JPH11347831A - 軽量型鋼の切断機 - Google Patents

軽量型鋼の切断機

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JPH11347831A
JPH11347831A JP17215398A JP17215398A JPH11347831A JP H11347831 A JPH11347831 A JP H11347831A JP 17215398 A JP17215398 A JP 17215398A JP 17215398 A JP17215398 A JP 17215398A JP H11347831 A JPH11347831 A JP H11347831A
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JP
Japan
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cutting blade
cutting
edge
cutting machine
screw shaft
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JP17215398A
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English (en)
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Yuji Takeshita
佑二 竹下
Shigeru Takahashi
茂 高橋
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SYSTEM CRAFT KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断機による一度の操作で、野縁等の軽量型
鋼を開口縁に沿って切り取ることができ、さらに、円形
の開口に突き出す軽量型鋼であってもその開口縁に沿っ
て綺麗にカットできる電動タイプの軽量型鋼の切断機を
提供する。 【解決手段】 盤状基部1aの両側に柱部1bを立設
し、該両柱部1bの対向面の前縁に互いに向き合う楔状
の溝11を形成して蟻溝形態とし、両溝11に側部が嵌
合する板状の切刃2を配設すると共に、前記基部1aを
貫通する螺子軸4を前記切刃下部に取着した受具3に固
着してなる切断機本体Aと、被切断材たる軽量型鋼9の
起立側板91に対応する下面位置に縦溝74を設け、且
つ、縦方向に貫通する切刃用孔73を設けて、前記柱部
1bの上端に着脱自在に取付けられる押えキャップB
と、を具備して、前記螺子軸4の回動により切刃2が前
記溝11内を摺動しながら上下動するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量型鋼たる野縁
等を切断する軽量型鋼の切断機に関する。
【0002】
【従来の技術】軽量型鋼たる野縁は、通常、コ字形の長
手方向等断面形状にして、天井野縁としてオフィスビル
の天井等の板張り下地材に広く用いられている。天井パ
ネルに所定間隔で配設される長尺の野縁は、随所に設け
た吊木受から垂下する吊木によって支持される。ここ
で、天井に照明器具や警報感知器等を設置する場合は、
通常、天井をこしらえた後に天井パネルをくり抜いて開
口をつくって、これら照明器具等を取り付けてきた。た
だ、開口を設けると、往々にして野縁が横断しているケ
ースに遭遇した。そして、斯る場合は、切断カッター等
を使って開口に顔を出す野縁が切り落とされてきた。こ
の野縁の切り落としに使われる切断カッターは、これま
で様々なものがあった(特開平9−108931号公
報,特開平8−66820号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の切断
カッターは、開口縁に寄せて野縁を切断しても、切断カ
ッター本体の厚みが邪魔して、どうしても野縁の切断端
部が開口内に突き出す不具合となった。すなわち、開口
縁に切断カッターを当接させても、その切刃は開口縁か
ら少し離れたところにあるため、開口縁のきわまで野縁
を綺麗に切り落とすことが不可能であった。そして、切
断機が安定せず、切り損ないがあった。こうしたことか
