JPH1134026A - ハニカム構造体押出用ダイスおよびその製造方法 - Google Patents

ハニカム構造体押出用ダイスおよびその製造方法

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JPH1134026A
JPH1134026A JP19341597A JP19341597A JPH1134026A JP H1134026 A JPH1134026 A JP H1134026A JP 19341597 A JP19341597 A JP 19341597A JP 19341597 A JP19341597 A JP 19341597A JP H1134026 A JPH1134026 A JP H1134026A
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clay
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    • B28B3/00Producing shaped articles from the material by using presses; Presses specially adapted therefor
    • B28B3/20Producing shaped articles from the material by using presses; Presses specially adapted therefor wherein the material is extruded
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄壁を有するハニカム構造体を、初期から高
歩留で押出成形できる押出用ダイスおよびその製造方法
を提供する。 【解決手段】 ハニカム構造体の横断面形状と対応する
横断面形状を有しダイスの前面側から後面側に向かって
所定の深さに形成された交差する複数個の成形溝と、ダ
イスの後面側から前面側に向かって互いに独立して形成
され成形溝の所定の交差部および/または稜辺部と重な
り合う連通部を介して成形溝と連通された複数個の坏土
供給穴とを備えたハニカム構造体押出用ダイスにおい
て、成形溝と坏土供給穴との連通部の坏土流路縦断面輪
郭を擬似流線形に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハニカム構造体を
押出成形するための押出用ダイスおよびその製造方法に
関するものであり、特に壁厚の薄いハニカム構造体にお
いても押出成形の初期から高歩留で成形できるハニカム
構造体押出成形用ダイスおよびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から例えば自動車用内燃機関等の排
気ガスの浄化用触媒担体や、微粒子浄化フィルタ、蓄熱
体等にセラミック材料からなるハニカム構造体が使用さ
れている。このようなハニカム構造体は、コージェライ
ト、アルミナ、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ムライト等の
セラミック材料によって構成されているが、これらのセ
ラミック材料を結合剤と混合させて坏土とし、押出ダイ
スによって連続的に押出成形することにより製造する方
法が最も一般的である。
【0003】図4は従来使用される押出成形用ダイスの
一例を示す要部平面図、図5は図4におけるA−A線断
面図である。図4および図5において、1は成形溝であ
り、ハニカム構造体の横断面形状と対応する横断面形状
を有し、ダイス10の前面側(図5における左側)から
後面側(図5における右側)に向かって所定の深さを有
するように、例えば格子状に複数個が形成されている。
このような成形溝1は、例えばダイヤモンドカッターに
よって形成することができる。
【0004】次に2は坏土供給穴であり、前記ダイス1
0の後面側から前面側に向かって互いに独立して例えば
円筒状に形成され、前記成形溝1の所定の交差部におい
て前記成形溝1と重なり合って連通されるように(図8
参照)複数個が設けられている。なお坏土供給穴2は、
前記成形溝1の稜辺部において重なり合って連通される
ように複数個が設けられているものもある。3は係止用
の段付部であり、ダイス10の前面側に設けられるが、
この段付部3を省略して、ダイス10の前面外周部で支
持するように形成したものもある。
【0005】図6は図4のダイスを用いてハニカム構造
体7を押出成形する状態の一例を示す要部縦断面図であ
り、同一部分は前記図4および図5と同一の参照符号で
示す。図6において、4はシリンダであり、セラミック
材料と結合材料とからなる坏土5を収容する。図6に示
