JPH11342973A - 缶体連結用クリップ - Google Patents

缶体連結用クリップ

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JPH11342973A
JPH11342973A JP10183713A JP18371398A JPH11342973A JP H11342973 A JPH11342973 A JP H11342973A JP 10183713 A JP10183713 A JP 10183713A JP 18371398 A JP18371398 A JP 18371398A JP H11342973 A JPH11342973 A JP H11342973A
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fitting
groove
goby
bodies
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JP10183713A
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Fujio Takano
富士夫 高野
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Fuji Kako Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】矩形柱状の缶体の所定個数を、紐等により結束
保持した場合は、その作業が煩雑であることに加え、紐
を解いて結束を外した場合は、必要により個別に外すこ
とができないという欠点があった。また円筒状缶体を、
横置状態で保管するには、胴体部と載置面との間に角材
や楔状部材を挟み込ませたりしていたが、缶との一体性
がなく、特に複数段積み上げた場合には外れ易く危険で
あった。 【解決手段】角柱缶体aの連結用クリップ1は、基体の
片面側に形成され角柱缶体aの周縁に立設形成されたハ
ゼ折り部eの肉厚Dの略二倍の溝幅で、かつハゼ折り部
eの高さHの溝壁を有する両端開放の嵌合溝を、直交線
上に配置する。円柱缶体の連結用クリップは、基体の片
面側に形成され円柱缶体の周縁に立設されたハゼ折り部
の略肉厚の溝幅で、かつ前記周縁の曲率をもって湾曲状
に形成した嵌合溝の二個を、互いに凸側を当接させて、
かつ両端を開放させて配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、多数の同一形態
の缶体を隣接させて、周縁に立設形成されたハゼ折り部
どうしを連結して保持する缶体連結用クリップに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、通称、一斗缶、又は石油缶(以
下、「石油缶」と略称する。)と言われる18リットル
入りの矩形柱状の缶体を、所定個数束ねて保持する場合
は、目的個数の胴体面どうしを当接させて配置し、これ
ら全体の胴体部の周りに紐やワイヤーを巻回させて結束
して保持し、運搬や保管をするようにしていた。
【0003】また、通称、ドラム缶と言われる円筒状で
大型の缶体は、立てた状態で保管して置くほかに、横に
寝せた状態で保管して置く(横置)場合がある。この場
合、転動を防止するため、胴体部と載置面(主に、地
面)との間に角材や楔状部材を挟み込ませているのが現
状であった。
【0004】さらにまた、缶ビールなどの円筒状で小型
の缶体では、複数個(主に、6個や4個)を立てて束ね
た状態で、その上面の各缶体の周縁部に嵌合して全体を
覆う可撓性の冠体を用いたものがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記一斗缶の
紐等による結束保持は、その作業が煩雑であることに加
え、紐を解いて結束を外した場合は、全体がバラバラに
なってしまって、必要により個別に外すことができない
という欠点があった。
【0006】また、上記ドラム缶の転動防止方法では、
ドラム缶との一体性がないため、外れ易く危険であっ
た。特に、横置の場合で2段、3段と積み上げた場合
は、崩れて非常に危険であった。
