JPH11342857A - パワーステアリング装置及びその組立て方法 - Google Patents

パワーステアリング装置及びその組立て方法

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Publication number
JPH11342857A
JPH11342857A JP10151326A JP15132698A JPH11342857A JP H11342857 A JPH11342857 A JP H11342857A JP 10151326 A JP10151326 A JP 10151326A JP 15132698 A JP15132698 A JP 15132698A JP H11342857 A JPH11342857 A JP H11342857A
Authority
JP
Japan
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input shaft
movable member
steering
input
power
Prior art date
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Pending
Application number
JP10151326A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuyoshi Maruyama
辰義 丸山
Susumu Kimoto
進 木本
Takayuki Yoshida
高之 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工が容易で、変換機構の可動部材を作動の
中立位置で入力部材に連繋することが容易なパワーステ
アリング装置及びその組立て方法の提供。 【解決手段】 操舵トルクに応じてパワーシリンダ13
への作動油の供給を司る制御弁20を設ける。前記制御
弁20を操作可能な操作棒(操作手段)54を含み、入
力軸1に入力される操舵トルクを操作棒54の変位に変
換する変換機構53を設ける。前記変換機構53を、操
作棒54が連繋される可動部材55と、この可動部材5
5と出力軸2との間に設けられ、これら可動部材55と
出力軸2との相対回動を可動部材55の軸方向移動に変
換する運動変換手段56とから構成する。前記可動部材
55を、入力軸1に対して取付け位置が所定の自由度を
もって取付けられる案内部材57を介して、入力軸1に
対して軸方向移動可能でかつ相対回動可能に連繋した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のパワー
ステアリング装置に関し、とりわけ、操舵操作の中立位
置においてパワーシリンダへの作動油の供給を遮断する
形式の制御弁を備えたパワーステアリング装置及びその
組立て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパワーステアリング装置とし
て、特開平9−99850号公報に記載されたものが知
られている。
【0003】前記従来のパワーステアリング装置は、操
舵機構の入力軸に入力される操舵トルクに応じて、油圧
ポンプからの作動油をパワーシリンダに給排して操舵助
勢力を得るパワーステアリング装置であって、操舵助勢
力を発揮するパワーシリンダと、このパワーシリンダへ
の作動油の供給を司り、操舵操作の中立位置においてパ
ワーシリンダへの作動油の供給を遮断する形式の制御弁
を有している。前記制御弁は一対備えられており、操舵
機構の左方向または右方向の転舵操作において選択的に
作動するようにしてある。
【0004】前記制御弁は、入力軸に入力される操舵ト
ルクを操作手段の変位に変換する変換機構の操作手段に
よって操作されるようになっており、この変換機構は、
入力軸に取付けられたピン(案内部材)を介して、入力
軸に対して軸方向移動可能でかつ相対回動可能に連繋さ
れると共に、操作手段が連繋される可動部材と、この可
動部材と出力軸との間に設けられ、これら可動部材と出
力軸との相対回動を可動部材の軸方向移動に変換する運
動変換手段とを有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記変換機
構の可動部材は、右または左方向の転舵時における操舵
操作の同一性を確保するために、入力軸に与えられる操
舵トルクが零のとき、出力軸に対して作動の中立位置に
なければならならず、また、可動部材の作動の中立位置
でこの可動部材が入力軸に連繋されなければならない。
【0006】しかしながら、前記変換機構の可動部材を
入力軸に対して連繋するピン(案内部材)は、入力軸の
所定位置に予め設けられた挿入孔に挿入固定してある。
即ち、前記可動部材は、入力軸に対する回転方向の位置
が、予め定められた位置に取付けられることになる。
【0007】このため、前記運動変換手段を介して出力
軸に連繋された可動部材が作動の中立位置にあるとき、
この可動部材が入力軸に取付けられるように、ピン(案
内部材)を挿入固定する挿入孔の形成位置を決定して、
精度よく加工しなければならず、加工工数が嵩む虞があ
る。
【0008】本発明は前記従来の実情に鑑みて案出され
たもので、加工が容易であると共に、変換機構の可動部
材を作動の中立位置で入力部材に連繋することが容易な
パワーステアリング装置及びその組立て方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、操舵機構の入力軸に対して相対回動可能に連繋
された出力軸を備え、入力軸に入力される操舵トルクに
応じて、パワーシリンダに作動油を給排して操舵助勢力
を得るパワーステアリング装置において、前記入力軸に
入力される操舵トルクに応じてパワーシリンダへの作動
油の供給を司り、操舵操作の中立位置においてパワーシ
リンダへの作動油の供給を遮断する形式の制御弁と、こ
の制御弁を操作可能な操作手段を含み、前記入力軸に入
力される操舵トルクを操作手段の変位に変換する変換機
構とを備え、前記変換機構が、入力軸に対して取付け位
置が所定の自由度をもって取付けられる案内部材を介し
て、入力軸に対して軸方向移動可能でかつ相対回動可能
に連繋されると共に、操作手段が連繋される可動部材
と、この可動部材と出力軸との間に設けられ、これら可
動部材と出力軸との相対回動を可動部材の軸方向移動に
変換する運動変換手段とを有する構成にしてある。
【0010】また、請求項2記載の発明は、操舵機構の
入力軸に対して相対回動可能に連繋された出力軸を備
え、入力軸に入力される操舵トルクに応じて、パワーシ
リンダに作動油を給排して操舵助勢力を得るパワーステ
アリング装置において、前記入力軸に入力される操舵ト
ルクに応じてパワーシリンダへの作動油の供給を司り、
操舵操作の中立位置においてパワーシリンダへの作動油
の供給を遮断する形式の制御弁と、この制御弁とパワー
シリンダとの間に設けられ、前記入力軸に入力される操
舵トルクの方向に応じて、作動油の供給をパワーシリン
ダの一方または他方のシリンダ室へ切り換えると共に、
これらシリンダ室からの作動油の排出を司る方向切替え
弁と前記制御弁を操作可能な操作手段を含み、前記入力
軸に入力される操舵トルクを操作手段の変位に変換する
変換機構とを備え、前記変換機構が、入力軸に対して取
付け位置が所定の自由度をもって取付けられる案内部材
を介して、入力軸に対して軸方向移動可能でかつ相対回
動可能に連繋されると共に、操作手段が連繋される可動
部材と、この可動部材と出力軸との間に設けられ、これ
ら可動部材と出力軸との相対回動を可動部材の軸方向移
動に変換する運動変換手段とを有する構成にしてある。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1乃
至請求項2記載の発明の構成のうち、前記案内部材が、
入力軸に取付けられる取付け部と可動部材に連繋される
案内部とを有し、取付け部には入力軸が挿通される貫通
孔及びこの貫通孔に連通して外方に開放する半径方向の
スリットが形成されてなり、前記案内部材は、取付け部
の貫通孔に入力軸が挿通した状態で、スリットの開口幅
を狭めることにより、入力軸に取付けられている構成に
してある。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項2記載の発明の構成のうち、前記案内部材が、
入力軸に取付けられる取付け部と可動部材に連繋される
案内部とを有し、取付け部には入力軸が挿通される貫通
孔が形成されてなる一方、入力軸には雄ねじが形成され
てなり、前記案内部材は、取付け部の貫通孔に入力軸が
挿通した状態で、入力軸に形成した雄ねじに螺合される
ナットによって入力軸に取付けられている構成にしてあ
る。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至請求項2記載の発明の構成のうち、前記案内部材は、
入力軸に取付けられる取付け部と可動部材に連繋される
案内部とを有し、取付け部には入力軸が挿通される貫通
孔及びこの貫通孔に開口するねじ孔が形成されてなる一
方、入力軸には接線方向の平面が形成されてなり、前記
案内部材は、貫通孔に入力軸が挿通した状態で、ねじ孔
に螺合され、入力軸の接線方向の平面に接するボルトに
よって入力軸に取付けられている構成にしてある。
【0014】また、請求項6記載の発明は、操舵機構の
入力軸に対して相対回動可能に連繋された出力軸を備
