JPH11346356A - 伝送装置および伝送方法 - Google Patents

伝送装置および伝送方法

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JPH11346356A
JPH11346356A JP11091618A JP9161899A JPH11346356A JP H11346356 A JPH11346356 A JP H11346356A JP 11091618 A JP11091618 A JP 11091618A JP 9161899 A JP9161899 A JP 9161899A JP H11346356 A JPH11346356 A JP H11346356A
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JP
Japan
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transmission
frequency
communication
station
signal
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Application number
JP11091618A
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English (en)
Inventor
Hideki Kirino
秀樹 桐野
Tetsuo Hiraga
哲雄 平賀
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】標準テレビジョン放送の受信機能も有し、微弱
電波を使用し、将来のデジタルテレビジョン放送や移動
体通信機器が同帯域を使用しても共存可能な、安価な伝
送装置を提供するものである。 【解決手段】標準テレビジョン信号によるRFコンバー
タ102とRFチューナ118を使用し、受信帯域内で
使用可能な周波数を検出し、周波数を高速に切り換えて
スペクトルを拡散して微弱電波で通信する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微弱レベルの電波
を利用して機器間を無線で結び、映像や音声を伝送する
ための伝送装置および伝送方法に関するものである。特
に、本発明の伝送装置および伝送方法は、微弱レベルの
電波の到達距離よりも離れて設置された機器間で情報を
伝達できるようにしたものに関するものである。
【0002】また、本発明の伝送装置および伝送方法
は、NTSC方式の標準テレビジョン放送受信機能を有
し、マルチパスの影響を軽減でき、高品位な音声伝送と
高機能化が可能で、単一周波数を使用する場合よりも長
距離の通信距離を実現できるようにしたものに関するも
のである。また、本発明の伝送装置および伝送方法は、
複信での映像伝送を実現でき、マルチパスの影響を解消
できるようにしたものに関するものである。さらに本発
明の伝送装置および伝送方法は、使用電波エリアが不確
定に重なる可能性のある集合住宅等で複数台を同時に使
用する場合において、混信を解消でき、傍受を防止する
ことができるようにしたものに関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、例えば玄関テレビホンなどにおい
ては、映像信号の伝送は、同軸線や平行電線を使用する
有線伝送が一般的であった。しかし、取り付け工事の容
易さなどから、親機と子機との間を、電波を利用して無
線で結ぶ無線映像伝送方式を採用することが検討されて
いる。また、従来、標準テレビジョン放送を受信でき、
しかも映像の無線伝送も行なえる方式として、テレビの
空きチャンネルの内から1つのチャンネルを選択して微
弱電波レベルにより映像を伝送する方法が検討されてい
る。これは、標準テレビジョン信号を発生するRFコン
バータと標準テレビジョン信号を受信するRFチューナ
を使用するものである。
【0004】また、これとは別の手段として、放送受信
にはRFチューナを使用し、映像伝送にはデジタル化し
た映像信号を、情報圧縮伸張技術を併用し、小電力無線
送受信機を使って伝送する方法が検討されている。
【0005】ここで、上記従来の,微弱電波レベルによ
る伝送装置の一例としての映像伝送装置を図11に示
す。図11において、801は映像信号を送信する送信
機、809は送信機801に対し映像信号を出力する映
像ソース、802は標準テレビジョン信号を発生するR
Fコンバータ、803はRFコンバータ802の送信周
波数を選択するチャンネルスイッチ、804は送信機8
01の送信アンテナである。また、805は映像信号を
受信する受信機、806は受信機805の受信アンテ
ナ、807は標準テレビジョン信号を受信するRFチュ
ーナ、808はRFチューナ807により復調された映
像信号を再生する映像再生回路、810は受信機805
からの映像を表示する表示部である。
【0006】次に動作について説明する。上記構成にお
いて、送信機801側ではRFコンバータ802により
チャンネルスイッチ803で選択された周波数信号を、
映像ソース809からの映像信号で変調する。そして送
信機801側ではその変調信号を送信アンテナ804を
介して送信する。一方、受信機805側では受信アンテ
ナ806とRFチューナ807で選択受信した信号から
映像再生回路808が映像信号を再生し、表示部810
で映像を表示する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような、電波を利
用した無線伝送では、電波は限られた資源であるため、
家庭内等の使用範囲が限られた場所では、微弱電波を利
用することが適切である。この微弱電波とは、家庭内の
テレビジョン受信機などの無線機器に影響を与えない程
度のものを言う。しかし、微弱電波は到達距離が短く、
このため微弱電波を使用する親機と子機との距離が制限
されてしまうという問題点があった。本発明は、上記の
ような従来のものの技術的な課題を解決するためになさ
れたもので、微弱電波の到達距離以上に離れて配置した
親機や子機などの発信局と着信局との間に伝送路を確立
できる伝送装置を得ることを目的としている。
【0008】また、上記従来の伝送装置では、送信電力
が微弱レベルであり、近距離での伝送においても受信感
度が小さいことから、マルチパスの影響が大きいという
問題点があった。
【0009】さらに、標準テレビジョン放送の周波数帯
域を使用する微弱無線機は、既存のテレビジョン放送の
受信に影響を与えるという恐れがある。またそれ以上
に、微弱無線機が強力な既存放送波からの影響を受けて
使用不可能になるという問題点があった。
【0010】また、前述した、放送受信にはRFチュー
ナを使用し、映像伝送にはデジタル化した映像信号を圧
縮伸張技術を併用し、小電力無線送受信機を使って伝送
する方法については、RFチューナ・ADコンバータ・
DAコンバータ・圧縮伸張処理回路・小電力無線送信機
・小電力無線受信機が必要であり、コスト面から実現が
困難であるという問題点があった。
【0011】この発明は、上記のような従来のものの問
題点を解決するためになされたもので、標準テレビジョ
ン放送の周波数帯域を使用して情報を送信しても、既存
放送波から影響を受けて使用不可能になることがなく、
コストの点でも実現が容易な伝送装置および伝送方法を
得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載の発明は、微弱電波を利用
して映像または音声を伝送する発信局と、微弱電波を利
用して映像または音声を伝送する着信局と、前記微弱電
波の到達距離を超えて配置した前記発信局と着信局との
間に配置した中継局とを備え、前記発信局からの送信信
号には、映像や音声などの本来の情報に加え、着信局の
宛先を示す情報と、自局が中継局から受信する周波数を
示す情報とを含み、前記中継局は、前記発信局から受信
した微弱電波の周波数とは異なる周波数に変調して出力
するとともに、着信局側から自局が受信する周波数の情
報を付加して送信し、前記着信局は、自局宛の信号であ
ることを認識すると、前記中継局の指定した周波数に微
弱電波を変調して映像や音声を送信することにより、発
信局と着信局との伝送路を確立することを特徴とするも
のである。本発明によれば、微弱電波を利用して映像や
音声を伝送する際に、発信局と着信局の距離が微弱電波
の到達距離を越える場合の伝送を可能にする。
【0013】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1記載の伝送装置において、前記発信局から前記
着信局へ向けた往路の送信信号には、標準テレビジョン
信号を使用し、映像信号の垂直帰線消去期間に、PCM
音声信号と着信局の宛先や自局の指定する受信周波数を
示す情報を重畳したことを特徴とするものである。本発
明によれば、微弱電波を利用して映像や音声を伝送する
際に、発信局と着信局の距離が微弱電波の到達距離を越
える場合の伝送を可能にする。
【0014】また、本発明の請求項3に記載の発明は、
標準テレビジョン信号を発生するRFコンバータを備え
た送信装置と、標準テレビジョン信号を受信するRFチ
ューナを備えた受信装置と、使用に先立って前記RFチ
ューナの受信帯域内で映像伝送に使用可能な周波数を検
出する使用可能周波数検出手段と、検出した周波数を通
信周波数リストとして前記送受信装置双方に登録する検
出周波数登録手段と、前記通信周波数リストの範囲内で
周波数を切り換えることにより電力スペクトルを拡散し
て通信を行うスペクトル拡散通信手段とを備えたもので
ある。本発明によれば、NTSC方式の標準テレビジョ
ン放送受信機能を有するとともに、マルチパスの影響を
軽減し、高品位な音声伝送と高機能化が可能で、単一周
波数を使用する場合よりも長距離の通信距離を実現し、
将来デジタルテレビジョン放送や移動体通信機器が同帯
域を使用するようになっても共存可能な映像伝送装置を
提供できる。
【0015】また、本発明の請求項4に記載の発明は、
請求項3記載の伝送装置において、単位帯域幅当りの電
力密度が一定になるように、前記通信の際の送信電力を
使用周波数帯域幅に応じて自動的に変化させる送信電力
制御手段を備えたものである。本発明によれば、NTS
C方式の標準テレビジョン放送受信機能を有するととも
に、マルチパスの影響を軽減し、高品位な音声伝送と高
機能化が可能で、単一周波数を使用する場合よりも長距
離の通信距離を実現し、将来デジタルテレビジョン放送
や移動体通信機器が同帯域を使用するようになっても共
存可能な映像伝送装置を提供できる。
【0016】また、本発明の請求項5に記載の発明は、
請求項3または4記載の伝送装置において、映像信号の
同期タイミングに同期して前記通信の際の周波数を切り
換える周波数切り替え手段を備えたものである。本発明
によれば、NTSC方式の標準テレビジョン放送受信機
能を有するとともに、マルチパスの影響を軽減し、高品
位な音声伝送と高機能化が可能で、単一周波数を使用す
る場合よりも長距離の通信距離を実現し、将来デジタル
テレビジョン放送や移動体通信機器が同帯域を使用する
ようになっても共存可能な映像伝送装置を提供できる。
【0017】また、本発明の請求項6に記載の発明は、
請求項3ないし5のいずれかに記載の伝送装置におい
て、前記通信の際に、制御信号を帰線消去期間の映像信
号上に重畳して伝送する制御信号重畳伝送手段を備えた
ものである。本発明によれば、NTSC方式の標準テレ
ビジョン放送受信機能を有するとともに、マルチパスの
影響を軽減し、高機能化が可能で、単一周波数を使用す
る場合よりも長距離の通信距離を実現し、将来デジタル
テレビジョン放送や移動体通信機器が同帯域を使用する
ようになっても共存可能な映像伝送装置を提供できる。
【0018】また、本発明の請求項7に記載の発明は、
請求項3ないし6のいずれかに記載の伝送装置におい
て、前記通信の際に、音声信号をPCM化し、帰線消去
期間の映像信号上に重畳して伝送する音声信号重畳伝送
手段を備えたものである。本発明によれば、NTSC方
式の標準テレビジョン放送受信機能を有するとともに、
マルチパスの影響を軽減し、高品位な音声伝送が可能
で、単一周波数を使用する場合よりも長距離の通信距離
を実現し、将来デジタルテレビジョン放送や移動体通信
機器が同帯域を使用するようになっても共存可能な映像
伝送装置を提供できる。
【0019】また、本発明の請求項8に記載の発明は、
それぞれ請求項3ないし7のいずれかに記載された伝送
装置からなる第1および第2の送受信装置と、前記通信
の際に、前記通信周波数リストの範囲内で周波数の高い
方から低い方、もしくは低い方から高い方へ単一方向に
周波数切り換えを行なうとともに、周波数が前記周波数
リストの最後に達した時は前記周波数リストの最初へ戻
すように周波数切り換え順序を制御する周波数切り替え
順序制御手段と、前記第1および第2の送受信装置は常
に異なる周波数を使用するような周波数時間割を用いる
ことにより、複信で通信を行うように制御を行う通信制
御手段とを備えたものである。本発明によれば、複信で
の映像伝送を実現するとともに、マルチパスの影響を解
消した映像伝送装置を提供できる。
【0020】また、本発明の請求項9に記載の発明は、
請求項8記載の伝送装置において、前記通信の開始時に
は事前に登録してある前記通信周波数リストを使用し、
通信開始後は前記通信周波数リストを複製した第2の通
信周波数リストを使用するとともに、通信の良否結果情
報を前記2組の送受信装置間で交換することにより前記
第2の通信周波数リストを随時更新する通信周波数リス
ト更新手段を備えたものである。本発明によれば、複信
での映像伝送を実現するとともに、マルチパスの影響を
解消した映像伝送装置を提供できる。
【0021】また、本発明の請求項10に記載の発明
は、請求項3ないし9のいずれかに記載された伝送装置
において、製造時に伝送装置に付加される識別番号(以
下、IDと称す)を記憶するID記憶手段と、使用に先
立ち通信を許可する他の伝送装置との間で互いにIDを
照会しあい登録しておくID照会登録手段とを備えたも
のである。本発明によれば、使用電波エリアが不確定に
重なる可能性のある集合住宅において、混信を解消し傍
受を防止する映像伝送装置を提供できる。
【0022】また、本発明の請求項11に記載の発明
は、請求項10記載の伝送装置において、送信モードの
前に必ず受信モードを実行し、同一電波エリア内で送信
中の他のすべての伝送装置の周波数時間割を検出し、こ
れら他のすべての伝送装置と常に使用周波数が異なるよ
うな周波数時間割を用いて送信を行なう周波数設定手段
と、送信モードを実行した後、予め定められた時間を経
過しても通信を要求した別装置からの送信信号を検出で
きない時は、前記周波数時間割と異なる周波数時間割を
用いて再度送信を行なう再送信手段とを備えたものであ
る。本発明によれば、使用電波エリアが不確定に重なる
可能性のある集合住宅において、混信を解消し傍受を防
