり、
好適には40乃至150℃である。
【0053】反応時間は化合物、試薬、反応温度等によ
り変化するが、通常10分乃至100時間であり、好適
には1乃至10時間である。
【0054】反応終了後、たとえば、反応液に水を注
ぎ、水と混和しない溶剤、たとえばベンゼン、エ−テ
ル、酢酸エチル、クロロホルム、塩化メチレンなどで抽
出し、抽出液より溶剤を留去することによって得られる
ものを、各種クロマトあるいは再結晶法により、単離精
製することもできる。 (第A7工程)本工程は、化合物(VII )より4位水酸
基及び6位の水酸基が脱保護化された化合物(VIII)を
製造する工程であり、化合物(VII )を不活性溶剤中、
脱保護化剤で処理することにより達成される。
【0055】使用される溶剤としては、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジエチルエーテルのようなエーテル
類があげられ、好適には、テトラヒドロフランである。
【0056】反応温度は、通常−20乃至100℃であ
り、好適には0乃至40℃である。
【0057】脱保護化剤は、例えば、テトラブチルアン
モニウムフロライド;フッ化水素;フッ化水素・ピリジ
ン錯体のようなフッ化水素・有機塩基錯体が挙げられ、
好適には、テトラブチルアンモニウムフロライドであ
る。
【0058】反応時間は化合物、試薬、反応温度等によ
り変化するが、通常1分乃至100時間であり、好適に
は1乃至10時間である。
【0059】反応終了後、たとえば、不溶物をろ去し、
溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、水と混和しない溶
剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチル、クロロ
ホルム、塩化メチレンなどで抽出し、抽出液より溶剤を
留去することによって得られるものを、通常、そのまま
次の工程に用いる。所望により、各種クロマトあるいは
再結晶法により、単離精製することもできる。 (第A8工程)本工程は、化合物(VIII)より3、6−
水酸基保護化化合物(IX)を製造する工程であり、化合
物(VIII)を不活性溶剤中、添加物存在下に、保護化剤
と反応させることにより達成される。
【0060】使用される溶剤としては、トルエン、ベン
ゼンのような芳香属炭化水素;メタノール、エタノー
ル、プロパノールのようなアルコール;ジメチルホルム
アミド,ジメチルアセトアミドのようなアミド類があげ
られ、好適には、芳香属炭化水素;又はアミド類類であ
り、更に好適には、トルエンとジメチルホルムアミドで
あり、特に好適には、トルエンである。
【0061】使用される保護化剤としては、ベンジルブ
ロミド、ベンジルクロリドのようなC7−C11アラル
キル化剤があげられ、好適には、ベンジルブロミドがあ
げられる。
【0062】使用される添加剤としては、フッ化セシウ
ム、フッ化カリウム、テトラブチルアンモニウムブロミ
ド、テトラブチルアンモニウムヨージドがあげられ、好
適には、フッ化セシウムがあげられる。
【0063】反応温度は、通常−20乃至200℃であ
り、好適には0乃至150℃である。
【0064】反応時間は化合物、試薬、反応温度等によ
り変化するが、通常10分乃至200時間であり、好適
には1乃至100時間である。
【0065】反応終了後、たとえば、不溶物をろ去し、
溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、水と混和しない溶
剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチル、クロロ
ホルム、塩化メチレンなどで抽出し、抽出液より溶剤を
留去することによって得られるものを、通常、そのまま
次の工程に用いる。所望により、各種クロマトあるいは
再結晶法により、単離精製することもできる。 (第Ba1工程)本工程は、第A3工程で製造された2
−チオン化合物(IV)より2−S−、6−O−ジアラル
キル化合物(X)を製造する工程であり、不活性溶剤
中、塩基存在下に、アラルキル化剤を反応させることに
より達成される。
【0066】使用される溶剤としては、トルエン、ベン
ゼンのような芳香属炭化水素;テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジエチルエーテルのようなエーテル類;ジメ
チルホルムアミド,ジメチルアセトアミドのようなアミ
ド類があげられ、好適には、アミド類類であり、更に好
適には、ジメチルホルムアミドである。
【0067】使用される塩基は、水素化ナトリウム、水
素化カリウムのような水素化アルカリ金属;水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムのような水酸化アルカリ金属
