JPH11345640A - 圧接電気コネクタ - Google Patents

圧接電気コネクタ

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JPH11345640A
JPH11345640A JP10354058A JP35405898A JPH11345640A JP H11345640 A JPH11345640 A JP H11345640A JP 10354058 A JP10354058 A JP 10354058A JP 35405898 A JP35405898 A JP 35405898A JP H11345640 A JPH11345640 A JP H11345640A
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arm
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blade
electrical connector
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Tetsushi Watanabe
哲史 渡辺
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Hirose Electric Co Ltd
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  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のケーブルを一括して圧接結線でき、小
型化の可能な圧接電気コネクタを提供することを目的と
する。 【解決手段】 接触子2は金属板を加工して平坦面を保
ったまま形作られ同一面でほぼ平行に延びる第一腕状部
3と第二腕状部4を有し、上記接触子2の第一腕状部3
の先端部には、該第一腕状部3と第二腕状部4との間で
該第一腕状部3上にケーブルCが配されたときに該にケ
ーブルCの被覆に喰い込んで芯線C1と接触する刃縁を
有する刃状部3Aが結線部として設けられ、上記接触子
に近接した所定位置と該所定位置から離反した解放位置
との間を蓋状の加圧部材8がハウジング側部材により回
動自在に支持され、接触子2は第二腕状部4の先端部に
回動案内部6を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧接電気コネクタに
関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコネクタとしては、例えば実公
平6−25897に開示されている形態のものが知られ
ている。このコネクタは、添付図面の図10に示される
ように、絶縁材料で作られたハウジング51にケーブル
配列孔52と端子挿入溝53とが形成されている。ケー
ブル配列孔52はハウジング51の一側面に開口し横方
向に複数のケーブルCを列をなして挿入されるようにな
っている。一方、各端子挿入溝53は上方に開口し各ケ
ーブルCに対応してそれらの上方に位置されており、そ
の両側縁で板状の端子を案内するようになっている。
又、該端子挿入溝53は底部が一部上記ケーブル配列孔
52に連通している。上記板状の端子54は、金属板よ
り作られていて、上記端子挿入溝53へ所定位置まで上
方から挿入された際に、該端子挿入溝53より突出する
上縁が接触部55として形成され、底縁56から三角刃
状に突出する結線部57が二箇所に設けられている。圧
接結線の際には、端子54が所定位置まで、すなわち、
底縁56が端子挿入溝53の底部に当接する位置まで挿
入されると、上記二つの結線部57がケーブルCの被覆
に喰い込んで芯線を突き刺すようになり、かくして圧接
結線がなされる。
【0003】コネクタの使用に際しては上記コネクタは
相手コネクタ(図示せず)の受入孔に嵌入され、相手コ
ネクタの弾性接触子が上記端子54の上縁、すなわち接
触部55と接続されるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図10のコネクタにあ
っては、一本のケーブルCに対して一つの端子54を一
つづつ別箇に圧接結線せねばならず、ケーブル数が多い
