JPH11344493A - 免疫的測定法 - Google Patents
免疫的測定法Info
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- JPH11344493A JPH11344493A JP15585398A JP15585398A JPH11344493A JP H11344493 A JPH11344493 A JP H11344493A JP 15585398 A JP15585398 A JP 15585398A JP 15585398 A JP15585398 A JP 15585398A JP H11344493 A JPH11344493 A JP H11344493A
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Abstract
試料に当該測定対象に対する抗体又は抗原を担持させた
不溶性担体粒子を添加し、抗原抗体反応による免疫複合
体の形成の程度を測定する免疫的測定法であって非特異
反応が測定結果に影響を与えない程度に少ないものにお
いて、グアニジン、グアニジン塩又はその誘導体を反応
系中に共存させる免疫的測定法。 【効果】 高感度なあるいは測定範囲の広い凝集イムノ
アッセイが可能となる。
Description
又は抗体の測定法に関し、更に詳しくは、高感度化した
又は測定範囲を拡大した免疫的測定法に関する。
法には、凝集反応を利用するものや、検出用の酵素で標
識した抗体を利用するものなどが知られている。これら
の免疫的測定法においては、特異的な抗原抗体反応によ
り生ずる免疫複合体の量を目視によりあるいは光学的な
変化として測定している。特に測定対象の抗原(又は抗
体)と、不溶性担体に測定対象に対応する抗体(又は抗
原)を担持させた不溶化粒子(以下、「固定化粒子」と
略す)との抗原抗体反応に基づく凝集反応あるいは凝集
阻止反応を利用した被検試料中の抗原(又は抗体)測定
法(以下、「凝集法」と略)は、測定の自動化が可能な
ことから自動分析装置を利用して広く普及している。
クス粒子にポリクローナル抗体やモノクローナル抗体を
感作した固定化粒子を被検試料中の目的抗原と反応させ
て免疫凝集体を形成させ、その凝集の程度を測定するも
のであるが、これらの凝集法においては、測定可能な濃
度域が一定濃度範囲に限定される。そこで、従来、低濃
度域から高濃度域までの広範囲な測定範囲を獲得するた
めに、免疫凝集体の形成を反映する光学的な変化あるい
は変化量を制御する試みが考え出されている。このよう
な試みとしては、例えば、測定系の濃度に応じて、(1)
粒子径を小さくしたり大きくしたりすることで、同一測
定対象量に対応する光学的な変化速度を元来の粒子径に
比べて相対的に小さくしたり大きくしたりする方法、
(2) 一回の測定に使用する固定化粒子の量を単純に増減
する方法、(3) 2つの異なる量の抗体を担持させた2種
の粒子径の異なるラテックス粒子を用いる方法(特開昭
55-15126号公報)、(4) 固定化粒子と遊離の抗体を競合
的に抗原と反応させることにより高濃度域での測定範囲
拡大を意図した方法(特開昭59-92353号公報)などが知
られている。
従来の方法には以下のような欠点がある。つまり、(1)
の不溶性担体の粒子を変える方法では、一般に測定でき
る範囲は粒子径により制限されてしまう。(2)の固定化
粒子の使用量を変える方法では、固定化粒子の使用量と
免疫凝集体による光学的な変化量の関係は一次的に変化
しないこともあり、低値域での精度や高値域での測定範
囲が元来のものより劣る可能性がある。(3)の方法は(1)
及び(2)の方法の改良法として開発されたものである
が、試薬を調製する毎に、抗体の量と粒子径の異なる不
溶性担体をそれぞれ組み合わせる煩雑さを伴う。(4)の
方法では2つの特異抗体を準備しなければならないこと
や低値域での光学的変化量の減少による精度低下などの
問題がある。
わずに、測定対象と固定化粒子との反応による凝集を利