ら、一度、切断カッターで野縁を切り落とした後、開口
縁から僅かに出っ張った部分を再び金切り鋸等で切り落
とさねばならなず、大変であった。さらに、四角の開口
を設けた場合は、まだしも、照明器具等で円形の開口を
天井に設けなければならないときがあるが、円形の開口
に突き出す野縁を開口に沿って円弧にカットするとなる
と至難であった。また、従来の切断カッターは腕力によ
って切断する手動タイプのものであったので、作業者の
負担が大きかった。
【0004】本発明は上記問題点を解決するもので、切
断機による一度の操作で、野縁等の軽量型鋼を開口縁に
沿って切り取ることができ、さらに、円形の開口に突き
出す軽量型鋼であってもその開口縁に沿って綺麗にカッ
トできる電動タイプの軽量型鋼の切断機を提供すること
を目的とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】請求項1に記載の本発
明の要旨は、盤状基部の両側に柱部を立設し、該両柱部
の対向面の前縁に互いに向き合う楔状の溝を形成して蟻
溝形態とし、両溝に側部が嵌合する板状の切刃を配設す
ると共に、前記基部を貫通する螺子軸を前記切刃下部に
取着した受具に固着してなる切断機本体(A)と、被切
断材たる軽量型鋼の起立側板に対応する下面位置に縦溝
を設け、且つ、縦方向に貫通する切刃用孔を設けて、前
記柱部の上端に着脱自在に取付けられる押えキャップ
(7)と、を具備して、前記螺子軸の回動により切刃が
前記溝内を摺動しながら上下動することを特徴とする軽
量型鋼の切断機にある。請求項2に記載の本発明の要旨
は、盤状基部の両側に柱部を立設し、該柱部の対向内面
に形成されたガイド溝に側部が嵌合する板状の切刃を設
け、該切刃の前面が前記柱部の前面と面一またはこれよ
り出張り状となるように配設すると共に、前記基部を貫
通する螺子軸を前記切刃下部に取着した受具に固着して
なる切断機本体(A)と、被切断材たる軽量型鋼の起立
側板に対応する下面位置に縦溝を設け、且つ、縦方向に
貫通する切刃用孔を設けて、前記柱部の上端に着脱自在
に取付けられる押えキャップ(7)と、を具備して、前
記螺子軸の回動により切刃が前記ガイド溝内を摺動しな
がら上下動することを特徴とする軽量型鋼の切断機にあ
る。請求項3に記載の発明に係る軽量型鋼の切断機は、
請求項1または2で、切刃の刃先には軽量型鋼の角部に
相対する複数の尖鋭部分が形成されていることを特徴と
する。請求項4に記載の発明に係る軽量型鋼の切断機
は、請求項1〜3で、柱部と切刃との前面が円弧面を形
成してなることを特徴とする。請求項5に記載の発明に
係る軽量型鋼の切断機は、請求項1〜4で、螺子軸の基
端部に電動モータの駆動軸が取着されてなることを特徴
とする。
【0006】請求項1の発明のごとく、両柱部の対向面
の前縁に互いに向き合う楔状の溝を形成して蟻溝形態と
し、両溝に側部が嵌合する板状の切刃を配設すると、開
口縁に切刃を当接させることができるので、該切刃を上
動させることによって、開口縁に沿って軽量型鋼をきれ
いに切断できる。請求項2の発明のごとく、柱部の対向
内面に形成されたガイド溝に側部が嵌合する板状の切刃
を設け、該切刃の前面が前記柱部の前面と面一またはこ
れより出張り状となるように配設すると、請求項1と同
様、開口縁に切刃を当接させることができるので、該切
刃を上動させることによって、開口縁に沿って軽量型鋼
をきれいに切断できる。請求項3の発明のごとく、軽量
型鋼の角部に相対する複数の尖鋭部分が切刃の刃先に形
成されていると、切断するに大きな力がいるところに尖
鋭部分を設けているので、カットが円滑に進む。請求項
4の発明のごとく、柱部と切刃との前面が円弧面を形成
してなると、開口が円形であっても該開口縁に沿って軽
量型鋼の切断が可能になる。請求項5の発明のごとく、
螺子軸の基端部に電動モータの駆動軸が取着されている
と、電動モータのスイッチを入れるだけで、切刃を上動
させ軽量型鋼をカットできるので、切断作業が頗る楽に
なる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る軽量型鋼の切
断機の実施形態について詳述する。
【0008】(1)実施形態1 図1〜図9は本発明の軽量型鋼の切断機(以下、単に
「切断機」という)の一形態で、図1は切断機の分解斜