コネクタの場合には、その作業は煩瑣である。
【0005】又、近来、電子機器の小型化に伴い、これ
に用いられる電気コネクタも小型化が要請されている。
すなわち、圧接電気コネクタにおいては、ケーブル自体
が細くなり、隣接せるケーブル同士の間隔も狭められて
ている。かかる状況では、図7に示した従来のコネクタ
では対応しきれないことが多くなっている。図9のコネ
クタでは端子54を案内する端子挿入溝53が、該端子
54のケーブルCに対する位置を決定している。したが
って、該端子挿入溝53が端子54の板厚方向に該端子
54との間に大きな隙間があったり、あるいは端子挿入
溝53自体がケーブルCに対して上記板厚方向にずれて
形成されていたりすると、その分だけ圧接位置がずれ
る。これは、芯線が細いケーブルにあっては、端子54
の結線部57が芯線から外れてしまうかも知れないとい
うことを意味する。
【0006】本発明は、従来の圧接電気コネクタがかか
えていたこのような問題を解決し、圧接結線の作業能率
が良く、かつ、コネクタが小型化された場合でも、圧接
端子が芯線と確実かつ安定した圧接結線を行なうことが
できる圧接電気コネクタを提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧接電気コ
ネクタは、ハウジングに植設された圧接用接触子の結線
部が刃状部をなし、該刃状部がケーブルの被覆に喰い込
んで芯線に圧接結線されるようになっている。
【0008】かかる電気コネクタにおいて、本発明で
は、接触子は金属板を加工して腕状部を有している。一
方、ハウジングは側部及びこれに隣接せる部分で連通し
て開口せる開口部が形成されている。かかるハウジング
に、上記腕状部の先端部が金属板の平坦面を保ったまま
作られ開口部に位置して複数の接触子が板厚方向に所定
間隔をもって平行に配設されている。上記接触子の腕状
部の先端部には、該腕状部上にケーブルが配されたとき
に該にケーブルの被覆に喰い込んで芯線と接触する刃縁
を有する刃状部が結線部として設けられている。又、蓋
状の加圧部材は、上記接触子に近接した所定位置と該所
定位置から離反した解放位置との間を移動自在に支持さ
れている。上記加圧部材は、上記所定位置に向け移動し
た際に、複数のケーブルが側方から上記開口部に挿入さ
れて各ケーブルが対応せる接触子の結線部上に配された
各ケーブルを刃状部に対して同時に圧する加圧部を有し
ている。
【0009】かかる構成の本発明では、上記結線部をな
す刃状部は、刃縁がケーブルと交差する方向あるいはケ
ーブルと平行な方向のいずれの方向に延びるように設け
られていてもよい。
【0010】又、接触子が同一面でほぼ平行に延びる第
一腕状部と第二腕状部を有し、上記第一腕状部及び第二
腕状部の先端が共に開口部に位置しているようにするこ
とができる。
【0011】さらには、加圧部材は、接触子の第二腕状
部の先端部に形成された回動案内部を受け入れるための
スリットの溝部が形成されて、接触子の板厚方向で規制
を受けながら回動自在に案内されていることが好まし
い。
【0012】このように構成されるには、ハウジングは
接触子の第一腕状部を収容する収容溝が開口して形成さ
れ、該収容溝は、該第一腕状部に配されたケーブルが加
圧部材の加圧部により圧せられた際に、第一腕状部の刃
状部がケーブルの被覆に喰い込んで芯線と接触するよう
に第一腕状部とケーブルを位置づける寸法に形成されて
いることが望ましい。
【0013】さらには、ハウジングは、上記接触子の配
列方向の両端側で、加圧部材を回動移動自在に支持する
ために、円筒面もしくはその一部をもつ回動支承部を備
え、接触子は第二腕状部の先端部にて上記加圧部材の回
動被案内部を支持する回動案内部を有しているようにす
ることともできる。
【0014】本発明のコネクタにあっては、複数のケー
ブルのそれぞれは、接触子の第一腕状部の先端部に形成
された結線部としての刃状部上に配された後に、加圧部
材が解放位置から所定位置へと回動される。回動された
加圧部材は、加圧部にて複数のケーブルを対応せる刃状
部へ同時に圧するようになる。刃状部の刃縁はケーブル
の被覆に喰い込んで芯線と接触するようになり、かくし
て、複数のケーブルのそれぞれは対応せる接触子と一括