止する映像伝送装置を提供できる。
【0023】さらに、本発明の請求項12に記載の発明
は、請求項10または11記載の伝送装置において、受
信モードでは通信を許可するIDが確認できない時に
は、音声または映像などの本来の情報を出力させない出
力停止手段を備えたものである。本発明によれば、使用
電波エリアが不確定に重なる可能性のある集合住宅にお
いて、混信を解消し傍受を防止する映像伝送装置を提供
できる。
【0024】また、本発明の請求項13に記載の発明
は、微弱電波を利用して発信局と着信局との間で映像ま
たは音声を相互に伝送するための伝送方法であって、前
記微弱電波の到達距離を超えて配置した前記発信局と着
信局との間に中継局を配置し、前記発信局からの送信信
号には、映像や音声などの本来の情報に加え、着信局の
宛先を示す情報と、自局が中継局から受信する周波数を
示す情報とを含み、前記中継局は、前記発信局から受信
した微弱電波の周波数とは異なる周波数に変調して出力
するとともに、着信局側から自局が受信する周波数の情
報を付加して送信し、前記着信局は、自局宛の信号であ
ることを認識すると、前記中継局の指定した周波数に微
弱電波を変調して映像や音声を送信することにより、発
信局と着信局との伝送路を確立することを特徴とするも
のである。本発明によれば、微弱電波を利用して映像や
音声を伝送する際に、発信局と着信局の距離が微弱電波
の到達距離を越える場合の伝送を可能にする。
【0025】また、本発明の請求項14に記載の発明
は、請求項13記載の伝送方法において、前記発信局か
ら前記着信局へ向けた往路の送信信号には、標準テレビ
ジョン信号を使用し、映像信号の垂直帰線消去期間に、
PCM音声信号と着信局の宛先や自局の指定する受信周
波数を示す情報を重畳することを特徴とするものであ
る。本発明によれば、微弱電波を利用して映像や音声を
伝送する際に、発信局と着信局の距離が微弱電波の到達
距離を越える場合の伝送を可能にする。
【0026】また、本発明の請求項15に記載の発明
は、標準テレビジョン信号を発生するRFコンバータを
備えた送信装置と、標準テレビジョン信号を受信するR
Fチューナを備えた受信装置との間で伝送を行う方法で
あって、使用に先立って前記RFチューナの受信帯域内
で映像伝送に使用可能な周波数を検出し、検出した周波
数を通信周波数リストとして前記送受信装置双方に登録
し、前記通信周波数リストの範囲内で周波数を切り換え
ることにより電力スペクトルを拡散して通信を行うこと
を特徴とするものである。本発明によれば、NTSC方
式の標準テレビジョン放送受信機能を有するとともに、
マルチパスの影響を軽減し、高品位な音声伝送と高機能
化が可能で、単一周波数を使用する場合よりも長距離の
通信距離を実現し、将来デジタルテレビジョン放送や移
動体通信機器が同帯域を使用するようになっても共存可
能な映像伝送方法を提供できる。
【0027】また、本発明の請求項16に記載の発明
は、請求項15記載の伝送方法において、単位帯域幅当
りの電力密度が一定になるように、前記通信の際の送信
電力を使用周波数帯域幅に応じて自動的に変化させるこ
とを特徴とするものである。本発明によれば、NTSC
方式の標準テレビジョン放送受信機能を有するととも
に、マルチパスの影響を軽減し、高品位な音声伝送と高
機能化が可能で、単一周波数を使用する場合よりも長距
離の通信距離を実現し、将来デジタルテレビジョン放送
や移動体通信機器が同帯域を使用するようになっても共
存可能な映像伝送方法を提供できる。
【0028】また、本発明の請求項17に記載の発明
は、請求項15または16記載の伝送方法において、映
像信号の同期タイミングに同期して前記通信の際の周波
数を切り換えることを特徴とするものである。本発明に
よれば、NTSC方式の標準テレビジョン放送受信機能
を有するとともに、マルチパスの影響を軽減し、高品位
な音声伝送と高機能化が可能で、単一周波数を使用する
場合よりも長距離の通信距離を実現し、将来デジタルテ
レビジョン放送や移動体通信機器が同帯域を使用するよ
うになっても共存可能な映像伝送方法を提供できる。
【0029】また、本発明の請求項18に記載の発明
は、請求項15ないし17のいずれかに記載の伝送方法
において、前記通信の際に、制御信号を帰線消去期間の
映像信号上に重畳して伝送することを特徴とするもので
ある。本発明によれば、NTSC方式の標準テレビジョ
ン放送受信機能を有するとともに、マルチパスの影響を
軽減し、高機能化が可能で、単一周波数を使用する場合
よりも長距離の通信距離を実現し、将来デジタルテレビ
ジョン放送や移動体通信機器が同帯域を使用するように
なっても共存可能な映像伝送方法を提供できる。
【0030】また、本発明の請求項19に記載の発明
は、請求項15ないし18のいずれかに記載の伝送方法
において、前記通信の際に、音声信号をPCM化し、帰
線消去期間の映像信号上に重畳して伝送することを特徴
とするものである。本発明によれば、NTSC方式の標
準テレビジョン放送受信機能を有するとともに、マルチ
パスの影響を軽減し、高品位な音声伝送が可能で、単一
周波数を使用する場合よりも長距離の通信距離を実現
し、将来デジタルテレビジョン放送や移動体通信機器が
同帯域を使用するようになっても共存可能な映像伝送方
法を提供できる。
【0031】また、本発明の請求項20に記載の発明
は、第1および第2の送受信装置はそれぞれ請求項15
ないし19のいずれかに記載された伝送方法を実行する
とともに、前記通信の際に、前記通信周波数リストの範
囲内で周波数の高い方から低い方、もしくは低い方から
高い方へ単一方向に周波数切り換えを行なうとともに、
周波数が前記周波数リストの最後に達した時は前記周波
数リストの最初へ戻すように周波数切り換え順序を制御
し、前記第1および第2の送受信装置は常に異なる周波
数を使用するような周波数時間割を用いることにより、
複信で通信を行うように制御を行うことを特徴とするも
のである。本発明によれば、複信での映像伝送を実現す
るとともに、マルチパスの影響を解消した映像伝送方法
を提供できる。
【0032】また、本発明の請求項21に記載の発明
は、請求項20記載の伝送方法において、前記通信の開
始時には事前に登録してある前記通信周波数リストを使
用し、通信開始後は前記通信周波数リストを複製した第
2の通信周波数リストを使用するとともに、通信の良否
結果情報を前記2組の送受信装置間で交換することによ
り前記第2の通信周波数リストを随時更新することを特
徴とするものである。本発明によれば、複信での映像伝
送を実現するとともに、マルチパスの影響を解消した映
像伝送装置を提供できる。
【0033】また、本発明の請求項22に記載の発明
は、請求項15ないし21のいずれかに記載された伝送
方法において、製造時に伝送装置に付加される識別番号
(以下、IDと称す)を記憶し、使用に先立ち通信を許
可する他の伝送装置との間で互いにIDを照会しあい登
録しておくことを特徴とするものである。本発明によれ
ば、使用電波エリアが不確定に重なる可能性のある集合
住宅において、混信を解消し傍受を防止する映像伝送方
法を提供できる。
【0034】また、本発明の請求項23に記載の発明
は、請求項22記載の伝送方法において、送信モードの
前に必ず受信モードを実行し、同一電波エリア内で送信
中の他のすべての伝送装置の周波数時間割を検出し、こ
れら他のすべての伝送装置と常に使用周波数が異なるよ
うな周波数時間割を用いて送信を行ない、送信モードを
実行した後、予め定められた時間を経過しても通信を要
求した別装置からの送信信号を検出できない時は、前記
周波数時間割と異なる周波数時間割を用いて再度送信を
行なうことを特徴とするものである。本発明によれば、
使用電波エリアが不確定に重なる可能性のある集合住宅
において、混信を解消し傍受を防止する映像伝送方法を
提供できる。
【0035】さらに、本発明の請求項24に記載の発明
は、請求項22または23記載の伝送方法において、受
信モードでは通信を許可するIDが確認できない時に
は、音声または映像などの本来の情報を出力させないこ
とを特徴とするものである。本発明によれば、使用電波
エリアが不確定に重なる可能性のある集合住宅におい
て、混信を解消し傍受を防止する映像伝送方法を提供で
きる。
【0036】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本実施の形態1
は、微弱電波の到達距離以上に離れて配置した親機や子
機などの発信局と着信局との間に、映像信号や音声信号
の伝送を中継する中継局を配置することにより、微弱電
波による伝送路を確立するようにしたものである。この
実施の形態1は、本願の請求項1,2および請求項1
3,14に記載された発明に対応するものである。
【0037】以下に、本発明の実施の形態1について、
図面を参照して説明する。ここでは玄関テレビホンを例
に挙げて説明している。即ち、この伝送装置は、玄関の
子機で撮った来訪者の映像と音声とを室内の親機に伝送
し、親機からは音声のみを伝送して、相互の通話を行う
ものである。
【0038】図1(a)は、本発明の実施の形態1にお
ける伝送装置の構成図である。また図1(b)は同伝送
装置における各局の回路構成を説明するブロック図であ
る。図1(a)において、1は玄関に配置する,子機と
しての発信局、4は発信局1に接続された端末であり、
来訪者の映像を取り込むためのカメラや、室内の居住者
との会話のためのマイクやスピーカを有する。2は中継
局であり、廊下などに配置するため、映像や音声を入出
力するための端末は備えていない。3は室内に配置す
る,親機としての着信局、5は着信局3に接続された端
末であり、来訪者を映すモニタや、来訪者と室内の居住
者との会話のためのマイクやスピーカなどを有するもの
である。
【0039】また、6は発信局1の微弱電波の到達範囲
を示しており、この圏内に中継局2を配置している。7
は中継局2の出力する微弱電波の到達範囲を示してお
り、この圏内に発信局1と着信局3を配置している。8
は着信局の出力する微弱電波の到達範囲を示しており、
この圏内に中継局2を配置している。
【0040】次に動作について説明する。各局1,2,
3は互いに異なる周波数で送受信を行う。すなわち発信
局1は、端末4から着信局3を呼び出す信号を周波数f
1にて送信する。このとき発信局1は、自局の受信する
周波数がf0である旨を指定する。中継局2は受信した
呼び出しの信号をこれとは異なる周波数f2に変調して
出力する。このとき中継局2は、自局の受信する周波数
がf1である旨の情報を付加して出力する。さらに、着
信局3は、周波数f2の呼び出し信号を受信して端末5
に出力する。そして、着信局3は、端末5からの応答の
信号を、中継局2の指定する周波数f1にて出力する。
中継局2は、自局の指定する受信周波数の応答信号を受
信すると、これを発信局1の指定する周波数に変調して
出力し、これを発信局1が受信することで、伝送路が確
立される。
【0041】図3に子機としての発信局1側から親機と
しての着信局3へと送信される変調信号の一例を示す。
これは、標準テレビジョンで使用する映像信号の奇数フ
ィールドの垂直帰線消去期間301における水平走査期
間302に、PCM音声信号303と、システム制御信
号304を重畳したものである。PCM音声信号303
には、発信局1の端末4からの音声情報を含んでいる。
システム制御信号304には、端末5を備えた局3が着
信先であることを示す宛先情報や、自局が受信する周波
数の情報などを含んでいる。
【0042】図1(b)は各局の回路のブロック図を示
している。各局の本体1101は、他局から受信した映
像または音声信号を復調するとともに、自局の受信する
周波数を指定するための選局兼映像音声復調回路110
2と、音声信号とシステム制御信号とが重畳した映像信
号を変調する高周波映像変調回路1103と、音声信号
を変調する高周波音声変調回路1104と、これら各回
路の周波数の切り換えを制御したり、各局の本体110
1とこれに接続された端末1107との間で映像信号、
音声信号、操作信号のやり取り等を行うための制御回路
1105と、送受信アンテナ1106とを備えている。
1107は各局本体1101に向けて映像信号や音声信
号、機器の操作のための操作信号を発信したり、逆に各
局本体1101からの映像信号や音声信号、操作信号を
受信したりする端末であるが、上述のように中継局2に
は設置していない。
【0043】以下、図2を用いて、伝送路が順次延びて
確立していく様子を具体的に説明する。まず、発信局1
が電波の発射を行っていない段階では、各局は、選局兼
映像音声復調回路1102を動作させている。そして予
め決められた周波数範囲内を、他局からの電波が発射さ
れていないかをスキャンしながらモニターしている。そ
して発信局1は同時に、これに接続された端末4からの
送信リクエストがないかを監視している。
【0044】そして図2(a)に示す第1段階として、
発信局1に端末4からの映像・音声信号と送信リクエス
トが入力されると、発信局1は、図3に示す変調信号で
変調された周波数f1の高周波信号を送信する。この信
号には上述したように、着信局3を示す情報と、自局の
受信周波数がf0である情報とを付加(重畳)してい
る。このf1、f0の周波数は、送信リクエストを受け
取るまで周波数モニターを行っていた結果に基づき、他
の無線機器が使用しておらず、かつノイズの少ない周波
数を予め選択しておく。
【0045】端末4からの音声情報をPCM音声信号と
して映像信号に重畳して送信する理由は、通常では標準
テレビジョンで使用する音声伝送のための周波数を、中
継局2の復路伝送として使用するためである。このた
め、往路においては、この音声伝送のための周波数は無
変調のまま送信する。一方、他局から電波が発射されて
いるか否かをモニターしていた中継局2は、発信局1の
電波到達距離内にいることから、この発信局1からの周
波数f1の送信電波を受信する。このとき着信局3は発
信局1からの電波到達距離にいないことから受信はでき
ない。
【0046】次に図2(b)に示す第2段階として、中
継局2は、受信電波を復調した結果、着信宛先が自局で
ないことを知る。そこで復調した映像信号上のシステム
制御信号に、自局が受信する周波数がf1であるという
情報を付加して変調信号とし、f2の周波数で変調して
送信する。この送信周波数f2は事前に周波数をモニタ
ーしていた結果をもとに選択するものである。
【0047】加えて、中継局2では、発信局1がf0の
周波数で受信をしており、このf0の周波数を復路で使
用しなければならないことを知る。そこで中継局2は、
受信して得られる音声復調信号を、そのままf0の周波
数に変調して送信し、復路を確立する。一方、他局から
電波が発射されているか否かをモニターしていた着信局
3は、中継局2からの電波の到達距離内にいることか
ら、中継局2からのf2の送信電波を受信する。
【0048】図2(c)に示す第三段階として、着信局
3では、受信電波を復調した結果、宛先が自局につなが