すように、押出成形用のダイス10をクランプ6により
段付部3を介してシリンダ4の下端に装着し、シリンダ
4の内部に収容した坏土5にピストン若しくはスクリュ
ー(何れも図示せず)等の圧力印加手段を介して圧力P
を印加する。
【0006】上記のようにして圧力Pが印加された坏土
5は、ダイス10の坏土供給穴2に圧入供給され、更に
坏土供給穴2と重なり合って連通された成形溝1に圧入
供給される。この場合、1個の坏土供給穴2は成形溝1
の所定の交差部に連通しているから、1個の坏土供給穴
2から圧入供給された坏土5は複数個(図4および図5
に示すものにおいては4個)の成形溝1内に圧入供給さ
れると共に、成形溝1内において他の坏土供給穴2から
圧入供給された坏土5と一体になり、ハニカム状となっ
て押出成形用のダイス10の前面側から押出され、ハニ
カム構造体7が成形されるのである。
【0007】図7は図4のダイスで押出成形されるハニ
カム構造体7の一例を示す斜視図であり、格子状の隔壁
8により、複数個の排気ガス通過穴9が形成されてい
る。このハニカム構造体7は、乾燥工程および焼成工程
を経て多孔質セラミックスとされ、隔壁8の排気ガス通
過穴9の内表面に、白金、ニッケル等を含む触媒物質を
付着させて実用に供されるのである。
【0008】図8は従来の押出成形用ダイスにおける成
形溝および坏土供給穴の構造例を示す要部拡大縦断面図
であり、同一部分は前記図4ないし図6と同一の参照符
号で示す。図8において、成形溝1は、例えばダイヤモ
ンドカッターのような切断刃によって加工されるもの
と、放電加工によるものとがある。一方坏土供給穴2
は、ドリルによる加工法若しくは電極としてチタンパイ
プを使用する電気化学加工法の何れかによって形成され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして成形
された押出成形用のダイスを使用してハニカム構造体を
押出成形した場合に、押出成形の初期においては、図9
に示すようにハニカム構造体7が健全に押出成形され
ず、断裂状態となったり、歪んだりする。これは前記図
8に示す坏土供給穴2と成形溝1との連通部11におい
て、坏土の流路断面積が急激に減少することと、連通部
11における坏土の流動抵抗にバラツキがあること等に
より、成形溝1からの坏土すなわちハニカム構造体7の
押出速度が不均一となるためである。
【0010】上記の問題点を解決するために、新規に製
造された押出成形用のダイスに対しては、正規の押出成
形に適用する前に、例えば坏土を坏土供給穴2から成形
溝1に流通させることにより、坏土供給穴2と成形溝1
の内面を円滑化し、坏土流路内の流動抵抗を調整する手
段が採られている。しかしながら、このようないわゆる
予備押出成形を採用した場合には、相当量の坏土を浪費
することとなるため歩留が著しく低下するのみならず、
予備押出成形に長時間および多大の工数を必要とするた
め、生産効率が低下し、かつ製造コストを高騰させると
いう問題点がある。
【0011】一方ハニカム構造体7の熱容量を小さくし
て、触媒としてのヒートアップを速やかに行ない得るよ
うに、図7における隔壁8の肉厚寸法の小なる薄壁のハ
ニカム構造体7に対する要望が強くなってきた。このよ
うな薄壁のハニカム構造体7を成形するためには、前記
図8におけるダイス10の成形溝1の幅寸法としては0.
125mm以下のものが必要となる。
【0012】このような狭小な幅寸法の成形溝1を有す
るダイス10では、上記従来の予備押出成形による内部
流動抵抗の調節手段を採用しても、ハニカム構造体7を
収率良く押出成形することが困難である。すなわち、成
形溝1の幅寸法が狭小化されたダイス10においては、
成形溝1および坏土供給穴2の寸法精度、表面粗さ等が
坏土の流れ抵抗のバラツキに、従来のものにおける以上
に影響を与えることによるものであり、従来の予備押出
成形手段によっては対処できないことが多いという問題
点がある。
【0013】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
を解決し、薄壁を有するハニカム構造体を、押出成形の
初期から高歩留で押出成形ができるハニカム構造体押出
用ダイスおよびその製造方法を提供することを課題とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、まず第1の発明においては、ハニカム構造体の横
断面形状と対応する横断面形状を有しダイスの前面側か
ら後面側に向かって所定の深さに形成された交差する複
数個の成形溝と、前記ダイスの後面側から前面側に向か
って互いに独立して形成され前記成形溝の所定の交差部
および/または稜辺部と重なり合う連通部を介して前記
成形溝と連通された複数個の坏土供給穴とを備えたハニ
カム構造体押出用ダイスにおいて、成形溝と坏土供給穴
