JPH11349338A - 石英ガラス部材の切削溝表面仕上げ方法及び自動溝加熱装置 - Google Patents

石英ガラス部材の切削溝表面仕上げ方法及び自動溝加熱装置

Info

Publication number
JPH11349338A
JPH11349338A JP10157928A JP15792898A JPH11349338A JP H11349338 A JPH11349338 A JP H11349338A JP 10157928 A JP10157928 A JP 10157928A JP 15792898 A JP15792898 A JP 15792898A JP H11349338 A JPH11349338 A JP H11349338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
burner
glass member
heating
quartz glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10157928A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4393601B2 (ja
Inventor
Hideki Watanabe
秀樹 渡邊
Koji Nakagawa
孝治 中川
Seiichi Suzuki
誠一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Quartz Corp
Original Assignee
Nippon Silica Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Silica Glass Co Ltd filed Critical Nippon Silica Glass Co Ltd
Priority to JP15792898A priority Critical patent/JP4393601B2/ja
Publication of JPH11349338A publication Critical patent/JPH11349338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4393601B2 publication Critical patent/JP4393601B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B23/00Re-forming shaped glass
    • C03B23/04Re-forming tubes or rods
    • C03B23/045Tools or apparatus specially adapted for re-forming tubes or rods in general, e.g. glass lathes, chucks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B23/00Re-forming shaped glass
    • C03B23/04Re-forming tubes or rods
    • C03B23/043Heating devices specially adapted for re-forming tubes or rods in general, e.g. burners
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B29/00Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins
    • C03B29/02Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a discontinuous way
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C23/00Other surface treatment of glass not in the form of fibres or filaments
    • C03C23/007Other surface treatment of glass not in the form of fibres or filaments by thermal treatment
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
    • Y02P40/57Improving the yield, e-g- reduction of reject rates

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピッチの細かい石英ガラス部材の切削溝を、
溝の形状を損なうことなく均一に加熱し、かつ、加熱に
よる石英ガラス部材の反りが発生しないようにする。 【解決手段】 石英ガラス部材1の溝壁面21にバーナ