塩;トリエチルアミン、トリイソプロピルアミン、トリ
ブチルアミンのようなトリアルキルアミン;ピリジンの
ようなピリジン類が挙げられるが好適には、水素化アル
カリ金属塩であり、更に好適には、水素化ナトリウムで
ある。
【0068】使用されるアラルキル化剤としては、ベン
ジルブロミド、ベンジルクロリド、1−ナフチルメチル
クロリドのようなアラルキルハライドがあげられ、好適
には、ベンジルハライドであり、更に好適には、ベンジ
ルブロミドがあげられる。
【0069】反応温度は、通常−10乃至100℃であ
り、好適には10乃至30℃である。
【0070】反応時間は化合物、試薬、反応温度等によ
り変化するが、通常10分乃至20時間であり、好適に
は1乃至10時間である。
【0071】反応終了後、たとえば、不溶物をろ去し、
溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、水と混和しない溶
剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチル、クロロ
ホルム、塩化メチレンなどで抽出し、抽出液より溶剤を
留去することによって得られるものを、通常、そのまま
次の工程に用いる。所望により、各種クロマトあるいは
再結晶法により、単離精製することもできる。 (第Ba2工程)本工程は、2−S−、6−O−ジアラ
ルキル化合物(X)より6−O−アラルキルアロサミゾ
リン誘導体(XI)を製造する工程であり、不活性溶剤
中、種々のアミノ化合物を反応させることにより達成さ
れる。
【0072】使用されるアミノ化合物は第A5工程で使
用したアミノ化合物と同じ化合物が挙げられ、好適なア
ミノ化合物も同一である。
【0073】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解すれば特に限定はないが、
メタノール、エタノール、プロパノールのようなアルコ
ール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、エーテルの
ようなエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミドのようなアミド類;ベンゼン、トルエンのよ
うな芳香族炭化水素類;又は無溶媒があげられ、好適に
は、アルコール類であり、更に好適には、メタノールが
あげられる。
【0074】反応温度は、通常0乃至200℃であり、
好適には40乃至100℃である。
【0075】反応時間は化合物、試薬、反応温度等によ
り変化するが、通常10分乃至100時間であり、好適
には1乃至30時間である。
【0076】反応終了後、たとえば、不溶物をろ去し、
溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、水と混和しない溶
剤、たとえばクロロホルム、塩化メチレンなどで抽出
し、抽出液より溶剤を留去することによって得られるも
のを、各種クロマトあるいは再結晶法により、単離精製
する。
【0077】反応終了後、たとえば、不溶物をろ去し、
溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、水と混和しない溶
剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチル、クロロ
ホルム、塩化メチレンなどで抽出し、抽出液より溶剤を
留去することによって得られるものを、通常、そのまま
次の工程に用いる。所望により、各種クロマトあるいは
再結晶法により、単離精製することもできる。 (第Bb1工程)本工程は、第A3工程で製造された2
−チオン化合物(IV)より6−O−シリル化合物(XII
)を製造する工程であり、不活性溶剤中、塩基存在下
に、シリル化剤を反応させることにより達成される。
【0078】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解すれば特に限定はないが、
塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水
素;ジメチルホルムアミド,ジメチルアセトアミドのよ
うなアミド類;アセトニトリルのようなニトリル類又は
ピリジンのようなピリジン類が挙げられ、好適には、ピ
リジン類であり、更に好適には、ピリジンである。
【0079】使用されるシリル化剤としては、tert−ブ
チルジフェニルクロロシラン、tert−ブチルジメチルク
ロロシラン、tert−ブチルジメチルシリルトリフラー
ト、トリイソプロピルクロロシラン、トリエチルクロロ
シラン又はトリメチルクロロシランが挙げられ、好適に
は、tert−ブチルジフェニルクロロシランである。
【0080】使用される塩基は、トリエチルアミン、ト
リイソプロピルアミン、トリブチルアミン又はエチルジ
イソプロピルアミンのようなトリアルキルアミン;ピリ