え、入力軸に入力される操舵トルクに応じて、パワーシ
リンダに作動油を給排して操舵助勢力を得るパワーステ
アリング装置の組立て方法において、前記入力軸に入力
される操舵トルクに応じてパワーシリンダへの作動油の
供給を司り、操舵操作の中立位置においてパワーシリン
ダへの作動油の供給を遮断する形式の制御弁と、この制
御弁を操作可能な操作手段を含み、前記入力軸に入力さ
れる操舵トルクを操作手段の変位に変換する変換機構と
を備え、前記変換機構が、入力軸に対して取付け位置に
所定の自由度をもって取付けられる案内部材を介して、
入力軸に対して軸方向移動可能でかつ相対回動可能に連
繋されると共に、操作手段が連繋される可動部材と、こ
の可動部材と出力軸との間に設けられ、これら可動部材
と出力軸との相対回動を可動部材の軸方向移動に変換す
る運動変換手段とを有してなり、前記運動変換手段を介
して出力軸に連繋された可動部材を、作動の中立位置に
配置する工程と、前記可動部材を作動の中立位置に配置
した状態で、案内部材を入力軸に取付ける工程と、から
なる構成にしてある。
【0015】また、請求項7記載の発明は、操舵機構の
入力軸に対して相対回動可能に連繋された出力軸を備
え、入力軸に入力される操舵トルクに応じて、パワーシ
リンダに作動油を給排して操舵助勢力を得るパワーステ
アリング装置の組立て方法において、前記入力軸に入力
される操舵トルクに応じてパワーシリンダへの作動油の
供給を司り、操舵操作の中立位置においてパワーシリン
ダへの作動油の供給を遮断する形式の制御弁と、この制
御弁とパワーシリンダとの間に設けられ、前記入力軸に
入力される操舵トルクの方向に応じて、作動油の供給を
パワーシリンダの一方または他方のシリンダ室へ切り換
えると共に、これらシリンダ室からの作動油の排出を司
る方向切替え弁と前記制御弁を操作可能な操作手段を含
み、前記入力軸に入力される操舵トルクを操作手段の変
位に変換する変換機構とを備え、前記変換機構が、入力
軸に対して取付け位置に所定の自由度をもって取付けら
れる案内部材を介して、入力軸に対して軸方向移動可能
でかつ相対回動可能に連繋されると共に、操作手段が連
繋される可動部材と、この可動部材と出力軸との間に設
けられ、これら可動部材と出力軸との相対回動を可動部
材の軸方向移動に変換する運動変換手段とを有してな
り、前記方向切替え弁を作動の中立位置に配置する工程
と、前記方向切替え弁を作動の中立位置に配置した状態
で、運動変換手段を介して出力軸に連繋された可動部材
を作動の中立位置に配置する工程と、前記可動部材を作
動の中立位置に配置した状態で、案内部材を入力軸に取
付ける工程と、からなる構成にしてある。
【0016】ここで、前記入力軸にはステアリングホイ
ールが連結され、操舵力(操舵トルク)が入力される。
また、前記出力軸は入力軸に対して可撓性のトーション
バーを介して連繋され、この出力軸には操舵リンクが連
結される。
【0017】斯かる構成のパワーステアリング装置は、
次のようにして組立てられる。先ず、前記運動変換手段
を介して出力軸に連繋された可動部材を、作動の中立位
置に配置する。また、請求項2記載の発明にあっては、
前記方向切替え弁を作動の中立位置に配置し、この状態
で可動部材を作動の中立位置に配置する。この状態で
は、前記案内部材は可動部材に対しては正しく連繋され
ているけれども、入力軸に対しては取付けられていな
い。
【0018】次に、前記可動部材を作動の中立位置に配
置した状態で、案内部材を入力軸に取付ける。
【0019】前記案内部材の入力軸への取付けは、請求
項3記載の発明にあっては、案内部材の取付け部に形成
した貫通孔に入力軸を挿通し、案内部材の取付け部に形
成したスリットの開口幅を狭めることによって行われ
る。具体的には、前記スリットに対して略直交する方向
に締付けボルトを設けて、この締付けボルトを締付け操
作することによって取付けることが可能である。
【0020】また、前記入力軸への案内部材の取付け
は、請求項4記載の発明にあっては、案内部材の取付け
部に形成した貫通孔に入力軸を挿通し、入力軸に形成し
た雄ねじにナットを螺合し、このナットを締め付け操作
することによって取付けることが可能である。
【0021】また、前記入力軸への案内部材の取付け
は、請求項5記載の発明にあっては、案内部材の取付け
部に形成した貫通孔に入力軸を挿通し、ボルトを締付け
操作してその先端を入力軸の接線方向の平面に当接させ
ることによって、この入力軸に取付けることが可能であ
る。
【0022】これによって、前記変換機構の可動部材
は、出力軸に対して作動の中立位置で、案内部材を介し
て入力軸に取付けられる。
【0023】斯かる構成のパワーステアリング装置は、
前記入力軸に入力される操舵トルクに応じて、変換機構
の可動部材が中立位置から移動し、この可動部材に連繋
される操作手段によって制御弁が操作される。前記制御
弁が開弁操作されることによって、油圧ポンプからの作
動油が制御弁を介してパワーシリンダに導かれることに
なる。
【0024】これによって、操舵機構の左方向または右
方向の転舵操作に対して、パワーシリンダによる操舵助
勢力が得られる。
【0025】ここに、前記可動部材を入力軸に連繋する
案内部材は、入力軸に対して取付け位置に所定の自由度
をもって取付けられるから、可動部材を作動の中立位置
で入力軸に容易に連繋することができ、また、従来例に
比較して格別高精度の加工を必要とすることもない。
【0026】したがって、加工が容易であると共に、変
換機構の可動部材を作動の中立位置で入力軸に連繋する
ことが容易なパワーステアリング装置及びその組立て方
法が得られる。
【0027】また、請求項2記載の発明にあっては、前
記制御弁とパワーシリンダとの間に方向切替え弁が設け
られているから、左右方向の操舵操作に対して、制御弁
は1個設けることで足り、構成の簡素化を図ることがで
きる。
【0028】また、請求項3記載の発明にあっては、前
記案内部材の取付け部に形成した貫通孔に連通するスリ
ットの開口幅を狭めることによって、この案内部材を入
力軸に取付けるようにしたから、入力軸の外周と貫通孔
の内周とが略全周に亘って接触することになり、これら
入力軸と貫通孔との接触面積を大きくして強固な取付け
が成就される。
【0029】また、請求項4記載の発明にあっては、前
記入力軸に形成した雄ねじに螺合されるナットによって
案内部材を入力軸に取付けるようにしたから、案内部材
の取付け部には貫通孔を形成するほか、格別な加工を施
すことがなく、加工が容易になる。
【0030】また、請求項5記載の発明にあっては、前
記案内部材は入力軸の接線方向の平面に接するボルトに
よって入力軸に取付けられているから、この入力軸の平
面によって強固に取付けられる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳述する。
【0032】図1は本発明の実施の形態を示すパワース
テアリング装置の説明図で、制御弁、方向切替え弁及び
アクチュエータの断面図を含む図面、図2は図1のA−
A線断面図、図3は図1のB−B線断面図を含む説明
図、図4は図1のC−C線断面図、図5は図1のD−D
線断面図、図6は車速をパラメータとして、入力軸に入
力される操舵トルク(T)と操舵助勢力を発生させる作
動油圧(P)との関係を示す線図である。
【0033】図において1は中空状の入力軸で、この入
力軸1には図外のステアリングホイールが連結され、操
舵トルクが入力される。2は前記入力軸1に対して相対
回動可能に連繋された出力軸で、これら入力軸1及び出
力軸2は、バルブハウジング3aとギヤハウジング3b
とからなるハウジング3内に回動可能に収容されてい
る。4、5、6は前記入力軸1及び出力軸2を支持する
軸受けである。
【0034】前記出力軸2は、入力軸1の外周に嵌り合
う筒状のバルブボディ7とピニオン軸8とからなり、こ
のピニオン軸8は図外の操縦リンクを操向操作するラッ
ク軸9に噛合している。なお、前記バルブボディ7とピ
ニオン軸8とは連結ピン7aによって連結してある。
【0035】10はラックサポートで、このラックサポ
ート10はラック軸9をその背面側からばね11のばね
力によってピニオン軸8に向かって押圧しており、これ
によって、このラック軸9とピニオン軸8との噛合隙間
を除去して、滑らかな操舵感覚が得られるようにしてあ
る。尚、12は前記ばね11のばね受けを兼ねるプラグ
である。
【0036】前記ラック軸9にはパワーシリンダ13が
付属しており、このパワーシリンダ13は、ラック軸9
に取付けたピストン14の両側に対峙する一対のシリン
ダ室15L、15Rを備えている。
【0037】16は前記入力軸1の中空内部に挿通され
たトーションバーで、このトーションバー16は適当な
捩じり弾性を有しており、一端がピン17によって入力
軸1に連結され、他端がセレーション18によって出力
軸2に連結されている。これによって、前記出力軸2
は、トーションバー16を介して入力軸1に連繋され、
このトーションバー16が捩じられることにより、入力
軸1に対して相対回動可能である。
【0038】20は、前記入力軸1に入力される操舵ト
ルクに応じて、パワーシリンダ13への作動油の供給を
司る制御弁である。前記制御弁20は、ハウジング3に
接して配置され、次のように構成されている。
【0039】即ち、22は前記制御弁20のボディで、
このボディ22はハウジング3に取る付けられている。
また、前記ボディ22には入力軸1と略平行に貫通孔2
3が形成してある。
