JPH11339313A - 樹脂板及びその製造方法 - Google Patents
樹脂板及びその製造方法Info
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- JPH11339313A JPH11339313A JP10141438A JP14143898A JPH11339313A JP H11339313 A JPH11339313 A JP H11339313A JP 10141438 A JP10141438 A JP 10141438A JP 14143898 A JP14143898 A JP 14143898A JP H11339313 A JPH11339313 A JP H11339313A
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- JP
- Japan
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- mold
- photocurable resin
- resin
- resin plate
- disk
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光硬化樹脂の使用量を抑えることができ、か
つ従来の2P法に比べ、製造時間を短くすることができ
る樹脂板及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 光硬化樹脂層2から構成され、内部に中
空3部分が形成されている。この樹脂板1は、スタンパ
12が配置された下型11に光硬化樹脂を注入して光硬
化樹脂層2を形成し、この光硬化樹脂層2内に拡縮可能
な型17を挿入して、これを拡大し、この状態で、光硬
化樹脂層2を硬化させる。次に、型17を縮小させて、
ディスク型15から抜き取ることによって製造する。
つ従来の2P法に比べ、製造時間を短くすることができ
る樹脂板及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 光硬化樹脂層2から構成され、内部に中
空3部分が形成されている。この樹脂板1は、スタンパ
12が配置された下型11に光硬化樹脂を注入して光硬
化樹脂層2を形成し、この光硬化樹脂層2内に拡縮可能
な型17を挿入して、これを拡大し、この状態で、光硬
化樹脂層2を硬化させる。次に、型17を縮小させて、
ディスク型15から抜き取ることによって製造する。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は光ディスク及びその
製造方法に係り、特に、2P法(photo polymarization
法)により得られる樹脂板及びその製造方法に関す
る。
製造方法に係り、特に、2P法(photo polymarization
法)により得られる樹脂板及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、光ディスク等の樹脂板の製造
方法としては、射出成形法や2P法等が知られている。
射出成形法は、溶融した樹脂を高圧力で、樹脂板のスタ
ンパが配置された金型内に注入して、この樹脂を硬化さ
せることにより、スタンパの表面に形成された凹凸パタ
ーン(ピット)が転写された樹脂板を得るものである。
方法としては、射出成形法や2P法等が知られている。
射出成形法は、溶融した樹脂を高圧力で、樹脂板のスタ
ンパが配置された金型内に注入して、この樹脂を硬化さ
せることにより、スタンパの表面に形成された凹凸パタ
ーン(ピット)が転写された樹脂板を得るものである。
【0003】一方、2P法は、光学的特性のよいプラス
チック平板を用意し、これとスタンパとの間に光硬化樹
脂を充填し、前記プラスチック平板の方から光を当て
て、前記光硬化樹脂を硬化させることにより、スタンパ
の表面に形成された凹凸パターンが転写された樹脂板を
得るものである。
チック平板を用意し、これとスタンパとの間に光硬化樹
脂を充填し、前記プラスチック平板の方から光を当て
て、前記光硬化樹脂を硬化させることにより、スタンパ
の表面に形成された凹凸パターンが転写された樹脂板を
得るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記射
出成形法は、工程中に高温、高圧を必要とし、装置が大
きくなるという欠点がある。また、前記凹凸パターンの
転写精度が、2P法に比べて劣るという問題もある。
