JPH11339718A - 平板形蛍光ランプ及びその製造方法 - Google Patents
平板形蛍光ランプ及びその製造方法Info
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- JPH11339718A JPH11339718A JP14172898A JP14172898A JPH11339718A JP H11339718 A JPH11339718 A JP H11339718A JP 14172898 A JP14172898 A JP 14172898A JP 14172898 A JP14172898 A JP 14172898A JP H11339718 A JPH11339718 A JP H11339718A
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- Japan
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- glass
- glass container
- front glass
- container
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- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】製造コストを低減し、ランプの小型化を図ると
ともに見栄えを良くした平板形蛍光ランプ及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】平板状のガラス容器1の表面には放電空間
となる渦巻き状の溝5が形成され、溝5の両端部にはフ
ィラメント9を有する電極部3が設けられ、ガラス容器
1の表面には蛍光体が被着されている。平板状の前面ガ
ラス2はガラス容器1の表面を封止しており、前面ガラ
ス2におけるガラス容器1側の一面には蛍光体が被着さ
れる。ここで、ガラス容器1および前面ガラス2にそれ
ぞれ塗布された蛍光体の焼成は同時に行われ、蛍光体の
焼成を行った後、同一炉内でさらに加熱することによ
り、ガラス容器1と前面ガラス2と電極部3とが互いに
溶着される。
ともに見栄えを良くした平板形蛍光ランプ及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】平板状のガラス容器1の表面には放電空間
となる渦巻き状の溝5が形成され、溝5の両端部にはフ
ィラメント9を有する電極部3が設けられ、ガラス容器
1の表面には蛍光体が被着されている。平板状の前面ガ
ラス2はガラス容器1の表面を封止しており、前面ガラ
ス2におけるガラス容器1側の一面には蛍光体が被着さ
れる。ここで、ガラス容器1および前面ガラス2にそれ
ぞれ塗布された蛍光体の焼成は同時に行われ、蛍光体の
焼成を行った後、同一炉内でさらに加熱することによ
り、ガラス容器1と前面ガラス2と電極部3とが互いに
溶着される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平板形蛍光ランプ
及びその製造方法に関するものである。
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の平板形蛍光ランプとしては、図
13に示すように、平板状であって表面に放電空間とな
る渦巻き状の溝5が形成されるガラス容器1と、ガラス
容器1の表面に封着される前面ガラス(図示せず)と、
電子放出用のフィラメント9を有し溝5の両端に形成さ
れた孔(図示せず)に封着される電極部3とから構成さ
れるものがあり、ガラス容器1の表面および前面ガラス
におけるガラス容器1側の面にはそれぞれ蛍光体(図示
せず)が塗布、焼成されていた(例えば、特開平9−8
2279号公報参照)。
13に示すように、平板状であって表面に放電空間とな
る渦巻き状の溝5が形成されるガラス容器1と、ガラス
容器1の表面に封着される前面ガラス(図示せず)と、
電子放出用のフィラメント9を有し溝5の両端に形成さ
れた孔(図示せず)に封着される電極部3とから構成さ
れるものがあり、ガラス容器1の表面および前面ガラス
におけるガラス容器1側の面にはそれぞれ蛍光体(図示
せず)が塗布、焼成されていた(例えば、特開平9−8
2279号公報参照)。
【0003】図14は従来の平板形蛍光ランプの製造工
程を示しており、ガラス容器1および前面ガラスには別
々の工程で蛍光体が塗布、焼成されていた(工程S21
〜S24)。またガラス容器1の表面に前面ガラスを封
着する際には、ガラス容器1と前面ガラスとを組み合わ
せる前に、前面ガラスにおけるガラス容器1側の面の最
外周部のみにフリットを塗布し(工程S25)、フリッ
トを仮焼成してフリットに含まれる有機成分を除去した
後(工程S26)、ガラス容器1と前面ガラスとを組み
合わせる。この時、工程S27〜S28でフィラメント
9が配設された電極部3をガラス容器1の孔に取り付け
(工程S29)、電極部3にフリットを塗布する(工程
S30)。そして、前面ガラスおよび電極部3にそれぞ
れ塗布されたフリットを本焼成して(工程S31)、ガ
ラス容器1と前面ガラスとの封着、ガラス容器1と電極
部3との封着を同時に行い、ガラス容器と前面ガラスと
で囲まれる空間内の空気を排気した後、この空間に希ガ
スを封入して平板形蛍光ランプを形成する。
程を示しており、ガラス容器1および前面ガラスには別
々の工程で蛍光体が塗布、焼成されていた(工程S21
〜S24)。またガラス容器1の表面に前面ガラスを封
着する際には、ガラス容器1と前面ガラスとを組み合わ
せる前に、前面ガラスにおけるガラス容器1側の面の最
外周部のみにフリットを塗布し(工程S25)、フリッ
トを仮焼成してフリットに含まれる有機成分を除去した
後(工程S26)、ガラス容器1と前面ガラスとを組み
合わせる。この時、工程S27〜S28でフィラメント
9が配設された電極部3をガラス容器1の孔に取り付け
(工程S29)、電極部3にフリットを塗布する(工程
S30)。そして、前面ガラスおよび電極部3にそれぞ
れ塗布されたフリットを本焼成して(工程S31)、ガ
ラス容器1と前面ガラスとの封着、ガラス容器1と電極
部3との封着を同時に行い、ガラス容器と前面ガラスと
で囲まれる空間内の空気を排気した後、この空間に希ガ
スを封入して平板形蛍光ランプを形成する。
【0004】ところで、この種の平板形蛍光ランプの特
徴としては、ガラス容器1の溝5に反射膜を形成するこ
とにより、光束の殆ど全てを平板形蛍光ランプの一方の
面から放射できる点が挙げられる。例えば特開平9−8
2279号公報に示される平板形蛍光ランプでは、ラン
プの放射効率を向上させるため、図15に示すように渦
巻き状の溝5の間を仕切る仕切(壁)4の底面に対する
角度Θが略106度〜略135度に形成されている。ま
た、上記公報では前面ガラスとガラス容器1とをガスバ
ーナで加熱して封止(バーナ封止)することも提案され
ているが、平板形蛍光ランプの直径は略130mmと大
きく、直径が65mmを越えるとバーナ封止の歩留まり
が非常に悪化するため、実際にはフリットを用いて封着
されていた。尚、図15中の27はガラス容器1の表面
に形成された蛍光体層である。ここに、図16(a)〜
(c)に示すように、ガラス容器1および前面ガラス2
は前面ガラス2の最外周部のみに形成されたフリット2
8によって封着されるので、ガラス容器1の最外周部以
外の仕切4と前面ガラス1との間に隙間があると、この
隙間を介して短絡電流が流れる可能性がある。また、ガ
ラス容器1と前面ガラス2とを封着するためのフリット
28の厚みが厚すぎると、前面ガラス2が大気圧によっ
てガラス容器1側に押圧されて撓み、フリット28近傍
でせん断応力が発生して、前面ガラス2が割れる恐れも
ある。そこで、前面ガラス2の破損を防止するために、
例えば特開平10−3882号公報に示される平板形蛍
光ランプでは、溝5の間を仕切る仕切4の幅Lを約2m
m以上とし、前面ガラス2と仕切4との間の隙間Dを
0.1mm以下に形成している。
徴としては、ガラス容器1の溝5に反射膜を形成するこ
とにより、光束の殆ど全てを平板形蛍光ランプの一方の
面から放射できる点が挙げられる。例えば特開平9−8
2279号公報に示される平板形蛍光ランプでは、ラン
プの放射効率を向上させるため、図15に示すように渦
巻き状の溝5の間を仕切る仕切(壁)4の底面に対する
角度Θが略106度〜略135度に形成されている。ま
た、上記公報では前面ガラスとガラス容器1とをガスバ
ーナで加熱して封止(バーナ封止)することも提案され
ているが、平板形蛍光ランプの直径は略130mmと大
きく、直径が65mmを越えるとバーナ封止の歩留まり
が非常に悪化するため、実際にはフリットを用いて封着
されていた。尚、図15中の27はガラス容器1の表面
に形成された蛍光体層である。ここに、図16(a)〜
(c)に示すように、ガラス容器1および前面ガラス2
は前面ガラス2の最外周部のみに形成されたフリット2
8によって封着されるので、ガラス容器1の最外周部以
外の仕切4と前面ガラス1との間に隙間があると、この
隙間を介して短絡電流が流れる可能性がある。また、ガ
ラス容器1と前面ガラス2とを封着するためのフリット
28の厚みが厚すぎると、前面ガラス2が大気圧によっ
てガラス容器1側に押圧されて撓み、フリット28近傍
でせん断応力が発生して、前面ガラス2が割れる恐れも
ある。そこで、前面ガラス2の破損を防止するために、
例えば特開平10−3882号公報に示される平板形蛍
光ランプでは、溝5の間を仕切る仕切4の幅Lを約2m
m以上とし、前面ガラス2と仕切4との間の隙間Dを
0.1mm以下に形成している。
【0005】さらに特願平9−174367号に示され
る平板形蛍光ランプでは、図17に示すように、孔6が
形成されたガラス容器1の部位にチューブ10を介して
フィラメント9を固定するステム8が取り付けられたも
のもある。
る平板形蛍光ランプでは、図17に示すように、孔6が
形成されたガラス容器1の部位にチューブ10を介して
フィラメント9を固定するステム8が取り付けられたも
のもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の平板形蛍光
ランプでは、ガラス容器と前面ガラスに別々の工程で蛍
光体を塗布、焼成していた。しかもガラス容器および前
面ガラスの接合部と、ガラス容器および電極部の接合部
の2ヶ所にフリットを2回に分けて塗布する必要があっ
た。さらに、ガラス容器と前面ガラスとをフリットによ
り接合する場合、フリットの有機成分をフリット仮焼成
と呼ばれる工程で除去する必要があり、これらの作業の
ために作業場所や時間が必要となって、製造コストの低
減を図りにくいという問題があった。また、ガラス容器
と前面ガラスとをフリットを用いて封着する場合、フリ
ットの色が目立って消灯時にランプの見栄えが悪くなる
という問題もあった。
ランプでは、ガラス容器と前面ガラスに別々の工程で蛍
光体を塗布、焼成していた。しかもガラス容器および前
面ガラスの接合部と、ガラス容器および電極部の接合部
の2ヶ所にフリットを2回に分けて塗布する必要があっ
た。さらに、ガラス容器と前面ガラスとをフリットによ
り接合する場合、フリットの有機成分をフリット仮焼成
と呼ばれる工程で除去する必要があり、これらの作業の
ために作業場所や時間が必要となって、製造コストの低
減を図りにくいという問題があった。また、ガラス容器
と前面ガラスとをフリットを用いて封着する場合、フリ
ットの色が目立って消灯時にランプの見栄えが悪くなる
という問題もあった。
【0007】さらに前面ガラスの最外周部のみにフリッ
トを塗布して、前面ガラスとガラス容器とを封着してい
るので、最外周部以外のガラス容器の仕切と前面ガラス
との間に隙間が発生し、この隙間を介して短絡電流が流
れる恐れがある。そこで、ガラス容器の仕切と前面ガラ
スとの間に隙間が発生しないように、前面ガラスの面精
度を高くする必要があり、製造コストの上昇を招いてい
た。そのうえ、ガラス容器の仕切と前面ガラスとの間の
隙間を介して短絡電流が流れるのを防止するためには、
溝の間を仕切る仕切の幅を例えば2mm以上にする必要
があるが、仕切の部分は発光せず、この部分が暗くなる
ため、ランプの見栄えが悪くなるという問題があった。
また溝と溝の間を仕切る仕切の幅が広がると、ランプの
直径が大きくなるという問題もあった。
トを塗布して、前面ガラスとガラス容器とを封着してい
るので、最外周部以外のガラス容器の仕切と前面ガラス
との間に隙間が発生し、この隙間を介して短絡電流が流
れる恐れがある。そこで、ガラス容器の仕切と前面ガラ
スとの間に隙間が発生しないように、前面ガラスの面精
度を高くする必要があり、製造コストの上昇を招いてい
た。そのうえ、ガラス容器の仕切と前面ガラスとの間の
隙間を介して短絡電流が流れるのを防止するためには、
溝の間を仕切る仕切の幅を例えば2mm以上にする必要
があるが、仕切の部分は発光せず、この部分が暗くなる
ため、ランプの見栄えが悪くなるという問題があった。
また溝と溝の間を仕切る仕切の幅が広がると、ランプの
直径が大きくなるという問題もあった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、製造工程を簡略化し
て製造コストの低減を図るとともに、ランプの見栄えを
良くし、小型化を図った平板形蛍光ランプ及びその製造
方法を提供することにある。
であり、その目的とするところは、製造工程を簡略化し
て製造コストの低減を図るとともに、ランプの見栄えを
良くし、小型化を図った平板形蛍光ランプ及びその製造
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、平板状であって表面に放電空
間となる渦巻き状の溝が形成されるとともに溝の両端部
に電極が設けられ表面に蛍光体が塗布、焼成されるガラ
ス容器と、蛍光体が塗布され上記ガラス容器と同時に蛍