【0007】さらに、上記全体を覆う冠体を用いたもの
は、全体を連結して束ねることについては確実である
が、当初から連結できる個数が限定された形状に形成さ
れているため、その使用に制限があり自由な連結をする
ことができない欠点があった。
【0008】そこで、本願は、上記課題に着目してなさ
れたものであって、その目的は、缶体の周縁部に立設形
成された側周胴部材と蓋板とのかしめによって形成され
たハゼ折り部どうしを架け渡すように嵌合させるクリッ
プにより、簡易にかつ連結個数に制限なく連結すること
ができる新規な缶体連結用クリップを提供するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明のクリップは次のように構成されている。
なお、上記特許請求の範囲で付記した番号の記載、及び
本明細書中の上下等の方向性の記載は、発明の把握を容
易にするために便宜的に用いたものであり、けして本願
発明をこれに限定するものではない。
【0010】すなわち、角柱缶体の連結用クリップは、
基体の両面側にそれぞれ、又は片面側に形成され、角柱
缶体の周縁に立設形成されたハゼ折り部の肉厚の略二倍
の溝幅で、かつ両端が開放された嵌合溝を、直交線上の
少なくとも3カ所にそれぞれ配置して成ることを特徴と
する。
【0011】嵌合溝には、縁部に沿って、それぞれ溝内
に突出させた凸条を形成してもよく。かつ嵌合溝の対向
壁部を立設状に形成すると共に、該壁部を弾発性材で形
成しすれば、ハゼ折り部への嵌合密着がより強固になる
利点がある。
【0012】また、直交線上に配置された嵌合溝の直交
隣接する溝壁どうしを、缶体角部のハゼ折り部の曲率に
略一致させた曲壁で連続させるようにしてもよい。別な
構成としては、角柱缶体の角部のハゼ折り部の曲率に略
一致させた曲壁を持った4個の嵌合体を、それぞれ直交
線上に配置して保持し、同一直線上の2個の嵌合体どう
しは、所定の間隔で互いの曲壁を対向させた状態に設定
されていることを特徴とする。
【0013】次に、円柱缶体の連結用クリップは、基体
の両面側にそれぞれ、又は片面側に形成され、円柱缶体
の周縁に立設されたハゼ折り部の略肉厚の溝幅で、かつ
前記周縁の曲率をもって湾曲状に形成した嵌合溝の二個
を、互いに凸側を当接させて、かつ両端を開放させて配
置して成ることを特徴とする。
【0014】また、基体の両面側にそれぞれ、又は片面
側に形成された嵌合溝であって、対向する各溝壁面を、
円柱缶体の周縁に立設されたハゼ折り部の曲率をもっ
て、かつ互いに凸側を対向させた状態で形成し、該対向
させた最接近部の間隔を前記ハゼ折り部の肉厚の略二倍
の間隔に設定したことを特徴とする。
【0015】上記缶体連結クリップには、さらに基体の
側部に引掛け片を形成するようにしてもよい。さらに、
クリップの他の構成としては、角柱缶体の上下周縁のハ
ゼ折り部の角部に嵌合する嵌合溝を形成した4個の基体
を、各嵌合溝の開放側を同一面側にして略十字状の位置
に平面配置し、かつ対向する嵌合溝が双曲線状となるよ
うに並べると共に、隣接する基体どうしを連結して一体
化させて成ることを特徴とする。このとき、隣接する基
体の連結を可撓性材、及び(又は)伸縮性材で連結すれ
はより好ましい。
【0016】また、略十字状の位置に配置されて連結一
体化された基体の十字交差部付近に、貫通させた開口を
設けるようにすれは、より使い勝手を良くすることがで
きる。
【0017】さらに、前記嵌合溝の溝壁の全部、又は一
部とを一致させた溝壁を、当該嵌合溝が形成された基体
の反対側へ形成するようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本願発明の種々の実施形態
例について、図面に基づき詳細に説明する。 [実施例1]図1は本実施形態例の実施例1を示す斜視
図であり、図2は実施例1の石油缶への使用状態を示す
斜視図である。
【0019】本実施例のクリップ1は、石油缶aと言わ
れる矩形柱状の缶体を連結するためのもので、平板状の
基体11と、その片面側に凸設された嵌合溝13とが一
体に形成されている。その材質は、弾発性のある金属や
合成樹脂から成る。
【0020】嵌合溝13は、その溝幅Wが、石油缶aの
上面b(流入出口cが形成されている側)と下面dとの