して圧接結線がなされる。
【0015】又、本発明において、接触子の第一腕状部
を収容する収容溝がハウジングに形成されている場合に
は、ケーブルが該第一腕状部に配されると、自ずとケー
ブルは第一腕状部、すなわち結線部たる刃状部と接触子
の板厚方向での位置が一致するので、複数の結線のそれ
ぞれの間隔を狭くしても圧接結線時に同方向で位置がず
れない。
【0016】さらに、本発明で、加圧部材に位置決め突
起そして溝部を設けることとすれば、第一腕状部と第二
腕状部とはそれらの板厚方向での位置が確実に保たれ
る。
【0017】又、本発明では、ケーブルとして同軸ケー
ブルを有するフラットケーブルを用いることもできる。
すなわち、ケーブルは同軸ケーブルを含む複数のケーブ
ルが平らに並べられ接合されたフラットケーブルであ
り、各ケーブルが端末処理されて各ケーブルのシールド
線がグランドバーに接続されている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面の図1ないし図4
にもとづき、本発明の実施の形態について説明する。
【0019】図1は本発明の一実施形態の圧接用電気コ
ネクタの断面図であって加圧部材が開放状態にある図、
図2は図1におけるII−II断面図、図3(A)は図1の
コネクタで加圧部材が回動途中にある図、そして図3
(B)は、加圧部材が所定位置まで回動移動したときの
図である。
【0020】図1において、符号1は、絶縁材料から成
るハウジングであり、左半分が上方に向け開口した開口
部1Aを有している。該ハウジング1は、紙面に直角な
方向で複数位置に等ピッチで接触子2を収容保持する紙
面に平行に延びる保持溝1Bが形成されている。本実施
形態にあっては各保持溝1Bは右方に開口している。こ
れらの複数の保持溝1Bは左方で上記開口部1Aに連通
している。又、ハウジング1には、紙面に対し直角な方
向での両端部にて右方へ延出し、相手コネクタと嵌合す
るガイドピン1Cを有している。
【0021】上記各接触子2は、金属板に打ち抜き等の
加工を施してその平面を保ったまま形作られており、図
1にも見られるように、同一平面でほぼ平行に左方へ延
びる第一腕状部3と第二腕状部4、そして右方へ延びる
相手コネクタの接触子と接続する接続部5とを有してい
る。なお、本願発明では、第二腕状部4は必須ではな
く、第一腕状部3を有していれば十分である。又、接触
子2は金属板に打ち抜き加工を全体的に施すことなく、
接触子2の先端部が平行に延びていれば足り、他部は折
曲げあるいは捩り加工等を施されていてもよい。
【0022】第二腕状部4に対して図1にて下方に位置
する第一腕状部3は、その先端部に結線部たる刃状部3
Aを有している。該刃状部3Aは、図1において上方に
鋭い三角形をなしていて、本実施形態では、接触子2が
金属板から作られていることを利用して、該刃状部3A
の尖端をなす刃縁は紙面に直角方向、すなわちケーブル
の長手方向に対して直角方向(接触子2の板厚方向)に
延びている。この刃縁の長さ、すなわち接触子2の板厚
はケーブルCの直径にほぼ等しい。ケーブルに関して
は、再度後述する。
【0023】第二腕状部4は、先端部に上縁側で凹状そ
して下縁側で凸状をなし互に同心の円弧状の部分で形成
された上案内面6Aそして下案内面6Bを備えた回動案
内部6を有している。又、第二腕状部4の中間部下縁に
は係止突起7が設けられている。又、該ハウジングもし
くは加圧部材は紙面に直角な方向にて上記開口部の両端
位置に、同方向に突出する軸部等の回動支承部(図示せ
ず)が形成されていても良く、このとき、この円弧状部
分の中心は上記ハウジング両端の軸部等の回動支承部の
中心と同一線上にある。
【0024】かかる接触子2は、紙面に直角方向に等ピ
ッチでハウジング1に形成された複数の保持溝1Bへ該
保持溝1Bの右方開口から所定位置まで挿入され、上記
係止突起7のハウジング1との係止により抜けが防止さ
れる。
【0025】上記ハウジング1の上方に開放された開放
部1Aには、紙面に直角な方向に延びる蓋状の加圧部材
8が配設されている。該加圧部材8はハウジング1と同
様に絶縁材料から作られていて加圧部9を有し、上記加
圧部9は、本実施形態では、該加圧部材9の角部として
形成されている。
