JPH11344546A - 電流積算値検出装置及び電流検出装置及びそれらを用いた電池パック - Google Patents

電流積算値検出装置及び電流検出装置及びそれらを用いた電池パック

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JPH11344546A
JPH11344546A JP11049645A JP4964599A JPH11344546A JP H11344546 A JPH11344546 A JP H11344546A JP 11049645 A JP11049645 A JP 11049645A JP 4964599 A JP4964599 A JP 4964599A JP H11344546 A JPH11344546 A JP H11344546A
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JP11049645A
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English (en)
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Masaru Noda
勝 野田
Takashi Takeuchi
崇 竹内
Shinji Tanaka
伸児 田中
Mitsunori Tsuchiya
光典 土屋
Takashi Yamaguchi
剛史 山口
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Maxell Holdings Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
Hitachi Maxell Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】オペアンプ等のオフセットに対して不感応とな
る電流積算値検出装置及び電流値検出装置及びそれらを
用いた電池パックを提供すること。 【解決手段】電池の電流通路に直列に挿入された電流検
出抵抗と、積分器と、該電流検出抵抗の両端の電位を該
積分器の入力へ導く入力状態セレクタと、積分器に接続
した積分コンデンサと、該積分器と該積分コンデンサと
の間にあって該積分コンデンサの接続極性を切り替える
積分コンデンサ反転手段とを備え、該入力状態セレクタ
は、状態aと状態bの2状態を規則的に交互に切り替
え、状態aでは該電流検出抵抗の両端に発生している電
池電流値に対応した電圧を該積分器の入力へ導き、一
方、状態bでは該電流検出抵抗の両端に発生している電
池電流検出電圧を反転して該積分器の入力へ導くか、ま
たは、電池電流値がゼロの状態を仮想し、その仮想状態
での該電流検出抵抗の端子間電圧を該積分器の入力へ導
く。該積分コンデンサ反転手段は、該入力状態セレクタ
の状態aと状態bに同期して交互に反転し、該積分コン
デンサの接続極性を交互に切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯情報端末等に
用いられる一次電池又は二次電池の残容量を表示させる
ための電流積算値検出装置及び電流値検出装置及びそれ
を用いた電池パックに関し、特に、検出回路の望ましく
ないオフセットに対して不感応にする回路技術関する。
【0002】
【従来の技術】ノート型パソコンに代表される携帯情報
端末では、使用中の電池が今どれだけの電池残量を有
し、あとどの位使用できるのかが、使用者にとって大変
気になるところである。電池残量が所定値以下になった
ら使用者にそれを警告し、また、データをバックアップ
する等の処置をすることが必要である。そのためには、
電池の残量を出来るだけ正確に知りうる方法が必要であ
る。
【0003】そこで従来、電池の充放電電流を常に監視
して、これを積算し、電池の残量を表示することが考え
られていて、その一例として、公開特許公報、特開平6
−258410が知られている。その中で、電池の充放
電電流を検出する方法として、電池の電流通路に直列に
電流検出用の抵抗を挿入し、そこに発生する電圧を所定
倍に増幅し、該増幅された電圧を電圧制御型発振器に制
御電圧として与えて、結果として、充放電電流値に対応
した周波数のパルス発振信号を得る方法が示されてい
る。更に、パルス発振信号のパルス数をカウントするこ
とで、電流積算値を得る方法が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電池の電流通路に直列
に挿入される電流検出用の抵抗は、電圧降下による電力
損失を出来るだけ小さく抑えるために、あまり大きな抵
抗値に出来ない。ノート型パソコンの例では、20ミリ
オーム程度の微少値に設定され、数十ミリアンペアから
数アンペアまで変化する負荷電流に対応して、1ミリボ
ルトから100ミリボルト程度の電圧を得ている。この
電圧は、直接に又は所定倍に増幅されて前記の電圧制御
型発振器に制御電圧として与えられる。一方、該増幅に
供されるオペアンプ又は該電圧制御型発振器の構成に供
されるオペアンプには、半導体の製造ばらつきやその他
の原因によるプラスマイナス5ミリボルト程度のオフセ
ットを伴うことが避けられないのが通常であり、前記の
1ミリボルトから100ミリボルト程度という制御電圧
では、このオフセットによる悪影響は無視し得ない程度
に大きいものとなる。因みに上記のように電流検出抵抗
が20ミリオームのケースでは、5ミリボルトのオフセ
ットは電流検出誤差に換算すると250ミリアンペアに
相当する。
【0005】このオフセットによる電流検出誤差は、電
流積算値を求める場合に更に影響が大きくなる。たとえ
ば、実際は負荷電流がゼロの場合にも250ミリアンペ
アが連続して消費されているように誤って認識され、積
算値として大きな値を示すことがある。
【0006】なお、オフセット発生要因の主なものはオ
ペアンプを構成する初段差動トランジスタ対のしきい電
圧不平衡であるが、その他にも回路構成方法毎に様々あ
り得る。
【0007】本発明の対象とする課題は、これらオペア
ンプ等のオフセットに対して不感応となる電流検出装置
及び電流積算値検出装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による電流積算値検出装置及び電流値検出装
置及びそれらを用いた電池パックは、電池の電流通路に
直列に挿入された電流検出抵抗と、積分器と、該電流検
出抵抗の両端の電位を該積分器の入力へ導く入力状態セ
レクタと、該積分器に接続した積分コンデンサと、該積
分器と該積分コンデンサとの間にあって該積分コンデン
サの接続極性を切り替える積分コンデンサ反転手段と、
時間の推移と共に変化する該積分器の出力電圧が該積分
コンデンサの電荷をクリアしたときに得られる該積分器
の出力電圧を基準電位として、それよりプラス側の第1
の所定の積分リセット電圧に達したときにそれを示す電
圧遷移を出力する第1のコンパレータと、同じく該基準
電位よりマイナス側の第2の所定の積分リセット電圧に
達したときにそれを示す電圧遷移を出力する第2のコン
パレータと、該第1又は第2のコンパレータが該電圧遷
移を出力したときに該積分コンデンサの積分電荷をゼロ
にクリアする積分リセット手段と、該積分リセット手段
の作動頻度で該第1又は第2のコンパレータの出力に発
生するパルスの一方のコンパレータの出力パルスをアッ
プカウントし他方のコンパレータの出力パルスをダウン
カウントするパルスカウンタと、該パルスカウンタへの
アップ/ダウンカウント入力を反転するアップ/ダウン
反転手段を備える。
【0009】該入力状態セレクタは、状態aと状態bの
2状態を規則的に交互に切り替え、状態aでは該電流検
出抵抗の両端に発生している電池電流検出電圧を該積分
器の入力へ導く。一方、状態bでは該電流検出抵抗の両
端に発生している電池電流検出電圧の極性を反転して該
積分器の入力へ導くか、または、ゼロボルト電圧を該積
分器の入力へ導くか、のいずれかとする。具体的には、
たとえば、該電流検出抵抗のどちらか一方の端子の電圧
を該積分器の入力端子対へ導く。
【0010】該積分コンデンサ反転手段は、該入力状態
セレクタの状態aと状態bに同期して、該積分コンデン
サの接続極性を交互に切り替える。
【0011】これにより該積分器は、状態aの期間では
電池電流に対応した電流と前記の望ましからぬオフセッ
トに起因する電流を合わせて時間積分して該積分コンデ
ンサに積分電荷として蓄積し、状態bの期間では電池電
流に対応した電流を反転した電流と前記の望ましからぬ
オフセットに起因する電流を合わせて時間積分するか、
または、オフセットに起因する電流のみを時間積分して
該積分コンデンサに積分電荷として蓄積する。しかる
に、該積分コンデンサ反転手段により該積分コンデンサ
の接続極性が状態aと状態bに対応して反転するため、
前記オフセットに起因する電流の成分については状態a
の積分電荷と状態bの積分電荷が引き算し合うことにな
る。オフセットの発生メカニズムやオフセット量は状態
aと状態bで基本的に不変であるから、状態aと状態b
の時間を同じにとることで、オフセットに起因する電流
の積分電荷は完全に打ち消される。一方電池電流の成分
については、状態bで積分器入力の電池電流検出電圧と
積分コンデンサの両方が反転されるケースでは状態bの
期間に積分コンデンサに蓄積される積分電荷は状態aと
同一極性で加算され、状態bで積分器入力の電圧を実効
的にゼロにするケースでは状態aの期間の電池電流成分
の積分電荷が積分コンデンサに蓄積される。
【0012】これにより該積分器の出力には、オフセッ
トに影響されない電池電流の時間積分値に対応する電圧
が得られる。この電圧は積分の時間推移と共に変化し、
それが前記の第1又は第2の所定の積分リセット電圧に
達したとき、該第1又は第2のコンパレータがそれを示
す電圧遷移を出力し、同時に前記積分リセット手段がオ
ンして微少時間の内に該積分コンデンサの積分電荷がク
リアされる。積分電荷のクリアにより該積分器出力電圧
は即時に初期電位に戻り、コンパレータの出力電位も即
時に元の電位に戻り、かつ該積分リセット手段はオフす
る。そして引き続き電池電流積分の次の周期に入る。
【0013】この一連の動作に伴って該第1又は第2の
コンパレータの出力には一回の積分リセット毎に1発の
パルスが発生する。入力状態セレクタの状態aの期間に
該第1のコンパレータの出力に発生したパルスを該パル
スカウンタでアップカウントし、同じく状態aの期間に
第2のコンパレータの出力に発生したパルスをダウンカ
ウントしする。状態bの期間ではアップカウントとダウ
ンカウントをこの反対の組み合わせにする。前記のアッ
プ/ダウン反転手段は入力状態セレクタの切り替えと同
期して動作し、このアップ/ダウン反転を行う。
【0014】積分リセットから次の積分リセットまでの
間の電池電流積算値は、電池電流と電流検出抵抗値、積
分器利得、積分コンデンサ容量値、及び該所定の積分リ
セット電圧等の設計諸元で決まるものであるが、上記設
計諸元はいずれも固定化できるので、該パルス数をカウ
ントすることによって、電池電流の長時間にわたる積算
値をディジタル値として求めることが出来る。また、単
位時間内に発生するパルス数(即ち、周波数)を計測す
ることでその時刻における電池電流値を求めることが出