る端末5であることを知る。そこで受信した映像信号上
のPCM音声信号から音声を復調するとともに、システ
ム制御信号から端末5の操作信号を抽出して、映像信号
と分離し、これら、操作信号,映像信号,音声信号を端
末5へ出力する。
【0049】また、着信局3では、中継局2がf1の周
波数で受信状態となっており、f1の周波数を復路とし
て使用しなければならないことを知る。そこで映像伝送
が正常に行われたという応答信号を可聴範囲外音で変調
し、この可聴範囲外音信号に端末5からの音声信号を重
畳したものを変調信号として、f1の周波数に変調し送
信する。
【0050】周波数f1の電波を受信した中継局2は、
f0の周波数で既に復路を確立しているので、着信局3
からの応答信号と音声信号は、f0の周波数で発信局1
へと即座に送信することができる。そして発信局1は、
この中継局2からの受信電波のなかから応答信号と音声
信号を分離することにより、応答信号からは映像伝送が
正常に動作中であることをモニターし続けることができ
るとともに、端末5からの音声を受け取ることができる
ので、音声の双方向伝送が可能となる。
【0051】このように、本実施の形態1によれば、発
信局から送信する信号には、映像や音声の他に、どの着
信局向けなのか宛先を示す情報と、自局が中継局から受
信する周波数を示す情報とを含め、中継局は、発信局側
からの信号を、受信した周波数とは異なる周波数に変調
して出力し、このとき中継局は、着信局側から自局が受
信する周波数を示す情報を付加して送信し、着信局は、
自局宛の信号であることを認識すると、映像または音声
信号を中継局の指定した周波数に変調して送信する。こ
の信号を中継局は順次発信局側へと伝送することで、子
機側の発信局1と親機側の着信局3との距離が微弱電波
の到達距離を超える距離であっても、発信局と着信局と
の伝送路を確立することができる。そして映像について
は半二重、音声については全二重の伝送が可能になり、
かつシステムの制御信号の伝送が可能になる。
【0052】なお本実施の形態1では、中継局を1つだ
けで構成したが、中継局を増やして微弱電波の到達範囲
ごとに順に配置して行けば、発信局と着信局との距離を
より一層長くすることができる。また、映像信号につい
ては、子機側から親機側への一方向の伝送例を示した
が、高周波映像変調回路の使用周波数と、高周波音声変
調回路の使用周波数を入れ替えれば往路,復路が反転す
ることから、使用周波数の入れ替えを高速に行うことに
より、見かけ上、映像の双方向同時伝送を行うことが可
能となる。
【0053】さらに、上記実施の形態1では、中継局に
は端末を設けない例を示したが、中継局を増やすと同時
に中継局にも端末を付加すれば、発信局、着信局は固定
されず、任意の局どうしで伝送路を確立することができ
る。また、本実施の形態1では、端末を玄関テレビホン
を例に挙げて説明したが、これに限らず、端末としてビ
デオカメラやVTR、携帯型のテレビ電話などにも応用
することが可能となる。また、本実施の形態1ではデジ
タル化された音声信号をPCM化するようにした場合を
示したが、他の圧縮符号化方式を用いることも可能であ
る。
【0054】(実施の形態2)本実施の形態2は、周波
数拡散通信を行うことにより、微弱電波を用いてもマル
チパスの影響を受けることなく情報の伝送を行えるもの
である。以下、本発明の実施の形態2について、図4、
図6、図7、図8、図9および表1を用いて説明する。
この実施の形態2は、本願の請求項3ないし請求項7お
よび請求項15ないし請求項19に記載された発明に対
応するものである。
【0055】図4は本発明の実施の形態2による伝送装
置の構成を示している。また、図6は本発明の実施の形
態2の信号電力を示している。また、図7は本発明の実
施の形態2の受信レベルを示している。また、図8は本
発明の実施の形態2の映像の伝送状態を、従来例との比
較で示している。また、図9は本発明の実施の形態2の
映像信号を示している。また、表1は本発明の実施の形
態2の周波数切り替え順序を示している。
【0056】
【表1】 図4において、101は送信を行う送信装置、115は
電波を送信する送信アンテナ、102は標準テレビジョ
ン信号を発生するRFコンバータ、111は制御電圧に
応じた周波数で発振する電圧制御発振器、112は2つ
の入力信号を加算することで合成を行う合成器、113
は2つの入力を乗算することで合成を行うミキサ、11
4は制御信号に応じて入力を減衰する可変アッテネー
タ、103は外部からの入力を受ける通信端子、104
は外部機器を接続するための外部機器接続端子、105
は音声信号を入力するための音声入力端子、106は映
像信号を入力するための映像入力端子、109はアナロ
グ信号をデジタル信号に変換するADコンバータ、11
0は入力信号を設定値と比較するコンパレータ、107
はこの送信装置101の制御を行う制御回路、108は
制御回路107が情報を記憶するのに用いる記憶回路、
116はこの送信装置101の設定を登録するための登
録ボタンである。
【0057】また、117は受信を行う受信装置、13
2は電波を受信する受信アンテナ、118は標準テレビ
ジョン信号を受信するRFチューナ、128は制御電圧
に応じた周波数で発振する電圧制御発振器、129は2
つの入力を乗算することで合成を行うミキサ、130は
信号の利得を自動調整するAGC回路、131は中間周
波数信号を処理する中間周波数処理回路、123はこの
受信装置117を制御する制御回路、124は制御回路
123が情報を記憶するのに用いる記憶回路、125は
デジタル信号をアナログ信号に変換するDAコンバー
タ、126は入力信号を設定値と比較するコンパレー
タ、127は2系統の音声信号のいずれか一方を出力す
る音声切替えスイッチ、133はこの受信装置117に
対する送信の有無の検出を指示するための検出ボタン、
119は外部に信号を出力するための通信端子、120
は外部機器を接続するための外部機器接続端子、121
は映像信号を出力するための映像出力端子、122は音
声信号を出力するための音声出力端子である。
【0058】また、500は請求項3に記載された使用
可能周波数検出手段である。この使用可能周波数検出手
段500は使用に先立ってRFチューナの受信帯域内で
映像伝送に使用可能な周波数を検出するものであり、R
Fチューナ118と制御回路123と記憶回路124と
コンパレータ126と検出ボタン133とで構成され
る。
【0059】また、501は請求項3に記載された周波
数登録手段である。この周波数登録手段501は、検
出,検出した周波数を通信周波数リストとして送受信装
置双方に登録するものであり、通信端子103,119
と制御回路107,123と記憶回路108,124と
登録ボタン116とで構成される。
【0060】また、502は請求項3に記載されたスペ
クトル拡散通信手段である。このスペクトル拡散通信手
段502は、通信周波数リストの範囲内で周波数を高速
に切り換えることにより電力スペクトルを拡散して通信
するものであり、制御回路107,123と記憶回路1
08,124とRFコンバータ102とRFチューナ1
18とで構成される。
【0061】また、503は請求項4に記載された送信
電力制御手段である。この送信電力制御手段503は単
位帯域幅当りの電力密度が一定になるように送信電力を
使用周波数帯域幅に応じて自動的に変化させるものであ
り、制御回路107と記憶回路108と可変アッテネー
タ114とで構成される。
【0062】また、504は請求項5に記載された周波
数切り替え手段である。この周波数切り替え手段504
は映像信号の同期タイミングで周波数を切り換えるもの
であり、映像入力端子106とコンパレータ110,1
26と制御回路107,123とで構成される。
【0063】また、505は請求項6に記載された制御
信号重畳伝送手段である。この制御信号重畳伝送手段5
05は制御信号を帰線消去期間の映像信号上に重畳して
伝送するものであり、外部機器接続端子104,120
と制御回路107,123とコンパレータ110,12
6と合成器112とで構成される。
【0064】また、506は請求項7に記載された音声
信号重畳伝送手段である。この音声信号重畳伝送手段5
06は、音声信号をPCM化し帰線消去期間の映像信号
上に重畳して伝送するものであり、音声入力端子105
と音声出力端子122とADコンバータ109とDAコ
ンバータ125と制御回路107,123とコンパレー
タ110,126と合成器112と音声切換スイッチ1
27とで構成される。
【0065】ここで、映像伝送に使用可能な周波数と
は、図6において、符号307で示された周波数帯域の
ことである。この映像伝送に使用可能な周波数307に
は、放送波305が無く、さらに外来ノイズや強い放送
波のイメージ受信306も無い。
【0066】次に動作について説明する。図4におい
て、操作者により受信装置117の検出ボタン133が
押されると、制御回路123が動作を開始する。制御回
路123は、受信帯域303内のすべての周波数を一通
り受信するように、RFチューナ118を制御する。R
Fチューナ118の映像出力はコンパレータ126に入
力され。所定の検出値と比較される。その比較結果は制
御回路123に入力される。制御回路123はその比較
結果に基づき、放送波および放送波のイメージ波による
映像同期信号や、外来ノイズによるランダム信号の無い
周波数を映像伝送に使用可能な周波数を検出し、記憶回
路124にリストとして記憶する。
【0067】また、使用に先だって、送信装置101と
受信装置117間がいったん通信端子103,119を
介してケーブルで接続された後、操作者により送信装置
101の登録ボタン116が押されると、送信装置10
1の制御回路107は通信端子103を介して受信装置
117の制御回路123に対し、映像伝送に使用可能な
周波数のリストを要求する。
【0068】受信装置117の制御回路123は記憶回
路124に記憶されていた映像伝送に使用可能な周波数
のリストを読み出し、通信周波数リストとして再びこの
記憶回路124に記憶するとともに、通信端子119,
103を介して送信装置101にも送出する。送信装置
101では受信装置117から送られてきた映像伝送に
使用可能な周波数のリストを通信周波数リストとして記
憶回路108に記憶する。
【0069】図4において、送信装置101の外部機器
制御端子104に外部機器からの映像伝送リクエスト信
号が入力され、さらに映像入力端子106に外部機器か
らの映像信号が入力されると、送信装置101の制御回
路107は記憶回路108に記憶されている通信周波数
リストを読み出す。そしてこれと並行して可変アッテネ
ータ114の減衰量を最大に設定した後、RFコンバー
タ102を動作させる。
【0070】さらに、制御回路107は、読み出した通
信周波数リストの範囲内を、例えば表1に示す周波数切
り替え順序により、RFコンバータ102のRF周波数
を高速に切り換えることで電力スペクトルを拡散した
後、可変アッテネータ114の減衰量を小さくして送信
を開始する。なお、表1の周波数の切り換え順序は、送
信装置101と受信装置117で予め取り決めているも
のの一例を示したものである。
【0071】また、通信周波数は映像入力端子106か
ら入力される映像信号の水平同期信号もしくは垂直同期
信号のタイミングに合わせて切り換えられる。その際、
使用する同期信号はコンパレータ110により映像信号
から抽出される。
【0072】ここで、他の無線機器への影響を防止し電
波の有効利用を図るには、送信装置101から送信され
る単位帯域幅当りのRF電力密度を図6に示す微弱電波
レベル304以下にする必要がある。よって制御回路1
07は通信周波数リストから使用周波数の帯域幅および
電力スペクトルの拡散率を求め、これにより単位帯域幅
当りのRF電力密度を一定にするように可変アッテネー
タ114の減衰量を調整する。
【0073】一方、図4において、受信装置117の外
部機器制御端子120に、外部機器から映像受信のリク
エスト信号が入力されると、受信装置117の制御回路
123は記憶回路124に記憶されている通信周波数リ
ストを読み出すとともに、RFチューナ118を動作さ
せる。
【0074】これにより、制御回路123はRFチュー
ナ118の受信周波数を高速に切り換えて、送信装置1
01からのRF信号を受信する。その切り替えは、制御
回路123が読み出した通信周波数リストの範囲内を、
表1に示す周波数の切り替え順序となるようにこれを行
う。また周波数の切り換えタイミングは、制御回路12
3内部で発生する疑似同期タイミングを使用して切り替
えを行う。
【0075】ここで、受信装置117で受信を開始して
すぐの期間には、送信側の映像信号の同期タイミングと
受信側の疑似同期タイミングは必ずしも一致していな
い。さらに送信周波数と受信周波数も時間的に必ずしも
一致していないことから、受信装置117のRFチュー
ナ118の映像出力およびコンパレータ126の出力に
は信号は現れていない。よって、受信装置117の制御
回路123は、コンパレータ126の出力をモニタしな
がら、疑似同期タイミングと受信周波数の時間割スター
ト時刻を順次変化させて、送信信号の検出を試みる。こ
こで、送信側の映像信号の同期タイミングと送信周波数
の時間割周期は一定であることから、受信側では一定の
試行の後、送信信号の検出に成功する。送信信号の検出
に成功すると、受信装置117の制御回路123はコン
パレータ126により抽出された受信映像信号の同期タ
イミングを、疑似同期タイミングに換えて使用する。
【0076】一般に、広い帯域を使用する無線伝送の受
信レベルは、マルチパスや送受信アンテナの周波数特性
の影響を受ける。マルチパスや送受信アンテナの周波数
特性の影響を受けた場合、図7に示す特性406のよう
に、受信レベルが大きく変化する。そして、受信レベル
が通信限界レベル407以下となる周波数では、映像信
号は再生できない。よって単一周波数を使用する従来の
方式においては、使用中に送,受信装置の位置が変化し
た場合や、電波を反射する周囲反射物の位置が変化した
場合には、図8(a)に示すように全く電波を受信でき
なくなる症状が発生し、使用感が著しく低下していた。
これに対し、本発明の実施の形態2では、図8(b)に
示すように、映像信号の一部が再生できなくなるだけな
ので、受信状態が改善される。
【0077】ここで、一般に、他の無線機器への影響を
防止し電波の有効利用を図るために、微弱電波を使用す
る無線送信装置は、一定距離だけ離れた地点での電界強
度の上限が制限されている。その上限は既存の同じ周波
数帯を使用する他の無線機器に対する影響の度合いで決
定されるが、その検査測定方法は影響を受ける可能性が
ある側の無線機器の方式を基準に決定される。なお、一
定距離だけ離れた地点での電界強度の制御は、機器に固
定の送信アンテナを使用する場合では送信電力を制御す
ることで実現できる。
【0078】また、単一周波数を使用する方式の無線機
器同士、およびスペクトルを拡散して使用する方式の無
