JPH11347529A - シュレッダーダストの分別方法および装置 - Google Patents

シュレッダーダストの分別方法および装置

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JPH11347529A
JPH11347529A JP10163230A JP16323098A JPH11347529A JP H11347529 A JPH11347529 A JP H11347529A JP 10163230 A JP10163230 A JP 10163230A JP 16323098 A JP16323098 A JP 16323098A JP H11347529 A JPH11347529 A JP H11347529A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダスト中の成分の回収率を高くすることがで
きる、シュレッダーダストの分別方法と装置を提供する
ことにある。 【解決手段】 銅線を含むシュレッダーダストをふるい
により大粒、中粒、小粒の大きさにそれぞれ分別する第
1のふるい工程と、第1のふるい工程により分別された
前記中粒を比重によって比重の大小に分別する第1の比
重分別工程と、第1の比重分別工程により分別された大
きい比重のシュレッダーダストを粉砕する粉砕工程と、
粉砕工程により粉砕されたシュレッダーダストから小粒
と同じ大きさのシュレッダーダストをふるいにより分別
する第2のふるい工程と、第1のふるい工程および第2
のふるい工程により得られた小粒から銅線を比重分別す
る第2の比重分別工程と、を有するシュレッダーダスト
の分別方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シュレッダーダス
トを自動分別する方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−94534号には、廃自動車
や廃家電製品から発生し、樹脂、銅線、ガラスなどの複
数の成分を含むシュレッダーダストから、最終工程が比
重分別工程とされた複数の工程を経て、銅線を分別する
方法が開示されている。銅線は、回収され、リサイクル
が可能となる。また、シュレッダーダストを自動分別す
る工程の中で用いる装置として、比重分別機が知られて
いる。この分別機ではシュレッダーダストの比重差を利
用して、シュレッダーダストを分別することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の、シュ
レッダーダストから銅線を分別する方法では、最終工程
の比重分別工程に送られるダストは前工程のふるい工程
でふるいの目を通り抜けた小粒のダストのみで、ふるい
の目を通り抜けない中尺物のダストの中には銅線が残さ
れていることから、銅線が十分に回収されないという問
題がある。また、従来の、シュレッダーダストの分別に
利用できる比重分別機は、比重分別機に投入されるダス
トの粒度が不均一であると、分別精度が劣ることから、
ダスト中の成分の回収率が低くなるおそれがある。本発
明の目的は、ダスト中の成分の回収率を高くすることが
できる、シュレッダーダストの分別方法と装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) 銅線を含むシュレッダーダストをふるいにより
大粒、中粒、小粒の大きさにそれぞれ分別する第1のふ
るい工程と、前記第1のふるい工程により分別された前
記中粒を比重によって比重の大小に分別する第1の比重
分別工程と、前記第1の比重分別工程により分別された
大きい比重のシュレッダーダストを粉砕する粉砕工程
と、前記粉砕工程により粉砕された前記シュレッダーダ
ストから前記小粒と同じ大きさのシュレッダーダストを
ふるいにより分別する第2のふるい工程と、前記第1の
ふるい工程および前記第2のふるい工程により得られた
小粒から銅線を比重分別する第2の比重分別工程と、を
有するシュレッダーダストの分別方法。 (2) 摩擦抵抗を有する2方向傾斜面にシュレッダー
ダストを投入し、前記2方向傾斜面を振動させてシュレ
ッダーダストを転がり抵抗によって分別するシュレッダ
ーダストの分別方法。 (3) 摩擦抵抗を有する振動可能な2方向傾斜面と、
該2方向傾斜面を振動させる加振機と、を備えるシュレ
ッダーダストの分別装置。
