JPH11345466A - ディスク装置 - Google Patents
ディスク装置Info
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- JPH11345466A JPH11345466A JP8971999A JP8971999A JPH11345466A JP H11345466 A JPH11345466 A JP H11345466A JP 8971999 A JP8971999 A JP 8971999A JP 8971999 A JP8971999 A JP 8971999A JP H11345466 A JPH11345466 A JP H11345466A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speed profile
- speed
- carriage
- value
- disturbance
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- Pending
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- Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ディスク上の所望のトラックに情報を記録再
生するディスク装置に関し、簡単な構成で、キャリッジ
の傾きに応じて正確な速度制御が行えるディスク装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 トラッキング時の位置誤差の積分値信号
を外乱に応じた信号としてメモリ27に保持し、シーク
時にメモリ27に記憶された値に応じて速度プロフィー
ルを設定する。
生するディスク装置に関し、簡単な構成で、キャリッジ
の傾きに応じて正確な速度制御が行えるディスク装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 トラッキング時の位置誤差の積分値信号
を外乱に応じた信号としてメモリ27に保持し、シーク
時にメモリ27に記憶された値に応じて速度プロフィー
ルを設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスク装置に係
り、特に、ディスク上の所望のトラックに情報を記録再
生するディスク装置に関する。
り、特に、ディスク上の所望のトラックに情報を記録再
生するディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報量の増加にともない、情報を
提供するための記録媒体として大容量の記録媒体が望ま
れている。大容量の記録媒体としては、例えば、大容量
フロッピーディスクが既に開発されている。大容量フロ
ッピーディスクは、磁気だけで記録再生が可能であり、
通常のフロッピーディスクとで共用できる点で、使い勝
手が良く、大容量の記録媒体として注目されている。
提供するための記録媒体として大容量の記録媒体が望ま
れている。大容量の記録媒体としては、例えば、大容量
フロッピーディスクが既に開発されている。大容量フロ
ッピーディスクは、磁気だけで記録再生が可能であり、
通常のフロッピーディスクとで共用できる点で、使い勝
手が良く、大容量の記録媒体として注目されている。
【0003】このような、ディスクドライブにおけるヘ
ッドキャリッジのシーク方法としては、台形状の速度プ
ロフィールを用いた速度制御が一般的に用いられてい
る。図7、図8に速度プロフィールの一例の特性図を示
す。速度プロフィールでは、ヘッドキャリッジの移動速
度Vに最大速度Vmax が定められていて、ヘッドキャリ
ッジが最大速度Vmax になると一定の速度で移動するよ
うに制御される。
ッドキャリッジのシーク方法としては、台形状の速度プ
ロフィールを用いた速度制御が一般的に用いられてい
る。図7、図8に速度プロフィールの一例の特性図を示
す。速度プロフィールでは、ヘッドキャリッジの移動速
度Vに最大速度Vmax が定められていて、ヘッドキャリ
ッジが最大速度Vmax になると一定の速度で移動するよ
うに制御される。
【0004】例えば、現在トラック(現在アドレス)か
ら目標トラック(目標アドレス)までの距離が長い場合
は、時刻t0 から時刻t2 まで加速するとヘッドキャリ
ッジの移動速度がVmax に到達するため、時刻t2 から
時刻t4 までは一定速度で移動し、時刻t4 から時刻t
5 まで減速するという台形状の速度プロフィールが生成
され、この速度プロフィールに基づいて速度制御が行わ
れる。
ら目標トラック(目標アドレス)までの距離が長い場合
は、時刻t0 から時刻t2 まで加速するとヘッドキャリ
ッジの移動速度がVmax に到達するため、時刻t2 から
時刻t4 までは一定速度で移動し、時刻t4 から時刻t
5 まで減速するという台形状の速度プロフィールが生成
され、この速度プロフィールに基づいて速度制御が行わ
れる。
【0005】一方、現在トラック(現在アドレス)から
目標トラック(目標アドレス)までの距離が短い場合
は、加速時と減速時の速度バランスの関係から、ヘッド
キャリッジの移動速度が最大速度Vmax に到達すること
はなく、時刻t0 から時刻t1まで加速し、時刻t1 か
ら時刻t3 まで減速するという三角形状の速度プロフィ
ールが生成される。速度時には、この速度プロフィール
に基づいて速度制御が行われる。
目標トラック(目標アドレス)までの距離が短い場合
は、加速時と減速時の速度バランスの関係から、ヘッド
キャリッジの移動速度が最大速度Vmax に到達すること
はなく、時刻t0 から時刻t1まで加速し、時刻t1 か
ら時刻t3 まで減速するという三角形状の速度プロフィ
ールが生成される。速度時には、この速度プロフィール
に基づいて速度制御が行われる。
【0006】ここで、図7に示す速度プロフィールを求
める方法について説明する。加速時の目標速度をVa 、
ヘッドキャリッジを移動させるアクチュエータの推力及
びヘッドキャリッジの質量から設定したヘッドキャリッ
ジ加速時をαa 、ヘッドキャリッジの移動距離をxとす
ると、加速時の目標速度Va は、 Va =√(2・αa ・x) ・・・(1) で表される。
める方法について説明する。加速時の目標速度をVa 、
ヘッドキャリッジを移動させるアクチュエータの推力及
びヘッドキャリッジの質量から設定したヘッドキャリッ
ジ加速時をαa 、ヘッドキャリッジの移動距離をxとす
ると、加速時の目標速度Va は、 Va =√(2・αa ・x) ・・・(1) で表される。
