JPH11339687A - カラー受像管装置 - Google Patents

カラー受像管装置

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JPH11339687A
JPH11339687A JP14908798A JP14908798A JPH11339687A JP H11339687 A JPH11339687 A JP H11339687A JP 14908798 A JP14908798 A JP 14908798A JP 14908798 A JP14908798 A JP 14908798A JP H11339687 A JPH11339687 A JP H11339687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
picture tube
convergence yoke
color picture
shield piece
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Application number
JP14908798A
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English (en)
Inventor
Yutaka Fukuda
豊 福田
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンバーゼンスヨークが設けられたカラー受
像管装置において、一対のサイドビームに対する磁気シ
ールド板の遮蔽効率を高めることを目的とする。 【解決手段】 コンバーゼンスヨーク14と、複数ビーム
の配列方向の両側のネック5 の外周上に設けられ管軸に
添って延在する磁気シールド片30とを有するカラー受像
管装置において、磁気シールド片を、一端部が電子銃の
カソードKB,KG,KR側に位置し、他端部がコンバーゼンス
ヨークよりも偏向ヨーク側に位置し、コンバーゼンスヨ
ークの磁芯16と重なる部分に磁芯との接触を避ける開孔
31をもつ形状とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インライン型カ
ラー受像管のネック外周上にコンバーゼンスヨークと磁
気シールド片が設けられたカラー受像管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インライン型カラー受像管装置は、図4
に示すように、パネル1および漏斗状のファンネル2か
らなる外囲器を有し、そのパネル1の内面に青、緑、赤
に発光する3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン3が
設けられ、この蛍光体スクリーン3に対向して、その内
側にシャドウマスク4が配置されている。一方、ファン
ネル2のネック5内に、同一水平面上を通るセンタービ
ーム6G および一対のサイドビーム6B ,6R からなる
一列配置の3電子ビーム6B ,6G ,6R を放出するイ
ンライン型電子銃7が配設されている。
【0003】また、ファンネル2の径大部8からネック
5の外周にかけて、上記電子銃7から放出された3電子
ビーム6B ,6G ,6R を水平および垂直方向に偏向す
る偏向ヨーク10が装着されている。またこの偏向ヨー
ク10の後端部には、3色蛍光体層に対する3電子ビー
ム6B ,6G ,6R のランディングを調整する2極静磁
界を発生する2極マグネット11が配設されている。さ
らにこの2極マグネット11の後方のネック5外周上に
は、画面中央における3電子ビーム6B ,6G,6R の
集中を補正する4極および6極静磁界を発生する2組の
コンバーゼンスマグネット12,13が配設されてい
る。
【0004】そして、上記電子銃7から放出される3電
子ビーム6B ,6G ,6R の軌道を上記コンバーゼンス
マグネット12,13および2極マグネット11により
補正し、さらに偏向ヨーク10の発生する磁界により偏
向し、シャドウマスク4を介して蛍光体スクリーン3を
水平、垂直走査することにより、カラー画像を表示する
ものとなっている。
【0005】さらに、高級高精細カラー受像管装置で
は、上記偏向ヨーク10で補正しきれない画面全域での
3電子ビーム6B ,6G ,6R の集中を動的に補正する
コンバーゼンスヨーク14がネック5外周上に設けられ
る。
【0006】このコンバーゼンスヨーク14は、図5に
示すように、環状磁芯15の内側に水平軸(X軸)、垂
