JPH11347102A - 混合容器及びそれに使用される物質収容体 - Google Patents

混合容器及びそれに使用される物質収容体

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JPH11347102A
JPH11347102A JP10160417A JP16041798A JPH11347102A JP H11347102 A JPH11347102 A JP H11347102A JP 10160417 A JP10160417 A JP 10160417A JP 16041798 A JP16041798 A JP 16041798A JP H11347102 A JPH11347102 A JP H11347102A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯に便利であるようにせしめること。 【解決手段】 口頸部10を有しかつ湯又は水が収容さ
れる哺乳ビン4と、口頸部10の外周面に装着される乳
首キャップ6と、口頸部10内に装着されかつ粉ミルク
が収容される収容体8とを備えた哺乳用混合容器2。収
容体8は、底壁36に開封予定部50を有する収容本体
30と、カッタ部86及び弾性変形部64を含む閉塞体
32とからなる。収容体8はそのフランジ部42が口頸
部10の上端面に載置されて口頸部10内に離脱自在に
装着され、フランジ部42は乳首キャップ6によって口
頸部10の上端面に保持される。閉塞体32を押圧する
と、カッタ部86が開封予定部50に作用して薄肉部5
2が破断され、収容体8内の粉ミルクが哺乳ビン4内に
流出されて湯又は水と混合せしめられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口頸部を有しかつ
内部に第一の物質が収容される容器本体と、口頸部の外
周面に離脱自在に装着される蓋体と、容器本体の口頸部
内に装着されかつ第二の物質が収容される物質収容体と
を備え、物質収容体に収容された第二の物質を容器本体
内に流出させて第一の物質と混合させることができる混
合容器及びそれに使用される物質収容体に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−605号公報には、第一の物
質である液体を収容した容器本体と、第二の物質である
乳剤を収容した物質収容体(収容体)とからなる乳児用
飲料容器が開示されている。容器本体の口頸部(容器首
部)の外周面には雄ねじが形成され、口頸部の開口部は
剥離可能なシール部材により閉じられている。物質収容
体は、貫通孔の内周面に雌ねじが形成された円筒部材
と、円筒部材の上端に取り付けられて貫通孔の上方空間
を密封するキャップ体とを備えている。キャップ体と円
筒部材の貫通孔とは弁体により区切られ(貫通孔の上端
は弁体により閉じられ)、キャップ体内には乳剤が収容
されている。円筒部材の下端には剥離可能なシール部材
が装着され、貫通孔の下端はこのシール部材により閉じ
られている。内周面に雌ねじが形成された本体部(内側
キャップ)と本体部に装着された乳首とからなる乳首キ
ャップの乳首側はカバーキャップ(外側キャップ)によ
り離脱自在にカバーされ、本体部の下端開口は剥離可能
なカバーシートにより閉じられている。
【0003】上記乳児用飲料容器を使用する場合には、
容器本体からシール部材を剥離して口頸部の開口部を開
く。そして物質収容体からシール部材を剥離して貫通孔
の下端を開口させた後、物質収容体の雌ねじを容器本体
の口頸部の雄ねじに螺合させ、回転させる。物質収容体
が口頸部に沿って移動することにより、容器本体の口頸
部の上端が物質収容体の貫通孔の上端から上方へ相対的
に突出するので、弁体が上方に開かれ、物質収容体の貫
通孔の上端が開口する。キャップ体内に収容されている
乳剤は容器本体内に収容されている液体の中に落下す
る。物質収容体を容器本体の口頸部に螺合した状態で容
器本体を物質収容体と共に振動させ、乳剤と液体とを混
合させる。これにより乳児用飲料が生成される。混合が
終了した後、物質収容体を容器本体の口頸部から取り外
す。次いで、乳首キャップのカバーシートを剥離して本
体部の下端開口を開いた後、本体部の雌ねじを容器本体
の口頸部の雄ねじに螺合させることにより、乳首キャッ
プを容器本体に装着する。そして乳首キャップからカバ
ーキャップを取り外すことにより、容器本体内の乳児用
飲料を授乳することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して上記従来の混合
容器である乳児用飲料容器は次のような解決すべき課題
を有している。 (1)乳剤を収容する物質収容体は、容器本体の口頸部
に内蔵することができないので、常に容器とは独立して
用意する必要がある。すなわち、容器本体と物質収容体
と乳首キャップとを一体にすることができないので、携
帯が著しく不便であり、取り扱いが不便である。その結
果、例えば乗物内における哺乳等、緊急時の哺乳に際し
て使いにくい。 (2)使用に際しては、容器本体からシール部材を剥離
する、物質収容体からシール部材を剥離する、物質収容
体の雌ねじを容器本体の口頸部の雄ねじに螺合させ、回
転させて弁体を開く、乳剤と液体とを混合させた後、物