【0007】また、減速時の目標速度をVd 、減速開始
時のヘッドキャリッジ速度をVd0、アクチュエータの推
力及びヘッドキャリッジの質量から設定したヘッドキャ
リッジの減速時の加速度をαd 、現在トラックから目標
トラックまでの移動距離をx、減速開始位置をxd とす
ると、減速時の目標速度Vd は、 Vd =Vd0−√{2・αd ・(x−xd )} ・・・(2) で表せる。
時のヘッドキャリッジ速度をVd0、アクチュエータの推
力及びヘッドキャリッジの質量から設定したヘッドキャ
リッジの減速時の加速度をαd 、現在トラックから目標
トラックまでの移動距離をx、減速開始位置をxd とす
ると、減速時の目標速度Vd は、 Vd =Vd0−√{2・αd ・(x−xd )} ・・・(2) で表せる。
【0008】式(1)、(2)から図7に示すような速
度プロフィールが作成され、作成された速度プロフィー
ルに基づいて速度制御が行われる。上記キャリッジへの
外乱による移動誤差を補正する方法として、例えば、特
開平1−220233号、特開平1−296434号公
報、特開平6−60394号などが提案されている。
度プロフィールが作成され、作成された速度プロフィー
ルに基づいて速度制御が行われる。上記キャリッジへの
外乱による移動誤差を補正する方法として、例えば、特
開平1−220233号、特開平1−296434号公
報、特開平6−60394号などが提案されている。
【0009】また、特開平1−220233号公報に
は、傾き検出器によりヘッドキャリッジの傾き角度を検
出し、その検出結果に応じてボイスコイル型リニアモー
タのボイスコイルにオフセット電流を加える光学的情報
記録再生装置が記載されている。さらに、特開平1−2
96434号公報には、キャリッジの傾きによる加速度
を求め、それをうち消す逆方向の推力を与えるオフセッ
ト電流をボイスコイルの駆動電流に加える光学的情報記
録再生装置が記載されている。
は、傾き検出器によりヘッドキャリッジの傾き角度を検
出し、その検出結果に応じてボイスコイル型リニアモー
タのボイスコイルにオフセット電流を加える光学的情報
記録再生装置が記載されている。さらに、特開平1−2
96434号公報には、キャリッジの傾きによる加速度
を求め、それをうち消す逆方向の推力を与えるオフセッ
ト電流をボイスコイルの駆動電流に加える光学的情報記
録再生装置が記載されている。
【0010】また、特開平6−60394号公報には、
キャリッジの移動方向の傾きを検出する傾き検出手段を
設け、この傾き検出手段からの出力信号で示される傾き
角度により、キャリッジ制御系のゲインを切り換える光
ディスクドライプ装置が記載されている。
キャリッジの移動方向の傾きを検出する傾き検出手段を
設け、この傾き検出手段からの出力信号で示される傾き
角度により、キャリッジ制御系のゲインを切り換える光
ディスクドライプ装置が記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のディ
スク装置では、ディスク装置を水平に設置し、摩擦の影
響等を考慮しなければ、アクチュエータの推力をF、ヘ
ッドキャリッジの質量をMとすると、加速度αは、 α=F/M ・・・(3) で表される。
スク装置では、ディスク装置を水平に設置し、摩擦の影
響等を考慮しなければ、アクチュエータの推力をF、ヘ
ッドキャリッジの質量をMとすると、加速度αは、 α=F/M ・・・(3) で表される。
【0012】しかし、ディスク装置を傾けて設置した場
合、重力が水平にも分散され、ヘッドキャリッジの移動
にその影響が出る。図9にディスク装置を傾けたときの
水平方向の分力を説明するための図を示す。図9に示す
ようにドライブ本体をシーク方向に傾けた場合には、シ
ーク方向に対し重力が影響してくる。
合、重力が水平にも分散され、ヘッドキャリッジの移動
にその影響が出る。図9にディスク装置を傾けたときの
水平方向の分力を説明するための図を示す。図9に示す
ようにドライブ本体をシーク方向に傾けた場合には、シ
ーク方向に対し重力が影響してくる。
【0013】重力加速度をg、ヘッドキャリッジの質量
をM、傾きをθ、アクチュエータの推力をFとすると、
加速度αd は、 αd =(F−M・g・sinθ)/M ・・・(4) で表される。すると、加速度αd が目標速度プロフィー
ル作成の際に設定した加速度αよりも小さくなるため、
式(2)により設定された速度プロフィールでシークさ
れた場合、減速時の加速度、すなわち、負加速度が不足
し、図8に破線で示すように減速時に実際のキャリッジ
速度が目標速度プロフィールに追従できなくなり、十分
に減速できないまま目標トラックに到達する。
をM、傾きをθ、アクチュエータの推力をFとすると、
加速度αd は、 αd =(F−M・g・sinθ)/M ・・・(4) で表される。すると、加速度αd が目標速度プロフィー
ル作成の際に設定した加速度αよりも小さくなるため、
式(2)により設定された速度プロフィールでシークさ
れた場合、減速時の加速度、すなわち、負加速度が不足
し、図8に破線で示すように減速時に実際のキャリッジ
速度が目標速度プロフィールに追従できなくなり、十分
に減速できないまま目標トラックに到達する。
【0014】目標トラックで、速度制御モードから位置
制御モードヘの切り換えを行うとき、十分に減速できな
いまま位置制御モードに切り換ると、位置制御モードで
の初速度が大きくなり、その結果、目標トラックでのオ
ーバーシュートが大きくなるため、セトリングの悪化を
生み、ひいてはシークエラー等を引き起こしてしまうと
いった問題点があった。
制御モードヘの切り換えを行うとき、十分に減速できな
いまま位置制御モードに切り換ると、位置制御モードで
の初速度が大きくなり、その結果、目標トラックでのオ
ーバーシュートが大きくなるため、セトリングの悪化を
生み、ひいてはシークエラー等を引き起こしてしまうと
いった問題点があった。
【0015】また、この症状の発生を防ぐために、目標
速度プロフィール作成の際に設定する加速度αを式
(4)を考慮して値を小さく設定すると、ヘッドキャリ
ッジにシーク方向の力が加わらない通常の使用において
も加減速の緩やかな速度プロフィールとなり、シーク時
間が長くなってしまうといった問題点があった。さら
に、制御基板とヘッドキャリッジを結ぶフレキシブル基
板の反力の温度による変化によっても上記と同様の問題
点を生じる。
速度プロフィール作成の際に設定する加速度αを式
(4)を考慮して値を小さく設定すると、ヘッドキャリ
ッジにシーク方向の力が加わらない通常の使用において
も加減速の緩やかな速度プロフィールとなり、シーク時