との連通部の坏土流路縦断面輪郭を擬似流線形に形成す
る、という技術的手段を採用した。
【0015】本発明において、連通部の坏土供給穴の成
形溝側の端部を頂角を鋭角、すなわち90°未満、好ま
しくは60°以下、より好ましくは45°以下である円
錐面に形成することができる。
【0016】次に上記の発明において、ダイス前面側成
形溝の端縁および/またはダイス後面側坏土供給穴の端
縁にR付け加工部を形成することができる。この場合の
丸みの半径Rは15〜80μmとすることが好ましい。
Rが15μm未満では坏土の流れ抵抗を低減する作用が
期待できず、一方Rが80μmを超えると、ハニカム構
造体の隔壁の交差部の丸みも大となり、特性(耐熱衝撃
性)の低下を招くため好ましくない。
【0017】また上記の発明において、成形溝の幅寸法
を45〜125μmに形成することができる。成形溝の
幅寸法が小である程ハニカム構造体の熱容量を小にする
ことができるので、好ましくは100μm以下とするの
がよい。一方成形溝の幅寸法をあまり小にするとハニカ
ム構造体としての強度が小になるため、45μm以上と
するのが好ましい。
【0018】更に上記の発明において、成形溝、連通部
および坏土供給穴の内面の表面粗さRaを1μm以下に
形成することができる。表面粗さRaが1μm以下にな
ると、坏土の流れ抵抗が小さくなると共に、バラツキが
減少するため好ましい。
【0019】次に第2の発明においては、ハニカム構造
体の横断面形状と対応する横断面形状を有しダイスの前
面側から後面側に向かって所定の深さに形成された交差
する複数個の成形溝と、前記ダイスの後面側から前面側
に向かって互いに独立して形成され前記成形溝の所定の
交差部および/または稜辺部と重なり合う連通部を介し
て前記成形溝と連通された複数個の坏土供給穴とを備え
たハニカム構造体押出用ダイスの製造方法において、成
形溝を加工する工程と、成形溝と連通される坏土供給穴
を加工する工程とを含み、頂角が鋭角である円錐面を有
する電極を前記坏土供給穴側から挿入することにより、
前記成形溝と坏土供給穴とが重なり合う連通部を放電加
工若しくは電気化学加工により坏土流路縦断面輪郭が擬
似流線形となるように加工する、という技術的手段を採
用した。
【0020】本発明において、連通部を電気化学加工に
より加工する際に、加工液を成形溝側から供給すること
ができる。次に上記の発明において、成形溝、連通部お
よび坏土供給穴の内面をエキストルージョン法により研
磨加工することができる。
【0021】更に上記の発明において、ダイス前面側成
形溝の端縁および/またはダイス後面側坏土供給穴の端
縁をブラスト手段によりR付け加工することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態におけ
るハニカム構造体押出用ダイスの製造方法の一例を示す
要部拡大縦断面図であり、同一部分は前記図8と同一の
参照符号で示す。まずステンレス鋼であるSUS630
材により、厚さ寸法T=15mm、一辺の長さ寸法21
5mmの角板状のダイス10の外形を切削および研削に
より加工する。このダイス10の一方の端面側に、放電
加工および研磨加工により、幅寸法W=80μm、深さ
寸法t1 =3.0mmの成形溝1をピッチ寸法0.94mm
で226個宛夫々直交するように加工する。
【0023】次にダイス10の他方の端面側から、例え
ば電気化学加工により直径d1 =0.7mm、深さ寸法t
2 =12.3mmの坏土供給穴2をピッチ寸法1.88mm
で、前記成形溝1の交差位置(1個とび)に加工する。
これらの坏土供給穴2の数は、(226×226)/2
≒26,000であった。なお上記坏土供給穴2の電気
化学加工には、外周を絶縁したTi材料からなるパイプ
状電極を使用し、その内部から電解加工液を供給して電
気化学加工を行なった。これらの坏土供給穴2は、ドリ
ル加工によって形成してもよい。上記の成形溝1および
坏土供給穴2を加工した後に、ダイス10の両端面側か
ら細粒のサンド、ショット、グリッド等を噴射するブラ
スト手段により、ダイス前面側成形溝1の端縁および/
またはダイス後面側坏土供給穴2の端縁に、例えば半径
20μmの丸み付け若しくはR付け加工を行ない、R付
け加工部12を形成する。
【0024】次に13は電極であり、例えばTi材料に
より直径d2 =0.5mmの円柱状の本体部14と円錐状
の先端部15とから構成されている。本体部14の外表
面には例えばエポキシ樹脂材料からなる絶縁被膜(図示
せず)を被着させる。電極13の先端部15は頂角が各
々θ1 ,θ2 の円錐状に形成すると共に、坏土流路の縦
断面輪郭が擬似流線形となるように形成する。なお頂角
θ1 は90°未満の鋭角、好ましくは60°以下の、例
えば40°に形成する。また頂角θ2 は90°とした