ジン又はルチジンのようなピリジン類;イミダゾールの
ようなイミダゾール類が挙げられるが好適には、ピリジ
ンであり、溶媒としても用いられる。
【0081】使用される触媒としては、4−ジメチルア
ミノピリジンのようなピリジン類であり、好適には、4
−ジメチルアミノピリジンである。
【0082】反応温度は、通常−20乃至50℃であ
り、好適には0乃至40℃である。
【0083】反応時間は化合物、試薬、反応温度等によ
り変化するが、通常10分乃至100時間であり、好適
には1乃至10時間である。
【0084】反応終了後、例えば、不溶物をろ去し、溶
剤を留去し、反応液を水に注ぎ、水と混和しない溶剤、
たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチル、クロロホル
ム、塩化メチレンなどで抽出し、抽出液より溶剤を留去
することによって得られるものを、通常、そのまま次の
工程に用いる。所望により、各種クロマトあるいは再結
晶法により、単離精製することもできる。 (第Bb2工程)本工程は、6−O−シリル−2−チオ
ン化合物(XII )より6−O−シリルアロサミゾリン誘
導体(XIII)を製造する工程であり、化合物(XII )に
不活性溶剤中、種々のアミノ化合物を反応させることに
より達成される。
【0085】使用されるアミノ化合物は第A5工程で使
用したアミノ化合物と同じ化合物が挙げられ、好適なア
ミノ化合物も同一である。
【0086】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解すれば特に限定はないが、
メタノール、エタノール、プロパノールのようなアルコ
ール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、エーテルの
ようなエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミドのようなアミド類;ベンゼン、トルエンのよ
うな芳香族炭化水素類;又は無溶媒があげられ、好適に
は、アルコール類であり、更に好適には、メタノールが
あげられる。
【0087】反応温度は、通常0乃至200℃であり、
好適には40乃至100℃である。
【0088】反応時間は化合物、試薬、反応温度等によ
り変化するが、通常10分乃至100時間であり、好適
には1乃至30時間である。
【0089】反応終了後、たとえば、不溶物をろ去し、
溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、水と混和しない溶
剤、たとえばクロロホルム、塩化メチレンなどで抽出
し、抽出液より溶剤を留去することによって得られるも
のを、各種クロマトあるいは再結晶法により、単離精製
する。 反応終了後、たとえば、不溶物をろ去し、溶剤
を留去し、反応液を水に注ぎ、水と混和しない溶剤、た
とえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチル、クロロホル
ム、塩化メチレンなどで抽出し、抽出液より溶剤を留去
することによって得られるものを、通常、そのまま次の
工程に用いる。所望により、各種クロマトあるいは再結
晶法により、単離精製することもできる。
【0090】以下に実施例をあげて本発明をさらに具体
的に説明する。
【0091】
【実施例】
【0092】
【実施例1】1R、2R、4S−トリアセトキシ−3S
−アセチルアミノ−5S−(アセトキシメチル)シクロ
ペンタン(III,R1=R2= R3= R4= R5=CH3CO) 天然(-)-アロサミゾリン(II) 20.5 mg (0.095 mmol)を
エタノール 0.5 mL に溶かし、ヒドラジン一水和物 0.2
5 mLを加えて80℃にて6時間攪拌した後、溶媒を減圧下
し、これにピリジン 2 mL と無水酢酸 1 mL を加え、室
温にて15時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、油状物質を得た。これ
をシリカゲルクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エチ
ル 5 / 1→酢酸エチル)し、Rf 0.5付近のものを集め、
これを再度クロマト(酢酸エチル、Rf 0.48 )し、無色
油状物質として(III )を16.4 mg (46%)得た。
【0093】1H NMR スペクトル(270 MHz, CDCl3 )
δ: 1.97 (3H, s), 2.06 (3H, s), 2.09 (3H, s), 2.1
3 (6H, s), 2.23-2.32 (1H, m), 4.23 (1H, dd, J = 1
1.2及び 4.6 Hz), 4.54 (1H, ddd, J = 11.2, 8.6 and
5.9 Hz), 4.95 (1H, d, J = 6.6 Hz), 5.10 (1H, dd, J