用した免疫的測定法における測定範囲を拡大することを
目的とする。
明者らは鋭意研究を重ねた結果、従来、凝集法において
非特異反応を消去する目的で使用されていたグアニジン
類(特開昭56-2556号公報,特開昭56-158947号公報)
を、非特異反応が実質的に起こらない系において使用す
ると、全く意外にも、測定可能な範囲が拡大しあるいは
測定感度が高まることを見出し、本発明を完成するに至
った。
又は抗体を含有する試料に当該測定対象に対する抗体又
は抗原を担持させた不溶性担体粒子を添加し、抗原抗体
反応による免疫複合体の形成の程度を測定する免疫的測
定法であって非特異反応が測定結果に影響を与えない程
度に少ないものにおいて、グアニジン、グアニジン塩又
はその誘導体を反応系中に共存させることを特徴とする
免疫的測定法を提供するものである。
大きさや使用濃度を変えて物理的に光学的な変化速度を
制御しようとしたり、競合反応により免疫反応を制御し
ようとするものであり、不溶性担体の大きさや使用濃度
を変更せず、かつ抗原抗体反応を行う物質を使用しない
本発明とはその原理が全く異なるものである。
来成分による非特異的凝集を回避するために、試薬中に
塩酸グアニジン、ヨウ化塩、チオシアン酸等の化合物を
共存させる方法が知られている(特開昭56-2556号公
報,特開昭56-158947号公報)。しかし、これらは試料
中の血液由来の成分による非特異凝集の回避のみを目的
とするものであり、これら化合物の存在に関係なく特異
的な抗原抗体反応が観察される抗原抗体反応、すなわち
非特異反応が測定結果に影響を与えない抗原抗体反応の
みをその対象とし、この系にグアニジン類を添加するこ
とにより、高感度なあるいは広範囲な測定を可能にする
本発明とは、化合物の共存により奏される作用効果が全
く異なる。
に影響を与えない程度に少ない」とは、例えば、従来非
特異反応の回避に用いられていた化合物(塩酸グアニジ
ン、ヨウ化塩、チオシアン酸塩、尿素等)の存在しない
条件と存在する条件において導き出された測定値の相関
関数が0.7以上、あるいは、化合物が存在していない条
件での測定値と存在している条件での測定値の比が0.7
〜1.3以内の一致性を示すような場合をいう。
は、グアニジン塩酸塩、グアニジン炭酸塩、グアニジン
チオシアン酸塩、グアニジン硫酸塩、グアニジン硝酸
塩、グアニジンリン酸塩、グアニジンスルファミン酸塩
等が挙げられ、グアニジン誘導体としては、グアニジノ
安息香酸、グアニジノグルタル酸、グアニジノコハク
酸、グアニジノ酢酸、グアニジノプロピオン酸、グアニ
ジノベンズイミダゾール等が挙げられる。測定系中にお
けるこれらの物質の濃度は特に制限されるものではない
が、1M以下、特に0.001〜1Mが好ましい。
明らかではないが、測定系中の抗原又は抗体と反応しな
いことから、免疫複合体の形成速度に影響を与えている
ものと考えられる。
従来固定化粒子を用いて抗原又は抗体を測定する場合に
使用される公知の物質はいずれも制限なく使用でき、例
えば有機高分子物質、無機物質、細胞膜、血球、微生物
など挙げられる。
酸重合体、スチレン重合体、メタクリル酸重合体等の微
粉末を均一に懸濁させたラテックス粒子が好ましい。無
機物質としては、シリカ、アルミナ等の微粒子が挙げら
れる。また不溶性担体の形状も特に限定されるものでは
なく、平均粒子径は0.02〜1.6μm、特に0.03〜1.2μm
が好ましい。
ついても、物理吸着、共有結合、免疫的結合等、通常の
固定化法を用いることができる。免疫複合体の形成速度
に影響を与える物質及び固定化粒子を溶解及び懸濁する
液としては、特に制限はないが、一般には、リン酸緩衝
液、グリシン緩衝液、トリス緩衝液、グッドの緩衝液等
の緩衝液が使用でき、必要に応じて塩化ナトリウム等の
添加剤を加えることもできる。反応におけるpHは5〜10
が好ましく、より好ましくは6〜9である。最終的に調
製される試薬中における固定化粒子の濃度は特に制限さ