間が長くなってしまうといった問題点があった。さら
に、制御基板とヘッドキャリッジを結ぶフレキシブル基
板の反力の温度による変化によっても上記と同様の問題
点を生じる。
【0016】また、特開平1−220233号公報、特
開平1−296434号公報、特開平6−60394号
公報の発明には、何れもヘッドキャリッジの傾きを検出
する傾き検出器を有し、構成が複雑になるとともに、取
り付け方によっては、正確な傾きを検出できず、正確な
位置決めが困難となる等の問題点があった。本発明は上
記の点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、キャリ
ッジの傾きに応じて正確な速度制御が行えるディスク装
置を提供することを目的とする。
開平1−296434号公報、特開平6−60394号
公報の発明には、何れもヘッドキャリッジの傾きを検出
する傾き検出器を有し、構成が複雑になるとともに、取
り付け方によっては、正確な傾きを検出できず、正確な
位置決めが困難となる等の問題点があった。本発明は上
記の点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、キャリ
ッジの傾きに応じて正確な速度制御が行えるディスク装
置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、円
盤状記録媒体に対し情報の記録又は再生を行うヘッド
と、該ヘッドを保持するキャリッジと、該キャリッジを
該円盤状記録媒体の半径方向に移送する駆動手段と、ト
ラッキング時に、該ヘッドにより前記円盤状記録媒体か
ら再生された情報の位置情報と位置決めすべきトラック
の位置情報との差分を積分した積分値を検出する検出手
段と、該検出手段の出力に応じて該駆動手段を速度プロ
フィールに基づいて制御する制御手段とを有するディス
ク装置において、前記検出手段で検出された積分値出力
から前記キャリッジに印加される外乱を検出し、速度制
御時に、該外乱の検出結果に応じて前記制御手段で用い
られる前記速度プロフィールを設定する速度プロフィー
ル設定手段を有することを特徴とする。
盤状記録媒体に対し情報の記録又は再生を行うヘッド
と、該ヘッドを保持するキャリッジと、該キャリッジを
該円盤状記録媒体の半径方向に移送する駆動手段と、ト
ラッキング時に、該ヘッドにより前記円盤状記録媒体か
ら再生された情報の位置情報と位置決めすべきトラック
の位置情報との差分を積分した積分値を検出する検出手
段と、該検出手段の出力に応じて該駆動手段を速度プロ
フィールに基づいて制御する制御手段とを有するディス
ク装置において、前記検出手段で検出された積分値出力
から前記キャリッジに印加される外乱を検出し、速度制
御時に、該外乱の検出結果に応じて前記制御手段で用い
られる前記速度プロフィールを設定する速度プロフィー
ル設定手段を有することを特徴とする。
【0018】請求項1によれば、トラッキング時に、ヘ
ッドにより円盤状記録媒体から再生された情報の位置情
報と位置決めすべきトラックの位置情報との差分を積分
する検出手段の出力からトラッキング時の円盤状記録媒
体から再生された情報からキャリッジに印加される外乱
を検出し、外乱の検出結果に応じて速度制御時に制御手
段で用いられる速度プロフィールを設定することによ
り、キャリッジに働く外乱を専用の検出手段を設けるこ
となく、検出できるので、簡単な構成で、外乱を検出
し、外乱に応じた速度プロフィールを設定できる。
ッドにより円盤状記録媒体から再生された情報の位置情
報と位置決めすべきトラックの位置情報との差分を積分
する検出手段の出力からトラッキング時の円盤状記録媒
体から再生された情報からキャリッジに印加される外乱
を検出し、外乱の検出結果に応じて速度制御時に制御手
段で用いられる速度プロフィールを設定することによ
り、キャリッジに働く外乱を専用の検出手段を設けるこ
となく、検出できるので、簡単な構成で、外乱を検出
し、外乱に応じた速度プロフィールを設定できる。
【0019】請求項2は、請求項1において、前記検出
手段が、前記駆動手段から得られる位置情報と位置決め
すべきトラックの位置情報とを比較する比較器と、前記
比較器の出力値を積分する積分器とを有し、前記速度プ
ロフィール設定手段は、前記積分器の出力値を前記キャ
リッジに印加される外乱として検出することを特徴とす
る。
手段が、前記駆動手段から得られる位置情報と位置決め
すべきトラックの位置情報とを比較する比較器と、前記
比較器の出力値を積分する積分器とを有し、前記速度プ
ロフィール設定手段は、前記積分器の出力値を前記キャ
リッジに印加される外乱として検出することを特徴とす
る。
【0020】請求項2によれば、制御手段に設けられ、
トラッキングを制御する積分器の出力をキャリッジに働
く外乱として検出することにより、キャリッジに働く外
乱を専用の検出手段を設けることなく、検出できるの
で、簡単な構成で、外乱を検出し、外乱に応じた速度プ
ロフィールを設定できる。請求項3は、請求項2におい
て、前記速度プロフィール設定手段が、前記ヘッドが前
記トラック上に位置決めされるときに、前記積分器の出
力値を記憶するメモリを有することを特徴とする。
トラッキングを制御する積分器の出力をキャリッジに働
く外乱として検出することにより、キャリッジに働く外
乱を専用の検出手段を設けることなく、検出できるの
で、簡単な構成で、外乱を検出し、外乱に応じた速度プ
ロフィールを設定できる。請求項3は、請求項2におい
て、前記速度プロフィール設定手段が、前記ヘッドが前
記トラック上に位置決めされるときに、前記積分器の出
力値を記憶するメモリを有することを特徴とする。
【0021】請求項3によれば、メモリによりトラッキ
ング時の積分器の値を記憶しておき、シーク時にメモリ
に記憶した値を用いることにより、速度制御時にトラッ
キング時の外乱に応じた値を用いて、速度プロフィール
を設定できる。請求項4は、請求項3において、前記速
度プロフィール設定手段が、前記メモリに記憶された値
に基づき前記速度プロフィールを生成し、設定すること
を特徴とする。
ング時の積分器の値を記憶しておき、シーク時にメモリ
に記憶した値を用いることにより、速度制御時にトラッ
キング時の外乱に応じた値を用いて、速度プロフィール
を設定できる。請求項4は、請求項3において、前記速
度プロフィール設定手段が、前記メモリに記憶された値
に基づき前記速度プロフィールを生成し、設定すること
を特徴とする。
【0022】請求項4によれば、メモリに記憶された値
に基づき速度プロフィールを生成し、設定することによ
り、速度制御時にトラッキング時に生じる外乱に応じた