= 7.3 and 5.3 Hz), 5.45 (1H, dd, J = 11.2 and 7.3
Hz), 5.90 (1h, d, J = 8.6 Hz)
【0094】
【実施例2】3S−アミノ−5S−(ヒドロキシメチ
ル)シクロペンタン−1R、2R、4S−トリオール
(I) 実施例1のペンタアセテート体 (III) 12.7 mgを2N HCL
2.2 mL (20 eq) に溶かし、80℃にて一時間攪拌した。
水を減圧下留去し、レジン (CG-50 : NH4+ )を用いて
精製した。(はじめに水を樹脂の3倍容流し次いで0.5N
アンモニア水溶液で流した。)目的物を含むフラクショ
ン(Rf 0.36 (アセトニトリル/水/酢酸=13/5/
2))を凍結乾燥し、無色油状物質として(I)を6 mg
(定量的) 得た。
【0095】1H NMR スペクトル(270 MHz, D2O , WEFT
法) δ: 1.65-1.71 (1H, m), 2.73 (1H, dd, J = 9.8
及び6.4 Hz), 3.41 (1H, t, J = 7.8 Hz), 3.47 (1H, d
d, J =11.2 及び6.4 Hz), 3.56 (1H, dd, J = 11.2 及
び4.9 Hz), 3.62 (1H, dd, J =9.8及び 7.8 Hz), 3.75
(1H, dd, J = 6.4 及び3.9 Hz)
【0096】
【実施例3】(3aS、4R、5R、6S、6aS)−
4、5−ジヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)−ヘ
キサヒドロシクロペンタトオキサゾール−2−チオン
(IV) 実施例2のアミノサイクリトール塩酸塩化合物 (I) 20
4 mgにテトラヒドロフラン(以下、THF と略す)4 mLと
水 1 mL を加えて攪拌しつつ、氷冷下、1,1-チオカルボ
ニルジイミダゾール 276 mg (1.5 当量) を加えた。1
時間攪拌後、室温でさらに1時間攪拌した。溶媒を減圧
下留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:メタノール:酢酸=92:8:1)によ
り精製しトリオール化合物(IV)を125 mg(収率60%)
得た。 1H NMRスペクトル (400 MHz, D2O ) δ: 2.13 (1H,
m), 3.51 (1H, dd, J = 11.4 及び7.1 Hz), 3.57 (1H,
dd, J = 8.8及び 7.1 Hz), 3.68 (1H, dd, J = 11.4及
び 4.5 Hz), 3.83 (1H, dd, J = 7.1 及び4.9 Hz), 4.0
0 (1H, dd, J = 9.5及び 4.9 Hz) , 5.02 (1H, dd, J =
9.5及び 5.4 Hz) 13C NMR (100 MHz,D2O )δ:53.8, 61.9, 66.5, 76.8,
83.8, 88.2, 190.1 HRMSスペクトル(FAB) :C7H12O4NS計算値;206.0487,
実測値; 206.0490 IRスペクトルνmax (KBr) : 3465, 3240, 1557, 1532,
1158, 1053, 1003 cm- 1
【0097】
【実施例4】(3aS、3bS、9aR、10R、10
aS)−10−ヒドロキシ−6、6、8、8、−テトラ
イソプロピル−ヘキサヒドロ−3、5、7、9−テトラ
オキサ−1−アザ−6、8−ジシラ−シクロオクタ
[a]ペンタレン−2−チオン(V,R6=[-Si(i-C3H7)2)2
-O-Si(i-C3H7)2-]) 実施例3の化合物(IV)6.8mg と4−ジメチルアミノピ
リジン1.4 mgをピリジン0.5 mLに溶かし、窒素雰囲気
下、1、3−ジクロロ、1、1、3、3−テトライソプ
ロピルジシロキサン0.05 mL (5 当量)を加えた。0℃
で30分、室温で1時間攪拌後、溶媒を減圧下留去し、
残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:ヘキサン=25:75)により精製し目的物(V)
を125 mg(収率60%)得た。
【0098】1H NMR スペクトル(400 MHz, D2O ) δ:
2.13 (1H, m), 3.51 (1H, dd, J = 11.4 及び7.1 Hz),
3.57 (1H, dd, J = 8.8及び 7.1 Hz), 3.68 (1H, dd, J
= 11.4及び 4.5 Hz), 3.83 (1H, dd, J = 7.1 及び4.9
Hz), 4.00 (1H, dd, J = 9.5及び 4.9 Hz) , 5.02 (1
H, dd, J = 9.5及び 5.4 Hz) 13−C NMRスペクトル (100 MHz, D2O )δ: 53.8, 61.
