JPH1134295A - 印刷システムおよびイメージング装置 - Google Patents

印刷システムおよびイメージング装置

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JPH1134295A
JPH1134295A JP10118612A JP11861298A JPH1134295A JP H1134295 A JPH1134295 A JP H1134295A JP 10118612 A JP10118612 A JP 10118612A JP 11861298 A JP11861298 A JP 11861298A JP H1134295 A JPH1134295 A JP H1134295A
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JP
Japan
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imaging
medium
positioning
imaging medium
printing
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Application number
JP10118612A
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English (en)
Inventor
Michio Yamazaki
道男 山崎
Yoshinori Inoue
良規 井上
Hiroaki Iwao
浩明 岩生
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】イメージング装置と印刷装置とを別体としたま
まで印刷における印刷位置の位置ぎめを容易に実現でき
るイメージング装置、印刷装置および印刷システムなら
びにイメージング方法および印刷方法を提供することに
ある。 【解決手段】イメージング装置と印刷装置とからなる印
刷システムの印刷装置におけるイメージング媒体の位置
ぎめ方法を、イメージング装置におけるイメージング媒
体の位置ぎめ方法と実質的に同一にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビーム照射源から
のエネルギービームの照射によりイメージング媒体上に
イメージングデータに応じたイメージング特性の変化を
生じさせてイメージングするイメージング装置およびイ
メージングされたイメージング媒体にインキを供給して
記録媒体に印刷する印刷装置および、これら備えてなる
印刷システム、およびイメージング媒体、ならびにかか
る装置を用いたイメージング方法および印刷方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、製版装置などのイメージング装置
および印刷装置は通常それぞれ独立した装置であるた
め、多色印刷における各色ごとの刷版などのイメージン
グ媒体の相互の位置ぎめは、トンボ等の見当マークを各
色のイメージング媒体に描いておき、各色のイメージン
グ媒体を印刷装置の版胴に巻装し、インキをイメージン
グ媒体に供給して紙などの記録媒体上に印刷し、記録媒
体上に印刷された見当マークの位置が一致するまで各イ
メージング媒体の印刷装置内部での位置や印刷タイミン
グを調整することで行われていた。
【0003】従来のイメージング装置におけるイメージ
ング媒体の固定方法としては、特開平3−24549号
公報や、特開平5−8366号公報に開示された技術が
知られている。特開平3−24549号公報による装置
では、図12に示すように、イメージング媒体を移送ロ
ーラまたはコンベアベルトによって搬送を行っている。
また、特開平5−8366号公報による装置では、図1
3に示すように、版胴へのイメージング媒体の固定を、
皿ネジまたは粘着剤層にて固定している。
【0004】特開平3−24549号公報による装置で
は、露光、現像されたイメージング媒体であるイメージ
ング媒体を、内蔵の切断装置によって切断した後に、自
動的に装着する構成になっているが、このような装置で
は、多色の印刷装置では各色のイメージング媒体相互の
印刷位置の位置ぎめが正確でないため、結局連続印刷前
に、再度イメージング媒体の位置調整を必要とする問題
があった。また、特開平5−8366号公報による装置
では、版胴へのイメージング媒体の固定を、皿ネジまた
は粘着剤層にて固定する方法が述べられているが、この
ような方法ではやはりイメージング媒体と印刷パターン
の正確な位置決めをすることはできない。また皿ネジま
たは粘着剤層による方法以外には、イメージング媒体と
印刷パターンの位置決めをする方法は、具体的に述べら
れていない。したがって、特開平5−8366号公報の
ような装置で作成されたイメージング媒体では、印刷装
置へのイメージング媒体装着時の位置決めは別途前述の
方法などにより行うしかなかった。
【0005】また、印刷装置の版胴にイメージング用の
レーザヘッド等を設けた装置が知られている。このよう
な装置では、イメージング媒体を版胴に巻装しイメージ
ングし、そのままインキを供給して印刷するので版胴と
イメージングヘッドとの位置関係が各色ごとに完全に対
応しておれば、印刷に際するイメージング媒体の位置ぎ
めを省略できるか、少なくとも大幅に簡略化することが
できる。
【0006】しかしながら、印刷装置内部にイメージン
グ用のヘッドを設けると、印刷中はイメージングするこ
とができず、イメージング中は印刷することができな
い。したがって、印刷装置あるいはイメージング装置単
体としての生産性は低くならざるをえない。加えて、イ
メージング用のヘッドはイメージング装置のコストの大
半を占める高価な装置なので、これを各色の版胴ごとに
設けると装置全体のコストを著しく高めることになる。
さらに、イメージング装置は印刷装置1台に対して1台
備えている必要はなく、通常1台のイメージング装置は
数台の印刷装置に使用するイメージング媒体を作成する
生産性を備えている。
【0007】したがって、印刷装置とイメージング装置
を別体に設ける場合よりも、上記装置のごとく印刷装置
の内部にイメージング装置を備える構成とするほうが生
産性および装置のコストの点で著しく不利となってい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の欠点を改良し、イメージング装置と印刷装
置とを別体としたままで印刷における印刷位置の位置ぎ
めを容易に実現できるイメージング装置、印刷装置、印
刷システム、およびイメージング媒体ならびにイメージ
ング方法および印刷方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、エネル
ギービームの照射によりイメージング媒体上にイメージ
ングデータに応じたイメージング特性の変化を生じさせ
てイメージングするイメージング装置およびイメージン
グされたイメージング媒体にインキを供給して記録媒体
に印刷する印刷装置を備えてなる印刷システムであっ
て、前記印刷装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ
方法が、前記イメージング装置におけるイメージング媒
体の位置ぎめ方法と実質的に同一であることを特徴とす
る印刷システムが提供される。
【0010】また本発明の好ましい態様によれば、本発
明の別の態様によれば、イメージング媒体の前記印刷装
置への固定方法が、イメージング媒体の前記イメージン
グ装置への固定方法と実質的に同一であることを特徴と
する印刷システムが提供される。
【0011】また本発明の好ましい態様によれば、前記
イメージング装置および前記印刷装置はともに版胴にイ
メージング媒体を巻装するものであり、前記イメージン
グ装置の版胴と前記印刷装置の版胴とが実質的に同一の
構成を有するものであることを特徴とする印刷システム
が提供される。
【0012】また本発明の好ましい態様によれば、前記
イメージング装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ
方法が、イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔とイ
メージング装置に設けられた位置ぎめピンとの係合によ
り行うものであることを特徴とする印刷システムが提供
される。
【0013】また本発明の好ましい態様によれば、前記
イメージング装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ
方法および前記印刷装置におけるイメージング媒体の位
置ぎめ方法が、所定の形状に加工されたイメージング媒
体の突き当て部を前記イメージング装置または前記印刷
装置の突き当て受け部に突き当てることにより行うもの
であることを特徴とする印刷システムが提供される。
【0014】また本発明の好ましい態様によれば、前記
イメージング装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ
方法が、イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔をイ
メージング装置に設けられた位置ぎめ孔位置検出手段に
より検出した結果に基づいて行うものであることを特徴
とする印刷システムが提供される。
【0015】また本発明の好ましい態様によれば、前記
印刷装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ方法が、
イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔を前記印刷装
置に設けられた位置ぎめピンとの係合により行うもので
あることを特徴とする印刷システムが提供される。
【0016】また本発明の好ましい態様によれば、前記
印刷装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ方法が、
イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔を前記印刷装
置に設けられた位置ぎめ孔位置検出手段により検出した
結果に基づいて行うものであることを特徴とする印刷シ
ステムが提供される。
【0017】また本発明の好ましい態様によれば、前記
イメージング装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ
方法が、イメージングに先立ってイメージング媒体に設
けられた見当マークの位置をイメージング装置に設けら
