JPH11343279A - スルホンアミド誘導体およびそれらを含有するTNF―α産生抑制剤 - Google Patents

スルホンアミド誘導体およびそれらを含有するTNF―α産生抑制剤

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JPH11343279A
JPH11343279A JP6989299A JP6989299A JPH11343279A JP H11343279 A JPH11343279 A JP H11343279A JP 6989299 A JP6989299 A JP 6989299A JP 6989299 A JP6989299 A JP 6989299A JP H11343279 A JPH11343279 A JP H11343279A
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JP6989299A
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Fumihiko Watanabe
文彦 渡邉
Hiroshi Hamana
洋 浜名
Ryuji Suzuki
隆二 鈴木
Hiroshige Tsuzuki
博茂 續木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TNF−αの産生抑制作用を有する化合物を
提供する。 【解決手段】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1は置換されていてもよいヘテロアリールア
ルキル等、R2は水素原子等、R3は置換されていてもよ
いアリーレン等、R4は単結合等、R5は置換されていて
もよいアリール等、Xは−SCOR9等、mは1または
2)で表される化合物、およびTNF−α産生抑制剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、急性および慢性炎
症疾患に深い関わりを有する酵素であるTNF−α(T
umor Necrosis Factor−α:腫瘍
壊死因子)の産生抑制作用を有する化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】TNF−αは、活性化マクロファージが
産生するサイトカインの一種であり、炎症に関係する重
要なメディエーターである。TNF−αは、エンドトキ
シン等の刺激に応答して血清中に放出されるが、急激な
放出はショックを起こし、死に至る原因ともなってい
る。またTNF−αは、リウマチや癌の末期等の慢性炎
症疾患においてもIL−6と共に恒常的に高い血中濃度
を示し、症状を悪化する方向へと導く原因にもなってい
る。さらにTNF−αの引き起こす非インスリン抵抗性
が、NIDDM(非インシュリン抵抗性糖尿病)の原因
であることが証明されている(Nature,389,
610(1997))。また最近、TNF−αを細胞膜
から切り離して活性型に変換するTACE(TNF−α
−converting enzyme)のクローニン
グが報告され(Nature,385,729−733
(1997))、新しい創薬のターゲットとして注目さ
れている。このように、TNF−αは重要なサイトカイ
ンではあるが、過剰な放出は致命的になるので、そのコ
ントロールが強く望まれている。TNF−α阻害剤は慢
性関節リウマチ、クローン病、重症筋無力症、全身性エ
リトマトーデス、喘息、I型糖尿病、乾癬などの自己免
疫疾患の治療に有効であると考えられている。TNF−
α阻害剤としてはin vitroでLPS刺激による
TNF−αの産生を抑制する薬物の探索がほとんどであ
り、多くのMMP阻害剤がTNF−αの産生抑制作用を
併せ持つ傾向がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記に鑑み、本発明者
らはTNF−α産生抑制剤について研究を行ってきた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、TNF−
α産生抑制作用を有する化合物の創製を試みた。その結
果、ある種のスルホンアミド誘導体が、強いTNF−α
産生抑制作用を有することを見出した。
【0005】すなわち本発明は、I)一般式(I):
【化11】 [式中、R1は置換されていてもよい低級アルキル、置
換されていてもよいアリール、置換されていてもよいア
ラルキル、置換されていてもよいヘテロアリール、置換
されていてもよいヘテロアリールアルキル、−COR6
(R6は低級アルキルオキシもしくは置換されていても
よいアミノ)、または−NHCO−(CH2)s−R26
(式中、sは0〜1の整数、R26はヒドロキシ、低級ア
ルキル、またはアリール);R2は水素原子、低級アル
キル、−(CH2)t−O−R27、またはアラルキル
(式中、tは1〜4の整数、R27は水素原子またはテト
ラヒドロピラニル);R3は置換されていてもよいアリ
ーレン、置換されていてもよいヘテロアリーレン、また
は単結合;R4は、−(CH2)n−、−CH=CH−、
−C≡C−、−CO−、−CO−NH−、−N=N−、
−N(RA)−、−NH−CO−NH−、−NH−CO
−、−O−、−S−、−SO2NH−、−SO2−NH−
N=CH−、テトラゾールジイル、ピペラジンジイル、
ピペリジンジイル、または単結合(nは1または2、R
Aは水素原子または低級アルキル);R5は、置換されて
いてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリ
ール、置換されていてもよいアルキル、アラルキル、ア
ラルキルオキシ、非芳香族複素環、または低級アルキル
オキシカルボニル低級アルケニル;Xは、−SR7、−
OR8、−SCOR9、−OCOR10、−SCO225
または−SCONHR11(R7は水素原子、低級アルキ
ル、アリール、ヘテロアリール、非芳香族複素環、置換
されていてもよいアラルキル、−(CH2)p−S
12、または−(CH2)q−COR13(R12は水素原
子もしくは低級アルキル、R13は低級アルキル、ヒドロ
キシ、または低級アルキルオキシ、pおよびqは1〜3
の整数);R8は水素原子、低級アルキル、または低級
アルキルスルホニル;R9およびR10は低級アルキル、
アリール、ヘテロアリール、または−(CH2)r−O
14(R14は水素原子またはアラルキル、rは0〜3の
整数);R11およびR25は低級アルキル);mは、1ま
たは2;ただし、R1はメチルまたはアミノカルボニル
ではなく、R3が単結合である場合は、R4は単結合およ
びR5は置換されていてもよいアリールもしくは置換さ
れていてもよいヘテロアリールである]で示される化合
物、その光学活性体、もしくはそれらの製薬上許容され
る塩、またはそれらの水和物、に関する。
【0006】さらに詳しくは、II)一般式(II):
【化12】 (式中、R1、R2、m、およびXは前記と同意義、R15
は、水素原子、低級アルキル、低級アルキルオキシ、ハ
ロゲン、またはハロ低級アルキル、ただし、R1はメチ
ルまたはアミノカルボニルではない。)で示される化合
物、その光学活性体、もしくはそれらの製薬上許容され
る塩、またはそれらの水和物。
【0007】III)一般式(III):
【化13】 (式中、R1、R2、R15、m、およびXは前記と同意
義、ただし、R1はメチルまたはアミノカルボニルでは
ない。)で示される化合物、その光学活性体、もしくは
それらの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
【0008】IV)一般式(IV):
【化14】 (式中、R1、R2、R15、m、およびXは前記と同意
義、ただし、R1はメチルまたはアミノカルボニルでは
ない。)で示される化合物、その光学活性体、もしくは
それらの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
【0009】V)一般式(V):
【化15】 (式中、R1、R2、R15、m、およびXは前記と同意
義)で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれ
らの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
【0010】VI)一般式(VI):
【化16】 (式中、R1、R2、R15、m、およびXは前記と同意
義)で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれ
らの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
【0011】VII)一般式(VII):
【化17】 (式中、R1、R2、R15、m、およびXは前記と同意
義)で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれ
らの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
【0012】VIII)一般式(VIII):
【化18】 (式中、R1、R2、R15、m、およびXは前記と同意
義)で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれ
らの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
【0013】IX)一般式(IX)
【化19】 (式中、R1、R2、R15、m、およびXは前記と同意
義)で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれ
らの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
【0014】X)R1が式(X):
【化20】 (式中、R16は水素原子または低級アルキル)で示され
るI)〜IX)のいずれかに記載の化合物、その光学活
性体、もしくはそれらの製薬上許容される塩、またはそ
れらの水和物。
【0015】XI)mが1、Xが−SCOCH3、−S
CO2CH2CH3、もしくは−SCOCH2CH3である
I)〜X)のいずれかに記載の化合物、その光学活性
体、もしくはそれらの製薬上許容される塩、またはそれ
らの水和物。 XII)R2が水素原子またはメチルであるI)〜X
I)のいずれかに記載の化合物、その光学活性体、もし
くはそれらの製薬上許容される塩、またはそれらの水和
物。 XIII)R1に隣接する炭素原子がR配置であるI)
〜XII)のいずれかに記載の化合物、もしくはそれら
の製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。 XIV)R1が置換されていてもよい低級アルキル、置
換されていてもよいアリール、置換されていてもよいア
ラルキル、置換されていてもよいヘテロアリール、また
は置換されていてもよいヘテロアリールアルキルである