来る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態により本発明を
詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施形態を示す図で
ある。同図において、1は電池、2は電流検出抵抗、3
は負荷、4は入力状態セレクタ、5は積分器、6は積分
コンデンサ、7は積分コンデンサ反転手段、8は第1の
コンパレータ、9は第1の積分リセットしきい値電圧、
10は積分リセット手段、11はパルスカウンタ、12
はカウンタ値読み取り手段、13は単位時間平均電流値
算出手段、14は充電器、15は充放電切り替え器、1
6は第2のコンパレータ、17は第2の積分リセットし
きい値電圧、18はORゲート、19はアップ/ダウン
反転手段等である。なお、積分リセット手段10を実現
する方法には、後述のごとく複数の方法があるが、本第
1の実施形態では図示のようなリセットスイッチで代表
させ、積分リセットスイッチ10として表記する。
【0017】電池1は単一のセルであってもよいし、ま
たは複数のセルを直列に積み重ねたものであってもよ
い。又、1次電池、2次電池のどちらであってもよい。
【0018】電流検出抵抗2は電池1と負荷3との間に
直列に挿入されている20ミリオーム程度の抵抗値(R
SENS)の抵抗器であって、電池1から負荷3に供給され
るか又は充電器14から電池1に供給されるかのいずれ
かの電池電流値(IS)との積に等しい検出電圧(VS
をその両端に発生する。
【0019】入力状態セレクタ4は電流検出抵抗2の両
端に発生した検出電圧(VS)を積分器5の入力へ導く
ものであって、状態aと状態bの2状態を規則的に交互
に切り替える。該入力状態セレクタ4は、状態aでは電
流検出抵抗2の両端に発生している検出電圧(VS)を
積分器5の入力へ導き、状態bでは該検出電圧を極性反
転して積分器5の入力へ導くか、又は、前記ISがゼロ
である状態を仮想した状態、即ち実際のISの如何に関
わらずVSが実質的にゼロに等しくなるような接続状態
を作り、これを積分器5の入力へ導く。
【0020】上記の入力状態セレクタ4の具体的構成例
を図2(A)、(B)、(C)に示す。同図において4
01は極性反転スイッチ、402,403は抵抗器、4
04,405はスイッチであり、その他の既出の記号は
図1と同一である。
【0021】まず、図2(A)の構成例の動作を説明す
る。極性反転スイッチ401は状態aと状態bで2本の
入力線を入れ替えるように動作し、これにより状態bに
おいては検出電圧(VS)は極性反転されて積分器5に
入力される。
【0022】次に、図2(B)の構成例の動作を説明す
る。状態aではスイッチ404がaの位置にあってオフ
状態であり、電流検出抵抗2の両端に発生した検出電圧
(VS)は抵抗402,403を通して積分器5へ導か
れる。状態bでは、スイッチ404がbの位置にあって
オン状態であり、電流検出抵抗2の両端に発生した検出
電圧(VS)を積分器5に導く途中が短絡状態となる。
これにより、電池電流値(IS)の如何に関わらず積分
器5に導かれる検出電圧(VS)は実質的にゼロに等し
くなり、電池電流値(IS)がゼロであることを仮想し
た接続状態が得られる。ここで、抵抗器402,403
は、電流検出抵抗2が20ミリオーム程度の低抵抗であ
るためにスイッチ404による短絡が不完全になる問題
を防ぐためのものであって、原理的には無くともよいも
のである。
【0023】次に、図2(C)の構成例の動作を説明す
る。状態aではスイッチ405がaの位置にあって、電
流検出抵抗2の両端に発生した検出電圧(VS)は積分
器5へ導かれる。状態bではスイッチ405がbの位置
にあって、この状態で積分器5の入力に導かれるのは電
流検出抵抗2の両端に発生した検出電圧ではなく、電流
検出抵抗2の片方の端子の電位である。このように電流
検出抵抗2の片方の端子の電位を積分器5の一対の入力
に導くと言うことは、状態aににおいて電流検出抵抗2
の抵抗値(RSENS)をゼロにしたのと等価である。従っ
て、実際の電池電流値(IS)の如何に関わらず、電池
電流値(IS)がゼロであることを仮想した接続状態が
得られる。
【0024】再び図1に戻って説明する。積分器5は電
流検出抵抗2の両端に発生した検出電圧(VS)を入力
状態セレクタ4を介して積分器の入力端子に受け、該入
力端子の電圧を時間積分した値に対応する電圧を出力端
子に発生する。
【0025】上記積分器の具体的構成例を図3(A)、
(B)、(C)に示す。同図において、501はオペア
ンプ、502は抵抗器、6は積分コンデンサである。な
お、図1においては積分コンデンサ6は積分器5とは別
に記載されているが、機能としては同じものである。
【0026】まず、図3(A)に記載の積分器はオペア
ンプを使った積分器としては周知のものである。この回
路では、積分コンデンサ6がオペアンプ501の出力端
子から負極性入力端子への負帰還路を構成しており、こ
れによりオペアンプの入力端子を外から見込んだときに
はそこには非常に低い入力インピーダンスが観測され
る。そして該入力端子は仮想短絡状態にあると見なせ
る。従って、積分器5へ電圧が印加されると該印加電圧
を抵抗器502の抵抗値(Rg)で除した値の電流が抵
抗器502を介して積分コンデンサ6に流入し、電流の
積分値に等しい電荷が積分コンデンサ6に蓄積される。
その結果として、入力電圧をVS、抵抗器502の抵抗
値をRg、積分コンデンサ6の容量値をCとするとき、
積分コンデンサ6の蓄積電荷(Q)と出力電圧(VO
はそれぞれ次式で表される。
【0027】
【数1】
【0028】上式で表されるように、出力には入力電圧
の時間積分値に対応する電圧が得られる。
【0029】ところでこの積分器を構成するオペアンプ
には多少なりともオフセット誤差を伴うのが通常である
ので、該オフセット誤差をオペアンプの入力換算オフセ
ット電圧をVdで表すことにする。なお、入力換算オフ
セット電圧とはそれをオフセット誤差のない理想オペア
ンプの+入力端子に印加したときにその理想オペアンプ
は実際のオペアンプが発生するオフセット誤差と等しい
オフセット誤差を発生させるものとして定義される。こ
の場合の積分コンデンサ6の蓄積電荷(Q)と
【0030】積分器出力電圧(VO)は、
【数1】に対応して次のようになる。
【0031】
【数2】
【0032】次に、図3(B)に記載の積分器を説明す
る。同図において、503は電圧電流変換増幅器であ
り、入力電圧に比例した電流を出力する。これは電子回
路学では相互コンダクタンス(gm)として表記される
ものであるが、差動トランジスタ対による電流出力型の
差動増幅器等がその具体例である。オペアンプ501と
積分コンデンサ6による動作は先に説明した図3(A)
の場合と同様であり、該電圧電流変換増幅器503の出
力電流は、オペアンプ501の出力端子からその反転入
力端子へ負帰還路を構成するように設けられた積分コン
デンサ6に流入し、該電流の積分値に等しい電荷として
蓄えられ、結果として、積分コンデンサ6の蓄積電荷
(Q)と出力電圧(VO)はそれぞれ次式で表される。
【0033】
【数3】
【0034】数3で表されるように、電圧電流変換増幅
器503のの入力電圧の時間積分値に対応する電圧が得
られる。前述と同様に、電圧電流変換増幅器503の入
力換算オフセット電圧がVdの場合の積分コンデンサ6
の蓄積電荷(Q)と積分器出力電圧(VO)は、式
(3)、式(4)に対応して次のようになる。
【0035】
【数4】
【0036】次に、図3(C)に記載の積分器を説明す
る。同図において、504,505はオペアンプ、50
6,507はFETである。本回路は、入力端子側の直
流電位が0V近辺の低い電位で、積分器の動作基準電位
が中電位(2.5V)で動作するものである。FET5
07のゲートはオペアンプ505によって制御されてお
り、そのドレイン電極(100k側)の電位が基準電位
(2.5V)に一致するように電流値が決まる。FET
506のゲートはオペアンプ504によって制御されて
おり、そのソース電極(5k側)の電位がFET507
のソース電極の電位に一致するように電流値が決まる。
今、入力端子間に入力電圧が印加されると両FETのソ
ース電極電位を一致させるべくFET506の電流が制
御されて、結果として入力電圧をRgで除した値に相当
する電流変化が発生し、これがFET506のドレイン
電極からオペアンプ501のマイナス入力端子に供給さ
れる。オペアンプ501での積分の動作は前述の例と同
様である。
【0037】再び図1に戻って説明する。図1において
積分コンデンサ6は、前述のごとく、積分器5の一構成
要素であるが、積分コンデンサ反転手段7との関連を明
示するために図示のごとく積分器5の外に配置して表記
している。
【0038】積分コンデンサ反転手段7は前記入力状態
セレクタ4の状態切り替えと同期して積分コンデンサ6
の接続極性を反転するものである。
【0039】ひとまず以上の構成要素(1〜7)で成り
立つ部分の動作を以下において説明する。
【0040】入力状態スイッチ4が図2(C)で、積分
器5が図3(A)のケースにより説明する。電池1から
負荷3に向かって流れる電流の向きを正にとり(IS
とし、電流検出抵抗2の端子間に発生する電圧(VS
を電池1側端子を基準にして定めると、次式となる。
【0041】
【数5】
【0042】今、入力状態スイッチ4が状態a(図中実
線矢印)にあり、これに同期して積分コンデンサ反転手
段7も状態a(図中実線矢印)にある期間(T)を考
える。式(5)で表される検出電圧(VS)が図3
(A)に示す形式の積分器5に導かれ、積分器5は該検
出電圧(VS)をRgで除した値の電流を積分コンデンサ
6に流し、該電流の積分値に等しい電荷を積分コンデン
サ6に蓄積する。そしてこの電荷蓄積の推移に伴って積
分器5の出力端子電圧が変化し、その電圧変化量は検出
電圧(VS)の積分値に対応する。
【0043】また、積分器の構成要素であるオペアンプ
501が入力換算オフセット電圧Vdを有するため、該
入力換算オフセット電圧Vdの積分値に対応する電荷が
積分コンデンサ6に合わせて蓄積され、出力端子に発生
する電圧変化量にもこれによる電圧変化が加算される。
【0044】次に、入力状態スイッチ4が状態b(図中
点線矢印)に遷移し、これに同期して積分コンデンサ反
転手段7も状態b(図中点線矢印)に遷移した後の期間
(T)を考える。入力状態スイッチ4が状態bにある
ため、検出電圧(VS)が積分器5に導かれず、代わっ
て電圧ゼロが積分器5に入力される。従って、積分器5
は該積分器の構成要素であるオペアンプ501の入力換
算オフセット電圧(Vd)のみを積分する。しかるに、
状態bでは積分コンデンサ反転手段により積分コンデン
サの接続が反転されているため、積分コンデンサ6は前
の状態aの期間(T)の最終時刻に蓄積されていた蓄
積電荷を初期値にして、状態bの期間(T)では入力
換算オフセット電圧(Vd)をRgで除した値の電流の積
分値に等しい電荷を差し引くように蓄積する。なお、よ
り厳密に表現するなら、「前の状態aの期間(T)の
最終時刻に蓄積されていた蓄積電荷を反転した状態を初
期値にして、状態bの期間(T)では入力換算オフセ
ット電圧(Vd)をRgで除した値の電流の積分値に等し
い電荷を加算するように蓄積する。」であるが、ここで
重要なのは、状態aの期間(T)におけるオフセット
誤差分の蓄積電荷に対して状態bの期間(T)におけ
るオフセットご差分の蓄積電荷がちょうど逆極性である
