JPH11346703A - さつま芋の乾燥方法並びにさつま芋の乾燥機 - Google Patents

さつま芋の乾燥方法並びにさつま芋の乾燥機

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Publication number
JPH11346703A
JPH11346703A JP10163065A JP16306598A JPH11346703A JP H11346703 A JPH11346703 A JP H11346703A JP 10163065 A JP10163065 A JP 10163065A JP 16306598 A JP16306598 A JP 16306598A JP H11346703 A JPH11346703 A JP H11346703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drying
air
condenser
potatoes
dryer
Prior art date
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Pending
Application number
JP10163065A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Asayama
運生 朝山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YUNIMAKKU KK
Original Assignee
YUNIMAKKU KK
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Filing date
Publication date
Application filed by YUNIMAKKU KK filed Critical YUNIMAKKU KK
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Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気条件の変動に左右されず、省力的、低コ
ストで、良質な製品が出来るさつま芋の乾燥方法並びに
乾燥機を提供する。 【解決手段】 乾燥室9から出てきた空気を外気を遮断
した状態で、さつま芋の乾燥条件に合致するよう加工し
て乾燥室9へ送り込み、これを繰り返し循環させて乾燥
する。循環する空気の加工方法として、冷凍機の蒸発器
3を用いて冷却除湿し、加温用凝縮器5を用いて適温に
加温し、放熱用凝縮器6で余分な熱量を外気に排出する
方法をとる。冷却除湿用蒸発器3と、加温用凝縮器5と
被乾燥芋を広げたセイロを並べる乾燥室9とこれらの間
を空気を循環させる電気扇7と、余分な熱量を放出する
放熱用凝縮器6及びこれらの附属機器とからなるさつま
芋の乾燥機を製作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切り干し芋、東山
などと呼ばれている乾燥芋の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の乾燥芋の製法は、蒸煮して皮をむ
いださつま芋を、そのまま或はスライスまたは角切りな
どに成形し、セイロ等に並べて天日に曝している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法では、乾燥
されるまでの日数が、スライスしたもので1週間前後、
そのまま干すいわゆる丸干しでは1カ月前後もかかって
いる。この間雨や高温の日が続くと、乾燥芋の質が低下
したり、腐ったりして莫大な損失を被ることも起こる。
【0004】乾燥期間を短縮するため、芋を乾燥機に入
れ、遠赤外線を照射したり、ボイラーで加熱した空気を
当てたりして乾燥することは行われており、乾燥期間は
短縮されているが、外気を利用しているので外気の状況
により温湿度が左右され、その調整が困難で手間がかか
るだけでなく、適正に対処しようとすると製作費が高騰
して経済性が失われ、実用性は低い。外気を利用するの
で、暖かい日が続くとその対処が困難であり、作業期間
が寒さが安定した期間に限定される。その期間内でも季
節外れの暖かい日が続くと、乾燥中の芋の品質が落ちた
り、腐敗することも少なくない。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明の乾燥方法は、蒸煮
し、皮をむぎ、そのまま、あるいはスライスまたは角切
り等に成形したさつま芋を、セイロなどに広げて乾燥室
に入れ、乾燥室から出てきた空気を芋の乾燥条件に合致
するよう加工して、再び乾燥室に送り込むことを外気を
遮断した状態で繰り返し行うことによって乾燥室内の芋
を乾燥させることを特徴とする。本発明における乾燥室
から出てきた空気の加工方法としては、冷凍機の蒸発器
を用いて冷却除湿し、加温用凝縮器を用いて適温に加温
し、放熱用凝縮器を用いて余分な熱量を乾燥機外に放出
することが好ましい。
【0006】本発明の乾燥機は、乾燥用空気を冷却除湿
する蒸発器と、乾燥用空気を適温迄加温する加温用凝縮
器と、余分な熱量を機外に放出する放熱用凝縮器と、被
乾燥さつま芋をセイロ等に広げておく乾燥室と、乾燥用
空気を蒸発器、加温用凝縮器、乾燥室の間を循環させる
送風機と、これらの附属機器からなることを特徴とす
る。 〔発明の詳細な説明〕
【0007】
【発明の実施の形態】冷凍機を用いた乾燥機のシステム
にはいろいろあるが、図1はその1例を機械部分を拡大
して示した図である。膨張弁1を出たフロンなどの液状
の冷媒は、冷媒配管2を通って蒸発器3で気化し、低温
化する。この時周辺の空気から熱を奪う。空気は冷やさ
れて水蒸気は凝縮して取り除かれる。周辺の空気から熱
を奪った気体の冷媒は、コンプレッサー4で圧縮され高
温高圧の気体になり、三方弁5で仕分けられて加温用凝
縮器6と放熱用凝縮器7に送られる。
【0008】加温用凝縮器で冷却される熱量は、蒸発器
で冷却除湿された乾燥用空気を加温するのに使われ、放
