JPH11346635A - コクゾウ虫忌避組成物 - Google Patents
コクゾウ虫忌避組成物Info
- Publication number
- JPH11346635A JPH11346635A JP19642198A JP19642198A JPH11346635A JP H11346635 A JPH11346635 A JP H11346635A JP 19642198 A JP19642198 A JP 19642198A JP 19642198 A JP19642198 A JP 19642198A JP H11346635 A JPH11346635 A JP H11346635A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- repellent
- salt
- paper
- composition
- dispersing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Catching Or Destruction (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コクゾウ虫の忌避剤として、その忌避性能が
高く、しかも安全性の高い薬剤である。 【構成】 デヒドロ酢酸及び又は該塩、安息香酸及び又
は該塩を単独又は併用して穀物の包装材料に加工して安
全かつコクゾウ虫に対して忌避性を付与するものであ
る。
高く、しかも安全性の高い薬剤である。 【構成】 デヒドロ酢酸及び又は該塩、安息香酸及び又
は該塩を単独又は併用して穀物の包装材料に加工して安
全かつコクゾウ虫に対して忌避性を付与するものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コクゾウ虫組成物とし
てデヒドロ酢酸及び又は該塩、安息香酸及び又は該塩を
単独又は混合して、繊維、紙等に加工し、コクゾウ虫か
ら食品を守る加工方法に関する。
てデヒドロ酢酸及び又は該塩、安息香酸及び又は該塩を
単独又は混合して、繊維、紙等に加工し、コクゾウ虫か
ら食品を守る加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コクゾウ虫から穀物等を守る方法は、倉
庫内を農薬で燻蒸し、燻蒸後の保管は、低温貯蔵が行わ
れている。しかし、自由販売が許可された中で流通の過
程、卸,小売の段階では、低温貯蔵の倉庫を備えている
業者は少なく、保管中、外部から倉庫内に侵入してきた
コクゾウ虫によりその包装が破られてしまうことが起き
てしまう。
庫内を農薬で燻蒸し、燻蒸後の保管は、低温貯蔵が行わ
れている。しかし、自由販売が許可された中で流通の過
程、卸,小売の段階では、低温貯蔵の倉庫を備えている
業者は少なく、保管中、外部から倉庫内に侵入してきた
コクゾウ虫によりその包装が破られてしまうことが起き
てしまう。
【0003】保管中の穀物をコクゾウ虫から守るために
包装材にはその包装材に防虫加工を施すことが考えられ
る。防虫剤として効果の高いものは、農業、家庭用殺虫
剤に使用されるピレスロイド系化合物等が挙げられる
が、万が一穀物と直接触れた時にはその安全性が問題に
なる。
包装材にはその包装材に防虫加工を施すことが考えられ
る。防虫剤として効果の高いものは、農業、家庭用殺虫
剤に使用されるピレスロイド系化合物等が挙げられる
が、万が一穀物と直接触れた時にはその安全性が問題に
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】流通段階でのコクゾウ
虫の被害から穀物を守るためには、その包装材に防虫加
工を施すことが最も有効な手段である。またその加工剤
は、穀物に触れる可能性を考えて、安全性の高い物質で
なければならない。
虫の被害から穀物を守るためには、その包装材に防虫加
工を施すことが最も有効な手段である。またその加工剤
は、穀物に触れる可能性を考えて、安全性の高い物質で
なければならない。
【0005】本発明は、コクゾウ虫に対して忌避効果が
あり、かつ安全性の高い物質をスクリーニングすること
から始め、加工しやすい製剤化を試みた。
あり、かつ安全性の高い物質をスクリーニングすること
から始め、加工しやすい製剤化を試みた。
【0006】
【課題を解決するための手段】穀物類の包装材に加工で
きるコクゾウ虫の忌避剤は、第一にコクゾウ虫に対して
忌避性を持ち、更に安全性が高い物質でなければならな
い。デヒドロ酢酸及び該塩、安息香酸及び該塩は、コク
ゾウ虫に対して接触による忌避性能を持つことが見出さ
れた。また当該物質は、食品添加物にも認可されている
物質であり、安全性は高い。
きるコクゾウ虫の忌避剤は、第一にコクゾウ虫に対して
忌避性を持ち、更に安全性が高い物質でなければならな
い。デヒドロ酢酸及び該塩、安息香酸及び該塩は、コク
ゾウ虫に対して接触による忌避性能を持つことが見出さ
れた。また当該物質は、食品添加物にも認可されている
物質であり、安全性は高い。
【0007】包装材への加工は、用途、目的に応じて選
択できる。水系バインダーを併用する水分散タイプ,水
溶液タイプ、油性バインダーを併用する溶剤タイプの製
剤化が可能である。包装材としてはクラフト袋、PE袋
など併用するバインダーを選択することによりあらゆる
包装材への加工が可能である。
択できる。水系バインダーを併用する水分散タイプ,水
溶液タイプ、油性バインダーを併用する溶剤タイプの製
剤化が可能である。包装材としてはクラフト袋、PE袋
など併用するバインダーを選択することによりあらゆる
包装材への加工が可能である。
【0008】包装材への加工量としては、0.1〜2.