視図、図2は切断機の正面図、図3は切断機の裏面図、
図4は図3のIV−IV線断面図、図5は切断機を軽量型鋼
に取り付けた斜視図、図6は現場の天井開口を横架する
軽量型鋼に切断機を取付けた斜視図、図7は図6の縦断
面図、図8は図6とサイズの異なる軽量型鋼に切断機を
取付けた斜視図、図9は螺子軸の基端部に電動モータの
駆動軸が取着された切断機の正面図を示す。
【0009】本発明の切断機は、切断機本体Aと押えキ
ャップ7と電動ドリル8とを備え、該切断機本体Aは、
フレーム1と切刃2と受具3と螺子軸4とを具備する。
【0010】フレーム1は、方形の盤状基部1aの両側
に起立する柱部1bを形成したコ字状体である(図
3)。両柱部1bは、その内側対向面の前縁に平面視∠
形の楔状溝11を互いに向き合うよう形成して蟻溝形態
を形づくっている(図4)。基部1aの中央には、螺子
軸4(後述)に螺合する雌ねじ孔12が縦方向に貫通形
成される。一方、両柱部1bの上部は、押えキャップ7
に嵌入できるよう薄板部13とし、該薄板部13に前後
方向に貫通する透孔14を設けている。
【0011】切刃2は上部が山状に突き出る板状刃であ
る(図1)。切刃2は、前記溝11に両側部21,21
が嵌合してフレーム前面側で摺動自在に上下動できるよ
うになっている。切刃2の上縁の刃先22は、フレーム
1に取着されたとき、後面側22aが先端に向け削られ
た姿態になって横断面視で鋭角に尖った格好となる。従
って、切刃2がフレーム1に取付けられると、フレーム
1の前面(柱部1bの前面)と切刃2の前面が面一の状
態になる(図4,図7)。符号23は切刃下部に設けら
れた一対の孔で、該孔23を利用して切刃2は皿螺子5
で受具3に取付けられる。
【0012】受具3は横長のほぼ方形体形状で、両側面
が前記柱部1bの内側に当接する長さになっている(図
3)。そして、受具3の前面側は下部が段差状に張出
し、この張出し部31に前記切刃2が載ると、柱部1
b,切刃2,張出し部31が面一となる構成にある(図
7)。受具3の上部には一対の螺子穴32が設けられ
る。切刃下部を張出し部31に載せ、孔23を貫通させ
て該螺子穴32に皿螺子5を螺着することで、受具3と
切刃2が一体化する。受具3の中央下部には軸受61を
介して螺子軸4が垂直に固着される。該螺子軸4は前記
基部1aの雌ねじ孔12を通って下方に伸び、その基端
部が電動モータ81(後述)の駆動軸82に取着される
(図9)。
【0013】押えキャップ7は底面が平らなほぼ方形体
形状で、両サイドに前記柱部1bの薄板部13に嵌まる
切欠溝71を形成して、柱部上端に着脱自在に取付けら
れるようにしている。該押えキャップ7の切欠溝71を
前記薄板部13に嵌め込むと、押えキャップ7の前部7
aだけが柱部1bより前方に出っ張ることになる。該前
部7aの下面は平らになっている。そして、押えキャッ
プ両サイドには、薄板部13に設けた透孔14に合わせ
た円孔72が形成されている。符号73は押えキャップ
7の上面から下面へ縦方向に貫通する切刃用孔で、前記
切刃2の横断面形状をくり抜いた格好になっている。ま
た、押えキャップ7の下面には上方に向けて縦溝74が
複数形成される。該縦溝74は被切断材たるコ字状の軽
量型鋼たる野縁9の起立側板91に対応する位置に設け
られる。螺子軸4を最下端に下げれば、両柱部内に野縁
9を収めて、押えキャップ7で上から確実に蓋閉じでき
る空間Sが形成される(図2)。そうして、フレーム1
に野縁9を収納して押えキャップ7を取付けた後、ピン
62を透孔14,円孔72に挿着すれば、切刃2を上動
させても押えキャップ7が外れないようになり、さらに
切刃2の上動で野縁9を横切ってこれを切断できる構造
である。上記ピン62は、軸部材7が透孔14,円孔7
2に挿通できる太さで、頭部がこれより大きめにしてつ
まみとストッパの役割を担っている。尚、図1,図2,
図5,図6,図8,図9は手前すなわち切刃側からピン
62を挿着している図を表しているが、図3では、後方
から手前方向にピン62を挿着した状態になっている。
【0014】電動ドリル8はコードレスタイプの電動モ
ータ81を組込んだ充電式ドリルで、ドリルドライバー
やハンマードリル等の本体に使われている公知のもので
ある。該電動モータ81の駆動軸82に螺子軸4の基端
部を取付け、スイッチ83を入れることで、駆動軸82