値を用いて、速度プロフィールを設定できる。請求項5
は、請求項3又は4において、前記速度プロフィール設
定手段が、前記メモリに記憶された値と所定の基準値と
を比較し、該比較結果に応じて予め設定された複数の速
度プロフィールから対応する速度プロフィールを選択
し、設定することを特徴とする。
に基づき速度プロフィールを生成し、設定することによ
り、速度制御時にトラッキング時に生じる外乱に応じた
値を用いて、速度プロフィールを設定できる。請求項5
は、請求項3又は4において、前記速度プロフィール設
定手段が、前記メモリに記憶された値と所定の基準値と
を比較し、該比較結果に応じて予め設定された複数の速
度プロフィールから対応する速度プロフィールを選択
し、設定することを特徴とする。
【0023】請求項5によれば、メモリに記憶された値
と所定の基準値とを比較し、比較結果に応じて予め設定
された複数の速度プロフィールから対応する速度プロフ
ィールを選択し、設定することにより、演算などが不要
となるので、速度プロフィールの設定を簡略化できる。
と所定の基準値とを比較し、比較結果に応じて予め設定
された複数の速度プロフィールから対応する速度プロフ
ィールを選択し、設定することにより、演算などが不要
となるので、速度プロフィールの設定を簡略化できる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例のブロッ
ク構成図を示す。本実施例のディスク装置1は、記録媒
体としてディスク2が装着される。ディスク2に対して
は、例えば、磁気的に情報が記憶される。ディスク2
は、例えば、高容量フロッピーディスクからなり、ディ
スク装置1に装着された状態で、回転中心に取り付けら
れたハブ2aにスピンドルモータ3のロータに設けられ
たチャック部3aが係合する。
ク構成図を示す。本実施例のディスク装置1は、記録媒
体としてディスク2が装着される。ディスク2に対して
は、例えば、磁気的に情報が記憶される。ディスク2
は、例えば、高容量フロッピーディスクからなり、ディ
スク装置1に装着された状態で、回転中心に取り付けら
れたハブ2aにスピンドルモータ3のロータに設けられ
たチャック部3aが係合する。
【0025】スピンドルモータ3は、ドライバ4から供
給される回転駆動信号に応じて回転される。スピンドル
モータ3が矢印A方向に回転することにより、ディスク
2が矢印A方向に回転する。また、ディスク2の記録面
には、磁気ヘッド5が対向して配置される。磁気ヘッド
5は、サスペンションアーム6の先端に固定されてい
る。
給される回転駆動信号に応じて回転される。スピンドル
モータ3が矢印A方向に回転することにより、ディスク
2が矢印A方向に回転する。また、ディスク2の記録面
には、磁気ヘッド5が対向して配置される。磁気ヘッド
5は、サスペンションアーム6の先端に固定されてい
る。
【0026】サスペンションアーム6の他端は、キャリ
ッジ7に固定され、キャリッジ7をディスク2の半径方
向に移動させることにより先端に固定された磁気ヘッド
5をディスク2の表面形状に対応して移動可能に保持す
る。キャリッジ7は、アクチュエータ8と係合してい
る。アクチュエータ8は、ドライバ9から供給される移
動制御信号に応じてディスク2の半径方向(矢印B方
向)に移動し、キャリッジ7を矢印B方向に移動させ
る。
ッジ7に固定され、キャリッジ7をディスク2の半径方
向に移動させることにより先端に固定された磁気ヘッド
5をディスク2の表面形状に対応して移動可能に保持す
る。キャリッジ7は、アクチュエータ8と係合してい
る。アクチュエータ8は、ドライバ9から供給される移
動制御信号に応じてディスク2の半径方向(矢印B方
向)に移動し、キャリッジ7を矢印B方向に移動させ
る。
【0027】磁気ヘッド5は、信号処理回路10に接続
されている。信号処理回路10は、磁気ヘッド5に記録
信号を供給するとともに、磁気ヘッド5で再生された再
生信号を復調する。信号処理回路10は、インタフェー
ス回路11及びシステムマイコン12に接続される。イ
ンタフェース回路11は、信号処理回路10とホストコ
ンピュータ(図示せず)との間に接続され、信号処理回
路10とホストコンピュータとのインタフェースをと
る。
されている。信号処理回路10は、磁気ヘッド5に記録
信号を供給するとともに、磁気ヘッド5で再生された再
生信号を復調する。信号処理回路10は、インタフェー
ス回路11及びシステムマイコン12に接続される。イ
ンタフェース回路11は、信号処理回路10とホストコ
ンピュータ(図示せず)との間に接続され、信号処理回
路10とホストコンピュータとのインタフェースをと
る。
【0028】システムマイコン12は、信号処理回路1
0及びインタフェース回路11、並びに、メモリ13と
接続され、信号処理回路10から供給される現在位置情
報とインタフェース回路11から供給される目標位置情
報とに応じてメモリ13を参照して、メモリ13に記憶
された速度プロフィールに応じて速度制御を行う。ま
た、システムマイコン12は、信号処理回路10から供
給されるトラッキングエラー信号に応じて位置制御を行
う。
0及びインタフェース回路11、並びに、メモリ13と
接続され、信号処理回路10から供給される現在位置情
報とインタフェース回路11から供給される目標位置情
報とに応じてメモリ13を参照して、メモリ13に記憶
された速度プロフィールに応じて速度制御を行う。ま
た、システムマイコン12は、信号処理回路10から供
給されるトラッキングエラー信号に応じて位置制御を行
う。
【0029】なお、システムマイコン12には、速度制
御を行う速度制御動作モード及び位置制御を行う位置制
御モードが設定されており、速度制御時には速度制御動
作モードが選択され、位置制御時には、位置制御モード
が選択される。システムマイコン12では、シーク動作
開始直前の位置制御モードでのサーボ系積分器出力を検
出し、その大きさと極性に応じて最適な目標速度プロフ
ィールを選択し、シーク動作時の速度制御動作を行う。
御を行う速度制御動作モード及び位置制御を行う位置制
御モードが設定されており、速度制御時には速度制御動
作モードが選択され、位置制御時には、位置制御モード
が選択される。システムマイコン12では、シーク動作
開始直前の位置制御モードでのサーボ系積分器出力を検
出し、その大きさと極性に応じて最適な目標速度プロフ
ィールを選択し、シーク動作時の速度制御動作を行う。
【0030】次に、システムマイコン12の制御動作に
ついて説明する。図2に本発明の一実施例の制御系のブ
ロック構成図を示す。まず、位置制御モードの制御系に
ついて説明する。位置制御モード系は、積分器23、観