I)〜XIII)のいずれかに記載の化合物、もしくは
それらの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。 XV)I)〜XIV)のいずれかに記載の化合物を有効
成分として含有する医薬組成物。 XVI)I)〜XIV)のいずれかに記載の化合物を有
効成分として含有するTNF−α産生抑制剤。 XVII)I)〜XIV)のいずれかに記載の化合物を
有効成分として含有する自己免疫疾患の治療薬、に関す
る。
【0016】本発明化合物はすべて優れたTNF−α産
生抑制作用を有するが、特に以下に示す置換基を有する
化合物が好ましい。R1は、置換されていてもよい低級
アルキル、置換されていてもよいアラルキル、置換され
ていてもよいヘテロアリールアルキルが好ましい。特
に、置換されていてもよいヘテロアリールアルキルが好
ましい。R2は水素原子または低級アルキルが好まし
い。特に水素原子が好ましい。R3は単結合、1,4−
フェニレン、2,5−チオフェンジイルが好ましい。R
4は単結合、−C≡C−、−O−、テトラゾールジイル
が好ましい。R5は置換されていてもよいアリールが好
ましい。Xは−SH、−SCOR9が好ましい。R15
パラ位置換のものが好ましい。
【0017】本明細書中、「低級アルキル」とは、直鎖
状または分枝状のC1〜C8アルキルを意味する。例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n
−オクチル等が挙げられる。好ましくは、C1−C3ア
ルキルである。R1における「低級アルキル」は、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルが
好ましい。R2、RA、R7、R11、R12、R13、R15
およびR16における「低級アルキル」は、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピルが好ましい。特にメチ
ルが好ましい。R9、R10における「低級アルキル」
は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、およびn−ペンチルが好ましい。
【0018】本明細書中、「アリール」とは、単環状も
しくは縮合環状芳香族炭化水素を意味する。例えば、フ
ェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、アントリル等が
挙げられる。特に、フェニル、1−ナフチルが好まし
い。本明細書中、「アラルキル」とは、前記「低級アル
キル」に前記「アリ−ル」が置換したもので、これらは
置換可能な全ての位置で結合しうる。例えば、ベンジ
ル、フェネチル、フェニルプロピル(例えば、3−フェ
ニルプロピル)、ナフチルメチル(例えば、1−ナフチ
ルメチル)、アントリルメチル(例えば、9−アントリ
ルメチル)、トリチル等が挙げられる。R1、R2、およ
びR5における「アラルキル」としては、ベンジルが好
ましい。
【0019】本明細書中、「ヘテロアリール」とは、任
意に選ばれる、酸素原子、硫黄原子又は窒素原子を環内
に1個以上含む5〜6員の芳香環であり、かつ炭素環も
しくは他の複素環と縮合していてもよい環を意味し、こ
れらは置換可能な全ての位置で結合しうる。例えば、ピ
ロリル(例えば、1−ピロリル)、インドリル(例え
ば、3−インドリル)、カルバゾリル(例えば、3−カ
ルバゾリル)、イミダゾリル(例えば、4−イミダゾリ
ル)、ピラゾリル(例えば、1−ピラゾリル)、ベンゾ
イミダゾリル(例えば、2−ベンゾイミダゾリル)、イ
ンダゾリル(例えば、3−インダゾリル)、インドリジ
ニル(例えば、6−インドリジニル)、ピリジル(例え
ば、3−ピリジル)、キノリル(例えば、5−キノリ
ル)、イソキノリル(例えば、3−イソキノリル)、ア
クリジル(例えば、1−アクリジル)、フェナントリジ
ニル(例えば、2−フェナントリジニル)、ピリダジニ
ル(例えば、3−ピリダジニル)、ピリミジニル(例え
ば、4−ピリミジニル)、ピラジニル(例えば、2−ピ
ラジニル)、シンノリニル(例えば、3−シンノリニ
ル)、フタラジニル(例えば、2−フタラジニル)、キ
ナゾリニル(例えば、2−キナゾリニル)、イソキサゾ
リル(例えば、3−イソキサゾリル)、ベンゾイソキサ
ゾリル(例えば、3−ベンゾイソキサゾリル)、オキサ
ゾリル(例えば、2−オキサゾリル)、ベンゾオキサゾ
リル(例えば、2−ベンゾオキサゾリル)、ベンゾオキ
サジアゾリル(例えば、4−ベンゾオキサジアゾリ
ル)、イソチアゾリル(例えば、3−イソチアゾリ
ル)、ベンゾイソチアゾリル(例えば、2−ベンゾイソ
チアゾリル)、チアゾリル(例えば、2−チアゾリ
ル)、ベンゾチアゾリル(例えば、2−ベンゾチアゾリ
ル)、フリル(例えば、3−フリル)、ベンゾフラニル
(例えば、ベンゾフラン−3−イル)、ベンゾ[1,
3]ジオキソリル(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5
−イル)、チエニル(例えば、2−チエニル)、ベンゾ
チエニル(例えば、2−ベンゾチエニル)、テトラゾリ
ル等が挙げられる。R7およびR9における「ヘテロアリ
ール」は、チアゾリル(例えば、2−チアゾリル)、チ
エニル(例えば、2−チエニル)、ピリジル(例えば、
3−ピリジル)等が好ましい。
【0020】本明細書中、「ヘテロアリールアルキル」
とは、前記「低級アルキル」の任意の位置に前記「ヘテ
ロアリ−ル」が置換したもので、これらは置換可能な全
ての位置で結合しうる。例えば、チアゾリルメチル(例
えば、4−チアゾリルメチル)、チアゾリルエチル(例
えば、5−チアゾリル−2−エチル)、インドリルメチ
ル(例えば、(インドール−3−イル)メチル)、イミ
ダゾリルメチル(例えば、4−イミダゾリルメチル)、
ベンゾチアゾリルメチル(例えば、2−ベンゾチアゾリ
ルメチル)、ベンゾピラゾリルメチル(例えば、1−ベ
ンゾピラゾリルメチル)、ベンゾトリアゾリルメチル
(例えば、4−ベンゾトリアゾリルメチル)、ベンゾキ
ノリルメチル(例えば、2−ベンゾキノリルメチル)、
ベンゾイミダゾリルメチル(例えば、2−ベンゾイミダ
ゾリルメチル)、ピリジルメチル(例えば、2−ピリジ
ルメチル)等が挙げられる。特に(インドール−3−イ
ル)メチル、4−チアゾリルメチルが好ましい。本明細
書中、「非芳香族複素環」とは、5〜7員環の非芳香族
複素環を意味する。例えば、ピラゾリジニル(例えば2
−ピラゾリジニル)、ピペリジル(例えば、ピペリジ
ノ、2−ピペリジル)、ピペラジニル(1−ピペラジニ
ル)、モルホリニル(例えば、モルホリノ)、4,5−
ジヒドロチアゾルジニル(例えば、4,5−ジヒドロチ
アゾリジン−2−イル)等が挙げられる。
【0021】本明細書中、「低級アルキルオキシ」と
は、アルキル部分が前記「低級アルキル」であるアルキ
ルオキシを意味する。例えば、メチルオキシ、エチルオ
キシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、n−
ブチルオキシ、イソブチルオキシ、sec−ブチルオキ
シ、tert−ブチルオキシ等が挙げられる。好ましく
は、メチルオキシ、エチルオキシ、n−プロピルオキ
シ、イソプロピルオキシが挙げられる。本明細書中、
「低級アルキルスルホニル」とは、アルキル部分が前記
「低級アルキル」である低級アルキルスルホニルを意味
する。例えば、メチルスルホニルが挙げらる。本明細書
中、「アリーレン」とは、前記「アリール」より導かれ
る基を意味する。例えば、1,4−フェニレン、1,3
−フェニレン、1,2−フェニレンが挙げられる。本明
細書中、「ヘテロアリーレン」とは、前記「ヘテロアリ
ール」より導かれる基を意味する。例えば、2,5−チ
オフェンジイル、2,5−フランジイル、2,5−チア
ゾールジイル、2,5−ベンゾチオフェンジイル、2,
5−ベンゾフランジイル、2,5−インドールジイル等
が挙げられる。
【0022】本明細書中、「アルケニル」とは、C2
8アルケニルを意味する。例えば、ビニル、アリル、
イソプロペニル等が挙げられる。本明細書中、「低級ア
ルキルオキシカルボニル低級アルケニル」とは、アルキ
ル部分が前記「低級アルキル」、アルケニル部分が前記
「アルケニル」である低級アルキルオキシカルボニル低
級アルケニルを意味する。例えば、メチルオキシカルボ
ニルビニル等が挙げられる。本明細書中、「ハロゲン」
とは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素を意味する。本明細
書中、「ハロ低級アルキル」とは、前記「ハロゲン」で
1〜5個所、好ましくは1〜3個所置換された前記「低
級アルキル」を意味する。例えば、クロロメチル、ブロ
モメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル等が
挙げられる。好ましくは、トリハロメチルが挙げられ
る。
【0023】本明細書中、「置換されていてもよいアミ
ノ」とは、前記「低級アルキル」、「アリール」、「ア
ラルキル」、もしくは「ヘテロアリールアルキル」で1
または2以上置換されていていもよいアミノまたは非置
換アミノを意味する。例えば、アミノ、メチルアミノ、
ジメチルアミノ、エチルメチルアミノ、フェニルアミ
ノ、ベンジルアミノ等が挙げられる。特にアミノ、ジメ
チルアミノ、フェニルアミノ、ベンジルアミノが好まし
い。本明細書中、R1における「置換されていてもよい
アルキル」の置換基としてはヒドロキシ、アルキルオキ
シ(例えば、メチルオキシ、エチルオキシ)、メルカプ
ト、アルキルチオ(例えば、メチルチオ)、シクロアル
キル(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル)、ハロゲン(例えば、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素)、カルボキシ、低級アルキル
オキシカルボニル(例えば、メチルオキシカルボニル、
エチルオキシカルボニル)、ニトロ、シアノ、低級ハロ
アルキル(例えば、トリフルオロメチル)、置換されて
いてもよいアミノ(例えば、メチルアミノ、ジメチルア
ミノ、カルバモイルアミノ)、グアニジノ、ベンジルオ
キシ等が挙げられる。これらは、全ての可能な位置で1
個以上置換しうる。「置換されていてもよいアルキル」
としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、シクロプ
ロピルメチルが好ましい。
【0024】本明細書中、R5における「置換されてい
てもよいアルキル」の置換基としてはヒドロキシ、アル
キルオキシ(例えば、メチルオキシ、エチルオキシ)、
フェニルオキシ、メルカプト、アルキルチオ(例えば、
メチルチオ)、シクロアルキル(例えば、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル)、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素)、カルボキシ、ニトロ、シアノ、低級ハロアルキル