ー3を5〜45度の角度にし、溝2の上方より加熱処理
し、溝山22が崩れるのを防止している。円柱状の部材
の溝2を処理する場合は、溝2のエッジ23から一定の
距離Lを保ってバーナー3をエッジに沿って移動させて
加熱処理する。溝底部から溝頂部に向かって移動する時
のバーナー3の移動速度が、溝頂部から反対側の底部に
向かう時の速度よりも小さい移動速度にして、熱を効率
的に使用し、均一に仕上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石英ガラス部材に
設けた切削溝の表面仕上げ方法及びその装置、さらに詳
しくは、半導体ウエーハの熱処理もしくはウエーハの洗
浄や移送時にウエーハを保持する石英ガラス製治具、た
とえばウエーハボートなどの支持部材の切削溝の表面仕
上げ方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程では、高純度の安
定した材料として石英ガラス製治具が用いられている。
半導体製造用として用いられる石英ガラス製治具のう
ち、ウエーハボートや石英ガラス製洗浄用治具は、ウエ
ーハを載置するための支持部材として用いられており、
この支持部としてウエーハ保持用の溝が設けられてい
る。
【0003】これらのウエーハ保持用の溝は、通常、ダ
イヤモンドホイール等のカッターで切削形成されるた
め、溝の表面状態は不透明な砂目状に粗面化されており
塵埃などが付着し易い状態である。また、溝表面が粗面
であるため、ウエーハ出し入れの際の接触によって削ら
れ、チッピングによるパーティクルが発生し、ウエーハ
を汚染してしまう。また、溝表面にマイクロクラックや
切削によるツールマークが残っていると、化学薬品によ
る洗浄の際にそれらの部分のエッチング速度が速くな
り、表面により深い凹凸が生じ、寿命を著しく短くす
る。
【0004】ウエーハボートなどでは、ウエーハが溝に
直接接触するため、純度が高い石英ガラスであることは
勿論、チッピングなどによるパーティクル発生を防止
し、熱処理、移送、洗浄の際に生じる塵埃を極力抑制し
て、半導体ウエーハの汚染を防止することが必要で、石
英ガラス部材の表面からもこうした塵埃が発生しないよ
うにすることが必要である。
【0005】塵埃の発生を抑制長期に渡って使用可能
な治具を提供することを目的として、特公昭62−89
33号公報では、結晶質石英焼結体からなる切削部分を
再溶融して所定の厚さの石英ガラス層を形成して、表面
を緻密且つ平滑化することが提案されている。また、特
開平3−209722号では、バーナーで加熱し定期的
にウエーハ保持部材を焼きなまして表面を滑らかにして
塵埃の発生を低減させることが提案されている。さら
に、特開平9−186223号公報では、切削支持部の
表面の開口縁が滑らかな曲面になるように、先端部が直
径略0.5mmのガスバーナーで加熱することが開示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
62−8933号公報の石英ガラス製治具においては、
治具中心部が結晶質石英の焼結体からなるため、結晶形
態がα相からβ相に変態する温度573℃を超える温度
で使用すると、急激な体積変化が生じ、治具が破損する
という問題があり、また切削部表面を所定の厚さにガラ
ス化するため、LPCVD処理後、フッ酸等を含む酸溶
液による数回の洗浄により表面のガラス層は除去され、
内部の結晶質石英焼結体が露出し、平滑面が実質上無く
なり、再度、表面処理する必要が生ずる。
【0007】 特開平3−209722号は、溝を含め
て保持部材全体をバーナーで焼きなますため、溝山の薄
いピッチ幅の小さいものの場合、火炎が強すぎると溝山
の形状が崩れてしまい、治具として使用できなくなる。
逆に、形状維持を優先して火炎を弱くすると、溝山上部
は焼くことができても溝下部や溝底部分を十分に焼け
ず、マイクロクラックを消滅させることができない。
【0008】また、近年においては、半導体生産性向上
のため1台のウエーハボートに大量のウエーハを搭載さ
せる必要性が生じている。このためウエーハボートに限
らず洗浄用のキャリアボートなど、石英ガラス部材のウ
エーハを保持する溝の間隔を短くして、搭載量を増すた
めに溝山の部分がほとんどない保持治具が使用されるよ
うになってきている。
【0009】しかしながら、特開平9−186223号
のように、部材の焼くべき箇所をそのままガスバーナー
で上方より焼く方法は、溝山の幅が3.5〜5mmとい
った通常の溝ピッチでは、バーナーの火炎噴出流をシャ
ープにしてバーナー先端の口径を絞ることによりある程
度の対応は可能になるが、溝山の幅が2.5mmや1m
m幅といった程度の山幅の狭い支持部材となると、溝の
山が潰れたり、溝形状の変形やピッチの変動が生じてウ
エーハの出し入れに支障を来たすこととなる。さらにま
た、支持部材自体も加熱により反りが生じてしまうとい
う欠点があった。
【0010】本発明は、ピッチの密な溝山の幅の小さな
石英ガラス部材においても、溝の形状を損なうことな
く、溝を均一に加熱し、加熱による石英ガラス部材の反
りが発生しないようにする石英ガラス部材の表面処理方