質収容体を容器本体の口頸部から取り外す、乳首キャッ
プのカバーシートを剥離する、乳首キャップを容器本体
に装着する、乳首キャップからカバーキャップを取り外
す等、多数の操作を必要とする。したがって使用に際し
ての一連の操作が面倒で不便である。 (3)物質収容体内に収容された乳剤を容器本体内に流
出するためには、収容体からシール部材を剥離して貫通
孔の下端を開口させた後、物質収容体の雌ねじを容器本
体の口頸部の雄ねじに螺合させ、回転させる必要があ
る。したがって、物質収容体内に収容された乳剤を容器
本体内に流出させるための操作が面倒で不便である。 (4)物質収容体を容器本体の口頸部に装着し、乳剤と
液体とを混合させた後、両者の混合物質が口頸部の上端
及び上端部の外周面に付着、残留することが避けられな
いので、衛生的ではない。 (5)物質収容体は、円筒部材、キャップ体、弁体及び
カバーシートから構成されているので、組み立てが比較
的困難であり、部品点数も多く、製造コストが高くな
る。特に、キャップ体はドーム形状をなしているので、
円筒部材に対してシール性を確保しながら装着する作業
は比較的面倒となる。更に、乳剤は弁体の上部に収容さ
れ、しかも弁体は上方に開くよう構成されているので、
乳剤の流出が円滑かつ確実に遂行されず、したがって物
質収容体内に乳剤が残留する可能性が高く、乳剤に無駄
を生ずることとなる。
【0005】本発明は上記事実に基づいてなされたもの
であり、その目的は、携帯が著しく便利で取扱いが便利
である、新規な混合容器及びそれに使用される物質収容
体を提供することである。
【0006】本発明の他の目的は、使用に際しての一連
の操作が簡単で便利である、新規な混合容器及びそれに
使用される物質収容体を提供することである。
【0007】本発明の更に他の目的は、第二の物質を容
器本体内に流出させるための操作が簡単で便利である、
新規な混合容器及びそれに使用される物質収容体を提供
することである。
【0008】本発明の更に他の目的は、混合物質が容器
本体の口頸部に付着、残留することのない、新規な混合
容器及びそれに使用される物質収容体を提供することで
ある。
【0009】本発明の更に他の目的は、第二の物質の流
出が充分円滑かつ確実に遂行され、したがって第二の物
質が残留することなく、第二の物質に無駄を生ずること
のない、新規な混合容器及びそれに使用される物質収容
体を提供することである。
【0010】本発明の更に他の目的は、部品点数が少な
く、製造コストの安い、新規な混合容器及びそれに使用
される物質収容体を提供することである。
【0011】本発明の更に他の目的は、構成が簡単であ
りながらシール性の高い、新規な混合容器及びそれに使
用される物質収容体を提供することである。
【0012】本発明のその他の目的及び特徴は、本発明
に従って構成された混合容器及びそれに使用される物質
収容体の実施形態について添付図面を参照して詳細に説
明する後の記載から明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、環状口頸部を有しかつ内部に第一の物質が収容され
る容器本体と、該口頸部の外周面に離脱自在に装着され
る蓋体と、該口頸部内に装着されかつ第二の物質が収容
される物質収容体とを備え、該物質収容体は、上端に半
径方向外方に延びるフランジ部が形成された筒状側壁及
び薄肉部により囲まれた開封予定部が形成された底壁を
有しかつ該第二の物質が収容される収容本体と、該収容
本体を密封する閉塞体とからなり、該閉塞体は、内側に
カッタ部が形成された中央部、環状基部及び、該中央部
と該環状基部との間に配設された弾性変形部を含むと共
に該環状基部が該筒状側壁の上部を閉塞するように該収
容本体に対し一体的に装着され、該カッタ部は、該中央
部から該底壁の該開封予定部に向かって延びかつ下端が
該開封予定部に対向するよう形成され、該物質収容体
は、該フランジ部が該口頸部の上端面に載置されること
により実質上該口頸部内に離脱自在に装着され、該装着
状態で該蓋体を該口頸部に装着すると、該フランジ部は
該蓋体によって該口頸部の該上端面に圧接されて保持さ
れ、該蓋体を該口頸部から離脱して該閉塞体の該中央部
を該開封予定部に向けて押圧すると、該弾性変形部の変
形により該カッタ部が該開封予定部に作用して該薄肉部
が破断され、該物質収容体内の該第二の物質が該容器本
体内に流出されて該第一の物質と混合せしめられる、こ
とを特徴とする混合容器、が提供される。
【0014】本発明の他の局面によれば、環状口頸部を
有しかつ内部に第一の物質が収容される容器本体の該口
頸部内に装着されかつ第二の物質が収容される物質収容
体であって、上端に半径方向外方に延びるフランジ部が
形成された筒状側壁及び薄肉部により囲まれた開封予定
部が形成された底壁を有しかつ該第二の物質が収容され
る収容本体と、該収容本体を密封する閉塞体とからな
り、該閉塞体は、内側にカッタ部が形成された中央部、
環状基部及び、該中央部と該環状基部との間に配設され
た弾性変形部を含むと共に該環状基部が該筒状側壁の上
部を閉塞するように該収容本体に対し一体的に装着さ
れ、該カッタ部は、該中央部から該底壁の該開封予定部
に向かって延びかつ下端が該開封予定部に対向するよう