測器24から構成され、アクチュエータシステム25の
駆動を制御する。
ついて説明する。図2に本発明の一実施例の制御系のブ
ロック構成図を示す。まず、位置制御モードの制御系に
ついて説明する。位置制御モード系は、積分器23、観
測器24から構成され、アクチュエータシステム25の
駆動を制御する。
【0031】加算点21には、インタフェース回路11
から供給された目標トラック位置を示す目標値と磁気ヘ
ッド5から信号処理回路10を介して供給された現在位
置情報とが供給される。加算点21では、目標位置と現
在位置との差を検出し、検出値を積分器23に供給す
る。積分器23は、加算点21での検出値を積分して出
力する。積分器23から出力された積分値は、加算点2
2に供給される。
から供給された目標トラック位置を示す目標値と磁気ヘ
ッド5から信号処理回路10を介して供給された現在位
置情報とが供給される。加算点21では、目標位置と現
在位置との差を検出し、検出値を積分器23に供給す
る。積分器23は、加算点21での検出値を積分して出
力する。積分器23から出力された積分値は、加算点2
2に供給される。
【0032】加算点22には、積分器23から供給され
る積分値、観測器(オブザーパ)24から供給される状
態推定量(ヘッドキャリッジ7の推定速度)をK2 倍し
た出力及びヘッドキャリッジ7の位置情報をK1 倍した
出力が供給される。加算点22では各出力が加算され
る。加算点22で生成された加算値が、ドライバ9を介
してアクチュエータ8に供給されるとともに、観測器2
4に供給される。磁気ヘッド5により再生された再生信
号は、信号処理回路10により復調され、位置情報及び
再生情報が得られる。このとき、磁気ヘッド5、アクチ
ュエータ8、ドライバ9、信号処理回路10がアクチュ
エータシステム25に相当する。
る積分値、観測器(オブザーパ)24から供給される状
態推定量(ヘッドキャリッジ7の推定速度)をK2 倍し
た出力及びヘッドキャリッジ7の位置情報をK1 倍した
出力が供給される。加算点22では各出力が加算され
る。加算点22で生成された加算値が、ドライバ9を介
してアクチュエータ8に供給されるとともに、観測器2
4に供給される。磁気ヘッド5により再生された再生信
号は、信号処理回路10により復調され、位置情報及び
再生情報が得られる。このとき、磁気ヘッド5、アクチ
ュエータ8、ドライバ9、信号処理回路10がアクチュ
エータシステム25に相当する。
【0033】アクチュエータシステム25では、再生情
報が得られるとともに、再生情報のアドレス、トラッキ
ングエラー信号などから現在位置情報が得れらる。現在
位置情報は、K1倍されて加算点22に供給されるとと
もに、観測器24及び加算点21に供給される。観測器
24では、加算点22からの比較値とアクチュエータシ
ステム25からの位置情報に基づき推定速度が生成さ
れ、その推定速度がK2倍されて加算点22に供給され
る。
報が得られるとともに、再生情報のアドレス、トラッキ
ングエラー信号などから現在位置情報が得れらる。現在
位置情報は、K1倍されて加算点22に供給されるとと
もに、観測器24及び加算点21に供給される。観測器
24では、加算点22からの比較値とアクチュエータシ
ステム25からの位置情報に基づき推定速度が生成さ
れ、その推定速度がK2倍されて加算点22に供給され
る。
【0034】以上により、位置制御モードが実現され
る。また、速度制御モード系は、取込手段26、メモリ
27、速度プロフィール設定部28、速度制御モード制
御系29から構成される。取込手段26は、磁気ヘッド
5がオントラックしているときの積分器23の積分値と
取り込み、積分器23の出力値の大きさと極性をメモリ
に記憶する。積分器23の積分値は、位置制御モードで
のオントラック時には、ヘッドキャリッジ7に働くシー
ク方向の直流成分の負荷に応じた信号となる。
る。また、速度制御モード系は、取込手段26、メモリ
27、速度プロフィール設定部28、速度制御モード制
御系29から構成される。取込手段26は、磁気ヘッド
5がオントラックしているときの積分器23の積分値と
取り込み、積分器23の出力値の大きさと極性をメモリ
に記憶する。積分器23の積分値は、位置制御モードで
のオントラック時には、ヘッドキャリッジ7に働くシー
ク方向の直流成分の負荷に応じた信号となる。
【0035】このとき、メモリ27に記憶された検出値
は、速度制御時に速度プロフィール設定部28に供給さ
れる。メモリ27に記憶された検出値は、ヘッドキャリ
ッジ7のシークの際、速度プロフィール設定部28で基
準値と比較される。速度プロフィール設定部28は、比
較結果に応じて設定された速度プロフィール情報を速度
制御モード制御系29に送出する。
は、速度制御時に速度プロフィール設定部28に供給さ
れる。メモリ27に記憶された検出値は、ヘッドキャリ
ッジ7のシークの際、速度プロフィール設定部28で基
準値と比較される。速度プロフィール設定部28は、比
較結果に応じて設定された速度プロフィール情報を速度
制御モード制御系29に送出する。
【0036】図3に本発明の一実施例の速度制御モード
系のブロック構成図を示す。加算点29aには、速度プ
ロフィール設定部28から供給される速度速度情報と観
測器(オブザーバ)29bから供給されるヘッドキャリ
ッジ7の推定速度が供給される。加算点29aでは、各
出力が加算される。加算点29aの出力は、乗算器29
cに供給される。乗算器29cでは、加算点29aから
供給された加算値をゲイン定数Ks 倍してアクチュエー
タ25及び観測器29bに供給する。
系のブロック構成図を示す。加算点29aには、速度プ
ロフィール設定部28から供給される速度速度情報と観
測器(オブザーバ)29bから供給されるヘッドキャリ
ッジ7の推定速度が供給される。加算点29aでは、各
出力が加算される。加算点29aの出力は、乗算器29
cに供給される。乗算器29cでは、加算点29aから
供給された加算値をゲイン定数Ks 倍してアクチュエー
タ25及び観測器29bに供給する。
【0037】位置制御モードにおいて、磁気ヘッド5が
オントラックしているときは、ヘッドキャリッジ7のシ
ーク方向に加わっている力FのDC成分、すなわち、外
乱値とサーボ系の積分器23の出力値はつり合っている
ことになる。よって、積分器23の出力を検出すること
により、外乱FのDC成分の大きさと方向を把握するこ
とができる。このため、位置制御モードにおけるシーク
動作開始直前で外乱値を検出し、この検出値が許容範囲
を超えた場合、検出値に応じた速度プロフィールを選択
するようにする。