が、90°超の鈍角であってもよい。θ1 =θ2 であっ
てもよいが、図1に示した電極13の頂角θ1 ,θ2
形成された円錐部の境界部における直径d 3 は、例えば
0.35mmに形成されている。
【0025】図2は本発明の実施の形態におけるハニカ
ム構造体押出用ダイスの連通部の電気化学加工による加
工状態の一例を示す要部縦断面図であり、同一部分は前
記図1と同一の参照符号で示す。図2において、16は
加工液供給治具であり、例えば樹脂材料のような耐酸性
材料により、上端が開放しかつダイス10に密着する壷
状に形成され、供給口17を介して加工液供給源(図示
せず)と接続されている。
【0026】上記の構成により、電極13とダイス10
との間に直流電圧を印加した状態で加工液を加工液供給
治具16を介して、ダイス10の成形溝1側から坏土供
給穴2に向かって加工液を連通させれば、ダイス10の
連通部11を前記図1に示すように坏土流路縦断面輪郭
を擬似流線形に加工することができる。この場合の加工
条件としては、加工液として17重量%に希釈した硝酸
溶液を使用し、流量は1個の坏土供給穴2当り5cc/
分とした。また印加電圧としては、電極13に(−)5
V×7秒および(+)0.1V×0.1秒を交互に印加し
た。逆電圧の印加は連通部11の表面に形成される酸化
膜を除去し、電気化学加工を滞りなく進行させるための
ものである。電極13の送り速度を1mm/分で加工し
た。
【0027】上記のようにして形成したダイス10に対
して、成形溝1、連通部11および坏土供給穴2内をエ
キストルージョン法により研磨加工し、それらの内面の
表面粗さをRaで1μm以下に形成する。このように形
成することにより、後述するようにダイス内部における
坏土の流れ抵抗を顕著に低減させ、かつそのバラツキを
減少させ得るのである。次にダイス10は押出成形機へ
の装着のため、例えば放電加工により外径215mmに
加工され、円板状の押出用ダイスに形成される。
【0028】図3は坏土流路の表面粗さと坏土の流れ抵
抗との関係を示す図であり、横軸の表面粗さは前記図1
および図2における成形溝1、坏土供給穴2および連通
部11の内面に対する平均値である。図3から明らかな
ように、表面粗さがRaで1μm以下では坏土の流れ抵
抗が小さく、勾配が小さいことがわかる。従って上記成
形溝1、坏土供給穴2および連通部11の内面の表面粗
さはRaで1μm以下に形成することが、ハニカム構造
体の押出成形を容易にすると共に、健全な成形体を得る
ための好ましい条件である。
【0029】上記のようにして形成したダイス10を使
用し、粒径25μm以下のコージェライト組成(2Mg
O・2Al2 3 ・5SiO2 )の原料粉末を含む坏土
によりハニカム構造体を押出成形したところ、押出成形
の初期から健全なハニカム構造体を高歩留で成形し得る
ことを確認した。すなわち、各坏土供給穴2および連通
部11を経て成形溝1から押出される坏土(成形体)の
押出速度は、上記夫々の構成部位の内面の坏土の流れ抵
抗が低減、かつ均一化されたことによりバラツキが小さ
くなり、この結果断裂や歪のない健全な成形体が得られ
るのである。
【0030】上記の発明の実施の形態においては、電極
13の送り手段についての説明を省略したが、公知のN
C制御手段によることができると共に、加工能率の点か
ら3個以上の複数個の電極13を同時に使用して複数個
所を同時に電気化学加工することができる。この時電極
13を複数個一体に固定した状態に保持するのが好まし
い。
【0031】またダイス10に設けるべき成形溝1の横
断面形状が正方形のものについて記述したが、これ以外
の四辺形、三角形、六角形その他の幾何学的形状の横断
面形状のものについても、本発明の適用は同様に可能で
ある。なお上記成形溝1の加工手段として、例えば切断
砥石によることもできる。更に電気化学加工液として
は、硝酸水溶液が好ましいが、硫酸水溶液、塩酸水溶液
等の他の酸性水溶液、アルカリ性水溶液、中性の塩の水
溶液等の導電性水溶液を使用することができる。
【0032】なお連通部11の加工手段として、電極に
銅、銅合金、黒鉛等を使用する放電加工を採用してもよ
い。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上記述するような構成およ
び作用であるから、下記のような効果を奏し得る。 (1)熱容量が小さく、ヒートアップ性に優れた薄壁の
ハニカム構造体を、押出成形の初期から高歩留で押出成
形することができる。 (2)従来において常用されていた坏土を通過させると
いう確実とは言い難い予備押出成形による内部流動抵抗
の調整作業が不要となり、生産効率を大幅に向上させ得
る。 (3)歩留の向上および生産効率の向上により、ハニカ