線機器同士の相互影響は大きいが、両方式間での相互影
響は小さいという方式がある。標準テレビジョン放送の
周波数帯を使用スペクトルを拡散して送信する本発明の
伝送装置と、既存の他の無線機器、即ち、単一周波数を
使用するテレビ受像機、についてもこの状況があてはま
る。
【0079】以上の理由から、標準テレビジョン放送の
周波数帯を使用し、スペクトルを拡散して送信する本実
施の形態の伝送装置では、従来の単一周波数を使用する
方式に比べてより大きな出力電力での送信が可能であ
る。これに伴って、受信電力も増大するので伝送距離も
長くすることができる。
【0080】さらに、本実施の形態の伝送装置では、使
用に先立って映像伝送に使用可能な周波数を検出登録し
て使用している。このため、将来デジタルテレビジョン
放送や移動体通信機器が同帯域を使用するようになって
も、これらのシステムとの共存が可能である。
【0081】ここで、送信装置101から映像信号が送
信されている状態において、受信装置117に接続され
た外部機器を操作する制御信号が送信装置101の外部
機器接続端子104に入力されると、送信装置101の
制御回路107は、図9に示す帰線消去期間の映像信号
上に重畳するタイミングで、受け取った制御信号をRF
コンバータ102に出力する。制御信号はRFコンバー
タ102内の合成器112にて、図9のデータ605の
部分に重畳され、受信装置117に向けて送信される。
【0082】制御信号が重畳された映像信号を受信した
受信装置117では、映像信号からコンパレータ126
にて制御信号を抽出して外部機器接続端子120へ出力
する。これにより、送信装置101に接続された外部機
器から受信装置117に接続された外部機器を操作する
ことが可能となり、高機能な映像伝送装置が実現され
る。
【0083】また、送信装置101から映像信号が送信
されている状態において、音声信号が音声入力端子10
5に入力されると、送信装置101のADコンバータ1
09にてAD変換された音声信号が制御回路107に入
力される。AD変換された音声信号が入力されると、制
御回路107は受け取った音声信号をさらにPCM化
し、図9に示す帰線消去期間の映像信号上に重畳するタ
イミングで、このPCM信号をRFコンバータ102に
出力する。PCM信号はRFコンバータ102内の合成
器112にて、図9のデータ605の部分に重畳され、
受信装置117に向けて送信される。
【0084】PCM信号が重畳された映像信号を受信し
た受信装置117では、映像信号からコンパレータ12
6にてPCM信号を抽出して制御回路123へ出力す
る。制御回路123はPCM信号をDAコンバータ12
5へ出力するとともに、音声スイッチ回路127をPC
M音声使用状態に切り換える。DAコンバータ125で
はPCM信号を音声信号に変換して音声出力端子122
へ出力する。これにより、通信周波数の切り替えに伴な
う音声ノイズの無い高品位な音声伝送が実現される。
【0085】このように、本実施の形態2による伝送装
置は、使用に先立って受信装置内のRFチューナの受信
帯域内で映像伝送に使用可能な周波数を検出し、検出し
た周波数を通信周波数リストとして前記送信装置および
受信装置の双方に登録し、前記通信周波数リストの範囲
内で周波数を高速に切り換えることにより電力スペクト
ルを拡散して通信するようにしたので、テレビジョン放
送の受信機能も有する安価な単向、即ち、一方向への映
像伝送を実現することができる。また、マルチパスの影
響を低減でき、強力な既存放送波にも影響されない。し
かも、単一の周波数を使用する方式よりも長い通信距離
を達成でき、将来のデジタルテレビジョン放送や、移動
体通信が同帯域を使用しても共存可能な映像伝送装置を
実現することができる。
【0086】また、単位帯域幅当りの電力密度が一定に
なるように、送信電力を使用周波数帯域幅に応じて自動
的に変化させるようにしており、使用周波数帯域幅が変
化しても常に既存の無線受信装置に受信妨害を与えるこ
とのない微弱な電波レベルで動作する映像伝送装置を実
現することができる。また、映像信号の同期タイミング
で周波数を切り換えるようにしており、周波数の切り換
えに伴なう映像信号の乱れを低減でき、良好な画質の映
像伝送装置を実現することができる。
【0087】また、制御信号を帰線消去期間の映像信号
上に重畳して伝送するようにしたので、送信装置から受
信装置の動作を制御可能な高機能な映像伝送装置を実現
することができる。また、音声信号をPCM化し、帰線
消去期間の映像信号上に重畳して伝送するようにしたの
で、周波数の切り換えに伴なう音声信号の雑音を無く
し、良好な音質の映像伝送装置を実現することができ
る。
【0088】従って、NTSC方式の標準テレビジョン
放送受信機能を有するとともに、マルチパスの影響を軽
減し、高品位な音声伝送と高機能化が可能で、単一周波
数を使用する場合よりも長距離の通信距離を実現でき
る。また、将来デジタルテレビジョン放送や移動体通信
機器が同帯域を使用するようになっても共存が可能であ
り、カメラが記録部本体からワイヤレスで取り外し可能
なVTRムービー装置等に応用することが可能である。
【0089】また、本実施の形態2ではデジタル化され
た音声信号をPCM化するようにした場合を示したが、
他の圧縮符号化方式を用いることも可能である。さら
に、本実施の形態2では標準テレビジョン信号としてN
TSC方式を用いるようにした場合を示したが、PAL
方式やSECAM方式を用いることも可能である。
【0090】(実施の形態3)この実施の形態3は、実
施の形態2の送信装置および受信装置を併せ持つ送受信
装置を、2つ設けるようにしたものである。以下、本発
明の実施の形態3について、図5、図6、図7、図8、
図9および表2を用いて説明する。この実施の形態3
は、本願の請求項8,9および請求項20,21に記載
された発明に対応している。
【0091】図5は本発明の実施の形態3による伝送装
置の構成を示している。また、図6は本発明の実施の形
態3における信号電力を示している。また、図7は本発
明の実施の形態3の受信レベルを示している。また、図
8は本発明の実施の形態3の映像の伝送状態を、従来例
との比較で示している。また、図9は本発明の実施の形
態3の映像信号を示している。また表2は本発明の実施
の形態3の周波数切り替え順序、および周波数時間割を
示している。
【0092】
【表2】 図において、201Aおよび201Bは送受信を行う送
受信装置、202A,202Bは標準テレビジョン信号
を発生するRFコンバータ、215A,215Bは制御
電圧に応じた周波数で発振する電圧制御発振器、216
A,216Bは2つの入力信号を加算することで合成す
る合成器、217A,217Bは2つの入力信号を乗算
することで合成するミキサ、218A,218Bは制御
信号に応じて入力信号を合成する可変アッテネータ、2
19A,219Bは電波を送受信する送受信アンテナ、
207A,207Bは外部からの入力を受け外部に信号
を出力するための通信端子、208A,208Bは外部
機器を接続するための外部機器接続端子、205A,2
05Bは音声信号を入力するための音声入力端子、20
4A,204Bは映像信号を入力するための映像入力端
子、213A,213Bはアナログ信号をデジタル信号
に変換するADコンバータ、214A,214Bは入力
信号を設定値と比較するコンパレータ、211A,21
1Bはこの送受信装置201A,201Bを制御する制
御回路、212A,212Bは制御回路211A,21
1Bが情報を記憶するのに用いる記憶回路、206A,
206Bはこの送受信装置201A,201Bの設定を
登録したり、この送受信装置201A,201Bに対す
る送信の有無の検出を指示するための検出登録ボタン、
203A,203Bは標準テレビジョン信号を受信する
RFチューナ、220A,220Bは制御電圧に応じた
周波数で発振する電圧制御発振器、221A,221B
は2つの入力を乗算することで合成するミキサ、222
A,222Bは信号の利得を調整するAGC回路、22
3A,223Bは中間周波数信号を処理する中間周波数
処理回路、224A,224Bはデジタル信号をアナロ
グ信号に変換するDAコンバータ、225A,225B
は入力信号を設定値と比較するコンパレータ、226
A,226Bは2系統の音声信号のいずれか一方を出力
する音声切替えスイッチ、209A,209Bは映像信
号を出力するための映像出力端子、210A,210B
は音声信号を出力するための音声出力端子である。ここ
で、201Aおよび201Bはそれぞれ請求項8に記載
された、第1の送受信装置および第2の送受信装置であ
る。
【0093】また、510は請求項8に記載された周波
数切り換え順序制御手段である。この周波数切り換え順
序制御手段510は、周波数切り換え順序を通信周波数
リストの範囲内で高い方から低い方、もしくは低い方か
ら高い方へ単一方向に行なうとともに、周波数リストの
最後に達した時は周波数リストの最初へ戻すように周波
数切り換え順序を制御するものであり、制御回路211
Aと記憶回路212Aとで構成される。
【0094】また、511は請求項8に記載された通信
制御手段である。この通信制御手段511は、第1およ
び第2の送受信装置は常に異なる周波数を使用するよう
な周波数時間割を用いることにより、複信、即ち双方向
で通信を行うように制御を行うものであり、制御回路2
11Aと記憶回路212Aとで構成される。
【0095】また、512は請求項9に記載された通信
周波数リスト更新手段である。この、通信周波数リスト
更新手段512は通信開始時には登録してある通信周波
数リストを使用し、通信開始後は通信周波数リストを複
製した第2の通信周波数リストを使用するとともに、第
2の通信周波数リストは通信の良否結果情報を2組の送
受信装置間で交換するものであり、制御回路211Aと
記憶回路212Aとコンパレータ214A,225Aと
合成器216Aとで構成される。そして、第1および第
2の送受信装置201Aと201Bにはそれぞれ、図5
に示した送信装置および受信装置を構成する装置や手段
が一組ずつ備えられている。
【0096】次に動作について説明する。図5におい
て、操作者が第1の送受信装置201Aの検出登録ボタ
ン206Aを押すと、制御回路211Aが動作を開始す
る。これにより、図3に示す受信帯域303内のすべて
の周波数を一通り受信するように、制御回路211Aは
RFチューナ203Aを制御する。
【0097】RFチューナ203Aの映像出力はコンパ
レータ225Aに入力される。その判定結果が制御回路
211Aに入力され、制御回路211Aは放送波および
放送波のイメージ波による映像同期信号や、外来ノイズ
によるランダム信号の無い周波数を映像伝送に使用可能
な周波数として検出する。そしてこれらを記憶回路21
2Aにリストとして記憶する。
【0098】また、第2の送受信装置201Bも第1の
送受信装置201Aと全く同様に構成されており、上述
した第1の送受信装置201Aと同様に検出登録ボタン
206Bが押された後、一連の動作を行なう。
【0099】ここで、第1および第2の送受信装置は必
ずしも同じ位置や同じ向きで使用されるとは限らない。
このため、通常、アンテナ219Aおよび219Bの向
きは放送波の到来方向とは異なっており、映像伝送に使
用可能な周波数として検出記憶するリストは食い違って
いると考えられる。
【0100】次に、第1の送受信装置201Aと第2の
送受信装置201Bが通信端子207A,207Bを介
して有線で接続された後、検出登録ボタン206A,2
06Bのどちらか一方が押されると、一方の送受信装置
の制御回路は通信端子を介して他方の送受信装置の制御
回路に映像伝送に使用可能な周波数のリストを要求す
る。以下、第1の送受信装置201Aの検出登録ボタン
206Aが押されたものとして説明を行う。
【0101】第2の送受信装置201Bの制御回路21
1Bは記憶回路212Bに記憶されていた映像伝送に使
用可能な周波数のリストを読み出す。そしてこのリスト
を、通信端子207Bを介して第1の送受信装置201
Aに送出する。
【0102】第1の送受信装置201Aでは、記憶回路
212Aに記憶されていた映像伝送に使用可能な周波数
リストを読み出し、第2の送受信装置201Bから送ら
れてきた映像伝送に使用可能な周波数のリストとの積を
取り、その結果を通信周波数リストとして記憶回路21
2Aに記憶するとともに、通信端子207Aにも送出す
る。第2の送受信装置201Bでは、第1の送受信装置
201Aから送られてきた通信周波数リストを記憶回路
212Bに記憶する。
【0103】次に、図5において、第1の送受信装置2
01Aの外部機器制御端子208Aには外部機器からの
映像伝送リクエスト信号が、さらに映像入力端子204
Aには外部機器からの映像信号が入力されるものとす
る。このとき、制御回路211Aは記憶回路212Aに
記憶されている通信周波数リストを読み出す。これとと
もに可変アッテネータ218Aの減衰を最大に設定した
後、RFコンバータ202Aを動作させる。
【0104】さらに、制御回路211Aは、読み出した
通信周波数リストの範囲内を、例えば表2の第1列、即
ち左端の列に示すような高い方から低い方、もしくは低
い方から高い方へ単一方向に変化し、さらに、通信周波
数リストの最後に達した時はリストの最後に戻るように
変化する周波数切り替え順序により、RFコンバータ2
02AのRF周波数を高速に切り換える。このような周
波数の切り替えを行うことで、電力スペクトルを拡散し
た後、可変アッテネータ218Aの減衰量を小さくして
送信を開始する。なお、表2に示した周波数の切り換え
順序は、第1の送受信装置201Aと第2の送受信装置
201Bで予め取り決めているものが使用される。
【0105】また、通信周波数は映像入力端子204A
から入力される映像信号の水平同期信号もしくは垂直同
期信号のタイミングに合わせて切り換えられる。また、
使用する同期信号はコンパレータ214Aにより映像信
号から抽出される。
【0106】ここで、他の無線機器への影響を防止し電
波の有効利用を図るには、送信される単位帯域幅当りの
RF電力密度を図6に示す微弱レベル304以下にする
必要がある。よって制御回路211Aは通信周波数リス
トから使用周波数の帯域幅および電力スペクトルの拡散
率を求め、これにより、単位帯域幅当りのRF電力密度
を一定にするように可変アッテネータ218Aの減衰量
を調整する。
【0107】一方、図5において、第2の送受信装置2
01Bの外部機器制御端子208Bに、外部機器から映
像受信のリクエスト信号が入力されると、第2の送受信
装置の制御回路208Bは記憶回路212Bに記憶され
ている通信周波数リストを読み出すとともに、RFチュ
ーナ203Bを動作させる。
【0108】さらに第2の送受信装置201Bの制御回
路211Bは読み出した通信周波数リストの範囲内を、
表2の第1列に示す周波数の切り替え順序により、また
周波数の切り換えタイミングは制御回路211B内部で
発生する疑似同期タイミングを使用し、RFチューナ2
