JPH11346012A - 圧電/電歪膜型アクチュエータ - Google Patents

圧電/電歪膜型アクチュエータ

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JPH11346012A
JPH11346012A JP15044298A JP15044298A JPH11346012A JP H11346012 A JPH11346012 A JP H11346012A JP 15044298 A JP15044298 A JP 15044298A JP 15044298 A JP15044298 A JP 15044298A JP H11346012 A JPH11346012 A JP H11346012A
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JP
Japan
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piezoelectric
film
electrostrictive
conductive film
type actuator
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JP15044298A
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English (en)
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Takuya Gendoshi
拓哉 源通
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H57/00Electrostrictive relays; Piezoelectric relays

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】熱処理時における圧電/電歪膜の緻密化を促進
し、ほぼ完全に焼結させることで、所望の圧電特性が得
られるようにし、低電圧駆動でありながら大きな屈曲変
位が得られる圧電/電歪膜アクチュエータを提供する。 【解決手段】薄肉のセラミック基板1上に積層一体化す
る導電膜2中に、酸化物セラミックスが付着した金属粒
子の凝集粒22を分散させて導電膜2の表面を凹凸面と
し、この導電膜2上に圧電/電歪膜3を積層一体化した
あと、さらに上記圧電/電歪膜3上に電極膜4を積層一
体化して圧電/電歪膜型アクチュエータを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄肉のセラミック
基板上に導電膜、圧電/電歪膜及び電極膜を順次積層一
体化してなる圧電/電歪膜型アクチュエータに関するも
のであり、例えば、インクジェット記録ヘッド、マイク
ロホン、振動体、発振体、各種変位センサー、ポンプ、
スイッチなどに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、精密加工分野や光学分野において
は、サブミクロンオーダーでの位置制御が求められてお
り、この位置制御に強誘電体等の圧電/電歪材料に電界
を加えたときに起こる逆圧電効果や電歪効果に基づく変
位あるいはその逆の現象を利用した圧電/電歪膜型アク
チュエータが使用されている。
【0003】例えば、インクジェット記録ヘッドにおい
ては、ユニモルフ型やバイモルフ型等の圧電/電歪膜型
アクチュエータが使用されており、小型化、高密度化、
低電圧駆動、高速応答性等の特性が要求されている。
【0004】図4に一般的な圧電/電歪膜型アクチュエ
ータの構造を示すように、このアクチュエータはユニモ
ルフ型と呼ばれるもので、薄肉の絶縁性セラミック基板
1上に、下側電極をなす導電膜5を形成するとともに、
該導電膜5上にジルコン酸チタン酸鉛、マグネシウムニ
オブ酸鉛、ニッケルニオブ酸鉛、アンチモンスズ鉛等の
圧電材料からなる圧電/電歪膜3を積層し、さらに該圧
電/電歪膜3上に上側電極膜4を積層一体化したものが
あり、上記導電膜5及び上側電極膜4はPt、Pd、R
h等の高融点金属により形成したものがあった(特開平