出成形法は、工程中に高温、高圧を必要とし、装置が大
きくなるという欠点がある。また、前記凹凸パターンの
転写精度が、2P法に比べて劣るという問題もある。
【0005】また、2P法は、ベースとなる基板(プラ
スチック平板等)と光硬化樹脂とを貼り合わせる必要が
あるため、製造工程が長くなる、フラットな基板を製造
するためにコストがかかる等の問題がある。また、基板
までも光硬化樹脂で形成するという方法もあるが、高価
な光硬化樹脂の使用量が多くなり、低コスト化が望めな
いという問題もある。
スチック平板等)と光硬化樹脂とを貼り合わせる必要が
あるため、製造工程が長くなる、フラットな基板を製造
するためにコストがかかる等の問題がある。また、基板
までも光硬化樹脂で形成するという方法もあるが、高価
な光硬化樹脂の使用量が多くなり、低コスト化が望めな
いという問題もある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、光硬化樹脂の使用量
を抑えることが可能であり、かつ従来の2P法に比べ、
製造工程にかかる時間を短くすることができる樹脂板及
びその製造方法を提供することを目的とする。
することを課題とするものであり、光硬化樹脂の使用量
を抑えることが可能であり、かつ従来の2P法に比べ、
製造工程にかかる時間を短くすることができる樹脂板及
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、光硬化樹脂から構成された樹脂板であっ
て、内部に中空構造を備えた樹脂板を提供するものであ
る。
に、本発明は、光硬化樹脂から構成された樹脂板であっ
て、内部に中空構造を備えた樹脂板を提供するものであ
る。
【0008】この構造を備えた樹脂板は、前記中空構造
部分に対応する量の光硬化樹脂を使用せずにすむため、
光硬化樹脂の使用量を少なくすることができる。
部分に対応する量の光硬化樹脂を使用せずにすむため、
光硬化樹脂の使用量を少なくすることができる。
【0009】前記中空部分には、前記光硬化樹脂以外の
材料を充填することができる。このような材料として
は、例えば、水、油、有機溶剤、樹脂等、安価であり、
かつ屈折率が高いものであれば任意に決定することがで
きる。また、この材料は、前記光硬化樹脂の屈折率に近
い屈折率を備えていることがより好ましい。
材料を充填することができる。このような材料として
は、例えば、水、油、有機溶剤、樹脂等、安価であり、
かつ屈折率が高いものであれば任意に決定することがで
きる。また、この材料は、前記光硬化樹脂の屈折率に近
い屈折率を備えていることがより好ましい。
【0010】また、本発明は、スタンパが配置されたデ
ィスク型内に光硬化樹脂を注入する注入工程と、前記注
入された光硬化樹脂層の内部に拡縮可能な型を挿入する
挿入工程と、前記挿入された型を拡大する拡大工程と、
前記型を拡大させた状態で、前記光硬化樹脂を硬化させ
る硬化工程と、前記光硬化樹脂が硬化した後、前記型を
縮小させて、前記ディスク型から抜き取る抜取工程と、
を備えた樹脂板の製造方法を提供するものである。
ィスク型内に光硬化樹脂を注入する注入工程と、前記注
入された光硬化樹脂層の内部に拡縮可能な型を挿入する
挿入工程と、前記挿入された型を拡大する拡大工程と、
前記型を拡大させた状態で、前記光硬化樹脂を硬化させ
る硬化工程と、前記光硬化樹脂が硬化した後、前記型を
縮小させて、前記ディスク型から抜き取る抜取工程と、
を備えた樹脂板の製造方法を提供するものである。
【0011】さらにまた、本発明に係る樹脂板の製造方
法は、前記抜取工程後、硬化した光硬化樹脂の内部に形
成された中空部分に、前記光硬化樹脂以外の材料を注入
する工程を、さらに備えることができる。
法は、前記抜取工程後、硬化した光硬化樹脂の内部に形
成された中空部分に、前記光硬化樹脂以外の材料を注入
する工程を、さらに備えることができる。
【0012】そしてまた、本発明は、スタンパが配置さ
れたディスク下型の表面に光硬化樹脂を塗布する第1の
塗布工程と、ディスク上型の表面に光硬化樹脂を塗布す
る第2の塗布工程と、前記光硬化樹脂が塗布されたディ
スク下型と、前記光硬化樹脂が塗布されたディスク上型
とを合わせる型合わせ工程と、前記下型と上型とを合わ
せた状態で、前記光硬化樹脂を硬化させる硬化工程と、
を備えた樹脂板の製造方法を提供するものである。
れたディスク下型の表面に光硬化樹脂を塗布する第1の
塗布工程と、ディスク上型の表面に光硬化樹脂を塗布す
る第2の塗布工程と、前記光硬化樹脂が塗布されたディ