れるものではないが、懸濁液中0.1〜10mg/mlが好まし
い。
ローナル抗体及びポリクローナル抗体のいずれでもよ
い。また抗体は、単独で使用しても複数種混合して使用
してもよい。
されず、抗原抗体反応を利用して測定されるものであれ
ばいずれも本発明を適用することができる。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
使用した。初回免疫はフロインドの完全アジュバンド
を、追加免疫には不完全アジュバンドを使用した。1回
の免疫には、CRPとフロインドのアジュバンドを等量混
合して調製したエマルジョン200μlを用い、これをBAL
B/cマウスの腹腔に注射した。免疫は2週間間隔で4回
繰り返した。
価をELISA法にて測定し、抗体価の高いマウスを選んで
細胞融合に供した。4回目の免疫から2週間後にCRP 10
0μgを生理食塩液200μlに溶解したものをマウス腹腔
に注射し、3日後に脾臓を摘出した。脾臓をRPMI1640培
地中でほぐした後、1500rpm で遠心分離して集め、脾細
胞を回収した。同培地で洗浄後、15%牛胎児血清を含む
RPMI1640培地2mlを加え細胞懸濁液とした。108個の脾
細胞とミエローマ細胞SP2/O-AG14の107個を混合した
後、1500rpm の遠心分離で沈殿部を集め、GKN液(塩化
ナトリウム8g、塩化カリウム0.4g、グルコース2
g、リン酸水素二ナトリウム1.41g及びリン酸二水素ナ
トリウム二水和物0.78gを精製水に溶かして1リットル
としたもの)に懸濁し、遠心分離により洗浄後、沈殿部
を回収した。これを15%牛胎児血清を含むRPMI1640培地
30mlに入れ、HAT培地及びフィーダー細胞を96穴マイク
ロプレート3枚の1ウエルあたり200μl入れた中に、1
00μlずつ分注して37℃にて5%炭酸ガス培養器中で培
養した。
相化したELISA法で評価した。10日後にすべてのウエル
で融合細胞の増殖を確認した。詳細には、10μg/mlでC
RPを含有する150mM塩化ナトリウムを含む10mMリン酸緩
衝液(pH7.2;以下、PBSと略す)100μlを96穴マイク
ロプレートに分注し4℃で1晩放置した。放置後これを
捨て、次に0.05%Tween20及び1%牛血清アルブミンを
含むPBS300μlで3回洗浄した後、培養上清各50μlを
加え室温で1時間放置した。0.05%Tween20を含むPBSで
3回洗浄の後、ペルオキシダーゼ標識抗マウス抗体(第
一化学薬品製)を50μl加え室温で1時間放置した。こ
れを0.5%Tween20を含むPBSで3回洗浄後、0.2%オルト
フェニレンジアミン及び0.02%過酸化水素を含むクエン
酸緩衝液(pH5)50μlを加え、室温で15分間放置後、
4.5N硫酸50μlを加えて反応を停止させ、波長492nmに
おける吸光度を測定し、吸光度の高いウエルを選択し
た。
わちフィーダー細胞としてBALB/cマウスの胸腺細胞を10
6個ずつ分注した96穴マイクロプレートに陽性ウエル中
のハイブリドーマを10個/mlとなるように希釈したもの
を0.1mlずつ分注した。培地は初回はHT培地を、2回目
以降は15%牛胎児血清を含むRPMI1640を用い、37℃にて
5%炭酸ガス培容器中で10日間培養した。ELISA法によ
る陽性ウエルの選択及び限界希釈法による単クローン化
操作を各3回繰り返して抗CRPモノクローナル抗体産生
細胞(ハイブリドーマ08204;工業技術院生命工学工業
技術研究所にFERM P-16765として寄託した)を得た。本
細胞の約105個をプリスタン前処理したマウス腹腔に投
与し、生成した腹水を採取した。遠心分離により不溶物
を除去後、等量の飽和硫安液を加え、撹拌しながら1晩
放置後、遠心分離で沈殿を回収した。沈殿を20mMトリス
緩衝液(pH8)に溶解し、透析した。同緩衝液で平衡化
したDEAE−セファロースカラムに透析内容物を吸着させ
た後、同緩衝液中の塩化ナトリウム0〜0.3Mの濃度勾
配で溶出させ、IgG画分を0.05Mグリシン緩衝液で透析
