JP2017227972A - 投影撮像システム及び投影撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子ペン等による入力と指等による指示を区別しつつ一括して検出することができる投影撮像システム及び投影撮像方法を提供すること。【解決手段】画像を投影する投影部21と、投影部21により画像が投影される投影領域A1の赤外画像を撮影する撮像部22と、投影領域A1に沿って近接する空間を含む対象空間OSに赤外線を照射する赤外照明部24とを備える。撮像部22の出力に基づいて、赤外発光する発光型指示部23に対応する第1検出値と、赤外照明部24からの赤外線を反射する非光型指示部28に対応する第2検出値とを取得する。投影領域A1の任意の点において、第1及び第2検出値のうち、一方の検出値(例えば第2検出値)が他方の検出値(例えば第1検出値)に対して所定割合以下の強度となるように設定している。【選択図】図1

Description

本発明は、画像を投影するとともに撮像を行う投影撮像システム及び投影撮像方法に関するものであり、特に投影領域周辺でユーザーによって行われる指示を検出する投影撮像システム等に関する。
プロジェクターを組み込んだシステムとして、近年では、投影画面に対して電子ペンによって文字や図を書き込むことができるものや、投影画面内を指又は手で触ることによってタッチパネルのように操作することができるものが増えてきている。電子ペンによる入力方法としては、電子ペンが投影画面に接触した際にペン先が赤外線を発光し、それを撮像する方法が知られている(特許文献1)。指又は手による操作方法としては、赤外線を投影画面に平行に投射しておき、指又は手がその赤外線を遮った際の反射拡散光を撮像する方法が知られている(特許文献2)。
上記のようなシステムにおいて、投影画面内に文字等を書き込む場合には、電子ペンその他の入力機器を用いるとともに、投影画面内の操作メニューの押下や、画面の拡大・縮小や、画面をスライドさせる等の操作を行う場合には、指又は手の画像認識技術による動作の判定を行うようにすることが、利便性の観点で望ましい。しかしながら、電子ペンによる入力と指又は手による指示動作の判定とを同時に行うことを前提とするシステムはない。したがって、例えばメニューボタンで電子ペン入力と指動作判定とのどちらの動作状態にするかを一々選択して切り替えを行うことになる。なお、このような動作状態の切り替えを行う機能を設けなければ、電子ペンの発光と指又は手による反射拡散光との区別がつかない。これに対して、例えば電子ペンの発光を点滅させる等の制御と画像処理との組み合わせによって両者の区別を行うことが考えられるが、このような手法によって検出処理が複雑化する。また、電子ペンの発光と指又は手による反射拡散光を検出する複数の検出装置を組み合わせる場合、識別のための処理が常時必要となって、動作に遅延が生じたり消費電力が大きくなるといった課題がある。
特開2004−110293号公報 特開2015−84211号公報
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、電子ペン等による入力と指等による指示を区別しつつ一括して検出することができる投影撮像システム及び投影撮像方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る投影撮像システムは、画像を投影する投影部と、投影部により画像が投影される投影領域の赤外画像を撮影する赤外撮像部と、投影領域に沿って近接する空間を含む対象空間に赤外線を照射する赤外照明部とを備え、赤外撮像部の出力に基づいて、赤外発光する第1の指示部の撮像による赤外発光強度の第1検出値と、赤外照明部からの赤外線を反射する第2の指示部の撮像による赤外反射強度の第2検出値とを取得し、投影領域の任意の点において、第1及び第2検出値のうち、一方の検出値が他方の検出値に対して所定割合以下の強度となるように設定している。なお、投影領域は、スペック上規定されている投影面に対応するが、投影部の設置状況に応じて投影部からの距離は変化する。
上記投影撮像システムでは、投影領域の任意の点において、第1及び第2検出値のうち、一方の検出値が他方の検出値に対して所定割合以下の強度となるように設定しているので、強度の相違に基づいて第1の指示部と第2の指示部との区別が可能になる。これにより、第1の指示部と第2の指示部とが混在して同時に使用される場合であっても、それぞれを個別に認識して指示内容等の取得に必要な処理を行うことができる。なお、第1の指示部と第2の指示部との区別は、例えば赤外撮像部によって得た赤外画像の画像処理のみによって比較的簡単に行うことができる。
本発明の具体的な側面では、上記投影撮像システムにおいて、一方の検出値が他方の検出値の70%以下の強度となるように設定している。この場合、第1の指示部に対応する第1検出値と、第2の指示部に対応する第2検出値との強度差が十分に大きくなって、第1の指示部と第2の指示部との区別が容易かつ確実に可能になる。なお、一方の検出値の最大値が他方の検出値の最小値の70%以下の強度となるように設定することが、区別を明確にする観点でより望ましい。
本発明の別の側面では、投影領域上の任意の点で、一方の検出値が第1閾値より小さくなるとともに他方の検出値が第1閾値より大きくなるように設定されている。この場合、第1閾値によって、キャリブレーション等を行わずとも、第1の指示部と第2の指示部とを区別して検出することができる。