直軸(Y軸)およびこれら水平、垂直軸と45°の角度
をなす対角方向に8個の棒状磁芯16が突出し、これら
各磁芯16にコイル(図示せず)を巻付けて、先端部に
磁極を形成する構造に形成されている。このコンバーゼ
ンスヨーク14は、筒状のホルダー17を介してネック
5外周に固定され、磁極を3電子ビームの軌道にできる
だけ近づけて磁気効率を高めるため、各磁芯16の先端
は、ホルダー17の内面とほぼ同一面上に位置してい
る。
【0007】なお、18は、ホルダー17をネック5外
周に固定する固定バンドである。
【0008】このコンバーゼンスヨーク14は、たとえ
ばセンタービームと一対のサイドビームを垂直方向に相
対的に動かす場合は、図6に示すように、電子ビームの
進行方向前方(蛍光体スクリーン側)からみて、水平方
向右側の磁極をN極、左側の磁極をS極、右上45°の
磁極をS極、左上45°の磁極をN極、右下45°の磁
極をS極、左下45°の磁極をN極として、6極の磁界
19を発生させる。このような磁界19を発生させる
と、一対のサイドビーム6B ,6R は、同一方向の電磁
力を受け、その軌道を垂直方向(図示の場合は上方向)
に変える。しかし管軸(Z軸)上を通るセンタービーム
6G については、対角45°方向の磁極の作り出す磁界
と水平方向の磁極の作り出す磁界が相殺され、管軸上の
磁界強度が零となるため、電磁力を与えない。それによ
り、センタービーム6G の軌道を変化させることなく、
一対のサイドビーム6B ,6R の軌道を変化させること
ができる。
【0009】また、一般にカラー受像管の使用環境で
は、地磁気などの外部磁界が鎖交する。その外部磁界
は、カラー受像管の調整段階と使用環境や使用状態とで
条件が異なる。一方、カラー受像管の電子銃7の電子ビ
ーム発生源であるカソードKB ,KG ,KR (図5参
照)は、ヒーターの加熱により電子を発生させるため、
熱膨張による電子銃特性の低下を避けるため、低熱膨張
材で形成される。一般にこのような材料は、磁性体であ
る。そのため、外部磁界がカラー受像管の管軸に鎖交す
る方向に加わると、この外部磁界は、カソードKB ,K
G ,KR に向かって収束され、同一水平面上を通る一列
配置の3電子ビーム6B ,6G ,6R を放出するインラ
イン型カラー受像管では、一対のサイドビーム6B ,6
R に異なる水平方向成分の磁界が加わる。その結果、一
対のサイドビーム6B ,6R に垂直方向の電磁力が作用
し、一対のサイドビーム6B ,6R によって描かれる青
画面と赤画面が上下にずれる。
【0010】この一対のサイドビーム6B ,6R に対す
る外部磁界の影響を防止するため、インライン型カラー
受像管では、ネック5の水平方向の両外側に管軸に沿っ
て細長い磁気シールド片21が配置される。従来この磁
気シールド片21は、上記コンバーゼンスヨーク14の
設けられるカラー受像管では、図5に示したように、コ
ンバーゼンスヨーク14を固定するホルダー17に取付
けられ、一対のサイドビームの軌道にできるだけ近づけ
るために、ネック5外面との間に隙間ができないように
ホルダー17の内側に取付けられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、同一水
平面上を通る一列配置の3電子ビームを放出するインラ
イン型カラー受像管装置において、偏向ヨークで補正し
きれない画面全域での3電子ビームの集中を動的に補正
するコンバーゼンスヨークがネック外周に設けられ、か
つ一対のサイドビームに対する外部磁界の影響を防止す
るため、ネックの水平方向の両外側に管軸に沿って磁気
シールド片が配置されるものがある。この磁気シールド
片は、ネック外面との間に隙間ができないようにコンバ
ーゼンスヨークを固定するホルダーの内側に取付けられ
ている。
【0012】この磁気シールド片による遮蔽効率を高め
るためには、できるだけその長さを長くして、ネックの
水平方向の外側を覆うようにする必要がある。しかし上
記のように磁気シールド片をコンバーゼンスヨークを固
定するホルダーの内側に取付けると、コンバーゼンスヨ
ークの磁極を形成する磁芯の先端部も、磁気効率を高め
るためネック外面に近づいているため、コンバーゼンス
ヨークを通り抜けて偏向ヨーク側まで延ばすことができ
ず、従来の磁気シールド片は、コンバーゼンスヨークよ
りも後部に配置されている。
【0013】この場合、上記磁気シールド片とは別に、
コンバーゼンスヨークの偏向ヨーク側に磁気シールド片
を設けても、コンバーゼンスヨークよりも後部に配置さ
れている磁気シールド片と独立の磁気シールド片では、