し、精製抗体を得た。
るモノクローナル抗体(以下「抗CRPモノクローナル抗
体」と称する。)は次のようにして選択した。精製抗体
を1.4mg/mlの濃度で0.05Mグリシン緩衝液(pH8)に混
和した液5mlに、平均粒径0.1μmのポリスチレン系ラ
テックス(積水化学工業社製)5%懸濁液5mlを加え、
摂氏4度にて2時間撹拌した。遠心分離により上清を除
去した後、沈殿部に2%牛血清アルブミンを含む0.05M
グリシン緩衝液(pH8)を加え、摂氏4度で一晩撹拌し
た。遠心分離により沈殿部を集めた後、これを2%牛血
清アルブミンを含む0.05Mトリス緩衝液(pH7.5)で波
長600nmにおける吸光度が2ODとなるように懸濁し、各
抗CRP抗体固定化粒子懸濁液を調製した。0.2M塩化ナト
リウムを含む0.02Mトリス緩衝液(pH8.5)150μlに、C
RPを含有する試料液2μlを加え、摂氏37度で5分間加
温後、抗CRP抗体固定化粒子懸濁液50μlを加えて撹拌
後1〜5分の波長600nmにおける吸光度変化量を測定
し、吸光度変化のある抗体を選択した。
リシン緩衝液(pH8)に混和した液5mlに平均粒径0.1
μmのポリスチレン系ラテックス(積水化学工業社製)
5%懸濁液5mlを加え、摂氏4度にて2時間撹拌した。
遠心分離により上清を除去した後、沈殿部に2%牛血清
アルブミンを含む0.05Mグリシン緩衝液(pH8)を加
え、摂氏4度で一晩撹拌した。遠心分離により沈殿部を
集めた後、これを2%牛血清アルブミンを含む0.05Mト
リス緩衝液(pH7.5)で波長600nmにおける吸光度が2OD
となるように懸濁し、抗CRP抗体固定化粒子懸濁液を調
製した。
度で0.2M塩化ナトリウムを含む0.02Mトリス緩衝液(p
H8.5)に混和し、グアニジン塩酸塩溶液を調製した。
2μlを加え、摂氏37度で5分間加温後、抗CRP抗体固
定化粒子懸濁液50μlを加えて撹拌後1〜5分の波長60
0nmにおける吸光度変化量を測定した。得られた吸光度
とCRP濃度の関係を図1に示す。
含む0.02Mトリス緩衝液(pH8.5)を150μl使用し、実
施例1の(4)と同様にCRPの測定を実施し、得られた吸光
度とCRP濃度の関係を図1に示す。
得られた、単独種類の使用により免疫凝集を生じさせる
モノクローナル抗体(工業技術院生命工学工業技術研究
所に寄託されたハイブリドーマ28205(FERM BP-3755)
により生産されるもの。以下「抗Lp(a)モノクローナル
抗体」と称する。〕を1.4mg/mlの濃度で0.05Mグリシン
緩衝液(pH9)に混和した液5mlに平均粒径0.1μmの
ポリスチレン系ラテックス(積水化学工業社製)5%懸
濁液5mlを加え、摂氏4度にて2時間撹拌した。遠心分
離により上清を除去した後、沈殿部に2%牛血清アルブ
ミンを含む0.05Mグリシン緩衝液(pH9)を加え、摂氏
4度で一晩撹拌した。遠心分離により沈殿部を集め、こ
れを2%牛血清アルブミンを含む0.05Mグリシン緩衝液
(pH9)で波長600nmにおける吸光度が2ODとなるよう
に懸濁し、抗Lp(a)抗体固定化粒子懸濁液を調製した。
度で0.2M塩化ナトリウムを含む0.05Mグリシン緩衝液
(pH9)に混和し、グアニジン塩酸塩溶液を調製した。
液4μlを加え、摂氏37度で5分間加温後、抗Lp(a)抗
体固定化粒子懸濁液80μlを加えて撹拌後1〜5分の波
長600nmにおける吸光度変化量を測定した。得られた吸
光度とLp(a)濃度の関係を図2に示した。
含む0.05Mグリシン緩衝液(pH9)を240μl使用し、
実施例2の(3)と同様にLp(a)の測定を実施し、得られた
吸光度とLp(a)濃度の関係を図2に示した。
製)を1.4mg/mlの濃度で0.05Mグリシン緩衝液(pH8)
に混和した液5mlに平均粒径0.2μmのポリスチレン系
ラテックス(積水化学工業社製)5%懸濁液5mlを加
え、摂氏4度にて2時間撹拌した。遠心分離により上清
を除去した後、沈殿部に2%牛血清アルブミンを含む0.