周縁に立設形成されたハゼ折り部e(直交させた板材の
エッジ片を折り込んでかしめた部分)の肉厚Dの略二倍
の幅(≒2D)に形成されている。別言すると、この幅
Wの寸法は、二つの石油缶aの胴体側面fを当接するよ
うにして揃えた場合の近接した2つのハゼ折り部e、e
に跨ってきつく嵌合する程度の間隔(若干、狭く)に設
定される。
【0021】また、嵌合溝13は、両端部が開放された
直線状で、かつ基体11から少なくともハゼ折り部eの
高さH以上の深さVをもって、基体11から突出した状
態で形成されている。対向する溝壁15、15は、所定
の肉厚をもち、弾発性が付与されている。
【0022】かかる嵌合溝13の配置は、基体11の片
面側において、直交する直線上に十文字になるように形
成されている。この様に構成されたクリップ1は、石油
缶aの胴体側面fを当接させ、略「田」の字状に集合さ
せて並べた場合に、4個の石油缶a、a、a、aのハゼ
折り部eの角部gが集まって十文字hを形成する部分
に、隣接する2つのハゼ折り部e、eを跨ぐようにして
それぞれの嵌合溝13を嵌合させて取り付けられる。
【0023】これにより弾発性を有する嵌合溝13が嵌
合してハゼ折り部eをきつく把持し、4個のハゼ折り部
角部g、g、g、gを連結させて一体化される。 [実施例2]図3は本実施形態例の実施例2を示す斜視
図である。実施例2のクリップ2は、基本的構成は上記
クリップ1と同様であるが、さらに対向する溝壁15、
15の縁部に、溝幅方向xに突出して溝延長方向yに伸
びた凸条24を一体形成したものである。また、基体1
1には、直交隣接する溝壁15の間から、側面方向に延
びた4分円状の引掛け片29が一体に形成されている。
【0024】これ以外の各要素の構成は、クリップ1と
同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。使
用方法は、上記クリップ1と同様であるが、凸条24が
形成されているため、ハゼ折り部eの折り返し片に係合
して外れ難くしている。一方、引掛け片29を設けたこ
とにより、この部分に指や棒を引っ掛けることにより、
クリップ2をハゼ折り部eから容易に引き離すことがで
きる。 [実施例3]図4は本実施形態例の実施例3を示す斜視
図である。実施例3のクリップ3は、基体11の片面側
にのみ形成していた上記クリップ2の嵌合溝13の構成
を、基体11の両面側に形成したものである。なお、各
面の各溝の構成は、クリップ2と同様であるため、同一
符号を付して説明を省略する。
【0025】かかる構成により、各面側毎の嵌合溝13
の使用方法は上記クリップ1、2と同様であるが、適宜
の面側を選択して使用することができると共に、両面側
を用いて石油缶aを左右に連結するほか、上下に積み重
ねた状態でも連結することが可能である。
【0026】なお、このクリップ3は、上記クリップ2
を両面に形成したものであるが、図示は省略するが、上
記クリップ1、又は後述のクリップ4、5を両面に形成
するようにしてもよい。 [実施例4]図5は本実施形態例の実施例4を示す斜視
図である。実施例4のクリップ4は、基本的構成は上記
クリップ3と同様であるが、直交隣接する溝壁15、1
5どうしを曲壁47で連結して一体化させたものであ
る。この曲壁47は、石油缶体角部gのハゼ折り部eの
曲率に略一致させた曲率をもって形成されている。
【0027】なお、これ以外の各要素の構成は、クリッ
プ1と同様であるため、同一符号を付して説明を省略す
る。使用方法は、上記クリップ1、2と同様であるが、
曲壁47で直交溝壁15どうしが一体化されているた
め、嵌合を強固に行うことができ、かつ強固な保持が可
能となる。 [実施例5]図6は本実施形態例の実施例5を示す斜視
図である。実施例5のクリップ5は、上記クリップ1〜
4の嵌合溝13の配置が、十文字状であるのに対し、直
交線上の3個所、すなわちT字状に配置構成したもので
ある。なお、各要素の構成は、クリップ3と同様である
ため、同一符号を付して説明を省略する。
【0028】かかる構成により、クリップ5は、2個の
石油缶aを当接させた場合の2つのハゼ折り部角部g、
gを連結するのに用いることができる。 [実施例6]図7は本実施形態例の実施例6を示す斜視