オントラックしているときは、ヘッドキャリッジ7のシ
ーク方向に加わっている力FのDC成分、すなわち、外
乱値とサーボ系の積分器23の出力値はつり合っている
ことになる。よって、積分器23の出力を検出すること
により、外乱FのDC成分の大きさと方向を把握するこ
とができる。このため、位置制御モードにおけるシーク
動作開始直前で外乱値を検出し、この検出値が許容範囲
を超えた場合、検出値に応じた速度プロフィールを選択
するようにする。
【0038】速度プロフィールとしては、減速時の負加
速度の値が異なる複数の速度プロフィールが用意されて
おり、検出値に対応する減速時の加速度を有する速度プ
ロフィールが選択され、速度が設定される。次に、シス
テムマイコンの制御処理を説明する。図4に本発明の一
実施例のシステムマイコンの制御処理の処理フローチャ
ートを示す。
速度の値が異なる複数の速度プロフィールが用意されて
おり、検出値に対応する減速時の加速度を有する速度プ
ロフィールが選択され、速度が設定される。次に、シス
テムマイコンの制御処理を説明する。図4に本発明の一
実施例のシステムマイコンの制御処理の処理フローチャ
ートを示す。
【0039】位置制御モードにおいては、ヘッドが走査
トラックを正確にトレースするようにオントラック制
御、すなわち、位置制御を行う(ステップST1)。位
置制御を行っている間は、磁気ヘッド5がオフトラック
しているか(ステップST2)、シーク命令があるか
(ステップST4)を常時監視している。ステップST
2で磁気ヘッドがオフトラック状態であり、ステップS
T3でシーク命令がない場合は、そのまま位置制御処理
(ステップST1)に戻り、閉ループ制御を行う。ま
た、ステップST2で磁気ヘッド5のオントラック状態
を検出すると、積分器の出力をメモリに取り込み記憶す
る(ステップST3)。
トラックを正確にトレースするようにオントラック制
御、すなわち、位置制御を行う(ステップST1)。位
置制御を行っている間は、磁気ヘッド5がオフトラック
しているか(ステップST2)、シーク命令があるか
(ステップST4)を常時監視している。ステップST
2で磁気ヘッドがオフトラック状態であり、ステップS
T3でシーク命令がない場合は、そのまま位置制御処理
(ステップST1)に戻り、閉ループ制御を行う。ま
た、ステップST2で磁気ヘッド5のオントラック状態
を検出すると、積分器の出力をメモリに取り込み記憶す
る(ステップST3)。
【0040】このとき、すでに積分器出力値が記憶され
ている場合は、前の値は更新、すなわち、上書きされ
る。ステップST4でシーク命令の送出を確認すると、
メモリに記憶されている積分器出力の値をリファレンス
値と比較する(ステップST5)。ステップST5での
比較結果に基づき、その時の動作環境に最適な速度プロ
フィールが選択され(ステップST6)、シーク動作が
開始される(ステップST7)。
ている場合は、前の値は更新、すなわち、上書きされ
る。ステップST4でシーク命令の送出を確認すると、
メモリに記憶されている積分器出力の値をリファレンス
値と比較する(ステップST5)。ステップST5での
比較結果に基づき、その時の動作環境に最適な速度プロ
フィールが選択され(ステップST6)、シーク動作が
開始される(ステップST7)。
【0041】選択された速度プロフィールに基づきシー
ク動作制御が行われ(ステップST8)、目標トラッ
ク、すなわち、目標位置に到達すると(ステップST
9)、位置制御モードに切り換えられ、ステップST1
〜ST4の閉ループ制御を行う。次に、速度プロフィー
ルの選択方法について説明する。積分器23の出力値、
すなわち、検出値から最適な目標速度プロフィールを選
択する方法について詳細に説明する。
ク動作制御が行われ(ステップST8)、目標トラッ
ク、すなわち、目標位置に到達すると(ステップST
9)、位置制御モードに切り換えられ、ステップST1
〜ST4の閉ループ制御を行う。次に、速度プロフィー
ルの選択方法について説明する。積分器23の出力値、
すなわち、検出値から最適な目標速度プロフィールを選
択する方法について詳細に説明する。
【0042】本実施例では、例えば、キャリッジ減速時
の加速度として、シーク方向に力が加わることを想定し
ない通常状態における加速度αdtと、シーク方向に力が
加わった時を想定した加速度αdmに対応する2つの目標
速度プロフィールを用意する。 図5、図6に本発明の
一実施例の動作説明図を示す。図5は、ヘッドキャリッ
ジ7に加わる力、すなわち、外乱の方向を示す図であ
り、INはディスク内周方向、OUTはディスク外周方
向を示す。
の加速度として、シーク方向に力が加わることを想定し
ない通常状態における加速度αdtと、シーク方向に力が
加わった時を想定した加速度αdmに対応する2つの目標
速度プロフィールを用意する。 図5、図6に本発明の
一実施例の動作説明図を示す。図5は、ヘッドキャリッ
ジ7に加わる力、すなわち、外乱の方向を示す図であ
り、INはディスク内周方向、OUTはディスク外周方
向を示す。
【0043】図5において、ヘッドキャリッジ7にシー
ク方向(矢印B方向)に力が加わっていないときには、
制御系が外乱の影響を受けないので、メモリ27の出力
は、例えば、図6に示すレベルINTBのようにゼロ付近の
値となり、2つのリファレンス値REFPLS、REFMINの間の
出力となる。すなわち、速度プロフィール設定部28で
メモリ27の出力が2つのリファレンス値REFPLS、REFM
INの間の範囲あるときは、シーク方向に大きな力(外
乱)が加わっていないと判断し、シーク減速時には、全
て加速度αdtで設定した速度プロフィールが選択され
る。
ク方向(矢印B方向)に力が加わっていないときには、
制御系が外乱の影響を受けないので、メモリ27の出力
は、例えば、図6に示すレベルINTBのようにゼロ付近の
値となり、2つのリファレンス値REFPLS、REFMINの間の
出力となる。すなわち、速度プロフィール設定部28で
メモリ27の出力が2つのリファレンス値REFPLS、REFM
INの間の範囲あるときは、シーク方向に大きな力(外
乱)が加わっていないと判断し、シーク減速時には、全
て加速度αdtで設定した速度プロフィールが選択され
る。
【0044】また、図5において、例えば、ドライブ本
体がディスク2の外周方向(矢印B1 方向)に傾いてい
て、ヘッドキャリッジ7にデイスク2の外周方向(矢印
B1方向)に外乱が加わっているときには、制御系が外
乱FA の影響を受ける。このため、メモリ27の出力
は、例えば、図6に示すレベルINTA、INTA>REFPLSとな
る。
体がディスク2の外周方向(矢印B1 方向)に傾いてい