05Mグリシン緩衝液(pH8)を加え、摂氏4度で一晩撹
拌した。遠心分離により沈殿部を集め、これを2%牛血
清アルブミンを含む0.05Mトリス緩衝液(pH7.5)で波
長600nmにおける吸光度が2ODとなるように懸濁し、抗
ミオグロビン抗体固定化粒子懸濁液を調製した。
0.15M塩化ナトリウムを含む0.05Mトリス緩衝液(pH7.
5)に混和しグアニジン塩酸塩溶液を調製した。
する試料液2μlを加え、摂氏37度で5分間加温後、抗
ミオグロビン抗体固定化粒子懸濁液50μlを加えて撹拌
後1〜5分の波長600nmにおける吸光度変化量を測定し
た。得られた吸光度とミオグロビン濃度の関係を図3に
示した。
含む0.05Mトリス緩衝液(pH7.5)を150μl使用し、実
施例3の(3)と同様にミオグロビンの測定を実施し、得
られた吸光度とミオグロビン濃度の関係を図3に示し
た。
た。
で0.2M塩化ナトリウムを含む0.02Mトリス緩衝液(pH
8.5)に混和しグアニジン炭酸塩溶液を調製した。
2μlを加え、摂氏37度で5分間加温後、抗CRP抗体固
定化粒子懸濁液50μlを加えて撹拌後1〜5分の波長60
0nmにおける吸光度変化量を測定した。得られた吸光度
とCRP濃度の関係を図4に示した。
含む0.02Mトリス緩衝液(pH8.5)を150μl使用し、実
施例4の(3)と同様にCRPの測定を実施し、得られた吸光
度とCRP濃度の関係を図4に示した。
た。
25Mの濃度で0.2M塩化ナトリウムを含む0.02Mトリス
緩衝液(pH8.5)に混和しグアニジン・チオシアン酸塩
溶液を調製した。
する試料液2μlを加え、摂氏37度で5分間加温後、抗
CRP抗体固定化粒子懸濁液50μlを加えて撹拌後1〜5
分の波長600nmにおける吸光度変化量を測定した。得ら
れた吸光度とCRP濃度の関係を図5に示した。
トリウムを含む0.02Mトリス緩衝液(pH8.5)を150μl
使用し、実施例5の(3)と同様にCRPの測定を実施し、得
られた吸光度とCRP濃度の関係を図5に示した。
た。
0.2M塩化ナトリウムを含む0.02Mトリス緩衝液(pH8.