03Bの受信周波数を高速に切り換えて第1の送受信装
置201AからのRF信号を受信する。
【0109】ここで第2の送受信装置201Bで受信を
開始してすぐの期間には、送信側の映像信号の同期タイ
ミングと受信側の疑似同期タイミングは必ずしも一致し
ていない。また、送信周波数と受信周波数も必ずしも時
間的に一致していないことから、第2の送受信装置のR
Fチューナ203Bの映像出力およびコンパレータ22
5Bの出力には信号は現れていない。
【0110】よって第2の送受信装置201Bの制御回
路211Bは、コンパレータ225Bの出力をモニタし
ながら、疑似同期タイミングと受信周波数の時間割スタ
ート時刻を順次変化させることで第1の送受信装置の送
信信号の検出を試みる。
【0111】ここで、第1の送受信装置201Aの映像
信号の同期タイミングと送信周波数の時間割周期は一定
であることから、第2の送受信装置201Bでは一定の
試行の後、第1の送受信装置201Aの送信信号の検出
に成功する。
【0112】第1の送受信装置201Aの送信信号の検
出に成功すると、第2の送受信装置201Bの制御回路
211Bはコンパレータ225Bにより抽出された受信
映像信号の同期タイミングを、疑似同期タイミングに換
えて使用する。
【0113】また第2の送受信装置201Bでは、第1
の送受信装置201Aからの送信信号の検出が完了する
と、制御回路211Bは記憶回路212Bに記憶されて
いる通信周波数リストを読み出すとともに可変アッテネ
ータ218Bの減衰を最大に設定した後、RFコンバー
タ202Bを動作させる。
【0114】さらに、制御回路211Bは、読み出した
通信周波数リストの範囲内を、例えば表2の第2列に示
すような高い方から低い方、もしくは低い方から高い方
へ単一方向に、さらに通信周波数リストの最後に達した
時はリストの最後に戻るように変化する周波数切り替え
順序で、かつ第1の送受信装置の送信周波数とは常に異
なり、さらに受信している周波数のイメージ周波数でな
い周波数を使用するような周波数時間割を使用して、R
Fコンバータ202BのRF周波数を高速に切り換え
る。これにより、電力スペクトルを拡散した後、可変ア
ッテネータ218Bの減衰量を小さくして送信を開始す
る。
【0115】なお、表2に示した周波数の切り換え順序
は、第1の送受信装置201Aと第2の送受信装置20
1Bで予め取り決めているものが使用される。また、通
信周波数は検出が完了した第1の送受信装置201Aか
ら送られてきた映像信号の同期タイミングに合わせて切
り換えられる。
【0116】ここで、他の無線機器への影響を防止し電
波の有効利用を図るには、送信される単位帯域幅当りの
RF電力密度を図3に示す微弱レベル304以下にする
必要があり、よって制御回路211Bは通信周波数リス
トから使用周波数の帯域幅および電力スペクトルの拡散
率を求め、これにより単位帯域幅当りのRF電力密度を
一定にするように可変アッテネータ218Bの減衰量を
調整する。
【0117】一方、第1の送受信装置201Aでは、送
信を開始してから予め定められた一定時間経過後にRF
チューナ203Aを動作させる。さらに、第1の送受信
装置201Aの制御回路211Aは通信周波数リストの
範囲内を、表2の第2列に示す周波数の切り替え順序に
より、また周波数の切り換えタイミングは送信している
映像信号の同期タイミングを使用し、RFチューナ20
3Aの受信周波数を高速に切り換えて第2の送受信装置
201BからのRF信号を受信する。
【0118】ここで、第1の送受信装置201Aで受信
を開始してすぐの期間には、送信周波数と受信周波数は
必ずしも時間的に一致していないことから、第1の送受
信装置のRFチューナ203Aの映像出力およびコンパ
レータ225Aの出力には信号は現れていない。よっ
て、第1の送受信装置201Aの制御回路211Aは、
コンパレータ225Aの出力をモニタしながら、受信周
波数の時間割スタート時刻を順次変化させることで第2
の送受信装置201Bからの送信信号の検出を試みる。
ここで、第2の送受信装置の送信周波数の時間割周期は
一定であることから、第1の送受信装置では一定の試行
の後、第2の送受信装置の送信信号の検出に成功する。
以上により、第1および第2の送受信装置間で複信での
通信が実現される。
【0119】一般に広い帯域を使用する無線伝送の受信
レベルは、マルチパスや送受信アンテナの周波数特性の
影響を受け、図7に示す受信レベル特性406のように
大きく変化し、受信レベルが通信限界レベル407以下
となる周波数では、映像信号が再生できない。
【0120】上記のように第1および第2の送受信装置
間で複信の通信が実現されると、マルチパスや送受信ア
ンテナの周波数特性の影響等により受信レベルが通信限
界レベル以下となる周波数情報の交換が可能となる。
【0121】第2の送受信装置201Bでは、制御回路
211Bにより疑似映像信号を発生し、図9に示すよう
に垂直帰線消去期間の映像信号上に、通信限界レベル以
下となる周波数の情報をデータ605の部分に合成器2
16を用いて重畳し、第1の送受信装置201Aへ返信
する。さらに第2の送受信装置201Bでは通信周波数
リストを複製した第2の通信周波数リストを作成し、通
信限界レベル以下となる周波数を第2の通信周波数リス
トから除外して記憶回路212Bに記憶する。
【0122】第1の送受信装置201Aでは返信されて
きた通信限界レベル以下となる周波数情報を確認する
と、通信周波数リストを複製した第2の通信周波数リス
トを作成する。ただし、返信されてきた通信限界レベル
以下となる周波数を第2のリストから除外して記憶回路
212Aに記憶するとともに、この第2の通信周波数リ
ストを使用した送信を開始する。
【0123】また、第2の送受信装置201Bでは、通
信周波数リストが変わったことで、それまで検出してい
た第1の送受信装置の送信信号が消失するが、予め定め
られた一定時間が経過した後、今度は作成しておいた第
2の通信周波数リストを使用して、再び第1の送受信装
置の送信信号の検出動作および前述した一連の応答動作
を行なう。
【0124】さらに、第1の送受信装置でも通信周波数
リストが変わったことで、それまで検出していた第2の
送受信装置の送信信号が消失するが、予め定められた一
定時間が経過した後、作成しておいた第2の通信周波数
リストを使用して、再び第2の送受信装置の送信信号の
検出動作を行ない、複信の通信を再確立させる。
【0125】また、使用中に第1もしくは第2の送受信
装置の位置が変化したり、マルチパスの状況が変化した
りして、通信限界レベル以下となる周波数が変化した場
合には、それを検出した第1の送受信装置201Aは、
使用する通信周波数リストを第2の通信周波数リストか
ら、元の通信周波数リストへ換えて送信を開始する。
【0126】ここで、第2の送受信装置では、通信周波
数リストが変わったことで、それまで検出していた第1
の送受信装置の送信信号が消失するが、予め定められた
一定時間が経過した後、使用する通信周波数リストを第
2の通信周波数リストから元の通信周波数リストに換え
て、再び第1の送受信装置の送信信号の検出動作および
前述した一連の応答動作を行なうとともに、自装置から
の送信についても、使用する通信周波数リストを第2の
通信周波数リストから、元の通信周波数リストへ換えて
送信を開始する。
【0127】また、第1の送受信装置201Aでは、通
信周波数リストが変わったことで、それまで検出してい
た第2の送受信装置の送信信号が消失するが、予め定め
られた一定時間が経過した後、使用する通信周波数リス
トを第2の通信周波数リストから、元の通信周波数リス
トへ換えて再び第2の送受信装置の送信信号の検出動作
を行ない、複信の通信を再確立させる。
【0128】元の通信周波数リストを使用した複信の通
信が再確立された後は、通信の初期状態に戻っているこ
とから、前述した一連の処理および動作により、新たに
通信限界レベル以下となる周波数の情報交換を行ない、
その情報を使用して更新した前記第2の通信周波数リス
トを使用した複信の通信の再確立動作を行なう。
【0129】ここで、上記第2の通信周波数リストを作
成および更新して使用する動作においては、前述同様に
第1および第2に送受信装置とも、使用周波数帯域幅と
電力スペクトル拡散率から、単位帯域幅当りのRF電力
密度の制御を自動的に行なうものとする。
【0130】以上のように、単向の通信ではマルチパス
や送受信アンテナの周波数特性の影響により、図8
(b)に示すように映像信号の一部の再生ができず、使
用感が悪かったものが、複信の通信が可能となったこと
で通信限界レベル以下となる周波数を使用しないで通信
することができるので、図8(c)に示すように、マル
チパスや送受信アンテナの周波数特性の影響を解消した
映像伝送が可能となる。
【0131】さらに、実施の形態1と同様、一般に、他
の無線機器への影響を防止し電波の有効利用を図るため
に、微弱電波を使用する無線送信装置は、一定距離だけ
離れた地点での電界強度の上限が制限されている。その
上限は既存の同じ周波数帯を使用する他の無線機器に対
する影響の度合いで決定され、その検査測定方法は影響
を受ける可能性がある側の無線機器の方式を基準に決定
される。なお、一定距離だけ離れた地点での電界強度の
制御は、機器に固定の送信アンテナを使用する場合では
送信電力を制御することで実現できる。
【0132】また、単一周波数を使用する方式の無線機
器同士、およびスペクトルを拡散して使用する方式の無
線機器同士の相互影響は大きいが、両方式間での相互影
響は小さいという手段があるが、本実施の形態の伝送装
置については、標準テレビジョン放送の周波数帯を使用
するものであり、既存の他の無線機器は単一周波数を使
用するテレビジョン受像機である。
【0133】以上の理由から、標準テレビジョン放送の
周波数帯を使用し、スペクトルを拡散して送信する本実
施の形態の伝送装置では、従来の単一周波数を使用する
方式に比べてより大きな出力電力での送信が可能であ
り、これに伴って受信電力も増加するので伝送距離も長
くなる。
【0134】さらに、本実施の形態3の映像伝送装置で
は、使用に先立って映像伝送に使用可能な周波数を検出
登録して使用するために、将来デジタルテレビジョン放
送や移動体通信機器が同帯域を使用するようになっても
共存が可能となっている。
【0135】また実施の形態1と同様に、音声信号のP
CM伝送も可能なので高品位な双方向音声伝送が実現さ
れる。さらに、実施の形態2と同様に、図6のデータ6
05の部分に両送受信装置に接続されている外部機器の
制御信号を重畳して双方向に伝送できるので、さらに高
機能な映像伝送装置が実現できる。
【0136】このように、本実施の形態3の伝送装置に
よれば、実施の形態2の伝送装置における送信装置と受
信装置を併せ持つ第1および第2の送受信装置が、それ
ぞれ、周波数切り換え順序を前記通信周波数リストの範
囲内で高い方から低い方、もしくは低い方から高い方へ
単一方向に行なうとともに、前記周波数リストの最後に
達した時は前記周波数リストの最初へ戻り、かつ前記第
1および第2の送受信装置は常に異なる周波数を使用す
るような周波数時間割を用いることで複信で通信するよ
うにしたので、テレビジョン放送の受信機能も有し、各
送受信装置間で相互に制御可能な高機能で、安価な複信
映像伝送装置を実現することができる。
【0137】また、通信開始時には登録してある前記通
信周波数リストを使用し、通信開始後は前記通信周波数
リストを複製した第2の通信周波数リストを使用すると
ともに、前記第2の通信周波数リストは通信の良否結果
情報を前記2組の送受信装置間で交換することにより随
時更新するようにしたので、マルチパスの影響を解消し
た映像伝送装置を実現することができる。
【0138】従って、複信での映像伝送を実現し、マル
チパスの影響を解消することができ、カメラをリモート
操作する警備用監視カメラ等に応用することが可能であ
る。また、本実施の形態3ではデジタル化された音声信
号をPCM化するようにした場合を示したが、他の圧縮
符号化方式を用いることも可能である。さらに、本実施
の形態3では標準テレビジョン信号としてNTSC方式
を用いるようにした場合を示したが、PAL方式やSE
CAM方式を用いることも可能である。
【0139】(実施の形態4)この実施の形態4は、集
合住宅で複数の伝送装置を使用する場合などの状況にお
いて、微弱電波の傍受を防止できるようにしたものであ
る。以下、本発明の実施の形態4について、図5、図
6、図7および表3を用いて説明する。この実施の形態
4は、本願の請求項10ないし請求項12および請求項
22ないし請求項24に記載された発明に対応してい
る。図5は本発明の実施の形態4による伝送装置の構成
を示している。また、図6は本発明の実施の形態4にお
ける映像信号を示している。また、図7は本発明の実施
の形態4における、使用電波エリアが不確定に重なって
いる集合住宅での使用状態を示している。また、表3は
本発明の実施の形態4の周波数切り替え順序、および周
波数時間割を示している。
【0140】
【表3】 図において、520は請求項10に記載されたID記憶
手段である。このID記憶手段520は製造時に付加さ
れるIDを記憶するものであり、通信端子207A,2
07Bと制御回路211A,211Bと記憶回路212
A,212Bとで構成される。
【0141】また、521は請求項10に記載されたI
D照会登録手段である。このID照会登録手段521
は、使用に先立ち通信を許可する別装置との間で互いに
IDを照会しあい登録しておくものであり、検出登録ボ
タン206A,206Bと通信端子207A,207B
と制御回路211A,211Bと記憶回路212A,2
12Bとで構成される。
【0142】また、522は請求項11に記載された周
波数設定手段である。この周波数設定手段522は送信
モードの前に必ず受信モードを実行し、同一電波エリア
内で送信中の別装置すべての周波数時間割を検出し、こ
れら別装置と常に使用周波数が異なるような周波数時間
割を用いて送信を行なうものであり、RFチューナ20
3A,203Bとコンパレータ225A,225Bと制
御回路211A,211Bと記憶回路212A,212
Bとで構成される。
【0143】また、523は請求項11に記載された再
送信手段である。この再送信手段523は送信モードを
実行した後、予め定められた時間を経過しても通信を要
求した別装置からの送信信号を検出できない時は、前記
周波数時間割と異なる周波数時間割を用いて再度送信を
行なうものであり、送受信アンテナ219A,219B
とRFチューナ203A,203Bとコンパレータ22
5A,225Bと制御回路211A,211Bと記憶回
路212A,212Bとで構成される。
【0144】また、524は請求項12に記載された出
力停止手段である。この出力停止手段524は受信モー
ドでは通信を許可するIDが確認できない時には音声お
よび映像を出力させないものであり、制御回路211
A,211Bとコンパレータ225A,225Bと記憶
回路212A,212Bと音声映像出力回路227A,