を回動させ、切刃2が前記溝11内を摺動しながら上下
動できるようになっている。
【0015】次に、上記切断機の一使用方法と作用につ
いて述べる。天井パネルCに照明器具等を取付ける場合
は、その部分に開口Oが開けられる。該開口Oに横架す
る野縁9があり、該部分の野縁9を切り取らねばならな
いときに、本発明の切断機が威力を発揮する。まず、螺
子軸4を回転させ、軸受61が基部1aに当たるところ
まで下げ、切刃2を最下端位置にセットする。そして、
押えキャップ7を外した状態にして下から野縁9に切断
機本体Aに当てがい、両柱部1b,1bの間に野縁が収
まるようにする。次いで、押えキャップ7を柱部1bの
薄板部13に嵌込む。押えキャップ1bには野縁9の起
立側壁91に対応した縦溝74が設けられているので、
野縁9は切断機本体Aと押えキャップ7にフィットした
状態で収納される。続いて、ピン62を円孔72,透孔
14に挿通して切断機本体Aと押えキャップ7を一体化
させる(図5)。この状態になれば、ピン62でロック
され、切断機本体Aから手を離しても、切断機本体Aが
落下することはなくなる。その後、斯る一体になった切
断機を開口縁Of に寄せ、開口縁Of に切刃2を当接さ
せる(図6)。ここで、押えキャップ7の底面前部7a
が平らであるため、押えキャップ7は天井パネルOの上
面にぴったりと接することになり、野縁9の斜め切りが
防止される。しかる後、電動ドリル8のスイッチ83を
入れ、切刃2を上動させる。すると、1操作で、開口縁
Of に沿って野縁9が綺麗にカットされる。金切鋸等に
よる後加工は不要になる。尚、野縁9の大きさが図5と
違う図8のような場合であっても、図8の野縁に係る起
立側板91に対応する箇所に縦溝74を設けることによ
って、種々のタイプの野縁をカットすることができる。
【0016】このように構成した切断機は、建屋の天井
パネルCを開口Oして照明器具等を付ける際、該開口O
を野縁9が横切っていてもこれを簡単に取り除くことが
できる。しかも、フレーム1の前面と切刃2の前面が面
一の構成にあるので、開口縁Of に沿って野縁9が綺麗
に切断される。従って、これまで必要とされてきた金切
鋸等による野縁9の出っ張り部分の後切断加工がいらな
くなり、天井パネルCを開口Oして照明器具等を取付け
る作業が大幅に改善される。そして、切断機は、両柱部
1b内に野縁9を取込んで押えキャップ7で蓋をすれ
ば、野縁9が縦溝74に拘束されて空間S内に収まる状
態にあるので、作業時に何かの弾みで外力等が加わって
もガタつくことがなく、作業ミスが生じない。特に、押
えキャップ7の底面前部が平らであるため、切断機が安
定セットされ、作業を円滑に進め且つ軽量型鋼の斜め切
りを防ぐことができる。また、切断作業においては、ピ
ン62を透孔14,円孔72に挿着すれば、切断機本体
Aと押えキャップ7を楽に一体化させることができるの
で、取扱いが便利になる。さらに、切断機を開口縁Of
に当接させて電動モータ81のスイッチ83を入れ切刃
2を上動させることができるので、人力に頼らず、作業
者の労力負担が軽減される。
【0017】(2)実施形態2 本実施形態は、図10,図11のごとく柱部1bと切刃
2との前面を円弧面形成している。天井Cの開口Oは四
角の形状ばかりではなく、照明具や警報器等の取付けに
あたっては、ときに円形の開口Oを開ける場合がある。
斯る円形開口Oの開口縁Of に沿う円弧面を前面にもつ
切断機としたものである。ここでは、柱部1bのみなら
ずフレーム1の前面全体を円弧形成している。押えキャ
ップ7も柱部1bの円弧面にあわせて円弧面が形成され
た格好になっている。さらに、本実施形態では受具3の
両側面の前縁を柱部1bの溝11に嵌合させるようにし
て、螺子軸4の回動で切刃2のみならず受具3も溝11
内に摺動するようにしている。受具3が溝11にガイド
されて上下動することによって切刃2がより安定して移
動できるようになる。他の構成は実施形態1と基本的に
同じで、図1〜図9と同一符号はそれと同一または相当
部分を示す。
【0018】このように構成した切断機は、天井Cに円
形の開口Oを開けた際、野縁9が横切っていても、該野
縁9を切断機本体Aと押えキャップ7の間に挟み込んで
開口縁Of に切断機を当てがい、その後、切刃2を上動
させることによって、円形の開口縁Of に沿って野縁9