形成され、該収容本体の該筒状側壁における該フランジ
部が該口頸部の上端面に載置されるよう構成されること
により、実質上該口頸部内への装着が離脱自在にせしめ
られると共に該口頸部に装着されて保持せしめられ、該
口頸部内に装着された状態で該閉塞体の該中央部を該開
封予定部に向けて押圧すると、該弾性変形部の変形によ
り該カッタ部が該開封予定部に作用して該薄肉部が破断
され、該第二の物質が該容器本体内に流出されて該第一
の物質と混合せしめられる、ことを特徴とする物質収容
体、が提供される。
【0015】本発明において、物質収容体は、筒状側壁
におけるフランジ部が容器本体の口頸部の上端面に載置
されることにより実質上口頸部内に離脱自在に装着され
る。この装着状態で蓋体が口頸部に装着されると、フラ
ンジ部は蓋体によって口頸部の上端面に圧接されて保持
されるよう構成されているので、容器本体と物質収容体
と蓋体とを容易に一体にすることができる。したがって
混合容器は携帯に著しく便利であり、取扱いが便利であ
る。その結果、例えば乗物内における哺乳等、緊急時の
哺乳には使い易い。更に、混合容器の使用に際しては、
容器から蓋体を取り外し、物質収容体の閉塞体の中央部
を押圧することにより物質収容体内の第二の物質を容器
本体内に流出させて容器本体内の第一の物質と混合せし
めた後、口頸部から物質収容体を離脱し、口頸部に蓋体
を装着すればよい。したがって混合容器の使用に際して
の一連の操作が簡単で便利である。更にはまた、物質収
容体が口頸部に装着された状態で、閉塞体の中央部を開
封予定部に向けて押圧することにより、物質収容体内の
第二の物質を容器本体内に流出させることができる。し
たがって、物質収容体内に収容された第二の物質を容器
本体内に流出させるための操作が簡単で便利である。更
にはまた、物質収容体は実質上口頸部内に装着されるの
で、混合された物質が口頸部内から漏れ出すことがな
く、口頸部の上端及びその上端部の外周面に付着、残留
することがないので、衛生上の問題は全くない。更には
また、閉塞体の中央部を開封予定部に向けて押圧するこ
とにより、カッタ部が開封予定部に作用して薄肉部が破
断される。これにより開封予定部は下方に向けて変位せ
しめられ、収容本体の底壁が開封されるので、物質収容
体内の第二の物質の流出が充分円滑かつ確実に遂行さ
れ、したがって第二の物質が残留することなく、第二の
物質に無駄を生ずることが防止される。更にはまた、上
記の如くフランジ部を口頸部の上端面に載置するのみで
物質収容体を実質上口頸部内に離脱自在に装着できるの
で、既存の容器本体及び蓋体を変更することなく実用化
することが可能である。したがって、全体として部品点
数が少なく、製造コストが安い。更にはまた、物質収容
体の装着状態で蓋体を口頸部に装着すると、フランジ部
は蓋体によって口頸部の上端面に圧接されて保持される
ので、構成が簡単でありながら高いシール性が確保され
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施形態を図
1〜図4を参照して更に詳細に説明する。なお図1〜図
4において、同一部分は同一符号で示す。
【0017】図1を参照して、混合容器である哺乳用混
合容器2は、容器本体である哺乳ビン4、蓋体である乳
首キャップ6及び物質収容体である粉ミルク収容体8を
備えている。哺乳ビン4は環状口頸部10を有し、その
内部には一般に第一の物質である湯又は水が収容され
る。口頸部10の外周面には雄ねじ部12が形成されて
いる。乳首キャップ6は、天面壁14及び天面壁14の
周縁から垂下しかつ内周面に雌ねじ部16が形成された
スカート壁18からなる本体部20と、本体部20の天
面壁14に装着された乳首22と、乳首22をカバーす
るよう本体部20のスカート壁18に離脱自在に装着さ
れたカバーキャップ24とを備えている。図1から明ら
かなように、乳首22は、天面壁14に形成された貫通
孔に嵌合され、抜け出さないように保持されている。乳
首22の下端を規定するフランジ部26は底壁14の下
面側に位置付けられている。口頸部10の雄ねじ部12
にスカート壁18の雌ねじ部16を螺合させることによ
り、乳首キャップ6は哺乳ビン4に離脱自在に装着され
る。哺乳ビン4及び乳首キャップ6は、各々それ自体周
知の市販品でよく、したがって詳細な説明は省略する。
【0018】図2及び図3を参照して、第二の物質であ
る粉ミルクが収容される粉ミルク収容体8(以下、単に
収容体8と略称する)は、収容本体30と、収容本体3
0を密封する閉塞体32とからなる。適宜の合成樹脂か
ら一体に成形することができる収容本体30は、筒状側
壁34及び底壁36を有している。筒状側壁34は、小
径部38と小径部38の上端部に形成された大径部40
を有し、大径部40の上端、したがって筒状側壁34の
上端には半径方向外方に延びる環状のフランジ部42が
形成されている。フランジ部42は、哺乳ビン4の口頸
部10の上端面に載置されたときに、乳首キャップ6
の、口頸部10への装着を妨げないよう、その外径が規
定されている。筒状側壁34の大径部40の下端には環
状係止凹部44が形成されている。環状係止凹部44の
下面は大径部40と小径部38との間に形成される環状
の水平段部46に連続せしめられている。大径部40の