227Bとで構成される。
【0145】この図5において、第1および第2の送受
信装置201Aと201Bは、少なくとも実施の形態3
と同じ装置や手段を有し、さらに少なくとも実施の形態
3に示した動作を全て行なうように構成されている。こ
こで、第1および第2の送受信装置201Aと201B
には、製造時にID付与装置が外部機器接続端子208
A,208Bに接続されて、各装置に固有のIDが入力
される。IDが入力されると制御装置211A,211
Bは、与えられたIDを記憶回路212A,212Bに
記憶する。
【0146】また、第1および第2の送受信装置201
Aと201Bには、通信を許可する別装置の登録が以下
のように行われる。第1の送受信装置201Aと第2の
送受信装置201Bが通信端子207A,207Bで接
続された後、検出登録ボタン206A,206Bのどち
らか一方が押されると、一方の制御回路211Aは通信
端子207Aを介して、第2の送受信装置の制御回路2
11BにIDの要求信号を送出する。
【0147】以下、検出登録ボタン206Aが押された
として説明する。IDの要求信号を受けた第2の送受信
装置201Bの制御回路211Bは、記憶回路212B
に記憶されている自装置に固有なIDを読み出し、これ
を通信端子207Bを介して第1の送受信装置201A
に送出する。
【0148】第2の送受信装置201BのIDを受けた
第1の送受信装置201Aの制御回路211Aは、受け
たIDを通信を許可する別装置のIDとして記憶回路2
12Aに記憶する。これとともに、自装置に固有なID
を通信端子207Aを介して第2の送受信装置201B
に向けて送出する。
【0149】第1の送受信装置201AのIDを受けた
第2の送受信装置201Bの制御回路212Bは、受け
たIDを通信を許可する別装置のIDとして記憶回路2
12Bに記憶する。以上で、第1および第2の送受信装
置201A,201Bはともに、通信を許可する別装置
の登録を完了する。
【0150】図10において、送受信装置Aと送受信装
置B、送受信装置Cと送受信装置D、送受信装置Eと送
受信装置Fの各組は互いに相手の送受信装置を通信を許
可する別装置として各送受信層の登録が完了している。
この図では、現在CとDおよびEとFが表3の第1列か
ら第四列までの周波数時間割を使用して通信している状
態にある。また、図10において、a,b,c,d,
e,fはそれぞれ送受信装置A,B,C,D,E,Fの
電波の到達エリアを示している。上記状態において、送
受信装置Aが送受信装置Bに向けて呼出および映像・音
声の伝送を行ない、さらに送受信装置Bが送受信装置A
に応答および映像・音声の伝送を行なう動作を以下に説
明する。なお、送受信装置Aと送受信装置Bは、図5の
送受信装置201Aと送受信装置201Bにそれぞれ対
応している。
【0151】図5において、送受信装置201Aの外部
機器制御端子208Aには外部機器からの映像伝送リク
エスト信号が、さらに映像入力端子204Aには外部機
器からの映像信号が入力されると、制御回路211Aは
記憶回路212Aに記憶されている通信周波数リストを
読み出すとともに、RFチューナ203Aを動作させ
て、送信モードの前に受信モードを実行する。
【0152】受信モードでは、送受信装置201Aの制
御回路211Aは読み出した通信周波数リストの範囲内
を、表3の第五列に示す周波数の切り替え順序により、
また周波数の切り換えタイミングは制御回路211Aの
内部で発生する疑似同期タイミングを使用し、RFチュ
ーナ203Aの受信周波数を高速に切り換えて同一電波
エリア内で送信中の別装置からのRF信号を受信する。
【0153】ここで、図10に示すように、送受信装置
Aの周囲には、送受信装置BおよびCが電波到達エリア
内に、また送受信装置DおよびEおよびFが電波到達エ
リア外に存在し、さらに送受信装置Bの周囲には、送受
信装置AおよびEが電波到達エリア内に、また送受信装
置CおよびDおよびFが電波到達エリア外に存在してい
る。また、送信中である送受信装置C,D,E,Fは、
それぞれ通信を許可する別装置を検出し合うために、送
信映像信号上の図6に示すデータ605の部分に、それ
ぞれ自装置に固有なIDを重畳して送信している。
【0154】まず、送受信装置201Aで受信を開始し
てすぐの期間には、周囲の送受信装置が送信する映像信
号の同期タイミングと受信側の疑似同期タイミングは必
ずしも一致していない。さらに、送信周波数と受信周波
数も必ずしも時間的に一致していないことから、RFチ
ューナ203Aの映像出力およびコンパレータ225A
の出力には信号は現れていない。
【0155】よって、送受信装置201Aの制御回路2
11Aは、コンパレータ225Aの出力をモニタしなが
ら、疑似同期タイミングと受信周波数の時間割スタート
時刻を順次変化させることで周囲の送受信装置の送信信
号の検出を試みる。
【0156】ここで、送受信装置Aの周囲電波到達エリ
アでは送受信装置Cが表3の第1列、即ち左端の列に示
す周波数時間割を用いて送信を行なっており、送受信装
置Cの送信する映像信号の同期タイミングと送信周波数
の時間割周期は一定であることから、送受信装置Aでは
一定の試行の後、送受信装置Cの送信信号の検出に成功
する。
【0157】送信信号の検出に成功すると、送受信装置
Aはコンパレータ225Aにより抽出された受信映像信
号の同期タイミングを疑似同期タイミングに換えて使用
する。これとともに、コンパレータ225Aにより図6
のデータ605の部分を抽出して、この信号を送信して
いる送受信装置に固有なIDを読み取る。そして、読み
取ったIDが通信を許可している別装置でない場合は、
現在用いている周波数時間割を、周囲の別の送受信装置
グループの使用中リストとして、記憶回路212Aに記
憶する。
【0158】さらに続けて送受信装置Aは、電波到達エ
リア内にさらに送信中の別装置がないか否かを、コンパ
レータ225Aの出力をモニタしながら、疑似同期タイ
ミングと受信周波数の時間割スタート時刻を順次変化さ
せることで周囲の送受信装置の送信信号の検出を試み
る。
【0159】ここで、疑似同期タイミングと受信周波数
の時間割スタート時刻を一通り変化させて、送信信号の
検出の後、送受信装置C以外に周囲に別装置がないこと
が判明すると、送受信装置Aの制御回路211Aは、記
憶しておいた使用中リスト以外、例えば表3の第三列の
周波数時間割を用いて、RFコンバータ202AのRF
周波数を高速に切り換えることで電力スペクトルを拡散
した後、可変アッテネータ218Aの減衰量を小さくし
て送信を開始する送信を開始する。
【0160】一方、図5において、送受信装置201B
の外部機器制御端子208Bに、外部機器から映像受信
のリクエスト信号が入力されると、送受信装置の制御回
路208Bは記憶回路212Bに記憶されている通信周
波数リストを読み出すとともに、RFチューナ203B
を動作させる。
【0161】さらに、送受信装置201Bの制御回路2
11Bは読み出した通信周波数リストの範囲内を、表3
の第6列に示す周波数の切り替え順序により、また周波
数の切り換えタイミングは制御回路211B内部で発生
する疑似同期タイミングを使用し、RFチューナ203
Bの受信周波数を高速に切り換えて送受信装置Aからの
RF信号を受信する。
【0162】ここで、送受信装置Bで受信を開始してす
ぐの期間には、送信側の映像信号の同期タイミングと受
信側の疑似同期タイミングは必ずしも一致していない。
さらに送信周波数と受信周波数も必ずしも時間的に一致
していないことから、RFチューナ203Bの映像出力
およびコンパレータ225Bの出力には信号は現れてい
ない。よって、送受信装置201Bの制御回路211B
は、コンパレータ225Bの出力をモニタしながら、疑
似同期タイミングと受信周波数の時間割スタート時刻を
順次変化させることで送受信装置Aの送信信号の検出を
試みる。
【0163】ここで、送受信装置Bの周囲電波到達エリ
アでは送受信装置Aおよび送受信装置Eが、ともに表3
の第三列に示す周波数時間割を用いて送信を行なってい
るものとする。送受信装置A・Eの送信する映像信号の
同期タイミングと送信周波数の時間割周期は一定である
ことから、送受信装置Bでは一定の試行の後、送受信装
置A・E両方からの送信信号を検出する。
【0164】送信信号の検出に成功すると、送受信装置
Bはコンパレータ225Bにより受信映像信号の同期タ
イミングを抽出しようと試みる。しかしながら、受信信
号は送受信装置A,Eの信号が重なり、相互干渉してい
るため、正常な同期信号の周期とはならない。よって送
受信装置Bでは応答のための、送信は行なわず、さらに
別の送信信号の検出動作に入る。
【0165】送受信装置Aでは、送信を開始した後、R
Fチューナを使用して受信モードを継続しているが、予
め定められた時間を経過しても通信を要求した送受信装
置Bからの応答信号を検出できない。このため、送受信
装置Aは、使用中リストとは異なり、さらに今使用して
いるものとは異なる周波数時間割、例えば表3の第五列
に示す周波数時間割を使用して再び送信を開始する。送
受信装置Bでは、別の送信信号の検出動作を継続してい
るので、今度は送受信装置Eとは異なる周波数時間割を
使用する送受信装置Aからの送信信号を正常に検出す
る。
【0166】検出に成功すると、送受信装置Bはコンパ
レータ225Bにより抽出された受信映像信号の同期タ
イミングを疑似同期タイミングに換えて使用する。検出
に成功すると、送受信装置Bはコンパレータ225Bに
より抽出された受信映像信号の同期タイミングを疑似同
期タイミングに換えて使用する。これとともに、送受信
装置Bはさらにコンパレータ225Bにより図6のデー
タ605の部分を抽出して、この信号を送信している送
受信装置に固有なIDを読み取る。そして、読み取った
IDから現在受信している信号が、通信を許可している
送受信装置Aからの信号であることを確認する。
【0167】また、送受信装置Bでは、送受信装置Aか
らの送信信号の検出とIDの確認が完了すると、制御回
路211Bは記憶回路212Bに記憶されている通信周
波数リストを読み出すとともに可変アッテネータ218
Bの減衰を最大に設定した後、RFコンバータ202B
を動作させる。
【0168】さらに、制御回路211Bは、読み出した
通信周波数リストの範囲内を、例えば表3の第六列に示
す周波数時間割を用いて、RFコンバータ202BのR
F周波数を高速に切り換えることで電力スペクトルを拡
散した後、可変アッテネータ218Bの減衰量を小さく
して送信を開始する。
【0169】また、通信周波数は検出が完了した送受信
装置Aから送られてきた映像信号の同期タイミングに合
わせて切り換えられる。一方、送受信装置Aでは、RF
チューナを使用して受信モードを継続しているので送受
信装置Bからの応答信号を検出する。
【0170】ここで、送受信装置Bからの応答信号は表
3に示すように、送受信装置Aの周囲電波到達エリア内
にある別の送受信装置グループが使用している周波数時
間割とは異なるために、良好な受信となる。
【0171】送信信号の検出に成功すると、送受信装置
Aは受信映像信号に重畳されている応答信号を抽出しよ
うと試みる。そして良好な受信状態にある受信映像信号
からは正常な応答信号が確認されるので、送受信装置A
では、複信通信成功の応答を既に送信中である映像信号
に重畳して送り出す。送受信装置Bでは、複信通信成功
の応答信号を確認すると、以後使用する周波数時間割を
固定して通信路を確保する。
【0172】なお、上記過程において、送受信装置Bが
使用する周波数時間割が例えば表3の第1列の周波数時
間割と重なった場合は、送受信装置AではBからの応答
信号を確認できず、複信通信成功の応答信号も送信しな
い。送受信装置Bでは、予め定められた時間が経過して
も、送受信装置Aからの複信通信成功の応答信号を確認
できないので、さらに異なる周波数時間割、例えば表3
の第6列の周波数時間割を用いて送信を開始すること
で、上記良好な受信状態に帰着する。
【0173】さらに、上記過程において、送受信装置グ
ループCDと送受信装置グループABで通信周波数リス
トが異なる場合は、同じ周波数を同時に使用している時
間比率に応じて相互干渉が減少するため、実質上相互影
響は発生せず、周囲に送信中である別の送受信装置グル
ープがないのと同じ状態となり、良好な通信が可能とな
る。以上により、使用電波エリアが不確定に重なる可能
性のある集合住宅において、混信を解消することが可能
となる。
【0174】また、上記過程において、送受信装置Aお
よびBは、それぞれ送受信装置CおよびEの送信信号を
検出する可能性があるが、受信映像信号上に重畳されて
いるIDが、通信を許可している別装置からのものであ
ることが確認できない時は、図5の音声映像出力回路2
27Aおよび227Bにより音声、映像信号を出力しな
い。これにより、ユーザーの意図に関わらず、傍受を防
止することが可能となる。
【0175】このように、本実施の形態4の伝送装置に
よれば、実施の形態2または3の伝送装置において、製
造時に付加されるIDを記憶し、使用に先立ち通信を許
可する別装置との間で互いにIDを照会しあい登録して
おくようにしたので、使用電波エリアが不確定に重なる
可能性のある集合住宅において、混信を解消し傍受を防
止した映像伝送装置を実現することができる。
【0176】また、送信モードの前に必ず受信モードを
実行し、同一電波エリア内で送信中の別装置すべての周
波数時間割を検出し、これら別装置と常に使用周波数が
異なるような周波数時間割を用いて送信を行ない、送信
モードを実行した後、予め定められた時間を経過しても
通信を要求した別装置からの送信信号を検出できない時
は、前記周波数時間割と異なる周波数時間割を用いて再
度送信を行なうようにしたので、使用電波エリアが不確
定に重なる可能性のある集合住宅において、混信を解消
した映像伝送装置を実現することができる。
【0177】また、受信モードでは通信を許可するID
が確認できない時には、音声および映像を出力しないよ
うにしたので、使用電波エリアが不確定に重なる可能性
のある集合住宅において、傍受を防止した映像伝送装置
を実現することができる。従って、使用電波エリアが不
確定に重なる可能性のある集合住宅において、混信を解
消し傍受を防止することができ、玄関テレビホンやテレ
ビ電話の室内ワイヤレス端末等に応用することが可能で
ある。
【0178】なお、本実施の形態4ではデジタル化され
た音声信号をPCM化するようにした場合を示したが、
他の圧縮符号化方式を用いることも可能である。さら
に、本実施の形態4では標準テレビジョン信号としてN
TSC方式を用いるようにした場合を示したが、PAL
方式やSECAM方式を用いることも可能である。
【0179】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の発明に係る伝送装置によれば、微弱電波を利用して映
像または音声を伝送する発信局と、微弱電波を利用して
映像または音声を伝送する着信局と、前記微弱電波の到