遮蔽効果が低く、十分な効果が得られないことが確認さ
れている。
【0014】また、図7に示すように、磁気シールド片
21をコンバーゼンスヨーク14の内側を通って偏向ヨ
ーク側まで延長させると、コンバーゼンスヨーク14の
磁極をネック外面から遠ざけなければならず、コンバー
ゼンスヨーク14の磁気効率が低下する。また図6に示
した磁界と同じ6極磁界19を発生させた場合、水平方
向に位置する磁極により磁気シールド片21が不所望に
着磁し、その着磁が問題となる。
【0015】すなわち、コンバーゼンスヨーク14に6
極磁界19を発生させる場合、水平方向にはN、Sの2
つの磁極が位置する。そのため、これら磁極に近い磁気
シールド片21の部分がコンバーゼンスヨーク14の磁
極とは反対の極性に磁化し、この磁化により磁気シール
ド片21全体が長さ方向に磁化して、両端部に2つの磁
極が形成される。
【0016】図示例の場合、カソードKB 側に位置する
磁気シールド片21の後端部がN極、カソードKR 側に
位置する磁気シールド片21の後端部がS極に磁化し、
矢印23方向の磁界が発生し、3電子ビームは矢印24
で示す上方向の電磁力を受ける。これに対して、コンバ
ーゼンスヨーク14の近くおよび磁気シールド片21の
前端部側では、コンバーゼンスヨーク14の水平方向の
磁極の磁束が磁気シールド片21に誘導されるため、3
電子ビームが通る水平面上での矢印25方向の磁界が弱
まる。磁気シールド片21がない場合は、水平方向の磁
極と対角45°方向の磁極との間に発生する磁界と対角
45°方向の磁極間に発生する磁界とのバランスによ
り、センタービームの通る管軸上の磁界は零であるが、
上記矢印25方向の磁界が弱まると、相対的に対角45
°方向の磁極間に発生する磁界が強くなり、矢印26で
示すようにセンタービームに一対のサイドビームとは逆
方向の電磁力が加わる。
【0017】このようになると、コンバーゼンスヨーク
14の磁気効率が低下するばかりでなく、コンバージェ
ンスヨーク14の6極磁界19による3電子ビームの動
的集中補正時に、センタービームが移動し、画面全域の
ランディングが変化し、色純度の劣化をまねく。
【0018】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、コンバーゼンスヨークが設けられ
るカラー受像管装置において、一対のサイドビームに対
する磁気シールド片の遮蔽効率を高めることを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】漏斗状のファンネルのネ
ック内に同一平面上を通る一列配置の複数ビームを放出
する電子銃が配設されたカラー受像管と、ネックの外周
上に設けられ、少なくとも複数ビームの配列方向の両側
に磁芯が配置され、これら磁芯の先端部に磁極が形成さ
れるコンバーゼンスヨークと、複数ビームの配列方向の
両側のネックの外面上に設けられ、カラー受像管の管軸
に添って延在する磁気シールド片とを有するカラー受像
管装置において、磁気シールド片を、一端部が電子銃の
カソード側に位置し、他端部がコンバーゼンスヨークよ
りもファンネルの径大部からネックの外周にかけて装着
される偏向ヨーク側に位置し、コンバーゼンスヨークの
磁芯と重なる部分に磁芯との接触を避ける開孔をもつ形
状とした。
【0020】また、コンバーゼンスヨークの磁芯の先端
部を磁気シールド片の開孔内に挿入した。
【0021】さらに、そのコンバーゼンスヨークの磁芯
の先端面を磁気シールド片の外側より内側に位置させ
た。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。
【0023】図1にその一形態であるインライン型カラ
ー受像管装置を示す。そのカラー受像管は、パネル1お
よび漏斗状のファンネル2からなる外囲器を有する。そ
のパネル1の内面には、青、緑、赤に発光する3色蛍光
体層からなる蛍光体スクリーン3が設けられている。ま
たこの蛍光体スクリーン3に対向して、その内側にシャ
ドウマスク4が配置されている。一方、ファンネル2の
ネック5内には、同一水平面上を通るセンタービーム6
G および一対のサイドビーム6B ,6R からなる一列配
置の3電子ビーム6B ,6G ,6R を放出するインライ
ン型電子銃7が配設されている。
【0024】上記ファンネル2の外側には、径大部8か
らネック5にかけて、上記電子銃7から放出された3電
子ビーム6B ,6G ,6R を水平および垂直方向に偏向
する偏向ヨーク10が装着されている。またこの偏向ヨ