外径は、哺乳ビン4の口頸部10の内周面に対し相対移
動自在に密着しうる大きさに規定されている。
【0019】底壁36の中央部には、破断可能な薄肉部
により囲まれた開封予定部50が形成されている。開封
予定部50は、底壁36の軸心部から相互に所定の角度
をもって半径方向に延びる複数の半径方向薄肉部52
と、半径方向薄肉部52の各々の外端を連結するように
延在する環状薄肉部54とからなる薄肉部により形成さ
れている。半径方向薄肉部52は、図3から明らかなよ
うに、この実施形態においては相互に60°の角度をも
って6本形成されている。環状薄肉部54は全体として
6角形をなしている。半径方向薄肉部52及び環状薄肉
部54の各々の残留肉厚はこの実施形態においては同一
に規定されているが、半径方向薄肉部52の各々の残留
肉厚を環状薄肉部54の残留肉厚よりも薄くして、半径
方向薄肉部52の各々が環状薄肉部54よりも破断され
易くする構成もある。
【0020】適宜の合成樹脂から一体に成形することが
できる閉塞体32は、中央部60、環状基部62及び、
中央部60と環状基部62との間に配設された弾性変形
部64を備えている。環状基部62の周縁部は所定の厚
さを有する被係止部66を構成している。環状基部62
にはまたその内周縁から上方に延びる基部円筒壁68が
形成されている。中央部60は中央部円筒壁70及び被
押圧部72を備えている。中央部円筒壁70の上端には
半径方向内方に延びる中央部環状壁74が形成されてい
る。被押圧部72は、中央部環状壁74の内周縁から上
方に延びる被押圧部円筒壁76と、被押圧部円筒壁76
に接続された円形上壁78とから構成されている。
【0021】弾性変形部64は、環状基部62の基部円
筒壁68の上端から半径方向内方に延びる下環状壁80
と、下環状壁80の内周縁から上方に延びる中間円筒壁
82と、中間円筒壁82の上端から半径方向内方に延び
て中央部円筒壁70に接続される上環状壁84とを有し
ている。下環状壁80及び上環状壁84は薄肉であって
柔軟であるよう形成されている。なお中央部環状壁74
は図2に示す実施形態においては特に変形を要しないの
で、変形しにくい厚肉に形成されている。
【0022】閉塞体32の環状基部62が収容本体30
の筒状側壁34の上端部内周面に密着した状態で嵌合さ
れることにより、閉塞体32は収容本体30に対し一体
的に装着される。更に具体的に説明すると、閉塞体32
の環状基部62における被係止部66が収容本体30の
筒状側壁34における大径部40の係止凹部44に嵌合
されて係止されることにより、閉塞体32は収容本体3
0に装着される。この装着は、閉塞体32の環状基部6
2を、収容本体30の筒状側壁34における上端開口か
ら底壁36に向けて押し込むだけの操作で遂行される。
したがって収容体8は、組み立てがきわめて容易であ
る。また閉塞体32の環状基部62における被係止部6
6が収容本体30の筒状側壁34における大径部40の
係止凹部44に嵌合されて係止されることに起因して、
収容本体30のシール性は高い精度で確保される。もち
ろん係止することに代えて溶着することにより、シール
性を更に完全なものとしてもよい。閉塞体32が収容本
体30に装着された状態で、閉塞体32の環状基部62
の下面は、筒状側壁34の水平段部46上に載置される
ので、閉塞体32は充分に安定して保持せしめられる。
閉塞体32の収容本体30に対する装着は、収容本体3
0内に図示しない粉ミルクが所定量充填された後に遂行
されることはいうまでもない。
【0023】中央部60の内側にはカッタ部86が形成
されている。カッタ部86は、中央部60から収容本体
30の底壁36における開封予定部50に向かって延び
かつ下端が開封予定部に所定の隙間をおいて対向するよ
う形成されている。更に具体的に説明すると、カッタ部
86は、下端にカッタ87が形成された円筒部88から
なり、円筒部88は、中央部円筒壁70を下方に延長す
ることにより形成されている。カッタ87は円筒部88
の下端の周方向に沿って形成され、その形状は鋸刃状を
なしている。
【0024】後述するように、収容体8が哺乳ビン4の
口頸部10に装着された状態で、被押圧部72を開封予
定部50に向けて押圧すると、弾性変形部64の変形に
よりカッタ部86のカッタ87が開封予定部50に作用
して(開封予定部50を押圧して)薄肉部52の各々が
破断される。弾性変形部64の変形について更に具体的
説明すると、上記押圧力は、被押圧部72の被押圧部円
筒壁76、中央部環状壁74及び中央部円筒壁70を介
して弾性変形部64の上環状壁84の内周縁に作用す
る。中央部環状壁74は先に述べたように変形しにくい
厚肉に形成されているので、中央部60(円形上壁7
8、被押圧部円筒壁76、中央部環状壁74及び中央部
円筒壁70)は押し込みの当初、ほとんど変形すること
なく一体的に下方に変位する。上環状壁84は、弾性変
形部64の中間部円筒壁82の上端(上環状壁84の外
周縁)を支点として変形し、その内周縁が軸方向下方に
移動する。前記押圧力は、更に弾性変形部64の中間部
円筒壁82を介して下環状壁80の内周縁に作用する。
下環状壁80は、環状基部62の基部円筒壁68の上端
(下環状壁80の外周縁)を支点として変形し、その内
周縁が軸方向下方に移動する。