6−260694号公報参照)。
【0005】このようにセラミック基板1上に下側電極
をなす導電膜5、圧電/電歪膜3、上側電極膜4からな
る駆動部を形成したものは、低電圧駆動で高速応答性を
有するとともに、電界誘起歪みの横効果による大きな屈
曲変位が得られることが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Pt、
Pd、Rh等の高融点金属からなる導電膜5上に前述し
た圧電材料からなる圧電/電歪膜3を積層一体化しよう
としても、圧電/電歪膜3を十分に緻密化させることが
できないため、下側電極をなす導電膜5と上側電極膜4
に通電して圧電/電歪膜3に電界誘起歪みを発生させた
としても所望の圧電/電歪特性が得られず、大きな屈曲
変位が得られないといった課題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本件発明者は、
圧電/電歪膜を十分に緻密化し、所望の圧電/電歪特性
が得られる圧電/電歪膜型アクチュエータについて、鋭
意研究を重ねたところ、セラミック基板上に設ける導電
膜の表面粗さを粗くし、圧電/電歪膜との接触面積を小
さくしておくことで、圧電/電歪膜の熱処理時に緻密化
して所望の圧電/電歪特性を発揮できることを突き止め
た。
【0008】即ち、本発明は、薄肉のセラミック基板上
に導電膜、圧電/電歪膜、電極膜を順次積層一体化して
なる圧電/電歪膜型アクチュエータにおいて、上記導電
膜中に、酸化物セラミックスが付着した金属粒子の凝集
粒を分散させたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、薄肉のセラミック基板上に形
成する導電膜中に、酸化物セラミックスが付着した金属
粒子の凝集粒を分散させたことにより、圧電/電歪膜を
積層する導電膜の表面を凹凸面とし、圧電/電歪膜との
接触面積を小さくすることができるため、圧電/電歪膜
の熱処理温度領域において、圧電/電歪膜を構成する圧
電材料と導電膜との密着力が低下して圧電材料が収縮し
やすくなることから、圧電/電歪膜を緻密化させること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。なお、従来例である図4と同一部分について
は同一符号で示す。
【0011】図1は本発明の圧電/電歪膜型アクチュエ
ータの一例を示す斜視図である。このアクチュエータは
ユニモルフ型と呼ばれるもので、薄肉のセラミック基板
1上に導電膜2を介して圧電/電歪膜3及び電極膜4を
熱処理によって順次積層一体化したものである。また、
図2は本発明の圧電/電歪膜型アクチュエータの他の例
を示す斜視図で、このアクチュエータはバイモルフ型と
呼ばれるもので、薄肉のセラミック基板1の上下面に導
電膜2を介して圧電/電歪膜3及び電極膜4を熱処理に
よって順次積層一体化したものである。
【0012】そして、図1及び図2の圧電/電歪膜型ア
クチュエータはいずれも図3に示すように、上記導電膜
2を構成する金属粒子21中に、酸化物セラミックスが
付着した金属粒子の凝集粒22を分散してある。
【0013】このように、上記導電膜2中に、酸化物セ
ラミックスが付着した金属粒子の凝集粒22を分散させ
ると、導電膜2の熱処理時に酸化物セラミックスが付着
していない金属粒子21は粒成長する一方、酸化物セラ
ミックスが付着した金属粒子の凝集粒22は粒成長が抑
制される結果、焼結した導電膜2の表面は凹凸面とな
り、表面粗さを粗くすることができる。その結果、この
あと積層する圧電/電歪膜3との接触面積を小さくで
き、圧電/電歪膜3の熱処理温度領域(900〜140
0℃)において、圧電/電歪膜3を構成する圧電材料が
収縮しやすくなるため、圧電/電歪膜3の緻密化が進み
易くなりほぼ完全に焼結させることができるため、良好
な圧電特性を得ることができる。
【0014】ところで、上記導電膜2を構成する材質と
しては、Pt又はPbの金属、あるいはPt−W、Pt
−Rh、Pt−Au、Pt−Ag、Pt−Pd等のPt
又はPbを主体とする合金を用いることができ、これら
金属粒子21の平均粒子径としては5〜20μmの範囲
にあるものが良い。特に、Pt又はPtを主体とする合