光体の焼成が行われガラス容器の表面に組み合わせた状
態で同一炉内でガラスの軟化点付近に加熱されることに
よりガラス容器に溶着される平板状の前面ガラスとを備
えており、ガラス容器と前面ガラスとを溶着する過程
で、ガラス容器および前面ガラスにそれぞれ塗布された
蛍光体が焼成されるので、蛍光体の焼成と溶着とを別々
の工程で行う場合に比べて、ガラス容器および前面ガラ
スの加熱に要する時間を短縮できるから、同じ時間内で
製造できるランプの数が増え、ランプの製造コストを削
減することができる。しかも、ガラス容器と前面ガラス
とを溶着する前に蛍光体を焼成しているので、ガラス容
器および前面ガラスを十分に予熱した後に溶着すること
ができ、ガラス容器および前面ガラスの溶着を確実に行
うことができる。さらに、ガラス容器と前面ガラスと電
極部との溶着にフリットを用いていないので、フリット
の厚みによってガラス容器と前面ガラスとの間に隙間が
発生することがなく、前面ガラスの面精度を高くする必
要がないから前面ガラスの製造コストを低減でき、しか
も前面ガラスにせん断応力が発生することがない。その
うえ、ガラス容器と前面ガラスとの間の隙間を介して短
絡電流が流れるのを防止するためにガラス容器に設けた
溝を仕切る仕切の幅を広くする必要がないので、ランプ
の小型化を図ることができ、しかも点灯しない仕切の幅
を狭くできるから、ランプの見栄えを良くできる。
に、請求項1の発明では、平板状であって表面に放電空
間となる渦巻き状の溝が形成されるとともに溝の両端部
に電極が設けられ表面に蛍光体が塗布、焼成されるガラ
ス容器と、蛍光体が塗布され上記ガラス容器と同時に蛍
光体の焼成が行われガラス容器の表面に組み合わせた状
態で同一炉内でガラスの軟化点付近に加熱されることに
よりガラス容器に溶着される平板状の前面ガラスとを備
えており、ガラス容器と前面ガラスとを溶着する過程
で、ガラス容器および前面ガラスにそれぞれ塗布された
蛍光体が焼成されるので、蛍光体の焼成と溶着とを別々
の工程で行う場合に比べて、ガラス容器および前面ガラ
スの加熱に要する時間を短縮できるから、同じ時間内で
製造できるランプの数が増え、ランプの製造コストを削
減することができる。しかも、ガラス容器と前面ガラス
とを溶着する前に蛍光体を焼成しているので、ガラス容
器および前面ガラスを十分に予熱した後に溶着すること
ができ、ガラス容器および前面ガラスの溶着を確実に行
うことができる。さらに、ガラス容器と前面ガラスと電
極部との溶着にフリットを用いていないので、フリット
の厚みによってガラス容器と前面ガラスとの間に隙間が
発生することがなく、前面ガラスの面精度を高くする必
要がないから前面ガラスの製造コストを低減でき、しか
も前面ガラスにせん断応力が発生することがない。その
うえ、ガラス容器と前面ガラスとの間の隙間を介して短
絡電流が流れるのを防止するためにガラス容器に設けた
溝を仕切る仕切の幅を広くする必要がないので、ランプ
の小型化を図ることができ、しかも点灯しない仕切の幅
を狭くできるから、ランプの見栄えを良くできる。
【0010】請求項2の発明では、平板状であって表面
に放電空間となる渦巻き状の溝が形成されると共に溝の
両端部に孔が形成され表面に蛍光体が塗布されたガラス
容器と、蛍光体が塗布されガラス容器を封止する平板状
の前面ガラスと、電極を一体に具備するガラス部材を有
しガラス容器の孔に封止される電極部とから構成される
平板形蛍光ランプを製造するにあたり、ガラス容器と前
面ガラス、ガラス容器と電極部をそれぞれ組み合わせた
状態で加熱することにより気密的に溶着する溶着工程を
少なくとも有し、ガラス容器および前面ガラスはそれぞ
れ塗布された蛍光体を同時に焼成した後に、同一炉内で
加熱されて溶着されており、ガラス容器と前面ガラスと
を溶着する過程で、ガラス容器および前面ガラスにそれ
ぞれ塗布された蛍光体が焼成されるので、蛍光体の焼成
とガラス容器および前面ガラスの溶着とを別々の工程で
行う場合に比べて、ガラス容器および前面ガラスの加熱
に要する時間を短縮できるから、同じ時間内で製造でき
るランプの数が増え、ランプの製造コストを削減するこ
とができる。しかも、ガラス容器と前面ガラスとを溶着
する前に蛍光体を焼成しているので、ガラス容器および
前面ガラスを十分に予熱した後に溶着することができ、
ガラス容器および前面ガラスの溶着を確実に行うことが
できる。さらに、ガラス容器と前面ガラスと電極部との
溶着にフリットを用いていないので、フリットの厚みに
よってガラス容器と前面ガラスとの間に隙間が発生する
ことがなく、前面ガラスの面精度を高くする必要がない
から前面ガラスの製造コストを低減でき、しかも前面ガ
ラスにせん断応力が発生することがない。そのうえ、ガ
ラス容器と前面ガラスとの間の隙間を介して短絡電流が
流れるのを防止するためにガラス容器に設けた溝を仕切
る仕切の幅を広くする必要がないので、ランプの小型化
を図ることができ、しかも点灯しない仕切の幅を狭くで
きるから、ランプの見栄えを良くできる。
に放電空間となる渦巻き状の溝が形成されると共に溝の
両端部に孔が形成され表面に蛍光体が塗布されたガラス
容器と、蛍光体が塗布されガラス容器を封止する平板状
の前面ガラスと、電極を一体に具備するガラス部材を有
しガラス容器の孔に封止される電極部とから構成される
平板形蛍光ランプを製造するにあたり、ガラス容器と前
面ガラス、ガラス容器と電極部をそれぞれ組み合わせた
状態で加熱することにより気密的に溶着する溶着工程を
少なくとも有し、ガラス容器および前面ガラスはそれぞ
れ塗布された蛍光体を同時に焼成した後に、同一炉内で
加熱されて溶着されており、ガラス容器と前面ガラスと
を溶着する過程で、ガラス容器および前面ガラスにそれ
ぞれ塗布された蛍光体が焼成されるので、蛍光体の焼成
とガラス容器および前面ガラスの溶着とを別々の工程で
行う場合に比べて、ガラス容器および前面ガラスの加熱
に要する時間を短縮できるから、同じ時間内で製造でき
るランプの数が増え、ランプの製造コストを削減するこ
とができる。しかも、ガラス容器と前面ガラスとを溶着
する前に蛍光体を焼成しているので、ガラス容器および
前面ガラスを十分に予熱した後に溶着することができ、
ガラス容器および前面ガラスの溶着を確実に行うことが
できる。さらに、ガラス容器と前面ガラスと電極部との
溶着にフリットを用いていないので、フリットの厚みに
よってガラス容器と前面ガラスとの間に隙間が発生する
ことがなく、前面ガラスの面精度を高くする必要がない
から前面ガラスの製造コストを低減でき、しかも前面ガ
ラスにせん断応力が発生することがない。そのうえ、ガ
ラス容器と前面ガラスとの間の隙間を介して短絡電流が
流れるのを防止するためにガラス容器に設けた溝を仕切
る仕切の幅を広くする必要がないので、ランプの小型化
を図ることができ、しかも点灯しない仕切の幅を狭くで
きるから、ランプの見栄えを良くできる。
【0011】また、請求項13の発明では、平板状であ
って放電空間となる渦巻き状の溝が表面に形成され上記
溝の両端部に孔が形成されるとともに表面に蛍光体が塗
布されたガラス容器と、蛍光体が塗布されガラス容器を
封止する平板状の前面ガラスと、電極を一体に具備する
ガラス部材を有しガラス容器の孔に封止される電極部と
から構成される平板形蛍光ランプを製造するにあたり、
電極部に対応する部位に電極部を収める保持孔が夫々形
成された珪藻土からなる台座の保持孔に夫々電極部を配
置し、ガラス容器を収める開口が設けられ表面に離型剤
が塗布されたステンレス製の枠部材を台座上に載置し、
蛍光体の塗布された面を上向きにし孔と電極部の位置を
合わせ孔の周部がガラス部材と直接接触するようにして
ガラス容器を台座上に載置し、蛍光体の塗布された面を
下向きにしガラス容器との間に隙間を設けるための表面
に離型剤が塗布されたステンレス製の支持部材を介して
ガラス容器上に前面ガラスを載置し、前面ガラスをガラ
ス容器側に押圧するための略環状であって表面に離型剤
が塗布されたステンレス製の押さえ部材を前面ガラス上
に載置して、ガラス容器と前面ガラスと電極部の溶着さ
れる部位にそれぞれ略35g/cm2の圧力を加えた状
態で電気炉内に入れ、周囲の雰囲気を略525℃に加熱
してこの温度を約15分間保ち、ガラス容器および前面
ガラスに塗布された蛍光体を同時に焼成した後、支持部
材を外してガラス容器と前面ガラスとを直接接触させ、
同一炉内で周囲の雰囲気を略760℃に加熱してこの温
度を約10分間保ち、ガラス容器と前面ガラスと電極部
とを同時に溶着することを特徴とし、請求項14の発明
では、平板状であって放電空間となる渦巻き状の溝が表
面に形成され上記溝の両端部に孔が形成されるとともに
表面に蛍光体が塗布されたガラス容器と、蛍光体が塗布
されガラス容器を封止する平板状の前面ガラスと、電極
を一体に具備するガラス部材を有しガラス容器の孔に封
止される電極部とから構成される平板形蛍光ランプを製
造するにあたり、電極部に対応する部位に電極部を収め
る保持孔が夫々形成された珪藻土からなる台座の保持孔
に夫々電極部を配置し、ガラス容器を収める開口が設け
られ表面に離型剤が塗布されたステンレス製の枠部材を
台座上に載置し、蛍光体の塗布された面を上向きにし孔
と電極部の位置を合わせ孔の周部がガラス部材と直接接
触するようにしてガラス容器を台座上に載置し、蛍光体
の塗布された面を下向きにしてガラス容器上に前面ガラ
スを載置し、前面ガラスをガラス容器側に押圧するため
の略環状であって表面に離型剤が塗布されたステンレス
製の押さえ部材を前面ガラス上に載置して、ガラス容器
と前面ガラスと電極部の溶着される部位にそれぞれ略3
5g/cm2の圧力を加えた状態で電気炉内に入れ、ガ
ラス容器と前面ガラスとで囲まれる空間内に空気を流し
ながら、周囲の雰囲気を略525℃に加熱してこの温度
を約15分間保ち、ガラス容器および前面ガラスに塗布
された蛍光体を同時に焼成した後、ガラス容器と前面ガ
ラスとを直接接触させ、同一炉内で周囲の雰囲気を略7
60℃に加熱してこの温度を約10分間保ち、ガラス容
器と前面ガラスと電極部とを同時に溶着することを特徴
とし、請求項21の発明では、平板状であって放電空間
となる渦巻き状の溝が表面に形成されると共に上記溝の
両端部に孔が形成され表面に蛍光体が塗布されたガラス
容器と、蛍光体が塗布されガラス容器を封止する平板状
の前面ガラスと、電極を一体に具備するガラス部材を有
しガラス容器の孔に封止される電極部とから構成される
平板形蛍光ランプを製造するにあたり、ガラス容器を収
める開口が略中央に形成されると共に上記開口の端面に
段部が形成され表面に離型剤が塗布されたステンレス製
の台座上に、上記段部と外周部とを係止させ蛍光体の塗
布された面を上向きにしてガラス容器を載置し、蛍光体
の塗布された面を下向きにしガラス容器との間に隙間を
設けるための表面に離型剤が塗布されたステンレス製の
支持部材を介してガラス容器上に前面ガラスを載置し、
前面ガラスをガラス容器側に押圧するための略環状であ
って表面に離型剤が塗布されたステンレス製の押さえ部
材を前面ガラス上に載置して、ガラス容器と前面ガラス
の溶着される部位に略35g/cm2の圧力を加えた状
態で電気炉内に入れ、周囲の雰囲気を略525℃に加熱
してこの温度を約15分間保ち、ガラス容器および前面
ガラスに塗布された蛍光体を同時に焼成した後、支持部
材を外してガラス容器と前面ガラスとを直接接触させ、
さらに同一炉内で周囲の雰囲気を略760℃に加熱して
この温度を約10分間保ち、ガラス容器と前面ガラスと
を同時に溶着した後、孔の周部にガラス部材が直接接触
するようにして電極部を配置し、ガラス容器と電極部と
をガスバーナにより加熱して溶着することを特徴とし、
請求項22の発明では、平板状であって放電空間となる
渦巻き状の溝が表面に形成され上記溝の両端部に孔が形
成されるとともに表面に蛍光体が塗布されたガラス容器
と、蛍光体が塗布されガラス容器を封止する平板状の前
面ガラスと、電極を一体に具備するガラス部材を有しガ
ラス容器の孔に封止される電極部とから構成される平板
形蛍光ランプを製造するにあたり、ガラス容器を収める
開口が略中央に形成されると共に上記開口の端面に段部
が形成され表面に離型剤が塗布されたステンレス製の台
座上に、上記段部と外周部とを係止させ蛍光体の塗布さ
れた面を上向きにしてガラス容器を載置し、蛍光体の塗
布された面を下向きにしてガラス容器上に前面ガラスを
載置し、前面ガラスをガラス容器側に押圧するための略
環状であって表面に離型剤が塗布されたステンレス製の
押さえ部材を前面ガラス上に載置して、ガラス容器と前
面ガラスの溶着される部位に略35g/cm2の圧力を
加えた状態で電気炉内に入れ、周囲の雰囲気を略525
℃に加熱してこの温度を約15分間保ち、ガラス容器お
よび前面ガラスに塗布された蛍光体を同時に焼成し、さ
らに同一炉内で周囲の雰囲気を略760℃に加熱してこ
の温度を約10分間保ち、ガラス容器と前面ガラスとを
同時に溶着した後、孔の周部にガラス部材が直接接触す
るようにして電極部を配置し、ガラス容器と電極部とを
ガスバーナにより加熱して溶着することを特徴としてお
り、請求項2の発明と同様に、ガラス容器と前面ガラス
とを溶着する過程で、ガラス容器および前面ガラスにそ
れぞれ塗布された蛍光体が焼成されるので、蛍光体の焼
成とガラス容器および前面ガラスの溶着とを別々の工程
で行う場合に比べて、ガラス容器および前面ガラスの加
熱に要する時間を短縮できるから、同じ時間内で製造で
きるランプの数が増え、ランプの製造コストを削減する
ことができる。しかも、ガラス容器と前面ガラスとを溶
着する前に蛍光体を焼成しているので、ガラス容器およ
び前面ガラスを十分に予熱した後に溶着することがで
き、ガラス容器および前面ガラスの溶着を確実に行うこ
とができる。さらに、ガラス容器と前面ガラスと電極部
との溶着にフリットを用いていないので、フリットの厚
みによってガラス容器と前面ガラスとの間に隙間が発生
することがなく、前面ガラスの面精度を高くする必要が
ないから前面ガラスの製造コストを低減でき、しかも前