【0005】上記(1)の方法では、第1のふるい工程
で分別されたシュレッダーダストの小粒のみが第2の比
重分別工程に送られ、銅線が比重分別されるのではな
く、第1のふるい工程で分別された中粒のうち、第1の
比重分別工程、粉砕工程、第2のふるい工程を経て、小
粒に分別されたシュレッダーダストも第1の比重分別工
程に送られることから、シュレッダーダストの成分であ
る銅線の回収率が向上する。上記(2)の方法および
(3)の装置では、シュレッダーダストが投入される面
が2方向に傾斜し、かつ摩擦抵抗を有するので、シュレ
ッダーダストを、転がり抵抗の大きい平形状のものおよ
び軟質のものと、転がり抵抗の小さい丸形状のものおよ
び硬質のものとに分別できる。シュレッダーダストが、
転がり抵抗で分別されるので、粒度の均一さによって分
別精度が異なる比重分別に比べて、シュレッダーダスト
の分別精度が安定し、シュレッダーダストの成分の回収
率が向上する。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例〜第
3実施例の方法の工程と、各工程で用いられる装置を示
している。図1においては工程番号を丸で囲み各ブロッ
ク内に示してある。
【0007】まず、図1を参照して、本発明の第1実施
例を説明する。第1実施例では、銅線、ワイヤーハーネ
ス(芯線(銅線)が被覆材により被覆されている)、樹
脂、ゴムを含むシュレッダーダストAから銅線を分別す
る。
【0008】シュレッダーダストAは、供給装置(たと
えば、ホッパー、あるいはシュレッダーそのもの)によ
り供給され、工程6に示す第1のふるい工程で、振動ふ
るいにかけられて、大粒のダスト(大粒)、中粒のダス
ト(中粒)と小粒のダスト(小粒)の3種に分類され
る。小粒は約1mm以下であり、おもに、銅線、ワイヤ
ーハーネス、樹脂、ゴムなどである。中粒は約1〜3m
mであり、おもに、樹脂、ゴム、銅線、ワイヤーハーネ
スなどである。大粒は約3mm以上であり、おもに、樹
脂、ゴムである。第1のふるい工程に設置される振動ふ
るい機20は、図2に示すように、ふるい21、22が
上下に間隔をおいて2段に配置されている。1段目のふ
るい21(篩目の大きさ:3mm×20mmの長穴)で
はシュレッダーダストの大粒がふるいに残り中粒と小粒
が1段目のふるい21の篩目を通り抜け、1段目の篩目
より小さい篩目を有する2段目のふるい22(篩目の大
きさ:1mm×20mmの長穴)には中粒が残り、小粒
が2段目のふるい22の篩目を通り抜ける。これによ
り、シュレッダーダストが粒の大きさに応じて3種類に
分類される。
【0009】中粒は、工程7に示す第1の比重分別工程
に送られ、比重の大きい、おもに、銅線、ワイヤーハー
ネスと、比重の小さい、おもに、樹脂、ゴムなどに分別
される。工程7には振動ふるい型比重分別機が配置され
ている。図3に示すように、この比重分別機30は、振
動傾斜ふるい31と振動傾斜ふるい31の下側から風を
送る送風手段32と、送風手段32からの風を層流にし
て振動傾斜ふるい31に流す層流化手段33と、からな
る。振動傾斜ふるい31の傾斜方向は一方向であり、水
平に対し所定角度傾斜した状態にある。層流化手段33
は、たとえばハニカム構造の整流板からなる。層硫化手
段33を設けることにより、振動傾斜ふるいの金網を通
したエアが層流になり、軽量の樹脂、ゴムダストが効果
的に金網から離れて浮上でき、それによって重い銅線の
純度を高めることがでできる。
【0010】比重が大きい方に分別された銅線やワイヤ
ーハーネスを含むシュレッダーダストは、工程8に示
す、粉砕工程に送られ、ワイヤーハーネスは粉砕によっ
て芯線(銅線)と被覆材(塩化ビニール)とに分離され
る。工程8には、図4に示す粉砕機40が設置されてい
る。粉砕機40は、固定刃41と回転刃42とスクリー
ン43を有し、固定刃41と回転刃42によって、ワイ
ヤーハーネスの被覆材を剥いて、芯線と被覆材とに分離
する。また、被覆材とその他の樹脂、ゴムは粉砕によっ
て熱を帯び、スクリーン43の目44を通りぬけるとき
に粒状化されて、粒状物となる。銅線、芯線はほぼ一定
の大きさにされる。
【0011】工程8で粉砕された銅線、芯線を含むダス
トは、工程9に示す第2のふるい工程に送られ、再度、
振動ふるい機20にかけられ、第1のふるい工程により
分別された小粒と同じ程度の大きさの小粒が分別され
る。なお、第2のふるい工程において、振動ふるい機2