【0040】前記ボディ22の貫通孔23内には略円筒
状のスリーブ24が挿入固定してあり、このスリーブ2
4はボディ22とは異なる材料で、熱処理が施されるこ
とによって機械的性質が改善された高強度材料から形成
してある。
【0041】前記スリーブ24の中空内部にはスプール
弁収容孔25が形成してある。前記スプール弁収容孔2
5は、一端側がプラグ26によって封止されており、そ
の内部は、一端側(封止端側)に大径部25aが形成さ
れ、他端側に小径部25bが形成してある。尚、27は
前記貫通孔23内においてスリーブ24の抜止めを司る
抜止めリングである。
【0042】28は前記スプール弁収容孔25内に摺動
自在に収容された第1スプール弁で、この第1スプール
弁28はスプール弁収容孔25内部を一端側の第1油室
29と他端側の第2油室30とに区画している。また、
前記第1スプール弁28は、その胴部が縮径され、スプ
ール弁収容孔25の略中央部分に第3油室31を区画形
成している。
【0043】前記第3油室31の第1油室29に対する
区画は、スプール弁収容孔25の大径部25a側におい
て第1スプール弁28にテーパ状に拡径して形成された
ポペット部28aが、スプール弁収容孔25の大径部2
5aと小径部25bとの段部に形成した弁座25cに接
し、前記第1油室29と第3油室31との連通を遮断す
ることによって成就されている。したがって、前記第1
油室29と第3油室31との間は、第1スプール弁28
が第1油室29側に移動し、ポペット部28aが弁座2
5cから離間することによって連通可能である。
【0044】また、前記第3油室31の第2油室30に
対する区画は、第1スプール弁28の胴部外周に設けた
シールリング32によって成就されている。
【0045】前記第1スプール弁28の第1油室29側
端部は、第1油室29内を摺動自在なカットオフピスト
ン33に対向しており、また、第1スプール弁28の第
2油室30側端部には凹形状のテーパ面34が形成して
ある。
【0046】前記カットオフピストン33は、第1油室
29内が大径室29aと小径室29bとから段付き状に
構成されており、これに合致して、段付き状に形成され
ている。前記カットオフピストン33の段付き部分と第
1油室の段付き部分とは所定のストローク(l1)をも
って相互に当接可能となっていると共に、これらの間
は、後述するドレン通路に連通する低圧室29cとなっ
ている。また、前記カットオフピストン33は、軸方向
の貫通孔33aを有すると共に、プラグ26に接するば
ね35によって第1スプール弁28側に付勢されてい
る。
【0047】36は前記第1油室29と第2油室30と
を連通する連通油路で、この連通油路36はこの実施の
形態において第1スプール弁28に軸方向に貫通して形
成してある。
【0048】37は第1スプール弁28に対向して、第
2油室30側に配置された第2スプール弁で、この実施
の形態においては、スプール弁収容孔25の他端側に摺
動自在に収容されている。前記第2スプール弁37は、
第1スプール弁28側に凸形状の外周面38が形成さ
れ、この外周面38が第1スプール弁28側の凹形状の
テーパ面34に当接可能となっていると共に、胴部に半
径方向の貫通孔39が形成され、この貫通孔39内に、
後に詳述する変換機構の操作手段が接するようになって
いる。
【0049】40は前記第1油室29内に収容された供
給スプリングで、この供給スプリング40は、一端がカ
ットオフピストン33に接し、他端が第1スプール弁2
8に接して、この第1スプール弁28を第2油室30側
に付勢している。これによって、前記第1スプール弁2
8は、常態において、ポペット部28aがスリーブ24
のスプール弁収容孔25に形成した弁座25cに接し、
第1油室29と第3油室31との連通を遮断している。
【0050】41は前記連通油路36内に配置された排
出スプリングで、この排出スプリング41は、一端がカ
ットオフピストン33に接し、他端が第2スプール弁3
7に接して、この第2スプール弁37をバルブボディ2
0から突出する方向に付勢している。つまり、前記排出
スプリング41は、第2スプール弁37を第1スプール
弁28から離れる方向に付勢して相互に接触させず、即
ち、第1スプール弁28の凹形状のテーパ面34と第2
スプール弁37の凸形状の外周面38とが接触しない状
態とする。
【0051】このため、前記第2スプール弁37は、常
態において、第1スプール弁28に形成した連通油路3
6を第2油室30側端部において閉塞することがなく、
この連通路36を開いている状態としている。
【0052】また、前記スリーブ24には、第1油室2
9に連通する通路42、第2油室に連通する通路43、
第3油室に連通する通路44、及び低圧室29cに連通
する通路45がそれぞれ貫通して形成してあり、ボディ
22及びハウジング3には通路42に連通する斜め孔
(通路)42a、42b、通路43に連通する通路43
a、通路44に連通するポート44a、通路45に連通
する通路45a、45bがそれぞれ形成してある。
【0053】これによって、前記制御弁20の第1油室
29は、スリーブ24に形成した通路41、ボディ22
及びハウジング3に形成した斜め孔(通路)42a、4
2bを介して、後に詳述する方向切替え弁に連通してい
る。また、第2油室30はスリーブ24に形成した通路
43、ボディ22に形成した43aを介してドレン通路
46に連通し、第3油室31はスリーブ24に形成した
通路44及びボディ22に形成したポート44aを介し
て作動油の供給通路47に連通している。また、低圧室
29cはスリーブ24に形成した通路45、ボディ22
及びハウジング3に形成した通路45a、45bを介し
てハウジング3内に連通し、ドレン通路46に連通して
いる。
【0054】また、前記制御弁20のボディ2には、ス
リーブ24に形成した通路42(第1油室29に連通す
る)に臨んで開口する半径方向通路48、及びこの半径
方向通路48に連通する軸方向通路49が形成してあ
る。
【0055】前記軸方向通路49は、吸込み保証のため
のチェック弁50を介して通路43aに連通している。
なお、前記チェック弁50は球弁50aその押子50b
と共にチェックスプリング50cで偏倚して通路43a
の弁座に適合させた構成とされ、常態において、軸方向
通路49と通路43aとの連通を遮断している。
【0056】また、前記軸方向通路49は、その端部で
折れ曲がり、ボディ22に形成した貫通孔23内に連通
している。
【0057】53は変換機構で、この変換機構53は、
制御弁20を操作可能な操作手段としての操作棒54を
有し、入力軸1に入力される操舵トルクを操作棒54の
変位に変換する。前記変換機構53は、ハウジング3内
に収容された入力軸1に対して、軸方向に移動可能でか
つ相対回動不能に連繋された可動部材55と、この可動
部材55と出力軸2との間に設けられ、これら可動部材
55と出力軸2との相対回動を可動部材55の軸方向移
動に変換する運動変換手段56を有している。前記操作
棒54は、後に詳述するように、可動部材55に連繋さ
れている。また、前記運動変換手段56は、この実施の
形態において、後に詳述するように、可動部材55と出
力軸2の可動部材55に対向する面との間に設けられて
いる。
【0058】前記変換機構53の可動部材55は、案内
部材57を介して、入力軸1に対して軸方向に移動可能
でかつ相対回動不能に連繋されており、この案内部材5
7は入力軸に取付けられる取付け部57aと、可動部材
55に連繋される案内部57bとから構成されている。
【0059】前記案内部材57の取付け部57aは、板
部材から略環状に形成され、中央部分に入力軸1が挿通
される貫通孔57cが形成されると共に、この貫通孔5
7cに連通して外方に開放する半径方向のスリット57
dが形成されている。また、前記スリット57dに略直
交して形成したボルト孔57eに締付けボルト58Aが
螺合可能となっている。
【0060】これによって、前記案内部材57の取付け
部57aは、貫通孔57cに入力軸1を挿通した状態
で、締付けボルト58Aによってスリット57dの開口
幅を狭めることによって、入力軸1の外周に貫通孔57
cの内周を密着させ、この入力軸1に取付け可能である
(図5参照)。この場合に、前記案内部材57の取付け
部57aは、入力軸1に対して、回転方向の任意の位置
に取付け可能である。
【0061】前記案内部材57の案内部57bは、この
実施の形態においては取付け部57aに植設された軸方
向に延びるピンで、このピン(案内部)57bは可動部
材55に形成した盲穴内55aに挿入され、この可動部
材55に摺動可能に連繋している。
【0062】前記可動部材55は中空円板状で、中空内
部に入力軸1が挿入された状態でこの入力軸1の外周側
に配置されており、前記の如く案内部材57によって入
力軸1に対して軸方向に移動可能でかつ相対回動不能に
連繋されている。即ち、前記可動部材55は案内部材5
7の案内部57bに摺動自在に連繋されており、この状
態で案内部材57の取付け部57aを入力軸1に取付け
ることにより、この可動部材55は入力軸1に対して軸
方向移動可能で、かつ相対回動不能に連繋されることに
なる。また、前記可動部材55は、一端が案内部材57
の取付け部57aに接するばね部材59によって、常時
出力軸2側(バルブボディ7側)に付勢されている。
【0063】前記運動変換手段56は、可動部材55に
設けられた回転方向に傾斜する一対の傾斜面60と、こ
の傾斜面60に接する突起としての球61を備えてお