ーク10の後端部には、3色蛍光体層に対する3電子ビ
ーム6B ,6G ,6R のランディングを調整する2極静
磁界を発生する2極マグネット11が配設されている。
さらにこの2極マグネット11の後方のネック5外周上
には、画面中央における3電子ビーム6B ,6G ,6R
の集中を補正する4極および6極静磁界を発生する2組
のコンバーゼンスマグネット12,13が配設されてい
る。
【0025】そして、上記電子銃7から放出される3電
子ビーム6B ,6G ,6R の軌道を上記コンバーゼンス
マグネット12,13および2極マグネット11により
補正し、さらに偏向ヨーク10の発生する磁界により偏
向し、シャドウマスク4を介して蛍光体スクリーン3を
水平、垂直走査することにより、カラー画像を表示する
ものとなっている。
【0026】さらに、上記偏向ヨーク10の後部のネッ
ク5外周上には、偏向ヨーク10で補正しきれない画面
全域での3電子ビーム6B ,6G ,6R の集中を動的に
補正するコンバーゼンスヨーク14が設けられている。
このコンバーゼンスヨーク14は、図2に示すように、
環状磁芯15の内側に水平軸(X軸)、垂直軸(Y軸)
およびこれら水平、垂直軸と45°の対角方向に8個の
棒状磁芯16が突出し、これら各磁芯16にコイル(図
示せず)を巻付けて、先端部に磁極を形成する構造に形
成されている。そしてこのコンバーゼンスヨーク14
は、上記コンバーゼンスマグネット12,13を支持す
る筒状のホルダー17の偏向ヨーク側端部に支持され、
コンバーゼンスマグネット12,13とともにネック5
外周上に固定されている。その各磁芯16の先端は、磁
極を3電子ビームの軌道にできるだけ近づけて磁気効率
を高めるため、ホルダー17の内面とほぼ同一面上に位
置する。
【0027】また、ネック5の水平方向の両外側には、
管軸(Z軸)に沿って上記電子銃から放出される一対の
サイドビームに対する外部磁界の影響を防止する磁気シ
ールド片30が配置されている。この磁気シールド片3
0は、上記筒状のホルダー17の内側に支持され、一端
部が上記電子銃のカソードKB ,KG ,KR 方向に延在
し、他端部は、コンバーゼンスヨーク14の環状磁芯1
5の内側を通り抜けて、偏向ヨーク10側まで延在す
る。そのコンバーゼンスヨーク14の水平方向に位置す
る棒状磁芯16と重なる部分には、磁芯16との接触を
避ける大きさの開孔31が設けられている。磁芯16の
先端部は、この開孔31の内側に挿入され、磁気シール
ド片30のネック5側の面は、この磁芯16の先端面と
ほぼ同一面上に位置している。
【0028】なお、18は、ホルダー17をネック5の
外周に固定する固定バントである。
【0029】具体的な一例では、コンバーゼンスヨーク
14の棒状磁芯16は、一辺が5mmの角柱状に形成され
ている。また、磁気シールド片30は、板厚0.35m
m、長さ43mm、幅7mmの冷間圧延珪素鋼板からなり、
コンバーゼンスヨーク14の棒状磁芯16からカソード
KB ,KG ,KR 側に35mm、偏向ヨーク10側に3mm
延在しており、棒状磁芯16と重なる部分に一辺が5.
5mmの方形孔が設けられている。
【0030】上記のように磁気シールド片30を構成す
ると、コンバーゼンスヨーク14を通り抜けて偏向ヨー
ク10側まで延在させても、図7に示したセンタービー
ム6G に作用する一対のサイドビーム6B ,6R とは逆
方向の磁界を抑制して、センタービーム6G の不所望な
移動を低減でき、従来よりも効率よく一対のサイドビー
ム6B ,6R に対する外部磁界の影響を遮蔽できる。
【0031】すなわち、コンバーゼンスヨーク14によ
り一対のサイドビーム6B ,6R の軌道を上方向に補正
する場合は、図3に示すように、水平方向右側の磁極を
N極、左側の磁極をS極、右上45°の磁極をS極、左
上45°の磁極をN極、右下45°の磁極をS極、左下
45°の磁極をN極として、6極磁界19を発生させ
る。この場合、磁気シールド片30がないときは、対角
45°方向の磁極の作り出す磁界と水平方向の磁極の作
り出す磁界が相殺され、センタービームの通る管軸上の
磁界強度は零となり、センタービームに電磁力を与えな
い。
【0032】この場合、一対のサイドビームに対する外
部磁界の影響を効率よく遮蔽するために、磁気シールド
片をコンバーゼンスヨークの内側を通って偏向ヨーク側
まで延長するため、コンバーゼンスヨークの磁極をネッ
ク外面から遠ざけると、コンバーゼンスヨークの磁気効
率が低下する。また水平方向に位置する磁極により磁気
シールド板が不所望に着磁し、センタービームに加わる