れた見当マーク位置検出手段により検出した結果に基づ
いて行うものであることを特徴とする印刷システムが提
供される。
【0018】また本発明の好ましい態様によれば、前記
印刷装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ方法が、
印刷に先立ってイメージング媒体に設けられた見当マー
クの位置を印刷装置に設けられた検出手段により検出し
た結果に基づいて行うものであることを特徴とする印刷
システムが提供される。
【0019】また本発明の好ましい態様によれば、前記
イメージング装置におけるイメージング媒体上の画像位
置ぎめ方法が、前記イメージング装置のイメージング媒
体装着体に設けられた見当マークの位置を前記イメージ
ング装置に設けられた見当マーク位置検出手段により検
出した結果に基づいて行うものであることを特徴とする
印刷システムが提供される。
【0020】また本発明の好ましい態様によれば、前記
印刷装置における印刷位置の位置ぎめ方法が、前記印刷
装置のイメージング媒体装着体に設けられた見当マーク
の位置を印刷装置に設けられた見当マーク位置検出手段
により検出した結果に基づいて行うものであることを特
徴とする印刷システムが提供される。
【0021】また本発明の好ましい態様によれば、イメ
ージング媒体をイメージング装置に位置決めし、エネル
ギービームの照射によりイメージング媒体上にイメージ
ングデータに応じたイメージング特性の変化を生じさせ
てイメージングし、該イメージング媒体を前記イメージ
ング装置と実質的に同一の位置ぎめ方法により印刷装置
に位置決めし、前記イメージング媒体にインキを供給し
て記録媒体に印刷することを特徴とする印刷方法が提供
される。
【0022】また本発明の好ましい態様によれば、イメ
ージング装置に位置決めされ、エネルギービームの照射
によりイメージングデータに応じたイメージング特性の
変化を生じさせられたイメージング媒体を前記イメージ
ング装置と実質的に同一の位置ぎめ方法により印刷装置
に位置決めし、前記イメージング媒体にインキを供給し
て記録媒体に印刷することを特徴とする印刷方法が提供
される。
【0023】また本発明の好ましい態様によれば、エネ
ルギービームの照射によりイメージング媒体上にイメー
ジングデータに応じたイメージング特性の変化を生じさ
せてイメージングするイメージング装置であって、該イ
メージング装置によりイメージングされたイメージング
媒体にインキを供給して記録媒体に印刷するべき印刷装
置と実質的に同一の方法によりイメージング媒体を位置
決めすることを特徴とするイメージング装置が提供され
る。
【0024】また本発明の好ましい態様によれば、前記
イメージング装置は、版胴を第1の回転方向に回転させ
ながらイメージング媒体を巻装し、この状態でイメージ
ングし、前記版胴を第1の回転方向とは反対の第2の回
転方向に回転させながら前記イメージング媒体を取り外
すものであることを特徴とするイメージング装置が提供
される。
【0025】また本発明の好ましい態様によれば、エネ
ルギービームの照射によりイメージング媒体上にイメー
ジングデータに応じたイメージング特性の変化を生じさ
せてイメージングするイメージング装置を用いてイメー
ジングされた前記イメージング媒体にインキを供給して
記録媒体に印刷する印刷装置であって、前記イメージン
グ装置と実質的に同一の方法によりイメージング媒体を
位置決めすることを特徴とする印刷装置が提供される。
【0026】また本発明の好ましい態様によれば、エネ
ルギービームの照射によりイメージング媒体上にイメー
ジングデータに応じたイメージング特性の変化を生じさ
せてイメージングするイメージング装置を用いてイメー
ジングするイメージング方法であって、イメージングさ
れた該イメージング媒体にインキを供給して記録媒体に
印刷するべき印刷装置と実質的に同一の方法によりイメ
ージング媒体をイメージング装置に位置決めすることを
特徴とするイメージング方法が提供される。
【0027】また本発明の好ましい態様によれば、イメ
ージング装置への、イメージング媒体の供給装置と排出
装置を同じ側に備え、版胴を第1の回転方向に回転させ
ながら前記供給装置より供給されたイメージング媒体を
前記版胴に巻装し、この状態でイメージングし、前記版
胴を第1の回転方向とは反対の第2の回転方向に回転さ
せながら前記イメージング媒体を取り外し、前記排出装
置にて排出することを特徴とするイメージング装置が提
供される。
【0028】また本発明の好ましい態様によれば、イメ
ージング装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ方法
が、イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔とイメー
ジング装置に設けられた位置ぎめピンとの係合により行
うイメージング装置において、前記イメージング媒体の
基材に樹脂フイルムを使用するにあたり、前記イメージ
ング媒体に設けられた位置ぎめ孔と前記イメージング装
置に設けられた位置ぎめピンとの係合状態が、前記位置
決め孔の開口径が前記位置決めピンの外径より大きい場
合は、その差がドットピッチよりも小さく、前記開口径
が前記外径よりも小さい場合には、係合により前記位置
決め孔が破損しない範囲となるように設定されているこ
とを特徴とするイメージング装置が提供される。
【0029】また本発明の好ましい態様によれば、印刷
装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ方法が、前記
イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔と前記印刷装
置に設けられた位置ぎめピンとの係合により行う印刷装
置において、前記イメージング媒体の基材に樹脂フイル
ムを使用するにあたり、前記イメージング媒体に設けら
れた位置ぎめ孔と前記印刷装置に設けられた位置ぎめピ
ンとの係合状態が、前記位置決め孔の開口径が、前記位
置決めピンの外径より大きい場合は、その差がドットピ
ッチよりも小さく、前記開口径が前記外径よりも小さい
場合には、係合により前記位置決め孔が破損しない範囲
となるように設定されていることを特徴とする印刷装置
が提供される。
【0030】また本発明の好ましい態様によれば、イメ
ージング装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ方法
が、イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔とイメー
ジング装置に設けられた位置ぎめピンとの係合により行
うイメージング装置において、前記イメージング媒体の
基材に金属を使用するにあたり、前記イメージング媒体
に設けられた位置ぎめ孔と前記イメージング装置に設け
られた位置ぎめピンとの係合状態が、前記位置決め孔の
開口径が前記位置決めピンの外径より大きく、かつ、そ
の差がドットピッチよりも小さいように設定されている
ことを特徴とするイメージング装置が提供される。
【0031】また本発明の好ましい態様によれば、印刷
装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ方法が、イメ
ージング媒体に設けられた位置ぎめ孔と印刷装置に設け
られた位置ぎめピンとの係合により行う印刷装置におい
て、前記イメージング媒体の基材に金属を使用するにあ
たり、前記イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔と
前記印刷装置に設けられた位置ぎめピンとの係合状態
が、前記位置決め孔の開口径が前記位置決めピンの外径
より大きく、かつ、その差がドットピッチよりも小さい
ように設定されていることを特徴とする印刷装置が提供
される。
【0032】また本発明の好ましい態様によれば、前記
イメージング装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ
方法が、イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔とイ
メージング装置に設けられた位置ぎめピンとの係合によ
り行う印刷システムにおいて、前記イメージング媒体の
基材に樹脂フイルムを使用するにあたり、前記イメージ
ング媒体に設けられた位置ぎめ孔と前記イメージング装
置に設けられた位置ぎめピンとの係合状態が、前記位置
決め孔の開口径が前記位置決めピンの外径より大きい場
合は、その差がドットピッチよりも小さく、前記開口径
が前記外径よりも小さい場合には、係合により前記位置
決め孔が破損しない範囲となるように設定されているこ
とを特徴とする印刷システムが提供される。
【0033】また本発明の好ましい態様によれば、前記
イメージング装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ
方法が、イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔とイ
メージング装置に設けられた位置ぎめピンとの係合によ
り行う印刷システムにおいて、前記イメージング媒体の
基材に金属を使用するにあたり、前記イメージング媒体
に設けられた位置ぎめ孔と前記イメージング装置に設け
られた位置ぎめピンとの係合状態が、前記位置決め孔の
開口径が前記位置決めピンの外径より大きく、かつ、そ
の差がドットピッチよりも小さいように設定されている
ことを特徴とする印刷システムが提供される。
【0034】また本発明の好ましい態様によれば、前記
イメージング装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ
方法が、前記イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔
と前記イメージング装置に設けられた位置ぎめピンとの
係合により行なわれる印刷システムにおいて、前記イメ
ージング媒体の基材が樹脂フイルムと金属のときとで、
前記位置ぎめピンと前記位置決め孔の、大きさ、配置、
または形状の少なくとも1つを変えることを特徴とする
印刷システムが提供される。
【0035】また本発明の好ましい態様によれば、エネ
ルギービームの照射によりイメージング媒体上にイメー
ジングデータに応じたイメージング特性の変化を生じさ
せてイメージングするイメージング装置によりイメージ
ングされるイメージング媒体であって、少なくとも前記
イメージング媒体をイメージング媒体装着体に巻回する
ときに、前記イメージング媒体のイメージング面と反対
側の装着体への巻き始め側端部が面取り加工されている