熱用凝縮器で冷却された熱量は大気中に放熱される。ま
た、両凝縮器で冷媒は冷却されて液化して逆止弁8を通
って膨張弁へ戻る。三方弁5は冷媒の流れる方向を加温
用凝縮器向け、あるいは放熱用凝縮器向けに制御する弁
であり、これによって、乾燥用空気の温度を自由に調節
できる。
【0009】適当な乾燥温度になった空気は、除湿用電
機扇9によって乾燥室入り口10から乾燥室11へ送り
込まれる。別に撹拌用電機扇12があって、別ルート1
3から送られてきた空気も一緒に乾燥室内を流れ、室内
の被乾燥物を乾燥する。乾燥室出口14へきた空気は、
除湿用電気扇と撹拌用電気扇に引かれて機械室入り口1
5から蒸発器などののある機械室16へ流れるルート
と、別ルートに分かれて流れる。
【0010】以上、冷凍機を用いた乾燥方法は、外気を
導入することはなく、乾燥機内の循環空気だけで乾燥で
きるので、外気の温度や湿度に左右されず、コントロー
ルが容易で、腐敗することもなく目的に合った乾燥が可
能となる。なお、外気の条件が好ましい場合には、外気
を導入することは差し支えない。
【0011】
【実施例】乾燥用のさつま芋約10kgを1時間かけて
十分に蒸し、皮を剥いで9mm程度の厚さにスライスし
たものを定格出力約360Wの小型冷凍機を用いた試験
用乾燥機で乾燥した結果は次の表の通りである。
【0012】
【表1】 製品の色や味をよくするため短時間の温度変化を行うこ
とは、差し支えないが、20℃を越えて持続的に乾燥す
ると、乾燥速度は早くなるが、腐敗速度がこれを上回
り、よい製品は出来ない。
【0013】
【発明の効果】本発明に依って、天日による乾燥に比べ
て、さつま芋の乾燥時間が短くなると共に、作業量も大
幅に節減され、高温多湿の悪天候の影響を受けて腐敗す
るということが回避され、安定的、自動的、省力的に乾
燥できるようになった。また、在来の加熱方式の乾燥機
は、外気温が安定的に低い期間しか稼動できない上、そ
のような期間内に季節外れの高温多湿な天候が続くと対
応が困難となり品質低下や腐敗が起きる。本方法では、
外気の影響を受けずに乾燥できるので、従来乾燥可能な
期間が冬期に限定されていたのが、いつでもよくなり、
乾燥可能期間が長くなった。
【0014】さつま芋の乾燥においては、次のようなこ
とが言われている。 (1)乾燥工程中に低温雰囲気を挿入すれば品質、味覚
が向上する。 (2)乾燥室内の湿度が下がりすぎると、皮部の過乾燥
が起こり、これに伴う乾燥不能な状態が発生するのでを
防止することが大切である。冷凍機を用いる本方法で
は、芋を乾燥室にいれたまま移動させることなく低温雰
囲気におくことが出来、乾燥室を冷蔵状態におくことに
より、容易に高湿度状態にし、過乾燥を防止することが
できる。しかも、乾燥、冷蔵の両運転を自由に自動的に
制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷凍機を使用した乾燥機の機械部分を拡大して
示した正面図である。
【符号の説明】
1 膨張弁 2 冷媒配管 3 蒸発器 4 コンプレッサー 5 三方弁 6 加温用凝縮器 7 放熱用凝縮器 8 逆止弁 9 除湿用電気扇 10 乾燥室入り口 11 乾燥室 12 撹拌用電気扇 13 別ルート 14 乾燥室出口 15 機械室入り口 16 機械室
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、さつま芋の蒸し干
し芋の製法並びに乾燥機に関する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F26B 21/00 F26B 21/00 E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸煮し、皮をむぎ、そのまま、あるいは
    スライスまたは角切り等に成形したさつま芋を、セイロ
    などに広げて乾燥室に入れ、乾燥室から出てきた空気を
    芋の乾燥条件に合致するよう加工して、再び乾燥室に送
    り込むことを外気を遮断した状態で繰り返し行うことに
    よって乾燥室内の芋を乾燥させるさつま芋の乾燥方法。
  2. 【請求項2】 乾燥室から出てきた空気の加工方法とし
    て、冷凍機の蒸発器を用いて冷却除湿し、加温用凝縮器
    を用いて適温に加温し、放熱用凝縮器を用いて余分な熱
    量を乾燥機外に放出する請求項1のさつま芋の乾燥方
    法。
  3. 【請求項3】 乾燥用空気を冷却除湿する蒸発器と、乾
    燥用空気を適温迄加温する加温用凝縮器と、余分な熱量
    を機外に放出する放熱用凝縮器と、被乾燥さつま芋をセ
    イロ等に広げておく乾燥室と、乾燥用空気を蒸発器、加
    温用凝縮器、乾燥室の間を循環させる送風機と、これら
    の附属機器からなるさつま芋の乾燥機
JP10163065A 1998-06-11 1998-06-11 さつま芋の乾燥方法並びにさつま芋の乾燥機 Pending JPH11346703A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2260715A1 (en) * 2008-04-10 2010-12-15 Cryosalus System, S.L. Method for freezing fruit and vegetable produce

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2260715A1 (en) * 2008-04-10 2010-12-15 Cryosalus System, S.L. Method for freezing fruit and vegetable produce
EP2260715A4 (en) * 2008-04-10 2012-05-02 Cryosalus System S L PROCESS FOR FREEZING FRUIT AND VEGETABLE PRODUCTS

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