図であり、図8は実施例6のドラム缶への使用状態を示
す斜視図である。
【0029】本実施例のクリップ6は、通称ドラム缶k
と言われる太鼓形の缶体を連結するためのもので、平板
状の基体61と、その片面側に凸設された嵌合溝63と
が一体に形成されたものである。該嵌合溝63は、対向
する各溝壁65、65を、ドラム缶kの周縁に立設され
たハゼ折り部mの曲率Rに一致させて湾曲状に形成し、
かつ互いに凸側を対向させ、その最接近部65aどうし
の間隔Sを前記ハゼ折り部mの肉厚Tの略二倍の間隔で
配置して形成している。なお、材質は上記クリップ1〜
5と同様、弾発性のある金属や合成樹脂から成る。
【0030】この様に構成されたクリップ6は、ドラム
缶kの胴体側面nを当接させて揃えたときに、嵌合溝6
3を最接近した位置の2つのハゼ折り部m、mを跨ぐよ
うにして嵌合させることにより取り付ける。
【0031】これにより弾発性を有する嵌合溝63が、
ハゼ折り部mにきつく嵌合して、2つのドラム缶k、k
が連結保持される。 [実施例7]図9は本実施形態例の実施例7を示す斜視
図である。実施例7のクリップ7は、基本的構成が上記
実施例6のクリップ6と同様であるが、嵌合溝73の両
端開放側において当接するハゼ折り部mのそれぞれに嵌
合する嵌合溝73a、73bを別個に形成したものであ
る。なお、これ以外の各要素の構成は、クリップ6と同
様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
【0032】使用方法は、上記クリップ6と同様である
が、嵌合溝73a、73bの開放側を別個に形成してい
るため、嵌合を強固に行うことができ、かつ安定保持が
可能となる。 [実施例8]図10は本実施形態例の実施例8を示す斜
視図である。実施例8のクリップ8は、基本的構成が上
記のクリップ6、7と同様であるが、上記実施例2に示
したように、さらに対向する溝壁85、85の縁部に、
溝73に沿った凸条84を一体形成したものである。ま
た、基体61には、両翼に延びた半円状の引掛け片8
9、89が一体に形成されている。なお、これ以外の各
要素の構成は、クリップ6、7と同様であるため、同一
符号を付してその説明を省略する。
【0033】使用方法は、上記クリップ6、7と同様で
あるが、引掛け片89が形成されているため、この部分
に指や棒を引っ掛けることにより、ドラム缶Kのハゼ折
り部mからクリップ8を容易に引き離すことができる。 [実施例9]図11は本実施形態例の実施例9を示す斜
視図である。実施例9のクリップ9は、上記したクリッ
プ4の変形例である。すなわち、正方形状の基体91の
四隅に、略4分円状に突出したの嵌合凸体92を一体形
成したものである。この嵌合凸体92の曲壁97は、ク
リップ4で述べた直交隣接する溝壁15、15どうしを
曲壁47で連結して一体化させたものと同様な機能を有
している。
【0034】また曲壁97は、対向間隔が幹部側(基体
側)で広がるようにテーパが付けられている。これによ
り、ハゼ折り部eへの嵌合密着(又は食い込み)をより
確実になるようにしている。
【0035】さらに嵌合凸体92の上面には、縁部側
(反曲壁側)に向かって肉厚が薄くなるようにテーパが
付けられている。これにより、嵌合したクリップ9の引
き離しが容易となるようにしている。なお、これ以外の
各要素の構成は、クリップ1と同様であるため、同一符
号を付して説明を省略する。
【0036】使用方法は、上記クリップ4と同様であ
る。 [実施例10]図12は本実施形態例の実施例10を示
す斜視図であり、図13は図12におけるA−A線断面
図である。実施例10のクリップ10は、上記したクリ
ップ9の変形例である。すなわち、クリップ9の嵌合凸
体92を、それ(97)と同様の曲壁107をもった嵌
合体102をそれぞれ別個に構成したものである。該嵌
合体102は、4個を直交線上に配置して保持し、同一
直線上の2個の嵌合体102、102どうしは、所定の
間隔で互いの曲壁107を対向させた状態で配置し、直
交する連結帯109で連結保持している。
【0037】連結帯109は、弾発性と伸縮性があり、
適宜の幅をもった薄帯材で形成され、嵌合体102の曲
壁107の中心部どうしを連結するようにして取付けて