ことを特徴とするイメージング媒体が提供される。
【0036】また本発明の好ましい態様によれば、エネ
ルギービームの照射によりイメージング媒体上にイメー
ジングデータに応じたイメージング特性の変化を生じさ
せてイメージングするイメージング装置によりイメージ
ングされるイメージング媒体であって、前記イメージン
グ媒体を所定のサイズに裁断するに当たり、イメージン
グ面の反対側面より裁断加工されたものであることを特
徴とするイメージング媒体が提供される。
【0037】また本発明の好ましい態様によれば、エネ
ルギービームの照射によりイメージング媒体上にイメー
ジングデータに応じたイメージング特性の変化を生じさ
せてイメージングするイメージング装置であって、前記
イメージング媒体を巻回して装着する装着体の少なくと
も円周面に前記イメージング媒体の基材よりも硬い表面
処理が施されていることを特徴とするイメージング装置
が提供される。
【0038】本発明においてイメージング媒体とは、レ
ーザ光源などのビーム照射源の照射に対して特定の反応
を示す層を含む多層構造の印刷版作製用プレート等をさ
す。その反応の違いにより、大半の場合はフォトンモー
ドとヒートモードとのいずれかに分類される。フォトン
モードの場合には、その層すなわち感光層は特定の溶剤
に対する可溶性などの物理化学特性がビームの光エネル
ギーにより変化する。すなわち、たとえば、可溶性であ
ったものが不溶性に変化するか、あるいは不溶性であっ
たものが可溶性に変化する。また、光透過率や表面の特
定液体との親和性といった特性の変化をもたらすものも
あり得る。そして、イメージングプロセスの後にこの特
定の溶媒による現像処理を施すことにより、刷版が形成
される。一方、ヒートモードの場合には、その層すなわ
ち感熱層がビームの熱エネルギーにより除去されるか、
あるいは除去されやすくなる。ビームによる照射だけで
完全に除去されない場合には、その後の物理的な後処理
により完全に除去される。このようにしてイメージング
媒体表面に物理的な凹凸が生じ、刷版が形成される。な
お、印刷用の刷版としては、上記特開平6-186750号公報
に記載されているような、基板と、その上に形成された
感熱層(または感光層)と、この感熱層の上に形成され
た表面層とを備え、感熱層と表面層とがインキまたはイ
ンキ反撥性の液(湿し水)等の印刷用液体に対して異な
る親和性を有しているものが好ましく用いられる。ま
た、感熱層(感光層)と基板との間にプライマ層等を設
け、このプライマ層と表面層との間に上記のような親和
性の差異を与えてもよい。ヒートモード用の感熱層とし
ては、ニトロセルロースにカーボンブラックを分散させ
たものや、酸化チタンなどの金属膜が好ましく用いられ
る。上記のように、イメージング媒体におけるビーム照
射を受けた部分と受けなかった部分とのあいだで形状、
化学的親和性、光透過率等の光学特性といった特性を本
明細書ではイメージング媒体の物理特性という。
【0039】本発明において、「ビーム照射源」とはレ
ーザビームのような光(紫外線、可視光、赤外線等の電
磁波をすべて含む)のビームを発生させるもののほか、
電子線等の粒子ビーム等の発生源も含む。また、明確に
指向性を有するビーム以外に、静電プリンタ等に用いら
れるスタイラス電極等の放電等により、結果的にイメー
ジング媒体の微小部位に上記のような物理特性の変化を
起こさせることのできるものは、すべて本発明における
「ビーム照射源」に含まれる。なお、最も好適なビーム
照射源は、レーザ光源や光源の出射端に光ファイバを接
続して結合させたその光ファイバの出射端などである。
装置を小型化するためには、レーザ光源として半導体レ
ーザを用いるのが好ましく、大きなパワーを得たいとき
には、アルゴンイオンレーザや炭酸ガスレーザのような
ガスレーザあるいはYAGレーザといった固体レーザが好
ましく用いられる。
【0040】本発明において、「イメージング媒体の装
着体」とは、イメージング装置または印刷装置において
イメージング媒体を一体的に固定され、イメージング装
置のイメージング手段(イメージング用ヘッドなど)や
印刷装置の記録媒体搬送路に対して所定の位置にイメー
ジング媒体を固定又は移動させるためのものをいう。イ
メージング媒体を版胴に装着するタイプの装置にあって
は、版胴が装着体となる。このほかに、イメージング媒
体を平坦なベッド上に装着するタイプの装置にあっては
上記ベッドが装着体となる。
【0041】また、「イメージング媒体の位置ぎめ方
法」とは、イメージング装置または印刷装置の装着体に
イメージング媒体を装着する際の装着体への位置ぎめ方
法をさす。好ましい態様としては、上記のとおりイメー
ジング媒体に設けた位置ぎめ孔と装着体に設けた対応す
る位置ぎめピンを用いる方法などがある。
【0042】また、「イメージング媒体の固定方法」と
は、イメージング装置または印刷装置の装着体にイメー
ジング媒体を装着する際の装着体への固定方法をさす。
【0043】また、本発明において、位置決め孔の破損
とは、位置決め孔が物理的な力によって、変形して、本
来の機能を持たなくなる状態をさす。例えば、塑性変形
による位置決め孔径の拡開や、孔中心位置の移動、位置
決め孔への亀裂の発生などがこれにあたる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい一実施形
態について図面を用いて説明する。
【0045】図2は本発明によるイメージング装置の一
実施形態の斜視図を示す。図2に示すように、このイメ
ージング装置1はイメージング媒体18を外表面に巻き
付けるための媒体支持ドラムである版胴11、ビーム照
射源とそのビーム照射源から出射されるビームを集光さ
せるための光学系を含むイメージングヘッド12、ビー
ム照射源制御ユニット16、イメージングヘッド12と
ビーム照射源制御御ユニット16を接続するケーブル1
5とを備えている。イメージングヘッド12は版胴11
の軸方向に対して平行移動を実現するリニアステージ1
4の上に固定されており、イメージングヘッド12とイ
メージング媒体18の間隔は、イメージング媒体表面に
ビームが集光されるように調整されている。また、ビー
ム照射源の出力はイメージング媒体18のビームの照射
部と非照射部で物理的な凹凸または溶媒に対する可溶性
の変化といった物理特性の変化を生じさせるに十分な出
力となるようにレーザパワー検出器17の値を基に調整
されている。そして、印刷パターンのイメージングを実
施する際にはイメージング媒体18を巻き付けた版胴1
1をパルスモータ等の駆動モータ13を用いて直接また
は変速装置を介して図中の矢印R方向に回転させるとと
もに、リニアステージ14上に固定されたイメージング
ヘッド12を版胴の軸に平行な図中の矢印S方向に動か
しながら、イメージングデータに対応するようにビーム
照射源をスイッチングさせることにより、イメージング
媒体表面に2次元のイメージングデータに対応した物理
的な凹凸または溶媒に対する可溶性の変化等の物理特性
の変化を生じさせる。
【0046】このようなイメージング装置の性能向上の
方法として、独立に駆動できる複数のビーム照射源を使
用することが容易に考えられる。ここでいうイメージン
グ装置の性能向上とはイメージング速度の向上および解
像度の向上を意味しており、イメージング速度と解像度
はトレードオフの関係にある。ここで解像度とは、単位
長さあたりにいくらのドットが形成できるかを示すもの
で、その単位は一般にdpi(dots per inch)が用いられ
る。たとえば、2540dpiは100dots/mmに対応する。一例
として、ビーム照射源がi個設けられたイメージングヘ
ッドを用いてi個のビーム照射源により同時に主走査方
向に連続したi本のラインをイメージングすることを考
える。このとき、所定の解像度rを実現するドット間隔
pは1/rである。版胴11の回転によりイメージン
グされるラインの方向Rを主走査方向、イメージングヘ
ッド12が平行移動することによりイメージングされる
ラインの方向Sを副走査方向と定義すると、主走査方向
に一周分のイメージングが終了した後に、イメージング
ヘッドが副走査方向に所定の距離だけ移動するようにな
っているが、この所定の距離はイメージング媒体上のド
ット間隔dpのi倍である。その後、次のi本のライン
をイメージングし、これらの一連の動作を繰り返して、
イメージング領域全面のイメージングを完了する。ビー
ム照射源をi個にすることで、イメージングに要する時
間は解像度が同じ場合で1/iに短縮される。また解像
度をj倍にするには、ドット間隔をdp/jにし、イメ
ージングヘッドの移動距離をdpi/jにする必要があ
り、イメージングに要する時間はj/i倍となる。
【0047】複数のビーム照射源を使用する方法のひと
つにレーザダイオードアレイがある。その一般的な外観
図を図7に示す。このレーザダイオードアレイ8は一つ
のチップの中に独立に駆動可能な8個のレーザダイオー
ドを含んでおり、その各々にレーザ光出射端81a〜8
1hと駆動側電極82a〜82hおよび、全レーザダイ
オードに共通の裏面コモン電極83がある。この駆動側
電極82a〜82hに所定の電流を流すことにより、対
応したレーザ光出射端81a〜81hからレーザ光が出
射される。ここで所定の電流とは、レーザダイオードが
レーザ発振を開始するしきい値以上の電流値を意味す
る。
【0048】複数のビーム照射源を使用する別の方法の
一つとしてファイバアレイがある。
【0049】図8にファイバ出力のレーザ装置の外形図
を示す。このレーザ装置6はパッケージ部61とレーザ
光を外部に導く光ファイバ62により構成されており、
パッケージ部61は少なくとも1個の発光端を有するレ
ーザダイオードチップ、ダイオードチップの電極と外部
との電気的な接触を実現するための導電性部材、ダイオ
ードチップからの発熱を外部に逃がすための熱伝導部材
およびレーザダイオードからレーザ光を光ファイバに入
射させるための光学系により構成されている。そして、
レーザ光はファイバの出射端63より出射される。
【0050】図9に示すファイバの出射端63は、コア
部64とクラッド部65により構成され、レーザ光はコ
ア部64より出力される。そしてファイバ出力するレー
ザ装置の複数のファイバの出射端63をアレイ状に配列
し固定したものがファイバアレイである。なお、ファイ
バアレイをビーム照射源として使った場合のビーム照射
源の間隔の最小値はクラッド部65の外形寸法により制
限される。
【0051】レーザダイオードアレイ、ファイバアレイ
のいずれの方法にしてもビーム照射源、すなわち、それ
ぞれの出射端を隙間なく近接して配置することは不可能
であることが多いため、イメージング媒体のイメージン