法及びその装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】石英ガラス部材の溝壁面
にバーナーを5〜45度の角度にし、溝上方より加熱処
理することにより溝壁面を充分焼くことができると共
に、溝の山部に火炎が直接当たることがないので溝の山
が崩れるのを防止している。また、円柱状もしくは角柱
状の支持部材の溝を処理する場合は、溝のエッジから一
定の距離を保ってバーナーをエッジに沿って移動させて
加熱処理する。また、溝底部から溝頂部に向かって移動
する時のバーナーの移動速度が、溝頂部から反対側の底
部に向かう時の速度よりも小さい移動速度にして、均一
に仕上げるようにする。複数の溝を連続して加熱する場
合は、溝の一壁面を加熱した後、バーナーを反転して溝
の他方の壁面を加熱し、次いで、バーナーを反転と共に
移動して隣の溝山の一壁面を加熱し、さらにバーナーを
反転して溝の他方の壁面を加熱し、順次バーナーの反転
と移動を重ねながら石英ガラス部材の複数の溝を繰り返
し加熱する。バーナーの先端口径は、溝幅の最大距離に
対して1/6〜1/2とするのが好ましい。
【0012】石英ガラス部材の加熱による反りを防止す
るため、石英ガラス部材の溝部とその背面にあたる部分
を加熱する。溝部と背面部は、溝部を加熱するバーナー
部を保護するため交互に加熱する。そして、石英ガラス
部材の溝部背面は均一に加熱するため、ノズルを直線状
に並べたラインバーナーで加熱する。背面部の加熱は、
1つのラインバーナーで加熱する代わりに、背面部の左
右方向より複数のバーナーで加熱しても差し支えない。
【0013】また、石英ガラス部材を支持、反転させる
ワーク支持・回転手段と、溝加熱用バーナーと石英ガラ
ス部材の底面加熱用バーナーを有し、これらのバーナー
を支持、反転、移動制御させるバーナー支持・回転・移
動制御手段と、バーナーへのガスの供給を一定にするガ
ス流量制御手段とを備えた石英ガラス部材の溝表面仕上
装置を用いれば、精度、再現性良く支持部材を表面処理
することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】バーナー3は、酸素・可燃性ガス
混合バーナーで、内部混合型、外部混合型いずれの形式
のものであっても良いが、火炎に不純物が混入したりす
ると、石英ガラス部材1に影響があるので、クリーンで
制御のし易い酸水素ガスによる内部混合型のバーナーが
好ましい。また狭い溝を焼くので細径で注射針のような
ノズルが好ましく、その先端口径は0.5〜2mm程度
が実用的である。溝に対する火炎角度(θ)は、5〜4
5度とする。5度未満では単に上から加熱する従来の方
法と同じように溝壁面21ばかりでなく溝全体に火炎が
かかり溝形状を維持しながら十分に加熱することが難し
くなる。また、45度を超えると、溝壁面エッジ23に
そそがれた火炎が溝壁面下方から底部へ向かう火炎流と
共に壁面上部の方へ逃げる火炎が増加し、溝の山部分が
だれて形状維持が困難になるため好ましくない。また、
図1に示したように、5〜45度の角度で火炎を溝壁面
21へ照射することにより、火炎が溝底部へ反射流とし
て伝わり、溝底部24を充分焼くと共に、次に加熱する
部分である溝の他方の壁面25まで輻射熱として伝わり
他方壁面25の本加熱前の予熱効果も合わせ持つ。
【0015】図3に示すように溝焼きを溝底部aから開
始し、エッジの溝底部aから溝頂部bに向かって移動す
る時のバーナーの移動速度は、溝頂部bから反対側の底
部cに向かう時の速度よりも小さい移動速度とすれば、
均一に仕上げることができる。
【0016】ガスバーナー3の先端位置は、溝のエッジ
23より2〜20mmの範囲内で一定の距離Lを保ちな
がら均一な加熱をおこなう。2mm未満では輻射熱が強
すぎ、20mmを超えると照射範囲が広くなり不必要な
部分への影響が大きくなるため安定した加熱をおこなう
には2〜20mmが好ましく、4〜12mmとするのが
さらに望ましい。
【0017】複数の溝が設けられた石英ガラス部材の加
熱は、ガスバーナーを溝の一壁面21に対して所定の角
度に設定して加熱し、次にガスバーナーの支持軸を回転
して反転し、溝の他方の壁面25を同様の角度、距離で
加熱する。次いでガスバーナーを反転と共に移動し、隣
の溝の一壁面26を加熱し、さらにバーナーを反転して
溝の他方の壁面27を加熱し、順次バーナーの反転と移
動を重ねながら石英ガラス部材全体の溝を加熱する。な
お、一壁面の溝底部aから溝頂部bに向かって移動する時
のバーナーの移動速度は、他方の壁面の溝底部a’から
溝頂部b’に向かう時の速度よりも小さくすると熱を効
率的に使用でき、均一に仕上げることができる。
【0018】ガスバーナーの先端口径は、溝幅の最大距
離Dに対して1/6〜1/2とすることが好ましい。こ
れにより溝全体を焼くことなく、溝壁面を片方ずつ加熱
し、溝底面24を火炎で直接加熱しなくても、溝壁面か
らの火炎反射により、十分に溝を焼くことができる。
【0019】また、溝の加熱と共に、溝部の背面となる
石英ガラス部材底面4を別のバーナーで加熱することに