本発明のさらに別の側面では、赤外撮像部の出力を第1閾値とこれよりも小さい第2閾値とに基づいて処理することによって、第1の指示部と第2の指示部とを個別に抽出する。第1閾値によって第1の指示部と第2の指示部とを区別することができ、第2閾値によって環境ノイズによる誤動作を防ぐことができる。
本発明のさらに別の側面では、対象空間は、投影領域に近接して平行に延びる。これにより、第2の指示部の撮像を投影領域に近接する領域に制限することができ、投影像を操作するような指示を受け付ける精度が高まる。
本発明のさらに別の側面では、赤外照明部は、赤外線を略平行光として対象空間に照射する。この場合、投影領域上の各点において第2の指示部に照射する赤外線の強度が略一定になるため、反射光の強度が位置によって略変わらない。これにより、反射光の検出強度を位置に応じて補正をする必要性が低減され、簡易に高い信頼性で第2の指示部に対応する第2検出値を検出することができる。
本発明のさらに別の側面では、赤外照明部は、赤外線を対象空間において走査するように照射する。この場合、例えば1本の赤外線を走査するので、位置ごとの拡散反射光の差が出にくく、画像処理によって電子ペンと指との区別が容易になる。
本発明のさらに別の側面では、撮像部は、反射ミラーを有する撮像光学系を有する。この場合、撮像光学系を広角にしつつ像面の歪みを小さく抑えることができ、投影領域の周辺部における解像度の低下を抑えることができる。
本発明のさらに別の側面では、一方の検出値は、第2の指示部に対応し、他方の検出値は、第1の指示部に対応する。第2の指示部からの光信号は、反射に際しての拡散によって減衰することを加味して強くしておく必要があるが、第2検出値を第1検出値よりも低くしておくことで、第2の指示部に対する照射強度をそれほど強くせずに済む。
本発明のさらに別の側面では、第1の指示部は、電子ペンであり、第2の指示部は、指又は手である。
本発明のさらに別の側面では、第1の指示部の検出結果に基づいて当該第1の指示部の動作に関する第1の操作情報を取得し、第2の指示部の検出結果に基づいて当該第2の指示部の動作に関する第2の操作情報を取得するとともに、操作情報の取得に際して、第1の指示部の検出結果と第2の指示部の検出結果とに対して異なる処理を施す情報処理部をさらに備える。この場合、各指示部の特性に適合する処理によって指示部の検出精度を高めることができる。第1の指示部については、例えばその軌跡を文字その他の図形として捉えるような処理が可能であり、第2の指示部については、例えばその軌跡を手振り又は指の動きとして捉えるような処理が可能である。なお、第1の指示部に対応する第1の操作情報と、第2の指示部に対応する第2の操作情報とで入力位置の補正の仕方が異なるようにできる。これにより、両指示部による入力位置を正確に特定できる。
本発明のさらに別の側面では、情報処理部は、第1の操作情報と第2の操作情報とを同時並行して取得する。
本発明のさらに別の側面では、赤外照明部は、投影部及び赤外撮像部を有する本体に対して取り外し可能である。この場合、投影したい場所に応じて赤外照明部を設置することができる。
上記目的を達成するため、本発明に係る投影撮像方法は、投影部により画像が投影される投影領域の赤外画像を撮影し、赤外発光する第1の指示部の撮像と、赤外照明部からの赤外線を反射する第2の指示部の撮像とを行う投影撮像方法であって、第1の指示部の検出結果に対する処理と、第2の指示部の検出結果に対する処理とを異なるものとする。
上記投影撮像方法では、第1の指示部の検出結果に対する処理と、第2の指示部の検出結果に対する処理とを異なるようにするので、各指示部の特性に適合する処理によって指示部の検出精度を高めることができる。
第1実施形態の投影撮像システムを説明する概念的な側面図である。 投影撮像システムの光学的な概略構成を説明する図である。 (A)は、撮像光学系の具体例を説明する図であり、(B)は、撮像光学系のうち光学フィルター周辺を説明する図であり、(C)は、変形例を説明する図である。 電子ペンである発光型指示部の構造を説明する概念図である。 (A)は、赤外照明部の具体例を説明する図であり、(B)は、スクリーン周辺における赤外線の照射状態を説明する正面図である。 (A)及び(B)は、図5(A)に示す赤外照明部の変形例を説明する側面図及び正面図である。 (A)及び(B)は、電子ペンの赤外発光と指での拡散反射光との識別を説明する図である。 (A)及び(B)は、電子ペンと指との具体的な識別方法を説明する図であり、(C)及び(D)は、比較例を説明する図である。 図1に示す投影撮像システムの概略の機能ブロック図である。 図1等に示す投影撮像システムの概略動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る投影撮像システム等の具体的な実施形態について説明する。
図1に示すように、実施形態の投影撮像システム100は、画像の投影だけでなくユーザーによる非接触型の指示の入力を受け付けるものであり、画像の投影機能とユーザーによる指示画像の撮影機能とを組み込んだ複合的な装置である。