ことと、最終的に求めたいのが状態aの期間(T)の
積分値の総和であることから、前記のように状態aの期
間での蓄積電荷の極性を基準にして表現するのが適当で
ある。
【0045】これにより、状態bの期間(T)が終了
して次の状態aに遷移した直後の時刻において積分コン
デンサ6に蓄積されている電荷は、最初の状態aの期間
(T)に蓄積した検出電圧(VS)の積分値と入力換
算オフセット電圧(Vd)の積分値を合算したものに相
当する蓄積電荷から状態bの期間(T)に蓄積した入
力換算オフセット電圧(Vd)の積分値に相当する蓄積
電荷を差し引いたものとなる。ここで、状態aの期間
(T)と状態bの期間(T)を等しく設定すること
により、入力換算オフセット電圧(Vd)の影響を完全
にキャンセルし、検出電圧(VS)の積分値に対応する
電荷のみを積分コンデンサ6に蓄積させることが出来
る。これに伴って、積分器5の出力端子に得られる電圧
も、入力換算オフセット電圧(Vd)の影響を取り除い
たものとなる。
【0046】上記の状態aの期間(T)と状態bの期
間(T)を交互に繰り返すことにより、入力換算オフ
セット電圧(Vd)の影響を排除しながら、検出電圧
(VS)の積分、すなわち電池電流の積分を続けること
が出来る。もちろん、電池電流の積分が為される期間は
状態aの期間(T)を合算した期間(ΣT)であ
り、全体時間の半分となるが、その補正は積分値を2倍
するだけで十分である。これについては、電池電流の変
化周期に対してTの繰り返し周期を半分以下にすれば
よいと言うことが、サンプリング理論から証明できる。
また通常の場合、電池電流の変化はゆっくりとしてお
り、このことが問題となるケースは少ない。
【0047】以上説明したオフセット誤差キャンセルメ
カニズムを数式を使って説明すると次のようになる。
【0048】状態aの期間を繰り返し順にTa1,Ta2
a3,・・・,TaNとし、状態bの期間をTb1,Tb2
b3,・・・,TbNとし、それぞれの期間の蓄積電荷を
a1,Qa2,Qa3,・・・,QaN及びQb1,Qb2
b3,・・・,QbNとし、それぞれの期間の積分器出力
電圧の変化量をVOa1,VOa2,VOa3,・・・,VOaN
びVob1,Vob2,Vob3,・・・,VobNとし、次の式が
成り立つ。
【0049】
【数6】
【0050】上式で、積分記号∫の右下に付記した
aN,TbNは入力状態セレクタがN回目の状態aまたは
状態bに有り、その積分期間がTaN,TbNであることを
意味する。また、積分記号∫の右下に付記したTは状
態aの期間を全て積分することを意味する。Q,VO
右下に付記した記号類についても同様である。
【0051】数6の第1式と第3式の右辺第1項は、電
池電流検出電圧の積分値、第2項は積分器のオフセット
誤差の積分値にそれぞれ対応する。数6の第5式は状態
aの蓄積電荷と状態bの蓄積電荷の総和を取ると、オフ
セット誤差の影響を排除した電池電流の積分値に対応し
た値が得られることを示している。同じく第6式は状態
aの積分器出力電圧変化と状態bの積分器出力電圧変化
の総和を取ると、オフセット誤差の影響を排除した電池
電流の積分値に対応した電圧が得られることを示してい
る。
【0052】次に、以上のことを波形図で説明する。図
4(A)は積分コンデンサの電荷の推移波形を示し、図
4(B)は積分器出力電圧の推移波形を示す。
【0053】図4(A)において、点線はオフセット誤
差が無い場合を仮想したときの電荷の推移であり、これ
に対し、実線は電池電流の検出電圧と同じ極性で半分の
大きさのオフセット誤差が有る場合の電荷の推移であ
る。状態aの期間(Ta1)では検出電圧成分とオフセッ
ト成分が合わせて積分されるため、実線は点線の1.5
倍の勾配で推移している。続く状態bの期間(Tb1)で
はオフセット誤差成分のみが積分されて積分コンデンサ
に逆極性に蓄積されるためその分だけ電荷が減少し、T
b1の最終時刻において、点線のオフセット誤差が無い場
合を仮想したときの電荷と一致する。すなわち、期間T
a1とTb1を通して見たときの積分コンデンサの電荷は、
オフセット誤差の影響が排除されて、電池電流の検出電
圧だけを積分したものが得られる。次のTa2,Tb2の期
間、及びそれ以降の期間についても同様であり、オフセ
ット誤差の影響受けない電池電流の検出電圧だけを積分
したものに相当する電荷が加算されていく。
【0054】図4(B)は上記の(A)と同じケースに
おける積分器出力電圧を表示したものである。出力電圧
の原点0は積分コンデンサの初期電荷をゼロにクリアし
たときの出力電圧を示すものであり、アース電位を示す
ものではない。点線はオフセット誤差が無い場合、実線
は電池電流の検出電圧と同じ極性で半分の大きさのオフ
セット誤差が有る場合である。状態aから状態bへ遷移
するとき、又は状態bから状態aへ遷移するとき、積分
コンデンサの接続が反転されるため、図示の矢印のごと
く上記の毎遷移時刻において出力電圧が反転する。Ta1
からTb1に遷移すると、Ta1の最終時刻での出力電圧が
反転された電圧を起点にしてオフセット誤差成分のみに
よる積分が推移し、Tb1の最終時刻においては点線で示
されるオフセット誤差が無い場合の出力電圧に一致す
る。Tb1からTa2に遷移した直後においては、Ta1の最
終時刻のオフセット誤差が無い場合の出力電圧に一致す
る。以降も順次同様に繰り返され、状態aの各期間の初
期時刻において、オフセット誤差の影響受けない電池電
流の検出電圧だけを積分したものに相当する出力電圧が
得られる。
【0055】次に、オフセット誤差が電池電流の検出電
圧と逆極性で存在するケースを図5に示す。図はオフセ
ット誤差の大きさが電池電流の検出電圧の1/4の場合
である。状態aの期間での勾配は前記図4の例とは逆に
実線の方が小さい。又、状態bの期間での勾配は前記図
4の例とは逆である。しかし、オフセット誤差の影響が
除去される効果については全く同様である。
【0056】ところで、図4、図5のいずれを見ても、
積分コンデンサ電荷と出力電圧のいずれもが時間の推移
とともに増大しており、ついには回路の動作限界に達し
て動作が破綻することが予見される。従って、積分を実
行する時間を回路動作が破綻しない範囲に限定して使用
するのが一つの対応策である。更にもう一つの方法は、
積分値が所定値に到達する度に積分コンデンサの電荷を
リセットする事を繰り返し、そのリセット回数のカウン
ト値を併用するという方法である。これについては、図
1に戻って説明する。
【0057】図1において、第1のコンパレータ8は積
分器5の出力電圧と第1の積分リセット電圧
(VRESET1)とを比較し、積分器5の出力電圧が時間の
推移とともに下の方から上昇してVRESET1に達したとき
に出力電圧をローからハイに遷移させる。第1のコンパ
レータ8の出力電圧がハイになると、積分リセットスイ
ッチ10がオンし、積分コンデンサ6の電荷がほぼ瞬時
にゼロにリセットされる。積分コンデンサ6の電荷がゼ
ロにリセットされると積分器5の出力電圧が初期値(ゼ
ロ)になり、第1のコンパレータ8は出力電圧をローに
遷移させる。そしてリセットスイッチ10はオフに戻
り、次の積分が継続される。なお、積分コンデンサの電
荷がリセットされるには短時間ながらもある程度の時間
を要し、この間は第1のコンパレータ8の出力はハイを
維持していることが必要条件であるが、これについては
積分器5の構成要素であるオペアンプが急速に応答出来
ないことが幸いして第1のコンパレータ8がローに遷移
するのが遅れることで上記の必要条件を満たすのが普通
である。より確実にするには、第1のコンパレータ8の
出力をリセットスイッチ10に導く途中にワンショット
マルチバイブレータ等の一定時間ホールド回路を挿入す
ればよい。
【0058】上記した積分とリセットの繰り返しによ
り、積分器5の出力電圧がどんどん増大して破綻すると
いう問題を回避し、かつ、積分を継続することが出来
る。そして、リセット回数をカウントすることにより、
全時間の積分値を求めることが可能になる。リセット回
数のカウント値をKとするとき、前述の数6第6式を応
用すると、次式が成り立つ。
【0059】
【数7】
【0060】上式でKが数十以上に大きければ、最終リ
セット後の積分器出力電圧は無視することが出来、電池
電流(IS)の積分値はリセット回数カウント値(K)
を使って次式で求まる。
【0061】
【数8】
【0062】なお、Kが数十以上に大きいことと言う必
要条件は、本発明のそもそもの目的である電池の残量計
測に照らし合わせると、ユーザーが電池残量を気にする
のは積分値としては大きな値となったところであり、そ
の時カウント値も当然のことに大きな値であるから、十
二分に満足させられる。仮に、特殊な使い方で、小さな
積分値領域を計測する場合は、それに見合って積分コン
デンサの容量値その他の定数設定で対応可能である。
【0063】上記の積分リセットの様子を波形図を使っ
て更に詳しく説明する。
【0064】図6は、先に図4で説明したものと同一条
件において、上記の積分リセットを適用したときの積分
器出力電圧波形図である。出力電圧を示す縦軸の原点O
は積分コンデンサの初期電荷をクリアしたときの出力電
圧を示すものであることは、前出の図4,図5の場合と
同じである。第1の積分リセット電圧(VRESET1)も同
様に定義したもので、この例では3Vに設定している。
電池電流の検出電圧に対してオフセット誤差の大きさは
半分で極性は同じである。図中のTa1の期間の点線は電
池電流のオフセット誤差無しを仮想した場合の検出電圧
のみの積分値に対応する出力電圧で、Ta1の期間中の電
圧増加は1Vである。一方実線はオフセット誤差を含む
積分値に対応する出力電圧で、同じ期間中の電圧増加は
1.5Vである。Ta3の途中で積分器出力電圧がV
RESET1に達し、積分器出力電圧がゼロにリセットされて
いる。これが1回目リセットである。2回目リセットは
1回目リセットから(T+T)の3倍の時間経過し
たTa6の途中で発生している。以降同じ周期で3回目リ
セットが発生し、これが繰り返されている。同図の下部
にリセットパルスとして図示する。
【0065】TaNとTbNは対になってオフセットをキャ
ンセルするものであるから、たとえばTb9の終了時刻ま
での積分値の総和を、リセット回数のカウント値から求
めたものとオフセット誤差無しの仮想値(図中点線)か
ら求めたものとを比較してみる。まず前者は、カウント
値は、K=3で、VRESET1=3Vであり、かつ、Tb9
終了時刻での電圧はゼロであるから、積分値の総和は9
Vである。一方後者は、Ta1の期間中の電圧増加は1V
でそれが9期間であることから積分値の総和は9Vであ
る。このように、カウント値から求めた積分値の総和
は、オフセット誤差無しの仮想値の積分値の総和に一致
することが分かる。
【0066】以上説明した図6のケースは、リセットの
周期の間にTとTの期間が複数存在するようにT
とTの切り替え周期を短く設定した場合であった。次
に、この逆にTとTの切り替え周期を長く設定した
ケースについて説明する。
【0067】図7はTとTの切り替え周期をリセッ
トの周期よりも長く設定したケースの積分器出力電圧波
形図である。縦軸の原点の定義は図6の場合と同様であ
る。第1の積分リセット電圧(VRESET1)は3Vに設定
されている。電池電流の検出電圧に対してオフセット誤
差の大きさは1/5で極性は同じである。最初の状態a