て、ヘッドキャリッジ7にデイスク2の外周方向(矢印
B1方向)に外乱が加わっているときには、制御系が外
乱FA の影響を受ける。このため、メモリ27の出力
は、例えば、図6に示すレベルINTA、INTA>REFPLSとな
る。
【0045】すなわち、速度プロフィール設定部28で
は、メモリ27の出力がプラスのリファレンス値REFPLS
より大きい出力値になるため、外乱FA が基準レベル以
上の大きさであると判断し、外乱FA によって減速時の
加速度が減少する方向のシーク減速時のみ、加速度αdm
で設定した速度プロフィールが選択される。この場合
は、ディスク2の外周方向(矢印B1 方向)へのシーク
減速時に加速度αdmで設定した速度プロフィールが選択
され、ディスク2の内周方向(矢印B2 方向)へのシー
ク減速時には加速度αdtで設定した速度プロフィールが
選択される。
は、メモリ27の出力がプラスのリファレンス値REFPLS
より大きい出力値になるため、外乱FA が基準レベル以
上の大きさであると判断し、外乱FA によって減速時の
加速度が減少する方向のシーク減速時のみ、加速度αdm
で設定した速度プロフィールが選択される。この場合
は、ディスク2の外周方向(矢印B1 方向)へのシーク
減速時に加速度αdmで設定した速度プロフィールが選択
され、ディスク2の内周方向(矢印B2 方向)へのシー
ク減速時には加速度αdtで設定した速度プロフィールが
選択される。
【0046】また、図5において、例えば、ドライブ本
体がディスク2の内周方向(矢印B2 方向)に傾いてい
て、ヘッドキャリッジ7にデイスク2の内周方向(矢印
B2方向)へ外乱Fc が加わっているとき、制御系が外
乱Fc の影響を受ける。このため、メモリ27の出力
は、例えば、図6に示すレベルINTCのように INTC<REFMIN となる。すなわち、速度プロフィール設定部28では、
メモリ27の出力がマイナスのリファレンス値REFMINよ
り小さい出力値(検出値)になるため、外乱Fcが基準
以上の大きさであると判断し、外乱Fc によって減速時
の加速度が減少する方向のシーク減速時のみ、加速度α
dmで設定した速度プロフィールが選択される。この場合
は、ディスク2の内周方向(矢印B2 方向)へのシーク
減速時に加速度αdmで設定した速度プロフィールが選択
され、ディスク2の外周方向(矢印B1 方向)へのシー
ク減速時には加速度αdtで設定した速度プロフィールが
選択される。
体がディスク2の内周方向(矢印B2 方向)に傾いてい
て、ヘッドキャリッジ7にデイスク2の内周方向(矢印
B2方向)へ外乱Fc が加わっているとき、制御系が外
乱Fc の影響を受ける。このため、メモリ27の出力
は、例えば、図6に示すレベルINTCのように INTC<REFMIN となる。すなわち、速度プロフィール設定部28では、
メモリ27の出力がマイナスのリファレンス値REFMINよ
り小さい出力値(検出値)になるため、外乱Fcが基準
以上の大きさであると判断し、外乱Fc によって減速時
の加速度が減少する方向のシーク減速時のみ、加速度α
dmで設定した速度プロフィールが選択される。この場合
は、ディスク2の内周方向(矢印B2 方向)へのシーク
減速時に加速度αdmで設定した速度プロフィールが選択
され、ディスク2の外周方向(矢印B1 方向)へのシー
ク減速時には加速度αdtで設定した速度プロフィールが
選択される。
【0047】以上本実施例によれば、ヘッドキャリッジ
7に力を与える外乱を検出する検出手段を専用に設ける
ことなく、外乱に応じた速度プロフィールを選択できる
ため、簡単な構成で、外乱によらず正確な速度制御が可
能となる。なお、速度プロフィールは、予め設定された
複数の速度プロフィールから選択することもできるが、
シーク時に外乱に応じて式(5)などを用いて算出する
ようにしてもよい。速度プロフィールを外乱から算出す
るようにすることにより、複数の速度プロフィールを予
めメモリに記憶しておく必要がなくなる。
7に力を与える外乱を検出する検出手段を専用に設ける
ことなく、外乱に応じた速度プロフィールを選択できる
ため、簡単な構成で、外乱によらず正確な速度制御が可
能となる。なお、速度プロフィールは、予め設定された
複数の速度プロフィールから選択することもできるが、
シーク時に外乱に応じて式(5)などを用いて算出する
ようにしてもよい。速度プロフィールを外乱から算出す
るようにすることにより、複数の速度プロフィールを予
めメモリに記憶しておく必要がなくなる。
【0048】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1によれ
ば、トラッキング時に、ヘッドにより円盤状記録媒体か
ら再生された情報の位置情報と位置決めすべきトラック
の位置情報との差分を積分した積分値を検出する検出手
段の出力からキャリッジに印加される外乱を検出し、速
度制御時にトラッキング時に検出した外乱の検出結果に
応じて制御手段で用いられる速度プロフィールを設定す
ることにより、キャリッジに働く外乱を専用の検出手段
を設けることなく、検出できるので、簡単な構成で、外
乱を検出し、外乱に応じた速度プロフィールを設定でき
る等の特長を有する。
ば、トラッキング時に、ヘッドにより円盤状記録媒体か
ら再生された情報の位置情報と位置決めすべきトラック
の位置情報との差分を積分した積分値を検出する検出手
段の出力からキャリッジに印加される外乱を検出し、速
度制御時にトラッキング時に検出した外乱の検出結果に
応じて制御手段で用いられる速度プロフィールを設定す
ることにより、キャリッジに働く外乱を専用の検出手段
を設けることなく、検出できるので、簡単な構成で、外
乱を検出し、外乱に応じた速度プロフィールを設定でき
る等の特長を有する。
【0049】請求項2によれば、制御手段に設けられ、
トラッキングを制御する比較器及び積分器の出力をキャ
リッジに働く外乱として検出することにより、キャリッ
ジに働く外乱を専用の検出手段を設けることなく、検出
できるので、簡単な構成で、外乱を検出し、外乱に応じ
た速度プロフィールを設定できる等の特長を有する。請
求項3によれば、メモリによりトラッキング時の積分器
の値を記憶しておき、シーク時にメモリに記憶した値を
用いることにより、速度制御時にトラッキング時で生じ
た外乱に応じた値を用いて、速度プロフィールを設定で
きる等の特長を有する。
トラッキングを制御する比較器及び積分器の出力をキャ
リッジに働く外乱として検出することにより、キャリッ
ジに働く外乱を専用の検出手段を設けることなく、検出
できるので、簡単な構成で、外乱を検出し、外乱に応じ