投影撮像システム100は、投影部21と、撮像部22と、発光型指示部23と、赤外照明部24とを備える。投影撮像システム100は、投影部21によって画像を投影し、撮像部22は、赤外撮像部として機能し、画像が投影される投影領域及びその周辺の赤外画像を撮像する。これにより、第1の指示部である発光型指示部23の動きからユーザーの指示に対応する第1の操作情報を取得することができ、赤外照明部24によって赤外照射された第2の指示部である非光型指示部28の動きによって表現された指示(又は意思表示)に対応する第2の操作情報を取得することができる。なお、投影部21と赤外照明部24とからなる本体は、ホワイトボードその他の被投影面であるスクリーンSCを支持するフレーム11に固定され、このフレーム11は、壁WAに固定されている。ここで、撮像部22は、投影部21に付随するように設けられているが、着脱可能とはなっていない。一方、赤外照明部24は、投影部21等の本体とは別にフレーム11から外すことができるようになっており、スクリーンSCに対する相対的配置を変更することができるようになっている。発光型指示部23は、ユーザーが手で操作するものであり、具体的にはスクリーンSC近傍で発光する電子ペンである。非光型指示部28は、ユーザーの意思を反映した動きをする物体であり、例えば指、手、指示棒の先端部等であり、特定方向から入射した赤外線を拡散反射する拡散反射体である。非光型指示部28は、投影撮像システム100を構成する部分とはなっていない。
図2に示すように、投影撮像システム100は、主に光学系からなる光学部分100Aとして、互いに独立した投影光学部12Aと撮像光学部12Bとを有する。
投影光学部12Aは、照明光学系41と、液晶表示素子42と、投影光学系43とを備える。照明光学系41が液晶表示素子42を照明し、液晶表示素子42に表示された画像が投影光学系43によってスクリーンSC上に拡大投影される。照明光学系41は、可視波長域の光源、均一化光学系等を備える。具体的には、照明光学系41は、光源として、例えば半導体レーザー、LED等を有し、均一化光学系として、例えばレンズアレイ、ロッドレンズ等を有する。液晶表示素子42は、駆動信号に基づいて空間的な透過率又は反射率を変化させる光変調素子である。液晶表示素子42は、照明光学系41によって照明され、照明光から投影光K1を形成する。投影光学系43は、複数のレンズ群及び/又は反射光学素子からなる低歪曲光学系である。投影光学系43は、液晶表示素子42による表示像を拡大してスクリーンSC上に投影する。この結果、スクリーンSC上には、液晶表示素子42に形成された画像に対応する拡大投影像が形成される。
撮像光学部12Bは、撮像光学系51と、撮像素子53とを有する。撮像光学系51によってスクリーンSC上及びその周辺の対象物の画像が撮像素子53上に結像され、撮像素子53によって検出された画像が画像情報として撮像光学部12B外に出力される。撮像光学系51は、複数のレンズ群及び/又は反射光学素子からなる低歪曲光学系である。撮像光学系51は、レンズその他光学素子からなる本体部分に付随して撮像素子53側に光学フィルター55を有する。光学フィルター55は、投影光K1の波長域(つまり可視波長域)の光を吸収又は反射するものであり、入射する撮像光K2のうち赤外波長域の光を透過させる。
図3(A)は、撮像光学系51の具体例を説明する断面図である。撮像光学系51の本体部分51aは、撮像素子53側に設けられて複数のレンズを含む屈折部61と、スクリーンSC側に設けられて少なくとも1枚のミラーを含む反射部62とを有する。反射部62は、反射ミラーを含み、図示の例では、1枚の自由曲面ミラーで構成されている。このような自由曲面ミラーにより、スクリーンSCに近接配置される撮像光学系51を広角ながら小型化することができるだけでなく、歪曲収差が少ないものとできる。
図3(B)に示すように、撮像光学系51の本体部分51aにおいて最も像側のレンズ69と、撮像素子53の撮像面53aとの間には、投影像に対応する可視波長域の光線を選択的に遮光する光学フィルター55が配置されている。光学フィルター55は、光透過性を有する板状の基板5a上に誘電体多層膜5bを形成したものであり、撮像光学系51の光軸SA2に対して撮像面53aと同様に垂直に配置されている。光学フィルター55は、波長720nmを超える赤外線を透過させるとともに、波長405nm〜720nmの可視光を反射する。
撮像素子53は、スクリーンSC上の対象物又は対象像を検出するCMOS型のイメージセンサーである。撮像素子53には、撮像光学系51を通過した撮像光K2のうち赤外成分K2aが入射する。この結果、撮像素子53の光電変換部である撮像面53a上には、撮像光学系51によって形成されたスクリーンSC上及びその周辺の対象物又は対象像に対応する赤外画像が結像される。
以上では、光学フィルター55を透過する赤外成分K2aを撮影に用いたが、光学フィルター55で反射される赤外成分K2aを撮影に用いることもできる。さらに、光学フィルター55は、誘電体多層膜のように透過及び反射の別によって赤外成分K2aを分離するものに限らず、吸収型のフィルターであってもよい。
図3(C)は、図3(B)に示す撮像光学系51等の変形例を示す。この場合、一方の撮像素子53によって近赤外画像のみを取得し、他方の撮像素子153によって可視画像のみを取得する。このため、一方の撮像素子53と最も像側のレンズ69との間にダイクロイックミラー155を配置して、近赤外線を透過させるとともに可視光を反射している。撮像素子153の撮像面153a上には、撮像光学系51を経た可視成分K2bが入射し、スクリーンSC上及びその周辺の可視画像が結像される。
図4を参照して、発光型指示部23について説明する。発光型指示部23は、感圧センサー23aと、赤外発光素子23bと、駆動回路部23cとを備える。発光型指示部23は、ユーザーが操作する電子ペンであり、スクリーンSCに先端部23pをタッチさせながら移動させることで発光し、その赤外像(具体的には、点像や軌跡)から得た軌跡を文字や線画に対応する情報として記録することができる。