(例えば、トリフルオロメチル)、置換されていてもよ
いアミノ(例えば、メチルアミノ、ジメチルアミノ、カ
ルバモイルアミノ)、グアニジノ、ベンジルオキシ等が
挙げられる。これらは、全ての可能な位置で1個以上置
換しうる。「置換されていてもよいアルキル」として
は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、フェニルオキシメチルが好ましい。
【0025】本明細書中、「置換されていてもよいアリ
−ル」、「置換されていてもよいアラルキル」、「置換
されていてもよいヘテロアリ−ル」、「置換されていて
もよいヘテロアリ−ルアルキル」、「置換されていても
よいアリーレン」、および「置換されていてもよいヘテ
ロアリーレン」における芳香環上の置換基とは、例え
ば、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル(例えば、ヒ
ドロキシメチル)、低級アルキルオキシ(例えば、メチ
ルオキシ、エチルオキシ、n−プロピルオキシ、イソプ
ロピルオキシ、tert−ブチルオキシ)、メルカプ
ト、低級アルキルチオ(例えば、メチルチオ)、シクロ
アルキル(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル)、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素)、カルボキシ、低級アルキルオキシカルボ
ニル(例えば、メチルオキシカルボニル、エチルオキシ
カルボニル)、ニトロ、シアノ、低級ハロアルキル(例
えば、トリフルオロメチル)、アリ−ルオキシ(例え
ば、フェニルオキシ)、置換されていてもよいアミノ
(例えば、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジ
エチルアミノ、ベンジリデンアミノ)、グアニジノ、低
級アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、
neo−ペンチル、tert−ペンチル)、低級アルケ
ニル(例えば、ビニル、プロペニル)、アルキニル(例
えば、エチニル、フェニルエチニル)、低級アルカノイ
ル(例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル)、ア
シルオキシ(例えば、アセチルオキシ)、アシルアミノ
(例えば、アセチルアミノ、フェニルカルボニルアミ
ノ)、低級アルキルスルホニル(例えば、メチルスルホ
ニル)、フェニル、ベンジル、アゾ基(例えば、フェニ
ルアゾ)、置換されていてもよいヘテロアリ−ル(例え
ば、3−ピリジル)、置換されていてもよいウレイド
(例えば、ウレイド、フェニルウレイド)等が挙げられ
る。これらは、全ての可能な位置で1個以上置換しう
る。
【0026】R5における「置換されていてもよいアリ
ール」としては、フェニル、4−トリフルオロメチルフ
ェニル、4−フルオロフェニル、4−ヒドロキシメチル
フェニル、3−ヒドロキシメチルフェニル、2−メチル
オキシフェニル、4−メチルオキシフェニル、4−メチ
ルフェニル、4−n−ブチルフェニル、4−アセチルフ
ェニル、4−カルボキシフェニル、3,4,5−トリメ
トキシフェニル、3−アセチルアミノフェニル、4−ビ
フェニル、4−フェニルカルボニルアミノフェニル、4
−ベンジルフェニル等が挙げられる。R5における「置
換されていてもよいヘテロアリール」としては、2−チ
エニル、3−チエニル、ピリジン−3−イル、ベンゾフ
ラン−2−イル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−
イル等が挙げられる。R1における「置換されていても
よいアラルキル」としては、ベンジル、4−ヒドロキシ
ベンジル、4−t−ブチルオキシベンジル、4−フェニ
ルベンジル等が挙げられる。R7における「置換されて
いてもよいアラルキル」としては、ベンジル、トリチ
ル、p−メトキシフェニルジフェニルメチル等が挙げら
れる。R1における「置換されていてもよいヘテロアリ
ールアルキル」としては、(インドール−3−イル)メ
チル、(N−メチル−インドール−3−イル)メチル等
が挙げられる。
【0027】
【発明の実施の形態】一般式(I)で表わされる化合物
(I)は、一般式(XI)で示されるα−アミノ酸を出
発原料にして、またはそのカルボンキシル基を還元した
アルコール体(XII)を出発原料にして、以下に示す
合成法により製造することができる。また、WO97/
27174に記載の方法を用いて行うこともできる。
【0028】 A法:化合物(I)全般についての合成法。 B法:化合物(I)全般についての合成法。 C法:一般式(I)において、R3が置換されていても
よいアリーレンまたは置換されていてもよいヘテロアリ
ーレン、R4が単結合、R5が置換されていてもよいアリ
ールまたは置換されていてもよいヘテロアリールである
化合物についての合成法。 D法:一般式(I)において、R3が置換されていても
よいアリーレンまたは置換されていてもよいヘテロアリ
ーレン、R4が−C≡C−、R5が置換されていてもよい
アリールまたは置換されていてもよいヘテロアリールで
ある化合物についての合成法。 E法:一般式(I)において、R3が置換されていても
よいアリーレンまたは置換されていてもよいヘテロアリ
ーレン、R4が−CONH−、R5が置換されていてもよ
いアリールまたは置換されていてもよいヘテロアリール
である化合物についての合成法。 F法:一般式(I)において、R3が置換されていても
よいアリーレンまたは置換されていてもよいヘテロアリ
ーレン、R4がテトラゾールジイル、R5が置換されてい
てもよいアリールまたは置換されていてもよいヘテロア
リールである化合物についての合成法。 G法:一般式(I)において、R1が−COR6である化
合物の合成法。 H法:一般式(I)において、m=2である化合物の合
成法。 I法:一般式(I)において、m=2である化合物の合
成法。 以下にこれらの方法について詳しく説明する。
【0029】(A法)
【化21】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R7、およびR10
前記と同意義、R17は水素またはカルボキシ保護基、R
18はメシルオキシ基、パラトルエンスルホニルオキシ
基、クロロ、ブロモ、ヨード等の脱離基、R19は前記R
9および−NHR11と同意義、Halはハロゲン)
【0030】化合物(XI)から化合物(XIII)へ
の反応は、WO97/27174に従って実施できる
が、化合物(XI)のアミノ基をスルホニル化する反応
(第1工程)であり、要すれば反応後、N−アルキル化
等やカルボキシ保護基の除去を行う。化合物(XII
I)から化合物(XIV)への反応はカルボキシル基を
ハイドロキシメチル基に変換する反応(第2工程)であ
る。化合物(XIV)から化合物(XV)への反応は、
水酸基をメシルオキシ基などの脱離基に変換する反応で
あり(第3工程)、更にチオ酢酸誘導体のカリウム塩、
あるいはナトリウム塩を反応させることにより化合物
(XVI)を得ること(第4工程)ができる。また化合
物(XV)にナトリウムチオラートあるいはカリウムチ
オラートを反応させることにより、化合物(XVII
I)に変換(第6工程)することができる。化合物(X
VI)は、脱アシル化反応により化合物(XVII)に
変換することができ(第5工程)、さらにS−アルキル
化反応により化合物(XVIII)に変換(第7工程)
することができる。一方、化合物(XIV)をO−アシ
ル化反応に付すことにより、化合物(XIX)に変換す
ることができる。各工程についてさらに詳しく述べれば
以下の通りである。
【0031】(第1工程)WO97/27174記載の
方法に従って実施することができる。原料化合物の式
(XI)で示されるアミノ酸またはその酸付加塩(例え
ば、塩酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、トリフルオロ
酢酸塩)の一部のものは市販品として入手できる。その
他のものは実験化学講座22巻、第4版(日本化学会
編)に記載のアミノ酸合成法、 J. Med. Chem. 38, 168
9-1700 (1995) Gary M. Ksander et. al.等に従って合
成できる。また、スルホニル化試薬(例えば、スルホン
酸ハロゲン化物)の一部のものは市販品として入手可能
であり、その他のものは新実験化学講座14巻、1787
頁、(1978)、Synthesis 852-854 (1986) Tatsuo Hamada
et. al.等に従って合成できる。保護されたカルボキシ
ル基としては、例えば、エステル(例えば、メチルエス
テル、tert−ブチルエステル、ベンジルエステル)
化されたカルボキシル基が挙げられる。これらの保護基
の脱離は、保護基に応じて酸(例えば、塩酸、トリフル
オロ酢酸)または塩基(例えば、水酸化ナトリウム等)
の存在下に加水分解するか、または接触還元(例えば、
10%パラジウムー炭素触媒存在下)することによって
行うことができる。スルホニル化反応の溶媒としては、
化合物(XI)においてR17が水素であるアミノ酸の場
合には、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、
水またはそれら混合溶媒が好ましいが、R17が保護基で
あるエステル体の場合には、この他に水不溶性溶媒(例
えば、ベンゼン、ジクロロメタン)と上記溶媒との混合
溶媒が挙げられる。スルホニル化反応に用いられる塩基
は、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等の有機
塩基、または水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
カリウム等の無機塩基等である。反応温度は通常、氷冷
〜室温である。尚、化合物(Ia−1)におけるR1
3、R4、またはR5がスルホニル化に障害となる置換
基(例えば、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、グアニ
ジノ)を有する基である場合には、Protective Groups
in Organic Synthesis, Theodora W Green (John Wiley
& Sons)等に記載の方法で予め保護し、望ましい段階で
その保護基を除去すればよい。また、R2が水素でない
場合は、さらにジメチルホルムアミド、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等の溶媒中、氷冷下〜80℃、好まし
くは氷冷下〜室温でハロゲン化アルキル(例えば、ヨウ
化メチル、ヨウ化エチル等)やハロゲン化アラルキル
(例えば、ベンジルクロリド、ベンジルブロミド等)等
を加え、3〜30時間、好ましくは10〜20時間攪拌