の期間(Ta1)では電池電流の検出電圧1に対してオフ
セット誤差0.2が加算されて積分され、積分出力電圧
がVRESET1に達する度にリセットが行われ、この期間で
のリセット回数は4である。続くTb1の期間ではオフセ
ット成分だけの積分がなされ、Ta2の最初の時刻にはT
a1とTb1でオフセット成分がキャンセルされた積分器出
力電圧となっている。以降はこの繰り返しによってオフ
セット成分がキャンセルされるとともに、リセットの回
数をカウントすることで電池電流成分のみの積分値が求
められる。図示の例では、K=15で、VRESET1=3V
であるから、Ta1からTb4までの期間の積分器出力電圧
の総和は45Vである。
【0068】このように図6と図7のケースから分かる
ように、状態aと状態bの切り替え周期とリセット周期
の大小関係は、どちらが大でどちらが小であってもよ
い。
【0069】再び図1の説明に戻る。パルスカウンタ1
1はコンパレータ8の出力に発生するリセットパルスの
数をカウントする。カウンタ値読み取り手段12は読み
取り指令を受けたタイミングでパルスカウンタ11のカ
ウンタ値をラッチする。その出力を見ることで前記読み
取り指令を受けた時刻までの電池電流積算値を知ること
が出来る。単位時間平均電流値算出手段13は一つ前の
読み取り指令で読みとった電池電流積算値を記憶してい
て、最新の電池電流積算値との差分を算出する。該差分
を前記読み取り指令の時間間隔で除することで単位時間
平均電流値を知ることが出来る。さらに、読み取り指令
間隔を適当に小さな時間に設定すれば、この単位時間平
均電流値は実質的に瞬時電流値として見なせる。
【0070】次に、図1において充放電切り替え器15
が負荷側に電池電流を供給する放電モードから充電器1
4が電池へ充電電流を流す充電モードに切り替わったケ
ースを説明する。入力状態セレクタ4は前の説明と同じ
く図2(C)の形式とする。
【0071】このケースにおいては、電池1は充電可能
な二次電池である。以下、充電時の動作を説明する。充
電時には電流検出抵抗2に流れる電流の向きが放電時と
は逆向きになるので、検出電圧も当然逆向きとなる。従
って、積分器5において積分されて積分コンデンサ6に
蓄積される電荷も放電時とは逆極性となり、積分器出力
電圧の推移も放電時とは逆にマイナス方向へ変化する。
第2のコンパレータ16は、該マイナス方向に推移する
出力電圧を第2の積分リセット電圧(VRESET2)と比較
し、積分器5の出力電圧が時間の推移とともに上の方か
ら下降してVRESET2に達したときに出力電圧をローから
ハイに遷移させる。第2のコンパレータ16の出力電圧
がハイになると、ORゲート18の出力がローからハイ
に遷移し、同時に積分リセットスイッチ10がオンして
積分コンデンサ6の電荷がクリアされる。以降の動作は
前記の放電モードの場合と同様である。
【0072】なお、VRESET1とVRESET2は積分コンデン
サの初期電荷をクリアしたときの積分器出力電圧を基準
電位とすると、該基準電位に対してプラス/マイナス対
称の電位に位置する。
【0073】パルスカウンタ11は、本実施形態ではア
ップ/ダウン型であり、コンパレータ8の出力はアップ
カウント入力端子へ、コンパレータ16の出力はダウン
カウント入力端子へそれぞれ接続されている。充電時に
おいては、前記のように積分リセットは第2のコンパレ
ータ16の出力によって動作制御されており、ダウンカ
ウント入力端子にパルスが入力される。従って、充電の
進行に伴って積分リセットが発生する度にパルスカウン
タ11のカウント値が1ずつ減算される。この場合、カ
ウンタ値の減少はその減少分だけ電池が充電されたこと
を意味している。本発明を適用した装置が途中で動作モ
ード(放電モード)から充電モードに切り替えられた場
合においては、パルスカウンタ11はアップカウントか
らダウンカウントに移行してカウントを継続する。これ
により、放電と充電による電荷量の増減を総合的に計測
することが可能となり、結果として、電池の残量を知る
ことが出来る。
【0074】放電モードから充電モードに切り替わった
ときの積分器出力電圧波形図を図8に示す。Tb2の終了
時刻で放電モードから充電モードに切り替わった場合で
ある。VRESET1が3V、VRESET2が−3Vのケースであ
る。
【0075】次に、図1におけるアップ/ダウン反転手
段19の作用と効果を説明する。入力状態セレクタ4は
前の説明と同じく図2(C)の形式とする。
【0076】アップ/ダウン反転手段19は入力状態セ
レクタ4の状態切り替えと同期して動作し、状態aと状
態bとで、パルスカウンタ11のアップカウント入力と
ダウンカウント入力を互いに入れ替えるように働く。図
示の例では、状態aでは第1のコンパレータ8の出力を
アップカウント入力端子へ、第2のコンパレータ16の
出力をダウンカウント入力端子へそれぞれ接続し、状態
bではこの逆に接続する。
【0077】図9は放電モードにおいて放電電流の検出
電圧(VS)とオフセット誤差電圧(Vd)が1対1で向
きも同じのケースの積分器出力電圧波形図である。T
の期間ではVSとVdが加算されて積分され、Tの期間
ではVdのみが積分される。図中p1,p2,・・・で
示されるのはTの期間で発生するリセットパルスであ
り、q1,q2,・・・で示されるのはTの期間で発
生するリセットパルスである。アップ/ダウン反転手段
19の作用によりp1,p2,・・・はアップカウント
され、q1,q2,・・・はダウンカウントされる。
【0078】そもそも本第1の実施形態では、Tの期
間の積分による電圧変化からTの期間の積分による電
圧変化を差し引くように作用するものであるが、図示の
ようにTの期間中にリセットが発生する場合は、その
カウント値についてもT期間中のカウント値から差し
引くのが正しく、本実施形態はその理にかなっている。
【0079】次に、同じく充電モードにおいて充電電流
の検出電圧(VS)の大きさがオフセット誤差電圧
(Vd)の3倍のケースについて積分器出力電圧波形図
を図10に示す。この場合、オフセット誤差電圧
(Vd)は図9のケースと同一とする。期間Tでは出
力電圧がVRESET2に到達したときにリセットパルスp
1,p2,・・・が発生し、このリセットパルスはパル
スカウンタ11でダウンカウントされる。期間Tbでは
出力電圧がVRESET1に到達したときにリセットパルスq
1,q2,・・・が発生しているが、このリセットパル
スはアップ/ダウン反転手段19の作用によりダウンカ
ウントされる。
【0080】次に、入力状態セレクタ4が図2(A)
で、積分器5が図3(B)のケースを本発明の第2の実
施形態として図11に示す。同図において、4は入力状
態セレクタで状態aと状態bで接続極性が反転する。5
は図3(B)で説明したものと同じ積分器である。電圧
電流変換アンプ503により入力電圧をgm倍の電流に
変換してオペアンプ501のマイナス端子へ供給し、積
分コンデンサ6に積分電荷として蓄積する。その他の記
号は前記図1と同じである。
【0081】今、入力状態セレクタ4が状態a(図中実
線矢印)にあり、これに同期して積分コンデンサ反転手
段7も状態a(図中実線矢印)にある期間(T)を考
える。前述の式(5)で表される検出電圧(VS)が積
分器5に導かれ、積分器5は該検出電圧(VS)にgm
掛けた値の電流を積分コンデンサ6に流し、該電流の積
分値に等しい電荷を積分コンデンサ6に蓄積する。そし
てこの電荷蓄積の推移に伴って積分器5の出力端子電圧
が変化し、その電圧変化量は検出電圧(VS)の積分値
に対応する。
【0082】また、積分器の構成要素である電圧電流変
換アンプ503が入力換算オフセット電圧Vdを有する
ため、該入力換算オフセット電圧Vdの積分値に対応す
る電荷が積分コンデンサ6に合わせて蓄積され、出力端
子に発生する電圧変化量にもこれによる電圧変化が加算
される。
【0083】次に、入力状態セレクタ4が状態b(図中
点線矢印)に遷移し、これに同期して積分コンデンサ反
転手段7も状態b(図中点線矢印)に遷移した後の期間
(T)を考える。入力状態セレクタ4が状態bにある
ため、検出電圧(VS)が極性反転されて積分器5に入
力される。従って、積分器5は該極性反転された検出電
圧(−VS)と該積分器の構成要素である電圧電流変換
アンプ503の入力換算オフセット電圧(Vd)を合わ
せて積分する。しかるに、状態bでは積分コンデンサ反
転手段により積分コンデンサの接続が反転されているた
め、積分コンデンサ6は前の状態aの期間(T)の最
終時刻に蓄積されていた蓄積電荷を初期値にして、状態
bの期間(T)ではオフセット成分については入力換
算オフセット電圧(Vd)にgmを掛けた値の電流の積分
値に等しい電荷を差し引くように蓄積する。電池電流成
分については検出電圧と積分コンデンサの接続極性が共
に反転されているため、状態aの期間(T)の積分電
荷に状態bの期間(T)の積分電荷が加算される。
【0084】これによって、オフセット成分による積分
電荷は状態aの期間(T)と状態bの期間(T)で
完全にキャンセルされ、電池電流成分による積分電荷の
みが状態aの期間(T)と状態bの期間を通して加算
される。
【0085】積分器5の出力端子に発生する電圧は、上
記の電池電流成分による積分電圧が期間(T)期間
(T)毎に極性反転された形になる。以上ことを動作
波形図図12に示すが、ここでは、オフセットのキャン
セルと電池電流成分の積分の作用を分かりやすくするた
めに積分リセットの作用を考慮していない。図12
(A)は積分コンデンサの電荷の推移を示し、図中の細
線は電池電流成分のみの積分電荷を、点線はオフセット
成分のみの積分電荷を、太線は両者の合計電荷をそれぞ
れに示す。オフセット成分の積分電荷はTとTの通
期でキャンセルされている。従って電池電流成分とオフ
セット成分の合計積分電荷はTの終了時刻において電
池電流成分のみの積分電荷に一致している。図12
(B)は積分器出力電圧の推移を示す。同図の縦軸の原
点0は積分コンデンサの電荷をクリアしてゼロとしたと
きの出力電圧であり、図11に記載の基準電圧に一致す
る。図中の細線は電池電流成分のみを積分した時を仮想
した電圧を、太線はオフセット成分の積分を含む合計の
出力電圧をそれぞれに示す。この図からTの最終時刻
又はTの最初の時刻においては電池電流成分のみを積
分したものに等しい電圧となることが分かる。
【0086】再び図11に戻り、積分リセットとパルス
カウントを含めた動作を説明する。第1のコンパレータ
8と第2のコンパレータ16は図中の基準電圧に対して
プラス側マイナス側対称の電位にある積分リセット電圧
(VRESET1,VRESET2)をそれぞれの比較基準電位とし
て動作し、積分器出力電圧が上昇してVRESET1に達した
ときに第1のコンパレータ8の出力がハイに遷移し、積
分器出力電圧が下降してVRESET2に達したときに第2の
コンパレータ8の出力がハイに遷移する。そしていずれ
かのコンパレータの出力がハイに遷移すると積分リセッ
トスイッチ10がオンして積分コンデンサ6の電荷がク
リアされ、積分がリセットされる。このとき、コンパレ
ータの出力にパルスが発生することについては前述の説
明と同じである。
【0087】アップ/ダウン反転手段19は入力状態セ
レクタ4の状態切り替えと同期して動作し、状態aと状
態bとで、パルスカウンタ11のアップカウント入力と
ダウンカウント入力を互いに入れ替えるように働く。図
示の例では、状態aでは第1のコンパレータ8の出力を