9, 66.5, 76.8, 83.8, 88.2, 190.1 HRMSスペクトル (FAB): C7H12O4NS 計算値; 206.048
7 ,実測値; 206.0490 IRスペクトルνmax(KBr): 3465, 3240, 1557, 1532, 1
158, 1053, 1003 cm-1
【0099】
【実施例5】4、6−O−(1'、1'、3'、3'ーテト
ライソプロピル−ジシロキサン−1'、3'−ジイル)−
(−)−アロサミゾリン [VI,R6=-Si(i-C3H7)2-O-Si(i-
C3H7) 2− ,R7=R8=CH3 ] 実施例4の化合物(V) 8.9 mg にジメチルアミンメタ
ノール溶液2.0N)2 mLを加えて、窒素雰囲気下、加熱還
流した。30時間後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロ
ホルム:28%アンモニア水= 5 : 95 : 0 → 5 : 95 :
1 )により精製し、目的物(VI)を5.9 mg(収率65%)
得た。 1H NMRスペクトル (400 MHz, CDCl3) δ: 0.93-1.10
(28H, m) 1.81 (1H, m),2.89 (6H, s) , 3.79 (1H, dd,
J = 11.4 及び8.7 Hz), 3.91-4.01 (4H, m), 4.73 (1
H, t, J = 8.8 Hz) 13C NMR スペクトル(100 MHz, CDCl3) δ: 12.7, 13.
0, 13.3, 13.5, 17.1, 17.2, 17.3, 17.5, 37.7, 51.5,
57.9, 71.8, 72.5, 78.5, 83.1, 161.8 HRMSスペクトル (FAB): C21H43O5N2Si2,計算値; 45
9.2711,実測値 ;459.2713 IRスペクトルνmax (KBr): 2946, 2868, 1647, 1035
cm-1
【0100】
【実施例6】3−O−ベンジル−4、6−O−(1'、
1'、3'、3'ーテトライソプロピル−ジシロキサン−
1'、3'−ジイル)−(−)−アロサミゾリン(VII,R6
=-Si(i-C 3H7)2-O-Si(i-C3H7)2− R7=R8=CH3,R9=CH2C6H
5 実施例5の化合物(VI) 7.8 mg をトルエン 2 mL に溶
かし、ベンジルブロマイドを10当量、酸化銀を5当量
加えた。4時間、加熱還流したのちセライトろ過し、減
圧下溶媒を留去した。カラムクロマトグラフィー(メタ
ノール:クロロホルム= 2 : 98 )により精製し、目的
物(VII )を8.1 mg(収率87%)得た。1HNMRスペクト
ル (400 MHz, CDCl3)δ: 0.9-1.1 (28H, m) 1.84 (1
H, m), 2.90(6H, s) , 3.74 (1H, dd, J = 4.7及び 8.4
Hz), 3.91-3.97 (3H, m), 4.71 (1H, t, J = 8.8 Hz)
, 4.73 (1H, d, J = 12.1 Hz) , 4.89 (1H, d, J = 1
2.1 Hz), 7.21-7.42 (m, 5H) 13C NMR スペクトル(100 MHz, CDCl3) δ:12.6, 13.0,
13.3, 13.5, 17.1, 17.2, 17.4, 17.5, 37.7, 51.5, 5
7.9, 71.2, 71.6, 71.8, 78.4, 90.7, 127.1, 127.6, 1
28.0, 138.9, 161.7 HRMSスペクトル (FAB): C28H49O5N2Si2計算値; 549.3
180 実測値; 549.3172 IRスペクトルνmax (neat) :2946, 2868, 1656, 1036
cm-1
【0101】
【実施例7】3−O−ベンジル−(−)−アロサミゾリ
ン(VIII,R7=R8=CH3,R9=CH2C6H5 実施例6の化合物(VII ) 27.1 mgをテトラヒドロフラ
ン1mLに溶かし、1M −テトラブチルアンモニウムフロ
ライドテトラヒドロフラン溶液を0.25 mL 加えた。20
分後、減圧下溶媒を留去した。カラムクロマトグラフィ
ー(メタノール:クロロホルム:28%アンモニア水= 5
: 95 : 1 → 8 : 92 : 1 )により精製し、目的物(VII
I)を14.0 mg (収率93%)得た。 1H NMRスペクトル (400 MHz, CDCl3) δ: 2.21 (1H,