0g/m2が望ましい。
0g/m2が望ましい。
【0009】本発明には、この他に抗菌剤、防カビ剤を
併用することができる。
併用することができる。
【0010】
【作用】穀物の包装材へのコクゾウ虫忌避加工として、
包装材表面への防虫加工が簡易で最良の方法と考えられ
る。しかし、万が一穀物への薬剤の移行を考えると安全
性の高い薬剤が望ましい。本発明のデヒドロ酢酸及び該
塩、安息香酸及び該塩はコクゾウ虫に対し忌避効果が認
められ、かつ食品添加物にも認可される安全性の高い物
質である。
包装材表面への防虫加工が簡易で最良の方法と考えられ
る。しかし、万が一穀物への薬剤の移行を考えると安全
性の高い薬剤が望ましい。本発明のデヒドロ酢酸及び該
塩、安息香酸及び該塩はコクゾウ虫に対し忌避効果が認
められ、かつ食品添加物にも認可される安全性の高い物
質である。
【0011】以下、実施例により詳細説明する。しか
し、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
し、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0012】
【実施例】コクゾウ虫忌避試験 防虫加工した包装材料(約5cm×約10cm)を加工
面を表にして2つに折り(5cm×5cm)、中に胚芽
米を入れ、3方をホチキスで止めて試料とする。コクゾ
ウ虫(コクゾウ:Sitophilus zeamai
s)を入れたプラスチック製容器に試料をいれ、1週間
後の試料の状態を観察した。
面を表にして2つに折り(5cm×5cm)、中に胚芽
米を入れ、3方をホチキスで止めて試料とする。コクゾ
ウ虫(コクゾウ:Sitophilus zeamai
s)を入れたプラスチック製容器に試料をいれ、1週間
後の試料の状態を観察した。
【0013】 判定方法 次の表に示す表示方法による。 忌避性表示 試料の状態 0 コクゾウ虫が噛った跡なし ± 〃 の噛り跡が表面に僅かにあり + 極小さな穴がある
【0014】(実験例1)デヒドロ酢酸、安息香酸をそ
れぞれ20%ずつ水に分散し、アクアマイザー(ホソカ
ワミクロン(株)製)で微粒子分散体を得た。それをポ
リビニルアルコール(ゴーセノールN−300:日本合
成(株))10%水溶液に各々又は併用で5%,10
%,20%添加し、クラフト紙に塗工し、乾燥した。塗
工量は、20g/m2。忌避試験の結果は、表1に示
す。
れぞれ20%ずつ水に分散し、アクアマイザー(ホソカ
ワミクロン(株)製)で微粒子分散体を得た。それをポ
リビニルアルコール(ゴーセノールN−300:日本合
成(株))10%水溶液に各々又は併用で5%,10
%,20%添加し、クラフト紙に塗工し、乾燥した。塗
工量は、20g/m2。忌避試験の結果は、表1に示
す。
【0015】(実施例2)デヒドロ酢酸ソーダ、安息香
酸ソーダの20%水溶液を調製し、それをポリビニルア
ルコール(ゴーセノールN−300:日本合成(株))
10%水溶液に各々又は併用で5%,10%,20%添
加し、クラフト紙に塗工し、乾燥した。塗工量は、20
g/m2。忌避試験の結果は、表2に示す。
酸ソーダの20%水溶液を調製し、それをポリビニルア
ルコール(ゴーセノールN−300:日本合成(株))
10%水溶液に各々又は併用で5%,10%,20%添
加し、クラフト紙に塗工し、乾燥した。塗工量は、20
g/m2。忌避試験の結果は、表2に示す。
【0016】(実施例3)デヒドロ酢酸、安息香酸をそ
れぞれ10%ずつエチレングリコールモノメチルエーテ
ルに溶解し、それを油性ワニス(プラスサイズOP−7
74:互応化学工業(株))に各々又は併用で5%,1
0%,20%添加し、クラフト紙に塗工し、乾燥した。
塗工量は、20g/m2。忌避試験の結果は、表3に示
す。
れぞれ10%ずつエチレングリコールモノメチルエーテ
ルに溶解し、それを油性ワニス(プラスサイズOP−7
74:互応化学工業(株))に各々又は併用で5%,1
0%,20%添加し、クラフト紙に塗工し、乾燥した。
塗工量は、20g/m2。忌避試験の結果は、表3に示
す。
【0017】(実施例4)デヒドロ酢酸、安息香酸をそ
れぞれ10%ずつトルエンに溶解し、それを印刷用イン
キ(マークV:東洋インキ(株))各々又は併用で5
%,10%,20%添加し、コート紙に塗工し、乾燥し
た。塗工量は、20g/m2。忌避試験の結果は、表4
に示す。
れぞれ10%ずつトルエンに溶解し、それを印刷用イン
キ(マークV:東洋インキ(株))各々又は併用で5
%,10%,20%添加し、コート紙に塗工し、乾燥し
た。塗工量は、20g/m2。忌避試験の結果は、表4
に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0021】