0にかけられるシュレッダーダストは、第1のふるい工
程で中粒と分別されたダストであることから、大粒を分
別することのできる1段目のふるい21にはかけなくて
もよい。
【0012】工程9の第2のふるい工程により得られた
小粒と、工程6の第1のふるい工程により得られた小粒
は、工程10に示す第2の比重分別工程に送られ、比重
の大きい銅線(芯線を含む)と、比重の小さい樹脂、ゴ
ム粒子とに分別される。工程10には振動ふるい型比重
分別機が配置されている。この振動ふるい型比重分別機
は、工程7に示す第1の比重分別工程で用いる、図3に
示す分別機と同様である。
【0013】工程10から工程11に送られた銅線の回
収率は80%であった。従来の、工程7、8を行わない
方法では、銅線の回収率は50%であったことから、本
発明の第1実施例では、銅線の回収率を大きく向上させ
ることができる。
【0014】つぎに、本発明の第2実施例について、図
1を参照して、説明する。第2実施例では、銅線、ワイ
ヤーハーネス、樹脂、ガラス、ゴム、アルミニウムなど
を含むシュレッダーダストBから銅線を分別する。第1
実施例に示すシュレッダーダストAとは、ガラスおよび
アルミニウムを含むことが異なっている。
【0015】図1において、工程1に示すシュレッダー
ダスト工程には、シュレッダーダストの供給装置(たと
えば、ホッパー、あるいはシュレッダーそのもの)があ
る。シュレッダーダストにアスファルトシート(廃自動
車の床に敷設してある)のダストが含まれる場合には、
アスファルトシートダストが粘着性をもち、ふるい、ト
ロンメル、粉砕機の目詰まりの原因となるので、それら
の機器の前工程で除去しておく必要がある。そのために
シュレッダーの段階で生じる鉄粉を、シュレッダーによ
る破砕時に生じる熱あるいは加熱により粘着性を示して
いるアスファルトシートダストに付着させておく。
【0016】工程2に示す渦電流分別工程2には、渦電
流分別装置が配置されており、この装置により、磁性物
と非磁性物とCu、Al、真鍮等の非鉄金属を3分別す
る。磁性物が付着されたアスファルトシートダストは磁
性物扱いされて鉄ダストとともに分別、除去される。
【0017】アスファルトシートダストが除去された、
樹脂、ゴム、ガラス、ワイヤーハーネス、非磁性ステン
レス鋼を含むダストは、工程3に示すふるい工程に送ら
れ、そこで所定値(たとえば、15mm)以下のサイズ
のダストと所定値を超えるサイズのダストとに、分別さ
れる。ふるい工程3には、図5に示すふるい50が配置
されている。ふるい50は、たとえば一辺が15mmの
正方形の目を格子状に配列したふるい要素51を連結し
て、チェーン駆動されるスプロケット52で輪転させ、
ふるい50の篩目を通り抜けた所定値以下のサイズのダ
ストをパン53で受け、ふるい50の篩目を通り抜けな
かった所定値を超えるサイズのダストを受け容器54で
受けるようにしたものからなる。所定値以下のサイズの
ダストは、主にガラス、樹脂、ゴムのダストを含む。ま
た、所定値を超えるサイズのダストは、主に、銅線、ワ
イヤーハーネス、樹脂、ゴム、非磁性ステンレス鋼、比
較的大きなガラスのダストを含み、工程4、5、6、
7、8、9、10の順序で分別される。
【0018】所定値を超えるサイズのダストは、工程3
から工程4に示す分別工程に送られる。工程4では比重
分別が行われ、比重の大きいガラス、非磁性のステンレ
ス鋼などのダストと、ガラスや非磁性のステンレス鋼に
対して比重の軽い銅線、ワイヤーハーネス、樹脂、ゴム
等のダストとに分別される。工程4には比重分別機が配
置されている。図6に示すように、比重分別機60は、
振動傾斜ふるい61と、その下側から風を送る送風手段
62と、を有する。振動傾斜ふるい61は一方向に傾斜
している。送風手段62の風は乱流であってもよい。比
重の大きいダストは振動傾斜ふるい61にひっかかって
振動で上部側に移動し、比重の小さいダストは振動傾斜
ふるい61から風で浮き上がって振動傾斜ふるい61の
下部側に移動するので、両者を分別できる。
【0019】銅線、ワイヤーハーネス、樹脂、ゴムを含
むダストは、工程5に示す第1の粉砕工程に送られる。
第1の粉砕工程において、ワイヤーハーネスは粉砕によ
って芯線(銅線)と被覆材とに分離されるとともに、被
覆材やその他の樹脂、ゴムは粉砕によって熱を帯び、粉
砕機の目を通して押し出されることにより粒状化され、