いる。直交する連結帯109は、図示するように十文字
状に一体形成してもよく、また(図示は省略するが)2
枚の薄帯材を直交させて直交部で固定するようにしても
よい。
【0038】曲壁107は、図13から明らかなよう
に、上下の中間部(連結帯109の取付け部)に向かっ
て、対向間隔が広がる方向のテーパ108が形成されて
いる。これにより、角部gのハゼ折り部eへの食い込み
をよくしている。
【0039】また、嵌合帯102の曲壁107の曲率は
角部gのハゼ折り部eの曲率と完全に一致させるより
も、若干小さめの曲率(曲率半径が大きくなる)に設定
されている。これにより、クリップ10の装着時に連結
帯109の付勢力をもって嵌合帯102が角部gに押し
付けられた場合、密着力がより高められる。
【0040】かかる嵌合溝13の配置は、基体11の片
面側において、直交する直線上に十文字になるように形
成されている。かかる構成によりクリップ10は、上記
クリップ1〜4、及び9と同様に4個の石油缶a、a、
a、aのハゼ折り部eの角部gが集まって十文字hを形
成する部分に、装着される。すなわち、連結帯109を
引き延ばすようにして、それぞれの嵌合体102を各角
部g、g、・・の曲部に当接するようにして嵌合させる
ものである。
【0041】これにより弾発性を有する連結帯109が
嵌合してハゼ折り部eの角部gに密着嵌合して、対向す
る角部g、gをきつく把持することより保持される。 [実施例11]図14は本実施形態例の実施例11を示
す斜視図であり、図15はその平面図で、嵌合溝形成面
側を表したものである。実施例11のクリップ12は、
上記したクリップ9の変形例であり、クリップ9が石油
缶aの角部gの内側に当接する嵌合溝13の曲壁97だ
けからなるのに対して、クリップ12は、角部gを挟持
するように嵌合する嵌合溝123を有するものである。
さらには、基体121の構成も異なるものである。
【0042】すなわち、角柱缶体状の石油缶aの上下周
縁に形成されたハゼ折り部eの角部gに、適合嵌合する
上向きコ字状断面の嵌合溝123を形成して略三角板状
の基体121を形成する。そして、この基体121の4
個を、各嵌合溝121の開放側を同一面側にして略十字
状の位置にして平面状に配置すると共に、対向する嵌合
溝121が双曲線状となるように並べる。このようにし
て並べた4個の基体121、121、・・を、隣接する
基体121の対向側端面どうしを連結部材129で連結
して一体化させてクリップ12を形成する。
【0043】連結材129は、屈折自在な可撓性材、及
び(又は)弾力性のある伸縮材で形成しており、これに
より、集合させた石油缶aへの嵌合時の各基体121ど
うしの位置ずれを、吸収すると共に結束力を高めるよう
にしている。
【0044】なお、このクリップ12の実際の形成にお
いては、合成樹脂成形により行われることが多く、この
場合は別部材の連結材129を用いて連結するのではな
く、この部分を基体121の肉厚と幅を削って細くして
可撓性や伸縮性を確保するようにしている。
【0045】また、略十字状の位置に配置されて連結一
体化された基体121、121、・・の十字交差部付近
に、貫通させた開口122を形成している。これは、嵌
合させたクリップ12を取り外す場合に、この開口12
2に指や棒などを挿入して引き上げることにより、取り
外し易くするためのものである。
【0046】さらに、嵌合溝123の外側の曲壁127
は、前記クリップ9と同様に対向間隔が幹部側(溝底
側)で広がるようにテーパが付けられている。これによ
り、ハゼ折り部eへの嵌合密着(又は食い込み)をより
確実になるようにしている。
【0047】かかる構成のクリップ12は、上記の各ク
リップ1〜10と同様に、略「田」の字状に揃えた4個
の石油缶aの角部gが集まった十文字部hに、上から各
ハゼ折り部e、eに各嵌合溝123を嵌合させて取付け
ることにより各石油缶aを一体状に保持するものであ
る。
【0048】[実施例12]図16は本実施形態例の実
施例12を示すクリップとその取付け方を説明する斜視
図である。
【0049】本実施例12のクリップ14は、上記した
クリップ12の変形例であるため、クリップ12と同様