グ範囲に隙間なくイメージングするためには、アレイを
図10のように副走査方向Sに対して所定の角度θだけ
傾ける必要がある。このアレイ7は71a〜71hの8
個のビーム照射源から構成されており、その傾き角θ
は、下記に示す(式1)によって規定される角度であ
る。
【0052】(式1) cosθ=ds/a ここで、aはビーム照射源の間隔であり、光源面ドット
間隔dsは副走査方向Sの所定の解像度を得るために形
成されるべきドットの中心間隔をビーム照射源面での寸
法に換算したものであり、媒体面ドット間隔dpを光学
系の倍率で除したものである。たとえば、解像度が2540
dpiのときdp=10μmで光学系の倍率が1/4の場合ds
=40μmとなる。
【0053】多色印刷に於いて印刷の品質を良くするた
めには、単数または複数のイメージングヘッドを備えた
イメージング装置でイメージングしたイメージング媒体
上のドットの位置精度を良くすると共に、各色のイメー
ジング媒体の書き出し位置を同じにすることが重要であ
ることは明白である。したがって中間体を介さずに直接
イメージング媒体をイメージングするとともにイメージ
ング媒体のイメージング開始位置を同じにすることによ
って、多色印刷における各色のイメージング媒体の印刷
パターンの微小な位置ずれを少なくできれば、手間をか
けることなく多色印刷の品質を良くする有効な手段とな
る。
【0054】従来はイメージング媒体への直接のイメー
ジングを余り行っていなかったこと、イメージング装置
が軽量化を図るのに対して、印刷装置は強度アップを行
うことで高品質の印刷を目指すなどのように、それぞれ
の装置製作における思想の共通項目がほとんどなかった
ことや、一般的にイメージング装置と印刷装置のメーカ
が同じでない場合が多いことなどのためにイメージング
装置と印刷装置との位置ぎめ方法や固定方法および部品
の共通化を行うことは行われていなかった。また、イメ
ージング装置によってイメージング媒体を急いで作成す
ることが増えた現在でも前記共通化を行うことは行われ
ていなかった。
【0055】本発明における印刷システムの特徴は、印
刷装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ方法を、イ
メージング装置におけるイメージング媒体の位置ぎめ方
法と実質的に同一であることにある。例えばイメージン
グ媒体に位置ぎめ孔を設け、次いで前記位置決め孔を基
準に前記イメージング媒体上に、エネルギービームにて
直接印刷パターンを形成するイメージング装置で、前記
イメージング媒体の装着体として印刷装置の版胴を備え
る。これによって、イメージング装置へのイメージング
媒体の取り付け位置の基準と印刷装置へのイメージング
媒体の取付け位置の基準を同じにすることで、それぞれ
の装置でのイメージング媒体の装着基準位置の違いによ
る微小な位置ずれを無くすと共に、それぞれの装置の版
胴における固有の曲率やイメージング媒体の巻き付け時
の装置の癖による微小な位置ずれなどを最小に押さえる
と共に、版胴の共通化によって設計および製作コストを
低減して安価な装置を構成するものである。
【0056】また、イメージング装置の版胴の軽量化な
どによって印刷装置の版胴と完全な共通化ができない場
合でもイメージング媒体装着部の構造を共通化すること
によって、前記イメージング媒体装着基準位置の違いに
よる微小な位置ずれや、それぞれの装置の版胴における
固有の曲率やイメージング媒体の巻き付け時の装置の癖
による微小な位置ずれを最小に押さえることができるの
で、版胴の共通化と同様のイメージング媒体の位置ズレ
が少ない高品質な印刷を行えるようになることは明白で
ある。
【0057】本発明によるイメージング媒体の位置ぎめ
方法が、イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔をイ
メージング装置に設けられた位置ぎめピンとの係合によ
り行う場合のイメージング媒体の一例を図3に示す。図
2はこの場合のイメージング装置の斜視図となる。図3
に示すように、イメージング媒体頭部に複数のイメージ
ング媒体の位置決め用ピン孔181と、イメージング媒
体尻部の固定孔182を有しており、前記複数のピン孔
181およびイメージング媒体尻部の固定孔182は、
前記イメージング媒体18Aの製作において版胴への送
り方向に沿う2つの側辺のうち、少なくとも一方の側辺
とイメージング媒体頭辺の2辺が直交するように裁断し
た後に、前記直交する2辺を基準として専用加工機によ
って正確に所定の形状に加工されている。製版および印
刷におけるイメージング媒体の取付けの基準位置は前記
複数のピン孔181となるため、孔明けの基準となる前
記側辺と前記イメージング媒体頭辺の2辺は必ずしも直
交する必要はないが、イメージング媒体の裁断加工やピ
ン孔181の孔明け加工、イメージング媒体の梱包作業
等において直交しているほうが作業性が良くなるので好
ましい。
【0058】また、前記イメージング媒体に設けられた
位置ぎめ孔と前記イメージング装置に設けられた位置ぎ
めピンとの係合状態は、前記イメージング媒体の基材が
フイルムの場合は、前記位置決め孔の開口径が前記位置
決めピンの外径より大きい場合は、その差がドットピッ
チよりも小さく、前記開口径が前記外径よりも小さい場
合には、係合により前記位置決め孔が破損しない範囲と
なるように設定されている。この理由は、イメージング
媒体の基材がフイルムの場合は、イメージング媒体に設
けられた位置ぎめ孔径よりも、イメージング装置に設け
られた位置決めピン径が小さい場合は、孔とピンの隙間
分だけ位置決め精度が悪くなる。したがって、位置決め
精度を上げるためには前記隙間を小さくする必要があ
り、色再現を良くするためには前記隙間をドットピッチ
よりも小さくした方が良いからである。また、イメージ
ング媒体の位置ぎめ孔径よりもイメージング装置に設け
られた位置決めピンの径が大きい場合は、フイルムが弾
性変形して勘合するので前記位置決め孔を破損すること
なく良好な位置決めができる。したがって、イメージン
グ媒体の位置ぎめ孔が機能する範囲で有れば、イメージ
ング媒体の位置ぎめ孔径よりもイメージング装置に設け
られた位置決めピンの径が大きくても問題ない。
【0059】一方基材が金属の場合は、前記イメージン
グ媒体に設けられた位置ぎめ孔と前記イメージング装置
に設けられた位置ぎめピンとの係合状態が、前記位置決
め孔の開口径が前記位置決めピンの外径より大きく、か
つ、その差がドットピッチよりも小さいように設定され
るのがよい。この理由は、イメージング媒体に設けられ
た位置ぎめ孔径よりも、イメージング装置に設けられた
位置決めピン径が小さい場合は、孔とピンの隙間分だけ
位置決め精度が悪くなる。したがって、位置決め精度を
上げるためには前記隙間を小さくする必要があり、色再
現を良くするためには前記隙間をドットピッチよりも小
さくした方が良いからである。また、イメージング媒体
の位置ぎめ孔径よりもイメージング装置に設けられた位
置決めピンの径が大きい場合は、前記位置決め孔は、ほ
とんど弾性変形することなく破損するので好ましくな
い。このイメージング媒体の基材による位置決め孔と位
置決めピンの係合状態の関係は、イメージング装置だけ
でなく、印刷機においても同じであることは明白であ
る。
【0060】本実施形態によるイメージング装置へのイ
メージング媒体の装着および取り外し動作は以下のよう
になっている。
【0061】図1に、図2のイメージング装置における
イメージング媒体の版胴11Aへの装着の態様を示す。
図示しないイメージング媒体のストッカーに装着された
イメージング媒体18Aは、イメージング媒体供給ロー
ラ26によって版胴11Aへと送られる。前記版胴11
Aは、イメージング媒体をピン固定する方式の印刷装置
の版胴と同様の構造になっており、前記版胴11Aを回
動可能に保持して回転中心となる軸20と、前記イメー
ジング媒体18Aのイメージング媒体頭部の位置決め孔
に対して係合するように軸方向に備えられた位置決めピ
ン列23と、軸21を回転中心として前記イメージング
媒体頭部を固定する部材であるイメージング媒体頭部固
定爪22と、軸24を回転中心として前記イメージング
媒体18Aのイメージング媒体尻部を固定すると共に前
記イメージング媒体18Aに張力を与えることで弛みを
無くすイメージング媒体尻部固定爪25とを備えてい
る。
【0062】また、前記版胴11Aの停止時の位相が常
に同じになるように、図示しないセンサによって位相を
検知して、前記駆動モータ13を制御することで停止位
置を制御をしている。所定の位置で停止している前記版
胴11Aへと送られた前記イメージング媒体18Aは、
図示しないイメージング媒体頭部の位置検出センサから
の信号によってイメージング媒体供給ローラ26による
送りを停止されると共に、前記センサからの信号により
作動した前記イメージング媒体頭部固定爪22の反時計
方向への回動により、前記位置決めピン列23に前記位
置決め用ピン孔181が係合することによって位置決め
される。こうしてイメージング媒体頭部を位置決めされ
た前記イメージング媒体18Aは、バネ等によって前記
イメージング媒体頭部固定爪22を取り付けた前記軸2
1を介して前記位置決めピン列23に押しつけ力が付与
されることで版胴11Aに確実に保持された後、前記駆
動モータ13によって前記版胴11Aをイメージング動
作時の周速2〜10m/秒に比べ1/10以下のはるか
に遅い速度で回動されると共に、前記イメージング媒体
供給ローラ26で前記版胴11Aと同じ周速で送り出さ
れながら前記版胴11A上に巻回される。
【0063】前記位置決めピン列23と版胴11Aの外
周との交点部はイメージング媒体を装着する時にイメー
ジング媒体に傷を付けないこと、イメージング媒体に弛
みが生じないことを目的に、半径15mm程度の緩やかな
曲率rに仕上げられているので、巻回時にイメージング
媒体が傷付きにくい。 また、前記版胴11Aの周囲に
配置された押さえローラ27はゴムスポンジなどの柔ら
かな弾性を有する材料でできた複数のローラに金属の軸
を設けた構成になっており、回転自由で、前記版胴11
Aへの離接機構を備えている。また、前記版胴11Aの
回動時に前記ローラ27を圧接して回動させることで、
前記版胴11A上に巻回された前記イメージング媒体1
8Aに弛みができないようにしている。
【0064】また、前記押さえローラ27の前記複数の
ローラと前記イメージング媒体頭部固定爪22および前
記イメージング媒体尻部固定爪25との位相は前記複数
のローラと前記各爪が衝突することがないように軸方向
にずらした配置になっている。
【0065】前記版胴11Aの回動により前記イメージ
ング媒体18Aのイメージング媒体尻部が前記押さえロ