面ガラスにせん断応力が発生することがない。そのう
え、ガラス容器と前面ガラスとの間の隙間を介して短絡
電流が流れるのを防止するためにガラス容器に設けた溝
を仕切る仕切の幅を広くする必要がないので、ランプの
小型化を図ることができ、しかも点灯しない仕切の幅を
狭くできるから、ランプの見栄えを良くできる。
って放電空間となる渦巻き状の溝が表面に形成され上記
溝の両端部に孔が形成されるとともに表面に蛍光体が塗
布されたガラス容器と、蛍光体が塗布されガラス容器を
封止する平板状の前面ガラスと、電極を一体に具備する
ガラス部材を有しガラス容器の孔に封止される電極部と
から構成される平板形蛍光ランプを製造するにあたり、
電極部に対応する部位に電極部を収める保持孔が夫々形
成された珪藻土からなる台座の保持孔に夫々電極部を配
置し、ガラス容器を収める開口が設けられ表面に離型剤
が塗布されたステンレス製の枠部材を台座上に載置し、
蛍光体の塗布された面を上向きにし孔と電極部の位置を
合わせ孔の周部がガラス部材と直接接触するようにして
ガラス容器を台座上に載置し、蛍光体の塗布された面を
下向きにしガラス容器との間に隙間を設けるための表面
に離型剤が塗布されたステンレス製の支持部材を介して
ガラス容器上に前面ガラスを載置し、前面ガラスをガラ
ス容器側に押圧するための略環状であって表面に離型剤
が塗布されたステンレス製の押さえ部材を前面ガラス上
に載置して、ガラス容器と前面ガラスと電極部の溶着さ
れる部位にそれぞれ略35g/cm2の圧力を加えた状
態で電気炉内に入れ、周囲の雰囲気を略525℃に加熱
してこの温度を約15分間保ち、ガラス容器および前面
ガラスに塗布された蛍光体を同時に焼成した後、支持部
材を外してガラス容器と前面ガラスとを直接接触させ、
同一炉内で周囲の雰囲気を略760℃に加熱してこの温
度を約10分間保ち、ガラス容器と前面ガラスと電極部
とを同時に溶着することを特徴とし、請求項14の発明
では、平板状であって放電空間となる渦巻き状の溝が表
面に形成され上記溝の両端部に孔が形成されるとともに
表面に蛍光体が塗布されたガラス容器と、蛍光体が塗布
されガラス容器を封止する平板状の前面ガラスと、電極
を一体に具備するガラス部材を有しガラス容器の孔に封
止される電極部とから構成される平板形蛍光ランプを製
造するにあたり、電極部に対応する部位に電極部を収め
る保持孔が夫々形成された珪藻土からなる台座の保持孔
に夫々電極部を配置し、ガラス容器を収める開口が設け
られ表面に離型剤が塗布されたステンレス製の枠部材を
台座上に載置し、蛍光体の塗布された面を上向きにし孔
と電極部の位置を合わせ孔の周部がガラス部材と直接接
触するようにしてガラス容器を台座上に載置し、蛍光体
の塗布された面を下向きにしてガラス容器上に前面ガラ
スを載置し、前面ガラスをガラス容器側に押圧するため
の略環状であって表面に離型剤が塗布されたステンレス
製の押さえ部材を前面ガラス上に載置して、ガラス容器
と前面ガラスと電極部の溶着される部位にそれぞれ略3
5g/cm2の圧力を加えた状態で電気炉内に入れ、ガ
ラス容器と前面ガラスとで囲まれる空間内に空気を流し
ながら、周囲の雰囲気を略525℃に加熱してこの温度
を約15分間保ち、ガラス容器および前面ガラスに塗布
された蛍光体を同時に焼成した後、ガラス容器と前面ガ
ラスとを直接接触させ、同一炉内で周囲の雰囲気を略7
60℃に加熱してこの温度を約10分間保ち、ガラス容
器と前面ガラスと電極部とを同時に溶着することを特徴
とし、請求項21の発明では、平板状であって放電空間
となる渦巻き状の溝が表面に形成されると共に上記溝の
両端部に孔が形成され表面に蛍光体が塗布されたガラス
容器と、蛍光体が塗布されガラス容器を封止する平板状
の前面ガラスと、電極を一体に具備するガラス部材を有
しガラス容器の孔に封止される電極部とから構成される
平板形蛍光ランプを製造するにあたり、ガラス容器を収
める開口が略中央に形成されると共に上記開口の端面に
段部が形成され表面に離型剤が塗布されたステンレス製
の台座上に、上記段部と外周部とを係止させ蛍光体の塗
布された面を上向きにしてガラス容器を載置し、蛍光体
の塗布された面を下向きにしガラス容器との間に隙間を
設けるための表面に離型剤が塗布されたステンレス製の
支持部材を介してガラス容器上に前面ガラスを載置し、
前面ガラスをガラス容器側に押圧するための略環状であ
って表面に離型剤が塗布されたステンレス製の押さえ部
材を前面ガラス上に載置して、ガラス容器と前面ガラス
の溶着される部位に略35g/cm2の圧力を加えた状
態で電気炉内に入れ、周囲の雰囲気を略525℃に加熱
してこの温度を約15分間保ち、ガラス容器および前面
ガラスに塗布された蛍光体を同時に焼成した後、支持部
材を外してガラス容器と前面ガラスとを直接接触させ、
さらに同一炉内で周囲の雰囲気を略760℃に加熱して
この温度を約10分間保ち、ガラス容器と前面ガラスと
を同時に溶着した後、孔の周部にガラス部材が直接接触
するようにして電極部を配置し、ガラス容器と電極部と
をガスバーナにより加熱して溶着することを特徴とし、
請求項22の発明では、平板状であって放電空間となる
渦巻き状の溝が表面に形成され上記溝の両端部に孔が形
成されるとともに表面に蛍光体が塗布されたガラス容器
と、蛍光体が塗布されガラス容器を封止する平板状の前
面ガラスと、電極を一体に具備するガラス部材を有しガ
ラス容器の孔に封止される電極部とから構成される平板
形蛍光ランプを製造するにあたり、ガラス容器を収める
開口が略中央に形成されると共に上記開口の端面に段部
が形成され表面に離型剤が塗布されたステンレス製の台
座上に、上記段部と外周部とを係止させ蛍光体の塗布さ
れた面を上向きにしてガラス容器を載置し、蛍光体の塗
布された面を下向きにしてガラス容器上に前面ガラスを
載置し、前面ガラスをガラス容器側に押圧するための略
環状であって表面に離型剤が塗布されたステンレス製の
押さえ部材を前面ガラス上に載置して、ガラス容器と前
面ガラスの溶着される部位に略35g/cm2の圧力を
加えた状態で電気炉内に入れ、周囲の雰囲気を略525
℃に加熱してこの温度を約15分間保ち、ガラス容器お
よび前面ガラスに塗布された蛍光体を同時に焼成し、さ
らに同一炉内で周囲の雰囲気を略760℃に加熱してこ
の温度を約10分間保ち、ガラス容器と前面ガラスとを
同時に溶着した後、孔の周部にガラス部材が直接接触す
るようにして電極部を配置し、ガラス容器と電極部とを
ガスバーナにより加熱して溶着することを特徴としてお
り、請求項2の発明と同様に、ガラス容器と前面ガラス
とを溶着する過程で、ガラス容器および前面ガラスにそ
れぞれ塗布された蛍光体が焼成されるので、蛍光体の焼
成とガラス容器および前面ガラスの溶着とを別々の工程
で行う場合に比べて、ガラス容器および前面ガラスの加
熱に要する時間を短縮できるから、同じ時間内で製造で
きるランプの数が増え、ランプの製造コストを削減する
ことができる。しかも、ガラス容器と前面ガラスとを溶
着する前に蛍光体を焼成しているので、ガラス容器およ
び前面ガラスを十分に予熱した後に溶着することがで
き、ガラス容器および前面ガラスの溶着を確実に行うこ
とができる。さらに、ガラス容器と前面ガラスと電極部
との溶着にフリットを用いていないので、フリットの厚
みによってガラス容器と前面ガラスとの間に隙間が発生
することがなく、前面ガラスの面精度を高くする必要が
ないから前面ガラスの製造コストを低減でき、しかも前
面ガラスにせん断応力が発生することがない。そのう
え、ガラス容器と前面ガラスとの間の隙間を介して短絡
電流が流れるのを防止するためにガラス容器に設けた溝
を仕切る仕切の幅を広くする必要がないので、ランプの
小型化を図ることができ、しかも点灯しない仕切の幅を
狭くできるから、ランプの見栄えを良くできる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 (実施形態1)本実施形態の平板形蛍光ランプについて
図1乃至図7に基づいて説明する。図1はこの平板形蛍
光ランプの断面図を示し、図2は後述する電極部3が配
設されたガラス容器1の斜視図である。
して説明する。 (実施形態1)本実施形態の平板形蛍光ランプについて
図1乃至図7に基づいて説明する。図1はこの平板形蛍
光ランプの断面図を示し、図2は後述する電極部3が配
設されたガラス容器1の斜視図である。
【0013】この平板形蛍光ランプは、平板状であって
表面に放電空間となる渦巻き状の溝5が形成されると共
に溝5の両端部に孔6が形成され表面に蛍光体が被着さ
れたガラス容器1と、一面に蛍光体が被着されガラス容
器1の表面を封止する平板状の前面ガラス2と、電子放
出用の電極たるフィラメント9を一体に具備するステム
8及びチューブ10よりなるガラス部材を有しガラス容
器1の孔6に封着される電極部3とから構成される。な
お電極部3は、排気管7が設けられた例えば鉛ガラスか
らなるステム8にフィラメント9を取り付け、鉛ガラス
からなるチューブ10の内部にフィラメント9を収めた
状態でチューブ10の端部にステム8をバーナ封止して
形成される。ここに、ステム8およびチューブ10から
ガラス部材が構成される。なお、ガラス容器1及び前面
ガラス2は例えばソーダ石灰ガラスから形成される。ま
た、フィラメント9は図示しない導入線を介して外部回
路と電気的に接続される。
表面に放電空間となる渦巻き状の溝5が形成されると共
に溝5の両端部に孔6が形成され表面に蛍光体が被着さ
れたガラス容器1と、一面に蛍光体が被着されガラス容
器1の表面を封止する平板状の前面ガラス2と、電子放
出用の電極たるフィラメント9を一体に具備するステム
8及びチューブ10よりなるガラス部材を有しガラス容
器1の孔6に封着される電極部3とから構成される。な
お電極部3は、排気管7が設けられた例えば鉛ガラスか
らなるステム8にフィラメント9を取り付け、鉛ガラス
からなるチューブ10の内部にフィラメント9を収めた
状態でチューブ10の端部にステム8をバーナ封止して
形成される。ここに、ステム8およびチューブ10から
ガラス部材が構成される。なお、ガラス容器1及び前面
ガラス2は例えばソーダ石灰ガラスから形成される。ま
た、フィラメント9は図示しない導入線を介して外部回
路と電気的に接続される。
【0014】図3はこの平板形蛍光ランプの製造工程を
示す。工程S1ではガラス容器1の最外周部を除く表面
に蛍光体が塗布され、工程S2ではガラス容器1が溶着
される部位(最外周部)を除く前面ガラス2の一面に蛍
光体が塗布される。また、工程S3において、ステム8
にフィラメント9を取り付けた後、工程S4でチューブ
10にステム8をバーナ封止する。
示す。工程S1ではガラス容器1の最外周部を除く表面
に蛍光体が塗布され、工程S2ではガラス容器1が溶着
される部位(最外周部)を除く前面ガラス2の一面に蛍
光体が塗布される。また、工程S3において、ステム8
にフィラメント9を取り付けた後、工程S4でチューブ
10にステム8をバーナ封止する。
【0015】以下に、図4を参照してガラス容器1と前
面ガラス2と電極部3とを組み立てる工程について説明
する。
面ガラス2と電極部3とを組み立てる工程について説明
する。
【0016】まず、ガラス容器1の孔6,6に対応する
部位に保持孔たる段付き孔11,11がそれぞれ形成さ
れた珪藻土からなる台座12を配置し、チューブ10を
図4中上向きにすると共に排気管7を図4中下向きにし
て電極部3を段付き孔11内に収める。
部位に保持孔たる段付き孔11,11がそれぞれ形成さ
れた珪藻土からなる台座12を配置し、チューブ10を
図4中上向きにすると共に排気管7を図4中下向きにし
て電極部3を段付き孔11内に収める。
【0017】次に、ガラス容器1を収める断面略円形の
開口13が中央に形成されると共に開口13の端面に段
部14が形成され表面に離型剤が塗布されたステンレス
製の枠部材15を台座12上に載置する。
開口13が中央に形成されると共に開口13の端面に段
部14が形成され表面に離型剤が塗布されたステンレス
製の枠部材15を台座12上に載置する。
【0018】その後、ガラス容器1を、蛍光体の塗布さ
れた面を図4中上側に向け、孔6と電極部3との位置を
合わせ孔6の周部が電極部3のチューブ10と直接接触
するようにして、電極部3上に載置する。ここで、ガラ
ス容器1は電極部3によって支持されているので、電極
部3の高さによってガラス容器1と台座12との間には
1mm程度の隙間が設けられる。またガラス容器1の外
周部と枠部材15の段部14との間にも1mm程度の隙
間が設けられる。
れた面を図4中上側に向け、孔6と電極部3との位置を
合わせ孔6の周部が電極部3のチューブ10と直接接触
するようにして、電極部3上に載置する。ここで、ガラ
ス容器1は電極部3によって支持されているので、電極
部3の高さによってガラス容器1と台座12との間には
1mm程度の隙間が設けられる。またガラス容器1の外
周部と枠部材15の段部14との間にも1mm程度の隙
間が設けられる。
【0019】枠部材15の上面には、先端にテーパ面1
6が形成され表面に離型剤が塗布された一対のステンレ
ス製の支持部材17が平面方向に移動自在に配置されて
いる。図7(a)(b)に示すように、枠部材15の上
面には略L字状のレバー18が回動自在に取り付けら
れ、レバー18の一方のアーム19には長孔21が穿孔
されており、長孔21に支持部材17の上面に突設した
ピン(図示せず)が挿入されている。したがって、レバ
ー18を回動させることにより、支持部材17を枠部材
15の表面と平行な方向に移動させることができる。こ
こで、支持部材17の先端を開口13側に移動させた
後、蛍光体が塗布された面を図2中下側にし支持部材1
7を介してガラス容器1上に前面ガラス2を載置する。
この時、支持部材17によりガラス容器1と前面ガラス
2との間に隙間が設けられる。その後、前面ガラス2上
に表面に離型剤が塗布された略環状のステンレス製の押
さえ部材22を載置し、押さえ部材22により前面ガラ
ス2をガラス容器1側に押圧する(工程S5)。なお、