スク下型と、前記光硬化樹脂が塗布されたディスク上型
とを合わせる型合わせ工程と、前記下型と上型とを合わ
せた状態で、前記光硬化樹脂を硬化させる硬化工程と、
を備えた樹脂板の製造方法を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
ついて図面を参照して説明する。
【0014】(実施の形態1)図1は、実施の形態1に
係る樹脂板である光ディスクの断面図、図2は、図1に
示す樹脂板の製造工程を示す断面図である。
係る樹脂板である光ディスクの断面図、図2は、図1に
示す樹脂板の製造工程を示す断面図である。
【0015】図1に示すように、実施の形態1に係る光
ディスク1は、光硬化樹脂層2からなり、その内部が中
空3となった構造を備えている。この構造を備えた光デ
ィスク1は、中空3部分に対応する量の光硬化樹脂を使
用せずにすむため、光硬化樹脂の使用量を少なくするこ
とができる。ここで、光硬化樹脂は、高価であり、その
使用量を少なくすることができることは、原料コストを
大幅に削減することが可能となる。このため、光ディス
ク1の低コスト化を達成できる。
ディスク1は、光硬化樹脂層2からなり、その内部が中
空3となった構造を備えている。この構造を備えた光デ
ィスク1は、中空3部分に対応する量の光硬化樹脂を使
用せずにすむため、光硬化樹脂の使用量を少なくするこ
とができる。ここで、光硬化樹脂は、高価であり、その
使用量を少なくすることができることは、原料コストを
大幅に削減することが可能となる。このため、光ディス
ク1の低コスト化を達成できる。
【0016】次に、図1に示す光ディスク1の製造方法
について、図2(1)〜(4)を参照して説明する。
について、図2(1)〜(4)を参照して説明する。
【0017】図2(1)に示す工程では、樹脂板を成形
するための下型11に、所定の凹凸パターンが形成され
たスタンパ12をセットする。次に、この下型11に、
樹脂注入口14を備えた上型13を合せて固定し、ディ
スク型15を作製する。
するための下型11に、所定の凹凸パターンが形成され
たスタンパ12をセットする。次に、この下型11に、
樹脂注入口14を備えた上型13を合せて固定し、ディ
スク型15を作製する。
【0018】次に、図2(2)に示す工程では、図2
(1)に示す工程で得たディスク型15の樹脂注入口1
4から、光硬化樹脂を注入し、光硬化樹脂層2を形成す
る。この時の注入量は、例えば、直径120mm、厚さ
0.6mmの光ディスク1を製造する場合には、1cc
程度である。
(1)に示す工程で得たディスク型15の樹脂注入口1
4から、光硬化樹脂を注入し、光硬化樹脂層2を形成す
る。この時の注入量は、例えば、直径120mm、厚さ
0.6mmの光ディスク1を製造する場合には、1cc
程度である。
【0019】次いで、図2(3)に示す工程では、樹脂
注入口14から、図2(2)に示す工程でディスク型1
5内に注入した光硬化樹脂層2内に、拡縮可能な型17
を挿入する。この型17は、例えば、ゴムやビニール等
からなる袋状を備え、その内部に空気等を注入して拡大
した際に略円盤状となり、図1に示す光ディスク1の中
空3部分を形成するための型となるものである。また、
型17の内部から空気を抜き取ると、縮小して、樹脂注
入口14からディスク型15の外に取出すことが可能と
なるよう構成されている。
注入口14から、図2(2)に示す工程でディスク型1
5内に注入した光硬化樹脂層2内に、拡縮可能な型17
を挿入する。この型17は、例えば、ゴムやビニール等
からなる袋状を備え、その内部に空気等を注入して拡大
した際に略円盤状となり、図1に示す光ディスク1の中
空3部分を形成するための型となるものである。また、
型17の内部から空気を抜き取ると、縮小して、樹脂注
入口14からディスク型15の外に取出すことが可能と
なるよう構成されている。
【0020】次に、光硬化樹脂層2内に型17を挿入し
た後、この型17内に空気を注入し、型17を拡大させ
る(膨らませる)。このようにすることで、光硬化樹脂
層2の内部に略円盤状に拡大した型17が配置される。
その後、この状態で、光硬化樹脂層2を硬化させる。
た後、この型17内に空気を注入し、型17を拡大させ
る(膨らませる)。このようにすることで、光硬化樹脂
層2の内部に略円盤状に拡大した型17が配置される。
その後、この状態で、光硬化樹脂層2を硬化させる。
【0021】次いで、図2(4)に示す工程では、図2
(3)に示す工程で硬化した光硬化樹脂層2内に配置さ
れた型17から空気を抜き取り、型17を縮小させて、