より反りの発生を抑制できる。これは上部となる溝部を
従来のようにそのまま上方より加熱するだけでは、溝部
の背面側となる底面4に火炎が当たらず熱膨張差等によ
り反りが生じたが、上部、下部を相互に加熱することで
反りを防止する。また、部材の上下を同時に上下双方か
ら加熱すると上部の溝焼きバーナーを損傷しかねないの
で、この場合は、上部、下部をバランス良く周期的に交
互に加熱する。また、底面側から加熱できない場合は、
底面4を左右両側より複数のバーナーで加熱しても差し
支えない。ただし左又は右方向のいずれか片面のみから
加熱すると反対側に反るためこの場合は左右両側から加
熱することにより反りのない支持部材を得ることができ
る。
【0020】溝壁面21を加熱するガスバーナーは、狭
い溝を焼くので細径で注射針のようなノズルに限定され
るが、溝以外の部位を焼くバーナー、特に、支持部材溝
部の背面となる底面4を加熱する時は、ノズルを直線状
に並べたラインバーナー9を用い、一定距離から等量の
ガス炎で全体を均一に加熱する。
【0021】溝ピッチが1mm未満の場合、本発明の方
法を手作業で長時間、同一条件を維持するのには限界が
ある。このため、溝を自動的に加熱する自動溝加熱装置
を使用する。自動溝加熱装置を図6に基づいて説明す
る。図に示すように、2段に形成された基台5の上段5
1に間隔をおいて回転ヘッド53、54が設けてある。
回転ヘッド53、54は、ガイドレール55を移動する
ことができ、それらの間隔をワーク1(石英ガラス部
材)の長さに応じて変更することができ、ワークである
石英ガラス部材を支持する保持部71、72が設けてあ
る。基台5の下段52にはガイドレール56が設けてあ
り、ガイドレール56上を移動台57がY方向に移動す
る。移動台57にはロボット6が搭載され、このロボッ
ト6は、アーム61がX方向に、及びアーム62がZ方
向に伸縮し、さらにアーム61は矢印Bに示すように回
転することができる。
【0022】アーム61の先端にバーナー取付部8が設
けてあり、溝加熱用の第1バーナー31と溝底面を加熱
する第2バーナー32が取り付けてあり、取付部8は、
矢印Tで示すように回転可能である。従って、バーナー
31、32は、X、Y、Zの3軸方向の移動に加えてX
方向を軸とする回転(B方向)とZ方向を軸とする回転
(T方向)が可能である。また、バーナー31、32へ
のガスの供給を一定にするガス流量制御手段が装備され
ている。
【0023】自動溝加熱装置を使用した溝焼きを説明す
る。まず、回転ヘッド53、54の間隔を調整し、保持
部71、72でワーク1を保持する。予め、移動制御手
段に溝のピッチ及び溝幅などを入力しておく。ロボット
6が設定値に従って移動し、第1バーナー31の溝壁に
対する角度、溝のエッジまでの距離を設定した値となる
ようにする。入力した設定速度でロボット及び第1バー
ナー31を所定の位置に移動して、溝を加熱する。
【0024】1つの溝壁の加熱が終了すると、アーム6
1が回転して対向する溝壁に対してもバーナーが所定の
角度になるようにし、溝を加熱する。ロボットは次の溝
に移動して加熱動作を同様におこなう。この工程を繰り
返し全溝の加熱を終了する。ある程度の数の溝を加熱し
たら、バーナー取付部8をT方向に回転して第2バーナ
ー32がワークに対向するようにし、回転ヘッド53、
54を回転させて溝底面を上側にして移動台57を往復
運動させて溝底面を加熱し、ワークを上下面で均等に加
熱して反るのを防止する。
【0025】又は、ワークはそのままの状態としてロボ
ット6のアーム62を縮めてアーム61を180℃回転
(B方向)して第2バーナー32をワークの下側に入り
込ませて同様に溝底面を加熱する。この自動溝加熱装置
を使用することで、溝山幅0.5mmのものであっても
溝形状を損なったり焼きムラや反りを生じることなし
に、精度、再現性良く溝焼きをおこなうことができる。
【0026】
【実施例】実施例1 20mmφ×800mmの石英ガラス丸棒部材を用い
て、ダイヤモンドホイールで溝ピッチ5.6mm、溝幅
3.6mm、溝の山幅2mmの溝を120個形成した。
先端の口径が1.5mmである内部混合型の酸水素炎ガ
スバーナーを用いて、ガスバーナーの先端位置を第一の
溝の一壁面21に対して15度とし、溝壁面エッジ23
の位置より7mmの距離を保ち、酸水素炎ガスバーナー
を溝底部aから溝壁頂部bに移動させながら溝壁面を加熱
した。ガスの流量は、水素ガスが3〜6リットル/分、
酸素ガスは1〜4リットル/分が好ましく、この実施例
では、水素ガス3.5リットル/分、酸素ガス1.8リ
ットル/分で加熱した。
【0027】次にガスバーナーを上部へ引き上げて反転
し溝の他方の壁面25に対し15度となるようにし、溝
の他方の壁面25も同様の条件で溝焼きをおこなった。
なお、ガスバーナー移動速度はエッジ溝底部aから溝頂
部bまでは1.5mm/秒とした。頂部bから底部cまで
は2.0mm/秒とした。また、溝の他方の壁面25
は、溝底部a’から溝頂部b’ 2.2mm/秒、頂部
b’から底部c’までは2.6mm/秒とした。この操作
を複数の溝に対して繰り返した。溝壁面の加熱を溝数が