た速度プロフィールを設定できる等の特長を有する。請
求項3によれば、メモリによりトラッキング時の積分器
の値を記憶しておき、シーク時にメモリに記憶した値を
用いることにより、速度制御時にトラッキング時で生じ
た外乱に応じた値を用いて、速度プロフィールを設定で
きる等の特長を有する。
【0050】請求項4によれば、メモリに記憶された値
に基づき速度プロフィールを生成し、設定することによ
り、速度制御時にトラッキング時に生じる外乱に応じた
値を用いて、速度プロフィールを設定できる等の特長を
有する。請求項5によれば、メモリに記憶された値と所
定の基準値とを比較し、比較結果に応じて予め設定され
た複数の速度プロフィールから対応する速度プロフィー
ルを選択し、設定することにより、速度プロフィールの
設定を簡略化できる等の特長を有する。
に基づき速度プロフィールを生成し、設定することによ
り、速度制御時にトラッキング時に生じる外乱に応じた
値を用いて、速度プロフィールを設定できる等の特長を
有する。請求項5によれば、メモリに記憶された値と所
定の基準値とを比較し、比較結果に応じて予め設定され
た複数の速度プロフィールから対応する速度プロフィー
ルを選択し、設定することにより、速度プロフィールの
設定を簡略化できる等の特長を有する。
【図1】本発明の一実施例のブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施例の機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例の機能ブロック図である。
【図4】本発明の一実施例のシステムマイコンの制御フ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図5】本発明の一実施例の動作説明図である。
【図6】本発明の一実施例の動作説明図である。
【図7】速度プロフィールの一例の特性図を示す。
【図8】速度プロフィールの一例の特性図を示す。
【図9】ディスク装置を傾けたときの水平方向の分力を
説明するための図である。
説明するための図である。
1 ディスク装置 2 高容量フロッピーディスク 3 スピンドルモータ 4、9 ドライバ 5 磁気ヘッド 6 サスペンションアーム 7 ヘッドキャリッジ 8 アクチュエータ 10 信号処理回路 11 インタフェース回路 12 システムマイコン 13 メモリ
Claims (5)
- 【請求項1】 円盤状記録媒体に対し情報の記録又は再
生を行うヘッドと、該ヘッドを保持するキャリッジと、
該キャリッジを該円盤状記録媒体の半径方向に移送する
駆動手段と、トラッキング時に、該ヘッドにより前記円
盤状記録媒体から再生された情報の位置情報と位置決め
すべきトラックの位置情報との差分を積分した積分値を
検出する検出手段と、該検出手段の出力に応じて該駆動
手段を速度プロフィールに基づいて制御する制御手段と
を有するディスク装置において、 前記検出手段で検出された積分値出力から前記キャリッ
ジに印加される外乱を検出し、速度制御時に、該外乱の
検出結果に応じて前記制御手段で用いられる前記速度プ
ロフィールを設定する速度プロフィール設定手段を有す
ることを特徴とするディスク装置。 - 【請求項2】 前記検出手段は、前記駆動手段から得ら
れる位置情報と位置決めすべきトラックの位置情報とを
比較する比較器と、 前記比較器の出力値を積分する積分器とを有し、 前記速度プロフィール設定手段は、前記積分器の出力値
を前記キャリッジに印加される外乱として検出すること
を特徴とする請求項1記載のディスク装置。 - 【請求項3】 前記速度プロフィール設定手段は、前記
ヘッドが前記トラック上に位置決めされるときに、前記
積分器の出力値を記憶するメモリを有することを特徴と
する請求項2記載のディスク装置。 - 【請求項4】 前記速度プロフィール設定手段は、前記
メモリに記憶された値に基づき前記速度プロフィールを
生成し、設定することを特徴とする請求項3記載のディ
スク装置。 - 【請求項5】 前記速度プロフィール設定手段は、前記
メモリに記憶された値と所定の基準値とを比較し、該比
較結果に応じて予め設定された複数の速度プロフィール
から対応する速度プロフィールを選択し、設定すること
を特徴とする請求項3又は4記載のディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8971999A JPH11345466A (ja) | 1998-04-02 | 1999-03-30 | ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8974998 | 1998-04-02 | ||
JP10-89749 | 1998-04-02 | ||
JP8971999A JPH11345466A (ja) | 1998-04-02 | 1999-03-30 | ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11345466A true JPH11345466A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=26431127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8971999A Pending JPH11345466A (ja) | 1998-04-02 | 1999-03-30 | ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11345466A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100395283B1 (ko) * | 1999-09-20 | 2003-08-21 | 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 | 액츄에이터 제어 장치 |
-
1999
- 1999-03-30 JP JP8971999A patent/JPH11345466A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100395283B1 (ko) * | 1999-09-20 | 2003-08-21 | 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 | 액츄에이터 제어 장치 |
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