金はセラミック基板1との密着性に優れることから好適
である。
【0015】また、上記導電膜2中に分散させる凝集粒
22は、酸化物セラミックスが付着した上記導電膜2を
構成する金属粒子の集合体であり、凝集粒22の平均粒
子径は上記金属粒子21の粒子径より小さく、かつ3〜
15μm、好ましくは5〜10μmの範囲にあるものが
良い。そして、付着する酸化物セラミックスとしては、
導電膜2を構成する金属粒子との反応が少なくかつ金属
粒子の成長を抑える効果を有するものが良く、酸化ジル
コニウムや酸化マグネシウムを用いることができる。な
お、酸化物セラミックスが付着するとは、金属粒子の表
面上に複数個の酸化物セラミックスが固着していること
は勿論のこと、膜状に被覆されたものも含むものであ
る。
【0016】また、圧電/電歪膜3を駆動させることに
より発生する電界誘起歪みを効率良くセラミック基板1
に伝達して設計通り屈曲変位させるには、導電膜2の厚
み幅tを1〜5μm、好ましくは3〜4μmとすること
が良い。即ち、導電膜2の厚み幅tが5μmより厚くな
ると、圧電/電歪膜3の電界誘起歪みが導電膜2で吸収
されるために薄肉のセラミック基板1を設計通り屈曲変
位させることができないからであり、逆に、導電膜2の
厚み幅tが1μm未満では均一な厚み幅を持った導電膜
2の形成が難しく、ピンホール等ができると圧電/電歪
特性を劣化させてしまうからである。
【0017】一方、図1及び図2に示す圧電/電歪膜型
アクチュエータにおいて、セラミック基板1を構成する
材質としては、アルミナセラミックス、炭化珪素セラミ
ックス、窒化珪素セラミックス、ジルコニアセラミック
ス、あるいはランタンクロマイト系等のペロブスカイト
型の結晶構造を有するセラミックスを用いることがで
き、これらの中でも特にジルコニアセラミックス及びペ
ロブスカイト型の結晶構造を有するセラミックスは前述
した金属成分からなる導電膜2との反応が少ないため、
セラミック基板1の構成成分が導電膜2上に積層する圧
電/電歪膜3に拡散し、圧電/電歪膜3の特性を劣化さ
せることがない。
【0018】電界誘起歪みを発生する圧電/電歪膜3の
材質としては、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT系)を主
成分とする圧電材料、マグネシウムニオブ酸鉛(PMN
系)を主成分とする圧電材料、ニッケルニオブ酸鉛を主
成分とする圧電材料、アンチモンスズ酸鉛を主成分とす
る圧電材料、チタン酸鉛を主成分とする圧電材料、チタ
ン酸バリウムを主成分とする圧電材料、さらにはこれら
主成分の複合圧電材料等を用いることができ、好ましく
はマグネシウムニオブ酸鉛とジルコン酸鉛とチタン酸鉛
を主成分とする複合圧電材料もしくはニッケルニオブ酸
鉛とマグネシウムニオブ酸鉛とジルコン酸鉛とチタン酸
鉛を主成分とする複合圧電材料により形成することが好
ましい。
【0019】圧電/電歪膜3上に積層する電極膜4の材
質としては、Pt、Au、Pb、Rh等の高融点金属
や、Pt−Au、Pb−Ag、Pt−Pb等の合金を主
成分とする電極材料を用いることができる。
【0020】なお、圧電/電歪膜3を駆動させるにあた
っては、セラミック基板1が絶縁性のセラミックスであ
る時は、導電膜2を下側電極とし、セラミック基板1が
導電性を有するセラミックスである時は、セラミック基
板1を下側電極としてそれぞれに通電すれば良い。
【0021】次に、図1又は図2に示す圧電/電歪膜型
アクチュエータの製造方法について説明する。
【0022】予め焼結した前記セラミック材料からなる
薄肉のセラミック基板1を用意し、このセラミック基板
1の一主面又は上下面に、導電膜2を構成する導体ペー
ストをスクリーン印刷法やディピッング法、あるいは塗
布など周知の膜形成手段により敷設する。上記導体ペー
ストとしては、酸化物セラミックスが被覆されていない
Pt又はPbあるいはPt又はPbを主体とする合金か
らなる金属粒子と、微細な酸化ジルコニウムや酸化マグ
ネシウムからなる酸化物セラミックスが付着したPt又
はPbあるいはPt又はPbを主体とする合金からなる
金属粒子とを含むものを使用する。なお、金属粒子の表
面に酸化物セラミックスを付着させる方法としてはメカ
ノアロイング法や共沈法等を用いれば良い。