m), 2.90 (6H, s), 3.76-3.92 (4H, m) , 4.27 (1H, d
d, J = 3.7及び 8.6 Hz), 4.64 (1H, d, J = 11.6Hz) ,
4.72 (1H, dd, J = 5.2 及び8.5 Hz) , 4.82 (1H, d,
J = 11.6 Hz), 7.28-7.38 (m, 5H) 13C NMR スペクトル(100 MHz, CDCl3)δ: 37.7, 53.2,
62.5, 72.0, 73.0, 77.0, 82.7, 91.3, 127.7, 127.9,
128.4, 138.0, 162.0 HRMSスペクトル (FAB): C16H23O4N2 計算値; 307.165
8,実測値; 307.1678 IRスペクトルνmax (CHCl3): 2933, 1649 cm-1
【0102】
【実施例8】3、6−O−ジベンジル−(−)−アロサ
ミゾリン(IX,R7=R8=CH3,R9,R10=CH 2C6H5 実施例7の化合物(VIII) 8.3 mg 、ジブチルチンオキ
シド 1.5当量にトルエン 5 mL を加え、4時間加熱還流
した後、減圧下溶媒を留去した。フッ化セシウム2当
量、ジメチルホルムアミド 1 mL 、ベンジルブロミド5
当量を加えて、室温で終夜攪拌した。反応液をろ過後、
減圧下溶媒を留去した。カラムクロマトグラフィー(メ
タノール:クロロホルム:28%アンモニア水= 4 : 96
: 0.5 → 8: 92 : 1 )により精製し、目的物(IX)を
5.6 mg(収率52%)得ると同時に出発原料(VIII)を2.
5 mg(30%)回収した。 1H NMRスペクトル (400 MHz, CDCl3)δ: 2.28 (1H,
m), 2.91 (6H, s) , 3.63(1H, dd, J = 9.3 及び6.5 H
z) , 3.71 (1H, dd, J = 9.4 及び5.9 Hz) , 3.78(1H,
dd, J = 6.5 及び4.3 Hz) , 3.95 (1H, dd, J = 8.6 及
び6.6 Hz), 4.25(1H, dd, J = 4.3及び 8.7 Hz), 4.65-
4.70 (2H, m) , 4.81 (1H, d, J = 11.7Hz), 7.25-7.39
(m, 5H) 13C NMR スペクトル(100 MHz, CDCl3) δ: 37.7, 51.
2, 69.5, 71.9, 72.6, 73.3, 76.1, 82.3, 91.4, 127.
5, 127.6, 127.7, 127.9, 128.3, 128.4, 138.0,138.4,
161.9 HRMSスペクトル (FAB): C23H29O4N2 計算値; 397.212
7 ,実測値; 397.2137 IRスペクトルνmax (CHCl3): 2932,1649 cm-1
【0103】
【実施例9】(3aS、4R、5R、6S、6aS)−
6−[(ベンジロキシ)メチル]−2−(ベンジルチ
オ)−4、5−ジヒドロキシ−3a、5、6、6a−テ
トラヒドロ−4H−シクロペントオキサゾール(X,R11
=CH2C6H5 水素化ナトリウム(>55%) 5.2 mg (>2.1equiv.)にDMF 1
mLを加えて、室温で攪拌しつつ、トリオール化合物であ
る実施例3の化合物(IV) 11.9 mgをDMF 1mLに溶か
して加えた。30分後、ベンジルブロマイド 21.8 mgをDM
F 1 mLに溶かして加えて1時間攪拌した。水を加えてク
エンチしクロロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去し
た。残さをシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル
/ヘキサン 5 / 5→ 8 / 2)により精製しジベンジル体
(X)を7.8 mg(収率35%)得た。 1H NMR (400 MHz, CDCl3),δ: 2.18 (1H, m), 3.65 (1
H, dd, J = 9.4及び 5.2Hz), 3.70 (1H, dd, J = 9.4
及び4.5 Hz), 3.82-3.91 (2H, m), 4.21 (1H, dd, J =
9.3 及び4.7 Hz), 4.24 (2H, ABq), 4.53 (2H, s), 4.7
7 (1H, dd, J = 9.3及び 5.8 Hz), 7.2-7.4 (10H, m) 13C NMR (100 MHz, CDCl3), d 36.2, 50.7, 69.0, 73.