【0025】弾性変形部64は、以上のように軸方向の
力に比較的弱い上環状壁84及び下環状壁80から徐々
に変形してゆく。カッタ部86のカッタ87が下降し、
開封予定部50を押圧して薄肉部52の各々を破断せし
める。薄肉部52の各々の破断により開封予定部50は
底壁36から下方に変位せしめられる。被押圧部72の
更なる押し込みによって、中央部60は弾性変形部64
の中間部円筒壁82内に沈み込む形態でその移動が停止
する。以上の押込操作により開封予定部50は、環状薄
肉部54を支点としてその中央部が底壁36から下方に
旋回せしめられる形態で変位する。これにより底壁36
はその中央部が開封されて、粉ミルクが流出される。前
記押圧を解除すると、弾性変形部64は、その弾性によ
る復元力により元の形状に戻され、被押圧部72は元の
位置に戻される。したがって上記押圧、押圧解除の操作
を必要に応じて何度でも繰り返すことができるので、粉
ミルクの残留を確実に防止することができる。
【0026】前記押圧操作の間、被押圧部72は略当初
の形状に保持されること、弾性変形部64の変形による
被押圧部72の押圧方向が一定であること、弾性変形部
64が軸方向の力に比較的弱い上環状壁84及び下環状
壁80から徐々に変形してゆくことによる適宜の押圧力
により押圧操作を行い得ること等により、操作性はきわ
めて良好である。弾性変形部64の上環状壁84及び下
環状壁80は肉薄であって柔軟であるよう構成されてお
り、充分容易に弾性的に変形されるので、操作性は一層
向上する。弾性変形部64は、下環状壁80と、下環状
壁80の内周縁から上方に延びる中間円筒壁82と、中
間円筒壁82の上端から半径方向内方に延びる上環状壁
84とを有する構成である故その復元性に優れ、押圧力
が解除された後、的確なタイミングで確実に元の形状に
復元することができる。
【0027】収容本体30及び閉塞体32はそれぞれ合
成樹脂により一体成形することができ、しかも、収容体
8は全体として部品点数が少ないので、低コストで製造
することができる。収容体8はまた、上記した如く組み
立てが容易であり、しかも高いシール性も確保される。
更にまた、収容体8は、後述する如く、哺乳ビン4の口
頸部10内に容易にかつ離脱自在に装着できるの、粉ミ
ルクを収容した状態で商品化が可能である。
【0028】図1〜図3を参照して、以上のように構成
された収容体8は、哺乳ビン4に簡単に装着することが
できる。すなわち、収容体8を、乳首キャップ6が取り
外された状態の哺乳ビン4(湯又は水が予め所定量充填
されている)の口頸部10からその内部に挿入すると、
フランジ部42が口頸部10の上端面に載置される。筒
状側壁34の大径部40の外周面は口頸部10の内周面
に対し相対移動自在に密着せしめられ、確実にシールさ
れる。収容本体30の、フランジ部42より下方は口頸
部10内に挿入された状態で保持されるので、収容体8
は、実質上口頸部10内に離脱自在に装着される。次い
で乳首キャップ6を口頸部10に螺合することにより装
着する。収容体8のフランジ部42は乳首キャップ6の
乳首22におけるフランジ部26によって口頸部10の
上端面に圧接されて保持される。以上の説明から容易に
理解されるように、哺乳ビン4と収容体8と乳首キャッ
プ6とは、これらをきわめて容易に一体にすることがで
きる。したがってそれらが一体にせしめられた哺乳用混
合容器2は携帯に著しく便利であり、取扱いが便利であ
る。その結果、上記の哺乳用混合容器2は、例えば乗物
内における哺乳等、緊急時の哺乳には使い易い。
【0029】哺乳用混合容器2の使用に際しては、哺乳
ビン4から乳首キャップ6を取り外す。口頸部10に装
着された収容体8の閉塞体32の被押圧部72を収容本
体30の開封予定部50に向けて指先で押圧すると、上
記したように弾性変形部64が変形し、カッタ部86の
カッタ87が下降して開封予定部50を押圧し、半径方
向薄肉部52の各々を破断せしめる。開封予定部50は
底壁36から下方に変位し、底壁36はその中央部が開
封される。その結果、収容体8内の粉ミルクは哺乳ビン
4内に流出されて湯又は水と混合せしめられる。底壁3
6を開封した状態で哺乳ビン4を振動させることにより
上記混合が促進される。収容体8内の粉ミルクを実質上
残留することなく完全に哺乳ビン4内に流出させ、湯又
は水と充分に混合せしめた後、口頸部10から収容体8
を取り外し、口頸部10に乳首キャップ6を装着する。
乳首キャップ6からカバーキャップ24を取り外すこと
により、授乳が可能となる。
【0030】以上の説明から容易に理解されるように、
哺乳用混合容器2の使用に際しての一連の操作は簡単で
便利である。また、収容体8が哺乳ビン4の口頸部10
に装着された状態で、閉塞体32の中央部60の被押圧
部72を開封予定部50に向けて押圧することにより、
収容体8内の粉ミルクを哺乳ビン4内に流出させること
ができるので、収容体8内に収容された粉ミルクを哺乳
ビン4内に流出させるための操作が簡単で便利である。
更にはまた、収容体8は実質上口頸部10内に装着され
るので、混合された物質(粉ミルクと湯又は水との混合
体)が口頸部10内から漏れ出すことがなく、口頸部1
0の上端及びその上端部の外周面に付着、残留すること
がないので、衛生上の問題は全くない。更にはまた、閉