ム構造体の製造コストを顕著に低減させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるハニカム構造体押
出用ダイスの製造方法の一例を示す要部拡大縦断面図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態におけるハニカム構造体押
出用ダイスの連通部の電気化学加工による加工状態の一
例を示す要部縦断面図である。
【図3】坏土流路の表面粗さと坏土の流れ抵抗との関係
を示す図である。
【図4】従来使用されている押出成形用ダイスの一例を
示す要部平面図である。
【図5】図4におけるA−A線断面図である。
【図6】図4のダイスを用いてハニカム構造体7を押出
成形する状態の一例を示す要部縦断面図である。
【図7】図4のダイスで押出成形されるハニカム構造体
7の一例を示す斜視図である。
【図8】従来の押出成形用ダイスにおける成形溝および
坏土供給穴の構造例を示す要部拡大縦断面図である。
【図9】図4のダイスで押出成形されるハニカム構造体
7の押出成形時における断裂状態の一例を示す要部縦断
面図である。
【符号の説明】
1 成形溝 2 坏土供給穴 10 ダイス 11 連通部 13 電極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハニカム構造体の横断面形状と対応する
    横断面形状を有しダイスの前面側から後面側に向かって
    所定の深さに形成された交差する複数個の成形溝と、前
    記ダイスの後面側から前面側に向かって互いに独立して
    形成され前記成形溝の所定の交差部および/または稜辺
    部と重なり合う連通部を介して前記成形溝と連通された
    複数個の坏土供給穴とを備えたハニカム構造体押出用ダ
    イスにおいて、 成形溝と坏土供給穴との連通部の坏土流路縦断面輪郭を
    擬似流線形に形成したことを特徴とするハニカム構造体
    押出用ダイス。
  2. 【請求項2】 連通部の坏土供給穴の成形溝側の端部を
    頂角が鋭角である円錐面に形成したことを特徴とする請
    求項1記載のハニカム構造体押出用ダイス。
  3. 【請求項3】 ダイス前面側成形溝の端縁および/また
    はダイス後面側坏土供給穴の端縁にR付け加工部を形成
    したことを特徴とする請求項1若しくは2記載のハニカ
    ム構造体押出用ダイス。
  4. 【請求項4】 成形溝の幅寸法を45〜125μmに形
    成したことを特徴とする請求項1ないし3何れかに記載
    のハニカム構造体押出用ダイス。
  5. 【請求項5】 成形溝、連通部および坏土供給穴の内面
    の表面粗さRaを1μm以下に形成したことを特徴とす
    る請求項1ないし4何れかに記載のハニカム構造体押出
    用ダイス。
  6. 【請求項6】 ハニカム構造体の横断面形状と対応する
    横断面形状を有しダイスの前面側から後面側に向かって
    所定の深さに形成された交差する複数個の成形溝と、前
    記ダイスの後面側から前面側に向かって互いに独立して
    形成され前記成形溝の所定の交差部および/または稜辺
    部と重なり合う連通部を介して前記成形溝と連通された
    複数個の坏土供給穴とを備えたハニカム構造体押出用ダ
    イスの製造方法において、 成形溝を加工する工程と、成形溝と連通される坏土供給
    穴を加工する工程とを含み、頂角が鋭角である円錐面を
    有する電極を前記坏土供給穴側から挿入することによ
    り、前記成形溝と坏土供給穴とが重なり合う連通部を放
    電加工若しくは電気化学加工により坏土流路縦断面輪郭
    が擬似流線形となるように加工することを特徴とするハ
    ニカム構造体押出用ダイスの製造方法。
  7. 【請求項7】 連通部を電気化学加工により加工する際
    に、加工液を成形溝側から供給することを特徴とする請
    求項6記載のハニカム構造体押出用ダイスの製造方法。
  8. 【請求項8】 成形溝、連通部および坏土供給穴の内面
    をエキストルージョン法により研磨加工することを特徴
    とする請求項6若しくは7記載のハニカム構造体押出用
    ダイスの製造方法。
  9. 【請求項9】 ダイス前面側成形溝の端縁および/また
    はダイス後面側坏土供給穴の端縁をブラスト手段により
    R付け加工することを特徴とする請求項6ないし8何れ
    かに記載のハニカム構造体押出用ダイスの製造方法。
JP19341597A 1997-07-18 1997-07-18 ハニカム構造体押出用ダイスおよびその製造方法 Expired - Lifetime JP3745504B2 (ja)

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