ーラ27を通過する時点で、イメージング媒体尻部固定
爪25が図示しないカムによって駆動され、図示しない
バネによって軸24を中心としてB方向に回動する。前
記イメージング媒体18Aはイメージング媒体尻部の前
記固定孔182の中に挿入されたイメージング媒体尻部
固定爪25より、前記バネによって張力を付与されると
ともに、前記押さえローラ27が前記離接機構によって
前記版胴11Aより離れることで前記イメージング媒体
18Aの装着動作を終了する。
【0066】前記イメージング媒体に設けられた位置ぎ
め孔と前記イメージング装置に設けられた位置ぎめピン
との係合状態は、前述した通りである。これを満たす方
法としては、前記イメージング媒体の基材がフイルムの
ときと金属のときとで、位置決め用のピンと孔の、大き
さ、配置、または形状の少なくとも1つを異なるように
すればよい。
【0067】具体的な例としては、例えば版胴11Aの
位置決めピンの径を、イメージング媒体の基材がフイル
ムのとき、金属のとき共に同じにしておいて、イメージ
ング媒体の基材がフイルムのときは、前記位置決め孔の
径を前記位置決めピンの外径より大きく、かつその差が
ドットピッチよりも小さくなるようにするか、前記位置
決め孔が破損しない範囲で前記開口径が前記位置決めピ
ンの外径よりも小さくすればよい。また、イメージング
媒体の基材が金属の時は、前記位置決め孔の径を前記位
置決めピンの外径より大きく、かつその差がドットピッ
チよりも小さくなるようにすればよい。
【0068】また、別の方法としては、イメージング媒
体に設けた位置ぎめ孔の径を、イメージング媒体の基材
がフイルムのとき、金属のとき共に同じにしておいて、
版胴11Aの位置決めピンの径を、基材がフイルムの場
合は前記位置ぎめ孔の径よりも小さく、かつ、その差が
がドットピッチよりも小さくなるようにするか、前記位
置決め孔が破損しない範囲で前記位置決めピンの外径を
前記位置決め孔の径よりも大きくすればよい。またイメ
ージング媒体の基材が金属の時は、前記位置決めピンの
径を前記位置決め孔の径より小さく、かつその差がドッ
トピッチよりも小さくなるようにすればよい。
【0069】前述の2つの方法共に、例えば孔列の半分
を位置ぎめに使用するために、はめあいにしておき、残
り半分はピン径に対して孔径を十分大きくするか、また
は、孔径に対してピン径を十分小さくすれば、イメージ
ング媒体の基材がフイルム、金属両方に使用できる版胴
を構成できる。この場合は、イメージング媒体の基材が
フイルムのときと金属のときとで位置決めピンの配置が
異なることになる。
【0070】また、別の方法としては、版胴11Aに設
けられた位置決めピンの形状を丸と四角のように、イメ
ージング媒体の基材がフイルムのときと、金属のときと
で全く別のものにしておき、基材がフイルムのときと、
金属のときそれぞれ位置決めに使わないイメージング媒
体の孔は、ピン径に対して十分大きい逃げ孔にすればよ
い。
【0071】前述のように、要はイメージング装置にお
けるイメージング媒体の位置ぎめに使うピンと孔の、大
きさ、配置、または形状の少なくとも1つを前記イメー
ジング媒体の基材がフイルムのときと金属のときとで異
なるようにすればよいのであって、その方法は前述した
ものの他にその組み合わせでも効果が同じであることは
明白である。
【0072】また、版胴11Aには見当マーク28が設
けられており、この見当マークをイメージングヘッド1
2に設けられた見当マーク検出装置19により読取り、
これによりイメージングヘッド12と版胴11Aとの位
置関係を確認してからイメージングを開始するようにな
っている。前記版胴11Aに装着した前記イメージング
媒体18Aの位置は前記位置決めピン列23によって常
に同じになっているため、前記版胴11Aを一定周速に
制御して駆動しながらイメージングヘッド12にて所定
の位置よりイメージングを開始すれば、前記イメージン
グ媒体18A上には常に決まった位置より印刷パターン
が作成されるので、多色印刷における各色のイメージン
グ媒体の印刷パターンの微小な位置ずれを最小にでき
て、手間をかけることなく位置精度の高いイメージング
媒体を作成することができる。
【0073】次に、図4および5を参照しながら位置決
め用のピン孔を設けていないタイプのイメージング媒体
を使用するイメージング装置の例を説明する。図4に示
すように版胴への送り方向に沿う2つの側辺のうち、少
なくとも一方の側辺とイメージング媒体頭辺の2辺が直
交したイメージング媒体18Bを作成した後に、図示し
ないイメージング媒体のストッカーに前記イメージング
媒体18Bを装着して、イメージング媒体供給ローラ2
6によって版胴11Bへとイメージング媒体18Bを送
る。前記版胴11Bは、イメージング媒体を咥え爪にて
固定する方式の印刷装置の版胴と同様の構造になってお
り、前記版胴11Bを回動可能に保持して回転中心とな
る軸30と、前記イメージング媒体18Bのイメージン
グ媒体頭部の辺を突き合わせて位置決めする周方向の位
置決め用の突起33と、軸方向の位置決め用突起39
と、イメージング媒体頭部を固定する咥え爪32と、イ
メージング媒体尻部を真空吸引にて固定するための吸引
孔37とを備えている。上記の場合、イメージング媒体
の直交する2辺の交点近傍から媒体頭部の辺にかけての
部位が本発明にいう所定の形状に加工されたイメージン
グ媒体の突き当て部に相当する。なお、所定の形状であ
れば、左記各辺が直交している必要はない。
【0074】また、前記版胴11Bの停止時の位相は常
に同じになるように、図示しないセンサによって位相を
検知して、前記駆動モータ13を制御することで停止位
置を制御をしている。所定の位置で停止している前記版
胴11Bへと送られた前記イメージング媒体18Bは、
図示しないイメージング媒体頭部の位置検出センサから
の信号によってイメージング媒体供給ローラ26による
送りを停止されると共に、前記周方向の位置決め用の突
起33と、軸方向の位置決め用突起39とに前記イメー
ジング媒体18Bの各辺が突き当てられることで位置決
めされる。こうしてイメージング媒体頭部を位置決めさ
れた前記イメージング媒体18Bは、軸31からバネ等
によって前記イメージング媒体頭部固定爪32に押しつ
け力が付与されることで確実に保持された後、前記駆動
モータ13によって前記イメージング媒体胴11Bをイ
メージング動作時の周速2〜10m/秒に比べはるかに
遅い1/10以下の速度で回動されると共に、前記イメ
ージング媒体供給ローラ26で前記版胴11Bと同じ周
速で送り出されながら前記版胴11B上に巻回される。
【0075】前記周方向の位置決め部と版胴11Bの外
周との交点部はイメージング媒体を装着する時にイメー
ジング媒体に傷を付けないこと、イメージング媒体に弛
みが生じないことを目的に、半径15mm程度の緩やかな
曲率rに仕上げられているので、巻回時にイメージング
媒体が傷付くことはない。
【0076】また、前記版胴11Bの周囲に配置された
押さえローラ27は、ゴムスポンジなどの柔らかな弾性
を有する材料でできた複数のローラに金属の軸を設けた
構成になっており、回転自由で、前記版胴11Bへの離
接機構を備えている。
【0077】また、前記版胴11Bの回動時に前記ロー
ラ27を圧接して回動させることで、前記版胴11B上
に巻回された前記イメージング媒体18Bに弛みができ
ないようにしている。
【0078】また、前記押さえローラ27の前記複数の
ローラと前記イメージング媒体頭部固定爪32との位相
は前記複数のローラと前記固定爪が衝突することがない
ように軸方向にずらした配置になっている。
【0079】また、前記版胴11Bの回動開始と同時に
図示しない吸引装置によって真空吸引孔38より孔36
を通じて吸引を開始し、版胴11Bの側板と、隔壁34
と、隔壁35とに囲まれた空間30を介してイメージン
グ媒体吸引孔37より前記版胴11B上に巻回された前
記イメージング媒体18Bを吸引固定して、前記イメー
ジング媒体18Bのイメージング媒体尻部が前記押さえ
ローラ27を通過した時点で前記押さえローラ27が前
記版胴11Bへの圧接状態を解除して離れることで、前
記イメージング媒体18Bの装着動作を終了する。
【0080】版胴11Bには見当マーク28が設けられ
ており、この見当マークをイメージングヘッド12に設
けられた見当マーク検出装置19により読取り、これに
よりイメージングヘッド12と版胴11Bとの位置関係
を確認してからイメージングを開始するようになってい
る。前記版胴11Bに装着した前記イメージング媒体1
8Bの取り付け位置は前記周方向の位置決め用の突起3
3と、軸方向の位置決め用突起39に前記イメージング
媒体18Bの端面を突き当てることによって常に同じに
なっているため、前記版胴11Bを一定周速に制御して
駆動しながらイメージングヘッド12にて所定の位置よ
りイメージングを開始すれば、前記イメージング媒体1
8B上には常に決まった位置より印刷パターンが作成さ
れるので、多色印刷における各色のイメージング媒体の
印刷パターンの微小な位置ずれを最小にできて、手間を
かけることなく位置精度の高いイメージング媒体を作成
することができる。
【0081】また、イメージング媒体18の決められた
位置に印刷パターンを正確に作成するための別の方法と
して、図5に示すように、前記イメージング装置1にイ
メージング媒体18を装着して印刷パターンをイメージ
ングする前に、イメージングヘッドから決められた位置
に備えられた見当マーク検出装置19によってイメージ
ング媒体18上に予め設けられた複数の見当マーク28
(位置合わせのための見当孔でもよい)の位置を検出す
ることで前記イメージング媒体18の周方向および軸方
向の位置検出を行い、しかる後に前記版胴11を一定周
速に制御して駆動しながらイメージングヘッド12にて
前記イメージング媒体18の周方向および軸方向の検出
した位置を基に所定の位置よりイメージングを開始すれ
ば、前記イメージング媒体18上には正確な位置に印刷
パターンが作成され、多色印刷における各色のイメージ
ング媒体の印刷パターンの微小な位置ずれを最小にで
き、手間をかけることなく位置精度の高いイメージング
媒体を作成することができる。
【0082】イメージング媒体に設けた見当マークを用
いる方法は、図4および5に示した突き当てによる方法
の精度向上のために補完的に用いてもよい。
【0083】また、イメージング媒体18上に予め設け
られた複数の見当マークまたは複数の見当ピン孔位置を
イメージングの基準とする方法によれば、必ずしも外形
を矩形状に形成すると共に、版胴への送り方向に沿う2
つの側辺のうち、少なくとも一方の側辺とイメージング
媒体頭辺の2辺が直交したイメージング媒体でなくと