5, 75.9, 76.7, 83.4, 83.6, 127.66, 127.72, 128.0,
128.57, 128.63, 129.1, 136.2, 137.6, 165.7HRMS 計
算値; C21H24O4NS 386.1426,実測値; 386.1427 IR (CHCl3) 2928, 1596, 1145 cm-1
【0104】
【実施例10】6−O−ベンジル−(−)−アロサミゾ
リン(XI,R11=CH2C6H5,R7=R8=CH3 実施例9のジベンジル体(X) 4.5 mg にジメチルアミ
ンのメタノール溶液 (2.0 N) 2 mL を加えて、窒素雰囲
気下、加熱還流した。3時間後溶媒を減圧下留去し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロ
ロホルム:28%アンモニア水= 5 : 95 : 1 → 10 : 90
: 1)により精製し、目的物(XIa )を2.5 mg(収率70
%)得た。
【0105】
【実施例11】6−O−ベンジル−N−デメチル−
(−)−アロサミゾリン(XI,R11=CH2C6H5,R 7=H,R8=C
H3 ジベンジル体 2.5 mgにメチルアミンの40%メタノー
ル溶液 5 mL を加えて、窒素雰囲気下、加熱還流した。
40時間後溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(メタノール:クロロホルム:28%アン
モニア水= 10 :90 : 0.5→ 20 : 80 : 1)により精製
し、目的物(XI)を1.3 mg(収率69%)得た。 1H NMR (400 MHz, CDCl3),δ: 2.30 (1H, m), 2.82 (3
H, s) , 3.62-3.71 (2H,m) , 3.84 (1H, dd, J = 7.2
及び8.4 Hz) , 3.96 (1H, dd, J = 4.9 及び6.7Hz), 4.
11 (1H, dd, J = 4.6及び 8.9 Hz), 4.56 (s, 2H) , 4.
84 (1H, dd, J =5.5, 8.8 Hz), 7.27-7.37 (m, 5H) 13C NMR (100 MHz, CDCl3)δ: 29.1, 50.7, 68.7, 70.
8, 73.4, 76.2, 83.7, 127.7, 127.8, 128.5, 137.8, 1
61.6 HRMS (FAB) 計算値; C15H21O4N2 293.1501 実測値;
293.1512 IR (CHCl3) 3290, 2926, 1713, 1665, 1093, 996 cm-1
【0106】
【実施例12】(3aS、4R、5R、6S、6aS)
−4、5−ジヒドロキシ−6−[( tert −ブチルジフ
ェニルシロキシ)メチル]ヘキサヒドロシクロペントオ
キサゾール−2−チオン(XII,R12=t-C4H9(C6H5)2Si) 実施例2の化合物であるペンタアセテート(III) 716 mg
を2 規定塩酸 100 mL に溶かし、90℃にて二時間攪拌し
た後、水を減圧下留去した。これにTHF 6 mLと水2 mL
を加えて攪拌しつつ、氷冷下、1,1−チオカルボニル
ジイミダゾール 684 mg (2.0当量)を少しずつ加えた。3
0分攪拌後、室温でさらに30分攪拌した。溶媒を減圧下
留去し、ピリジンで共沸させた。得られた残さ(実施例
3の化合物)を精製することなくピリジン 10 mLを加え
て溶かし、tert- ブチルジフェニルシリルクロライド61
4 mg (1.2 当量) と4ージメチルアミノピリジン 47 mg
を加えて、室温で終夜攪拌した。減圧下溶媒を留去し、
残さに水を加えて酢酸エチルにて抽出し、1N- 塩酸、
水、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水、飽和食塩水で洗
浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を
留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:ヘキサン=7:3)により精製し(XII
)を529 mg(収率62%)得た。 1H NMR (400 MHz, CDCl3),δ 1.06 (9H, s) 2.39 (1H,
m), 3.83-3.90 (2H, m),3.99 (1H, m), 4.08-4.13 (2H,
m), 5.19 (1H, dd, J = 4.8 及び8.6 Hz), 7.39-7.46
(6H, m) , 7.61-7.64 (4H, m) 13C NMR (100 MHz, CDCl3 ),δ 19.2, 26.9, 52.1, 61.