20個となったところで中断して、支持部材の第1溝か
ら第20溝の背面部を底面4側から酸水素火炎によりラ
インバーナーで加熱した。この作業を120溝に至るま
で順次繰り返し溝焼きを完了した。
【0028】実施例2 12mm角×800mmの石英ガラス角棒部材を用い
て、ダイヤモンドホイールにより溝ピッチ3.6mm、
溝幅2.8mm、溝の山幅0.8mmを有する溝を18
0個形成した。先端の口径が0.9mmである内部混合
型の酸水素炎ガスバーナーを用い、ガスバーナーの先端
位置を第一の溝の溝一壁面に対して10度とし、溝壁面
のエッジから5.5mmの距離を保ち、ガスバーナーを
溝壁面エッジに沿って移動させて火炎で加熱した。以
下、実施例1に準じて支持部材を加熱したが、溝底面の
加熱は、30溝毎にラインバーナーで往復直線動作でお
こない、180溝に至るまで繰り返して、溝焼きを完了
した。
【0029】実施例1、2とも溝山の崩れなど溝形状に
変化はなく、溝のあらゆる場所に焼けムラは認められな
かった。また、支持部材の反りも発生しておらず、溝ピ
ッチについても加熱の前後で変化なく、累積で±0.1
mmという高精度の溝ピッチにも充分耐えられる結果と
なっていた。
【0030】
【発明の効果】従来のように角度を設けずにそのままピ
ッチの狭い溝を加熱すると、溝山が変形したり支持部材
が反ってしまい高精度を要求される溝ピッチに狂いが生
ずる問題があったが、照射面に対して角度をつけ、バー
ナーと照射面の距離を一定にし、溝の背面部を溝部と分
割して相互に順次加熱していくことにより、反りを防止
することができる。そして、溝のピッチの小さいウエー
ハボートにおいても、溝の形状を損なうことなく、溝を
均一に加熱でき、石英ガラス製品の反りの発生もなく、
高精度の溝ピッチを保持したまま表面処理を行え、半導
体熱処理用治具としてパーティクル発生のない、また洗
浄用治具として発塵がなく洗浄薬品との表面反応を低減
して製品の長寿命化を可能にした石英ガラス部材の表面
処理方法及びその装置を提供するこができる。さらに溝
底部から溝頂部に向かって移動する時のバーナーの移動
速度が、溝頂部から反対側の底部に向かう時の速度より
も小さい移動速度にすることにより、熱を効率的に使用
し、均一に仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】溝を有する石英ガラス部材の加熱方法の概念図
【図2】加熱工程説明図
【図3】バーナーの軌跡説明図
【図4】ウエーハボートの斜視図
【図5】ウエーハボートの支持部材の斜視図
【図6】自動溝加熱装置の斜視図
【符号の説明】
1石英ガラス部材 2:溝 21:溝壁面 22:溝山 23:エッジ 24:溝底部 25:溝の他方の壁面 26:隣の溝の溝壁面 27:隣の溝の他方の壁面 3:バーナー 4:底面 9:ラインバーナー

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英ガラス部材の溝壁面にバーナーを5
    〜45度の角度にし、溝上方より加熱処理する石英ガラ
    ス部材の切削溝表面仕上げ方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、石英ガラス部材がウ
    エーハボートなどの支持部材であり、溝のエッジから一
    定の距離を保ちながらバーナーをエッジに沿って移動し
    て加熱処理する石英ガラス部材の切削溝表面仕上げ方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、支持部材が円柱もし
    くは角柱であり、エッジの加熱は、バーナーを溝底部か
    ら溝頂部、さらに反対側エッジの溝底部に向かって移動
    させる石英ガラス部材の切削溝表面仕上げ方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、溝底部から溝頂部に
    向かって移動する時のバーナーの移動速度が、溝頂部か
    ら反対側の底部に向かう時の速度よりも小さい移動速度
    である石英ガラス部材の切削溝表面仕上げ方法。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかにおいて、溝の
    一壁面を加熱した後、溝の他方の壁面を5〜45度の火
    炎角度で加熱し、順次複数の溝を繰り返し加熱する石英
    ガラス部材の切削溝表面仕上げ方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、一壁面の溝底部から
    溝頂部に向かって移動する時のバーナーの移動速度が、
    他方の壁面の溝底部から溝頂部に向かう時の速度よりも
    小さい移動速度である石英ガラス部材の切削溝表面仕上
    げ方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、バー
    ナー先端位置と溝エッジとの距離が2〜20mmである
    石英ガラス部材の切削溝表面仕上げ方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかにおいて、ガス
