JPH11345087A - プレゼンテ―ションシステム及び位置検出方法 - Google Patents

プレゼンテ―ションシステム及び位置検出方法

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JPH11345087A
JPH11345087A JP8902799A JP8902799A JPH11345087A JP H11345087 A JPH11345087 A JP H11345087A JP 8902799 A JP8902799 A JP 8902799A JP 8902799 A JP8902799 A JP 8902799A JP H11345087 A JPH11345087 A JP H11345087A
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JP8902799A
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Takeshi Kohata
武志 降幡
Kazunori Hiramatsu
和憲 平松
Kunio Komeno
邦夫 米野
Junichi Nakamura
旬一 中村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な指示具を必要とすることなく、プレゼ
ンターがディスプレイ領域の所望の位置を指し示した場
合に、この位置をポインティング位置として正確に検出
することができるプレゼンテーションシステムを提供す
ること。 【解決手段】 プレゼンテーションシステムは、画像を
表示する為のプロジェクタ10と、ディスプレイ領域を
撮像するCCDカメラ14と、該撮像手段の撮像信号に
基づき、ディスプレイ領域に含まれるプレゼンターの指
示画像の影の領域、または実像領域からポインティング
位置を検出する処理部110とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像表示手段を用い
たプレゼンテーションシステム及び位置検出方法に関す
る。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】今日、コ
ンピュータを用いたプレゼンテーションシステムが広く
用いられている。このようなシステムでは、作成した資
料をプロジェクタを用いて大画面のスクリーン上に投射
表示する。プレゼンターは、この表示画面を使いながら
視聴者へ向け各種のプレゼンテーションを行う。
【0003】通常、このようなシステムでは、プレゼン
ターが、スクリーン上の所望のポイントを指し示しなが
ら、プレゼンテーションを進めていくことが多い。
【0004】従来のシステムでは、スクリーン上のポイ
ントを指し示す手段として、レーザポインターや、マウ
スのようなポインティングディバイスを用いていた。
【0005】しかし、レーザポインターを用いた場合に
は、スクリーンの周囲が明るいと、スクリーン上に投射
されたレーザースポット位置を視聴者が目視しにくいと
いう問題があった。さらに、投射されるレーザースポッ
トが小さいために、その位置がわかりにくいという問題
もあった。
【0006】また、マウス等のポインティングディバイ
スを用いた場合には、プレゼンターは、スムーズにプレ
ゼンテーションを進めることができないという問題があ
った。例えば、プレゼンターがスクリーンの前に立ちな
がら、プレゼンテーションを行う場合を想定する。この
プレゼンテーション中に、スクリーン上に表示されるカ
ーソル位置を移動する場合には、その都度プレゼンテー
ションを中断しマウス操作を行わなければならず、極め
て使い勝手が悪いという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
成されたものであり、その目的は、特別な指示具を必要
とすることなく、プレゼンターがディスプレイ領域の所
望の位置を指し示した場合に、この位置をポインティン
グ位置として正確に検出することができるプレゼンテー
ションシステム及び位置検出方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のプレゼンテーションシステムは、画像を表
示する画像表示手段と、画像が表示されるディスプレイ
領域を撮像する撮像手段と、前記撮像手段の撮像信号に
基づき、ポインティング位置を検出する処理手段と、を
含むことを特徴とする。
【0009】また、本発明は、プレゼンテーションでの
ポインティング位置を検出する方法において、ディスプ
レイ領域に表示された画像を撮像する撮像工程と、前記
撮像信号に基づき、指示画像の画像領域からポインティ
ング位置を検出する工程と、を含むことを特徴とする。
【0010】ここにおいて、前記処理手段または位置検
出工程は、前記ディスプレイ領域に含まれるプレゼンタ
ーの指示画像の影領域からポインティング位置を検出す
るように形成してもよい。
【0011】これにより、例えばプレゼンターが指し示
したディスプレイ領域の所望のポインティング位置を、
ディスプレイ領域上の影領域として検出することが出来
る。
【0012】また、前記処理手段または位置検出工程
は、前記ディスプレイ領域に含まれる前記プレゼンター
の指示画像の実像領域からポインティング位置を検出す
るように形成してもよい。
【0013】これにより、プレゼンターが指し示したデ
ィスプレイ領域の所望のポインティング位置を、撮像画
像に含まれている指示手段の実像領域として検出するこ
ともできる。
【0014】このように、本発明によれば、プレゼンタ
ーが、例えば棒のような指示具や指で所定位置を指し示
した場合に、そのポインティング位置を、ディスプレイ
領域上の指示具や指の影または実像の領域として検出
し、データ処理に反映することができる。
【0015】このため人間の感覚、特にプレゼンター及
びその視聴者の双方にとって自然な形でプレゼンテーシ
ョンを行うことができるシステムを実現することができ
る。
【0016】また、前記処理手段または位置検出工程
は、前記ディスプレイ領域に含まれる棒状の指示画像の
領域からプレゼンターのポインティング位置を検出する
ポインティング位置検出手段または工程を含むことを特
徴とする。
【0017】これにより、あらゆる検出対象の中から、
棒状の領域以外の検出対象は、ノイズとして判断され、
指示画像としては認識されることがない。このため、ノ
イズや環境条件等による誤検出を防止出き、正確なポイ
ンティング位置検出が可能になる。
【0018】更に、前記処理手段または位置検出工程
は、前記ディスプレイ領域に含まれる複数の前記ポイン
ティング位置を検出可能に構成することが好ましい。
【0019】このようにすることにより、ディスプレイ
領域上を一度に2人が指示した場合でも、どちらの指示
画像を検出点とするか区別する必要が無い。このため、
例えば、プレゼンターの指示と参加者からの指示とを別
々に扱うことが出来る。
【0020】また、本発明のプレゼンテーションシステ
ムは、前記ディスプレイ領域を有するスクリーンを含
み、前記画像表示手段は、前記ディスプレイ領域に画像
を投射する画像投射手段から成り、前記スクリーンの前
方又は後方から画像を投射するように配置されることが
好ましい。
【0021】このとき、ディスプレイ領域であるスクリ
ーンの前方から画像を投射するフロント型のプレゼンテ
ーションシステムは、画像表示手段からスクリーン上に
プレゼンテーション用の大画面を投射しながらプレゼン
テーションを進めることができる。しかし、このような
場合には、画面に直接タッチして、その位置を指し示す
ことは難しいことも多い。このような場合でも、本発明
によれば、プレゼンターは撮像手段とスクリーンとの間
に位置し、投射手段の光路の一部を遮蔽するようにして
スクリーン上に影を作るか、または撮像手段の光路の一
部を遮蔽するようにして撮像画像中に指示手段の実像を
作ることにより、画面に直接タッチすることなく、所望
の位置をポインティング位置として認識させることがで
きる。
【0022】また、ディスプレイ領域の後方から画像を
投射するリア型のプレゼンテーションシステムであって
も、プレゼンターがディスプレイ領域を指し示した位置
に指示画像の影領域または実像領域が現れる。このた
め、この影、または実像から、そのポインティング位置
を検出することができる。
【0023】また、本発明においては、前記撮像手段の
光学手段は、前記画像投射手段の光学手段に連動して撮
像条件を制御可能に形成する事が好ましい。
【0024】通常、プレゼンターは、ディスプレイ領域
上の表示画面を見ながら画像投射手段のレンズ等の光学
手段のフォーカス、及びズーム調整をマニュアルもしく
は自動で行う。一方、撮像手段の光学調整は、プレゼン
ターが撮像画像を見ながら調整することが多い。本発明
によれば、撮像手段の光学調整を画像投射手段の光学調
整と連動して制御する事により、プレゼンターは両者の
煩わしい調整作業(操作)から解放され、システムの使
い勝手が向上する。
【0025】また、前記撮像手段は、前記ディスプレイ
領域に対する撮像領域を調整自在に構成されることが好
ましい。
【0026】このようにすることによって、プレゼンテ
ーションシステムの使用環境によって、撮像領域を任意
に設定することができるため、極めて使い勝手のよいシ
ステムを実現できる。
【0027】ここにおいて、前記撮像手段と前記画像表
示手段はユニット化して一体的に構成されることが、シ