枠部材15および支持部材17によってガラス容器1の
平面方向および平面方向と直交する方向への移動が規制
される。また、枠部材15に立設されたガイド棒29に
より前面ガラス2および押さえ部材22の平面方向への
移動が規制される。また、本実施形態では枠部材15と
支持部材17と押さえ部材22の材質をステンレスとし
ているが、各部材の材質をステンレスに限定する趣旨の
ものではなく、各部材の材質をステンレス以外の金属と
しても良い。
6が形成され表面に離型剤が塗布された一対のステンレ
ス製の支持部材17が平面方向に移動自在に配置されて
いる。図7(a)(b)に示すように、枠部材15の上
面には略L字状のレバー18が回動自在に取り付けら
れ、レバー18の一方のアーム19には長孔21が穿孔
されており、長孔21に支持部材17の上面に突設した
ピン(図示せず)が挿入されている。したがって、レバ
ー18を回動させることにより、支持部材17を枠部材
15の表面と平行な方向に移動させることができる。こ
こで、支持部材17の先端を開口13側に移動させた
後、蛍光体が塗布された面を図2中下側にし支持部材1
7を介してガラス容器1上に前面ガラス2を載置する。
この時、支持部材17によりガラス容器1と前面ガラス
2との間に隙間が設けられる。その後、前面ガラス2上
に表面に離型剤が塗布された略環状のステンレス製の押
さえ部材22を載置し、押さえ部材22により前面ガラ
ス2をガラス容器1側に押圧する(工程S5)。なお、
枠部材15および支持部材17によってガラス容器1の
平面方向および平面方向と直交する方向への移動が規制
される。また、枠部材15に立設されたガイド棒29に
より前面ガラス2および押さえ部材22の平面方向への
移動が規制される。また、本実施形態では枠部材15と
支持部材17と押さえ部材22の材質をステンレスとし
ているが、各部材の材質をステンレスに限定する趣旨の
ものではなく、各部材の材質をステンレス以外の金属と
しても良い。
【0020】上述のように組み合わせた状態でガラス容
器1と前面ガラス2と電極部3とを含むワークWをコン
ベヤ炉(電気炉)23内に入れる。図5はコンベヤ炉2
3を上方から見た図であり、ワークWはベルト24に乗
せられて、コンベヤ炉23内を移動する。コンベヤ炉2
3の内部は図示しない加熱手段によって加熱されてお
り、炉内の温度は図6に示すように場所によって異なっ
ている。また、コンベヤ炉23内の領域A2には、ワー
クWが通過する経路の両側にポール25が配設されてい
る。
器1と前面ガラス2と電極部3とを含むワークWをコン
ベヤ炉(電気炉)23内に入れる。図5はコンベヤ炉2
3を上方から見た図であり、ワークWはベルト24に乗
せられて、コンベヤ炉23内を移動する。コンベヤ炉2
3の内部は図示しない加熱手段によって加熱されてお
り、炉内の温度は図6に示すように場所によって異なっ
ている。また、コンベヤ炉23内の領域A2には、ワー
クWが通過する経路の両側にポール25が配設されてい
る。
【0021】ワークWがコンベヤ炉23内に入るとワー
クWの周囲の温度(雰囲気)は序々に上昇し、領域A1
では炉内の温度は約525℃となり、ガラス容器1及び
前面ガラス2にそれぞれ塗布された蛍光体はこの温度で
約15分間焼成される(工程S6)。図7(a)に示す
ように、コンベヤ炉23の領域A2において、ワークW
がベルト24に乗って、矢印Aの方向に移動すると、レ
バー18のアーム20がポール25に当たって、レバー
18が回動する。そして、レバー18の回動により、支
持部材17が開口13から遠ざかる方向[図7(b)中
の矢印B]に移動すると、前面ガラス2および押さえ部
材22が支持部材17のテーパ面16に沿って下がり、
支持部材17が図7(b)に示す状態まで移動すると、
ガラス容器1と前面ガラス2とが直接接触する。この
時、押さえ部材22によってガラス容器1と前面ガラス
2、ガラス容器1とチューブ10との間にそれぞれ約3
5g/cm2の圧力が加えられる。尚、各部材に加える
圧力を上記の値に限定する趣旨のものではなく、略10
g/cm2以上、且つ、略50g/cm2以下の圧力を加
えれば良い。
クWの周囲の温度(雰囲気)は序々に上昇し、領域A1
では炉内の温度は約525℃となり、ガラス容器1及び
前面ガラス2にそれぞれ塗布された蛍光体はこの温度で
約15分間焼成される(工程S6)。図7(a)に示す
ように、コンベヤ炉23の領域A2において、ワークW
がベルト24に乗って、矢印Aの方向に移動すると、レ
バー18のアーム20がポール25に当たって、レバー
18が回動する。そして、レバー18の回動により、支
持部材17が開口13から遠ざかる方向[図7(b)中
の矢印B]に移動すると、前面ガラス2および押さえ部
材22が支持部材17のテーパ面16に沿って下がり、
支持部材17が図7(b)に示す状態まで移動すると、
ガラス容器1と前面ガラス2とが直接接触する。この
時、押さえ部材22によってガラス容器1と前面ガラス
2、ガラス容器1とチューブ10との間にそれぞれ約3
5g/cm2の圧力が加えられる。尚、各部材に加える
圧力を上記の値に限定する趣旨のものではなく、略10
g/cm2以上、且つ、略50g/cm2以下の圧力を加
えれば良い。
【0022】その後、ワークWがベルト24に乗ってコ
ンベヤ炉23の領域A3に移動すると、炉内の温度はソ
ーダ石灰ガラスの軟化点以上の温度、すなわち約760
℃まで上昇し、ワークWはこの温度で約10分間加熱さ
れ、ガラス容器1と前面ガラス2とチューブ10(電極
部3)とが互いに溶着される(工程S7)。そして、ガ
ラス容器1と前面ガラス2とで囲まれる空間内の空気を
排気管7から排気し、この空間に希ガスを封入した後、
排気管7を封止して平板形蛍光ランプが形成される。
ンベヤ炉23の領域A3に移動すると、炉内の温度はソ
ーダ石灰ガラスの軟化点以上の温度、すなわち約760
℃まで上昇し、ワークWはこの温度で約10分間加熱さ
れ、ガラス容器1と前面ガラス2とチューブ10(電極
部3)とが互いに溶着される(工程S7)。そして、ガ
ラス容器1と前面ガラス2とで囲まれる空間内の空気を
排気管7から排気し、この空間に希ガスを封入した後、
排気管7を封止して平板形蛍光ランプが形成される。
【0023】上述のように、ガラス容器1と前面ガラス
2とを溶着する過程で、ガラス容器1および前面ガラス
2にそれぞれ塗布された蛍光体が焼成されるので、蛍光
体の焼成とガラス容器1および前面ガラス2の溶着とを
別々の工程で行う場合に比べて、ガラス容器1および前
面ガラス2の加熱に要する時間を短縮できるから、同じ
時間内で製造できるランプの数が増え、ランプの製造コ
ストを削減することができる。しかも、ガラス容器1と
前面ガラス2とを溶着する前に蛍光体を焼成しているの
で、ガラス容器1および前面ガラス2を十分に予熱した
後に溶着することができ、ガラス容器1および前面ガラ
ス2の溶着を確実に行える。さらに、ガラス容器1と前
面ガラス2と電極部3との溶着にフリットを用いていな
いので、各部材にフリットを塗布する手間がなくなり、
しかもフリットの厚みによってガラス容器1と前面ガラ
ス2との間に隙間が発生することがなく、前面ガラス2
の面精度を高くする必要がないから前面ガラス2の製造
コストを低減でき、前面ガラス2にせん断応力が発生す
ることがない。そのうえ、ガラス容器1と前面ガラス2
との間の隙間を介して短絡電流が流れるのを防止するた
めにガラス容器1に設けた溝5を仕切る仕切4の幅を広
くする必要がないから、ランプの小型化を図ることがで
き、しかも点灯しない仕切4の幅を狭くできるので、ラ
ンプの見栄えを良くできる。
2とを溶着する過程で、ガラス容器1および前面ガラス
2にそれぞれ塗布された蛍光体が焼成されるので、蛍光
体の焼成とガラス容器1および前面ガラス2の溶着とを
別々の工程で行う場合に比べて、ガラス容器1および前
面ガラス2の加熱に要する時間を短縮できるから、同じ
時間内で製造できるランプの数が増え、ランプの製造コ
ストを削減することができる。しかも、ガラス容器1と
前面ガラス2とを溶着する前に蛍光体を焼成しているの
で、ガラス容器1および前面ガラス2を十分に予熱した
後に溶着することができ、ガラス容器1および前面ガラ
ス2の溶着を確実に行える。さらに、ガラス容器1と前
面ガラス2と電極部3との溶着にフリットを用いていな
いので、各部材にフリットを塗布する手間がなくなり、
しかもフリットの厚みによってガラス容器1と前面ガラ
ス2との間に隙間が発生することがなく、前面ガラス2
の面精度を高くする必要がないから前面ガラス2の製造
コストを低減でき、前面ガラス2にせん断応力が発生す
ることがない。そのうえ、ガラス容器1と前面ガラス2
との間の隙間を介して短絡電流が流れるのを防止するた
めにガラス容器1に設けた溝5を仕切る仕切4の幅を広
くする必要がないから、ランプの小型化を図ることがで
き、しかも点灯しない仕切4の幅を狭くできるので、ラ
ンプの見栄えを良くできる。
【0024】尚、上述したガラス容器1と前面ガラス2
と電極部3の上下関係を逆転させても上述と同様の作用
効果を得ることができ、この場合は台座12から電極保
持部材が構成され、押さえ部材22から台座が構成され
る。 (実施形態2)実施形態1では、ガラス容器1と前面ガ
ラス2との間に支持部材17を介在させ、ガラス容器1
および前面ガラス2にそれぞれ塗布した蛍光体を焼成す
る際に、ガラス容器1と前面ガラス2との間に隙間を設
けているが、本実施形態では、図8に示すように、ガラ
ス容器1上に前面ガラス2を直接載置し、前面ガラス2
上に押さえ部材22を載置している。尚、支持部材17
以外の構成は実施形態1の平板形蛍光ランプと同様であ
るので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その
説明を省略する。
と電極部3の上下関係を逆転させても上述と同様の作用
効果を得ることができ、この場合は台座12から電極保
持部材が構成され、押さえ部材22から台座が構成され
る。 (実施形態2)実施形態1では、ガラス容器1と前面ガ
ラス2との間に支持部材17を介在させ、ガラス容器1
および前面ガラス2にそれぞれ塗布した蛍光体を焼成す
る際に、ガラス容器1と前面ガラス2との間に隙間を設
けているが、本実施形態では、図8に示すように、ガラ
ス容器1上に前面ガラス2を直接載置し、前面ガラス2
上に押さえ部材22を載置している。尚、支持部材17
以外の構成は実施形態1の平板形蛍光ランプと同様であ
るので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その
説明を省略する。
【0025】この場合、ガラス容器1と前面ガラス2と
で囲まれる空間内を酸素が循環しにくいので、ガラス容
器1および前面ガラス2に塗布した蛍光体を十分に焼成
することができないが、焼成時に一方の電極部3に設け
られた排気管7からガラス容器1と前面ガラス2とで囲
まれる空間に強制的に酸素を循環させることによって、
ガラス容器1および前面ガラス2に塗布された蛍光体を
焼成することができる。 (実施形態3)本実施形態の平板形蛍光ランプは、図9
に示すように、平板状であって表面に放電空間となる渦
巻き状の溝5が形成されると共に溝5の両端部に孔6が
形成され表面に蛍光体が被着されたガラス容器1と、一
面に蛍光体が被着されガラス容器1を封止する平板状の
前面ガラス2と、フィラメント9を一体に具備するガラ
ス部材たる例えば鉛ガラスからなるステム8を有しガラ
ス容器1の孔6と連通する筒部26内に封止される電極
部3とから構成される。なお電極部3は、排気管7が設
けられたステム8にフィラメント9を取り付け、フィラ
メント9を筒部26内に収めた状態でステム8を筒部2
6の端部にバーナ封止して形成される。ここに、ガラス
容器1および前面ガラス2は例えばソーダ石灰ガラスか
ら形成される。
で囲まれる空間内を酸素が循環しにくいので、ガラス容
器1および前面ガラス2に塗布した蛍光体を十分に焼成
することができないが、焼成時に一方の電極部3に設け
られた排気管7からガラス容器1と前面ガラス2とで囲
まれる空間に強制的に酸素を循環させることによって、
ガラス容器1および前面ガラス2に塗布された蛍光体を
焼成することができる。 (実施形態3)本実施形態の平板形蛍光ランプは、図9
に示すように、平板状であって表面に放電空間となる渦
巻き状の溝5が形成されると共に溝5の両端部に孔6が
形成され表面に蛍光体が被着されたガラス容器1と、一
面に蛍光体が被着されガラス容器1を封止する平板状の
前面ガラス2と、フィラメント9を一体に具備するガラ
ス部材たる例えば鉛ガラスからなるステム8を有しガラ
ス容器1の孔6と連通する筒部26内に封止される電極
部3とから構成される。なお電極部3は、排気管7が設
けられたステム8にフィラメント9を取り付け、フィラ
メント9を筒部26内に収めた状態でステム8を筒部2
6の端部にバーナ封止して形成される。ここに、ガラス
容器1および前面ガラス2は例えばソーダ石灰ガラスか
ら形成される。
【0026】図10はこの平板形蛍光ランプの製造工程
を示しており、工程S11ではガラス容器1の最外周部
を除く表面に反射膜と蛍光体とがスプレーで塗布され
る。また、工程S12ではガラス容器1が溶着される部
位(最外周部)を除く前面ガラス2の一面に蛍光体と保
護膜とがスプレーで塗布される。さらに、工程S13で
は排気管7が設けられたステム8にフィラメント9を取
り付けて、電極部3が形成される。
を示しており、工程S11ではガラス容器1の最外周部
を除く表面に反射膜と蛍光体とがスプレーで塗布され
る。また、工程S12ではガラス容器1が溶着される部
位(最外周部)を除く前面ガラス2の一面に蛍光体と保
護膜とがスプレーで塗布される。さらに、工程S13で
は排気管7が設けられたステム8にフィラメント9を取
り付けて、電極部3が形成される。
【0027】以下に、図11を参照してガラス容器1と
前面ガラス2と電極部3とを組み立てる工程について説
明する。