塞体32の被押圧部72を開封予定部50に向けて押圧
することにより、薄肉部52が破断され、開封予定部5
0が底壁36から下方に変位して底壁36が開封される
ので、収容体8内の粉ミルクの流出が充分円滑かつ確実
に遂行され、したがって粉ミルクが残留することなく、
粉ミルクに無駄を生ずることが防止される。更にはま
た、上記の如く収容体8の収容本体30におけるフラン
ジ部42を口頸部10の上端面に載置するのみで収容体
8を実質上口頸部10内に離脱自在に装着できるので、
既存の哺乳ビン4及び乳首キャップ6を変更することな
く実用化することが可能である。したがって、全体とし
て部品点数が少なく、製造コストが安い。更にはまた、
収容体8の装着状態で乳首キャップ6を哺乳ビン4の口
頸部10に装着すると、収容体8のフランジ部42は乳
首22のフランジ部26によって口頸部10の上端面に
圧接されて保持されるので、構成が簡単でありながら高
いシール性が確保される。なお上記実施形態とは逆に、
収容体8に湯又は水を収容し、哺乳ビン4内に粉ミルク
を収容する実施形態もある。
【0031】図4には、本発明に従って構成された混合
容器である哺乳用混合容器2の他の実施形態が示されて
いる。図4に示す哺乳用混合容器2が、図1に示す哺乳
用混合容器2と相違するところは、収容体8のカッタ部
86の構成のみであり、その他の構成は実質上同一であ
る。すなわち、図4に示す哺乳用混合容器2において、
収容体8のカッタ部86は、下端にカッタ87が形成さ
れた円筒部88に加えて更に、円筒部88の内側を延び
かつ下端にカッタ90が形成されたロッド部92を含ん
でいる。ロッド部92のカッタ90は、円筒部88のカ
ッタ87よりも開封予定部50に近接して位置付けられ
ることが重要である。ロッド部92のカッタ90の形状
は先端が尖った円錐形状をなしている。ロッド部92
は、被押圧部72の円形上壁78から垂下するよう形成
されている。
【0032】収容体8の閉塞体32の被押圧部72を開
封予定部50に向けて指先で押圧すると、上記したよう
に弾性変形部64が変形し、最初にロッド部92のカッ
タ90が開封予定部50の中心を押圧して半径方向薄肉
部52の各々の軸心側端部を破断する。次に円筒部88
のカッタ87が開封予定部50を押圧し、半径方向薄肉
部52の各々を破断せしめる。開封予定部50は底壁3
6から下方に変位し、底壁36はその中央部が開封され
る。上記説明から容易に理解されるように、この哺乳用
混合容器2においては、開封予定部50の開封は、ロッ
ド部92のカッタ90が半径方向薄肉部52の各々の軸
心側端部を破断した後に、円筒部88のカッタ87が開
封予定部50に作用することにより遂行されるので、半
径方向薄肉部52の各々の破断は、図2及び図3の収容
体8に較べてより円滑に行なわれる。ロッド部92のカ
ッタ90の形状は先端が尖った円錐形状をなし、しかも
この先端が最初に半径方向薄肉部52の各々の軸心側端
部を押圧するので、押圧操作の初期の破断が容易であ
り、後に続く破断を一層容易にせしめる。
【0033】開封予定部50を開封するに際し、ロッド
部92のカッタ90を、円筒部88のカッタ87よりも
先に開封予定部50に作用させるために、ロッド部92
のカッタ90は、円筒部88のカッタ87よりも開封予
定部50に近接して位置付けられているが、それに加え
て更に、収容体8の閉塞体32の中央部60(図2参
照)の中央部環状壁74を薄肉であって柔軟に形成する
ことが好ましい。このように構成することによって、被
押圧部72を開封予定部50に向けて指先で押圧する
と、中央部環状壁74が中央部円筒壁70の上端を支点
として変形し、その軸方向下方に移動するので、ロッド
部92のカッタ90は円筒部88のカッタ87よりも一
層先行し易くなる。更に、ロッド部92のカッタ90が
半径方向薄肉部52の各々の軸心側端部を破断し、次い
で円筒部88のカッタ87が開封予定部50を押圧しは
じめた際、円筒部88のカッタ87に作用する開封予定
部50の抵抗により、中央部環状壁74はより変形し易
くなり、ロッド部92のカッタ90による破断作用が促
進される。その結果、開封予定部50全体の開封がより
円滑に遂行される。
【0034】以上、本発明を実施形態に基づいて添付図
面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく、更に他の種々の変形あるいは修正が可能で
ある。例えば、本発明を哺乳用混合容器2に適用した実
施形態について説明したが、本発明は哺乳用混合容器2
に限定される理由はなく、医薬品、飲料、その他適宜の
二物質を混合する容器及びそれに使用される物質収容体
に適用されることはいうまでもない。その場合、哺乳ビ
ン4は他の適宜の容器本体に置き換えられ、また乳首キ
ャップ6は他の適宜の蓋体に置き換えられることはいう
までもない。また、図2に示すカッタ部86は、中央円
筒壁70から下方に垂下する円筒部88の下端にカッタ
87を形成することによって構成されているが、これに
代えて、例えば、ロッド部92を柱状部とし、この柱状
部の外周面に周方向に等間隔をおいてかつ半径方向外方
に延びると共に柱状部の軸線方向に延在する4つの突出
部を形成し、突出部の下端に適宜の形状を有するカッタ
を形成する実施形態も考えられる(このカッタ部は断面