ステムの使い勝手を高める上でより好ましい。
【0028】また、前記撮像手段は、その撮像方向を上
下に調整できるように構成されることが好ましい。
【0029】このようにすることにより、画像表示手段
及び撮像手段の使用環境に応じて発生する撮像画像の歪
みが防止でき、撮像画像からポインティング位置をより
正確に検出することが可能となる。
【0030】また、前記処理手段または位置検出工程
は、検出された前記ポインティング位置に基づき、前記
画像表示手段により表示される画像に含まれるカーソル
の位置制御を行うカーソル制御手段または工程を含むこ
とを特徴とする。
【0031】更に、前記カーソル制御手段または工程
は、前記ディスプレイ領域内に複数のカーソルを同時に
表示し、かつ各々のカーソル位置を独立に制御可能に構
成される事が好ましい。
【0032】また、前記カーソル制御手段または工程
は、前記カーソルを前記ディスプレイ領域内の所望な位
置に固定表示させるための位置固定手段または工程を含
むことを特徴とする。
【0033】このようにすることにより、プレゼンター
の指し示す位置に追従してカーソルが移動することにな
るため、視聴者は、プレゼンターの指し示す位置をカー
ソルの位置としてわかりやすく認識することができる。
【0034】また、複数の指示画像に対するカーソル制
御を行う場合として以下の例がある。例えばプレゼンタ
ーと参加者の二人によるポインティング位置の指示を個
別に行う場合、プレゼンターが指示した場所にカーソル
位置を制御する事に加えて、参加者(聞き手)からの指
示画像の位置にもカーソルを制御できれば、お互いが説
明したい場所や質問したい場所が一目でわかる。このた
め、自然なディスカッションや話し合いが実現でき、理
解度が高いプレゼンテーションが実現できる。
【0035】更に、プレゼンターが表示画面上の2つ内
容について比較説明をする場合、最初の説明箇所を直接
指し示す事でその位置に一つ目のカーソルを配置した
後、その位置にカーソルを固定表示させておき、次に比
較説明したい箇所を再び直接指し示す事で、視聴者は2
つの指示箇所を同時に見ることが出来るため、視聴者は
2つの指示箇所を簡単に探す事ができる。
【0036】また、プレゼンターが資料を探す為にディ
スプレイ領域から離れ指示できない状態にあっても、カ
ーソル位置を留めておく事で、説明へのスムーズな復帰
が可能となる。このため、参加者の注意も散漫にならず
効果的なプレゼンテーションが実現できる。
【0037】また、前記撮像手段の光路に設けられ、前
記画像投射手段から投射された光を吸収する偏光板を設
けることが好ましい。
【0038】このとき、前記画像投射手段の光路にも偏
光板を設け、この偏光板と前記撮像手段の光路に設けた
偏光板の偏光方向を異なるように設定することが更に好
ましい。
【0039】このようにすることにより、画像投射手段
から投射される光の影響を比較的受けずに、ポインティ
ング位置の検出を行うことができる。
【0040】また、本発明のプレゼンテーションシステ
ムは、前記ディスプレイ領域の低輝度レベル領域を照明
する照明手段を含むように構成されることが好ましい。
【0041】ここにおいて、前記照明手段は、周囲の照
明や環境条件等により生じる表示画像の明るさムラのあ
る領域、例えばシェーディングの影響が大きいコーナ領
域を選択的に照明できるように、前記ディスプレイ領域
に対する照明方向を調整自在に形成する事が好ましい。
【0042】このようにすることにより、スクリーン上
におけるシェーディングの影響を減少させ、より正確に
ポインティング位置の検出を行うことが可能となる。
【0043】また、本発明のプレゼンテーションシステ
ムは、所定の機能が割り付けられた機能入力手段を含
み、前記処理手段は、入力された機能に対応したデータ
処理を行う手段を含むように構成してもよい。
【0044】このようにすることにより、例えば前記機
能入力手段に、マウスの左クリックや、右クリック機能
を割り付けることにより、マウスによる画面操作と同様
な操作を行いながら、プレゼンテーションを行うことが
できる。例えば、いわゆるドラッグ機能や、アンダーラ
インを引いたり、手書き文字の入力を行ったりという機
能を割り付け、これらの機能を使いながらプレゼンテー
ションを行うことができる。
【0045】更に、前記カーソル制御手段により表示さ
れるカーソルの表示位置をディスプレイ領域上の所望の
位置に固定表示する命令、及び固定表示を元に戻す為の
命令を割り付けておくことで、複数点の指示や細かな説
明にも簡単に対応することができるため、プレゼンテー
ションの効率を高めることができる。
【0046】ここにおいて、前記機能入力手段は、プレ
ゼンターが棒状のポインティング指示用の指示具を用い
る場合には、この指示具と一体に形成してもよく、また
このような指示具と別体に形成し、プレゼンターが手で
持ったり腰に装着しながら操作するように形成してもよ
い。
【0047】
【発明の実施の形態】次に、本発明が適用されたプレゼ
ンテーションシステムの好適な実施の形態を図面に基づ
き詳細に説明する。
【0048】(1)全体の説明 図1には、画像表示装置としてフロント型投射装置を用
いた場合のプレゼンテーションシステムの一例が示され
ている。スクリーンの略正面に設けられたプロジェクタ
10から、所定のプレゼンテーション用の画像が投射さ
れる。プレゼンター30は、スクリーン上の画像が表示
されている領域すなわちディスプレイ領域12の画像の
所望の位置を指示棒40で指し示しながら、第三者に対
するプレゼンテーションを行なう。
【0049】図4には、プレゼンター30がプレゼンテ
ーションを行っている場合の一例が示されている。
【0050】図4(A)に示すように、プレゼンター3
0が指示棒40を用いてスクリーン上のディスプレイ領
域12の所望の位置を指示すると、図4(B)に示すよ
うにディスプレイ領域12と、プレゼンター30の一
部、及び指示棒40が、ディスプレイ領域12の略正面
に設けられ、撮像手段として機能するCCDカメラ14
により、撮像画像20として撮像される。
【0051】ここで、プロジェクタ10の出射光が指示
棒40により遮蔽されて出来る棒状の細長い影を指示画
像の影領域300という。また、撮像画像20内に写さ
れているプレゼンター30の一部と指示棒40その物の
実画像を指示画像の実像領域302といい、ポインティ
ング位置の検出処理に用いられるこれらの情報(対象)
を合わせて検出対象304という。
【0052】そして、プレゼンター30が指示棒40の
影領域300を用いて指示するディスプレイ領域12上
のポインティング位置は、撮像画像20におけるディス
プレイ領域12上に映し出される指示画像の影領域30
0の先端位置310として検出される。すなわち、棒状
の指示画像の影領域300の先端位置310が、ポイン
ティング位置として自動的に検出され、所定のデータ処
理が行われる。
【0053】同様に、プレゼンター30が指示棒40の
実像領域302を用いて指示するディスプレイ領域12
上のポインティング位置は、撮像画像20におけるディ
スプレイ領域12上に映し出される指示画像の実像領域
302の先端位置として検出される。
【0054】本実施の形態によれば、プロジェクタ10
から投射されるカーソル200が認識されたポインティ
ング位置を示すように、データ処理が行われる。すなわ
ち、ディスプレイ領域12上に投射される表示画像にお
いて、この画像に含まれるカーソル200は、指示棒4
0のポインティング位置に追従して移動することにな
る。これにより、プレゼンター30のプレゼンテーショ
ンを聴く第三者は、ディスプレイ領域12上に表示され
るカーソル200の位置から、そのポインティング位置
を正確にかつわかりやすく認識することができる。
【0055】なお、後述するように、ディスプレイ領域
12のコーナ部、特に4つのコーナ部は、その中央部に
比べて比較的輝度レベルが低くなる。このような領域に
おいても、指示棒40の影や実像を正確に検出できるよ
うに、実施の形態のシステムは、光源16を用いて、デ
ィスプレイ領域12のコーナ部を補助照明するように構
成されている。
【0056】図2(A)には、リアタイプのプレゼンテ
ーションシステムの一例が示されている。このプレゼン
テーションシステムは、ディスプレイ領域12の後方か
ら、プロジェクタ10の画像を投射し、該投射画像をデ
ィスプレイ領域12の後方に設けられ撮像手段として機
能するCCDカメラ14を用いて撮像する。プロジェク
タ10の投射画像は、反射板18−1,18−2を介し
てディスプレイ領域12上に投射される。
【0057】図2(B)は、リアタイプのプレゼンテー
ションシステムの他の一例を示し、このシステムは、デ
ィスプレイ領域12の画像をその略正面外側に設けたC
CDカメラ14により撮像する。
【0058】このようなリア型のシステムにおいても、
プレゼンター30が、指示棒40でディスプレイ領域1
2上の所望の位置を指し示すことにより、この指示棒4
0の影や実像が撮像画像20内に映し出される。そし
て、この映し出された影を指示画像の影領域300、実
像を指示画像の実像領域302としてCCDカメラ14
で撮像することができる。
【0059】そして、該指示画像の影領域300、また
は指示画像の実像領域302の先端位置310が、ポイ
ンティング位置として自動的に認識され、前述したデー
タ処理が行なわれる。
【0060】尚、本発明が適用されるリア型システムの
画像表示手段としては、前述したような投射型の表示装