一対のサイドビームとは逆方向の電磁力により、センタ
ービームが移動し、画面全域のランディングが変化し、
色純度の劣化をまねくが、この実施の形態の磁気シール
ド片のようにコンバーゼンスヨーク14の棒状磁芯16
との接触を避ける大きさの開孔31を設けて、棒状磁芯
16の先端部をこの開孔31内に挿入する構造にする
と、コンバーゼンスヨーク14の磁気効率を低下させる
ことなく、かつセンタービームに作用する一対のサイド
ビームとは逆方向の磁界を抑制して、不所望なセンター
ビームの移動を低減できる。しかも磁気シールド片30
を偏向ヨーク側まで延在させたことにより、効率よく一
対のサイドビームに対する外部磁界の影響を遮蔽でき
る。
【0033】前記具体的な一例の場合、従来のコンバー
ゼンスヨークのカソード側のみに磁気シールド板を配置
する場合にくらべて、管軸方向の外部磁界の遮蔽を約2
0%向上させることができ、コンバーゼンスヨークの6
極磁界による一対のサイドビームの移動量が上方向に
1.2mmのとき、センタービームの下方向の移動量を
0.1mmにでき、このときのランディング移動量を2μ
m 以下の許容範囲にすることができた。
【0034】
【発明の効果】上述のように、同一平面上を通る一列配
置の複数ビームを放出する電子銃を有するカラー受像管
装置において、その複数ビームの配列方向の両側のネッ
ク外面上に設けられる磁気シールド片にコンバーゼンス
ヨークの磁芯との接触を避ける開孔を形成して、コンバ
ーゼンスヨークの偏向ヨーク側まで延在させると、コン
バーゼンスヨークの磁気効率を低下させることなく、セ
ンタービームに作用する一対のサイドビームとは逆方向
の磁界を抑制して、不所望なセンタービームの移動を低
減でき、効率よく一対のサイドビームに対する外部磁界
の影響を遮蔽できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態であるカラー受像管装
置の構成を示す図である。
【図2】上記カラー受像管装置のコンバーゼンスヨーク
と磁気シールド片との関係を示す図である。
【図3】上記コンバーゼンスヨークおよび磁気シールド
片の作用を説明するための図である。
【図4】従来のカラー受像管装置の構成を示す図であ
る。
【図5】上記従来のカラー受像管装置のコンバーゼンス
ヨークと磁気シールド片との関係を示す図である。
【図6】上記コンバーゼンスヨークの発生する6極磁界
を説明するための図である。
【図7】コンバーゼンスヨークの偏向ヨーク側まで磁気
シールド片を延長した場合の問題点を説明するための図
である。
【符号の説明】
2…ファンネル 5…ネック 6B ,6G ,6R …3電子ビーム 7…電子銃 8…径大部 10…偏向ヨーク 14…コンバーゼンスヨーク 16…棒状磁芯 30…磁気シールド片 31…開孔 KB ,KG ,KR …カソード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漏斗状のファンネルのネック内に同一平
    面上を通る一列配置の複数ビームを放出する電子銃が配
    設されたカラー受像管と、上記ネックの外周上に設けら
    れ、少なくとも上記複数ビームの配列方向の両側に磁芯
    が配置され、これら磁芯の先端部に磁極が形成されるコ
    ンバーゼンスヨークと、上記複数ビームの配列方向の両
    側のネックの外面上に設けられ、上記カラー受像管の管
    軸に添って延在する磁気シールド片とを有するカラー受
    像管装置において、 上記磁気シールド片は一端部が上記電子銃のカソード側
    に位置し、他端部が上記コンバーゼンスヨークよりも上
    記ファンネルの径大部からネックの外周にかけて装着さ
    れる偏向ヨーク側に位置し、上記コンバーゼンスヨーク
    の磁芯と重なる部分に上記磁芯との接触を避ける開孔が
    形成されていることを特徴とするカラー受像管装置。
  2. 【請求項2】 コンバーゼンスヨークの磁芯の先端部が
    磁気シールド片の開孔内に挿入されていることを特徴と
    する請求項1記載のカラー受像管装置。
  3. 【請求項3】 コンバーゼンスヨークの磁芯の先端面が
    磁気シールド片の外面より内側に位置することを特徴と
    する請求項2記載のカラー受像管装置。
JP14908798A 1998-05-29 1998-05-29 カラー受像管装置 Pending JPH11339687A (ja)

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