前面ガラス2と電極部3とを組み立てる工程について説
明する。
【0028】まず、ガラス容器1を収める断面略円形の
開口13が中央に形成されると共に開口13の端面に段
部14が形成され表面に離型剤が塗布されたステンレス
製の枠部材15を配置する。次に、ガラス容器1を蛍光
体や保護膜が塗布された面を図11中上側に向けガラス
容器1の最外周部と段部14とを係止させて枠部材15
上にガラス容器1を載置する。この時、ガラス容器1は
枠部材15の開口13内に配置される。
開口13が中央に形成されると共に開口13の端面に段
部14が形成され表面に離型剤が塗布されたステンレス
製の枠部材15を配置する。次に、ガラス容器1を蛍光
体や保護膜が塗布された面を図11中上側に向けガラス
容器1の最外周部と段部14とを係止させて枠部材15
上にガラス容器1を載置する。この時、ガラス容器1は
枠部材15の開口13内に配置される。
【0029】枠部材15の上面には、実施形態1で説明
したように、先端にテーパ面16が形成され表面に離型
剤が塗布された一対のステンレス製の支持部材17が平
面方向に移動自在に配置されている。すなわち、図7
(a)(b)に示すように枠部材15の上面には略L字
状のレバー18が回動自在に取り付けられ、レバー18
の一方のアーム19には長孔21が穿孔されており、長
孔21に支持部材17の上面に突設したピン(図示せ
ず)が挿入されている。したがって、レバー18を回動
させることにより、支持部材17を枠部材15の上面と
平行な方向に移動させることができる。ここで、支持部
材17の先端を開口13側に移動させた後、蛍光体が塗
布された面を図11中下側にし支持部材17を介してガ
ラス容器1上に前面ガラス2を載置する。この時、支持
部材17によりガラス容器1と前面ガラス2との間に隙
間が設けられる。その後、前面ガラス2上に表面に離型
剤が塗布された略環状のステンレス製の押さえ部材22
を載置し、押さえ部材22により前面ガラス2をガラス
容器1側に押圧する(工程S14)。なお、枠部材15
および支持部材17によってガラス容器1の平面方向お
よび平面方向と直交する方向への移動が規制される。ま
た、本実施形態では枠部材15と支持部材17と押さえ
部材22の材質をステンレスとしているが、各部材の材
質をステンレスに限定する趣旨のものではなく、各部材
の材質をステンレス以外の金属としても良い。
したように、先端にテーパ面16が形成され表面に離型
剤が塗布された一対のステンレス製の支持部材17が平
面方向に移動自在に配置されている。すなわち、図7
(a)(b)に示すように枠部材15の上面には略L字
状のレバー18が回動自在に取り付けられ、レバー18
の一方のアーム19には長孔21が穿孔されており、長
孔21に支持部材17の上面に突設したピン(図示せ
ず)が挿入されている。したがって、レバー18を回動
させることにより、支持部材17を枠部材15の上面と
平行な方向に移動させることができる。ここで、支持部
材17の先端を開口13側に移動させた後、蛍光体が塗
布された面を図11中下側にし支持部材17を介してガ
ラス容器1上に前面ガラス2を載置する。この時、支持
部材17によりガラス容器1と前面ガラス2との間に隙
間が設けられる。その後、前面ガラス2上に表面に離型
剤が塗布された略環状のステンレス製の押さえ部材22
を載置し、押さえ部材22により前面ガラス2をガラス
容器1側に押圧する(工程S14)。なお、枠部材15
および支持部材17によってガラス容器1の平面方向お
よび平面方向と直交する方向への移動が規制される。ま
た、本実施形態では枠部材15と支持部材17と押さえ
部材22の材質をステンレスとしているが、各部材の材
質をステンレスに限定する趣旨のものではなく、各部材
の材質をステンレス以外の金属としても良い。
【0030】上述のように組み合わせた状態でガラス容
器1と前面ガラス2とを含むワークWをコンベヤ炉23
内に入れる。コンベヤ炉23の構成は実施形態1と同様
であるので、その説明は省略する。
器1と前面ガラス2とを含むワークWをコンベヤ炉23
内に入れる。コンベヤ炉23の構成は実施形態1と同様
であるので、その説明は省略する。
【0031】ワークWがコンベヤ炉23内に入るとワー
クWの周囲の雰囲気(温度)が序々に上昇し、領域A1
では炉内の温度は約525℃となり、ガラス容器1およ
び前面ガラス2にそれぞれ塗布された蛍光体がこの温度
で約15分間焼成される(工程S15)。図7(a)に
示すように、コンベヤ炉23の領域A2において、ワー
クWがベルト24に乗って、矢印Aの方向に移動する
と、レバー18のアーム20がポール25に当たり、レ
バー18が回動する。そして、レバー18の回動に伴
い、支持部材17が開口13から遠ざかる方向[図7
(b)中の矢印B]に移動すると、前面ガラス2及び押
さえ部材22が支持部材17のテーパ面16に沿って下
がり、支持部材17が図7(b)に示す状態まで移動す
ると、ガラス容器1と前面ガラス2とが直接接触する。
この時、押さえ部材22によってガラス容器1と前面ガ
ラス2との間に約35g/cm2の圧力が印加される。
尚、各部材に加える圧力を上記の値に限定する趣旨のも
のではなく、略10g/cm2以上、且つ、略50g/
cm2以下の圧力を加えれば良い。
クWの周囲の雰囲気(温度)が序々に上昇し、領域A1
では炉内の温度は約525℃となり、ガラス容器1およ
び前面ガラス2にそれぞれ塗布された蛍光体がこの温度
で約15分間焼成される(工程S15)。図7(a)に
示すように、コンベヤ炉23の領域A2において、ワー
クWがベルト24に乗って、矢印Aの方向に移動する
と、レバー18のアーム20がポール25に当たり、レ
バー18が回動する。そして、レバー18の回動に伴
い、支持部材17が開口13から遠ざかる方向[図7
(b)中の矢印B]に移動すると、前面ガラス2及び押
さえ部材22が支持部材17のテーパ面16に沿って下
がり、支持部材17が図7(b)に示す状態まで移動す
ると、ガラス容器1と前面ガラス2とが直接接触する。
この時、押さえ部材22によってガラス容器1と前面ガ
ラス2との間に約35g/cm2の圧力が印加される。
尚、各部材に加える圧力を上記の値に限定する趣旨のも
のではなく、略10g/cm2以上、且つ、略50g/
cm2以下の圧力を加えれば良い。
【0032】さらに、ワークWがベルト24に乗ってコ
ンベヤ炉23の領域A3に移動すると、炉内の温度はソ
ーダ石灰ガラスの軟化点以上の温度、例えば約760℃
まで上昇し、ワークWはこの温度で約10分間加熱さ
れ、ガラス容器1と前面ガラス2とが互いに溶着される
(工程S16)。
ンベヤ炉23の領域A3に移動すると、炉内の温度はソ
ーダ石灰ガラスの軟化点以上の温度、例えば約760℃
まで上昇し、ワークWはこの温度で約10分間加熱さ
れ、ガラス容器1と前面ガラス2とが互いに溶着される
(工程S16)。
【0033】その後、フィラメント9を筒部26内に収
めた状態で、電極部3のステム8を筒部26の端部に接
触させ(工程S17)、ガスバーナ(図示せず)で加熱
することによりガラス容器1と電極部3とを溶着し(工
程S18)、ガラス容器1と前面ガラス2と電極部3と
を一体化する。そして、ガラス容器1と前面ガラス2と
で囲まれる空間内の空気を排気管7から排気し、この空
間に希ガスを封入した後、排気管7を封止して平板形蛍
光ランプが形成される。
めた状態で、電極部3のステム8を筒部26の端部に接
触させ(工程S17)、ガスバーナ(図示せず)で加熱
することによりガラス容器1と電極部3とを溶着し(工
程S18)、ガラス容器1と前面ガラス2と電極部3と
を一体化する。そして、ガラス容器1と前面ガラス2と
で囲まれる空間内の空気を排気管7から排気し、この空
間に希ガスを封入した後、排気管7を封止して平板形蛍
光ランプが形成される。
【0034】上述のように、ガラス容器1と前面ガラス
2とを溶着する過程で、ガラス容器1および前面ガラス
2にそれぞれ塗布された蛍光体が焼成されるので、蛍光
体の焼成とガラス容器1および前面ガラス2の溶着とを
別々の工程で行う場合に比べて、ガラス容器1および前
面ガラス2の加熱に要する時間を短縮できるから、同じ
時間内で製造できるランプの数が増え、ランプの製造コ
ストを削減することができる。しかも、ガラス容器1と
前面ガラス2とを溶着する前に蛍光体を焼成しているの
で、ガラス容器1および前面ガラス2を十分に予熱した
後に溶着することができ、ガラス容器1および前面ガラ
ス2の溶着を確実に行える。さらに、ガラス容器1と前
面ガラス2と電極部3との溶着にフリットを用いていな
いので、各部材にフリットを塗布する手間がなくなり、
しかもフリットの厚みによってガラス容器1と前面ガラ
ス2との間に隙間が発生することがなく、前面ガラス2
の面精度を高くする必要がないから前面ガラス2の製造
コストを低減でき、前面ガラス2にせん断応力が発生す
ることがない。そのうえ、ガラス容器1と前面ガラス2
との間の隙間を介して短絡電流が流れるのを防止するた
めにガラス容器1に設けた溝5を仕切る仕切4の幅を広
くする必要がないから、ランプの小型化を図ることがで
き、しかも点灯しない仕切4の幅を狭くできるので、ラ
ンプの見栄えを良くできる。
2とを溶着する過程で、ガラス容器1および前面ガラス
2にそれぞれ塗布された蛍光体が焼成されるので、蛍光
体の焼成とガラス容器1および前面ガラス2の溶着とを
別々の工程で行う場合に比べて、ガラス容器1および前
面ガラス2の加熱に要する時間を短縮できるから、同じ
時間内で製造できるランプの数が増え、ランプの製造コ
ストを削減することができる。しかも、ガラス容器1と
前面ガラス2とを溶着する前に蛍光体を焼成しているの
で、ガラス容器1および前面ガラス2を十分に予熱した
後に溶着することができ、ガラス容器1および前面ガラ
ス2の溶着を確実に行える。さらに、ガラス容器1と前
面ガラス2と電極部3との溶着にフリットを用いていな
いので、各部材にフリットを塗布する手間がなくなり、
しかもフリットの厚みによってガラス容器1と前面ガラ
ス2との間に隙間が発生することがなく、前面ガラス2
の面精度を高くする必要がないから前面ガラス2の製造
コストを低減でき、前面ガラス2にせん断応力が発生す
ることがない。そのうえ、ガラス容器1と前面ガラス2
との間の隙間を介して短絡電流が流れるのを防止するた
めにガラス容器1に設けた溝5を仕切る仕切4の幅を広
くする必要がないから、ランプの小型化を図ることがで
き、しかも点灯しない仕切4の幅を狭くできるので、ラ
ンプの見栄えを良くできる。
【0035】尚、上述したガラス容器1と前面ガラス2
の上下関係を逆転させても上述と同様の作用効果を得る
ことができ、この場合は枠部材15から押さえ部材が構
成され、押さえ部材22から台座が構成される。 (実施形態4)実施形態3では、ガラス容器1と前面ガ
ラス2との間に支持部材17を介在させ、ガラス容器1
及び前面ガラス2に塗布した蛍光体を焼成する際に、ガ
ラス容器1と前面ガラス2との間に隙間を設けている
が、本実施形態では、図12に示すように、ガラス容器
1上に前面ガラス2を直接載置し、前面ガラス2上に押
さえ部材22を載置している。尚、支持部材17以外の
構成は実施形態3の平板形蛍光ランプと同様であるの
で、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明
を省略する。
の上下関係を逆転させても上述と同様の作用効果を得る
ことができ、この場合は枠部材15から押さえ部材が構
成され、押さえ部材22から台座が構成される。 (実施形態4)実施形態3では、ガラス容器1と前面ガ
ラス2との間に支持部材17を介在させ、ガラス容器1
及び前面ガラス2に塗布した蛍光体を焼成する際に、ガ
ラス容器1と前面ガラス2との間に隙間を設けている
が、本実施形態では、図12に示すように、ガラス容器
1上に前面ガラス2を直接載置し、前面ガラス2上に押
さえ部材22を載置している。尚、支持部材17以外の
構成は実施形態3の平板形蛍光ランプと同様であるの
で、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明
を省略する。
【0036】この場合、ガラス容器1と前面ガラス2と
で囲まれる空間内を酸素が循環しにくいので、ガラス容
器1および前面ガラス2に塗布した蛍光体を十分に焼成
することができないが、一方の筒部26からガラス容器
1と前面ガラス2とで囲まれる空間に強制的に酸素を循
環させることによって、ガラス容器1および前面ガラス
2に塗布された蛍光体を焼成することができる。
で囲まれる空間内を酸素が循環しにくいので、ガラス容
器1および前面ガラス2に塗布した蛍光体を十分に焼成
することができないが、一方の筒部26からガラス容器
1と前面ガラス2とで囲まれる空間に強制的に酸素を循
環させることによって、ガラス容器1および前面ガラス
2に塗布された蛍光体を焼成することができる。
【0037】ところで、上述の各実施形態ではガラス容
器1及び前面ガラス2の材質をソーダ石灰ガラスとして
いるが、ガラス容器1及び前面ガラス2の材質をソーダ
石灰ガラスに限定する趣旨のものではなく、鉛ガラスな
どの軟質ガラスから形成しても良いことは勿論のことで
ある。
器1及び前面ガラス2の材質をソーダ石灰ガラスとして
いるが、ガラス容器1及び前面ガラス2の材質をソーダ
石灰ガラスに限定する趣旨のものではなく、鉛ガラスな
どの軟質ガラスから形成しても良いことは勿論のことで
ある。
【0038】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、平板
状であって表面に放電空間となる渦巻き状の溝が形成さ
れるとともに溝の両端部に電極が設けられ表面に蛍光体
が塗布、焼成されるガラス容器と、蛍光体が塗布され上
記ガラス容器と同時に蛍光体の焼成が行われガラス容器
の表面に組み合わせた状態で同一炉内でガラスの軟化点
付近に加熱されることによりガラス容器に溶着される平
板状の前面ガラスとを備えており、ガラス容器と前面ガ