が十字状となる)。この実施形態において、ロッド部9
2の下端のカッタ90は、突出部の下端のカッタよりも
開封予定部50に近接して位置付けられる。この構成に
よって、ロッド部92の下端のカッタ90が開封予定部
50の薄肉部52を破断した後に、突出部の下端のカッ
タが開封予定部50に作用し、開封作用を効果的にせし
める。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、携帯に著しく便利で取
扱いが便利である、乗物内における哺乳等、緊急時の哺
乳には使い易い、使用に際しての一連の操作が簡単で便
利である、第二の物質を容器本体内に流出させるための
操作が簡単で便利である、第二の物質の流出が充分円滑
かつ確実に遂行され、したがって第二の物質が残留する
ことなく、第二の物質に無駄を生ずることが防止され
る、衛生的である、部品点数が少なく、製造コストが安
い、構成が簡単でありながらシール性が高い、等の優れ
た効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された混合容器の実施形態
を正面から見た図であって、要部を破断して示す図。
【図2】図1に示す混合容器に使用される物質収容体の
断面図。
【図3】図2を下面から見た縮小図。
【図4】本発明に従って構成された混合容器の他の実施
形態を正面から見た図であって、要部を破断して示す
図。
【符号の説明】
2 哺乳用混合容器 4 哺乳ビン 6 乳首キャップ 8 粉ミルク収容体 10 口頸部 22 乳首 30 収容本体 32 閉塞体 42 フランジ部 60 中央部 64 弾性変形部 72 被押圧部 86 カッタ部 87 カッタ 88 円筒部 90 カッタ 92 ロッド部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状口頸部を有しかつ内部に第一の物質
    が収容される容器本体と、該口頸部の外周面に離脱自在
    に装着される蓋体と、該口頸部内に装着されかつ第二の
    物質が収容される物質収容体とを備え、 該物質収容体は、上端に半径方向外方に延びるフランジ
    部が形成された筒状側壁及び薄肉部により囲まれた開封
    予定部が形成された底壁を有しかつ該第二の物質が収容
    される収容本体と、該収容本体を密封する閉塞体とから
    なり、該閉塞体は、内側にカッタ部が形成された中央
    部、環状基部及び、該中央部と該環状基部との間に配設
    された弾性変形部を含むと共に該環状基部が該筒状側壁
    の上部を閉塞するように該収容本体に対し一体的に装着
    され、該カッタ部は、該中央部から該底壁の該開封予定
    部に向かって延びかつ下端が該開封予定部に対向するよ
    う形成され、 該物質収容体は、該フランジ部が該口頸部の上端面に載
    置されることにより実質上該口頸部内に離脱自在に装着
    され、該装着状態で該蓋体を該口頸部に装着すると、該
    フランジ部は該蓋体によって該口頸部の該上端面に圧接
    されて保持され、 該蓋体を該口頸部から離脱して該閉塞体の該中央部を該
    開封予定部に向けて押圧すると、該弾性変形部の変形に
    より該カッタ部が該開封予定部に作用して該薄肉部が破
    断され、該物質収容体内の該第二の物質が該容器本体内
    に流出されて該第一の物質と混合せしめられる、ことを
    特徴とする混合容器。
  2. 【請求項2】 該物質収容体の該収容本体の該筒状側壁
    における上端部の内周面には環状係止凹部が形成され、
    該閉塞体の該環状基部の周縁部は被係止部を構成し、該
    被係止部が該係止凹部に嵌合されて係止されることによ
    り、該閉塞体は該収容本体に装着される、請求項1記載
    の混合容器。
  3. 【請求項3】 該物質収容体の該収容本体の該底壁にお
    ける該開封予定部は、該底壁の軸心部から相互に所定の
    角度をもって半径方向に延びる複数の半径方向薄肉部
    と、該半径方向薄肉部の各々の外端を連結するように延
    在する環状薄肉部とからなる該薄肉部により形成されて
    いる、請求項1又は請求項2記載の混合容器。
  4. 【請求項4】 該物質収容体の該閉塞体における該環状
    基部には該環状基部の内周縁から上方に延びる基部円筒
    壁が形成され、該閉塞体における該中央部には中央部円
    筒壁が形成され、該弾性変形部は、該基部円筒壁の上端
    から半径方向内方に延びる下環状壁と、該下環状壁の内
    周縁から上方に延びる中間円筒壁と、該中間円筒壁の上
    端から半径方向内方に延びて該中央部円筒壁に接続され
    る上環状壁とを有し、該下環状壁及び該上環状壁は薄肉
    であって柔軟であるよう形成されている、請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の混合容器。
  5. 【請求項5】 該閉塞体の該カッタ部は、下端にカッタ
    が形成された円筒部からなり、該円筒部は、該中央部円
    筒壁を下方に延長することにより形成されている、請求
    項4記載の混合容器。
  6. 【請求項6】 該カッタ部は、更に、該円筒部の内側を