感圧センサー23aは、発光型指示部23の先端部23pがスクリーンSCの表面にタッチしているか否かを検出する。赤外発光素子23bは、駆動回路部23cの制御下で動作する半導体レーザー、LED等であり、感圧センサー23aが先端部23pのスクリーンSCへのタッチを検出した場合に所定の輝度で発光し、赤外線L3を周囲に放射する。赤外発光素子23bから射出される赤外線L3の波長は、例えば850nmから950nmといった赤外域にある。
発光型指示部23の発光つまり赤外線L3は、撮像部22によって検出される。つまり、撮像部22の出力に基づいて、発光型指示部(第1の指示部)23の先端部23pの撮像による赤外発光強度の第1検出値を得ることができる。
図5(A)を参照して、赤外照明部24について説明する。赤外照明部24は、赤外発光部24aと、回転反射部24bとを備える。
赤外発光部24aは、回転反射部24bに向けて赤外線L4を射出する。赤外発光部24aは、図示を省略するが、半導体レーザー、LED等の赤外発光素子と、カップリングレンズとを有する。前者の赤外発光素子は、赤外線L4を射出する。後者のカップリングレンズは、レーザー光源の光射出側に配置されて赤外線L4を平行光又はわずかに発散した発散光とする。赤外発光部24aから射出される赤外線L4の波長は、赤外発光素子23bと同一とする。
回転反射部24bは、赤外発光部24aからの赤外線L4を受けて垂直方向に反射するとともに、赤外線L4を2次元的に走査する。回転反射部24bは、反射鏡24jと回転駆動部24kとを有する。反射鏡24jは、ポリゴンミラーであり、Z軸方向に中心軸を有する角錐状の形状を有する。反射鏡24jは、回転駆動部24kに駆動されてZ軸に平行に延びる回転軸RXを中心に回転し、赤外線L4をXY面に沿って走査する。なお、反射鏡24jとしては、ポリゴンミラーに限らず、ガルバノミラー等を用いることができる。
赤外照明部24からの赤外線L4を拡散反射する非光型指示部(第2の指示部)28からの赤外線L4は、撮像部22によって検出される。つまり、撮像部22の出力に基づいて、非光型指示部(第2の指示部)28の撮像による赤外反射強度の第2検出値を得ることができる。
図5(B)に示すように、赤外線L4が走査されるXY面は、図1等に示すスクリーンSCに沿った平面であり、赤外線L4は、スクリーンSCに近接して円形状又は放射状に走査される。結果的に、図1、図5(B)等に示すように、スクリーンSCの輪郭に対応する投影領域A1に沿って近接する空間を含む対象空間OS全体に亘って赤外線L4を一様に照射することができる。ここで、赤外照明部24は、赤外線を略平行光として対象空間に照射するので、投影領域A1上の各点において非光型指示部(第2の指示部)28に照射する赤外線L4の強度が略一定になり、非光型指示部28での反射光の強度が位置によって略変わらない。これにより、反射光の検出強度を位置に応じて補正をする必要性が低減され、簡易に高い信頼性で非光型指示部28に対応する第2検出値を得ることができる。
赤外線L4は、光束径が2mm以内であり、スクリーンSCから1mm以上4mm以内の範囲に照射される。つまり、赤外照明部24による検出の対象空間OSは、スクリーンSCから1〜4mm±1mm程度の近接した範囲に平行に延びている。ここで、赤外線L4の光束径を2mm以内とし、スクリーンSCからの浮きを4mm以内に抑えることで、指等である非光型指示部28が操作のために触れる場合のみを確実に検出することができる。なお、赤外線L4がスクリーンSCから4mm以上大きく離れて浮きが大きい状態になると、スクリーンSCを触っていない状態でタッチ認識され、ユーザーが意図した動作と異なってしまう。また、赤外線L4の浮きを1mm以内としようとすると、スクリーンSCの僅かな歪で赤外線が遮られて誤動作が生じるため好ましくない。
図6(A)及び6(B)は、図5(A)等に示す赤外照明部24の変形例を説明する側面図及び正面図である。この場合、赤外照明部24は、赤外発光部24aと、コーンミラー124bとを備える。コーンミラー124bは、赤外発光部24aからの赤外線L4をXY面に沿って発散させるように反射する。結果的にスクリーンSCの投影領域A1に沿って近接する空間を含む対象空間OS全体に亘って赤外線L4を照射することができる。この場合、赤外線L4は、発散光として非光型指示部(第2の指示部)28に照射されるので、赤外照明部24から遠い位置にある非光型指示部28からの反射光の強度は、赤外照明部24に近い位置ある非光型指示部28からの反射光の強度よりもかなり小さくなるので、反射光の検出強度を位置(具体的には赤外照明部24からの距離)に応じて補正して後処理に用いる必要がある。
投影領域A1の任意の点において、非光型指示部(第2の指示部)28の撮像による赤外反射強度の第2検出値は、発光型指示部(第1の指示部)23の撮像による赤外発光強度の第1検出値に対して、所定割合以下、具体的には70%以下となるように設定されている。好ましい態様では、第2検出値が、第1検出値に対して10%以上で60%以下となるように設定され、より好ましい態様では、第2検出値が、第1検出値に対して30%以上で55%以下となるように設定される。さらに、他方の非光型指示部(第2の指示部)28に対応する第2検出値の最大値が、一方の発光型指示部(第1の指示部)23に対応する第1検出値の最小値より小さくなるように赤外線L3,L4の発光輝度が設定されている。これにより、発光型指示部23の配置、非光型指示部28の配置又は反射強度といった条件に関わらず、第1及び第2検出値間に差を持たせることができ、発光型指示部23と非光型指示部28との区別が可能になる。