【0023】そして、導体ペーストを敷設したセラミッ
ク基板1を900〜1400℃の温度で熱処理すること
により導電膜2を焼結させるのであるが、この時、酸化
物セラミックスによって覆われていない金属粒子は粒成
長する一方、酸化物セラミックスによって覆われた金属
粒子は粒成長が抑制されるとともに、収縮にともなって
凝集する。その為、得られた導電膜2中には、酸化物セ
ラミックスが付着した金属粒子の凝集粒22が分散しお
り、導電膜2の表面は凹凸面となる。
【0024】次に、得られた導電膜2上に圧電/電歪膜
3を構成する前記圧電材料を含んだペーストをスクリー
ン印刷法やディピッング法、あるいは塗布など周知の膜
形成手段により敷設し、1100〜1400℃の温度で
熱処理を施すことで圧電/電歪膜3を導体膜2上に焼結
一体化するのであるが、この時、導電膜2の表面は粗
く、圧電材料を含んだペーストとの接触面積が小さいこ
とから、圧電材料の収縮が促進させ、圧電/電歪膜3を
緻密化してほぼ完全に焼結させることができる。
【0025】そして、得られた圧電/電歪膜3上に電極
膜4を構成する前記電極材料を含む導体ペーストをスク
リーン印刷法やディピッング法、あるいは塗布など周知
の膜形成手段により敷設したあと、500〜1300℃
の温度で熱処理を施して電極膜4を積層一体化すること
により得ることができる。
【0026】かくして、図1又は図2の圧電/電歪膜型
アクチュエータを用いれば、圧電/電歪膜3が十分に焼
結され、緻密化されていることから、圧電/電歪膜3を
駆動させれば所望の圧電/電歪特性を発揮することがで
き、その結果、低電圧駆動でも大きく屈曲変位させるこ
とができるとともに、応答速度を高めることができる。
その為、本発明の圧電/電歪膜型アクチュエータを、例
えば、インクジェット記録ヘッドに用いれば、インクの
吐出量を高めることができるとともに、印字速度を高め
ることができ、また、他にマイクロホン、振動体、発振
体、各種変位センサー、ポンプ、スイッチなどとしても
好適に使用することができる。
【0027】(実施例)以下、図1に示す圧電/電歪膜
型アクチュエータの具体例について説明する。
【0028】薄肉のセラミック基板1として、平均粒径
0.2μmのY2 3 を3mol%含有する部分安定化
されたジルコニア粉末に、アクリル酸エステル共重合体
水性エマルジョンを主成分とするバインダーを添加し、
ボールミルにて20時間混合した後、テープ状に成形
し、1200〜1400℃で1〜5時間焼成して厚みが
約0.2mmのジルコニアセラミックスからなるセラミ
ック基板1を製作した。
【0029】そして、このセラミック基板1上に、平均
粒径が1μmのPtからなる金属粒子を40重量%、共
沈法にて酸化ジルコニウムが付着した平均粒径が1μm
のPtからなる金属粒子を29重量%の割合でそれぞれ
混合した混合粉末を総量69重量%含有し、残分が有機
物バインダーからなる導体ペーストを、乳剤厚み10μ
mの製版を用いてスクリーン印刷法にて敷設したあと、
1200℃の温度で2時間焼成することにより厚みが約
5μmの導電膜2を積層一体化した。
【0030】なお、この導電膜2の構造を確認したとこ
ろ、平均粒径が5〜10μmのPtからなる金属粒子2
1間に平均粒径が5μm程度の凝集粒22が分散したも
のであった。また、凝集粒22を構成する一つの粒子を
観察したところ、ジルコニアセラミックスにより覆われ
たPt粒子であった。
【0031】次に、上記導電膜2上に、平均粒径1μm
程度のチタン酸ジルコン酸鉛(以下PZTと称す。)を
70重量%含有し、残部が有機物バインダーからなるペ
ーストをスクリーン印刷法にて敷設し、1250℃で2
時間焼成して厚みが約14μmのPZTからなる圧電/
電歪膜3を形成したあと、さらに上記圧電/電歪膜3上
に、有機物バインダーにAuを含有させた導体ペースト
をスクリーン印刷法にて敷設し、700℃で15分間熱
処理を施して厚さ0.8μm の電極膜4を形成すること
により図1に示す圧電/電歪膜型アクチュエータを得
た。
【0032】そして、この圧電/電歪膜型アクチュエー
タの特性を確認するため、圧電/電歪膜3の比誘電率と
緻密具合を基準試料と比較する実験を行った。なお、基
準試料とは、圧電/電歪膜3と同一の組成からなるPZ