達距離を超えて配置した前記発信局と着信局との間に配
置した中継局とを備え、前記発信局からの送信信号に
は、映像や音声などの本来の情報に加え、着信局の宛先
を示す情報と、自局が中継局から受信する周波数を示す
情報とを含み、前記中継局は、前記発信局から受信した
微弱電波の周波数とは異なる周波数に変調して出力する
とともに、着信局側から自局が受信する周波数の情報を
付加して送信し、前記着信局は、自局宛の信号であるこ
とを認識すると、前記中継局の指定した周波数に微弱電
波を変調して映像や音声を送信することにより、発信局
と着信局との伝送路を確立するようにしたので、微弱電
波を利用して映像や音声を伝送する際に、発信局と着信
局の距離が微弱電波の到達距離を越える場合の伝送が可
能となる効果がある。
【0180】また、本発明の請求項2に記載の発明に係
る伝送装置によれば、請求項1記載の伝送装置におい
て、前記発信局から前記着信局へ向けた往路の送信信号
には、標準テレビジョン信号を使用し、映像信号の垂直
帰線消去期間に、PCM音声信号と着信局の宛先や自局
の指定する受信周波数を示す情報を重畳するようにした
ので、微弱電波を利用して映像や音声を伝送する際に、
発信局と着信局の距離が微弱電波の到達距離を越える場
合の伝送が可能となる効果がある。
【0181】また、本発明の請求項3に記載の発明に係
る伝送装置によれば、標準テレビジョン信号を発生する
RFコンバータを備えた送信装置と、標準テレビジョン
信号を受信するRFチューナを備えた受信装置と、使用
に先立って前記RFチューナの受信帯域内で映像伝送に
使用可能な周波数を検出する使用可能周波数検出手段
と、検出した周波数を通信周波数リストとして前記送受
信装置双方に登録する検出周波数登録手段と、前記通信
周波数リストの範囲内で周波数を切り換えることにより
電力スペクトルを拡散して通信を行うスペクトル拡散通
信手段とを備えるようにしたので、NTSC方式の標準
テレビジョン放送受信機能を有するとともに、マルチパ
スの影響を軽減し、高品位な音声伝送と高機能化が可能
で、単一周波数を使用する場合よりも長距離の通信距離
を実現し、将来デジタルテレビジョン放送や移動体通信
機器が同帯域を使用するようになっても共存可能な映像
伝送装置を提供できる効果がある。
【0182】また、本発明の請求項4に記載の発明に係
る伝送装置によれば、請求項3記載の伝送装置におい
て、単位帯域幅当りの電力密度が一定になるように、前
記通信の際の送信電力を使用周波数帯域幅に応じて自動
的に変化させる送信電力制御手段を備えたので、NTS
C方式の標準テレビジョン放送受信機能を有するととも
に、マルチパスの影響を軽減し、高品位な音声伝送と高
機能化が可能で、単一周波数を使用する場合よりも長距
離の通信距離を実現し、将来デジタルテレビジョン放送
や移動体通信機器が同帯域を使用するようになっても共
存可能な映像伝送装置を提供できる効果がある。
【0183】また、本発明の請求項5に記載の発明に係
る伝送装置によれば、請求項3または4記載の伝送装置
において、映像信号の同期タイミングに同期して前記通
信の際の周波数を切り換える周波数切り替え手段を備え
るようにしたので、NTSC方式の標準テレビジョン放
送受信機能を有するとともに、マルチパスの影響を軽減
し、高品位な音声伝送と高機能化が可能で、単一周波数
を使用する場合よりも長距離の通信距離を実現し、将来
デジタルテレビジョン放送や移動体通信機器が同帯域を
使用するようになっても共存可能な映像伝送装置を提供
できる効果がある。
【0184】また、本発明の請求項6に記載の発明に係
る伝送装置によれば、請求項3ないし5のいずれかに記
載の伝送装置において、前記通信の際に、制御信号を帰
線消去期間の映像信号上に重畳して伝送する制御信号重
畳伝送手段を備えるようにしたので、NTSC方式の標
準テレビジョン放送受信機能を有するとともに、マルチ
パスの影響を軽減し、高機能化が可能で、単一周波数を
使用する場合よりも長距離の通信距離を実現し、将来デ
ジタルテレビジョン放送や移動体通信機器が同帯域を使
用するようになっても共存可能な映像伝送装置を提供で
きる効果がある。
【0185】また、本発明の請求項7に記載の発明に係
る伝送装置によれば、請求項3ないし6のいずれかに記
載の伝送装置において、前記通信の際に、音声信号をP
CM化し、帰線消去期間の映像信号上に重畳して伝送す
る音声信号重畳伝送手段を備えるようにしたので、NT
SC方式の標準テレビジョン放送受信機能を有するとと
もに、マルチパスの影響を軽減し、高品位な音声伝送が
可能で、単一周波数を使用する場合よりも長距離の通信
距離を実現し、将来デジタルテレビジョン放送や移動体
通信機器が同帯域を使用するようになっても共存可能な
映像伝送装置を提供できる効果がある。
【0186】また、本発明の請求項8に記載の発明に係
る伝送装置によれば、それぞれ請求項3ないし7のいず
れかに記載された伝送装置からなる第1および第2の送
受信装置と、前記通信の際に、前記通信周波数リストの
範囲内で周波数の高い方から低い方、もしくは低い方か
ら高い方へ単一方向に周波数切り換えを行なうととも
に、周波数が前記周波数リストの最後に達した時は前記
周波数リストの最初へ戻すように周波数切り換え順序を
制御する周波数切り替え順序制御手段と、前記第1およ
び第2の送受信装置は常に異なる周波数を使用するよう
な周波数時間割を用いることにより、複信で通信を行う
ように制御を行う通信制御手段とを備えるようにしたの
で、複信での映像伝送を実現するとともに、マルチパス
の影響を解消した映像伝送装置を提供できる効果があ
る。
【0187】また、本発明の請求項9に記載の発明に係
る伝送装置によれば、請求項8記載の伝送装置におい
て、前記通信の開始時には事前に登録してある前記通信
周波数リストを使用し、通信開始後は前記通信周波数リ
ストを複製した第2の通信周波数リストを使用するとと
もに、通信の良否結果情報を前記2組の送受信装置間で
交換することにより前記第2の通信周波数リストを随時
更新する通信周波数リスト更新手段を備えたので、複信
での映像伝送を実現するとともに、マルチパスの影響を
解消した映像伝送装置を提供できる効果がある。
【0188】また、本発明の請求項10に記載の発明に
係る伝送装置によれば、請求項3ないし9のいずれかに
記載された伝送装置において、製造時に伝送装置に付加
される識別番号(以下、IDと称す)を記憶するID記
憶手段と、使用に先立ち通信を許可する他の伝送装置と
の間で互いにIDを照会しあい登録しておくID照会登
録手段とを備えたので、使用電波エリアが不確定に重な
る可能性のある集合住宅において、混信を解消し傍受を
防止する映像伝送装置を提供できる効果がある。
【0189】また、本発明の請求項11に記載の発明に
係る伝送装置によれば、請求項10記載の伝送装置にお
いて、送信モードの前に必ず受信モードを実行し、同一
電波エリア内で送信中の他のすべての伝送装置の周波数
時間割を検出し、これら他のすべての伝送装置と常に使
用周波数が異なるような周波数時間割を用いて送信を行
なう周波数設定手段と、送信モードを実行した後、予め
定められた時間を経過しても通信を要求した別装置から
の送信信号を検出できない時は、前記周波数時間割と異
なる周波数時間割を用いて再度送信を行なう再送信手段
とを備えたので、使用電波エリアが不確定に重なる可能
性のある集合住宅において、混信を解消し傍受を防止す
る映像伝送装置を提供できる効果がある。
【0190】さらに、本発明の請求項12に記載の発明
に係る伝送装置によれば、請求項10または11記載の
伝送装置において、受信モードでは通信を許可するID
が確認できない時には、音声または映像などの本来の情
報を出力させない出力停止手段を備えたので、使用電波
エリアが不確定に重なる可能性のある集合住宅におい
て、混信を解消し傍受を防止する映像伝送装置を提供で
きる効果がある。
【0191】また、本発明の請求項13に記載の発明に
係る伝送方法によれば、微弱電波を利用して発信局と着
信局との間で映像または音声を相互に伝送するための伝
送方法であって、前記微弱電波の到達距離を超えて配置
した前記発信局と着信局との間に中継局を配置し、前記
発信局からの送信信号には、映像や音声などの本来の情
報に加え、着信局の宛先を示す情報と、自局が中継局か
ら受信する周波数を示す情報とを含み、前記中継局は、
前記発信局から受信した微弱電波の周波数とは異なる周
波数に変調して出力するとともに、着信局側から自局が
受信する周波数の情報を付加して送信し、前記着信局
は、自局宛の信号であることを認識すると、前記中継局
の指定した周波数に微弱電波を変調して映像や音声を送
信することにより、発信局と着信局との伝送路を確立す
るようにしたので、微弱電波を利用して映像や音声を伝
送する際に、発信局と着信局の距離が微弱電波の到達距
離を越える場合の伝送を可能にする効果がある。
【0192】また、本発明の請求項14に記載の発明に
係る伝送装置によれば、請求項13記載の伝送方法にお
いて、前記発信局から前記着信局へ向けた往路の送信信
号には、標準テレビジョン信号を使用し、映像信号の垂
直帰線消去期間に、PCM音声信号と着信局の宛先や自
局の指定する受信周波数を示す情報を重畳するようにし
たので、微弱電波を利用して映像や音声を伝送する際
に、発信局と着信局の距離が微弱電波の到達距離を越え
る場合の伝送を可能にする効果がある。
【0193】また、本発明の請求項15に記載の発明に
係る伝送方法によれば、標準テレビジョン信号を発生す
るRFコンバータを備えた送信装置と、標準テレビジョ
ン信号を受信するRFチューナを備えた受信装置との間
で伝送を行う方法であって、使用に先立って前記RFチ
ューナの受信帯域内で映像伝送に使用可能な周波数を検
出し、検出した周波数を通信周波数リストとして前記送
受信装置双方に登録し、前記通信周波数リストの範囲内
で周波数を切り換えることにより電力スペクトルを拡散
して通信を行うようにしたので、NTSC方式の標準テ
レビジョン放送受信機能を有するとともに、マルチパス
の影響を軽減し、高品位な音声伝送と高機能化が可能
で、単一周波数を使用する場合よりも長距離の通信距離
を実現し、将来デジタルテレビジョン放送や移動体通信
機器が同帯域を使用するようになっても共存可能な映像
伝送方法を提供できる効果がある。
【0194】また、本発明の請求項16に記載の発明に
係る伝送方法によれば、請求項15記載の伝送方法にお
いて、単位帯域幅当りの電力密度が一定になるように、
前記通信の際の送信電力を使用周波数帯域幅に応じて自
動的に変化させるようにしたので、NTSC方式の標準
テレビジョン放送受信機能を有するとともに、マルチパ
スの影響を軽減し、高品位な音声伝送と高機能化が可能
で、単一周波数を使用する場合よりも長距離の通信距離
を実現し、将来デジタルテレビジョン放送や移動体通信
機器が同帯域を使用するようになっても共存可能な映像
伝送方法を提供できる効果がある。
【0195】また、本発明の請求項17に記載の発明に
係る伝送方法によれば、請求項15または16記載の伝
送方法において、映像信号の同期タイミングに同期して
前記通信の際の周波数を切り換えるようにしたので、N
TSC方式の標準テレビジョン放送受信機能を有すると
ともに、マルチパスの影響を軽減し、高品位な音声伝送
と高機能化が可能で、単一周波数を使用する場合よりも
長距離の通信距離を実現し、将来デジタルテレビジョン
放送や移動体通信機器が同帯域を使用するようになって
も共存可能な映像伝送方法を提供できる効果がある。
【0196】また、本発明の請求項18に記載の発明に
係る伝送方法によれば、請求項15ないし17のいずれ
かに記載の伝送方法において、前記通信の際に、制御信
号を帰線消去期間の映像信号上に重畳して伝送するよう
にしたので、NTSC方式の標準テレビジョン放送受信
機能を有するとともに、マルチパスの影響を軽減し、高
機能化が可能で、単一周波数を使用する場合よりも長距
離の通信距離を実現し、将来デジタルテレビジョン放送
や移動体通信機器が同帯域を使用するようになっても共
存可能な映像伝送方法を提供できる効果がある。
【0197】また、本発明の請求項19に記載の発明に
係る伝送方法によれば、請求項15ないし18のいずれ
かに記載の伝送方法において、前記通信の際に、音声信
号をPCM化し、帰線消去期間の映像信号上に重畳して
伝送するようにしたので、NTSC方式の標準テレビジ
ョン放送受信機能を有するとともに、マルチパスの影響
を軽減し、高品位な音声伝送が可能で、単一周波数を使
用する場合よりも長距離の通信距離を実現し、将来デジ
タルテレビジョン放送や移動体通信機器が同帯域を使用
するようになっても共存可能な映像伝送方法を提供でき
る効果がある。
【0198】また、本発明の請求項20に記載の発明に
係る伝送方法によれば、第1および第2の送受信装置は
それぞれ請求項15ないし19のいずれかに記載された
伝送方法を実行するとともに、前記通信の際に、前記通
信周波数リストの範囲内で周波数の高い方から低い方、
もしくは低い方から高い方へ単一方向に周波数切り換え
を行なうとともに、周波数が前記周波数リストの最後に
達した時は前記周波数リストの最初へ戻すように周波数
切り換え順序を制御し、前記第1および第2の送受信装
置は常に異なる周波数を使用するような周波数時間割を
用いることにより、複信で通信を行うように制御を行う
ようにしたので、複信での映像伝送を実現するととも
に、マルチパスの影響を解消した映像伝送方法を提供で
きる効果がある。
【0199】また、本発明の請求項21に記載の発明に
係る伝送方法によれば、請求項20記載の伝送方法にお
いて、前記通信の開始時には事前に登録してある前記通
信周波数リストを使用し、通信開始後は前記通信周波数
リストを複製した第2の通信周波数リストを使用すると
ともに、通信の良否結果情報を前記2組の送受信装置間
で交換することにより前記第2の通信周波数リストを随
時更新するようにしたので、複信での映像伝送を実現す
るとともに、マルチパスの影響を解消した映像伝送方法
を提供できる効果がある。
【0200】また、本発明の請求項22に記載の発明に
係る伝送方法によれば、請求項15ないし21のいずれ
かに記載された伝送方法において、製造時に伝送装置に
付加される識別番号(以下、IDと称す)を記憶し、使
用に先立ち通信を許可する他の伝送装置との間で互いに
IDを照会しあい登録しておくようにしたので、使用電
波エリアが不確定に重なる可能性のある集合住宅におい
て、混信を解消し傍受を防止する映像伝送方法を提供で
きる効果がある。
【0201】また、本発明の請求項23に記載の発明に
係る伝送方法によれば、請求項22記載の伝送方法にお
いて、送信モードの前に必ず受信モードを実行し、同一
電波エリア内で送信中の他のすべての伝送装置の周波数
時間割を検出し、これら他のすべての伝送装置と常に使
用周波数が異なるような周波数時間割を用いて送信を行
ない、送信モードを実行した後、予め定められた時間を
経過しても通信を要求した別装置からの送信信号を検出