り、この球61は出力軸2の可動部材55に対向する対
向面、即ちバルブボディ7の端面に設けられている(図
4参照)。これによって、前記入力軸1に操舵トルクが
入力され、入力軸1と出力軸2との間に相対回動が生じ
ることにより、球61が傾斜面60を押すことになるか
ら、可動部材55はばね部材59のばね力に抗して軸方
向に、即ちバルブボディ7の端面から離れる方向に移動
することが可能になる。この場合、前記傾斜面60は可
動部材55の回転方向に一対設けられているから、入力
軸1と出力軸2との相対回動が左右何れの方向であって
も、可動部材55は一方向に移動することになる。
【0064】前記操作棒54は、基端54a側が可動部
材55に連繋され、先端54b側がハウジング3及びス
リーブ24の通路43を貫通して延び、制御弁20の第
2スプール弁37の貫通孔39に接している。また、前
記操作棒54は、その基端54a側と先端54b側との
間の中間部分がボディ22(ハウジング3に固定してあ
る)に取付けた球面軸受け62によって支持されてお
り、この球面軸受け62によって、ボディ22に枢動可
能に連結されている。このため、前記操作棒54は、球
面軸受け62を支点として揺動可能であり、可動部材5
5に連繋された基端54a側が図1において上方向に移
動することによって、先端54b側は下方向に移動して
制御弁20を操作することになる。
【0065】63は前記制御弁20とパワーシリンダ1
3との間に設けられた方向切替え弁で、この方向切替え
弁63は、図3に最もよく示されるように、この実施の
形態において、入力軸1の外周とバルブボディ7の内周
との間に所謂ロータリ弁として形成されている。
【0066】前記方向切替え弁63は、入力軸1に入力
される操舵トルクの方向に応じて、作動油の供給をパワ
ーシリンダ13の一方のシリンダ室15Lまたは他方の
シリンダ室15Rへ切替えると共に、これらシリンダ室
15L、15Rからの作動油の排出を司る。
【0067】即ち、前記入力軸1の外周には窪み64、
65が円周方向等間隔に配置して形成され、バルブボデ
ィ7の内周には、入力軸1の窪み64、65の間に位置
して、窪み66、67が円周方向等間隔に配置して形成
されており、これら窪み64、65、66、67の間
に、方向切替え弁63を構成する絞り68a、68b、
69a、69bが形成してある。
【0068】前記窪み64は、通路70を介してバルブ
ボディ7の外周に形成した周溝71に連通している。前
記周溝71は斜め孔42a、42bを介して制御弁20
の第1油室29に連通しているから、窪み64には制御
弁20の第1油室29内の作動油が導かれることが可能
である。
【0069】前記窪み65は、通路72、入力軸1の内
周とトーションバー16の外周との間の隙間及び出力軸
2に形成した貫通孔2aを介してハウジング3内の低圧
部分に連通し、このハウジング3内を介してドレン通路
46に連通している。
【0070】前記窪み66は、通路73を介してバルブ
ボディ7の外周に形成した周溝74に連通し、この周溝
74を介してパワーシリンダ13の一方のシリンダ室1
5Lに連通している。
【0071】前記窪み67は、通路75を介してバルブ
ボディ7の外周に形成した周溝76に連通し、この周溝
76を介してパワーシリンダ13の他方のシリンダ室1
5Rに連通している。
【0072】また、前記周溝71、74、76の両側に
はシールリング77、78、79、80が配置されてお
り、これによって、これら周溝71、74、76は液密
的に区画されている。
【0073】ここで、前記パワーシリンダ13のシリン
ダ室15L、15R内には、周溝74、76を介して周
溝71内の作動油が導かれることが可能であり、周溝7
1は第1油室29内に連通している。このため、前記第
1油室29内に半径方向通路48を介して連通している
軸方向通路49は、パワーシリンダ13に連通可能であ
ることになる。
【0074】81はアクチュエータで、このアクチュエ
ータ81は、この実施の形態において、制御弁20に対
して車速に応じた制御力を与えるようにしてある。
【0075】前記アクチュエータ81は、車速に応じた
アシスト圧力を発生させる圧力発生装置82と、この圧
力発生装置82で得られたアシスト圧力及びパワーシリ
ンダ13の作動油圧力を受けて制御弁20に制御力を与
えるアシストピストン83と、から構成されている。
【0076】前記圧力発生装置82は、この実施の形態
において吸引型の電磁ソレノイドから構成されており、
電磁コイル84と、この電磁コイルの支持板85と、電
磁コイル84によって吸引されるプランジャ86と、こ
のプランジャ86を電磁コイル84の吸引力に抗して付
勢するソレノイドスプリング87と、を主要素として構
成されており、支持板85を介してボルト88によって
ボディ22に取付けられている。
【0077】前記プランジャ86は磁性体材料から天井
を有する略円筒状に形成され、支持板85の貫通孔85
a内に摺動自在に収容されている。また、前記プランジ
ャ86の天井部及び胴部には貫通孔86a、86bが形
成されており、プランジャ86の内外に圧力差が生じな
いようになっている。
【0078】また、前記プランジャ86の中空内部には
圧縮ばね部材89が配置されており、この圧縮ばね部材
89は、アシストピストン83を制御弁20側に付勢し
ている。
【0079】92は前記アシストピストン83を摺動自
在に収容するシリンダで、このシリンダ92は両端が開
放した略筒状に形成されている。
【0080】前記シリンダ92は両端側に窪みを有し、
第2油室30を塞ぐようにして設けられており、一端が
圧力発生装置82の支持板85に接し、他端には第2油
室30内に設けたばね部材93によって付勢された板9
4が接している。前記シリンダ92の一端側には窪みに
よって、支持板85との間にアシスト圧力室95が形成
されており、このアシスト圧力室95はシリンダ92に
形成した貫通通路96を介して周溝89に連通してい
る。また、前記シリンダ92の他端側には窪みによっ
て、板94との間に低圧室97が形成されている。
【0081】前記アシストピストン83は一端がアシス
ト圧力室95内に突出しており、他端が板94を貫通
し、第3油室30を軸方向に延び、更にシム98を貫通
して、第2スプール弁37に形成した盲穴99内に摺動
可能に挿入されている。前記アシストピストン83の他
端は縮径されており、この縮径部分がシム98を貫通し
て盲穴99内に挿入されている。つまり、前記アシスト
ピストン83のアシスト圧力室95側の受圧面積は、盲
穴99側の受圧面積よりも大きくなっている。
【0082】前記アシストピストン83には、軸方向の
略中央部分に半径方向のフランジ100が形成されてお
り、このフランジ100がシリンダ92の他端側に形成
した低圧室97内に収容されている。
【0083】また、前記アシストピストン83には軸方
向の貫通通路101が形成されており、この貫通通路1
01によってアシスト圧力室95と盲穴99内とが連通
している。なお、前記盲穴99内は、アシストピストン
83との摺動隙間を介して第2油室30内に連通してい
る。
【0084】前記圧力発生装置82は、プランジャ86
が電磁コイル84によって吸引力される一方でソレノイ
ドスプリング87のばね力で付勢されることにより、圧
縮ばね部材89を介してアシストピストン83にアシス
ト圧力を与える。
【0085】また、前記圧力発生装置82は、車両の走
行状態を検出するセンサ、この実施の形態において車速
センサ102からの車速信号が入力される制御ユニット
103を介して駆動されることにより、プランジャ86
に対する電磁コイル84の吸引力を制御して、圧縮ばね
部材89によるアシスト圧力を車速に応じて変化させる
ことが可能である。
【0086】これによって、前記アクチュエータ81
は、パワーシリンダ13の作動油圧と共に、圧力発生装
置82で得られたアシスト圧力をアシストピストン83
に作用させ、第2スプール弁37を介して操作棒(操作
手段)54に制御力を与える。その結果、前記制御弁2
0の制御特性を車速の因子を加えて変化させることがで
き、所謂車速感応制御が可能となる。
【0087】105は前記供給通路47に作動油を供給
する油圧ポンプである。前記供給通路47の途中には、
油圧ポンプ105から制御弁20の第3油室31側への
作動油の流通を許容し、逆方向の流通を阻止するチェッ
ク弁106が設けられており、このチェック弁106よ
りも下流側の供給通路47には、この供給通路47内の
圧力を所定圧力に保持可能なアキュームレータ107が
接続されている。
【0088】108は前記油圧ポンプ105を回転駆動
するモータで、このモータ108は、チェック弁106
よりも下流側の供給通路47内の圧力をモニターする圧
力スイッチ109の検出信号に基づいて駆動及び停止が
制御される。
【0089】なお、前記ドレン通路46は作動油のリザ
ーバ110に連通している。
【0090】斯かる構成のパワーステアリング装置は、
次のようにして組立てられる。先ず、前記方向切替え弁
63を作動の中立位置に配置し、この状態で、運動変換
手段56を介して出力軸2に連繋された可動部材55を
作動の中立位置に配置する。この状態では、前記案内部
材57は可動部材55に対しては正しく連繋されている
(案内部材の案内部57bが可動部材55の盲穴55a
内に挿入されている)けれども、入力軸1に対しては取
付けられていない。
【0091】次に、前記可動部材55を作動の中立位置
に配置した状態で、案内部材57の取付け部57aを入