図7(A)は、撮像部22によって投影領域A1を撮影した結果を示す図であり、発光型指示部(第1の指示部)23に対応する第1検出値と、非光型指示部(第2の指示部)28に対応する第2検出値とを具体的に説明する図である。発光型指示部23と非光型指示部28とが比較的近接して赤外照明部24等に近い位置に配置されている場合(図面ではスクリーンSCの上側中央)、発光型指示部23に対応する第1検出値を示すパターンP11は、比較的明るく広範囲に広がっているが、非光型指示部28に対応する第2検出値を示すパターンP12は、比較的暗く狭い範囲に広がっていることが分かる。一方、発光型指示部23と非光型指示部28とが赤外照明部24等から遠い位置に配置されている場合(図面ではスクリーンSCの下側右隅)、発光型指示部23に対応する第1検出値を示すパターンP21は、若干明るさが減少して狭まっており、非光型指示部28に対応する第2検出値を示すパターンP22も、かなり暗くなって狭まっていることが分かる。
図8(A)は、投影領域A1の断面S1に沿った輝度分布を示し、図7(A)中のパターンP11に対応する第1検出値D11と、パターンP12に対応する第2検出値D12とが現れている。第1検出値D11、具体的にはピーク値は、第1閾値T1より大きくなるように設定されており、第2検出値D12、具体的にはピーク値は、第1閾値T1より小さくなるように設定されている。さらに、パターンP12に対応する第2検出値D12は、第1閾値T1よりも十分低く設定された第2閾値T2より大きくなるように設定されている。
図8(B)は、投影領域A1の断面S2に沿った輝度分布を示し、図7(A)中のパターンP21に対応する第1検出値D21と、パターンP22に対応する第2検出値D22とが現れている。第1検出値D21、具体的にはピーク値は、第1閾値T1より大きくなるように設定されており、第2検出値D22、具体的にはピーク値は、第1閾値T1より小さくなるように設定されている。さらに、パターンP22に対応する第2検出値D22は、第1閾値T1よりも十分低く設定された第2閾値T2より大きくなるように設定されている。
以上において、パターンP11に対応する第1検出値D11をパターンP12に対応する第2検出値D12よりも高くする理由は、発光型指示部23の方が検出強度を高く安定させやすいからである。つまり、赤外照明部24の照射強度は非光型指示部28に当たって減衰することを加味して強くしておく必要があるが、非光型指示部28の第2検出値D12を発光型指示部23の第1検出値D11よりも十分低い条件で動作させれば、赤外線L3,L4の発光輝度を全体として低く設定することができる。
以上は、投影領域A1上の2箇所の説明であったが、投影領域A1上の各点で上記と同様の結果が得られる。
この結果、撮像部22によって得た画像から判定した検出値が第1閾値T1より大きければ、図7(A)中のパターンP11,P21に対応する第1検出値D11,D21が得られており、検出した対象が発光型指示部(第1の指示部)23であることが分かる。また、撮像部22によって得た画像から判定した検出値が第1閾値T1と第2閾値T2との間であれば、図7(A)中のパターンP12,P22に対応する第1検出値D12,D22が得られており、検出した対象が非光型指示部(第2の指示部)28であることが分かる。
図7(B)は、比較例を説明する図であり、赤外照明部24による照明が強くなっている。例えば発光型指示部23と非光型指示部28とが比較的近接して赤外照明部24等に近くに配置されている場合(図面ではスクリーンSCの上側中央)、両パターンP11,P12は、比較的明るく広範囲に広がっているが、発光型指示部23と非光型指示部28とが赤外照明部24等から遠くに配置されている場合(図面ではスクリーンSCの下側右隅)、両パターンP21,P22は、比較的暗く狭い範囲に広がっていることが分かる。
図8(C)及び図8(D)は、比較例である図7(B)中のパターンP11〜P22に対応する検出値を説明するものである。図8(C)において、パターンP11に対応する第1検出値D11と、パターンP12に対応する第2検出値D12とが現れている。両検出値D11,D12は、第1閾値T1より大きく、両者つまり発光型指示部23と非光型指示部28とを区別することができない。図8(D)において、パターンP21に対応する第1検出値D21と、パターンP22に対応する第2検出値D22とが現れている。第1検出値D21が第1閾値T1より大きく、第2検出値D22が第2閾値T2より小さく、両者を区別できるが、投影領域A1全体では、発光型指示部23と非光型指示部28とを区別できない場合が生じる。
以上では、投影領域A1内の任意の点において、第1検出値(具体的には検出値D11,D21)が一定の第1閾値T1を超えるようにし第2検出値(具体的には検出値D12,D22)が一定の第1閾値T1未満となるようにしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、投影領域A1内の各点で位置に応じた第1閾値T1を設定し、この第1閾値T1と第1及び第2検出値との差が十分に大きければ、位置ごとに設定された第1閾値を基準として、投影領域A1内の各点で検出したパターンが発光型指示部23と非光型指示部28とのいずれであるかを判別することができる。