アップカウント入力端子へ、第2のコンパレータ16の
出力をダウンカウント入力端子へそれぞれ接続し、状態
bではこの逆に接続する。状態bは電池電流の検出電圧
が極性反転されて積分されている期間であり、この期間
の積分器出力電圧の変化方向も反転されているので、こ
の期間に発生するリセットパルスをアップ/ダウン逆に
してカウントするのである。オフセット成分によって生
じるリセットパルスについても、状態bの期間はオフセ
ット分を引き算する期間であるので、アップ/ダウン逆
にしてカウントするのが理にかなっている。
【0088】図13(A)は放電モードにおいて放電電
流の検出電圧(VS)2に対してオフセット誤差電圧
(Vd)が1の大きさで向きが同じケースの積分器出力
電圧波形図である。Tの期間ではVSとVdが加算され
て積分され、Tの期間では−VSとVdが加算されて積
分される。図中p1,p2,・・・で示されるのはT
の期間で発生するリセットパルスであり、q1,q2,
・・・で示されるのはTbの期間で発生するリセットパ
ルスである。アップ/ダウン反転手段19の作用により
p1,p2,・・・はアップカウントされ、q1,q
2,・・・もアップカウントされる。
【0089】なお、本第2の実施形態においてその他の
動作は前記第1の実施形態と同じであり、説明を割愛す
る。
【0090】図13(B)は放電モードにおいて放電電
流の検出電圧(VS)1に対してオフセット誤差電圧
(Vd)が3の大きさで向きが同じケースの積分器出力
電圧波形図である。Tの期間ではVSとVdが加算され
て積分され、Tの期間では−VSとVdが加算されて積
分される。図中p1,p2,・・・で示されるのはT
の期間で発生するリセットパルスであり、q1,q2,
・・・で示されるのはTbの期間で発生するリセットパ
ルスである。アップ/ダウン反転手段19の作用により
p1,p2,・・・はアップカウントされ、q1,q
2,・・・はダウンカウントされる。
【0091】この図13(B)に示されたケースで注目
すべきもう一つのことは、第1と第2の二つのコンパレ
ータの内、リセットパルスを発生しているのはVRESET1
を比較基準電位として動作する第1のコンパレータだけ
であるということである。この現象は、放電電流の検出
電圧(VS)よりもオフセット誤差電圧(Vd)の方が絶
対値が大きいと言う条件を満たすときに起きる。このこ
とより、もしも、オフセット誤差電圧(Vd)がプラス
側又はマイナス側のどちらか一方に偏って発生するよう
に故意にバイアスをかけるならば、検出電圧(VS)の
絶対値がVdの絶対値よりも小さい電流領域の計測に限
って、二つのコンパレータの内の片方を省略できること
を示唆している。
【0092】なお、以上の説明においてアップ/ダウン
型のパルスカウンタは、そのアップカウント入力端子に
パルスが入力される度にカウント値を1ずつ増し、ダウ
ンカウント入力端子にパルスが入力される度にカウント
値を1ずつ減ずるように成した1個のパルスカウンタと
して説明したが、アップ/ダウン型パルスカウンタはこ
の形式に限るものではない。例えば、アップカウント入
力端子に入力されるパルスを一方向にカウントするパル
スカウンタと、ダウンカウント入力端子に入力されるパ
ルスを一方向にカウントするパルスカウンタとから成
り、該2個のパルスカウンタの一方のカウント値から他
方のカウント値を差し引くことで前述の1個のアップ/
ダウン型パルスカウンタと実質的に等価な機能を得るも
のが周知である。
【0093】次に本発明の第3の実施形態を図14を用
いて説明する。図14において、10で示される枠は積
分リセット手段であり、この内容が前記の第2の実施形
態に対して新規の部分である。以下、この新規の積分リ
セット手段10について説明する。同図において、11
0は積分用コンデンサ選択手段、111及び112は積
分選択スイッチ、120はコンデンサ電荷放電手段、1
21および122は放電選択スイッチ、123は放電抵
抗、130はスイッチ制御回路、601及び602は積
分コンデンサCxとCyである。なお、これらの積分コ
ンデンサは積分リセット手段10の枠内に記載されてい
るが、これは図面表記の便宜のためであり、前出の図1
1における積分コンデンサ6に対応するものである。
【0094】2個の積分コンデンサCxとCyは同一容
量で、機能的にも同一であるが、積分選択スイッチ及び
放電選択スイッチの状態と対応づけて説明する便宜上、
添え字xとyを付して区別している。積分選択スイッチ
111,112及び放電選択スイッチ121,122は
共にスイッチ制御回路130により制御されていて、積
分選択スイッチが積分コンデンサCxを選択していると
きは放電選択スイッチは積分コンデンサCyを選択し、
積分選択スイッチが反対側(Cy)を選択しているとき
は放電選択スイッチも又反対側(Cx)を選択する。
【0095】スイッチ制御回路130はORゲート18
の出力パルスをトリガーとして駆動され、該トリガーが
入る都度、x,yの2出力のハイとローを切り替える。
これはフリップフロップ回路で実現される。なお、トリ
ガーはパルスの立ち上がり又は下がりエッジであるのが
普通であるが、そのどちらにするかは全体回路のロジッ
ク構成に依存することであり、本質的なことではない。
図示の例では立ち上がりエッジをトリガーとしているの
で、それを前提として説明する。
【0096】このような構成により、ORゲート18の
出力がローからハイに遷移する度にスイッチ制御回路1
30のx,y出力のハイとローが入れ替わり、これによ
り積分選択スイッチがxからyに切り替わると同時に放
電選択スイッチがyからxに切り替わり、あるいは積分
選択スイッチがyからxに切り替わると同時に放電選択
スイッチがxからyに切り替わる。
【0097】放電選択スイッチで選択された積分コンデ
ンサの電荷は放電選択されている期間中に放電抵抗12
3を通して放電され完全に電荷がクリアされる。従っ
て、次にORゲート130の出力がローからハイに遷移
したときに、積分選択スイッチ、放電選択スイッチが共
に反転し、それまで積分電荷を蓄積してきた積分コンデ
ンサから電荷がクリア済みの積分コンデンサに切り替え
られる。このことは、積分器5から見ると積分コンデン
サの電荷がほぼ瞬時にゼロにクリアされたことに等価で
あり、前記の第1乃至第2の実施形態における積分リセ
ットスイッチと同様の機能を得たことになる。
【0098】なお、放電抵抗123の抵抗値は積分コン
デンサの静電容量値との積で決まる時定数が積分リセッ
ト周期の最短時間の10パーセント程度以下に短時間で
有ることが望ましい。一方、抵抗値が低いと放電時のピ
ーク電流が大きくなるので、両者の兼ね合いで決めるの
がよい。
【0099】本実施形態を要約すると、2個の積分コン
デンサを備え、一方のコンデンサが積分電荷を蓄積する
期間に他方のコンデンサはその蓄積電荷をクリアし、積
分器出力電圧が積分リセット電圧に到達する度に該2個
のコンデンサを入れ替えることで、積分リセットを行う
ことである。
【0100】本実施形態の利点は、積分リセットが実効
的にほぼ瞬時に行われること、蓄積電荷のクリアをゆっ
くりと時間をかけて行えるのでリセットスイッチでコン
デンサを短絡したときのようなパルス状の大電流の発生
が無いこと、及び、スイッチの導通抵抗はリセットスイ
ッチの場合に比べ高抵抗が許されることなどである。
【0101】図15は上記第3の実施形態の積分選択ス
イッチと放電選択スイッチの変形形態を示すものであ
る。積分選択スイッチと放電選択スイッチを機能的に重
ねて表示したものである。
【0102】図16は積分選択スイッチと放電選択スイ
ッチのMOSトランジスタによる実施形態を示すもので
ある。NMOSとPMOSのトランジスタを並列接続し
て1単位のスイッチを構成し、これを複数個用い、これ
らの断続を組み合わせることで選択スイッチを実現して
いる。
【0103】なお、このようなMOSトランジスタによ
るスイッチ回路は前出の状態セレクタ4や積分コンデン
サ反転手段7にも利用できる。
【0104】次に本発明の第4の実施形態を図17を用
いて説明する。図17において、10は積分リセット手
段、601,602は2個の積分コンデンサで、該1
0,601,602により成る部分は前記第3の実施形
態で図14乃至図16に記載された回路に等価である。
21はスイッチパルス生成手段、22はシリアル通信手
段、23は電流積算値検出IC、24はマイコン、25
はEEPROM(電気的消去書き込み可能ROM)、2
41は残量演算手段、242はキャリブレーション手段
等である。その他は、第1乃至第3の実施形態で説明し
たものと基本的に同じである。
【0105】図中左下部に太線で表記した電池1、電流
検出抵抗2、負荷3又は充電器14、充放電切り替え器
15で構成するループに電池の負荷電流(放電電流)又
は充電電流が流れる。
【0106】電流検出抵抗2の両端に発生する電流検出
電圧を入力状態セレクタ4を介して積分器5に導かれ
る。図中2点鎖線枠で囲まれた回路が積分器5である
が、これは先に図3(C)に示したものと同一である。
この部分の相互コンダクタンスは図示のRg=5kΩで
決まり、0.2mS(ミリジーメンス)である。オペア
ンプ501の基準電位は2.5Vであり、積分リセット
時の積分器出力電圧は2.5Vとなる。
【0107】第1のコンパレータ8、第2のコンパレー
タ16は基準電位2.5Vに対してプラスマイナス2V
の電位(それぞれ4.5V,0.5V)を積分リセット
電圧としている。
【0108】入力状態セレクタ4、積分コンデンサ反転
手段7、アップ/ダウン反転手段19はスイッチパルス
発生手段21より発生される図示のa,bパルスで制御
され、同期して切り替わる。
【0109】パルスカウンタ11のデータはシリアル通
信手段22等を介してマイコン24に伝えられ、電池残
量演算、単位時間平均電流値算出、ゲインのキャリブレ
ーション等のプログラムが実行されてそれぞれの演算結
果を得る。ゲインのキャリブレーションは、本発明を実
施した回路装置の調整行程において、電流検出抵抗2に
校正用の基準電流を流し、このときの単位時間平均電流
値として測定される校正測定値と校正基準値との比によ
り、補正係数kを求めるものである。この補正係数kは
EEPROM25に保存され、実際の動作時にこの値を
マイコンへ読み出してゲイン補正する。
【0110】次に本発明の第5の実施形態を図18を用
いて説明する。図18において、23は電流積算値検出
ICで、その内容は図17に示したものと同一である。
26は電池電流検出IC23とマイコン24の間で情報
のやり取りをする通信手段である。電池1、電流検出抵
抗2、電流積算値検出IC23、マイコン24、通信手
段26により電池パック27を構成している。29はノ
ート型パソコン等の携帯情報端末であり、その中に電源
291、ホストコンピュータ292、表示装置293を
含む。28は電池パック27と携帯情報端末29の間で
情報のやり取りをする通信手段である。電池パック27
は、通常は、携帯情報端末29に装着された状態で使わ
れる。電池パック27内の電池1の電力は携帯情報端末
29の電源へ供給され、携帯情報端末内で必要な幾通り
かの電源電圧に変換されて各部へ供給される。電流積算
値検出ICで電池電流の積分値が検出され、それがパル
スカウント値に変換された電流積算値データは通信手段
26を介してマイコン24に送られる。マイコンでは電
