JPH06279872A - 焼結鉱の篩い分け方法 - Google Patents

焼結鉱の篩い分け方法

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JPH06279872A
JPH06279872A JP7048493A JP7048493A JPH06279872A JP H06279872 A JPH06279872 A JP H06279872A JP 7048493 A JP7048493 A JP 7048493A JP 7048493 A JP7048493 A JP 7048493A JP H06279872 A JPH06279872 A JP H06279872A
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浩一 大山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成品規格にあった焼結鉱を効率よく篩い分け
することができて、焼結工程全体の処理効率を向上する
篩い分け方法の提供。 【構成】 複数段に配置した篩い分け装置による焼結鉱
の篩い分け方法であって、第1段に配置した篩い目を1
0〜20mmとして焼結鉱を篩い分け、篩い上と篩い下
に分離する工程と、篩い上は更に40〜60mmの篩い
目で篩い上と篩い下に分離される工程と、40〜60m
mの篩い目の篩い上を破砕する工程と、篩い目の10〜
20mm篩い下と破砕された40〜60mmの篩い上を
第2の篩いにより少なくとも4mmの篩い下と篩い上に
篩い分け、篩い下を返鉱として焼結機への装入原料に戻
す工程と、該篩いの篩い上と40〜60mmの篩い下を
製品として搬出する工程とからなり、焼結鉱のうちで、
粉化し易い中間サイズを選択的に回収して成品とするた
めに、成品化の効率を上げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鉱石ような冶金用鉱
石の焼結後の篩い分け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる焼結鉱のサイズは、その性状によ
って広範囲に分布しており、溶鉱炉のような次工程への
供給成品とするためには、その工程に適した粒度に篩い
分けする必要がある。
【0003】この篩い分けを効率的に行うための手段と
して、特開昭63−28481号公報には、鉱石の篩い
分け処理を、2台の2床式篩い装置よりなる粗鉱篩い分
けラインと2床式篩い装置と1床式篩い装置とからなる
再篩い分けラインと各ライン間に破砕機を設けて、この
破砕機と各篩い分けラインとをバイパスさせて、篩い分
け処理、破砕篩い分け処理、粉砕処理のフローを形成す
ることが開示されている。
【0004】これによって、焼結鉱を含めて原料鉱石の
成品化処理を効率的に行うと共に、成品サイズを均一化
させることができるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この篩い分
け方法においては、一次篩いで篩い分けられる全てのサ
イズの篩い分けられた鉱石は直接成品として回収され
ず、二次篩いで再度篩い分けられることとなって処理効
率及び粉化特性から歩留りが悪く、また、二次篩いによ
って篩い分けられる焼結鉱のための処理能力は大きくな
らざるを得ないという欠点がある。
【0006】本発明の目的は、成品規格にあった焼結鉱
を効率よく篩い分けすることができて、焼結工程全体の
処理効率を向上する篩い分け方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数段に配置
した篩い分け装置による焼結鉱の篩い分け方法であっ
て、第1段に配置した篩い目を10〜20mmとして焼
結鉱を篩い分け、篩い上と篩い下に分離する工程と、篩
い上は更に40〜60mmの篩い目で篩い上と篩い下に
分離される工程と、40〜60mmの篩い目の篩い上を
破砕する工程と、篩い目の10〜20mm篩い下と破砕
された40〜60mmの篩い上を第2の篩いにより少な
くとも4mmの篩い下と篩い上に篩い分け、篩い下を返
鉱として焼結機への装入原料に戻す工程と、該篩いの篩
い上と40〜60mmの篩い下を製品として搬出する工
程とからなる焼結鉱の篩い分け方法である。
【0008】また、第1段に配置した篩いは、後面にグ
リズリーを所定域に設けた構造のものを使用する。
【0009】
【作用】本発明は、焼結鉱の破砕特性に係る新知見に基
づいて完成した。
【0010】すなわち、 イ. 焼結鉱は、鉄鋼石の溶融結合であるため、燃料で
あるコークス粉が不均一な分布となっていることがあ
り、その結合強度も不均一となっている、 ロ. 大きなサイズ程熱応力を受けており、冷却過程に
おいて、内部にクラックや気孔を有している、また、 ハ. 大きなサイズ程、衝撃を受けると重力加速エネル
ギーが大きく、上記内部構造により割れやすいという知
見を得た。
【0011】この知見をもとに、落下衝撃を与える粉化
テスト(SIテスト)を行ってみると、15〜50mm
サイズが極めて粉化率が高いことがわかった。そのた
め、15〜50mmの近傍の10〜60mmの焼結鉱を
一次の篩い分けによって抽出し成品とすることによっ
て、粉砕、篩い分けの連続粉化による処理量の無用の増
大が防止される。
【0012】また、篩い上の粗粒は、祖粒である程粉化
し易くなる特性を利用して、二次篩い目の篩い上の粗粒
部分のみ粉砕し、これを再度二次篩い目を通して篩い上
分を成品として取り出す。これによって、焼結鉱の成品
化率を挙げ、また、粉化率を最小にすることができる。
【0013】ここで、第2の篩いの篩い下は、少なくと
も4mmであるが、製品として高炉の安定操業を図るた
めには4〜6mmの範囲が好ましい。更に、第1段の篩
いの10〜20mmの篩い上を第1段の後面のグリズリ
ーで40〜60mmに篩い分けることが、振動を少なく
し粉化を抑制して篩い効率の向上を図ることができるた