することにより目的のN−R2体を得ることができる。
同様に、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン等
の溶媒中、氷冷下〜120℃、好ましくは室温〜60℃
で、アルコール(例えば、プロパノール、ベンジルアル
コール等)存在下、1,1−(アゾカルボニル)ジピペ
リジン/トリフェニルホスフィンやシアノメチルトリブ
チルホスホランなどの光延反応に用いる試薬を加え、3
〜30時間、好ましくは10〜20時間攪拌することに
より目的のN−R2体を得ることができる。
【0032】(第2工程)化合物(XIV)は、R17
Hである化合物(XIII)を、ジメチルホルムアミ
ド、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の溶媒中、−3
0℃〜室温で、活性エステルへ変換する試薬(例えば、
ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、N,
N’−カルボニルジイミダゾ−ル等のいずれかと1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾ−ル、N−ヒドロキシコハク酸
イミド等のいずれかの混合物)を加えて、活性エステル
体に変換した後、メタノール、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等の溶媒中、−30℃〜室温で、水素化ホウ素
ナトリウム、水素化ホウ素リチウムなどの還元剤を作用
させることにより得ることができる。また別法として、
トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N−メ
チルモルホリン等の有機塩基存在下、クロル炭酸エチル
を作用させて、混合酸無水物へ変換した後、水素化ホウ
素ナトリウム、水素化ホウ素リチウムなどの還元剤で処
理する方法や、R17=Hである化合物(XIII)を、
直接、ジボランで還元する方法など、エステルからアル
コールに変換する反応として、通常知られている方法で
も得ることができる。
【0033】(第3工程)R18=OMs,OTfである
化合物(XV)は、化合物(XIV)に、ピリジン溶媒
中、−30℃〜室温で、メタンスルホニルクロリドやト
リフルオロメタンスルホン酸の無水物を作用させること
により得ることができる。また、ジメチルホルムアミ
ド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、塩化
メチレン等の溶媒中、−30℃〜室温で、トリエチルア
ミン、N−メチルモルホリン等の有機塩基存在下、メタ
ンスルホニルクロリドやトリフルオロメタンスルホン酸
の無水物を作用させる方法でも得ることができる。R18
=Cl、Br、I等のハロゲンの場合は、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、塩化メチレン等の溶媒中、−30
℃〜室温で、トリフェニルホスフィンなどのトリアルキ
ルホスフィン存在下、塩素、臭素、ヨウ素を作用させる
ことにより得ることができる。 (第4工程)化合物(XVI)は、ジメチルホルムアミ
ド、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の溶媒中、−3
0℃〜60℃で、化合物(XV)にチオ酢酸誘導体のナ
トリウム塩あるいはカリウム塩を作用させることにより
得ることができる。また、化合物(XIV)にトリフェ
ニルホスフィンなどのトリアルキルホスフィンと、ジイ
ソプロピルアゾジカルボキシレートなどのアゾ化合物存
在下、チオ酢酸誘導体を作用させる光延反応の条件によ
り、第3工程を経ることなく化合物(XVI)へ変換で
きる。
【0034】(第5工程)化合物(XVII)は、メタ
ノールなどのアルコール、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等の溶媒中、−30℃〜室温で、化合物(XVI)
にナトリウムメトキシド、水酸化ナトリウムなどを作用
させることにより得ることができる。なお上記の反応で
は、場合によりジスルフィド体が副生することがある
が、その際は、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタ
ノール等の溶媒中、−30℃〜60℃で、トリブチルホ
スフィンなどのトリアルキルホスフィンと水を作用させ
ることにより、目的物に変換することができる。 (第6工程)化合物(XVIII)は、ジメチルホルム
アミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の溶媒中、
−30℃〜100℃で、化合物(XVII)にチオラー
ト(チオールを水素化ナトリウム等で処理することによ
り得ることができる)を作用させることにより得ること
ができる。
【0035】(第7工程)化合物(XVIII)は、ジ
メチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、トルエン、塩化メチレン等の溶媒中、−30℃〜6
0℃で、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等の
有機塩基存在下、化合物(XVII)にアルキルハライ
ドを作用させることにより得ることができる。別法とし
て、化合物(XVI)を、アルキルハライド存在下、D
BU(1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウ
ンデセン)等の有機塩基で処理しても得ることができ
る。 (第8工程)化合物(XIX)は、化合物(XIV)に
ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、トルエン、塩化メチレン等の溶媒中、−30℃〜室
温で、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリ
ジン等の有機塩基存在下、アシルクロリド、酸無水物を
作用させることにより得ることができる。また、化合物
(XIV)にピリジン溶媒中、−30℃〜室温で、アシ
ルクロリド、酸無水物を作用させる方法でも得ることが
できる。
【0036】(B法)
【化22】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5、およびHalは前
記と同意義、R20はベンジルオキシカルボニル基、t−
ブチルオキシカルボニル基等のアミノ基の保護基を示
す)
【0037】本法は、A法における化合物(XIV)の
別途合成法である。化合物(XX)をA法の第2工程と
同様の反応によりアルコールへ変換した後、アミノ基の
保護基を脱保護することにより得ることができる(第1
工程)。化合物(XII)から化合物(XXI)への反
応は、化合物(XII)のアミノ基をスルホニル化する
反応(第2工程)である。要すれば、化合物(XXI)
を塩基存在下、アルキルハライドを作用させるか、光延
反応等を行うことにより、N−アルキル体である化合物
(XIV)導くことができる(第3工程)。各工程につ
いてさらに詳しく述べれば以下の通りである。
【0038】(第1工程)原料化合物の式(XX)で示
されるアミノ基が保護されたアミノ酸の一部のものは市
販品として入手できる。その他のものは実験化学講座2
2巻、第4版(日本化学会編)に記載のアミノ酸合成
法、 J. Med. Chem. 38, 1689-1700 (1995)Gary M. Ksa
nder et. al.等に従って合成できる。化合物(XX)
は、A法の第2工程と同様の方法で、アルコール体に変
換した後、脱保護することにより化合物(XII)に誘
導することができる。脱保護反応は、保護基に応じて酸
(例えば、塩酸、トリフルオロ酢酸)または塩基(例え
ば、水酸化ナトリウム等)の存在下に加水分解するか、
または接触還元(例えば、10%パラジウム−炭素触媒
存在下)することによって行うことができる。
【0039】(第2工程)化合物(XXI)は、−30
℃〜60℃で、トリエチルアミン、N−メチルモルホリ
ン等の有機塩基、または水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸カリウム等の無機塩基等の存在下、化合物
(XII)にスルホニル化試薬(例えば、スルホン酸ハ
ロゲン化物)を作用させることにより得ることができ
る。尚、化合物(XIV)におけるR1、R3、R4、ま
たはR5がスルホニル化に障害となる置換基(例えば、
ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、グアニジノ)を有す
る基である場合には、Protective Groups in Organic S
ynthesis, Theodora W Green (JohnWiley & Sons) 等に
記載の方法で予め保護し、望ましい段階でその保護基を
除去すればよい。また、スルホニル化試薬(例えば、ス
ルホン酸ハロゲン化物)の一部のものは市販品として入
手可能であり、その他のものは新実験化学講座14巻、
1787頁、(1978)、Synthesis 852-854 (1986) Tatsuo Ha
mada et. al.等に従って合成できる。 (第3工程)化合物(XIV)は、ジメチルホルムアミ
ド、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の溶媒中、氷冷
下〜80℃、好ましくは氷冷下〜室温で化合物(XX
I)にハロゲン化アルキル(例えば、ヨウ化メチル、ヨ
ウ化エチル等)やハロゲン化アラルキル(例えば、ベン
ジルクロリド、ベンジルブロミド等)等を加え、3〜3
0時間、好ましくは10〜20時間攪拌することにより
得ることができる。同様に、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、トルエン等の溶媒中、氷冷下〜120℃、好ま
しくは室温〜60℃で、アルコール(例えば、プロパノ
ール、ベンジルアルコール等)存在下、1,1−(アゾ
カルボニル)ジピペリジン/トリフェニルホスフィンや
シアノメチルトリブチルホスホランなどの光延反応に用
いる試薬を加え、3〜30時間、好ましくは10〜20
時間攪拌することにより目的の化合物(XIV)を得る
ことができる。
【0040】(C法)
【化23】 (式中、R1、R2、R3、R5、R7、R18、R19、およ
びHalは前記と同意義、R21は置換されていてもよい
アラルキルまたはアシル)
【0041】化合物(XXIII)は、A法あるいはB
法により合成できる。化合物(XXIII)から化合物
(XXIV)への反応は、R21が4−メトキシトリチル
基またはトリチル基の場合は、塩基存在下、トリチルチ
オール誘導体を作用させることにより行うことができ
る。R21がアシルの場合は、A法の第4工程と同様に行
うことができる(第1工程)。化合物(XXIV)から
化合物(XXV)への反応は、R3のハロゲン置換基を