置であるプロジェクタ10以外にも、例えば直視型のC
RT、直視型の液晶表示パネル、PDP(プラズマ デ
ィスプレイ パネル)、その他の表示装置を用いてもよ
い。
【0061】図3には、前記指示棒40の具体例が示さ
れている。本実施の形態に用いられる指示棒40は、こ
の棒状部の先端に幅広のポインティング部42が設けら
れている。このポインティング部42は、反射率が低い
材料で構成されている。このようにすることにより、指
示棒の先端で光が反射されないため、撮像領域中におい
て明確な指示画像の検出対象304が形成でき、この結
果、CCDカメラ14の撮像信号から、より確実にポイ
ンティング位置を検出することができる。
【0062】なお、図1に示すフロントタイプのシステ
ムでは、プレゼンター30は、指示棒40をプロジェク
タ10とディスプレイ領域12の光路上に位置させるこ
とにより、指示棒40を直接ディスプレイ領域12に接
触させることなく、CCDカメラ14の撮像画像20内
に指示画像の影領域300を形成することができる。同
様に、ディスプレイ領域12とCCDカメラ14の光路
上に指示棒40を位置させることにより、指示棒40を
直接ディスプレイ領域12に接触させることなく、撮像
画像20内に指示画像の実像領域302を形成すること
ができる。従って、プレゼンター30は、ディスプレイ
領域12から比較的離れた位置からでも、ディスプレイ
領域12上の所望の位置を指し示しながらプレゼンテー
ションを行うことができる。
【0063】図5には、実施の形態のシステムの機能ブ
ロック図が概略的に示されている。
【0064】本実施の形態のシステムは、プロジェクタ
10へ画像を供給する入力源100と、CCDカメラ1
4の撮像画像からポインティング位置の自動検出を行う
処理部110とを含んで構成される。なお、前記処理部
110の詳細な構成は後述する。
【0065】また、本実施の形態において、プロジェク
タ10とCCDカメラ14とは一体的なユニットとして
形成されているが、分離して配置されていても構わな
い。このように分離配置されている場合、特に専用の大
会議室またはホールにおいて大画面に拡大しながらプレ
ゼンテーションを行う時には、予め会場内に準備されて
いる既存機材と併用することで、装置の種類や設置場
所、周辺環境に応じて自由な形に変形しながら使用でき
るため、汎用性、使い勝手が向上する。
【0066】そして、プロジェクタ10は、その投射サ
イズや方向が任意に設定できるように構成され、前記C
CDカメラ14も、その撮像領域を任意に設定できるよ
うに構成されている。
【0067】さらに、CCDカメラ14が、プレゼンタ
ー30の指示棒40が形成する指示画像の検出対象30
4を明確な画像として捉えることができるように、プロ
ジェクタ10及びCCDカメラ14の各光路には、それ
ぞれ偏光板10a,14aが設けられている。これら各
偏光板10a,14aは、その偏光方向がそれぞれ異な
る方向となるように設定されている。これにより、CC
Dカメラ14は、プロジェクタ10から出射された光の
影響をさほど受けることなく、撮像した画像情報の中か
ら指示画像の検出対象304を確実に撮像することがで
きる。
【0068】また、前記CCDカメラ14は、撮像領域
を拡大、縮小できるズーム機能を有し、ディスプレイ領
域12より広い領域を撮像領域とし、またこれよりも狭
い領域を撮像領域として任意に設定できるように構成さ
れている。
【0069】これにより、その使用環境や撮像内容によ
って撮像領域を任意に設定できるので、システムの使い
勝手が極めてよくなる。撮像領域をディスプレイ領域よ
り広く設定した場合にあっては、撮像領域とディスプレ
イ領域との位置合わせが不要となる。
【0070】特に、プレゼンター30を含むような撮像
領域を設定することにより、プレゼンター30の位置を
考慮して、より適切なポインティング位置の検出を行う
ことが可能となる。
【0071】さらに、撮像範囲を狭く設定することによ
り、CCDカメラ14の解像度を実質的に上げることが
できるため、ディスプレイ領域12上に表示される特定
の領域を、高解像度で撮像し、所望の画像処理を行うこ
とも可能となる。
【0072】(2)ポインティング位置の検出 図6には、前記処理部110の具体的な機能ブロック図
が示されている。
【0073】本実施の形態において、処理部110は、
2値化処理部112、ポインティング座標検出部11
6、演算処理部118を含んで構成される。このような
処理部110は、具体的にはCPU、各種プログラム、
データ等を記憶する情報記憶媒体であるROM、ワーク
領域として機能するRAMなどを用いて実現される。
【0074】前記CCDカメラ14から出力される画像
信号は、2値化処理部112へ入力される。本実施の形
態において、CCDカメラ14は白黒の撮像信号を出力
するものとする。
【0075】本実施の形態において、2値化処理部11
2は、撮像信号と基準値Vrefとを比較し、指示画像
の影や実像等の検出対象304を撮像画像から抽出し、
前記ポインティング座標検出部はポインティング位置を
検出する位置検出手段として機能する。
【0076】そして、2値化処理部112は、CCDカ
メラ14から出力される撮像信号の輝度データと2値化
のための基準値Vrefとを比較し、CCDカメラ14
で撮像された画像の中から指示画像の検出対象304を
抽出する処理を行い、処理データを2値化画像データと
してポインティング座標検出部116へ出力する。
【0077】ポインティング座標検出部116は、2値
化処理部112から出力された2値化画像データから検
出対象304の固まりを抽出し、この検出対象304の
先端部を指示棒40が指し示すポインティング座標とし
て検出し、その検出結果を演算処理部118へ出力す
る。
【0078】本実施の形態において、前記ポインティン
グ座標検出部116は、棒状に延びる検出対象304の
画像の連続性に基づき指示画像を特定し、その先端部を
ポインティング座標として検出するように構成されてい
る。そのため、単に検出対象304の画像の角をポイン
ティング座標として検出する場合に比べ、ポインティン
グ位置の検出精度を高めることができる。
【0079】以下にその詳細を説明する。
【0080】図7(A)には、ポインティング座標検出
部116のポインティング座標検出処理の概略を説明す
るためのフローチャートが示されている。尚、本実施の
形態において、指示画像の検出対象304として、特に
指示画像の影領域300を用いた検出処理について説明
するが、指示画像の実像領域302についても、撮像画
像20内の低輝度な領域を抽出することで、同様な処理
方法が適用できる。
【0081】まず、2値化処理部112から出力される
2値化画像データから、棒状の指示画像の影領域300
を特定する処理を行う。すなわち、図7(B)のに示
すように、2値化処理部112から出力される2値化画
像データには、プレゼンターの影30aと、指示棒40
の影である指示画像の影領域300とが含まれている。
【0082】ステップS10において、ポインティング
座標検出部116は、図7(B)のに示すように、こ
の2値化画像データから指示画像の影領域300のみを
抽出する処理を行う。この抽出処理は、図7(B)の
に示す2値化画像の中から、棒状に連続する影の画像部
分を抽出することにより行われる。
【0083】次に、ポインティング座標検出部116
は、ステップS12のポインティング位置検出処理を行
う。すなわち、図7(B)ので抽出された棒状の指示
画像の影領域300のどこがポインティング位置である
かを特定する処理を行う。すなわち、図7(B)のに
示すように、棒状の指示画像の影領域300の両端の点
A、Bのどちらがポインティング位置かを判定する処理
を行う。
【0084】ここでは、図7(B)のに示すように、
2値化処理部112から入力された2値化画像データ
に、指示画像の影領域300のB側と連続するプレゼン
ターの影30aが含まれている。このため、このプレゼ
ンターの影30aと接していないA点側がポインティン
グ位置として特定される。よって、図7(B)のに示
すように、この棒状の指示画像の影領域300の先端、
すなわちA点の座標が、ポインティング位置として検出
され、演算処理部118へ向け出力される。
【0085】このように、本実施の形態においては、2
値化処理部112で図7(B)に示すような影の領域を
表す2値化画像データが得られると、まずステップS1
0で棒状の影の画像部分を指示画像の影領域300とし
て抽出し、次にステップS12で、抽出された指示画像
の影領域300の両端のどちら側がポインティング位置
であるかを特定し、そのポインティング位置の座標を検
出する処理を行う。このようにすることにより、2値化
処理部112から出力される2値化画像データから、単
純な影の角の部分をポインティング位置として特定する
場合に比べ、ポインティング位置の検出精度を高めるこ
とができる。
【0086】以下、前記ステップS10、ステップS1
2の処理をより詳細に説明する。
【0087】(2−1)ステップS10の詳細 図8には、前記ステップS10の処理の具体例、すなわ
ち2値化処理部112から出力される2値化画像データ
から指示画像の影領域300を抽出するアルゴリズムの
具体例が示されている。
【0088】ここでは、棒状の指示画像の影領域300
の抽出は、細長い形状の抽出と等価であると考えて、そ
の処理を行っている。
【0089】まず、細長い影を検出し、次に該細長い影