も、後加工で複数の見当マークを基にイメージング媒体
の裁断や孔加工を行えば位置精度の良いイメージング媒
体が得られるのは容易に推察できる。しかしながら、イ
メージング媒体の裁断加工やピン孔181の孔明け加
工、イメージング媒体の梱包作業等において直交してい
るほうが作業性が良くなるので好ましい。
【0084】つぎに、前記イメージング装置の版胴から
イメージング媒体を取り外すときは、例えば図4のよう
な装置の場合は図6に示すように、印刷パターンのイメ
ージングを終了した後に前記版胴11Bの回転を停止
し、しかる後にイメージング時とは反対方向に駆動モー
タ13によって前記版胴11Bを回動する。このときの
周速はイメージング動作時の周速2〜10m/秒に比べ
1/10以下のはるかに遅い周速度で回動し、イメージ
ング媒体を傷付けることが無いようにする。前記版胴1
1Bの回動と同時に軸42を中心に前記版胴11Bに離
接する機構を備えたイメージング媒体18分離用の分離
爪41によって前記イメージング媒体18を前記版胴1
1Bから順次分離するとともに前記版胴11Bと周速を
同じにしたイメージング媒体排出ローラ43によって排
出する。イメージング媒体18のイメージング媒体頭部
を固定しているイメージング媒体頭部固定爪32は、前
記分離爪41に到着する直前に図示しないカムによって
回動して前記イメージング媒体18Bを解き放つ。この
結果、前記イメージング媒体18Bはスムーズに前記版
胴11Bより排出されて後処理の工程へと送られる。こ
の動作は図4に示す装置に限らず図1に示すような位置
決めピン列を有するものにもイメージング媒体頭部の持
ち上げ部材を追加するだけで容易に適用可能である。一
般的にイメージング媒体の位置決めを行うイメージング
媒体の作成装置に於いてはイメージング媒体の固定はイ
メージング媒体頭部を固定爪等によって頑強に固定され
ている場合が多く、イメージング媒体の取り外しに際し
て複雑な機構を必要とする。したがって前述したよう
に、イメージング媒体取り外し時に版胴を逆回転するこ
とによって、比較的取り外しが簡単な構造になっている
イメージング媒体尻側よりイメージング媒体の取り外し
を行うことで、簡単な構造で、イメージング媒体を傷め
ることなく、確実に取り外しを行うことができる。
【0085】また、イメージング媒体の装着時と取り外
し時のイメージング媒体の移動方向を逆にすることによ
って、イメージング媒体の装着、取り外し作業を行うと
きの作業側を同じにできるので、作業側を一カ所に集中
することができ、イメージング装置の反作業側や左右に
余分な場所を必要としない。この結果、設置場所が狭く
ても、作業性の良いイメージング装置を構成することが
容易になる。
【0086】図11は本発明における印刷システムに使
用する多色印刷装置の一実施態様の概略断面図を示す。
図11に示すように、印刷装置101はフレーム本体1
11に、ユニット化された記録媒体の供給装置120を
備え、更に、給紙胴130、圧胴131、132、渡し
胴133、排出部170及び、インキ塗布装置161、
162、163、164を備えており、各インキ塗布装
置にはそれぞれイメージング媒体を取付ける版胴14
1、142、143、144が取り付けられており、各
版胴と接して、ブランケット胴151、152、15
3、154がそれぞれ取り付けられている。また、供給
装置120は、記録媒体のスタッカーである給紙台12
1、用紙供給装置122、用紙コンベア123、枚葉用
紙の先頭を検知して送り出し胴130へと供給する給紙
装置124とを備えている。また、排出部170は、印
刷された枚葉の記録媒体Pを、圧胴から受け取る用紙把
持装置を備えた竿171と、排出台173へと搬送する
チェーンデリバリ172と、印刷された記録媒体を積み
重ねるとともに、印刷終了後に回転して記録媒体の方向
を水平方向に180°変更できる排出台173と、チェ
ーンデリバリ172で搬送中の前記記録媒体Pを、搬送
中に乾燥する乾燥機174とを備えた構成になってい
る。
【0087】図11の印刷装置における印刷作業では、
枚葉の記録媒体Pは、人または機械によって捌かれた
後、給紙台121の所定の位置に、整然と積まれる。印
刷装置の作動により、前記給紙台21に積まれた印刷用
紙Pは、用紙供給装置122に取り付けられた図示しな
いエアノズルからの圧縮空気の噴射によって、記録媒体
1枚1枚が分離された後、用紙供給装置22によって1
枚づつ間隔をおいて用紙搬送コンベア123へと送られ
る。
【0088】前記用紙搬送コンベア123に送られた記
録媒体Pは、給紙装置124によって、記録媒体の先頭
位置が、回転する送り出し胴130の、用紙把持部に丁
度合うタイミングで送り出され、前記送り出し胴30の
用紙把持装置で先頭を把持されて、前記送り出し胴13
0と同期して回転する圧胴31の用紙把持装置へと受け
渡される。
【0089】前記送り出し胴130と圧胴131の外径
は、1対2のような整数の比になるように作られてお
り、前記各胴の用紙把持部は前記整数比の割合で前記各
胴に設けられている。したがって、前記送り出し胴13
0の用紙把持部と、前記圧胴131の用紙把持部で必ず
用紙を受け渡せると共に、用紙の把持部が胴間で干渉す
ることがないようになっている。本装置では、印刷装置
を小型にするため、1対2の整数比に構成している。
【0090】前記圧胴131の用紙把持装置で先頭を把
持された記録媒体Pは、前記圧胴131と共に回転し、
ブランケット胴151と前記圧胴131、ブランケット
胴152と前記圧胴31の接触部の順に、それぞれの接
触部で順次挟まれて、所定の圧力が加えられる。
【0091】このときブランケット胴151、152上
には、インキ塗布装置161、162によってそれぞれ
供給された色のインキによって、版胴141、142に
巻かれたイメージング媒体141H、142Hの画像パ
ターンが、それぞれインキ像として転写されており、前
記それぞれのインキ像は、前記圧胴131と共に回転す
る記録媒体Pに転写される。また、前記圧胴131と、
前記ブランケット胴151とが接触する部分から、前記
圧胴131と、前記ブランケット胴152が接触する部
分までの長さは、記録媒体Pの進行方向の最大長さより
広く設定されており、前記記録媒体Pが同時に二つのブ
ランケット胴と接触することがないようになっている。
【0092】こうして、前記圧胴131上の前記記録媒
体Pは、インキ塗布装置161、162それぞれの2色
のインキ像を転写されて、前記圧胴131から前記圧胴
131と同様の用紙把持装置を持つ、渡し胴133へと
受け渡される。
【0093】前記圧胴131と渡し胴133の外径も2
対3のような整数比になるように作られており、前記各
胴の用紙把持部は、前記送り出し胴と同様に、前記整数
比の割合で前記各胴に設けられている。このため、前記
圧胴131の用紙把持部と、前記渡し胴133の用紙把
持部が必ず同じタイミングで受け渡せるようになってい
る。また、前記渡し胴133の表面には、微小な沢山の
粒子を持つ特殊紙が巻かれており、枚葉用紙Pに転写さ
れたインキ像の印刷インキが、前記渡し胴133の表面
に転写されないようになっている。
【0094】こうして、渡し胴133に受け渡された記
録媒体Pは、今度は、前記渡し胴133から前記圧胴1
31と同様の形状で、同様の用紙把持装置を持つ圧胴1
32へと受け渡される。このときインキ塗布装置16
3、164によって供給されたそれぞれのインキによっ
て、版胴143、144上に巻かれたイメージング媒体
143H、144H上の画像パターンは、ブランケット
胴153、154に、それぞれインキ像として転写され
ており、圧胴132に受け渡されて、共に回転する記録
媒体Pには、引き続いて前記インキ像が転写される。こ
うして4色を転写された記録媒体Pは、圧胴132から
チェーンデリバリ172の用紙把持部材である竿171
へと受け渡される。竿171へと受け渡された記録媒体
Pは、チェーンデリバリ172によって排出台173へ
搬送される過程で、簡易乾燥機174によって用紙表面
を乾燥され、印刷画像が用紙に裏写りすることがないよ
うになっている。こうしてチェーンデリバリ172によ
って排出台173へと搬送された記録媒体Pは、積み重
ねられて一連の印刷工程を終了する。前述の通り、印刷
装置101の版胴のイメージング媒体の位置ぎめ方法
や、固定方法は、イメージング装置と同一であり、印刷
装置、イメージング装置それぞれの装置でのイメージン
グ媒体の装着基準位置の違いによる微小な位置ずれなど
は無いようになっている。
【0095】上記印刷装置101の各版胴141〜14
4へのイメージング媒体の位置ぎめ方法は、前述したイ
メージング装置1の版胴11へのイメージング媒体の位
置ぎめ方法と実質的に同一の方法でなされている。たと
えば、イメージング装置がイメージング媒体に位置ぎめ
孔を設け、版胴側に位置ぎめピンを設ける方法でイメー
ジング媒体を位置決めしている場合には、印刷装置側で
も同一の方法を用いるか、位置ぎめ孔の位置を検出する
方法をとるのが好ましい。また、イメージング装置がイ
メージング媒体の突き当て部と版胴の突き当て受け部と
により位置決めしている場合には、印刷装置側でも同一
の方法を用いるのが好ましい。もちろん、十分な位置ぎ
め精度が期待できるときには、イメージング装置側でピ
ン孔を用いる方法で位置決めし、印刷装置側で突き当て
による方法で位置決めしたりその反対の組合わせをもち
いても実質的に同一の効果が得られることもあるが、一
般には上記のごとく両者での位置ぎめ方法を同一または
近似した方法を用いるのが簡便かつ精度良いことが多
い。
【0096】さらに、印刷装置側でのイメージング媒体
の固定方法も実質的に同一としてあるので、仮にイメー
ジング装置側でイメージング媒体に変形などのくせがつ
いた場合にも、そのくせを積極的に利用して精度高い位
置ぎめが可能な固定をすることにもなりうる。版胴の設
計も同一または実質的に同一としているので、イメージ
ング媒体のカールの影響も実質的に同一となる。
【0097】また、一般的にこのようなイメージング装
置のエネルギービーム照射源としては、レーザアレイや
ファイバアレイなどが使用されているが、いずれも出射
されるビームを集光させるための光学系を含むイメージ
ングヘッドとイメージング媒体の距離は小さく、更にそ
の焦点深度は一般に数十μmと非常に小さくなる。した
がって全体の組立精度や前記イメージング装置の装着体
の振れおよび前記イメージング媒体の厚さ精度を考慮す
ると、前記イメージング装置装着体の径の振れ公差はた
とえば、±5μm程度になる。このイメージング媒体装
着体の径の振れ精度を出すために、加工において前記装
着体に熱を加えないようにしており、これまでイメージ