Tの上下面に厚さ0.8μmの金電極をそれぞれ形成し
たもので、この基準試料と圧電/電歪膜型アクチュエー
タの圧電/電歪膜3の結晶状態を電子顕微鏡にて測定
し、各PZT粒子の粒子径を測定、比較することにより
圧電/電歪膜3の緻密具合を確認し、また、比誘電率は
インピーダンスアナライザーによって測定したコンデン
サー容量からそれぞれ算出した。
【0033】また、比較例として、導電膜5がPtのみ
からなる以外は実施例と同様の材質、方法にて形成した
従来の圧電/電歪膜型アクチュエータも用意し、基準試
料との比較を行った。
【0034】それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0035】この結果、表1に見られるように、従来の
圧電/電歪膜型アクチュエータは、圧電/電歪膜3を構
成するPZT粒子の粒子径が1〜2μmと、基準試料よ
り小さく、緻密化されていなかった。その為、比誘電率
も1570と小さく基準試料の3200と比較して大幅
に小さいものであった。
【0036】これに対し、実施例の圧電/電歪膜型アク
チュエータは、圧電/電歪膜3を構成するPZT粒子の
粒子径が2〜3μmと、基準試料と同等であることから
圧電/電歪膜3の緻密化が十分であることが確認でき
た。その為、圧電/電歪膜3の比誘電率も基準試料と近
似しており、所望の圧電/電歪特性が得られることが確
認できた。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、薄肉の
セラミック基板上に導電膜、圧電/電歪膜、電極膜を順
次積層一体化してなり、上記導電膜中に、酸化物セラミ
ックスが付着した金属粒子の凝集粒を分散させることで
圧電/電歪膜型アクチュエータを構成したことから、上
記圧電/電歪膜の熱処理時における緻密化を促進し、ほ
ぼ完全に焼結させることができるため、所望の圧電/電
歪特性を発揮することができ、よって、低電圧駆動であ
りながら大きな屈曲変位が得られるとともに、応答速度
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電/電歪膜型アクチュエータの一例
を示す斜視図である。
【図2】本発明の圧電/電歪膜型アクチュエータの他の
例を示す斜視図である。
【図3】本発明の圧電/電歪膜型アクチュエータに備え
る導電膜を示す状態図である。
【図4】従来の圧電/電歪膜型アクチュエータを示す斜
視図である。
【符号の説明】
1・・・セラミック基板 2・・・導電膜 3・・・圧
電/電歪膜 4・・・電極膜 21・・・金属粒子 22・・・凝集

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄肉のセラミック基板上に導電膜、圧電/
    電歪膜、電極膜を順次積層一体化してなり、上記導電膜
    中に、酸化物セラミックスが付着した金属粒子の凝集粒
    が分散して成る圧電/電歪膜型アクチュエータ。
JP15044298A 1998-05-29 1998-05-29 圧電/電歪膜型アクチュエータ Withdrawn JPH11346012A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8866492B2 (en) 2011-05-13 2014-10-21 Advantest Corporation Manufacturing method, switching apparatus, transmission line switching apparatus, and test apparatus

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US8866492B2 (en) 2011-05-13 2014-10-21 Advantest Corporation Manufacturing method, switching apparatus, transmission line switching apparatus, and test apparatus

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