樹脂注入口14から型17を取出す。この型17が取り
除かれた部分は、中空3部分となる。その後、下型11
から上型13を取り外し、図1に示す光ディスク1を得
る。
(3)に示す工程で硬化した光硬化樹脂層2内に配置さ
れた型17から空気を抜き取り、型17を縮小させて、
樹脂注入口14から型17を取出す。この型17が取り
除かれた部分は、中空3部分となる。その後、下型11
から上型13を取り外し、図1に示す光ディスク1を得
る。
【0022】このように、実施の形態1に係る樹脂板の
製造方法では、従来の2P法のように、凹凸パターンが
形成された光硬化樹脂層をベースに貼り付ける必要がな
いため、製造工程を簡略化することもできる。
製造方法では、従来の2P法のように、凹凸パターンが
形成された光硬化樹脂層をベースに貼り付ける必要がな
いため、製造工程を簡略化することもできる。
【0023】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2に係る光ディスク10について図面を参照して説明
する。
態2に係る光ディスク10について図面を参照して説明
する。
【0024】図3は、実施の形態2に係る樹脂板の断面
図、図4は、図3に示す樹脂板の製造工程の一部を示す
断面図である。なお、実施の形態2では、実施の形態1
に係る光ディスク1と同様の部材、及びその製造工程と
同様の工程には、同様の符号を付し、その詳細な説明は
省略する。
図、図4は、図3に示す樹脂板の製造工程の一部を示す
断面図である。なお、実施の形態2では、実施の形態1
に係る光ディスク1と同様の部材、及びその製造工程と
同様の工程には、同様の符号を付し、その詳細な説明は
省略する。
【0025】図3に示すように、実施の形態2に係る光
ディスク10は、光硬化樹脂層2からなり、その内部に
形成された中空3部分に、水4が充填された構造を備え
ている。この構造を備えた光ディスク10も、中空3部
分に対応する量の光硬化樹脂を使用せずにすむため、光
硬化樹脂の使用量を少なくすることができる。したがっ
て、光ディスク10の低コスト化を達成できる。
ディスク10は、光硬化樹脂層2からなり、その内部に
形成された中空3部分に、水4が充填された構造を備え
ている。この構造を備えた光ディスク10も、中空3部
分に対応する量の光硬化樹脂を使用せずにすむため、光
硬化樹脂の使用量を少なくすることができる。したがっ
て、光ディスク10の低コスト化を達成できる。
【0026】次に、この光ディスク10の製造方法につ
いて、図2(1)〜(3)及び図4を参照して説明す
る。
いて、図2(1)〜(3)及び図4を参照して説明す
る。
【0027】先ず、実施の形態1と同様に、図2(1)
〜図2(3)に示す工程を行い、光硬化樹脂層2の内部
に略円盤状に拡大した型17を配置し、この状態で、光
硬化樹脂層2を硬化させる。
〜図2(3)に示す工程を行い、光硬化樹脂層2の内部
に略円盤状に拡大した型17を配置し、この状態で、光
硬化樹脂層2を硬化させる。
【0028】次に、硬化した光硬化樹脂層2内に配置さ
れた型17から空気を抜き取り、型17を縮小させて、
樹脂注入口14から型17を取出す。この型17が取り
除かれた部分は、中空3部分となる。
れた型17から空気を抜き取り、型17を縮小させて、
樹脂注入口14から型17を取出す。この型17が取り
除かれた部分は、中空3部分となる。
【0029】次いで、図4に示す工程では、樹脂注入口
14から、光硬化樹脂層2内に形成された中空3部分
に、水4を充填する。
14から、光硬化樹脂層2内に形成された中空3部分
に、水4を充填する。
【0030】その後、下型11から上型13を取り外
し、図3に示す光ディスク10を得る。
し、図3に示す光ディスク10を得る。
【0031】なお、実施の形態2では、光硬化樹脂層2
内に形成された中空3部分に、水4を充填した場合につ
いて説明したが、これに限らず、中空3部分には、油、
有機溶剤、樹脂等、安価であり、かつ屈折率が高い材料
であれば任意に決定して充填することができる。また、
この材料は、前記光硬化樹脂の屈折率に近い屈折率を備
えていることがより好ましい。
内に形成された中空3部分に、水4を充填した場合につ
いて説明したが、これに限らず、中空3部分には、油、
有機溶剤、樹脂等、安価であり、かつ屈折率が高い材料
であれば任意に決定して充填することができる。また、
この材料は、前記光硬化樹脂の屈折率に近い屈折率を備
えていることがより好ましい。