池残量値や単位時間平均電流値が算出され、それらのデ
ータは携帯情報端末のホストコンピュータの要求指令に
応じて通信手段28を介してホストコンピュータに送ら
れる。ホストコンピュータは表示装置293上に適宜電
池残量値や現在消費されている電流値又は電力値等を表
示する。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば電
池の電流通路に直列に挿入された電流検出抵抗と、積分
器と、該電流検出抵抗の両端の電位を該積分器の入力へ
導く入力状態セレクタと、積分器に接続した積分コンデ
ンサと、該積分器と該積分コンデンサとの間にあって該
積分コンデンサの接続極性を切り替える積分コンデンサ
反転手段とを備え、該入力状態セレクタは、状態aと状
態bの2状態を規則的に交互に切り替え、状態aでは該
電流検出抵抗の両端に発生している電池電流検出電圧を
該積分器の入力へ導く。一方、状態bでは該電流検出抵
抗の両端に発生している電池電流検出電圧の極性を反転
して該積分器の入力へ導くか、または、電池電流値がゼ
ロの状態を仮想し、その仮想状態での該電流検出抵抗の
端子間電圧を該積分器の入力へ導く。
【0112】該積分コンデンサ反転手段は、該入力状態
セレクタの状態aと状態bに同期して交互に反転し、該
積分コンデンサの接続極性を交互に切り替え、これによ
り該積分器は、状態aの期間では電池電流に対応した電
流と前記の望ましからぬオフセットに起因する電流を合
わせて時間積分して該積分コンデンサに積分電荷として
蓄積し、状態bの期間では電池電流に対応した電流を反
転した電流と前記の望ましからぬオフセットに起因する
電流を合わせて時間積分するか、または、オフセットに
起因する電流のみを時間積分して該積分コンデンサに積
分電荷として蓄積するので、前記オフセットに起因する
電流の成分については状態aの積分電荷と状態bの積分
電荷が引き算し合うことになり、オフセットに起因する
電流の積分電荷は完全に打ち消され、該積分器の出力に
は、オフセットに影響されない電池電流の時間積分値、
すなわち電流積算値に対応する電圧が得られる。一方電
池電流の成分については、状態bで積分器入力の電池電
流検出電圧と積分コンデンサの両方が反転されるケース
では状態bの期間に積分コンデンサに蓄積される積分電
荷は状態aと同一極性で加算され、状態bで積分器入力
の電池電流検出電圧を実効的にゼロにするケースでは状
態aの期間の電池電流成分の積分電荷が積分コンデンサ
に蓄積されるから、積分器出力にはオフセット誤差の影
響を受けない電池電流成分のみに対応した電圧が得られ
る。
【0113】さらに、時間の推移と共に変化する該積分
器の出力電圧が該積分器の積分コンデンサの電荷をクリ
アしたときの出力電位を基準電位としてプラスマイナス
対称の電位にある第1又は第2の所定の積分リセット電
圧に達したときにそれを示す電圧遷移を出力する2つの
コンパレータと、該コンパレータが該電圧遷移を出力し
たときに該積分コンデンサの積分電荷をゼロにクリアす
る積分リセット手段を備えるので、積分器出力電圧を所
定の電圧範囲に留めながら電流積算を継続することが出
来、また、該積分リセット手段の作動頻度で該2つのコ
ンパレータの出力に発生するパルスをアップカウント又
はダウンカウントするパルスカウンタとを備えるので、
該パルス数をカウントすることによって、電池の充放電
電流の長時間にわたる積算値をディジタル値として求め
ることが出来る。また、単位時間内に発生するパルス数
(即ち、周波数)を計測することでその時刻における電
池電流値を求めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図。
【図2】入力状態セレクタの具体的構成例を示す図。
【図3】積分器の具体的構成例を示す図。
【図4】オフセットが同極性の時の積分器波形を示す
図。
【図5】オフセットが逆極性の時の積分器波形を示す
図。
【図6】積分器波形を示す図。
【図7】積分器波形を示す図。
【図8】積分器波形を示す図。
【図9】積分器波形を示す図。
【図10】積分器波形を示す図。
【図11】本発明の第2の実施形態を示す図。
【図12】積分器波形を示す図。
【図13】積分器波形を示す図。
【図14】本発明の第3の実施形態を示す図。
【図15】積分リセット手段の変形形態を示す図。
【図16】積分選択スイッチと放電選択スイッチのMO
Sトランジスタによる実施形態を示す図。
【図17】本発明の第4の実施形態を示す図。
【図18】本発明の第5の実施形態を示す図。
【符号の説明】
1…電池 2…電流検出抵抗 3…負荷 4…入力状態セレクタ 401…スイッチ 402…抵抗器 403…抵抗器 404…スイッチ 5…積分器 501…オペアンプ 502…抵抗器 503…電圧電流変換増幅器 6…積分コンデンサ 601…積分コンデンサ 602…積分コンデンサ 7…積分コンデンサ反転手段 8…第1のコンパレータ 9…第1の積分リセット電圧源 10…積分リセット手段 110…積分用コンデンサ選択手段 111…積分選択スイッチ 112…積分選択スイッチ 120…コンデンサ電荷放電手段 121…放電選択スイッチ 122…放電選択スイッチ 123…放電抵抗 130…スイッチ制御回路 11…パルスカウンタ 12…カウンタ値読み取り手段 13…単位時間平均電流値算出手段 14…充電器 15…充放電切り替え器 16…第2のコンパレータ 17…第2の積分リセット電圧源 18…ORゲート 19…アップ/ダウン反転手段 21…スイッチパルス生成手段 22…シリアル通信手段 23…電流積算値検出IC 24…マイコン 241…残量演算手段 242…キャリブレーション手段 25…EEPROM(電気的消去書き込み可能ROM) 26…通信手段 27…電池パック 28…通信手段 29…携帯情報端末 291…電源 292…ホストコンピュータ 293…表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 勝 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 竹内 崇 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号日立マク セル株式会社内 (72)発明者 田中 伸児 東京都小平市上水本町5丁目22番1号株式 会社超エル・エス・アイ・システムズ内 (72)発明者 土屋 光典 東京都小平市上水本町五丁目22番1号株式 会社超エル・エス・アイ・システムズ内 (72)発明者 山口 剛史 東京都小平市上水本町五丁目22番1号株式 会社超エル・エス・アイ・システムズ内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電流検出電圧が入力される入力端子対と、 積分器と、 該入力端子対の電流検出電圧を該積分器の入力へ導く入
    力状態セレクタと、 該積分器に接続した積分コンデンサと、 該積分器と該積分コンデンサとの間にあって該積分コン
    デンサの接続極性を切り替える積分コンデンサ反転手段
    と、 時間の推移と共に変化する該積分器の出力電圧が該積分
    コンデンサの電荷をクリアしたときに得られる該積分器
    の出力電圧を基準電位として、それよりプラス側の第1
    の所定の積分リセット電圧に達したときにそれを示す電
    圧遷移を出力する第1のコンパレータと、 同じく該基準電位よりマイナス側の第2の所定の積分リ
    セット電圧に達したときにそれを示す電圧遷移を出力す
    る第2のコンパレータと、 該第1又は第2のコンパレータが該電圧遷移を出力した
    ときに該積分コンデンサの積分電荷をクリアする積分リ
    セット手段と、 該積分リセット手段の作動頻度で該第1又は第2のコン
    パレータの出力に発生するパルスの一方のコンパレータ
    の出力パルスをアップカウントし他方のコンパレータの
    出力パルスをダウンカウントするパルスカウンタと、 該パルスカウンタへのアップ/ダウンカウント入力を反
    転するアップ/ダウン反転手段とを備え、 該入力状態セレクタは状態aと状態bの2状態を規則的
    に交互に切り替え、状態aでは該入力端子対に印加され
    ている電流検出電圧を該積分器の入力へ導き、一方、状
    態bでは、該入力端子対に印加されている電流検出電圧
    を反転して該積分器の入力へ導くか、または、電圧ゼロ
    を該積分器の入力へ導くか、のいずれかとし、 該積分コンデンサ反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して、該積分コンデンサの接続極性
    を交互に切り替え、 該アップ/ダウン反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して該アップ/ダウンカウント入力
    を交互に反転し、 該パルスカウンタのカウント値から電流積算値を得るこ
    とを特徴とする電流積算値検出装置。
  2. 【請求項2】電流通路に直列に挿入された電流検出抵抗
    と、 積分器と、 該電流検出抵抗の両端の電位を該積分器の入力へ導く入
    力状態セレクタと、 該積分器に接続した積分コンデンサと、 該積分器と該積分コンデンサとの間にあって該積分コン
    デンサの接続極性を切り替える積分コンデンサ反転手段
    と、 時間の推移と共に変化する該積分器の出力電圧が該積分
    コンデンサの電荷をクリアしたときに得られる該積分器
    の出力電圧を基準電位として、それよりプラス側の第1
    の所定の積分リセット電圧に達したときにそれを示す電
    圧遷移を出力する第1のコンパレータと、 同じく該基準電位よりマイナス側の第2の所定の積分リ
    セット電圧に達したときにそれを示す電圧遷移を出力す
    る第2のコンパレータと、 該第1又は第2のコンパレータが該電圧遷移を出力した
    ときに該積分コンデンサの積分電荷をクリアする積分リ
    セット手段と、 該積分リセット手段の作動頻度で該第1又は第2のコン
    パレータの出力に発生するパルスの一方のコンパレータ
    の出力パルスをアップカウントし他方のコンパレータの
    出力パルスをダウンカウントするパルスカウンタと、 該パルスカウンタへのアップ/ダウンカウント入力を反
    転するアップ/ダウン反転手段とを備え、 該入力状態セレクタは、状態aと状態bの2状態を規則
    的に交互に切り替え、状態aでは該電流検出抵抗の両端
    に発生している電流検出電圧を該積分器の入力へ導き、
    一方、状態bでは、該電流検出抵抗の両端に発生してい
    る電流検出電圧の極性を反転して該積分器の入力へ導く
    か、または、電圧ゼロを該積分器の入力へ導くか、のい
    ずれかとし、 該積分コンデンサ反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して、該積分コンデンサの接続極性
    を交互に切り替え、 該アップ/ダウン反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して該アップ/ダウンカウント入力
    を交互に反転し、 該パルスカウンタのカウント値から電流積算値を得るこ
    とを特徴とする電流積算値検出装置。
  3. 【請求項3】電池の電流通路に直列に挿入された電流検