の面積を検出する。そして、面積が大きな領域は、連続
性があると認識し、これを指示画像の影領域300とし
て抽出する。以下、その詳細を説明する。
【0090】まず、2値化処理部112から図8Bに示
す2値化画像データ400が入力されると、ポインティ
ング座標検出部116は、指示画像の影領域300の抽
出動作を開始する(ステップS20)。
【0091】この2値化画像データ400には、先に説
明したようにプレゼンターの影30aと、指示棒40の
影である指示画像の影領域300とが含まれている。
【0092】この入力画像データ400に対し、ステッ
プS22、S24で、それぞれ水平方向及び垂直方向に
HPF処理を施す。ここでHPF処理とは、水平及び垂
直の各ライン方向に一定以上の長さが連続している影の
部分を取り除く処理をいう。
【0093】次に、ステップS22、S24の処理によ
り得られた画像を、ステップS26で合成し、プレゼン
ターの影30aが除去された2値画像データ402を得
る。すなわち、水平方向もしくは垂直方向に細い部分を
もつ影の画像のみが残り、これ以外の影の画像は除去さ
れることになる。
【0094】そして、得られた2値画像データ402
に、一定の長さ以下の影を取り除くLPF処理をステッ
プ28で施してラベリング対象2値画像データ404と
する。これにより、細かなノイズ440は全て除去され
る。
【0095】更に、ステップS30、S32、S34に
おいて、ステップ28で取り除けなかった指示画像の影
領域300以外の検出ノイズ450の除去を行う。該検
出ノイズ450の除去処理は、まずステップS30でラ
ベリング処理を行い、ステップS32でラベル毎の面積
算出を行い、ステップS34である面積以上の影を抽出
することにより行われる。
【0096】すなわち、ラベリング処理対象2値画像デ
ータ404に含まれる各検出ノイズ450の固まりを個
々の領域に分け、同図に示すようにA、B…Eとラベリ
ングを行い、ラベリング処理データ406を得る。
【0097】次に、各ラベル(領域)毎の画素数を数え
る。実際の処理はラベリング処理と同時に行っても良
い。これにより、各ラベルA、B …E毎の影の領域の
面積が算出される。そして、面積の小さいラベルは、こ
れをノイズと判定してラベリング処理データ406から
除去し、指示画像の影領域300のみが含まれる2値画
像データ408を得る。なお、ステップS34では、最
大面積をもつラベルを抽出するようにしても良く、後述
するような複数のポインティング位置を検出する場合に
は、最大面積のラベルとその次に面積の大きなラベルを
抽出するようにしても良い。
【0098】また、S32における面積算出以外の抽出
方法として、連続した棒状のラベルから指示画像の影領
域300を抽出しても良い。この場合、抽出されたラベ
リング処理データ406の形状が棒状でかつ連続してい
る場合には、指示棒40により発生した影として判断で
きるが、小さくて連続でない検出ノイズ450の場合に
は、S22、S24、S28の各フィルタ処理において
除去しきれなかった2値画像データの検出ノイズと判断
される。
【0099】このようなステップS20〜S36の一連
の処理により、2値化処理部112から出力される2値
画像データ400からプレゼンターの影30aやノイズ
を除去し、細長い指示画像の影領域300のみを抽出し
た2値画像データ408を得ることができる。
【0100】なお、HPF処理された2値画像データ4
02に含まれるノイズが少ない場合には、ステップS2
8の処理は行う必要がない。
【0101】(2−2)ステップS12の詳細 図9には、前記処理ステップS20〜S30によって得
られた2値画像データ408に含まれる指示画像の影領
域300から、ポインティング位置を決定するための具
体的なアルゴリズムが示されている。
【0102】この処理では、指示画像の影領域300の
最も角の位置をポインティング座標として求める。又、
指示画像の影領域300の先端がある程度面積をもって
いる場合でも、その最も角の座標を、ポインティング座
標として特定する。
【0103】この処理を開始すると(ステップS4
0)、まずステップS42で、図9(B)のに示す2
値画像データ408に含まれる指示画像の影領域300
の長手方向両端の点A、Bを検出する。この検出処理の
具体例は、図10を用いて後で説明する。
【0104】次にステップS44で、指示画像の影領域
300以外の影の画像とB点が接しているか否か、又は
近接しているか否かが判断される。
【0105】ここでYESと判断されると、図9(B)
のに示すように、2値化処理部112から出力された
2値画像データ400(ステップS22〜S34の処理
がなされる前の2値画像データ)は、B点がプレゼンタ
ーの影30aと接している。従って、この場合には、そ
の反対側の点Aがポインティング座標として求められ
る。
【0106】又、ステップS44でNOと判断された場
合には、次にステップS46で、B点が図9(B)の
に示す2値画像データ410のように、画面の縁もしく
はその近くに存在するか否かが判断される。図9(B)
のは、プレゼンター30が、画面410の外から、長
い指示棒でディスプレイ領域上の所望の位置をポインテ
ィングする場合を想定したものである。このような場合
には、指示画像の影領域300のB点は、画面410の
縁に存在することになるため、その反対側の点Aがポイ
ンティング座標Aとして求められる。
【0107】又、ステップS46でNOと判断された場
合には、次にステップS48で、指示画像の影領域30
0以外の影とA点が接しているか、又は近接しているか
が判断される。ここで、YESと判断された場合には、
B点がポインティング位置として求められる。
【0108】又、ステップS48でNOと判断された場
合には、次のステップS50で、A点が、画面の縁上の
点か、もしくは近接する点か否かが判断される。ここで
YESと判断された場合にはB点がポインティング位置
として求められ、NOと判断された場合には、検出エラ
ー出力される。
【0109】以上説明したように、本実施の形態ではス
テップS44,S46の処理により、ディスプレイ領域
12に向かってプレゼンター30が左側に立った場合で
もポインティング位置を正確に検出でき、またS48,
S50の処理により、ディスプレイ領域12に向かって
プレゼンター30が右側に立った場合でもポインティン
グ位置を正確に検出できる。このようにして、指示画像
の影領域300の両端のA点、B点のいずれがポインテ
ィング位置であるかを判断し、このポインティング位置
を(x、y)の2次元座標として検出する。
【0110】(2−3)ステップS42の詳細 図10には、図9のステップS42の処理の具体例が示
されている。ここでは、指示画像の影領域300を含む
3つの2値画像データが示されている。図10(A)
は、影領域300が真横方向、図10(B)は縦方向、
図10(C)は斜め方向に向いている場合をそれぞれ示
している。尚、指示画像の影領域300の形状や大きさ
は、使用した指示棒40の形態により変わる。例えば、
指示画像の影領域300の形状は、丸形や四角形、また
は多角形の何れでも良く、本実施の形態においては細長
い楕円状の形状の場合を例に取り説明する。
【0111】このような指示画像の影領域300の両端
の座標を求めるためには、まず図10に示すように、デ
ィスプレイ領域12の左上の座標を原点(X,Y)=
(0,0)として、画像内における指示画像の影領域3
00のx、yがそれぞれ最小、最大の4点(座標上で最
も端の点、つまり、どの方向に対してもそれ以降に検出
座標が存在しない点)をa、b、c、dとして求める。 a (Xmin,Ya) b (Xmax,Yb) c (Xc,Ymin) d (Xd,Ymax) そして、a,b,c,dが、 (Xmax−Xmin)>(Ymax−Ymin) の条件を満足した場合には、aとbの点を、ステップS
42の指示画像の影領域300の両端の点A、Bとして
特定し、またa,b,c,dが、 (Xmax−Xmin)<(Xmax−Ymin) の条件を満足した場合には、c、dの点を指示画像の影
領域300の両端の点A、Bとして特定する。
【0112】従って、図10に示した指示画像の影領域
300を例にとると、図10(A)、図10(C)は
a,b座標が長手方向の端点、図10(B)はc,d座
標が長手方向の端点として検出される。
【0113】なお、本実施の形態のポインティング座標
検出部116は、指示棒40を用いた指示の時系列デー
タを元に、常に後から指示した位置をポインティング位
置として検出し、その検出位置データを出力するように
構成されている。
【0114】このようにして本実施の形態のポインティ
ング座標検出部116は、指示画像の影領域300の先
端の座標をポインティング位置として検出し、この検出
位置データを演算処理部118へ向け出力する。
【0115】なお、本実施の形態では、指示棒40がデ
ィスプレイ領域12上の撮像画像20を遮蔽してできた
部分を指示画像の影領域300として抽出し、ポインテ
ィング位置の検出を行ったが、これ以外の指示部、例え
ばプレゼンター30の指でできる影を指示画像の影領域
300として認識し、指の先端位置をポインティング位
置として自動認識してもよい。
【0116】又、本実施の形態では、CCDカメラ14
から白黒の画像信号を出力し、2値化処理部112、ポ
インティング座標検出部116を用い、この画像信号か
ら指示画像の影領域300を分離し、ポインティング位
置を検出しているが、CCDカメラ14からカラーの撮