を弧状に切断できる。野縁9の切口が円形開口内に突き
出ることはない。他の作用,効果は実施形態1と同様
で、その説明を省く。
【0019】(3)実施形態3 本実施形態は、実施形態1の楔状溝に代え、ガイド溝を
形成して切刃の前面と柱部の前面を面一にするものであ
る。図12は切断機の分解斜視図、図13はその正面
図、図14はその裏面図、図15は図13のVII−VII線
断面図を示す。まず、切断機本体Aについて説明する。
符号1は基部1aの両端に一対の柱部1bを平行に立設
することによりコ字形枠状に形成された切断機本体Aに
係るフレームで、柱部1bの対向内面に夫々ガイド溝1
6,17を形成する。基部1aの中央には雌ねじ孔12
が形成され、該雌ねじ孔に螺子軸4を螺合する。両柱部
1bの上端に前後方向に透孔14のある薄板部13を突
設する。
【0020】符号2は皿螺子5によって受具3の前面に
固着された板状の切刃で、図15のごとく該受具3の両
側縁に形成された突条33を前記ガイド溝16中にそれ
ぞれ摺動自在に嵌合するとともに、該切刃2の両側縁に
形成された突条24を前記ガイド溝14中に摺動自在に
嵌合する。かくのごとく、切刃2をフレーム10内に上
下動自在なるように設け、さらに該切刃2の前面2aが
前記柱部1bの前面と面一(またはこれより張出し状)
となるように該切刃2の厚さを設定する。該受具3の底
面に前記螺子軸4の上端部を受ける軸受61を設け、該
螺子軸4が回転操作されると該受具3と共に切刃2が上
下動するよう構成する。
【0021】前記切刃2の上辺には、切断しようとする
横断面コ字形等の軽量型鋼の角部に相対する山型に尖っ
た刃先からなる3つの尖鋭部分27a,27b,27c
が形成されている。該尖鋭部分27a,27b,27c
はその高さが順に異なるように形成される。なお、実施
形態1では切刃2の刃先を横断面視で鋭角に尖らせてい
たが、本実施形態では図12のごとく、切刃2の刃先は
横断面視で切刃本体と同一肉厚をもち、押えキャップ7
との間の軽量型鋼9に剪断応力を働かせて該軽量型鋼を
切断する。
【0022】符号7は押えキャップで、該押えキャップ
の両端部に開設された円孔72と前記薄板部13の透孔
14にピン62を差し込むことにより両柱部1bの上端
部間に着脱自在に横架される。該押えキャップ7の底面
は平らで、その底面には長手方向に間隔を置いて3つの
縦溝74a,74b,74cが形成される。該縦溝74
に横断面コ字形軽量型鋼9の起立側板を遊嵌し位置決め
できるようにすると共に、前記切刃2の刃先が嵌合し得
る切刃用孔73が上下に貫通状に設けられる。該切刃用
鋼73に切刃2を侵入させることで、切断機に挿着され
た軽量型鋼9が前述のごとく剪断応力によってカットさ
れる。該押えキャップ7を両柱部1b,1bの上端部間
に横架したとき、該押えキャップ7は切刃2の前面2a
よりさらに前方に張出し状なるように構成される。符号
Sはフレーム1内で押えキャップ7の下に形成される軽
量型鋼挿通用の空間である。他の構成要素は実施形態1
と同様でその説明を省く。実施形態1と同一符号は同一
又は相当部分を示す。
【0023】次に、本切断機の一使用方法を図16,図
17に示した斜視図および図18の断面図にしたがい説
明する。天井パネルCに開けた開口Oに軽量型鋼9が横
断状にあり、該軽量型鋼を切断しなければ照明器具等が
取り付けられない場合に本発明の切断機を効果的に使用
することができる。使用にあたっては、先ず、切刃2を
最下位に位置させ、該切刃上に空間Sが形成されるよう
にする。そして、ピン62を抜いて押えキャップ7を外
し、軽量型鋼9上に該押えキャップ7を乗せ、縦溝72
a,72cに軽量型鋼9の起立側板を遊嵌して位置決め
すると共に、該押えキャップ7の前方張出し部分を該開
口Oの開口縁上に引っ掛ける。ピン62を差し込んで両
柱部1bの上端間に該押えキャップを横架すると共に、
該押えキャップ7の前方張出し部分を天井パネルCの開
口縁上に乗架し、切刃2の前面2aが開口Oの内面に接
した状態で切断機本体Aを図17のごとく開口Oから吊
り下げ状となるようセットする。切刃前面2aは柱部1
bの前面と面一(または出張し状)であるので、開口内
面にぴったりと当接させることができる。押えキャップ
7の底面が平らであるのでガタつくことなく、安定した
