JPH11344103A - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置

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JPH11344103A
JPH11344103A JP15328798A JP15328798A JPH11344103A JP H11344103 A JPH11344103 A JP H11344103A JP 15328798 A JP15328798 A JP 15328798A JP 15328798 A JP15328798 A JP 15328798A JP H11344103 A JPH11344103 A JP H11344103A
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Akira Nakamura
晃 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヨ−モ−メントの制御機能を備えながら、コ
ンパクトに構成する。 【解決手段】 エンジンの駆動力によって回転駆動され
るデフケ−ス9と、デフケ−ス9の回転をサイドギヤ3
7、39から出力する差動機構11と、サイドギヤ3
7、39と車軸25、27側とをそれぞれ連結する第1
の変速機構17、19と、平行軸13とデフケ−ス9と
を連結する第2の変速機構15と、平行軸13上に配置
され、平行軸13と車軸25、27側とを断続するクラ
ッチ21、23とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車体のヨ−モ−
メント制御機能を備えたデファレンシャル装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平1−182127号公報に図4の
ようなデファレンシャル装置201が記載されている。
【0003】このデファレンシャル装置201におい
て、エンジンの駆動力は入力軸203からベベルギヤ2
05、207の噛み合いによってデフケ−ス209を回
転させ、デフケ−ス209の回転は差動機構211から
車軸213、215を介して左右の車輪に分配される。
【0004】又、デフケ−ス209の回転はスパ−ギヤ
217、219からなる増速機構221を介して増速さ
れ、カウンタ−シャフト223を回転させる。カウンタ
−シャフト223上には多板クラッチ225、227が
配置されており、差動機構211のサイドギヤ229、
231はそれぞれ車軸213、215に連結されたスパ
−ギヤ233と多板クラッチ225、227側に連結さ
れたスパ−ギヤ235からなる減速機構237、239
と多板クラッチ225、227とを介してカウンタ−シ
ャフト223に連結されている。
【0005】増速機構221の変速比と各減速機構23
7、239の変速比の積は1より大きくしてある。
【0006】左側多板クラッチ225の締結を解除し、
右側多板クラッチ227を締結すると、増速機構221
と減速機構239とによって右車軸215側が増速され
ると共に、その増速分だけ差動機構211を介して左車
軸213側が減速され、車体に左旋回を促すヨ−モ−メ
ントが働く。
【0007】又、右側多板クラッチ227の締結を解除
し、左側多板クラッチ225を締結すると、増速機構2
21と減速機構237とによってによって車体に右旋回
方向のヨ−モ−メントが与えられる。
【0008】このように多板クラッチ225、227を
各別に断続すると、増速機構221と多板クラッチ22
3、227と減速機構237、239とを介して駆動ト
ルクが移動し、車両のヨ−モ−メントを制御することが
できる。
【0009】このヨ−モ−メント制御機能によって必要
な方向のヨ−モ−メントを車体に与えれば、車両の旋回
性が向上し、あるいは、直進安定性が向上する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】デフケ−ス209が小
型になれば、その周辺に配置される多板クラッチ22
5、227の容量を大きくし、大きな移動トルクを扱う
ことが可能になり、ヨ−モ−メント制御機能を向上させ
ることができる。
【0011】又、デファレンシャル装置201がコンパ
クトで軽量になれば、これを収容するケ−シングもコン
パクトで軽量にすることができ、例えば、車軸管やサス
ンペション部材などとの干渉が防止されると共に、エン
ジンの燃費が向上する。
【0012】しかし、デファレンシャル装置201で
は、差動機構211のサイドギヤ229、231が車軸
213、215に直接連結されているから、例えば、デ
フケ−ス209と差動機構211の伝達トルクを小さく
することによって、これらを小型化し、デファレンシャ
ル装置201全体をコンパクトにすることは不可能であ
る。
【0013】従って、ヨ−モ−メント制御機能の向上