図9を参照して、投影撮像システム100のうち、電子機器的な駆動部分について説明する。投影撮像システム100は、電子機器的な駆動部分100Bとして、投影動作部81と、撮像動作部82と、記憶部83と、制御部85とを備える。なお、投影動作部81は、投影部21の一部として機能し、撮像動作部82は、撮像部22の一部として機能する。
投影動作部81は、制御部85からの指令に基づいてこれに内蔵された液晶表示素子42(図2参照)等を適宜動作させる。具体的には、投影動作部81は、制御部85から画像信号を受け、この画像信号に応じた素子駆動信号を生成し、液晶表示素子42に画像の表示動作を行わせる。これにより、画像信号に対応する可視のカラー画像がスクリーンSC上に投影される。投影動作部81は、投影画像処理部81aを有する。投影画像処理部81aは、制御部85から受け取った画像信号又は映像信号に対して必要な画像処理を施して液晶表示素子42に画像処理後の画像の表示動作を行わせる。投影画像処理部81aは、画像処理により、例えば投影画像について台形歪を補正することができ、投影像の階調、色バランス等を補正することもできる。
撮像動作部82は、制御部85からの指令に基づいてこれに内蔵された撮像素子53(図2参照)を適宜動作させる。具体的には、撮像動作部82は、撮像素子53によって検出したデジタル画素信号である撮像信号を制御部85へ出力したり、制御部85から撮像素子53を駆動するための電圧やクロック信号の供給を受けたりすることによって、撮像素子53に検出動作又は撮像動作を行わせている。撮像動作部82は、投影動作部81により画像が投影される投影領域A1及びその周辺の赤外像を撮影し、これによって得られた撮像信号は、制御部85で赤外画像データとして取り扱われる。撮像動作部82は、連続的に動作するものであり、インターバル撮影又は動画撮影を行う。なお、撮像動作部82は、投影動作部81と独立しており、両者を同期動作させる必要はない。また、図示を省略しているが、図1の赤外照明部24を撮像動作部82等に電気的に接続して電源等を供給しているが、赤外照明部24を撮像動作部82等から分離して独立させることもできる。
撮像動作部82は、図3(C)に示すように撮像光学系51が可視画像用の撮像素子153を有する場合、制御部85の制御下で投影動作部81により画像が投影される投影領域A1及びその周辺の可視像を撮影する。これによって得られた撮像信号は、制御部85において可視画像データとして取り扱われる。
記憶部83は、画像記憶部83aと、付加情報記憶部83bと、音声記憶部83cとを有する。画像記憶部83aには、撮像動作部82又は撮像部22による撮像の結果として得たデジタル画素信号すなわち赤外画像データ等が一時的に保存される。この赤外画像データからは制御部85での処理によって操作情報が抽出され、付加情報記憶部83bに保存される。付加情報記憶部83bに記憶される操作情報は、発光型指示部(第1の指示部)23の動作に関する第1の操作情報と、非光型指示部(第2の指示部)28の動作に関する第2の操作情報とを含む。付加情報記憶部83bには、上記操作情報を入力画像に対応する可視画像データにリンク付ける情報や、上記操作情報をリンク付けした可視画像データを保存してもよい。音声記憶部83cは、投影撮像システム100を使用している間の音声を記憶するものである。音声は、投影撮像システム100に設けられるマイク86によって取得される。この場合、取得された音声は、可視画像データとリンク付ける情報と併せて保存される。
制御部85は、これに組み込まれたプログラム、不図示の操作部等からの指示に基づいて、投影動作部81、撮像動作部82等の動作を管理しており、これらを統括的に動作させる。制御部85は、例えば外部から入力されたビデオ信号その他の画像データに基づいて投影動作部81に対して表示画像信号又は可視画像データを出力し、液晶表示素子42等に表示動作を行わせる。また、制御部85は、撮像動作部82から得た投影領域A1及びその周辺の赤外像を赤外画像データとして記憶部83に保管する。さらに、制御部85は、撮像動作部82から得た赤外画像データに基づいて、この赤外画像データ中の指示画像に対応する第1の操作情報と第2の操作情報とを取得し、記憶部83に適切な形式で保管する。これらの第1及び第2の操作情報には、画素位置から割り出される位置座標が付随している。この位置座標は、電子ペンである発光型指示部(第1の指示部)23や手である非光型指示部(第2の指示部)28のスクリーンSC上での位置を示している。発光型指示部23や非光型指示部28の位置座標は、これらが検出されるスクリーンSC上でのその法線方向の高さ位置(具体的には赤外線L4の高さや赤外発光素子23bの高さ)を考慮して補正される。かかる補正は、投影による座標変換の問題として処理され、撮像素子53に入射する撮像光K2のスクリーンSCに対しての射出角度が考慮される。
なお、第1の操作情報は、スクリーンSC上で発光型指示部(第1の指示部)23によって記録された文字又は図形のオブジェクト情報である。また、第2の操作情報は、非光型指示部(第2の指示部)28がスクリーンSCに近接して行うタッチパネル操作風の動作によって記録されたジェスチャー情報である。ジェスチャー情報には、画面内の特定箇所のタップ動作、ドラッグ動作、ピンチ動作等が含まれる。
制御部85は、撮像動作部82からの撮像信号から得た赤外画像データに対してオブジェクト抽出等の画像処理を行う画像処理部85aと、画像処理部85aで得たオブジェクト、輝点その他の画像情報に基づいて第1の操作情報又は第2の操作情報を抽出する判定部85bとを有する。画像処理部85a及び判定部85bによって第1又は第2の操作情報を得た場合、制御部85は、この操作情報を記憶部83の付加情報記憶部83bに保存する。ここで、制御部85の画像処理部85aや判定部85bは、発光型指示部23や非光型指示部28によって投影領域A1及びその周辺において指示された操作情報を判別又は抽出する情報処理部として機能する。つまり、制御部85は、情報処理部である。