め好ましい。
【0014】
【実施例】図1は、本発明を実施するためのフロー図を
示す。
【0015】同図において、焼結原料Aは切出し装置1
から焼結機2に供給され、焼結機2によって得た焼結鉱
Bは篩い分けのためのホッパー3に一旦貯蔵される。4
は、2段に配置された篩い分け装置の中の第1段目に配
置された一次篩い分け装置であって、15mmの篩い目
を有する。5はその直下に配置された二次篩い分け装置
であって、4mmの篩い目を有する。6は二次篩い分け
装置5における篩い上分を破砕するためのクラッシャー
を示す。7は一次篩いの大サイズを分離する篩い分け装
置で、50mmの篩い目を有する。
【0016】ホッパー3から切り出された焼結鉱Bは、
一次篩い分け装置4によって15mmの篩い目で篩い分
けされ、更に二次篩い分け装置5にかけられ、4mm未
満の篩い下分Cは返鉱として焼結機2に戻される。ま
た、一次篩い分け装置4の篩い上分Dは、引き続く篩い
分け装置7に供給され、そこで、篩い分けされて、その
篩い下分E2 と前述の4〜15mmの篩い上分E1 であ
る4〜50mm程度の焼結鉱は高炉等への供給原料とし
て成品となり抽出される。この二次篩い分け装置7にお
ける50mm超の篩い上分E1 は、クラッシャー6によ
って破砕される。
【0017】クラッシャー6によって破砕された焼結鉱
Gは二次篩い分け装置5に戻され、その4mm未満の篩
い下分は、先の焼結機2から直接供給される焼結鉱Bの
篩い下分Cと共に返鉱として焼結機2に装入される。
【0018】前記の篩い分け装置として、一次篩い分け
装置4と、この一次篩いの篩い上サイズの篩い分け装置
7を一体とした構造のものを使用することができ、図2
は、この二次篩い分け装置5の具体的な構造を示す。
【0019】同図において、この一次篩い分け装置4
は、傾斜上面の篩い目として上方部に配置した鋳鋼網5
1と、下方に配置したグリズリー網52からなり、この
グリズリー網52を通過した篩い下分は、シュート53
から排出されてベルトコンベア54によって成品として
搬送される。
【0020】また、篩い上分は傾斜上面篩い目の端部直
下に配置されたクラッシャー6によって破砕され、篩い
分け装置の下方位置に配置されたシュート55によっ
て、二次篩い分け装置5の上面の篩い目41に落下させ
る。
【0021】この二次篩い分け装置5の上面の篩い目4
1は、エキスパンドメタル網からなり、この篩い目の篩
い下分は返鉱として焼結機に戻され、篩い上分は成品と
して利用される。
【0022】さらに、本発明において、焼結鉱の粉化を
防止するために、図1に示す焼結機2からホッパー3に
供給するためのシュート及び各篩い下製品の搬送用シュ
ートとして図3に示す構造のものを使用することができ
る。
【0023】同図3において、8は、図1に示す焼結機
2とホッパー3との間に配置されたシュートであって、
同シュート8は焼結機2の端部からの落下焼結鉱を一旦
受けるための受け面81とそれに続くバスケット82と
からなる。このため、焼結機2の端部からの落下焼結鉱
Bは、一旦、受け面81に堆積し、その堆積した焼結鉱
Bが安息角を超えた分だけ、バスケット82内に移送さ
れる。この際、落下エネルギーを堆積した焼結鉱Bによ
って、摩擦抵抗を与えスピードを抑制させることで、加
速度を軽減し粉化を防止することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏する。
【0025】(1) 焼結鉱のうちで、粉化し易い中間
サイズを選択的に回収して成品とするために、成品化の
効率を上げることができる。
【0026】(2) 一次篩いで中間サイズの成品を回
収することにより、二次篩いへの負荷量を軽減でき、従
って、二次篩い設備能力を小さくすることができる。
【0027】(3) 一次篩い装置と二次篩い装置を2
段に直列に配置できるため、それ自体によっても粉化を
最小に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施するための篩い分け装置の一例
を示す。
【図2】 本発明を実施する他の篩い分け装置の一例を
示す。
【図3】 本発明を実施するに際して適用できる粉化防
止のためのシュートの例を示す。
【符号の説明】
A 焼結原料 B 焼結鉱 C 二次篩い分け装置の篩い下分 D 一次篩い分
け装置の篩い上分 E1 二次篩い分け装置の篩い上分 E2 一次篩い分けに引き続く篩い分けの篩い下分 G E2 の破砕後の焼結鉱 1 切出し装置 2 焼結機 3 ホッパー 4 一次篩い分
け装置 41 一次篩い分け装置の篩い目 5 二次篩い分
け装置 51 鋳鋼網 52 グリズリ
ー網 53 篩い分け装置のシュート 54 ベルトコ
ンベア 55 シュート 6 クラッシャー 7 一次篩いに
引き続く篩い分け装置 8 シュート 81 シュートの受け面 82 シュート
バスケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 修 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段に配置した篩い分け装置による焼
    結鉱の篩い分け方法であって、 第1段に配置した篩い目を10〜20mmとして焼結鉱
    を篩い分け、篩い上と篩い下に分離する工程と、 篩い上は更に40〜60mmの篩い目で篩い上と篩い下
    に分離される工程と、 40〜60mmの篩い目の篩い上を破砕する工程と、 篩い目の10〜20mm篩い下と破砕された40〜60
    mmの篩い上を第2の篩いにより少なくとも4mmの篩
    い下と篩い上に篩い分け、篩い下を返鉱として焼結機へ
    の装入原料に戻す工程と、 該篩いの篩い上と40〜60mmの篩い下を製品として
    搬出する工程とからなる焼結鉱の篩い分け方法。
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