ラスとを溶着する過程で、ガラス容器および前面ガラス
にそれぞれ塗布された蛍光体が焼成されるので、蛍光体
の焼成と溶着とを別々の工程で行う場合に比べて、ガラ
ス容器および前面ガラスの加熱に要する時間を短縮でき
るから、同じ時間内で製造できるランプの数が増え、ラ
ンプの製造コストを削減できるという効果がある。しか
も、ガラス容器と前面ガラスとを溶着する前に蛍光体を
焼成しているので、ガラス容器および前面ガラスを十分
に予熱した後に溶着することができ、ガラス容器および
前面ガラスの溶着を確実に行えるという効果がある。さ
らに、ガラス容器と前面ガラスと電極部との溶着にフリ
ットを用いていないので、フリットの厚みによってガラ
ス容器と前面ガラスとの間に隙間が発生することがな
く、前面ガラスの面精度を高くする必要がないから前面
ガラスの製造コストを低減でき、しかも前面ガラスにせ
ん断応力が発生することがないという効果もある。その
うえ、ガラス容器と前面ガラスとの間の隙間を介して短
絡電流が流れるのを防止するためにガラス容器に設けた
溝を仕切る仕切の幅を広くする必要がないので、ランプ
の小型化を図ることができ、しかも点灯しない仕切の幅
を狭くできるから、ランプの見栄えを良くできるという
効果がある。
状であって表面に放電空間となる渦巻き状の溝が形成さ
れるとともに溝の両端部に電極が設けられ表面に蛍光体
が塗布、焼成されるガラス容器と、蛍光体が塗布され上
記ガラス容器と同時に蛍光体の焼成が行われガラス容器
の表面に組み合わせた状態で同一炉内でガラスの軟化点
付近に加熱されることによりガラス容器に溶着される平
板状の前面ガラスとを備えており、ガラス容器と前面ガ
ラスとを溶着する過程で、ガラス容器および前面ガラス
にそれぞれ塗布された蛍光体が焼成されるので、蛍光体
の焼成と溶着とを別々の工程で行う場合に比べて、ガラ
ス容器および前面ガラスの加熱に要する時間を短縮でき
るから、同じ時間内で製造できるランプの数が増え、ラ
ンプの製造コストを削減できるという効果がある。しか
も、ガラス容器と前面ガラスとを溶着する前に蛍光体を
焼成しているので、ガラス容器および前面ガラスを十分
に予熱した後に溶着することができ、ガラス容器および
前面ガラスの溶着を確実に行えるという効果がある。さ
らに、ガラス容器と前面ガラスと電極部との溶着にフリ
ットを用いていないので、フリットの厚みによってガラ
ス容器と前面ガラスとの間に隙間が発生することがな
く、前面ガラスの面精度を高くする必要がないから前面
ガラスの製造コストを低減でき、しかも前面ガラスにせ
ん断応力が発生することがないという効果もある。その
うえ、ガラス容器と前面ガラスとの間の隙間を介して短
絡電流が流れるのを防止するためにガラス容器に設けた
溝を仕切る仕切の幅を広くする必要がないので、ランプ
の小型化を図ることができ、しかも点灯しない仕切の幅
を狭くできるから、ランプの見栄えを良くできるという
効果がある。
【0039】請求項2の発明では、平板状であって表面
に放電空間となる渦巻き状の溝が形成されると共に溝の
両端部に孔が形成され表面に蛍光体が塗布されたガラス
容器と、蛍光体が塗布されガラス容器を封止する平板状
の前面ガラスと、電極を一体に具備するガラス部材を有
しガラス容器の孔に封止される電極部とから構成される
平板形蛍光ランプを製造するにあたり、ガラス容器と前
面ガラス、ガラス容器と電極部をそれぞれ組み合わせた
状態で加熱することにより気密的に溶着する溶着工程を
少なくとも有し、ガラス容器および前面ガラスはそれぞ
れ塗布された蛍光体を同時に焼成した後に、同一炉内で
加熱されて溶着されており、ガラス容器と前面ガラスと
を溶着する過程で、ガラス容器および前面ガラスにそれ
ぞれ塗布された蛍光体が焼成されるので、蛍光体の焼成
とガラス容器および前面ガラスの溶着とを別々の工程で
行う場合に比べて、ガラス容器および前面ガラスの加熱
に要する時間を短縮できるから、同じ時間内で製造でき
るランプの数が増え、ランプの製造コストを削減できる
という効果がある。しかも、ガラス容器と前面ガラスと
を溶着する前に蛍光体を焼成しているので、ガラス容器
および前面ガラスを十分に予熱した後に溶着することが
でき、ガラス容器および前面ガラスの溶着を確実に行え
るという効果がある。さらに、ガラス容器と前面ガラス
と電極部との溶着にフリットを用いていないので、フリ
ットの厚みによってガラス容器と前面ガラスとの間に隙
間が発生することがなく、前面ガラスの面精度を高くす
る必要がないから前面ガラスの製造コストを低減でき、
前面ガラスにせん断応力が発生することがないという効
果もある。そのうえ、ガラス容器と前面ガラスとの間の
隙間を介して短絡電流が流れるのを防止するためにガラ
ス容器に設けた溝を仕切る仕切の幅を広くする必要がな
いので、ランプの小型化を図ることができ、しかも点灯
しない仕切の幅を狭くできるから、ランプの見栄えを良
くできるという効果がある。
に放電空間となる渦巻き状の溝が形成されると共に溝の
両端部に孔が形成され表面に蛍光体が塗布されたガラス
容器と、蛍光体が塗布されガラス容器を封止する平板状
の前面ガラスと、電極を一体に具備するガラス部材を有
しガラス容器の孔に封止される電極部とから構成される
平板形蛍光ランプを製造するにあたり、ガラス容器と前
面ガラス、ガラス容器と電極部をそれぞれ組み合わせた
状態で加熱することにより気密的に溶着する溶着工程を
少なくとも有し、ガラス容器および前面ガラスはそれぞ
れ塗布された蛍光体を同時に焼成した後に、同一炉内で
加熱されて溶着されており、ガラス容器と前面ガラスと
を溶着する過程で、ガラス容器および前面ガラスにそれ
ぞれ塗布された蛍光体が焼成されるので、蛍光体の焼成
とガラス容器および前面ガラスの溶着とを別々の工程で
行う場合に比べて、ガラス容器および前面ガラスの加熱
に要する時間を短縮できるから、同じ時間内で製造でき
るランプの数が増え、ランプの製造コストを削減できる
という効果がある。しかも、ガラス容器と前面ガラスと
を溶着する前に蛍光体を焼成しているので、ガラス容器
および前面ガラスを十分に予熱した後に溶着することが
でき、ガラス容器および前面ガラスの溶着を確実に行え
るという効果がある。さらに、ガラス容器と前面ガラス
と電極部との溶着にフリットを用いていないので、フリ
ットの厚みによってガラス容器と前面ガラスとの間に隙
間が発生することがなく、前面ガラスの面精度を高くす
る必要がないから前面ガラスの製造コストを低減でき、
前面ガラスにせん断応力が発生することがないという効
果もある。そのうえ、ガラス容器と前面ガラスとの間の
隙間を介して短絡電流が流れるのを防止するためにガラ
ス容器に設けた溝を仕切る仕切の幅を広くする必要がな
いので、ランプの小型化を図ることができ、しかも点灯
しない仕切の幅を狭くできるから、ランプの見栄えを良
くできるという効果がある。
【0040】また、請求項13の発明は、平板状であっ
て放電空間となる渦巻き状の溝が表面に形成され上記溝
の両端部に孔が形成されるとともに表面に蛍光体が塗布
されたガラス容器と、蛍光体が塗布されガラス容器を封
止する平板状の前面ガラスと、電極を一体に具備するガ
ラス部材を有しガラス容器の孔に封止される電極部とか
ら構成される平板形蛍光ランプを製造するにあたり、電
極部に対応する部位に電極部を収める保持孔が夫々形成
された珪藻土からなる台座の保持孔に夫々電極部を配置
し、ガラス容器を収める開口が設けられ表面に離型剤が
塗布されたステンレス製の枠部材を台座上に載置し、蛍
光体の塗布された面を上向きにし孔と電極部の位置を合
わせ孔の周部がガラス部材と直接接触するようにしてガ
ラス容器を台座上に載置し、蛍光体の塗布された面を下
向きにしガラス容器との間に隙間を設けるための表面に
離型剤が塗布されたステンレス製の支持部材を介してガ
ラス容器上に前面ガラスを載置し、前面ガラスをガラス
容器側に押圧するための略環状であって表面に離型剤が
塗布されたステンレス製の押さえ部材を前面ガラス上に
載置して、ガラス容器と前面ガラスと電極部の溶着され
る部位にそれぞれ略35g/cm2の圧力を加えた状態
で電気炉内に入れ、周囲の雰囲気を略525℃に加熱し
てこの温度を約15分間保ち、ガラス容器および前面ガ
ラスに塗布された蛍光体を同時に焼成した後、支持部材
を外してガラス容器と前面ガラスとを直接接触させ、同
一炉内で周囲の雰囲気を略760℃に加熱してこの温度
を約10分間保ち、ガラス容器と前面ガラスと電極部と
を同時に溶着することを特徴とし、請求項14の発明
は、平板状であって放電空間となる渦巻き状の溝が表面
に形成され上記溝の両端部に孔が形成されるとともに表
面に蛍光体が塗布されたガラス容器と、蛍光体が塗布さ
れガラス容器を封止する平板状の前面ガラスと、電極を
一体に具備するガラス部材を有しガラス容器の孔に封止
される電極部とから構成される平板形蛍光ランプを製造
するにあたり、電極部に対応する部位に電極部を収める
保持孔が夫々形成された珪藻土からなる台座の保持孔に
夫々電極部を配置し、ガラス容器を収める開口が設けら
れ表面に離型剤が塗布されたステンレス製の枠部材を台
座上に載置し、蛍光体の塗布された面を上向きにし孔と
電極部の位置を合わせ孔の周部がガラス部材と直接接触
するようにしてガラス容器を台座上に載置し、蛍光体の
塗布された面を下向きにしてガラス容器上に前面ガラス
を載置し、前面ガラスをガラス容器側に押圧するための
略環状であって表面に離型剤が塗布されたステンレス製
の押さえ部材を前面ガラス上に載置して、ガラス容器と
前面ガラスと電極部の溶着される部位にそれぞれ略35
g/cm2の圧力を加えた状態で電気炉内に入れ、ガラ
ス容器と前面ガラスとで囲まれる空間内に空気を流しな
がら、周囲の雰囲気を略525℃に加熱してこの温度を
約15分間保ち、ガラス容器および前面ガラスに塗布さ
れた蛍光体を同時に焼成した後、ガラス容器と前面ガラ
スとを直接接触させ、同一炉内で周囲の雰囲気を略76
0℃に加熱してこの温度を約10分間保ち、ガラス容器
と前面ガラスと電極部とを同時に溶着することを特徴と
し、請求項21の発明は、平板状であって放電空間とな
る渦巻き状の溝が表面に形成されると共に上記溝の両端
部に孔が形成され表面に蛍光体が塗布されたガラス容器
と、蛍光体が塗布されガラス容器を封止する平板状の前
面ガラスと、電極を一体に具備するガラス部材を有しガ
ラス容器の孔に封止される電極部とから構成される平板
形蛍光ランプを製造するにあたり、ガラス容器を収める
開口が略中央に形成されると共に上記開口の端面に段部
が形成され表面に離型剤が塗布されたステンレス製の台
座上に、上記段部と外周部とを係止させ蛍光体の塗布さ
れた面を上向きにしてガラス容器を載置し、蛍光体の塗
布された面を下向きにしガラス容器との間に隙間を設け
るための表面に離型剤が塗布されたステンレス製の支持
部材を介してガラス容器上に前面ガラスを載置し、前面
ガラスをガラス容器側に押圧するための略環状であって
表面に離型剤が塗布されたステンレス製の押さえ部材を
前面ガラス上に載置して、ガラス容器と前面ガラスの溶
着される部位に略35g/cm2の圧力を加えた状態で
電気炉内に入れ、周囲の雰囲気を略525℃に加熱して
この温度を約15分間保ち、ガラス容器および前面ガラ
スに塗布された蛍光体を同時に焼成した後、支持部材を
外してガラス容器と前面ガラスとを直接接触させ、さら
に同一炉内で周囲の雰囲気を略760℃に加熱してこの
温度を約10分間保ち、ガラス容器と前面ガラスとを同
時に溶着した後、孔の周部にガラス部材が直接接触する
ようにして電極部を配置し、ガラス容器と電極部とをガ
スバーナにより加熱して溶着することを特徴とし、請求
項22の発明は、平板状であって放電空間となる渦巻き
状の溝が表面に形成され上記溝の両端部に孔が形成され
るとともに表面に蛍光体が塗布されたガラス容器と、蛍
光体が塗布されガラス容器を封止する平板状の前面ガラ
スと、電極を一体に具備するガラス部材を有しガラス容
器の孔に封止される電極部とから構成される平板形蛍光
ランプを製造するにあたり、ガラス容器を収める開口が
略中央に形成されると共に上記開口の端面に段部が形成
され表面に離型剤が塗布されたステンレス製の台座上
に、上記段部と外周部とを係止させ蛍光体の塗布された
面を上向きにしてガラス容器を載置し、蛍光体の塗布さ
れた面を下向きにしてガラス容器上に前面ガラスを載置
し、前面ガラスをガラス容器側に押圧するための略環状
であって表面に離型剤が塗布されたステンレス製の押さ
え部材を前面ガラス上に載置して、ガラス容器と前面ガ
ラスの溶着される部位に略35g/cm2の圧力を加え
た状態で電気炉内に入れ、周囲の雰囲気を略525℃に
加熱してこの温度を約15分間保ち、ガラス容器および
前面ガラスに塗布された蛍光体を同時に焼成し、さらに
同一炉内で周囲の雰囲気を略760℃に加熱してこの温
度を約10分間保ち、ガラス容器と前面ガラスとを同時
に溶着した後、孔の周部にガラス部材が直接接触するよ
うにして電極部を配置し、ガラス容器と電極部とをガス
バーナにより加熱して溶着することを特徴としており、
請求項2の発明と同様に、ガラス容器と前面ガラスとを
溶着する過程で、ガラス容器および前面ガラスにそれぞ
れ塗布された蛍光体が焼成されるので、蛍光体の焼成と
ガラス容器および前面ガラスの溶着とを別々の工程で行
う場合に比べて、ガラス容器および前面ガラスの加熱に
要する時間を短縮できるから、同じ時間内で製造できる
ランプの数が増え、ランプの製造コストを削減できると
いう効果がある。しかも、ガラス容器と前面ガラスとを
溶着する前に蛍光体を焼成しているので、ガラス容器お
よび前面ガラスを十分に予熱した後に溶着することがで
き、ガラス容器および前面ガラスの溶着を確実に行える
という効果がある。さらに、ガラス容器と前面ガラスと
電極部との溶着にフリットを用いていないので、フリッ
トの厚みによってガラス容器と前面ガラスとの間に隙間
が発生することがなく、前面ガラスの面精度を高くする
必要がないから前面ガラスの製造コストを低減でき、前