や、ケ−シングのコンパクト化と軽量化は難しい。
【0014】そこで、この発明は、ヨ−モ−メントの制
御機能を備えながら、コンパクトに構成できるデファレ
ンシャル装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1のデファレンシ
ャル装置は、エンジンの駆動力によって回転駆動される
デフケ−スと、デフケ−スの回転を一対のサイドギヤを
介して出力する差動機構と、各サイドギヤと車軸側とを
それぞれ連結する第1の変速機構と、デフケ−スに対す
る平行軸とデフケ−スとを連結する第2の変速機構と、
この平行軸上に配置され、平行軸と車軸側との連結を断
続するクラッチと、クラッチを断続操作するアクチュエ
−タとを備えたことを特徴とする。
【0016】デフケ−スを回転させるエンジンの駆動力
は、差動機構の各サイドギヤから第1の変速機構を介し
てそれぞれの車軸に伝達される。
【0017】クラッチを連結すると、第2の変速機構と
車軸側とが連結され、第2の変速機構の変速比と第1の
変速機構の変速比に応じて、この車軸側車輪が増速、又
は、減速されると共に、その変速分の駆動トルクが差動
機構を介して反対側の車輪に移動してこれを減速、又
は、増速し、車体にヨ−モ−メントが与えられる。
【0018】このヨ−モ−メント制御機能により、車体
に必要な方向のヨ−モ−メントを与えれば、車体の挙動
を制御して操縦性や安定性などを大きく向上させること
ができる。
【0019】例えば、旋回走行するときに外輪側のトル
クを大きくし、旋回を促すヨ−モ−メントを与えれば、
車両の旋回性が大きく向上する。
【0020】又、悪路などのように車体が蛇行するよう
な路面状態や操舵条件では、蛇行と反対方向のヨ−モ−
メントを車体に与えれば、蛇行が収束し、安定性と直進
性とが向上する。
【0021】これに加えて、本発明のデファレンシャル
装置では、上記のように、差動機構の各サイドギヤと車
軸とが第1の変速機構を介して連結されているから、例
えば、この変速機構を減速機構にすることが可能にな
り、各サイドギヤと車軸とを減速機構で連結することに
よって、デフケ−スと差動機構の各ギヤとがそれだけ高
速回転型になり、高速で回転させることによって伝達ト
ルクが小さくなる。
【0022】伝達トルクが小さくなれば、差動機構を構
成するギヤのモジュ−ルを小さくすることが可能になる
と共に、ギヤの個数、例えば、ベベルギヤ式差動機構の
場合は、ピニオンギヤの個数を減らすことが可能にな
り、差動機構とデフケ−スが大幅に小型で軽量になるか
ら、デファレンシャル装置をそれだけコンパクトで軽量
に構成することができる。
【0023】又、このようにデフケ−スが小型になるか
ら、その周辺に配置されるクラッチに大型で容量の大き
いものを用いることが可能になるから、大きなトルクを
移動させてヨ−モ−メント制御機能を向上させると共
に、耐久性を大幅に向上させることができる。
【0024】又、デフケ−スが小型になるから、デファ
レンシャル装置全体を径方向に大型化せずに、クラッチ
をデフケ−スの径方向に配置することが可能になり、デ
フケ−スの軸方向にクラッチを配置した構成に較べて、
デファレンシャル装置の軸方向寸法が大幅に短縮され
る。
【0025】又、デファレンシャル装置がコンパクトで
軽量になるから、これを収容するケ−シングもコンパク
トで軽量になり、例えば、車軸管やサスンペション用部
材などとの干渉が防止されると共に、エンジンの燃費が
向上する。
【0026】なお、変速機構は、変速ギヤ組の他に、例
えば、変速機能を持ったベルト伝動機構やチェ−ン伝動
機構でもよい。
【0027】請求項2の発明は、請求項1記載のデファ
レンシャル装置であって、第2の変速機構が、デフケ−
スと平行軸とにそれぞれ固定されたギヤからなるギヤ組
であり、エンジンの駆動力が入力するデフケ−ス側のリ
ングギヤを、前記ギヤ組の一側ギヤに利用したことを特
徴とし、請求項1の構成と同等の効果を得る。
【0028】これに加えて、デフケ−スに固定されてエ
ンジンの駆動力が入力するリングギヤを、第2変速機構
を構成するギヤ組に利用したことにより、ギヤの枚数が
低減されるから、それだけ軽量になり、低コストにな
る。
【0029】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載のデファレンシャル装置であって、クラッチが、平
行軸と両車軸側との間にそれぞれ配置されており、第1
の変速機構と第2の変速機構の変速比が互いに異なって
いることを特徴とし、請求項1又は請求項2の構成と同
等の効果を得る。
【0030】この構成では、一側のクラッチを連結し、
他側のクラッチの連結を解除すると、第1の変速機構と
第2の変速機構の各変速比によって、例えば、一側の車
軸が増速されると、その増速分だけ差動機構を介して他
側の車軸が減速される。
【0031】又、一側のクラッチの連結を解除し、他側