力軸1に取付ける。
【0092】前記案内部材57の入力軸1への取付け
は、案内部材57に形成した貫通孔57cに入力軸1を
挿通し、案内部材57の取付け部57aに形成したスリ
ット57dの開口幅を狭めることによって行われる。具
体的には、前記スリット57dに対して略直交する方向
に設けた締付けボルト58Aを締付け操作することによ
って取付けることが可能である。
【0093】これによって、前記変換機構53の可動部
材55は、出力軸2に対して作動の中立位置で、案内部
材57を介して入力軸1に取付けられる。
【0094】また、前記入力軸1には図外のステアリン
グホイールが連結され、操舵力(操舵トルク)が入力さ
れ、出力軸2にはラック軸9を介して図外の操舵リンク
が連結される。
【0095】斯かる構成のパワーステアリング装置にお
いては、前記入力軸1に連結される図外のステアリング
ホイールが操舵操作され、この入力軸1に操舵トルクが
入力されると、この操舵トルクはトーションバー16を
介して出力軸2に伝達され、ラック軸9を介して図外の
操縦リンクを操向操作する。
【0096】このとき、図外の車輪の接地抵抗が大きい
場合には、前記トーションバー16が捩じられ、入力軸
1と出力軸2との間に相対回動が生じることになる。
【0097】前記入力軸1と出力軸2との相対回動が生
じることによって、制御弁20及び方向切替え弁63が
作動し、パワーシリンダ13に作動油を給排して、作動
油圧による操舵助勢力が得られることになるのであり、
これについて順を追って説明する。
【0098】まず、前記供給通路47の作動油は、チェ
ック弁106よりも下流側に設けたアキュームレータ1
07によって加圧されて、常時所定圧力に維持されてい
る。即ち、前記供給通路47内の作動油の圧力は圧力ス
イッチ109によってモニターされており、この供給通
路47内の圧力が所定圧力よりも低下した場合には圧力
スイッチ109の検出信号に基づいてモータ108が回
転し、油圧ポンプ105が回転駆動されることによっ
て、供給通路47内の作動油の圧力が高められる。一
方、前記供給通路47内の圧力が所定圧力に達した場合
には、圧力スイッチ109がこれを検出し、モータ10
8及び油圧ポンプ105の回転駆動を停止させる。した
がって、前記制御弁20の第3油室31内には常時所定
圧力の作動油が導かれていることになる。
【0099】このとき、前記入力軸1と出力軸2との間
に相対回動が生じない状態、即ち操舵操作の中立位置に
おいては、変換機構53の可動部材55はばね部材59
のばね力で押圧されて、運動変換手段56の一対の傾斜
面60が同時に球体61に接した状態(図4参照)にあ
るから、操作棒54は図1に示す中立位置にあり、制御
弁20を操作しない。このため、前記制御弁20の第1
スプール弁28及び第2スプール弁37は共に図1及び
図2に示す中立状態にあり、作動油の方向切替え弁63
及びパワーシリンダ13への供給は遮断された状態にあ
る。
【0100】即ち、前記制御弁20の第1スプール弁2
8は、常態にあって、この第1スプール弁28によって
スプール弁収容孔25内に形成された第1油室29、第
2油室30及び第3油室31をそれぞれ区画しており、
各油室間の相互の連通は阻止された状態にある。つま
り、前記第1スプール弁28は供給スプリング40によ
って第2油室30側に付勢され、この第1スプール弁2
8のポペット部28aがスプール弁収容孔25の弁座2
5cに接しており、第1油室29と第3油室31との連
通を阻止している。また、前記第2油室30と第3油室
31との間はシールリング32によって封止が施されて
いる。
【0101】つまり、前記作動油の供給通路47が連通
する第3油室31は、方向切替え弁63の周溝71に連
通する第1油室29、及びドレン通路46に連通する第
2油室30に対してそれぞれ区画されており、このた
め、前記第3油室31に供給される作動油は方向切替え
弁63及びドレン通路46の何れにも供給されない状態
にある。
【0102】また、前記第2スプール弁37は排出スプ
リング41によってスリーブ24から突出する方向に付
勢されているけれども、常態にあっては、変換機構53
の操作手段としての操作棒54によって押圧されず、第
1油室29と第2油室30とを連通する連通油路36を
連通状態に保っている。即ち、前記第2スプール弁37
は排出スプリング41によってバルブボディ20から突
出する方向に付勢され、これによって、第2スプール弁
37は第1スプール弁28から離間して、第1スプール
弁28の凹形状のテーパ面34と第2スプール弁37の
凸形状の外周面38とが接触しない状態とされる。
【0103】このため、前記第2スプール弁37は第1
スプール弁28に形成した連通油路36を第2油室30
側端部において閉塞することがなく、この連通油路36
を開いている。したがって、前記方向切替え弁63に連
通する第1油室29は、第2油室30に連通するドレン
通路46に連通していることになる。
【0104】斯かる状態から、前記図外のステアリング
ホイールを介して入力軸1に操舵トルクが入力され、ト
ーションバー16が捩じられて入力軸1と出力軸2とが
相対回動することにより、変換機構53の操作棒54が
第2スプール弁37を操作し、この第2スプール弁37
を排出スプリング41のばね力に抗して押圧して、軸方
向に移動させる。
【0105】具体的には、前記入力軸1と出力軸2とが
相対回動することにより、運動変換手段56の球61が
可動部材55に形成した一対の傾斜面60の一方にのみ
接することになり、この可動部材55を図1において上
方向に移動させる。これによって、前記可動部材55に
基端54a側が連繋された操作棒54が球面軸受け62
を介して揺動し、この操作棒54の先端54b側が図1
において下方向に動くことになるから、この先端54b
側で第2スプール弁37が押圧される。その結果、前記
第2スプール弁37は操作手段としての操作棒54によ
って押圧され、入力軸1と出力軸2との相対回動量に応
じて軸方向に移動することになる。
【0106】前記操作棒54が制御弁20の第2スプー
ル弁37を軸方向に押圧して移動させることにより、こ
の第2スプール弁37が、第1油室29と第2油室30
とを連通する連通油路36を閉じることになる。
【0107】即ち、前記第2スプール弁37が排出スプ
リング41のばね力に抗して第1スプール弁28側に移
動することにより、第2スプール弁37が第1スプール
弁28に接し、第1スプール弁28の凹形状のテーパ面
34と第2スプール弁37の凸形状の外周面38とが接
触する。このため、前記第2スプール弁37は第1スプ
ール弁28に形成した連通油路36を第2油室30側端
部において閉塞することになり、この連通路36を閉じ
る。したがって、前記方向切替え弁63に連通する第1
油室29は第2油室30に連通するドレン通路46との
連通が阻止されることになる。
【0108】また、前記操作手段としての操作棒54が
第2スプール弁37を押圧して軸方向に移動させ、この
第2スプール弁37が第1スプール弁28に接すること
により、この第1スプール弁28が軸方向に押圧され、
供給スプリング40のばね力に抗して第1油室29側に
移動することになる。
【0109】前記第1スプール弁28が第1油室29側
に移動することにより、第1油室29と第3油室31と
が連通することになる。これによって、前記作動油の供
給通路47に連通する第3油室31から第1油室29に
導かれる作動油が方向切替え弁63を介してパワーシリ
ンダ13に供給される。
【0110】即ち、いま、前記入力軸1に一定方向の操
舵トルクが入力され、スプール弁収容孔25内の第1ス
プール弁28が第1油室29側に移動すると、この第1
スプール弁28に形成されたポペット部28aが、スプ
ール弁収容孔25の大径部25aと小径部25bとの段
部に形成した弁座25cから離れ、第1油室29と第3
油室31とが連通される。これによって、前記供給通路
47から第3油室31に供給される作動油が第1油室2
9内に導かれ、この第1油室29から、通路42、斜め
孔42a、42b、周溝71を介して方向切替え弁63
に導かれ、この方向切替え弁63による制御のもとに、
パワーシリンダ13の一方のシリンダ室15L(転舵方
向が逆の場合には他方のシリンダ室15R)に供給され
るのである。
【0111】ここで、前記方向切替え弁63は、入力軸
1と出力軸2との間に相対回動が生じない状態、即ち操
舵操作の中立位置においては、絞り68a、69aは閉
じており、絞り68b、69bは僅かに開いている。こ
のため、前記パワーシリンダ13の一方のシリンダ室1
5Lは、周溝74、通路73、絞り68b、窪み65、
通路72を介してドレン通路46に連通しており、他方
のシリンダ室15Rは、周溝76、通路75、絞り69
b、窪み65を介してドレン通路46に連通している。
【0112】斯かる状態から、前記図外のステアリング
ホイールを介して入力軸1に操舵トルクが入力され、ト
ーションバー16が捩じられて入力軸1と出力軸2とが
相対回動することにより、方向切替え弁63の絞り68
aが開いて絞り68bが閉じる(転舵方向が逆の場合に
は絞り69aが開いて絞り69bが閉じる)ことにな
る。これによって、前記制御弁20から周溝71に供給
される作動油が、通路70から絞り68aを介してパワ
ーシリンダ13の一方のシリンダ室15Lに導かれる
(転舵方向が逆の場合には、通路70から絞り69aを
介してパワーシリンダ13の他方のシリンダ室15Rに
導かれる)。