【0026】上記加圧部材8には、図1にて紙面に平行
な面で拡がるスリット状の溝10が、紙面に直角な方向
において接触子2の回動案内部6と対応する複数位置に
形成されている。該溝10には、本実施形態にあって
は、接触子2側の位置に、加圧部9が所定の回動位置に
まで回動したときに、上下の位置関係を有する上内縁1
0A、下内縁10Bを有していて、両者が回動被案内部
を構成している。上内縁10Aは接触子2の凹状の上案
内面6Aと適合する凸円弧状をなし、これに対向する下
内縁10Bは直線状をなしている。そして上内縁10A
は上案内面6Aと、下内縁10Bは下案内面6Bと、そ
れぞれ摺動可能に接している。
【0027】加圧部材8の回動中心を成す上記上内縁1
0Aの中心と加圧部材8の回動中心を成すと下内縁10
Bの接触子側端部とを結んで得られる線の近傍に、該加
圧部材8の角部を成す上記加圧部9が位置している。し
たがって、図1に示す加圧部材6の開放位置にあって
は、接触子2の回動案内部6の下側には加圧部材8のい
かなる部分も存在していない。
【0028】上記ハウジング1の保持溝1Bは、上記接
触子2の第一腕状部3を保持する部分、特に結線部たる
刃状部3Aを保持する部分にあっては上方に開放された
収容溝1Dを形成している(図2をも参照)。該収容溝
1Dは、図2に見られるごとく上記刃状部3Aを収容し
てもケーブルCを部分的に収容できる空間を該収容溝1
Dの上部に残している。
【0029】本発明では、ケーブルCは通常の単一ケー
ブルを複数配列して使用してもよいが、本実施形態では
同軸のフラットケーブルの例を示している。
【0030】フラットケーブルFは、図5に示されるご
とく、複数のケーブルCが一列に配列され、粘着テープ
T等により平らな形状に保持されている。使用に際して
は、同図のごとく、端部にてケーブルCを一定長だけ露
呈させ、ここに上下から薄い金属板のグランドバーGを
配し、半田等によりシールド線SをグランドバーGに固
定しかつ接続する。グランドバーGは適宜コネクタの金
属板(図示せず)に接続されている。
【0031】上記ケーブルCの先端にはプラスチックテ
ープP等を熱融着等により該ケーブルCの外皮に融着し
て、ケーブルCのピッチを保持する。なお、フラットケ
ーブルは、複数のケーブルのすべてが同軸ケーブルとい
うことだけでなく、例えば電源用としてシールド線のな
いケーブルも混在していることもある。
【0032】かかる本実施形態の電気コネクタにあって
は、ケーブルCは次の要領で結線される。
【0033】 先ず、図1及び図2に示すごとく、加
圧部材8を上方へ向け回動して開放位置にもたらし、ハ
ウジング1の開口部を大きく開放し、ここからフラット
ケーブルFの各ケーブルCを収容溝1D内へ挿入し接触
子2の刃状部3Aの上にもたらす。このとき、ケーブル
Cの上部は、図2のごとく上記収容溝1Dより上方に突
出している。その際、フラットケーブルFは、グランド
バーGとプラスチックテープPとの間Aで切断して、各
ケーブルCの先端を分離状態としてもよいし、プラスチ
ックテープPが付いているままでも良い。
【0034】 しかる後、図3(A)の状態を経て図
3(B)に示すごとく上記加圧部材8を下方に回動す
る。すると、図1において、該加圧部材8は、回動に伴
い下内縁10Bが接触子2の下案内面6Bに案内されて
ハウジング1の開口部1Aの奥部方向に移動し、これと
共に加圧部9が複数のケーブルCに当接するようにな
り、接触子2の刃状部3Aとハウジング1で支持されて
いる上記ケーブルCを下方に圧する。その結果、各ケー
ブルCの被覆へ刃状部3Aの刃縁が喰い込んで芯線C1
と接触するようになる(図4参照)。なお、加圧部材8
は、ハウジング1の開口部1Aの奥部方向へスライド移
動してもよい。
【0035】上記刃状部5の刃縁がケーブルCの被覆に
喰い込む際、該刃縁は既述したようにケーブルCとは直
交する方向にほぼケーブルCの直径に相当する長さで延
びており、芯線と交差するようにして接触する。又、ケ
ーブルCは刃状部3Aと共に同じ収容溝1D内にあり、
しかも収容溝1Dの内幅が接触子2やケーブルの直径と
ほぼ同じ寸法となっているため、ケーブルCが刃縁の位
置からずれてしまうこともない。
【0036】 このようにケーブルが圧接結線された
コネクタは、相手コネクタと接続される。すなわち、図