像信号が出力される場合でも、前記実施の形態の同様な
手法を用いて、撮像信号の輝度レベルと基準値Vref
とを比較して指示画像の影を抽出し、ポインティング位
置を検出してもよい。
【0117】(2−4)シェーディング対策 プレゼンテーションシステムの使用環境によっては、例
えば図13(A)に示すように、ディスプレイ領域12
上に投射される画像の一部、特にコーナー部は、輝度レ
ベルが他の領域より低い低輝度領域320aが発生する
ことがある。このような場合に、これをCCDカメラ1
4で撮像し、2値化処理部112で2値化処理をする
と、図13(B)に示すように低輝度領域320bが影
として抽出されてしまう。特に、指示画像の影領域30
0が、この低輝度領域320bに重なる場合には、ポイ
ンティング位置を正確に検出することが困難となる。
【0118】このような問題を解決するために、本実施
の形態のシステムでは、ライトまたはLEDアレイ等の
照明手段16を用いて、ディスプレイ領域12上の輝度
レベルの低い低輝度領域320aを集中照射する。この
ようにすることにより、2値化処理部112で処理され
た2値化画像には前記低輝度領域320aに該当する部
分がなくなるため、この2値化画像データから指示画像
の影領域300を良好に抽出し、ポインティング位置の
検出を行うことが可能となる。
【0119】(3)検出位置データに基づくデータ処理 上述した図6における演算処理部118は、このように
して入力されるポインティング位置の検出データに基づ
き各種のデータ処理や画像処理を行う。
【0120】本実施の形態において、この演算処理部1
18は、カメラ制御部122、カーソル制御部120及
び基準値自動設定部114として機能する。
【0121】(3−1)カメラ制御部122の詳細 前記カメラ制御部122は、オペレータ操作部130、
もしくはプロジェクタ10のPJ(プロジェクタ)光学
制御部150から入力される情報に基づき、CCDカメ
ラ14の各種光学制御、例えばフォーカスの制御を行
う。ここでは、特に後者のプロジェクタ10のPJ光学
制御部150から入力された情報に基づく光学制御につ
いて、説明する。
【0122】図22は、プロジェクタ10の投射レンズ
におけるフォーカスやズーム調整等の各種調整操作に連
動して、CCDカメラ14の撮像レンズの光学調整を自
動的に行う方法について説明する図である。
【0123】図22(A)は、全体の構成を説明するた
めのブロック図である。
【0124】通常、プレゼンター30は、プロジェクタ
10から投射される表示画像のフォーカスを最適に合わ
せ込むために、プロジェクタ10の投射レンズの光学調
整機構であるPJレンズ調整機構152の調整を、マニ
ュアルで行ったり、自動調整機構を用いて自動的に行わ
せたりする。このPJレンズ調整機構152の調整量を
センサー154で検出し、カメラ制御部122に入力す
る。
【0125】カメラ制御部122は、センサー154の
検出データを基に、CCDレンズの光学調整量を制御す
るために予め組み込まれたレンズ制御プログラム126
を実行する。その実行結果は、CCDカメラ14内のC
CD光学制御部22に供給され、このCCD光学制御部
22が、撮像レンズの光学調整を行うCCDレンズ調整
機構24を制御する。このようにして、プロジェクタ1
0の投射レンズの制御に連動してCCDカメラ14の撮
像レンズの調整が可能になる。
【0126】これにより、従来はプロジェクタ10とC
CDカメラ14のそれぞれのレンズを個々に調整する必
要があったが、本実施の形態によれば、プロジェクタ1
0の投射レンズ152をプレゼンター30がマニュアル
調整するか、もしくは自動的に調整する操作で、CCD
カメラ14の細かな光学調整が自動的に行われるため、
CCDカメラ14の細かな光学調整をする煩わしさや手
間が省け、操作性や使い勝手が向上できる。
【0127】図22(B)は、図22(A)の処理のア
ルゴリズムである。まず、ステップS202で、PJレ
ンズ調整機構152が使用者により操作され、その調整
(可変)量をセンサー154で検出する(ステップS2
04)。次に、センサー154で検出された可変量を基
に、CCDレンズ調整機構24における制御量をレンズ
制御プログラム126で求め(ステップS206)、ス
テップS208でCCDレンズの調整機構が自動的に制
御される。
【0128】前記カーソル制御部120は、検出された
ポインティング位置を指し示すように、カーソル200
の位置制御を行う。すなわち、プロジェクタ10から投
射される画像に含まれるカーソル200が、指示棒40
のポインティング位置に追従して移動するように、入力
源100を制御する。
【0129】基準値自動設定部114は、2値化処理部
112で使用する2値化のための基準値Vrefを最適
値に自動設定するための処理を行う。
【0130】次に、カーソル制御部120の詳細を説明
する。
【0131】(3−2)カーソル制御部120の詳細 前記カーソル制御部120は、前記指示画像の影領域3
00と重ならない位置で、かつ検出されたポインティン
グ位置を指し示すようにカーソル200の位置制御を行
う。
【0132】図11(A)には、カーソル200の位置
制御の一例が示されている。この一例では、指示画像の
影領域300の延長線上で一定距離離れた位置に、カー
ソル200の表示位置を制御している。具体的には、指
示棒40の影である指示画像の影領域300の連続性を
認識し、その延長線上にカーソル200が位置するよう
に位置制御を行う。
【0133】この時、指示棒40とカーソル200とが
重ならない位置、例えば指示棒40の先端に対し、カー
ソル1個分だけ離してカーソル200を表示する。
【0134】これにより、カーソル200が指示棒40
の影に隠れてしまうことがなく、プレゼンター30のポ
インティング位置をカーソル200によって確実にかつ
分かり易く表示することができる。
【0135】また、カーソル制御部120は、指示画像
の影領域300の先端の太さに応じて表示するカーソル
200の大きさや形状、色等を制御するように構成して
もよい。例えば、指示画像の影領域300が細い場合に
あっては、その先端位置の正確な位置が識別しずらいた
め、カーソル200を大きく表示することにより、ディ
スプレイ領域12を見ている視聴者にとってポインティ
ング位置がより分かり易いものとなる。
【0136】ここで、図11(A)に示すように、指示
棒40の延長線上にカーソル200を表示すると、ディ
スプレイ領域12の周縁部では、カーソル200が隠れ
たり、表示できない領域が現れる可能性がある。
【0137】この為、図11(B)に示すように、ポイ
ンティング位置が表示画面の周縁部に近づき(同図
)、指示画像の影領域300の延長線上で一定距離=
dが保てなくなった場合にのみ、カーソル200をポイ
ンティング位置の近く(同図)、または重ねて(同図
)表示するようにしてもよい。また、指示画像の影領
域300の先端とカーソル200との距離や重なる面積
に応じて、カーソル200のサイズや色、または形状
(矢印の向き)等を制御するようにしてもよい。同図に
おいて、はカーソルサイズ及び形状が変形した例で、
はカーソルの色が変わった事を表している。このよう
にすることにより、表示画面の周縁部においても、カー
ソル200が指示棒40の影になり視聴者から見えなく
なる事がなく、かつそのポインティング位置もより分か
り易いものとなる。
【0138】図21は、上記のカーソルサイズを変えた
場合に用いられるアルゴリズムについて説明した図であ
る。
【0139】まず、ステップS162において、図8の
ステップS32における面積算出処理として、長さ=
d、幅=tを算出する。ここで、本実施の形態では、指
示棒40の枝の部分の形状と異なる先端形状の部分を持
っている場合について示したが、指示棒40の枝の部分
と同じ形状の先端部を持っていても良い。この場合に
は、指示棒40の先端部分の長さ=d’だけを切り出
し、先端形状が長さ=d’、幅=tとして考えればよ
い。
【0140】次に、検出された指示画像の検出対象30
4の長手方向の長さ=dと、あらかじめ任意に設定可能
な長さ=Lとを比較し(ステップS164)、d<Lの
場合には、先端形状が設定よりも小さいと判断できるた
め、カーソル200のサイズを大きく変更する。一方、
d>Lの場合には、十分大きな先端として判断できる。
【0141】次に、ステップS166では、検出された
指示画像の検出対象304の幅=tと、あらかじめ任意
に設定可能な幅の値=kとを比較する。t<kの場合に
は、長さの比較と同様に、先端形状が設定よりも小さい
と判断され、カーソル200のサイズを大きく変更す
る。一方、t>kの場合には、十分大きな先端として判
断される。
【0142】このような処理をステップS34が行われ
る度に行うことで、リアルタイムなカーソルの制御が可
能になる。
【0143】また、カーソル制御部120は、図12
(A)に示すようにカーソル200の表示位置を制御し
てもよい。
【0144】例えば、プレゼンター30が、ディスプレ
イ領域12に向かって左側に立ってプレゼンテーション
を行う場合には、ディスプレイ領域12を、右端の狭い
領域220と、それ以外の領域230とに分け、さらに
右端の領域220を、上側の領域220aとそれ以外の
下側の領域220bとに分ける。そして、ポインティン
グ位置が右端以外の領域230にある場合には、ポイン
ティング位置の真横に水平左向きにカーソル200を表
示し、ポインティング位置が右端の上側領域220aに