【0113】つまり、前記制御弁20が方向切替え弁6
3に作動油を導く動作と、方向切替え弁63がパワーシ
リンダ13の一方のシリンダ室15Lまたは他方のシリ
ンダ室15Rとに作動油の供給を選択的に切替える動作
とが、略同時に実行されることになる。
【0114】前記制御弁20が方向切替え弁63を介し
てパワーシリンダ13に作動油を供給するとき、制御弁
20の第1スプール弁28は、操舵トルクが増加する過
程で、入力軸1に入力される操舵トルクとパワーシリン
ダ13の一方のシリンダ室15L内(転舵方向が逆の場
合には、他方のシリンダ室15R内)の圧力及び供給ス
プリング40のばね力との3者の釣合いが徐々に変化す
ることによって移動し、次のように作動する。
【0115】即ち、前記第1スプール弁28のポペット
部28aがスプール弁収容孔25の弁座25cから離
れ、作動油が第1油室29からパワーシリンダ13に供
給されて、例えば一方のシリンダ室15L内の圧力が上
昇し、操舵助勢力が発揮されると、前記図外のステアリ
ングホイールから入力軸1に入力されている操舵トルク
は、パワーシリンダ13によって得られる助勢力の大き
さの分、減じられることが可能である。同時に、前記シ
リンダ室15L内の圧力が上昇することによって第1油
室29内の圧力も上昇することになるから、第1スプー
ル弁28は第1油室29内の圧力によって押し戻され、
ポペット部28aがスプール弁収容孔25の弁座25c
に接して、第1油室29と第3油室31との連通を遮断
する。さらに、転舵操作のために、前記入力軸1に入力
される操舵トルクが増大すると、再びポペット部28a
がスプール弁収容孔25の弁座25cから離れ、作動油
がパワーシリンダ13の一方のシリンダ室15Lに供給
される。以後、前記入力軸1に入力される操舵トルクに
応じて所定の大きさの操舵助勢力が得られるまで、前記
動作が繰り返されることになる。
【0116】つまり、前記制御弁20の第1スプール弁
28は、入力軸1に操舵トルクが入力されて、入力軸1
と出力軸2との相対回動が生じ、所定の大きさの助勢力
が得られるまで、ポペット部28aがスプール弁収容孔
25の弁座25cから離れて作動油をパワーシリンダ1
3に導入する動作と、ポペット部28aがスプール弁収
容孔25の弁座25cに接して作動油の導入を中止する
動作とを繰り返すことになる。
【0117】したがって、前記トーションバー16は、
第1スプール弁28のポペット部28aがスプール弁収
容孔25の弁座25cから離れるまでの範囲内でのみ捩
じられることになり、また、前記入力軸1と出力軸2と
相対回動量もその範囲内となる。
【0118】一方、前記制御弁20からの作動油が方向
切替え弁63を介してパワーシリンダ13の一方のシリ
ンダ室15Lに導入されるとき、パワーシリンダ13の
他方のシリンダ室15Rは周溝76、通路75、窪み6
7、絞り69b、窪み65、通路72を介してドレン通
路46に連通している。
【0119】このため、前記パワーシリンダ13の一方
のシリンダ室15Lに導入される作動油の圧力によっ
て、ピストン14を介してラック軸9に操舵方向の力が
与えられ、操舵助勢力が発揮されるのである。
【0120】これにより、前記入力軸1に与えられる操
舵トルクに応じて、パワーシリンダ13に供給される作
動油によって所定の操舵助勢力が得られる。
【0121】次に、操舵操作が完了し、前記入力軸1へ
の操舵トルクの入力が解除されると、制御弁20の第1
スプール弁28が第1油室29内の圧力及び供給スプリ
ング40のばね力によって第2油室30側に押し戻さ
れ、第1スプール弁28のポペット部28aがスプール
弁収容孔25の弁座25cに接して、第1油室29と第
3油室31との連通を遮断する。
【0122】また、前記第2スプール弁37が、第2油
室30内の圧力(この圧力は作動油が供給されるパワー
シリンダ13のシリンダ室、例えば一方のシリンダ室1
5L内の圧力に等しい)及び排出スプリング41のばね
力によって第1スプール弁28から離間する方向に徐々
に押し戻され、第1スプール弁28の凹形状のテーパ面
34と第2スプール弁37の凸形状の外周面38とが接
触しない状態とされる。このため、前記第2スプール弁
37は第1スプール弁28に形成した連通油路36を第
2油室30側端部において開口し、この連通油路36を
開く。
【0123】これによって、前記パワーシリンダ13の
一方のシリンダ室15Lに連通する第1油室29がドレ
ン通路46に連通し、シリンダ室15L内を大気圧のも
とに解放して、操舵助勢力を除すことになる。
【0124】これと同時に、前記方向切替え弁63も中
立位置に戻り、パワーシリンダ13の一方のシリンダ室
15L内及び他方のシリンダ室15R内はセンターオー
プン型の絞り68b、69bからドレン通路46に連通
される。
【0125】このとき、前記制御弁20の第2スプール
弁37は、操舵トルクが減じられる過程で入力軸1に残
留する操舵トルクとパワーシリンダ13の一方のシリン
ダ室15L内(転舵方向が逆の場合には、他方のシリン
ダ室15R内)に残留する圧力及び排出スプリング41
のばね力との3者の釣合いが徐々に変化することによっ
て移動し、連通油路36を徐々に開くことになる。
【0126】即ち、前記第2スプール弁37が連通油路
36を僅かに開くと、パワーシリンダ13の一方のシリ
ンダ室15L内の油圧力が僅かに減じられ、操舵助勢力
が減じられる。前記パワーシリンダ13の助勢力が減じ
られると、入力軸1に残留する操舵トルクが勝り、第2
スプール弁37は第1スプール弁28に接し、連通油路
36を閉じることになる。さらに、転舵操作を解除する
ために前記入力軸1に入力されている操舵トルクを除す
と、再び第2スプール弁37が第1スプール弁28から
離間して連通油路36を開き、パワーシリンダ13の一
方のシリンダ室15L内の作動油をドレン通路46に逃
がす。以後、前記入力軸1に入力される操舵トルク及び
パワーシリンダ13での操舵助勢力が零になるまで、前
記動作が繰り返されることになる。
【0127】つまり、前記制御弁20の第2スプール弁
37は、入力軸1に入力される操舵トルクが減じられる
ことによって、入力軸1と出力軸2との相対回動が減じ
られ、操舵助勢力が零になるまで、第1スプール弁28
から離間して連通油路36を開き、パワーシリンダ13
とドレン通路46とを連通する動作と、第1スプール弁
28に接して連通油路36を閉じる動作とを繰り返すこ
とになる。
【0128】一方、前記図外のステアリングホイールが
逆方向に操舵操作された場合には、運動変換手段56の
球61は可動部材55に形成した一対の傾斜面60の他
方にのみ接することになるけれども、この可動部材55
は前記同様に図1において上方向に移動するから、前記
同様に操作棒54が制御弁20を操作する。これに対し
て、前記方向切替え弁63は前記した方向とは逆方向に
作動し、絞り69a、68bを開き、絞り69b、68
aを閉じる。これによって、方向切替え弁63は、制御
弁20からの作動油を絞り69aを介してパワーシリン
ダ13の他方のシリンダ室15R内に供給すると共に、
一方のシリンダ室15L内が絞り68bを介してドレン
通路46に連通することになる。
【0129】これにより、前記同様に、入力軸1に入力
される操舵トルクに応じて、パワーシリンダ13に供給
される作動油によって所定の操舵助勢力が得られる。
【0130】その結果、操舵機構の左方向または右方向
の転舵操作に対して、パワーシリンダ13による操舵助
勢力が得られるのである。
【0131】このとき、前記カットオフピストン33は
次のように作動する。即ち、操舵操作の中立位置で、前
記制御弁20が操作棒54によって操作されず、第2ス
プール弁37が連通路36を開いて、第1油室29内が
ドレン通路46に連通している状態では、第1油室29
内及び低圧室26c内は何れも大気圧の下にあるから、
カットオフピストン33はばね35及び供給スプリング
40のばね力によって付勢されて釣り合い位置にあり、
この位置はプラグ26に最も近付いた位置である。この
状態では、前記カットオフピストン33は第1スプール
弁28側に向かって軸方向に所定のストローク(l1)
移動可能な状態にある(図2参照)。
【0132】次に、前記操作棒54が制御弁20を操作
して第2スプール弁37が連通路36を閉じ、第1スプ
ール弁28が移動して第1油室29内に第3油室31内
の作動油が導かれると、カットオフピストン33は第1
油室29内の油圧力によって押圧され、供給スプリング
40を押し縮める(ばね力を高める)方向に移動する。
即ち、前記カットオフピストン33は、第1油室29内
の大径室29aと小径室29bに合致する段付き状に形
成されており、低圧室29c内が大気圧下にあるから、
大径室29aと小径室29bとの受圧面積差に相当する
面積に第1油室29内の油圧力が作用することによって
移動することになる。
【0133】つまり、前記第1油室29内の油圧力が上
昇することにより、カットオフピストン3が第1油室2
9内の圧力と供給スプリング40との釣り合いによって
第1スプール弁28側に移動し、供給スプリング40を
押し縮めることになる。
【0134】このため、前記入力軸1に操舵トルクが入
力されて、変換機構53の操作棒54が制御弁20を操
作して第1油室29内の油圧が増圧されるとき、この制
御弁20の第1油室29が所定の圧力に上昇したカット
オフ点以降、操舵トルク(T)に対する油圧(P)の増
加割合が変化する特性を持って制御されることになる
(図6参照)。