の構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。続
き (改行で表示 E:終了)> 当該クリップ14は、クリップ12と同様構成で嵌合溝
123を形成した各基体121の面(図面上、下側)と
反対側(図面上、上側)の面に、嵌合溝123の曲壁1
27の曲率と位置とを一致させた曲壁147を凸設形成
したものである。かかる曲壁147は、嵌合溝123の
両側の曲壁127である必要はなく、一方側(本実施例
では、クリップ14の中央側)に対応させて形成してい
る。
【0050】かかる構成のクリップ14は、上記の各ク
リップ12と同様にして、集合させた石油缶aの角部g
の十文字部hに取付けて保持するものである。そして、
さらにこの上に、集合させた石油缶aの十文字部hを載
せ、その角部gの缶外側の面に曲壁147の面を当接さ
せるものである。
【0051】これにより、左右に並べた石油缶aと共
に、積み重ねた石油缶aとの位置決めと保持を行うこと
ができる。
【0052】
【他の実施の可能性】上記クリップ1〜8において、嵌
合溝13、63の縁部に形成された凸状24、84は選
択的である。また基体11、61の片面側ばかりでなく
両面側に、それぞれの構成の嵌合溝13、63、73を
形成することも適宜に選択的にされるものである。さら
に、基体11、61の側面側と一体成形した引掛け片2
9、89は、必要により適宜に形成されるものである。
【0053】
【効果】本願発明は、上記のように構成されているた
め、缶体のハゼ折り部に、弾発力もったいわゆるワンタ
ッチ感覚で簡単に嵌合装着させることができ、確実な缶
体の連結保持をすることができる。
【0054】また当接するハゼ折り部の適宜の箇所に必
要個数だけ装着することより、多数の缶体を一体として
安定的に保持することができる。特に、石油缶に用いた
場合には、一体としての運搬が容易となり、またドラム
缶のような大型の缶体に用いた場合には、転倒や、転が
りを防止することができ、安定で安全な保管が可能とな
る。
【0055】さらに本願クリップは、ワンタッチで嵌
合、取り外しができて取り扱いが軽量簡易であると共
に、数度の再使用が可能であるため省資源の観点からも
好ましいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例1のクリップを示す斜視図である。
【図2】 本実施例1のクリップの石油缶への取付け状
態を示す斜視図である。
【図3】 本実施例2のクリップを示す斜視図である。
【図4】 本実施例3のクリップを示す斜視図である。
【図5】 本実施例4のクリップを示す斜視図である。
【図6】 本実施例5のクリップを示す斜視図である。
【図7】 本実施例6のクリップを示す斜視図である。
【図8】 本実施例6ののクリップのドラム缶への取付
け状態を示す斜視図である。
【図9】 本実施例7のクリップを示す斜視図である。
【図10】 本実施例8のクリップを示す斜視図であ
る。
【図11】 本実施例9のクリップを示す斜視図であ
る。
【図12】 本実施例10のクリップを示す斜視図であ
る。
【図13】 図12におけるA−A線断面図である。
【図14】 本実施例11のクリップを示す斜視図であ
る。
【図15】 本実施例11のクリップの嵌合溝形成面側
を表した平面図である。
【図16】 本実施例12を示すクリップとその取付け
方を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 クリップ(実施例1の〜) 11 基体 13 嵌合溝 15 溝壁 2 クリップ(実施例2の〜) 24 凸条 29 引掛け片 3 クリップ(実施例3の〜) 4 クリップ(実施例4の〜) 47 曲壁 5 クリップ(実施例5の〜) 6 クリップ(実施例6の〜) 61 基体 63 嵌合溝 65 溝壁 65a 最接近部 7 クリップ(実施例7の〜) 73 嵌合溝 8 クリップ(実施例8の〜) 84 凸条 85 溝壁 89 引掛け片 9 クリップ(実施例9の〜) 91 基体 92 嵌合凸体 97 曲壁 10 クリップ(実施例10の〜) 102 嵌合凸体 107 曲壁 108 テーパ 109 連結帯 12 クリップ(実施例11の〜) 121 基体 122 開口 123 嵌合溝 127 曲壁 129 連結材 14 クリップ(実施例12の〜) 147 曲壁 a 石油缶 b 上面 c 流入出口 d 下面 e ハゼ折り部 f 胴体側面 g 角部 h 十文字部 k ドラム缶 m ハゼ折り部 n 胴体側面 x 溝幅方向 y 溝延長方向 H 高さ(ハゼ折り部の D 肉厚(ハゼ折り部の) R 曲率 S 間隔(溝の) T 肉厚(ハゼ折り部の) V 深さ(溝の) W 幅(溝の)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体の両面側にそれぞれ、又は片面側に