1において、ガイドピン1Cが相手コネクタ(図示せ
ず)のハウジングのガイド孔に案内挿入されて両コネク
タが所定位置関係にもたらされた後に、接触子2の接続
部5が相手コネクタの接触子と接続される。
【0037】本実施形態において、上記加圧部材8は、
図6に示されるような位置決め突起9Aが加圧部9に設
けられていて、該位置決め突起9Aが加圧部材8の回動
に伴い収容溝1D内に進入するようにすれば、ケーブル
Cはこの位置決め突起9Aによって刃状部3Aへ圧せら
れる。したがって、圧接結線前にケーブルは収容溝1D
から突出しているように配置される必要はなくなる。
【0038】本実施形態では、接触子の結線部たる刃状
部は、種々の形状とすることができ、例えば、図7
(A)ないし(F)の形とすることができる。図7
(A)〜(E)のものは、刃縁がケーブルと交差する方
向、すなわち紙面に直角な方向に延びる方向のものとし
て好適であるが、刃状部での板厚が刃縁にいたるまで図
2のように接触子の板厚のままとなっていても、あるい
は刃縁に向けテーパ状に板厚を減ずるようになっていて
もよい。
【0039】又、図7(F)のものは、刃縁がケーブル
と平行に、すなわち紙面内で延びる形態のものとして好
適である。さらに、図8のように、刃状部3Aが先端の
刃縁に向けテーパ状に板厚を減じていることが好まし
い。この場合、刃縁を鋭い尖端状とするならば、細いケ
ーブルにあっても刃縁は確実に芯線に喰い込むようにな
り、ケーブルの太さに係りなく使用可能となる。
【0040】又、本実施形態のコネクタは、ケーブルが
結線された後、回路基板等に取りつけられている相手コ
ネクタに嵌合する形式であったが、本発明のコネクタは
これに限定されず、本発明コネクタ自体を回路基板等に
取りつけられるような形式とすることもできる。特に、
接触子を回路基板の回路部に電気的に接続するようにす
るためには、図1において、接触子2の接続部5の先端
部をハウジング1の底面(下面)と同一レベルにくる形
態とし、ハウジング1を回路基板上に配したとき上記接
続部5が回路部と接するようにすれば良い。この場合、
ケーブルCの結線とコネクタの回路基板への取付けと
は、どちらを先に行っても良い。
【0041】さらには、本発明のコネクタは、図9のよ
うに図1の状態とは上下が逆の状態で基板P等に取りつ
けることもできる。この場合、基板Pは加圧部材8の側
にくるので、ケーブルCを結線してから加圧部材8を閉
じた後に、このコネクタを基板Pへ取り付けることとな
る。
【0042】本発明の圧接対象となる複数のケーブル
は、それぞれ独立したケーブルでなくとも、圧接部分で
各ケーブルが分離していれば十分であり、フラットケー
ブルでも上記圧接部分で各ケーブルが分離されている限
り適用できる。又、ケーブル自体は通常のケーブルでも
シールド線を有する同軸ケーブルでもよい。同軸ケーブ
ルの場合は、外皮が剥離され、中心導体を被覆せる誘電
体部分が圧接部分で露呈されているようにする。図1で
は、シールド線及び誘電体部分が露呈している様子を示
している。
【0043】
【発明の効果】本発明は以上のごとく、接触子の結線部
たる刃状部上に配して加圧部材の回動によりケーブルを
圧して接触子と圧接結線することとしたので、複数のケ
ーブルが一括して圧接結線され、作業の能率の向上が図
れる。
【0044】又、上記ケーブルを、刃状部が収容されて
いるハウジングの収容溝へ配することとすれば、ケーブ
ルは収容溝内で刃状部に対してずれることがないので、
複数のケーブルの配列ピッチを小さくしたコネクタであ
っても十分正確に圧接結線され、コネクタの小型化に貢
献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のコネクタの断面図であ
る。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1のコネクタの加圧部材の回動動作時におけ
る断面図で、図3(A)は回動途中の状態、図3(B)
は回動完了の状態を示す。
【図4】図1のコネクタの加圧部材の回動完了時を示
し、図2に対応する位置での断面図である。
【図5】図1装置に結線されるケーブルの一例としての