のクラッチを連結すると、他側の車軸が増速され、その
増速分だけ一側の車軸が減速される。
【0032】こうして、各クラッチを各別に断続するこ
とにより、車体のヨ−モ−メント制御が行われる。
【0033】これに加えて、両車軸側にそれぞれクラッ
チを配置した構成は、デファレンシャル装置の軸方向の
重量バランスがとり易く、振動を防止し易い。
【0034】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれか一項に記載のデファレンシャル装置であっ
て、平行軸が、一側の車軸と一体に形成されていると共
に、デフケ−スとこの平行軸部分とが第1の変速機構に
対してそれぞれ増速機能と減速機能を持った第2の変速
機構とクラッチとで連結されていることを特徴とし、請
求項1乃至請求項3のいずれかと同等の効果を得る。
【0035】この構成では、増速機能を持った第2変速
機構側のクラッチが連結されると、平行軸と一体の車軸
が増速され、その増速分だけ差動機構を介して他側の車
軸が減速される。
【0036】又、減速機能を持った第2変速機構側のク
ラッチが連結されると、平行軸側車軸が減速され、その
減速分だけ他側の車軸が増速される。
【0037】こうして、車体のヨ−モ−メント制御が行
われる。
【0038】これに加えて、平行軸を一側の車軸と一体
に形成したから、それだけ部品点数が低減され、低コス
トになる。
【0039】又、増速機能と減速機能を持った第2の変
速機構を変速ギヤで構成する場合は、これらのギヤに転
位ギヤを用いれば、増速側と減速側との間でデフケ−ス
側ギヤ又は平行軸部分側ギヤが共用可能になるから、そ
れだけ部品点数とコストとが低減される。
【0040】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれか一項に記載のデファレンシャル装置であっ
て、デフケ−スにエンジンの駆動力を伝達する入力軸が
デフケ−スと平行に配置されており、この入力軸とデフ
ケ−スとがそれぞれに固定されたギヤで連結されている
ことを特徴とし、請求項1乃至請求項4のいずれかと同
等の効果を得る。
【0041】これに加えて、入力軸をデフケ−スと平行
に配置する構成は、例えば、車体の前部にエンジンを横
置きにした前輪駆動車用のフロントデフ、あるいは、車
体の後部にエンジンを横置きにした後輪駆動車用のリヤ
デフに好適である。
【0042】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれか一項に記載のデファレンシャル装置であっ
て、デフケ−スにエンジンの駆動力を伝達する入力軸
が、デフケ−スと直角に配置されており、この入力軸と
デフケ−スとがそれぞれに固定されたベベルギヤで連結
されていることを特徴とし、請求項1乃至請求項4のい
ずれかと同等の効果を得る。
【0043】これに加えて、入力軸をデフケ−スと直角
に配置する構成は、例えば、車体の前部にエンジンを縦
置きにした前輪駆動車用のフロントデフ、あるいは、車
体の前部にエンジンを配置した後輪駆動車や4輪駆動車
用のリヤデフに好適である。
【0044】
【発明の実施の形態】図1によって本発明の第1実施形
態を説明する。図1はこの実施形態のフロントデフ1
(デファレンシャル装置)を示しており、このフロント
デフ1は請求項1、2、5の特徴を備えている。なお、
左右の方向はフロントデフ1を用いた車両及び図1での
左右の方向であり、符号を与えていない部材等は図示さ
れていない。
【0045】フロントデフ1は車体の前部にエンジンを
横置き配置した前輪駆動車(FF車)に用いられてい
る。
【0046】図1に示したように、フロントデフ1は、
入力軸3、ドライブピニオンギヤ5(スパ−ギヤ)、リ
ングギヤ7(スパ−ギヤ)、デフケ−ス9、ベベルギヤ
式の差動機構11、カウンタ−シャフト13(平行
軸)、増速ギヤ組15(第2の変速機構)、減速ギヤ組
17、19(第1の変速機構)、多板クラッチ21、2
3(クラッチ)、多板クラッチ21、23をそれぞれ押
圧する油圧アクチュエ−タ(アクチュエ−タ)、各油圧
アクチュエ−タを操作するコントロ−ラなどから構成さ
れている。
【0047】フロントデフ1はキャリヤハウジングの内
部に配置されており、デフケ−ス9はベアリングを介し
てキャリヤハウジングに支承されている。
【0048】入力軸3はトランスミッションの出力軸で
あり、ドライブピニオンギヤ5は入力軸3に固定されて
いる。
【0049】リングギヤ7はデフケ−ス9に固定されて
おり、ドライブピニオンギヤ5と噛み合っている。
【0050】エンジンの駆動力はトランスミッションか
ら入力軸3とドライブピニオンギヤ5とリングギヤ7と
を介してデフケ−ス9を回転駆動する。
【0051】キャリヤハウジングには、左右の前輪側に
連結された車軸25、27が貫入している。カウンタ−
シャフト13はデフケ−ス9と平行に配置されており、