以下、図10を参照して、図1等に示す投影撮像システム100の主な動作について説明する。
ユーザーによって投影撮像システム100の動作が開始しているものとする。この場合、制御部85は、外部装置から読み込んだ画像データに基づく可視画像データを投影動作部81に転送して、投影画像処理部81aにて画像処理を行わせるとともに投影光学部12Aに画像処理後の画像の表示動作を行わせる。光学部分100Aの動作と並行して、制御部85は、撮像動作部82を動作させて撮像素子53にスクリーンSC上及びその周辺の撮影を行わせる。このようにして得たスクリーンSC上及びその周辺の画像は、赤外画像であって発光型指示部23や非光型指示部28の動作やその軌跡を含む付加情報(つまり指示画像)を含む画像であり、画像記憶部83aに赤外画像データとして一時的に保存される。
この状態で、制御部85は、判定部85bによって赤外画像から第1の操作情報又は第2の操作情報を抽出する。具体的には、制御部85が撮像動作部82から得た赤外画像データから画面内における輝点を検出する(ステップS21)。
次に、制御部85は、輝点の輝度ピーク値である検出値が第2閾値T2より大きいか否かを判断する(ステップS22)。輝点の検出値が第2閾値T2より大きい場合、制御部85は、輝点の検出値が第1閾値T1より大きいか否かを判断する(ステップS23)。輝点の検出値が第1閾値T1より大きい場合、制御部85は、検出された輝点が電子ペンである発光型指示部(第1の指示部)23の操作に対応するものであると判定する(ステップS24)。その後、制御部85は、検出された輝点の位置座標を計算する(ステップS25)。この際、赤外画像中における輝点の画素位置から換算してスクリーンSC上の位置に相当する座標データが得られる。この座標データは、発光型指示部23の赤外発光素子23bのスクリーンSCに対する高さを考慮して位置補正される。ここで、発光型指示部23の操作に対応する輝点の経時的な位置座標の変化は、第1の操作情報として記憶部83に記録され、軌跡として蓄積される。記憶部83に記録された軌跡としての第1の操作情報は、例えば文字又は図形のオブジェクト情報である。その後、制御部85は、発光型指示部23による第1の操作情報に応じた処理を行う(ステップS26)。本実施形態の場合、第1の操作情報である文字又は図形のオブジェクト情報を記憶部83に保管し、投影部21によって投射中の可視画像とリンク付ける情報を付記する。
一方、輝点の検出値が第1閾値T1より大きくない場合、制御部85は、検出された輝点が指である非光型指示部(第2の指示部)28の操作に対応するものであると判定する(ステップS27)。その後、制御部85は、検出された輝点の位置座標を計算する(ステップS28)。この際、赤外画像中における輝点の画素位置から換算してスクリーンSC上の位置に相当する座標データが得られ、この座標データは、非光型指示部28に入射する赤外線L4のスクリーンSCに対する高さを考慮して位置補正される。ここで、非光型指示部28の操作に対応する輝点の経時的な位置座標の変化は、第2の操作情報として記憶部83に記録され、軌跡として蓄積される。記憶部83に記録された軌跡としての第2の操作情報は、例えばジェスチャー情報である。その後、制御部85は、発光型指示部23による第2の操作情報に応じた処理を行う(ステップS29)。本実施形態の場合、第2の操作情報であるタップ動作、ドラッグ動作その他のジェスチャー情報を記憶部83に保管するとともに、投影部21によって投射中の可視画像に対してインタラクティブな動作を可能にする。具体的には、制御部85は、ジェスチャー情報が画面内の特定箇所のタップ動作であると判断した場合、その箇所にリンクする画面を開く動作に対応する表示を投影部21に行わせ、ジェスチャー情報がドラッグ動作であると判断した場合、表示中の可視画像をドラッグ方向にシフトさせる表示を投影部21に行わせる。
ステップS22で、輝点の検出値が第2閾値T2より小さい場合、信号が微弱で発光型指示部(第1の指示部)23や非光型指示部(第2の指示部)28の操作が行われたものでないと判断して、エラー処理する(ステップS30)。
なお、以上の説明では、便宜上、発光型指示部23の操作に対応するステップS24〜S26の処理と、非光型指示部28の操作に対応するステップS27〜S29の処理とが個別に行われているかのように表現されているが、実際の処理では、輝点を検出した画面又はフレームごとに輝点情報が蓄積され、これらが統合されてオブジェクト情報やジェスチャー情報を構成することになるので、制御部85は、第1の操作情報と第2の操作情報とを同時並行して取得する処理を行っていることになる。
以上で説明した実施形態の投影撮像システム100によれば、投影領域A1の任意の点において、第1及び第2検出値のうち、一方の検出値D12が他方の検出値D11に対して所定割合以下(具体的には70%以下)の強度となるように設定しているので、強度の相違に基づいて発光型指示部(第1の指示部)23と非光型指示部(第2の指示部)28との区別が可能になる。これにより、発光型指示部(第1の指示部)23と非光型指示部(第2の指示部)28とが混在して同時に使用される場合であっても、それぞれを個別に認識して指示内容等の取得に必要な処理を行うことができる。