ある場合には、ポインティング位置の下側で上向きにカ
ーソル200を表示し、ポインティング位置が右端の上
側以外の下側領域220bにある場合には、ポインティ
ング位置の上側で下向きにカーソル200を表示する。
これにより、プレゼンターはディスプレイ領域12の左
側に立ってプレゼンテーションを行う場合に、画面右端
にカーソル200が隠れてしまうという事態の発生を防
止することができる。
【0145】また、プレゼンターがディスプレイ領域1
2の右端に立ってプレゼンテーションを行う場合には、
投射領域の左端に、前記領域220a、220bを設
け、カーソル200を同様に表示すれば良い。この場
合、主たる領域230上においては、ポインティング位
置の真横に水平右向きにカーソル200を表示すること
が好ましい。
【0146】カーソル200を図12(A)に示すよう
に表示制御する場合には、オペレータ操作部130から
の入力操作により、カーソル制御部120は、前述した
ようにプレゼンター30がディスプレイ領域12の右側
に立ってプレゼンテーションを行う場合と、左側に立っ
てプレゼンテーションを行う場合とで、カーソルの表示
向きが切り替わるように構成してもよい。
【0147】このようにすることにより、ユーザーにと
ってより使いやすいプレゼンテーションシステムを実現
することができる。
【0148】図12(B)には、図12(A)のに示
すように、指示画像の影領域300の先端座標から水平
方向に一定距離離れた位置にカーソルを表示するアルゴ
リズムの具体例が示されている。
【0149】ステップS100でカーソルを表示するた
めのアルゴリズムが開始され、ステップS102でポイ
ンティング位置の先端座標(x,y)が検出される。
【0150】次に、ステップS104において、検出さ
れた座標(x,y)を基に、カーソルの先端座標
(x‘,y’)が計算され、カーソル座標(x‘,
y’)が決定される(S106)。
【0151】次に、ステップS108で、該カーソル座
標(x‘,y’)にカーソル位置を制御して表示するた
めの処理が行われ、表示画面上の所望の位置にカーソル
を表示する事が出来る。
【0152】図19は、複数のポインティング位置を検
出した場合、該複数のポインティング位置に対応した複
数のカーソルを独立に表示制御する方法について説明し
た図である。
【0153】まず、ステップS122で、図8のステッ
プS34における指示画像の検出対象304の抽出処理
を行い、ステップS124で、抽出されたラベルの数を
調べる。ここで、抽出ラベルの数が1つの場合には、通
常処理されるようにカーソルを1つ表示すればよい。ス
テップS124で複数の指示画像の検出対象304を抽
出した場合、ステップS126でその数を算出し、ステ
ップS128でその数に応じたカーソルを表示する処理
を行う。
【0154】このような一連の処理を繰り返し行い、指
示画像位置にカーソルを表示する。
【0155】図20は、上記のような方法で複数のカー
ソルを表示する際に、その中の一つのカーソルの表示位
置を固定し、別のカーソルのみを自由に位置制御する場
合の具体的なアルゴリズムを示す。
【0156】図20のに示すように、プレゼンター3
0は、指示棒40を用いてディスプレイ領域12上の所
望の位置を指示し、該ポインティング位置に第一のカー
ソル202を表示させる(ステップS142、14
4)。
【0157】本実施の形態のプレゼンテーションシステ
ムには、後述する所定の機能が割り付けられたファンク
ションスイッチ140が設けられている。そして、この
ファンクションスイッチ140を操作することにより、
第一カーソル202の移動を一時的に停止させておく命
令を送り(ステップS146)、図20のに示すよう
に、第一カーソル202の表示位置を固定する(ステッ
プS148)。
【0158】次に、図20のに示すように、上記以外
のディスプレイ領域12上を指し示し、新しいポインテ
ィング位置に第二のカーソル204を表示させる(ステ
ップS150,152)。
【0159】これにより、新旧2つのポインティング位
置を同時に、かつ別々に指し示すことができる。特に、
後から表示された第二カーソル204には、色や形状を
第一カーソル202と異にしたり、点滅表示等、先に表
示されている第一カーソル202と区別するための処理
を施すことが好ましい。
【0160】尚、固定表示されている第一カーソル20
2は、ステップS154でプレゼンター30がファンク
ションスイッチ140を再び操作するまで表示位置を固
定するように形成してもよく、または一定時間経過する
と固定表示が解除されるように形成しても良い。このよ
うにして固定表示が解除された第一カーソル202は、
ディスプレイ領域12上の指示画像として検出される訳
ではないため、図20のに示すように、画面上からは
消えてしまう。一方、指示され続けている第二カーソル
204は、画面上の指示に追従してそのまま表示され、
これ以降第二カーソル204があたかも第一カーソル2
02のように扱われる。
【0161】また、上述した機能以外に、ファンクショ
ンスイッチ140には、マウスの左クリック、右クリッ
ク等と同様な操作を行うことができる機能が割り付けら
れている。
【0162】このファンクションスイッチ140は、前
記指示棒40と一体的に設けてもよく、また別体にして
プレゼンター30が持ち運び自在に形成してもよい。
【0163】以上の構成とすることにより、プレゼンタ
ー30が、指示棒40を用いてカーソル200を所定の
位置まで導き、ここでファンクションスイッチ140を
操作することにより、カーソル制御部120に、いわゆ
るマウスの左クリックや右クリックがされた場合と同様
な処理を行わせることができる。
【0164】さらにこのファンクションスイッチ140
にアンダーライン機能や手書き文字入力を割り付けるこ
とにより、ディスプレイ領域12上に表示されている画
像の所定位置にアンダーラインを引いたり、ポインティ
ング位置を動かすことにより手書き文字入力を行うこと
もできる。
【0165】また、このファンクションスイッチ140
に、カーソル200の移動を一時的に停止させる機能を
割り付けておくことにより、プレゼンター30が指示棒
40を用いてカーソルを所定位置まで移動した状態で、
ファンクションスイッチ140を操作すれば、カーソル
200の表示位置を次にファンクションスイッチ140
を操作するまで固定することができる。
【0166】(4)基準値Vrefの自動設定 次に、基準値自動設定部114の設定する基準値Vre
fの詳細について説明する。
【0167】CCDカメラ14から出力される撮像信号
から、指示画像の影領域300を確実に抽出するために
は、2値化閾値の基準値Vrefの値を最適な値に設定
する必要がある。
【0168】この基準値は、ディスプレイ領域12上に
投射した画像を、CCDカメラ14が撮像した場合に、
この撮像信号に含まれる最も低い輝度レベルの値以下に
設定する必要がある。例えば、本実施の形態のように白
黒の撮像信号がCCDカメラ14から出力される場合に
は、黒の輝度レベル以下の値に基準値を設定する必要が
ある。これは、画面上で一番輝度レベルの低いのが黒色
であるのに対して、前記指示画像の影領域300の輝度
レベルは、黒色の輝度レベル以下になるからである。
【0169】図14(A)には、画像をCCDカメラ1
4で撮像することにより得られた各領域の輝度レベルが
示されている。
【0170】ここでは、プロジェクタからディスプレイ
領域12上に真っ白な画像(表示白領域、同図)と、
真っ黒な画像(表示黒領域、同図)を投射し、更にデ
ィスプレイ領域12上の一部を遮蔽しディスプレイ領域
12の一部に投射画像が表示されない状態(本当の黒領
域、同図)を形成した。図14(A)は、この画像を
CCDカメラ14で撮像することにより得られた各領域
の輝度レベルである。指示棒40によりできる影(検出
黒領域、同図)は、映像の黒の輝度レベル(VLC)
と本当の黒の輝度レベル(VB)との間の輝度レベル
(300a)となるため、指示画像の影領域300を確
実に抽出するためには、2値化のための基準値Vref
を、映像の黒の輝度レベル(VLC)より小さく、本当
の黒の輝度レベル(VB)より大きな値に設定してやる
必要がある。尚、同図の輝度レベルは、CCDカメラ1
4の1本分の水平走査ラインの輝度レベルを表してい
る。
【0171】ところで、図14(A)は、理想的なディ
スプレイ領域環境を想定し、このディスプレイ領域12
上に画像を投射した場合に得られる各領域の輝度レベル
を示しているが、実際のディスプレイ領域12上に投射
した画像をCCDカメラ14で撮像したときの輝度レベ
ルは、例えば図14(B)のようになる。図14(B)
は、ディスプレイ領域12上に投射される画像の輝度レ
ベルが、ディスプレイ領域の中央(同図)においてや
や高く、ディスプレイ領域の端(同図)に行くに従っ
て小さい場合の輝度レベルである。ディスプレイ領域1
2の近くに窓があったり、室内の照明環境が偏っている
場合にも、状態こそ違うものの同様な事が起こる。
【0172】従って、指示画像の影領域300の黒レベ
ル300aと、基準値Vrefとのレベル差△V(以下
マージンという)を小さく設定しすぎると、中央の指示
画像の影領域300を確実に検出できないという事態が
生ずる。すなわち、図14(B)の2値化処理出力に示
すように、中央の指示画像の影領域300(同図)の
輝度レベル300aの変動が大きいと、その影領域30