フラットケーブルを示す一部破断平面図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示し、図4に対応する
図である。
【図7】図7(A)ないし(F)は本発明のコネクタに
採用可能な接触子の種々の形態を示す。
【図8】本発明のさらに他の実施形態を示し、図2に対
応する図である。
【図9】本発明のコネクタの使用例を示す断面図であ
る。
【図10】従来のコネクタの破断斜視図を示す。
【符号の説明】
1 ハウジング 1A 開口部 1D 収容溝 2 接触子 3 第一腕状部 3A 刃状部(結線部) 4 第二腕状部 6 回動案内部 8 加圧部材 9 加圧部 9A 位置決め突起 10 溝部 10A 回動被案内部 10B 回動被案内部 C ケーブル C1 芯線 F フラットケーブル G グランドバー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに植設された圧接用接触子の
    結線部が刃状部をなし、該刃状部がケーブルの被覆に喰
    い込んで芯線に圧接結線される電気コネクタにおいて、
    接触子は金属板を加工して腕状部を有し、ハウジングは
    側部及びこれに隣接せる部分で連通して開口せる開口部
    が形成され、上記腕状部の先端部が金属板の平坦面を保
    ったまま形作られ開口部に位置して複数の接触子が板厚
    方向に所定間隔をもって平行に配設され、上記接触子の
    腕状部の先端部には、該腕状部上にケーブルが配された
    ときに該にケーブルの被覆に喰い込んで芯線と接触する
    刃縁を有する刃状部が結線部として設けられ、蓋状の加
    圧部材は、上記接触子に近接した所定位置と該所定位置
    から離反した解放位置との間を移動自在に支持され、上
    記加圧部材は、上記所定位置に向け移動した際に、複数
    のケーブルが側方から上記開口部に挿入されて各ケーブ
    ルが対応せる接触子の結線部上に配された各ケーブルを
    刃状部に対して同時に圧する加圧部を有していることを
    特徴とする圧接電気コネクタ。
  2. 【請求項2】 刃状部は刃縁がケーブルと交差する方向
    に延びるように設けられていることとする請求項1に記
    載の圧接電気コネクタ。
  3. 【請求項3】 刃状部は刃縁がケーブルと平行な方向に
    延びるように設けられていることとする請求項1に記載
    の圧接電気コネクタ。
  4. 【請求項4】 接触子は、同一面でほぼ平行に延びる第
    一腕状部と第二腕状部を有し、上記第一腕状部及び第二
    腕状部の先端が共に開口部に位置していることとする請
    求項1に記載の圧接電気コネクタ。
  5. 【請求項5】 加圧部材は、接触子の第二腕状部の先端
    部に形成された回動案内部を受け入れるためのスリット
    の溝部が形成されて、接触子の板厚方向で規制を受けな
    がら回動自在に案内されていることとする請求項5に記
    載の圧接電気コネクタ。
  6. 【請求項6】 ハウジングは接触子の第一腕状部を収容
    する収容溝が開口して形成され、該収容溝は、該第一腕
    状部に配されたケーブルが加圧部材の加圧部により圧せ
    られた際に、第一腕状部の刃状部がケーブルの被覆に喰
    い込んで芯線と接触するように第一腕状部とケーブルを
    位置づける寸法に形成されていることとする請求項4に
    記載の圧接電気コネクタ。
  7. 【請求項7】 ハウジングは、上記接触子の配列方向の
    両端側で加圧部材を回動移動自在に支持するために、円
    筒面もしくはその一部をもつ回動支承部を備え、接触子
    は第二腕状部の先端部にて上記加圧部材の回動被案内部
    を支持する回動案内部を有していることとする請求項4
    に記載の圧接電気コネクタ。
  8. 【請求項8】ケーブルは同軸ケーブルを含む複数のケー
    ブルが平らに並べられ接合されたフラットケーブルであ
    り、各ケーブルが端末処理されて各ケーブルのシールド
    線がグランドバーに接続されていることとする請求項1
    に記載の圧接電機コネクタ。
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