5, 64.9, 76.7, 82.6, 85.1, 128.0, 13
0.2, 132.2, 135.5, 188.6 HRMS (FAB) 計算値; C23H30O4NSiS 444.1665 実測
値; 444.1672 IR (KBr) 3352, 2931, 2858, 1514, 1113, 703, 505 cm
-1
【0107】
【実施例13】6−O−( tert ーブチルジフェニルシ
リル)−(−)−アロサミゾリン(XIII,R7=R8=CH3,R12
=t-C4H9(C6H5)2Si) 実施例12の化合物 10.3 mgにジメチルアミンのメタノ
ール溶液 (2.0 N) 2 mLを加えて、窒素雰囲気下、加熱
還流した。20時間後溶媒を減圧下留去し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム:
28%アンモニア水= 5 : 95 : 0 → 5 : 95 : 0.5 )に
より精製し、目的物(XIII)を8.5 mg(収率81%)得
た。 1H NMR (400 MHz, CDCl3),δ: 1.06 (9H, s) 2.11 (1
H, m), 2.87 (6H, s), 3.78-3.92 (4H, m), 4.05 (1H,
dd, J = 5.3及び 9.3 Hz), 4.79 (1H, dd, J = 6.3 及
び 9.2 Hz), 7.35-7.45 (6H, m) , 7.65-7.67 (4H, m) 13C NMR (100 MHz, CDCl3),δ: 19.3, 26.9, 51.9, 6
2.4, 72.1, 74.4, 81.8,84.6, 127.7, 129.7, 133.3, 1
35.6, 162.0 HRMS (FAB) 計算値; C25H35O4N2Si 455.2366 実測
値; 455.2373 IR (KBr) 3311,2931,2858, 1647, 1113, 702, 504 cm-1
【0108】
【発明の効果】本願発明者等は、出発物質であるアロサ
ミゾリン(II)のヒドラジン処理で得たシクロペンタン
化合物(I)をチオカルボニル化剤で処理して得られる
環化した2−チオン化合物(IV)をキー化合物として用
いることによって、ダニシェフスキーらがアロサミジン
製造に用いた6−ベンジルアロサミゾリンを含む6−ア
ラルキル基保護−アロサミゾリン誘導体(XI)又は6−
シリル基保護−アロサミゾリン誘導体(XIII)並びに
3、6−ジベンジルアロサミゾリンを含む3、6−ジア
ラルキル基保護−アロサミゾリン誘導体(IX)の効率的
な製造のための新規な中間体を見出すことができた。上
記6−アラルキル基保護アロサミゾリン(XI)は、ダニ
シェフスキーらの報告に記載の方法を参照することによ
り容易に3、6−ジアラルキル基保護アロサミゾリン誘
導体(IX)に変換可能であり、それらは更にアロサミジ
ン誘導体へ変換可能である。
【0109】また、6−シリル基保護アロサミゾリン誘
導体(XIII)も、ダニシェフスキーらの報告に記載の方
法により下記式3、6−保護化アロサミゾリン誘導体
(XIV)
【0110】
【化14】 (式中、R7 、R8 及びR12は、前記と同意義を示し、
13はC7 −C11アラルキル基を示す)に変換可能であ
り、更にアロサミジン誘導体へ変換可能である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(I) 【化1】 で表されるシクロペンタン化合物。
  2. 【請求項2】下記一般式(IV) 【化2】 で表わされる2−チオン化合物。
  3. 【請求項3】下記一般式(V) 【化3】 (式中、R6は水酸基の保護基を示す。)で表わされる
    4位水酸基と6位ヒドロキシメチル基の水酸基が1個の
    水酸基の保護化剤で保護された2−チオン化合物。
  4. 【請求項4】下記一般式(X) 【化4】 (式中、R11は置換基を有してもよいC7 −C11アラル
    キル基を示す)で表されるO、S−ジアラルキル−2−
    チオール化合物。
  5. 【請求項5】下記一般式(XII ) 【化5】 (式中、R12はシリル基を示す)で表される化合物。
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