0の輝度レベル300aが基準値Vref以下まで下が
らないことがある。この場合には、この影領域300を
確実に抽出することができない。
【0173】この為、本実施の形態の基準値自動設定部
114は、基準値Vrefを、最適な値に自動設定でき
るように構成されている。
【0174】以下にその詳細を説明する。
【0175】図15(A)には、ディスプレイ領域12
上に投射される画像を複数のエリアに分割した状態が示
され、ここでは9個のエリアに分割している。
【0176】そして、実施の形態の基準値自動設定部1
14は、各分割エリア毎に固有の基準値Vrefを設定
できる。
【0177】例えば、分割エリア1、2、3において
は、それぞれ図14(C)に示すように、基準値をVr
ef1、Vref2、Vref3に設定する。
【0178】これにより、輝度レベルの高い画面中央部
(図14(B)の部分)においても、指示画像の影領
域300を確実に検出することができる。
【0179】また、各分割エリア毎に固有の基準値Vr
efを設定するために、本実施の形態の較正パターン画
像生成部124は、所定の較正パターン画像をプロジェ
クタ10からスクリーン上のディスプレイ領域12に投
射させる。この時、基準値自動設定部114は、投射さ
れた較正パターン画像のデータと、CCDカメラ14か
ら得られる撮像信号とを照合し、各分割エリア毎に最適
な基準値Vrefを設定する。
【0180】ここでは、図15(B)に示す較正パター
ン画像を、ディスプレイ領域12上に投射するように構
成されている。この較正パターン画像500は、前記分
割エリアに対応して9つのエリア500−1、500−
2、・・・500−9を含み、各エリアは、その中央に
黒領域510、その周囲に白領域512が配置されてい
る。このように、各エリア500−1、500−2、・
・・500−9に、白及び黒という輝度レベルの異なる
領域510、512を組合わせたパターンを配置するこ
とにより、この較正パターン画像500から、各分割エ
リア毎の基準レベルを最適値に設定することができる。
【0181】なお、基準値の設定時に、プロジェクタか
ら投射する較正パターン画像は、その輝度レベルが一番
低い黒を基準として形成してもよい。例えば、較正パタ
ーン画像の全領域を、全て黒レベルとした較正パターン
画像を投射してもよい。
【0182】しかし、同じ黒でも、これがディスプレイ
領域12上に投射される画像が、その周囲が全て黒の場
合と周囲に白の領域が存在する場合とでは、CCDカメ
ラ14の撮像する黒の輝度レベルが若干異なったものと
なってしまう。
【0183】本実施の形態では、このような場合でも、
確実各最適な値に基準値を設定できるように、輝度レベ
ルの異なる黒領域510と白領域512とを組合せた較
正パターンを、各領域500−1、500−2、・・・
500−9にそれぞれ設定し、この組合せ画像を較正パ
ターン画像500としてディスプレイ領域12上に投射
している。これにより、各分割エリア毎に、2値化のた
めの基準値を最適な値に自動設定することができる。
【0184】図16には、プレゼンテーションシステム
の立ち上げ時の基準値自動設定動作のフローチャートが
示されている。
【0185】基準値自動設定部114は、システム立ち
上げ時に基準値の自動設定を開始する(ステップS6
0)。まず、プロジェクタ10の映像投射スイッチがオ
ンされたことを検出し(ステップS62)、図15
(B)に示す較正パターン画像をプロジェクタ10から
ディスプレイ領域12上に投射させる(ステップS6
4)。
【0186】そして、この基準値自動設定部114は、
予め判明している較正パターン画像の輝度レベルデータ
と、CCDカメラ14から出力される撮像信号の対応す
る位置の輝度レベルとを照合し、各分割エリア毎に最適
の基準値Vrefを設定する(ステップS66)。
【0187】ここでは、各エリア毎に、撮像信号から、
較正パターン画像の黒エリア510に対応する信号の輝
度レベルを読み取り、この輝度レベルに対し所定のマー
ジンをもって基準値Vrefを、各分割エリア毎に設定
する。
【0188】このような設定終了後、基準値自動設定部
114は、較正パターン画像の投射を終了し、プロジェ
クタ10の画像入力を通常の画像入力モードへ切り替え
(ステップS68)、基準値自動設定動作を終了する
(ステップS70)。
【0189】このように、本実施の形態によれば、シス
テムを立ち上げ時に、2値化処理のための閾値Vref
を各分割領域毎に最適な値に自動設定することができ
る。
【0190】図17には、システム立ち上げ後に、基準
値Vrefを再設定する場合のフローチャートが示され
ている。
【0191】ユーザーが基準値再設定スイッチ132を
操作すると、基準値自動設定部114はこの再設定スイ
ッチ132の操作を検出し(ステップS82)、ステッ
プS84〜S90の基準値再設定動作を開始する。
【0192】なお、ステップS84〜S88は、前記図
16に示すS64〜68と同様な処理であるため、ここ
ではその詳細な説明は省略する。
【0193】このように、本実施の形態によれば、シス
テム立ち上げ後においても基準値を最適値に自動設定す
ることができるため、例えば、プレゼンテーションの途
中で、使用環境が変わったような場合(例えば、窓の外
が明るくなったり暗くなったりして、ディスプレイ領域
12上の輝度レベルが変化するような場合)、ユーザは
基準値再設定スイッチ132を操作することにより、2
値化処理のための基準値Vrefを、その時の使用環境
に応じた最適な値に自動設定することができる。
【0194】図18には、図16のステップS64とS
66、及び図17のステップS84とS86の詳細な処
理を説明するための具体的なアルゴリズムが示されてい
る。
【0195】まず、ステップS182で、基準値Vre
fの値をプリセットするか、以前使われていた基準値V
refの値をそのまま使用するかどうかを選択する。
【0196】前回の使用環境と全く同じか、もしくはそ
れと同等な環境である時には、Noを選択して前回使用
した基準値Vrefを用いればよい。この場合には、基
準値の設定を省略できるため便利である。
【0197】一方、ステップS182でYesを選択し
基準値Vrefの値をプリセットする場合には、基準値
を設定する領域の数を指定し(ステップS184)、か
つそのサイズを指定する(ステップS186)。これに
より、図15(A)に示すような領域が決定できる。次
に、ステップS188で、上述した図15(B)に示す
ような校正パターンの種類を選択する。
【0198】次に、各分割エリア毎の輝度データを検出
し(ステップS190)、該検出輝度データと予め記憶
されている輝度データとをステップS192で比較す
る。比較した結果を基に、基準値Vrefの値を所望の
値に制御し(ステップS194)、その値を記憶する
(ステップS196)。次に、ステップ198で、図1
6のステップS64とS66、及び図17のステップS
84とS86の処理を終了する。
【0199】このようにして、本実施の形態によれば、
基準値Vrefを最適な値に自動設定し、撮像信号から
指示画像の影領域300を正確に抽出することが可能と
なる。
【0200】また、本実施の形態では、各領域毎に異な
る基準値を自動設定する場合を例に取り説明したが、必
要に応じ、全領域に対し単一の基準値を自動設定するよ
うに構成してもよい。
【0201】(5)前記処理部のハードウェアの構成 次に、前記処理部110を実現できるハードウェアの構
成の一例を、図23を用いて説明する。同図に示す装置
では、CPU1000、ROM1002、RAM100
4、情報記憶媒体1006、画像生成IC1010、I
/Oポート1020−1、1020−2…が、システム
バス1016により相互にデータ送受信可能に接続され
ている。そして、I/Oポート1020−1、1020
−2…を介してCCDカメラ14、ファンクションスイ
ッチ140、オペレータ操作部130、プロジェクタ1
50、その他の機器に接続されている。
【0202】情報記憶媒体1006は、プログラム、画
像データ、が主に格納されるものである。
【0203】情報記憶媒体1006に格納されるプログ
ラム、ROM1002に格納されるプログラム等に従っ
て、CPU1000は装置全体の制御や各種データ処理
を行う。RAM1004はこのCPU1000の作業領
域等として用いられる記憶手段であり、情報記憶媒体1
006やROM1002の所与の内容、あるいはCPU
1000の演算結果等が格納される。また本実施形態を
実現するための論理的な構成を持つデータ構造は、この
RAM又は情報記憶媒体上に構築されることになる。
【0204】そして図1〜図7、図10、図11、図1
3〜15、で説明した種々の処理は、図8、図9、図1
2、図16〜22のフローチャートに示した処理等を行
うプログラムを格納した情報記憶媒体1006と、該プ
ログラムに従って動作するCPU1000、画像生成I
C1010等によって実現される。なお画像生成IC1
010等で行われる処理は、CPU1000あるいは汎
用のDSP等によりソフトウェア的に行ってもよい。
【0205】なお、本発明は、前述した実施の形態に限
定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で各種の
変形実施が可能である。
【0206】例えば、撮像手段として、画像をカラー画
像として撮像するCCDカメラ等を必要に応じ用いてい
てもよい。
【0207】また、指示画像の実像領域302の抽出方