    バーナーの先端口径が、溝幅の最大距離に対して1/6
    〜1/2である石英ガラス部材の切削溝表面仕上げ方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかにおいて、石英
    ガラス部材の溝部とその背面にあたる部分とを加熱する
    石英ガラス部材の切削溝表面仕上げ方法。
  10. 【請求項10】 請求項8において、溝部の背面にあた
    る部分を一定間隔でノズルを直線状に並べたラインバー
    ナーで加熱する石英ガラス部材の切削溝表面仕上げ方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項9〜10のいずれかにおいて、
    溝部と溝部の背面部を交互に加熱する石英ガラス部材の
    切削溝表面仕上げ方法。
  12. 【請求項12】 基台上に間隔をおいて設けた回転ヘッ
    ド、3軸方向に移動可能で、かつ回転可能な溝加熱用バ
    ーナー、及び、回転ヘッドと溝加熱用バーナーの移動制
    御装置を備えた自動溝加熱装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、溝部背面加熱用
    バーナーを備えた自動溝加熱装置。
  14. 【請求項14】 請求項12〜13のいずれかにおい
    て、バーナーへのガス供給量制御手段を備えた自動溝加
    熱装置。
JP15792898A 1998-06-05 1998-06-05 石英ガラス部材の切削溝表面仕上げ方法及び自動溝加熱装置 Expired - Lifetime JP4393601B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15792898A JP4393601B2 (ja) 1998-06-05 1998-06-05 石英ガラス部材の切削溝表面仕上げ方法及び自動溝加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15792898A JP4393601B2 (ja) 1998-06-05 1998-06-05 石英ガラス部材の切削溝表面仕上げ方法及び自動溝加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11349338A true JPH11349338A (ja) 1999-12-21
JP4393601B2 JP4393601B2 (ja) 2010-01-06

Family

ID=15660545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15792898A Expired - Lifetime JP4393601B2 (ja) 1998-06-05 1998-06-05 石英ガラス部材の切削溝表面仕上げ方法及び自動溝加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4393601B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7997956B2 (en) 2005-06-16 2011-08-16 Shin-Etsu Quartz Products Co., Ltd. Quartz glass tool for heat treatment of silicon wafer and process for producing the same
KR101494197B1 (ko) * 2013-05-03 2015-02-17 ㈜에이마크 유리 기판 챔퍼링 장치 및 방법
WO2015147456A1 (ko) * 2014-03-26 2015-10-01 동우화인켐 주식회사 강화 유리의 절단 및 면취 방법
KR20150111821A (ko) * 2014-03-26 2015-10-06 동우 화인켐 주식회사 강화 유리의 절단 및 면취 방법
CN111331262A (zh) * 2020-03-23 2020-06-26 广州兴森快捷电路科技有限公司 封装载板及金属腔体内槽加工方法
CN115448579A (zh) * 2022-09-09 2022-12-09 浙江富乐德石英科技有限公司 一种石英圆盘自动精烧设备

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102190744B1 (ko) 2019-03-13 2020-12-15 주식회사 원익큐엔씨 에지링의 내주면을 열가공하는 방법
KR102178536B1 (ko) 2019-03-13 2020-11-13 주식회사 원익큐엔씨 에지링의 내주면을 열가공하는 장치

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7997956B2 (en) 2005-06-16 2011-08-16 Shin-Etsu Quartz Products Co., Ltd. Quartz glass tool for heat treatment of silicon wafer and process for producing the same