足がかりにして鈴木反応(M.J. Sharp and V. Sniecku
s, Tetrahedron Lett. 26, 5997(1985)等に記載)を
用いてアリールまたはヘテロアリールを導入する反応
(第2工程)である。化合物(XXV)から化合物(X
XVI)への反応は、チオールの保護基を脱保護する反
応(第3工程)である。化合物(XXVI)から化合物
(XXVII)への反応はS−アルキル化反応(第4工
程)であり、化合物(XXVI)から化合物(XXVI
II)への反応はS−アシル化反応(第5工程)であ
る。第3、4、5工程は、一般的な方法で行うことがで
きる。各工程についてさらに詳しく述べれば以下の通り
である。
【0042】(第1工程)R21が4−メトキシトリチル
基、トリチル基などのトリチル系の保護基である化合物
(XXIV)は、化合物(XXIII)にジメチルホル
ムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の溶媒
中、―30℃〜80℃、好ましくは氷冷下〜室温でトリ
チルチオール誘導体を作用させることにより得ることが
できる。R21がアシル基である化合物(XXIV)は、
化合物(XXIII)をA法の第4工程と同様な反応に
付すことにより得ることができる。 (第2工程)化合物(XXIV)をジメチルホルムアミ
ド、トルエン、キシレン、ベンゼン、テトラヒドロフラ
ン等の溶媒中、パラジウム触媒(例えば、 Pd(Ph3P)4
PdCl2(dppf)等)、塩基(例えば、炭酸カリウム、炭酸
カルシウム、トリエチルアミン、ナトリウムメトキシド
等)の存在下、フェニルボロン酸等のB(OH)2(他にB(E
t)2等)基を有する、置換されていてもよいアリールま
たは置換されていてもよいヘテロアリール誘導体と反応
させることにより(鈴木反応)、目的とする化合物(X
XV)へと変換することができる。反応温度は、室温〜
100℃、好ましくは室温〜80℃、反応時間は、5〜
50時間、好ましくは15〜30時間である。置換され
ていてもよいアリールまたは置換されていてもよいヘテ
ロアリール誘導体が本反応の障害となる置換基を有する
場合には、Protective Groups in Organic Synthesis,
Theodora W Green (John Wiley & Sons) 等に記載の方
法で予め保護し、望ましい段階でその保護基を除去すれ
ばよい。また、R2が水素でない化合物は、A法の第1
工程あるいはB法の第3工程に記載のN−アルキル化反
応を行うことにより得ることができる。
【0043】(第3工程)R21が4−メトキシトリチル
基、トリチル基などのトリチル系の保護基である化合物
(XXV)は、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、トルエン等の溶媒中、−30℃〜室温で、ト
リフルオロ酢酸とトリエチルシラン等のトリアルキルシ
ラン(トリフルオロ酢酸、塩酸、あるいは酢酸のみで処
理することによっても行うことができる)を作用させる
ことにより、化合物(XXVI)へ誘導することができ
る。R21がアシル基である化合物(XXV)は、A法の
第5工程と同様な反応に付すことにより化合物(XXV
II)へ誘導することができる。 (第4工程)A法の第7工程と同様に行うことができ
る。 (第5工程)A法の第8工程と同様に行うことができ
る。
【0044】(C法−2)
【化24】 (式中、R1、R2、R3、R5、R8、R10、R12、およ
びHalは前記と同意義)
【0045】化合物(XXII)は、A法あるいはB法
により合成できる。化合物(XXII)から化合物(X
XIX)への反応は、R21が4−メトキシトリチル基、
トリチル基の場合は、N−メチルモルホリン、トリエチ
ルアミンなどの塩基存在下、ジメチルホルムアミド、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等の溶媒中、−30℃〜
80℃、好ましくは氷冷下〜室温でトリチルクロリド誘
導体を作用させることにより得ることができる。R21
アシルの場合は、A法の第8工程と同様に行うことがで
きる(第1工程)。第2〜第5工程は、C法−1と同様に
行うことができる。
【0046】(D法)
【化25】 (式中、R1、R2、R3、R5、R7、R19、R21、およ
びHalは前記と同意義)
【0047】化合物(XXIV)から化合物(XXXI
V)への反応は、R3のハロゲン置換基を足がかりにし
てヘック(Heck)反応(K. Sonogashira, Y. Tohd
a, and N. Hagihara, Tetrahedron Lett., 4467(1975)
等に記載)を用いて三重結合を導入する反応(第1工
程)である。化合物(XXXIV)から化合物(XXX
V)、化合物(XXXV)から化合物(XXXVI)お
よび化合物(XXXVII)への反応は、C法の第3、
4、5工程と同様に行うことができる。第1工程につい
てさらに詳しく述べれば以下の通りである。
【0048】(第1工程)化合物(XXIV)をジメチ
ルホルムアミド、トルエン、キシレン、ベンゼン、テト
ラヒドロフラン等の溶媒中、パラジウム触媒(例えば、
Pd(Ph3P)2Cl2等)、2価の銅試薬(例えば、CuI等)、
有機塩基(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピル
エチルアミン等)の存在下、エチニルベンゼン等のエチ
ニル基を有する、置換されていてもよいアリールまたは
置換されていてもよいヘテロアリール誘導体を反応させ
ることにより(Heck反応)、目的とする化合物(X
XXIV)へと変換することができる。反応温度は、室
温〜100℃、好ましくは室温〜80℃、反応時間は、
3〜30時間、好ましくは10〜20時間である。置換
されていてもよいアリールまたは置換されていてもよい
ヘテロアリール誘導体が本反応の障害となる置換基を有
する場合には、Protective Groups in OrganicSynthesi
s, Theodora W Green (John Wiley & Sons) 等に記載の
方法で予め保護し、望ましい段階でその保護基を除去す
ればよい。
【0049】(E法)
【化26】 (式中、R1、R2、R3、R5、R7、R19、およびR21
は前記と同意義)
【0050】化合物(XXXVIII)は、A−D法を
用いて合成することができる。化合物(XXXVII
I)から化合物(IL)への反応は、R3のニトロ置換
基をアミノ基へと還元する反応(第1工程)である。接
触還元法または塩酸−鉄、塩酸−スズ、あるいはハイド
ロサルファイトナトリウムなどの反応条件等で行うこと
ができる。化合物(IL)から化合物(L)への反応
は、R3のアミノ基を足がかりにしてアミド結合を形成
させる反応(第2工程)である。通常用いられるアミド
結合形成反応によって行うことができる。第3工程から
第5工程は、A−D法同様に行うことができる。
【0051】(第1工程)化合物(XXXVIII)
を、メタノール、エタノール、酢酸エチル、酢酸等の溶
媒中、触媒(Pd-C, PtO2, Raney Ni等)の存在下、水素
雰囲気下、常圧または加圧条件下で反応させることによ
り、目的とする化合物(IL)を得ることができる。反
応温度は、氷冷下〜80℃、好ましくは室温〜50℃、
反応時間は、1〜10時間、好ましくは2〜5時間であ
る。 (第2工程)化合物(IL)を、ジメチルホルムアミ
ド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルスルホ
キシド、アセトニトリル、キシレン、トルエン、ベンゼ
ン、ジクロロメタン等の溶媒中、塩基(例えば、トリエ
チルアミン、N−メチルモルホリン、炭酸カリウム等)
の存在下、ベンゾイルクロリド等の酸ハライド官能基
(他に活性エステル等)を有する置換されていてもよい
アリールまたは置換されていてもよいヘテロアリール誘
導体を反応させることにより、目的とする化合物(L)
へと変換することができる。反応温度は、氷冷下〜10
0℃、好ましくは室温〜60℃、反応時間は、3〜30
時間、好ましくは10〜25時間である。
【0052】(F法)
【化27】 (式中、R1、R2、R3、R5、R7、R19、およびR21
は前記と同意義)
【0053】(第1工程)A〜E法と同様に行うことが
出来る。 (第2工程)化合物(LV)をジクロロメタン、酢酸エ
チル、メタノール等の溶媒中、オゾンを添加することに
よりオゾニドを形成させ、引き続き同じ系中に亜鉛−酢
酸、トリエチルホスフェート、あるいはジメチルスルフ
ィド等を加えることにより還元的処理を行い、目的のア
ルデヒド誘導体(化合物(LVI))へと変換すること
ができる(還元的処理は接触水素添加でもよい)。反応
温度は、−100℃〜室温、好ましくは−78℃〜氷冷
下、反応時間は、0.5〜10時間、好ましくは1〜3
時間である。 (第3工程)化合物(LVI)を、テトラヒドロフラ
ン、エーテル等の溶媒とメタノール、エタノール等の溶
媒の混合溶媒中、ベンゼンスルホニルヒドラジドを反応
させることにより目的とする化合物(LVII)へと変
換することができる。反応温度は、氷冷下〜80℃、好
ましくは室温〜50℃、反応時間は、3〜30時間、好
ましくは10〜20時間である。
【0054】(第4工程)アニリン等のアミノ基を有す
る、置換されていてもよいアリールまたは置換されてい
てもよいヘテロアリール誘導体をアルコール(例えば、
エタノール等)−水の混合溶媒に溶解し、系中の温度を
−20℃〜10℃、好ましくは0℃〜5℃にて濃塩酸、
および亜硝酸ナトリウム水溶液等のジアゾ化剤を加え
て、ジアゾニウム塩に変換する。反応時間は5分〜1時
間、好ましくは10〜30分である。この反応溶液を化
合物(LVII)のピリジン溶液に加え、−30℃〜5
0℃、好ましくは−15℃〜室温で1〜10時間、好ま
しくは2〜5時間反応させることにより、目的の化合物
(LVIII)へと変換させることができる。置換され
ていてもよいアリールまたは置換されていてもよいヘテ
ロアリール誘導体が本反応の障害となる置換基を有する
場合には、Protective Groups in Organic Synthesis,
Theodora W Green (John Wiley & Sons) 等に記載の方
法で予め保護し、望ましい段階でその保護基を除去すれ
ばよい。 (第5工程)〜(第7工程)A法〜E法と同様に行うこ
とが出来る。
【0055】(G法)
【化28】 (式中、R2、R3、R4、R5、R6、X、およびHal
は前記と同意義、Yは酸素原子または硫黄原子、R22
水酸基またはチオール基の保護基)
【0056】化合物(LXIII)から化合物(LXI
V)への反応は、アミノ基をスルホニル化する反応(第
1工程)であり、A法の第1工程、あるいはB法の第2
工程と同様の方法で得ることができる。化合物(LXI
V)から化合物(LXV)への反応は、R6が置換され
ても良いアミンの場合は、対応するアミンと化合物(L