【0032】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3に係る光ディスク1について図面を参照して説明す
る。なお、実施の形態3では、図1に示す光ディスク1
を、実施の形態1とは別の製造工程で得る場合について
説明する。
態3に係る光ディスク1について図面を参照して説明す
る。なお、実施の形態3では、図1に示す光ディスク1
を、実施の形態1とは別の製造工程で得る場合について
説明する。
【0033】図5は、図1に示す樹脂板を製造する工程
を示す断面図である。なお、実施の形態3では、実施の
形態1に係る光ディスク1と同様の部材には同様の符号
を付し、その詳細な説明は省略する。
を示す断面図である。なお、実施の形態3では、実施の
形態1に係る光ディスク1と同様の部材には同様の符号
を付し、その詳細な説明は省略する。
【0034】図5(1)に示す工程では、樹脂板を成形
するための下型11に、所定の凹凸パターンが形成され
たスタンパ12をセットする。次に、この下型11にセ
ットされたスタンパ12上及び下型11の側壁に光硬化
樹脂を塗布し、光硬化樹脂層2Aを形成する。
するための下型11に、所定の凹凸パターンが形成され
たスタンパ12をセットする。次に、この下型11にセ
ットされたスタンパ12上及び下型11の側壁に光硬化
樹脂を塗布し、光硬化樹脂層2Aを形成する。
【0035】一方、樹脂板を成形するための上型13の
表面に光硬化樹脂を塗布し、光硬化樹脂層2Aの直径と
同様の直径を有する光硬化樹脂層2Bを形成する。
表面に光硬化樹脂を塗布し、光硬化樹脂層2Aの直径と
同様の直径を有する光硬化樹脂層2Bを形成する。
【0036】次に、図5(2)に示す工程では、図5
(1)に示す工程で、光硬化樹脂層2Aが形成された下
型11に、光硬化樹脂層2Bが形成された上型13を合
わせて固定する。次いで、この状態で光硬化樹脂2A及
び2Bを硬化させて両者を接合し、内部に中空3部分が
形成された光硬化樹脂層2を形成する。
(1)に示す工程で、光硬化樹脂層2Aが形成された下
型11に、光硬化樹脂層2Bが形成された上型13を合
わせて固定する。次いで、この状態で光硬化樹脂2A及
び2Bを硬化させて両者を接合し、内部に中空3部分が
形成された光硬化樹脂層2を形成する。
【0037】次いで、図5(3)に示す工程では、下型
11から上型13を取り外し、図1に示す光ディスク1
を得る。
11から上型13を取り外し、図1に示す光ディスク1
を得る。
【0038】このように、実施の形態3に係る樹脂板の
製造方法も、従来の2P法のように、凹凸パターンが形
成された光硬化樹脂層をベースに貼り付ける必要がない
ため、製造工程を簡略化することができる。
製造方法も、従来の2P法のように、凹凸パターンが形
成された光硬化樹脂層をベースに貼り付ける必要がない
ため、製造工程を簡略化することができる。
【0039】なお、実施の形態3では、図5(2)に示
す工程で光硬化樹脂層2が硬化した後、形成された中空
3部分に、例えば、上型13の樹脂注入口14から水や
油、有機溶剤、樹脂等の、安価で屈折率が高い材料を充
填してもよいことは勿論である。
す工程で光硬化樹脂層2が硬化した後、形成された中空
3部分に、例えば、上型13の樹脂注入口14から水や
油、有機溶剤、樹脂等の、安価で屈折率が高い材料を充
填してもよいことは勿論である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る樹脂
板は、内部に中空構造を備えているため、高価な光硬化
樹脂から構成しても、当該光硬化樹脂の使用量を削減す
ることができる。このため、パターン転写性の高い光硬
化樹脂から構成された樹脂板を低コストで提供すること
ができる。
板は、内部に中空構造を備えているため、高価な光硬化
樹脂から構成しても、当該光硬化樹脂の使用量を削減す
ることができる。このため、パターン転写性の高い光硬
化樹脂から構成された樹脂板を低コストで提供すること
ができる。
【0041】また、本発明に係る樹脂板の製造方法によ
れば、内部に中空構造を備えた樹脂板を製造することが
できるため、パターン転写性の高い光硬化樹脂から構成
された樹脂板を低コストで提供することができる。さら
にまた、従来の2P法のように、凹凸パターンが形成さ
れた光硬化樹脂層をベースに貼り付ける必要がないた
め、製造工程を簡略化することもできる。
れば、内部に中空構造を備えた樹脂板を製造することが
できるため、パターン転写性の高い光硬化樹脂から構成
された樹脂板を低コストで提供することができる。さら