一定の大きさにされる。工程5には、図4に示す粉砕機
40が設置されている。粉砕機40は、第1実施例に示
したとおりであり、工程5は第1実施例に示した工程8
と同様である。なお、粉砕機40のスクリーン43の目
のサイズzと工程3のふるいの目のサイズjとの間に
は、0.1≦z/j≦0.5の関係をもたせてある。そ
の理由は、z/jが0.1より小さくなるとスクリーン
のめつまりが生じ、z/jが0.5より大になると粉砕
の機能がなくなるからである。
【0020】工程5で粉砕された銅線、芯線、樹脂、ゴ
ムの粒状物を含むダストは、工程6に示す第1のふるい
工程に送られる。あとの工程は第1実施例に示す工程と
同じため、詳細な説明は省略する。工程6で得られた中
粒は、工程7に示す第1の比重分別工程に送られ、比重
の大きい銅線および芯線と、銅線および芯線より比重の
小さい樹脂、ゴムに分別される。比重の大きい、銅線お
よび芯線は工程8に示す第2の粉砕工程、工程9に示す
第2のふるい工程を経る。工程9に示す第2のふるい工
程で分別された小粒は、工程6に示す第1のふるい工程
で分別された小粒とともに、工程10に示す第2の比重
分別工程に送られて、比重の大きい銅線(芯線を含む)
と、銅線に対して比重の小さい樹脂、ゴム粒子とに分別
される。
【0021】第2実施例は、第1実施例に対して、シュ
レッダーダストにガラスやアルミニウムなどが混入して
いる場合に、有効な分別方法となる。また、銅の回収率
は80%であった。
【0022】つぎに、本発明の第3実施例を説明する。
第3実施例では、第2実施例で工程4に示す分別工程で
用いた、比重分別機の代わりに、傾斜面型振動分別機を
用いている。ほかの工程はすべて第2実施例と同じ方法
であるため、説明は省略する。傾斜面型振動分別機70
は、図7、図8に示すように、振動可能な2方向傾斜面
71aを表面に一体に有する分別振動部71と、分別振
動部71を加振する加振器72と、加振器72を固定さ
せるスタンド用フレーム73と、を有する。2方向傾斜
面は、水平に対して一方向に傾斜した面が、その傾斜方
向と交差する方向にさらに傾斜された状態にある。2方
向傾斜面71aは、摩擦抵抗を有するペーパー(#18
0)が取り付けられている。加振器72は、スタンド用
フレーム73の両側に2方向傾斜面71aと平行に取り
付けられている。これにより、2方向傾斜面71a全体
が均一に振動される。
【0023】工程3に示すふるい工程から工程4に示す
分別工程に送られた銅線、ワイヤーハーネス、樹脂、ガ
ラス、金属などを含むシュレッダーダストは、2方向傾
斜面71aが均一に振動している傾斜面型振動分別機7
0に搬送され、転がり抵抗を利用して、分別される。シ
ュレッダーダストは2方向傾斜面71aの高い位置にあ
る方から投入される。シュレッダーダストのうち、転が
り抵抗が小さい、丸形状のガラス、樹脂、および硬質の
金属類は2方向傾斜面71aを転がり落ち、2方向傾斜
面71aに対して転がり抵抗の大きい、平形状あるいは
軟質材の銅線、ワイヤーハーネス類が2方向傾斜面71
に残り、分別される。比重分別機の場合はシュレッダー
ダストの成分の粒度が不均一であると分別の精度が劣る
が、傾斜面型振動分別機70はシュレッダーダストの成
分の性質(形状、硬さ等)の差によって、高い精度で成
分ごとに分別できるため、高い回収率を得ることができ
る。
【0024】第3実施例では、工程4に示す分別工程後
の銅の回収率が70%で、ガラス回収率が95%であっ
た。また、粉砕機の刃具寿命は6ヵ月であった。これに
対し、第2実施例では、工程4に示す分別工程後の銅の
回収率は60%で、ガラス回収率は90%であった。ま
た、粉砕機の刃具寿命は1ヵ月であった。したがって、
工程4の分別工程で、傾斜面型振動分別機を用いること
により、銅の回収率を高めることができる。また、ガラ
ス回収率も向上することから、工程4の後工程である粉
砕工程で、ガラスが粉砕機のなかに入り粉砕機の刃具に
悪影響を与えることが少なくなる。
【0025】また、第2実施例では、工程3に示すふる
い工程でふるい上に残ることにより工程4の分別工程に
送られるダスト中にはガラスが含まれる量が少ないこと
が好ましいことから、ふるい工程のふるいの篩目が大き
くされ、多くのガラスは篩目から通り抜けていた。その
反面、中尺状の銅線がガラスとともに篩目を通り抜け、
その分の銅線が工程4へ送られないために回収されてい