法については、上記のような撮像信号に基づく輝度レベ
ルを検出する以外に、プレゼンター30の腕や指示棒4
0の動きから検出しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたフロントタイプのプレゼン
テーションシステムの概略説明図である。
【図2】本発明が適用されたリアタイプのプレゼンテー
ションシステムの概略説明図で、同図(A)はCCDカ
メラが内蔵されている場合の説明図であり、同図(B)
は外付けされている場合の説明図である。
【図3】本実施の形態で使用される指示棒の一例を示す
説明図である。
【図4】同図(A)は、プレゼンテーション動作の説明
図であり、同図(B)はこの時の撮像画像におけるプレ
ゼンター及び指示棒の影、指示棒の実像の説明図であ
る。
【図5】本実施の形態のシステムの機能ブロック図であ
る。
【図6】本実施の形態のシステムの詳細な機能ブロック
図である。
【図7】CCDカメラの撮像信号から指示ポイントの影
を抽出し、ポインティング位置を検出する処理の説明図
である。
【図8】CCDカメラの撮像信号から指示ポイントの影
を抽出するための具体的な処理の説明図である。
【図9】抽出された指示ポイントの影からポインティン
グ位置を検出する具体的な処理の説明図である。
【図10】指示ポイントの影の両端の座標を検出する処
理の説明図である。
【図11】ポインティング位置に基づくカーソル表示の
一例を示す説明図で、同図(A)はカーソルが指示棒の
延長線上にある場合の説明図であり、同図(B)はディ
スプレイ領域周辺でのカーソル表示の方法を説明するた
めの説明図である。
【図12】ポインティング位置に基づくカーソル表示の
他の一例を示す説明図で、同図(A)はカーソルの向き
を変更する場合の説明図であり、同図(B)は水平方向
横向きのカーソルを表示する為のアルゴリズムの説明図
である。
【図13】本実施の形態におけるシェーディング対策の
一例を示す説明図である。
【図14】撮像信号から指示ポイントの影を抽出するた
めの2値化しきい値Vrefの設定処理の説明図で、同図
(A)は理想状態での説明図あり、同図(B)はディス
プレイ領域内で輝度差がある場合での説明図、同図
(C)は基準値を変更して輝度差を改善した場合の説明
図である。
【図15】同図(A)は、ディスプレイ領域を複数の領
域に分割し、各領域毎に固有の基準値を設定するための
処理の説明図であり、同図(B)は、前記基準値を設定
する際に使用する較正パターン画像の一例を示す説明図
である。
【図16】システム立ち上げ時における基準値の自動設
定動作のフローチャートである。
【図17】システム立ち上げ後における、基準値の再設
定動作のフローチャートである。
【図18】本実施の形態における基準値の自動設定動作
の詳細を説明するフローチャートである。
【図19】本実施の形態における複数の指示ポイントに
対応したカーソル表示動作の詳細を説明するフローチャ
ートである。
【図20】本実施の形態におけるカーソル位置の固定表
示動作の詳細を説明するフローチャートである。
【図21】本実施の形態におけるカーソルサイズ変更動
作を説明するフローチャートである。
【図22】本実施の形態におけるCCDカメラの光学制
御部の自動設定動作を説明するためのブロック図とフロ
ーチャートである。
【図23】本実施の形態における処理部のハードウエア
構成の説明図である。
【符号の説明】
10 プロジェクタ 10a、14a 偏光板 12 ディスプレイ領域 14 CCDカメラ 20 撮像画像 22 CCDレンズ 24 CCDレンズ調整機構 40 指示棒 42 ポインティング部 110 処理部 112 2値化処理部 114 基準値自動設定部 116 ポインティング座標検出部 118 演算制御部 120 カーソル制御部 124 較正パターン画像生成部 126 レンズ制御プログラム 132 基準値再設定スイッチ 140 ファンクションスイッチ 150 PJ光学制御部 152 PJレンズ 154 PJレンズ調整機構 156 センサー 200 カーソル 202 第一カーソル 204 第二カーソル 230 ディスプレイ領域の右端以外の領域 220 ディスプレイ領域の右端の下側 300 指示画像の影 302 指示画像の実像 304 検出対象 320 低輝度領域 400 2値画像データ 440 ノイズ 450 検出ノイズ 500 較正パターン画像 510 黒領域 512 白領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 旬一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表示する画像表示手段と、 画像が表示されるディスプレイ領域を撮像する撮像手段
    と、 前記撮像手段の撮像信号に基づき、指示画像の画像領域
    からポインティング位置を検出する処理手段と、 を含むことを特徴とするプレゼンテーションシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記処理手段は、 前記ディスプレイ領域に含まれるプレゼンターの指示画
    像の影領域からポインティング位置を検出することを特
    徴とするプレゼンテーションシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記処理手段は、 前記ディスプレイ領域に含まれる前記プレゼンターの指
    示画像の実像領域からポインティング位置を検出するこ
    とを特徴とするプレゼンテーションシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記処理手段は、前記ディスプレイ領域に含まれる棒状
    の指示画像の画像領域からプレゼンターのポインティン
    グ位置を検出するポインティング位置検出手段を含むこ
    とを特徴とするプレゼンテーションシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記処理手段は、 前記ディスプレイ領域に含まれる複数の前記ポインティ
    ング位置を検出可能に構成された事を特徴とするプレゼ
    ンテーションシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記処理手段は、検出された前記ポインティング位置に
    基づき、前記画像表示手段により表示される画像に含ま
    れるカーソルの位置制御を行うカーソル制御手段を含む
    ことを特徴とするプレゼンテーションシステム。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記カーソル制御手段は、 前記ディスプレイ領域内に複数のカーソルを同時に表示
    し、かつ各々のカーソル位置を独立に制御することを特
    徴とするプレゼンテーションシステム。
  8. 【請求項8】 請求項6、7のいずれかにおいて、 前記カーソル制御手段は、 前記カーソルを前記ディスプレイ領域内の所望な位置に
    固定表示させるための位置固定手段を含むことを特徴と
    するプレゼンテーションシステム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかにおいて、 前記撮像手段は、 前記ディスプレイ領域に対する撮像領域を調整自在に構
    成されたことを特徴とするプレゼンテーションシステ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9において、 前記ディスプレイ領域の低輝度レベル領域を照明する照
    明手段を含むことを特徴とするプレゼンテーションシス
    テム。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかにおいて、 前記ディスプレイ領域を有するスクリーンを含み、 前記画像表示手段は、 前記ディスプレイ領域に画像を投射する画像投射手段か
    ら成り、前記スクリーンの前方又は後方から画像を投射
    するように配置されたことを特徴とするプレゼンテーシ
    ョンシステム。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記撮像手段の光路に設けられ、画像投射手段から投射
    された光を吸収する偏光板を含むことを特徴とするプレ
    ゼンテーションシステム。
  13. 【請求項13】 請求項11において、 前記撮像手段の光学手段は、 前記画像投射手段の光学手段に連動して撮像条件を制御
    可能に構成されたことを特徴とするプレゼンテーション
    システム。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかにおいて、 所定の機能が割り付けられた機能入力手段を含み、 前記処理手段は、 入力された機能に対応したデータ処理を行う手段を含む
    ことを特徴とするプレゼンテーションシステム。
  15. 【請求項15】 プレゼンテーションでのポインティン
    グ位置を検出する方法において、 ディスプレイ領域に表示された画像を撮像する撮像工程
    と、 前記撮像信号に基づき、指示画像の画像領域からポイン
    ティング位置を検出する工程と、 を含むことを特徴とするポインティング位置検出方法。
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