にまた、従来の2P法のように、凹凸パターンが形成さ
れた光硬化樹脂層をベースに貼り付ける必要がないた
め、製造工程を簡略化することもできる。
【図1】本発明の実施の形態1に係る樹脂板の断面図で
ある。
ある。
【図2】図1に示す樹脂板の製造工程を示す断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の実施の形態2に係る樹脂板の断面図で
ある。
ある。
【図4】図3に示す樹脂板の製造工程の一部を示す断面
図である。
図である。
【図5】図1に示す樹脂板を製造する工程を示す断面図
である。
である。
1、10 樹脂板 2 光硬化樹脂層 3 中空 4 水 11 下型 12 スタンパ 13 上型 14 樹脂注入口 15 ディスク型
Claims (5)
- 【請求項1】 光硬化樹脂から構成された樹脂板であっ
て、内部に中空構造を備えた樹脂板。 - 【請求項2】 前記中空部分に、前記光硬化樹脂以外の
材料が充填されてなる請求項1記載の樹脂板。 - 【請求項3】 スタンパが配置されたディスク型内に光
硬化樹脂を注入する注入工程と、前記注入された光硬化
樹脂層の内部に拡縮可能な型を挿入する挿入工程と、前
記挿入された型を拡大する拡大工程と、前記型を拡大さ
せた状態で、前記光硬化樹脂を硬化させる硬化工程と、
前記光硬化樹脂が硬化した後、前記型を縮小させて、前
記ディスク型から抜き取る抜取工程と、を備えた樹脂板
の製造方法。 - 【請求項4】 前記抜取工程後、硬化した光硬化樹脂の
内部に形成された中空部分に、前記光硬化樹脂以外の材
料を注入する工程を、さらに備えた、請求項3記載の樹
脂板の製造方法。 - 【請求項5】 スタンパが配置されたディスク下型の表
面に光硬化樹脂を塗布する第1の塗布工程と、ディスク
上型の表面に光硬化樹脂を塗布する第2の塗布工程と、
前記光硬化樹脂が塗布されたディスク下型と、前記光硬
化樹脂が塗布されたディスク上型とを合わせる型合わせ
工程と、前記下型と上型とを合わせた状態で、前記光硬
化樹脂を硬化させる硬化工程と、を備えた樹脂板の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10141438A JPH11339313A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 樹脂板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10141438A JPH11339313A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 樹脂板及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11339313A true JPH11339313A (ja) | 1999-12-10 |
Family
ID=15291967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10141438A Withdrawn JPH11339313A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 樹脂板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11339313A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020084806A (ko) * | 2001-05-01 | 2002-11-11 | 티디케이가부시기가이샤 | 광정보매체의 제조방법 및 제조장치 |
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1998
- 1998-05-22 JP JP10141438A patent/JPH11339313A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020084806A (ko) * | 2001-05-01 | 2002-11-11 | 티디케이가부시기가이샤 | 광정보매체의 제조방법 및 제조장치 |
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Legal Events
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