XIV)との脱水縮合反応であり、R6が低級アルキル
オキシの場合は、対応するアルコールと化合物(LXI
V)との脱水縮合反応である(第2工程)。化合物(L
XV)から化合物(LXVI)への反応は、N−アルキ
ル化反応(第3工程)であり、B法の第3工程に記載の
方法を用いて行うことができる。化合物(LXVI)か
ら化合物(LXVII)への反応は、トリチル基やアセ
チル基などで保護された水酸基およびチオール基の脱保
護、脱保護して得られたアルコール体およびチオール体
の目的物への変換反応である(第4工程)。各工程につ
いてさらに詳しく述べれば以下の通りである。
【0057】(第1工程)A法の第1工程、あるいはB
法の第2工程と同様の方法で行うことができる。なお、
化合物(LXIII)については、S−トリチル−シス
テインやO−第3ブチル−セリンなどが市販されている
ので、これらを用いることが出来る。 (第2工程)化合物(LXIV)を、ジメチルホルムア
ミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリ
ル等の溶媒中、−30℃〜室温で、活性エステルへ変換
する試薬(例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド、
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド、N,N’−カルボニルジイミダゾ−ル等の
いずれかと1−ヒドロキシベンゾトリアゾ−ル、N−ヒ
ドロキシコハク酸イミド等のいずれかの混合物)を加え
て、活性エステル体に変換する。反応系中に対応するア
ミンあるいはアルコールを加え(アルコールを反応させ
る場合は、4−ジメチルアミノピリジンを触媒量を加え
る方が良い)、−30℃〜40℃、好ましくは0℃〜室
温で、1〜24時間反応させることにより目的化合物を
得ることができる。また、上記の活性エステルへ変換す
る試薬と、対応するアミン(あるいはアルコール)を一
度に加えて、反応させても良い。その他の方法として
は、アミド化あるいはエステル化に用いる方法として、
通常知られている方法、例えば、トリエチルアミン、
N,N−ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン等の
有機塩基存在下、化合物(LXIV)にクロル炭酸エチ
ルを作用させて、混合酸無水物へ変換した後、対応する
アミンあるいはアルコールを加えて反応させる方法、ジ
フェニルホスホリルアジドなどリン酸誘導体の縮合試薬
を用いる方法(DPPA法)、1−エトキシカルボニル
ー2−エトキシー1,2−ジヒドロキノリン(EED
Q)を用いて、化合物(LXIII)と対応するアミン
(あるいはアルコール)を脱水縮合する方法などによっ
ても行うことができる。また、R6が低級アルキルオキ
シの場合は、ジアゾメタンなどジアゾ系の試薬を作用さ
せる方法や、塩基(トリエチルアミン、N,N−ジメチ
ルアニリン、N−メチルモルホリン等の有機塩基、炭酸
カリウム、水酸化ナトリウムなど)存在下、アルキルハ
ライドを作用させる方法でも行うことができる。
【0058】(第3工程)B法の第3工程と同様の方法
で得ることができる。 (第4工程)化合物(LXVI)において、R22が4−
メトキシトリチル基、トリチル基などのトリチル系の保
護基である場合はC法の第3工程と同様の反応で、R22
がアシル基である場合は、A法の第5工程と同様の反応
に付すことによりアルコール体あるいはチオール体へと
変換することができる。得られたアルコール体あるいは
チオール体は、A法の第7〜9工程に記載の方法で、化
合物(LXVII)へ誘導することができる。また、詳
細な説明は省略するが、C法〜F法を適当に組み合わせ
ても目的物を合成することができる。
【0059】(H法)
【化29】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R7、R18、および
19は前記と同意義)
【0060】化合物(XIV)から化合物(LXVI
I)への反応は、アルコールの酸化反応である(第1工
程)。化合物(LXVII)から化合物(LXVII
I)への反応は、一炭素増炭反応である(第2工程)。
化合物(LXVIII)から化合物(LXIX)への反
応は、アルケンをアルコールに変換する反応である(第
3工程)。代表例として、ジボランを用いるハイドロボ
レーション反応が挙げられる。第4工程〜第9工程につ
いてはA法第3工程〜第8工程と同様の条件で行うこと
ができる。各工程についてさらに詳しく述べれば以下の
通りである。
【0061】(第1工程)化合物(LXVII)は、化
合物(XIV)にジメチルスルホキシド中、−30〜5
0℃、好ましくは氷冷下〜室温で三酸化硫黄のピリジン
錯体(トリエチルアミン錯体やN,N−ジメチルホルム
アミド錯体などでも良い)と有機塩基(トリエチルアミ
ン、N−メチルモルホリンなど)等を加え、0.5〜3
時間攪拌することにより得ることができる。また、一般
的にアルコールをアルデヒドに変換する他の酸化反応、
例えば、ルテニウムやクロムなどを用いる酸化反応(T
PAP酸化、PCC酸化など)、高原子化ヨウ素を用い
る酸化反応(Dess−Martin酸化など)等でも
行うことができる。 (第2工程)化合物(LXVIII)は、メチルトリフ
ェニルホスホニウム塩を水素化ナトリウムや第三ブチル
アルコールのカリウム塩などの塩基で処理して得られる
イリド体と、化合物(LXVII)とを、N,N−ジメ
チルホルムアミド、テトラヒドロフランなどの溶媒中、
−78℃〜50℃、好ましくは氷冷下〜室温で、0.5
時間〜12時間攪拌することにより得ることができる。
また、一般的に用いられる一炭素増炭反応、例えば、ジ
ブロモメタン(あるいはジヨードメタン)−亜鉛−四塩
化チタンを用いる方法や、Tebbe試薬{m−クロロ
−メチレン−[ビス(シクロペンタジエニル)チタニウ
ム]ジメチルアルミニウム}を用いる方法(J.Am.
Chem.Soc.,100,3611(1978))
等でも行うことができる。
【0062】(第3工程)化合物(LXIX)は、化合
物(LXVIII)にテトラヒドロフラン、1,4−ジ
オキサンなどの溶媒中、−30〜50℃、好ましくは氷
冷下〜室温でジボランのジメチルスルフィド錯体(テト
ラヒドロフラン錯体などでも良い)を加え、0.5時間
〜24時間攪拌した後、水酸化ナトリウム水溶液および
過酸化水素水を加え、さらに0.5時間〜24時間攪拌
することにより得ることができる。ボラン試薬として
は、9−BBN(9−ボラビシクロ[3,3,1]ノナ
ン)等を用いることも出来る。
【0063】(I法)
【化30】 (式中、R1、R2、R3、R4、およびR5は前記と同意
義、R23およびR24は水素原子、アミノ基の保護基、ま
たは一緒になってアミノ基の保護基)
【0064】化合物(XII)から化合物(LXXV)
への反応は、アミノ基を保護する反応である(第1工
程)。化合物(LXXV)から化合物(LXXVI)へ
の反応は、H法の第1工程から第3工程と同様の反応で
行うことができる(第2工程)。化合物(LXXVI)
から化合物(LXXVII)への反応は、アミノ基の保
護基を脱保護する反応である(第3工程)。化合物(L
XXVII)から化合物(13)への反応は、アミノ基
をスルホニル化する反応である(第4工程)。化合物
(LXIX)から一般式(I)で表わせる化合物への変
換は、H法の第4工程〜第10工程にて行うことができ
るが、これとは別に、化合物(LXXVII)から、C
〜F法を用いることにより、一般式(I)で表わせる化
合物に変換することができる。各工程についてさらに詳
しく述べれば以下の通りである。
【0065】(第1工程)例えば、R23およびR24が一
緒になってフタルイミド基である場合は、化合物(XI
I)に、クロロホルム、テトラヒドロフラン、N,N−
ジメチルホルムアミドなどの溶媒中、室温〜100℃
で、フタル酸の無水物を加え、1〜24時間攪拌するこ
とにより化合物(LXXV)を得ることができる。その
他のアミノ基の保護基(ベンジルオキシカルボニル基、
第3ブチルオキシカルボニル基など)の導入については
Protective Group in Organic Synthesis,Theodora W G
reen (John Wile & Son)等に記載の方法で行うことがで
きる。 (第2工程)H法の第1工程から第3工程と同様な反応
にて行うことができる。 (第3工程)例えば、R23およびR24が一緒になってフ
タルイミド基である場合は、化合物(LXXVI)に、
エタノール、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホ
ルムアミドなどの溶媒中、室温〜100℃で、ヒドラジ
ン一水和物を加え、1〜24時間攪拌することにより化
合物(LXXVII)を得ることができる。その他のア
ミノ基の保護基の脱保護についてはProtective Group i
n OrganicSynthesis, Theodora W Green (John Wile &
Son)等に記載の方法で行うことができる。 (第4工程)A法の第1工程あるいはB法の第2工程と
同様の反応により行うことができる。
【0066】「本発明化合物」という場合には、製薬上
許容される塩、またはその水和物も包含される。例え
ば、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム
等)、アルカリ土類金属(マグネシウム、カルシウム
等)、アンモニウム、有機塩基およびアミノ酸との塩、
または無機酸(塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸等)、
および有機酸(酢酸、クエン酸、マレイン酸、フマル
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等)
との塩が挙げられる。これらの塩は、通常行われる方法
によって形成させることができる。水和物を形成する時
は、任意の数の水分子と配位していてもよい。また、本
発明化合物は特定の異性体に限定するものではなく、全
ての可能な異性体やラセミ体を含むものである。本発明
化合物は後述する実験例の記載の通り、TNF−α産生
抑制作用を有する。
【0067】具体的には、変形性関節症、関節リウマ
チ、角膜潰瘍、歯周炎、ウイルス感染症(例えば、HI
V感染症)の進行、閉塞性動脈硬化症、動脈硬化性動脈
瘤、粥状動脈硬化症、再狭窄、敗血症、敗血症ショッ
ク、冠状血栓症、異常血管新生、強膜炎、多発性硬化
症、開放角緑内障、網膜症、増殖性網膜症、血管新生緑
内障、翼状皮膚、角膜炎、水泡性表皮剥離、乾癬、糖尿
病、腎炎、神経性疾患、炎症、骨粗鬆症、骨吸収、歯肉
炎、腫瘍増殖、腫瘍血管新生、眼腫瘍、血管線維腫、血
管腫、熱病、出血、凝固、悪液質、食欲不振、急性感染
症、ショック、自己免疫症、マラリア、クローン病、髄
膜炎、および胃腸潰瘍の治療剤として使用することがで
きる。本発明化合物を、上記の疾患の治療を目的として