    出抵抗と、 積分器と、 該電流検出抵抗の両端の電位を該積分器の入力へ導く入
    力状態セレクタと、 該積分器に接続した積分コンデンサと、 該積分器と該積分コンデンサとの間にあって該積分コン
    デンサの接続極性を切り替える積分コンデンサ反転手段
    と、 時間の推移と共に変化する該積分器の出力電圧が該積分
    コンデンサの電荷をクリアしたときに得られる該積分器
    の出力電圧を基準電位として、それよりプラス側の第1
    の所定の積分リセット電圧に達したときにそれを示す電
    圧遷移を出力する第1のコンパレータと、 同じく該基準電位よりマイナス側の第2の所定の積分リ
    セット電圧に達したときにそれを示す電圧遷移を出力す
    る第2のコンパレータと、 該第1又は第2のコンパレータが該電圧遷移を出力した
    ときに該積分コンデンサの積分電荷をクリアする積分リ
    セット手段と、 該積分リセット手段の作動頻度で該第1又は第2のコン
    パレータの出力に発生するパルスの一方のコンパレータ
    の出力パルスをアップカウントし他方のコンパレータの
    出力パルスをダウンカウントするパルスカウンタと、 該パルスカウンタのアップ/ダウンカウント入力を反転
    するアップ/ダウン反転手段と、 該パルスカウンタのカウント値を読み取るカウンタ値読
    み取り手段と、 マイコンと、 該電流検出抵抗を介して電池の電力が供給される電源回
    路とホストコンピュータと表示装置を含む携帯情報端末
    と、 該マイコンと該携帯情報端末との間で情報のやり取りを
    する通信手段とを備えてなり、 該入力状態セレクタは状態aと状態bの2状態を規則的
    に交互に切り替え、状態aでは該電流検出抵抗の両端に
    発生している電池電流検出電圧を該積分器の入力へ導
    き、一方、状態bでは、該電流検出抵抗の両端に発生し
    ている電池電流検出電圧の極性を反転して該積分器の入
    力へ導くか、または、電圧ゼロを該積分器の入力へ導く
    か、のいずれかとし、 該積分コンデンサ反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して、該積分コンデンサの接続極性
    を交互に切り替え、 該アップ/ダウン反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して該アップ/ダウンカウント入力
    を交互に反転し、 該マイコンは、該カウント値読み取り手段が該パルスカ
    ウンタから読み取ったデータを受け取り、電池残量を算
    出する演算を行い、 該携帯情報端末は、該マイコンで算出された電池残量値
    に関するデータを該通信手段を介して該ホストコンピュ
    ータに取り込み、該電池残量値に関するデータを該表示
    装置に表示することを特徴とする電流積算値検出装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の電流積算値検出装置にお
    いて、 該積分器は、積分器入力端子対と、積分器出力端子と、
    第1,第2のトランジスタと、第1,第2,第3のオペ
    アンプと、同一抵抗値の第1,第2の抵抗と、他の同一
    抵抗値の第3,第4の抵抗と、積分コンデンサとを有し
    てなり、 該第1の抵抗は該第1のトランジスタのソース電極と該
    積分器入力端子対の一方の端子の間に挿入されており、
    該第2の抵抗は該第2のトランジスタのソース電極と該
    積分器入力端子対の他方の端子の間に挿入されており、
    該第1のオペアンプはその正極性入力端子が該第2のト
    ランジスタのソース電極に接続されその負極性入力端子
    が該第1のトランジスタのソース電極に接続されその出
    力端子が該第1のトランジスタのゲート電極に接続され
    ており、該第2のオペアンプはその正極性入力端子が該
    第2のトランジスタのドレイン電極に接続されその出力
    端子が該第2のトランジスタのゲート電極に接続されそ
    の負極性入力端子が該第3のオペアンプの正極性入力端
    子と共に積分基準電位に付勢されており、該第3,第4
    の抵抗は一端が電源電位に付勢され他端が該第1,第2
    のトランジスタのドレイン電極にそれぞれ接続されてお
    り、該第3のオペアンプはその負極性入力端子が該第1
    のトランジスタのドレイン電極に接続されその出力端子
    が該積分器出力端子に接続されており、該積分コンデン
    サは該積分コンデンサ反転手段を介して該第3のオペア
    ンプの出力端子と負極性入力端子に接続されていること
    を特徴とする電流積算値検出装置。
  5. 【請求項5】電流通路に直列に挿入された電流検出抵抗
    と、 積分器と、 該電流検出抵抗の両端の電位を該積分器の入力へ導く入
    力状態セレクタと、 該積分器に接続した積分コンデンサと、 該積分器と該積分コンデンサとの間にあって該積分コン
    デンサの接続極性を切り替える積分コンデンサ反転手段
    と、 時間の推移と共に変化する該積分器の出力電圧が該積分
    コンデンサの電荷をクリアしたときに得られる該積分器
    の出力電圧を基準電位として、それよりプラス側の第1
    の所定の積分リセット電圧に達したときにそれを示す電
    圧遷移を出力する第1のコンパレータと、 同じく該基準電位よりマイナス側の第2の所定の積分リ
    セット電圧に達したときにそれを示す電圧遷移を出力す
    る第2のコンパレータと、 該第1又は第2のコンパレータが該電圧遷移を出力した
    ときに該積分コンデンサの積分電荷をクリアする積分リ
    セット手段と、 該積分リセット手段の作動頻度で該第1又は第2のコン
    パレータの出力に発生するパルスの一方のコンパレータ
    の出力パルスをアップカウントし他方のコンパレータの
    出力パルスをダウンカウントするパルスカウンタと、 該パルスカウンタへのアップ/ダウンカウント入力を反
    転するアップ/ダウン反転手段と、 該パルスカウンタのカウント値から単位時間平均電流値
    を算出する単位時間平均電流値算出手段とを備え、 該入力状態セレクタは状態aと状態bの2状態を規則的
    に交互に切り替え、状態aでは該電流検出抵抗の両端に
    発生している電流検出電圧を該積分器の入力へ導き、一
    方、状態bでは、該電流検出抵抗の両端に発生している
    電流検出電圧の極性を反転して該積分器の入力へ導く
    か、または、電圧ゼロを該積分器の入力へ導くか、のい
    ずれかとし、 該積分コンデンサ反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して、該積分コンデンサの接続極性
    を交互に切り替え、 該アップ/ダウン反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して該アップ/ダウンカウント入力
    を交互に反転し、 該単位時間平均電流値算出手段は、所定の時間間隔で該
    パルスカウンタのカウント値を読み込み、前後する該読
    み込みカウント値の差分を該所定の時間間隔で除するこ
    とにより単位時間平均電流値を算出することを特徴とす
    る電流値検出装置。
  6. 【請求項6】電池の電流通路に直列に挿入された電流検
    出抵抗と、 積分器と、 該電流検出抵抗の両端の電位を該積分器の入力へ導く入
    力状態セレクタと、 該積分器に接続した積分コンデンサと、 該積分器と該積分コンデンサとの間にあって該積分コン
    デンサの接続極性を切り替える積分コンデンサ反転手段
    と、 時間の推移と共に変化する該積分器の出力電圧が該積分
    コンデンサの電荷をクリアしたときに得られる該積分器
    の出力電圧を基準電位として、それよりプラス側の第1
    の所定の積分リセット電圧に達したときにそれを示す電
    圧遷移を出力する第1のコンパレータと、 同じく該基準電位よりマイナス側の第2の所定の積分リ
    セット電圧に達したときにそれを示す電圧遷移を出力す
    る第2のコンパレータと、 該第1又は第2のコンパレータが該電圧遷移を出力した
    ときに該積分コンデンサの積分電荷をクリアする積分リ
    セット手段と、 該積分リセット手段の作動頻度で該第1又は第2のコン
    パレータの出力に発生するパルスの一方のコンパレータ
    の出力パルスをアップカウントし他方のコンパレータの
    出力パルスをダウンカウントするパルスカウンタと、 該パルスカウンタのアップ/ダウンカウント入力を反転
    するアップ/ダウン反転手段と、 該パルスカウンタのカウント値を読み取るカウント値読
    み取り手段と、 マイコンと、 該電流検出抵抗を介して電池の電力が供給される電源回
    路とホストコンピュータと表示装置を含む携帯情報端末
    と、 該マイコンと該携帯情報端末との間で情報のやり取りを
    する通信手段とを備えてなり、 該入力状態セレクタは状態aと状態bの2状態を規則的
    に交互に切り替え、状態aでは該電流検出抵抗の両端に
    発生している電池電流検出電圧を該積分器の入力へ導
    き、一方、状態bでは、該電流検出抵抗の両端に発生し
    ている電池電流検出電圧の極性を反転して該積分器の入
    力へ導くか、または、電圧ゼロを該積分器の入力へ導く
    か、のいずれかとし、 該積分コンデンサ反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して、該積分コンデンサの接続極性
    を交互に切り替え、 該アップ/ダウン反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して該アップ/ダウンカウント入力
    を交互に反転し、 該マイコンは、該カウンタ値読み取り手段が該パルスカ
    ウンタから読み取ったデータを受け取り、単位時間平均
    電流値を算出する演算を行い、 該携帯情報端末は、該マイコンで算出された単位時間平
    均電流値に関するデータを該通信手段を介して該ホスト
    コンピュータに取り込み、該単位時間平均電流値に関す
    るデータを該表示装置に表示することを特徴とする電流
    値検出装置。
  7. 【請求項7】電池と、 該電池の電流積算値検出装置または電流値検出装置を備
    えてなり、 該電流積算値検出装置または電流値検出装置は、 該電池の電流通路に直列に挿入された電流検出抵抗と、 積分器と、 該電流検出抵抗の両端の電位を該積分器の入力へ導く入
    力状態セレクタと、 該積分器に接続した積分コンデンサと、 該積分器と該積分コンデンサとの間にあって該積分コン
    デンサの接続極性を切り替える積分コンデンサ反転手段
    と、 時間の推移と共に変化する該積分器の出力電圧が該積分
    コンデンサの電荷をクリアしたときに得られる該積分器
    の出力電圧を基準電位として、それよりプラス側の第1
    の所定の積分リセット電圧に達したときにそれを示す電
    圧遷移を出力する第1のコンパレータと、 同じく該基準電位よりマイナス側の第2の所定の積分リ
    セット電圧に達したときにそれを示す電圧遷移を出力す