これらの車軸25、27はカウンタ−シャフト13と同
軸に配置されている。
【0052】増速ギヤ組15は、カウンタ−シャフト1
3に固定されたギヤ29と、デフケ−ス9側のリングギ
ヤ7とによって構成されている。
【0053】各多板クラッチ21、23は、それぞれカ
ウンタ−シャフト13とクラッチハウジング31との間
に配置されており、各車軸25、27はそれぞれのクラ
ッチハウジング31に連結されている。
【0054】又、各多板クラッチ21、23はデフケ−
ス9の径方向外側に配置されており、減速ギヤ組17、
19の軸方向内側に配置されている。
【0055】差動機構11は、デフケ−ス9に固定され
た2本のピニオンシャフト33と、各ピニオンシャフト
33上に支承されたピニオンギヤ35と、左右からピニ
オンギヤ35と噛み合ったサイドギヤ37、39から構
成されている。
【0056】減速ギヤ組17、19は、連結軸41を介
してサイドギヤ37、39に固定されたギヤ43と、ク
ラッチハウジング31に固定されたギヤ45とによって
それぞれ構成されている。
【0057】このように、各サイドギヤ37、39はそ
れぞれ減速ギヤ組17、19を介して車軸25、27に
連結されている。
【0058】デフケ−ス9を回転させるエンジンの駆動
力は、ピニオンシャフト33からピニオンギヤ35を介
してサイドギヤ37、39に分配され、更に、減速ギヤ
組17、19から車軸25、27を介して左右の前輪に
伝達される。
【0059】又、車両が悪路などを走行中に、前輪間に
駆動抵抗差が生じると、エンジンの駆動力はピニオンギ
ヤ35の自転によって左右の前輪に差動分配される。
【0060】減速ギヤ組19、17を構成するギヤ4
3、43の歯数をZ1=Z3とし、ギヤ45、45の歯
数をZ2=Z4とすると、Z1=Z3<Z2=Z4であ
り、各減速ギヤ組19、17はデフケ−ス9側から見て
減速機能を持っている。
【0061】又、増速ギヤ組15を構成するリングギヤ
7の歯数Z5とギヤ29の歯数Z6は、増速ギヤ組15
と減速ギヤ組19、17との間で各多板クラッチ21、
23に適度な差動回転が生じるように設定されており、
デフケ−ス9側から見て増速機能を持っている。
【0062】各油圧アクチュエ−タはエンジン駆動のオ
イルポンプから送られる油圧によって作動し、左右の多
板クラッチ21、23をそれぞれ押圧して締結させる。
【0063】コントロ−ラは、車両の操舵条件、走行条
件、路面状態などに応じ、油圧アクチュエ−タを介して
多板クラッチ21、23を各別に断続すると共に、締結
した多板クラッチ21、23の締結力を制御する。
【0064】左側の多板クラッチ21を締結し、右側の
多板クラッチ23の締結を解除すると、減速ギヤ組17
を介して車軸25に伝達される回転より、増速ギヤ組1
5を介して車軸25に伝達される回転の方が高速である
から、車軸25を介して左前輪が増速されると共に、そ
の増速分だけの駆動トルクが差動機構11を介して右車
軸27に移動し右前輪を減速する。
【0065】こうして、車体に右旋回方向のヨ−モ−メ
ントが与えられる。
【0066】又、右側の多板クラッチ23を締結し、左
側の多板クラッチ21の締結を解除すると、右前輪が増
速されると共に、左前輪が減速され、車体に左旋回方向
のヨ−モ−メントが与えられる。
【0067】そこで、車両が左旋回をするときは右の多
板クラッチ23を締結し、右旋回のときは左の多板クラ
ッチ21を締結すればそれぞれ車両の旋回性が向上す
る。
【0068】又、悪路などで車体が蛇行する場合は、同
様に、左右の多板クラッチ21、23を切り換え操作
し、蛇行と反対方向のヨ−モ−メントを車体に与えるこ
とによって、蛇行を収束し、直進性と安定性とを向上さ
せることができる。
【0069】又、多板クラッチ21、23の締結力を制
御しこれらを適度に滑らせることによって、車軸25、
27に伝達される増速ギヤ組15の変速比が変わり、ヨ
−モ−メントを調整することが可能であるから、走行中
の諸条件の変化に応じて車体の旋回性、直進性、安定性
などを精密に制御することができる。
【0070】又、両多板クラッチ21、23の締結を解
除すると、増速ギヤ組15が各車軸25、27から切り
離されて、ヨ−モ−メントの制御機能が停止する。
【0071】又、差動機構11の各サイドギヤ37、3
9と車軸25、27は減速ギヤ組17、19を介して連
結されており、こうすることによって、デフケ−ス9や
各ギヤ35、37、39がそれだけ高速回転型になり、
高速で回転させることによってこれらの伝達トルクが小
さくなる。
【0072】差動機構11の伝達トルクが小さいから、
各ギヤ35、37、39はモジュ−ルをそれだけ小さく
している。
【0073】又、ピニオンギヤ35の個数は、従来の4
個から2個に低減されているが、伝達トルクが小さいか
ら2個のピニオンギヤ35で充分にトルクを伝達するこ
とができる。
【0074】こうして、フロントデフ1が構成されてい