状態で吊り下げ、セットできる。
【0024】しかる後、例えばコードレスタイプの電動
ドリル81の駆動軸82を前記螺子軸4に連結し、該電
動モータのスイッチ83を入れることにより該螺子軸を
所定方向に回転動させ受具3と共に切刃2を上動させ
る。該切刃2が上動すると、先ず尖鋭部分27aが軽量
型鋼9の一方の角部に当たってこの部分を切断し、次い
で、尖鋭部分27cが軽量型鋼9のもう一方の角部に当
たってこの部分を切断し、さらに切刃2が上動すること
により該軽量型鋼9全体を切断する。このように尖鋭部
分27a,27cはその高さが異なるので軽量型鋼9を
角部から順に切断することができ、切断過程での切断力
が平準化される。また、切刃2が上動すると、その尖鋭
部分が軽量型鋼9の角部に集中的に切断力を及ぼして切
断するので、該軽量型鋼9を切断するに必要な力が小さ
くなる。螺子軸4を回転させる電動モータの所要トルク
負荷が軽減され、常にスムーズに切断ができる。押えキ
ャップ7の底面が平らであるため、切断機を軽量型鋼9
を挿着して置くだけで、切断機が安定し且つセット状態
となる。そして、該切刃2は開口内面にぴったりと当接
させて上動可能になるので、軽量型鋼9を開口Oから出
っ張らせることなく奇麗に切断することができる。切刃
2が上動したとき、その刃先が前記切刃用孔73に嵌合
するので該板状可動刃を真っ直ぐに上動させるガイドに
なり得る。他の作用,効果は実施形態1と同様で、その
説明を省く。
【0025】本実施形態に示した切断機では押えキャッ
プ7に3つの縦溝74a,74b,74cが形成され、
切刃2にはこれに対応する3つの尖鋭部分27a,27
b,27cが形成されているので、幅サイズの違う軽量
型鋼9を切断するに際しても図19に例示したように該
軽量型鋼9の両起立側板を縦溝74b,74cに遊嵌す
ることで該軽量型鋼の角部に対しては尖鋭部分27b,
27cが切断に寄与するようになり得る。
【0026】(4)実施形態4 図20,図21に示した実施形態は、円形の照明器具等
を取り付けるために天井パネルCに円形の開口Oを開け
た場合に、該円形開口の開口縁に沿って軽量型鋼9を円
弧状の切断面で切断できるようにするもので、この場
合、フレーム10や切刃2,押えキャップ7等が上方か
ら見て円弧面をなすように前方に湾曲して形成される。
その他の構成は実施形態3と基本的に同じである。図1
2〜図19と同一符号はそれと同一又は相当部分を示
す。
【0027】本実施形態の切断機では、実施形態3と同
様に、押えキャップ7の前方張出し部分を天井パネルC
の開口縁上に乗架し、該切刃2の前面2aを該開口Oの
円形内面に接した状態で吊り下げ状なるようにセットで
きる。そして、電動モータにより螺子軸4を回転動させ
該切刃を上動させることによって、該軽量型鋼9を該円
形開口の開口縁に沿って奇麗に円弧面状に切断できる。
【0028】尚、本発明においては、前記実施例に示す
ものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種
々変更できる。フレーム1,切刃2,受具3,螺子軸
4,皿螺子5,軸受61,ピン62,押えキャップ7,
電動ドリル8等の形状,大きさ等は用途にあわせて適宜
選択できる。例えば、実施形態では、フレーム1を構成
する基部1aと柱部1bは一体品であったが、組立品で
もよい。実施形態1も、受具3の前縁を柱部1bの溝1
1に嵌合させて、切刃2の安定移動を確保することがで
きる。実施形態では電動モータを動力源としたものを説
明したが、公知のハンドドリルのようなハンドル操作に
よって螺子軸4を回転動させる構造としてもよい。押え
キャップ7を両柱部1bの上端間に着脱自在に横架する
手段としては、図22に鎖線で示したように押えキャッ
プ7を一方の柱部に差し込んだピン62を支点として開
閉できるようにして空間Sに軽量型鋼9を挿通できるよ
うにするのもよい。切刃2に受具3を初めから一体化さ
せ切刃に含めてもよい。実施形態1についても実施形態
3のごとくの尖鋭部分を設けることができる。
【0029】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の軽量型鋼の切断
機は、野縁等の軽量型鋼を開口縁に沿って綺麗に且つ楽
に切り取ることができ、さらに、円形の開口に突き出す