5)に混和しグアニジン塩酸塩溶液を調製した。
μlを加え、摂氏37度で5分間加温後、抗CRP抗体固定
化粒子懸濁液50μlを加えて撹拌後1〜5分の波長600n
mにおける吸光度変化量を測定した。また、グアニジン
塩酸塩溶液に代えて0.2M塩化ナトリウムを含む0.02M
トリス緩衝液(pH8.5)を150μl使用して同様に測定
し、CRP濃度既知の試料の吸光度変化量からCRP濃度を算
出し相関性を評価した。この結果を図6に示す。また、
同時に市販のラテックス免疫比濁法による試薬(CRPラ
テックス「生研」:デンカ生研社製)を用いて血清25例
のCRP濃度を測定し、相関性を評価した結果を図7に示
す。
した。
0.2M塩化ナトリウムを含む0.05Mグリシン緩衝液(pH
9)に混和しグアニジン塩酸塩溶液を調製した。
4μlを加え、摂氏37度で5分間加温後、抗Lp(a)抗体
固定化粒子懸濁液80μlを加えて撹拌後1〜5分の波長
600nmにおける吸光度変化量を測定した。また、グアニ
ジン塩酸塩溶液に代えて0.2M塩化ナトリウムを含む0.0
5Mグリシン緩衝液(pH9)を240μl使用して同様に測
定し、Lp(a)濃度既知の試料の吸光度変化量からLp(a)濃
度を算出し、相関性を評価した結果を図8に示す。ま
た、同時に市販の免疫比濁法による試薬(Lp(a)ラテッ
クス「第一」:第一化学薬品社製)を用いて血清20例の
Lp(a)濃度を測定し、相関性を評価した結果を図9に示
す。
度に依存した吸光度変化の割合がグアニジン塩の存在に
より影響され、比較例1〜5に比べ高感度或いは高濃度
域まで吸光度変化の測定可能な範囲が拡大した。すなわ
ち、図1、4及び5では、グアニジン塩を用いない比較
例はCRP濃度20mg/dlで吸光度が飽和に達し、これを超え
る高濃度域における測定ができないのに対し、グアニジ
ン塩を用いた実施例では20mg/dlを超えても更に吸光度
が上昇し、より高濃度域における測定が可能となってい
る。また図2及び3では、グアニジン塩を用いない比較
例に比べ、グアニジン塩を用いた実施例はより高感度な
測定が可能となっている。
におけるグアニジン塩の効果が、従来技術における血清
試料に由来する非特異的な凝集の回避とは異なり、抗原
抗体反応の特異性には何ら影響を与えないことを示して
いる。
測定範囲の広い凝集イムノアッセイが可能となる。ま
た、本発明に使用するグアニジン、グアニジン塩及びそ
の誘導体は安定な化学物質で、原理的には抗原抗体反応
や測定システムの正確性に影響を与えない特徴をもち、
製造方法も簡便であると共にコストも安い。
存在下(比較例1)においてCRPの測定を行った結果を
示す図である。
存在下(比較例2)においてLp(a)の測定を行った結果
を示す図である。
存在下(比較例3)においてミオグロビンの測定を行っ
た結果を示す図である。
存在下(比較例4)においてCRPの測定を行った結果を
示す図である。
5)及び非存在下(比較例5)においてCRPの測定を行
った結果を示す図である。
てCRPの測定を行った場合の相関性を示す図である。
販のラテックス免疫比濁法による試薬を用いたCRPの測
定との相関性を示す図である。
てLp(a)の測定を行った場合の相関性を示す図である。
市販のラテックス免疫比濁法による試薬を用いたLp(a)
の測定との相関性を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 測定対象となる抗原又は抗体を含有する
試料に当該測定対象に対する抗体又は抗原を担持させた
不溶性担体粒子を添加し、抗原抗体反応による免疫複合
体の形成の程度を測定する免疫的測定法であって非特異
反応が測定結果に影響を与えない程度に少ないものにお
いて、グアニジン、グアニジン塩又はその誘導体を反応
系中に共存させることを特徴とする免疫的測定法。 - 【請求項2】 不溶性担体粒子の直径が、0.02〜1.6μ
mである請求項1又は1記載の免疫的測定法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP15585398A JP3920458B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-06-04 | 免疫的測定法 |
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JP10-83805 | 1998-03-30 | ||
JP15585398A JP3920458B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-06-04 | 免疫的測定法 |
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JPH11344493A true JPH11344493A (ja) | 1999-12-14 |
JP3920458B2 JP3920458B2 (ja) | 2007-05-30 |
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JP15585398A Expired - Lifetime JP3920458B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-06-04 | 免疫的測定法 |
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1998
- 1998-06-04 JP JP15585398A patent/JP3920458B2/ja not_active Expired - Lifetime
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