ヒトに投与する場合は、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル
剤、丸剤、液剤等として経口的に、または注射剤、坐
剤、経皮吸収剤、吸入剤等として非経口的に投与するこ
とができる。また、本化合物の有効量にその剤型に適し
た賦形剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、滑沢剤等の医薬用
添加剤を必要に応じて混合し、医薬製剤とすることがで
きる。注射剤の場合には、適当な担体と共に滅菌処理を
行って製剤とする。投与量は疾患の状態、投与ルート、
患者の年齢、または体重によっても異なるが、成人に経
口で投与する場合、通常0.1〜100mg/kg/日であ
り、好ましくは1〜20mg/kg/日である。
【0068】以下に実施例および試験例を挙げて本発明
をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定
されるものではない。実施例中、以下の略号を使用す
る。 Me:メチル Et:エチル Bu:ブチル Ph:フェニル Bn:ベンジル Ms:メシル Ac:アセチル THP:テトラヒドロピラニル Tr:トリチル MMTr:p−メトキシフェニルジフェニルメチル DMSO:ジメチルスルホキシド p−TsOH:p−トルエンスルホン酸
【0069】
【実施例】実施例1〜5
【化31】
【0070】実施例1 化合物(1)の合成 WO97/27174に記載の方法にしたがって合成し
た化合物(A)(22.0g、50.0 mmol)のN,
N’−ジメチルホルムアミド(100ml)溶液に、N−
ヒドロキシコハク酸イミド(6.91g)、1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
(10.5g)を氷冷下にて加え、室温で15時間撹拌
した。反応液を酢酸エチルにて希釈した後、有機層を2
%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて
順次洗浄した。次いで有機層を硫酸マグネシウムにて乾
燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をクロロホ
ルムで洗浄することにより活性エステル体(18.1
g、68%)を得た。活性エステル体(18.2g)が
溶解したテトラヒドロフラン溶液(100ml)に、水
素化ホウ素ナトリウム(2.58g)を加え、室温で1
時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈した後、有
機層を5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液にて順次洗浄した。次いで有機層を硫酸マグネシウ
ムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(400g、n−
ヘキサン:酢酸エチル:メタノール=100:100:
2)にて精製することにより、化合物(1)(14.1
g,97%)を得た。
【0071】融点:142-143 ℃ (n-hexane-CHCl3) [α]D +30.4ー(c= 1.00, CHCl3 21.5℃) IR(CHCl3):3392, 1581 cm-1 1 H NMR(CDCl3) δ: 8.03(1H, br.s), 7.54-7.48(2H,
m), 7.46-7.37(2H, m), 7.35-7.28(2H, m), 7.23(1H,
m), 7.18(1H, ddd, J= 8.0, 8.0, 1.0 Hz), 7.08-7.01
(3H, m), 6.96(1H, d, J= 2.5 Hz), 6.82- 6.76(2H,
m), 4.75(1H, d, J= 6.5Hz), 3.71(1H, dd, J= 11.0,
4.0 Hz), 3.62(1H , dd, J= 11.0, 4.5 Hz),3.51(1H,
m), 2.98(1H, dd, J= 14.5, 6.5 Hz), 2.88(1H, dd, J=
14.5, 7.5 Hz),2.10(1H, br.s). Anal Calcd for C23H22N2O4S;C, 65.39;H, 5.25;N, 6.6
3;S, 7.59. Found C, 65.21;H, 5.24;N, 6.68;S, 7.
59.
【0072】実施例2 化合物(2)の合成 化合物(1)(9.41g、22.4mmol)のN,
N’−ジメチルホルムアミド(50ml)溶液に、ヨード
メタン(2.79ml)、炭酸カリウム(7.74g)
を加え、室温にて24時間撹拌した。反応液を飽和食塩
水に注ぎ、ジエチルエーテルにて抽出した。有機層を硫
酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3
00g、n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製
することにより、化合物(2)(8.15g、84%)
を無色油状物として得た。
【0073】[α]D +80.7ー(c= 1.00, CHCl3 25℃) IR(CHCl3):3478 cm-1 1 H NMR(CDCl3) δ: 8.02(1H, br.s), 7.62-7.52(2H,
m), 7.46-7.29(4H, m), 7.26-6.99(5H, m), 6.91-6.82
(2H, m), 6.93(1H, d, J=1.8Hz), 4.36(1H, m), 3.67(2
H, s), 2.95(2H, m), 2.91(3H, s).
【0074】実施例3 化合物(3)の合成 化合物(2)(7.95g、17.3mmol)のピリ
ジン(23ml)溶液に、メタンスルホニルクロリド
(1.70ml、21.9mmol)を氷冷下にて加
え、0℃で1時間撹拌した。反応液をジエチルエーテル
にて希釈した後、有機層を5%クエン酸水溶液、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液にて順次洗浄した。有機層を硫
酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得
られた残渣をn−ヘキサンとジエチルエーテルの混合溶
媒にて洗浄することにより化合物(3)(8.91g、
95%)を無色粉末として得た。
【0074】[α]D +49.8ー(c= 1.00, CHCl3 25℃) IR(KBr):3377, 1734, 1583 cm-1 1 H NMR(CDCl3) δ: 8.03(1H, br.s), 7.61-7.54(2H,
m), 7.49(1H, br.d), 7.44-7.32(3H, m), 7.25-7.10(3
H, m), 7.07-7.00(3H, m), 6.93-6.87(2H, m), 4.62(1
H, m), 4.29(1H, dd, J=10.5, 7.0 Hz), 4.19(1H, dd,
J=10.5, 4.0 Hz), 3.04(1H, dd, J=14.5, 9.0 Hz), 2.9
5(1H, dd, J=14.5, 9.0Hz), 2.94(3H, m), 2.91(3H,
s). Anal Calcd for C25H26N2O6S2;C, 58.35;H, 5.09;N, 5.
44. Found C, 58.03;H, 5.14;N, 5.37.
【0075】実施例4 化合物(4)の合成 化合物(3)(420mg、0.816mmol)の
N,N’−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、チオ
酢酸カリウム(112mg)を加え、50℃にて5時間
撹拌した。反応液をジエチルエーテルにて希釈した。有
機層を飽和食塩水にて洗浄、硫酸マグネシウムにて乾燥
後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(50g、n−ヘキサン:酢
酸エチル=5:2)にて精製することにより、化合物
(4)(277mg、69%)を無色針状晶として得
た。
【0076】融点:142.5-143.5℃ (n-hexane-EtOAc) [α]D +23.1ー(c= 1.01, CHCl3, 26℃) IR(KBr):3399,1689 cm-1 1 H NMR(CDCl3) δ: 7.99(1H, br.s), 7.59-7.51(3H,
m), 7.42-7.31(3H, m), 7.23-7.10(3H, m), 7.05-6.99
(3H, m), 6.89-6.83(2H, m), 4.46(1H, dddd, J=9.0,
7.5, 7.5, 5.5Hz), 3.13(1H, dd, J=14.0, 5.5Hz), 3.0
2(1H, m, 14.0, 9.0Hz), 3.00(1H, dd, J=15.0, 7.5H
z), 2.92(1H, dd, J=15.0, 7.5Hz), 2.79(3H, s), 2.28
(3H, s). Anal Calcd for C26H26N2O4S2;C, 63.14;H, 5.30;N, 5.
66. Found C, 63.13;H, 5.39;N,5.59.
【0077】実施例5 化合物(5)の合成 化合物(4)(420mg、0.816mmol)のメ
タノール(10ml)溶液に、炭酸カリウム(50m
g)を加え、室温にて30分間撹拌した。反応液をジエ
チルエーテルにて希釈した。有機層を2%HCl溶液に
て洗浄、硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留
去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(25g、n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)
にて精製することにより、化合物(5)(248mg、
87%)を無色粉末として得た。
【0078】[α]D +52.9ー(c= 1.00, CHCl3, 21.5
℃) IR(KBr):3478, 1584 cm-1 1 H NMR(CDCl3) δ:7.99(1H, br.s), 7.62-7.54(3H, m),
7.44-7.30(3H, m), 7.24-7.09(3H, m), 7.06-7.00(2H,
m), 6.97(1H, d, J= 2.0 Hz), 6.92-6.84(2H, m), 4.3
7(1H, m), 3.06(1H, dd, J=15.0, 8.5Hz), 2.91(1H, d
d, J= 15.0, 6.5Hz), 2.83(3H, s), 2.73-2.58(2H, m),
1.38(1H, dd, J= 8.5, 7.5 Hz). Anal Calcd for C24H24N2O3S2 0.5H2O ;C, 62.45;H,5.4
6;N, 6.07. Found C, 62.22;H,5.26;N, 6.0
4.