【発明の効果】本発明化合物であるデヒドロ酢酸及び該
塩、安息香酸及び該塩は、コクゾウ虫に対して忌避効果
があり、かつ食品添加物に認可される安全性の高い物質
である。このような化合物は、コクゾウ虫の被害を受け
やすい穀物の包装材料の防虫加工剤として十分な効果が
得られ、かつ安全に使用が出来る。
塩、安息香酸及び該塩は、コクゾウ虫に対して忌避効果
があり、かつ食品添加物に認可される安全性の高い物質
である。このような化合物は、コクゾウ虫の被害を受け
やすい穀物の包装材料の防虫加工剤として十分な効果が
得られ、かつ安全に使用が出来る。
Claims (4)
- 【請求項1】 デヒドロ酢酸及び又は該塩、安息香酸及
び又は該塩の単独又は混合物によるコクゾウ虫の忌避組
成物。 - 【請求項2】 水に請求項1の組成物を溶解又は分散
し、プラスチックフィルム、繊維、紙にスプレー又はコ
ートすることにより得られるコクゾウ虫忌避加工物。 - 【請求項3】 有機溶剤に請求項1の組成物を溶解、又
は分散し、繊維、紙にスプレー又はコートすることによ
り得られるコクゾウ虫忌避加工物。 - 【請求項4】 有機溶剤に請求項1の組成物を溶解、又
は分散し、印刷インキに添加して繊維、紙に印刷するこ
とにより得られるコクゾウ虫忌避加工物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19642198A JPH11346635A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | コクゾウ虫忌避組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19642198A JPH11346635A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | コクゾウ虫忌避組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11346635A true JPH11346635A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=16357582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19642198A Pending JPH11346635A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | コクゾウ虫忌避組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11346635A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002000022A1 (en) * | 2000-06-26 | 2002-01-03 | Forskarpatent I Syd | Composition for inhibiting feeding of weevils |
JP2012254964A (ja) * | 2011-05-18 | 2012-12-27 | Taisho Technos Co Ltd | 有害生物防除剤及びそれを用いた有害生物防除方法 |
JP2016102092A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 大日本除蟲菊株式会社 | 害虫忌避効力増強剤、及びこれを配合した害虫忌避組成物を用いる害虫忌避方法 |
-
1998
- 1998-06-09 JP JP19642198A patent/JPH11346635A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002000022A1 (en) * | 2000-06-26 | 2002-01-03 | Forskarpatent I Syd | Composition for inhibiting feeding of weevils |
JP2012254964A (ja) * | 2011-05-18 | 2012-12-27 | Taisho Technos Co Ltd | 有害生物防除剤及びそれを用いた有害生物防除方法 |
JP2016102092A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 大日本除蟲菊株式会社 | 害虫忌避効力増強剤、及びこれを配合した害虫忌避組成物を用いる害虫忌避方法 |
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