    延びかつ下端にカッタが形成されたロッド部を含み、該
    ロッド部の該カッタは該円筒部の該カッタよりも該開封
    予定部に近接して位置付けられている、請求項5記載の
    混合容器。
  7. 【請求項7】 該容器本体は、該口頸部の外周面に雄ね
    じ部が形成された哺乳ビンであり、該蓋体は、天面壁及
    び該天面壁の周縁から垂下しかつ内周面に雌ねじ部が形
    成されたスカート壁からなる本体部と、該本体部の該天
    面壁に装着された乳首とを備えた乳首キャップであり、
    該第一の物質は該哺乳ビンに収容される湯又は水であ
    り、該物質収容体に収容される該第二の物質は粉ミルク
    であり、該スカート壁の該雌ねじ部を該口頸部の該雄ね
    じ部に螺合することにより該乳首キャップは該口頸部の
    外周面に離脱自在に装着される、請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載の混合容器。
  8. 【請求項8】 環状口頸部を有しかつ内部に第一の物質
    が収容される容器本体の該口頸部内に装着されかつ第二
    の物質が収容される物質収容体であって、 上端に半径方向外方に延びるフランジ部が形成された筒
    状側壁及び薄肉部により囲まれた開封予定部が形成され
    た底壁を有しかつ該第二の物質が収容される収容本体
    と、該収容本体を密封する閉塞体とからなり、該閉塞体
    は、内側にカッタ部が形成された中央部、環状基部及
    び、該中央部と該環状基部との間に配設された弾性変形
    部を含むと共に該環状基部が該筒状側壁の上部を閉塞す
    るように該収容本体に対し一体的に装着され、該カッタ
    部は、該中央部から該底壁の該開封予定部に向かって延
    びかつ下端が該開封予定部に対向するよう形成され、 該収容本体の該筒状側壁における該フランジ部が該口頸
    部の上端面に載置されるよう構成されることにより、実
    質上該口頸部内への装着が離脱自在にせしめられると共
    に該口頸部に装着されて保持せしめられ、 該口頸部内に装着された状態で該閉塞体の該中央部を該
    開封予定部に向けて押圧すると、該弾性変形部の変形に
    より該カッタ部が該開封予定部に作用して該薄肉部が破
    断され、該第二の物質が該容器本体内に流出されて該第
    一の物質と混合せしめられる、ことを特徴とする物質収
    容体。
  9. 【請求項9】 該収容本体の該筒状側壁における上端部
    の内周面には環状係止凹部が形成され、該閉塞体の該環
    状基部の周縁部は被係止部を構成し、該被係止部が該係
    止凹部に嵌合されて係止されることにより、該閉塞体は
    該収容本体に装着される、請求項8記載の物質収容体。
  10. 【請求項10】 該収容本体の該底壁における該開封予
    定部は、該底壁の軸心部から相互に所定の角度をもって
    半径方向に延びる複数の半径方向薄肉部と、該半径方向
    薄肉部の各々の外端を連結するように延在する環状薄肉
    部とからなる該薄肉部により形成されている、請求項8
    又は請求項9記載の物質収容体。
  11. 【請求項11】 該閉塞体における該環状基部には該環
    状基部の内周縁から上方に延びる基部円筒壁が形成さ
    れ、該閉塞体における該中央部には中央部円筒壁が形成
    され、該弾性変形部は、該基部円筒壁の上端から半径方
    向内方に延びる下環状壁と、該下環状壁の内周縁から上
    方に延びる中間円筒壁と、該中間円筒壁の上端から半径
    方向内方に延びて該中央部円筒壁に接続される上環状壁
    とを有し、該下環状壁及び該上環状壁は薄肉であって柔
    軟であるよう形成されている、請求項8〜10のいずれ
    か1項に記載の物質収容体。
  12. 【請求項12】 該閉塞体の該カッタ部は、下端にカッ
    タが形成された円筒部からなり、該円筒部は、該中央部
    円筒壁を下方に延長することにより形成されている、請
    求項11記載の物質収容体。
  13. 【請求項13】 該カッタ部は、更に、該円筒部の内側
    を延びかつ下端にカッタが形成されたロッド部を含み、
    該ロッド部の該カッタは該円筒部の該カッタよりも該開
    封予定部に近接して位置付けられている、請求項12記
    載の物質収容体。
  14. 【請求項14】 該容器本体は、該口頸部の外周面に雄
    ねじ部が形成された哺乳ビンであり、該蓋体は、天面壁
    及び該天面壁の周縁から垂下しかつ内周面に雌ねじ部が
    形成されたスカート壁からなる本体部と、該本体部の該
    天面壁に装着された乳首とを備えた乳首キャップであ
    り、該第一の物質は該哺乳ビンに収容される湯又は水で
    あり、該物質収容体に収容される該第二の物質は粉ミル
    クであり、該スカート壁の該雌ねじ部を該口頸部の該雄
    ねじ部に螺合することにより該乳首キャップは該口頸部
    の外周面に離脱自在に装着される、請求項8〜13のい
    ずれか1項に記載の物質収容体。
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