る。
【0075】上記のように、フロントデフ1は、サイド
ギヤ37、39と車軸25、27とを減速ギヤ組17、
19で連結することによってデフケ−ス9や差動機構1
1の伝達トルクを小さくし、これらを小型で軽量にした
から、それだけコンパクトで軽量に構成されている。
【0076】又、デフケ−ス9が小型になるから、その
周辺に配置される多板クラッチ21、23に大型で容量
の大きいものを用いて、大きな移動トルクを扱うことが
可能であるから、それだけヨ−モ−メントの制御機能が
向上すると共に、耐久性も大幅に向上している。
【0077】又、デフケ−ス9が小型になるから、フロ
ントデフ1を径方向に大型化せずに、多板クラッチ2
1、23をデフケ−ス9の径方向に配置することが可能
になり、軸方向寸法が大幅に短縮されている。
【0078】このように、フロントデフ1がコンパクト
で軽量であるから、これを収容するキャリヤハウジング
もコンパクトで軽量であり、車軸管やサスンペション用
部材などとの干渉が防止されると共に、エンジンの燃費
も向上する。
【0079】又、このようにコンパクト化され、軽量化
されたフロントデフ1及びキャリヤハウジングは、配置
スペ−スと支持部(取り付け部)の強度などの点で、車
体への搭載性が大きく向上している。
【0080】又、エンジンの駆動力が入力するデフケ−
ス9側のリングギヤ7を、増速ギヤ組15に利用したこ
とにより、ギヤの枚数が低減され、それだけ軽量にな
り、低コストになる。
【0081】又、両方の車軸25、27側にそれぞれ多
板クラッチ21、23を配置したことによって、フロン
トデフ1は軸方向の重量バランスがとり易く、振動を防
止し易い。
【0082】又、入力軸3を各車軸25、27と平行に
配置したフロントデフ1は、エンジン横置きのFF車に
好適である。
【0083】次に、図2によって本発明の第2実施形態
を説明する。図2はこの実施形態のリヤデフ47(デフ
ァレンシャル装置)を示しており、このリヤデフ47は
請求項1、3、6の特徴を備えている。又、左右の方向
はリヤデフ47を用いた車両及び図2での左右の方向で
あり、符号を与えていない部材等は図示されていない。
【0084】なお、図2と第2実施形態の説明の中で、
第1実施形態と同機能の部材等には同一の符号を与えて
引用し、これら同機能部材の重複説明は省略する。
【0085】リヤデフ47は車体の前部にエンジンを縦
置き配置した後輪駆動車(FR車)に用いられている。
【0086】図2に示したように、リヤデフ47は、ド
ライブピニオンシャフト49(入力軸)、ドライブピニ
オンギヤ51(ベベルギヤ)、リングギヤ53(ベベル
ギヤ)、デフケ−ス9、ベベルギヤ式の差動機構11、
カウンタ−シャフト13、増速ギヤ組15、減速ギヤ組
17、19、多板クラッチ21、23、多板クラッチ2
1、23をそれぞれ押圧する油圧アクチュエ−タ、各油
圧アクチュエ−タを操作するコントロ−ラなどから構成
されている。
【0087】リヤデフ47は、デフキャリヤ55の内部
に配置されており、デフケ−ス9はベアリングを介して
デフキャリヤ55に支承されている。
【0088】ドライブピニオンシャフト49は継ぎ手と
プロペラシャフトなどを介してトランスミッションに連
結されており、ドライブピニオンギヤ51はドライブピ
ニオンシャフト49の後端に形成されている。
【0089】リングギヤ53はデフケ−ス9に固定され
ており、ドライブピニオンギヤ51と噛み合っている。
【0090】エンジンの駆動力はトランスミッションか
らプロペラシャフト、ドライブピニオンギヤ51、リン
グギヤ53などを介してデフケ−ス9を回転駆動する。
【0091】デフキャリヤ55には、左右の後輪側に連
結された車軸57、59が貫入しており、これらの車軸
57、59はカウンタ−シャフト13と同軸に配置され
ている。
【0092】各車軸57、59はそれぞれ多板クラッチ
21、23のクラッチハウジング31に連結されてい
る。
【0093】又、各多板クラッチ21、23はデフケ−
ス9の径方向外側に配置されており、減速ギヤ組17、
19の軸方向内側に配置されている。
【0094】デフケ−ス9を回転させるエンジンの駆動
力は、差動機構11のサイドギヤ37、39からそれぞ
れ減速ギヤ組17、19と車軸57、59とを介して左
右の後輪に伝達される。
【0095】左側の多板クラッチ21を締結し、右側の
多板クラッチ23の締結を解除すると、車軸57を介し
て左後輪が増速されると共に、その増速分だけの駆動ト
ルクが差動機構11から右車軸59に移動して右後輪が
減速され、車体に右旋回方向のヨ−モ−メントが与えら
れる。
【0096】又、右側の多板クラッチ23を締結し、左
側の多板クラッチ21の締結を解除すると、右後輪が増
速され左後輪が減速されて、車体に左旋回方向のヨ−モ
−メントが与えられる。
【0097】そこで、車両が左旋回をするときは右の多
板クラッチ23を締結し、右旋回のときは左の多板クラ