面ガラスにせん断応力が発生することがないという効果
もある。そのうえ、ガラス容器と前面ガラスとの間の隙
間を介して短絡電流が流れるのを防止するためにガラス
容器に設けた溝を仕切る仕切の幅を広くする必要がない
ので、ランプの小型化を図ることができ、しかも点灯し
ない仕切の幅を狭くできるから、ランプの見栄えを良く
できるという効果がある。
て放電空間となる渦巻き状の溝が表面に形成され上記溝
の両端部に孔が形成されるとともに表面に蛍光体が塗布
されたガラス容器と、蛍光体が塗布されガラス容器を封
止する平板状の前面ガラスと、電極を一体に具備するガ
ラス部材を有しガラス容器の孔に封止される電極部とか
ら構成される平板形蛍光ランプを製造するにあたり、電
極部に対応する部位に電極部を収める保持孔が夫々形成
された珪藻土からなる台座の保持孔に夫々電極部を配置
し、ガラス容器を収める開口が設けられ表面に離型剤が
塗布されたステンレス製の枠部材を台座上に載置し、蛍
光体の塗布された面を上向きにし孔と電極部の位置を合
わせ孔の周部がガラス部材と直接接触するようにしてガ
ラス容器を台座上に載置し、蛍光体の塗布された面を下
向きにしガラス容器との間に隙間を設けるための表面に
離型剤が塗布されたステンレス製の支持部材を介してガ
ラス容器上に前面ガラスを載置し、前面ガラスをガラス
容器側に押圧するための略環状であって表面に離型剤が
塗布されたステンレス製の押さえ部材を前面ガラス上に
載置して、ガラス容器と前面ガラスと電極部の溶着され
る部位にそれぞれ略35g/cm2の圧力を加えた状態
で電気炉内に入れ、周囲の雰囲気を略525℃に加熱し
てこの温度を約15分間保ち、ガラス容器および前面ガ
ラスに塗布された蛍光体を同時に焼成した後、支持部材
を外してガラス容器と前面ガラスとを直接接触させ、同
一炉内で周囲の雰囲気を略760℃に加熱してこの温度
を約10分間保ち、ガラス容器と前面ガラスと電極部と
を同時に溶着することを特徴とし、請求項14の発明
は、平板状であって放電空間となる渦巻き状の溝が表面
に形成され上記溝の両端部に孔が形成されるとともに表
面に蛍光体が塗布されたガラス容器と、蛍光体が塗布さ
れガラス容器を封止する平板状の前面ガラスと、電極を
一体に具備するガラス部材を有しガラス容器の孔に封止
される電極部とから構成される平板形蛍光ランプを製造
するにあたり、電極部に対応する部位に電極部を収める
保持孔が夫々形成された珪藻土からなる台座の保持孔に
夫々電極部を配置し、ガラス容器を収める開口が設けら
れ表面に離型剤が塗布されたステンレス製の枠部材を台
座上に載置し、蛍光体の塗布された面を上向きにし孔と
電極部の位置を合わせ孔の周部がガラス部材と直接接触
するようにしてガラス容器を台座上に載置し、蛍光体の
塗布された面を下向きにしてガラス容器上に前面ガラス
を載置し、前面ガラスをガラス容器側に押圧するための
略環状であって表面に離型剤が塗布されたステンレス製
の押さえ部材を前面ガラス上に載置して、ガラス容器と
前面ガラスと電極部の溶着される部位にそれぞれ略35
g/cm2の圧力を加えた状態で電気炉内に入れ、ガラ
ス容器と前面ガラスとで囲まれる空間内に空気を流しな
がら、周囲の雰囲気を略525℃に加熱してこの温度を
約15分間保ち、ガラス容器および前面ガラスに塗布さ
れた蛍光体を同時に焼成した後、ガラス容器と前面ガラ
スとを直接接触させ、同一炉内で周囲の雰囲気を略76
0℃に加熱してこの温度を約10分間保ち、ガラス容器
と前面ガラスと電極部とを同時に溶着することを特徴と
し、請求項21の発明は、平板状であって放電空間とな
る渦巻き状の溝が表面に形成されると共に上記溝の両端
部に孔が形成され表面に蛍光体が塗布されたガラス容器
と、蛍光体が塗布されガラス容器を封止する平板状の前
面ガラスと、電極を一体に具備するガラス部材を有しガ
ラス容器の孔に封止される電極部とから構成される平板
形蛍光ランプを製造するにあたり、ガラス容器を収める
開口が略中央に形成されると共に上記開口の端面に段部
が形成され表面に離型剤が塗布されたステンレス製の台
座上に、上記段部と外周部とを係止させ蛍光体の塗布さ
れた面を上向きにしてガラス容器を載置し、蛍光体の塗
布された面を下向きにしガラス容器との間に隙間を設け
るための表面に離型剤が塗布されたステンレス製の支持
部材を介してガラス容器上に前面ガラスを載置し、前面
ガラスをガラス容器側に押圧するための略環状であって
表面に離型剤が塗布されたステンレス製の押さえ部材を
前面ガラス上に載置して、ガラス容器と前面ガラスの溶
着される部位に略35g/cm2の圧力を加えた状態で
電気炉内に入れ、周囲の雰囲気を略525℃に加熱して
この温度を約15分間保ち、ガラス容器および前面ガラ
スに塗布された蛍光体を同時に焼成した後、支持部材を
外してガラス容器と前面ガラスとを直接接触させ、さら
に同一炉内で周囲の雰囲気を略760℃に加熱してこの
温度を約10分間保ち、ガラス容器と前面ガラスとを同
時に溶着した後、孔の周部にガラス部材が直接接触する
ようにして電極部を配置し、ガラス容器と電極部とをガ
スバーナにより加熱して溶着することを特徴とし、請求
項22の発明は、平板状であって放電空間となる渦巻き
状の溝が表面に形成され上記溝の両端部に孔が形成され
るとともに表面に蛍光体が塗布されたガラス容器と、蛍
光体が塗布されガラス容器を封止する平板状の前面ガラ
スと、電極を一体に具備するガラス部材を有しガラス容
器の孔に封止される電極部とから構成される平板形蛍光
ランプを製造するにあたり、ガラス容器を収める開口が
略中央に形成されると共に上記開口の端面に段部が形成
され表面に離型剤が塗布されたステンレス製の台座上
に、上記段部と外周部とを係止させ蛍光体の塗布された
面を上向きにしてガラス容器を載置し、蛍光体の塗布さ
れた面を下向きにしてガラス容器上に前面ガラスを載置
し、前面ガラスをガラス容器側に押圧するための略環状
であって表面に離型剤が塗布されたステンレス製の押さ
え部材を前面ガラス上に載置して、ガラス容器と前面ガ
ラスの溶着される部位に略35g/cm2の圧力を加え
た状態で電気炉内に入れ、周囲の雰囲気を略525℃に
加熱してこの温度を約15分間保ち、ガラス容器および
前面ガラスに塗布された蛍光体を同時に焼成し、さらに
同一炉内で周囲の雰囲気を略760℃に加熱してこの温
度を約10分間保ち、ガラス容器と前面ガラスとを同時
に溶着した後、孔の周部にガラス部材が直接接触するよ
うにして電極部を配置し、ガラス容器と電極部とをガス
バーナにより加熱して溶着することを特徴としており、
請求項2の発明と同様に、ガラス容器と前面ガラスとを
溶着する過程で、ガラス容器および前面ガラスにそれぞ
れ塗布された蛍光体が焼成されるので、蛍光体の焼成と
ガラス容器および前面ガラスの溶着とを別々の工程で行
う場合に比べて、ガラス容器および前面ガラスの加熱に
要する時間を短縮できるから、同じ時間内で製造できる
ランプの数が増え、ランプの製造コストを削減できると
いう効果がある。しかも、ガラス容器と前面ガラスとを
溶着する前に蛍光体を焼成しているので、ガラス容器お
よび前面ガラスを十分に予熱した後に溶着することがで
き、ガラス容器および前面ガラスの溶着を確実に行える
という効果がある。さらに、ガラス容器と前面ガラスと
電極部との溶着にフリットを用いていないので、フリッ
トの厚みによってガラス容器と前面ガラスとの間に隙間
が発生することがなく、前面ガラスの面精度を高くする
必要がないから前面ガラスの製造コストを低減でき、前
面ガラスにせん断応力が発生することがないという効果
もある。そのうえ、ガラス容器と前面ガラスとの間の隙
間を介して短絡電流が流れるのを防止するためにガラス
容器に設けた溝を仕切る仕切の幅を広くする必要がない
ので、ランプの小型化を図ることができ、しかも点灯し
ない仕切の幅を狭くできるから、ランプの見栄えを良く
できるという効果がある。
【図1】実施形態1の平板形蛍光ランプを示す断面図で
ある。
ある。
【図2】同上の電極部が配設された状態のガラス容器を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】同上の製造方法を示すフローチャートである。
【図4】同上の製造工程を説明する説明図である。
【図5】同上に用いるコンベヤ炉を上方から見た図であ
る。
る。
【図6】同上のコンベヤ炉の場所と温度の関係を示す図
である。
である。
【図7】(a)(b)は別の製造工程を説明する説明図
である。
である。
【図8】実施形態2の平板形蛍光ランプの製造方法を説
明する説明図である。
明する説明図である。
【図9】実施形態3の平板形蛍光ランプを示す断面図で
ある。
ある。
【図10】同上の製造方法を示すフローチャートであ
る。
る。
【図11】同上の製造工程を説明する説明図である。
【図12】同上の別の製造工程を説明する説明図であ
る。
る。
【図13】従来の平板形蛍光ランプに用いるガラス容器
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図14】同上の製造工程を説明する説明図である。
【図15】同上の要部拡大断面図である。
【図16】同上の平板形蛍光ランプを示し、(a)
(b)は要部拡大断面図、(c)はガラス容器を上方か
ら見た図である。
(b)は要部拡大断面図、(c)はガラス容器を上方か
ら見た図である。
【図17】従来の別の平板形蛍光ランプを示す断面図で
ある。
ある。
1 ガラス容器 2 前面ガラス 3 電極部 5 溝 9 フィラメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 勝良 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 野田 渉 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 明星 稔 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 北川 幸一 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内
Claims (22)
- 【請求項1】平板状であって表面に放電空間となる渦巻
き状の溝が形成されるとともに溝の両端部に電極が設け
られ表面に蛍光体が塗布、焼成されるガラス容器と、蛍
光体が塗布され上記ガラス容器と同時に蛍光体の焼成が
行われガラス容器の表面に組み合わせた状態で同一炉内
でガラスの軟化点付近に加熱されることによりガラス容
器に溶着される平板状の前面ガラスとを備えてなること
を特徴とする平板形蛍光ランプ。 - 【請求項2】平板状であって表面に放電空間となる渦巻
き状の溝が形成されると共に溝の両端部に孔が形成され
表面に蛍光体が塗布されたガラス容器と、蛍光体が塗布
されガラス容器を封止する平板状の前面ガラスと、電極
を一体に具備するガラス部材を有しガラス容器の孔に封
止される電極部とから構成される平板形蛍光ランプを製
造するにあたり、ガラス容器と前面ガラス、ガラス容器
と電極部をそれぞれ組み合わせた状態で加熱することに
より気密的に溶着する溶着工程を少なくとも有し、ガラ
ス容器および前面ガラスはそれぞれ塗布された蛍光体を
同時に焼成した後に、同一炉内で加熱されて溶着される
ことを特徴とする平板形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項3】ガラス容器と前面ガラスと電極部とを同時
に加熱して互いに溶着する溶着工程を有することを特徴
とする請求項2記載の平板形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項4】電極部に対応する部位に電極部を収める保
持孔が夫々形成された台座の保持孔に夫々電極部を配置
し、ガラス容器を収める開口が設けられた枠部材を台座
上に載置し、蛍光体の塗布された面を上向きにし孔と電
極部の位置を合わせ孔の周部がガラス部材に直接接触す
るようにしてガラス容器を枠部材の開口内に配置し、蛍
光体の塗布された面を下向きにしガラス容器との間に隙
間を設けるための支持部材を介してガラス容器上に前面
ガラスを載置し、前面ガラスをガラス容器側に押圧する
押さえ部材を前面ガラス上に載置し、ガラス容器および
前面ガラスに塗布された蛍光体を同時に焼成した後、支
持部材を外してガラス容器の外周部と前面ガラスとを直
接接触させ、同一炉内でガラス容器と前面ガラスと電極
部とを同時に加熱して溶着することを特徴とする請求項
3記載の平板形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項5】電極部に対応する部位に電極部を収める保
持孔が夫々形成された台座の保持孔に夫々電極部を配置
し、ガラス容器を収める開口が設けられた枠部材を台座
上に載置し、蛍光体の塗布された面を上向きにし孔と電
極部の位置を合わせ孔の周部がガラス部材と直接接触す
るようにしてガラス容器を枠部材の開口内に配置し、蛍
光体の塗布された面を下向きにし外周部がガラス容器と
直接接触するようにしてガラス容器上に前面ガラスを載
置し、前面ガラスをガラス容器側に押圧する押さえ部材
を前面ガラス上に載置し、ガラス容器と前面ガラスとで
囲まれる空間に上記孔を介して空気を流しながら加熱
し、ガラス容器および前面ガラスに塗布された蛍光体を
同時に焼成した後、同一炉内でガラス容器と前面ガラス
と電極部とを同時に加熱して溶着することを特徴とする
請求項3記載の平板形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項6】蛍光体の塗布された面を上向きにして前面
ガラスを台座上に載置し、蛍光体の塗布された面を下向
きにし前面ガラスとの間に隙間を設けるための支持部材
を介して前面ガラス上にガラス容器を載置し、電極部を
収める保持孔が夫々形成された電極保持部材の保持孔に
夫々電極部を収めた状態で、孔と電極部の位置を合わせ
孔の周部がガラス部材と直接接触するようにして電極保