なかった。しかし、第3実施例では、工程4に示す分別
工程で傾斜面型振動分別機を用いることにより、工程4
でも十分にガラスを回収することができるので、工程3
に示すふるい工程で用いるふるいの篩目を第2実施例で
用いるふるいの篩目より小さくし、工程4の分別工程に
送られるダスト中のガラスの量を多くしてもよい。これ
により、第2実施例では篩目を通り抜けて工程4に示す
分別工程に送られていなかった中尺状の銅線が、ふるい
上に残り工程4に示す分別工程に送られるため、銅線の
回収率が上がる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の方法によれば、第1のふるい
工程で大粒、中粒、小粒の大きさに分別されて得られる
小粒のみから第2の比重分別工程で銅線を分別するので
はなく、中粒も第1の比重分別工程、粉砕工程を介し
て、第2のふるい工程を経て第2の比重分別工程に送ら
れて、銅線が分別されるので、シュレッダーダストの成
分である銅線の回収率が向上する。請求項2の方法およ
び請求項3の装置によれば、摩擦抵抗を有する2方向傾
斜面を振動させ、シュレッダーダストを、転がり抵抗の
大きい平形状のものおよび軟質のものと、転がり抵抗の
小さい丸形状のものおよび硬質のものとに分別できる。
シュレッダーダストが、粒度の均一性にかかわらず、転
がり抵抗および形状から分別されるので、シュレッダー
ダストの分別精度が向上し、シュレッダーダストの成分
の回収率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全実施例にかかわるシュレッダーダス
トの分別方法の工程のブロック図である。
【図2】本発明の全実施例にかかわる、工程6、工程9
で用いるふるいの概略図である。
【図3】本発明の全実施例にかかわる、工程10で用い
る比重分別機の側面図である。
【図4】本発明の全実施例にかかわる工程8、本発明の
第2実施例にかかわる工程5で用いる粉砕機の側面図で
ある。
【図5】本発明の第2実施例にかかわる、工程3で用い
るふるいの側面図である。
【図6】本発明の第2実施例にかかわる、工程4で用い
る比重分別機の側面図である。
【図7】本発明の第3実施例にかかわる、工程4で用い
る傾斜面型振動分別機の斜視図である。
【図8】図7に示す分別機の側面図である。
【符号の説明】
20 振動ふるい機 30 比重分別機 40 粉砕機 50 ふるい 60 比重分別機 70 傾斜面型振動分別機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅線を含むシュレッダーダストをふるい
    により大粒、中粒、小粒の大きさにそれぞれ分別する第
    1のふるい工程と、 前記第1のふるい工程により分別された前記中粒を比重
    によって比重の大小に分別する第1の比重分別工程と、 前記第1の比重分別工程により分別された大きい比重の
    シュレッダーダストを粉砕する粉砕工程と、 前記粉砕工程により粉砕された前記シュレッダーダスト
    から前記小粒と同じ大きさのシュレッダーダストをふる
    いにより分別する第2のふるい工程と、 前記第1のふるい工程および前記第2のふるい工程によ
    り得られた小粒から銅線を比重分別する第2の比重分別
    工程と、を有するシュレッダーダストの分別方法。
  2. 【請求項2】 摩擦抵抗を有する2方向傾斜面にシュレ
    ッダーダストを投入し、前記2方向傾斜面を振動させて
    シュレッダーダストを転がり抵抗によって分別するシュ
    レッダーダストの分別方法。
  3. 【請求項3】 摩擦抵抗を有する振動可能な2方向傾斜
    面と、 該2方向傾斜面を振動させる加振機と、を備えるシュレ
    ッダーダストの分別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009233494A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Nippon Mining & Metals Co Ltd シュレッダダストの処理方法及びそのシステム
CN103084376A (zh) * 2013-01-28 2013-05-08 韩清洁 一种废旧铜线材料分离处理系统及相应分离工艺

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