ッチ21を締結すればそれぞれ車両の旋回性が向上し、
悪路などで車体が蛇行する場合は、蛇行と反対方向のヨ
−モ−メントを車体に与えれば、蛇行を収束し、直進性
と安定性とを向上させることができる。
【0098】又、多板クラッチ21、23を適度に滑ら
せてヨ−モ−メントを調整すれば、走行中の諸条件の変
化に応じて車体の旋回性、直進性、安定性などを精密に
制御することができる。
【0099】又、差動機構11の各サイドギヤ37、3
9と車軸57、59とを減速ギヤ組17、19で連結
し、デフケ−ス9や各ギヤ35、37、39を高速で回
転させることによって、これらの伝達トルクが小さくな
っている。
【0100】又、差動機構11の伝達トルクが小さいか
ら、各ギヤ35、37、39のモジュ−ルを小さくでき
ると共に、2個のピニオンギヤ35でトルクを充分に伝
達できる。
【0101】こうして、リヤデフ47が構成されてい
る。
【0102】リヤデフ47は、上記のように、サイドギ
ヤ37、39と車軸57、59とを減速ギヤ組17、1
9で連結することによってデフケ−ス9や差動機構11
の伝達トルクを小さくし、これらを小型で軽量にしたか
ら、それだけコンパクトで軽量に構成されている。
【0103】又、デフケ−ス9が小型であるから、その
周辺に配置される多板クラッチ21、23に大型で容量
の大きいものを用いることが可能になり、それだけヨ−
モ−メント制御機能が向上し、耐久性も大幅に向上して
いる。
【0104】又、デフケ−ス9が小型になるから、リヤ
デフ47を径方向に大型化せずに、多板クラッチ21、
23をデフケ−ス9の径方向に配置することが可能にな
り、軸方向寸法が大幅に短縮されている。
【0105】このように、リヤデフ47がコンパクトで
軽量であるから、これを収容するデフキャリヤ55もコ
ンパクトで軽量であり、車軸管やサスンペション用部材
などとの干渉が防止されると共に、エンジンの燃費も向
上する。
【0106】又、コンパクト化され、軽量化されたリヤ
デフ47及びデフキャリヤ55は、配置スペ−スと支持
部(取り付け部)の強度などの点で、車体への搭載性が
大きく向上している。
【0107】又、両方の車軸57、59側にそれぞれ多
板クラッチ21、23を配置したことによって、リヤデ
フ47は軸方向の重量バランスがとり易く、振動を防止
し易い。
【0108】又、ドライブピニオンシャフト49を車軸
57、59と直角に配置したリヤデフ47は、エンジン
縦置きのFR車に好適である。
【0109】次に、図3によって本発明の第3実施形態
を説明する。図3はこの実施形態のリヤデフ61(デフ
ァレンシャル装置)を示しており、このリヤデフ61は
請求項1、4、6の特徴を備えている。又、左右の方向
はリヤデフ61を用いた車両及び図3での左右の方向で
あり、符号を与えていない部材等は図示されていない。
【0110】なお、図3と第3実施形態の説明の中で、
第1、2実施形態と同機能の部材等には同一の符号を与
えて引用し、これら同機能部材の重複説明は省略する。
【0111】リヤデフ61もFR車に用いられている。
【0112】図3に示したように、リヤデフ61は、ド
ライブピニオンシャフト49、ドライブピニオンギヤ5
1、リングギヤ53、デフケ−ス9、ベベルギヤ式の差
動機構11、車輪59の平行軸部分63、増速ギヤ組6
5(第2の変速機構)、減速ギヤ組67(第2の変速機
構)、減速ギヤ組17、19、多板クラッチ21、2
3、多板クラッチ21、23をそれぞれ押圧する油圧ア
クチュエ−タ、各油圧アクチュエ−タを操作するコント
ロ−ラなどから構成されている。
【0113】リヤデフ61では、右側の車軸59にデフ
ケ−ス9に対する平行軸部分63が形成されており、多
板クラッチ21、23はこの平行軸部分63上に配置さ
れている。
【0114】又、デフケ−ス9と平行軸部分63(車軸
59)は、増速ギヤ組65と多板クラッチ21と、減速
ギヤ組67と多板クラッチ23とを介してそれぞれ連結
されている。
【0115】増速ギヤ組65はデフケ−ス9に固定され
たギヤ69と多板クラッチ21のクラッチハウジング3
1に固定されたギヤ71とから構成され、減速ギヤ組6
7はデフケ−ス9に固定されたギヤ73と多板クラッチ
23のクラッチハウジング31に固定されたギヤ75と
から構成されている。
【0116】増速ギヤ組65のギヤ69の歯数Z5とギ
ヤ71の歯数Z6は、減速ギヤ組19に対して増速機能
を持つように設定されており、減速ギヤ組67のギヤ7
3の歯数Z7とギヤ75の歯数Z8は、減速ギヤ組19
より大きい減速機能を持つように設定されている。
【0117】左側の多板クラッチ21を締結し、右側の
多板クラッチ23の締結を解除すると、減速ギヤ組19
を介して車軸59に伝達される回転より、増速ギヤ組6
5を介して車軸59に伝達される回転の方が高速である
から、車軸59を介して右後輪が増速されると共に、そ
の増速分だけの駆動トルクが差動機構11を介して左後