【0079】実施例6〜117 上記の方法と同様にして化合物6〜117を合成した。
物性値を表1〜表19に示した。
【0080】
【表1】
【0081】
【表2】
【0082】
【表3】
【0083】
【表4】
【0084】
【表5】
【0085】
【表6】
【0086】
【表7】
【0087】
【表8】
【0088】
【表9】
【0089】
【表10】
【0090】
【表11】
【0091】
【表12】
【0092】
【表13】
【0093】
【表14】
【0094】
【表15】
【0095】
【表16】
【0096】
【表17】
【0097】
【表18】
【0098】
【表19】
【0099】上記と同様の反応により、以下の表20〜
表28に示す化合物118〜化合物313を合成するこ
とができる。
【0100】
【表20】
【0101】
【表21】
【0102】
【表22】
【0103】
【表23】
【0104】
【表24】
【0105】
【表25】
【0106】
【表26】
【0107】
【表27】
【0108】
【表28】
【0109】試験例 ヒト単球細胞、THP−1にリポポリサッカライド(L
PS)刺激を加えると、細胞培養液中にTNF−αが発
現する。この発現するTNF−α量をELISA(例:
Amarsham-Pharmaciaより発売されているキット。他のメ
ーカーでも発売されている)で定量する。即ち、THP
−1細胞、5×106cells/100μl/Wel
l(96well)に、各種化合物50μlを加え、5%
CO2/95%空気中37℃、30分間保温後LPSを
12.5μg/50μl加え更に3時間保温する。培養
上清中に発現したTNF−α量をELISAで測定し、
阻害率を求める。50%阻害の化合物濃度をIC50とす
る。結果を表29に示した。
【0110】
【表29】
【0111】製剤例 製剤例1 以下の成分を含有する顆粒剤を製造する。 成分 式(I)で表わされる化合物 10 mg 乳糖 700 mg コーンスターチ 274 mg HPC-L 16 mg 1000 mg 式(I)で表わされる化合物と乳糖を60メッシュのふ
るいに通す。コーンスターチを120メッシュのふるい
に通す。これらをV型混合機にて混合する。混合末にH
PC−L(低粘度ヒドロキシプロピルセルロース)水溶
液を添加し、練合、造粒(押し出し造粒 孔径0.5〜
1mm)したのち、乾燥する。得られた乾燥顆粒を振動
ふるい(12/60メッシュ)で櫛過し顆粒剤を得る。 製剤例2 以下の成分を含有するカプセル充填用散剤を製造する。 成分 式(I)で表わされる化合物 10 mg 乳糖 79 mg コーンスターチ 10 mg ステアリン酸マグネシウム 1 mg 100 mg 式(I)で表わされる化合物、乳糖を60メッシュのふ
るいに通す。コーンスターチは120メッシュのふるい
に通す。これらとステアリン酸マグネシウムをV型混合
機にて混合する。10倍散100mgを5号硬ゼラチン
カプセルに充填する。
【0112】製剤例3 以下の成分を含有するカプセル充填用顆粒剤を製造す
る。 成分 式(I)で表わされる化合物 15 mg 乳糖 90 mg コーンスターチ 42 mg HPC-L 3 mg 150 mg 式(I)で表わされる化合物、乳糖を60メッシュのふ
るいに通す。コーンスターチを120メッシュのふるい
に通す。これらを混合し、混合末にHPC−L溶液を添
加して練合、造粒、乾燥する。得られた乾燥顆粒を整粒
後、その150mgを4号硬ゼラチンカプセルに充填す
る。 製剤例4 以下の成分を含有する錠剤を製造する。 成分 式(I)で表わされる化合物 10 mg 乳糖 90 mg 微結晶セルロース 30 mg CMC-Na 15 mg ステアリン酸マグネシウム 5 mg 150 mg 式(I)で表わされる化合物、乳糖、微結晶セルロー
ス、CMC−Na(カルボキシメチルセルロース ナト
リウム塩)を60メッシュのふるいに通し、混合する。
混合末にステアリン酸マグネシウム混合し、製錠用混合
末を得る。本混合末を直打し、150mgの錠剤を得
る。
【0113】
【発明の効果】本発明化合物は、急性および慢性炎症疾
患に深い関わりを有する酵素であるTNF−αの産生抑
制作用を有する。従って、本発明化合物は、慢性関節リ
ウマチ、クローン病、重症筋無力症、全身性エリトマト
ーデス、喘息、I型糖尿病、乾癬などの自己免疫疾患の
治療に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/00 617 A61K 31/00 617 619 619 625 625 629 629 633 633F 635 635 637 637 643 643D 31/18 31/18 31/335 31/335 31/40 608 31/40 608 31/41 31/41 31/415 603 31/415 603 31/425 602 31/425 602 31/44 613 31/44 613 31/445 614 31/445 614 31/495 601 31/495 601 31/535 606 31/535 606 C07C 311/17 C07C 311/17 311/29 311/29 323/40 323/40 323/49 323/49 323/52 323/52 323/60 323/60 327/30 327/30 327/34 327/34 C07D 209/14 C07D 209/14 209/30 209/30 401/12 401/12 403/12 403/12 405/12 405/12 409/12 409/12 417/12 417/12

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 [式中、R1は置換されていてもよい低級アルキル、置
    換されていてもよいアリール、置換されていてもよいア
    ラルキル、置換されていてもよいヘテロアリール、置換
    されていてもよいヘテロアリールアルキル、−COR6
    (R6は低級アルキルオキシもしくは置換されていても
    よいアミノ)、または−NHCO−(CH2)s−R26
    (式中、sは0〜1の整数、R26はヒドロキシ、低級ア
    ルキル、またはアリール);R2は水素原子、低級アル
    キル、−(CH2)t−O−R27、またはアラルキル
    (式中、tは1〜4の整数、R27は水素原子またはテト
    ラヒドロピラニル);R3は置換されていてもよいアリ
    ーレン、置換されていてもよいヘテロアリーレン、また
    は単結合;R4は、−(CH2)n−、−CH=CH−、
    −C≡C−、−CO−、−CO−NH−、−N=N−、
    −N(RA)−、−NH−CO−NH−、−NH−CO
    −、−O−、−S−、−SO2NH−、−SO2−NH−
    N=CH−、テトラゾールジイル、ピペラジンジイル、
    ピペリジンジイル、または単結合(nは1または2、R
    Aは水素原子または低級アルキル);R5は、置換されて
    いてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリ
    ール、置換されていてもよいアルキル、アラルキル、ア
    ラルキルオキシ、非芳香族複素環、または低級アルキル
    オキシカルボニル低級アルケニル;Xは、−SR7、−
    OR8、−SCOR9、−OCOR10、−SCO225
    または−SCONHR11(R7は水素原子、低級アルキ
    ル、アリール、ヘテロアリール、非芳香族複素環、置換
    されていてもよいアラルキル、−(CH2)p−S
    12、または−(CH2)q−COR13(R12は水素原
    子もしくは低級アルキル、R13は低級アルキル、ヒドロ
    キシ、または低級アルキルオキシ、pおよびqは1〜3
    の整数);R8は水素原子、低級アルキル、または低級
    アルキルスルホニル;R9およびR10は低級アルキル、
    アリール、ヘテロアリール、または−(CH2)r−O
    14(R14は水素原子またはアラルキル、rは0〜3の
    整数);R11およびR25は低級アルキル);mは、1ま
    たは2;ただし、R1はメチルまたはアミノカルボニル
    ではなく、R3が単結合である場合は、R4は単結合およ
    びR5は置換されていてもよいアリールもしくは置換さ
    れていてもよいヘテロアリールである]で示される化合
    物、その光学活性体、もしくはそれらの製薬上許容され
    る塩、またはそれらの水和物。
  2. 【請求項2】 一般式(II): 【化2】 (式中、R1、R2、m、およびXは前記と同意義、R15
    は、水素原子、低級アルキル、低級アルキルオキシ、ハ
    ロゲン、またはハロ低級アルキル、ただし、R1はメチ
    ルまたはアミノカルボニルではない。)で示される化合
    物、その光学活性体、もしくはそれらの製薬上許容され
    る塩、またはそれらの水和物。
  3. 【請求項3】 一般式(III): 【化3】 (式中、R1、R2、R15、m、およびXは前記と同意
    義、ただし、R1はメチルまたはアミノカルボニルでは
    ない。)で示される化合物、その光学活性体、もしくは
    それらの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
  4. 【請求項4】 一般式(IV): 【化4】 (式中、R1、R2、R15、m、およびXは前記と同意
    義、ただし、R1はメチルまたはアミノカルボニルでは
    ない。)で示される化合物、その光学活性体、もしくは
    それらの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
  5. 【請求項5】 一般式(V): 【化5】 (式中、R1、R2、R15、m、およびXは前記と同意
    義)で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれ
    らの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
  6. 【請求項6】 一般式(VI): 【化6】 (式中、R1、R2、R15、m、およびXは前記と同意
    義)で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれ
    らの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
  7. 【請求項7】 一般式(VII): 【化7】 (式中、R1、R2、R15、m、およびXは前記と同意
    義)で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれ
    らの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
  8. 【請求項8】 一般式(VIII): 【化8】 (式中、R1、R2、R15、m、およびXは前記と同意
    義)で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれ
    らの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
  9. 【請求項9】 一般式(IX) 【化9】 (式中、R1、R2、R15、m、およびXは前記と同意
    義)で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれ
    らの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
  10. 【請求項10】 R1が式(X): 【化10】 (式中、R16は水素原子または低級アルキル)で示され
    る請求項1〜9のいずれかに記載の化合物、その光学活
    性体、もしくはそれらの製薬上許容される塩、またはそ
    れらの水和物。
  11. 【請求項11】 mが1、Xが−SCOCH3、−SC
    2CH2CH3、もしくは−SCOCH2CH3である請
    求項1〜10のいずれかに記載の化合物、その光学活性
    体、もしくはそれらの製薬上許容される塩、またはそれ
    らの水和物。
  12. 【請求項12】 R2が水素原子またはメチルである請
    求項1〜11のいずれかに記載の化合物、その光学活性
    体、もしくはそれらの製薬上許容される塩、またはそれ
    らの水和物。
  13. 【請求項13】 R1に隣接する炭素原子がR配置であ
    る請求項1〜12のいずれかに記載の化合物、もしくは
    それらの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
  14. 【請求項14】 R1が置換されていてもよい低級アル
    キル、置換されていてもよいアリール、置換されていて
    もよいアラルキル、置換されていてもよいヘテロアリー
    ル、または置換されていてもよいヘテロアリールアルキ
    ルである請求項1〜13のいずれかに記載の化合物、も
    しくはそれらの製薬上許容される塩、またはそれらの水
    和物。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれかに記載の化
    合物を有効成分として含有する医薬組成物。
  16. 【請求項16】 請求項1〜14のいずれかに記載の化
    合物を有効成分として含有するTNF−α産生抑制剤。
  17. 【請求項17】 請求項1〜14のいずれかに記載の化
    合物を有効成分として含有する自己免疫疾患の治療薬。
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