以上、実施形態に係る投影撮像システムについて説明したが、本発明に係る投影撮像システムは、上記のものには限られない。例えば、投影光学系43とは別に撮像光学系51を設ける必要はなく、投影光学系43を撮像光学系51としても用いることができる。
赤外発光素子23bから射出される赤外線L3の波長と、赤外発光部24aから射出される赤外線L4の波長とを同一とする必要はなく、撮像部22によって得られた赤外画像において、図8(A)及び8(B)に例示するような検出値に関する大小関係が確保されればよい。
12A…投影光学部、 12B…撮像光学部、 21…投影部、 22…撮像部、 23…発光型指示部、 23b…赤外発光素子、 23p…先端部、 24…赤外照明部、 24a…赤外発光部、 24b…回転反射部、 28…非光型指示部、 41…照明光学系、 42…液晶表示素子、 43…投影光学系、 51…撮像光学系、 53…撮像素子、 55…光学フィルター、 61…屈折部、 62…反射部、 81…投影動作部、 82…撮像動作部、 83…記憶部、 83a…画像記憶部、 83b…付加情報記憶部、 85…制御部、 85a…画像処理部、 85b…判定部、 100…投影撮像システム、 100A…光学部分、 100B…駆動部分、 153…撮像素子、 A1…投影領域、 D11,D12,D21,D22…検出値、 K1…投影光、 K2…撮像光、 L3,L4…赤外線、 OS…対象空間、 、 SC…スクリーン

Claims (14)

  1. 画像を投影する投影部と、
    前記投影部により画像が投影される投影領域の赤外画像を撮影する赤外撮像部と、
    前記投影領域に沿って近接する空間を含む対象空間に赤外線を照射する赤外照明部とを備え、
    前記赤外撮像部の出力に基づいて、赤外発光する第1の指示部の撮像による赤外発光強度の第1検出値と、前記赤外照明部からの赤外線を反射する第2の指示部の撮像による赤外反射強度の第2検出値とを取得し、
    前記投影領域の任意の点において、前記第1及び第2検出値のうち、一方の検出値が他方の検出値に対して所定割合以下の強度となるように設定していることを特徴とする投影撮像システム。
  2. 前記一方の検出値が前記他方の検出値の70%以下の強度となるように設定していることを特徴とする請求項1に記載の投影撮像システム。
  3. 前記投影領域上の任意の点で、前記一方の検出値が第1閾値より小さくなるとともに前記他方の検出値が前記第1閾値より大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の投影撮像システム。
  4. 前記赤外撮像部の出力を前記第1閾値とこれよりも小さい第2閾値とに基づいて処理することによって、第1の指示部と前記第2の指示部とを個別に抽出することを特徴とする請求項3に記載の投影撮像システム。
  5. 前記対象空間は、前記投影領域に近接して平行に延びることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の投影撮像システム。
  6. 前記赤外照明部は、赤外線を略平行光として前記対象空間に照射することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の投影撮像システム。
  7. 前記赤外照明部は、赤外線を前記対象空間において走査するように照射することを特徴とする請求項6に記載の投影撮像システム。
  8. 前記撮像部は、反射ミラーを有する撮像光学系を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の投影撮像システム。
  9. 前記一方の検出値は、前記第2の指示部に対応し、前記他方の検出値は、前記第1の指示部に対応することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の投影撮像システム。
  10. 前記第1の指示部は、電子ペンであり、前記第2の指示部は、指又は手であることを特徴とする請求項9に記載の投影撮像システム。
  11. 前記第1の指示部の検出結果に基づいて当該第1の指示部の動作に関する第1の操作情報を取得し、前記第2の指示部の検出結果に基づいて当該第2の指示部の動作に関する第2の操作情報を取得するとともに、前記操作情報の取得に際して、前記第1の指示部の検出結果と前記第2の指示部の検出結果とに対して異なる処理を施す情報処理部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の投影撮像システム。
  12. 前記情報処理部は、前記第1の操作情報と前記第2の操作情報とを同時並行して取得することを特徴とする請求項11に記載の投影撮像システム。
  13. 前記赤外照明部は、前記投影部及び前記赤外撮像部を有する本体に対して取り外し可能であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の投影撮像システム。
  14. 前記投影部により画像が投影される投影領域の赤外画像を撮影し、赤外発光する第1の指示部の撮像と、前記赤外照明部からの赤外線を反射する第2の指示部の撮像とを行う投影撮像方法であって、
    前記第1の指示部の検出結果に対する処理と、前記第2の指示部の検出結果に対する処理とを異なるものとすることを特徴とする投影撮像方法。
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