輪57に移動し左後輪を減速する。
【0118】こうして、車体に左旋回方向のヨ−モ−メ
ントが与えられる。
【0119】又、右側の多板クラッチ23を締結し、左
側の多板クラッチ21の締結を解除すると、減速ギヤ組
19を介して車軸59に伝達される回転より、減速ギヤ
組67を介して車軸59に伝達される回転の方が低速で
あるから、車軸59を介して右後輪が減速されると共
に、その減速分だけ左後輪が増速される。
【0120】こうして、車体に右旋回方向のヨ−モ−メ
ントが与えられる。
【0121】そこで、車両が左旋回をするときは左の多
板クラッチ21を締結し、右旋回のときは右の多板クラ
ッチ23を締結すればそれぞれ車両の旋回性が向上し、
悪路などで車体が蛇行する場合は、左右の多板クラッチ
21、23を切り換え操作し、蛇行と反対方向のヨ−モ
−メントを車体に与えれば、蛇行を収束し、直進性と安
定性とを向上させることができる。
【0122】又、多板クラッチ21、23を適度に滑ら
せてヨ−モ−メントを調整すれば、走行中の諸条件の変
化に応じて車体の旋回性、直進性、安定性などを精密に
制御することができる。
【0123】又、差動機構11の各サイドギヤ37、3
9と車軸57、59とを減速ギヤ組17、19で連結
し、デフケ−ス9や各ギヤ35、37、39を高速で回
転させることによって、これらの伝達トルクが小さくな
っている。
【0124】又、差動機構11の伝達トルクが小さいか
ら、各ギヤ35、37、39のモジュ−ルを小さくでき
ると共に、2個のピニオンギヤ35でトルクを充分に伝
達できる。
【0125】こうして、リヤデフ61が構成されてい
る。
【0126】上記のように、リヤデフ61では、平行軸
部分63を車軸59と一体に形成したから、部品点数が
低減され、それだけ低コストになる。
【0127】その他、リヤデフ47の多板クラッチ2
1、23を各車軸57、59側に配置した効果を除い
て、リヤデフ61は、リヤデフ47と同等の効果を得
る。
【0128】なお、本発明において、差動機構はベベル
ギヤ式の差動機構に限らず、例えば、プラネタリ−ギヤ
式の差動機構、デフケ−スの収容孔に支承されたピニオ
ンギヤを介してサイドギヤを連結した差動機構、ウォ−
ムギヤを用いた差動機構などでもよい。
【0129】又、変速機構は、変速ギヤ組に限らず、例
えば、変速機能を持ったベルト伝動機構やチェ−ン伝動
機構でもよい。
【0130】
【発明の効果】請求項1のデファレンシャル装置は、差
動機構の各サイドギヤと車軸とを第1の変速機構を介し
て連結したことにより、この変速機構を減速機構にし、
デフケ−スや差動機構の各ギヤを高速で回転させ、これ
らの伝達トルクを小さくすることができる。
【0131】伝達トルクを小さくしたことにより、差動
機構のギヤのモジュ−ルを小さくすることが可能になる
と共に、ギヤの個数を減すことが可能になり、その結
果、差動機構とデフケ−スなどが大幅に小型で軽量にな
るから、デファレンシャル装置がそれだけコンパクト化
され軽量化される。
【0132】又、デフケ−スが小型になるから、その周
辺に配置されるクラッチを大型で容量の大きいものにす
ることが可能になり、それだけヨ−モ−メント制御機能
が向上し、耐久性も向上する。
【0133】又、デフケ−スが小型になるから、径方向
の大型化を伴わずに、クラッチをデフケ−スの径方向に
配置して、デファレンシャル装置の軸方向寸法を大幅に
短縮することができる。
【0134】又、デファレンシャル装置のコンパクト化
と軽量化とに伴って、これを収容するケ−シングもコン
パクトで軽量になるから、例えば、車軸管やサスンペシ
ョン用部材などとの干渉が防止されると共に、エンジン
の燃費が向上する。
【0135】請求項2の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、エンジンの駆動力が入力するデフ
ケ−ス側のリングギヤを、第2変速機構のギヤ組に利用
したことにより、ギヤの枚数が低減され、軽量になり、
低コストになる。
【0136】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の構成と同等の効果を得ると共に、両方の車軸側にそれ
ぞれクラッチを配置した構成は、デファレンシャル装置
の軸方向の重量バランスがとり易く、振動を防止し易
い。
【0137】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかと同等の効果を得ると共に、平行軸を一側の
車軸と一体に形成したことにより、部品点数が低減さ
れ、低コストになる。
【0138】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれかと同等の効果を得ると共に、入力軸をデフケ
−スと平行に配置した構成は、例えば、車体の前部にエ
ンジンを横置きにした前輪駆動車用のフロントデフ、あ