ング媒体装着体の表面をコート処理したり、イメージン
グ媒体に工夫をしたものはなかった。
【0098】通常、イメージング装置のイメージング媒
体装着体はたとえばA6061などの通常耐食アルミと
呼ばれる6000系のアルミニュウムで製作され、その
表面硬度はブリネルかたさでHB30〜95であること
がおおい。一方、基材に金属を使用するイメージング媒
体は、基材にA1100などの通常純アルミと呼ばれる
A1000系のアルミニュウムを使用しており、その表
面硬度はブリネルかたさでHB23〜44である。 前
述のように前記イメージング媒体装着体と前記、イメー
ジング媒体の基材の表面硬度の差が小さい、ところが、
そのため、イメージング装置を長期にわたり使用する
と、前記イメージング媒体装着時に前記イメージング媒
体のイメージング面と反対側面の装着体への巻き始め側
端部が前記イメージング媒体装着体と擦過するため、前
記イメージング媒体装着体の表面が荒らされ、前記イメ
ージング媒体装着体の径の精度が守れなくなる懸念があ
った。
【0099】本発明によるイメージング媒体は、エネル
ギービームの照射によりイメージング媒体上にイメージ
ングデータに応じたイメージング特性の変化を生じさせ
てイメージングするイメージング装置およびイメージン
グされたイメージング媒体にインキを供給して記録媒体
に印刷する印刷装置を備えてなる印刷システムであっ
て、前記イメージング装置の装着体に前記イメージング
媒体を巻回するにあたり、前記イメージング媒体のイメ
ージング面と反対側の装着体への巻き始め側端部を面取
り加工したものまたは、前記イメージング媒体を前記装
着体に巻回する所定のサイズに裁断するにあたり、イメ
ージング面の反対側面より裁断加工することにより、こ
のような問題を未然に除いたものである。
【0100】また、本実施形態によるイメージング装置
は、前記イメージング媒体を巻回して装着する装着体の
少なくとも円周面を加工精度に影響を与えないように、
ニッケルなどの低温の無電解メッキ処理にて表面をコー
ト処理することによって、前記装着体表面の硬度をブリ
ネルかたさ換算で、HB200以上の焼き入れ鋼並みに
硬くすることで前記問題を解消したものである。
【0101】
【発明の効果】以上のように、本発明によるイメージン
グ装置によれば、イメージング装置で作成されたイメー
ジング媒体を、印刷装置に装着しただけで位置決めがな
されるもので、特に多色印刷におけるイメージング媒体
の位置決め作業を大幅に軽減するものである。また、イ
メージング媒体の印刷パターンの微小な位置ずれを少な
くして、手間をかけることなく印刷の品質を良くするこ
とができる。さらに、広い設置場所を必要とせず、作業
性の良いイメージング装置を容易に構成できるととも
に、その状態を安定して維持できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイメージング装置の一実施形態の版胴
部の断面図である。
【図2】本発明によるイメージング装置の一実施形態の
斜視図である。
【図3】本発明によるイメージング装置用のイメージン
グ媒体の一実施形態の平面図である。
【図4】本発明によるイメージング装置の別の実施形態
の版胴部の断面図である。
【図5】本発明によるイメージング装置の一実施形態の
斜視図である。
【図6】本発明によるイメージング装置の一実施形態で
のイメージング媒体の取り外しの説明図である。
【図7】本発明のイメージング装置に用いるレーザダイ
オードアレイの一実施形態を示す図である。
【図8】本発明のイメージング装置に用いるファイバア
レイの一実施形態を示す図である。
【図9】図8のファイバの射出端を示す図である。
【図10】アレイの傾きを説明するための図である。
【図11】本発明による多色印刷装置の一実施形態の概
略断面図である。
【図12】従来のイメージング装置の断面図である。
【図13】従来のイメージング装置の断面図である。
【符号の説明】
1:イメージング装置 6:レーザ装置 8:レーザダイオードアレイ 11、11A、11B:版胴 12:イメージングヘッド 13:駆動モータ 14:リニアステージ 15:ケーブル 16:ビーム照射源制御ユニット 17:レーザパワー検出器 18:イメージング媒体 19:見当マーク検出装置 20:軸 21:軸 22:イメージング媒体頭部固定爪 23:位置決めピン列 24:軸 25:イメージング媒体尻部固定爪 26:イメージング媒体供給ローラ 27:押さえローラ 28:見当マーク 30:空間 31:軸 32:イメージング媒体頭部固定爪 33:位置決め用の突起33 34:隔壁 35:隔壁 36:孔 37:イメージング媒体吸引孔 38:真空吸引孔 39:軸方向の位置決め用突起 41:分離爪 42:軸 43:イメージング媒体排出ローラ 61:パッケージ部 62:光ファイバ 63:出射端 64:コア部 65:クラッド部 71a〜71h:ビーム照射源 81a〜81h:レーザ光出射端 82a〜82h:駆動側電極 83:裏面コモン電極 101:印刷装置 111:本体フレーム 120:供給装置 121:給紙台 122:用紙供給装置 123:用紙コンベア 124:給紙装置 125:給紙トラクタ 126:排出トラクタ 130:送り出し胴 131、32:圧胴 133:渡し胴 141、142、143、144:版胴 141H、142H、143H、144H:イメージン
グ媒体 151、152、153、154:ブランケット胴 161、162、163、164:インキ塗布装置 170:排出部 171:竿 172:チェーンデリバリ 173:排出台 174:簡易乾燥機 181:位置決め用ピン孔 182:イメージング媒体尻部の固定孔182

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エネルギービームの照射によりイメージン
    グ媒体上にイメージングデータに応じたイメージング特
    性の変化を生じさせてイメージングするイメージング装
    置およびイメージングされたイメージング媒体にインキ
    を供給して記録媒体に印刷する印刷装置を備えてなる印
    刷システムであって、前記印刷装置におけるイメージン
    グ媒体の位置ぎめ方法が、前記イメージング装置におけ
    るイメージング媒体の位置ぎめ方法と実質的に同一であ
    ることを特徴とする印刷システム。
  2. 【請求項2】イメージング媒体の前記印刷装置への固定
    方法が、イメージング媒体の前記イメージング装置への
    固定方法と実質的に同一であることを特徴とする請求項
    1に記載の印刷システム。
  3. 【請求項3】前記イメージング装置および前記印刷装置
    はともに版胴にイメージング媒体を巻装するものであ
    り、前記イメージング装置の版胴と前記印刷装置の版胴
    とが実質的に同一の構成を有するものであることを特徴
    とする請求項2に記載の印刷システム。
  4. 【請求項4】前記イメージング装置におけるイメージン
    グ媒体の位置ぎめ方法が、イメージング媒体に設けられ
    た位置ぎめ孔とイメージング装置に設けられた位置ぎめ
    ピンとの係合により行うものであることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の印刷システム。
  5. 【請求項5】前記イメージング装置におけるイメージン
    グ媒体の位置ぎめ方法および前記印刷装置におけるイメ
    ージング媒体の位置ぎめ方法が、所定の形状に加工され
    たイメージング媒体の突き当て部を前記イメージング装
    置または前記印刷装置の突き当て受け部に突き当てるこ
    とにより行うものであることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の印刷システム。
  6. 【請求項6】前記イメージング装置におけるイメージン
    グ媒体の位置ぎめ方法が、イメージング媒体に設けられ
    た位置ぎめ孔をイメージング装置に設けられた位置ぎめ
    孔位置検出手段により検出した結果に基づいて行うもの
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の印刷システム。
  7. 【請求項7】前記印刷装置におけるイメージング媒体の
    位置ぎめ方法が、イメージング媒体に設けられた位置ぎ
    め孔を前記印刷装置に設けられた位置ぎめピンとの係合
    により行うものであることを特徴とする請求項4または
    6に記載の印刷システム。
  8. 【請求項8】前記印刷装置におけるイメージング媒体の
    位置ぎめ方法が、イメージング媒体に設けられた位置ぎ
    め孔を前記印刷装置に設けられた位置ぎめ孔位置検出手
    段により検出した結果に基づいて行うものであることを
    特徴とする請求項4または6に記載の印刷システム。
  9. 【請求項9】前記イメージング装置におけるイメージン
    グ媒体の位置ぎめ方法が、イメージングに先立ってイメ
    ージング媒体に設けられた見当マークの位置をイメージ
    ング装置に設けられた見当マーク位置検出手段により検
    出した結果に基づいて行うものであることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の印刷システム。
  10. 【請求項10】前記印刷装置におけるイメージング媒体
    の位置ぎめ方法が、印刷に先立ってイメージング媒体に
    設けられた見当マークの位置を印刷装置に設けられた検
    出手段により検出した結果に基づいて行うものであるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の印刷シ
    ステム。
  11. 【請求項11】前記イメージング装置におけるイメージ
    ング媒体上の画像位置ぎめ方法が、前記イメージング装
    置のイメージング媒体装着体に設けられた見当マークの
    位置を前記イメージング装置に設けられた見当マーク位
    置検出手段により検出した結果に基づいて行うものであ
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の印
    刷システム。
  12. 【請求項12】前記印刷装置における印刷位置の位置ぎ
    め方法が、前記印刷装置のイメージング媒体装着体に設
    けられた見当マークの位置を印刷装置に設けられた見当
    マーク位置検出手段により検出した結果に基づいて行う
    ものであることを特徴とする請求項1〜8および10の
    いずれかに記載の印刷システム。