【0135】また、前記制御弁20に対して車速に応じ
た制御力を与えるアクチュエータ81は次のように作動
する。
【0136】先ず、前記アクチュエータ81は、圧力発
生装置82の電磁コイル84が車速センサ102からの
車速信号が入力される制御ユニット103を介して駆動
され、プランジャ86が電磁コイル84の最大の吸引力
で吸引された状態で、図2に示す状態にある。即ち、前
記圧縮ばね部材89はセット長が最も長い状態で、アシ
ストピストン83は、圧縮ばね部材89の最も弱いばね
力で付勢される一方、板94を介してばね部材93によ
って付勢されて、制御弁20の第2スプール弁37を押
圧しない状態にある。なお、この状態は車両の高速状態
である。
【0137】前記の状態から、前記車速センサ84から
別の(低速の)車速信号が入力され、制御ユニット85
を介して電磁コイル84が駆動されることにより、電磁
コイル84はプランジャ86に対する吸引力が減じら
れ、プランジャ86はソレノイドスプリング87によっ
て押圧される。これによって、前記圧縮ばね部材89が
圧縮され、これのばね力が増加することになる。
【0138】つまり、前記圧力発生装置82は、この圧
力発生装置82が車速信号に基づいて制御されることに
より、車速に応じたアシスト圧力をアシストピストン8
3に与えることになる。
【0139】また、前記アシスト圧力室95内にパワー
シリンダ13の作動油圧が導かれることにより、アシス
トピストン83は、アシスト圧力室95側と盲穴99側
との受圧面積の差により、第2スプール弁37側に移動
する。
【0140】前記アシストピストン83の移動は、フラ
ンジ100が板94を介してばね部材93を押し縮める
ことにより行われ、アシストピストン83はシム98を
介して第2スプール弁37を第1スプール弁28側に押
圧する。即ち、前記制御弁20に制御力を与えることに
なる。
【0141】したがって、前記アクチュエータ81は、
アシストピストン83がパワーシリンダ13の作動油圧
によって押圧されると共に、圧力発生装置82が車速セ
ンサ102からの車速信号に基づいて駆動制御されるこ
とにより、車速に応じて、アシストピストン83に対す
るアシスト圧力を変化させ、これらの合力による制御力
を制御弁20に与えることになる。
【0142】これによって、前記制御弁20に制御力を
与えるアクチュエータ81は、変換機構53の操作棒5
4が制御弁20の第2スプール弁37を操作してこの第
2スプール弁37を排出スプリング41のばね力に抗し
て押圧する力に対する助勢力(制御力)を、車速に応じ
て変化させる。具体的には、前記アクチュエータ81
は、車両の低速時または停止時に最も大きな助勢力を発
揮し、高速になるに従って助勢力を減じることになる。
【0143】このため、前記入力軸1に操舵トルクが入
力されて、変換機構53の操作棒54が制御弁20を操
作して第1油室29の油圧が増圧されるとき、及び入力
軸1に入力される操舵トルクが減じられて、変換機構5
3の操作棒54が制御弁20を操作して第1油室29の
油圧が減圧されるとき、この制御弁20の制御特性に車
速の因子が加えられ、操舵トルク(T)に対する油圧
(P)の特性が、図6に示すように、車速に応じて変化
し、所謂車速感応制御されることになる。
【0144】つまり、前記パワーシリンダ13への作動
油の供給を司る制御弁20に対して、アクチュエータ8
1から車速に応じて制御力が与えられる。具体的には、
前記操作棒54による制御弁20の開弁操作の場合の操
作力に対する助勢力(制御力)を車速の増加に伴って減
じる。
【0145】その結果、操舵トルクに応じて変化する作
動油の油圧特性において、油圧が立ち上がり始める操舵
トルク及び減少し始める操舵トルクの大きさが、車速に
応じて変化し、車両の低速走行時或いは停止時は、高速
走行時に比較して小さな操舵トルクで所定の作動油圧力
が得られる。
【0146】ここで、前記可動部材55を入力軸1に連
繋する案内部材57は、入力軸1に対して取付け位置に
所定の自由度をもって取付けられるから、可動部材55
を作動の中立位置で入力軸1に容易に連繋することがで
き、また、従来例に比較して格別高精度の加工を必要と
することもない。
【0147】したがって、加工が容易であると共に、前
記変換機構53の可動部材55を作動の中立位置で入力
軸1に連繋することが容易なパワーステアリング装置及
びその組立て方法が得られる。
【0148】また、前記制御弁20とパワーシリンダ1
3との間に方向切替え弁63が設けられているから、左
右方向の操舵操作に対して、制御弁20は1個設けるこ
とで足り、構成の簡素化を図ることができる。
【0149】また、前記案内部材57の取付け部57a
に形成した貫通孔57cに連通するスリット57dの開
口幅を狭めることによって、この案内部材57を入力軸
1に取付けるようにしたから、入力軸1の外周と貫通孔
57cの内周とが略全周に亘って接触することになり、
これら入力軸1と貫通孔57cとの接触面積を大きくし
て強固な取付けが成就される。
【0150】図7は本発明の別の実施の形態を示す図面
で、この実施の形態が前記実施の形態と変わるところ
は、前記案内部材57が入力軸1に形成した雄ねじ1b
に螺合されるナット58Bによって入力軸1に取付けら
れている点である。
【0151】即ち、前記変換機構53の可動部材55
は、入力軸に取付けられる取付け部57aと、可動部材
55に連繋される案内部57bとから構成されており、
取付け部57aは、板部材から略環状に形成され、中央
部分に入力軸1が挿通される貫通孔57cが形成してあ
る。
【0152】一方、前記入力軸1の所定位置には段付き
肩部1a及び雄ねじ1bが形成してあり、この雄ねじ1
bにナット58Bが螺合可能となっている。
【0153】なお、その他の構成については前記実施の
形態と同様であるから、前記実施の形態と同一構成部分
には同一符号を付し、その重複する説明を省略する。
【0154】斯かる構成にあっては、前記案内部材57
は、この案内部材57の取付け部57aに形成した貫通
孔57cに入力軸1を挿通して段付き肩部1aに当接さ
せた状態で、入力軸1に形成した雄ねじ1bにナット5
8Bを螺合し、このナット58Bを締付けることによっ
て、入力軸1に取付け可能である。この場合に、前記案
内部材57の取付け部57aは、入力軸1に対して、回
転方向の任意の位置に取付け可能である。
【0155】これによって、前記可動部材55を入力軸
1に連繋する案内部材57は、入力軸1に対して取付け
位置に所定の自由度をもって取付けられるから、可動部
材55を作動の中立位置で入力軸1に容易に連繋するこ
とができ、また、従来例に比較して格別高精度の加工を
必要とすることもない。
【0156】したがって、斯かる構成にあっても、加工
が容易であると共に、前記変換機構53の可動部材55
を作動の中立位置で入力軸1に連繋することが容易なパ
ワーステアリング装置及びその組立て方法が得られる。
【0157】加えて、前記案内部材57の取付け部57
aには貫通孔57cを形成するほか、格別な加工を施す
ことがなく、加工が容易になる。
【0158】図8乃至図9は本発明の更に別の実施の形
態を示す図面で、この実施の形態が前記実施の形態と変
わるところは、前記案内部材57が入力軸1の接線方向
の平面1cに接するボルト58Cによって入力軸の取付
けられている点である。
【0159】即ち、前記変換機構53の可動部材55
は、入力軸に取付けられる取付け部57aと、可動部材
55に連繋される案内部57bとから構成されており、
取付け部57aは、板部材から略環状に形成され、中央
部分に入力軸1が挿通される貫通孔57cが形成してあ
る。また、前記貫通孔57cに直交する方向に一対のボ
ルト孔57eが形成してあり、このボルト孔57eにボ
ルト58Cが螺合可能となっている。
【0160】一方、前記入力軸1の所定位置には、案内
部材57の取付け部57aに形成したボルト孔57eに
臨んで、入力軸1の接線方向の平面1cが形成してあ
り、この平面1cにボルト58Cの先端が接するように
なっている。
【0161】なお、その他の構成については前記実施の
形態と同様であるから、前記実施の形態と同一構成部分
には同一符号を付し、その重複する説明を省略する。
【0162】斯かる構成にあっては、前記案内部材57
は、この案内部材57の取付け部57aに形成した貫通
孔57cに入力軸1を挿通し、ボルト58Cを締付け操
作してその先端を入力軸1の平面1cに当接させること
によって、この入力軸1に取付け可能である(図9参
照)。この場合に、前記案内部材57の取付け部57a
は、入力軸1に対して、平面1cを形成した範囲内で回
転方向の任意の位置に取付け可能である。
【0163】これによって、前記可動部材55を入力軸
1に連繋する案内部材57は、入力軸1に対して取付け
位置に所定の自由度をもって取付けられるから、可動部
材55を作動の中立位置で入力軸1に容易に連繋するこ
とができ、また、従来例に比較して格別高精度の加工を
必要とすることもない。
【0164】したがって、斯かる構成にあっても、加工
が容易であると共に、前記変換機構53の可動部材55
を作動の中立位置で入力軸1に連繋することが容易なパ
ワーステアリング装置及びその組立て方法が得られる。
【0165】加えて、前記案内部材57は入力軸1の接
線方向の平面1cに接するボルト58Cによって入力軸
1に取付けられているから、この入力軸の平面11cに
よって強固に取付けられる。
【0166】なお、前記ボルト58C及びこのボルト5