できない時は、前記周波数時間割と異なる周波数時間割
を用いて再度送信を行なうようにしたので、使用電波エ
リアが不確定に重なる可能性のある集合住宅において、
混信を解消し傍受を防止する映像伝送方法を提供できる
効果がある。
【0202】さらに、本発明の請求項24に記載の発明
に係る伝送方法によれば、請求項22または23記載の
伝送方法において、受信モードでは通信を許可するID
が確認できない時には、音声または映像などの本来の情
報を出力させないようにしたので、使用電波エリアが不
確定に重なる可能性のある集合住宅において、混信を解
消し傍受を防止する映像伝送方法を提供できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施の形態1における伝
送装置の構成図。図1(b)は同伝送装置の各局のブロ
ック図。
【図2】同伝送装置で伝送路を確立する様子を説明する
動作説明図。
【図3】同伝送装置における変調信号の波形図。
【図4】本発明の実施の形態2における映像伝送装置の
単向通信を実現するブロック図。
【図5】本発明の実施の形態3,4における映像伝送装
置の複信通信を実現するブロック図。
【図6】本発明の実施の形態2,3,4における映像伝
送装置の信号電力図。
【図7】本発明の実施の形態2,3,4における映像伝
送装置の受信レベル図。
【図8】本発明の実施の形態2,3における映像伝送装
置の受信映像を示す図。
【図9】本発明の実施の形態2,3における映像伝送装
置の映像信号を示す図。
【図10】本発明の実施の形態4における映像伝送装置
の使用電波エリアの重なりを示す図。
【図11】従来の映像伝送装置の構成を示すブロック
図。
【符号の説明】
1 発信局 2 中継局 3 着信局 4,5 端末 6,7,8 微弱電波の到達範囲 500 使用可能周波数検出手段 501 周波数登録手段 502 スペクトル拡散通信手段 503 送信電力制御手段 504 周波数切り替え手段 505 制御信号登録手段 506 音声信号重畳制御手段 510 周波数切り替え順序制御手段 511 通信制御手段 512 通信周波数リスト更新手段 520 ID記憶手段 521 ID照会登録手段 522 周波数設定手段 523 再送信手段 524 出力停止手段 1101 各局本体 1102 選局兼映像音声復調回路 1103 高周波映像変調回路 1104 高周波音声変調回路 1105 制御回路 1106 送受信アンテナ 101 送信装置 102 標準テレビジョン信号を発生するRFコンバー
タ 103 通信端子 104 外部機器接続端子 105 音声入力端子 106 映像入力端子 107 制御回路 108 記憶回路 109 ADコンバータ 110 コンパレータ 111 電圧制御発振器 112 合成器 113 ミキサ 114 可変アッテネータ 115 送信アンテナ 116 登録ボタン 117 受信装置 118 標準テレビジョン信号を受信するRFチューナ 119 通信端子 120 外部機器接続端子 121 映像出力端子 122 音声出力端子 123 制御回路 124 記憶回路 125 DAコンバータ 126 コンパレータ 127 音声切替えスイッチ 128 電圧制御発振器 129 ミキサ 130 AGC回路 131 中間周波数処理回路 132 受信アンテナ 133 検出ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // H04B 7/26 H04B 7/26 A

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微弱電波を利用して映像または音声を伝
    送する発信局と、 微弱電波を利用して映像または音声を伝送する着信局
    と、 前記微弱電波の到達距離を超えて配置した前記発信局と
    着信局との間に配置した中継局とを備え、 前記発信局からの送信信号には、映像や音声などの本来
    の情報に加え、着信局の宛先を示す情報と、自局が中継
    局から受信する周波数を示す情報とを含み、 前記中継局は、前記発信局から受信した微弱電波の周波
    数とは異なる周波数に変調して出力するとともに、 着信局側から自局が受信する周波数の情報を付加して送
    信し、 前記着信局は、自局宛の信号であることを認識すると、
    前記中継局の指定した周波数に微弱電波を変調して映像
    や音声を送信することにより、発信局と着信局との伝送
    路を確立することを特徴とする伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伝送装置において、 前記発信局から前記着信局へ向けた往路の送信信号に
    は、標準テレビジョン信号を使用し、 映像信号の垂直帰線消去期間に、PCM音声信号と着信
    局の宛先や自局の指定する受信周波数を示す情報を重畳
    したことを特徴とする伝送装置。
  3. 【請求項3】 標準テレビジョン信号を発生するRFコ
    ンバータを備えた送信装置と、 標準テレビジョン信号を受信するRFチューナを備えた
    受信装置と、 使用に先立って前記RFチューナの受信帯域内で映像伝
    送に使用可能な周波数を検出する使用可能周波数検出手
    段と、 検出した周波数を通信周波数リストとして前記送受信装
    置双方に登録する検出周波数登録手段と、 前記通信周波数リストの範囲内で周波数を切り換えるこ
    とにより電力スペクトルを拡散して通信を行うスペクト
    ル拡散通信手段とを備えたことを特徴とする伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の伝送装置において、 単位帯域幅当りの電力密度が一定になるように、前記通
    信の際の送信電力を使用周波数帯域幅に応じて自動的に
    変化させる送信電力制御手段を備えたことを特徴とする
    伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の伝送装置におい
    て、 映像信号の同期タイミングに同期して前記通信の際の周
    波数を切り換える周波数切り替え手段を備えたことを特
    徴とする伝送装置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれかに記載の伝
    送装置において、 前記通信の際に、制御信号を帰線消去期間の映像信号上
    に重畳して伝送する制御信号重畳伝送手段を備えたこと
    を特徴とする伝送装置。
  7. 【請求項7】 請求項3ないし6のいずれかに記載の伝
    送装置において、 前記通信の際に、音声信号をPCM化し、帰線消去期間
    の映像信号上に重畳して伝送する音声信号重畳伝送手段
    を備えたことを特徴とする伝送装置。
  8. 【請求項8】 それぞれ請求項3ないし7のいずれかに
    記載された伝送装置からなる第1および第2の送受信装
    置と、 前記通信の際に、前記通信周波数リストの範囲内で周波
    数の高い方から低い方、もしくは低い方から高い方へ単
    一方向に周波数切り換えを行なうとともに、周波数が前
    記周波数リストの最後に達した時は前記周波数リストの
    最初へ戻すように周波数切り換え順序を制御する周波数
    切り替え順序制御手段と、 前記第1および第2の送受信装置は常に異なる周波数を
    使用するような周波数時間割を用いることにより、複信
    で通信を行うように制御を行う通信制御手段とを備えた
    ことを特徴とする伝送装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の伝送装置において、 前記通信の開始時には事前に登録してある前記通信周波
    数リストを使用し、通信開始後は前記通信周波数リスト
    を複製した第2の通信周波数リストを使用するととも
    に、通信の良否結果情報を前記2組の送受信装置間で交
    換することにより前記第2の通信周波数リストを随時更
    新する通信周波数リスト更新手段を備えたことを特徴と
    する伝送装置。
  10. 【請求項10】 請求項3ないし9のいずれかに記載さ
    れた伝送装置において、 製造時に伝送装置に付加される識別番号(以下、IDと
    称す)を記憶するID記憶手段と、 使用に先立ち通信を許可する他の伝送装置との間で互い
    にIDを照会しあい登録しておくID照会登録手段とを
    備えたことを特徴とする伝送装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の伝送装置において、 送信モードの前に必ず受信モードを実行し、同一電波エ
    リア内で送信中の他のすべての伝送装置の周波数時間割
    を検出し、これら他のすべての伝送装置と常に使用周波
    数が異なるような周波数時間割を用いて送信を行なう周
    波数設定手段と、 送信モードを実行した後、予め定められた時間を経過し
    ても通信を要求した別装置からの送信信号を検出できな
    い時は、前記周波数時間割と異なる周波数時間割を用い
    て再度送信を行なう再送信手段とを備えたことを特徴と
    する伝送装置。
  12. 【請求項12】 請求項10または11記載の伝送装置
    において、 受信モードでは通信を許可するIDが確認できない時に
    は、音声または映像などの本来の情報を出力させない出
    力停止手段を備えたことを特徴とする伝送装置。
  13. 【請求項13】 微弱電波を利用して発信局と着信局と
    の間で映像または音声を相互に伝送するための伝送方法
    であって、 前記微弱電波の到達距離を超えて配置した前記発信局と
    着信局との間に中継局を配置し、 前記発信局からの送信信号には、映像や音声などの本来
    の情報に加え、着信局の宛先を示す情報と、自局が中継
    局から受信する周波数を示す情報とを含み、 前記中継局は、前記発信局から受信した微弱電波の周波
    数とは異なる周波数に変調して出力するとともに、 着信局側から自局が受信する周波数の情報を付加して送
    信し、 前記着信局は、自局宛の信号であることを認識すると、
    前記中継局の指定した周波数に微弱電波を変調して映像
    や音声を送信することにより、発信局と着信局との伝送
    路を確立することを特徴とする伝送方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の伝送方法において、 前記発信局から前記着信局へ向けた往路の送信信号に
    は、標準テレビジョン信号を使用し、 映像信号の垂直帰線消去期間に、PCM音声信号と着信
    局の宛先や自局の指定する受信周波数を示す情報を重畳
    することを特徴とする伝送方法。
  15. 【請求項15】 標準テレビジョン信号を発生するRF
    コンバータを備えた送信装置と、 標準テレビジョン信号を受信するRFチューナを備えた
    受信装置との間で伝送を行う方法であって、 使用に先立って前記RFチューナの受信帯域内で映像伝
    送に使用可能な周波数を検出し、 検出した周波数を通信周波数リストとして前記送受信装
    置双方に登録し、 前記通信周波数リストの範囲内で周波数を切り換えるこ
    とにより電力スペクトルを拡散して通信を行うことを特
    徴とする伝送方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の伝送方法において、 単位帯域幅当りの電力密度が一定になるように、前記通
    信の際の送信電力を使用周波数帯域幅に応じて自動的に
    変化させることを特徴とする伝送方法。
  17. 【請求項17】 請求項15または16記載の伝送方法
    において、 映像信号の同期タイミングに同期して前記通信の際の周
    波数を切り換えることを特徴とする伝送方法。
  18. 【請求項18】 請求項15ないし17のいずれかに記
    載の伝送方法において、 前記通信の際に、制御信号を帰線消去期間の映像信号上
    に重畳して伝送することを特徴とする伝送方法。
  19. 【請求項19】 請求項15ないし18のいずれかに記
    載の伝送方法において、 前記通信の際に、音声信号をPCM化し、帰線消去期間
    の映像信号上に重畳して伝送することを特徴とする伝送
    方法。
  20. 【請求項20】 第1および第2の送受信装置はそれぞ
    れ請求項15ないし19のいずれかに記載された伝送方
    法を実行するとともに、 前記通信の際に、前記通信周波数リストの範囲内で周波
    数の高い方から低い方、もしくは低い方から高い方へ単
    一方向に周波数切り換えを行なうとともに、周波数が前
    記周波数リストの最後に達した時は前記周波数リストの
    最初へ戻すように周波数切り換え順序を制御し、 前記第1および第2の送受信装置は常に異なる周波数を
    使用するような周波数時間割を用いることにより、複信
    で通信を行うように制御を行うことを特徴とする伝送方
    法。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の伝送方法において、 前記通信の開始時には事前に登録してある前記通信周波
    数リストを使用し、通信開始後は前記通信周波数リスト
    を複製した第2の通信周波数リストを使用するととも
    に、通信の良否結果情報を前記2組の送受信装置間で交
    換することにより前記第2の通信周波数リストを随時更
    新することを特徴とする伝送方法。
  22. 【請求項22】 請求項15ないし21のいずれかに記
    載された伝送方法において、 製造時に伝送装置に付加される識別番号(以下、IDと
    称す)を記憶し、 使用に先立ち通信を許可する他の伝送装置との間で互い
    にIDを照会しあい登録しておくことを特徴とする伝送
    方法。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の伝送方法において、 送信モードの前に必ず受信モードを実行し、同一電波エ
    リア内で送信中の他のすべての伝送装置の周波数時間割
    を検出し、これら他のすべての伝送装置と常に使用周波
    数が異なるような周波数時間割を用いて送信を行ない、 送信モードを実行した後、予め定められた時間を経過し
    ても通信を要求した別装置からの送信信号を検出できな
    い時は、前記周波数時間割と異なる周波数時間割を用い
    て再度送信を行なうことを特徴とする伝送方法。
  24. 【請求項24】 請求項22または23記載の伝送方法
    において、 受信モードでは通信を許可するIDが確認できない時に
    は、音声または映像などの本来の情報を出力させないこ
    とを特徴とする伝送方法。
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