軽量型鋼であってもその開口縁に沿って軽量型鋼を弧状
にカットできるなど優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の切断機の分解斜視図である。
【図2】切断機の正面図である。
【図3】切断機の裏面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】切断機を軽量型鋼に取り付けた斜視図である。
【図6】現場の天井開口を横架する軽量型鋼に切断機を
取付けた斜視図である。
【図7】図6の縦断面図である。
【図8】図6とサイズの異なる軽量型鋼に切断機を取付
けた斜視図である。
【図9】螺子軸の基端部に電動モータの駆動軸が取着さ
れた切断機の正面図である。
【図10】実施形態2の切断機の分解斜視図である。
【図11】現場の天井開口を横架する軽量型鋼に切断機
を取付けた要部平面図である。
【図12】実施形態3の軽量型鋼の切断機の分解斜視図
である。
【図13】実施形態3の軽量型鋼の切断機の正面図であ
る。
【図14】実施形態3の軽量型鋼の切断機の裏面図であ
る。
【図15】図13のVII−VII線断面図である。
【図16】実施形態3の軽量型鋼の切断機を軽量型鋼に
取り付けた斜視図である。
【図17】実施形態3の軽量型鋼の切断機を天井開口を
横架する軽量型鋼にセットしたときの斜視図である。
【図18】図17の縦断面図である。
【図19】サイズの異なる軽量型鋼に切断機をセットし
たときの斜視図である。
【図20】実施形態4の軽量型鋼の切断機の分解斜視図
である。
【図21】実施形態4の軽量型鋼の切断機を天井パネル
の円形開口を横架する軽量型鋼に取付けたときの要部平
面図である。
【図22】本発明に係る軽量型鋼の切断機の他の実施形
態を示す正面図である。
【符号の説明】
1a 基部 1b 柱部 11 溝 16,17 ガイド溝 2 切刃 2a 切刃の前面 21 側部 27a〜27c 尖鋭部分 3 受具 4 螺子軸 7 押えキャップ 73 切刃用溝 74 縦溝 81 電動モータ 9 野縁(軽量型鋼) 91 起立側壁 A 切断機本体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 盤状基部の両側に柱部を立設し、該両柱
    部の対向面の前縁に互いに向き合う楔状の溝を形成して
    蟻溝形態とし、両溝に側部が嵌合する板状の切刃を配設
    すると共に、前記基部を貫通する螺子軸を前記切刃下部
    に取着した受具に固着してなる切断機本体(A)と、被
    切断材たる軽量型鋼の起立側板に対応する下面位置に縦
    溝を設け、且つ、縦方向に貫通する切刃用孔を設けて、
    前記柱部の上端に着脱自在に取付けられる押えキャップ
    (7)と、を具備して、前記螺子軸の回動により切刃が
    前記溝内を摺動しながら上下動することを特徴とする軽
    量型鋼の切断機。
  2. 【請求項2】 盤状基部の両側に柱部を立設し、該柱部
    の対向内面に形成されたガイド溝に側部が嵌合する板状
    の切刃を設け、該切刃の前面が前記柱部の前面と面一ま
    たはこれより出張り状となるように配設すると共に、前
    記基部を貫通する螺子軸を前記切刃下部に取着した受具
    に固着してなる切断機本体(A)と、被切断材たる軽量
    型鋼の起立側板に対応する下面位置に縦溝を設け、且
    つ、縦方向に貫通する切刃用孔を設けて、前記柱部の上
    端に着脱自在に取付けられる押えキャップ(7)と、を
    具備して、前記螺子軸の回動により切刃が前記ガイド溝
    内を摺動しながら上下動することを特徴とする軽量型鋼
    の切断機。
  3. 【請求項3】 前記切刃の刃先は軽量型鋼の角部に相対
    する複数の尖鋭部分が形成されていることを特徴とした
    請求項1又は2に記載の軽量型鋼の切断機。
  4. 【請求項4】 前記柱部と切刃との前面が円弧面を形成
    してなる請求項1〜3のいずれかに記載の軽量型鋼の切
    断機。
  5. 【請求項5】 前記螺子軸の基端部に電動モータの駆動
    軸が取着されてなる請求項1〜4のいずれかに記載の軽
    量型鋼の切断機。
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