8Cの先端が接する平面1cは1個設ける構成としても
よい。
【0167】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0168】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、加工が容易であると共に、変換機構の可動部材
を作動の中立位置で入力軸に連繋することが容易なパワ
ーステアリング装置及びその組立て方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すパワーステアリング
装置の説明図で、制御弁、方向切替え弁及びアクチュエ
ータの断面図を含む図面である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面を含む説明図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】図1のD−D線断面図である。
【図6】車速をパラメータとして、入力軸に入力される
操舵トルク(T)と操舵助勢力を発生させる作動油圧
(P)との関係を示す線図である。
【図7】本発明の別の実施の形態を示す、図1と同様な
図面である。
【図8】本発明の更に別の実施の形態を示す、図1と同
様な図面である。
【図9】図8のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 入力軸 2 出力軸 13 パワーシリンダ 20 制御弁 53 変換機構 54 操作棒(操作手段) 55 可動部材 56 運動変換手段 57 案内部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵機構の入力軸に対して相対回動可能
    に連繋された出力軸を備え、入力軸に入力される操舵ト
    ルクに応じて、パワーシリンダに作動油を給排して操舵
    助勢力を得るパワーステアリング装置において、前記入
    力軸に入力される操舵トルクに応じてパワーシリンダへ
    の作動油の供給を司り、操舵操作の中立位置においてパ
    ワーシリンダへの作動油の供給を遮断する形式の制御弁
    と、この制御弁を操作可能な操作手段を含み、前記入力
    軸に入力される操舵トルクを操作手段の変位に変換する
    変換機構とを備え、前記変換機構が、入力軸に対して取
    付け位置が所定の自由度をもって取付けられる案内部材
    を介して、入力軸に対して軸方向移動可能でかつ相対回
    動可能に連繋されると共に、操作手段が連繋される可動
    部材と、この可動部材と出力軸との間に設けられ、これ
    ら可動部材と出力軸との相対回動を可動部材の軸方向移
    動に変換する運動変換手段とを有してなることを特徴と
    する、パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 操舵機構の入力軸に対して相対回動可能
    に連繋された出力軸を備え、入力軸に入力される操舵ト
    ルクに応じて、パワーシリンダに作動油を給排して操舵
    助勢力を得るパワーステアリング装置において、前記入
    力軸に入力される操舵トルクに応じてパワーシリンダへ
    の作動油の供給を司り、操舵操作の中立位置においてパ
    ワーシリンダへの作動油の供給を遮断する形式の制御弁
    と、この制御弁とパワーシリンダとの間に設けられ、前
    記入力軸に入力される操舵トルクの方向に応じて、作動
    油の供給をパワーシリンダの一方または他方のシリンダ
    室へ切り換えると共に、これらシリンダ室からの作動油
    の排出を司る方向切替え弁と前記制御弁を操作可能な操
    作手段を含み、前記入力軸に入力される操舵トルクを操
    作手段の変位に変換する変換機構とを備え、前記変換機
    構が、入力軸に対して取付け位置が所定の自由度をもっ
    て取付けられる案内部材を介して、入力軸に対して軸方
    向移動可能でかつ相対回動可能に連繋されると共に、操
    作手段が連繋される可動部材と、この可動部材と出力軸
    との間に設けられ、これら可動部材と出力軸との相対回
    動を可動部材の軸方向移動に変換する運動変換手段とを
    有してなることを特徴とする、パワーステアリング装
    置。
  3. 【請求項3】 前記案内部材は、入力軸に取付けられる
    取付け部と可動部材に連繋される案内部とを有し、取付
    け部には入力軸が挿通される貫通孔及びこの貫通孔に連
    通して外方に開放する半径方向のスリットが形成されて
    なり、前記案内部材は、取付け部の貫通孔に入力軸が挿
    通した状態で、スリットの開口幅を狭めることにより、
    入力軸に取付けられていることを特徴とする、請求項1
    乃至請求項2記載のパワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記案内部材は、入力軸に取付けられる
    取付け部と可動部材に連繋される案内部とを有し、取付
    け部には入力軸が挿通される貫通孔が形成されてなる一
    方、入力軸には雄ねじが形成されてなり、前記案内部材
    は、取付け部の貫通孔に入力軸が挿通した状態で、入力
    軸に形成した雄ねじに螺合されるナットによって入力軸
    に取付けられていることを特徴とする、請求項1乃至請
    求項2記載のパワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 前記案内部材は、入力軸に取付けられる
    取付け部と可動部材に連繋される案内部とを有し、取付
    け部には入力軸が挿通される貫通孔及びこの貫通孔に開
    口するねじ孔が形成されてなる一方、入力軸には接線方
    向の平面が形成されてなり、前記案内部材は、貫通孔に
    入力軸が挿通した状態で、ねじ孔に螺合され、入力軸の
    接線方向の平面に接するボルトによって入力軸に取付け
    られていることを特徴とする、請求項1乃至請求項2記
    載のパワーステアリング装置。
  6. 【請求項6】 操舵機構の入力軸に対して相対回動可能
    に連繋された出力軸を備え、入力軸に入力される操舵ト
    ルクに応じて、パワーシリンダに作動油を給排して操舵
    助勢力を得るパワーステアリング装置の組立て方法にお
    いて、前記入力軸に入力される操舵トルクに応じてパワ
    ーシリンダへの作動油の供給を司り、操舵操作の中立位
    置においてパワーシリンダへの作動油の供給を遮断する
    形式の制御弁と、この制御弁を操作可能な操作手段を含
    み、前記入力軸に入力される操舵トルクを操作手段の変
    位に変換する変換機構とを備え、前記変換機構が、入力
    軸に対して取付け位置に所定の自由度をもって取付けら
    れる案内部材を介して、入力軸に対して軸方向移動可能
    でかつ相対回動可能に連繋されると共に、操作手段が連
    繋される可動部材と、この可動部材と出力軸との間に設
    けられ、これら可動部材と出力軸との相対回動を可動部
    材の軸方向移動に変換する運動変換手段とを有してな
    り、前記運動変換手段を介して出力軸に連繋された可動
    部材を、作動の中立位置に配置する工程と、前記可動部
    材を作動の中立位置に配置した状態で、案内部材を入力
    軸に取付ける工程と、からなることを特徴とするパワー
    ステアリング装置の組立て方法。
  7. 【請求項7】 操舵機構の入力軸に対して相対回動可能
    に連繋された出力軸を備え、入力軸に入力される操舵ト
    ルクに応じて、パワーシリンダに作動油を給排して操舵
    助勢力を得るパワーステアリング装置の組立て方法にお
    いて、前記入力軸に入力される操舵トルクに応じてパワ
    ーシリンダへの作動油の供給を司り、操舵操作の中立位
    置においてパワーシリンダへの作動油の供給を遮断する
    形式の制御弁と、この制御弁とパワーシリンダとの間に
    設けられ、前記入力軸に入力される操舵トルクの方向に
    応じて、作動油の供給をパワーシリンダの一方または他
    方のシリンダ室へ切り換えると共に、これらシリンダ室
    からの作動油の排出を司る方向切替え弁と前記制御弁を
    操作可能な操作手段を含み、前記入力軸に入力される操
    舵トルクを操作手段の変位に変換する変換機構とを備
    え、前記変換機構が、入力軸に対して取付け位置に所定
    の自由度をもって取付けられる案内部材を介して、入力
    軸に対して軸方向移動可能でかつ相対回動可能に連繋さ
    れると共に、操作手段が連繋される可動部材と、この可
    動部材と出力軸との間に設けられ、これら可動部材と出
    力軸との相対回動を可動部材の軸方向移動に変換する運
    動変換手段とを有してなり、前記方向切替え弁を作動の
    中立位置に配置する工程と、前記方向切替え弁を作動の
    中立位置に配置した状態で、運動変換手段を介して出力
    軸に連繋された可動部材を作動の中立位置に配置する工
    程と、前記可動部材を作動の中立位置に配置した状態
    で、案内部材を入力軸に取付ける工程と、からなること
    を特徴とするパワーステアリング装置の組立て方法。
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