    形成され、角柱缶体の周縁に立設形成されたハゼ折り部
    の肉厚の略二倍の溝幅で、かつ両端が開放された嵌合溝
    を、 直交線上の少なくとも3カ所にそれぞれ配置して成るこ
    とを特徴とした缶体連結用クリップ。
  2. 【請求項2】 嵌合溝の対向する縁部に沿って、それぞ
    れ溝内に突出させた凸条を形成したことを特徴とする請
    求項1記載の缶体連結用クリップ。
  3. 【請求項3】 嵌合溝の対向壁部を立設状に形成すると
    共に、該壁部を弾発性材で形成したことを特徴とする請
    求項1、又は2記載の缶体連結用クリップ。
  4. 【請求項4】 直交線上に配置された嵌合溝の直交隣接
    する溝壁どうしを、缶体角部のハゼ折り部の曲率に略一
    致させた曲壁で連続させたことを特徴とする請求項1、
    2、又は3記載の缶体連結用クリップ。
  5. 【請求項5】 角柱缶体の角部のハゼ折り部の曲率に略
    一致させた曲壁を持った4個の嵌合体を、それぞれ直交
    線上に配置して保持し、 同一直線上の2個の嵌合体どうしは、所定の間隔で互い
    の曲壁を対向させた状態に設定されていることを特徴と
    する缶体連結用クリップ。
  6. 【請求項6】 基体の両面側にそれぞれ、又は片面側に
    形成され、円柱缶体の周縁に立設されたハゼ折り部の略
    肉厚の溝幅で、かつ前記周縁の曲率をもって湾曲状に形
    成した嵌合溝の二個を、 互いに凸側を当接させて、かつ両端を開放させて配置し
    て成ることを特徴とした缶体連結用クリップ。
  7. 【請求項7】 基体の両面側にそれぞれ、又は片面側に
    形成された嵌合溝であって、対向する各溝壁面を、円柱
    缶体の周縁に立設されたハゼ折り部の曲率をもって、か
    つ互いに凸側を対向させた状態で形成し、 該対向させた最接近部の間隔を前記ハゼ折り部の肉厚の
    略二倍の間隔に設定したことを特徴とする缶体連結用ク
    リップ。
  8. 【請求項8】 基体の側部に引掛け片を形成したことを
    特徴とする請求項1、2、3、4、6、又は7記載の缶
    体連結用クリップ。
  9. 【請求項9】角柱缶体の上下周縁のハゼ折り部の角部に
    嵌合する嵌合溝を形成した4個の基体を、各嵌合溝の開
    放側を同一面側にして略十字状の位置に平面配置し、か
    つ対向する嵌合溝が双曲線状となるように並べると共
    に、隣接する基体どうしを連結して一体化させて成るこ
    とを特徴とする缶体連結用クリップ。
  10. 【請求項10】隣接する基体の連結を可撓性材、及び
    (又は)伸縮性材で連結したことを特徴とする請求項9
    記載の缶体連結用クリップ。
  11. 【請求項11】略十字状の位置に配置されて連結一体化
    された基体の十字交差部付近に、貫通させた開口を設け
    たことを特徴とする請求項9、又は10記載の缶体連結
    用クリップ。
  12. 【請求項12】嵌合溝の溝壁の全部、又は一部と一致さ
    せた溝壁を、当該嵌合溝が形成された基体の反対側へ形
    成したことを特徴とする請求項9、10、又は11記載
    の缶体連結用クリップ。
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JP4522492B1 (ja) * 2010-02-04 2010-08-11 岩本 隆 ドラム缶の連結具

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