  13. 【請求項13】イメージング媒体をイメージング装置に
    位置決めし、エネルギービームの照射によりイメージン
    グ媒体上にイメージングデータに応じたイメージング特
    性の変化を生じさせてイメージングし、該イメージング
    媒体を前記イメージング装置と実質的に同一の位置ぎめ
    方法により印刷装置に位置決めし、前記イメージング媒
    体にインキを供給して記録媒体に印刷することを特徴と
    する印刷方法。
  14. 【請求項14】イメージング装置に位置決めされ、エネ
    ルギービームの照射によりイメージングデータに応じた
    イメージング特性の変化を生じさせられたイメージング
    媒体を前記イメージング装置と実質的に同一の位置ぎめ
    方法により印刷装置に位置決めし、前記イメージング媒
    体にインキを供給して記録媒体に印刷することを特徴と
    する印刷方法。
  15. 【請求項15】エネルギービームの照射によりイメージ
    ング媒体上にイメージングデータに応じたイメージング
    特性の変化を生じさせてイメージングするイメージング
    装置であって、該イメージング装置によりイメージング
    されたイメージング媒体にインキを供給して記録媒体に
    印刷するべき印刷装置と実質的に同一の方法によりイメ
    ージング媒体を位置決めすることを特徴とするイメージ
    ング装置。
  16. 【請求項16】前記イメージング装置は、版胴を第1の
    回転方向に回転させながらイメージング媒体を巻装し、
    この状態でイメージングし、前記版胴を第1の回転方向
    とは反対の第2の回転方向に回転させながら前記イメー
    ジング媒体を取り外すものであることを特徴とする請求
    項15に記載のイメージング装置。
  17. 【請求項17】エネルギービームの照射によりイメージ
    ング媒体上にイメージングデータに応じたイメージング
    特性の変化を生じさせてイメージングするイメージング
    装置を用いてイメージングされた前記イメージング媒体
    にインキを供給して記録媒体に印刷する印刷装置であっ
    て、前記イメージング装置と実質的に同一の方法により
    イメージング媒体を位置決めすることを特徴とする印刷
    装置。
  18. 【請求項18】エネルギービームの照射によりイメージ
    ング媒体上にイメージングデータに応じたイメージング
    特性の変化を生じさせてイメージングするイメージング
    装置を用いてイメージングするイメージング方法であっ
    て、イメージングされた該イメージング媒体にインキを
    供給して記録媒体に印刷するべき印刷装置と実質的に同
    一の方法によりイメージング媒体をイメージング装置に
    位置決めすることを特徴とするイメージング方法。
  19. 【請求項19】イメージング装置への、イメージング媒
    体の供給装置と排出装置を同じ側に備え、版胴を第1の
    回転方向に回転させながら前記供給装置より供給された
    イメージング媒体を前記版胴に巻装し、この状態でイメ
    ージングし、前記版胴を第1の回転方向とは反対の第2
    の回転方向に回転させながら前記イメージング媒体を取
    り外し、前記排出装置にて排出することを特徴とするイ
    メージング装置。
  20. 【請求項20】イメージング装置におけるイメージング
    媒体の位置ぎめ方法が、イメージング媒体に設けられた
    位置ぎめ孔とイメージング装置に設けられた位置ぎめピ
    ンとの係合により行うイメージング装置において、前記
    イメージング媒体の基材に樹脂フイルムを使用するにあ
    たり、前記イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔と
    前記イメージング装置に設けられた位置ぎめピンとの係
    合状態が、前記位置決め孔の開口径が前記位置決めピン
    の外径より大きい場合は、その差がドットピッチよりも
    小さく、前記開口径が前記外径よりも小さい場合には、
    係合により前記位置決め孔が破損しない範囲となるよう
    に設定されていることを特徴とするイメージング装置。
  21. 【請求項21】印刷装置におけるイメージング媒体の位
    置ぎめ方法が、前記イメージング媒体に設けられた位置
    ぎめ孔と前記印刷装置に設けられた位置ぎめピンとの係
    合により行う印刷装置において、前記イメージング媒体
    の基材に樹脂フイルムを使用するにあたり、前記イメー
    ジング媒体に設けられた位置ぎめ孔と前記印刷装置に設
    けられた位置ぎめピンとの係合状態が、前記位置決め孔
    の開口径が、前記位置決めピンの外径より大きい場合
    は、その差がドットピッチよりも小さく、前記開口径が
    前記外径よりも小さい場合には、係合により前記位置決
    め孔が破損しない範囲となるように設定されていること
    を特徴とする印刷装置。
  22. 【請求項22】イメージング装置におけるイメージング
    媒体の位置ぎめ方法が、イメージング媒体に設けられた
    位置ぎめ孔とイメージング装置に設けられた位置ぎめピ
    ンとの係合により行うイメージング装置において、前記
    イメージング媒体の基材に金属を使用するにあたり、前
    記イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔と前記イメ
    ージング装置に設けられた位置ぎめピンとの係合状態
    が、前記位置決め孔の開口径が前記位置決めピンの外径
    より大きく、かつ、その差がドットピッチよりも小さい
    ように設定されていることを特徴とするイメージング装
    置。
  23. 【請求項23】印刷装置におけるイメージング媒体の位
    置ぎめ方法が、イメージング媒体に設けられた位置ぎめ
    孔と印刷装置に設けられた位置ぎめピンとの係合により
    行う印刷装置において、前記イメージング媒体の基材に
    金属を使用するにあたり、前記イメージング媒体に設け
    られた位置ぎめ孔と前記印刷装置に設けられた位置ぎめ
    ピンとの係合状態が、前記位置決め孔の開口径が前記位
    置決めピンの外径より大きく、かつ、その差がドットピ
    ッチよりも小さいように設定されていることを特徴とす
    る印刷装置。
  24. 【請求項24】前記イメージング装置におけるイメージ
    ング媒体の位置ぎめ方法が、イメージング媒体に設けら
    れた位置ぎめ孔とイメージング装置に設けられた位置ぎ
    めピンとの係合により行う印刷システムにおいて、前記
    イメージング媒体の基材に樹脂フイルムを使用するにあ
    たり、前記イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔と
    前記イメージング装置に設けられた位置ぎめピンとの係
    合状態が、前記位置決め孔の開口径が前記位置決めピン
    の外径より大きい場合は、その差がドットピッチよりも
    小さく、前記開口径が前記外径よりも小さい場合には、
    係合により前記位置決め孔が破損しない範囲となるよう
    に設定されていることを特徴とする請求項1〜4および
    請求項7のいずれかに記載の印刷システム。
  25. 【請求項25】前記イメージング装置におけるイメージ
    ング媒体の位置ぎめ方法が、イメージング媒体に設けら
    れた位置ぎめ孔とイメージング装置に設けられた位置ぎ
    めピンとの係合により行う印刷システムにおいて、前記
    イメージング媒体の基材に金属を使用するにあたり、前
    記イメージング媒体に設けられた位置ぎめ孔と前記イメ
    ージング装置に設けられた位置ぎめピンとの係合状態
    が、前記位置決め孔の開口径が前記位置決めピンの外径
    より大きく、かつ、その差がドットピッチよりも小さい
    ように設定されていることを特徴とする請求項1〜4お
    よび請求項7のいずれかに記載の印刷システム。
  26. 【請求項26】前記イメージング装置におけるイメージ
    ング媒体の位置ぎめ方法が、前記イメージング媒体に設
    けられた位置ぎめ孔と前記イメージング装置に設けられ
    た位置ぎめピンとの係合により行なわれる印刷システム
    において、前記イメージング媒体の基材が樹脂フイルム
    と金属のときとで、前記位置ぎめピンと前記位置決め孔
    の、大きさ、配置、または形状の少なくとも1つを変え
    ることを特徴とする請求項24〜25のいずれかに記載
    の印刷システム。
  27. 【請求項27】エネルギービームの照射によりイメージ
    ング媒体上にイメージングデータに応じたイメージング
    特性の変化を生じさせてイメージングするイメージング
    装置によりイメージングされるイメージング媒体であっ
    て、少なくとも前記イメージング媒体をイメージング媒
    体装着体に巻回するときに、前記イメージング媒体のイ
    メージング面と反対側の装着体への巻き始め側端部が面
    取り加工されていることを特徴とするイメージング媒
    体。
  28. 【請求項28】エネルギービームの照射によりイメージ
    ング媒体上にイメージングデータに応じたイメージング
    特性の変化を生じさせてイメージングするイメージング
    装置によりイメージングされるイメージング媒体であっ
    て、前記イメージング媒体を所定のサイズに裁断するに
    当たり、イメージング面の反対側面より裁断加工された
    ものであることを特徴とするイメージング媒体。
  29. 【請求項29】エネルギービームの照射によりイメージ
    ング媒体上にイメージングデータに応じたイメージング
    特性の変化を生じさせてイメージングするイメージング
    装置であって、前記イメージング媒体を巻回して装着す
    る装着体の少なくとも円周面に前記イメージング媒体の
    基材よりも硬い表面処理が施されていることを特徴とす
    るイメージング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019025392A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 東レエンジニアリング株式会社 連続塗布装置及び連続塗布方法

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