るいは、車体の後部にエンジンを横置きにした後輪駆動
車用のリヤデフに好適である。
【0139】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれかと同等の効果を得ると共に、入力軸をデフケ
−スと直角に配置した構成は、例えば、車体の前部にエ
ンジンを縦置きにした前輪駆動車用のフロントデフ、あ
るいは、車体の前部にエンジンを配置した後輪駆動車や
4輪駆動車用のリヤデフに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すスケルトン機構図
である。
【図2】本発明の第2実施形態を示すスケルトン機構図
である。
【図3】本発明の第3実施形態を示すスケルトン機構図
である。
【図4】従来例のスケルトン機構図である。
【符号の説明】
1 フロントデフ(デファレンシャル装置) 3 入力軸 5 ドライブピニオンギヤ(スパ−ギヤ) 7 リングギヤ(スパ−ギヤ) 9 デフケ−ス 11 ベベルギヤ式の差動機構 13 カウンタ−シャフト(平行軸) 15 増速ギヤ組(第2の変速機構) 17、19 減速ギヤ組(第1の変速機構) 21、23 多板クラッチ(クラッチ) 25、27、57、59 車軸 47、61 リヤデフ(デファレンシャル装置) 49 ドライブピニオンシャフト(入力軸) 51 ドライブピニオンギヤ(ベベルギヤ) 53 リングギヤ(ベベルギヤ) 63 車軸59の平行軸部分 65 増速ギヤ組(第2の変速機構) 67 減速ギヤ組(第2の変速機構)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力によって回転駆動され
    るデフケ−スと、デフケ−スの回転を一対のサイドギヤ
    を介して出力する差動機構と、各サイドギヤと車軸側と
    をそれぞれ連結する第1の変速機構と、デフケ−スに対
    する平行軸とデフケ−スとを連結する第2の変速機構
    と、この平行軸上に配置され、平行軸と車軸側との連結
    を断続するクラッチと、クラッチを断続操作するアクチ
    ュエ−タとを備えたことを特徴とするデファレンシャル
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、第2の変
    速機構が、デフケ−スと平行軸とにそれぞれ固定された
    ギヤからなるギヤ組であり、エンジンの駆動力が入力す
    るデフケ−ス側のリングギヤを、前記ギヤ組の一側ギヤ
    に利用したことを特徴とするデファレンシャル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の発明であっ
    て、クラッチが、平行軸と両車軸側との間にそれぞれ配
    置されており、第1の変速機構と第2の変速機構の変速
    比が互いに異なっていることを特徴とするデファレンシ
    ャル装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の発明であって、平行軸が、一側の車軸と一体に形
    成されていると共に、デフケ−スとこの平行軸部分とが
    第1の変速機構に対してそれぞれ増速機能と減速機能を
    持った第2の変速機構とクラッチとで連結されているこ
    とを特徴とするデファレンシャル装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の発明であって、デフケ−スにエンジンの駆動力を
    伝達する入力軸がデフケ−スと平行に配置されており、
    この入力軸とデフケ−スとがそれぞれに固定されたギヤ
    で連結されていることを特徴とするデファレンシャル装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の発明であって、デフケ−スにエンジンの駆動力を
    伝達する入力軸が、デフケ−スと直角に配置されてお
    り、この入力軸とデフケ−スとがそれぞれに固定された
    ベベルギヤで連結されていることを特徴とするデファレ
    ンシャル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103303116A (zh) * 2013-06-27 2013-09-18 中国北方车辆研究所 单电机功率分流耦合变速系统
CN103978894A (zh) * 2014-05-29 2014-08-13 天津博信汽车零部件有限公司 驱动桥与车辆

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CN103978894A (zh) * 2014-05-29 2014-08-13 天津博信汽车零部件有限公司 驱动桥与车辆

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