KR101494197B1 (ko) * 2013-05-03 2015-02-17 ㈜에이마크 유리 기판 챔퍼링 장치 및 방법
WO2015147456A1 (ko) * 2014-03-26 2015-10-01 동우화인켐 주식회사 강화 유리의 절단 및 면취 방법
KR20150111821A (ko) * 2014-03-26 2015-10-06 동우 화인켐 주식회사 강화 유리의 절단 및 면취 방법
CN111331262A (zh) * 2020-03-23 2020-06-26 广州兴森快捷电路科技有限公司 封装载板及金属腔体内槽加工方法
CN115448579A (zh) * 2022-09-09 2022-12-09 浙江富乐德石英科技有限公司 一种石英圆盘自动精烧设备
CN115448579B (zh) * 2022-09-09 2023-10-31 浙江富乐德石英科技有限公司 一种石英圆盘自动精烧设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP4393601B2 (ja) 2010-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4539461A (en) Method and apparatus for laser gear hardening
US6795274B1 (en) Method for manufacturing a substantially circular substrate by utilizing scribing
KR100321890B1 (ko) 반도체 디바이스의 레이저 처리 방법
US10336656B2 (en) Ceramic article with reduced surface defect density
US5484980A (en) Apparatus and method for smoothing and densifying a coating on a workpiece
KR100607188B1 (ko) 와이어 톱및 절단방법
US7518294B2 (en) Manufacturing method of quartz crystal resonator, apparatus therefor, and quartz crystal resonator manufactured thereby
JPH11349338A (ja) 石英ガラス部材の切削溝表面仕上げ方法及び自動溝加熱装置
EP0111545B1 (en) Methods of and apparatus for straightening and configuring a preform tube from which lightguide fiber is drawn
WO2006082899A1 (ja) 焼結ダイヤモンドの加工方法並びに基板用カッターホイール及びその加工方法
JP2000511356A (ja) 物品をプラズマジェットで処理する方法
JP2013112554A (ja) ガラス板研磨装置
WO2007020835A1 (ja) 脆性材料の割断加工システム及びその方法
JP4134033B2 (ja) 脆性材料基板のスクライブ装置及びスクライブ方法
TWI416600B (zh) A heat treatment method for a vertical type heat treatment, and a heat treatment method using a semiconductor wafer of the crystal boat
KR20040010588A (ko) 취성재료 기판의 스크라이브 장치 및 스크라이브 방법
KR100551527B1 (ko) 취성재료기판의 스크라이브 방법 및 스크라이브 장치
JP3871725B2 (ja) レーザー処理方法
JPH01125829A (ja) ラジカル反応による無歪精密加工方法
KR20080012909A (ko) 실리콘 웨이퍼 열처리용 석영 글라스 장치 및 그 제조방법
JP2003292346A (ja) 大型基板及びその製造方法
JP3751121B2 (ja) 割断加工方法
KR102200462B1 (ko) 석영튜브의 파이어 폴리싱 방법
JP4667334B2 (ja) 半導体装置の作製方法
TW202001977A (zh) 處理基板邊緣缺陷之電漿系統及使用此系統之處理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080617

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023

Year of fee payment: 4

EXPY Cancellation because of completion of term