持部材をガラス容器上に載置し、ガラス容器および前面
ガラスに塗布された蛍光体を同時に焼成した後、支持部
材を外してガラス容器の外周部と前面ガラスとを直接接
触させ、同一炉内でガラス容器と前面ガラスと電極部と
を同時に加熱して溶着することを特徴とする請求項3記
載の平板形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項7】蛍光体の塗布された面を上向きにして前面
ガラスを台座上に載置し、蛍光体の塗布された面を下向
きにして前面ガラス上にガラス容器を載置し、電極部を
収める保持孔が夫々形成された電極保持部材の保持孔に
夫々電極部を収めた状態で、孔と電極部との位置を合わ
せ孔の周部がガラス部材と直接接触するようにして電極
保持部材をガラス容器上に載置し、ガラス容器と前面ガ
ラスとで囲まれる空間に上記孔を介して空気を流しなが
ら加熱し、ガラス容器および前面ガラスに塗布された蛍
光体を同時に焼成した後、同一炉内でガラス容器と前面
ガラスと電極部とを同時に加熱して溶着することを特徴
とする請求項3記載の平板形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項8】台座が珪藻土からなることを特徴とする請
求項2乃至7記載の平板形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項9】枠部材と支持部材と押さえ部材とが夫々表
面に離型剤が塗布された金属からなることを特徴とする
請求項4又は6記載の平板形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項10】ガラス容器および前面ガラスが軟質ガラ
スからなることを特徴とする請求項2乃至7記載の平板
形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項11】ガラス容器と前面ガラスと電極部との溶
着は、軟質ガラスの軟化点以上の温度で行われることを
特徴とする請求項10記載の平板形蛍光ランプの製造方
法。 - 【請求項12】ガラス容器と前面ガラスと電極部の溶着
される部位に略10g/cm2以上、且つ、略50g/
cm2以下の圧力が加えられることを特徴とする請求項
2乃至7記載の平板形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項13】平板状であって放電空間となる渦巻き状
の溝が表面に形成され上記溝の両端部に孔が形成される
とともに表面に蛍光体が塗布されたガラス容器と、蛍光
体が塗布されガラス容器を封止する平板状の前面ガラス
と、電極を一体に具備するガラス部材を有しガラス容器
の孔に封止される電極部とから構成される平板形蛍光ラ
ンプを製造するにあたり、電極部に対応する部位に電極
部を収める保持孔が夫々形成された珪藻土からなる台座
の保持孔に夫々電極部を配置し、ガラス容器を収める開
口が設けられ表面に離型剤が塗布されたステンレス製の
枠部材を台座上に載置し、蛍光体の塗布された面を上向
きにし孔と電極部の位置を合わせ孔の周部がガラス部材
と直接接触するようにしてガラス容器を台座上に載置
し、蛍光体の塗布された面を下向きにしガラス容器との
間に隙間を設けるための表面に離型剤が塗布されたステ
ンレス製の支持部材を介してガラス容器上に前面ガラス
を載置し、前面ガラスをガラス容器側に押圧するための
略環状であって表面に離型剤が塗布されたステンレス製
の押さえ部材を前面ガラス上に載置して、ガラス容器と
前面ガラスと電極部の溶着される部位にそれぞれ略35
g/cm2の圧力を加えた状態で電気炉内に入れ、周囲
の雰囲気を略525℃に加熱してこの温度を約15分間
保ち、ガラス容器および前面ガラスに塗布された蛍光体
を同時に焼成した後、支持部材を外してガラス容器と前
面ガラスとを直接接触させ、同一炉内で周囲の雰囲気を
略760℃に加熱してこの温度を約10分間保ち、ガラ
ス容器と前面ガラスと電極部とを同時に溶着することを
特徴とする平板形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項14】平板状であって放電空間となる渦巻き状
の溝が表面に形成され上記溝の両端部に孔が形成される
とともに表面に蛍光体が塗布されたガラス容器と、蛍光
体が塗布されガラス容器を封止する平板状の前面ガラス
と、電極を一体に具備するガラス部材を有しガラス容器
の孔に封止される電極部とから構成される平板形蛍光ラ
ンプを製造するにあたり、電極部に対応する部位に電極
部を収める保持孔が夫々形成された珪藻土からなる台座
の保持孔に夫々電極部を配置し、ガラス容器を収める開
口が設けられ表面に離型剤が塗布されたステンレス製の
枠部材を台座上に載置し、蛍光体の塗布された面を上向
きにし孔と電極部の位置を合わせ孔の周部がガラス部材
と直接接触するようにしてガラス容器を台座上に載置
し、蛍光体の塗布された面を下向きにしてガラス容器上
に前面ガラスを載置し、前面ガラスをガラス容器側に押
圧するための略環状であって表面に離型剤が塗布された
ステンレス製の押さえ部材を前面ガラス上に載置して、
ガラス容器と前面ガラスと電極部の溶着される部位にそ
れぞれ略35g/cm2の圧力を加えた状態で電気炉内
に入れ、ガラス容器と前面ガラスとで囲まれる空間内に
空気を流しながら、周囲の雰囲気を略525℃に加熱し
てこの温度を約15分間保ち、ガラス容器および前面ガ
ラスに塗布された蛍光体を同時に焼成した後、ガラス容
器と前面ガラスとを直接接触させ、同一炉内で周囲の雰
囲気を略760℃に加熱してこの温度を約10分間保
ち、ガラス容器と前面ガラスと電極部とを同時に溶着す
ることを特徴とする平板形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項15】ガラス容器と前面ガラスとを溶着した後
に、電極部をガラス容器に溶着することを特徴とする請
求項2記載の平板形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項16】ガラス容器を収める開口が形成された枠
部材の開口に蛍光体の塗布された面を上向きにしてガラ
ス容器を配置し、蛍光体の塗布された面を下向きにしガ
ラス容器との間に隙間を設けるための支持部材を介して
ガラス容器上に前面ガラスを載置し、前面ガラスをガラ
ス容器側に押圧するための押さえ部材を前面ガラス上に
載置し、ガラス容器および前面ガラスに塗布された蛍光
体を同時に焼成した後、支持部材を外してガラス容器の
外周部と前面ガラスとを直接接触させ、同一炉内でガラ
ス容器と前面ガラスとを加熱して溶着し、孔の周部にガ
ラス部材が直接接触するようにして電極部を配置し、ガ
ラス容器と電極部とを加熱して溶着することを特徴とす
る請求項15記載の平板形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項17】ガラス容器を収める開口が形成された枠
部材の開口に蛍光体の塗布された面を上向きにしてガラ
ス容器を配置し、蛍光体の塗布された面を下向きにして
ガラス容器上に前面ガラスを載置し、前面ガラスをガラ
ス容器側に押圧するための押さえ部材を前面ガラス上に
載置し、ガラス容器と前面ガラスとで囲まれる空間内に
空気を流しながらガラス容器および前面ガラスに塗布さ
れた蛍光体を同時に焼成した後、同一炉内でガラス容器
と前面ガラスとを加熱して溶着し、孔の周部にガラス部
材が直接接触するようにして電極部を配置し、ガラス容
器と電極部とを加熱して溶着することを特徴とする請求
項15記載の平板形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項18】蛍光体の塗布された面を上向きにして台
座上に前面ガラスを載置し、蛍光体の塗布された面を下
向きにし前面ガラスとの間に隙間を設けるための支持部
材を介して前面ガラス上にガラス容器を載置し、ガラス
容器を前面ガラス側に押圧するための押さえ部材をガラ
ス容器上に載置し、ガラス容器および前面ガラスに塗布
された蛍光体を同時に焼成した後、支持部材を外してガ
ラス容器の外周部と前面ガラスとを直接接触させ、同一
炉内でガラス容器と前面ガラスとを加熱して溶着し、孔
の周部にガラス部材が直接接触するようにして電極部を
配置し、ガラス容器と電極部とを加熱して溶着すること
を特徴とする請求項15記載の平板形蛍光ランプの製造
方法。 - 【請求項19】蛍光体の塗布された面を上向きにして台
座上に前面ガラスを載置し、蛍光体の塗布された面を下
向きにして前面ガラス上にガラス容器を載置し、ガラス
容器を前面ガラス側に押圧するための押さえ部材をガラ
ス容器上に載置し、ガラス容器と前面ガラスとで囲まれ
る空間内に空気を流しながらガラス容器および前面ガラ
スに塗布された蛍光体を同時に焼成した後、同一炉内で
ガラス容器と前面ガラスとを加熱して溶着し、孔の周部
にガラス部材が直接接触するようにして電極部を配置
し、ガラス容器と電極部とを加熱して溶着することを特
徴とする請求項15記載の平板形蛍光ランプの製造方
法。 - 【請求項20】ガラス容器および電極部をガスバーナで
加熱して溶着することを特徴とする請求項17乃至19
記載の平板形蛍光ランプの製造方法。 - 【請求項21】平板状であって放電空間となる渦巻き状
の溝が表面に形成されると共に上記溝の両端部に孔が形
成され表面に蛍光体が塗布されたガラス容器と、蛍光体
が塗布されガラス容器を封止する平板状の前面ガラス
と、電極を一体に具備するガラス部材を有しガラス容器
の孔に封止される電極部とから構成される平板形蛍光ラ
ンプを製造するにあたり、ガラス容器を収める開口が略
中央に形成されると共に上記開口の端面に段部が形成さ
れ表面に離型剤が塗布されたステンレス製の台座上に、
上記段部と外周部とを係止させ蛍光体の塗布された面を
上向きにしてガラス容器を載置し、蛍光体の塗布された
面を下向きにしガラス容器との間に隙間を設けるための
表面に離型剤が塗布されたステンレス製の支持部材を介
してガラス容器上に前面ガラスを載置し、前面ガラスを
ガラス容器側に押圧するための略環状であって表面に離
型剤が塗布されたステンレス製の押さえ部材を前面ガラ
ス上に載置して、ガラス容器と前面ガラスの溶着される
部位に略35g/cm2の圧力を加えた状態で電気炉内
に入れ、周囲の雰囲気を略525℃に加熱してこの温度
を約15分間保ち、ガラス容器および前面ガラスに塗布
された蛍光体を同時に焼成した後、支持部材を外してガ
ラス容器と前面ガラスとを直接接触させ、さらに同一炉
内で周囲の雰囲気を略760℃に加熱してこの温度を約
10分間保ち、ガラス容器と前面ガラスとを同時に溶着
した後、孔の周部にガラス部材が直接接触するようにし
て電極部を配置し、ガラス容器と電極部とをガスバーナ
により加熱して溶着することを特徴とする平板形蛍光ラ
ンプの製造方法。 - 【請求項22】平板状であって放電空間となる渦巻き状
の溝が表面に形成され上記溝の両端部に孔が形成される
とともに表面に蛍光体が塗布されたガラス容器と、蛍光
体が塗布されガラス容器を封止する平板状の前面ガラス
と、電極を一体に具備するガラス部材を有しガラス容器
の孔に封止される電極部とから構成される平板形蛍光ラ
ンプを製造するにあたり、ガラス容器を収める開口が略
中央に形成されると共に上記開口の端面に段部が形成さ
れ表面に離型剤が塗布されたステンレス製の台座上に、
上記段部と外周部とを係止させ蛍光体の塗布された面を
上向きにしてガラス容器を載置し、蛍光体の塗布された
面を下向きにしてガラス容器上に前面ガラスを載置し、
前面ガラスをガラス容器側に押圧するための略環状であ
って表面に離型剤が塗布されたステンレス製の押さえ部
材を前面ガラス上に載置して、ガラス容器と前面ガラス
の溶着される部位に略35g/cm2の圧力を加えた状
態で電気炉内に入れ、周囲の雰囲気を略525℃に加熱
してこの温度を約15分間保ち、ガラス容器および前面
ガラスに塗布された蛍光体を同時に焼成し、さらに同一
炉内で周囲の雰囲気を略760℃に加熱してこの温度を
約10分間保ち、ガラス容器と前面ガラスとを同時に溶
着した後、孔の周囲部にガラス部材が直接接触するよう
にして電極部を配置し、ガラス容器と電極部とをガスバ
ーナにより加熱して溶着することを特徴とする平板形蛍
光ランプの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14172898A JPH11339718A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 平板形蛍光ランプ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14172898A JPH11339718A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 平板形蛍光ランプ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11339718A true JPH11339718A (ja) | 1999-12-10 |
Family
ID=15298834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14172898A Withdrawn JPH11339718A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 平板形蛍光ランプ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11339718A (ja) |
-
1998
- 1998-05-22 JP JP14172898A patent/JPH11339718A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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