    る第2のコンパレータと、 該第1又は第2のコンパレータが該電圧遷移を出力した
    ときに該積分コンデンサの積分電荷をクリアする積分リ
    セット手段と、 該積分リセット手段の作動頻度で該第1又は第2のコン
    パレータの出力に発生するパルスの一方のコンパレータ
    の出力パルスをアップカウントし他方のコンパレータの
    出力パルスをダウンカウントするパルスカウンタと、 該パルスカウンタへのアップ/ダウンカウント入力を反
    転するアップ/ダウン反転手段と、 該パルスカウンタのカウント値を読み取るカウンタ値読
    み取り手段と、 マイコンとを有し、 該入力状態セレクタは状態aと状態bの2状態を規則的
    に交互に切り替え、状態aでは該電流検出抵抗の両端に
    発生している電池電流検出電圧を該積分器の入力へ導
    き、一方、状態bでは、該電流検出抵抗の両端に発生し
    ている電池電流検出電圧の極性を反転して該積分器の入
    力へ導くか、または、電圧ゼロを該積分器の入力へ導く
    か、のいずれかとし、 該積分コンデンサ反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して、該積分コンデンサの接続極性
    を交互に切り替え、 該アップ/ダウン反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して該アップ/ダウンカウント入力
    を交互に反転し、 該マイコンは、該カウント値読み取り手段が該パルスカ
    ウンタから読み取ったデータを受け取り、電池残量また
    は単位時間平均電流値を算出する演算手段を有する構成
    とした、ことを特徴とする電池パック。
  8. 【請求項8】請求項7記載の電池パックにおいて、 該マイコンは、該演算手段の算出値を補正するためのキ
    ャリブレーション手段を備え、 該キャリブレーション手段は、電流積算値検出装置また
    は該電流値検出装置の初期調整段階で該電流検出抵抗に
    校正用の基準電流を流されたとき、該電流値検出装置に
    て算出される単位時間平均電流値と該校正用の基準電流
    値との比により補正係数kを求めてこれを不揮発性メモ
    リ手段に格納し、該電池パックの電流積算値または電流
    値を検出する段階において、該不揮発性メモリ手段に格
    納された該補正係数kを該演算手段へ送出する構成とし
    た、ことを特徴とする電池パック。
  9. 【請求項9】請求項1、2または3のいずれか1項に記
    載の電流積算値検出装置において、 該積分コンデンサは2個のコンデンサでなり、該積分リ
    セット手段は該2個のコンデンサの一方が積分電荷を蓄
    積する期間に他方のコンデンサの蓄積電荷をクリアし、
    該第1又は第2のコンパレータのいずれかが該電圧遷移
    を出力したときに該2個のコンデンサを互いに入れ替え
    ることで積分リセットを行うことを特徴とする電流積算
    値検出装置。
  10. 【請求項10】請求項5または6に記載の電流値検出装
    置において、 該積分コンデンサは2個のコンデンサでなり、該積分リ
    セット手段は該2個のコンデンサの一方が積分電荷を蓄
    積する期間に他方のコンデンサの蓄積電荷をクリアし、
    該第1又は第2のコンパレータのいずれかが該電圧遷移
    を出力したときに該2個のコンデンサを互いに入れ替え
    ることで積分リセットを行うことを特徴とする電流値検
    出装置。
  11. 【請求項11】請求項7または8に記載の電池パックに
    おいて、 該積分コンデンサは2個のコンデンサでなり、該積分リ
    セット手段は該2個のコンデンサの一方が積分電荷を蓄
    積する期間に他方のコンデンサの蓄積電荷をクリアし、
    該第1又は第2のコンパレータのいずれかが該電圧遷移
    を出力したときに該2個のコンデンサを互いに入れ替え
    ることで積分リセットを行うことを特徴とする電池パッ
    ク。
  12. 【請求項12】電流検出電圧が入力される入力端子対
    と、 積分器と、 該入力端子対の電流検出電圧を該積分器の入力へ導く入
    力状態セレクタと、 該積分器に接続した積分コンデンサと、 該積分器と該積分コンデンサとの間にあって該積分コン
    デンサの接続極性を切り替える積分コンデンサ反転手段
    と、 時間の推移と共に変化する該積分器の出力電圧が所定の
    積分リセット電圧に達したときにそれを示す電圧遷移を
    出力するコンパレータと、 該コンパレータが該電圧遷移を出力したときに該積分コ
    ンデンサの積分電荷をクリアする積分リセット手段と、 入力するパルスをアップカウントまたはダウンカウント
    するパルスカウンタと、 該積分リセット手段の作動頻度で該コンパレータの出力
    に発生するパルスを該パルスカウンタのアップカウント
    入力とダウンカウント入力に選択的に導くアップ/ダウ
    ン反転手段とを備え、 該入力状態セレクタは状態aと状態bの2状態を規則的
    に交互に切り替え、状態aでは該入力端子対に印加され
    ている電流検出電圧を該積分器の入力へ導き、一方、状
    態bでは、該入力端子対に印加されている電流検出電圧
    を反転して該積分器の入力へ導くか、または、電圧ゼロ
    を該積分器の入力へ導くか、のいずれかとし、 該積分コンデンサ反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して、該積分コンデンサの接続極性
    を交互に切り替え、 該アップ/ダウン反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期してアップ/ダウンカウント入力を
    交互に反転し、 該パルスカウンタのカウント値から電流積算値を得るこ
    とを特徴とする電流積算値検出装置。
  13. 【請求項13】電流通路に直列に挿入された電流検出抵
    抗と、 積分器と、 該電流検出抵抗の両端の電位を該積分器の入力へ導く入
    力状態セレクタと、 該積分器に接続した積分コンデンサと、 該積分器と該積分コンデンサとの間にあって該積分コン
    デンサの接続極性を切り替える積分コンデンサ反転手段
    と、 時間の推移と共に変化する該積分器の出力電圧が所定の
    積分リセット電圧に達したときにそれを示す電圧遷移を
    出力するコンパレータと、 該コンパレータが該電圧遷移を出力したときに該積分コ
    ンデンサの積分電荷をクリアする積分リセット手段と、 入力するパルスをアップカウントまたはダウンカウント
    するパルスカウンタと、 該積分リセット手段の作動頻度で該コンパレータの出力
    に発生するパルスを該パルスカウンタのアップカウント
    入力とダウンカウント入力に選択的に導くアップ/ダウ
    ン反転手段と、 該パルスカウンタのカウント値から単位時間平均電流値
    を算出する単位時間平均電流値算出手段とを備え、 該入力状態セレクタは状態aと状態bの2状態を規則的
    に交互に切り替え、状態aでは該電流検出抵抗の両端に
    発生している電流検出電圧を該積分器の入力へ導き、一
    方、状態bでは、該電流検出抵抗の両端に発生している
    電流検出電圧の極性を反転して該積分器の入力へ導く
    か、または、電圧ゼロを該積分器の入力へ導くか、のい
    ずれかとし、 該積分コンデンサ反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して、該積分コンデンサの接続極性
    を交互に切り替え、 該アップ/ダウン反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して該アップ/ダウンカウント入力
    を交互に反転し、 該単位時間平均電流値算出手段は、所定の時間間隔で該
    パルスカウンタのカウント値を読み込み、前後する該読
    み込みカウント値の差分を該所定の時間間隔で除するこ
    とにより単位時間平均電流値を算出することを特徴とす
    る電流値検出装置。
  14. 【請求項14】電池と、 該電池の電流積算値検出装置または電流値検出装置を備
    えてなり、 該電流積算値検出装置または電流値検出装置は、 該電池の電流通路に直列に挿入された電流検出抵抗と、 積分器と、 該電流検出抵抗の両端の電位を該積分器の入力へ導く入
    力状態セレクタと、 該積分器に接続した積分コンデンサと、 該積分器と該積分コンデンサとの間にあって該積分コン
    デンサの接続極性を切り替える積分コンデンサ反転手段
    と、 時間の推移と共に変化する該積分器の出力電圧が所定の
    積分リセット電圧に達したときにそれを示す電圧遷移を
    出力するコンパレータと、 該コンパレータが該電圧遷移を出力したときに該積分コ
    ンデンサの積分電荷をクリアする積分リセット手段と、 入力するパルスをアップカウントまたはダウンカウント
    するパルスカウンタと、 該積分リセット手段の作動頻度で該コンパレータの出力
    に発生するパルスを該パルスカウンタのアップカウント
    入力とダウンカウント入力に選択的に導くアップ/ダウ
    ン反転手段と、 該パルスカウンタのカウント値を読み取るカウンタ値読
    み取り手段と、 マイコンとを有し、 該入力状態セレクタは状態aと状態bの2状態を規則的
    に交互に切り替え、状態aでは該電流検出抵抗の両端に
    発生している電池電流検出電圧を該積分器の入力へ導
    き、一方、状態bでは、該電流検出抵抗の両端に発生し
    ている電池電流検出電圧の極性を反転して該積分器の入
    力へ導くか、または、電圧ゼロを該積分器の入力へ導く
    か、のいずれかとし、 該積分コンデンサ反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して、該積分コンデンサの接続極性
    を交互に切り替え、 該アップ/ダウン反転手段は、該入力状態セレクタの状
    態aと状態bに同期して該アップ/ダウンカウント入力
    を交互に反転し、 該マイコンは、該カウント値読み取り手段が該パルスカ
    ウンタから読み取ったデータを受け取り、電池残量また
    は単位時間平均電流値を算出する演算手段を有する構成
    とした、ことを特徴とする電池パック。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の電池パックにおい
    て、 該積分コンデンサは2個のコンデンサでなり、該積分リ
    セット手段は該2個のコンデンサの一方が積分電荷を蓄
    積する期間に他方のコンデンサの蓄積電荷をクリアし、
    該コンパレータが該電圧遷移を出力したときに該2個の
    コンデンサを互いに入れ替えることで積分リセットを行
    うことを特徴とする電池パック。
JP11049645A 1998-03-31 1999-02-26 電流積算値検出装置及び電流検出装置及びそれらを用いた電池パック Withdrawn JPH11344546A (ja)

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